JP2007183214A - ガスセンサ用のヒータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ素子の被水割れを効果的に防ぐことができるガスセンサ用のヒータ制御装置を提供すること。
【解決手段】ディーゼルエンジン2の排気系3に配置されたガスセンサ4のセンサ素子を加熱するためのヒータを制御するヒータ制御装置。前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて、次回運転のエンジン始動後におけるヒータの制御の基準を変更するよう構成してある。前回運転のエンジン停止前の運転状況として、排気系3の温度が所定の基準温度T0以下となっていた積算時間である低温積算時間tdwnが、所定の基準時間t0以上であった場合と、所定の基準時間t0未満であった場合とで、次回運転のエンジン始動後におけるヒータの制御の基準を変更するよう構成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排気系に配置されたガスセンサのセンサ素子を加熱するための、ガスセンサ用のヒータを制御するヒータ制御装置に関する。
昨今の排気ガス規制強化の為に、車両用エンジンにおける空燃比制御が重要となっており、この空燃比のフィードバックを行うべく、エンジンの排気系には排ガス中の酸素濃度を測定するガスセンサが設置されている。該ガスセンサを使用するにあたっては、センサ素子を活性化させる為にヒータでセンサ素子を適温に加熱する必要がある。しかしながら、ガスセンサの上流の排気系(排気管内)に水滴が存在している状態で上記ヒータに通電してセンサ素子を加熱すると、センサ素子の表面に水滴が付着して、素子割れが生ずるおそれがある。
そこで、一般的には、排気温度やエンジン水温から排気管の壁温を推定して、その壁温から水滴が無い状態であるかどうかを判断して、壁温がヒータ通電可能の状態になった場合にヒータ通電を開始している(例えば、特許文献1参照)。
一方で、ディーゼルエンジンは熱効率の高さ故、排気温度が低いという特徴がある。そのため、例えば前回の運転状態がアイドル放置など排気温度の低い状態(例えば排気管温度50℃以下となる状態)が続いた後にエンジンを停止した場合、低排気温の状態が継続したことにより排気系に凝縮水が滞留してしまうことがある。
しかしながら、従来のヒータ制御装置においては、この前回運転の際に滞留した凝縮水の影響を考慮せずに、次回エンジン始動時に、そのときの排気管壁温度等の情報だけでヒータ通電タイミングを判断することとなる。そうすると、上記凝縮水が排気系内に残存した状態でヒータ通電を行うこととなり、上記凝縮水に基づく水滴が、加熱されたセンサ素子に向かって飛散するおそれがある。その結果、センサ素子が被水して破損するおそれがあるという問題がある。
また、センサ素子の被水割れを防ぐために、ヒータ通電を全体的に遅らせることも考えられるが、必要のないときにもヒータ通電を遅らせることは、ガスセンサの早期活性を阻害して、排ガスの浄化効率を低下させる原因となる。
特開2003−328821号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、センサ素子の被水割れを効果的に防ぐことができるガスセンサ用のヒータ制御装置を提供しようとするものである。
本発明は、ディーゼルエンジンの排気系に配置されたガスセンサのセンサ素子を加熱するためのヒータを制御するヒータ制御装置であって、
前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて、次回運転のエンジン始動後における上記ヒータの制御の基準を変更するよう構成してあることを特徴とするガスセンサ用のヒータ制御装置にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記ヒータ制御装置においては、前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて、次回運転のエンジン始動後における上記ヒータの制御の基準を変更する。そのため、前回運転のエンジン停止前において、排気系に凝縮水が滞留しやすい運転状況があった場合に、これを考慮して、次回運転のエンジン始動後における上記ヒータへの通電を遅らせて、排気系に充分な熱量を与えることにより凝縮水を充分に除去した後に、ヒータ通電を開始するなどの対応をすることができる。
これにより、前回運転の際に凝縮水が排気系に多く滞留した場合にも、次回運転の際に、この凝縮水が充分に除去された状態でガスセンサ用のヒータを通電することができる。そのため、高温状態となったセンサ素子への被水を防ぐことができ、センサ素子の破損を防ぐことができる。
また、前回運転のエンジン停止前において、排気系に凝縮水が滞留しやすい運転状況がない場合には、次回運転のエンジン始動後における上記ヒータへの通電を、遅らせることなく行うこともできる。これにより、ガスセンサの早期活性を実現することができ、排ガスの浄化効率を確保することができる。
