JP2007199688A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の潤滑性付与化合物では不十分であった、電子写真特性や耐久性を損なうことなく、少量の添加量で電子写真感光体表面の潤滑性を著しく向上させることで、ブレード捲れやブレード鳴き等のクリーニングに関与する課題を解決し、かつ耐ソルベントクラック性が良好でしかも製造が容易な電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供する。
【解決手段】支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、電子写真感光体が、特定のシロキサン構造を有する繰り返し構造単位と、かつ特定のシロキサン構造を有する末端構造であるポリカーボネート重合体を含有し、かつ特定の平均繰り返し単位数の関係があることを特徴とする電子写真感光体、電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置に関し、詳しくは特定の化合物を含有する表面層を有する電子写真感光体、該電子写真感光体を具備するプロセスカートリッジ並びに電子写真装置に関するものである。
複写機やプリンター等の電子写真装置の電子写真感光体としては、従来より、セレン、酸化亜鉛及び硫化カドミウム等の無機光導電性化合物を主成分とする無機電子写真感光体が広く用いられてきた。近年では、有機の電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感光体(有機電子写真感光体)が広く用いられている。このような電子写真感光体としては、支持体側から電荷発生物質を含有する電荷発生層、電荷輸送物質(正孔輸送物質)を含有する電荷輸送層(正孔輸送層)の順に積層してなる積層型(順層型)の層構成を有するものが、生産性及び耐久性に優れているため、現在では主流となっている。
有機電子写真感光体に用いられる電荷発生物質としては、例えば、トリアリルピラゾリンを含有する電荷移動層を有する電子写真感光体(例えば、特許文献1)、ペリレン顔料の誘導体からなる電荷発生層と3−プロピレンとホルムアルデヒドの縮合体からなる電荷移動層とからなる電子写真感光体(例えば、特許文献2)等が開示されている。また、ジスアゾ顔料又はトリスアゾ顔料を電荷発生物質として用いた電子写真感光体がある(例えば、特許文献3及び4)。更に、有機光導電性化合物は、その化合物によって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択することが可能である。例えば、アゾ系の有機顔料に関していえば可視領域で高感度を示す物質が開示されており(例えば、特許文献5及び6)、また赤外領域にまで感度を有している物質もある(例えば、特許文献7及び8)。
一方、当然のことながら、電子写真感光体には適用される電子写真プロセスに応じた感度、電気的特性、機械的特性、更には光学的特性を備えていることが要求される。特に、繰り返し使用される電子写真感光体の表面には帯電、露光、現像、転写及びクリーニング等の電気的や機械的外力が直接加えられるため、それらに対する耐久性が要求される。
具体的には帯電時に発生するオゾンや窒素酸化物による劣化や、放電やクリーニングによる表面の摩耗や傷といった電気的及び機械的劣化に対する耐久性が求められている。中でも、比較的低い硬度を有するものが多い有機系の電子写真感光体の耐久性を向上させるための重要な要因として、電子写真感光体表面の潤滑性と用いる樹脂の強度が挙げられる。
電子写真感光体表面の潤滑性の向上については、感光体の表面層中に潤滑剤を含有させる方法がある。特許文献9にはシリコーンオイル、特許文献10にはフッ素系のオイルを添加する方法、特許文献11にはポリカーボネートの主鎖にシロキサン鎖を共重合させたポリカーボネート樹脂を表面層のバインダーに用いる方法が提案されている。
米国特許第3837851号明細書 米国特許第3871882号明細書 特開昭56−46237号公報 特開昭60−111249号公報 特開昭60−272754号公報 特開昭56−167759号公報 特開昭57−195767号公報 特開昭61−228453号公報 特開平7−13368号公報 特開平11−258843号公報 特開平5−72753号公報
従来方法で潤滑性等を改善しようとすると、その量比により差は生じるものの、樹脂本来の機械的強度が低下してしまい、耐久性が不十分である場合があった。また、ポリジメチルシロキサンを初めとするシリコーンオイルを添加すると、少量の添加によっても残留電位が著しく増加し易く、電荷輸送層の被膜が白濁し、被膜の光学的特性の面からも、画質が低下し、感度低下による濃度薄やゴースト等のメモリー画像が発生する等の欠点があった。
更に、近年画質向上のために、トナーの小径化が顕著であるが、トナーの粒径の小径化が進むにつれ、トナーと感光ドラムの表面との接触面積が大きくなる。これにより、単位質量当たりのトナーの感光ドラム表面への付着力が大きくなるため、感光ドラムの表面のクリーニング性が悪化する。
このため、トナーのすり抜けを防止するため、クリーニングブレードの当接圧を増加させてすり抜けを抑制する必要がある。しかし、特に、使用初期の電子写真感光体は、表面が非常に均一であるためクリーニングブレードとの密着性が高い(使用を開始した後は、トナーや摩耗粉が存在すること等により、電子写真感光体表面とクリーニングブレードの潤滑性がやや改善される)ので、使用初期の潤滑性を極めて高くしておかないと、ブレード捲れやブレード鳴き等のトラブルが発生し易い構成になっている。特に、高湿環境では摩擦係数が高くなるのでこの問題は顕著である。この点で従来のものは完全とは言えない状態であった。
従い、本発明の目的は、従来の潤滑性付与化合物では不十分であった、電子写真特性や耐久性を損なうことなく、少量の添加量で電子写真感光体表面の潤滑性を著しく向上させることで、ブレード捲れやブレード鳴き等のクリーニングに関与する課題を解決し、かつ耐ソルベントクラック性が良好でしかも製造が容易な電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにある。
本発明に従って、支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体が、一般式(1)で示される繰り返し構造単位と、一般式(2)で示される繰り返し単位とを有し、かつ末端のいずれか一方又は両方の構造が一般式(3)であるポリカーボネート重合体を含有し、かつ一般式(2)、(3)における平均繰り返し単位数m、nの関係が、m=nであることを特徴とする電子写真感光体が提供される。
一般式(1)中、Xは単結合、−O−、−S−又は置換もしくは無置換のアルキリデン基を示す。R11〜R18は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ニトロ基、置換もしくは無置換のアルキル基又は置換もしくは無置換のアリール基を示す。
一般式(2)中、R21及びR22は水素原子、アルキル基又はアリール基を示す。R23〜R26は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基又はアリール基を示す。aは1以上30以下の正の整数を示し、mは1以上500以下の正の整数を示す。
