JP2004154919A - 研磨布およびそれを用いた片面研磨方法 - Google Patents

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正和 丸山
Yoshiaki Tsujii
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Abstract

【課題】研磨布を用いて、大型のガラス基板を研磨する際、累積研磨枚数に対しての研磨除去量(研磨除去厚み)の低下を減少させて、研磨能力の経時劣化を抑制する。
【解決手段】多孔質ウレタン樹脂製の発泡シートからなるバックパッド5により保持したガラス基板Gを、遊離砥粒を供給しつつ、回転する研磨盤上の研磨布1に加圧定盤2で押圧して、大きさが400mm角以上のガラス基板表面を研磨する片面研磨方法において、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下、研磨面の面積が0.5m以上、10m以下、溝幅が1mm以上、4mm以下、溝と溝との間隔が5mm以上、20mm以下とした多孔質ウレタン樹脂製の研磨布を使用してガラス基板を研磨することを特徴とする片面研磨方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス基板、例えば、液晶ディスプレイ用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、磁気ディスク用ガラス基板、特に液晶ディスプレイ用ガラス基板の表面を片面研磨装置で研磨する際に使用する研磨布およびそれを用いた片面研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイ用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、磁気ディスク用ガラス基板等に使用する基板の製造直後の表面は、完全な平滑面でなく、多少のうねりやマイクロコルゲーション、凹凸、キズ等を有している。よって、通常、これらのガラス基板は、表面研磨して平滑な面に加工される。
【0003】
ガラス基板を回転する研磨盤の盤面に貼着した研磨布の研磨面に押接することによって研磨し平滑とする片面研磨機を用いた研磨作業において、酸化セリウム等からなる研磨砥粒を水に懸濁させてスラリーとした研磨液を供給しつつ研磨すると、研磨砥粒およびガラスを研磨し発生する研磨粉によって、研磨布の目詰まりが起きることが知られている。目詰まりが起きると、ガラス基板の研磨除去量が減少し、研磨能力が低下するため、研磨布の目詰まりの除去、即ち、ドレッシングを頻繁に行わなければならない。通常、ドレッシングは、目詰まりした研磨面をナイロン等のブラシによって擦る、またはダイヤモンドペレットの多数ついた加圧板を研磨面に押しつけ研磨面を削り取る方法等で行われる。
【0004】
研磨布の研磨面に目詰まりが生じた場合、このようにドレッシングによって、研磨面に詰まった研磨砥粒および研磨粉を掃き出し目詰まり除去を行うか、もしくは、新しい研磨布に交換せざるをえない。研磨布のドレッシング、または、交換作業を頻繁に行うことは、研磨作業の中断回数が多くなり、中断時間が長くなることを余儀なくされ、稼働率が非常に悪いものとなる。
【0005】
このような問題の対策として、研磨布の研磨面側に、研磨砥粒および研磨粉による目詰まり防止のために、直線または曲線による矩形あるいは菱形のパターンの溝を形成する、または研磨布に穴をあけることが行われている。
【0006】
また、研磨布の研磨面に何ら加工を行っていないと、研磨加工中に、研磨砥粒が研磨布と基板の研磨面の間に万遍なく行き渡らないので、これら溝および穴加工には、研磨砥粒を効率よく供給する効果があり、ガラス基板の研磨ムラをなくし、研磨後のガラス基板の研磨品質を向上させる効果がある。
【0007】
通常、液晶用ガラス基板の研磨には、多孔質ウレタン樹脂の発泡体ブロックから、厚み、1.5mm〜3.0mm程度にスライスすることで製造された後、表面に幅2〜3mmの溝を35mm程度の間隔で碁盤目状に施した発泡ウレタン樹脂製の研磨布が用いられる。
【0008】
例えば、特開平9−11119号公報(特許文献1)には、ヤング率が1GPa以上で、厚さ0.5〜10mmの高分子シートからなり、その表面に幅0.1〜2.0mmの溝が溝幅の2〜10倍のピッチで形成されてなる硬質の研磨パッドを用い研磨することで、少ない研磨加工量で、うねり、キズおよびマイクロクラックが少ないガラス板表面が作り出せ、研磨時間が短縮でき、ドレッシングが不要になると記載されており、高分子シートからなる硬質の研磨パッドの材料として、ポリプロピレン樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリアセタール樹脂等が挙げられている。しかしながら、うねり、キズおよびマイクロクラックを硬質の研磨パッドで処理した後、研磨面を鏡面仕上げとするのは、ウレタン樹脂製の軟質の研磨パッドで、再度研磨する必要が生じる。
