JP2002004934A - 空燃比センサのヒータ制御装置 - Google Patents

空燃比センサのヒータ制御装置

Info

Publication number
JP2002004934A
JP2002004934A JP2000187673A JP2000187673A JP2002004934A JP 2002004934 A JP2002004934 A JP 2002004934A JP 2000187673 A JP2000187673 A JP 2000187673A JP 2000187673 A JP2000187673 A JP 2000187673A JP 2002004934 A JP2002004934 A JP 2002004934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
air
temperature
fuel ratio
ratio sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000187673A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Okuma
重男 大隈
Hiroyuki Osaki
博之 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP2000187673A priority Critical patent/JP2002004934A/ja
Priority to US09/886,222 priority patent/US6723965B2/en
Publication of JP2002004934A publication Critical patent/JP2002004934A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1493Details
    • F02D41/1494Control of sensor heater
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1493Details
    • F02D41/1496Measurement of the conductivity of a sensor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/04Engine intake system parameters
    • F02D2200/0414Air temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1444Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
    • F02D41/1454Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/18Circuit arrangements for generating control signals by measuring intake air flow
    • F02D41/187Circuit arrangements for generating control signals by measuring intake air flow using a hot wire flow sensor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空燃比センサのヒータ制御に際し、排気凝縮
水による素子割れを確実に回避する。 【解決手段】 センサ素子のインピーダンスを計測する
ことにより、素子温度を検出し、この素子温度が目標温
度となるように、センサ素子加熱用のヒータへの通電量
をフィードバック制御する。ここで、排気系の壁温が低
く、排気中の水分が排気系にて結露する条件にて、他の
条件に比べ、低温側となるように、目標温度を設定する
(A)。又は、ヒータへの通電開始前の素子温度に応じ
て、通電量の初期値を設定する(B)。又は、ヒータへ
の通電量を、所定の初期値から、所定の増分ずつ、徐々
に増大させるようにフィードフォワード制御するように
して、素子温度に応じて、通電量の増分及び初期値を設
定する(C)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気系
に装着され、センサ素子加熱用のヒータを備える空燃比
センサのヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の空燃比制御装置として、空燃
比センサにより排気中の酸素濃度などに基づいて実際の
空燃比を検出し、これが目標空燃比となるように、機関
への燃料供給量をフィードバック制御するものが知られ
ている。
【0003】ところで、上記の空燃比フィードバック制
御を行うためには、空燃比センサが活性化していること
が前提条件となり、空燃比センサは、その素子温度が所
定の活性温度に達することで活性化されるため、特開平
11−264811号公報に示されるように、空燃比セ
ンサには、センサ素子加熱用のヒータを装備させて、機
関始動開始からヒータへの通電制御を行っている。
【0004】具体的には、機関始動開始からヒータへの
通電制御(デューティ制御)を行うが、最初は、始動時
の冷却水温に基づき設定される初期デューティ値で通電
し、始動開始から所定の制御時間内で最大デューティ値
となるように、経時と共に徐々に通電量を増加させるよ
うにヒータへの通電制御を行っている。このように経時
と共に徐々に通電量を増加させるようにしているのは、
ヒートショック(熱衝撃)によるセンサ素子の破損等を
防止しながら、センサ素子の早期活性化のための加熱を
良好に行えるようにするためである。
【0005】一方、特開昭61−122556号公報に
は、空燃比センサに備えられるセンサ素子加熱用のヒー
タへの通電量を素子温度に基づいて制御することを目的
として、センサ素子のインピーダンスが素子温度に依存
していることから、センサ素子のインピーダンスを用い
て素子温度を検出することが開示されている。
【0006】具体的には、空燃比センサのセンサ素子に
高周波の交流電圧を印加し、交流電圧の印加によりセン
サ素子に流れる電流値(振幅)よりセンサ素子のインピ
ーダンスを計測し、計測されたインピーダンスより素子
温度を検出するようにしている。
【0007】また、特開平10−26599号公報に
は、センサ素子のインピーダンスが目標インピーダンス
となるようにヒータへの通電量をフィードバック制御す
ることが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空燃比セン
サのヒータ制御装置にあっては、できる限り始動開始か
らヒータへの通電量を大きくして、素子温度を速やかに
上昇させ、センサ素子の早期活性化を図ることで、空燃
比フィードバック制御の開始を早めて、排気性能の向上
を図る必要がある反面、排気系の壁温が低く、機関から
排出される排気中の水分が排気系にて結露する条件、す