このように、必要に応じてヒータ通電の条件を変化させることにより、ガスセンサの機能を充分に発揮させつつ、センサ素子の被水割れを効果的に防止することができる。
以上のごとく、本発明によれば、センサ素子の被水割れを効果的に防ぐことができるガスセンサ用のヒータ制御装置を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記ガスセンサとしては、排気ガス中の酸素濃度に依存した限界電流により内燃機関の空燃比を検出するA/Fセンサ、排気ガス中の酸素濃度に基づく起電力により内燃機関の空燃比を検出する酸素センサ、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の濃度を検出するNOxセンサ等がある。
また、上記センサ素子は、例えば、固体電解質体を有底筒状のコップ型に形成したコップ型のセンサ素子や、平板状の固体電解質体を用いた積層型のセンサ素子等とすることができる。そして、上記ヒータは、例えば、上記センサ素子に接触配置あるいは積層配置されたセラミックヒータ等からなる。
また、上記ヒータ制御装置は、排気系の温度が所定の基準温度T1以上となっている積算時間である高温積算時間tupが、所定の基準時間t1以上経過したとき、上記ヒータの通電を開始するよう構成されており、上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方は、上記前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて変更されるよう構成することができる(請求項2)。
この場合には、上記前回運転のエンジン停止前の運転状況として、凝縮水が排気系に滞留しやすい運転状況であった場合に、上記基準温度T1を高くしたり、上記基準時間t1を長くしたりすることにより、排気系に充分な熱量を供給して凝縮水を充分に除去した上で、センサ素子を加熱することができる。それ故、センサ素子の被水割れを効果的に防ぐことができる。
なお、本明細書において、ヒータの通電とは、例えば、ヒータによってセンサ素子を活性温度まで加熱しうる程度の通電をいい、それよりも小さい微弱な通電は含まない。
また、前回運転のエンジン停止前の運転状況として、排気系の温度が所定の基準温度T0以下となっていた積算時間である低温積算時間tdwnが、所定の基準時間t0以上であった場合と、所定の基準時間t0未満であった場合とで、次回運転のエンジン始動後における上記ヒータの制御の基準を変更するよう構成してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記前回運転のエンジン停止前の運転状況として、凝縮水が排気系に滞留しやすい運転状況であったか否かによって、次回運転のエンジン始動後のヒータ制御の基準を変えることができる。
即ち、上記低温積算時間tdwnが所定の基準時間t0以上であった場合には、凝縮水が排気系に滞留しやすい状況であったと判断して、次回運転のエンジン始動後のヒータ制御において、上記凝縮水を充分に除去した上でヒータ通電するように、ヒータ通電の開始時期を遅らせたりすることができる。また、上記低温積算時間tdwnが所定の基準時間t0未満であった場合には、比較的凝縮水が排気系に滞留しにくい状況であったと判断して、ヒータ通電の開始時期を遅らせることなく、ヒータを通電したりすることができる。
これにより、ガスセンサの機能を充分に発揮させつつ、センサ素子の被水割れを効果的に防止することができる。
また、上記ヒータ制御装置は、排気系の温度が所定の基準温度T1以上となっている積算時間である高温積算時間tupが、所定の基準時間t1以上経過したとき、上記ヒータの通電を開始するよう構成されており、上記低温積算時間tdwnが上記基準時間t0以上であった場合に、上記低温積算時間tdwnが上記基準時間t0未満であった場合よりも、上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方の値を大きくするよう構成することができる(請求項4)。
この場合には、上記前回運転のエンジン停止前の運転状況として、凝縮水が排気系に滞留しやすい運転状況であったか否かによって、次回運転のエンジン始動後のヒータ制御における上記基準温度T1を高くするか否か、上記基準時間t1を長くするか否かを決めることができる。これにより、ガスセンサの機能を充分に発揮させつつ、センサ素子の被水割れを効果的に防止することができる。
請求項4において、上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方の値の大きさを、上記低温積算時間tdwnの大きさに応じて大きくするよう構成してあることが好ましい(請求項5)。
この場合には、ガスセンサの機能の発揮と、センサ素子の被水割れの防止を、一層効率的に行うことができる。即ち、上記低温積算時間tdwnが基準時間t0を上回っていても、その上回り方が小さいときには、滞留している凝縮水の量が少ないと推定されるため、上記基準温度T1や上記基準時間t1の値の増加量を小さくすることができる。