一般式(3)中、R31及びR32は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ニトロ基、置換もしくは無置換のアルキル基又はアリール基を示す。R33及びR34は水素原子、アルキル基又はアリール基を示す。R35〜R39は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基又はアリール基を示す。bは1以上30以下の正の整数を示し、nは1以上500以下の正の整数を示す。
上記のアルキル基としてはメチル基、エチル基及びプロピル基等が挙げられ、アリール基としてはフェニル基、ナフチル基及びアンスリル基等が挙げられ、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられ、アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基及びプロポキシ基等が挙げられる。
また、本発明に従って、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置が提供される。
本発明によれば、残留電位が小さく、感度、電位変動、ゴースト等の電子写真特性が良好で耐久性を損なうことなく、耐久を通じて高画質を提供し、かつ、電子写真感光体表面の潤滑性を大幅に向上させることができ、ブレード捲れやブレード鳴き等のクリーニングに関与する課題を解決し、更に耐ソルベントクラック性が良好でしかも製造が容易な電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の電子写真感光体は、上述の通り、支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、表面層が上記一般式(1)で示される繰り返し構造単位と、上記一般式(2)で示される繰り返し単位を有し、かつ末端のいずれか一方又は両方の構造が上記一般式(3)であるポリカーボネート重合体を含有し、かつ、上記一般式(2)、(3)における平均繰り返し単位数m、nの関係が、m=nであることを特徴とする。
まず、上述のポリカーボネート重合体を含有する電子写真感光体が、極めて高い潤滑性を示し、また、耐ソルベントクラック性及び、良好な電子写真特性を有する理由について説明する。
本発明にかかるポリカーボネート重合体は、ポリカーボネート樹脂の一方又は両方の末端にポリシロキサン部位を有し、かつポリカーボネート樹脂の主鎖にもシロキサン部位が重合された構造である。
その理由としては末端にポリシロキサン部位を有することで、シロキサン部分の自由度が増加しより表面近傍に局所的に集中するために、非常高い初期潤滑性を示すものと思われる。この時、シロキサン鎖が長い方が、潤滑性向上に有効に作用し、一般式(2)、(3)中の平均繰り返し単位数m及びnが10以上の時、特に高い潤滑性を示す。
この場合、純水に対する接触角は100°以上と高くなる。これは、使用初期に最も発生し易いブレード捲れやブレード鳴き等のトラブルを回避に効果的に働き、特に、最も厳しい高湿環境でも効果を発揮し効果的に作用する。
クリーニングブレードには、ブレード捲れ防止のために、トナーの他に、フッ化カーボン、酸化セリウム、酸化チタン、シリカ等の無機微粒子をブレードエッジ部に塗布して感光体との潤滑性を高め、使用初期のブレード捲れを防止することが一般的であるが、上述した本発明にかかるポリカーボネート重合体を表面層に含有する電子写真感光体は表面の潤滑性が極めて高いため、クリーニングブレードに潤滑剤を塗布しなくても、ブレード捲れや鳴きが発生せず、良好なクリーニング性能が得られるため特に有用である。
また、シロキサン基が主鎖にも存在することで、共重合体自体がキャスト膜になった場合のひずみである内部応力を緩和する効果があり、仮にある程度薬品が電子写真感光体内部に浸透してもソルベントクラックが起こり難くなるのであると思われる。
本発明におけるポリシロキサン基としては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン等より誘導されたものであり、具体的にはポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン及びポリメチルフェニルシロキサン等が挙げられる。これらは2種類以上併用してもよい。ポリシロキサン基の長さは、一般式(2)、(3)中の平均繰り返し単位数であるm及びnで表され、m及びnが1以上500以下の正の整数であり、好適には10以上100以下である。十分なシロキサンの潤滑性を得るためにはある程度、m及びnが大きい方がよいがm及びnが500を超えるようなものでは、不飽和基を有する一官能性フェニル化合物の反応性が劣り、あまり実用的ではない。
また、m及びnの平均繰り返し単位の数値は同じ組合せであることが必須である。そうすることにより、表面層の被膜の透明性が大きく高まり、被膜の光学的特性の面からも好ましく、低残留電位で高感度、ゴースト等のメモリー画像の発生を抑制するといった効果が見られる。
以下に、一般式(1)に示される構成単位を有する樹脂構成材料及び、一般式(2)で示される構成単位を有する樹脂構成材料のシロキサン化合物、一般式(3)で示される構成材料のシロキサン化合物、の好ましい具体例を示すが、これらに限られるものではない。
まず、一般式(1)で示される構成単位を有する樹脂構成材料の具体例を示す。
次に、一般式(2)で示される構成単位を有する樹脂構成材料のシロキサン化合物の具体例を示す。mは平均繰り返し数を示す単位数であり、1以上500以下の正の整数を示す。
一般式(2)の平均繰り返し単位数aが3以下であり、R23〜R26がいずれもメチル基である例示化合物(2−1)、(2−2)、(2−5)、(2−6)及び(2−8)が好ましく、特に例示化合物(2−1)が好ましい。
次に、一般式(3)で示される構成材料のシロキサン化合物の具体例を示す。nは平均繰り返し数を示す単位数であり、1以上500以下の正の整数を示す。
一般式(3)の平均繰り返し単位数bが3以下であり、R33〜R39がいずれもメチル基である例示化合物(3−1)、(3−2)及び(3−3)が好ましく、特に例示化合物(3−1)が好ましい。
本発明にかかるポリカーボネート重合体中におけるポリシロキサンの質量は10質量%以上60質量%以下が好ましい。なお、本発明におけるシロキサン部位とはSi−O結合の繰り返し単位を指し、Siに直接結合している置換基も含む。シロキサン構造単位の質量構成比がこれよりも少ないと表面層に添加する割合を増やさないと高い潤滑性を発揮し難くなり、耐久性との両立が難しい場合がある。逆に、シロキサン構造単位の質量構成比がこれよりも多いと、表面層を構成する他の材料との相溶性が低下するため、安定した効果が得られない場合があり、また、表面層の透明性が低下し結果、露光光が散乱することにより、光量不足による電子写真特性の悪化や出力画像の画質低下等の弊害が発生する場合がある。ここでの質量構成比率とは、一般式(2)、(3)で示されるシロキサン構造単位から構成された部分の全質量が、重合体全体の質量に対してどれだけの割合を占めているかを、質量%で示したものである。
次に、本発明にかかるポリカーボネート重合体の合成例を以下に示す。
(合成例1)
