JP4289342B2 - 光ディスク及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、2層以上の記録層を有する光ディスク及びその製造方法に関する。
大容量の情報の記録再生を行うために2層の記録層を有するDVDが開発されてきた。
特許文献1には、ポリカーボネートからなる第1の基板上にZnS−SiO2保護膜と、InSbTeからなる第1の記録層と、ZnS−SiO2保護膜と、Au干渉膜と、UV硬化樹脂膜と、ZnS−SiO2保護膜と、GeSbTeからなる第2の記録層と、ZnS−SiO2保護膜と、Al−Cr反射膜と、ポリカーボネートからなる第2の基板とが順次積層された片面2層の記録層を有する光ディスク(以下、片面2層光ディスクという。)について記載されている。
更に、片面2層光ディスクの第1の基板側からレーザ光の焦点を第1の記録層、第2の記録層に合わせることによりそれぞれの記録層再生を行うことができる。
上記した第1、第2の基板は、以下のようにして作製される。
図7は、第1、第2の基板の作製方法を示し、(A)はフォトレジスト塗布を示す断面図、(B)はガラス原盤の形成を示す断面図、(C)はマスタスタンパの作製を示す断面図、(D)は第1の基板の作製を示す断面図である。
図7(A)に示すように、ガラス基板28上にフォトレジスト29を塗布する。次に、図7(B)に示すように、このフォトレジスト29上からレーザ光を用いて露光した後、現像を行って、フォトレジストパターン30を形成してガラス原盤31を作製する。次に、図7(C)に示すように、フォトレジストパターン30上に電鋳法によりNiメッキを形成してスタンパ32を作製する。
図7(D)に示すように、射出成型法により、このスタンパ32を用いて、樹脂を転写してスパイラル状のグルーブとなる凹部33A及びランドとなる凸部33Bを有した第1の基板33を作製する。この凹部33Aの両側は、ウォブルされている。この際、ランドには、アドレス等の補助情報を示すランドプリピットが同時に凹部33Aと同じ深さで形成される。同様にして第2の基板を作製する。この場合、第1、2の基板上に前記した各層を形成した後、これらの基板同士を貼り合わせて、片面2層光ディスクが得られる。この際、作製時におけるランドにはランドプリピットが形成されている。
特開2001−266402号公報
しかしながら、この片面2層光ディスクの記録層の記録再生は、記録再生用レーザ光の入射面に対して凹部に形成された記録層に行われるので、上記した第1の記録層の記録再生では、グルーブ(凹部33A)上に形成された第1の記録層に対して行われるが、上記した第2の記録層の記録再生では、前記第2の基板を作製した際のランド(凸部)上に形成された第2の記録層に対して行われる。即ち、第2の基板では、記録再生用レーザ光の入射面に対して凹部に記録再生が行われるため、ランドプリピットを避けたアドレッシングを行う必要があり、第1の記録層と同様にした記録再生用レーザ光により記録再生を行うことができなかった。
また、第2の基板の凹凸部は、第2の基板上にフォトレジストパターンを形成した後、露光用レーザ光を照射した後、現像を行い、次に、フォトレジストパターンから露出した上記した第2の基板をエッチングして形成される。この第2の基板の凹凸部のうちの記録再生用レーザ光の入射面に対して凹部となる部分は、フォトレジストパターンで覆われているため、露光用レーザ光が照射されず、記録再生用レーザ光の入射面に対して凸部となる部分は、フォトレジストパターンから露出しているため、露光用レーザ光は、照射される。
露光用レーザ光は、中心の光強度が最も強く、周辺に行くに従って弱くなるガウス分布を有しているので、その周辺部では、十分な露光がされないため、記録再生用レーザ光の入射面に対して凸凹部分の境界は、不明瞭となる。上記したように、記録再生は、記録再生用レーザ光の入射面に対して凹部に形成された第2の記録層に行われるが、凸凹部分の境界は、不明瞭であるため、記録幅が一定とならない。このため、記録再生を行った際にジッタや振幅変動を生じるといった問題も生じていた。
以上述べた問題点は、3層以上の記録層を有する光ディスクに対しても同様に生じる。
更にまた、図8に示すように、上記した片面2層光ディスクにおける第2の記録層34は、ランド(凸部35)のランドプリピット37が形成された領域とグルーブ(凹部36)が形成された領域の両領域で同じ厚さで形成されている。
このため、記録用レーザ光を凹部36に照射して、凹部36の第2の記録層34上に記録マークを形成した場合には、記録用レーザ光の熱拡散により、凸部35の第2の記録層34上にも記録マークが形成されてしまうため、再生用レーザ光で再生する際、記録マークの信号も取り込んでクロストークを生じるため、十分なランドプリピット信号の振幅を得ることができなかった。
更に、ランドプリピットに対する記録マークの形成位置によっても記録マークの広がり方が異なってくるため、ランドプリピット信号の振幅の大きさもばらついてしまっていた。
このため、エラー率が上昇するといった問題を生じていた。
そこで、本発明は、前述の課題に鑑みて提案されるものであって、第1の目的は、片面2層以上の記録層を有する場合に、各層に共通したアドレッシングを行うことができ、良好な記録再生を行うことができる光ディスク及びその製造方法を提供することである。
第2の目的は、記録再生用レーザ光の入射面に対して凹部に形成された第2の記録層に記録マークを形成した後でもランドプリピットの検出が確実にできる光ディスク及びその製造方法を提供することである。
本発明は、記録又は再生用のレーザ光を照射することにより情報の記録又は再生を行う光ディスクにおいて、前記レーザ光の入射面を有し、第1の凹部と第1の凸部が形成された光透過性の第1の基板に少なくとも第1の記録層と第1の反射層とが順次積層された第1の中間体と、第2の凹部と第2の凸部が形成された第2の基板上に少なくとも第2の反射層と第2の記録層とが順次積層された第2の中間体とを備え、前記第1の反射層が前記第2の記録層に対向するように、前記第1の中間体と前記第2の中間体を貼り合わせてなり、前記第1の中間体では前記第1の凹部と前記第1の凸部における前記入射面に近い側である前記第1の凹部上の前記第1の記録層を情報記録領域とし、前記第2の中間体では前記第2の凹部と前記第2の凸部における前記入射面に近い側である前記第2の凹部上の前記第2の記録層を情報記録領域とし、前記第1,第2の基板における前記入射面に遠い側である前記第1,第2の凸部に補助情報を示すプリピットが形成され、前記第2の基板における、前記プリピットは、前記第2の凹部の前記入射面に対向する面よりも前記入射面に近くなるように突き出ていることを特徴とする光ディスクである。
また本発明の上記光ディスクにおいて、前記第2の凹部上の前記第2の記録層の厚さは、前記第2の凸部の高さよりも厚いことを特徴とする光ディスクである。