なわち、凝縮水が発生する条件のときに、空燃比センサ
の素子温度が高くなると、凝縮水がセンサ素子に当たっ
たときに、ヒートショック(熱衝撃)によって素子割れ
を生じることから、露点を超えるまでは、素子温度の上
昇を抑制するのが望ましい。
【0009】このため、前記特開平11−264811
号公報に記載のヒータ制御装置では、素子温度の上昇を
抑制する制御を行っているのであるが、実際の素子温度
を監視しない一律的な制御であるため、素子形状、ヒー
タ容量、劣化等による個々のセンサのバラツキや、電圧
変動を含むヒータ制御回路のバラツキがある場合、更に
は、外気温や降雨等による環境条件のバラツキにより結
露条件がずれた場合などに、排気凝縮水による素子割れ
を回避できないことがあるという問題点があった。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、空燃比センサのヒータ制御に際し、排気凝縮水によ
る素子割れを確実に回避することができる空燃比センサ
のヒータ制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、図1(A)に示すように、空燃比センサの
センサ素子のインピーダンスを計測することにより、素
子温度を検出する素子温度検出手段と、排気中の水分が
排気系にて結露する条件にて、他の条件に比べ、低温側
となるように、素子温度についての目標温度を設定する
目標温度設定手段と、素子温度が目標温度となるよう
に、ヒータへの通電量をフィードバック制御するヒータ
通電量フィードバック制御手段と、を備えることを特徴
とする。
【0012】請求項2に係る発明では、前記目標温度設
定手段は、排気系の壁温を直接若しくは間接的に検出す
る手段を備え、壁温が所定値以下のときに、排気中の水
分が排気系にて結露する条件とみなすことを特徴とす
る。
【0013】請求項3に係る発明では、前記目標温度設
定手段は、機関冷却水温を検出する手段を備え、水温が
所定値以下のときに、排気中の水分が排気系にて結露す
る条件とみなすことを特徴とする。
【0014】請求項4に係る発明では、前記目標温度設
定手段は、外気温を検出する手段と、機関冷却水温を検
出する手段とを備え、機関始動時の外気温が所定値以下
であることを前提として、水温が所定値以下のときに、
排気中の水分が排気系にて結露する条件とみなすことを
特徴とする。
【0015】また、請求項5に係る発明では、図1
(B)に示すように、空燃比センサのセンサ素子のイン
ピーダンスを計測することにより、素子温度を検出する
素子温度検出手段と、ヒータへの通電開始前の素子温度
に応じて、ヒータへの通電量の初期値を設定する通電量
初期設定手段と、ヒータへの通電開始時に、ヒータへの
通電量を前記初期値に設定し、通電開始後に、素子温度
が所定の目標温度となるように、ヒータへの通電量をフ
ィードバック制御するヒータ通電量フィードバック制御
手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】請求項6に係る発明では、前記通電量初期
設定手段は、ヒータへの通電開始前の素子温度が低いほ
ど、ヒータへの通電量の初期値を小さく設定することを
特徴とする。
【0017】請求項7に係る発明では、前記通電量初期
設定手段は、機関冷却水温を検出する手段を備え、水温
に応じて、通電開始前の素子温度に応じた通電量の初期
値を補正することを特徴とする。
【0018】請求項8に係る発明では、前記通電量初期
設定手段は、機関始動直後の通電開始時か、機関運転中
の通電再開時かを判定する手段を備え、これらに応じ
て、通電開始前の素子温度に応じた通電量の初期値を異
なる値に設定することを特徴とする。
【0019】更に、請求項9に係る発明では、図1
(C)に示すように、空燃比センサのセンサ素子のイン
ピーダンスを計測することにより、素子温度を検出する
素子温度検出手段と、検出された素子温度に応じて、ヒ
ータへの通電量の増分を設定する通電量増分設定手段
と、ヒータへの通電量を、所定の初期値から、前記増分
ずつ、徐々に増大させるように制御するヒータ通電量フ
ィードフォワード制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0020】請求項10に係る発明では、前記通電量増
分設定手段は、素子温度が低いほど、ヒータへの通電量
の増分を小さく設定することを特徴とする。請求項11
に係る発明では、前記通電量増分設定手段は、排気系の
壁温が所定値以下の条件にて、他の条件に比べて、ヒー
タへの通電量の増分を小さく設定することを特徴とす
る。
【0021】請求項12に係る発明では、更に、前記ヒ
ータへの通電開始前の素子温度に応じて、前記ヒータへ
の通電量の初期値を設定する通電量初期設定手段を備え
ることを特徴とする(図1(C)参照)。
【0022】請求項13に係る発明では、前記通電量初
期設定手段は、ヒータへの通電開始前の素子温度が低い
ほど、ヒータへの通電量の初期値を小さく設定すること
を特徴とする。
【0023】請求項14に係る発明では、前記通電量初
期設定手段は、排気系の壁温が所定値以下の条件にて、
他の条件に比べて、ヒータへの通電量の初期値を小さく
設定することを特徴とする。
【0024】更に、請求項15に係る発明では、前記空
燃比センサは、空燃比のリーン・リッチに応じた電圧を
発生するネルンストセル部と、該ネルンストセル部によ
り検出される空燃比のリーン・リッチに応じた方向に所
定の電圧が印加されて空燃比に応じて電流値が連続的に
変化するポンプセル部とを備えてなり、前記素子温度検
出手段は、前記ネルンストセル部に交流電圧を印加し
て、これにより前記ネルンストセル部に流れる電流値よ
り前記ネルンストセル部のインピーダンスを計測するも
のであることを特徴とする。
【0025】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、空燃比セ
ンサのセンサ素子のインピーダンスを計測することによ
り、素子温度を検出して、この素子温度が目標温度とな
るように、ヒータへの通電量をフィードバック制御する
に際し、排気中の水分が排気系にて結露する条件にて、
目標温度を低温側に設定することで、素子温度を低温に
維持して、排気凝縮水による素子割れを回避し、他の条
件では、目標温度を高温側に設定して、早期活性化を図
ることができる。また、素子温度をこれとの相関の高い
インピーダンスにより検出して、フィードバック制御す
るため、部品バラツキ等による影響を受けることなく、
排気凝縮水のよる素子割れを確実に回避できる。
【0026】請求項2に係る発明によれば、排気系の壁
温により結露条件を判定することで、結露条件を的確に
とらえることができる。請求項3に係る発明によれば、
壁温との相関が高い水温を用いて結露条件を判定するこ
とで、結露条件を簡易にとらえることができる。
【0027】請求項4に係る発明によれば、壁温との相
関が高い水温を用いる他、始動時の外気温を考慮して、
結露条件を判定することで、結露条件をより正確にとら
えることができる。
【0028】請求項5、更には請求項6に係る発明によ
れば、空燃比センサのセンサ素子のインピーダンスを計
