JP2004103183A - 光ディスクと光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高密度の再生専用のROM型光ディスクにおいて、同様の高密度のRAM型光ディスクとの互換性を有し、良好な再生信号特性が得られる構成とする。
【解決手段】基板1に、ディジタル情報が、所定のトラックピッチのピット列で記録され、対物レンズを介して光ビームが照射されることにより情報再生が行われるROM型光ディスクであって、そのピット2が、このピットが記録されていない平坦部に対して、光ビームの入射側に向かって凸の形状とされる。
そして、光ビームの波長をλ、対物レンズの開口数をN.A.とし、トラックピッチをTPとし、凸のピットの頂面における幅と底部における幅との平均の幅をPwとし、上記ピットの側面の傾斜幅をWS 、ピットの光学的深さをdとするとき、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
とすることによってRAM型光ディスクと互換性を有し、良好な再生信号特性を得た。
【選択図】 図1
【解決手段】基板1に、ディジタル情報が、所定のトラックピッチのピット列で記録され、対物レンズを介して光ビームが照射されることにより情報再生が行われるROM型光ディスクであって、そのピット2が、このピットが記録されていない平坦部に対して、光ビームの入射側に向かって凸の形状とされる。
そして、光ビームの波長をλ、対物レンズの開口数をN.A.とし、トラックピッチをTPとし、凸のピットの頂面における幅と底部における幅との平均の幅をPwとし、上記ピットの側面の傾斜幅をWS 、ピットの光学的深さをdとするとき、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
とすることによってRAM型光ディスクと互換性を有し、良好な再生信号特性を得た。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高密度の光ディスク、特にCD(Compact disc) サイズで、記録容量が、単層当たり25GB以上の容量に対応する再生専用、すなわちROM(Read Only Memory) 型の光ディスクに関わり、ピットの最適化を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のDVD(Digital Versataile Disc) 等の光ディスクにおいては、ディスク上に形成された微細な記録情報ピットからのディジタル信号情報の再生は、可視域波長の半導体レーザおよび高開口数(N.A.)の対物レンズを主要部品として構成される光ピックアップすなわち光ディスク装置が用いられている。
【0003】
例えば4.7GBの記録容量を有するDVD−ROMでは、波長650nmの赤色半導体レーザとN.A.が0.6の対物レンズによる光ディスク装置を用いて、DVDの情報面にレーザ光を集光し、その反射戻り光強度の時間変化をRF(高周波)信号波形に変換して、ディジタル情報の信号再生を行っている。
また、対応するディスクの記録ピット列は、深さ約110nm、トラックピッチ0.74μmの間隔で、ピット長および間隔が、最短0.4μmから1.47μmの長さのピット列がスパイラル状に並んで形成されている。
【0004】
ところで、近年の情報通信および画像処理技術の急速な発展に伴い、光ディスク容量も近い将来において現在における容量の数倍のものが要求される状況下にある。
例えばDVDの延長線上で、直径12cmのディスク(片面)で25GB程度の容量を実現する記録再生可能なRAM型光ディスクが開発されている(例えば、非特許文献1参照)。これは、その光学ピックアップとして、波長405nmの青紫色のレーザダイオード(LD)と、開口数N.A.が0.85の対物レンズを適用し、光ディスクには、トラックピッチ(Tp)が320nmのグルーブが刻まれたプラスチック基板上に相変化膜、反射膜などから成る記録情報層を形成し、その上に厚さ例えば0.1mmの光透過性カバーを形成した構造を採用している。
【0005】
この記録媒体に対するディジタル情報の記録は、光透過性カバー側から光ビームを、対物レンズで集光して基板に形成されたグルーブに沿って高精度のトラッキングサーボをかけながら、グルーブに集光した光ビームによる熱作用によって、相変化膜を相変化させることによって記録マークの形成を行う。すなわちディジタル信号に対応するパルス記録を行って所望の記録マーク列をグルーブ上に形成する。
【0006】
また、再生においては、記録されたマーク列を同様にトラッキングしながら、反射ビーム強度を検出することにより信号再生を行う。
例えばRLL(1,7)変調方式でマーク記録を行うとき、例えば25GBの記録容量を確保するには、最短マーク長は、約150nmになる。ところで、この場合、記録マークは、光ビーム照射側に凸とされたグルーブ上、すなわち対物レンズに近い側に形成される。
また、光ビームのトラッキングは、グルーブにおける回折光を用いるプッシュプル検出方式を採用して、上述した、ビーム照射側に凸とされたグルーブの中心線上に照射ビームを集光させ、その位置ずれによるプッシュプル信号をトラッキングエラー信号とし、これによってトラッキングサーボを掛けるようになされている。
【0007】
この25GB記録容量による高密度光ディスクは、DVDの場合とは異なり、最初にRAM型ディスクが開発されて、標準規格の策定が進められた。
したがって、これに対し、記録容量25GB対応の、高密度の再生専用のROM型光ディスクについても、標準規格化が必要となる。
この高密度の再生専用のROM型光ディスクを製造する場合、既に、充分に高い技術が開発されている通常一般のROM型光ディスク例えばCD−ROMの製造プロセスが採用される方向にある。
【0008】
しかしながら、この高密度ROM型の製造プロセスに、上述した例えばCD−ROMの製造プロセスを採用すると、その記録ピットは、光ビーム照射側に凹、すなわち基板内部に向かって凸のピット形状となる。
これは、従来の製造プロセス、すなわち光ディスク基板の成型のためのマスタースタンパの作製プロセス、いわゆるマスタリングプロセスにおいて、光ディスク原盤にピットパターン形成する工程で、ポジ型のフォトレジストを用いたフォトリソグラフィプロセスを適用していることに因る。
【0009】
