JP2008010025A - 光情報記録媒体の製造方法、光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体の製造方法、光情報記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】外観不良が低減され、保護機能の高い接着膜を有する光情報記録媒体の製造方法を提供すること。
【解決手段】L0基板(第1基板)11に形成した第1記録層12上に第1接着層14を形成し、予め樹脂製スタンパ(ソフトスタンパ)30上に塗布した紫外線硬化性樹脂層と第1接着層14とを貼り合せ、硬化させて中間層15を形成し、次いで、中間層15の最外周部とL0基板11の最外周部の一部とを所定の勾配を有する傾斜面を形成するように切削除去し、はみ出した接着剤等による外観不良を低減する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光情報記録媒体の製造方法等に関し、より詳しくは、特に2P法による光情報記録媒体の製造方法等に関する。
パーソナルコンピュータやDVDレコーダーの普及に伴い、記録可能な光情報記録媒体として、1回のみ書き込みの行えるDVD−Rや、繰り返しの記録が可能なDVD−RW、DVD−RAM等の記録型DVDが広く使用されるようになった。これらの記録型DVDの中には、記録層を2層備えて更に大容量化したものがある。
2つの記録層を設ける方法としては、ディスクの両側からそれぞれ記録再生を行う両面タイプのものや、片面側から2層の記録層に記録再生が可能な片面2層タイプのものがある。このうち両面タイプのものは、1層の記録層を設けた同じ基板を貼り合わせることで作成可能である。
また、片面2層タイプのものは、先ず、基板に1つ目の記録層を形成し、この記録層上に2P法により樹脂製スタンパを用いてピット或いは溝を備えた透明樹脂層を形成する。次に、透明樹脂層上に2つ目の記録層を形成し、最後にダミー基板を貼り合わせる(特許文献1参照)。このような構造のものは既に市販されている。
特開2005−78723号公報
ところで、例えば、DVD−RのDual型のような2層の記録層を有する光情報記録媒体を2P法で製造する場合は、先ず、予めピット或いは溝を設けた基板に第1の色素記録層をスピンコート法により形成し、次いで、この第1の色素記録層上に金属製の第1の反射層をスパッタ法により形成する。ここまでは、片面単層タイプのDVD−Rの製造方法と同じである。
Dualディスクを作成する場合は、この第1の反射層上に接着層となる紫外線硬化性樹脂をスピンコート法により形成する。そして、予めピット或いは溝を設けた樹脂製スタンパ上に、紫外線硬化性樹脂をスピンコートし、紫外線を照射してプレ硬化させた中間層を形成する。続いて、この中間層と接着層とを貼りあわせ、さらに紫外線を照射して紫外線硬化性樹脂を硬化させて接着層上に中間層を設ける。そして、樹脂製スタンパを中間層から剥離し、ピット或いは溝を設けた中間層を形成する。
さらに、この中間層上に、第2の色素記録層をスピンコート法により形成し、続いて金属性の第2の反射層をスパッタ法により設ける。最後にダミー基板を接着層により貼り合せ、2層の記録層を有する光情報記録媒体が完成する。
ここで、樹脂製スタンパは、通常、射出成形等の手法により成形されるため、樹脂製基板と同様に、外周端面部にはバリが発生している。そのため、2P法において中間層を形成する際に、樹脂製スタンパ上に紫外線硬化性樹脂をスピンコート法により塗布すると、樹脂製スタンパの外径端面に紫外線硬化性樹脂がはみ出す場合があり、外観不良の原因となる。このような場合は、中間層と樹脂製スタンパの外周部分をカットして紫外線硬化性樹脂のはみ出し部分を除去する操作が行われる。
しかし、中間層及び樹脂製スタンパの外周部分をカットするだけでは、その後の色素塗布工程及びダミー基板を貼り合わせるための接着剤塗布工程において、外周端面に生じる外観不良の低減や接着強度の向上、膜の保護強化の観点では十分なものではない。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものである。
即ち、本発明の目的は、外観不良が低減され、保護機能の高い接着膜を有する光情報記録媒体の製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、外観が良好で、接着強度が向上した光情報記録媒体を提供することにある。