10%水酸化ナトリウム水溶液500mlに、例示化合物(1−13)で示される樹脂構成材料であるビスフェノール120gを加えて溶解した。この溶液にジクロロメタン300mlを加え攪拌し、溶液温度を10℃以上15℃以下に保ちながら、ホスゲン100gを1時間かけて吹き込んだ。ホスゲンを約70%吹き込んだところで例示化合物(2−1)で示される平均繰り返し単位数m=20のシロキサン化合物10gと例示化合物(3−1)で示される平均繰り返し単位数n=20のシロキサン化合物20gを溶液に加えた。ホスゲンの導入が終了後、激しく攪拌して反応液を乳化させ、0.2mlのトリエチルアミンを加え、1時間攪拌した。その後、ジクロロメタン相をリン酸で中和し、更にpH7程度になるまで水洗を繰り返した。続いてこの液相をイソプロパノールに滴下し、沈殿物をろ過、乾燥することによって、白色粉状の重合体(本発明にかかるポリカーボネート重合体)を得た。
得られた重合体を赤外線吸収スペクトルで分析したところ、1750cm−1にカルボニル基による吸収、1240cm−1にエーテル結合による吸収及びカーボネート結合が確認された。また、3650cm−1以上3200cm−1以下の吸収はほとんどなく、水酸基は認められなかった。更に、1100cm−1以上1000cm−1以下のシロキサンに起因するピークも確認された。H−NMRにおいてもシロキサン部位及びポリカーボネート部位が存在することが確認された。得られた重合体をMALDI−TOF−MS(BRUKER社製、RFREXIII)で測定したところ、例示化合物(2−1)から形成されたシロキサン部位と例示化合物(3−1)から形成されたシロキサン部位が約1:2であり、平均繰り返し単位数はおよそm:n=20:20であることを確認した。また、粘度平均分子量(Mv)は26000であり、シロキサン部位の質量構成比率は約20%である。従い、このポリカーボネート重合体はポリカーボネート樹脂の両方の末端にポリシロキサン部位を有し、かつポリカーボネート樹脂の主鎖にもシロキサン部位が重合された構造である。
粘度平均分子量は次のように算出した。試料0.5gをジクロロメタン100mlに溶解し、ウベローデ(Ubelode)型粘度計を用いて、25℃における比粘度を測定する。この比粘度から極限粘度を求め、マーク−ホーウィンク(Mark−Houwink)の粘度式のKとaをそれぞれ1.23×10−4と0.83として粘度平均分子量(Mv)を算出した。
(合成例2)
例示化合物(2−1)で示されるシロキサン化合物の平均繰り返し単位数m=40を25gと、例示化合物(3−1)で示されるシロキサン化合物の平均繰り返し単位数n=40を55gとした以外は合成例1と同様にして合成し、本発明にかかるポリカーボネート重合体を得た。粘度平均分子量(Mv)は20600であった。このポリカーボネート重合体の平均繰り返し単位数はおよそm:n=40:40であった。更に、シロキサン部位の質量構成比率は約40%であること、構造はポリカーボネート樹脂の両方の末端にポリシロキサン部位を有し、かつポリカーボネート樹脂の主鎖にもシロキサン部位が重合された構造であることを、MALDI−TOF−MS、赤外線吸収スペクトル及びH−NMRにて同様に確認した。
本発明にかかるポリカーボネート重合体の粘度平均分子量(Mv)は、1,000以上200,000以下であることが好ましく、特には5,000以上100,000以下であることが合成及び成膜性の観点から好ましい。合成の際は、分子量を調節するために、一官能のシロキサン化合物に加え、他の一官能性化合物を末端停止剤として併用して使用してもよい。このような停止剤としては、例えば、フェノール、p−クミルフェノール、p−t−ブチルフェノール、安息香酸及び塩化ベンジル等の通常ポリカーボネートを製造する際に使用される化合物が挙げられる。
本発明にかかるポリカーボネート重合体は、優れた潤滑性及び優れた強度を有するが、より優れた強度を有する樹脂と混合して用いられることが好ましい。混合比は、本発明にかかるポリカーボネート重合体0.5質量部に対して他の樹脂が1質量部以上99質量部以下であることが好ましい。本発明にかかるポリカーボネート重合体は、表面層の表面近傍に集中し易いために少ないブレンド比でも高い潤滑性を発揮する。
また、上述のポリカーボネート重合体と下記一般式(4)で示されるポリジメチルシロキサンを混合して使用すると、更に高い初期滑り性を発現し、特性の悪化もなく好ましい。
上記一般式(4)中、lは平均繰り返し単位数を示す。
混合比は本発明にかかるポリカーボネート重合体に対して、5.0質量%以上20.0質量%以下であることが好ましく、かつ、この2種の混合物の含有量は表面層の全固形分に対し0.1質量%以上5.0質量%以下が好ましい。混合割合が5.0質量%以上20.0質量%以下であることにより、本発明にかかるポリカーボネート重合体との相乗効果で、特に電子写真感光体使用時の初期に極めて高い滑り性が発現するのであり、表面層の全固形分に対し0.1質量%以上5.0質量%以下であることによりポリジメチルシロキサンを前述の割合で含有しても、表面層の被膜の白濁を防止し、残電上昇や感度低下といった電子写真特性の悪化を防止するのである。また、一般式(4)中の平均繰り返し単位数lは10以上100以下が好ましい。100を超えるようなものでは、少量添加であっても表面層にした際に被膜が白濁し易く、被膜の光学的特性からも好ましくない。
尚、ポリジメチルシロキサンの単独添加では、本発明にかかるポリカーボネート重合体程、高い滑り性が発現せず、前述したように、少量の添加によっても残留電位が著しく増加し易く、表面層の被膜が白濁し、被膜の光学的特性の面からも、画質が低下し、感度低下による濃度薄やゴースト等のメモリー画像が発生する。しかし、本発明にかかるポリカーボネート重合体と前述の範囲で混合して、前述の割合で表面層に添加すると、そのような弊害が発生せず、低残留電位で、高感度、耐久によるゴースト等のメモリー画像の発生も見られなかった。ここで、前述理由からポリカーボネート重合体同様、ポリジメチルシロキサンとの混合物の状態でも平均繰り返し単位の数値m、n、lは同じ組合せであることが好ましい。平均繰り返し単位の数値は、前述のMALDI−TOF−MS(BRUKER社製、RFREXIII)で測定することができる。平均繰り返し単位の数値が同じとは、測定誤差も考慮しおおよそ±3の範囲内であれば同じとみなした。
尚、合成時に二官能のシロキサン化合物(合成例1、2であれば例示化合物(2−1))を加えず、一官能のシロキサン化合物(合成例1、2であれば例示化合物(3−1))のみを用いて合成すると、主鎖にシロキサン構造を持たず、ポリカーボネートの繰り返し単位の末端のいずれか一方又は両方にシロキサン構造を持つポリカーボネート重合体が合成される。このポリカーボネート重合体は、本発明にかかる主鎖と末端の両方にシロキサン構造を持つポリカーボネートと併用してもよい。
次に、本発明の電子写真感光体の構成について説明する。
本発明の電子写真感光体の表面層は、感光層が電荷輸送材料と電荷発生材料とを同一の層に含有する単層型の場合はその層であり、電荷輸送材料を含有する電荷輸送層と電荷発生材料を含有する電荷発生層とを有する積層型の場合は電荷輸送層である。更には、電荷輸送層上に保護層を設ける場合は、保護層である。保護層は、導電性金属酸化物等の導電性粒子を含有してもよい。本発明においては、電子写真特性の点から積層型であることが好ましい。
以下に、積層型の電子写真感光体構成について説明する。