しかしながら、このように、この記録容量25GB対応の、高密度の再生専用のROM型光ディスクにおいて、そのピットが光照射側に凹、すなわち基板側に凸の形状を有することになる。しかしながら、この場合、RAM型ディスクとの互換性を考慮すると、この高密度のROM型光ディスクにおいても、RAM型光ディスクと同様の、RLL(1,7)変調方式の信号処理フォーマットとトラックピッチ、ピット長などのディメンジョンを有することが望ましい。すなわち、トラックピッチが320nm、最短ピット長が約150nmで、記録ピットがビーム照射側に凸の形状とすることが望ましい。これは、ピット列によって得るトラッキングサーボ動作を、上述したRAM型におけると同様にプッシュプル検出方式で行う場合に、これによるトラッキングエラー信号の極性が同一極性である必要性があることに因る。
【0010】
【非特許文献1】
Proc.SPIE Optical Data Storage,Vol.4342,pp168 〜177
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上述した記録容量25GB対応の、高密度再生専用のROM型光ディスクにおいて、同様の25GBの高密度のRAM型光ディスク装置、すなわち、その記録再生、もしくは再生がなされる光ディスク装置と互換性を有し、良好な再生信号特性が得られるようにした光ディスクとその再生を行う光ディスク装置とを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による光ディスクは、基板に、ディジタル情報が、所定のトラックピッチのピット列で記録され、対物レンズを介して光ビームが照射されることにより情報再生が行われる光ディスクであって、そのピットが、このピットが記録されていない平坦部に対して、光ビームの入射側に向かって凸の形状とされる。
そして、光ビームの波長をλ、対物レンズの開口数をN.A.とするとき、トラックピッチTp、凸のピットの頂面における幅と底部における幅との平均の幅Pw、ピットの側面の傾斜部の幅WS 、ピットの高さ(光学的深さ)dを
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
に選定する。
ここで、光学的深さdは、d=nD(nは光ディスクの入射側材料の屈折率、Dはピットの機械的高さである。)
【0013】
この構成によるときは、25GB対応のROM型ディスクにおいて、同様の25GB対応のRAM型ディスクと互換性を有し、信号再生特性に優れた高密度ROM型ディスクを構成できる。
【0014】
また、本発明による光ディスク装置は、上述した本発明による光ディスクを用いる光ディスク装置、すなわち光学ピックアップ装置である。
すなわち、この光ディスク装置は、光ディスクの記録情報を光ビーム照射によって再生する光ディスク装置であって、対物レンズと、この対物レンズを通じて光ディスクに光ビームを照射する光ビーム照射手段と、記録情報に対する上記光ビーム照射の反射光によって記録情報の再生を行う再生手段とを有して成る。
そして、光ディスクは上述した本発明による光ディスク構成とされる。すなわち。基板に、ディジタル情報が、所定のトラックピッチのピット列で記録され、このピットは、このピットが記録されていない平坦部に対して光ビームの入射側に向かって凸の形状とされ、光ビームの波長をλ、対物レンズの開口数をN.A.とし、トラックピッチをTpとし、この凸のピットの頂面における幅と底部におけるの幅との平均の幅をPwとし、上記ピットの側面の傾斜部の幅をWS 、上記ピットの高さ(光学的深さ)をdとするとき、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
とされた光ディスクとするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による光ディスク10の一実施形態における一例の要部の概略断面図を示す。
光ディスク10は、ディジタル情報の記録ピット2が、例えば光ディスクの中心軸を中心に、螺旋状のトラックを形成するように、ピット列を形成している。図1は、このピット列を横切る断面図である。
ピット2が配列されるピット列は、所定のピッチをもって形成され、このピット2によるピット列の形成面に、反射膜3が被着形成され、この上に、光透過性の保護膜、すなわち光透過性カバー4が塗布されて成る。
【0016】
基板1は、例えばポリカーボネート(PC)樹脂の射出成形によって構成することができ、この成形に際して同時に記録情報のピット2を形成することができる。
このピット2が成形された主面上に、反射膜3を、例えばAlを厚さ数十nmに蒸着、スパッタ等によって被着して形成する。
更に、この上に、例えばスピンコートによって、紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線照射によって硬化することによって、例えば厚さ0.1mmの光透過性カバーを形成する。
この構成による光ディスク10に対して、光透過性カバー4側から、照射光Lを対物レンズ5によって集光させて記録情報の読み出しを行う。
【0017】
本発明による光ディスクにおける情報記録のピット2は、照射光Lの入射側に向かって凸のピットとする。
そして、本発明による光ディスク10は、図2に、模式的に示すように、トラックピッチ、すなわちピット列のピッチをTpとし、ピット2の頂面における幅と底部における幅との平均の幅をPwとし、ピット2の側面の傾斜部の幅をWS とし、ピット2の高さすなわち深さ、特に光学的深さをd(=nD,nは光ディスクの入射側材料、図1の構成では光透過性カバーの屈折率、例えばn=1.5、Dはピットの機械的高さ)とするとき、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
とする。
ここで、照射光Lの波長λは、405±5nm、例えば405nmとし、対物レンズ5の開口数N.A.は、0.85±0.05、例えば0.85とする。
【0018】
そして、集光照射光を、ピット列に沿って走査する。このとき周知の例えばプッシュプル方式によるトラッキング動作によって高精度にトラッキングさせることができる。
このようにして、ピット列に沿って照射光を走査することにより、照射光よるピット2によって変調された反射光強度をもって記録情報の再生を行う。
【0019】
上述したように、本発明による光ディスクにおいては、記録ピットの形状を特定するものであるが、次に、これについて説明する。
本発明においては、上述したように、その再生を、前述したRAM型ディスクと同様のピックアップによって行うことができるようにする。すなわち、RAM型ディスクと同様のビーム波長、対物レンズ開口数を適用する。これらビーム波長をλとし、開口数をN.A.とする。また、図2で示すように、トラックピッチをTp、照射光Lの入射側、すなわち光透過性カバー4側に凸とされたピット2の半径方向の平均ピット幅をPw、ピット2の光学的深さ(高さ)をdとし、光透過性カバー4の屈折率をnとする。また、ピット2は、一般にその側面が傾斜した形状となり、ピット2の凸形状の頂面の幅をW1 、底部側の幅をW2 とする。ピット2の側面の傾斜は、深さ方向に一様であるとして、傾斜部の幅WS は、(W2 −W1 )/2とする。