更に本発明の上記光ディスクにおいて、前記第2の凹部の深さは、20nm〜40nmの範囲であることを特徴とする光ディスクである。
更にまた本発明は、記録又は再生用のレーザ光を照射することにより情報の記録又は再生を行う光ディスクの製造方法において、予め作製された第1のマスタスタンパを用いて、第1の凹部と第1の凸部及び前記第1の凸部に第1のプリピットを有する光透過性の第1の基板を作製する工程と、前記第1の基板の前記第1の凹部と前記第1の凸部及び前記第1のプリピット上に少なくとも第1の記録層と第1の反射層とを順次積層して第1の中間体を形成する工程と、ガラス基板上にフォトレジストを塗布し、露光及び現像を行って、前記フォトレジストに対して凹部と前記ガラス基板表面に達する貫通孔とを有するフォトレジストパターンを形成した後、前記貫通孔から露出した前記ガラスの基板に対して第1のドライエッチングを行って前記ガラスの基板に第1の溝を形成する工程と、前記フォトレジストパターンのアッシングを行って前記凹部から前記ガラス基板を露出させ、前記ガラスの基板に対して第2のドライエッチングを行って、前記凹部に対応する第2の溝及び前記第1の溝を前記第2の溝深さだけ深くした第3の溝を形成した後、前記フォトレジストパターンを除去してガラス原盤を作製する工程と、前記ガラス原盤を転写してマスタスタンパを作製し、次に、前記マスタスタンパを転写してマザースタンパを作製し、前記マザースタンパを用いて、第1の面と前記第1の面に対向する第2の面を備える第2の基板の前記第2の面に、第2の凹部と前記第2の凹部より前記第1の面に近い面を有する第2の凸部と前記第2の凸部に前記第2の凹部の前記第1の面に対向する面よりも突出した第2のプリピットを有する第2の基板を作製する工程と、前記第2の基板の前記第2の凹部と前記第2の凸部及び前記第2のプリピット上に少なくとも第2の反射層と第2の記録層とを順次積層して第2の中間体を形成する工程と、前記第1の反射層が前記第2の記録層に対向するように、前記第1の中間体と前記第2の中間体を貼り合わせる工程と、を有することを特徴とする光ディスクの製造方法である。
本発明によれば、記録再生用レーザ光の入射面に対して凸部に補助情報を示すプリピットが形成されているので、2層以上の記録層を有する場合に、各層に共通したレーザ光によるアドレッシングを行うことができる。
第2の基板におけるプリピットは、第2の凹部の表面よりもレーザ光の入射面側に近くなるように突き出ているので、第2の凹部上の第2の記録層に記録マークを形成した際に、記録マークが熱拡散によりプリピットの形成領域まで広がらないため、再生の際、クロストークが生じることを防止でき、十分なプリピット信号の振幅を得ることができる。
第2の凹部の深さは、20nm〜40nmの範囲であるので、レーザ光の反射率を向上させることができ、かつ良好なトラッキングを得ることができる。
第1の基板は、マスタスタンパを用いて作製され、第2の基板は、マザースタンパを用いて作製されるので、記録再生用のレーザ光の入射面に対して凸部にプリピットを形成でき、凹部に情報記録をすることができる。
マザースタンパを用いて、第2の凹部と第2の凸部とこの第2の凹部に第2の凸部の高さよりも高い第2のプリピットを有する第2の基板を作製するので、第2の基板に、レーザ光の入射面に近い側である第2の凹部、遠い側である第2の凸部及び第2の凹部の面よりもレーザ光の入射面側に突き出た第2のプリピットを形成できる。
以下、本発明に係る光ディスク及びその製造方法における各実施の形態について、図1乃至図6を参照して詳細に説明する。
従来と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における光ディスクを示し、(A)は断面図、(B)は(A)のMM面から見た第1の基板の斜視図、(C)は、(A)のNN面から見た第2の基板の斜視図である。図2は、第1の実施の形態における第1の中間体の製造方法を示し、(A)はフォトレジスト塗布を示す断面図、(B)は(第1の基板用ガラス原盤の形成工程)を示す断面図、(C)は(第1の基板用マスタスタンパの作製工程)を示す断面図、(D)は(第1の基板の作製工程)を示す断面図、(E)は(第1の記録層の形成工程)を示す断面図、(F)は(第1の反射層の形成工程)を示す断面図、(G)は、(第1の光透過性保護層の形成工程)を示す断面図である。図3は、第1の実施の形態における第2の中間体の製造方法を示し、(A)はフォトレジスト塗布を示す断面図、(B)は(第2の基板のガラス原盤の形成工程)を示す断面図、(C)は(第2の基板用マスタスタンパの作製工程)を示す断面図、(D)は(マザースタンパの作製工程)を示す断面図、(E)は(第2の基板の作製工程)を示す断面図、(F)は(第2の反射層の形成工程)を示す断面図、(G)は(第2の記録層の形成工程)を示す断面図、(H)は、(第2の光透過性保護層の形成工程)を示す断面図である。図4は、第1の実施の形態における(貼り合わせ工程)を示す断面図である。
図5は、第2の実施の形態における光ディスクを示し、(A)は断面図、(B)は(A)のPP面から見た第2の基板の斜視図である。図6は、第2の実施の形態における第1の中間体の製造方法を示し、(A)はフォトレジスト塗布を示す断面図、(B)は(フォトレジストパターンの形成工程)を示す断面図、(C)は(1回目ドライエッチング工程)を示す断面図、(D)は(アッシング工程)を行った断面図、(E)は(2回目ドライエッチング工程及びガラス原盤の形成工程)を示す断面図、(F)は(マスタスタンパの作製工程)を示す断面図、(G)は(マザースタンパの作製工程)を示す断面図、(H)は(第2の基板の作製工程)を示す断面図である。図1、図3、図4、図5中の第2の記録層8は、便宜上、その表面を平坦にして示している。
図1(A)〜(C)に示すように、光ディスク1は、記録再生用レーザ光の照射側となる円盤状の第1の凹凸部2A、2Bを有する第1の基板2上に第1の記録層3、第1の反射層4、第1の光透過性保護層5、光透過性接着剤層6、第2の光透過性保護層7、第2の記録層8、第2の反射層9、円盤状の第2の凹凸部10A、10Bを有する第2の基板10が順次形成されたものである。
第1の基板2乃至第1の光透過性保護層5で第1中間体Aを構成し、第2の光透過性保護層7乃至第2の基板10で第2中間体Bを構成している。
以下では、第1、第2の基板2、10に形成されている第1、第2凹凸部2A,2B、10A,10Bのうち、記録再生用レーザ光の入射面201に近い方を凹部といい、遠い方を凸部ということにする。そして、凹部をグルーブ、凸部をランドということにする。即ち、図1、図2中では、グルーブは2A、10Aであり、ランドは2B、10Bである。そして、グルーブ2A、10A上の第1、2の記録層3、8には、情報が記録される。この情報が記録されるグルーブ2A、10A上の第1、第2の記録層3、8の領域をそれぞれに対応して情報記録領域3A、8Aという。また、ランド2B、10Bには、補助情報を示すランドプリピット2C、10Cが形成されている。