測することにより、素子温度を正確に検出して、この素
子温度が目標温度となるように、ヒータへの通電量をフ
ィードバック制御するに際し、ヒータへの通電開始前の
素子温度に応じて、ヒータへの通電量の初期値を設定す
ることで、通電開始前の素子温度が低く、結露しやすい
ときには、素子温度の上昇を遅らせて(初期値小)、排
気凝縮水による素子割れを確実に回避し、通電開始前の
素子温度が高く、結露しにくいときには、素子温度の上
昇を早めて(初期値大)、早期活性化を図ることができ
る。また、部品バラツキ等による初期値の定数見直しが
不要となり、機種毎の適合も不要若しくは大幅削減とな
る。
【0029】請求項7に係る発明によれば、通電開始前
の素子温度に応じた通電量の初期値をそのときの水温に
応じて補正することで、壁温との相関の高い水温を考慮
して、素子割れ防止と早期活性化とをより高次元で両立
させ得る。
【0030】請求項8に係る発明によれば、結露しやす
い始動直後の通電開始時か、結露しにくい運転中の通電
再開時かにより、通電量の初期値を異なる値に設定する
ことで、素子割れ防止と早期活性化とをより高次元で両
立させ得る。
【0031】請求項9、更には請求項10に係る発明に
よれば、ヒータへの通電量を、所定の初期値から、所定
の増分ずつ、徐々に増大させるようにフィードフォワー
ド制御するに際し、空燃比センサのセンサ素子のインピ
ーダンスを計測することにより、素子温度を正確に検出
し、検出された素子温度に応じて、ヒータへの通電量の
増分を設定することで、素子温度が低く、結露しやすい
ときには、素子温度の上昇を遅らせて(増分小)、素子
割れを回避し、素子温度が高くなって、結露しにくくな
ったときには、素子温度の上昇を早めて(増分大)、早
期活性化を図ることができる。また、フィードフォワー
ド制御により、制御の簡素化を図ることができる。
【0032】請求項11に係る発明によれば、排気系の
壁温が所定値以下の条件にて、他の条件に比べて、通電
量の増分を小さく設定することで、壁温を考慮して、よ
り正確に制御できる。
【0033】請求項12、更には請求項13に係る発明
によれば、フィードフォワード制御に際し、ヒータへの
通電開始前の素子温度に応じて、通電量の初期値を設定
することで、通電開始前の素子温度が低く、結露しやす
いときには、素子温度の上昇をより遅らせて(初期値
小)、素子割れをより確実に回避し、通電開始前の素子
温度が高く、結露しにくいときには、素子温度の上昇を
より早めて(初期値大)、更なる早期活性化を図ること
ができる。
【0034】請求項14に係る発明によれば、排気系の
壁温が所定値以下の条件にて、他の条件に比べて、通電
量の初期値を小さく設定することで、壁温を考慮して、
より正確に制御できる。
【0035】請求項15に係る発明によれば、ネルンス
トセル部とポンプセル部とを備える空燃比センサにおい
て、ネルンストセル部に交流電圧を印加して、ネルンス
トセル部のインピーダンスを計測することにより、ポン
プセル部での空燃比検出精度に影響を与えることなく、
素子温度と相関のあるインピーダンスを計測することが
できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。図2は内燃機関の空燃比フィードバック制
御装置のシステム図である。
【0037】内燃機関(以下エンジンという)1には、
各気筒毎に、吸気通路2又は燃焼室内に臨むように、燃
料噴射弁3が設けられ、各燃料噴射弁3の燃料噴射はコ
ントロールユニット4により制御される。
【0038】コントロールユニット4は、例えば、エア
フローメータ5からの信号に基づいて検出される吸入空
気量Qaと、クランク角センサ6からの信号に基づいて
検出されるエンジン回転数Neとから、ストイキ(λ=
1)相当の基本燃料噴射量Tp=K×Qa/Ne(Kは
定数)を演算し、これを目標空燃比tλの他、排気通路
7に配置した空燃比センサ8からの信号に基づく空燃比
フィードバック補正係数αにより補正して、最終的な燃
料噴射量Ti=Tp×(1/tλ)×αを演算し、この
Tiに対応するパルス幅の燃料噴射パルスを、エンジン
回転に同期して、各燃料噴射弁3に出力する。
【0039】尚、コントロールユニット4には、各種制
御のため、エンジン1のウォータジャケット内に臨んで
エンジン冷却水温Twを検出する水温センサ9からの信
号が入力されており、また、車両のラジエータの前方な
ど配置されて外気温Taを検出する外気温センサ10を
備える場合は、この外気温センサ10からの信号も入力
されている。
【0040】ここで、空燃比センサ8は、排気通路7に
配置されて、排気中の酸素濃度に応じた信号を出力する
もので、コントロールユニット4は、空燃比センサ8か
らの信号に基づいて、エンジン1に供給されている混合
気の空燃比λを検出し、これが目標空燃比tλとなるよ
うに、空燃比フィードバック補正係数αをPI制御など
により増減設定することで、空燃比λを目標空燃比tλ
にフィードバック制御する。
【0041】また、空燃比センサ8としては、空燃比を
リニアに検出可能ないわゆる広域型空燃比センサを用い
る。図3はかかる広域型空燃比センサ8のセンサ素子構
造を示し、これについて説明する。
【0042】センサ素子の本体20は、酸素イオン導電
性を有するジルコニア等の固体電解質材料で多孔質層に
形成されて、排気通路中に置かれる。本体20の内部に
は、図で下側から、ヒータ21、大気室22、ガス拡散
室23を備えている。
【0043】ヒータ21は、これへの通電により、セン
サ素子を加熱することができる。大気室22は、排気通
路外で、基準ガスである大気と連通するように形成され
ている。
【0044】ガス拡散室23は、本体20の図で上面側
より形成した排気導入孔24により、γアルミナ等から
なる保護層25を介して、排気と連通するように形成さ
れている。
【0045】ここで、大気室22の上壁に設けた電極2
6Aと、ガス拡散室23の下壁に設けた電極26Bと
で、ネルンストセル部26が構成される。また、ガス拡
散室23の上壁に設けた電極27Aと、本体20の上壁
に設けて保護層28で覆った電極27Bとで、ポンプセ
ル部27が構成される。
【0046】ネルンストセル部26は、ガス拡散室23
内の酸素イオン濃度(酸素分圧)によって影響されるネ
ルンストセル部電極26A,26B間の酸素分圧比に応
じて、電圧を発生するようになっている。
【0047】従って、ネルンストセル部電極26A,2
6B間の酸素分圧比によって発生する電圧を検出するこ
とで、空燃比がストイキ(λ=1)に対してリーンであ
るかリッチであるかを検出することができる。
【0048】ポンプセル部27は、これに所定の電圧が
印加されると、これによりガス拡散室23内の酸素イオ
ンが移動して、ポンプセル部電極27A,27B間に電
流が流れるようになっている。
【0049】そして、ポンプセル部電極27A,27B
間に所定の電圧を印加したときに、該電極間を流れる電
流値(限界電流値)Ipは、ガス拡散室23内の酸素イ
オン濃度に影響されるので、電流値Ipを検出すれば、
排気の空燃比を検出することができる。
【0050】すなわち、図4(A)に示すように、ポン
プセル部27の電圧−電流特性は、空燃比λに応じて変