また、低温積算時間tdwnの基準時間t0に対する上回り方が大きいときには、滞留している凝縮水の量が少ないと推定されるため、上記基準温度T1や上記基準時間t1の値の増加量を大きくすることができる。
これにより、必要な分だけヒータ通電開始時期を遅らせることができるため、ガスセンサの早期活性を確保しつつ、効果的にセンサ素子の被水割れを防ぐことができる。
また、上記ヒータ制御装置は、排気系の温度を検出する温度検出手段と、排気系の温度が上記基準温度T0以下となっているかを判定する温度低下判定手段と、上記低温積算時間tdwnを計測する低温時間積算手段と、上記低温積算時間tdwnを記憶する低温積算時間記憶手段と、上記低温積算時間tdwnが上記基準時間t0以上であるかにより上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方の値を変更する必要があるかを判定する基準変更要否判定手段と、該基準変更要否判定手段の判定結果に基づいて上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方の値を変更する基準変更手段と、排気系の温度が上記基準温度T1以上となっているかを判定する温度上昇判定手段と、上記高温積算時間tupを計測する高温時間積算手段と、上記高温積算時間tupが上記基準時間t1以上となっているかにより上記ヒータの通電の可否を判定するヒータ通電可否判定手段と、該ヒータ通電可否判定手段の判定結果に基づいて上記ヒータの通電を行うヒータ通電制御手段とを有することが好ましい(請求項6)。
この場合には、容易かつ確実に、センサ素子の被水割れを効果的に防ぐことができるガスセンサ用のヒータ制御装置を提供することができる。即ち、上記各手段を設けることにより、適切なヒータ制御を容易かつ確実に行うことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるガスセンサ用のヒータ制御装置につき、図1〜図9を用いて説明する。
本例のヒータ制御装置1は、図1に示すごとく、ディーゼルエンジン2の排気系3に配置されたガスセンサ4のセンサ素子を加熱するためのヒータを制御する制御装置である。
ヒータ制御装置1は、前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて、次回運転のエンジン始動後におけるヒータの制御の基準を変更するよう構成してある(図3、図4参照)。
本例においては、図1に示すごとく、ディーゼルエンジン2の排気系3には、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)31が配設されており、その下流側に排気系3の温度を検出する排気温度センサ5と、排気ガス中の酸素濃度等を検出するガスセンサ4が配設されている。
ガスセンサ4としては、排気ガス中の酸素濃度に依存した限界電流により内燃機関の空燃比を検出するA/Fセンサ、排気ガス中の酸素濃度に基づく起電力により内燃機関の空燃比を検出する酸素センサ、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の濃度を検出するNOxセンサ等がある。
また、上記センサ素子は、固体電解質体を有底筒状のコップ型に形成したコップ型のセンサ素子や、平板状の固体電解質体を用いた積層型のガスセンサ素子等とすることができる(図示略)。そして、上記ヒータは、上記センサ素子に接触配置あるいは積層配置されたセラミックヒータ等からなる(図示略)。
ヒータ制御装置1は、基本的には、図2に示すごとく、排気系3の温度が所定の基準温度T1以上となっている積算時間である高温積算時間tupが、所定の基準時間t1以上経過したとき、ヒータの通電を開始するよう構成されている。ただし、図4、図6、図7に示すごとく、上記基準温度T1及び上記基準時間t1は、上記前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて変更されるよう構成してある。即ち、基準温度T1及び基準時間t1は、前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて、基準温度T1(A)、基準時間t1(a)となったり、基準温度T1(B)、基準時間t1(b)となったりする。
そして、前回運転のエンジン停止前の運転状況として、排気系3の温度が所定の基準温度T0以下となっていた積算時間である低温積算時間tdwnが、所定の基準時間t0以上であった場合と、所定の基準時間t0未満であった場合とで、次回運転のエンジン始動後におけるヒータの制御の基準を変更する。
即ち、低温積算時間tdwnが基準時間t0未満であった場合には、基準温度T1及び基準時間t1を、それぞれ、基準温度T1(A)、基準時間t1(a)とし、低温積算時間tdwnが基準時間t0以上であった場合には、基準温度T1(B)、基準時間t1(b)とする。ここで、T1(A)<T1(B)、t1(a)<t1(b)である。