【0009】
一方、近年、例えば、液晶テレビ、パーソナルコンピュータ用液晶ディスプレイの画面サイズは大きくなってきており、液晶パネルは、フロート法などで製造後に研磨され、液晶パネルとするためのフォトリソ工程等を経た1枚の矩形の大板ガラスから、パネルサイズに切断して多面取りされた後に製造される。このため、研磨工程において、研磨される液晶用ガラス基板は大型化してきており、現在、商業的に研磨されている液晶用ガラス基板には、1250mm×1100mmの大きさのものもある。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−11119号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
研磨するガラス基板のサイズが大きいほど、研磨盤の表面積、および研磨布の表面積を大きくする必要があり、研磨液も多量に必要とし、研磨砥粒の消費および該ガラス基板より研磨作業時に発生する研磨粉の発生が多くなり、研磨液の研磨布全面への供給が不均一となり、供給ムラが発生するため、研磨砥粒および研磨粉による研磨布の目詰まりが起こり易く、研磨除去量が減少し研磨能力が低下するのが早いという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、従来の、幅3mm幅の溝を35mm程度の間隔で碁盤目状に施したJIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が70であって、表面積0.5m以上の多孔質ウレタン樹脂製の研磨布をもちいて、大型のガラス基板である400mm角以上のガラス基板を片面研磨機により研磨したところ、表面積0.5mより小さい研磨布で300mm角より小さい小型のガラス基板を研磨した場合に比べ、目詰まりの発生による研磨能力の低下が著しく早く発生することが判った。
【0013】
この原因を究明するために、本発明者らが研磨布に発生した目詰まりの状態を調査したところ、目詰まりは回転する研磨盤に貼り付けられた研磨布の外周部にのみ発生し、中央部には発生していないこと、および研磨布表面における3mmの溝で囲まれた35mm角の部位において、その中心部ほど目詰まりしていることが判った。
【0014】
研磨布の目詰まりは、研磨布表面に供給される研磨液の供給量が、研磨布の外周部で不均一となり、研磨液の供給が少ない部位が発生し、即ち、研磨液の供給ムラが発生し、研磨により発生する熱で、その部位の研磨液が蒸発し、多孔質ウレタン樹脂製の発泡シートからなる研磨布表面の空孔に研磨砥粒が凝集することによるものである。
【0015】
このため、本発明者らは、研磨布全面に研磨液を均一に供給することが研磨布の目詰まりを抑制し、研磨能力の経時劣化を抑制するに有効であると考え、本発明に至った。
【0016】
即ち、本発明は、大きさが400mm角以上のガラス基板を研磨するための、研磨面に溝加工がなされた多孔質ウレタン樹脂製の研磨布であって、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下、研磨面の面積が0.5m以上、10m以下、溝幅が1mm以上、4mm以下、溝と溝との間隔が5mm以上、20mm以下であることを特徴とする研磨布である。
【0017】
更に、本発明は、多孔質ウレタン樹脂製の発泡シートからなるバックパッドにより保持した大きさが400mm角以上のガラス基板を、遊離砥粒を供給しつつ、回転する研磨盤上の研磨布に加圧定盤で押圧して、ガラス基板を研磨する片面研磨方法において、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下、研磨面の面積が0.5m以上、10m以下、溝幅が1mm以上、4mm以下、溝と溝との間隔が5mm以上、20mm以下とした多孔質ウレタン樹脂製の研磨布を使用してガラス基板を研磨することを特徴とする片面研磨方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の研磨パッドの材料には、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下である多孔質のウレタン樹脂を用いることが好ましい。硬度が30より小さいと、研磨パッドが柔らかすぎるため、大きさが400mm角以上のガラス基板の研磨した際、研磨速度が遅くなり研磨効率が低下する。一方、硬度が95より大きいと、研磨パッドが硬すぎて、研磨後のガラス基板にキズが発生し易くなる。