化し、所定の電圧Vpを印加したときの電流値Ipより
排気の空燃比λを検出することができる。
【0051】また、ネルンストセル部26でのリーン・
リッチの出力に基づいて、ポンプセル部27に対する電
圧の印加方向を反転させることで、リーン領域とリッチ
領域との両方の空燃比領域において、図4(B)に示す
ように、ポンプセル部27を流れる電流値Ipに基づい
て、広範囲な空燃比λの検出が可能となる。
【0052】上記のような構造と特性とを有するセンサ
素子に対し、本発明では、ヒータ21への通電制御のた
め、センサ素子の温度を検出すべく、センサ素子(特に
ネルンストセル部26)に高周波の交流電圧を印加し
て、そのインピーダンスを計測する。
【0053】図5は空燃比センサのセンサ素子(ネルン
ストセル部及びポンプセル部)及びセンサ素子加熱用の
ヒータに対する制御回路を示している。ネルンストセル
部26には、インピーダンスの計測のため、マイコン3
0の制御の下に、交流電源31より、高周波の交流電圧
(周波数f=3KHz 、振幅1.75V)を印加し、これによ
りネルンストセル部26に流れる電流値Isを電流検出
用抵抗32と検出アンプ33とにより電圧変換する。
【0054】検出アンプ33からの信号は、例えばハイ
パスフィルタと積分器とからなるインピーダンス検出回
路34に入力することで、交流成分のみを取出して、そ
の振幅からインピーダンスRiを検出する。これによ
り、センサ素子の温度と相関のあるネルンストセル部2
6のインピーダンスRiを計測することができる。
【0055】また、検出アンプ33からの信号は、ロー
パスフィルタ35に入力することで、直流成分のみを取
出して、酸素濃度に応じてネルンストセル部26で発生
する電圧を検出する。これにより、酸素濃度のリーン・
リッチを検出することができる。
【0056】ポンプセル部27には、マイコン30の制
御の下に、直流電源36より所定の電圧Vpを印加する
が、印加方向はネルンストセル部26により検出される
酸素濃度のリーン・リッチに応じて反転させ、これによ
りポンプセル部27に流れる電流Ipを電流検出用抵抗
37と検出アンプ38とにより電圧変換して検出する。
これにより、空燃比λを検出することができる。
【0057】ヒータ21には、バッテリよりバッテリ電
圧VBを印加するが、通電回路中にスイッチング素子3
9を設けてある。従って、このスイッチング素子39の
ON・OFFをマイコン30によりデューティ制御する
ことにより、ヒータ21への通電量を制御することがで
きる。よって以下では、ヒータ21への通電量をデュー
ティDUTY(所定の周期で与えるパルス信号のパルス
幅により通電量を制御する場合の、周期に対するパルス
幅の時間割合;%)により表す。
【0058】次にマイコン30によるヒータ制御をフロ
ーチャートにより説明する。図6は第1実施形態でのヒ
ータ制御のフローチャートであり、所定時間毎に実行さ
れる。
【0059】ステップ1(図にはS1と記す。以下同
様)では、交流電源31をONにして、ネルンストセル
部26に高周波の交流電圧(周波数f=3KHz 、振幅1.
75V)を印加した状態で、交流電圧の印加によりネルン
ストセル部26に流れる電流値(振幅)に基づき、イン
ピーダンス検出回路34等を介して、ネルンストセル部
26のインピーダンスRiを計測する。このインピーダ
ンスRiは空燃比センサの素子温度と相関があり、低温
時ほど大きく、高温になるほど小さくなる。従って、こ
の部分がインピーダンス計測による素子温度検出手段に
相当する。
【0060】ステップ2では、所定のヒータ制御許可条
件が成立しているか否かを判定する。ここで、ヒータ制
御許可条件とは、例えば、エンジン回転中で、バッテリ
電圧が所定値以上であり、かつ、空燃比センサ及びその
ヒータが故障なしと診断されているときとする。
【0061】ヒータ制御許可条件が成立している場合
は、ステップ3へ進む。ステップ3では、ヒータ制御初
回(ヒータ制御開始時で、再開時を含む)か否かを判定
し、ヒータ制御初回の場合は、ステップ4へ進み、ヒー
タデューティDUTYを初期設定する。ここでのヒータ
デューティDUTYの初期設定は、予め定めた初期値に
設定するか、後述する第2実施形態のごとく図9のサブ
ルーチンに従って初期値を設定する。
【0062】ヒータデューティDUTYの初期設定後、
又は、ヒータ制御初回でない場合は、ステップ5へ進
む。ステップ5では、後述する図7のサブルーチンに従
って、センサ素子の目標温度に相当する目標インピーダ
ンス(目標Ri)を設定する。この部分が目標温度設定
手段に相当する。
【0063】ステップ6では、計測されたインピーダン
ス(実Ri)と目標インピーダンス(目標Ri)とを比
較し、比較結果に応じて、ステップ7又はステップ8へ
進んで、PI制御あるいはPID制御などにより、実R
iが目標Riに一致する方向に、ヒータデューティDU
TYを初期値(2回目以降は前回値)に対して増大又は
減少させる。
【0064】従って、始動直後においては、素子温度が
低く、実Riが目標Riより大きいので、ヒータデュー
ティDUTYが初期値から徐々に増大されて、素子温度
が目標温度まで上昇していく。
【0065】このようなステップ6〜8でのヒータデュ
ーティ制御により、センサ素子のインピーダンスRiを
目標Riにフィードバック制御して、素子温度を目標温
度にフィードバック制御することができる。この部分が
ヒータ通電量フィードバック制御手段に相当する。
【0066】一方、ステップ2での判定で、ヒータ制御
許可条件が成立していない場合は、ステップ9へ進ん
で、ヒータデューティDUTY=0として、本ルーチン
を終了する。従って、この場合はヒータ21への通電は
行わない。
【0067】次に、図7のサブルーチンによる目標イン
ピーダンス設定(目標温度設定)について説明する。本
サブルーチンが目標温度設定手段に相当する。ステップ
51では、排気中の水分が排気系にて結露する結露条件
か否かを判定する。
【0068】ここで、結露条件か否かは、次の(1)又
は(2)又は(3)により、判定する。 (1)エンジン1の排気通路7の壁温を検出又は推定
し、壁温が所定値(例えば60℃)以下のときに結露条
件とみなす。結露を生じるか否かは壁温に依存するの
で、壁温を検出するのがよいからである。但し、壁温検
出手段として壁温センサを設けることでコスト増となる
場合は、間接的に検出すべく、エンジン運転条件から推
定する。具体的には、始動時の冷却水温と、始動後の吸
入空気量の積算値に基づく受熱量とから、推定する方法
を挙げることができる。
【0069】(2)冷却水温検出手段としての水温セン
サ9により水温Twを検出し、水温Twが所定値以下の
ときに結露条件とみなす。エンジン冷却水温Twは壁温
との相関が高いからである。
【0070】(3)外気温検出手段として外気温センサ
10を有する場合は、外気温Taと冷却水温Twとを用
い、始動時の外気温Taが所定値以下であったことを前
提条件として、水温Twが所定値以下のときに結露条件
とみなす。始動時の外気温Taを考慮することで、より
正確に結露条件を判定できるからである。
【0071】結露条件の場合は、ステップ52へ進み、
目標インピーダンス(目標Ri)を低温側の目標温度