本発明に用いられる支持体としては、導電性を有するものが好ましく、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、金、鉄等の金属又は合金、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド及びガラス等の絶縁性支持体上にアルミニウム、銀、金等の金属あるいは酸化インジウム、酸化スズ等の導電材料の薄膜を形成したもの、カーボンや導電性フィラーを樹脂中に分散し導電性を付与したもの等が例示できる。これらの支持体表面には、電気的特性改善あるいは密着性改善のために、陽極酸化等の電気化学的な処理を施すことができる。更には、導電性支持体表面をアルカリリン酸塩あるいはリン酸やタンニン酸を主成分とする酸性水溶液に金属塩の化合物又はフッ素化合物の金属塩を溶解してなる溶液で化学処理を施したものを用いることもできる。
また、単一波長のレーザー光等を用いたプリンターに本電子写真感光体を用いる場合には、干渉縞を抑制するために導電性支持体はその表面を適度に粗しておくことが必要である。具体的には上記支持体表面を、ホーニング、ブラスト、切削又は電界研磨等の処理をした支持体もしくは、アルミニウムやアルミニウム合金上に導電性金属酸化物及び結着樹脂からなる導電性皮膜を有する支持体を用いることが必要である。
ホーニング処理としては、乾式及び湿式での処理方法があるがいずれを用いてもよい。湿式ホーニング処理は、水等の液体に粉末状の研磨剤を懸濁させ、高速度で支持体表面に吹き付けて粗面化する方法であり、表面粗さは吹き付け圧力、速度、研磨剤の量、種類、形状、大きさ、硬度、比重及び懸濁温度等により制御することができる。同様に、乾式ホーニング処理は、研磨剤をエアーにより、高速度で導電性支持体表面に吹き付けて粗面化する方法であり、湿式ホーニング処理と同じように表面粗さを制御することができる。これら湿式又は乾式ホーニング処理に用いる研磨剤としては、炭化ケイ素、アルミナ、鉄及びガラスビーズ等の粒子が挙げられる。
支持体と電荷発生層又は後述の中間層との間には、レーザー光等の散乱による干渉縞の防止や、支持体の傷の被覆を目的とした導電層を設けてもよい。
導電層は、カーボンブラック、金属粒子及び金属酸化物粒子等の導電性粒子を結着樹脂に分散させて形成することができる。好適な金属酸化物粒子としては、酸化亜鉛や酸化チタンの粒子が挙げられる。また、導電性粒子として、硫酸バリウムの粒子を用いることもできる。導電性粒子には被覆層を設けてもよい。
導電性粒子の体積抵抗率は、0.1Ω・cm以上1000Ω・cm以下の範囲が好ましく、特には1Ω・cm以上1000Ω・cm以下の範囲がより好ましい。この体積抵抗率は、三菱油化(株)製の抵抗測定装置ロレスタAPを用いて測定して求めた値である。測定サンプルは49MPaの圧力で固めてコイン状としたもの。また、導電性粒子の平均粒径は0.05μm以上1.0μ.m以下の範囲が好ましく、特には0.07μm以上0.7μm以下の範囲がより好ましい。この平均粒径は、遠心沈降法により測定した値である。導電層中の導電性粒子の割合は、導電層全質量に対して1.0質量%以上90質量%以下の範囲が好ましく、特には5.0質量%以上80質量%以下の範囲がより好ましい。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂及びポリエステル樹脂等が挙げられる。これらは単独、混合又は共重合体として1種又は2種以上用いることができる。これらは、支持体に対する接着性が良好であるとともに、導電性粒子の分散性を向上させ、かつ、成膜後の耐溶剤性が良好である。これらの中でも、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリアミド樹脂が好ましい。導電層の膜厚は0.1μm以上30μm以下であることが好ましく、特には0.5μm以上20μm以下であることがより好ましい。
導電層の体積抵抗率は1013Ω・cm以下であることが好ましく、特には10Ω・cm以上1012Ω・cm以下の範囲であることがより好ましい。この体積抵抗率は、測定対象の導電層と同じ材料によってアルミニウム板上に被膜を形成し、この被膜上に金の薄膜を形成して、アルミニウム板と金薄膜の両電極間を流れる電流値をpAメーターで測定して求めた値である。
また、導電層には、必要に応じてフッ素あるいはアンチモンを含有させてもよいし、導電層の表面性を高めるために、レベリング剤を添加してもよい。
また、支持体又は導電層と電荷発生層との間には、必要に応じてバリア機能や接着機能を有する中間層(下引き層、接着層とも呼ばれる。)を設けてもよい。中間層は、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護等のために形成される。
中間層は、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エチルセルロース樹脂、エチレン−アクリル酸コポリマー、エポキシ樹脂、カゼイン樹脂、シリコーン樹脂、ゼラチン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ユリア樹脂等の樹脂や、酸化アルミニウム等の材料を用いて形成することができる。
中間層の膜厚は0.05μm以上5μm以下であることが好ましく、特には0.3μm以上3μm以下であることがより好ましい。
積層型電子写真感光体の場合、支持体、導電層、又は中間層の上には電荷発生層が形成される。電荷発生層は、電荷発生材料を0.3倍以上4倍以下の質量のバインダー樹脂及び溶剤をホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル又は液衝突型高速分散機等を使用してよく分散した分散液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。
本発明に用いられる電荷発生物質としては、セレン−テルル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、フタロシアニン、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キナクリドン及び非対称キノシアニン系の各顔料等が挙げられる。上記の各種電荷発生物質の中でも、高感度であるという点で、近年フタロシアニン顔料が広く使用されている。
代表的なフタロシアニン顔料としては、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン及びヒドロキシガリウムフタロシアニン等が挙げられる。
電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、セルロース樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ベンザール樹脂、メラミン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルメタクリレート樹脂、ポリビニルアクリレート樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル樹脂及び塩化ビニル樹脂等が挙げられる。特には、ブチラール樹脂等が好ましい。これらは、単独、混合又は共重合体として1種又は2種以上用いることができる。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、使用する結着樹脂や電荷発生物質の溶解性や分散安定性から選択されるが、有機溶剤としては、アルコール、スルホキシド、ケトン、エーテル、エステル、脂肪族ハロゲン化炭化水素及び芳香族化合物等が挙げられる。
