JP2007197235A - 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、磁気ディスク用ガラス基板、及び磁気ディスクの製造方法。 - Google Patents

磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、磁気ディスク用ガラス基板、及び磁気ディスクの製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気ディスク用ガラス基板の内周端面を高い精度で適切に鏡面研磨する。
【解決手段】磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、中心部に円孔12を有する円板状のガラス基板10を準備する基板準備工程と、円孔12を囲むガラス基板10の内周端面14を鏡面研磨する内周端面研磨工程とを備え、ガラス基板10の内周端面14は、ガラス基板の主表面と垂直な側壁部22と、主表面と側壁部22との間に介在する面取部24とを備え、内周端面研磨工程は、主として内周端面14の面取部24を研磨ブラシを用いて研磨する研磨ブラシ利用工程と、研磨ブラシ利用工程の後に、主として内周端面14の側壁部22を研磨パッドを用いて研磨する研磨パッド利用工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、磁気ディスク用ガラス基板、及び磁気ディスクの製造方法に関する。
近年、磁気ディスク用の基板としてガラス基板が用いられている。このガラス基板としては、例えば、中心部に円孔を有する円板状の基板が用いられる。従来、サーマル・アスペリティ(Thermal Asperity)の防止を目的として、このようなガラス基板の内周端面及び/又は外周端面を研磨する方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
ここで、磁気ディスク用のガラス基板としては、例えば、内周端面及び外周端面に面取り加工を施したガラス基板が用いられる。この場合、サーマル・アスペリティを適切に防止するためには、ガラス基板の内周端面及び外周端面のそれぞれについて、主表面と垂直な側壁部、及び面取り部の両方を鏡面研磨する必要がある。十分な鏡面研磨がなされず、側壁部又は面取り部に傷(ヒビ、カケ等)が残っていると、傷にパーティクルが捕捉されるおそれがある。傷に捕捉されたパーティクルは、後の工程中等にガラス基板の主表面に付着して、サーマル・アスペリティの原因になるおそれがある。
特開平11−221742号公報 特開2000−185927号公報
近年、磁気記録ディスクの記録密度の高密度化及び用途の多様化に伴い、より小型の磁気ディスクが用いられつつある。このような小径の磁気ディスク用のガラス基板においては、中心部の円孔の径も小さくなる。そのため、小径の磁気ディスクガラス基板においては、内周端面を適切に鏡面研磨するのが困難になる。特に、内周端面に面取り加工を施したガラス基板を用いる場合、側壁部及び面取り部の両方を適切に鏡面研磨するのは困難になる。
また、近年、磁気記録ディスクの用途の多様化に伴い、磁気ディスク用ガラス基板に対して、従来とは異なるレベルでの高い品質が求められている。そのため、例えば端面の傷(ヒビ、カケ等)についても、従来は不良と認識されていなかった程度のものが不良と認識されるようになってきた。そのため、近年、より高い精度でガラス基板の内周端面を研磨することが求められている。
特に、例えば回転数5400rpm以上等の高速回転型の磁気ディスクや、携帯端末等の使用時に衝撃を受けやすい用途に用いられる磁気ディスクにおいては、使用時に傷が拡大するおそれもあるため、より小さな傷が問題になる。また、小径の磁気ディスクにおいては、ガラス基板が薄型化している。ガラス基板が薄型化した場合、より小さな傷が原因となってガラス基板の割れ等が生じる場合もあるため、より小さな傷が問題になる。更には、磁気ディスクのコストを低減するために工程の簡略化を行う場合等には、例えば化学強化工程等のガラス基板を強化する工程が省略される可能性もある。化学強化工程を省略する場合、ガラス基板の強化がなされていないため、より小さな傷が問題になる。
更には、ガラス基板の内周端面は、その製造工程(例えば外周端面の研磨)や磁気ディスクへの取り付け時等に、ガラス基板の位置合わせの基準となる。そのため、内周端面の研磨が不適切であると、円孔の大きさ、断面形状、真円度、外周端面が囲むガラス基板全体と内周端面が囲む円孔との同心のズレ(同心度の低下)が許容レベルに収まらない状況になる。特に、回転数5400rpm以上等の高速回転型の磁気ディスクにおいては、これらの問題が大きくなる。そのため、内周端面の鏡面に求められる精度も高くなる。