【0019】
研磨布の研磨面の面積が0.5mより小さいと、研磨布が小さいために研磨液の供給ムラは起き辛く、研磨面の面積が0.5m以上の研磨布を用いる大きさが400mm角以上の大型ガラス基板の片面研磨において研磨液の供給ムラが顕著となる。特に、研磨面の面積が0.5m以上の研磨布を用いる大きさが500mm角以上の大型ガラス基板の片面研磨において研磨液の供給ムラが顕著となる。また、研磨布の面積が10mより大きい研磨布は、研磨面に溝加工を施したとしても、研磨液をムラなく供給することは困難であるし、研磨布を貼着される側の研磨盤が巨大となるので現実的ではない。尚、現在、商業的に研磨されている液晶用ガラス基板の中で、大きいものには、大きさ、1250mm×1100mmのものがある。また、液晶用ガラス基板の一般的な厚みは、0.4mm〜1.1mmの範囲であり、本発明は、大きさ400mm角以上、厚み、0.4mm〜1.1mmの基板に適用できる。
【0020】
研磨布の形状は矩形であってもかまわないが、研磨盤を回転させながらガラス基板を研磨する方法において、研磨盤は円形であり、研磨盤に貼着する研磨布も円形であることが好ましい。
【0021】
本発明は、大きさが400mm角以上のガラス基板を、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下、研磨面の面積が0.5m以上、10m以下の多孔質ウレタン樹脂製の研磨布で研磨する際に、研磨液の供給ムラによる目詰まり防止のため、研磨面に加工する溝の幅および間隔を適正化して、研磨能力が速く低下することを抑制するものである。
【0022】
研磨布に施される溝は、研磨液を研磨布全体に均一に供給するために設けられる。しかしながら溝幅が1mmより小さいと、基板外周部まで均一に研磨液を供給することが難しく、研磨液の供給ムラが生じやすい。一方、溝幅が4mmより大きいと、研磨液が溝を伝って研磨布外へ排出される量が多くなり、研磨布の溝と溝に囲まれた部位の中央部に供給される研磨液量が少なくなる。更に、研磨面の面積が減少するため、研磨能力が低下する。よって、好ましい溝幅は、1mm以上、4mm以下である。
【0023】
研磨布の目詰まりは、溝の本数が多いほど抑制される。しかしながら、溝と溝との間隔が5mmより狭くなると、研磨面の面積が減少するため研磨能力が低下する。一方、研磨布の溝と溝との間隔が20mmより大きいと、研磨布の溝と溝で挟まれた部位の中央部まで研磨液が十分供給されないため、その部分に目詰まりが発生し、研磨能力の経時劣化が早くなる。よって、好ましい溝と溝との間隔は、5mm以上、20mm以下である。
【0024】
本発明の研磨布の厚みは、ガラス基板の研磨に通常使用される研磨布の厚み、1.0mm〜3mmで使用できる。また、研磨布の溝の深さは、研磨盤の盤面に貼着後、研磨する際に破損なきよう研磨布の厚みの2/3以下とすべきである。溝の断面形状は、角型、U字型、またはV字型等、挙げられるが、角型、U字型の溝は、目詰まりの抑制効果に優れているので、断面形状角型、U字型の溝が好ましい。パターン形状は、矩形、菱形等が挙げられる。
【0025】
ソーダライムガラスからなる液晶ディスプレイ用ガラス基板、およびNa等のアルカリ金属成分をCa、Al等に置き換えた無アルカリガラスからなるTFT液晶ディスプレイ用ガラス基板を研磨する際の、多孔質ウレタン樹脂製の発泡シートからなるバックパッドにより保持したガラス基板を、遊離砥粒を供給しつつ、回転する研磨盤上の研磨布に加圧定盤で押圧して、大きさが400mm角以上のガラス基板表面を研磨する片面研磨方法において、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下、研磨面の表面積が0.5m以上、10m以下、研磨面に施された溝加工の溝幅が1mm以上、4mm以下、溝と溝との間隔が5mm以上、20mm以下である本発明の研磨布は、特に好適に使用できる。
(片面研磨装置)
図1は、本発明の実施例で用いた片面研磨装置の主要部の側面図である。
【0026】
図1に示すように、ガラス基板Gを片面研磨する際は、上側に加圧定盤2を配し、研磨対象であるガラス基板Gを挟み込み、酸化セリウムからなる研磨砥粒を水に懸濁させスラリーとした研磨液を供給しつつ、下側の研磨盤3を回転させることによって研磨する。詳しくは、加圧定盤2の下面に、両面粘着シート4でバックパッド5と通称する発泡シートを貼り付け、更に、バックパッド5の下面側にガラス基板Gの非研磨面側を密着固定する。ガラス基板Gのバックパッド5への固定は、バックパッド5に水を含ませて、図示しない加圧ローラ等を用いて、ガラス基板Gを押圧すると、ガラス基板Gがバックパッド5に吸着固定される。自転軸6を中心に回動自在な加圧定盤2を加圧し、酸化セリウムからなる研磨砥粒を水に懸濁させスラリーとした研磨液を供給しながら、固定したガラス基板Gの下面である研磨面側を、回転駆動軸7を中心に回転する研磨盤3に両面粘着シート4’で貼り付け、溝加工を行った研磨布1に押しつけることで研磨加工を行う。