電荷発生層の膜厚は5μm以下であることが好ましく、特には0.01μm以上2μm以下であることがより好ましく、更には0.05μm以上0.3μm以下であることがより一層好ましい。
また、電荷発生層には、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、電子搬送性剤等を必要に応じて添加することもできる。
電荷発生層上には電荷輸送層が形成される。電荷輸送層には電荷輸送物質が含有され、電荷輸送物質としては、例えば、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、チアゾール化合物及びトリアリールメタン化合物等が挙げられる。これら電荷輸送物質は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。本発明において、電荷輸送層が表面層である場合、少なくとも一般式(1)、(2)、(3)で示されるポリカーボネート重合体を含有する。更に必要に応じて他のバインダー樹脂をブレンドし、適当な溶剤を用いて溶解した溶液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。乾燥温度は100℃以上の温度で乾燥させると、本発明にかかるポリカーボネート重合体が表面に移行し易くなりより高い潤滑性を発揮するのでより好ましい。
本発明にかかるポリカーボネート重合体とブレンドするバインダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニル樹脂、及び酢酸ビニル樹脂等が挙げられる。特には、ポリアリレート樹脂やポリカーボネート樹脂等が本発明にかかるポリカーボネート重合体との相溶性や、電子写真特性、耐久性向上の意味でより好ましい。これらは、単独、混合又は共重合体として1種又は2種以上用いることができる。
電荷輸送物質とバインダー樹脂との割合は、2:1〜1:2(質量比)の範囲が好ましい。
電荷輸送層の膜厚は5μm以上50μm以下であることが好ましく、特には7μm以上30μm以下であることがより好ましい。
電荷輸送層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、フッ素オイル等の界面活性剤、フッ素樹脂粉体等のフィラー、更にフッ素原子含有化合物等の添加剤が含まれていてもよい。
また、感光層が単層型の場合は、上述のような電荷発生物質や電荷輸送物質を上述のようなバインダー樹脂に分散し及び溶解した溶液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。膜厚は5μm以上40μm以下であることが好ましく、特には15μm以上30μm以下であることが好ましい。
上記各層の塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、及びブレードコーティング法等の塗布方法を用いることができる。塗工の際の液粘度は、塗工性の観点から5mPa・s以上500mPa・s以下が好ましい。
次に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成について説明する。
本発明の電子写真感光体を使用する電子写真装置は、少なくとも帯電、露光、現像、転写の各プロセスを含むが、どのプロセスも通常用いられる方法のいずれの方法を用いてもよい。帯電形状(帯電器)としては、例えば、コロナ放電を利用したコロトロンあるいはスコロトロン帯電、導電性ローラ、ブラシ又はフィルム等による接触帯電等いずれを用いてもよい。このうち、導電性ローラ方式では直流電圧に交流電圧を重畳する重畳AC帯電方式でもよいし、直流電圧のみを印加するDC帯電方式のいずれを用いてもよい。現像方法としては、磁性又は非磁性の一成分トナーや二成分トナー等を接触あるいは非接触させて現像する一般的な方法が用いられる。
トナーに関しては、重量平均粒径が4.0μm以上7.0μm以下で、平均円形度が0.950以上0.990以下であるトナーを用いても、本発明の電子写真感光体であれば高温高湿環境においてもブレード捲れが発生せず、良好なクリーニング性が得られ、本発明が有効に作用する。トナーには、懸濁重合や乳化重合による重合トナーだけでなく、機械式粉砕法や球形化処理等によって球形化処理されたトナーでも本発明が良好に作用する。
平均円形度の測定は、フロー式粒子像分析装置FPIA−1000を用いて測定することができ粒子の円形度を下式より求め、測定された全粒子の円形度の総和を全粒子数で除した値を平均円形度と定義する;
円形度=(粒子像と同じ投影面積を持つ円の周囲長)/(粒子の投影像の周囲長)
平均円形度とは、トナー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合1.000を示し、トナー形状が複雑になるほど平均円形度は小さな値となる。
また、トナーの重量平均粒径は、コールターマルチサイザーII(コールター社製)を用い測定することができる。
次に、転写方法としては、コロナ放電によるもの、転写ローラあるいは転写ベルトを用いた方法等いずれでもよい。転写は、紙やOHP用フィルム等に対して直接行ってもよいし、一旦中間転写体(ベルト状あるいはドラム状)に転写したのちに、紙やOHP用フィルム上に転写してもよい。
通常、転写の後、現像剤を紙等に定着させる定着プロセスが用いられ、定着手段としては一般的に用いられる熱定着や圧力定着等を用いることができる。
電子写真感光体上に残存した転写残トナーは、クリーニング手段により除去される。一般的なものとしては弾性ブレードクリーニングであり、前述の小径化された重合トナーをクリーニングするには電子写真感光体とクリーニングブレード間の当接長手方向の単位長さ当たりに加える力を当接線圧とするとき、線圧が300mN/cm以上1200mN/cm以下が必要とされることが通常である。このような高い線圧の範囲であっても本発明の電子写真感光体を用いれば、高温高湿環境においてもブレード捲れが発生せず、良好なクリーニング性が得られ本発明の効果が有効に作用する。この他に、帯電前に前露光等の除電手段を有してもよい。
図1に、代表的な電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図1において、本発明の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。
回転駆動される電子写真感光体1の周面は、帯電手段3により、正又は負の所定電位に均一に帯電され、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光等の露光手段(不図示)から出力される露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の周面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。帯電手段3に印加する電圧は、直流電圧のみであってもよいし、交流電圧を重畳した直流電圧であってもよい。
電子写真感光体1の周面に形成された静電潜像は、現像手段5のトナーにより現像されてトナー画像となる。次いで、電子写真感光体1の周面に形成担持されているトナー画像が、転写手段(転写ローラ)6からの転写バイアスによって、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて給送された転写材(紙等)Pに順次転写されていく。