【0020】
これらのパラメータを基に再生信号の特性パラメータである、変調度M、プッシュプルNPP(NPPは、後述するように、プッシュプル信号振幅PPp をRF信号の低周波成分PIで除した値)、クロストーク量CTKをベクトル回折理論によるシミュレーションから、安定した信号再生を行うために必要な値を確保できるようなピット形状のサイズ・パラメータの範囲を求める。ここで、ベクトル回折理論を適用するのは、対物レンズのN.A.が0.85という高い値としたことによる。
【0021】
トラックピッチTpについては、基準の320nmに近い値が望ましいものであるが、記録容量が一定で、Tpを狭めれば当然その分、トラック方向の密度は減少することから、最短ピット長が長くなり、再生系のMTF(変調伝達関数)において余裕が生じる。
すなわち、Tpを320nmとするとき、最短ピット長は149nmとなるに比し、Tpを300nmとするとき、最短ピット長は159nmとなる。逆に、Tpを大とすると、これに伴って最短ピット長が短くなるころから、MTFの面から、再生が困難になってくる。
実際に、λ=405nm、N.A.=0.85の光学系では、MTFの面から最短ピット長は149nmが、再生がきわめて厳しくなる下限値であると考えられる。
一方、トラックピッチTpが、300nm未満では、クロストークの問題が深刻となる。このため、Tpの値は、300nm〜320nmの範囲が望ましい。
すなわち、上述のパラメータで表すと、これは、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
となる。
【0022】
次に、上述したピット幅Pw、ピットの傾斜部の幅WS 、ピットの高さ(光学的深さ)dについて考察する。
まず、ピットの傾斜部の幅WS について考察する。
この幅WS は、WS =0では、ピット側面が垂直であるとを意味するが、実際にはピットの形成を、基板1の作製と同時にすなわち例えば射出成形によって作製するに当たり、WS =0とすることは、きわめて困難である。一方、この傾斜部の幅WS の上限は、ピットの形成を、例えば基板1の射出成形と同時に行う場合、その金型のスタンパの原盤作製工程いわゆるマスタリング工程における条件選定によって、或る程度の調整が可能であるが、この幅WS が余り大きくなるとクロストークを増大させるという問題が生じる。
【0023】
これらのことを考慮して、上述した、変調度M、NPP、クロストーク量CTKの全てを満たす、傾斜幅WS 、ピットの光学的深さdを、上述したTpが300nm〜320nmの各上限のTp=300nm、下限のTp=320nmに選定した場合において求めた。
この場合、必要とする変調度M、NPP、クロストーク量CTKは、経験的にM>0.4、NPP>0.2とし、CTKはTp=320nmにおいて、CTK≦0.1、Tp=300nmにおいて、CTK≦0.12とする。
【0024】
図3A、B、Cおよび図4D、E、Fは、Tp=320nmとした場合、図5A、B、Cおよび図5D、E、Fは、Tp=300nmとした場合の、傾斜部の幅WS を各トラックピッチTpで規格化した値WS * を、0.00〜0.15の範囲で、0.03づつ変化させたときの、それぞれの、平均ピット幅Pw(Pwは、(W2 +W1 )/2とする。)を各トラックピッチTpで規格化した値Pw* (横軸)と、ピットの光学的深さdを波長λで規格化した値d* (縦軸)との関係における、それぞれのM=0.4、NPP=0.2、CTK=0.1における等値線を示し、これらM、NPP、CTKを満たす範囲が、各図において斜線を付して示した領域となる。
【0025】
これら、M、NPP、CTKは以下のように求めた。
ここで、波長λが405nm、開口数N.A.が0.85であり、対物レンズアパーチャ直径Aと対物レンズに入射するレーザ光のガウシャンビームの半値全幅Wとの比A/Wが、トラック方向で0.7、半径方向(ピットの幅方向)で0.2、トラックピッチTpが320nmと300nmとした場合である。
【0026】
そして、この場合、図7に示すように、入射光Lは、偏光ビームスプリッタPBSおよび1/4波長板QWP、対物レンズ11を通過して、光ディスク10に、その光透過性保護カバー4側から照射し、戻り光が例えば2分割フォトダイオードによる検出素子6によって検出電流I1 およびI2 としてとり出し、トラッキングのプッシュプル信号を得るものとする。
【0027】
2次元ピットを再生した場合の信号は、次のようなグルーブ再生信号の計算で求めることができる。図8で示すように、グルーブが存在しないミラー部の反射光量をSM とし、上述したトラックピッチ320nmおよび300nmの2倍のピッチの640nmおよび600nmとしたときのグルーブ上とランド上との反射光量をSP2とSL2とし、トラックピッチを320nmおよび300nmとしたときのグルーブ上とランド上との反射光量をSP1とSL1とする。
【0028】
この場合において、変調度Mは、
M=(SL2−SP2)/SL2
で与えられる。
NPPは、
NPP=PPp /PI
で与えられる。PPp は、図9でプッシュプル信号の波形を示すように、プッシュプル信号振幅であり、PIは、RF信号の低周波成分(Pull−In )で、RF信号中で最も光量が大きいミラーの場合Sm と、光量が一番少なくなる長いピット(この場合グルーブで代用)が密集している場合の平均値とする。すなわち、これらのトラック上の状態いわゆるオントラック状態と、トラックからずれた状態いわゆるトラックオフセット状態の各PIを、それぞれ
S0 ’(=(Sm +SP1) /2)
S1 ’(=(Sm +SL1)/2)
とする。
【0029】
一方、PPp が最も大きくなる位置は、1/4のトラックオフセット場合で、このときのPIは、オントラックと1/2のトラックオフセットにおけるPIを平均したものとする。
PI=(S1 ’+S0 ’) /2=(2SM +SP1+SL1)/4
したがって、NPPは、次の式で与えられる。
NPP=4・PPp /(2SM +SP1+SL1)
【0030】
また、クロストーク量CTKは、
CTK1 =(SP2−Sp1)/(SL2−SP2)√2
CTK2 =(SM −SL2)/(SL2−SP2)√2
ここで、SP2−Sp1は、ビームスポットがピット上にある時の左右両トラックからのクロストーク量、SM −SL2は、スポットがピット上にない位置にある時の左右両方のトラックからのクロストーク量、SL2−SP2は信号レベルであり、クロストークはこの値で規格化する。また、左右のトラックからのクストークは、ランダムで、2つのランダム信号の和の振幅の偏差√2倍であることから、CTK1 ,CTK2 はそれぞれ1/√2倍している。