そこで本発明者は鋭意検討した結果、2P法において樹脂製スタンパの外周端面に生じたバリを切削除去する際に、はみ出した接着剤を含む基板の外周の一部と中間層の端面を切削することにより、その後の色素塗布や接着剤塗布を良好に行えることができることを見出し、かかる知見に基づき本発明を完成した。
かくして本発明によれば、片面側からの光照射により記録再生が可能な複数の記録層を備えた光情報記録媒体の製造方法であって、ディスク状の第1基板上に形成した第1記録層上に、直接又は他の層を介して第1接着層を形成する工程と、ピット又は溝を設けた樹脂製スタンパ上に、紫外線硬化性樹脂層を形成する工程と、第1接着層と樹脂製スタンパ上の紫外線硬化性樹脂層とを対向するように貼り合せた後、紫外線硬化性樹脂層を硬化させて中間層を形成する工程と、中間層の最外周部と第1基板の最外周部における中間層側の一部とを、所定の勾配を有する傾斜面を形成するように切削除去する工程と、中間層上に直接又は他の層を介して、第2記録層と第2反射層と第2接着層とを順番に形成する工程と、を含むことを特徴とする光情報記録媒体の製造方法が提供される。
中間層の最外周部と第1基板の最外周部における中間層側の一部とを切削除去すると、従来、紫外線硬化性樹脂のはみ出しや、接着剤が不均一に垂れ下がることにより、媒体の最外周部端部に見られた外観不良が低減する。
また、基板の接着性が向上する。
ここで、本発明が適用される光情報記録媒体の製造方法においては、中間層の最外周部と第1基板の最外周部における中間層側の一部とを切削除去し、所定の勾配を有する一つの傾斜面を形成することが好ましい。
次に、本発明によれば、片面側からの光照射により記録再生が可能な少なくとも2層の記録層を備えた光情報記録媒体であって、第1基板上の第1記録層上に直接又は他の層を介して積層した中間層と、中間層上に直接又は他の層を介して積層した第2記録層と、を有し、中間層の最外周部と第1基板の最外周部における中間層側の一部とに、それぞれ所定の勾配の傾斜面を有することを特徴とする光情報記録媒体が提供される。
ここで、中間層の傾斜面の勾配と、第1基板の一部の傾斜面の勾配と、が同一であることが好ましい。
さらに、中間層の傾斜面と第1基板の一部の傾斜面とが共通の端面を形成することが好ましい。
本発明によれば、2P法により、美観に優れた光情報記録媒体を製造することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、発明の実施の形態)について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することが出来る。また、使用する図面は本実施の形態を説明するためのものであり、実際の大きさを表すものではない。
(光情報記録媒体)
図1は、本実施の形態が適用される光情報記録媒体の一例を説明する図である。図1(a)は、光情報記録媒体10の層構成を説明する図であり、図1(b)は、光情報記録媒体10の外周端部の構造を説明する図である。
ここでは、2層の色素記録層を有する追記型の光情報記録媒体を例に挙げて説明する。尚、光情報記録媒体としては追記型の光情報記録媒体に限定されず、書き換え型の光情報記録媒体にも適用することができる。また、3層以上の記録層を有する多層型媒体にも適用することができる。
図1(a)に示された2層の記録層を有する光情報記録媒体10は、記録再生用の光が入射する側のL0層とL1層とを有している。L0層は、ポリカーボネート等の光透過性材料で形成されたディスク状のL0基板(第1基板)11と、このL0基板11上に、第1記録層12と、半透明の第1反射層13と、第1接着層14とから構成される。
L1層は、第2記録層22と、第2反射層23と、第2接着層24及びL1基板(第2基板)21とから構成されている。
そして、L0層とL1層とは、紫外線硬化性樹脂からなる光透過性の中間層15を介して積層されている。
L0基板11及び中間層15上には、それぞれピット又は溝からなる微細パターンが形成され、それぞれ記録トラックを構成している。光情報記録媒体10の光情報の記録・再生は、L0基板11側から第1記録層12及び第2記録層22に照射されるレーザ光により行われる。
次に、図1(a)に示された光情報記録媒体10を構成する各層について簡単に説明する。
(L0基板(第1基板))