次に、より具体的に本例のヒータ制御装置1を説明する。
ヒータ制御装置1は、図5に示すごとく、下記の温度検出手段11と、温度低下判定手段12と、低温時間積算手段13と、低温積算時間記憶手段14と、基準変更要否判定手段15と、基準温度変更手段16と、基準時間変更手段17と、温度上昇判定手段18と、高温時間積算手段19と、ヒータ通電可否判定手段1aと、ヒータ通電制御手段1bとを有する。
上記温度検出手段11は、排気系3の温度を検出する手段であり、図1に示す上記排気温度センサ5がこれに当たる。
上記温度低下判定手段12は、排気系3の温度が基準温度T0以下となっているかを判定する。
上記低温時間積算手段13は、低温積算時間tdwnを計測する。
上記低温積算時間記憶手段14は、低温積算時間tdwnを記憶する。
上記基準変更要否判定手段15は、低温積算時間tdwnが基準時間t0以上であるかにより基準温度T1及び基準時間t1を変更する必要があるかを判定する。
上記基準温度変更手段16は、基準変更要否判定手段15の判定結果に基づいて基準温度T1を変更する。
上記基準時間変更手段17は、基準変更要否判定手段15の判定結果に基づいて基準時間t1を変更する。
上記温度上昇判定手段18は、排気系3の温度が基準温度T1以上となっているかを判定する。
上記高温時間積算手段19は、高温積算時間tupを計測する。
上記ヒータ通電可否判定手段1aは、高温積算時間tupが上記基準時間t1以上となっているかにより上記ヒータの通電の可否を判定する。
上記ヒータ通電制御手段1bは、ヒータ通電可否判定手段1aの判定結果に基づいてヒータの通電を行う。
ヒータ制御装置1は、これらの手段を用いて、図3、図4に示すフローに基づき、以下のような制御を行う。
まず、図3に前回運転のエンジン停止前の運転状況を判定するための制御フロー(第1のフロー)を示す。ステップS300において、上記第1のフローの制御を開始する。そして、温度検出手段11(排気温度センサ5)によって検出した排気系3の温度を読み込む(ステップS301)。次に、この排気系温度が所定の基準温度T0以下か否かを、上記温度低下判定手段12によって判定する(ステップS302)。
上記温度低下判定手段12によって、排気系温度が基準温度T0以下であると判断された場合には、低温時間積算手段13によって低温積算時間tdwnを加算した後(ステップS303)、次のステップS304へ進む。排気系温度が基準温度T0より大きいと判断された場合には、低温積算時間tdwnを加算することなく、次のステップS304へ進む。
ここでは排気温度の低下によりヒータ通電が一旦切られたあと、再びヒータ通電が可能となるまでの間の低温積算時間tdwnを積算し、これを排気管中の凝縮水量に対応するパラメータとして推定しているものである。
次に、エンジン停止(イグニッションオフ)されたか否かを判断し(ステップS304)、エンジン停止と判断された場合には、上記低温積算時間tdwnをメモリ(低温積算時間記憶手段14)に記憶して第1のフローを終了する(ステップS305、S306)。
一方、ステップS304において、エンジン停止と判断されなかった場合は、再びステップS301に戻り排気系3の温度を読み込む。
以上の第1のフローにより、エンジン停止前における運転状況に応じて変化する排気管中の凝縮水の推定量に対応した低温積算時間tdwnが履歴として残るようになっている。
次に、上記第1のフローによって求められた低温積算時間tdwnを、次回運転のエンジン始動(イグニッションオン)後のヒータ制御に反映する第2のフローを、図4に示す。
まず、ステップS400で本フローの制御を開始し、温度検出手段11によって検出された排気系3の温度を読み込む(ステップS401)。続いて、上記第1のフローにおいて得られた低温積算時間tdwnを、低温積算時間記憶手段14から読み込む(ステップS402)。
次に、低温積算時間tdwnが所定の基準時間t0以上か否かを判定する(ステップS403)。即ち、上記基準変更要否判定手段15によって、基準温度T1及び基準時間t1を変更する必要があるか否かを判定する。
ここで、図6、図7に示すごとく、低温積算時間tdwnが基準時間t0未満(基準温度T1及び基準時間t1を変更する必要なし)と判定された場合には、基準温度T1をT1(A)とし、基準時間t1をt1(a)とする。一方、低温積算時間tdwnが基準時間t0以上(基準温度T1及び基準時間t1を変更する必要あり)と判定された場合には、基準温度T1をT1(B)とし、基準時間t1をt1(b)とする。なお、基準温度T1(A)、T1(B)は、T1(B)>T1(A)であり、基準時間t1(a)、t1(b)は、t1(b)>t1(a)である。
