JP2007205571A - 油圧防振サポート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防振サポートのさらなる改善をめざし、特にシーリング信頼性の改善、製造コストの低減等を実現する。
【解決手段】液体充填された動作チャンバAの範囲を部分的に定めるエラストマーボディ4によって相互接続された第1の剛性フレーム2及び第2の剛性フレーム3を備える油圧防振サポート。第2のフレームは、可撓性のエラストマー壁15に固定され、エラストマー壁は、制限通路Cを介して前記動作チャンバと連通する補償チャンバの範囲を部分的に定め、第2のフレームに固定された剛性パーティション16によって互いに離隔される。第2のフレームは、プラスチック材料で製造された第1の部品7及び第2の部品8を備え、前記第1の部品及び第2の部品は、摩擦溶接により相互に組み立てられかつ前記エラストマーボディ及び前記可撓性のエラストマー壁にそれぞれ固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、油圧防振サポート及びその製造方法に関する。
より詳細には、本発明は、エラストマーボディによって相互接続された第1及び第2の剛性フレームを備える油圧防振サポートに関する。このエラストマーボディは、液体充填された動作チャンバの範囲を部分的に定め、第2のフレームは、可撓性のエラストマー壁に固定される。このエラストマー壁は、制限通路を介して動作チャンバと連通する補償チャンバの範囲を部分的に定め、動作チャンバ及び補償チャンバは、第2のフレームに固定された剛性パーティションにより、相互離隔される。
欧州公開0346227号公報には、この種の防振サポートが記載されている。この防振サポートは、十分に満足できるものであり、この防振サポートにおいて、第1のフレーム及び第2のフレームは金属製であり、油圧チャンバは、第2のフレーム上の金属部品をクランプすることにより、シールされる。
本発明の目的は、種類の防振サポートのさらなる改善を提供することであり、特に、以下の見地のうち少なくとも1つについて性能を向上させることである。
−シーリング改善、
−製造コスト低減、
−重量低減、
−エラストマーの接着の容易化、
−製造プロセスの簡易化、
−防振サポートの全体寸法の限定、
−防振サポートによって生成される寄生ノイズの限定又は除去。
この目的のため、本発明は、エラストマーボディによって相互接続された第1の剛性フレーム及び第2の剛性フレームを備える油圧防振サポートの製造方法を提案する。このエラストマーボディは、液体充填された動作チャンバの範囲を部分的に定める。第2のフレームは、可撓性エラストマー壁に固定される。可撓性エラストマー壁は、制限通路を介して動作チャンバと連通する補償チャンバの範囲を部分的に定める。動作チャンバ及び補償チャンバは、第2のフレームに固定された剛性パーティションによって相互隔離される。第2のフレームは、第1の部品及び第2の部品を備える。第1の部品及び第2の部品は、プラスチック材料で製造され、溶接によって相互に組み立てられ、エラストマーボディ及び可撓性のエラストマー壁にそれぞれ固定される。第1の部品及び第2の部品は、プラスチック材料で製造され、中央軸を中心とした回転対称面を形成する溶接領域によって相互接触する。本方法は、プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品を相互溶接して、第2のフレームを形成し、これにより、動作チャンバ及び補償チャンバをシーリングする溶接工程を備える。
これらの製造により、金属部品をクランプして油圧チャンバをシーリングする工程が不要となり、このシーリングの信頼性が改善される。
更に、防振サポート製造方法は、容易である(すなわち、スタンピングプレス又はアルミニウム注入プレスの場合よりも、エラストマーコンポーネントの生産ライン中への、摩擦溶接デバイスの導入がより容易であり)、また、(製造プロセスの簡易化及び金属材料と比較した場合のプラスチック材料の低価格により)その製造コストも一般に低減する。
防振サポートの全体サイズ及び重量は、先行技術による防振サポートと比較して、一般に小さい。
更に、使用されるエラストマー材料及びプラスチック材料が相互に適合する場合(特に、エラストマー又は使用されるエラストマーの少なくとも1つが熱可塑性エラストマーで有る場合)、エラストマーの第2のフレームへの接着が容易になる。
