JP2001318074A - 空燃比センサのヒータ制御装置 - Google Patents
空燃比センサのヒータ制御装置Info
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- JP2001318074A JP2001318074A JP2000132345A JP2000132345A JP2001318074A JP 2001318074 A JP2001318074 A JP 2001318074A JP 2000132345 A JP2000132345 A JP 2000132345A JP 2000132345 A JP2000132345 A JP 2000132345A JP 2001318074 A JP2001318074 A JP 2001318074A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒータ付き空燃比センサのセンサ素子のイン
ピーダンスを検出してヒータ制御を行う一方、センサ素
子過熱状態での素子破壊等を確実に防止する。 【解決手段】 ネルンストセル部とポンプセル部とを備
える空燃比センサに対し、そのネルンストセル部に交流
電圧を印加し、交流電圧の印加によりネルンストセル部
に流れる電流値よりネルンストセル部のインピーダンス
を計測する。そして、計測されたインピーダンスが目標
インピーダンスとなるようにヒータへの通電量をフィー
ドバック制御する。その一方、計測されたインピーダン
スが所定値未満のセンサ素子過熱状態にて、ヒータへの
通電を停止する。
ピーダンスを検出してヒータ制御を行う一方、センサ素
子過熱状態での素子破壊等を確実に防止する。 【解決手段】 ネルンストセル部とポンプセル部とを備
える空燃比センサに対し、そのネルンストセル部に交流
電圧を印加し、交流電圧の印加によりネルンストセル部
に流れる電流値よりネルンストセル部のインピーダンス
を計測する。そして、計測されたインピーダンスが目標
インピーダンスとなるようにヒータへの通電量をフィー
ドバック制御する。その一方、計測されたインピーダン
スが所定値未満のセンサ素子過熱状態にて、ヒータへの
通電を停止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気系
に装着され、センサ素子加熱用のヒータを備える空燃比
センサのヒータ制御装置に関する。
に装着され、センサ素子加熱用のヒータを備える空燃比
センサのヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の空燃比制御装置として、空燃
比センサにより排気中の酸素濃度などに基づいて実際の
空燃比を検出し、これが目標空燃比となるように、機関
への燃料供給量をフィードバック制御するものが知られ
ている。
比センサにより排気中の酸素濃度などに基づいて実際の
空燃比を検出し、これが目標空燃比となるように、機関
への燃料供給量をフィードバック制御するものが知られ
ている。
【0003】ところで、上記の空燃比フィードバック制
御を行うためには、空燃比センサが活性化していること
が前提条件となり、空燃比センサは、その素子温度が所
定の活性温度に達することで活性化されるため、空燃比
センサには、センサ素子加熱用のヒータを装備させて、
機関始動開始からヒータへの通電制御を行っている(特
開平11−264811号公報参照)。
御を行うためには、空燃比センサが活性化していること
が前提条件となり、空燃比センサは、その素子温度が所
定の活性温度に達することで活性化されるため、空燃比
センサには、センサ素子加熱用のヒータを装備させて、
機関始動開始からヒータへの通電制御を行っている(特
開平11−264811号公報参照)。
【0004】一方、特開昭61−12556号公報に
は、空燃比センサに備えられるセンサ素子加熱用のヒー
タへの通電量を素子温度に基づいて制御することを目的
として、センサ素子のインピーダンスが素子温度に依存
していることから、センサ素子のインピーダンスを用い
て素子温度を検出することが開示されている。
は、空燃比センサに備えられるセンサ素子加熱用のヒー
タへの通電量を素子温度に基づいて制御することを目的
として、センサ素子のインピーダンスが素子温度に依存
していることから、センサ素子のインピーダンスを用い
て素子温度を検出することが開示されている。
【0005】具体的には、空燃比センサのセンサ素子に
高周波の交流電圧を印加し、交流電圧の印加によりセン
サ素子に流れる電流値(振幅)よりセンサ素子のインピ
ーダンスを計測し、計測されたインピーダンスより素子
温度を検出するようにしている。
高周波の交流電圧を印加し、交流電圧の印加によりセン
サ素子に流れる電流値(振幅)よりセンサ素子のインピ
ーダンスを計測し、計測されたインピーダンスより素子
温度を検出するようにしている。
【0006】また、特開平10−26599号公報に
は、センサ素子のインピーダンスが目標インピーダンス
となるようにヒータへの通電量をフィードバック制御す
ることが開示されている。
は、センサ素子のインピーダンスが目標インピーダンス
となるようにヒータへの通電量をフィードバック制御す
ることが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空燃比センサのヒータ制御装置にあっては、センサ
素子のインピーダンスに基づいてヒータへの通電量をフ
ィードバック制御したとしても、フィードバック制御の
遅れ等に起因して、センサ素子が過熱状態になることが