それ故、低温積算時間tdwnが基準時間t0未満(基準温度T1及び基準時間t1を変更する必要なし)と判定された場合には、ステップS411に進み、温度上昇判定手段18によって排気系温度が基準温度T1(A)以上か否かを判定する。排気系温度が基準温度T1(A)以上と判定されたときは、該基準温度T1(A)以上となっている積算時間である高温積算時間tupを、高温時間積算手段19によって計測する。そして、この高温積算時間tupが基準時間t1(a)以上となっているか否かを判定する(ステップS412)。即ち、ヒータ通電可否判定手段1aによって、ヒータ通電を行ってもよいか否かを判定する。
高温積算時間tupが基準時間t1(a)以上と判定された場合には、ヒータ通電制御手段1bによって、ヒータ通電制御を開始する(ステップS404)。ここでのヒータの通電は、ヒータによってセンサ素子を活性温度まで加熱しうる程度の通電である。この通電(いわゆる本通電)を行っていないときにも、センサ素子をある程度の温度(例えば100〜200℃程度)に保つための予備通電が行われている。ただし、特に述べない限り、本明細書における通電には、この予備通電は含まない。
ステップS411、S412の判定がそれぞれNOの判定(排気系温度が基準温度T1(A)未満、あるいは高温積算時間tupが基準時間t1(a)未満)の場合には、再びステップS401へ戻って排気系温度の読み込みを行う。
一方、ステップS403において、上記基準変更要否判定手段15によって、低温積算時間tdwnが基準時間t0以上(基準温度T1及び基準時間t1を変更する必要あり)と判定された場合には、ステップS421に進み、温度上昇判定手段18によって排気系温度が基準温度T1(B)以上か否かを判定する。
そして、排気系温度が基準温度T1(B)以上と判定されたときは、該基準温度T1(B)以上となっている積算時間である高温積算時間tupを、高温時間積算手段19によって計測する。そして、この高温積算時間tupが基準時間t1(b)以上となっているか否かを判定する(ステップS422)。即ち、ヒータ通電可否判定手段1aによって、ヒータ通電を行ってもよいか否かを判定する。
高温積算時間tupが基準時間t1(b)以上と判定された場合には、ヒータ通電制御手段1bによって、ヒータ通電制御を開始する(ステップS404)。
ステップS421、S422の判定がそれぞれNOの判定(排気系温度が基準温度T1(B)未満、あるいは高温積算時間tupが基準時間t1(b)未満)の場合には、再びステップS401へ戻って排気系温度の読み込みを行う。
ここでステップS403において低温積算時間tdwnの基準時間t0に対する大小判定を行う理由は、以下の通りである。
即ち、基準時間t0以上の値が低温積算時間tdwnとして記憶されていた場合には、前回運転のエンジン停止(イグニッションオフ)前の運転状態が排気温度の低い状態で推移していたことを表しており、排気管中に凝縮水が多く滞留しているものと推定される。そのため、低温積算時間tdwnが基準時間t0未満の場合の閾値である基準温度T1(A)や、その継続時間の閾値である基準時間t1(a)に対してより大きな値を設定し、より大きな熱量を与えることにより排気管中の水分を蒸発させる必要がある。
そこで、低温積算時間tdwnが基準時間t0以上の場合には、排気管中に滞留した凝縮水を完全に蒸発させることを達成するための排気系温度閾値としての基準温度T1(B)や、その継続時間の閾値である基準時間t1(b)を別に設定する。これにより、前回運転のエンジン停止前に滞留した凝縮水の影響を考慮したヒータ通電制御が可能となる。
次に、ステップS404において一旦ヒータ通電が開始されると、再び温度検出手段11の検出する排気系の温度を逐次読み込み(ステップS405)、排気系温度が所定の基準温度T2以下か否かを判定する(ステップS406)。ここで、基準温度T2は、上記基準温度T1とは別に設定されたT1よりも低めの基準温度である。ステップS406における判定がNOの場合(排気系温度が基準温度T2より高い場合)はヒータ通電制御を継続し、一方、ステップS406の判定がYESの場合(排気系温度が基準温度T2以下の場合)は、ヒータ通電を停止する(ステップS407)。そして、ヒータ通電停止後は再びステップS401に戻り、この第2のフローを継続する。
上記の第1のフロー及び第2のフローを行うことにより、例えば、図8に示すごとく、上記低温積算時間tdwnが基準時間t0以上の場合には、低温積算時間tdwnが基準時間t0未満の場合のヒータ通電制御(実線L)よりも、通電開始時期を遅らせたヒータ通電制御(破線M)を行うこととなる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記ヒータ制御装置1においては、前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて、次回運転のエンジン始動後におけるヒータの制御の基準を変更する。そのため、前回運転のエンジン停止前において、排気系に凝縮水が滞留しやすい運転状況があった場合に、これを考慮して、次回運転のエンジン始動後におけるヒータへの通電を遅らせて、排気系3に充分な熱量を与えることにより凝縮水を充分に除去した後に、ヒータ通電を開始するなどの対応をすることができる。即ち、例えば前回運転において図9に示すようなアイドル放置時間tiが長かった場合などには、図8に示すごとくヒータ通電開始時期を遅らせることができる。なお、図9の上側のグラフは車両のある運転パターンにおける車速の時間変化を示しており、図9の下側のグラフは上側のグラフの時間に対応させたイグニッションオン又はオフ(エンジン稼動又は停止)の時間変化を示す。
