JP6406311B2 - 排気センサの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気センサの制御装置に関する。
従来から、排気ガス中の特定の成分を検出するために、内燃機関の排気通路に排気センサを配置することが知られている(例えば、特許文献1〜4を参照)。特許文献1、2に記載の排気センサは、電気化学セルが設けられた素子本体と、素子本体の外面上に形成されると共に多孔質セラミックから構成された保護層とを備える。排気センサは排気ガスに曝されるように排気管に固定され、排気ガスの一部は保護層を通過して素子本体内に流入する。また、排気センサは、電気化学セルが所定の作動温度以上となるように素子本体を加熱するヒータを備える。
ところで、排気管の温度が水の露点温度以下である場合、排気ガス中の水蒸気が凝縮し、凝縮水が発生する。排気通路に凝縮水が存在していると、凝縮水の水滴が排気ガスと共に排気センサの保護層に衝突する。保護層が撥水性を有しない場合、保護層に衝突した水滴は保護層内に浸透する。ヒータによる加熱によって保護層の温度が高温である場合には、保護層内に浸透した水滴は保護層内で蒸発する。この結果、保護層及び素子本体に熱衝撃が加えられ、素子割れが発生する場合がある。
そこで、特許文献1、2には、排気センサの素子割れを防止すべく、ライデンフロスト現象を利用して排気センサの保護層に撥水性を付与することが記載されている。ライデンフロスト現象とは、水滴が高温の保護層に衝突したときに、保護層と水滴との間に蒸気膜が形成されることで保護層と水滴との間の熱伝導が抑制される現象である。ライデンフロスト現象が発生すると、水滴が保護層からはじかれるため、保護層内に水が浸透することが抑制される。
特許文献1に記載の発明では、内燃機関の始動の際に、ライデンフロスト現象を用いて素子割れを防止すべく、排気センサの周囲温度が露点温度に達するまで、センサ表面の温度が、作動温度よりも高い衝撃対抗温度に保持される。その後、排気センサの周囲温度が露点温度に達すると、センサ表面の温度は衝撃対抗温度から作動温度に低下せしめられる。
特表2009−529691号公報 特開2012−093330号公報 特開昭60−006038号公報 特開2007−041006号公報
ところで、内燃機関の始動後、ヒータによって素子本体及び保護層を加熱するとき、排気センサのヒータには、内燃機関を搭載した車両のバッテリから電力が供給される。しかしながら、内燃機関の始動の際には、内燃機関のクランキングのためにバッテリの負荷が増大し、バッテリの電圧が一時的に低下する。排気センサの素子本体及び保護層を加熱すべくバッテリ電圧の低下時にヒータの消費電力を増大させると、バッテリ電圧の回復が遅れ、燃料噴射量の制御等に悪影響を及ぼす。
そこで、本発明の目的は、ヒータの消費電力の増加を抑制しつつ、被水による排気センサの素子割れを防止することができる排気センサの制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明では、内燃機関の排気通路に配置されると共に排気ガス中の特定の成分を検出する排気センサを制御する、排気センサの制御装置であって、前記排気センサは、電気化学セルが設けられた素子本体と、該素子本体の外面上に形成されると共に多孔質セラミックから構成された保護層と、バッテリから電力が供給されることによって前記素子本体及び前記保護層を加熱するヒータとを備え、当該制御装置は、前記バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、前記電気化学セルの目標温度を設定すると共に前記電気化学セルの温度が前記目標温度になるように前記バッテリから前記ヒータに供給される電力を制御するヒータ制御部とを備え、前記ヒータ制御部は、前記内燃機関の始動後、前記バッテリ電圧検出部によって検出された前記バッテリの電圧が所定電圧に回復するまで前記目標温度を第一温度に設定し、前記バッテリ電圧検出部によって検出された前記バッテリの電圧が前記所定電圧に回復したときに前記目標温度を前記第一温度から第二温度に切り替え、前記第一温度は前記電気化学セルの作動温度よりも低く且つ前記保護層の外面においてライデンフロスト現象が発生する最低温度以上の温度であり、前記第二温度は前記作動温度以上の温度である、排気センサの制御装置が提供される。
第2の発明では、第1の発明において、前記ヒータ制御部は、前記内燃機関の始動後、前記目標温度を前記第一温度に設定する前に、前記目標温度が前記第一温度に設定されたときに前記ヒータに供給される電力よりも小さい電力を前記ヒータに供給する。
第3の発明では、第2の発明において、前記ヒータ制御部は、前記内燃機関の始動後、前記目標温度を前記第一温度に設定する前に、前記目標温度を第三温度に設定し、該第三温度は水の沸点以上前記第一温度未満の温度である。
第4の発明では、第1から第3のいずれか一つの発明において、前記排気センサは、排気流れ方向において最も上流側に配置された上流側排気センサと、該上流側排気センサの排気流れ方向下流側に配置された下流側排気センサとを含み、前記ヒータ制御部は、前記内燃機関の始動後、前記バッテリ電圧検出部によって検出された前記バッテリの電圧が前記所定電圧に回復するまで、前記上流側排気センサにおける前記目標温度を前記第一温度に設定し、且つ、前記下流側排気センサにおける前記目標温度を前記最低温度未満の温度に設定し又は前記下流側排気センサの前記ヒータへの電力供給を停止する。
第5の発明では、第1から第4のいずれか一つの発明において、前記排気センサ周りの排気管の温度を推定する温度推定部を更に備え、前記ヒータ制御部は、前記バッテリ電圧検出部によって検出された前記バッテリの電圧が前記所定電圧に回復した後、前記温度推定部によって推定された前記排気管の温度が水の沸点以上の温度に達したときに前記目標温度を前記第二温度から第四温度に切り替え、前記第二温度は前記作動温度よりも高い温度であり、前記第四温度は前記作動温度である。
本発明によれば、ヒータの消費電力の増加を抑制しつつ、被水による排気センサの素子割れを防止することができる排気センサの制御装置が提供される。