【0027】
【実施例】
実施例1〜2
図1に示す片面研磨装置を用い、液晶向け、板厚、0.7mm、大きさ、550mm×650mmのガラス基板Gを、径900mmであるアルミ合金製の加圧定盤2の下面に貼着された厚さ1mmの水を含んだ多孔質ウレタン樹脂からなるバックパッド5(富士紡株式会社製、製品名、ポリパス ワックスレス マウティング用保持パッド(Back Pad))に、図示しない加圧ローラを用いて押圧し吸着固定させた。尚、用いたガラス基板Gの種類は、フロート法で製造した後、何らの表面加工も行っていないソーダライムシリカ系ガラスである。
【0028】
研磨布1には、酸化セリウムの微粒子からなる研磨砥粒を含浸させた発泡ウレタン樹脂からなる厚み2mm、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が約70、研磨布面積1mの研磨布1を用い、研磨盤3を回転させ、酸化セリウムからなる研磨砥粒を水に懸濁させスラリーとした市販の研磨液(三井金属鉱業株式会社製)を、研磨盤3の中心部の供給孔から図示しないポンプで供給しつつ、基板Gを加圧定盤2にて研磨布1に押しつけ研磨を行った。
【0029】
図2は、研磨布研磨面の溝加工の様子を示す平面図である。
【0030】
研磨布1の溝8の溝幅Aを3mm、深さを1mm、断面形状角型とし、実施例1、2として、溝間隔Bを15mm(実施例1)、20mm(実施例2)とし、碁盤目状に溝加工した。比較例1として、従来の溝間隔Bである35mmとした碁盤目状に溝加工された同素材の研磨布1を作製した。各々の研磨布1を用い研磨液の種類、供給量、研磨盤の回転数、研磨圧等の研磨条件は等しくして、1枚当たりの研磨時間5分で研磨を行い、累積研磨枚数に対する研磨量(一枚あたりの研磨除去厚み)の変化を測定した。研磨量の低下が、研磨能力の経時劣化の目安となる。
【0031】
研磨量(一枚あたりの研磨除去厚み、単位μm)の測定結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
Figure 2004154919
【0033】
溝間隔Bが小さくなると累積研磨枚数に対しての研磨除去量(研磨除去厚み)の低下が減少し、研磨能力の経時低下が抑制される。
【0034】
【発明の効果】
JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下で、研磨面の面積が0.5m以上の多孔質ウレタン樹脂製の研磨布を用いて、大きさが400mm角以上のガラス基板を研磨する際に、多孔質ウレタン樹脂製の研磨布に加工する溝の溝幅を1mm以上、4mm以下に適正化するとともに、溝間隔を5mm以上、20mm以下に適正化することによって、研磨作業時に、ガラス全面に研磨液を均等に行き渡らせ、累積研磨枚数に対しての研磨除去量(研磨除去厚み)の低下が減少し、研磨能力の経時劣化が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いた片面研磨装置の主要部の側面図である。
【図2】研磨布研磨面の溝加工の様子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 研磨布
2 加圧定盤
3 研磨盤
4、4’ 粘着シート
5 バックパッド
6 自転軸
7 回転駆動軸
8 溝

Claims (2)

  1. 大きさが400mm角以上のガラス基板を研磨するための、研磨面に溝加工がなされた多孔質ウレタン樹脂製の研磨布であって、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下、研磨面の面積が0.5m以上、10m以下、溝幅が1mm以上、4mm以下、溝と溝との間隔が5mm以上、20mm以下であることを特徴とする研磨布。
  2. 多孔質ウレタン樹脂製の発泡シートからなるバックパッドにより保持した大きさが400mm角以上のガラス基板を、遊離砥粒を供給しつつ、回転する研磨盤上の研磨布に加圧定盤で押圧して、ガラス基板を研磨する片面研磨方法において、JIS K6253(1997)に準拠するデュロメータタイプAにより測定した硬度が30以上、95以下、研磨面の面積が0.5m以上、10m以下、溝幅が1mm以上、4mm以下、溝と溝との間隔が5mm以上、20mm以下とした多孔質ウレタン樹脂製の研磨布を使用してガラス基板を研磨することを特徴とする片面研磨方法。
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