これにより、前回運転の際に凝縮水が排気系3に多く滞留した場合にも、次回運転の際に、この凝縮水が充分に除去された状態でガスセンサ用のヒータを通電することができる。そのため、高温状態となったセンサ素子への被水を防ぐことができ、センサ素子の破損を防ぐことができる。
また、前回運転のエンジン停止前において、例えば図9におけるアイドル放置時間tiが短い場合など、排気系に凝縮水が滞留しやすい運転状況がない場合には、次回運転のエンジン始動後におけるヒータへの通電を、遅らせることなく行うこともできる。これにより、ガスセンサ4の早期活性を実現することができ、排ガスの浄化効率を確保することができる。
このように、必要に応じてヒータ通電の条件を変化させることにより、ガスセンサ4の機能を充分に発揮させつつ、センサ素子の被水割れを効果的に防止することができる。
また、上記ヒータ制御装置1は、上記基準温度T1及び上記基準時間t1を、上記前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて変更するよう構成してある。即ち、前回の運転状況に応じて、基準温度T1をT1(A)としたりT1(B)としたりし、或いは基準時間t1をt1(a)としたりt1(b)としたりする。
これにより、前回運転のエンジン停止前の運転状況として、凝縮水が排気系3に滞留しやすい運転状況であった場合に、上記基準温度T1を高くしたり、上記基準時間t1を長くしたりすることにより、凝縮水を充分に除去した上で、センサ素子を加熱することができる。それ故、センサ素子の被水割れを効果的に防ぐことができる。
また、前回運転のエンジン停止前の運転状況として、上記低温積算時間tdwnが、所定の基準時間t0以上であった場合と、所定の基準時間t0未満であった場合とで、次回運転のエンジン始動後におけるヒータの制御の基準を変更する。
これにより、前回運転のエンジン停止前の運転状況として、凝縮水が排気系3に滞留しやすい運転状況であったか否かによって、次回運転のエンジン始動後のヒータ制御の基準を変えることができる。
そのため、ガスセンサ4の機能を充分に発揮させつつ、センサ素子の被水割れを効果的に防止することができる。
つまり、本例においては、図6、図7に示すごとく、低温積算時間tdwnが基準時間t0以上であった場合に、低温積算時間tdwnが基準時間t0未満であった場合よりも、基準温度T1及び基準時間t1の値を大きくする。そのため、前回運転のエンジン停止前の運転状況として、凝縮水が排気系3に滞留しやすい運転状況であったか否かによって、次回運転のエンジン始動後のヒータ制御における基準温度T1を高くするか否か、基準時間t1を長くするか否かを決めることができる。これにより、ガスセンサ4の機能を充分に発揮させつつ、センサ素子の被水割れを効果的に防止することができる。
以上のごとく、本例によれば、センサ素子の被水割れを効果的に防ぐことができるガスセンサ用のヒータ制御装置を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図10、図11に示すごとく、基準温度T1(B)及び基準時間t1(b)の値の大きさを、低温積算時間tdwnのきさに応じて大きくするよう構成した、ガスセンサ用のヒータ制御装置の例である。
実施例1に示したように低温積算時間tdwnが基準時間t0以上の場合に採用する基準温度T1(B)及び基準時間t1(b)を、一定値とするのではなく、図10、図11に示すごとく、低温積算時間tdwnが大きくなるほど基準温度T1(B)及び基準時間t1(b)が大きくなるようにする。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、ガスセンサ4の機能の発揮と、センサ素子の被水割れの防止を、一層効率的に行うことができる。即ち、上記低温積算時間tdwnが基準時間t0を上回っていても、その上回り方が小さいときには、滞留している凝縮水の量が少ないと推定されるため、上記基準温度T1や上記基準時間t1の値の増加量を小さくすることができる。
また、低温積算時間tdwnの基準時間t0に対する上回り方が大きいときには、滞留している凝縮水の量が少ないと推定されるため、上記基準温度T1や上記基準時間t1の値の増加量を大きくすることができる。
これにより、必要な分だけヒータ通電開始時期を遅らせることができるため、ガスセンサの早期活性を確保しつつ、効果的にセンサ素子の被水割れを防ぐことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図12に示すごとく、前回運転のエンジン停止前の運転状況を判定するための第1のフローを変更した、ガスセンサ用のヒータ制御装置の例である。