第1の基板2の表面には、グルーブ2Aとランド2Bが互いに隣接して交互に形成され、図1(B)に示すように、ランド2Bにはアドレスや同期信号等の補助情報を示すランドプリピット2Cが形成されている。具体的には、ランドプリピット2Cは、ランド2Bと同じ高さのパターンとして形成されている。
即ち、ランドプリピット2Cは、ランド2Bに点在した凹部となるピットとして形成される。
グルーブ2A及びランド2Bは、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって連続した螺旋状に形成されている。更に、グルーブ2Aの両側は、ウォブルされ、このグルーブ2A上に形成されている第1の記録層3の情報記録領域3Aに第1の情報が記録再生される。
また、第1の基板2に対向する第2の基板10表面には、グルーブ10Aとランド10Bが互いに隣接して交互に形成され、図1(C)に示すように、ランド10Bにはランドプリピット10Cが形成されている。具体的には、ランドプリピット10Cは、グルーブ10Aと同じ高さのパターンとして形成されている。
即ち、ランドプリピット10Cは、ランド10Bに点在した凹部となるピットとして形成される。グルーブ10A及びランド10Bは、グルーブ2A及びランド2Bと同様に、内周から外周に向かって或いは外周から内周に向かって連続した螺旋状に形成されている。更に、グルーブ10Aの両側は、ウォブルされ、このグルーブ10A上に形成されている第2の記録層8の情報記録領域8Aに第2の情報が記録再生される。
第1の基板2としては、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、アモルファスポリオレフィン樹脂の光透過性の材料を用いることができる。第2の基板10は、記録再生用レーザ光の照射側に配置されていないため、必ずしも光透過性でなくても良いが、第1の基板2と同じ材料を用いることが好ましい。
第1、第2の記録層3、8としては、極性溶剤であるアルコール系或いはセロソルブ系溶剤に可溶なシアニン色素、フタロシアニン色素、アゾ系色素を用いることができる。グルーブ10A上の第2の記録層8の厚さは、ランド10Bの高さよりも厚く形成されている。結果として、その第2の記録層8の表面の凹凸は、グルーブ10Aとランド10Bによって形成される段差よりも低減され、平坦化されている。
第1、第2の記録層3、8に上記材料を用いた場合には、後述する光ディスク1の製造方法における貼り合わせ工程で第1、第2の記録層3、8を侵さないために光透過保護層5、7を設けることが好ましい。光透過保護層として用いることができる材料としては有機色素を溶解しない溶剤に溶解可能な透明樹脂等が好ましい。有機溶剤としては、非極性溶剤のシクロヘキサン、テトラリン、デカリン等が好ましく、非極性溶剤に溶解可能な透明樹脂として環状アモルファスポリオレフィン(例えば、商品名ゼオネックスやクイントン(日本ゼオン(株))が好ましい。この溶液を用いスピンコート法などで光透過保護層を形成することができる。
また、第1、第2の光透過性保護層5、7としては、半透過性の金属反射層や無機透明薄膜層を用いても良い。このとき、第1、第2の光透過性保護層5、7は、光学透過率を調整する機能を有しても良く、記録再生するレーザ光の波長に対する屈折率n、吸収係数k及び厚さを選択することにより、第1、第2の記録層3、8の反射率及び第2の記録層8への光透過を高めることができる。
具体的には、第1、第2の光透過性保護層5、7には、ZnS(n=2.4)、SiC(n=2.2)、TiO2(n=2.5)、SiN(n=2.1)ZnS−SiO2(n=2.1)等の硫化物、酸化物、窒化物の無機誘電体膜を用いることができる。更に、第1、第2の光透過性保護層5、7として、紫外線硬化樹脂中に金属、セラミックの微粒子を混合したものを用いることにより、第1、第2の光透過性保護層5、7の屈折率nを高めることができる。
更に、第1、第2の光透過性保護層5、7は、上記環状アモルファスポレオレフィンなどの光透過性樹脂薄膜層と半透過性の金属反射層や無機透明薄膜層との両方用いた2層構造にしても良い。
第1、第2の反射層4、9には、高い反射率が得られるAu、Al、Ag及びそれらの合金を用いることができる。第2の記録層8は、平坦化されているので、第2の反射層9で反射された記録再生レーザ光の反射率を向上させることができる。
光透過性接着剤層6には、生産性、歩留りの点からアクリレート系の紫外線硬化樹脂を使用するのが好ましい。紫外線硬化樹脂としては、例えば、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート及びそれらの混合物が主成分である紫外線硬化樹脂が好ましい。
これらの紫外線硬化樹脂を用いスピンコート法により塗布し、第1の中間体と第2の中間体を貼り合わせた後、紫外線を照射して接着固定する。こうして高反射率で、かつ十分な信号変調度を有した片側2層記録が可能な光ディスクを得ることができる。
以上のように、光ディスク1は、グルーブ2A、10A上の第1、第2の記録層3、8のそれぞれの情報記録領域3A、8Aに情報の記録再生を行うようにしているので、共通のアドレッシングを行うことができ、良好な記録再生を行うことができる。
第2の記録層8は、グルーブ10A、ランド10Bを覆い、その表面は第2の基板のグルーブ10Aとランド10Bによって形成される段差より平坦化される。それにより生じる記録層8表面からの記録再生レーザ反射光の位相差で、光ディスクの反射率を向上させることができる。
次に、本発明の第1の実施の形態における光ディスク1の製造方法について図2乃至図4を用いて説明する。
(第1の基板用ガラス原盤作製工程)
図2(A)に示すように、円盤状のガラス基板11上にフォトレジスト12を塗布する。図2(B)に示すように、このフォトレジスト12上からレーザ光を照射して露光した後、現像を行なって、図1(A)、(B)を用いて説明したグルーブ2A、ランド2B及びランド2B上に形成されるランドプリピット2Cとなるフォトレジストパターン13を内周から外周に向かって形成してガラス原盤14を作製する。この際、フォトレジストパターン13の両側は、ウォブルされる。そして、グルーブ2Aに対応するフォトレジストパターン13は、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって連続した螺旋状の1本の凹部として形成される。
(第1の基板用マスタスタンパの作製工程)
図2(C)に示すように、ガラス原盤14上にスパッタリング法により厚さ50〜200nmのNiを形成した後、電鋳法により、厚さ100〜500μmのメッキ膜を形成することにより、ガラス原盤14に形成されているフォトレジストパターン13を転写してマスタスタンパ15を作製する。マスタスタンパ15に形成されるパターンは、ガラス原盤14に形成されているフォトレジストパターン13と逆の関係になる。