そのため、近年、内周端面をより高い精度で適切に鏡面研磨することが求められている。本発明は、上記の課題を解決できる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、磁気ディスク用ガラス基板、及び磁気ディスクの製造方法を提供することを目的とする。
以上のような背景から、本願発明者は、ガラス基板の内周端面を鏡面研磨する方法について、鋭意研究を行った。本発明は、上記鋭意研究の結果なされたものであり、以下の構成を有する。
(構成1)磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、中心部に円孔を有する円板状のガラス基板を準備する基板準備工程と、円孔を囲むガラス基板の内周端面を鏡面研磨する内周端面研磨工程とを備え、ガラス基板の内周端面は、ガラス基板の主表面と垂直な側壁部と、主表面と側壁部との間に介在する斜面部とを備え、内周端面研磨工程は、主として内周端面の斜面部を研磨ブラシを用いて研磨する研磨ブラシ利用工程と、研磨ブラシ利用工程の後に、主として内周端面の側壁部を研磨パッドを用いて研磨する研磨パッド利用工程とを有する。斜面部は、主表面と側壁部とを接続する面であり、主表面及び側壁部の両方に対して傾斜している。斜面部は、例えば、内周端面の面取り加工により形成される面取り部である。斜面部は、面取り加工以外の方法で形成されてもよい。
ガラス基板の内周端面を研磨するためには、例えば研磨ブラシ又は研磨パッドのみを用いて研磨する方法を用いることも考えられる。しかし、例えば研磨ブラシのみを用いる場合、内周端面の側壁部及び斜面部の両方を適切に研磨するためには、研磨ブラシとガラス基板の接触位置を高精度に調整しつつ、研磨ブラシの動きを複雑に制御する必要がある。また、例えば小径のガラス基板を研磨する場合、円孔の径が小さいため、細身の研磨ブラシを用いる必要がある。細身の研磨ブラシを用いる場合、研磨ブラシの軸の剛性が小さくなるため、研磨ブラシの高精度な調整や複雑な制御は困難になる。また、1.8インチ径以下の磁気ディスク用ガラス基板に対しては、研磨ブラシの高精度な調整や複雑な制御が特に困難になる。
また、研磨パッドのみを用いる場合、内周端面の斜面部の研磨が問題になる。例えば、積層された複数枚のガラス基板の内周端面を同時に研磨する場合、すべてのガラス基板の内周端面の斜面部に同時に研磨パッドを接触させるのは困難である。また、ガラス基板を枚葉処理により研磨する場合、斜面部の研磨は可能になるが、製造コストが大きく増大することとなる。そのため、研磨ブラシ又は研磨パッドのみを用いる場合、ガラス基板の内周端面の側壁部及び斜面部を適切に研磨するのが困難になるおそれがある。
これに対し、構成1にようにすれば、内周端面の側壁部及び斜面部を、それぞれに適した方法で研磨できる。そのため、側壁部及び斜面部を適切な鏡面に仕上げ、ガラス基板の内周端面を適切に鏡面研磨できる。また、これにより、断面の直線性に優れた内周端面を形成できる。更には、鏡面かつ設計どおりの寸法の内周端面を有する磁気ディスク用ガラス基板を製造できる。
尚、この磁気ディスク用ガラス基板は、例えば、2.5インチ径、又は1.8インチ径、1インチ径、0.85インチ径等の2.5インチ径未満の磁気ディスク用ガラス基板である。このような小径の磁気ディスク用ガラス基板においては、円孔の大きさも小さくなり、ガラス基板の内周端面の研磨もより困難になる。しかし、構成1のようにすれば、内周端面の側壁部及び斜面部を適切に研磨できる。
尚、ここでいう2.5インチ径の磁気ディスクとは、例えば、ディスクの外周径が65mm、円孔の径は20mm、厚さは0.635mmとされる。また、ここでいう1.8インチ径の磁気ディスクとは、例えば、ディスクの外周径が48mm、円孔の径は12mm、厚さは0.508mmとされる。また、ここでいう1インチ径の磁気ディスクとは、例えば、ディスクの外周径が27.4mm、円孔の径は7mm、厚さは0.381mmとされる。また、ここでいう0.85インチ径の磁気ディスクとは、例えば、ディスクの外周径が21.6mm、円孔の径は6mm、厚さは0.381mmとされる。
また、この磁気ディスク用ガラス基板は、例えば、携帯端末等(例えば携帯音楽プレーヤ、ノートパソコン等)の使用時に衝撃を受けやすい用途に用いられる磁気ディスク用ガラス基板である。この磁気ディスク用ガラス基板は、例えば化学強化工程を行わずに製造されてもよい。これらの場合も、内周端面を適切に鏡面研磨することによりガラス基板の傷の発生を適切に抑え、必要な品質を満たすことができる。また、この磁気ディスク用ガラス基板は、例えば磁気抵抗型ヘッド(MRヘッド)、大型磁気記録型ヘッド(GMRヘッド)用の磁気ディスク用ガラス基板であってもよい。垂直磁気記録ディスク用の磁気ディスク用ガラス基板であってもよい。