(例えば350℃)に相当する大側の値(例えば1k
Ω)に設定する。
【0072】結露条件でない場合は、ステップ53へ進
み、目標インピーダンス(目標Ri)を高温側の目標温
度(例えば800℃)に相当する小側の値(例えば 100
Ω)に設定する。
【0073】このような目標温度設定により、冷間時の
始動直後など、凝縮水の発生の可能性がある場合は、素
子温度を所定温度(例えば350℃)未満に維持するよ
うに制御して、素子割れを防止し、凝縮水の発生の可能
性がない場合、あるいは、なくなった場合は、目標温度
を高温設定にして、早期活性化を図るのである。
【0074】尚、本実施形態では説明を省略したが、セ
ンサ素子のインピーダンスRiが高温側の目標温度相当
の目標Riに収束していく過程で、インピーダンスRi
がセンサ素子の活性温度(例えば750℃)に相当する
所定値以下になったときは、活性判定(活性判定フラグ
のセット)を行い、これにより、空燃比センサからの信
号に基づく空燃比フィードバック制御を開始させる。
【0075】また、本実施形態では、目標温度を2段に
切換えたが、結露のしやすさを判定し、これに基づいて
目標温度を複数段(3段以上)に切換えるようにするこ
ともできる。
【0076】次に本発明の他の実施形態について説明す
る。図8は第2実施形態でのヒータ制御のフローチャー
トであり、図6のフローに代えて実行される。
【0077】第2実施形態では、ステップ4でのヒータ
デューティDUTYの初期設定を図9のサブルーチンに
従って行う。この場合、ステップ5での目標インピーダ
ンス設定(目標温度設定)は、予め定めた目標Riに設
定してもよいし、前述の第1実施形態のごとく図7のサ
ブルーチンに従って設定してもよい。
【0078】図9のサブルーチンによるヒータデューテ
ィDUTYの初期設定について説明する。本サブルーチ
ンが通電量初期設定手段に相当する。ステップ41で
は、イグニッション(IGN)ON後1回目か否かを判
定する。この判定は、始動直後のヒータ制御開始時か、
運転中のヒータ制御再開時かを判別するためである。
【0079】イグニッションON後1回目の場合(始動
直後のヒータ制御開始時の場合)は、ステップ42,4
3へ進む。ステップ42では、このときに計測されてい
るセンサ素子のインピーダンスRi(ヒータへの通電開
始前の素子温度に相当)に応じて、テーブルを参照し
て、ヒータデューティDUTYの初期値を設定する。こ
こで、通電開始前のインピーダンスRiが大きいほど
(通電開始前の素子温度が低いほど)、結露を生じやす
いので、昇温を遅らせるように、ヒータデューティDU
TYの初期値を小さく設定する。
【0080】ステップ43では、必要により、ヒータデ
ューティDUTYの初期値を水温Twにより補正する。
具体的には、水温Twが低いほど、結露を生じやすい条
件であるので、ヒータデューティDUTYの初期値を小
側に補正する。
【0081】イグニッションON後1回目でない場合
(運転中のヒータ制御再開時の場合)は、ステップ4
4,45へ進む。ステップ44,45でも、ステップ4
2,43と同様の処理を行うが、運転中のヒータ制御再
開時の場合は、結露を生じにくいので、ステップ44で
参照するテーブルは、相対的に、ヒータデューティDU
TYの初期値を大きく設定するようにしてある(ステッ
プ45での補正についても同様)。
【0082】イメージ的には、始動直後のヒータ制御開
始時の場合は、通電開始前の素子温度が低く、インピー
ダンスが大きいときに(例えば10kΩ以上)、ヒータデ
ューティDUTYの初期値を30%程度に設定し、通電
開始前の素子温度が高く、インピーダンスが小さいとき
に(例えば 300Ω前後)、ヒータデューティDUTYの
初期値を50%程度に設定する。
【0083】また、運転中のヒータ制御再開時の場合
は、通電開始前の素子温度が低く、インピーダンスが大
きいときに(例えば10kΩ以上)、ヒータデューティD
UTYの初期値を60%程度に設定し、通電開始前の素
子温度が高く、インピーダンスが小さいときに(例えば
300Ω前後)、ヒータデューティDUTYの初期値を8
0%程度に設定する。
【0084】このようなヒータデューティDUTYの初
期設定により、ヒータへの通電開始前のセンサ素子のイ
ンピーダンスが大きく、素子温度が低いほど、また、水
温Twが低いほど、更には始動直後のヒータ制御開始時
ほど、結露を生じやすいので、ヒータデューティDUT
Yの初期値を小さくして、素子温度の上昇を遅らせるこ
とで、素子割れを防止し、逆に結露しにくいほど、ヒー
タデューティDUTYの初期値を大きくして、素子温度
の上昇を早めることで、早期活性化を図るのである。
【0085】図10は第3実施形態でのヒータ制御のフ
ローチャートであり、図6又は図8のフローに代えて実
行される。ステップ101では、前述のステップ1と同
様に、空燃比センサの素子温度と相関があるセンサ素子
のインピーダンスRiを計測する。この部分がインピー
ダンス計測による素子温度検出手段に相当する。
【0086】ステップ102では、前述のステップ2と
同様に、所定のヒータ制御許可条件が成立しているか否
かを判定する。ヒータ制御許可条件が成立している場合
は、ステップ103へ進む。
【0087】ステップ103では、ヒータ制御初回(ヒ
ータ制御開始時で、再開時を含む)か否かを判定し、ヒ
ータ制御初回の場合は、ステップ104を経て、ステッ
プ105又はステップ106へ進み、このときに計測さ
れているセンサ素子のインピーダンスRi(ヒータへの
通電開始前の素子温度に相当)に応じて、テーブルを参
照して、ヒータデューティDUTYの初期値を設定す
る。この部分が通電量初期設定手段に相当する。
【0088】ここで、通電開始前のインピーダンスRi
が大きいほど(通電開始前の素子温度が低いほど)、結
露を生じやすいので、昇温を遅らせるように、ヒータデ
ューティDUTYの初期値を小さく設定する。
【0089】但し、前段のステップ104にて、始動時
の水温Tw(排気系の壁温に相関するパラメータとして
採用するものであり、直接壁温を検出してもよい)が所
定値以下であるか否かを判定し、Tw≦所定値の場合
は、結露しやすいので、ステップ105でヒータデュー
ティDUTYの初期値を相対的に低めに設定し、Tw>
所定値の場合は、ステップ106で別のテーブルを用い
てヒータデューティDUTYの初期値を相対的に高めに
設定する。
【0090】イメージ的には、Tw≦所定値の場合、通
電開始前の素子温度が低く、インピーダンスが大きいと
きに(例えば10kΩ以上)、ヒータデューティDUTY
の初期値を30%程度に設定し、通電開始前の素子温度
が高く、インピーダンスが小さいときに(例えば 300Ω
前後)、ヒータデューティDUTYの初期値を50%程
度に設定する。
【0091】ヒータデューティDUTYの初期設定後、
又は、ヒータ制御初回でない場合は、ステップ107を
経て、ステップ108又はステップ109へ進む。ステ
ップ108又はステップ109では、このときに計測さ
れているセンサ素子のインピーダンスRi(現在の素子
温度に相当)に応じて、テーブルを参照して、ヒータデ
ューティDUTYの増分ΔDを設定する。この部分が通