(第1の基板の作製工程)
次に、マスタスタンパ15を射出成型機(図示せず)に装着して、図2(D)に示すように、射出成型法により、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かってグルーブ2A及びランドプリピット2Cが形成されたランド2Bが螺旋状に形成された第1の基板2を得る。
(第1の記録層の形成工程)
次に、図2(E)に示すように、スピンコート法により、第1の基板2上にアルコール系溶剤に溶解した有機色素を塗布して第1の記録層3を得る。実際には、第1の記録層3の厚さは、グルーブ2Aの方がランド2B上よりも厚くなる。このようになるのは、有機色素がランド2B上よりも低いグルーブ2Aに流れて溜るからである。このため、ランド2B及びランドプリピット2Cの側壁には、有機色素は形成されない。また、ランドプリピット2Cが形成されているランド2Bの部分は、ピットのない他のランド部分に比べ色素層の膜厚は厚い。
(第1の反射層の形成工程)
次に、図2(F)に示すように、スパッタリング法或いは真空蒸着法により、第1の記録層3上に第1の反射層4を形成する。
(第1の光透過性保護層の形成工程)
次に、図2(G)に示すように、スピンコート法により、第1の反射層4上に非極性溶剤に溶解した熱可塑性樹脂からなる光透過性樹脂を塗布して第1の光透過性保護層5を形成する。上記した光透過性樹脂の代わりに半透過性の金属反射層や無機透明薄膜層を用いることもできる。こうして、第1の中間体Aが作製される。
(第2の基板用マスタスタンパの作製工程)
次に、図3(A)に示すように、円盤状のガラス基板16上にフォトレジスト12を塗布する。図3(B)に示すように、このフォトレジスト12上からレーザ光を照射して露光した後、現像を行なって、図1(A)、(C)を用いて説明したグルーブ10A、ランド10B及びランド10Bに形成されるランドプリピット10Cとなるフォトレジストパターン17を内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって形成してガラス原盤18を作製する。この際、フォトレジストパターン17の両側は、ウォブルされる。
(第2の基板用マスタスタンパの作製工程)
そして、グルーブ10Aに対応するフォトレジストパターン17は、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって連続した螺旋状の1本の凹部として形成される。図3(C)に示すように、このガラス原盤18上にスパッタリング法により厚さ50〜200nmのNiを形成した後、電鋳法により、厚さ100〜500μmのNiメッキ膜を形成してマスタスタンパ19を作製する。このマスタスタンパ19のパターンは、ガラス原盤18と逆の関係になる。
(マザースタンパの作製工程)
次に、マスタスタンパ19をガラス原盤18から離間させた後、図3(D)に示すように、電鋳法により、マスタスタンパ19上にNiメッキ膜を形成することにより、マスタスタンパ19に形成されているパターンを転写してマザースタンパ20を作製する。このマザースタンパ20のパターンは、ガラス原盤18と同じ関係になる。
(第2の基板の作製工程)
次に、マザースタンパ20を射出成型機(図示せず)に装着して、図3(E)に示すように、射出成型法により、内周から外周に向かってグルーブ10A及びランドプリピット10Cが形成されたランド10Bが螺旋状に形成された第2の基板10を得る。
(第2の反射層の形成工程)
次に、図3(F)に示すように、スパッタリング法或いは真空蒸着法により、第2の基板10上に第2の反射層9を形成する。
(第2の記録層の形成工程)
次に、図3(G)に示すように、スピンコート法により、第2の反射層9上にアルコール系溶剤に溶解した有機色素を塗布して第2の記録層8を得る。グルーブ10A上の第2の記録層8の厚さは、ランド10Bの高さよりも厚くする。結果として、その第2の記録層8の表面の凹凸は、グルーブ10Aとランド10Bによって形成される段差よりも低減され、平坦化されている。
(第2の光透過性保護層の形成工程)
次に、図3(H)に示すように、スピンコート法により、第2の記録層8上に非極性溶剤に溶解した熱可塑性樹脂からなる光透過性樹脂を塗布して第2の光透過性保護層7を形成する。こうして、第2の中間体Bが作製される。
(貼り合わせ工程)
図4に示すように、第1の中間体Aの第1の光透過性保護層5上に紫外線硬化樹脂からなる光透過性接着剤層6を塗布した後、第2の光透過性保護層7側を光透過性接着剤層6に対向配置させて、第2の中間体Bを光透過性接着剤層6上に重ねる。この状態で第1、第2の中間体A、Bを回転させて全体に光透過性接着剤層6が行き渡るようにした後、紫外線を照射して硬化させて図1に示す片面に2層の記録層を有する光ディスク1を作製する。
なお、紫外線硬化樹脂の代わりに剥離シートの片面に粘着材が形成された粘着シートを用いても良い。この場合は、粘着材側を第1の中間体Aの第1の光透過性保護層5に対向させて、上記した粘着シートを第1の中間体Aに加圧、脱して、接着した後、剥離シートだけを剥がし、次に第2の光透過性保護層7側を第1の光透過性保護層5に対向配置させて、第2の中間体Bを上記した粘着材上に重ねる。更に、加圧、脱して接着して片面に2層の記録層を有する光ディスク1を作製することができる。
以上のように、第1の基板2の作製には、マスタスタンパ15を用い、第2の基板10の作製には、マザースタンパ20を用いるので、ランド2B、10Bにそれぞれランドプリピット2C、10Cを形成できるため、グルーブ2A、10A上に形成されている第1、第2の記録層3、8へのアドレッシングを同等に行うことができ、良好な記録再生を行うことができる。
次に、光ディスク1における各層の材料を変えて試料1〜3を作製して、記録再生特性について調べた。
光ディスク1の各試料は、以下のようにして作製した。
ここで用いられる第1、第2の基板2、10の材料は、ポリカーボネート樹脂である。
(試料1)
まずは、第1の中間体Aを作製する。
マスタスタンパ15を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが160nm及び幅が0.3μmのグルーブ2A、グルーブ2Aの底面からの高さが160nm及び幅が0.44μmのランド2B、ランド2Bにランド2Bと同じ高さの160nmのパターンを有するランドプリピット2Cを形成した厚さ0.6mmの第1の基板2を作製する。次に、極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、0.6wt%の溶液にしてスピンコート法により、第1の基板2上に塗布して第1の記録層3を形成する。この際、第1の基板2は、3000rpmで回転させて行う。