L0基板11を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン系樹脂(特に、非晶質ポリオレフィン)、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等が挙げられる。L0基板11の厚さは、通常、10μm〜2mmであり、好ましくは600μm程度である。
(第1記録層)
第1記録層12を構成する材料としては、例えば、350nm〜900nm程度の可視光〜近赤外域に最大吸収波長λmaxを有し、青色〜近マイクロ波レーザでの記録に適する有機色素材料;非晶質状態と結晶状態との屈折率差によって生じる反射率差および位相差変化を利用して記録情報信号の検出が行われる相変化型記録材料が挙げられる。
有機色素材料としては、例えば、フタロシアニン色素、シアニン色素、アントラキノン系色素等が挙げられる。相変化型記録材料としては、例えば、SbTe系、GeTe系、GeSbTe系、InSbTe系、AgSbTe系、AgInSbTe系等が挙げられる。第1記録層12の膜厚は特に限定されないが、通常、5nm〜3μmである。第1記録層12の成膜方法としては、特に限定されないが、通常、真空蒸着法、スパッタリング法、ドクターブレード法、キャスト法、スピンコート法、浸漬法等一般に行われている薄膜形成法が挙げられる。
(第1反射層)
第1反射層13を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、Au、Al、Ag、Cu、Ti、Cr、Ni、Pt、Ta、Pd、Mg、Se、Hf、V、Nb、Ru、W、Mn、Re、Fe、Co、Rh、Ir、Zn、Cd、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi等が挙げられる。第1反射層13の厚さは、通常、3nm〜50nmである。第1反射層13を形成する方法としては、例えば、スパッタ法、イオンプレーティング法、化学蒸着法、真空蒸着法等が挙げられる。
(中間層)
中間層15は、紫外線硬化性樹脂を用いて形成する。紫外線硬化性樹脂としては、ラジカル系紫外線硬化性樹脂及びカチオン系紫外線硬化性樹脂が挙げられ、いずれも使用することができる。ラジカル系紫外線硬化性樹脂としては、単官能(メタ)アクリレート及び多官能(メタ)アクリレートを重合性モノマー成分として用いることができる。カチオン系紫外線硬化性樹脂としては、例えば、カチオン重合型の光開始剤を含むエポキシ樹脂が挙げられる。
(第2記録層)
第2記録層22は、前述した第1記録層12に用いる材料と同じでも良いし異なっていてもよい。第2記録層22を構成する材料、成膜方法等については、第1記録層12と同様に説明され、製膜方法としては、湿式製膜法が好ましい。第2記録層22の膜厚は、通常、10nm〜3μmである。
(第2反射層)
第2反射層23を構成する材料、成膜方法等については、第1反射層13と同様に説明される。第2反射層23の厚さは、通常、20nm〜400nmである。また、第2反射層23の上下に反射率の向上、記録特性の改善、密着性の向上等のために無機系または有機系の樹脂層、接着層を設けることもできる。
(L1基板(第2基板))
L1基板21は、機械的安定性が高いことが好ましい。このような材料としては、L0基板(第1基板)11に用いうる材料と同じものが挙げられる。また、紫外線硬化性樹脂等の光硬化性樹脂等が挙げられる。L1基板21の厚さは0.3mm〜3mmである。
(第1接着層、第2接着層)
第1接着層14及び第2接着層24を構成する接着剤は、接着力が高く、硬化接着時の収縮率が小さいものが好ましい。また、第2接着層24は第2反射層23にダメージを与えない材料からなることが望ましい。第1接着層14及び第2接着層24を構成する材料は、中間層15の材料と同様のものを用いることができる。また、第1接着層14と第2接着層24とは、同じ材料を用いても良く、異なる材料をそれぞれ用いても良い。
次に、光情報記録媒体10の外周端部の構造を説明する。
図1(b)に示すように、本実施の形態が適用される光情報記録媒体10は、中間層15の最外周部に所定の勾配の傾斜面(中間層傾斜面151)と、L0基板(第1基板)11の最外周部における中間層15側の一部に所定の勾配の傾斜面(L0基板傾斜面111)と、を有している。
また、中間層傾斜面151及びL0基板傾斜面111の表面は、第2接着層24を構成する接着剤の一部からなる端面カバー部241によって覆われている。
中間層傾斜面151及びL0基板傾斜面111は、後述する光情報記録媒体の製造工程において、紫外線硬化性樹脂からなる中間層15を形成した後、適当な切削手段により、中間層15の端部及びL0基板11の一部を切削除去して形成する。