即ち、まず実施例1と同様にステップS500において第1のフローの制御を開始し、温度検出手段11によって検出した排気系3の温度を読み込む(ステップS501)。
次に、ヒータが通電しているか否かを判定する(ステップS502)。
そして、ヒータが通電していると判断された場合には、低温積算時間tdwnをクリアした後(ステップS503)、後述するステップS507へ進む。一方、ヒータが通電していないと判断された場合には、排気系温度が所定の基準温度T0以下か否かを、上記温度低下判定手段12によって判定する(ステップS504)。
この第1のフローでは、エンジン停止前の運転状況において、アイドルなどの排気温度が低下している状態の積算時間を記憶させることが目的である。そのため、ヒータ通電している状態においては、そもそも排気管中に水が無いことが判定されている状態であるので、低温積算時間tdwnをクリアするものである。
ステップS504において、上記温度低下判定手段12によって、排気系温度が基準温度T0以下であると判断された場合には、低温積算時間tdwnを加算し(ステップS505)、排気系温度が基準温度T0以下であると判断された場合には、低温積算時間tdwnを減算する(ステップS506)。ただし、この減算は、低温積算時間tdwnが0になった後は行わない。
ここでは排気温度の低下によりヒータ通電が一旦切られたあと、再びヒータ通電が可能となるまでの排気系温度低下時間を積算し、これを排気管中の凝縮水量として推定しているものである。そして、排気系温度が基準温度T0を超えているときには、低温積算時間tdwnを減算することにより、排気管中の凝縮水が蒸発して減少していると推定するものである。
次に、エンジン停止(イグニッションオフ)されたか否かを判断し(ステップS507)、エンジン停止と判断された場合には、上記低温積算時間tdwnをメモリ(低温積算時間記憶手段14)に記憶して第1のフローを終了する(ステップS508、S509)。
一方、ステップS507において、エンジン停止と判断されなかった場合は、再びステップS501に戻り排気系3の温度を読み込む。
以上の第1のフローにより、エンジン停止前における運転状況に応じて変化する排気管中の凝縮水の推定量に対応した、低温積算時間tdwnが履歴として残る。そして、この低温積算時間tdwnを、次回運転のエンジン始動後のガスセンサ用のヒータ制御に反映する。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、排気系3における凝縮水の推定量に、より精確に対応したヒータ制御を行うことができる。そのため、素子割れを一層効果的に防ぐことができるヒータ制御を行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(比較例)
本例は、図13に示すごとく、前回運転のエンジン停止前の運転状況を反映させることなく、次回運転のエンジン始動後におけるガスセンサ用のヒータ制御を行う例である。
まず、ステップS600で本フローの処置を開始し、ステップS601で排気系の温度を読み込み、その温度が所定の基準温度以上か否かをステップS602で判定する。
ステップS602における判断がNOの場合(排気系温度が基準温度未満の場合)は現在の状態を維持し、ステップS602における判断がYESの場合(排気系温度が基準温度以上の場合)はステップS603に進み所定の基準時間が経過したかどうかを判定する。このステップS603における判断がYESの場合には排気系に水が無くなったと判定し、ステップS604でヒータ通電を開始する。
一旦ヒータ通電を開始した後もステップS605で排気系の温度を読み込み、ステップS606で排気系温度が所定の基準温度未満か否かを判定する。ステップS606における判断がNOの場合(排気系温度が基準温度以上の場合)はヒータ通電を継続し、YESの場合(排気系温度が基準温度未満の場合)は、ステップS607でヒータ通電を停止する。そして、ステップS601へ戻り、ステップS601〜S603において、再び排気系温度が上昇するのを待つ。
このようにして、本例においては、排気系の温度が一定の基準温度に達して一定の基準時間を経過したか否かを基にヒータ通電の可否を判断している。
しかしながら、例えば前回運転のエンジン停止前の運転状況において、アイドル放置のような排気温度が低い状態が長時間継続し、排気管中に凝縮水が多量に滞留する場合がある。かかる場合には、上記ステップS602〜S603で排気系の温度が基準温度を上回り基準時間が経過したと判定しても、本例の制御においては、前回運転のエンジン停止時の排気管中の水分状態は考慮されていないので、排気系の温度情報だけでは排気管中に水が無くなったという判定精度が保障できないといった問題がある。
