JP2008159228A - 光ディスク及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の光学特性を実現すると共に、微小な凸型ピットに変形等をもたらすことのない透過性反射層を具備し、高密度記録であっても良好な再生特性を実現することができる光ディスクを提供する。
【解決手段】本発明に係る光ディスクは、光入射面に対して独立して少なくとも3つの情報層を有する多層の光ディスクにおいて、光入射面から最も遠い情報層と最も近い情報層以外の情報層上に形成される反射層は、5nm以上20nm以下の膜厚を有し、かつ入射されるレーザ光の波長に対して、3.0以上の屈折率と0.6以下の消衰係数を有する、ことを特徴とする。好適には、この反射層は、Si、SiCr合金、SiNb合金、SiW合金、及びSiCから選択される少なくとも1種以上の材料から形成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光ディスク及びそれを再生する光ディスク装置に係り、特に片面多層型の光ディスク及びそれを再生する光ディスク装置に関する。
再生専用の光ディスクでは、情報層に予めピットと呼ばれる凹凸を形成してデータを記録している。再生時にはレーザ光を情報層に照射し、ピットからの反射光の強弱によって記録データを再生する。
光ディスクの記録密度を増加させるためには、記録再生に使用するレーザ光の波長を短くしたり、対物レンズの開口数(Numerical Aperture:NA)を大きくしたりする方法が採られる。
また、1つの光ディスクに情報層を複数形成して、入射面あたりの記録容量を高める多層化技術も用いられている。
多層光ディスクでは、他の情報層越しに目的の情報層の記録データを再生するために、入射面から最も遠い層以外のいずれの層も透光性を持つ必要がある。これらの層のデータは入射光の反射によって再生されるため、情報層上に形成される反射層は、透光性と共に検出可能な反射率を有することも併せて要求される。反射層の材料としては、従来、例えば、特許文献1等に開示されているように、Al、Ag、及びこれらの化合物等が用いられている。
特開2002−251801号公報
しかしながら、光ディスクの高記録密度化に伴って反射層に求められる透光性や反射率等の光学特性は非常に厳しくなってきており、これらの要求を総て満足する材料設計もまた非常に厳しいものとなっている。
一方、多層光ディスクの製造方法にも克服すべき課題がある。上述した透光性と反射性を併せ持つためには、一般に反射層の膜厚が薄くなるため、製造時の膜厚制御が難しくなる傾向がある。
例えば、膜厚100nmのAl合金製の全反射膜は、多少の膜厚誤差があっても反射率は一定であり、透過率はゼロが維持される。これに対して、一定の反射率と透過率を示す10nm前後の薄い透光性反射層を形成しようとする場合には、1nmレベルの膜厚制御が必要となってくる。従来から一般的に反射層として用いられているAl合金の性膜速度は非常に速いため、Al合金の膜厚制御は特に難しく光学特性が安定しなくなる。
他方、Ag等の貴金属を主成分とする材料は膜厚制御の観点からはAl合金よりも有利であるとされているが、この場合にも多層光ディスクの製造方法に起因する以下のような問題がある。
多層光ディスクは、光入射側の層から順次作成していくが、第1層は凹型のピットが形成された基板に透過性反射層をスパッタ法等によって成膜することで得られる。しかしながら、第2層以降は、第1層の上に塗布されたUV硬化樹脂に、凹型のピットをもつポリカーボネイト(以下、PCという)製のスタンパを押付けて凸型のピットを転写した後、透過性反射層、例えばAgを主成分とする透過性反射層、を形成する。このとき、凸型のピットは、その上に形成される透過性反射層の内部応力を受けて、僅かながら潰れたり変形したりする傾向がある。凹型のピットを持つ第1層の反射層形成時には起こらないこの現象は、特に2Tや3Tといった微小ピットに対して顕著な傾向をもつ。