電量増分設定手段に相当する。
【0092】ここで、インピーダンスRiが大きいほど
(素子温度が低いほど)、結露を生じやすいので、昇温
を遅らせるように、ヒータデューティDUTYの増分Δ
Dを小さく設定する。
【0093】但し、前段のステップ107にて、水温T
w(排気系の壁温に相関するパラメータとして採用する
ものであり、直接壁温を検出してもよい)が所定値以下
であるか否かを判定し、Tw≦所定値の場合は、結露し
やすいので、ステップ108でヒータデューティDUT
Yの増分ΔDを相対的に小さめに設定し、Tw>所定値
の場合は、ステップ109で別のテーブルを用いてヒー
タデューティDUTYの増分ΔDを相対的に大きめに設
定する。
【0094】イメージ的には、Tw≦所定値の場合、素
子温度が低く、インピーダンスが大きいときに(例えば
10kΩ以上)、ヒータデューティDUTYの増分ΔDを
0.5%程度に設定し、素子温度が高く、インピーダンス
が小さいときに(例えば 300Ω前後)、ヒータデューテ
ィDUTYの増分ΔDを2%程度に設定する。
【0095】ステップ110では、次式のごとく、ヒー
タデューティDUTYの初期値(2回目以降は前回値)
に対し、増分ΔDを加算して、ヒータデューティDUT
Yを更新する。
【0096】DUTY=DUTY+ΔD この部分がヒータ通電量フィードフォワード制御手段に
相当する。ステップ111では、更新されたヒータデュ
ーティDUTYを所定の上限値と比較し、DUTY≦上
限値の場合は、更新されたデューティDUTYをそのま
ま出力し、DUTY>上限値は、ステップ112でヒー
タデューティDUTYを上限値に規制して出力する。
【0097】一方、ステップ102での判定で、ヒータ
制御許可条件が成立していない場合は、ステップ113
へ進んで、ヒータデューティDUTY=0として、本ル
ーチンを終了する。従って、この場合はヒータ21への
通電は行わない。
【0098】このように、ヒータデューティDUTY
を、所定の初期値から、所定の増分ΔDずつ、徐々に増
大させて、フィードフォワード制御するに当たり、セン
サ素子のインピーダンスRiが大きく、素子温度が低い
ほど、結露しやすいので、ヒータデューティDUTYの
初期値及び増分ΔDを小さくして、素子温度の上昇を遅
らせることで、素子割れを防止し、逆に結露しにくいほ
ど、ヒータデューティDUTYの初期値及び増分ΔDを
大きくして、素子温度の上昇を早めることで、早期活性
化を図るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の実施形態を示す内燃機関の空燃比フ
ィードバック制御装置のシステム図
【図3】 空燃比センサのセンサ素子構造を示す図
【図4】 空燃比センサのセンサ素子の特性図
【図5】 空燃比センサのセンサ素子及びヒータに対す
る制御回路図
【図6】 第1実施形態でのヒータ制御のフローチャー
【図7】 目標インピーダンス設定サブルーチンのフロ
ーチャート
【図8】 第2実施形態でのヒータ制御のフローチャー
【図9】 デューティ初期設定サブルーチンのフローチ
ャート
【図10】 第3実施形態でのヒータ制御のフローチャ
ート
【符号の説明】
1 エンジン 3 燃料噴射弁 4 コントロールユニット 8 空燃比センサ 9 水温センサ 10 外気温センサ 20 センサ素子本体 21 ヒータ 26 ネルンストセル部 27 ポンプセル部 30 マイコン 31 交流電源 34 インピーダンス検出回路 36 直流電源 39 スイッチング素子
フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 BA09 CA01 DA19 EA11 EB08 EB12 EB22 FA00 FA02 FA03 FA20 FA29 FA36 FA38 3G301 HA01 HA15 JA16 KA01 LB02 MA01 NA08 NC02 NC08 ND01 ND41 ND42 PA10Z PD04A PD04Z PD05A PD05Z PD11Z PD13A PD13Z PE03Z PE08Z PG01Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気系に装着され、センサ素子
    加熱用のヒータを備える空燃比センサのヒータ制御装置
    であって、 前記空燃比センサのセンサ素子のインピーダンスを計測
    することにより、素子温度を検出する素子温度検出手段
    と、 排気中の水分が排気系にて結露する条件にて、他の条件
    に比べ、低温側となるように、素子温度についての目標
    温度を設定する目標温度設定手段と、 素子温度が目標温度となるように、前記ヒータへの通電
    量をフィードバック制御するヒータ通電量フィードバッ
    ク制御手段と、 を備えることを特徴とする空燃比センサのヒータ制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記目標温度設定手段は、排気系の壁温を
    直接若しくは間接的に検出する手段を備え、壁温が所定
    値以下のときに、排気中の水分が排気系にて結露する条
    件とみなすことを特徴とする請求項1記載の空燃比セン
    サのヒータ制御装置。
  3. 【請求項3】前記目標温度設定手段は、機関冷却水温を
    検出する手段を備え、水温が所定値以下のときに、排気
    中の水分が排気系にて結露する条件とみなすことを特徴
    とする請求項1記載の空燃比センサのヒータ制御装置。
  4. 【請求項4】前記目標温度設定手段は、外気温を検出す
    る手段と、機関冷却水温を検出する手段とを備え、機関
    始動時の外気温が所定値以下であることを前提として、
    水温が所定値以下のときに、排気中の水分が排気系にて
    結露する条件とみなすことを特徴とする請求項1記載の
    空燃比センサのヒータ制御装置。
  5. 【請求項5】内燃機関の排気系に装着され、センサ素子
    加熱用のヒータを備える空燃比センサのヒータ制御装置
    であって、 前記空燃比センサのセンサ素子のインピーダンスを計測
    することにより、素子温度を検出する素子温度検出手段
    と、 前記ヒータへの通電開始前の素子温度に応じて、前記ヒ
    ータへの通電量の初期値を設定する通電量初期設定手段
    と、 前記ヒータへの通電開始時に、前記ヒータへの通電量を
    前記初期値に設定し、通電開始後に、素子温度が所定の
    目標温度となるように、前記ヒータへの通電量をフィー
    ドバック制御するヒータ通電量フィードバック制御手段
    と、 を備えることを特徴とする空燃比センサのヒータ制御装
    置。
  6. 【請求項6】前記通電量初期設定手段は、ヒータへの通
    電開始前の素子温度が低いほど、ヒータへの通電量の初
    期値を小さく設定することを特徴とする請求項5記載の
    空燃比センサのヒータ制御装置。
  7. 【請求項7】前記通電量初期設定手段は、機関冷却水温
    を検出する手段を備え、水温に応じて、通電開始前の素
    子温度に応じた通電量の初期値を補正することを特徴と