そして、CTKとして、CTK1 ,CTK2 の悪い方の値を選択する。すなわち、
CTK=max(CTK1 ,CTK2)
とする
【0031】
本発明による光ディスク10は、RAM型の光ディスクの再生装置と互換性を有し、良好な再生信号特性を有するROM型の光ディスクを得ることができる。尚、本発明による光ディスクは、そのピット列による記録情報面は、単層構成とする場合に限られるものではなく、例えばそれぞれピットが形成された記録情報を有する2枚の基板を、それぞれの光透過性保護カバー側を外側にして貼り合わせた構成とすることもできる。
あるいは、例えば上述したピット2による記録情報面上に、例えば紫外線構成樹脂による樹脂層を形成し、これに2P法(Photopolymerization 法) によってピットを形成した多層構造とすることもできる。
【0032】
上述した本発明による光ディスクの記録信号の読み出しを行う光ディスク装置は、例えば図9に概略構成を示すように、本発明による光ディスク10が、スピンドルモータ20によって回転駆動するようになされる。
一方、N.A.が例えば0.85の対物レンズ11と、この対物レンズ11を通じて、上述した本発明構成による光ディスク10に対して、その光透過性保護カバー4側から、照射光L、すなわち再生光が照射され、その照射位置が、光ディスクの半径方向に移動する光ビーム照射手段12が設けられる。
また、光ディスク装置は、光ディスク10のピットによる記録情報からの光ビーム照射の反射光によって、記録情報の再生を行う再生手段13を有する。
【0033】
対物レンズ11は、アクチュエータ14によって、位置の微調整がなされてフォーカスやトラッキング調整をすることができるようになされている。
光照射手段12は、例えば半導体レーザ等の光源部15から、前述した所要の波長λの照射光Lが出射され、偏光ビームスプリッタPBS、1/4波長板QWP、対物レンズ11を通じて光ディスク10の、光透過性保護カバー側から光ディスク10の、前述したピット2が形成された記録情報部に照射される。
【0034】
この情報部からの戻り光、すなわち記録情報の基く反射光は、対物レンズ11、1/4波長板QWP、偏光ビームスプリッタPBSを通じて、再生手段13に導かれる。この再生手段13は、例えば検出用光学系16、トラッキング信号すなわち前述したプッシュプル信号や、再生RF信号、フォーカシング信号等を得る光検出素子17、その信号処理回路18を有し、再生信号Sigを取り出すと共に、コントローラ19に、トラッキング信号、フォーカシング信号等の信号を送り、コントローラ19からの制御信号によって、アクチュエータ14を制御してトラッキングやフォーカシング調整がなされる。更に、例えば光ディスクの回転駆動を行うスピンドルモータ20の制御部21の制御を行って、その回転速度等の制御を行う。
【0035】
すなわち、本発明による光ディスク装置は、本発明によるROM型光ディスクが用いられてこれから情報の読み出しがなされるが、そのいわゆるピックアップ構成は、図10で説明したところから明らかなように、通常の25GBのRAM型光ディスク装置におけると同様の記録再生装置あるいは再生装置における再生部と同様の構成によって、すなわちRAM型光ディスク装置と互換性をもって読み出しを行うことができる。
尚、本発明による光ディスク装置は、上述した例に限定されるものではなく、本発明構成において、種々の変形変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】
上述したように、本発明による光ディスクは、ピット列による情報記録を有する高記録容量のROM型構成とするものであるが、そのピットが、再生照射光の入射側に向かって凸の構成とし、また、そのピット、ピット列のディメンジョンの特定によって、対応する高記録容量のRAM型光ディスクの再生と互換性をもって良好な再生を行うことができる。
したがって、本発明によれば、ROM型高記録容量の光ディスクを、ユ−ザ−が、特段の再生装置を用意することなく、簡便に、しかも優れた再生特性をもって使用することができるという実用上の利益を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスクの一例の要部の概略断面図である。
【図2】本発明の説明に供する光ディスクのピットの説明図である。
【図3】A〜Cは、光ディスクのピットの傾斜幅をパラメータとするピットの平均幅と光学的深さとの、変調度、プッシュプル、クロストーク量の関係を示す図である。
【図4】D〜Fは、光ディスクのピットの傾斜幅をパラメータとするピットの平均幅と光学的深さとの、変調度、プッシュプル、クロストーク量の関係を示す図である。
【図5】A〜Cは、光ディスクのピットの傾斜幅をパラメータとするピットの平均幅と光学的深さとの、変調度、プッシュプル、クロストーク量の関係を示す図である。
【図6】D〜Fは、光ディスクのピットの傾斜幅をパラメータとするピットの平均幅と光学的深さとの、変調度、プッシュプル、クロストーク量の関係を示す図である。
【図7】図3〜図6の説明に供する光学系を示す図である。
【図8】図3〜図6の説明に供する光学系を示すピットを示す図である。
【図9】プッシュプル信号波形と、これとピットとの関係を示す図である。
【図10】本発明装置の一例の概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・基板、2・・・ピット、3・・・反射膜、4・・・光透過性保護カバー、5・・・対物レンズ、6・・・検出素子、10・・・光ディスク、11対物レンズ、12・・・光照射手段、13・・・再生手段、14・・・アクチュエータ、15・・・光源部、16・・・検出用光学系、17・・・検出素子、18・・・信号処理回路、19・・・コントローラ、20・・・スピンドルモータ、21・・・制御部、L・・・照射光、PBS・・・偏光ビームスプリッタ、QWP・・・1/4波長板
【発明の属する技術分野】
本発明は、高密度の光ディスク、特にCD(Compact disc) サイズで、記録容量が、単層当たり25GB以上の容量に対応する再生専用、すなわちROM(Read Only Memory) 型の光ディスクに関わり、ピットの最適化を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のDVD(Digital Versataile Disc) 等の光ディスクにおいては、ディスク上に形成された微細な記録情報ピットからのディジタル信号情報の再生は、可視域波長の半導体レーザおよび高開口数(N.A.)の対物レンズを主要部品として構成される光ピックアップすなわち光ディスク装置が用いられている。