このため、第2層以降に透過性反射層を形成する場合には、光学特性のほか内部応力も考慮した材料選択が必要となってくる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、所望の光学特性を実現すると共に、微小な凸型ピットに変形等をもたらすことのない透過性反射層を具備し、高密度記録であっても良好な再生特性を実現することができる光ディスク、およびその光ディスクを再生する光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光ディスクは、光入射面に対して独立して少なくとも3つの情報層を有する多層の光ディスクにおいて、前記光入射面から最も遠い情報層と最も近い情報層以外の情報層上に形成される反射層は、5nm以上20nm以下の膜厚を有し、かつ入射されるレーザ光の波長に対して、3.0以上の屈折率と0.6以下の消衰係数を有する、ことを特徴とする。前記反射層は、好適にはSi、SiCr合金、SiNb合金、SiW合金、及びSiCから選択される少なくとも1種以上の材料から形成される。また、他の好適例として、前記反射層は、Al及びAgの少なくとも1種と、SiO、AlO、SiN、及びAlNの少なくとも1種とを組み合わせた複合材料から形成される。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクに対してレーザ光を照射して情報の再生を行う光ディスク装置において、前記光ディスクは光入射面に対して独立して少なくとも3つの情報層を有する多層の光ディスクであり、前記光入射面から最も遠い情報層と最も近い情報層以外の情報層上に形成される反射層は、5nm以上20nm以下の膜厚を有し、かつ前記レーザ光の波長に対して、3.0以上の屈折率と0.6以下の消衰係数を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る光ディスク、及び光ディスク装置によれば、所望の光学特性を実現すると共に、微小な凸型ピットに変形等をもたらすことのない透過性反射層を具備し、高密度記録であっても良好な再生特性を実現することができる。
本発明に係る光ディスク、及び光ディスク装置の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(1)光ディスクの製造方法及び構造
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る光ディスク100の製造方法の一例及び構造例を説明する図である。光ディスク100は、少なくとも3つの情報層を有する再生専用の多層光ディスクであるが、以下の説明では片面3層構造を持つ光ディスク100を例として説明する。
図1は、原盤製造工程とポリカーボネイト基板(以下、PC基板という)を射出成型する工程の一例を示す図である。なお、図1では工程の途中で随時行われる表面クリーニング処理等の細部工程は省略している。また、3つの情報層に記録されるピット形状は実際には情報の内容によって夫々異なるが、図1及び図2では同じ形状として図示している。
各層に記録される情報は、Siウェハ1の上に塗布されたレジスト2に、露光装置を使って夫々個別に記録される(図1(a)、(b))。
露光後のSiウェハ1は、エッチング溶液に浸され、露光部のみが溶出して凹型のピット2aが形成される(図1(c))。
その後、ニッケル(Ni)スパッタとメッキ処理によって、凸型ピット3aが転写されたNi製スタンパ3が作製される(図1(d))。Ni製スタンパ3は、実際には3つの情報層に対応して3種類作製される。
作製された3種類のNi製スタンパ3を射出成型機に順次装着し、所定の厚さ(例えば、DVDの場合は0.6mm)のPC基板41、42、43を成型する(図1(e))。
ここで、PC基板41は第1層用の、PC基板42は第2層用の、またPC基板43は第3層用の情報を夫々有しているものとする。各PC基板41、42、43には、夫々の層の情報に対応した凹型のピット41a、42a、43aが転写されている。
次に、図2を用いて、片面3層の光ディスク100を製造する工程、及び光ディスク100の構造を説明する。光ディスク100は、図2において下から第1層、第2層、第3層となっており、第1層から順次形成していく。なお、光ディスク100の再生時にはレーザ光は図2において下方から照射される。
まず、第1層用のピット41aが記録されたPC基板41に対して、光学設計で決定された膜厚の反射層11をスパッタリングで形成して第1層が完成する。
次に、第1層の上にUV硬化樹脂12を塗布し、第2層用の情報が記録されたPC基板42をUV硬化樹脂12に押付けて情報を転写する。第2層では、PC基板42を光ディスク100の構成として用いるのではなく、UV硬化樹脂12に対するスタンパとして利用している。このため、第1層の情報ピット41aが凹型であったのに対して、第2層では、凸型ピット12aとしてUV硬化樹脂12に転写されている。