また、この磁気ディスク用ガラス基板は、例えば、回転数5400rpm以上の磁気ディスク用ガラス基板である。回転数が高い磁気ディスクにおいては、より高い精度で内周端面を鏡面研磨する必要がある。また、ガラス基板のより小さな傷が問題になるおそれがある。しかし、構成1のようにすれば、ガラス基板の内周端面を適切に鏡面研磨できる。そのため、ガラス基板の傷の発生を適切に抑えることができる。また、これにより、磁気ディスクの信頼性を高めることができる。
また、基板準備工程は、例えば、厚さ0.635mm以下に研磨されるべきガラス基板を準備する。ガラス基板が薄厚である場合、ガラス基板のより小さな傷が問題になるおそれがある。しかし、構成1のようにすれば、ガラス基板の内周端面を適切に鏡面研磨できる。そのため、ガラス基板の傷の発生を適切に抑えることができる。ガラス基板の研磨されるべき厚さとは、例えば、磁気ディスク用ガラス基板として完成した時点(例えば出荷時)の厚さである。また、基板準備工程は、例えば、厚さ0.508mm以下に研磨されるべきガラス基板を準備してもよい。
(構成2)円孔の径は、21mm以下であり、研磨ブラシ利用工程で用いられる研磨ブラシは、断面の径が20mm以下の研磨ブラシである。このようにすれば、ガラス基板の内周端面の斜面部を適切に鏡面研磨できる。また、本発明は、円孔の径が、例えば20mm以下、好ましくは12mm以下の径とされる、いわゆる小径の磁気ディスク用ガラス基板の製造に適している。
(構成3)内周端面研磨工程は、積層された複数枚のガラス基板の内周端面を同時に研磨し、研磨パッド利用工程で用いられる研磨パッドは、JIS−A硬度で30〜65の発泡樹脂で形成される。
研磨パッドが硬すぎる場合、一部のガラス基板のみに研磨パッドが接触する状態になりやすく、研磨ムラが生じやすい。また、研磨パッドが柔らかすぎる場合、研磨時に研磨パッドが捻れ、剥がれやすくなる。しかし、構成3のようにすれば、積層された複数枚のガラス基板に対し、それぞれの内周端面の側壁部を適切に研磨できる。尚、内周端面研磨工程は、例えば10〜200枚、より好ましくは50〜80枚のガラス基板の内周端面を同時に研磨する。
(構成4)研磨バッドは、ガラス基板の内周端面と接触すべき面に、軸方向に延伸する溝部を有する。このようにすれば、研磨パッドの変形の自由度を高めることができる。そのため、各ガラス基板の内周端面の側壁部に研磨パッドをより適切に接触させることができる。
また、研磨パッドを必要以上に柔らかくする必要がなくなるため、研磨パッドが剥がれやすくなるおそれもない。更には、溝が研磨液の通り道となるため、複数枚のガラス基板に対し、研磨液を均一に供給できる。また、これにより、複数枚のガラス基板の内周端面を均一に研磨できる。
(構成5)構成1から4の何れかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法で製造されたことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板。このようにすれば、構成1から4と同様の効果を得ることができる。
(構成6)構成5に記載の磁気ディスク用ガラス基板上に少なくとも磁気記録層を形成することを特徴とする磁気ディスクの製造方法。このようにすれば、構成5と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、磁気ディスク用ガラス基板の内周端面を高い精度で適切に鏡面研磨できる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るガラス基板10の構成の一例を示す。図1(a)は、ガラス基板10を切断してみたときの斜視図である。ガラス基板10は、回転数5400rpm以上(例えば7200rpm、10000rpm以上等)の2.5インチ径の磁気ディスク用ガラス基板であり、中心部を貫通する円孔12を有する。円孔12の径は、例えば18〜21mm(例えば20mm程度)である。ガラス基板10において、主表面、内周端面14、及び外周端面16は、鏡面研磨されている。
図1(b)は、内周端面14の形状を更に詳しく示す。本例において、ガラス基板10の厚さTは、0.635mm以下、例えば0.2〜0.6mm、より好ましくは0.3〜0.55mm、更に好ましくは、0.4〜0.51mm(例えば0.508mm程度)である。また、内周端面14は、側壁部(T面)22と、面取部(C面)24とをそれぞれ含む。面取部24は、主表面と側壁部22との間に介在する斜面部の一例である。
側壁部22の高さSは、例えば0.1〜0.5mm、より好ましくは0.2〜〜0.4mmである。また、面取部24の幅Wは、例えば0.05〜0.2mm、より好ましくは0.1〜0.15mmである。面取部24の幅Wとは、例えば、ガラス基板10の主表面を含む平面に面取部24を投影した領域の幅である。
また、ガラス基板10の主表面と面取部24とがなす角度αは、例えば35〜60°、より好ましくは40〜50°である。ガラス基板10の主表面と面取部24とがなす角度αとは、例えば、それぞれの面の最小自乗平面がなす角度である。