これに対して、本発明のヒータ制御手段においては、前回運転のエンジン停止前の運転状況を記憶することと、その運転状況に対応して次回運転のエンジン始動後におけるヒータの制御の基準を変更することにより、排気管中の水が無くなったという判定を精度良く行うことができる。
実施例1における、ディーゼルエンジンの排気系を示す説明図。 実施例1における、ヒータ制御の概略のフローを示す説明図。 実施例1における、前回運転のエンジン停止前の運転状況を基に低温積算時間tdwnを求める第1のフローを示す説明図。 実施例1における、次回運転のエンジン始動後のヒータ制御についての第2のフローを示す説明図。 実施例1における、ガスセンサ用のヒータ制御装置の概念図。 実施例1における、低温積算時間tdwnと基準温度T1との関係を示す線図。 実施例1における、低温積算時間tdwnと基準時間t1との関係を示す線図。 実施例1における、ヒータ通電時期を示す線図。 実施例1における、車速及びイグニッション、オン、オフの時間変化を示す線図。 実施例2における、低温積算時間tdwnと基準温度T1との関係を示す線図。 実施例2における、低温積算時間tdwnと基準時間t1との関係を示す線図。 実施例3における、前回運転のエンジン停止前の運転状況を基に低温積算時間tdwnを求める第1のフローを示す説明図。 比較例における、ヒータ制御のフローを示す説明図。
符号の説明
1 ヒータ制御装置
2 ディーゼルエンジン
3 排気系
4 ガスセンサ

Claims (6)

  1. ディーゼルエンジンの排気系に配置されたガスセンサのセンサ素子を加熱するためのヒータを制御するヒータ制御装置であって、
    前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて、次回運転のエンジン始動後における上記ヒータの制御の基準を変更するよう構成してあることを特徴とするガスセンサ用のヒータ制御装置。
  2. 請求項1において、上記ヒータ制御装置は、排気系の温度が所定の基準温度T1以上となっている積算時間である高温積算時間tupが、所定の基準時間t1以上経過したとき、上記ヒータの通電を開始するよう構成されており、上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方は、上記前回運転のエンジン停止前の運転状況に応じて変更されるよう構成してあることを特徴とするガスセンサ用のヒータ制御装置。
  3. 請求項1又は2において、前回運転のエンジン停止前の運転状況として、排気系の温度が所定の基準温度T0以下となっていた積算時間である低温積算時間tdwnが、所定の基準時間t0以上であった場合と、所定の基準時間t0未満であった場合とで、次回運転のエンジン始動後における上記ヒータの制御の基準を変更するよう構成してあることを特徴とするガスセンサ用のヒータ制御装置。
  4. 請求項3において、上記ヒータ制御装置は、排気系の温度が所定の基準温度T1以上となっている積算時間である高温積算時間tupが、所定の基準時間t1以上経過したとき、上記ヒータの通電を開始するよう構成されており、上記低温積算時間tdwnが上記基準時間t0以上であった場合に、上記低温積算時間tdwnが上記基準時間t0未満であった場合よりも、上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方の値を大きくするよう構成してあることを特徴とするガスセンサ用のヒータ制御装置。
  5. 請求項4において、上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方の値の大きさを、上記低温積算時間tdwnの大きさに応じて大きくするよう構成してあることを特徴とするガスセンサ用のヒータ制御装置。
  6. 請求項4又は5において、上記ヒータ制御装置は、排気系の温度を検出する温度検出手段と、排気系の温度が上記基準温度T0以下となっているかを判定する温度低下判定手段と、上記低温積算時間tdwnを計測する低温時間積算手段と、上記低温積算時間tdwnを記憶する低温積算時間記憶手段と、上記低温積算時間tdwnが上記基準時間t0以上であるかにより上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方の値を変更する必要があるかを判定する基準変更要否判定手段と、該基準変更要否判定手段の判定結果に基づいて上記基準温度T1及び上記基準時間t1の少なくとも一方の値を変更する基準変更手段と、排気系の温度が上記基準温度T1以上となっているかを判定する温度上昇判定手段と、上記高温積算時間tupを計測する高温時間積算手段と、上記高温積算時間tupが上記基準時間t1以上となっているかにより上記ヒータの通電の可否を判定するヒータ通電可否判定手段と、該ヒータ通電可否判定手段の判定結果に基づいて上記ヒータの通電を行うヒータ通電制御手段とを有することを特徴とするガスセンサ用のヒータ制御装置。
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