    する請求項5又は請求項6記載の空燃比センサのヒータ
    制御装置。
  8. 【請求項8】前記通電量初期設定手段は、機関始動直後
    の通電開始時か、機関運転中の通電再開時かを判定する
    手段を備え、これらに応じて、通電開始前の素子温度に
    応じた通電量の初期値を異なる値に設定することを特徴
    とする請求項5〜請求項7のいずれか1つに記載の空燃
    比センサのヒータ制御装置。
  9. 【請求項9】内燃機関の排気系に装着され、センサ素子
    加熱用のヒータを備える空燃比センサのヒータ制御装置
    であって、 前記空燃比センサのセンサ素子のインピーダンスを計測
    することにより、素子温度を検出する素子温度検出手段
    と、 検出された素子温度に応じて、前記ヒータへの通電量の
    増分を設定する通電量増分設定手段と、 前記ヒータへの通電量を、所定の初期値から、前記増分
    ずつ、徐々に増大させるように制御するヒータ通電量フ
    ィードフォワード制御手段と、 を備えることを特徴とする空燃比センサのヒータ制御装
    置。
  10. 【請求項10】前記通電量増分設定手段は、素子温度が
    低いほど、ヒータへの通電量の増分を小さく設定するこ
    とを特徴とする請求項9記載の空燃比センサのヒータ制
    御装置。
  11. 【請求項11】前記通電量増分設定手段は、排気系の壁
    温が所定値以下の条件にて、他の条件に比べて、ヒータ
    への通電量の増分を小さく設定することを特徴とする請
    求項9又は請求項10記載の空燃比センサのヒータ制御
    装置。
  12. 【請求項12】前記ヒータへの通電開始前の素子温度に
    応じて、前記ヒータへの通電量の初期値を設定する通電
    量初期設定手段を備えることを特徴とする請求項9〜請
    求項11のいずれか1つに記載の空燃比センサのヒータ
    制御装置。
  13. 【請求項13】前記通電量初期設定手段は、ヒータへの
    通電開始前の素子温度が低いほど、ヒータへの通電量の
    初期値を小さく設定することを特徴とする請求項12記
    載の空燃比センサのヒータ制御装置。
  14. 【請求項14】前記通電量初期設定手段は、排気系の壁
    温が所定値以下の条件にて、他の条件に比べて、ヒータ
    への通電量の初期値を小さく設定することを特徴とする
    請求項12又は請求項13記載の空燃比センサのヒータ
    制御装置。
  15. 【請求項15】前記空燃比センサは、空燃比のリーン・
    リッチに応じた電圧を発生するネルンストセル部と、該
    ネルンストセル部により検出される空燃比のリーン・リ
    ッチに応じた方向に所定の電圧が印加されて空燃比に応
    じて電流値が連続的に変化するポンプセル部とを備えて
    なり、 前記素子温度検出手段は、前記ネルンストセル部に交流
    電圧を印加して、これにより前記ネルンストセル部に流
    れる電流値より前記ネルンストセル部のインピーダンス
    を計測するものであることを特徴とする請求項1〜請求
    項14のいずれか1つに記載の空燃比センサのヒータ制
    御装置。
JP2000187673A 2000-06-22 2000-06-22 空燃比センサのヒータ制御装置 Pending JP2002004934A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000187673A JP2002004934A (ja) 2000-06-22 2000-06-22 空燃比センサのヒータ制御装置
US09/886,222 US6723965B2 (en) 2000-06-22 2001-06-22 Heater control apparatus of air-fuel ratio sensor and method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000187673A JP2002004934A (ja) 2000-06-22 2000-06-22 空燃比センサのヒータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002004934A true JP2002004934A (ja) 2002-01-09

Family

ID=18687612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000187673A Pending JP2002004934A (ja) 2000-06-22 2000-06-22 空燃比センサのヒータ制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6723965B2 (ja)
JP (1) JP2002004934A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016649A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Nissan Motor Co Ltd 排気特性検出装置及び排気センサの加熱方法
JP2007239480A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Nissan Motor Co Ltd 車両の制御方法及び制御装置
JP2015094331A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 日産自動車株式会社 内燃機関用酸素濃度センサの劣化判定装置及び方法
JP2017203644A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 トヨタ自動車株式会社 排気センサの制御装置
JP2021042711A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3843880B2 (ja) * 2001-05-31 2006-11-08 株式会社デンソー ガス濃度センサのヒータ制御装置
US6820598B2 (en) 2002-03-22 2004-11-23 Chrysalis Technologies Incorporated Capillary fuel injector with metering valve for an internal combustion engine
US7357124B2 (en) * 2002-05-10 2008-04-15 Philip Morris Usa Inc. Multiple capillary fuel injector for an internal combustion engine
IL150546A0 (en) * 2002-07-02 2009-02-11 Moshe Lerner Operating system, kit and method for engine
JP4110874B2 (ja) * 2002-08-09 2008-07-02 株式会社デンソー 内燃機関のガスセンサの加熱制御装置