ここで、この角度αは、ガラス基板10の品質を評価するための基準として用いられる場合がある。この場合、面取部24は、平面、又は曲率半径Rで例えば0.01mm以上、0.3mm以下の曲面であるのが好ましい。このように構成すれば、角度αを適切に測定できる。
尚、ガラス基板10は、1.8インチ径の磁気ディスク用ガラス基板であってもよい。この場合、円孔12の径は、例えば11〜13mm(例えば12mm程度)である。ガラス基板10は、1インチ径の磁気ディスク用ガラス基板であってもよい。この場合、円孔12の径は、例えば6〜8mm(例えば7mm程度)である。
以下、ガラス基板10の製造方法について更に詳しく説明する。本例のガラス基板10は、基板準備工程、内周端面研磨工程、外周端面研磨工程、主表面研磨工程、及び化学強化工程を経て製造される。
基板準備工程は、中心部に円孔12を有する円板状のガラス基板10を準備する工程である。基板準備工程は、例えば、研削及び所定の粗さへのラッピング加工がなされたガラス基板10を準備する。
内周端面研磨工程は、内周端面14を鏡面研磨する工程である。本例において、内周端面研磨工程は、研磨ブラシ利用工程と、研磨パッド利用工程とを有する。研磨ブラシ利用工程は、主として内周端面14の面取部24を研磨ブラシを用いて研磨する工程であり、面取部24を、例えば、算術平均表面粗さRaで0.5μm以下(例えば0.1〜0.5μm)、より好ましくは0.4μm以下、更に好ましくは0.3μm以下である鏡面に研磨する。また、研磨ブラシ利用工程は、面取部24を、例えば、最大高さRmaxで5μm以下(例えば1〜5μm)、より好ましくは4μm以下、更に好ましくは3μm以下である鏡面に研磨する。
研磨パッド利用工程は、研磨ブラシ利用工程の後に、主として内周端面14の側壁部22を研磨パッドを用いて研磨する。研磨パッド利用工程は、側壁部22を、例えば、算術平均表面粗さRaで0.5μm以下(例えば0.1〜0.5μm)、より好ましくは0.4μm以下、更に好ましくは0.3μm以下である鏡面に研磨する。また、研磨パッド利用工程は、側壁部22を、例えば、最大高さRmaxで5μm以下(例えば1〜5μm)、より好ましくは4μm以下、更に好ましくは3μm以下である鏡面に研磨する。尚、算術平均表面粗さRa及び最大高さRmaxは、例えば、それぞれ日本工業規格JISB0601の算術平均表面粗さRa及び最大高さRmaxに準拠して算出される。
外周端面研磨工程は、ガラス基板10の外周端面16を鏡面研磨する工程であり、外周端面16を、例えば、算術平均表面粗さRaで0.5μm以下(例えば0.1〜0.5μm)、より好ましくは0.4μm以下、更に好ましくは0.3μm以下である鏡面に研磨する。また、外周端面研磨工程は、外周端面16を、例えば、最大高さRmaxで5μm以下(例えば1〜5μm)、より好ましくは4μm以下、更に好ましくは3μm以下である鏡面に研磨する。
主表面研磨工程は、ガラス基板10の主表面を鏡面研磨する工程であり、主表面を、例えば、算術平均表面粗さRaで0.5nm以下(例えば0.1〜0.5nm)、より好ましくは0.4nm以下、更に好ましくは0.3nm以下である鏡面に研磨する。また、主表面研磨工程は、主表面を、例えば、最大高さRmaxで5nm以下(例えば1〜5nm)、より好ましくは4nm以下、更に好ましくは3nm以下である鏡面に研磨する。化学強化工程は、ガラス基板10を化学強化する工程である。
尚、外周端面研磨工程、主表面研磨工程、及び化学強化工程は、例えば公知の外周端面研磨工程、主表面研磨工程、及び化学強化工程と同一又は同様の方法により行うことができる。また、ガラス基板10の製造コストを低減するためには、上記の化学強化工程を省略することも考えられる。
以上の工程を経て、ガラス基板10は完成する。そして、完成したガラス基板10は、磁気ディスクの製造に用いられる。磁気ディスクの製造工程においては、ガラス基板10上に少なくとも磁気記録層が形成される。
図2は、内周端面研磨工程を説明する図である。本例において、内周端面研磨工程は、積層された複数のガラス基板10の内周端面14を同時に研磨する。内周端面研磨工程において、研磨ブラシ利用工程は、ガラス基板10の円孔12に研磨ブラシを挿入して、内周端面14を研磨する。また、研磨パッド利用工程は、ガラス基板10の円孔12に研磨パッドを挿入して、内周端面14を研磨する。研磨ブラシ利用工程及び研磨パッド利用工程を行う間、ガラス基板10の内周端面14には、研磨液が供給される。
尚、積層された複数のガラス基板10の位置は、例えば、丸棒状の内径支持棒を円孔12に挿入することにより合わせられる。内径支持棒は、例えば、ガラス基板10が基板ホルダーに設置された後に抜き取られる。また、基板ホルダーに保持されたガラス基板10は、研磨ブラシ利用工程及び研磨パッド利用工程を行うために、研磨装置内に設置される。