このようにして形成された第1の記録層3の厚さは、グルーブ2A上では、120nm、ランド上では、30nmである。スパッタリング法により、この第1の記録層3上に厚さ10nmのAgからなる第1の反射層4を形成する。次に、軟化点が125℃の熱可塑性樹脂であるシクロペンタジエン・ジシクロペンタジエン共重合物からなる石油樹脂(日本ゼオン製:商品名クイントン1325)を非極性溶剤であるシクロヘキサンに溶解し、6.0wt%の溶液にして、スピンコート法により、第1の反射層4上に塗布して第1の光透過性保護層5を形成する。この際、第1の基板2を1000rpmで回転させて行う。こうして、第1の中間体Aを作製する。
次に、第2の中間体Bを作製する。
マザースタンパ20を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが30nm及び幅が0.3μmのグルーブ10A、グルーブ10Aの底面からの高さが30nm及び幅が0.44μmのランド10B、ランド10Bにグルーブ10Aと同じ高さの30nmのパターンを有するランドプリピット10Cを形成した厚さ0.6mmの第2の基板10を作製する。
スパッタリング法により、第2の基板10上に厚さ70nmのAuからなる第2の反射層9を形成する。
極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.0wt%の溶液にしてスピンコート法により、第2の反射層9上に塗布してグルーブ10A上の厚さが60nmとなるように第2の記録層8を形成する。この際、第2の基板10を3000rpmで回転させて行う。
次に、軟化点が125℃の熱可塑性樹脂であるシクロペンタジエン・ジシクロペンタジエン共重合物からなる石油樹脂(日本ゼオン製:商品名クイントン1325)を非極性溶剤であるシクロヘキサンに溶解し、6.0wt%の溶液にして、スピンコート法により、第2の反射層8上に塗布して第2の光透過性保護層7を形成する。この際、第2の基板10を1000rpmで回転させて行う。こうして、第2の中間体Bを作製する。
次に、第1、第2の中間体A、Bの貼り合わせを行う。
第1の中間体Aの第1の光透過性保護層5上に紫外線硬化樹脂からなる光透過性接着剤層6を塗布した後、第2の光透過性保護層7側を光透過性接着剤層6に対向配置させて、第2の中間体Bを光透過性接着剤層6上に重ねる。この状態で第1、第2の中間体A、Bを回転数2000rpmで回転させて全体に厚さ40μmの光透過性接着剤層6が行き渡るようにした後、紫外線を照射して硬化させる。このとき、光透過性接着剤層6として用いられる紫外線硬化樹脂は、協立化学産業(株)製の変性ウレタンアクリレート(商品名ワールドロックNo.811)である。
こうして、片面に2層の記録層3、8を有する試料1の光ディスク1を作製した。
(試料2)
まずは、第1の中間体Aを作製する。
マスタスタンパ15を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが150nm及び幅が0.3μmのグルーブ2A、グルーブ2Aの底面からの高さが150nm及び幅0.44μmのランド2B、ランド2Bにランド2Bと同じ高さの150nmのパターンを有するランドプリピット2Cを形成した厚さ0.6mmの第1の基板2を作製する。次に、極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.0wt%の溶液にしてスピンコート法により、第1の基板2上に塗布して厚さ40nmの第1の記録層3を形成する。この際、第1の基板2を3000rpmで回転させて行う。
スパッタリング法により、この第1の記録層3上に厚さ12nmのAg98Pd1Cu1(組成比は原子%である。)からなる第1の反射層4を形成する。次に、厚さ66nmのZnS−SiO2からなる第1の光透過性保護層5を形成する。こうして、第1の中間体Aを作製する。
次に、第2の中間体Bを作製する。
マザースタンパ20を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが120nm及び幅が0.3μmのグルーブ10A、グルーブ10Aの底面からの高さが120nm及び幅が0.44μmのランド10B、ランド10Bにグルーブ10Aと同じ高さの120nmのパターンを有するランドプリピット10Cを形成した厚さ0.6mmの第2の基板10を作製する。
スパッタリング法により、第2の基板10上に厚さ100nmのAgからなる第2の反射層9を形成する。
極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、0.75wt%の溶液にしてスピンコート法により、第2の反射層9上に塗布してグルーブ10A上の厚さが35nmとなるように第2の記録層8を形成する。この際、第2の基板10を1000rpmで回転させて行う。
次に、軟化点が135℃の熱可塑性樹脂であるシクロペンタジエン・ジシクロペンタジエン共重合物からなる石油樹脂(日本ゼオン製:商品名ゼオネックス480R)を非極性溶剤であるデカリンに溶解し、2.0wt%の溶液にして、スピンコート法により、第2の反射層8上に塗布して第2の光透過性保護層7を形成する。この際、第2の基板10を2500rpmで回転させて行う。こうして、第2の中間体Bを作製する。
次に、試料1と同様に、第1、第2の中間体A、Bの貼り合わせを行って、片面に2層の記録層3、8を有する試料2の光ディスク1を作製した。このとき用いる光透過性接着剤層6は、大日本インキ(株)製:商品名変性アクリレートSD661であり、その厚さは45μmである。
(試料3)
第1の中間体Aは、試料2と同様に作製した。
第2の中間体Bは、以下のように作製した。
マザースタンパ20を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが120nm及び幅が0.3μmのグルーブ10A、グルーブ10Aの底面からの高さが120nm及び幅0.44μmのランド10B、ランド10Bにグルーブ10Aと同じ高さの120nmのパターンを有するランドプリピット10Cを形成した厚さ0.6mmの第2の基板10を作製する。
スパッタリング法により、第2の基板10上に厚さ100nmのAg合金からなる第2の反射層9を形成する。
軟化点が135℃の熱可塑性樹脂であるシクロペンタジエン・ジシクロペンタジエン共重合物からなる石油樹脂(日本ゼオン製:商品名ゼオネックス480R)を非極性溶剤であるデカリンに溶解し、0.2wt%の溶剤にして、第2の基板10を回転数2500rpmで回転させた状態でスピンコート法により第2の反射層9上に図示しない光透過性樹脂層を形成する。
次に、極大吸収波長が585nm(ジクロロメタン溶液中)のシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06−DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、0.75wt%の溶液にしてスピンコート法により、第2の基板10を回転数1000rpmで回転させた状態で前記図示しない光透過性樹脂層上にグルーブ10A上の厚さが35nmとなるように第2の記録層8を形成する。
