JP2000221720A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2000221720A
JP2000221720A JP11020285A JP2028599A JP2000221720A JP 2000221720 A JP2000221720 A JP 2000221720A JP 11020285 A JP11020285 A JP 11020285A JP 2028599 A JP2028599 A JP 2028599A JP 2000221720 A JP2000221720 A JP 2000221720A
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Hidetoshi Hirano
秀敏 平野
Takakazu Tanaka
孝和 田中
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐ソルベントクラック性を持ちつつ機械的強
度が強く、かつ直接帯電による耐電気特性が良好であり
製造が容易な電子写真感光体、この電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供す
る。 【解決手段】 電子写真感光体の表面層が、下記構造式
(1)で示される置換基を両末端に有する下記構造式
(2)で示される中心構造であるモノマーを重合するこ
とにより得られる樹脂を含有する電子写真感光体、この
電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子
写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子
写真装置に関し、詳しくは特定の樹脂を含有する表面層
を有する電子写真感光体、電子写真感光体を有するプロ
セスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法は、米国特許第22976
91号公報に示されるように、画像露光の間に受けた照
射量に応じて電気抵抗が変化し、かつ暗所では絶縁性の
物質をコーティングした支持体よりなる光導電性材料を
用いる。この光導電性材料を用いた電子写真感光体に要
求される基本的な特性としては、(1)暗所で適当な電
位に帯電できること、(2)暗所において電位の逸散が
少ないこと、(3)光照射によって速やかに電荷を逸散
せしめること等が挙げられる。
【0003】従来、電子写真感光体としては、例えば、
セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性化
合物を主成分とする感光層を有する無機感光体が広く使
用されてきた。しかしこれらは、前記(1)〜(3)の
条件は満足するが、熱安定性、耐湿性、耐久性、生産性
等において必ずしも満足できるものではなかった。
【0004】無機感光体の欠点を克服する目的で、様々
な有機光導電性化合物を主成分とする電子写真感光体の
開発が近年盛んに行われている。例えば、米国特許38
37851号公報にはトリアリルピラゾリンを含有する
電荷輸送層を有する感光体、米国特許3871880号
公報にはペリレン顔料の誘導体からなる電荷発生層と3
−プロピレン/ホルムアルデヒドの縮合体からなる電荷
輸送層とからなる感光体等が公知である。
【0005】更に、有機光導電性化合物は、その化合物
によって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択する
ことが可能であり、例えば、アゾ顔料では特開昭61−
272754号公報、特開昭56−167759号公報
に示された物質は、可視領域で高感度を示すものが開示
されており、また特開昭57−19576号公報、特開
昭61−228453号公報で示された化合物は、赤外
領域まで感度を有していることが示されている。
【0006】これらの材料のうち、赤外領域に感度を示
すものは、近年進歩の著しいレーザービームプリンター
(以下LBPと略す)やLEDプリンターに使用され、
その需要頻度は高くなってきている。
【0007】これら有機光導電性化合物を用いた電子写
真感光体は、電気的、機械的双方の特性を満足させるた
めに、電荷輸送層と電荷発生層を積層させた機能分離型
の感光体として利用される場合が多い。一方当然のこと
ながら、電子写真感光体には、適用される電子写真プロ
セスに応じた感度、電気的特性、更には光学的特性を備
えていることが要求される。
【0008】特に、繰り返し使用される電子写真感光体
においては、その電子写真感光体表面には、コロナ又は
直接帯電、画像露光、トナー現像、転写工程、表面クリ
ーニング等の電気的、機械的外力が直接加えられるた
め、それらに対する耐久性も要求される。
【0009】具体的には、帯電時のオゾン及び窒素酸化
物による電気的劣化や、帯電時の放電、クリーニング部
材の摺擦によって表面が摩耗したり、傷が発生したりす
る機械的劣化、電気的劣化に対する耐久性が求められて
いる。電気的劣化は、光が照射した部分にキャリアーが
滞留し、光が照射していない部分と電位差が生じる現象