図1は、本発明の第一実施形態に係る排気センサの制御装置が用いられる内燃機関を概略的に示す図である。 図2は、空燃比センサの拡大図である。 図3は、図2のA−A線に沿った空燃比センサのセンサ素子の断面図である。 図4は、保護層に衝突する水滴の量と保護層の温度とを変化させたときのライデンフロスト現象の発生の有無を示すグラフである。 図5は、本発明の第一実施形態に係る排気センサの制御装置等の構成を概略的に示すブロック図である。 図6は、内燃機関を始動させるときの内燃機関のオンオフ等の概略的なタイムチャートである。 図7は、本発明の第一実施形態における目標温度設定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図8は、本発明の第二実施形態に係る排気センサの制御装置が用いられる内燃機関を概略的に示す図である。 図9は、内燃機関を始動させるときの内燃機関のオンオフ等の概略的なタイムチャートである。 図10は、本発明の第二実施形態における目標温度設定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図11は、本発明の第三実施形態に係る排気センサの制御装置等の構成を概略的に示すブロック図である。 図12は、本発明の第三実施形態に係る排気センサの制御装置が用いられる内燃機関を概略的に示す図である。 図13は、経過時間及び積算空気量と排気管の温度との関係を示すマップである。 図14は、内燃機関を始動させるときの内燃機関のオンオフ等の概略的なタイムチャートである。 図15は、本発明の第三実施形態における目標温度設定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
最初に図1〜図7を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。
<内燃機関全体の説明>
図1は、本発明の第一実施形態に係る排気センサの制御装置が用いられる内燃機関1を概略的に示す図である。図1に示される内燃機関1は、圧縮自着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)である。内燃機関1は例えば車両に搭載される。
図1を参照すると、内燃機関1は、機関本体100と、各気筒の燃焼室2と、燃焼室2内に燃料を噴射する電子制御式燃料噴射弁3と、吸気マニホルド4と、排気マニホルド5とを備える。吸気マニホルド4は吸気管6を介してターボチャージャ(過給機)7のコンプレッサ7aの出口に連結される。コンプレッサ7aの入口は吸気管6を介してエアクリーナ8に連結される。吸気管6内にはステップモータにより駆動されるスロットル弁9が配置される。さらに、吸気管6周りには吸気管6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置13が配置される。図1に示した内燃機関1では機関冷却水が冷却装置13内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。吸気マニホルド4及び吸気管6は、空気を燃焼室2に導く吸気通路を形成する。
一方、排気マニホルド5は排気管27を介してターボチャージャ7のタービン7bの入口に連結される。タービン7bの出口は、排気管27を介して、排気浄化触媒28を内蔵したケーシング29に連結される。排気マニホルド5及び排気管27は、燃焼室2における混合気の燃焼によって生じた排気ガスを排出する排気通路を形成する。排気浄化触媒28は、例えば、排気ガス中のNOxを還元浄化する選択還元型NOx低減触媒(SCR触媒)又はNOx吸蔵還元触媒である。また、排気通路には、排気ガス中の粒子状物質(PM)を低減するために、酸化触媒、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)等が配置されてもよい。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、「EGR」という)通路14を介して互いに連結される。EGR通路14内には電子制御式EGR制御弁15が配置される。また、EGR通路14周りにはEGR通路14内を流れるEGRガスを冷却するためのEGR冷却装置20が配置される。図1に示した実施形態では機関冷却水がEGR冷却装置20内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。
燃料は電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ19によって燃料タンク33から燃料配管34を介してコモンレール18内に供給される。コモンレール18内に供給された燃料は各燃料供給管17を介して各燃料噴射弁3に供給される。
内燃機関1の各種制御は電子制御ユニット(ECU)80によって実行される。ECU80はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス81によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)82、RAM(ランダムアクセスメモリ)83、CPU(マイクロプロセッサ)84、入力ポート85及び出力ポート86を備える。負荷センサ101及びエアフロメータ102の出力が、対応するAD変換器87を介して入力ポート85に入力される。一方、出力ポート86は、対応する駆動回路88を介して、燃料噴射弁3、スロットル弁駆動用ステップモータ、EGR制御弁15及び燃料ポンプ19に接続されている。
負荷センサ101は、アクセルペダル120の踏込み量に比例した出力電圧を発生させる。したがって、負荷センサ101は機関負荷を検出する。エアフロメータ102は、吸気通路においてエアクリーナ8とコンプレッサ7aとの間に配置され、吸気管6内を流れる空気流量を検出する。さらに、入力ポート85には、クランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ108が接続され、クランク角センサ108によって機関回転数が検出される。
なお、内燃機関1は、燃焼室に点火プラグが配置された火花点火式内燃機関であってもよい。また、気筒配列、吸排気系の構成及び過給機の有無のような内燃機関1の具体的な構成は、図1に示した構成と異なっていてもよい。
<空燃比センサの説明>
本実施形態では、排気センサの制御装置によって制御される排気センサとして、内燃機関1の排気通路に空燃比センサ10が配置されている。空燃比センサ10は、内燃機関1の排気通路を流れる排気ガス中の特定の成分を検出する。具体的には、空燃比センサ10は、排気ガス中の酸素濃度を検出することで、排気ガスの空燃比をリニアに検出する。
本実施形態では、空燃比センサ10は排気通路において排気浄化触媒28の排気流れ方向上流側に配置されている。なお、空燃比センサ10は、排気通路の他の位置、例えば排気浄化触媒28の排気流れ方向下流側に配置されてもよい。
以下、図2及び図3を参照して、空燃比センサ10の構成について説明する。図2は、空燃比センサ10の拡大図である。図2では、空燃比センサ10の先端側が断面図で示されている。空燃比センサ10は、先端部11が排気管27内に挿入された状態で排気管27に固定される。空燃比センサ10は、その内部に、板状の形状を有するセンサ素子12を備えている。
図3は、図2のA−A線に沿った空燃比センサ10のセンサ素子12の断面図である。図3に示されるように、空燃比センサ10のセンサ素子12は、センサセル51が設けられた素子本体50と、素子本体50の外面上に形成された保護層60とを備える。