【0003】
例えば4.7GBの記録容量を有するDVD−ROMでは、波長650nmの赤色半導体レーザとN.A.が0.6の対物レンズによる光ディスク装置を用いて、DVDの情報面にレーザ光を集光し、その反射戻り光強度の時間変化をRF(高周波)信号波形に変換して、ディジタル情報の信号再生を行っている。
また、対応するディスクの記録ピット列は、深さ約110nm、トラックピッチ0.74μmの間隔で、ピット長および間隔が、最短0.4μmから1.47μmの長さのピット列がスパイラル状に並んで形成されている。
【0004】
ところで、近年の情報通信および画像処理技術の急速な発展に伴い、光ディスク容量も近い将来において現在における容量の数倍のものが要求される状況下にある。
例えばDVDの延長線上で、直径12cmのディスク(片面)で25GB程度の容量を実現する記録再生可能なRAM型光ディスクが開発されている(例えば、非特許文献1参照)。これは、その光学ピックアップとして、波長405nmの青紫色のレーザダイオード(LD)と、開口数N.A.が0.85の対物レンズを適用し、光ディスクには、トラックピッチ(Tp)が320nmのグルーブが刻まれたプラスチック基板上に相変化膜、反射膜などから成る記録情報層を形成し、その上に厚さ例えば0.1mmの光透過性カバーを形成した構造を採用している。
【0005】
この記録媒体に対するディジタル情報の記録は、光透過性カバー側から光ビームを、対物レンズで集光して基板に形成されたグルーブに沿って高精度のトラッキングサーボをかけながら、グルーブに集光した光ビームによる熱作用によって、相変化膜を相変化させることによって記録マークの形成を行う。すなわちディジタル信号に対応するパルス記録を行って所望の記録マーク列をグルーブ上に形成する。
【0006】
また、再生においては、記録されたマーク列を同様にトラッキングしながら、反射ビーム強度を検出することにより信号再生を行う。
例えばRLL(1,7)変調方式でマーク記録を行うとき、例えば25GBの記録容量を確保するには、最短マーク長は、約150nmになる。ところで、この場合、記録マークは、光ビーム照射側に凸とされたグルーブ上、すなわち対物レンズに近い側に形成される。
また、光ビームのトラッキングは、グルーブにおける回折光を用いるプッシュプル検出方式を採用して、上述した、ビーム照射側に凸とされたグルーブの中心線上に照射ビームを集光させ、その位置ずれによるプッシュプル信号をトラッキングエラー信号とし、これによってトラッキングサーボを掛けるようになされている。
【0007】
この25GB記録容量による高密度光ディスクは、DVDの場合とは異なり、最初にRAM型ディスクが開発されて、標準規格の策定が進められた。
したがって、これに対し、記録容量25GB対応の、高密度の再生専用のROM型光ディスクについても、標準規格化が必要となる。
この高密度の再生専用のROM型光ディスクを製造する場合、既に、充分に高い技術が開発されている通常一般のROM型光ディスク例えばCD−ROMの製造プロセスが採用される方向にある。
【0008】
しかしながら、この高密度ROM型の製造プロセスに、上述した例えばCD−ROMの製造プロセスを採用すると、その記録ピットは、光ビーム照射側に凹、すなわち基板内部に向かって凸のピット形状となる。
これは、従来の製造プロセス、すなわち光ディスク基板の成型のためのマスタースタンパの作製プロセス、いわゆるマスタリングプロセスにおいて、光ディスク原盤にピットパターン形成する工程で、ポジ型のフォトレジストを用いたフォトリソグラフィプロセスを適用していることに因る。
【0009】
しかしながら、このように、この記録容量25GB対応の、高密度の再生専用のROM型光ディスクにおいて、そのピットが光照射側に凹、すなわち基板側に凸の形状を有することになる。しかしながら、この場合、RAM型ディスクとの互換性を考慮すると、この高密度のROM型光ディスクにおいても、RAM型光ディスクと同様の、RLL(1,7)変調方式の信号処理フォーマットとトラックピッチ、ピット長などのディメンジョンを有することが望ましい。すなわち、トラックピッチが320nm、最短ピット長が約150nmで、記録ピットがビーム照射側に凸の形状とすることが望ましい。これは、ピット列によって得るトラッキングサーボ動作を、上述したRAM型におけると同様にプッシュプル検出方式で行う場合に、これによるトラッキングエラー信号の極性が同一極性である必要性があることに因る。
【0010】
【非特許文献1】
Proc.SPIE Optical Data Storage,Vol.4342,pp168 〜177
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上述した記録容量25GB対応の、高密度再生専用のROM型光ディスクにおいて、同様の25GBの高密度のRAM型光ディスク装置、すなわち、その記録再生、もしくは再生がなされる光ディスク装置と互換性を有し、良好な再生信号特性が得られるようにした光ディスクとその再生を行う光ディスク装置とを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による光ディスクは、基板に、ディジタル情報が、所定のトラックピッチのピット列で記録され、対物レンズを介して光ビームが照射されることにより情報再生が行われる光ディスクであって、そのピットが、このピットが記録されていない平坦部に対して、光ビームの入射側に向かって凸の形状とされる。
そして、光ビームの波長をλ、対物レンズの開口数をN.A.とするとき、トラックピッチTp、凸のピットの頂面における幅と底部における幅との平均の幅Pw、ピットの側面の傾斜部の幅WS 、ピットの高さ(光学的深さ)dを
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
に選定する。
ここで、光学的深さdは、d=nD(nは光ディスクの入射側材料の屈折率、Dはピットの機械的高さである。)
【0013】
この構成によるときは、25GB対応のROM型ディスクにおいて、同様の25GB対応のRAM型ディスクと互換性を有し、信号再生特性に優れた高密度ROM型ディスクを構成できる。
【0014】
また、本発明による光ディスク装置は、上述した本発明による光ディスクを用いる光ディスク装置、すなわち光学ピックアップ装置である。
すなわち、この光ディスク装置は、光ディスクの記録情報を光ビーム照射によって再生する光ディスク装置であって、対物レンズと、この対物レンズを通じて光ディスクに光ビームを照射する光ビーム照射手段と、記録情報に対する上記光ビーム照射の反射光によって記録情報の再生を行う再生手段とを有して成る。