が特に問題であり、これはフォトメモリーとして生じ
る。機械的劣化は、特に無機感光体と異なり、物質的に
柔らかいものが多い有機感光体には機械的劣化に対する
耐久性が劣り、耐久性向上は特に切望されているもので
ある。
【0010】上記のような感光体に要求される耐久特性
を満足させるために、いろいろ試みがなされてきた。表
面層によく使用され、耐摩耗性、電気特性に良好な樹脂
としては、ビスフェノールAを骨格とするポリカーボネ
ート樹脂が注目されているが、前述したような問題点全
てを解決できるわけでもなく、次のような問題点を有し
ている。
【0011】(1)溶解性に乏しく、ジクロロメタンや
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素
類の一部にしか良好な溶解性を示さないうえ、これらの
溶剤は低沸点のため、これらの溶剤で調製した塗工液を
用いて感光体を製造すると塗工面が白化し易い。また、
塗工液の固形分管理等にも手間がかかる。
【0012】(2)ハロゲン化脂肪族炭化水素類以外の
溶剤に対しては、テトラヒドラフラン、ジオキサン、シ
クロヘキサシノン、あるいはそれらの混合溶剤に一部可
溶であるが、その溶液は数日でゲル化する等、経時性が
悪く感光体製造には不向きである。
【0013】(3)更に、上記(1)、(2)が改善さ
れたとしても、ビスフェノールAを骨格とするポリカー
ボネート樹脂には、ソルベントクラックが発生し易い。
【0014】(4)加えて従来のポリカーボネート樹脂
では、樹脂で形成された被膜に潤滑性が乏しく感光体に
傷がつき易く、電子写真感光体の摩耗量を低くするよう
なクリーニング設定では画像欠陥になったり、クリーニ
ングブレードの早期の劣化によるクリーニング不良、ト
ナー融着等が生じてしまうことがあった。
【0015】前記(1)、(2)に挙げた溶液安定性に
ついては、ポリマーの構造単位として嵩高いシクロヘキ
シレン基を有するポリカーボネートZ樹脂を使用する
か、ビスフェノールZ、ビスフェノールC等と共重合さ
せることによって解決されてきた。
【0016】また、ソルベントクラックについても、特
開平6−51544号公報、特開平6−75415号公
報に開示されているように、シリコーン変成ポリカーボ
ネート、エーテル変成ポリカーボネートを用いることに
より解決することが可能である。ところが、これら変成
ポリカーボネートは、従来のポリカーボネート樹脂に比
べソルベントクラックを対策するために、ポリマー内の
内部応力に対して柔軟性を持たしている構造をとってい
るため、その結果、重合体本体の機械的強度が低下する
という欠点があった。
【0017】更に近年、特開昭57−17826号公
報、特開昭58−40566号公報に開示してあるよう
な、帯電部材に直接電圧をかけ電子写真感光体に電荷を
印加する直接帯電方式が主流となりつつある。これは、
導電ゴム等で構成されたローラー状の帯電部材を直接電
子写真感光体に当接させ電荷を印加する方法であり、ス
コロトロン等に比べ、オゾン発生量が格段に少ない。ス
コロトロンは、帯電器に流す電流の80%前後はシール
ドに流れるため浪費されるのに対して、直接帯電はこの
浪費分がなく、非常に経済的である等のメリットを持
つ。
【0018】しかし、直接帯電はパッシェン則による放
電による帯電のため、帯電安定性が非常に悪いという欠
点を持つ。この対策として、直流電圧に交流電圧を重畳
させた、いわゆるAC/DC帯電方式が考案されている
(特開昭63−149668号公報)。
【0019】この帯電方式により帯電時の安定性は良化
したが、AC電圧を重畳するために電子写真感光体表面
の放電量は大幅に増大してしまい、電子写真感光体の削
れ量が増加してしまうという欠点を新たに生じてしま
い、機械的強度のみならず電気的強度も要求されるよう
になってきた。
【0020】
【発明が解決しようとしている課題】本発明の目的は、
従来のポリカーボネート樹脂を表面層として有していた
問題点を解決し、耐ソルベントクラック性を持ちつつ機
械的強度が強く、かつ直接帯電による耐電気特性が良好
であり製造が容易な電子写真感光体、この電子写真感光
体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提
供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、導電性
支持体、感光体を有する電子写真感光体において、電子
写真感光体の表面層が、下記構造式(1)で示される置
換基を両末端に有する下記構造式(2)で示される中心
構造であるモノマーを重合することにより得られる樹脂
を含有する電子写真感光体、この電子写真感光体を有す
るプロセスカートリッジ及び電子写真装置が提供され
る。
【0022】
【化3】
【0023】式中、R1は置換されてもよいアルキル基
又はアリール基を示し、R2は置換されてもよいアルキ
ル基を示す。mは2≦m≦8の整数を示し、nは0≦n
≦2の整数を示す。
【0024】
【化4】
【0025】式中、Yは−CR1112−(ただしR11