トナー画像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の周面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
トナー画像転写後の電子写真感光体1の周面は、前露光手段11からの前露光光により除電処理され、クリーニング手段(クリーニングブレード等)7によって転写残トナーの除去を受けて清浄面化された後、繰り返し画像形成に使用される。
上述の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5、転写手段6及びクリーニング手段7等の構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図1では、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段7とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレール等の案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中の「部」は質量部を意味する。
(実施例1)
直径30mm、長さ260mmのアルミニウムシリンダーを支持体とした。
次に、10質量%酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した酸化チタン粒子50部、レゾール型フェノール樹脂25部、メトキシプロパノール30部、メタノール30部及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、重量平均分子量:3000)0.002部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、これを140℃で20分間硬化させることによって、膜厚が20μmの導電層を形成した。
次に、N−メトキシメチル化6ナイロン5部をメタノール95部に溶解させることによって、中間層用塗布液を調製した。この中間層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、これを100℃で20分間乾燥させることによって、膜厚が0.5μmの中間層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°及び28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)10部、下記構造式(5)で示される構造を有する化合物0.1部、
ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)5部を溶解させ、その後、酢酸エチル250部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を中間層上に浸漬塗布し、これを100℃で10分間乾燥させることによって、膜厚が0.16μmの電荷発生層を形成した。
次いで、電荷輸送物質として下記構造式(6)で示される化合物35部、
下記構造式(7)で示される化合物5部と、
下記構造式(8)で示される構成単位を有するポリアリレート樹脂(重量平均分子量:115000、テレフタル酸骨格とイソフタル酸骨格のモル比:テレフタル酸骨格/イソフタル酸骨格=50/50)50部、
及び、表1に示されるような構成の本発明にかかるポリカーボネート重合体4部をモノクロルベンゼン400部に溶解した溶液(粘度220mPa・s)を、前記電荷発生層の上に浸漬塗布し、120℃で1時間加熱乾燥し、膜厚が15μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体とした。
このようにして、支持体、中間層、電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に有し、該電荷輸送層が表面層である電子写真感光体を作製した。
作製した電子写真感光体を、以下の評価装置に装着し、画像出力を行い、出力画像の評価を行った。尚、実機での評価環境は高温高湿(30℃/80%RH)環境下で行った。
評価に使用する電子写真装置は、ヒューレットパッカード製LBP「カラーレーザージェット4600」を用い、弾性クリーニングブレードの電子写真感光体に対する当接線圧は550mN/cmに設定し、クリーニングブレードには潤滑剤の塗布は行わなかった。また、前露光はOFFに変更、レーザー光量は可変になるように改造し、特に記載が無い場合は0.32μJ/cmを標準のレーザー光量とした。使用するトナーは懸濁重合法による重合トナーを用い、重量平均粒径は5.5μm、平均円形度は0.980であった。
評価はまず、カラーレーザージェット4600用プロセスカートリッジの現像ユニットを外し、電子写真感光体とクリーニングブレード及び帯電ローラのみのユニットの状態で本体に設置し、トナーが介在しない状態で空回転をさせてブレード捲れやブレード鳴きがないか評価した。
その後、トナーシールを引き再び本体に設置して、プリント画像書き出しから電子写真感光体の1周目回転部分に25mm角の正方形のベタ黒部を並べ、電子写真感光体の2回転目以降に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーンのテストチャートでゴーストを評価した。また、プリント全面に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーンのテストチャート及びベタ黒、ベタ白画像によりポチ、カブリ画像の評価を行った。画像評価は目視で行い、ゴーストの程度で下記のようにランク付けした。
・ランク1:ゴーストは全く見えない。
・ランク2:ゴーストは殆ど見えない。
・ランク3:ゴーストがうっすら見える。
・ランク4:ゴーストがはっきり見える。
なお、ランク3、4は、本発明の効果が十分に得られていないと判断した。ゴーストとその他カブリ等の画像特性評価結果を表2に示す。
尚、電子写真感光体の電位は、現像ユニットの位置に電位計(Trek Model 344)を装着して測定し、暗部電位、明部電位の電位測定を行った。更に、レーザー光量を10μJ/cmに変更して電位測定を行い、これを残留電位とした。
また、表面の潤滑性を計る指標として、動摩擦係数の測定を行った。動摩擦係数μの測定は、常温常湿(25℃/50%RH)において新東科学(株)製のHEIDON−14を用いて行った。詳しくは、ブレードを一定の荷重をかけた状態で電子写真感光体に接触設置し、電子写真感光体を50mm/minのスキャンスピードで平行移動させたときに、電子写真感光体とゴムブレードとの間に働く摩擦力を、ゴムブレード側に取り付けた歪みゲージの歪み量として計測し、引っ張り荷重に換算した。動摩擦係数はブレードが動いている時の〔電子写真感光体に加わる力(g)〕/〔ブレードに加えた荷重(g)〕から求められる。使用ブレードは北辰工業社製ウレタンブレード(ゴム硬度67°)を5mm×30mm×2mmにカットし、荷重50gでwith方向、角度27°にて測定した。
耐ソルベントクラック性については、電子写真感光体の表面層に指脂を付着させ24時間、2日間、25℃/50%RHに放置した後、顕微鏡によりソルベントクラックの有無の度合いを観察した。耐ソルベントクラックのレベルとしては、
○:全く発生していない
△:軽微に発生
×:発生
とした。一連の評価結果を表2に示す。