図3は、研磨ブラシ利用工程で用いられる研磨ブラシの第1の例であるチャンネルブラシ100を示す。図3(a)は、チャンネルブラシ100の構成を示す断面図である。図3(b)は、チャンネルブラシ100の植毛部104の構成を示す斜視図及び正面図である。チャンネルブラシ100は、機械加工でクランプ・植毛がなされたチャンネル材(薄い鋼板)を軸部材に巻き上げたロールブラシである。チャンネルブラシ100の径Dは、円孔12(図1参照)の径より、例えば0〜3mm、より好ましくは0.5〜2mm小さい。チャンネルブラシ100の径Dは、例えば16〜20mm、より好ましくは17〜19mmである。
本例において、チャンネルブラシ100は、心棒部102、軸部106、及び植毛部104を備える。心棒部102は、チャンネルブラシ100を駆動するための駆動装置にチャンネルブラシ100を取り付けるための棒状部分である。軸部106は、植毛部104を巻き付けるための軸部材である。軸部106の径aは、例えば4〜8mm、より好ましくは5〜7mm(例えば6mm程度)である。軸部106の長さlは、例えば100〜300mmである。このように構成すれば、ガラス基板10の円孔12と軸部106の間に植毛部104を設けるためのスペースを適切に確保しつつ、軸部106の剛性を保つことができる。
植毛部104は、軸部106の全体に渡って巻き付けられる植毛部材であり、チャンネル部108及びブラシ毛部110を有する。植毛部104の高さHは、例えば4〜8mm、より好ましくは5〜7mmである。
チャンネル部108は、ブラシ毛部110の下端を挟み込むように折り曲げられたチャンネル材部分である。チャンネル部108の幅Aは、例えば1〜5mmである。また、チャンネル部108の高さtは、例えば1.4〜2mm、より好ましくは1.6〜1.8mm(例えば1.7mm程度)である。
ブラシ毛部110は、例えばナイロン又はポリプロピレン等で形成される。ブラシ毛部110の毛足hは、例えば3〜6mm、より好ましくは4〜5mm(例えば4.5mm程度)である。以上のように構成すれば、チャンネルブラシ100を、面取部24(図1参照)の鏡面研磨に適した構成にできる。尚、ガラス基板10が1.8インチ径の磁気ディスク用ガラス基板である場合、チャンネルブラシ100の径Dは、例えば9〜12mm、より好ましくは10〜11mmである。
図4は、研磨ブラシ利用工程で用いられる研磨ブラシの第2の例であるねじりブラシ200の構成を示す断面図である。ねじりブラシ200は、例えば、2本又は4本の針金の間に毛を挟み、ねじり加工をしたブラシである。
本例において、ねじりブラシ200は、心棒部202、軸部206、及びブラシ毛部204を備える。心棒部202は、ねじりブラシ200を駆動するための駆動装置にねじりブラシ200を取り付けるための棒状部分である。軸部206は、ブラシ毛部204を保持するための軸部材であり、2本又は4本の針金をねじり加工して形成される。
ブラシ毛部204は、軸部206に挟み込まれたブラシ毛部分であり、例えばナイロン又はポリプロピレン等で、軸部206の全体に渡って設けられる。以上のように構成すれば、ねじりブラシ200を、面取部24(図1参照)の鏡面研磨に適した構成にできる。
図5は、研磨パッド利用工程で用いられる研磨パッド300の一例を示す。図5(a)は、研磨パッド300の側面図である。図5(b)は、軸方向に垂直な断面を示す研磨パッド300の断面図である。
本例において、研磨パッド300は、心棒部302、軸部306、及びパッド部304を備える。心棒部302は、研磨パッド300を駆動するための駆動装置に研磨パッド300を取り付けるための棒状部分である。軸部306は、パッド部304を貼り付ける基体となる軸部材である。
パッド部304は、例えばポリウレタン等の樹脂で形成された研磨布であり、軸部306の側面全体へ貼付されている。パッド部304は、発泡樹脂で形成されるのが好ましい。パッド部304は、研磨剤等のフィラーを入れない樹脂で形成されるのが好ましい。パッド部304の硬さは、JIS−A硬度で、例えば30〜65、より好ましくは45〜55(例えば50程度)である。このように構成すれば、研磨パッド300を、複数のガラス基板10の側壁部22(図1参照)を同時に研磨するのに適した硬さにできる。
また、本例において、側壁部22と接触すべきパッド部304の表面には、研磨パッド300の軸方向に延伸する複数の直線状の溝部308が形成されている。溝部308を形成することにより、パッド部304の変形の自由度を高めることができる。また、これにより、側壁部22に研磨パッド300をより適切に接触させることができる。
以上のように構成すれば、研磨パッド300を、側壁部22の鏡面研磨に適した構成にできる。また、上記の硬度のパッド部304を用いるのであれば、溝部308を形成しない場合であっても、側壁部22を適切に鏡面研磨できる。
以下、本発明を、実施例及び比較例を用いて更に詳しく説明する。