この凸型ピット12aの上に、本発明の実施形態に係る反射層13を形成する。即ち、5nm以上20nm以下の膜厚を有し、かつ光源のレーザ波長に対して3.0以上の屈折率と0.6以下の消衰係数をもつ第2層(光入射面から最も遠い情報層と最も近い情報層以外の情報層)用の透過性反射層13をスパッタリングで形成する。膜厚は、必要とする反射率と透過率を満足するように光学計算によって決められる。
透過性反射層13の材料としては、Si、SiCr合金、SiNb合金、SiW合金、及びSiCから選択される少なくとも1種以上の材料が好適である。また、Al及びAgの少なくとも1種と、SiO、AlO、SiN、及びAlNの少なくとも1種とを組み合わせた複合材料も好適である。なお、上記の光学定数の範囲であれば他の材料でもよい。
従来、透過性反射層の材料として、AlやAgを主成分とする材料が用いられていた。AlやAgは、成膜速度が速く、正確な膜厚制御が難しい。これに対して、上記の本実施形態に係る透過性反射層13の材料はAlやAgに比べると成膜速度が遅く、膜厚制御が容易である。
また、Agを主成分とする材料は一般に薄膜の内部応力が大きい。このため、第2層のように凸型ピット12aが形成された樹脂層12の上からAgを主成分とする材料で反射層を形成すると、凸型ピット12aが潰されたり変形したりするという問題があった。特に、2Tや3Tのように小さなピットの場合この傾向が顕著であった。
これに対して、上記の本実施形態に係る透過性反射層13の材料はAgに比べると内部応力が小さく、これらの材料で形成された透過性反射層13は、樹脂層12に転写された凸型ピット12aを潰したり、変形させたりすることがない。
最終層である第3層は、すでに成型された第3層用の情報ピット43aをもつPC基板43の上に全反射の反射層15を成膜して別途作製する。先ほど作製した第2層用の反射層13の上にUV硬化樹脂14を塗布し、この上から別途作製した第3層用のPC基板43と反射層15を、反射層15を下向きにして張り合わせる。
以上で片面3層の光ディスク100が完成する。
(2)実施例1
上記の製造工程に基づいて実際に光ディスク100を製造し、その性能確認を行った結果について以下に説明する。
図3は、本発明の実施例1として製造した光ディスク100の構造を示す図である。
凹型の情報ピット20aが形成された厚さ580μmのPC基板20に、Ag98PdCu(元素記号に付した数字は原子比を表わしている。以下同様である)の反射層21をDCマグネトロンスパッタ法にて17nm成膜し、第1層を形成した。成膜には3秒を要した。この上に、厚さ15μmのUV硬化樹脂22をスピンコータで塗布し、さらにUV硬化樹脂22の上から、第2層用の情報ピットをもつPC基板を押付けて凸型のピット22aを樹脂上に転写した。その後UV光を用いてUV硬化樹脂22を硬化させた。
次に、本実施形態に係る反射層23として、CrSiを材料としてDCマグネトロンスパッタ法にて12nm成膜した。成膜には8秒を要した。
一方、上記工程とは別に、第3層用の情報が凹型ピット26aとして記録された厚さ600μmのPC基板26に、厚さ100nmの第3層用反射層25をDCマグネトロンスパッタ法にて成膜した。成膜には6秒を要した。これを、厚さ20μmのUV硬化樹脂24を介して、先に用意した第1層と第2層を有するPC基板20と張り合わせ、実施例としての光ディスク100を完成させた。実施例のその他の物理的な仕様は、図4に示す表に記載した。
作製した光ディスク100を、図5に示す表の条件で評価した。評価指標としては、PRSNR(Partial Response Signal to Noise Ratio)を用いた。PRSNRは、DVDフォーラムが定めたHD DVDに対する評価指標であり、再生信号のS/N(信号対雑音比)、及び実際の再生波形と理論的なPR波形線形性を同時に表現できる指標である。再生専用のHD DVD(HD DVD−ROM)の規格では、PRSNRは15以上であることが要求されている。
作製した光ディスク100のPRSNRを測定した結果、第1層が18、第2層が18、第3層が21であった。何れも規格の15以上を満足する結果であり、本実施形態に係る第2層の材料の効果が明らかになった。
(3)比較例1
