JP2003346385A - 光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤及び光学記録再生方法 - Google Patents

光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤及び光学記録再生方法

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JP2003346385A
JP2003346385A JP2002152653A JP2002152653A JP2003346385A JP 2003346385 A JP2003346385 A JP 2003346385A JP 2002152653 A JP2002152653 A JP 2002152653A JP 2002152653 A JP2002152653 A JP 2002152653A JP 2003346385 A JP2003346385 A JP 2003346385A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 超解像プリフォーマットを用いる光学記録再
生媒体において、更に良好な記録再生特性を得ると共
に、その製造用原盤及びこれを用いる光学記録再生装置
を提供する。 【解決手段】 記録トラックに沿ってグルーブが形成さ
れ、所定の波長λの光が照射されて記録及び/又は再生
がなされる光学記録再生媒体10であって、グルーブ
は、第1のグルーブ7と第2のグルーブ8とを交互に並
置配列して構成し、光学記録再生媒体の光入射面から第
1のグルーブ7に至る媒質の屈折率をnx とし、第1の
グルーブ7の深さをxとしたときに、x×nx /λで表
される第1のグルーブ7の位相深さをXとし、光入射面
から第2のグルーブ8に至る媒質の屈折率をny とし、
第2のグルーブ8の深さをyとしたときに、y×ny
λで表される第2のグルーブ8の位相深さをYとしたと
きに、第1及び第2のグルーブ7及び8が特定の相関関
係式を満たすように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録トラックに沿
ってグルーブが形成されて成る光学記録再生媒体、光学
記録再生媒体製造用原盤及び光学記録再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光学記録再生媒体として、円盤状に形成
されて成り、光学的に記録及び/又は再生が行われる光
ディスクが各種実用化されている。このような光ディス
クには、データに対応したエンボスピットがディスク基
板に予め形成されて成る再生専用光ディスクのCD(Com
pact Disc)、LD(Laser Disc)やDVD(Digital Versa
tile Disc)、プリフォーマットとしての離散的情報パタ
ーンやトラッキング用の案内溝( グルーブ) が予め形成
された書き込み可能な光ディスクのMD(Mini Disc:登
録商標、ソニー(株)) 、また磁気光学効果を利用して
データの記録を行う光磁気(Magnet Optical、以下MO
と記す)ディスクのDVD+RW(登録商標)、MD
DATA2(登録商標、ソニー(株)) 、その他記録膜
の相変化を利用してデータの記録を行う相変化型光ディ
スクなどがある。
【0003】これら光ディスクのうち、上述のMDや各
種光磁気ディスクや相変化型光ディスクのように書き込
みが可能な光ディスクでは、通常、記録トラックに沿っ
たグルーブがディスク基板に形成される。ここで、グル
ーブとは、主にトラッキングサーボを行えるようにする
ために、記録トラックに沿って形成されるいわゆる案内
溝であり、グルーブとグルーブの開口端間をランドと称
す。
【0004】そしてグルーブが形成されて成る光ディス
クでは、通常、グルーブで反射回折された光から得られ
るプッシュプル信号に基づくトラッキングエラー信号に
よって、トラッキングサーボがなされる。ここで、プッ
シュプル信号は、グルーブで反射回折された光を、トラ
ック中心に対して対称に配置された2つの光検出器によ
り検出し、それら2つの光検出器からの出力の差をとる
ことにより得られる。
【0005】ところで、従来、これらの光ディスクで
は、再生装置に搭載される光ピックアップの再生分解能
を向上させることで、高記録密度化を達成してきた。そ
して、光ピックアップの再生分解能の向上は、主に、デ
ータの再生に使用するレーザ光の波長λを短くしたり、
光ディスク上にレーザ光を集光する対物レンズ(以下再
生レンズと記す)の高NA(Numerical Aperture, 開口
率)化により、光学的に実現させてきた。
【0006】以下の表1に、CD、MD、DVD−RO
M(Read Only Memory)、DVD+RW及びMD DAT
A2の再生レーザ光の波長λ、光ピックアップの再生レ
ンズの開口数NA及び記録領域のトラックピッチをそれ
ぞれ示す。
【0007】
【表1】
【0008】この表1から、再生レーザ光の波長λの短
波長化や、再生レンズの高NA化によりトラックピッチ
が小さくなり、高記録密度化を達成していることがわか
る。
【0009】トラックピッチは再生装置の光ピックアッ
プのカットオフ周波数2NA/λ(再生信号振幅が0と
なる周波数)に対応するトラックピッチ(カットオフ周
波数の逆数)の2倍〜3/2倍程度とされる。つまり、
トラックピッチの空間周波数はカットオフ周波数の1/
2以上2/3程度以下とされる。これは、安定したトラ
ッキングサーボのために十分なトラッキング再生信号振
幅が必要だからである。近年、DVD−ROM、DVD
+RW、MD DATA2等の高密度光ディスクにおい
ては、トラッキング再生信号はプッシュプル信号を用い
ている。現状では、安定したトラッキングサーボのため
に充分なプッシュプル信号振幅量(Peak−Peak
値)は0.15程度以上とされている。
【0010】例えば、MD DATA2はストレートグ
ルーブとウォブリンググルーブの2つのグルーブが2重
螺旋状に形成され、ストレートグルーブ間及びウォブリ
ンググルーブ間のトラックピリオドは1.90μm程
度、トラックピッチは0.95μm程度とされて、2種
のグルーブの間のランドが例えば第1及び第2の記録領
域とされて構成されている。プッシュプル信号振幅量は
0.30程度であり、充分な信号振幅量から安定なトラ
ッキングサーボ特性が得られている。
【0011】また、グルーブとランドとの両方に記録領
域を設ける場合は、例えばトラックピッチが1.00μ
mとすると、プッシュプル信号振幅量は0.48と充分
大きく、安定したトラッキングを行うことができる。し
かし、トラックピッチを0.75μmまで低減化する
と、プッシュプル信号振幅量は0.09となり、充分な
信号振幅量が得られずトラッキングすることができなく
なる。すなわち、トラックピッチが0.75μm程度以
下の高密度光ディスクは現状では実用化が困難となって
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】再生用光の波長λの短
波長化や、再生用光学系の対物レンズの高NA化により
トラックピッチを小さくして高密度を達成するのではな
く、λやNAを変えることなくトラックピッチを小さく
して高密度を達成することは従来はできなかった。
【0013】上述したように、トラックピッチの空間周