最後に、第2のフレームはプラスチック材料で製造されているため、その動的振動モードが大幅に減衰され、これにより、金属フレームから発生することの多い寄生ノイズを制限又は除去する。なぜならば、金属フレームの動的振動モードは減衰が小さく、またこれらの振動モードは制御が困難である(組立時に当該材料中に組み込まれた制約に応じて動的振動モードが防振サポートによって異なるため)からである。
本発明による方法の異なる実施形態において、必要ならば以下の製造の1つ及び/又は他を用いてもよい。
−プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品はそれぞれ、溶接領域中の少なくとも第1の円形肩部及び第2の円形肩部を備え、プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品の第1の肩部は、相互に対向し、中央軸に対して平行に配置され、プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品の第2の肩部は、相互に対向し、中央軸に対して平行に配置され、第1の肩部及び第2の肩部は、プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品が溶接工程開始時に相互に押圧された場合、第1の肩部のみが相互接触するように配置され、溶接工程時に第1の肩部が溶解し、これにより、第2の肩部も相互接触してその後溶解するまで、プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品が相互に向かって移動する。
−プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品は、溶接工程時に毎分600〜800回の範囲で互いに向かって回転する。
本発明はまた、上述したような方法によって作製されるサポートも提案する。サポートは、エラストマーボディによって相互接続された第1の剛性フレーム及び第2の剛性フレームを備える。エラストマーボディは、液体充填された動作チャンバの範囲を部分的に定め、第2のフレームは、制限通路を介して動作チャンバと連通する補償チャンバの範囲を部分的に定める可撓性のエラストマー壁に固定され、動作チャンバ及び補償チャンバは、第2のフレームに固定された剛性パーティションによって相互離隔され、第2のフレームは、プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品を備える。第1の部品及び第2の部品は、溶接によって相互に組み立てられ、かつ、エラストマーボディ及び可撓性のエラストマー壁にそれぞれ固定される。プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品は、中央軸を中心とした回転対称面を形成する溶接領域により、相互接触する。
本発明による防振サポートの異なる実施形態において、必要ならば以下の製造の1つ及び/又は他を用いてもよい。
−プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品は、回転対称面を形成する溶接領域によって相互接触する。プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品は共に溶接される。
−パーティションは、第2のフレームに対して回転して固定される。
−可撓性のエラストマー壁は、エラストマー熱可塑性物質から製造され、プラスチック材料で製造された第2の部品上にオーバーモールドされる。
−第1のフレームは金属製であり、エラストマーボディで大部分オーバーモールドされる。
−第2のフレームは、U字型断面を持つ移動限定部材に固定される。移動限定部材は、第1のフレーム及びエラストマーボディを被覆する。エラストマーボディは、限定部材上に位置するように適合された突起を有する。
−限定部材は、プラスチック材料で製造される。
−限定部材は、2つの対向する横方向縁部の間に、以下を有する。
・第1のフレームを被覆する上側ウェブ、
・2つの横方向翼。これらの横方向翼はそれぞれ、ウェブの異なる側から自由端へと延びる。
・横方向縁部の一方において2つの翼の自由端を相互接続させるリンク。第2のフレームは、略U字型の溝中に取り付けられる。溝は、翼の自由端及びリンク中に形成される。
−第2のフレームは、充填アパーチャを有する。充填アパーチャは、外部を動作チャンバ、補償チャンバ及び制限通路を備える内部容積へと接続させる。充填アパーチャはブロックされる。
−プラスチック材料で製造された第1の部品及び第2の部品は、ガラス繊維強化ポリアミドで製造される。