素子本体50は被測ガス室30及び基準ガス室31を備えている。空燃比センサ10が内燃機関1の排気通路に配置されたとき、被測ガス室30には、排気通路を流れる排気ガスが被測ガスとして導入される。基準ガス室31には基準ガスが導入される。基準ガスは例えば大気である。この場合、基準ガス室31は大気に開放されている。
空燃比センサ10は、複数の層を積層して構成された積層型空燃比センサである。素子本体50は、固体電解質層40、拡散律速層16、第一不透過層21、第二不透過層22及び第三不透過層23を備える。固体電解質層40は、酸化物イオン伝導性を有する薄板体である。固体電解質層40は、例えば、ZrO2(ジルコニア)、HfO2、ThO2、Bi23等にCaO、MgO、Y23、Yb23等を安定剤として添加した焼結体である。拡散律速層16は、ガス透過性を有する薄板体である。拡散律速層16は、例えば、アルミナ、マグネシア、けい石質、スピネル、ムライト等の多孔質セラミックから構成されている。不透過層21〜23は、ガス不透過性の薄板体であり、例えばアルミナを含む。
素子本体50の各層は、図3の下方から、第一不透過層21、第二不透過層22、固体電解質層40、拡散律速層16、第三不透過層23の順に積層されている。被測ガス室30は、固体電解質層40、拡散律速層16及び第三不透過層23によって区画形成されている。排気ガスは保護層60及び拡散律速層16を通って被測ガス室30内に導入される。拡散律速層16は被測ガスの拡散律速を行う。なお、被測ガス室30は、固体電解質層40に隣接し且つ被測ガスが導入されるように構成されていれば、如何なる態様で構成されてもよい。
基準ガス室31は固体電解質層40及び第二不透過層22によって区画形成されている。なお、基準ガス室31は、固体電解質層40に隣接し且つ基準ガスが流入するように構成されていれば、如何なる態様で構成されてもよい。
センサセル51は、固体電解質層40、第一電極41及び第二電極42を有する電気化学セルである。第一電極41は、被測ガス室30内の被測ガスに曝されるように固体電解質層40の被測ガス室30側の表面上に配置されている。一方、第二電極42は、基準ガス室31内の基準ガスに曝されるように固体電解質層40の基準ガス室31側の表面上に配置されている。第一電極41と第二電極42とは、固体電解質層40を挟んで互いに対向するように配置されている。第一電極41及び第二電極42は、白金(Pt)等の触媒活性の高い貴金属から構成されている。例えば、第一電極41及び第二電極42は、Ptを主成分として含む多孔質サーメット電極である。
保護層60は、素子本体50の外面全体を覆うように、素子本体50の外面上に形成されている。保護層60は、ガス透過性を有し、アルミナ、チタニア、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸化亜鉛等の多孔質セラミックから構成されている。
センサ素子12はヒータ55を更に備える。本実施形態では、ヒータ55は、図3に示されるように、第一不透過層21と第二不透過層22との間に配置される。ヒータ55は、例えば、白金(Pt)とセラミック(例えば、アルミナ等)とを含むサーメットの薄板体であり、通電によって発熱する発熱体である。ヒータ55は素子本体50及び保護層60を加熱する。
センサセル51の第一電極41及び第二電極42には、電気回路70が接続されている。電気回路70は電源71及び電流検出器72を備える。電源71は、第二電極42の電位が第一電極41の電位よりも高くなるように電極間に電圧を印加する。ECU80の出力ポート86は、対応する駆動回路88を介して電源71に接続されている。したがって、ECU80は、電源71を制御して、センサセル51に印加される電圧を制御することができる。また、電流検出器72は、センサセル51に流れる電流をセンサセル51の出力として検出する。電流検出器72の出力は、対応するAD変換器87を介してECU80の入力ポート85に入力される。したがって、ECU80は、電流検出器72によって検出されたセンサセル51の出力を電流検出器72から取得することができる。
空燃比センサ10は、センサセル51に所定の電圧を印加したときにセンサセル51に流れる限界電流を検出することによって排気ガスの空燃比を検出する。したがって、本実施形態における空燃比センサ10は、いわゆる限界電流式空燃比センサである。
<ライデンフロスト現象>
ところで、排気管の温度が水の露点温度以下である場合、排気ガス中の水蒸気が凝縮し、凝縮水が発生する。排気通路に凝縮水が存在していると、凝縮水の水滴が排気ガスと共に空燃比センサ10の保護層60に衝突する。保護層60が撥水性を有しない場合、保護層60に衝突した水滴は保護層60内に浸透する。ヒータ55による加熱によって保護層60の温度が高温である場合には、保護層60内に浸透した水滴は保護層60内で蒸発する。この結果、保護層60及び素子本体50に熱衝撃が加えられ、センサ素子12の素子割れが発生する場合がある。
保護層60は、その温度が高温であるときに撥水性を有する。この特性は、ライデンフロスト現象を発生させることによって得られる。ライデンフロスト現象とは、水滴が高温の保護層60に衝突したときに、保護層60と水滴との間に蒸気膜が形成されることで保護層60と水滴との間の熱伝導が抑制される現象である。ライデンフロスト現象が発生すると、水滴が保護層60からはじかれるため、保護層60内に水が浸透することが抑制される。
ライデンフロスト現象が発生する温度は、一般的には、物体に衝突する液体の種類によって決定されると言われている。しかしながら、本願の発明者は、空燃比センサ10の保護層60のように熱容量が小さい物体では、ライデンフロスト現象が発生する温度が液体の量に応じて変化することを新たに見出した。
図4は、保護層60に衝突する水滴の量と保護層60の温度とを変化させたときのライデンフロスト現象の発生の有無を示すグラフである。図中のバツ印は、ライデンフロスト現象が発生しなかったことを示す。一方、図中の丸印は、ライデンフロスト現象が発生したことを示す。図4から分かるように、ライデンフロスト現象が発生する温度は水滴量に応じて変化している。具体的には、ライデンフロスト現象が発生する温度は、水滴量が多いほど高くなる。この理由は、熱容量が小さい保護層60では、蒸気膜の形成時に保護層60の温度が低下し、保護層60の温度の低下量が水滴量に比例するからであると考えられている。
<内燃機関の始動の際にセンサ素子を加熱することの問題点>
ところで、内燃機関1の始動後、ヒータ55によって素子本体50及び保護層60を加熱するとき、空燃比センサ10のヒータ55には、内燃機関1を搭載した車両のバッテリから電力が供給される。しかしながら、内燃機関1の始動の際には、内燃機関1のクランキングのためにバッテリの負荷が増大し、バッテリの電圧が一時的に低下する。空燃比センサ10の素子本体50及び保護層60を加熱すべくバッテリ電圧の低下時にヒータの消費電力を増大させると、バッテリ電圧の回復が遅れ、燃料噴射量の制御等に悪影響を及ぼす。