びR12は各々独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル
基又は炭素数6〜12のアリール基である)、置換され
てもよい炭素数5〜11の1,1−シクロアルキレン
基、炭素数2〜10のアルキレン基、単結合、−O−、
−S−である。R3〜R10は各々独立に水素原子、ハロ
ゲン原子、置換されてもよいアルキル基、アリール基を
示す。
【0026】また式中、アルキル基としてはメチル基、
エチル基、プロピル基等が挙げられる。アリール基とし
てはフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。1,1−
シクロアルキレン基としては1,1−シクロヘキシレン
基、1,1−シクロヘプチレン基等が挙げられる。α,
ω−アルキレン基としては1,2−エチレン基、1,3
−プロピレン基及び1,4−ブチレン基等が挙げられ
る。ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子及び臭
素原子等が挙げられる。
【0027】これらの基が有してもよい置換基として
は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基及びプロピル基等のアルキル
基、フェニル基、ナフチル基及びアンスリル基等のアリ
ール基、ベンジル基及びフェネチル基等のアラルキル基
及びメトキシ基、エトキシ基及びプロポキシ基等のアル
コキシ基等が挙げられる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0029】構造式(1)で示される置換基の具体例を
表1に示すが、これらに限られるものではない。
【0030】
【表1】
【0031】好ましい例としては、置換基例1及び2が
挙げられ、特に置換基例1が好ましい。
【0032】次に、構造式(2)で示される中心構造の
具体例を表2に示すが、これらに限られるものではな
い。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】好ましい例としては、中心構造例1、2、
3及び8が挙げられ、特に中心構造例1、2が好まし
い。
【0036】本発明において用いられる構造式(1)で
示される置換基を有する化合物は、例えば、定法で合成
された下記構造式(3)で示される置換基を有する化合
物とアルコキシシランとを触媒の存在下で反応させるこ
とにより得られる。
【0037】
【化5】
【0038】式中、kは0以上の整数を示す。
【0039】本発明による電子写真感光体は、特に優れ
た耐ソルベントクラック性と機械的強度とAC帯電にお
ける耐電気特性を併せ持ち、良好な電子写真特性を持っ
ているものである。
【0040】本発明による樹脂は、ソフトセグメントで
あるシロキサン結合と剛直性のあるフェニル基を持った
セグメントを交互に存在させてやることにより、硬さと
靭性とがミクロ的に付加され、耐久性が向上するもので
ある。このソフトセグメントとハードセグメントがラン
ダムに配位されていることにより、ソルベントクラック
の要因となる薬品が侵入しても、内部応力を維持しクラ
ックが生じないと推定される。
【0041】耐電気特性においては、結合エネルギー的
に大きいシロキサン結合が均一に散らばっているため、
一般的なカーボネート結合等と比較しても、AC帯電に
よる電流に強く、特に耐電気性能が上がっている。ま
た、置換基の結合可能部位を増やすことで樹脂の3次元
化も可能となり、電気的劣化による分子切断が起っても
急激な膜強度低下が起き難くなる。更に、シロキサン結
合がランダムに主鎖中に入ることにより、電荷輸送材料
とのマッチングがよくなりメモリー特性も改善されるこ
とも判明した。
【0042】以下に、本発明に用いる電子写真感光体の
構成について説明する。
【0043】本発明における電子写真感光体は、支持体
上に感光層を有する。感光層は、電荷輸送材料と電荷発
生材料を同一の層に含有する単層型であっても、電荷輸
送層と電荷発生層に分離した積層型でもよいが、電子写
真特性的には積層型が好ましい。
【0044】使用する支持体は、導電性を有するもので
あればよく、アルミニウム、ステンレス等の金属、ある
いは導電層を設けた金属、紙、プラスチック等が挙げら
れ、形状はシート状、円筒状等が挙げられる。
【0045】LBP等の露光光がレーザー光の場合は、
支持体と感光層の間に、散乱による干渉縞防止又は基盤
の傷を被覆することを目的とした導電層を設けてもよ
い。これはカーボンブラック、金属粒子等の導電性粉体
をバインダー樹脂に分散させて形成することができる。
導電層の膜厚は、好ましくは5〜40μm、より好まし
くは10〜30μmである。
【0046】その上に更に、接着機能及びバリアー機能
を有する中間層を設けてもよい。中間層の材料として
は、例えば、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンオキシド、エチルセルロース、カゼイン、ポリ
ウレタン、ポリエーテルウレタン等が挙げられる。これ
らは、適当な溶剤に溶解して塗布される。中間層の膜厚
は、好ましくは0.05〜5μm、より好ましくは0.