波数は、再生装置の光ピックアップのカットオフ周波数
2NA/λの1/2〜2/3程度であり、カットオフ周
波数を越える空間周波数のトラックピッチとして、十分
なトラッキング再生信号(プッシュプル信号)振幅を得
ることはできず、安定したトラッキングサーボは行えな
かった。つまり、カットオフ周波数を越えた空間周波数
のトラックピッチを実現して高密度化を達成することは
従来はできなかった。
【0014】これに対し、本出願人は、特開昭11−2
96910号公開公報において、このように再生光学系
のカットオフ周波数を越える空間周波数のトラックピッ
チとしても、トラッキングサーボ及びシークを安定に行
うことが可能な光学記録再生媒体を提案した。この光学
記録再生媒体は、異なる深さのグルーブが交互に並置配
列され、トラックピッチが再生装置の光ピックアップの
カットオフ周波数以上の空間周波数に対応するトラック
ピッチでありながら、プッシュプル信号量が0.15以
上、CTS(クロストラック信号)が0.06以上得ら
れている。
【0015】また本出願人は、特開2000−4025
9号公報及び特開2000−48407号公報におい
て、同様に異なる深さのグルーブを設けるプリフォーマ
ットを提案し、更に各グルーブの位相深さX及びYを選
定することによって、同様に、カットオフ周波数を越え
て高密度でグルーブを配置しても、所定の値以上のクロ
ストラック信号振幅比及びプッシュプル信号振幅比が得
られ、且つ安定したトラッキングサーボを実現した超解
像プリフォーマットを提案した。
【0016】しかしながら、上記各先願においては、記
録膜からの信号量が十分考慮されていないことから、よ
り確実に記録再生特性を良好に保持することの可能な構
成の提案が必要とされており、トラッキングサーボ信号
と光磁気膜などの記録膜からの信号とを共に充分安定し
て得られる光学記録再生媒体の実現が望まれていた。
【0017】すなわち本発明は、ランドグルーブ記録に
よらずして、これと同等の記録密度を可能にした上述の
超解像プリフォーマットを用いる光学記録再生媒体とそ
の製造用原盤において、確実に記録領域から情報記録信
号の読み出しを良好に行い、且つ上述したように、カッ
トオフ周波数より大きい空間周波数のトラックピッチと
しても充分にトラッキングサーボ信号が得られる光学記
録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤及び光学記録
再生方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録トラック
に沿ってグルーブが形成され、波長λの光が照射されて
記録及び/又は再生がなされる光学記録再生媒体であっ
て、グルーブとして、第1のグルーブと第2のグルーブ
とを交互に並置配列して構成し、光学記録再生媒体の光
入射面から第1のグルーブに至る媒質の屈折率をnx
し、この第1のグルーブの深さをxとしたときに、x×
x /λで表される第1のグルーブの位相深さをXと
し、また光学記録再生媒体の光入射面から第2のグルー
ブに至る媒質の屈折率をny とし、この第2のグルーブ
の深さをyとしたときに、y×ny/λで表される第2
のグルーブの位相深さをYとしたとき、これら第1及び
第2のグルーブを、下記式(1)〜式(7)を満たすよ
うに形成する。 Y≧341.3067X4 −513.9919X3 +289.1087X2 −73.3221 X+ 7.3678 ‥‥(1) Y≦−1170.8224 X4 +2146.7081 X3 −1459.2249 X2 +434.8603X −47.6432 ‥‥(2) X<0.3950−0.831 Y+2.932 Y2 ‥‥(3) Y<2.010 −9.661 X+11.77 X2 ‥‥(4) Y>0.8480−2.450 X+1.880 X2 ‥‥(5) Y<−0.612030+7.861006X−22.53486X2 +19.37300X3 ‥‥(6) Y>−5.553633+32.00963X−57.62127X2 +33.37140X3 ‥‥(7)
【0019】また本発明は、記録トラックに沿って第1
及び第2のグルーブが形成され、波長λの光が照射され
て記録及び/又は再生がなされる光学記録再生媒体を製
造する際に使用される光学記録再生媒体製造用原盤であ
って、第1のグルーブと第2のグルーブとに対応した、
第1のグルーブパターンと第2のグルーブパターンとが
交互に並置配列されて成る凹凸パターンを有し、光学記
録再生媒体の光入射面から第1のグルーブに至る媒質の
屈折率をnx とし、第1のグルーブパターンの深さを
x’としたときに、x’×nx /λで表されるこの第1
のグルーブの位相深さをX’とし、光学記録再生媒体の
光入射面から第2のグルーブに至る媒質の屈折率をny
とし、この第2のグルーブパターンの深さをy’とした
ときに、y’×ny /λで表される第2のグルーブの位
相深さをY’としたとき、これら第1及び第2のグルー
ブパターンを、下記式(8)〜式(14)を満たすよう
に形成する。 Y’≧341.3067X’4 −513.9919X’3 +289.1087X’2 −73.3221 X’ + 7.3678 ‥‥(8) Y’≦−1170.8224 X’4 +2146.7081 X’3 −1459.2249 X’2 +434.8603X’−47.6432 ‥‥(9) X’<0.3950−0.831 Y’+2.932 Y’2 ‥‥(10) Y’<2.010 −9.661 X’+11.77 X’2 ‥‥(11) Y’>0.8480−2.450 X’+1.880 X’2 ‥‥(12) Y’<−0.612030+7.861006X’−22.53486X’2 +19.37300X’3 ‥‥(13) Y’>−5.553633+32.00963X’−57.62127X’2 +33.37140X’3 ‥‥(14)
【0020】更に本発明は、記録トラックに沿ってグル
ーブが形成され、波長λの光が照射されて記録及び/又
は再生がなされる光学記録再生媒体の記録再生方法であ
って、光学記録再生媒体のグルーブを、第1のグルーブ
と第2のグルーブとが交互に並置配列された構成とし、
光学記録再生媒体の光入射面から第1のグルーブに至る
媒質の屈折率をnx とし、第1のグルーブの深さをxと
したときに、x×nx/λで表される第1のグルーブの
位相深さをXとし、光学記録再生媒体の光入射面から第
2のグルーブに至る媒質の屈折率をny とし、第2のグ
ルーブの深さをyとしたときに、y×ny /λで表され
る第2のグルーブの位相深さをYとしたとき、光学記録
再生媒体の第1及び第2のグルーブを、上記式(1)〜
式(7)を満たすように形成して、この光学記録再生媒
体を用いてプッシュプル法によりトラッキングする。
【0021】上述したように、本発明においては、光学
記録再生媒体に第1及び第2のグルーブを設ける構成と
し、これら第1及び第2のグルーブの位相深さをそれぞ
れX’及びY’としたときに、上記式(1)〜式(7)
を満たすように形成する構成とすることによって、光磁
気記録膜、相変化材料膜等の記録膜からの信号量を充分
大とすることができ、更に、トラックピッチの空間周波
数をカットオフ周波数より大としても、充分なプッシュ
プル信号振幅を得ることができて、トラッキングサーボ
を安定に行うことができ、記録再生特性の良好な、高密
度の光学記録再生媒体を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。以下に示す実施の形態では、ウ