−ガラス繊維は、プラスチック材料の35重量%を超えない。
本発明の他の特徴及び利点は、その実施形態の説明から明らかとなる。この実施形態の説明は、添付図面を参照しながら、限定目的ではなく例示目的のために提供される。
これらの異なる図において、同一の参照符号は、同一又は類似の製造要素を指す。
図1〜図5は、油圧防振サポート1を示す。この油圧防振サポート1は、例えば、自動車の電源装置を車両ボディへと接続するためのものである。防振サポート1は、エラストマーボディ4によって相互接続された第1の剛性フレーム2及び第2の剛性フレーム3を有する。
ここで検討される実施形態において、エラストマーボディは、実質的に切断された円錐形状を有し、略垂直な中央軸Zに沿って以下の2つの間を延びる。
−第2のフレーム3の部分にオーバーモールドされかつ接着された環状ベース5
−第1のフレーム2にオーバーモールドされかつ接着された上部6(図4及び図5を参照)。
第1のフレーム2は、例えば、車両の電源装置への接続を意図したものであり、詳細には、シートを巻いた形態であり、軸Zに対して垂直な横軸Yに沿ってオープンスリーブを形成する。第1のフレームは大部分(好適には全体的に)エラストマーボディでオーバーモールドされ、これにより、巻かれたシートの部品の動的振動モードに起因する寄生振動を全て減衰させる。
第2のフレーム3は、溶接によって相互に組み立てられた、プラスチック材料で製造された第1の部品7及び第2の部品8を備える。2つの部品7及び部品8は、同一のプラスチック材料か、又は異なるが相互溶接が可能なプラスチック材料で製造される。
例えば、部品7及び部品8はどちらとも、ガラス繊維フィラーを用いたポリアミド6−6で製造できる。ガラス繊維フィラーは、35重量%未満(例えば約30%)を占める。
この場合、プラスチック材料から製造された第1の部品7は、軸Zに対して垂直に延びる環状プレートの形をとり、軸Z上に中心を有する内側が円形の輪郭を有し、この内側が円形の輪郭上に、エラストマーボディのベース5がオーバーモールド及び接着され、また、第1の部品は、実質的に矩形の外側の輪郭を有する。プラスチック材料で製造された第1の部品7はまた、例えばエラストマーボディのベース5と一体にされたエラストマー層で被覆可能な上面と、軸Z上に中心を有する円形溝10を備えかつ下方に開口する下面とを具備する(図4、図5及び図7を参照)。
プラスチック材料で製造された第2の部品8は、管状形状を有する。この管状形状は、軸Z上に中心を有する円形断面を備え、かつ、溝10中にはめ込まれて溶接された第1の端部11と自由な第2の端部12との間で軸Zに沿って延びる。
更に、第1の端部11の近隣において、プラスチック材料で製造された第2の部品8は、プラスチック材料で製造された第1の部品7の外側輪郭と同一形状を有する外側フランジ13を備え、かつ、外側輪郭と整列された様態で配置される。プラスチック材料で製造された第2の部品8も、外側フランジ13と第2の端部12との間に上方を向いた肩部14を形成する制限部を備える。
可撓性のエラストマー壁15は、膜の形態をしており、これも、プラスチック材料で製造された第2の部品8の内側(好適には、肩部14とプラスチック材料で製造された第2の部品の第2の端部12との間)にオーバーモールドされる。この可撓性の壁15は、有利にも、エラストマー熱可塑性物質(例えば、Vegaprene(登録商標)(Hutchinson Groupにより販売))で製造することができる。この場合、可撓性のエラストマー壁15は、オーバーモールドするだけで、プラスチック材料で製造された第2の部品8に接着し、その際、エラストマーとプラスチック材料で製造された第2の部品との間に接着剤を付加する必要は無い。有利にも、可撓性の壁15のエラストマーは、エラストマーボディ4の方向において肩部14の内側を覆う。
図4、図5及び図7に示すように、防振サポート1は、剛性パーティション16も有する。この剛性パーティション16は、図示する例において、プラスチック材料の2つの多重グリッド17,18を備える。これらの多重グリッドは、所定のすき間で中央隔離バルブ19を包囲し、それらの間で、隔離バルブ19を取り囲む環状制限通路Cの範囲を定めている。
このように、エラストマーボディ4、第2のフレーム3及び可撓性のエラストマー壁15は、シールされた内部容積の範囲を定める。この内部容積は、液体で充填され、パーティション16により、エラストマーボディ4に隣接する動作チャンバAと、可撓性のエラストマー壁15に隣接する補償チャンバBとに分割される。動作チャンバAは、制限通路Cを介して補償チャンバBと連通する。