軟化点が135℃の熱可塑性樹脂であるシクロペンタジエン・ジシクロペンタジエン共重合物からなる石油樹脂(日本ゼオン製:商品名ゼオネックス480R)を非極性溶剤であるデカリンに溶解し、2.0wt%の溶液にして、スピンコート法により、第2の記録層8上に塗布して第2の光透過性保護層7を形成する。この際、第2の基板10を2500rpmで回転させて行う。こうして、第2の中間体Bを作製する。
次に、試料1、2と同様に、第1、第2の中間体A、Bの貼り合わせを行って、片面に2層の記録層3、8を有する試料3の光ディスク1を作製した。このとき用いる光透過性接着剤層6は、大日本インキ(株)製:商品名変性アクリレートSD661であり、その厚さは、45μmである。
(記録再生評価)
こうして得られた試料1〜3の光ディスク1の光ディスク標準評価機(パルステック社製、DDU−1000、NA=0.65の対物レンズ搭載)にセットして記録再生特性について調べた。
試料1〜3の光ディスク1を回転する際の線速度は、7m/s、記録再生用のレーザ光の波長は、658nmである。記録再生用レーザ光は、第1の基板2側から照射して第1、第2の記録層3、8の情報記録領域3A、8Aに記録再生用レーザ光の焦点を合わせ、第1、第2の記録層3、8の情報記録領域3A、8Aに記録する記録ストラテジーは、DVD−Rの規格書に掲載のパターンを用いて、記録ピークパワーを24mWでDVDフォーマット信号を記録した。記録後の第1、第2記録層3、8のそれぞれの情報記録領域3A、8Aの反射率は、未記録部分が高く(High)、記録部分が低い(Low)、いわゆるHigh to Low記録になった。
(試料1の評価結果)
第1の記録層3の情報記録領域3Aでは、再生ジッタは、7.5%、変調度は、62%、反射率は、18%であり、第2の記録層8の情報記録層8Aでは、再生ジッタは8.5%、変調度は65%、反射率は19%であり、両層とも良好な記録を行うことができた。更に、第1、第2の基板2、10のランドプリピット2C、10Cの検出ができ、良好なアドレッシングを行うことができた。
第1、第2の記録層3、8のそれぞれの情報記録領域3A、8AへのDVDフォーマット信号での記録再生が可能であり、反射率は、再生専用の2層型DVD(DVDデュアルレイヤー)の規格書の範囲内にあり、再生専用の2層型DVDと互換性があることがわかった。
(試料2の評価結果)
第1の記録層3の情報記録領域3Aでは、反射率は、18%であり、第2の記録層8の情報記録領域8Aでは、反射率は、20%であった。その他の再生ジッタ、変調度及びアドレッシングについては試料1と同様であった。
(試料3の評価結果)
第1、第2の記録層3、8のそれぞれの情報記録領域3A、8Aへの記録は、試料2よりも低いパワーで行うことができた。反射率は、第1、第2の記録層3、8共に20%であった。その他の再生ジッタ、変調度及びアドレッシングについては試料1、2と同様であった。
以上のように、第1、第2の記録層3、8のそれぞれの情報記録領域3A、8Aへのアドレッシングは、それぞれ同等に行うことができ、良好な記録再生を行うことができることがわかった。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図5(A)及び(B)に示すように、第2の実施の形態における光ディスク21は、第1の実施の形態の光ディスク1の第2の基板10に形成されたランドプリピット10Cがグルーブ10Aの面より記録再生用レーザ光の入射面201に近くなるように突き出ていること、及びグルーブ10Aの深さは、20nm〜40nmであることが異なり、それ以外は同様である。
第2の実施の形態によれば、ランドプリピット10Cは、グルーブ10Aの面より記録再生用レーザ光の入射面201に近くなるように突き出ているので、第2の記録層8の情報記録領域8Aに記録マークを形成した際に、記録マークが熱拡散によりランドプリピット10Cの形成領域まで広がらないため、再生の際、クロストークが生じることを防止でき、十分なランドプリピット信号の振幅を得ることができる。このため、光ディスク21の再生エラー率は、低減される。
また、グルーブ10A上の第2の記録層8の厚さは、ランド10Bの高さよりも厚いので、情報記録領域8Aに記録された情報の再生の際にレーザ光の位相差による反射率の低下を防止でき、C/N比の高い信号を得ることができる。具体的には、グルーブ10A上の第2の記録層8の厚さをランド10Bの高さの3倍以上にすることにより、表面が平坦化して反射率を高めることができる。
この際、グルーブ10Aは、20nm〜40nmの深さを有しているので、安定した記録再生を行うことができる。
次に、第2の実施の形態における光ディスク21の製造方法について図6を用いて説明する。
第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付す。
まずは、第1の中間体Aを第1の実施の形態と同様にして作製する。
次に、第2の中間体を以下のようにして作製する。
(フォトレジストパターン形成工程)
図6(A)に示すように、円盤状のガラス基板16上に厚さ90nmのフォトレジスト12を塗布する。図6(B)に示すように、ガラス基板16表面に到達しない第1のレーザパワーのレーザ光をフォトレジスト12上から照射して露光を行った後、更に、ガラス基板1表面に到達する第1のレーザパワーよりも強い第2のレーザパワーのレーザ光をフォトレジスト12上から照射して露光する。第1、第2のレーザパワーの順番は、逆でも良い。
この後、現像を行って、ガラス基板16を露出させない凹部22Aとガラス基板16を露出させる貫通孔22Bを有するフォトレジストパターン22を形成する。この際、貫通孔22Bの両側は、ウォブルされる。
(1回目ドライエッチング工程)
次に、図6(C)に示すように、エッチングガスとしてCF4を用いて、1回目のドライエッチングを行って、フォトレジストパターン22の貫通孔22Bから露出したガラス基板16に深さ90nmの溝23を形成する。
この際、フォトレジストパターン22は、エッチングされない。
(アッシング工程)
次に、図6(D)に示すように、酸素ガスを用いて、フォトレジストパターン22のアッシングを行って、凹部22Aからガラス基板16の表面が露出するようにする。
この際、ガラス基板16は、エッチングされない。
(2回目ドライエッチング及びガラス原盤作製工程)
次に、図6(E)に示すように、エッチングガスとしてCF4を用いて、2回目のドライエッチングを行って、凹部22Aから露出したガラス基板16を深さ30nmにして溝24を形成する。このとき、溝23から露出したガラス基板16もエッチングされ、溝23は、1回目のドライエッチングで形成された溝よりも30nm深くなって、120nmとなる。