このため、内燃機関1の始動時には、ヒータ55の消費電力の増加を抑制しつつ、被水による空燃比センサ10の素子割れを防止することが望まれている。
<排気センサの制御装置の説明>
そこで、本実施形態に係る排気センサの制御装置は、内燃機関1の始動の際に以下の制御を実行する。図5は、本発明の第一実施形態に係る排気センサの制御装置等の構成を概略的に示すブロック図である。排気センサの制御装置はバッテリ電圧検出部80a及びヒータ制御部80bを備える。本実施形態では、バッテリ電圧検出部80a及びヒータ制御部80bはECU80の一部である。
バッテリ電圧検出部80aはバッテリ90の電圧を検出する。ヒータ制御部80bは、ヒータ制御回路56を介してヒータ55を制御することによって、センサ素子12(素子本体50及び保護層60)の温度、特にセンサセル51の温度を制御する。具体的には、ヒータ制御部80bは、センサセル51の目標温度を設定し、センサセル51の温度が目標温度になるようにバッテリ90からヒータ55に供給される電力を制御する。例えば、ヒータ制御部80bは、センサセル51の温度をセンサセル51のインピーダンスに基づいて算出し、算出された温度が目標温度になるように、ヒータ55への供給電力をフィードバック制御する。センサセル51のインピーダンスは、電源71からセンサセル51に高周波の電圧が印加されたときに電流検出器72によって検出されるセンサセル51の出力に基づいて算出される。
ヒータ制御部80bによってバッテリ90からヒータ制御回路56を介してヒータ55に電力が供給されると、素子本体50及び保護層60が加熱される。このとき、保護層60の温度はセンサセル51の温度と相関する。したがって、上述したフィードバック制御によって、センサセル51の温度だけでなく保護層60の温度も制御することができる。
上述したように、内燃機関1の始動時には、内燃機関1のクランキングのためにバッテリ90の負荷が増大し、バッテリ90の電圧が一時的に低下する。このため、ヒータ制御部80bは、ヒータ55の消費電力の増加を抑制すべく、内燃機関1の始動後、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が所定電圧に回復するまで目標温度を第一温度に設定する。所定電圧は、バッテリ90の定格電圧未満の電圧であり、例えば10.5Vである。
第一温度は、センサセル51の作動温度よりも低く且つ保護層60の外面においてライデンフロスト現象が発生する最低温度以上の温度である。センサセル51の作動温度は、センサセル51の活性温度以上の温度であり、例えば750℃である。保護層60の外面においてライデンフロスト現象が発生する最低温度とは、極めて少量の水滴が保護層60に衝突したときにライデンフロスト現象が発生する温度の下限値であり、例えば400℃である。第一温度は、例えば、ライデンフロスト現象が発生する最低温度である400℃にされる。
内燃機関1の始動後、排気管27に到達した排気ガスから生成された凝縮水が空燃比センサ10に向かって飛散するまでには、或る程度の時間がかかる。このため、内燃機関1の始動直後には、空燃比センサ10のセンサ素子12が被水によって割れる可能性は非常に低い。また、内燃機関1の始動直後には、凝縮水の水滴が保護層60に衝突したとしても、水滴量は非常に少ないと推測される。図4から分かるように、ライデンフロスト現象が発生する最低温度は、水滴量が少なくなるほど低くなる。このため、内燃機関1の始動後にバッテリ90の電圧が一時的に低下しているときに、センサセル51の目標温度を作動温度未満の温度に設定したとしても、被水による空燃比センサ10の素子割れを防止することができる。
また、ヒータ制御部80bは、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が上記所定電圧に回復したときに目標温度を第一温度から第二温度に切り替える。第二温度は、センサセル51の作動温度以上の温度である。例えば、第二温度は、センサセル51の作動温度である750℃にされる。このことによって、凝縮水の飛散量が多くなった後も、被水による空燃比センサ10の素子割れを防止することができる。したがって、本実施形態に係る排気空燃比の制御装置によってヒータ55の消費電力の増加を抑制しつつ、被水による空燃比センサ10の素子割れを防止することができる。
また、内燃機関1の始動直後にセンサ素子12の温度を第一温度まで急激に上昇させると、センサ素子12内に残っていた水が突沸し、センサ素子12が割れるおそれがある。このため、本実施形態では、ヒータ制御部80bは、内燃機関1の始動後、センサセル51の目標温度を第一温度に設定する前に、目標温度が第一温度に設定されたときにヒータ55に供給される電力よりも小さい電力をヒータ55に供給する。例えば、ヒータ制御部80bは、内燃機関1の始動後、センサセル51の目標温度を第一温度に設定する前に、所定時間、ヒータ55の通電デューティ比を、目標温度が第一温度に設定されたときの通電デューティ比よりも低くする。このことによって、センサ素子12の急激な温度上昇を抑制することができ、センサ素子12内の水を緩やかに蒸発させることができる。この結果、突沸による空燃比センサ10の素子割れを防止することができる。
なお、ヒータ制御部80bは、内燃機関1の始動後、センサセル51の目標温度を第一温度に設定する前に、センサセル51の目標温度を第三温度に設定してもよい。第三温度は、水の沸点以上第一温度未満の温度であり、例えば120℃である。センサセル51の目標温度が第三温度に設定されたときにヒータ55に供給される電力は、センサセル51の目標温度が第一温度に設定されたときにヒータ55に供給される電力よりも小さい。内燃機関1の始動直後の目標温度を第一温度よりも低くすることによって、センサ素子12の急激な温度上昇を抑制することができる。
<タイムチャートを用いた制御の説明>
以下、図6のタイムチャートを参照して、内燃機関1を始動させるときの制御について具体的に説明する。図6は、内燃機関1を始動させるときの、内燃機関1のオンオフ、バッテリ90の電圧、センサセル51の目標温度及びセンサセル51の温度の概略的なタイムチャートである。図示した例では、センサセル51の温度はセンサセル51のインピーダンスに基づいて算出されている。
図示した例では、時刻t1において内燃機関1が始動される。内燃機関1が始動されると、内燃機関1のクランキングのためにバッテリ90の負荷が増大し、バッテリ90の電圧が14Vから急激に低下する。また、内燃機関1が始動されると、センサセル51の目標温度が120℃に設定される。この結果、センサセル51の温度は120℃に向かって上昇する。
時刻t2において、センサセル51の温度が120℃に到達すると、センサセル51の目標温度が120℃から400℃に切り替えられる。この結果、センサセル51の温度は400℃に向かって上昇する。センサセル51の温度が400℃に達した後、センサセル51の温度は、バッテリ90の電圧が回復するまで、400℃に維持される。