更に、図1〜図3に示すように、第2のフレーム3は、プラスチック材料で製造された移動限定部材20に固定される。この移動限定部材20は、ガラス繊維フィラーを有するポリアミド6−6及び又は他の材料から形成される。
移動リミッタ20は、第1のフレーム2及びエラストマーボディ4を被覆し、略U字型の断面を有し、以下のものを備える。
−第1のフレーム2を被覆する実質的に水平な上側ウェブ21。
−2つの横方向翼22。これらの横方向翼22はそれぞれ、上側ウェブ21の異なる側において下方に向かって自由端23へと延びる。各横方向翼22はまた、自由端23の近隣において、車両ボディに対し、制限部材1を固定するための固定穴25を備えた外側フランジ24、ゆえに第2のフレーム3を有する。
限定部材は、軸Yに沿って横方向縁部26と27との間を延びる。横方向縁部27において、限定部材の2つの横方向翼の自由端23は、リンク28によって相互接続される。2つの横方向翼のリンク28及び自由端23は、それ自身の間に、略U字型のチャンネル29の範囲を定める。このU字型のチャンネル29中に、プラスチック材料で製造された第1の部品7及びプラスチック材料で製造された第2の部品の外側フランジ13が密接して取り付けられている。チャンネル29中の密接した組立は、エラストマー9の層によって容易になる。エラストマー9の層は、プラスチック材料で製造された第1の部品7の上面を被覆し、プラスチック材料で製造された第1の部品7の上面と、チャンネル29の対向面との間で垂直方向に圧縮される。
限定部材20は、第1のフレーム2の動きを、第1のフレーム上に形成されたエラストマーボディの突起30及び31によって、限定することができるようにする。突起30は、方向Y及びZに対して垂直な横断方向Xにおいて限定部材の横方向翼22上に支持されるように適合され、突起31は、軸Zの方向において限定部材のウェブ21上に支持されるように適合される。
最後に、必要に応じて防振サポートは、第2のフレームのプラスチック材料で製造された第2の部品8中に形成された充填アパーチャ32を有することができる。充填アパーチャ32により、防振サポートの内部容積A、B及びCが外部と連通することが可能となる。この充填アパーチャ32は、防振サポートの内部容積が排出され液体充填された後、例えばアパーチャに強制取り付けされたボール33(図5を参照)又は他の任意のブロック手段により、ブロックされる。
図7に示すように、防振サポートの製造において、以下の2つのサブアセンブリが最初に作製される。
−第1のフレーム2及びプラスチック材料から製造された第1の部品7上にオーバーモールドされたエラストマーボディ4を備える第1のサブアセンブリ、
−プラスチック材料で製造された第2の部品8を備える第2のサブアセンブリであって、その内部には、可撓性のエラストマー壁15がオーバーモールドされ、剛性パーティション16が取り付けられる、第2のサブアセンブリ。
有利にも、剛性パーティション16は、2つの部品の軸Zを中心とした相対的回転の可能性を引き起こすこと無く、プラスチック材料で製造された第2の部品8中に取り付けられる。例えば、図6に示すように、プラスチック材料で製造された第2の部品8は、剛性パーティションのグリッド17の外側上に形成された対応するチャンネル17a中に貫通する垂直リブを局所的に備えることができる。
これらの2つのサブアセンブリの構築後、プラスチック材料で製造された第1の部品7及び第2の部品8は相互に取り付けられて、任意の公知の溶接方法(例えば超音波溶接、ホットブレード溶接、レーザ溶接又は摩擦溶接)による溶接を行う。ここで検討される実施形態において、摩擦溶接を用いて、例えば、プラスチック材料で製造された第1の部品7を固定しかつ特定の圧力によりプラスチック材料で製造された第2の部品の第1の端部11をプラスチック材料で製造された第1の部品の円形チャンネル10中に係合させつつ、プラスチック材料で製造された第2の部品8及び剛性パーティション16を軸Zを中心として回転させることができる。プラスチック材料で製造された第2の部品8の回転速度は、例えば、通常サイズの防振サポートの場合に約600〜800回転/分であればよい。
有利にも、プラスチック材料で製造された第1の部品の円形チャンネル10及びプラスチック材料で製造された第2の部品の第1の端部11は、段付き形状を有しているため、プラスチック材料の摩擦溶融が容易になる。
詳細には、検討される実施形態において、チャンネル10は、外側から内側にかけて、肩部34の次により深い肩部35、そしてまた深い溝36を有する。溝36自体には、内側に向かって、肩部34よりも浅い肩部37が設けられている。