ォブリンググルーブを有する高密度光ディスク状の光学
記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用原盤及び光記録
媒体を用いた光学記録再生方法に本発明を適用した場合
を示すが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
く、種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【0023】本発明による実施形態及び実施例を、次の
順序で説明を行う。 〔1〕光学記録再生媒体 〔2〕光学記録再生媒体製造用原盤 〔3〕光学記録再生方法 〔4〕実施例とその評価
【0024】〔1〕光学記録再生媒体 本実施の形態における光学記録再生媒体は、記録トラッ
クに沿ってグルーブが形成され、所定の波長λの光が照
射されて記録及び/又は再生がなされる。そして各グル
ーブは、第1のグルーブと第2のグルーブとを交互に並
置配列して構成する。即ち、ディスク状の光学記録再生
媒体においては、第1のグルーブと第2のグルーブとが
同心円状またはダブルスパイラル状に形成され、その半
径方向に沿う断面、即ち記録トラックを横切る方向の断
面に沿って1及び第2のグルーブが隣接配置される構成
とする。
【0025】図1においては、本発明構成の光学記録再
生媒体の一例の要部を拡大した断面図を模式的に示す。
この例においては、ポリカーボネート等より成る基板1
上に、SiO2 等より成る第1の誘電体層2、例えばT
bFeCoより成る光磁気記録膜等より成る記録層3、
SiO2 等より成る第2の誘電体層4、Al合金等より
成る反射層5、紫外線硬化樹脂等より成る保護層6が順
次積層形成されて光学記録再生媒体10が構成される。
【0026】基板1上には、異なる深さの第1及び第2
のグルーブ7及び8が交互に並置配列される。そして、
この光学記録再生媒体の光入射面から第1のグルーブ7
に至る媒質の屈折率をnx とし、この第1のグルーブ7
の深さをxとしたときに、x×nx /λで表される第1
のグルーブ7の位相深さをXとし、光入射面から第2の
グルーブ8に至る媒質の屈折率をny とし、この第2の
グルーブ8の深さをyとしたときに、y×ny /λで表
される第2のグルーブ8の位相深さをYとしたときに、
第1及び第2のグルーブ7及び8を、下記式(1)〜式
(7)を満たすように形成する。
【0027】 Y≧341.3067X4 −513.9919X3 +289.1087X2 −73.3221 X+ 7.3678 ‥‥(1) Y≦−1170.8224 X4 +2146.7081 X3 −1459.2249 X2 +434.8603X −47.6432 ‥‥(2) X<0.3950−0.831 Y+2.932 Y2 ‥‥(3) Y<2.010 −9.661 X+11.77 X2 ‥‥(4) Y>0.8480−2.450 X+1.880 X2 ‥‥(5) Y<−0.612030+7.861006X−22.53486X2 +19.37300X3 ‥‥(6) Y>−5.553633+32.00963X−57.62127X2 +33.37140X3 ‥‥(7)
【0028】光記録媒体の記録層としては、その他凹凸
パターンによりデータ情報が記録されて金属反射膜が形
成された記録層や、相変化材料膜等、種々の形態を採り
得ることはいうまでもない。
【0029】また、グルーブのパターンとしては、同心
円状のパターンでも螺旋状のパターンでもよく、また例
えばセクター毎にグルーブの切れ目を設けるなど、必要
に応じて断続するパターンとする場合など、様々な構成
を採ることができる。
【0030】〔2〕光記録媒体製造用原盤 次に、本発明による光記録媒体製造用原盤の構成及びそ
の製造工程について、原盤の一例を模式的に示す図2
と、実施例で使用した光学的記録装置を模式的に示す図
3を参照して説明する。
【0031】この場合、光学記録再生媒体製造用原盤
は、図2に示すように、ガラス等より成る原盤用基板4
1上に感光層42を塗布した後、所定の強度に変調され
たレーザビームを照射して露光、現像されて第1及び第
2のグルーブに対応する第1及び第2のグルーブパター
ンが、形成される。
【0032】そして、これら第1及び第2のグルーブパ
ターンの深さをそれぞれx’及びy’としたときに、光
入射面から第1のグルーブ及び第2のグルーブに到る媒
質の屈折率をそれぞれnx 及びny とし、これら第1及
び第2のグルーブパターンの位相深さをX’(=x’×
x /λ)及びY’(=y’×ny /λ)としたとき
に、下記式(8)〜式(14)を満たすように形成す
る。
【0033】 Y’≧341.3067X’4 −513.9919X’3 +289.1087X’2 −73.3221 X’ + 7.3678 ‥‥(8) Y’≦−1170.8224 X’4 +2146.7081 X’3 −1459.2249 X’2 +434.8603X’−47.6432 ‥‥(9) X’<0.3950−0.831 Y’+2.932 Y’2 ‥‥(10) Y’<2.010 −9.661 X’+11.77 X’2 ‥‥(11) Y’>0.8480−2.450 X’+1.880 X’2 ‥‥(12) Y’<−0.612030+7.861006X’−22.53486X’2 +19.37300X’3 ‥‥(13) Y’>−5.553633+32.00963X’−57.62127X’2 +33.37140X’3 ‥‥(14)
【0034】次に、第1及び第2のグルーブパターンを
ウォブリングするパターンとし、且つ各グルーブを同期
したパターンとして露光する光学記録装置の一例の構成
を図3に示す。図3において、20は半導体レーザ等の
光源を示す。光源は特に限定されるものではなく、適宜
選択可能であるが、この例では、Krレーザ(波長λ=
351nm)により記録用レーザ光を発振するレーザ光
源を用いた。
【0035】光源20から出射されたレーザ光LB
0 は、ビームスプリッタにより分割されて、第1及び第
2のグルーブパターン形成用とに分割され、各レーザビ
ームLB 1 及びLB2 が原盤用基板上のフォトレジスト
に対し、半径方向に隣接して照射されるよう同一光軸上
に合成されると共に、その露光パワーを変化させること
によって、2つのグルーブの深さを変化させて露光がな
される構成とする。
【0036】このとき、第1及び第2のグルーブパター
ンを形成するための露光ビームが、適切に半径方向に並
置配列され、且つその露光強度が適切に選定されること
によって、所定の深さの第1及び第2のグルーブパター
ンが半径方向に等間隔に並置配列されるように露光を行
うことができる。以下これを詳細に説明する。
【0037】レーザ光LB0 はビームスプリッタ21に
より分割される。ビームスプリッタ21を透過したレー
ザ光は、ミラー22により反射されて第1の変調光学系
23に入射され、ビームスプリッタ21により反射され
たレーザ光は、第2の変調光学系24に入射される。各
光学系23及び24においては、レンズ25、28、3
1、34を音響光学変調器26及び32をブラッグ条件
を満たすように配置する。すなわち、集光レンズ25、
31を用いて露光ビームを音響光学変調器26、32に
集光するように配置して、音響光学変調器26、32に
は、入力端子から信号が駆動用ドライバ27、33を介
して供給される。