本発明の実施例1に対する比較例として、第2層の反射層の材料のみが異なり、他は総て実施例1と同じ構成の比較用片面3層光ディスクを作製した。第2層の反射層の材料として、Ag98PdCu(厚さ17nm)を用いたディスクAを1枚と、Al99Mo(厚さ10nm)を用いたディスクBを10枚作製した。これらのディスクを図5の表に示す条件で評価した。
ディスクAのPNSNRは、第1層が18、第2層が10、第3層が21という結果であり、第2層が規格値の15以上を満足できなかった。
このとき、ピット形状の指標として用いられるシンメトリSを求めたとこり、第2層に対しては、−0.09となっており、理想的な値であるゼロからずれていることがわかった。ここで、シンメトリSは、次式で表わされる指標である。
S=((I2H+I2L)/2−(I11H+I11L)/2)/(I11H−I11L) (式1)
(式1)の分子は、再生信号のうち最も大きな振幅となる11Tピットの振幅の中心値と最も小さな振幅となる2Tピットの中心値との差を表わしている。また分母は11Tピットの振幅を表わしている。(式1)からわかるように、11Tピットの再生信号と2Tピットの再生信号の夫々の中心値が一致していればシンメトリSはゼロとなり、夫々の中心値がずれている場合はシンメトリSがゼロから離れた値となる。
従って、ディスクAの第2層では、2Tピットからの再生信号の強度が小さくなり、この結果2Tピット信号の中心値が11Tピット信号の中心値からずれたと考えられる。
この原因として、Ag98PdCuの内部応力によって、比較的小さな凸型の2Tピットが変形したことが考えられる。
次に、ディスクB10枚に対する評価結果を図6の表にまとめて示す。ディスクB-3とディスクB-8は他と比べて反射率が低く、PRSNRも規格を下回っている。このとき、ディスクBのシンメトリSは、10枚とも±0.01以内であり、シンメトリSとしては問題ないことを確認している。
10枚とも同様の構成で作製したにもかかわらず、このようなバラつきが生じたのは、第2層に用いたAl99Mo反射層の成膜速度が原因している。光学条件から17nmの膜厚となったAg98PdCu(ディスクA)の成膜時間が3秒であったのに対して、厚さ10nmのAl99Mo(ディスクB)は、僅か1.3秒で成膜される。このため、スパッタ時間誤差による膜厚変化が大きくなり、結果として反射率の変動が生じ特性のバラつきが発生したと考えている。
このように、本比較例を通して、光学条件を満足したとしても、薄膜の内部応力や成膜速度が影響して光ディスクとしての特性に悪影響を与えることがわかった。
(4)実施例2
第2層用の材料として、NbSi(厚さ15nm)を用い、他は総て実施例1と同じ構成による光ディスク100を本発明の実施例2として作製した。作製した光ディスク100を同じく図5の表に示す条件で評価した。PRSNRは、第1層が19、第2層が19、第3層が21を夫々示し、いずれも規格値である15以上を満足した。実施例2からも、本発明に係る第2層用の材料の効果が明らかになった。
このように、本実施形態に係る光ディスク100によれば、評価指標としてのPRSNRに優れた光ディスク100を提供することが可能となる。さらに、製造マージンが大きく、再現性の高い安定した光ディスク100を提供することができる。
(5)光ディスク装置
図7は、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置200の構成例を示す図であり、前述した片面多層の光ディスク100を再生する装置である。
光源には短波長の半導体レーザ光源120が用いられる。その出射光の波長は、例えば400nm〜410nmの範囲の紫色波長帯のものである。半導体レーザ光源120からの出射光102は、コリメートレンズ121により平行光となり偏光ビームスプリッタ122、λ/4板123を透過して、対物レンズ124に入射される。その後、光ディスク100の基板を透過し、各情報記録層に集光されるようになっている。光ディスク100の情報記録層による反射光101は、再び光ディスク100の基板を透過し、対物レンズ124、λ/4板123を透過し、偏光ビームスプリッタ122で反射された後、集光レンズ125を透過して光検出器127に入射される。
光検出器127の受光部は、通常複数に分割されておりそれぞれの受光部から光強度に応じた電流を出力する。出力された電流は、図示しないI/Vアンプ(電流電圧変換)により電圧に変換された後、演算回路140に入力される。入力された電圧信号は、演算回路140によりチルト誤差信号及びRF信号及びフォーカス誤差信号及びトラック誤差信号などに演算処理される。