次に、フォトレジストパターン22を完全に除去するように、酸素ガスを用いてアッシングを行ってガラス原盤25を作製する。
(マスタスタンパ作製工程)
次に、図6(F)に示すように、このガラス原盤25上にスパッタリング法により厚さ50nm〜200nmのNiを形成した後、電鋳法により、厚さ100μm〜500μmのNiメッキ膜を形成して、底面26C側から見て、凸部26Aと凸部26Aよりも高さの低い凹部26Bを有したマスタスタンパ26を作製する。このマスタスタンパ26のパターンは、ガラス原盤25と逆の関係になる。
(マザースタンパの作製工程)
次に、マスタスタンパ26をガラス原盤25から離間させた後、図6(G)に示すように、電鋳法により、マスタスタンパ26上にNiメッキ膜を形成することにより、マスタスタンパ26に形成されているパターンを転写して、底面27Cから見て、溝27Aと溝27Aよりも低い溝27Bを有したマザースタンパ27を作製する。このマザースタンパ27のパターンは、ガラス原盤25と同じ関係になる。
(第2の基板の作製工程)
次に、マザースタンパ27を射出成型機(図示せず)に装着して、図6(H)に示すように、射出成型法により、内周から外周に向かってグルーブ10A、ランド10B及びランド10Bにグルーブ10Aの面よりも高いランドプリピット10Cが螺旋状に形成された第2の基板10を得る。
更に、図3(F)乃至図3(H)に示す第1の実施の形態における(第2の反射層の形成工程)乃至(第2の光透過性保護層の形成工程)と同様な工程を行って、図5に示す第2の中間体Bを作製する。
そして、第1の実施の形態と同様な(貼り合わせ工程)を行って、第1の中間体Aと第2の中間体Bを貼り合わせて、図5に示す片面に2層の記録層を有する光ディスク21を作製する。
以上のように、底面27C側から見て、溝27Aと溝27Aよりも低い溝27Bを有したマザースタンパ27を用いて、第2の基板10を作製するので、グルーブ10A、ランド10B及びランド10Bにグルーブ10Aよりも入射面201に側に近くなるように突き出したランドプリピット10Cが形成できる。このため、第2の記録層8の情報記録領域8Aに記録マークを形成した後でも、再生の際、グルーブ10Aに記録された記録マークとランドプリピット10Cとのクロストークを防止でき、確実にランドプリピットを検出できる光ディスク21を得ることができる。
次に、光ディスク21における各層の材料を指定した試料4及び比較試料1〜3を作製して、それらの記録再生特性について調べた。
光ディスク21の試料4は、以下のようにして作製した。
ここで用いられる第1、第2の基板2、10の材料は、ポリカーボネート樹脂である。
この試料4では、第1の光透過性保護層5の形成は行わない。
(試料4)
まずは、第1の中間体Aを作製する。
図2(C)に示すマスタスタンパ15を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが160nm及び幅が0.3μmのグルーブ2A、グルーブ2Aの底面からの高さが160nm及び幅が0.44μmのランド2B、ランド2Bにランド2Bと同じ高さの160nmのパターンを有するランドプリピット2Cを形成した厚さ0.6mmの第1の基板2を作製する。次に、極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06−DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.0wt%の溶液にしてスピンコート法により、第1の基板2上に塗布して第1の記録層3を形成する。この際、第1の基板2は、1500rpmで回転させて行う。
このようにして形成された第1の記録層3の厚さは、50nmである。スパッタリング法により、この第1の記録層3上に厚さ10nmのAg合金からなる第1の反射層4を形成する。こうして、第1の中間体Aを作製する。
次に、第2の中間体Bを作製する。
図6(H)に示すように、マザースタンパ27を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが30nm及び幅が0.3μmのグルーブ10A、グルーブ10Aの底面からの高さが30nm及び幅が0.44μmのランド10B、ランド10Bにグルーブ10Aを越える高さの120nmのパターンを有するランドプリピット10Cを形成した厚さ0.6mmの第2の基板10を作製する。
スパッタリング法により、第2の基板10上に厚さ100nmのAgからなる第2の反射層9を形成する。
極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.2wt%の溶液にしてスピンコート法により、第2の反射層9上に塗布してグルーブ10A上の厚さが70nmとなるように第2の記録層8を形成する。この際、第2の基板10を1000rpmで回転させて行う。
更に、RFスパッタリング法により、第2の記録層8上に厚さ20nmのZnS−SiO2(ZnS:SiO2=20:80mol%)からなる第2の光透過性保護層7を形成する。
次に、第1、第2の中間体の貼り合わせを行う。
第1の中間体Aの第1の記録層4上に紫外線硬化樹脂からなる光透過性接着剤層6を塗布した後、第2の光透過性保護層7側を光透過性接着剤層6に対向配置させて、第2の中間体Bを光透過性接着剤層6上に重ねる。この状態で第1、第2の中間体A、Bを回転数6000rpmで回転させて全体に厚さ50μmの光透過性接着剤層6が行き渡るようにした後、紫外線を照射して硬化させる。このとき、光透過性接着剤層6として用いられる紫外線硬化樹脂は、日本化薬(株)製のウレタンアクリレート(商品名DVD1142)である。
こうして、片面に2層の記録層3、8を有する試料4の光ディスク21を作製した。
(比較試料)
比較試料1〜3は、試料4における第2の記録層8の厚さをそれぞれ25nm、60nm、100nmにしたものであり、それ以外は同様である。
(記録再生評価)
こうして得られた試料4及び比較試料1〜3の光ディスク21の光ディスク標準評価機(パルステック社製、DDU―1000、NA=0.65の対物レンズ搭載)にセットして記録再生特性について調べた。
試料4の光ディスク21を回転する際の線速度は、7m/s、記録再生用のレーザ光の波長は、658nmである。記録再生用レーザ光は、第1の基板2側から照射して第1、第2の記録層3、8のそれぞれの情報記録領域3A、8Aにレーザ光の焦点を合わせ、第1、第2の記録層3、8のそれぞれの情報記録領域3A、8Aに記録する記録ストラテジーは、DVD−Rの規格書に掲載のパターンを用いて、記録ピークパワーを14mWでDVDフォーマット信号を記録した。記録後の第1、第2の記録層3、8のそれぞれの情報記録領域3A、8Aの反射率は、未記録部分が高く(High)、記録部分が低い(Low)、いわゆるHigh to Low記録になった。