そして、光ディスクは上述した本発明による光ディスク構成とされる。すなわち。基板に、ディジタル情報が、所定のトラックピッチのピット列で記録され、このピットは、このピットが記録されていない平坦部に対して光ビームの入射側に向かって凸の形状とされ、光ビームの波長をλ、対物レンズの開口数をN.A.とし、トラックピッチをTpとし、この凸のピットの頂面における幅と底部におけるの幅との平均の幅をPwとし、上記ピットの側面の傾斜部の幅をWS 、上記ピットの高さ(光学的深さ)をdとするとき、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
とされた光ディスクとするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による光ディスク10の一実施形態における一例の要部の概略断面図を示す。
光ディスク10は、ディジタル情報の記録ピット2が、例えば光ディスクの中心軸を中心に、螺旋状のトラックを形成するように、ピット列を形成している。図1は、このピット列を横切る断面図である。
ピット2が配列されるピット列は、所定のピッチをもって形成され、このピット2によるピット列の形成面に、反射膜3が被着形成され、この上に、光透過性の保護膜、すなわち光透過性カバー4が塗布されて成る。
【0016】
基板1は、例えばポリカーボネート(PC)樹脂の射出成形によって構成することができ、この成形に際して同時に記録情報のピット2を形成することができる。
このピット2が成形された主面上に、反射膜3を、例えばAlを厚さ数十nmに蒸着、スパッタ等によって被着して形成する。
更に、この上に、例えばスピンコートによって、紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線照射によって硬化することによって、例えば厚さ0.1mmの光透過性カバーを形成する。
この構成による光ディスク10に対して、光透過性カバー4側から、照射光Lを対物レンズ5によって集光させて記録情報の読み出しを行う。
【0017】
本発明による光ディスクにおける情報記録のピット2は、照射光Lの入射側に向かって凸のピットとする。
そして、本発明による光ディスク10は、図2に、模式的に示すように、トラックピッチ、すなわちピット列のピッチをTpとし、ピット2の頂面における幅と底部における幅との平均の幅をPwとし、ピット2の側面の傾斜部の幅をWS とし、ピット2の高さすなわち深さ、特に光学的深さをd(=nD,nは光ディスクの入射側材料、図1の構成では光透過性カバーの屈折率、例えばn=1.5、Dはピットの機械的高さ)とするとき、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
とする。
ここで、照射光Lの波長λは、405±5nm、例えば405nmとし、対物レンズ5の開口数N.A.は、0.85±0.05、例えば0.85とする。
【0018】
そして、集光照射光を、ピット列に沿って走査する。このとき周知の例えばプッシュプル方式によるトラッキング動作によって高精度にトラッキングさせることができる。
このようにして、ピット列に沿って照射光を走査することにより、照射光よるピット2によって変調された反射光強度をもって記録情報の再生を行う。
【0019】
上述したように、本発明による光ディスクにおいては、記録ピットの形状を特定するものであるが、次に、これについて説明する。
本発明においては、上述したように、その再生を、前述したRAM型ディスクと同様のピックアップによって行うことができるようにする。すなわち、RAM型ディスクと同様のビーム波長、対物レンズ開口数を適用する。これらビーム波長をλとし、開口数をN.A.とする。また、図2で示すように、トラックピッチをTp、照射光Lの入射側、すなわち光透過性カバー4側に凸とされたピット2の半径方向の平均ピット幅をPw、ピット2の光学的深さ(高さ)をdとし、光透過性カバー4の屈折率をnとする。また、ピット2は、一般にその側面が傾斜した形状となり、ピット2の凸形状の頂面の幅をW1 、底部側の幅をW2 とする。ピット2の側面の傾斜は、深さ方向に一様であるとして、傾斜部の幅WS は、(W2 −W1 )/2とする。
【0020】
これらのパラメータを基に再生信号の特性パラメータである、変調度M、プッシュプルNPP(NPPは、後述するように、プッシュプル信号振幅PPp をRF信号の低周波成分PIで除した値)、クロストーク量CTKをベクトル回折理論によるシミュレーションから、安定した信号再生を行うために必要な値を確保できるようなピット形状のサイズ・パラメータの範囲を求める。ここで、ベクトル回折理論を適用するのは、対物レンズのN.A.が0.85という高い値としたことによる。
【0021】
トラックピッチTpについては、基準の320nmに近い値が望ましいものであるが、記録容量が一定で、Tpを狭めれば当然その分、トラック方向の密度は減少することから、最短ピット長が長くなり、再生系のMTF(変調伝達関数)において余裕が生じる。
すなわち、Tpを320nmとするとき、最短ピット長は149nmとなるに比し、Tpを300nmとするとき、最短ピット長は159nmとなる。逆に、Tpを大とすると、これに伴って最短ピット長が短くなるころから、MTFの面から、再生が困難になってくる。
実際に、λ=405nm、N.A.=0.85の光学系では、MTFの面から最短ピット長は149nmが、再生がきわめて厳しくなる下限値であると考えられる。
一方、トラックピッチTpが、300nm未満では、クロストークの問題が深刻となる。このため、Tpの値は、300nm〜320nmの範囲が望ましい。
すなわち、上述のパラメータで表すと、これは、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
となる。
【0022】
次に、上述したピット幅Pw、ピットの傾斜部の幅WS 、ピットの高さ(光学的深さ)dについて考察する。
まず、ピットの傾斜部の幅WS について考察する。
この幅WS は、WS =0では、ピット側面が垂直であるとを意味するが、実際にはピットの形成を、基板1の作製と同時にすなわち例えば射出成形によって作製するに当たり、WS =0とすることは、きわめて困難である。一方、この傾斜部の幅WS の上限は、ピットの形成を、例えば基板1の射出成形と同時に行う場合、その金型のスタンパの原盤作製工程いわゆるマスタリング工程における条件選定によって、或る程度の調整が可能であるが、この幅WS が余り大きくなるとクロストークを増大させるという問題が生じる。
【0023】