(実施例2)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ポリカーボネート重合体を表1に示したものに変更したものを1.8部使用した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例3)
実施例2の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、電荷輸送物質として前記構造式(6)で示される化合物20部、下記構造式(9)で示される化合物20部として、一般式(4)に示されるポリジメチルシロキサン(平均繰り返し単位数l=40)0.2部を加えた以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例4)
実施例2の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ブレンドする樹脂をポリアリレート樹脂に変えて、下記構造式(10)で示される構成単位を有するポリカーボネート樹脂(重量平均分子量:55000)50部とし、更に、一般式(4)に示されるポリジメチルシロキサン(平均繰り返し単位数l=40)0.2部を加えた以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例5)
実施例2の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、更に、一般式(4)に示されるポリジメチルシロキサン(平均繰り返し単位数l=40)0.02部を加えた以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例6)
実施例2の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、更に、一般式(4)に示されるポリジメチルシロキサン(平均繰り返し単位数l=40)0.4部を加えた以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例7)
実施例4の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ポリカーボネート重合体を0.5部、ブレンドする樹脂を上記構造式(10)で示される構成単位を有するポリカーボネート樹脂(重量平均分子量:55000)50部とした以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。ここで使用した本発明にかかるシロキサン重合体の詳細構成は表1に示した。
(実施例8)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ポリカーボネート重合体を50部とし、他にブレンドする樹脂を使用しないとした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。表2に示すように、樹脂の強度違いに起因して削れ量がやや増えた結果、耐久後電位がやや変動したが、画像特性上大きな問題は見られなかった。ここで使用した本発明にかかるシロキサン重合体の詳細構成は表1に示した。
(実施例9)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ポリカーボネート重合体の構成を表1とした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例10)
実施例2の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ブレンドする樹脂を下記構造式(11)で示される構成単位を有するポリアリレート樹脂(重量平均分子量:150000、テレフタル酸骨格とイソフタル酸骨格のモル比:テレフタル酸骨格/イソフタル酸骨格=50/50)50部とした以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例11)
実施例1に記載の電子写真感光体の評価に使用する電子写真装置において、電子写真感光体に接触して帯電を行う帯電ローラには交流電圧が印加されるAC帯電方式に改造した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例12)
実施例1の電荷輸送層の形成工程において、電荷輸送層の膜厚を25μmとした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例13)
実施例1の電荷輸送層の形成工程において、電荷輸送層の膜厚を10μmとした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例14)
実施例2の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、電荷輸送物質として下記構造式(12)で示される化合物40部、
表1に示すポリカーボネート重合体1.8部、ブレンドする樹脂を上記構造式(11)で示される構成単位を有するポリアリレート樹脂(重量平均分子量:150000、テレフタル酸骨格とイソフタル酸骨格のモル比:テレフタル酸骨格/イソフタル酸骨格=50/50)50部、酸化防止剤として下記構造式(13)で示される化合物2部をモノクロルベンゼン400部に溶解した以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例15)
実施例2の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、更に、トリフルオロエチレン重合体(商品名:ダイキン工業社製DF♯1、重量平均分子量500)5部を加えた以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例16)
実施例2の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、更に、下記構造式(14)に示されるフッ素原子含有化合物5部を加えた以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(比較例1)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ポリカーボネート重合体を加えない以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
表2に示すように潤滑性を発現せず、ブレード捲れ及び耐久によりクリーニング性能に起因する縦黒筋が発生した。
(比較例2)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、表1に示すようにポリカーボネート重合体を加えず、その代わりに例示化合物(3−1)で示されるシロキサン化合物4部を加えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
表2に示すようにある程度の潤滑性を発現したが、電子写真特性が好ましくなかった。
(比較例3)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、表1に示すようにポリカーボネート重合体を加えず、その代わりに一般式(4)に示されるポリジメチルシロキサン(平均繰り返し単位数l=40)4部を加えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