チルト誤差信号はチルト制御を行うためのものであり、RF信号は光ディスクDに記録された情報を再生するためのものであり、フォーカス誤差信号はフォーカス制御を行うためのものであり、またトラック誤差信号はトラッキング制御を行うためのものである。
対物レンズ124はアクチュエータ128にて上下方向、ディスクラジアル方向、およびチルト方向(ラジアル方向または/およびタンジェンシャル方向)に駆動可能であり、サーボドライバ150によって光ディスク100上の情報トラックに追従するように制御される。なお、チルト方向には2種類ある。光ディスクの中心に向かってディスク面が傾くことで生じる「ラジアルチルト」と、トラックの接線方向に生じる「タンジェンシャルチルト」とがある。このうちディスクの反りで一般に生じるのはラジアルチルトである。単にディスク製造時に生じるチルトだけではなく、経年変化や使用環境の急変で生じるチルトも考慮する必要がある。このような光ディスク装置200を用いて、本発明の実施形態に係る片面多層光ディスク100を再生することができる。
なお、本発明は上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の一実施形態に係る光ディスクの製造方法の一例を説明する図であり、原盤製造工程とポリカーボネイト基板を射出成型する工程例を示す図。 本発明の一実施形態に係る光ディスクの製造方法の一例を示すと共にその構造例を示す図。 本発明の一実施形態の実施例として作製した光ディスクの構造例を示す図。 実施例に係る光ディスクの物理的な仕様を示す表。 実施例に係る光ディスクの評価試験の条件を示す表。 本発明に係る光ディスクの比較用として作製した比較例の光ディスクに対する評価試験結果を示す表。 本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成例を示す図。
符号の説明
100 光ディスク
11 第1層用の反射層
12 UV硬化樹脂
13 第2層用の反射層(本発明に係る反射層)
14 UV硬化樹脂
15 第3層用の反射層(全反射層)
41 第1層用のPC基板
43 第3層用のPC基板
200 光ディスク装置

Claims (6)

  1. 光入射面に対して独立して少なくとも3つの情報層を有する多層の光ディスクにおいて、
    前記光入射面から最も遠い情報層と最も近い情報層以外の情報層上に形成される反射層は、
    5nm以上20nm以下の膜厚を有し、かつ
    入射されるレーザ光の波長に対して、3.0以上の屈折率と0.6以下の消衰係数を有する、
    ことを特徴とする光ディスク。
  2. 前記反射層は、
    Si、SiCr合金、SiNb合金、SiW合金、及びSiCから選択される少なくとも1種以上の材料から形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  3. 前記反射層は、
    Al及びAgの少なくとも1種と、SiO、AlO、SiN、及びAlNの少なくとも1種とを組み合わせた複合材料から形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
  4. 光ディスクに対してレーザ光を照射して情報の再生を行う光ディスク装置において、
    前記光ディスクは光入射面に対して独立して少なくとも3つの情報層を有する多層の光ディスクであり、
    前記光入射面から最も遠い情報層と最も近い情報層以外の情報層上に形成される反射層は、
    5nm以上20nm以下の膜厚を有し、かつ
    前記レーザ光の波長に対して、3.0以上の屈折率と0.6以下の消衰係数を有する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 前記反射層は、
    Si、SiCr合金、SiNb合金、SiW合金、及びSiCから選択される少なくとも1種以上の材料から形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 前記反射層は、
    Al及びAgの少なくとも1種と、SiO、AlO、SiN、及びAlNの少なくとも1種とを組み合わせた複合材料から形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
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