これらのことを考慮して、上述した、変調度M、NPP、クロストーク量CTKの全てを満たす、傾斜幅WS 、ピットの光学的深さdを、上述したTpが300nm〜320nmの各上限のTp=300nm、下限のTp=320nmに選定した場合において求めた。
この場合、必要とする変調度M、NPP、クロストーク量CTKは、経験的にM>0.4、NPP>0.2とし、CTKはTp=320nmにおいて、CTK≦0.1、Tp=300nmにおいて、CTK≦0.12とする。
【0024】
図3A、B、Cおよび図4D、E、Fは、Tp=320nmとした場合、図5A、B、Cおよび図5D、E、Fは、Tp=300nmとした場合の、傾斜部の幅WS を各トラックピッチTpで規格化した値WS * を、0.00〜0.15の範囲で、0.03づつ変化させたときの、それぞれの、平均ピット幅Pw(Pwは、(W2 +W1 )/2とする。)を各トラックピッチTpで規格化した値Pw* (横軸)と、ピットの光学的深さdを波長λで規格化した値d* (縦軸)との関係における、それぞれのM=0.4、NPP=0.2、CTK=0.1における等値線を示し、これらM、NPP、CTKを満たす範囲が、各図において斜線を付して示した領域となる。
【0025】
これら、M、NPP、CTKは以下のように求めた。
ここで、波長λが405nm、開口数N.A.が0.85であり、対物レンズアパーチャ直径Aと対物レンズに入射するレーザ光のガウシャンビームの半値全幅Wとの比A/Wが、トラック方向で0.7、半径方向(ピットの幅方向)で0.2、トラックピッチTpが320nmと300nmとした場合である。
【0026】
そして、この場合、図7に示すように、入射光Lは、偏光ビームスプリッタPBSおよび1/4波長板QWP、対物レンズ11を通過して、光ディスク10に、その光透過性保護カバー4側から照射し、戻り光が例えば2分割フォトダイオードによる検出素子6によって検出電流I1 およびI2 としてとり出し、トラッキングのプッシュプル信号を得るものとする。
【0027】
2次元ピットを再生した場合の信号は、次のようなグルーブ再生信号の計算で求めることができる。図8で示すように、グルーブが存在しないミラー部の反射光量をSM とし、上述したトラックピッチ320nmおよび300nmの2倍のピッチの640nmおよび600nmとしたときのグルーブ上とランド上との反射光量をSP2とSL2とし、トラックピッチを320nmおよび300nmとしたときのグルーブ上とランド上との反射光量をSP1とSL1とする。
【0028】
この場合において、変調度Mは、
M=(SL2−SP2)/SL2
で与えられる。
NPPは、
NPP=PPp /PI
で与えられる。PPp は、図9でプッシュプル信号の波形を示すように、プッシュプル信号振幅であり、PIは、RF信号の低周波成分(Pull−In )で、RF信号中で最も光量が大きいミラーの場合Sm と、光量が一番少なくなる長いピット(この場合グルーブで代用)が密集している場合の平均値とする。すなわち、これらのトラック上の状態いわゆるオントラック状態と、トラックからずれた状態いわゆるトラックオフセット状態の各PIを、それぞれ
S0 ’(=(Sm +SP1) /2)
S1 ’(=(Sm +SL1)/2)
とする。
【0029】
一方、PPp が最も大きくなる位置は、1/4のトラックオフセット場合で、このときのPIは、オントラックと1/2のトラックオフセットにおけるPIを平均したものとする。
PI=(S1 ’+S0 ’) /2=(2SM +SP1+SL1)/4
したがって、NPPは、次の式で与えられる。
NPP=4・PPp /(2SM +SP1+SL1)
【0030】
また、クロストーク量CTKは、
CTK1 =(SP2−Sp1)/(SL2−SP2)√2
CTK2 =(SM −SL2)/(SL2−SP2)√2
ここで、SP2−Sp1は、ビームスポットがピット上にある時の左右両トラックからのクロストーク量、SM −SL2は、スポットがピット上にない位置にある時の左右両方のトラックからのクロストーク量、SL2−SP2は信号レベルであり、クロストークはこの値で規格化する。また、左右のトラックからのクストークは、ランダムで、2つのランダム信号の和の振幅の偏差√2倍であることから、CTK1 ,CTK2 はそれぞれ1/√2倍している。
そして、CTKとして、CTK1 ,CTK2 の悪い方の値を選択する。すなわち、
CTK=max(CTK1 ,CTK2)
とする
【0031】
本発明による光ディスク10は、RAM型の光ディスクの再生装置と互換性を有し、良好な再生信号特性を有するROM型の光ディスクを得ることができる。尚、本発明による光ディスクは、そのピット列による記録情報面は、単層構成とする場合に限られるものではなく、例えばそれぞれピットが形成された記録情報を有する2枚の基板を、それぞれの光透過性保護カバー側を外側にして貼り合わせた構成とすることもできる。
あるいは、例えば上述したピット2による記録情報面上に、例えば紫外線構成樹脂による樹脂層を形成し、これに2P法(Photopolymerization 法) によってピットを形成した多層構造とすることもできる。
【0032】
上述した本発明による光ディスクの記録信号の読み出しを行う光ディスク装置は、例えば図9に概略構成を示すように、本発明による光ディスク10が、スピンドルモータ20によって回転駆動するようになされる。
一方、N.A.が例えば0.85の対物レンズ11と、この対物レンズ11を通じて、上述した本発明構成による光ディスク10に対して、その光透過性保護カバー4側から、照射光L、すなわち再生光が照射され、その照射位置が、光ディスクの半径方向に移動する光ビーム照射手段12が設けられる。
また、光ディスク装置は、光ディスク10のピットによる記録情報からの光ビーム照射の反射光によって、記録情報の再生を行う再生手段13を有する。
【0033】
対物レンズ11は、アクチュエータ14によって、位置の微調整がなされてフォーカスやトラッキング調整をすることができるようになされている。
光照射手段12は、例えば半導体レーザ等の光源部15から、前述した所要の波長λの照射光Lが出射され、偏光ビームスプリッタPBS、1/4波長板QWP、対物レンズ11を通じて光ディスク10の、光透過性保護カバー側から光ディスク10の、前述したピット2が形成された記録情報部に照射される。
【0034】
この情報部からの戻り光、すなわち記録情報の基く反射光は、対物レンズ11、1/4波長板QWP、偏光ビームスプリッタPBSを通じて、再生手段13に導かれる。この再生手段13は、例えば検出用光学系16、トラッキング信号すなわち前述したプッシュプル信号や、再生RF信号、フォーカシング信号等を得る光検出素子17、その信号処理回路18を有し、再生信号Sigを取り出すと共に、コントローラ19に、トラッキング信号、フォーカシング信号等の信号を送り、コントローラ19からの制御信号によって、アクチュエータ14を制御してトラッキングやフォーカシング調整がなされる。更に、例えば光ディスクの回転駆動を行うスピンドルモータ20の制御部21の制御を行って、その回転速度等の制御を行う。