表2に示すようにある程度の潤滑性を発現したが、電子写真特性が好ましくなかった。
(比較例4)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ポリカーボネート重合体を表1に示したものに変更したものを4部加えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(比較例5)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ポリカーボネート重合体を表1に示したものに変更したものを4部加えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
(比較例6)
実施例1の電荷輸送層用塗布液を調製する工程において、ポリカーボネート重合体を表1に示したものに変更したものを4部加え、一般式(4)に示されるポリジメチルシロキサン(平均繰り返し単位数l=20)1.5部を加えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
表2の結果から明らかなように、本発明の電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置であれば、残留電位が小さく、感度、電位変動、ゴースト等の電子写真特性が良好で耐久性を損なうことなく、電子写真感光体表面の潤滑性を大幅に向上させることができ、ブレード捲れやブレード鳴き等のクリーニングに関与する課題を解決し、かつ耐ソルベントクラック性も良好であることが分かる。
本発明の電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成図である。
符号の説明
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段(一次帯電手段)
4 露光光(画像露光光)
5 現像手段
6 転写手段(転写ローラ)
7 クリーニング手段(クリーニングブレード)
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
11 前露光手段(ライトガイド)
P 転写材(紙等)

Claims (9)

  1. 支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が、一般式(1)で示される繰り返し構造単位と、一般式(2)で示される繰り返し単位とを有し、かつ末端のいずれか一方又は両方の構造が一般式(3)であるポリカーボネート重合体を含有し、かつ一般式(2)、(3)における平均繰り返し単位数m、nの関係が、m=nであることを特徴とする電子写真感光体。

    (一般式(1)中、Xは単結合、−O−、−S−又は置換もしくは無置換のアルキリデン基を示す。R11〜R18は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ニトロ基、置換もしくは無置換のアルキル基又は置換もしくは無置換のアリール基を示す。)

    (一般式(2)中、R21及びR22は水素原子、アルキル基又はアリール基を示す。R23〜R26は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基又はアリール基を示す。aは1以上30以下の正の整数を示し、mは1以上500以下の正の整数を示す。)

    (一般式(3)中、R31及びR32は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ニトロ基、置換もしくは無置換のアルキル基又はアリール基を示す。R33及びR34は水素原子、アルキル基又はアリール基を示す。R35〜R39は同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基又はアリール基を示す。bは1以上30以下の正の整数を示し、nは1以上500以下の正の整数を示す。)
  2. 前記ポリカーボネート重合体と下記一般式(4)で示されるポリジメチルシロキサンとの混合物を含有する請求項1に記載の電子写真感光体。

    (一般式(4)中、lは平均繰り返し単位数を示す。)
  3. 前記一般式(4)で示されるポリジメチルシロキサンの割合が、前記ポリカーボネート重合体に対して5.0質量%以上20.0質量%以下であり、かつこれらの混合物の含有量が表面層に含まれる全固形分に対して0.1質量%以上5.0質量%以下である請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記一般式(2)、(3)、(4)中のシロキサン部位の平均繰り返し単位数m、n、lが10以上100以下、かつm=n=lであり、更に前記ポリカーボネート重合体中のシロキサン部位の割合が10質量%以上60質量%以下であるポリカーボネート重合体と前記ポリジメチルシロキサンとの混合物を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体。
  5. 前記一般式(2)中の平均繰り返し単位数aが3以下であり、R23〜R26がいずれもメチル基であり、かつ前記一般式(3)中の平均繰り返し単位数bが3以下であり、R33〜R39がいずれもメチル基である請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、該電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像手段及び転写工程後の該電子写真感光体上に残留するトナーを回収するクリーニング手段からなる群より選ばれる少なくとも1つの手段とを共に一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 前記クリーニング手段が、電子写真感光体表面に当接させた弾性クリーニングブレードによって該電子写真感光体表面の転写残トナーを除去するものであり、該電子写真感光体とクリーニングブレード間の当接長手方向の単位長さ当たりに加える力を当接線圧とするとき、線圧が300mN/cm以上1200mN/cm以下であり、かつ、現象手段が重合トナーを保持し、該トナーの重量平均粒径が4.0μm以上7.0μm以下で、平均円形度が0.950以上0.990以下である請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した該電子写真感光体に対して露光を行い該電子写真感光体上に静電潜像を形成する露光手段、該電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像手段及び該電子写真感光体上のトナー像を転写材上に転写する転写手段を備えることを特徴とする電子写真装置。
  9. 前記クリーニング手段が、電子写真感光体表面に当接させた弾性クリーニングブレードによって該電子写真感光体表面の転写残トナーを除去するものであり、該電子写真感光体とクリーニングブレード間の当接長手方向の単位長さ当たりに加える力を当接線圧とするとき、線圧が300mN/cm以上1200mN/cm以下であり、かつ、現象手段が重合トナーを保持し、該トナーの重量平均粒径が4.0μm以上7.0μm以下で、平均円形度が0.950以上0.990以下である請求項8に記載の電子写真装置。
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