【0038】第1及び第2の露光ビームLB1 及びLB
2 は、一定のレベルのDC信号によりグルーブの信号を
連続変調される。例えばEFM信号によって、レーザ光
が強度変調すなわちON/OFFされる。各々強度変調
されて発散したレーザ光は、レンズ28、34によって
平行ビームにされる。
【0039】そして、第1の変調光学系23から出射さ
れた第1の露光ビームLB1 は、1/2波長板29を透
過した後ミラー30によって90°進行方向を曲げられ
て反射されて、移動光学テーブル40上に水平に且つ光
軸に沿って導かれる。同様に、第2の変調光学系24か
ら出射された第2の露光ビームLB2 は、ミラー35に
よって反射され、移動光学テーブル40上に水平に且つ
光軸に沿って導かれる。
【0040】第1の露光ビームLB1 は、移動光学テー
ブル40上で、偏向光学系50に導かれる。偏向光学系
50は、音響光学偏向器52とこれを挟んでブラッグ条
件を満たすようにそれぞれ配置されたウェッジプリズム
51及び53によって構成され、この偏向光学系50に
よって光学偏向が施される。
【0041】ここで、音響光学偏向器52に使用される
音響光学素子としては、例えば、酸化テルル(Te
2 )から成る音響光学素子が好適である。そして、音
響光学偏向器52によって光学偏向が施された第1の露
光ビームLB1 は、ウェッジプリズム53を介して偏向
光学系50から出射される。
【0042】また、音響光学偏向器52には、当該音響
光学偏向器52を駆動するための駆動用ドライバ55が
取り付けられており、当該駆動用ドライバ55には、電
圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillato
r )56からの高周波信号が、正弦波で変調され供給さ
れる。即ち、感光層42の露光にあたり、所望する露光
パターンに応じた信号が、電圧制御発振器56から駆動
用ドライバ55に入力され、当該信号に応じて駆動用ド
ライバ55によって音響光学偏向器52が駆動され、こ
れにより、第1の露光ビームLB1 に対して光学偏向が
施される。
【0043】具体的には、グルーブにアドレス情報を付
加するような場合には、例えば中心周波数が224MH
zの高周波信号を周波数44.1kHzの制御信号にて
正弦波信号を、電圧制御発振器56から駆動用ドライバ
55に供給する。
【0044】そして、この信号に応じて、駆動用ドライ
バ55によって音響光学偏向器52を駆動し、当該音響
光学偏向器52の音響光学素子のブラッグ角を変化さ
せ、これにより、周波数44.1kHzのウォブリング
に対応するように、第1の露光ビームLB1 に対して光
学偏向を施す。このようにして、感光層42上に集光さ
れる露光ビームのスポット位置が、周波数44.1kH
z、振幅±10nmにて、基板41の半径方向に振動す
るようにADIP(Address in pregroove)の記録に対応
する光学偏向を行うことができる。
【0045】第1の露光ビームLB1 はこの後、偏光ビ
ームスプリッタ54に入射される。ここで、偏光ビーム
スプリッタ54は、S偏光を反射し、P偏光を透過する
ようになされている。λ/2波長板29を透過した第1
の露光ビームLB1 はP偏光となり、偏光ビームスプリ
ッタ54を透過する。一方、第2の露光ビームLB2
ミラー57によって反射されて90°進行方向が変更さ
れて偏光ビームスプリッタ54に入射される。第2の露
光ビームLB2 はS偏光であり、偏光ビームスプリッタ
54により反射されて、両ビームLB1 及びLB2 の進
行方向が同一となるように合成される。
【0046】ここで、偏光ビームスプリッタ54の配置
位置及びその反射面の傾きを適切に選定することによっ
て、第1及び第2の露光ビームLB1 及びLB2 を近接
配置され、それぞれ拡大レンズ58によって拡大され、
ミラー59によって進行方向を再び90°曲げられて、
第2−1の露光ビームLB21と進行方向が同一となるよ
うに合成される。
【0047】このようにして、各グルーブ露光用の第1
及び第2の露光ビームLB1 及びLB2 は、拡大レンズ
58によって所定のビーム径とされた上でミラー59に
よって反射されて対物レンズ60へと導かれ、当該対物
レンズ60によって、フォトレジスト等の感光層42上
に集光される。これにより、感光層42が所定のパター
ンに露光されて第1及び第2のグルーブパターンに対応
する潜像が形成されることとなる。
【0048】このとき、感光層42が被着された原盤用
基板41は、図3中矢印aで示すように、回転駆動手段
(図示せず)によって回転駆動されると共に、移動光学
テーブル40によって露光位置が平行移動される。この
結果、第1の露光ビームLB 1 、第2の露光ビームLB
2 の照射軌跡に応じた潜像が、感光層42の全面にわた
って形成されることとなる。図3中一点鎖線cはディス
ク状の基板41の回転中心軸を示す。
【0049】上述の光学記録装置におけるパターン露光
を行った後、図示しないが、原盤用基板41を、感光層
42が上部になるように現像機のターンテーブルに載置
して、この基板41を水平面に対して回転させ、感光層
42上に現像液を滴下して、現像処理を行って、記録部
分の感光層即ちフォトレジストが溶解して、凹凸パター
ンが形成される。これにより、異なる深さのグルーブに
対応する第1及び第2のグルーブパターンが形成された
感光層42が形成された光学記録再生媒体製造用原盤を
得ることができる。
【0050】光学記録再生媒体製造用原盤から光学記録
再生媒体用基板を製造する方法は以下の通りである。例
えば、この感光層42の凹凸パターン上を含んで全面的
に、無電界メッキ法により例えばNi被膜より成る導電
層を形成する。この導電層を被着した原盤を電鋳装置に
設置して、電気メッキ法により導電層上に300±5μ
m程度の厚さの例えばNiメッキ層を形成する。続いて
このNiメッキ層を基板からカッター等で剥離し、その
Niメッキ層の凹凸形成面に対し、アセトン等による洗
浄を行って、感光層42を除去して、光学記録再生媒体
製造用スタンパが形成される。
【0051】次に、このスタンパを用いて、2P(Photo
-Polymerization)法により光学記録再生媒体用基板を作
製する。すなわち、スタンパの凹凸パターン形成面をホ
トポリマーレジンが覆うように平滑に塗布し、例えば
1.2mm厚のPMMA(ポリメチルメタクリレート:
屈折率1.49)等より成るプレートをホトポリマーレ
ジン層との間に気泡や塵埃が混入しないように密着させ
た後、UV(紫外線)ランプを照射してホトポリマーレ
ジンを硬化させ、スタンパを剥離して透明2Pディスク
より成る基板を作製することができる。凹凸形成面に形
成されたグルーブの凹凸パターンが、図1において説明
した例に示すように基板に転写される。
【0052】尚、基板への転写方法としては、いわゆる
射出成形法によりポリカーボネート等により形成するこ
ともできる。
【0053】そしてこの上に、図1において説明したよ
うに、SiO2 等より成る第1の誘電体層2、TbFe
Co等より成る記録層3、SiO2 等より成る第2の誘
電体層4、Al合金等より成る反射層5を順次スパッタ
リング等により成膜する。
【0054】この後反射層5上に、紫外線硬化樹脂等を
スピンコート法等により塗布し、この紫外線硬化樹脂に
対して紫外線を照射して硬化させて、厚さ例えば0.1
mmの保護層6を形成する。以上の工程により、例えば