(実施例1)
以下の工程を経て、実施例1に係るガラス基板を製造した。
(1)基板準備工程
以下の工程により、円孔を有するガラス基板を準備した。最初に、ダウンドロー法で形成したシートガラスから、研削砥石で直径49mmφ、厚さ1.1mmの円盤状にそれぞれ切り出したアルミノシリケイトガラスからなるガラス基板を、比較的粗いダイヤモンド砥石で研削加工して、直径48mm(1.8インチ)φ、厚さ0.51mmに成形した。この場合、ダウンドロー法の代わりに、溶融ガラスを、上型、下型、胴型を用いてダイレクト・プレスして、円盤状のガラス基板を得てもよい。アルミノシリケイトガラスとしては、モル%表示で、SiOを57〜74%、ZrOを0〜2.8%、Alを3〜15%、LiOを7〜16%、NaOを4〜14%を主成分として含有する化学強化用ガラスを使用した。
次いで、ガラス基板に砂掛け加工を施した。この砂掛け工程は、寸法精度及び形状精度の向上を目的としている。砂掛け加工は、ラッピング装置を用いて行い、砥粒の粒度を#400として行った。詳しくは、粒度#400のアルミナ砥粒を用い、荷重Lを100kg程度に設定して、内転ギアと外転ギアを回転させることによって、キャリア内に収納したガラス基板の両面を面精度0〜1μm、表面粗さ(Rmax)(JIS B 0601で測定)6μm程度にラッピングした。
次に、円筒状の砥石を用いてガラス基板の中心部に円孔(直径12mmφ)を開けるとともに、外周端面及び内周端面に所定の面取り加工を施した。このときのガラス基板の内外周端面の表面粗さは、Rmaxで14μm程度であった。
(2)内周端面研磨工程
図2を用いて説明した方法により、ガラス基板の内周端面を鏡面研磨した。研磨ブラシ利用工程では、図3を用いて説明したチャンネルブラシを用いた。この研磨ブラシをガラス基板の円孔に挿入して、円孔内に研磨液を供給しつつ研磨ブラシを回転させた。研磨液としては、酸化セリウム研磨砥粒を含む研磨液を用いた。
研磨パッド利用工程では、溝部を形成しない以外は図5を用いて説明した研磨パッドと同様の研磨パッドを用いた。パッド部は、研磨剤等のフィラーを入れない発泡ポリウレタンで形成した。また、パッド部の硬さは、JIS−A硬度で50とした。
この研磨パッドをガラス基板の円孔に挿入して、円孔内に研磨液を供給しつつ研磨パッドを回転させた。研磨液としては、酸化セリウム研磨砥粒を含む研磨液を用いた。
(3)外周端面研磨工程
研磨ブラシを用いて、ガラス基板の外周端面を鏡面研磨した。
(4)主表面研磨工程
第一研磨工程を施した。この第一研磨工程は、砂掛け工程で残留した傷や歪みの除去を目的とするもので、研磨装置を用いて行った。詳しくは、ポリシャ(研磨パッド、研磨布)として硬質ポリシャ(セリウムパッドMHC15:スピードファム社製)を用い、以下の研磨条件で第一研磨工程を実施した。
研磨液:酸化セリウム+水
荷重:300g/cm(L=238kg)
研磨時間:15分
除去量:30μm
下定盤回転数:40rpm
上定盤回転数:35rpm
内ギア回転数:14rpm
外ギア回転数:29rpm
また、上記第一研磨工程を終えたガラス基板を、中性洗剤、純水、純水、IPA(イソプロピルアルコール)、IPA(蒸気乾燥)の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄した。
次に、第一研磨工程で使用した研磨装置を用い、ポリシャを硬質ポリシャから軟質ポリシャ(ポリラックス:スピードファム社製)に替えて、第二研磨工程を実施した。研磨条件は、酸化セリウム研磨砥粒と水を含む研磨液を用い、荷重を100g/cm、研磨時間を5分、除去量を5μmとしたこと以外は、第一研磨工程と同様とした。また、上記第二研磨工程を終えたガラス基板を、中性洗剤、中性洗剤、純水、純水、IPA(イソプロピルアルコール)、IPA(蒸気乾燥)の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄した。尚、各洗浄槽には超音波を印加した。
(5)化学強化工程
次に、ガラス基板に化学強化を施した。化学強化は、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)を混合した化学強化溶液を用意し、この化学強化溶液を400℃に加熱し、300℃に予熱された洗浄済みのガラス基板を約3時間浸漬して行った。この浸漬の際に、ガラス基板の表面全体が化学強化されるようにするため、複数のガラス基板が端面で保持されるようにホルダーに収納した状態で行った。
このように、化学強化溶液に浸漬処理することによって、ガラス基板表層のリチウムイオン、ナトリウムイオンは、化学強化溶液中のナトリウムイオン、カリウムイオンにそれぞれ置換されガラス基板は強化される。ガラス基板の表層に形成された圧縮応力層の厚さは、約100〜200μmであった。