【0035】
すなわち、本発明による光ディスク装置は、本発明によるROM型光ディスクが用いられてこれから情報の読み出しがなされるが、そのいわゆるピックアップ構成は、図10で説明したところから明らかなように、通常の25GBのRAM型光ディスク装置におけると同様の記録再生装置あるいは再生装置における再生部と同様の構成によって、すなわちRAM型光ディスク装置と互換性をもって読み出しを行うことができる。
尚、本発明による光ディスク装置は、上述した例に限定されるものではなく、本発明構成において、種々の変形変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】
上述したように、本発明による光ディスクは、ピット列による情報記録を有する高記録容量のROM型構成とするものであるが、そのピットが、再生照射光の入射側に向かって凸の構成とし、また、そのピット、ピット列のディメンジョンの特定によって、対応する高記録容量のRAM型光ディスクの再生と互換性をもって良好な再生を行うことができる。
したがって、本発明によれば、ROM型高記録容量の光ディスクを、ユ−ザ−が、特段の再生装置を用意することなく、簡便に、しかも優れた再生特性をもって使用することができるという実用上の利益を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスクの一例の要部の概略断面図である。
【図2】本発明の説明に供する光ディスクのピットの説明図である。
【図3】A〜Cは、光ディスクのピットの傾斜幅をパラメータとするピットの平均幅と光学的深さとの、変調度、プッシュプル、クロストーク量の関係を示す図である。
【図4】D〜Fは、光ディスクのピットの傾斜幅をパラメータとするピットの平均幅と光学的深さとの、変調度、プッシュプル、クロストーク量の関係を示す図である。
【図5】A〜Cは、光ディスクのピットの傾斜幅をパラメータとするピットの平均幅と光学的深さとの、変調度、プッシュプル、クロストーク量の関係を示す図である。
【図6】D〜Fは、光ディスクのピットの傾斜幅をパラメータとするピットの平均幅と光学的深さとの、変調度、プッシュプル、クロストーク量の関係を示す図である。
【図7】図3〜図6の説明に供する光学系を示す図である。
【図8】図3〜図6の説明に供する光学系を示すピットを示す図である。
【図9】プッシュプル信号波形と、これとピットとの関係を示す図である。
【図10】本発明装置の一例の概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・基板、2・・・ピット、3・・・反射膜、4・・・光透過性保護カバー、5・・・対物レンズ、6・・・検出素子、10・・・光ディスク、11対物レンズ、12・・・光照射手段、13・・・再生手段、14・・・アクチュエータ、15・・・光源部、16・・・検出用光学系、17・・・検出素子、18・・・信号処理回路、19・・・コントローラ、20・・・スピンドルモータ、21・・・制御部、L・・・照射光、PBS・・・偏光ビームスプリッタ、QWP・・・1/4波長板
Claims (6)
- 基板に、ディジタル情報が、所定のトラックピッチのピット列で記録され、対物レンズを介して光ビームが照射されることにより情報再生が行われる光ディスクであって、
上記ピットが記録されていない平坦部に対してピットが、上記光ビームの入射側に向かって凸の形状とされ、
上記光ビームの波長をλ、上記対物レンズの開口数をN.A.とし、トラックピッチをTpとし、上記凸のピットの頂面における幅と底部における幅との平均の幅をPwとし、上記ピットの側面の傾斜部の幅をWS 、上記ピットの高さ(光学的深さ)をdとするとき、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
とすることを特徴とする光ディスク。 - 上記ピット列を有する基板上に、反射膜と、その上に形成された光透過性カバーとが形成され、
該光透過性カバー側から上記光ビームの照射がなされることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。 - 基板の少なくとも一方の面に第1の情報記録層を有し、該第1の情報記録層上に光透過性中間層を介して第2の情報記録層が垂直方向に積層され、最上層に、光透過性カバー層が形成され、
該光透過性カバー層側から上記光ビームの照射がなされ、
上記情報記録層の少なくとも1層において、請求項1に記載のピット列による信号層を有することを特徴とする光ディスク。 - 光ディスクの記録情報を光ビーム照射によって再生する光ディスク装置であって、
対物レンズと、
該対物レンズを通じて上記光ディスクに光ビームを照射する光ビーム照射手段と、
上記記録情報に対する上記光ビーム照射の反射光によって上記記録情報の再生を行う再生手段とを有し、
上記光ディスクが、基板に、ディジタル情報が、所定のトラックピッチのピット列で記録され、該ピットは、該ピットが記録されていない平坦部に対して上記光ビームの入射側に向かって凸の形状とされ、上記光ビームの波長をλ、上記対物レンズの開口数をN.A.とし、トラックピッチをTpとし、上記凸のピットの頂面における幅と底部におけるの幅との平均の幅をPwとし、上記ピットの側面の傾斜部の幅をWS 、上記ピットの高さ(光学的深さ)をdとするとき、
0.6λ/N.A.≦Tp≦0.7λ/N.A.
0.25×Tp≦Pw≦0.5×Tp
0.03×Tp≦WS ≦0.15×Tp
0.1λ≦d≦0.3λ
とされた光ディスクを用いることを特徴とする光ディスク装置。 - 上記光ディスクが、上記ピット列を有する基板上に、反射膜と、その上に形成された光透過性カバーとが形成され、該光透過性カバー側から上記光ビームの照射がなされることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
- 上記光ディスクが、基板の少なくとも一方の面に情報記録層を有し、該情報記録層上に光透過性中間層を介して情報記録層が垂直方向に積層され、最上層に、光透過性カバー層が形成され、該光透過性カバー層側から上記光ビームの照射がなされ、情報記録層の少なくとも1層において、請求項4に記載のピット列による信号層を有することを特徴とする光ディスク装置。
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