時刻t3において、バッテリ90の電圧が10.5Vまで回復する。このため、時刻t3において、センサセル51の目標温度が400℃から750℃に切り替えられる。この結果、センサセル51の温度は750℃に向かって上昇する。センサセル51の温度が750℃に達した後、センサセル51の温度は750℃に維持される。
<目標温度設定処理>
以下、図7のフローチャートを参照して、センサセル51の目標温度を設定するための制御について説明する。図7は、本発明の第一実施形態における目標温度設定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、内燃機関1の始動後、ECU80によって所定の時間間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS101において、ヒータ制御部80bが、センサセル51の温度Tsが第三温度T3未満であるか否かを判定する。センサセル51の温度Tsはセンサセル51のインピーダンスに基づいて算出される。第三温度T3は、水の沸点以上第一温度T1未満の温度であり、例えば120℃である。
ステップS101においてセンサセル51の温度Tsが第三温度T3未満であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS102に進む。ステップS102では、センサセル51の目標温度TTが第三温度T3に設定される。ステップS102の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS101においてセンサセル51の温度Tsが第三温度T3以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS103に進む。ステップS103では、バッテリ電圧検出部80aがバッテリ90の電圧BVを検出する。
次いで、ステップS104において、ヒータ制御部80bが、バッテリ90の電圧BVが所定電圧Vr未満であるか否かを判定する。所定電圧Vrは、バッテリ90の定格電圧未満の電圧であり、例えば10.5Vである。
ステップS104においてバッテリ90の電圧BVが所定電圧Vr未満であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS105に進む。ステップS105では、ヒータ制御部80bがセンサセル51の目標温度TTを第一温度T1に設定する。第一温度T1は、センサセル51の作動温度よりも低く且つ保護層60の外面においてライデンフロスト現象が発生する最低温度以上の温度であり、例えば400℃である。ステップS105の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS104においてバッテリ90の電圧BVが所定電圧Vr以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS106に進む。ステップS106では、ヒータ制御部80bがセンサセル51の目標温度TTを第二温度T2に設定する。第二温度T2は、センサセル51の作動温度以上の温度であり、例えば750℃である。ステップS106の後、本制御ルーチンは終了する。
なお、本実施形態では、センサセル51の温度Tsが第三温度T3に達したときに目標温度TTを第三温度T3から第一温度T1に切り替えているが、センサセル51の温度Tsが第三温度T3に所定時間維持された後に目標温度TTが第三温度T3から第一温度T1に切り替えられてもよい。また、ステップS102において、ヒータ制御部80bは、目標温度TTを第三温度T3に設定することなく、目標温度が第一温度に設定されたときにヒータ55に供給される電力よりも小さい電力をヒータ55に供給してもよい。例えば、ヒータ制御部80bは、ヒータ55の通電デューティ比を、目標温度が第一温度に設定されたときの通電デューティ比よりも低くする。この場合、ステップS101において、ヒータ制御部80bは、内燃機関1が始動してからの経過時間が所定時間未満であるか否かを判定してもよい。
<第二実施形態>
第二実施形態に係る排気センサの制御装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る排気センサの制御装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図8は、本発明の第二実施形態に係る排気センサの制御装置が用いられる内燃機関1’を概略的に示す図である。内燃機関1’には、二つの空燃比センサ10a、10bと、二つの排気浄化触媒28a、28bが設けられている。第一排気管27aが機関本体100と上流側ケーシング29aとを連結する。第二排気管27bが上流側ケーシング29aと下流側ケーシング29bとを連結する。上流側ケーシング29aは上流側排気浄化触媒28aを内蔵する。下流側ケーシング29bは下流側排気浄化触媒28bを内蔵する。
上流側空燃比センサ10aは上流側排気浄化触媒28aよりも排気流れ方向上流側の第一排気管27aに配置され、下流側空燃比センサ10bは上流側排気浄化触媒28aよりも排気流れ方向下流側の第二排気管27bに配置されている。したがって、上流側空燃比センサ10aは排気流れ方向において最も上流側に配置され、下流側空燃比センサ10bは上流側空燃比センサ10aの排気流れ方向下流側に配置されている。例えば、上流側空燃比センサ10aは、内燃機関1’が搭載された車両のエンジンルームに配置され、下流側空燃比センサ10bは、内燃機関1’が搭載された車両の床下に配置される。
第二排気管27bが第一排気管27aよりも燃焼室2から離れているため、内燃機関1’が始動してから凝縮水が生成されるまでの時間は、第二排気管27bにおいて第一排気管27aよりも長くなる。このため、第二排気管27bに配置された下流側空燃比センサ10bにおいて、バッテリ90の電圧が回復した後にセンサセル51及び保護層60の加熱を開始したとしても、保護層60の表面においてライデンフロスト現象が発生する前にセンサ素子12が被水によって割れる可能性は非常に低い。
そこで、本実施形態では、ヒータ制御部80bは、内燃機関1’の始動後、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が所定電圧に回復するまで、下流側空燃比センサ10bのヒータ55への電力供給を停止する。また、ヒータ制御部80bは、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が所定電圧に回復したときに下流側空燃比センサ10bにおけるセンサセル51の目標温度を第三温度に設定する。第三温度は、水の沸点以上第一温度未満の温度であり、例えば120℃である。さらに、ヒータ制御部80bは、センサセル51の温度が第三温度に達したときに下流側空燃比センサ10bにおけるセンサセル51の目標温度を第三温度から第二温度に切り替える。第二温度は、センサセル51の作動温度以上の温度であり、例えば750℃である。