第1の記録層3の情報記録領域3Aでは、再生ジッタは、7.8%、反射率は19%であり、第2の記録層8の情報記録領域8Aでは、再生ジッタは8.0%、反射率は19%であり、両層とも良好な記録を行うことができた。両層とも反射率は19%であったが、これは、片面2層DVDの規格値以上の値である。
更に、記録前後のランドプリピット信号の品質を確認する指標であるAR(Aperture Ratio)値の測定を行ったところ、第2の記録層8の情報記録領域8Aから得られたAR値は、片面2層DVDの規格値である10%以上となる15%であり、良好なランドプリピット信号が得られた。
一方、比較試料1〜3では、反射率がそれぞれ10%、14%、16%であり、片面2層DVDの規格値を満たさなかった。
この結果より、グルーブ10A上の第2の記録層8の厚さは、ランド10Bの高さよりも3倍以上必要であることがわかる。
次に、光ディスク21における第2の基板10のグルーブ10Aの深さを10nm〜50nmの間で変化させた試料A〜Iを作製してその反射率及びプッシュプル信号について調べた。第2の記録層8の厚さは、140nmとした。
この結果を表1に示す。
Figure 0004289342
表1に示すように、片面2層のDVD規格値である反射率が16%以上、プッシュプル信号が0.22以上の条件を満たすのは、試料C〜試料Gまでの間の各試料である。この結果より、中間体Bのグルーブ10Aの深さは、20nm〜40nmの範囲が必要であり、反射率の向上と共に良好なトラッキングが得られることがわかる。
本発明の第1の実施の形態における光ディスクを示す図である。 第1の実施の形態における第1の中間体の製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における第2の中間体の製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における第1、第2の中間体の貼り合わせを示す断面図である。 第2の実施の形態における光ディスクを示す断面図である。 第2の実施の形態における第1の中間体の製造方法を示す図である。 従来の第1、第2の基板の作製方法を示す断面図である。 グルーブとランドプリピット形成領域に同じ厚さで形成された第2の記録層を示す断面図である。
符号の説明
1、21…光ディスク、2…第1の基板、2A、10A…グルーブ、2B、10B…ランド、2C、10C…ランドプリピット、3…第1の記録層、3A、8A…情報記録領域、4…第1の反射層、5…第1の光透過性保護層、6…光透過性接着剤層、7…第2の光透過性保護層、8…第2の記録層、9…第2の反射層、10…第2の基板、11、16…ガラス基板、12…フォトレジスト、13、17、22…フォトレジストパターン、14、18、25…ガラス原盤、15、19、26…マスタスタンパ、20、27…マザースタンパ、A…第1の中間体、B…第2の中間体、22A…凹部、22B…貫通孔、23、24、27A、27B…溝、凸部…26A、凹部26B、26C、27C…底面、210…入射面

Claims (4)

  1. 記録又は再生用のレーザ光を照射することにより情報の記録又は再生を行う光ディスクにおいて、
    前記レーザ光の入射面を有し、第1の凹部と第1の凸部が形成された光透過性の第1の基板に少なくとも第1の記録層と第1の反射層とが順次積層された第1の中間体と、
    第2の凹部と第2の凸部が形成された第2の基板上に少なくとも第2の反射層と第2の記録層とが順次積層された第2の中間体とを備え、
    前記第1の反射層が前記第2の記録層に対向するように、前記第1の中間体と前記第2の中間体を貼り合わせてなり、
    前記第1の中間体では前記第1の凹部と前記第1の凸部における前記入射面に近い側である前記第1の凹部上の前記第1の記録層を情報記録領域とし、
    前記第2の中間体では前記第2の凹部と前記第2の凸部における前記入射面に近い側である前記第2の凹部上の前記第2の記録層を情報記録領域とし、
    前記第1,第2の基板における前記入射面に遠い側である前記第1,第2の凸部に補助情報を示すプリピットが形成され
    前記第2の基板における、前記プリピットは、前記第2の凹部の前記入射面に対向する面よりも前記入射面に近くなるように突き出ていることを特徴とする光ディスク。
  2. 前記第2の凹部上の前記第2の記録層の厚さは、前記第2の凸部の高さよりも厚いことを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  3. 前記第2の凹部の深さは、20nm〜40nmの範囲であることを特徴とする請求項2記載の光ディスク。
  4. 記録又は再生用のレーザ光を照射することにより情報の記録又は再生を行う光ディスクの製造方法において、
    予め作製された第1のマスタスタンパを用いて、第1の凹部と第1の凸部及び前記第1の凸部に第1のプリピットを有する光透過性の第1の基板を作製する工程と、
    前記第1の基板の前記第1の凹部と前記第1の凸部及び前記第1のプリピット上に少なくとも第1の記録層と第1の反射層とを順次積層して第1の中間体を形成する工程と、
    ガラス基板上にフォトレジストを塗布し、露光及び現像を行って、前記フォトレジストに対して凹部と前記ガラス基板表面に達する貫通孔とを有するフォトレジストパターンを形成した後、前記貫通孔から露出した前記ガラスの基板に対して第1のドライエッチングを行って前記ガラスの基板に第1の溝を形成する工程と、
    前記フォトレジストパターンのアッシングを行って前記凹部から前記ガラス基板を露出させ、前記ガラスの基板に対して第2のドライエッチングを行って、前記凹部に対応する第2の溝及び前記第1の溝を前記第2の溝深さだけ深くした第3の溝を形成した後、前記フォトレジストパターンを除去してガラス原盤を作製する工程と、
    前記ガラス原盤を転写してマスタスタンパを作製し、次に、前記マスタスタンパを転写してマザースタンパを作製し、前記マザースタンパを用いて、第1の面と前記第1の面に対向する第2の面を備える第2の基板の前記第2の面に、第2の凹部と前記第2の凹部より前記第1の面に近い面を有する第2の凸部と前記第2の凸部に前記第2の凹部の前記第1の面に対向する面よりも突出した第2のプリピットを有する第2の基板を作製する工程と、
    前記第2の基板の前記第2の凹部と前記第2の凸部及び前記第2のプリピット上に少なくとも第2の反射層と第2の記録層とを順次積層して第2の中間体を形成する工程と、
    前記第1の反射層が前記第2の記録層に対向するように、前記第1の中間体と前記第2の中間体を貼り合わせる工程と、
    を有することを特徴とする光ディスクの製造方法。
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