本実施の形態が適用される光情報記録媒体10においては、図1(b)に示すように、中間層傾斜面151及びL0基板傾斜面111の、L0基板11の垂直方向(l−l’)に対するそれぞれの勾配が同一であることが好ましい。
さらに、中間層傾斜面151とL0基板傾斜面111とは、L0基板11の垂直方向(l−l’)に対して、所定の勾配(θ)を有する共通の端面(m−m’)を形成することが特に好ましい。
ここで、共通の端面(m−m’)の所定の勾配(θ)の範囲は特に限定されないが、通常、1度〜10度である。
また、中間層15の端部と共に切削除去するL0基板11の位置は、特に限定されないが、通常、L0基板11の第1記録層12側の面から1/3程度、好ましくは、1/2である。例えば、L0基板11の厚さが0.6mm程度の場合は、最大0.3mm程度である。
このように、中間層15及びL0基板11の一部に傾斜面(中間層傾斜面151,L0基板傾斜面111)を有すると、第2接着層24の接着剤がこれらの傾斜面に回りこみ端面カバー部241が形成される。そのため、光情報記録媒体10の外周端面部の美観が向上する。
即ち、従来、中間層15を形成する際に発生する紫外線硬化性樹脂のはみ出しや、第2接着層24の接着剤が不均一に垂れ下がることにより、媒体の最外周部端部に見られた外観不良が低減する。このような不均一な紫外線硬化性樹脂のはみ出し等が低減された光情報記録媒体10は、高速回転においても偏心することなく安定して使用することができる。
さらに、端面カバー部241の一部がL0基板11に形成したL0基板傾斜面111に達するので、第2接着層24上に貼り合わせるL1基板(第2基板)21とL0基板11との接着強度が向上する。
また、端面カバー部241は、第1記録層12及び第2記録層22を外気と遮断することができるので、保護膜としての機能も向上させることが可能になる。
(光情報記録媒体の製造方法)
図2は、本実施の形態が適用される光情報記録媒体の製造方法の一例を説明する図である。
初めに、図2(a)に示すように、表面にピット又は溝からなる微細パターンが形成されたL0基板(第1基板)11上に、第1記録層12と第1反射層13とを順番に積層し、第1反射層13上に紫外線硬化性樹脂からなる接着剤溶液をノズルから滴下し、スピンコート法等の塗布方法により、第1接着層14を形成する。
次に、図2(b)に示すように、予めピット或いは溝を設けた樹脂製スタンパ(ソフトスタンパ30)上に紫外線硬化性樹脂をスピンコート法により塗布し、これに紫外線を照射してプレ硬化させた中間層15(紫外線硬化性樹脂層)を形成し、続いて、第1接着層14とソフトスタンパ30上の中間層15(紫外線硬化性樹脂層)とを対向するように貼り合わせる。
次に、図2(c)に示すように、ソフトスタンパ30側から紫外線を照射し(光照射)、紫外線硬化性樹脂層を硬化させて中間層15を形成する。このとき、第1記録層12、第1反射層13及び第1接着層14の最外周部には、中間層15を構成する紫外線硬化性樹脂の一部がはみ出している。
尚、樹脂製スタンパ(ソフトスタンパ)30は、光透過性材料を用いて形成されていることが好ましい。光透過性材料を用いることにより、第1記録層12にダメージを与えることなく、ソフトスタンパ30側から紫外線を照射して紫外線硬化性樹脂層を硬化させ、中間層15を形成することができる。
このようなソフトスタンパ30の材料としては、例えば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン系樹脂(特に非晶質ポリオレフィン)、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの中でも、成形性等の高生産性、コスト、低吸湿性、形状安定性等の点から非晶質ポリオレフィンが好ましい。
続いて、図2(d)に示すように、紫外線硬化性樹脂の一部が第1記録層12、第1反射層13及び第1接着層14の最外周部を覆うようにはみ出した部分を、L0基板(第1基板)11の最外周部における中間層15側の一部と共に、所定のカッター40により切削除去する。切削手段は特に限定されないが、例えば、バイト、レーザカッター等が挙げられる。尚、図2(d)の場合は、ソフトスタンパ30を取り付けたままで切削除去処理を行っているが、ソフトスタンパ30を取り外した後に切削除去処理を行ってもよい。