一方、ヒータ制御部80bは、内燃機関1’の始動後、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が所定電圧に回復するまで、上流側空燃比センサ10aにおけるセンサセル51の目標温度を第一温度に設定する。第一温度は、センサセル51の作動温度よりも低く且つ保護層60の外面においてライデンフロスト現象が発生する最低温度以上の温度であり、例えば400℃である。
本実施形態では、上述した制御を行うことによって、内燃機関に複数の空燃比センサが配置されている場合に、被水による空燃比センサの素子割れを防止しつつ、ヒータの消費電力の増加をより効果的に抑制することができる。
なお、ヒータ制御部80bは、内燃機関1’の始動後、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が所定電圧に回復するまで、下流側空燃比センサ10bにおけるセンサセル51の目標温度をライデンフロスト現象が発生する最低温度未満の温度に設定してもよい。例えば、ヒータ制御部80bは、内燃機関1’の始動後、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が所定電圧に回復するまで、下流側空燃比センサ10bにおけるセンサセル51の目標温度を第三温度に設定してもよい。この場合、ヒータ制御部80bは、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が所定電圧に回復したときに下流側空燃比センサ10bにおけるセンサセル51の目標温度を第三温度から第二温度に切り替える。
<タイムチャートを用いた制御の説明>
以下、図9のタイムチャートを参照して、内燃機関1’を始動させるときの制御について具体的に説明する。図9は、内燃機関1’を始動させるときの、内燃機関1’のオンオフ、バッテリ90の電圧、上流側空燃比センサ10aのセンサセル51の目標温度、上流側空燃比センサ10aのセンサセル51の温度、下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の目標温度及び下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の温度の概略的なタイムチャートである。
図示した例では、時刻t1において内燃機関1’が始動されると、上流側空燃比センサ10aのセンサセル51の目標温度が120℃に設定される。この結果、上流側空燃比センサ10aのセンサセル51の温度は120℃に向かって上昇する。時刻t2において、センサセル51の温度が120℃に到達すると、センサセル51の目標温度が120℃から400℃に切り替えられる。この結果、センサセル51の温度は400℃に向かって上昇する。センサセル51の温度が400℃に達した後、センサセル51の温度は、バッテリ90の電圧が回復するまで、400℃に維持される。
一方、内燃機関1’が始動された後も、下流側空燃比センサ10bのヒータ55はオフにされたままである。下流側空燃比センサ10bのヒータ55は、バッテリ90の電圧が回復するまで、オフにされる。
時刻t3において、バッテリ90の電圧が10.5Vまで回復する。このため、時刻t3において、上流側空燃比センサ10aのセンサセル51の目標温度が400℃から750℃に切り替えられる。この結果、上流側空燃比センサ10aのセンサセル51の温度は750℃に向かって上昇する。上流側空燃比センサ10aのセンサセル51の温度が750℃に達した後、上流側空燃比センサ10aのセンサセル51の温度は750℃に維持される。
一方、時刻t3において、下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の目標温度が120℃に設定される。この結果、下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の温度は120℃に向かって上昇する。時刻t4において、下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の温度が120℃に到達すると、下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の目標温度が120℃から750℃に切り替えられる。この結果、下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の温度は750℃に向かって上昇する。下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の温度が750℃に達した後、下流側空燃比センサ10bのセンサセル51の温度は750℃に維持される。
<目標温度設定処理>
上流側空燃比センサ10aについては、センサセル51の目標温度を設定するために、図7に示した制御ルーチンが実行される。一方、下流側空燃比センサ10bについては、センサセル51の目標温度を設定するために、図10に示した制御ルーチンが実行される。図10は、本発明の第二実施形態における目標温度設定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、内燃機関1’の始動後、ECU80によって所定の時間間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS201において、バッテリ電圧検出部80aがバッテリ90の電圧BVを検出する。次いで、ステップS202において、ヒータ制御部80bが、バッテリ90の電圧BVが所定電圧Vr未満であるか否かを判定する。所定電圧Vrは、バッテリ90の定格電圧未満の電圧であり、例えば10.5Vである。
ステップS202においてバッテリ90の電圧BVが所定電圧Vr未満であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS203に進む。ステップS203では、ヒータ55がオフにされる。すなわち、バッテリ90からヒータ55への電力供給が停止される。ステップS203の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS203においてバッテリ90の電圧BVが所定電圧Vr以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS204に進む。ステップS204では、ヒータ制御部80bが、センサセル51の温度Tsが第三温度T3未満であるか否かを判定する。センサセル51の温度Tsはセンサセル51のインピーダンスに基づいて算出される。第三温度T3は、水の沸点以上第一温度T1未満の温度であり、例えば120℃である。