MD DATA2型構成の高記録密度の光学記録再生媒
体を得ることができる。
【0055】上述したように、ウォブリンググルーブで
ある第1のグルーブとストレートグルーブである第2の
グルーブとを設ける場合は、図4にその一例の略線的拡
大平面構成を示すように、ディスクの内周側がストレー
トグルーブとなっている領域を第1の記録領域11、内
周側がウォブリンググルーブとなっている領域を第2の
記録領域12として構成し、これら第1及び第2の記録
領域11及び12に例えば光磁気記録による記録マーク
が形成されて情報の記録がなされる構成とすることがで
きる。
【0056】また、図4に各グルーブ7及び8の横方
向、即ち光学記録再生媒体を円盤状とする場合その半径
方向の再生用光の照射スポット位置に対するプッシュプ
ル信号振幅、DPP(Differential Push-Pull)信号振幅
及びクロストラック信号振幅のレベルをそれぞれ実線
d、e及びfに示す。
【0057】図4からわかるように、プッシュプル信号
レベルが最大となるのは、光スポットが第1の記録領域
11上にあるときであり、またプッシュプル信号レベル
が最小となるのは、光スポットが第2の記録領域12上
にあるときである。従って、プッシュプル信号を検出す
ることにより、トラバースカウントを行えるだけでな
く、光スポットが第1の記録領域11上にあるか第2の
記録領域12上にあるかを判定することもできる。つま
り、プッシュプル信号のレベルを検出することによっ
て、第1の記録領域11(最大値)及び第2の記録領域
12(最小値)にシーク及びトラッキングする。また、
DPP信号のゼロ点及び極性を検出し、右下がり−で第
1の記録領域11、右上がり+で第2の記録領域12に
シーク及びトラッキングすることもできる。このように
してシーク及びトラッキングを行って、各記録領域11
及び12にMO信号等の記録再生を行う。
【0058】〔3〕記録再生方法次に、上述の本発明構
成による光学記録再生媒体を用いる光学記録再生装置の
一例の構成を説明する。この装置の模式的な構成を図5
に示す。
【0059】図5において、61は波長λ=650nm
の半導体レーザ等の光源を示し、ここから出射されたレ
ーザビームは、コリメートレンズ62で平行光とされ、
グレーティング63によって、0次光(主ビーム)及び
±1次光(副ビーム)の3つのビームに分けられる。こ
れらの3つのビーム(P偏光)は、偏光ビームスプリッ
タ(PBS)64、1/4波長板65を円偏光として透
過して、開口数NA=0.52の対物レンズよりなる光
ピックアップ66によって、光学記録再生媒体10の所
定の記録トラック上に集光される。主ビームの中央のス
ポットは記録情報の記録再生に用いられ、副ビームの光
スポットはトラッキングエラーの検出用に用いられる。
【0060】また図5において、67は例えば記録用に
使用する磁気ヘッド、68は光学記録再生媒体10を矢
印bで示すように回転する回転手段を示す。実線gは光
学記録再生媒体10の回転軸を示す。
【0061】そして、光学記録再生媒体10からの反射
光は、光ピックアップ66、1/4波長板65を再び経
由して円偏光はS偏光になり偏光ビームスプリッタ64
に反射され、偏光ビームスプリッタ70に入射する。偏
光ビームスプリッタ70は、入射されたレーザ光をS偏
光成分とP偏光成分とに偏光分離し、レーザ光を組み合
わせレンズ71とレンズ74とに入射させる。
【0062】組み合わせレンズ71に入射されたレーザ
光は、レーザビームに非点収差を与えるレンズを介して
フォトダイオード72に入射され、ビームの強度に応じ
た電気信号に変換され、サーボ信号即ちフォーカスエラ
ー信号及びトラッキングエラー信号として、サーボ回路
に出力される。フォトダイオード72は分割されたディ
テクタ73(A〜H)を有する。主ビームの戻り光はデ
ィテクタ73の中央部に位置する4分割ディテクタのA
〜Dに入射し、副ビームの戻り光はディテクタ73の両
側部に位置するE〜Hに入射する。
【0063】また、偏光ビームスプリッタ70で反射さ
れたレーザ光は、レンズ74を介してもう一方のフォト
ダイオード75に入射される。フォトダイオード75は
ディテクタ76(I)を有し、偏光ビームスプリッタ7
0において反射されたレーザ光を検出する。
【0064】尚、この例においては、所定の間隔に配置
して照射した3本のレーザ光を利用した差動プッシュプ
ル(DPP)方式によりトラッキングサーボ信号を得
た。即ち、各ディテクタ73、76のA〜Iにより出力
される信号A〜Iが、図示しないが所定の回路系におい
て、以下のように加算減算処理されて所定の信号が出力
される構成とする。即ち、 光学記録再生媒体の再生信号(MO信号)=(A+B+
C+D)−I ピット再生信号(例えばEFM信号)=(A+B+C+
D)又はG プッシュプル信号=(B+C)−(A+D) 差動プッシュプル(トラッキングサーボ)信号=(B+
C)−(A+D)−k(E−F)+(G−H) (kは所定の定数) とする。
【0065】〔4〕実施例とその評価 上述の構成による光学記録再生装置において、本発明構
成による光学記録再生媒体に対し、その第1及び第2の
グルーブの深さを変化させた各媒体を用意し、そのプッ
シュプル信号量及びCTS(クロストラック)信号量を
測定して、各グルーブ深さに対する変化を評価した。評
価は、再生用光の波長λが650nm、対物レンズの開
口数NAが0.90の光ピックアップを備えたMD D
ATA2型構成の光学記録再生装置により行った。
【0066】以下の例においては、光学記録再生媒体の
基板をPMMAとして上述の2P法により形成し、記録
層はTbFeCoとして光磁気記録による記録再生を行
う光学記録再生媒体に適用した場合を調べた。
【0067】また本実施例においては、上述の図3にお
いて説明した光学記録装置において、対物レンズ60の
開口数NAを0.52とした。変調光学系23及び24
の音響光学変調器26、32の音響光学偏光素子は、T
eO2 を用いた。また、拡大レンズ58の焦点距離を8
0mmとした。
【0068】また感光層42に対する露光条件は、線速
1.0m/s程度としてディスク状の原盤用基板41を
回転させて、送りピッチを1.00μmとして、感光層
42の厚さを制御すると共に、各グルーブに対する露光
パワーを調整して深さを変化させる。第1及び第2のグ
ルーブの間隔は、偏光ビームスプリッタ54の配置位置
及び傾斜角度を適切に選定して、中心間隔が0.5μm
となるように設定した。
【0069】即ち各グルーブをスパイラル状に形成した
いわゆるダブルスパイラル状としてパターニング形成
し、図4において示した第1のグルーブ7及び第2のグ
ルーブ8のそれぞれの中心位置の間隔即ちトラックピリ
オドを1.0μm、第1のグルーブ7、7の間隔及び第
2のグルーブ8、8の間隔即ちトラックピッチを0.5
μmとした。
【0070】また各例共に、第2のグルーブの深さと共
に位相深さを換算して以下の表2〜表6に記した。上述
したように光ピックアップの波長λは650nm、光の
入射側から記録領域に至る媒質はPMMAより成る基板
であり、この屈折率nは1.49である。第1及び第2
のグルーブの位相深さX及びYは、深さx及びyから、 X=λ/(n・x)=650/(1.49x) Y=λ/(n・y)=650/(1.49y) として換算される。
【0071】また、前述した光学記録装置において光学
記録再生媒体製造用原盤の一例を形成し、この原盤から