また、上記化学強化を終えたガラス基板を、20℃の水槽に浸漬して急冷し約10分間維持した。上記急冷を終えたガラス基板を、約40℃に加熱した濃硫酸に浸漬して洗浄を行った。更に上記硫酸洗浄を終えたガラス基板を、純水、純水、IPA(イソプロピルアルコール)、IPA(蒸気乾燥)の各洗浄槽に順次浸漬して、洗浄した。尚、各洗浄槽には超音波を印加した。
(比較例1、2)
研磨パッド利用工程を行わなかった以外は実施例1と同様にして、比較例1に係るガラス基板を製造した。また、研磨ブラシ利用工程を行わなかった以外は実施例1と同様にして、比較例2に係るガラス基板を製造した。
表1は、実施例1及び、比較例1、2の内周端面の端面品質を比較する表である。実施例1では、内周端面の側壁部及び面取部ともに、算術平均表面粗さRaで0.5μm以下、最大高さRmaxで5μm以下の鏡面に研磨できていた。そのため、実施例1において、内周端面の端面品質は良好であった。一方、比較例1では、内周端面の側壁部に凹みが生じていた。また、比較例2では、面取部が十分に研磨されず、砂目のままであった。そのため、比較例1、2では、内周端面について、必要な端面品質が満たされていなかった。
図6は、実施例1及び比較例1のガラス基板の内周端面形状を示す。図6(a)は、実施例1のガラス基板の内周端面形状を示す、原子間力顕微鏡(AFM)による測定結果のグラフを示す。図6(b)は、比較例1のガラス基板の内周端面形状を示す、原子間力顕微鏡(AFM)による測定結果のグラフを示す。表1に示したように、実施例1においては、側壁部が直線状になり、内周端面が適切に鏡面研磨できていることが確認できる。一方、比較例1においては、内周端面の側壁部に凹みが生じて側壁部が二山になり、内周端面が適切に鏡面研磨できていないことが確認できる。
(実施例2〜4)
研磨パッド利用工程で用いる研磨パッドのパッド部を無発泡ポリウレタンで形成したこと、及び研磨パッド利用工程の研磨時間以外は実施例1と同様にして、実施例2に係るガラス基板を製造した。また、研磨パッドのパッド部を研磨剤フィラー入りの発泡ポリウレタンで形成し、パッド部の硬さをJIS−A硬度で70とした以外は実施例1と同様にして、実施例3に係るガラス基板を製造した。パッド部の硬さをJIS−A硬度で70〜95とした以外は実施例1と同様にして、実施例4に係るガラス基板を製造した。実施例1〜4の何れにおいても、内周端面の端面品質は良好であった。
表2は、実施例1〜4の生産性を比較する表である。実施例1の研磨パッド利用工程では、50枚以上(例えば50〜80枚)のガラス基板の内周端面を同時に研磨することができた。また、研磨パッド利用工程の研磨時間は20分であり、高い生産性でガラス基板を製造できた。これに対し、実施例2の研磨パッド利用工程では、内周端面を十分に鏡面研磨するためには、少なくとも実施例1の3倍以上の研磨時間が必要であった。また、実施例3、4の研磨パッド利用工程において、内周端面を同時に研磨することができたガラス基板の枚数は、10枚以下であった。そのため、実施例1〜4のなかでは、実施例1の生産性が、最も良好であった。
次に実施例1、比較例1、比較例2により得られた磁気ディスク用ガラス基板上に成膜処理を行うことにより磁気ディスクを製造した。なお、成膜前に、各々の磁気ディスク用ガラス基板の主表面を原子間力顕微鏡で観察したところ、実施例1、比較例1、比較例2のガラス基板ともにRmaxで4nm、Raで0.4nmの鏡面状態であり、磁気ディスクとして、或いは、磁気ディスク上を浮上飛行する磁気ヘッドに対して障害を起こす凸部や凹部、その他の異物の付着等は認められなかった。
磁気ディスク用ガラス基板上に、第1下地層としてCrTi下地層、第2下地層としてAlRu下地層、第3下地層としてCrMo下地層を成膜し、次いで、CoCrPtB合金からなる磁性層を成膜した。下地層および磁性層はDCマグネトロンスパッタリング法で成膜した。次にプラズマCVD法で、水素化炭素保護層を成膜し、この上に、ディップ法でパーフロロポリエーテル化合物からなる潤滑層を成膜した。以上のようにして磁気ディスクを製造した。
ここで実施例1のガラス基板を用いた磁気ディスクを実施例Aの磁気ディスク、比較例1のガラス基板を用いた磁気ディスクを比較例A、比較例2のガラス基板を用いた磁気ディスクを比較例Bとする。
得られた磁気ディスクを、回転数が7200回転/分のハードディスクドライプに搭載し連続運転試験を実施した。なお、磁気ヘッドは再生素子部が磁気抵抗効果を利用して記録信号を再生するMR型磁気ヘッドを用い、ハードディスクドライブに組み込んだ。なお、この磁気ヘッドの磁気ディスク上の浮上量は8nmに設定されている。
結果、実施例Aの磁気ディスクを搭載したハードディスクドライブは、特に障害を起こすこともなく、情報の記録再生を行うことができた。