ステップS204においてセンサセル51の温度Tsが第三温度T3未満であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS205に進む。ステップS205では、ヒータ制御部80bがセンサセル51の目標温度TTを第三温度T3に設定する。第三温度T3は、水の沸点以上第一温度T1未満の温度であり、例えば120℃である。ステップS205の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS204においてセンサセル51の温度Tsが第三温度T3以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS206に進む。ステップS206では、ヒータ制御部80bがセンサセル51の目標温度TTを第二温度T2に設定する。第二温度T2は、センサセル51の作動温度以上の温度であり、例えば750℃である。ステップS206の後、本制御ルーチンは終了する。
なお、ステップS203において、ヒータ制御部80bがセンサセル51の目標温度TTを第三温度T3に設定してもよい。また、内燃機関1’に3つ以上の排気センサが設けられていてもよい。この場合、最も上流側に配置された排気センサについては、図7に示した制御ルーチンが実行され、その他の排気センサについては、図10に示した制御ルーチンが実行される。
<第三実施形態>
第三実施形態に係る排気センサの制御装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る排気センサの制御装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第三実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図11は、本発明の第三実施形態に係る排気センサの制御装置等の構成を概略的に示すブロック図である。排気センサの制御装置は温度推定部80cを更に備える。本実施形態では、温度推定部80cはECU80の一部である。
温度推定部は、空燃比センサ10周りの排気管27の温度(以下、単に「排気管27の温度」という)を推定する。例えば、温度推定部は、排気通路において空燃比センサ10の近傍に配置された排気温度センサ105の出力から排気管27の温度を推定する。本実施形態では、図12に示されるように、排気温度センサ105は、空燃比センサ10の近傍に配置され、排気管27の温度を検出する。排気温度センサ105の出力は、対応するAD変換器87を介してECU80の入力ポート85に入力される。
なお、温度推定部80cは、排気温度センサ105を用いることなく、排気管27の温度を推定してもよい。この場合、内燃機関1において、空燃比センサ10の近傍に排気温度センサ105を設けなくてもよい。例えば、温度推定部80cは、内燃機関1が始動してからの経過時間に基づいて排気管27の温度を推定してもよい。この場合、内燃機関1が始動してからの経過時間が長いほど、温度推定部80cによって推定される排気管27の温度が高くされる。
また、温度推定部80cは、内燃機関1が始動してから燃焼室2に供給された吸入空気量の積算値(以下、「積算空気量」という)に基づいて排気管27の温度を推定してもよい。積算空気量は例えばエアフロメータ102の出力に基づいて算出される。この場合、積算空気量が多いほど、温度推定部80cによって推定される排気管27の温度が高くされる。また、温度推定部80cは、内燃機関1が始動してからの経過時間及び積算空気量に基づいて排気管27の温度を推定してもよい。この場合、温度推定部80cは、例えば、図13に示したようなマップを用いて排気管27の温度を推定する。このマップでは、排気管27の温度PTが経過時間ET及び積算空気量ΣMcの関数として示される。
バッテリ90の電圧が回復した後、排気管27内には多くの凝縮水が生成されるが、排気管27の温度が水の沸点に達すると、生成された凝縮水が蒸発する。また、図4から分かるように、保護層60に衝突する水滴の量が多いほど、ライデンフロスト現象を発生させるために保護層60の温度を高温にする必要がある。このため、排気管27の温度が水の沸点に達するまで、センサセル51の目標温度を作動温度よりも高くすることが好ましい。
そこで、第三実施形態では、ヒータ制御部80bは、バッテリ電圧検出部80aによって検出されたバッテリ90の電圧が所定電圧に回復した後、温度推定部80cによって推定された排気管27の温度が水の沸点以上の温度に達したときにセンサセル51の目標温度を第二温度から第四温度に切り替える。水の沸点は大気圧(1気圧)において100℃である。第二温度は、センサセル51の作動温度よりも高い温度であり、例えば800℃である。第四温度は、センサセル51の作動温度であり、例えば750℃である。この制御によって、第三実施形態では、被水による空燃比センサ10の素子割れをより確実に防止することができる。
<タイムチャートを用いた制御の説明>
以下、図14のタイムチャートを参照して、内燃機関1を始動させるときの制御について具体的に説明する。図14は、内燃機関1を始動させるときの、内燃機関1のオンオフ、バッテリ90の電圧、排気管27の温度、センサセル51の目標温度及びセンサセル51の温度の概略的なタイムチャートである。図示した例では、排気管27の温度は排気温度センサ105の出力から算出されている。また、センサセル51の温度はセンサセル51のインピーダンスに基づいて算出されている。
図示した例では、時刻t1において内燃機関1が始動されると、センサセル51の目標温度が120℃に設定される。この結果、センサセル51の温度は120℃に向かって上昇する。時刻t2において、センサセル51の温度が120℃に到達すると、センサセル51の目標温度が120℃から400℃に切り替えられる。この結果、センサセル51の温度は400℃に向かって上昇する。センサセル51の温度が400℃に達した後、センサセル51の温度は、バッテリ90の電圧が回復するまで、400℃に維持される。
時刻t3において、バッテリ90の電圧が10.5Vまで回復する。このため、時刻t3において、センサセル51の目標温度が400℃から800℃に切り替えられる。この結果、センサセル51の温度は800℃に向かって上昇する。センサセル51の温度が800℃に達した後、センサセル51の温度は、排気管27の温度が水の沸点(100℃)に達するまで、800℃に維持される。
時刻t4において、排気管27の温度が100℃に達する。このため、時刻t4において、センサセル51の目標温度が800℃から750℃に切り替えられる。この結果、センサセル51の温度は750℃に向かって低下する。センサセル51の温度が750℃に達した後、センサセル51の温度は750℃に維持される。
<目標温度設定処理>