次に、図2(e)に示すように、ソフトスタンパ30を取り外し、表面にソフトスタンパ30の微細パターンが転写された中間層15を形成する。このとき、中間層15の最外周部に所定の勾配を有する傾斜面(中間層傾斜面151)と、L0基板(第1基板)11の最外周部における中間層15側の一部に所定の勾配を有する傾斜面(L0基板傾斜面111)とが、それぞれ形成される。図2(e)に示すように、本実施の形態においては、中間層15のはみ出し部分と共にL0基板(第1基板)11の一部を同時に切削除去するため、中間層傾斜面151の勾配とL0基板傾斜面111の勾配とが同一となる。そのため、中間層傾斜面151とL0基板傾斜面111とが共通の端面を形成している。
続いて、図2(f)に示すように、中間層15上に第2記録層22と第2反射層23とを順番に積層する。尚、中間層15と第2記録層22との間に保護層等の他の層を積層してもよい。
次に、図2(g)に示すように、第2反射層23の表面全体に紫外線硬化性樹脂をスピンコート法等により塗布して第2接着層24を形成する。この場合、第2接着層24の接着剤が傾斜面に回りこみ、端面カバー部241が形成される。
最後に、図2(h)に示すように、第2接着層24上にL1基板(第2基板)21を載置し、その後、紫外線を照射して第2接着層24を硬化させ2層型の光情報記録媒体10の製造が完了する。
尚、記録層をさらに積層する場合は、ソフトスタンパ30を用いて紫外線硬化性樹脂らなる中間層を積層する操作を繰り返す。
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、2P法により、外周端面部の美観に優れた光情報記録媒体を製造することができる。即ち、従来見られた紫外線硬化性樹脂のはみ出しや、接着剤の垂れ下がりが低減する。このような光情報記録媒体は、高速回転において安定して使用することができる。また、L1基板とL0基板との接着強度が向上する。
本実施の形態が適用される光情報記録媒体の一例を説明する図である。 本実施の形態が適用される光情報記録媒体の製造方法の一例を説明する図である。
符号の説明
10…光情報記録媒体、11…L0基板、12…第1記録層、14…第1接着層、15…中間層、22…第2記録層、24…第2接着層、111…L0基板傾斜面、151…中間層傾斜面、241…端面カバー部

Claims (5)

  1. 片面側からの光照射により記録再生が可能な複数の記録層を備えた光情報記録媒体の製造方法であって、
    ディスク状の第1基板上に形成した第1記録層上に、直接又は他の層を介して第1接着層を形成する工程と、
    ピット又は溝を設けた樹脂製スタンパ上に、紫外線硬化性樹脂層を形成する工程と、
    前記第1接着層と前記樹脂製スタンパ上の前記紫外線硬化性樹脂層とを対向するように貼り合せた後、当該紫外線硬化性樹脂層を硬化させて中間層を形成する工程と、
    前記中間層の最外周部と前記第1基板の最外周部における当該中間層側の一部とを、所定の勾配を有する傾斜面を形成するように切削除去する工程と、
    前記中間層上に直接又は他の層を介して、第2記録層と第2反射層と第2接着層とを順番に形成する工程と、を含むことを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  2. 前記中間層の最外周部と前記第1基板の最外周部における当該中間層側の一部とを切削除去し、所定の勾配を有する一つの傾斜面を形成することを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体の製造方法。
  3. 片面側からの光照射により記録再生が可能な少なくとも2層の記録層を備えた光情報記録媒体であって、
    第1基板上の第1記録層上に直接又は他の層を介して積層した中間層と、
    前記中間層上に直接又は他の層を介して積層した第2記録層と、を有し、
    前記中間層の最外周部と前記第1基板の最外周部における当該中間層側の一部とに、それぞれ所定の勾配の傾斜面を有することを特徴とする光情報記録媒体。
  4. 前記中間層の傾斜面の勾配と、前記第1基板の一部の傾斜面の勾配と、が同一であることを特徴とする請求項3記載の光情報記録媒体。
  5. 前記中間層の傾斜面と前記第1基板の一部の傾斜面とが共通の端面を形成することを特徴とする請求項3記載の光情報記録媒体。
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