比較例Aの磁気ディスクにおいては、7200回転/分の回転数で磁気ディスクを回転させると、情報の記録再生を満足に行うことができなかった。従来のハードディスクが利用していた回転数である4200回転/分の回転数では、この障害は検出されなかった。ガラス基板の側面部の直線性が5400回転/分以上の回転数に対して不適切であることが原因であると考察された。
比較例Bの磁気ディスクにおいては、再生信号を観察すると、サーマルアスペリティ特有の波形が検出されていた。ガラス基板の面取部が鏡面とされていないことが原因であると考察された。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えば、磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、磁気ディスク用ガラス基板、及び磁気ディスクの製造方法に好適に用いることができる。
本発明の一実施形態に係るガラス基板10の構成の一例を示す図である。 図1(a)は、ガラス基板10を切断してみたときの斜視図である。 図1(b)は、内周端面14の形状を更に詳しく示す。 内周端面研磨工程を説明する図である。 研磨ブラシ利用工程で用いられる研磨ブラシの第1の例であるチャンネルブラシ100を示す図である。 図3(a)は、チャンネルブラシ100の構成を示す断面図である。 図3(b)は、チャンネルブラシ100の植毛部104の構成を示す斜視図及び正面図である。 研磨ブラシ利用工程で用いられる研磨ブラシの第2の例であるねじりブラシ200の構成を示す断面図である。 研磨パッド利用工程で用いられる研磨パッド300の一例を示す図である。 図5(a)は、研磨パッド300の側面図である。 図5(b)は、軸方向に垂直な断面を示す研磨パッド300の断面図である。 実施例1及び比較例1のガラス基板の内周端面形状を示す図である。 図6(a)は、実施例1のガラス基板の内周端面形状を示す、原子間力顕微鏡(AFM)による測定結果のグラフを示す。 図6(b)は、比較例1のガラス基板の内周端面形状を示す、原子間力顕微鏡(AFM)による測定結果のグラフを示す。
符号の説明
10・・・ガラス基板、12・・・円孔、14・・・内周端面、16・・・外周端面、22・・・側壁部、24・・・面取部、100・・・チャンネルブラシ、102・・・心棒部、104・・・植毛部、106・・・軸部、108・・・チャンネル部、110・・・ブラシ毛部、200・・・ねじりブラシ、202・・・心棒部、204・・・ブラシ毛部、206・・・軸部、300・・・研磨パッド、302・・・心棒部、304・・・パッド部、306・・・軸部、308・・・溝部

Claims (6)

  1. 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、
    中心部に円孔を有する円板状のガラス基板を準備する基板準備工程と、
    前記円孔を囲む前記ガラス基板の内周端面を鏡面研磨する内周端面研磨工程と
    を備え、
    前記ガラス基板の前記内周端面は、
    前記ガラス基板の主表面と垂直な側壁部と、
    前記主表面と前記側壁部との間に介在する斜面部と
    を備え、
    前記内周端面研磨工程は、
    主として前記内周端面の前記斜面部を研磨ブラシを用いて研磨する研磨ブラシ利用工程と、
    前記研磨ブラシ利用工程の後に、主として前記内周端面の前記側壁部を研磨パッドを用いて研磨する研磨パッド利用工程と
    を有することを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  2. 前記円孔の径は、21mm以下であり、
    前記研磨ブラシ利用工程で用いられる前記研磨ブラシは、断面の径が20mm以下の研磨ブラシであることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  3. 前記内周端面研磨工程は、積層された複数枚の前記ガラス基板の前記内周端面を同時に研磨し、
    前記研磨パッド利用工程で用いられる前記研磨パッドは、JIS−A硬度で30〜65の発泡樹脂で形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  4. 前記研磨バッドは、前記ガラス基板の前記内周端面と接触すべき面に、軸方向に延伸する溝部を有することを特徴とする請求項3に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法で製造されたことを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板。
  6. 請求項5に記載の磁気ディスク用ガラス基板上に少なくとも磁気記録層を形成することを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
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