図15は、本発明の第三実施形態における目標温度設定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、内燃機関1の始動後、ECU80によって所定の時間間隔で繰り返し実行される。図15におけるステップS301〜ステップS305は、図7におけるステップS101〜ステップS105と同様であることから説明を省略する。
ステップS304においてバッテリ90の電圧BVが所定電圧Vr以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS306に進む。ステップS306では、ヒータ制御部80bが、排気管27の温度PTが基準温度Tr未満であるか否かを判定する。基準温度Trは、水の沸点以上の温度であり、例えば水の沸点である。排気管27の温度PTは、上述したいずれかの方法を用いて温度推定部80cによって推定される。
ステップS306において排気管27の温度PTが基準温度Tr未満であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS307に進む。ステップS307では、ヒータ制御部80bがセンサセル51の目標温度TTを第二温度T2に設定する。第二温度T2は、センサセル51の作動温度よりも高い温度であり、例えば800℃である。ステップS307の後、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS306において排気管27の温度PTが基準温度Tr以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS3088に進む。ステップS308では、ヒータ制御部80bがセンサセル51の目標温度TTを第四温度T4に設定する。第四温度T4は、センサセル51の作動温度であり、例えば750℃である。ステップS308の後、本制御ルーチンは終了する。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、排気センサの制御装置によって制御される排気センサは、排気ガス中の酸素を検出することで排気ガスの空燃比がリッチ又はリーンであることを検出する酸素センサであってもよい。また、排気センサは、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度を検出する窒素酸化物センサ(NOxセンサ)、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)濃度を検出する硫黄酸化物センサ(SOxセンサ)等であってもよい。
また、ヒータ制御部は、内燃機関の始動後、センサセルの目標温度を第三温度に設定することなく、バッテリ電圧検出部によって検出されたバッテリの電圧が所定電圧に回復するまでセンサセルの目標温度を第一温度に設定してもよい。
また、排気センサの素子本体には、センサセルに加えて、他の電気化学セルが設けられていてもよい。他の電気化学セルは、例えば、被測ガス中の酸素を被測ガス室から排出するポンプセル、被測ガス中の特定の成分の濃度を検出するモニタセル等である。この場合、ヒータ制御部は、ポンプセル又はモニタセルの目標温度を設定すると共にポンプセル又はモニタセルの温度が目標温度になるようにヒータを制御してもよい。ポンプセル又はモニタセルの温度はそのインピーダンスから算出される。
また、上述した実施形態は、任意に組み合わせて実施可能である。例えば、図10のステップS206の代わりに、図15のステップS306〜ステップS308が実行されてもよい。
1、1’ 内燃機関
10 空燃比センサ
12 センサ素子
50 素子本体
51 センサセル
55 ヒータ
60 保護層
80 電子制御ユニット(ECU)
80a バッテリ電圧検出部
80b ヒータ制御部
80c 温度推定部
90 バッテリ

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に配置されると共に排気ガス中の特定の成分を検出する排気センサを制御する、排気センサの制御装置であって、
    前記排気センサは、電気化学セルが設けられた素子本体と、該素子本体の外面上に形成されると共に多孔質セラミックから構成された保護層と、バッテリから電力が供給されることによって前記素子本体及び前記保護層を加熱するヒータとを備え、
    当該制御装置は、前記バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、前記電気化学セルの目標温度を設定すると共に前記電気化学セルの温度が前記目標温度になるように前記バッテリから前記ヒータに供給される電力を制御するヒータ制御部とを備え、
    前記ヒータ制御部は、前記内燃機関の始動後、前記バッテリ電圧検出部によって検出された前記バッテリの電圧が所定電圧に回復するまで前記目標温度を第一温度に設定し、前記バッテリ電圧検出部によって検出された前記バッテリの電圧が前記所定電圧に回復したときに前記目標温度を前記第一温度から第二温度に切り替え、前記第一温度は前記電気化学セルの作動温度よりも低く且つ前記保護層の外面においてライデンフロスト現象が発生する最低温度以上の温度であり、前記第二温度は前記作動温度以上の温度である、排気センサの制御装置。
  2. 前記ヒータ制御部は、前記内燃機関の始動後、前記目標温度を前記第一温度に設定する前に、前記目標温度が前記第一温度に設定されたときに前記ヒータに供給される電力よりも小さい電力を前記ヒータに供給する、請求項1に記載の排気センサの制御装置。
  3. 前記ヒータ制御部は、前記内燃機関の始動後、前記目標温度を前記第一温度に設定する前に、前記目標温度を第三温度に設定し、該第三温度は水の沸点以上前記第一温度未満の温度である、請求項2に記載の排気センサの制御装置。
  4. 前記排気センサは、排気流れ方向において最も上流側に配置された上流側排気センサと、該上流側排気センサの排気流れ方向下流側に配置された下流側排気センサとを含み、
    前記ヒータ制御部は、前記内燃機関の始動後、前記バッテリ電圧検出部によって検出された前記バッテリの電圧が前記所定電圧に回復するまで、前記上流側排気センサにおける前記目標温度を前記第一温度に設定し、且つ、前記下流側排気センサにおける前記目標温度を前記最低温度未満の温度に設定し又は前記下流側排気センサの前記ヒータへの電力供給を停止する、請求項1から3のいずれか1項に記載の排気センサの制御装置。
  5. 前記排気センサ周りの排気管の温度を推定する温度推定部を更に備え、
    前記ヒータ制御部は、前記バッテリ電圧検出部によって検出された前記バッテリの電圧が前記所定電圧に回復した後、前記温度推定部によって推定された前記排気管の温度が水の沸点以上の温度に達したときに前記目標温度を前記第二温度から第四温度に切り替え、前記第二温度は前記作動温度よりも高い温度であり、前記第四温度は前記作動温度である、請求項1から4のいずれか1項に記載の排気センサの制御装置。
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