転写形成した光学記録再生媒体製造用スタンパの、各第
1及び第2のグルーブパターンに対応する凹凸パター
ン、即ち第1及び第2の反転グルーブパターンの幅及び
深さを、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:AF
M) により測定した。この例では深いウォブリンググル
ーブ即ち第1のグルーブに対して例えばレーザパワー
0.50mW、浅いストレートグルーブ即ち第2のグル
ーブに対して例えばレーザパワー0.35mWとして露
光を行った。スタンパの一例の模式的な拡大断面図を図
6に示す。
【0072】図6に示すように、第1のグルーブパター
ンに対応する第1の反転グルーブパターン46の底部の
幅w1 はほぼ280nm、上部の幅w2 はほぼ220n
m、第2のグルーブパターンに対応する第2の反転グル
ーブパターン47の底部の幅w3 はほぼ280nm、上
部の幅w4 はほぼ0nmであった。また、反転グルーブ
パターン46及び47の間のランドに対応する反転ラン
ドパターンの幅w5 はほぼ280nmであった。45は
スタンパを示す。このように、感光層の厚さ及び露光用
ビームの露光パワーを調節することによって、トラック
ピッチ0.50μm、トラックピリオド1.00μmを
もって、適切な深さの第1及び第2のグルーブを形成す
ることができることがわかる。
【0073】次に、第1のグルーブの深さを186nm
(位相深さ3λ/7n)に固定して、第2のグルーブの
深さを31nm、43nm、72nm、82nm及び8
7nmに変化させてプッシュプル信号量、クロストラッ
ク信号量を測定した。この結果を以下の表2に示す。
尚、以下の各例においては、第1のグルーブの深さ変化
は感光層42の厚さで調整し、第2のグルーブの深さ変
化を露光パワーを調整して行った。
【0074】
【表2】
【0075】次に、第1のグルーブの深さを162.5
nm(位相深さ3λ/8n)に固定して、第2のグルー
ブの深さを43nm、54nm、75nm、87nm、
108nm、121nm及び125nmと変化させてプ
ッシュプル信号量、クロストラック信号量を測定した。
この結果を以下の表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】更に、第1のグルーブの深さを144nm
(λ/3n)に固定して、第2のグルーブの深さを87
nm、99nm及び108nmと変化させてプッシュプ
ル信号量、クロストラック信号量を測定した。この結果
を以下の表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】次に、第1のグルーブの深さを217nm
(3λ/6n)に固定して、第2のグルーブの深さを2
2nm、29nm、43nm、62nm及び87nmと
変化させてプッシュプル信号量、クロストラック信号量
を測定した。この結果を以下の表5に示す。
【0080】
【表5】
【0081】更に、第1のグルーブの深さを233nm
(3λ/5.6n)に固定して、第2のグルーブの深さ
を64nm、67nm及び72nmと変化させてプッシ
ュプル信号量、クロストラック信号量を測定した。この
結果を以下の表6に示す。
【0082】
【表6】
【0083】以上プッシュプル信号量及びクロストラッ
ク信号量を測定したが、プッシュプル信号量が0.15
以上の媒体において、安定なトラッキングサーボ特性を
得ることができた。つまり、上述の各媒体においては、
トラックピッチが0.50μmであり、空間周波数は2
000本/mmとなる。再生用光ピックアップの光学系
のカットオフ周波数は、2NA/λ=2・0.52/
(650×103 )=1600本/mmであり、カット
オフ周波数を越える空間周波数のトラックピッチを有す
る高記録密度媒体において安定したトラッキングサーボ
特性を実現することができた。
【0084】更に、各記録領域11及び12における記
録再生信号を安定して再生することができた。また、第
1のグルーブに記録した振幅±10nm、44.1kH
zのADIP信号を安定なトラッキングサーボにより良
好に再生することができた。
【0085】以上の結果から、横軸に第1のグルーブの
位相深さ、縦軸に第2のグルーブの位相深さをとって、
良好な記録再生特性が得られる位相深さの領域を調べた
結果を図7に示す。図7において、実線L1及びL2で
囲まれた領域が、特性の良好な領域であった。実線L1
及びL2は、第1のグルーブ深さをX、第2のグルーブ
深さをYとしたときに、以下の式(15)及び(16)
で示される。
【0086】 Y=341.3067X4 −513.9919X3 +289.1087X2 −73.3221 X+ 7.3678 ‥‥(15) Y=−1170.8224 X4 +2146.7081 X3 −1459.2249 X2 +434.8603X −47.6432 ‥‥(16)
【0087】つまり、上述の図8においてL1及びL2
で囲まれた領域は、下記式(1)及び式(2)で示す範
囲となる。 Y≧341.3067X −513.9919X +289.1087X2 −73.3221 X+7.4678 ‥‥(1) Y≦−1170.8224 X +2146.7081 X−1459.2249 X2 +434.8603X −47.6432 ‥‥(2)
【0088】尚、第1のグルーブ及び第2のグルーブの
各位相深さが、下記の式(17)〜(19)の範囲とな
る場合は、記録領域における記録信号が充分得られない
場合があることがわかった。 X≧0.3950−0.831 Y+2.932 Y2 ‥‥(17) Y≧2.010 −9.661 X+11.77 X2 ‥‥(18) Y≦0.8480−2.450 X+1.880 X2 ‥‥(19)
【0089】この式(17)〜(19)に示す範囲は、
上述の本出願人の出願に係る特開昭11−296910
号公開公報において、プッシュプル信号振幅量、クロス
トラック信号振幅量が充分得られる第1及び第2のグル
ーブの位相深さを選定した範囲に相当する。図8にこの
範囲を示す。図8において、実線L3〜L5は、以下の
各式(20)〜(22)により示される。 X=0.3950−0.831 Y+2.932 Y2 ‥‥(20) Y=2.010 −9.661 X+11.77 X2 ‥‥(21) Y=0.8480−2.450 X+1.880 X2 ‥‥(22)
【0090】また、第1及び第2のグルーブの各位相深
さが、下記の式(23)及び式(24)の範囲となる場
合も、記録領域における記録信号が充分得られない場合
があることがわかった。 Y≧−0.612030+7.861006X−22.53486X2 +19.37300X3 ‥‥(23) Y≦−5.553633+32.00963X−57.62127X2 +33.37140X3 ‥‥(24)
【0091】これら式(23)及び(24)に示す範囲
は、前述の本出願人の出願に係る特開平2000−48
407号公開公報において、プッシュプル信号振幅量、
クロストラック信号振幅量が充分得られる第1及び第2
のグルーブの位相深さを選定した範囲の一部である。図
9に、特開平2000−48407号公開公報におい
て、プッシュプル信号振幅量及びクロストラック信号振
幅量に着目して、トラッキングサーボ特性が良好となる
範囲を選定した位相深さの範囲を示す。図9において、
実線L8及びL9は、以下の各式(25)及び(26)