3〜1μmである。
【0047】中間層の上には、電荷発生層が形成され
る。本発明に用いられる電荷発生材料としては、例え
ば、セレン−テルル、ピリリウム、チアピリリウム系染
料、フタロシアニン、アントアントロン、ジベンズピレ
ンキノン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノア
ゾ、インジゴ、キナクリドン、非対称キノシアニン系の
各顔料が挙げられる。
【0048】機能分離型の場合、電荷発生層は前記電荷
発生材料を0.3〜4倍量のバインダー樹脂及び溶剤と
共にホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボ
ールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル及び
液衝突型高速分散機等の方法でよく分散し、分散液を塗
布、乾燥させて形成される。電荷発生層の膜厚は5μm
以下、好ましくは0.1〜2μmが適当である。
【0049】電荷輸送層は、主として電荷輸送材料と本
発明からなるバインダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗
料を塗工乾燥して形成する。用いられる電荷輸送材料と
しては、例えば、トリアリールアミン系化合物、ヒドラ
ジン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン系化合物、
オキサゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物、チ
アゾール系化合物等が挙げられる。これらは、0.5〜
2倍量のバインダー樹脂と組み合わされ塗工、乾燥し、
電荷輸送層を形成する。電荷輸送層の膜厚は、好ましく
は5〜40μm、より好ましくは15〜30μmであ
る。
【0050】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを用いた電子写真装置の概略構成を
示す。
【0051】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正又は負の所定電位の
均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービー
ム走査露光等の露光手段(不図示)から出力される目的
の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強
調変調された露光光4を受ける。こうして感光体1の周
面に対し、目的の画像情報に対応した静電潜像が順次形
成されていく。
【0052】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー像は、不図示
の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体1の
回転と同期して取り出されて給紙された転写材7に、感
光体1の表面に形成担持されているトナー画像が転写手
段6により順次転写されていく。
【0053】トナー画像の転写を受けた転写材7は、感
光体面から分離されて像定着手段8へ導入されて像定着
を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)と
して装置外へプリントアウトされる。
【0054】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
【0055】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリ
ッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカート
リッジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写
真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。例え
ば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9の少なくとも一つを感光体1と共に一体に支持してカ
ートリッジ化して、装置本体のレール12等の案内手段
を用いて装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ1
1とすることができる。
【0056】また、露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、こ
の信号に従って行われるレーザービームの走査、LED
アレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動等により
照射される光である。
【0057】本発明の電子写真感光体は、電子写真複写
機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター
及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも広く用いる
ことができる。
【0058】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を更に詳細に説
明する。なお、実施例中の「部」は重量部を表す。
【0059】(実施例1)30mmφ×254mmのア
ルミニウムシリンダーを支持体とし、それに以下の材料
より構成される塗料を支持体上に浸漬法で塗布し、14
0℃で30分間熱硬化し、膜厚が15μmの導電層を形
成した。
【0060】 導電性顔料 :SnO2コート処理硫酸バリウム 10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部 バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部 レベリング材 :シリコーンオイル 0.001部 溶剤:メタノール/メトキシプロパノール 0.2/0.8 20部
【0061】次に、この上にN−メトキシメチル化ナイ
ロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール65部/
n−ブタノール30部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬
法で塗布し、膜厚が0.5μmの中間層を形成した。