DE50211786D1 (de) * 2002-09-05 2008-04-10 Ford Global Tech Llc Elektrische Heizung für Kraftfahrzeuge sowie Regelungsverfahren
US7337768B2 (en) * 2004-05-07 2008-03-04 Philip Morris Usa Inc. Multiple capillary fuel injector for an internal combustion engine
DE102005006760A1 (de) * 2005-02-15 2006-08-17 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur spannungsgesteuerten Leistungseinstellung der Heizung einer Abgassonde
CN102109864B (zh) * 2009-12-28 2014-12-10 国家电网公司 温度控制电路
EP2816350B1 (en) * 2012-02-14 2019-11-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for exhaust gas sensor
DE102014217402A1 (de) * 2014-09-01 2016-03-03 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Diagnose der Funktion eines Abgassensors
US9664132B2 (en) 2014-12-12 2017-05-30 Ford Global Technologies, Llc Oxygen sensor control responsive to resistance and impedance
US9897025B2 (en) * 2015-03-31 2018-02-20 GM Global Technology Operations LLC Method for controlling an internal combustion engine
DE102016209075A1 (de) * 2016-05-25 2017-06-08 Continental Automotive Gmbh Gassensor mit Leistungsbegrenzung

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61122556A (ja) 1984-11-19 1986-06-10 Nippon Denso Co Ltd 酸素濃度センサ用ヒ−タの電力量制御装置
JPH0566553U (ja) * 1992-02-20 1993-09-03 日本電子機器株式会社 内燃機関の空燃比検出装置
JP3331650B2 (ja) * 1992-12-28 2002-10-07 スズキ株式会社 内燃機関の空燃比制御装置
JPH1026599A (ja) 1996-07-10 1998-01-27 Denso Corp 酸素濃度検出装置
JP3524373B2 (ja) * 1998-03-17 2004-05-10 株式会社日立ユニシアオートモティブ 空燃比センサのヒータ制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016649A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Nissan Motor Co Ltd 排気特性検出装置及び排気センサの加熱方法
JP4591240B2 (ja) * 2005-07-06 2010-12-01 日産自動車株式会社 排気特性検出装置及び排気センサの加熱方法
JP2007239480A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Nissan Motor Co Ltd 車両の制御方法及び制御装置
JP2015094331A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 日産自動車株式会社 内燃機関用酸素濃度センサの劣化判定装置及び方法
JP2017203644A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 トヨタ自動車株式会社 排気センサの制御装置
JP2021042711A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
US20010054608A1 (en) 2001-12-27
US6723965B2 (en) 2004-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002004934A (ja) 空燃比センサのヒータ制御装置
JP4270286B2 (ja) ガスセンサ用の制御装置
US20100132680A1 (en) Exhaust gas sensor heater control apparatus
JPH065217B2 (ja) 空燃比制御装置
JP2010281732A (ja) ガス濃度湿度検出装置
KR0147916B1 (ko) 내연 기관의 연료 성상 검출 장치
US20020078938A1 (en) Heater control apparatus for a gas concentration sensor
JPH01158335A (ja) 酸素濃度センサ用ヒータの制御装置
JPH065047B2 (ja) 空燃比制御装置
JPS60239664A (ja) 酸素センサの加熱装置
JP2002318219A (ja) 酸素センサのヒータ制御装置
JPH04313055A (ja) 空燃比センサの活性化判定装置
JP3524373B2 (ja) 空燃比センサのヒータ制御装置
JPH0461180B2 (ja)
JP3680178B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3869629B2 (ja) 空燃比センサの活性判定装置
JP2001317400A (ja) 空燃比センサの活性判定装置
JP2002022699A (ja) 空燃比センサの素子温度推定装置
JP2002048762A (ja) ガス濃度センサのヒータ制御装置
JP2003172177A (ja) 空燃比センサのヒータ制御装置
JP3854040B2 (ja) 内燃機関の空燃比検出装置
JP3734685B2 (ja) 空燃比センサのセンサ素子温度検出装置
JPH0682416A (ja) 酸素センサの制御装置
JPH0615843B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2001318074A (ja) 空燃比センサのヒータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070220