により示される。 Y=−0.612030+7.861006X−22.53486X2 +19.37300X3 ‥‥(25) Y=−5.553633+32.00963X−57.62127X2 +33.37140X3 ‥‥(26)
【0092】すなわち、図8において説明した位相深さ
の範囲から、これらの範囲を除くことによって、記録信
号が充分に且つ確実に得られることとなり、より良好な
記録再生特性を有する光学記録再生媒体を提供すること
ができる。
【0093】したがって、本発明においては、第1及び
第2のグルーブの位相深さを、上述の式(1)及び
(2)で示す範囲に選定すると共に、上記各式(17)
〜(19)、式(23)及び(24)に示される範囲を
除く範囲に選定するものである。即ち、上記式(1)及
び式(2)を満たすとともに、下記式(3)〜式(7)
を満たすこととする。 X<0.3950−0.831 Y+2.932 Y2 ‥‥(3) Y<2.010 −9.661 X+11.77 X2 ‥‥(4) Y>0.8480−2.450 X+1.880 X2 ‥‥(5) Y<−0.612030+7.861006X−22.53486X2 +19.37300X3 ‥‥(6) Y>−5.553633+32.00963X−57.62127X2 +33.37140X3 ‥‥(7)
【0094】尚、光の回折原理より、コヒーレント長以
内においては、波長の整数倍毎に同様な回折効果が得ら
れる。したがって、グルーブに入射し反射される光の往
復の行路が、波長の整数倍を単位として増減しても、同
様な回折効果を示す。すなわち、グルーブの位相深さ
X、Yを、半波長の整数倍を単位として増減させても、
同様な回折効果が得られる。したがって、上記式(1)
〜(7)において、任意の整数Nを用いて、0.5Nを
加算しても同様の効果が得られる。
【0095】上述したように本発明によれば、カットオ
フ周波数を越える空間周波数をもって高記録密度を実現
した光学記録再生媒体において、良好な記録再生特性を
得ることができる。
【0096】以上、本発明の実施の形態に基づく各実施
例を説明したが、上述した実施例は本発明の技術的思想
に基づいて様々に変形変更が可能であることはいうまで
もない。例えば、上述の例においては、第1及び第2の
グルーブをダブルスパイラル状に形成したが、本発明は
これに限定されることなく、半径方向に第1及び第2の
グルーブが並置配列された構成であれば良好な記録再生
特性が得られることはいうまでもない。
【0097】また本発明は、記録トラックに沿ってグル
ーブが形成されて成る光学記録再生媒体、並びにその製
造に使用される光学記録再生媒体製造用原盤並びに光学
記録再生媒体を用いた記録再生方法に広く適用可能であ
り、本発明の対象となる光学記録再生媒体は、例えば、
再生専用の光学記録再生媒体、繰り返しデータの書き換
えが可能な光学記録再生媒体、或いはデータの追記は可
能だが消去はできないような光学記録再生媒体のいずれ
でもよい。
【0098】また、本発明は、記録領域の少なくとも一
部にグルーブが形成されている光学記録再生媒体、並び
にその製造に使用される光学記録再生媒体製造用原盤、
また光学記録再生媒体を用いた記録再生方式に対して広
く適用可能である。すなわち、例えば記録領域全域にグ
ルーブが形成されていてもよいし、或いは、グルーブが
形成されることなくエンボスピットによってデータが記
録されているような領域が記録領域内に存在していても
よく、その他種々の記録構成態様を採り得ることはいう
までもない。
【0099】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、記録再
生用光の波長λや光ピックアップの開口数NAを変更す
ることなく、ランドグルーブ記録方式と同等或いはそれ
以上の高密度記録を可能とすると共に、その記録情報の
再生特性の良好な光学記録再生媒体及びその記録再生方
法を提供することができる。
【0100】すなわち本発明においては、従来は実現が
不可能であった、トラックピッチの空間周波数を光ピッ
クアップのカットオフ周波数2NA/λに比し大とする
ことが可能となり、十分なレベルのプッシュプル信号量
を得ることによって、そのレベルを検出してシーク及び
トラッキングを行うことができる。更に、プッシュプル
信号の微分信号のゼロ点及び極性を検出しシーク及びト
ラッキングすることができる。
【0101】また、その少なくとも一部のグルーブをウ
ォブリンググルーブとする場合、ウォブル信号を安定に
再生することができる。
【0102】更に、記録層を光磁気記録膜として、MO
信号により記録情報の再生を行う場合は、記録情報の再
生信号量を充分に確保することができて、従来に比しト
ラックピッチを狭小化し、記録密度の大幅な向上をはか
った光学記録再生媒体において、その再生特性を確実に
良好に保持することがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学記録再生媒体の一例の構成を示す説明図で
ある。
【図2】光学記録再生媒体製造用原盤の一例を示す説明
図である。
【図3】光学記録装置の一例の構成図である。
【図4】光学記録再生媒体の一例の平面構成及び信号量
を模式的に示す説明図である。
【図5】光学記録再生装置の一例の要部の構成を示す説
明図である
【図6】光学記録再生媒体製造用スタンパの一例の説明
図である。
【図7】位相深さの範囲の説明図である。
【図8】位相深さの範囲の説明図である。
【図9】位相深さの範囲の説明図である。
【符号の説明】
1 基板、2 誘電体層、3 記録層、4 誘電体層、
5 反射層、6 保護層、7 第1のグルーブ、8 第
2のグルーブ、10 光学記録再生媒体、11第1の記
録領域、12 第2の記録領域、20 光源、21 ビ
ームスプリッタ、22 ミラー、23 第1の変調光学
系、24 第2の変調光学系、25光学レンズ、26
音響光学変調器、27 駆動用ドライバ、28 光学レ
ンズ、29 1/2波長板、30 ミラー、31 光学
レンズ、32 音響光学変調器、33 駆動用ドライ
バ、34 光学レンズ、35 ミラー、40 移動光学
テーブル、41 原盤用基板、42 感光層、43 第
1のグルーブパターン、44 第2のグルーブパター
ン、45 スタンパ、46 第1の反転グルーブパター
ン、47 第2の反転グルーブパターン、50 偏向光
学系、51 ウェッジプリズム、52 音響光学偏向
器、53 ウェッジプリズム、54 偏光ビームスプリ
ッタ、55 駆動用ドライバ、56 電圧制御発振器、
57 ミラー、58 拡大レンズ、59 ミラー、60
対物レンズ、61 光源、62 コリメートレンズ、
63 グレーティング、64 偏光ビームスプリッタ、
65 1/4波長板、66 光ピックアップ、67 磁
気ヘッド、68 回転手段、70偏光ビームスプリッ
タ、71 組み合わせレンズ、72 フォトダイオー
ド、73 ディテクタ、74 レンズ、75 フォトダ
イオード、76 ディテクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/09 G11B 7/09 C 7/26 501 7/26 501 Fターム(参考) 5D029 KB12 WB01 WB04 WB11 WB17 WC05 WC06 5D117 AA02 CC06 EE07 FF10 5D118 AA11 BA01 BB01 BB02 CD11 CD20 5D121 AA02 BA01 BB08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックに沿ってグルーブが形成さ