プラスチック材料で製造された第2の部品の第1の端部11は、外側から内側に向かって、以下のものを有する。
−肩部38、
−肩部38よりも高い位置に配置された肩部39、
−第1の端部11の端部面によって形成された肩部40、
−及び肩部38よりも低い位置における肩部41。
摩擦溶接プロセスにおいて、肩部40は肩部35と最初に接触し、これらの2つの肩部が溶融して、プラスチック材料で製造された第1の部品7及び第2の部品8が互いに向かって移動する。その後、肩部39が肩部34と接触し、その結果、プラスチック材料で製造された第2の部品の第1の端部11がプラスチック材料で製造された第1の部品のチャンネル10中に完全に取り付けられるまで、これらの2つの肩部が溶融する。溶接プロセスの終了時において、インデックス付けされた位置においてプラスチック材料で製造された第2の部品8の回転が停止し、フランジ13が、プラスチック材料で製造された第1の部品7の外側輪郭と幾何学的に適合する。
溶接工程において、防振サポートの内部容積は、充填アパーチャ32によって充填される。
上述した防振サポートは、以下のような様式で従来と同様に動作する。
−第1のフレーム2及び第2のフレーム3が(例えば1ミリメートルよりも高い)比較的高い振幅及び(例えば20Hzよりも低い)比較的低い周波数で軸Zに沿った振動に晒されると、これらの動きにより、制限通路Cを介して動作チャンバAと補償チャンバBとの間で液体が移動し、振動が減衰する。
−2つのフレーム2及び3が(例えば1ミリメートルよりも低い)比較的低い振幅及び(例えば20Hzよりも高い)比較的高い周波数の相対的振動に晒されると、これらの動きは、2つのグリッド17及び18間の隔離バルブ19の低振幅動きを本質的に発生させ、その結果、振動がフィルタリングされ、振動の1フレームから別フレームへの伝播を回避する。
本発明の一実施形態による防振サポートの斜視図である。 図1の防振サポートを別方向から見た斜視図である。 図1及び図2の防振サポートの正面図である。 図1〜図3の防振サポートの垂直断面図であり、図5の線IV−IVに沿った断面を示す。 図1〜図3の防振サポートの垂直断面図であり、図4の線図5に沿った断面を示す。 図5中の線6−6に沿った詳細断面図である。 図4と同様の断面図であり、第2のフレームを形成する前記2つのプラスチック材料で製造された造部品の組立前の防振デバイスを示す。

Claims (13)

  1. 液体充填された動作チャンバ(A)の範囲を部分的に定めるエラストマーボディ(4)によって相互接続された第1の剛性フレーム(2)及び第2の剛性フレーム(3)を備える油圧防振サポートの製造方法であって、
    前記第2のフレーム(3)は、可撓性のエラストマー壁(15)に固定され、前記エラストマー壁(15)は、制限通路(C)を介して前記動作チャンバ(A)と連通する補償チャンバ(B)の範囲を部分的に定め、前記動作チャンバ(A)及び補償チャンバ(B)は、前記第2のフレーム(3)に固定された剛性パーティション(16)によって互いに離隔され、前記第2のフレーム(3)は、プラスチック材料で製造された第1の部品(7)及び第2の部品(8)を備え、前記第1の部品及び第2の部品は、溶接により相互に組み立てられかつ前記エラストマーボディ(4)及び前記可撓性のエラストマー壁(15)にそれぞれ固定され、
    プラスチック材料で製造された前記第1の部品(7)及び前記第2の部品(8)は、中央軸(Z)を中心とした回転対称面を形成する溶接領域において相互接触し、
    前記方法は、プラスチック材料で製造された前記第1の部品及び前記第2の部品(7,8)を相互溶接して前記第2のフレーム(3)を形成し、これにより前記動作チャンバ(A)及び前記補償チャンバ(B)をシーリングする溶接工程を備え、
    前記溶接工程において、プラスチック材料で製造された前記第1の部品及び前記第2の部品を前記溶接領域で押圧しながら、プラスチック材料で製造された前記第1の部品(7)及び前記第2の部品(8)を前記中央軸(Z)を中心として互いに回転させて、摩擦溶接を行う方法。