【0062】次に、CuKαの特性X線回折におけるブ
ラック角(2θ±0.2°)の9.0°、14.2°、
23.9°、27.1°に強いピークを有するオキシチ
タニウムフタロシアニン(TiOPc)4部とポリビニ
ルブチラール(商品名:エスレックBM2、積水化学
製)2部及びシクロヘキサノン60部を1mmφガラス
ビーズを用いたサンドミル装置で4時間分散した後、エ
チルアセテート100部を加えて電荷発生層用分散液を
調製した。これを浸漬法で塗布し、膜厚が0.3μmの
電荷発生層を形成した。
【0063】次に、下記構造式のアミン化合物9部
【0064】
【化6】 下記構造式のアミン化合物1部
【0065】
【化7】 と表3の条件1に記載の化合物10部を、モノクロロベ
ンゼン30部/ジクロロメタン70部の混合溶媒に溶解
した。この塗料を浸漬法で塗布し、120℃にて2時間
乾燥し、膜厚が25μmの電荷輸送層を形成した。
【0066】次に、評価について説明する。
【0067】装置はヒューレットパッカード製LBP
「レーザージェット4plus」(プロセススピード7
1mm/sec)を改造して用いた。改造は、一次帯電
の制御を定電流制御から定電圧制御に変更した。作成し
た電子写真感光体を、この装置で31℃/湿度87%の
環境下で通紙繰り返し使用の耐久を行った。シーケンス
は、プリント1枚ごとに1回停止する間欠モードとし
た。トナーが無くなったならば、補給し画像で問題が発
生するまで耐久した。
【0068】また、研磨テープを用いたテーバー摩耗試
験機を用い25分間摩耗させ、その時の重量減少分を測
定した。更に、電子写真感光体の一部に3000lux
の白色蛍光灯の光を15分間当て3分間放置後、明部電
位を測定し光を当てる前から明部電位がどれだけ下がっ
たかを測定し、フォトメモリー値とした。更に、耐ソル
ベントクラック性は、表面に指脂を付着させ48時間放
置し、顕微鏡観察によりソルベントクラックの有無を観
察した。その結果を表4に示す。
【0069】(実施例2〜12)電荷輸送層のバインダ
ーに表3の樹脂No.2〜12のものを用いた以外は、
実施例1と同様に電子写真感光体を作成し、評価した。
その結果を表4に示す。
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】(比較例1〜3)電荷輸送層のバインダー
に表5の条件1〜3のものを用いた以外は、実施例1と
同様に電子写真感光体を作成し、評価した。その結果を
表6に示す。
【0073】
【表6】
【0074】
【表7】
【0075】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、機械的強度
を損なうことなく優れた耐ソルベントクラック性とフォ
トメモリー特性を有し、更に機械的強度が強く、かつ直
接帯電による放電に対する耐電気特性が良好であり製造
が容易な直接帯電に適した電子写真感光体、この電子写
真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装
置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを用いる電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【符号の説明】 1 感光体 2 軸 3 帯電手段 4 露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ 12 レール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記構
    造式(1)で示される置換基を両末端に有する下記構造
    式(2)で示される中心構造であるモノマーを重合する
    ことにより得られる樹脂を含有することを特徴とする電
    子写真感光体。 【化1】 (式中、R1は置換されてもよいアルキル基又はアリー
    ル基を示し、R2は置換されてもよいアルキル基を示
    す。mは2≦m≦8の整数を示し、nは0≦n≦2の整
    数を示す) 【化2】 (式中、Yは−CR1112−(ただしR11及びR12は各
    々独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素
    数6〜12のアリール基である)、置換されてもよい炭
    素数5〜11の1,1−シクロアルキレン基、炭素数2
    〜10のアルキレン基、単結合、−O−、−S−であ
    る。R3〜R10は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、
    置換されてもよいアルキル基、アリール基を示す)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子写真感光体を、該
    電子写真感光体を帯電させる帯電手段、静電潜像の形成
    された電子写真感光体をトナーで現像する現像手段、及
    び転写工程後の感光体上に残余するトナーを回収するク
    リーニング手段からなる群より選ばれた少なくとも一つ
    の手段と共に一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自
    在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子写真感光体、該電
    子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯電した電子写真
    感光体に対し露光を行い静電潜像を形成する露光手段、
    静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像す
    る現像手段、及び転写材上のトナー像を加熱転写する転
    写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007199688A (ja) * 2005-12-28 2007-08-09 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
TWI660977B (zh) * 2016-07-27 2019-06-01 日商信越化學工業股份有限公司 有機矽化合物及其製造方法以及硬化性組成物

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