    れ、波長λの光が照射されて記録及び/又は再生がなさ
    れる光学記録再生媒体であって、 上記グルーブとして、第1のグルーブと第2のグルーブ
    とが交互に並置配列されて成り、 上記光学記録再生媒体の光入射面から上記第1のグルー
    ブに至る媒質の屈折率をnx とし、上記第1のグルーブ
    の深さをxとしたときに、x×nx /λで表される上記
    第1のグルーブの位相深さをXとし、 上記光学記録再生媒体の光入射面から上記第2のグルー
    ブに至る媒質の屈折率をny とし、上記第2のグルーブ
    の深さをyとしたときに、y×ny /λで表される上記
    第2のグルーブの位相深さをYとしたとき、 上記第1及び第2のグルーブは、下記式(1)〜式
    (7)を満たすように形成されることを特徴とする光学
    記録再生媒体。 Y≧341.3067X4 −513.9919X3 +289.1087X2 −73.3221 X+ 7.3678 ‥‥(1) Y≦−1170.8224 X4 +2146.7081 X3 −1459.2249 X2 +434.8603X −47.6432 ‥‥(2) X<0.3950−0.831 Y+2.932 Y2 ‥‥(3) Y<2.010 −9.661 X+11.77 X2 ‥‥(4) Y>0.8480−2.450 X+1.880 X2 ‥‥(5) Y<−0.612030+7.861006X−22.53486X2 +19.37300X3 ‥‥(6) Y>−5.553633+32.00963X−57.62127X2 +33.37140X3 ‥‥(7)
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2のグルーブのうち少な
    くとも一方が蛇行するように形成されたウォブリンググ
    ルーブであることを特徴とする請求項1に記載の光学記
    録再生媒体。
  3. 【請求項3】 記録及び/又は再生に使用される対物レ
    ンズの開口数をNA、光の波長をλとしたとき、2NA
    /λで表されるカットオフ周波数よりも、上記第1及び
    第2のグルーブのトラックピッチの空間周波数が大とさ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の光学記録再生媒
    体。
  4. 【請求項4】 上記光学記録再生媒体の記録層が、光磁
    気記録層とされて成ることを特徴とする請求項1に記載
    の光学記録再生媒体。
  5. 【請求項5】 記録トラックに沿って第1及び第2のグ
    ルーブが形成され、波長λの光が照射されて記録及び/
    又は再生がなされる光学記録再生媒体を製造する際に使
    用される光学記録再生媒体製造用原盤であって、 上記第1のグルーブと第2のグルーブとに対応した、第
    1のグルーブパターンと第2のグルーブパターンとが交
    互に並置配列されて成る凹凸パターンを有し、 上記光学記録再生媒体の光入射面から上記第1のグルー
    ブに至る媒質の屈折率をnx とし、上記第1のグルーブ
    パターンの深さをx’としたときに、x’×n x /λで
    表される上記第1のグルーブの位相深さをX’とし、 上記光学記録再生媒体の光入射面から上記第2のグルー
    ブに至る媒質の屈折率をny とし、上記第2のグルーブ
    パターンの深さをy’としたときに、y’×n y /λで
    表される上記第2のグルーブの位相深さをY’としたと
    き、 上記第1及び第2のグルーブパターンは、下記式(8)
    〜式(14)を満たすように形成されること光学記録再
    生媒体製造用原盤。 Y’≧341.3067X’4 −513.9919X’3 +289.1087X’2 −73.3221 X’ + 7.3678 ‥‥(8) Y’≦−1170.8224 X’4 +2146.7081 X’3 −1459.2249 X’2 +434.8603X’−47.6432 ‥‥(9) X’<0.3950−0.831 Y’+2.932 Y’2 ‥‥(10) Y’<2.010 −9.661 X’+11.77 X’2 ‥‥(11) Y’>0.8480−2.450 X’+1.880 X’2 ‥‥(12) Y’<−0.612030+7.861006X’−22.53486X’2 +19.37300X’3 ‥‥(13) Y’>−5.553633+32.00963X’−57.62127X’2 +33.37140X’3 ‥‥(14)
  6. 【請求項6】 上記第1及び第2のグルーブパターンの
    少なくとも一方が蛇行するように形成されたウォブリン
    ググルーブパターンであることを特徴とする請求項5に
    記載の光学記録再生媒体製造用原盤。
  7. 【請求項7】 記録トラックに沿ってグルーブが形成さ
    れ、波長λの光が照射されて記録及び/又は再生がなさ
    れる光学記録再生媒体の記録再生方法であって、 上記光学記録再生媒体の上記グルーブは、第1のグルー
    ブと第2のグルーブとが交互に並置配列されて成り、 上記光学記録再生媒体の光入射面から上記第1のグルー
    ブに至る媒質の屈折率をnx とし、上記第1のグルーブ
    の深さをxとしたときに、x×nx /λで表される上記
    第1のグルーブの位相深さをXとし、 上記光学記録再生媒体の光入射面から上記第2のグルー
    ブに至る媒質の屈折率をny とし、上記第2のグルーブ
    の深さをyとしたときに、y×ny /λで表される上記
    第2のグルーブの位相深さをYとしたとき、 上記光学記録再生媒体の上記第1及び第2のグルーブ
    は、下記式(1)〜式(7)を満たすように形成され、 上記光学記録再生媒体を用いてプッシュプル法によりト
    ラッキングすることを特徴とする光学記録再生方法。 Y≧341.3067X4 −513.9919X3 +289.1087X2 −73.3221 X+ 7.3678 ‥‥(1) Y≦−1170.8224 X4 +2146.7081 X3 −1459.2249 X2 +434.8603X −47.6432 ‥‥(2) X<0.3950−0.831 Y+2.932 Y2 ‥‥(3) Y<2.010 −9.661 X+11.77 X2 ‥‥(4) Y>0.8480−2.450 X+1.880 X2 ‥‥(5) Y<−0.612030+7.861006X−22.53486X2 +19.37300X3 ‥‥(6) Y>−5.553633+32.00963X−57.62127X2 +33.37140X3 ‥‥(7)
  8. 【請求項8】 上記光学記録再生媒体を用いてプッシュ
    プル法によるトラッキングすると共に、プッシュプル信
    号のレベルの検出と、プッシュプル信号の微分信号のゼ
    ロ点及び極性の検出を行ってシークを行うことを特徴と
    する請求項7に記載の光学記録再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100378836C (zh) * 2004-02-24 2008-04-02 精碟科技股份有限公司 相变化光盘片

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