  2. プラスチック材料で製造された前記第1の部品(7)及び前記第2の部品(8)は、それぞれ、前記溶接領域において少なくとも第1の円形肩部(35,40)及び第2の円形肩部(34,39)を備え、前記第1の部品及び第2の部品のプラスチック材料で製造された前記第1の肩部(35,40)は、互いに対面し、前記中央軸(Z)に対して平行に配置され、プラスチック材料で製造された前記第1の部品及び前記第2の部品の前記第2の肩部(35,39)は、互いに対面し、前記中央軸(Z)に対して平行に配置され、前記溶接工程の開始時においてプラスチック材料で製造された前記第1の部品(7)及び前記第2の部品(8)が互いに押圧されると、前記第1の肩部及び第2の肩部は、前記第1の肩部(35,40)のみが相互接触するように配置され、前記溶接工程時において前記第1の肩部(35,40)は溶融し、これにより、前記第2の肩部(34,39)も相互接触してその後溶融するまで、プラスチック材料で製造された前記第1の部品及び前記第2の部品が互いに向かって移動する、請求項1に記載の方法。
  3. プラスチック材料で製造された前記第1の部品(7)及び前記第2の部品(8)は、毎分600〜800回の範囲の速度で前記溶接工程において互いに回転する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法によって製造された防振サポートであって、前記防振サポートは、液体充填された動作チャンバ(A)の範囲を部分的に定めるエラストマーボディ(4)によって相互接続された第1の剛性フレーム(2)及び第2の剛性フレーム(3)を備え、前記第2のフレーム(3)は、可撓性のエラストマー壁(15)に固定され、前記エラストマー壁(15)は、制限通路(C)を介して前記動作チャンバ(A)と連通する補償チャンバ(B)の範囲を部分的に定め、前記動作チャンバ(A)及び補償チャンバ(B)は、前記第2のフレーム(3)に固定された剛性パーティション(16)によって互いに離隔され、前記第2のフレーム(3)は、プラスチック材料で製造された第1の部品(7)及び第2の部品(8)を備え、前記第1の部品及び第2の部品は、溶接により相互に組み立てられかつ前記エラストマーボディ(4)及び前記可撓性のエラストマー壁(15)にそれぞれ固定され、プラスチック材料で製造された前記第1の部品(7)及び前記第2の部品(8)は、中央軸(Z)を中心とした回転対称面を形成する溶接領域において相互接触する防振サポート。
  5. 前記パーティション(16)は、前記第2のフレーム(3)に対して回転するように固定される、請求項4に記載の防振サポート。
  6. 前記可撓性のエラストマー壁(15)はエラストマー熱可塑性物質により製造され、プラスチック材料で製造された前記第2の部品(8)上にオーバーモールドされる、請求項4または5に記載の防振サポート。
  7. 前記第1のフレーム(2)は金属製であり、前記エラストマーボディ(4)で大部分オーバーモールドされる、請求項4〜6のいずれか1項に記載の防振サポート。
  8. 前記第2のフレーム(3)は、U字型断面を有する移動限定部材(20)に固定され、前記移動限定部材(20)は、前記第1のフレーム(2)及び前記エラストマーボディ(4)を被覆し、前記エラストマーボディは、前記限定部材(20)上に支持されるように適合された突起(30,31)を有する、請求項4〜7のいずれか1項に記載の防振サポート。
  9. 前記限定部材(20)はプラスチック材料で製造される、請求項4〜8のいずれか1項に記載の防振サポート。
  10. 前記限定部材(20)は、2つの対向する横方向縁部(26,27)の間に、
    前記第1のフレーム(2)を被覆する上側ウェブ(21)と、
    前記ウェブ(21)の異なる側で自由端(23)へとそれぞれ延びる2つの横方向翼(22)と、
    前記横方向縁部の一方において前記2つの翼の自由端(23)を相互接続させるリンク(28)と、
    を備え、
    前記第2のフレーム(3)は、前記翼の自由端(23)及び前記リンク(28)において形成された前記略U字型のチャンネル(29)中に取り付けられる、請求項4〜9のいずれか1項に記載の防振サポート。
  11. 前記第2のフレーム(3)は充填アパーチャ(32)を有し、前記充填アパーチャ(32)は、外部を前記動作チャンバ(A)、前記補償チャンバ(B)及び前記制限通路(C)を備える内部容積へと接続し、前記充填アパーチャがブロックされる、請求項4〜10のいずれか1項に記載の防振サポート。
  12. プラスチック材料で製造された前記第1の部品(7)及び前記第2の部品(8)はガラス繊維強化ポリアミドから製造される、請求項4〜11のいずれか1項に記載の防振サポート。
  13. 前記ガラス繊維は、プラスチック材料の35重量%未満に相当する、請求項12に記載の防振サポート。
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