あり、このような場合にフィードバック制御のみでは、
過熱状態の一時的な継続により、素子破壊を生じたり、
素子破壊に至らないまでも温度特性による感度変化を生
じて空燃比検出精度が悪化するといった問題点があっ
た。
来の空燃比センサのヒータ制御装置にあっては、センサ
素子のインピーダンスに基づいてヒータへの通電量をフ
ィードバック制御したとしても、フィードバック制御の
遅れ等に起因して、センサ素子が過熱状態になることが
あり、このような場合にフィードバック制御のみでは、
過熱状態の一時的な継続により、素子破壊を生じたり、
素子破壊に至らないまでも温度特性による感度変化を生
じて空燃比検出精度が悪化するといった問題点があっ
た。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、空燃比センサのヒータ制御に際し、センサ素子過熱
状態での素子破壊等を確実に防止することができる空燃
比センサのヒータ制御装置を提供することを目的とす
る。
み、空燃比センサのヒータ制御に際し、センサ素子過熱
状態での素子破壊等を確実に防止することができる空燃
比センサのヒータ制御装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、図1に示すように、空燃比センサのセンサ
素子に交流電圧を印加する交流電圧印加手段と、交流電
圧の印加によりセンサ素子に流れる電流値よりセンサ素
子のインピーダンスを計測するインピーダンス計測手段
と、計測されたインピーダンスが所定値未満のセンサ素
子過熱状態にて前記ヒータへの通電を停止するヒータ通
電停止手段とを設けたことを特徴とする。
る発明では、図1に示すように、空燃比センサのセンサ
素子に交流電圧を印加する交流電圧印加手段と、交流電
圧の印加によりセンサ素子に流れる電流値よりセンサ素
子のインピーダンスを計測するインピーダンス計測手段
と、計測されたインピーダンスが所定値未満のセンサ素
子過熱状態にて前記ヒータへの通電を停止するヒータ通
電停止手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明では、前記空燃比セン
サは、空燃比のリーン・リッチに応じた電圧を発生する
ネルンストセル部と、該ネルンストセル部により検出さ
れる空燃比のリーン・リッチに応じた方向に所定の電圧
が印加されて空燃比に応じて電流値が連続的に変化する
ポンプセル部とを備えてなり、前記交流電圧印加手段
は、前記ネルンストセル部に交流電圧を印加するもので
あり、前記インピーダンス計測手段は、交流電圧の印加
により前記ネルンストセル部に流れる電流値より前記ネ
ルンストセル部のインピーダンスを計測するものである
ことを特徴とする。
サは、空燃比のリーン・リッチに応じた電圧を発生する
ネルンストセル部と、該ネルンストセル部により検出さ
れる空燃比のリーン・リッチに応じた方向に所定の電圧
が印加されて空燃比に応じて電流値が連続的に変化する
ポンプセル部とを備えてなり、前記交流電圧印加手段
は、前記ネルンストセル部に交流電圧を印加するもので
あり、前記インピーダンス計測手段は、交流電圧の印加
により前記ネルンストセル部に流れる電流値より前記ネ
ルンストセル部のインピーダンスを計測するものである
ことを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明では、前記インピーダ
ンスが前記所定値以上のときに、前記インピーダンスが
目標インピーダンスとなるように前記ヒータへの通電量
をフィードバック制御するヒータ通電量フィードバック
制御手段を設けたことを特徴とする。
ンスが前記所定値以上のときに、前記インピーダンスが
目標インピーダンスとなるように前記ヒータへの通電量
をフィードバック制御するヒータ通電量フィードバック
制御手段を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明では、前記インピーダ
ンス計測手段は、計測されたインピーダンスを平滑化処
理する手段を有していることを特徴とする。
ンス計測手段は、計測されたインピーダンスを平滑化処
理する手段を有していることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、空燃比セ
ンサのセンサ素子に交流電圧を印加して、交流電圧の印
加によりセンサ素子に流れる電流値よりセンサ素子のイ
ンピーダンスを計測することで、各種バラツキに影響さ
れることなく、素子温度を知ることができる一方、計測
されたインピーダンスが所定値未満のセンサ素子過熱状
態にてヒータへの通電を停止することで、過熱状態での
素子破壊や、感度変化による空燃比検出精度の悪化を防
止でき、更に消費電力低減にも寄与することができる。
ンサのセンサ素子に交流電圧を印加して、交流電圧の印
加によりセンサ素子に流れる電流値よりセンサ素子のイ
ンピーダンスを計測することで、各種バラツキに影響さ
れることなく、素子温度を知ることができる一方、計測
されたインピーダンスが所定値未満のセンサ素子過熱状
態にてヒータへの通電を停止することで、過熱状態での
素子破壊や、感度変化による空燃比検出精度の悪化を防
止でき、更に消費電力低減にも寄与することができる。
【0014】請求項2に係る発明によれば、ネルンスト
セル部とポンプセル部とを備える空燃比センサにおい
て、ネルンストセル部に交流電圧を印加して、ネルンス
トセル部のインピーダンスを計測することにより、ポン
プセル部での空燃比検出に影響を与えることなく、イン
ピーダンスを検出することができる。
セル部とポンプセル部とを備える空燃比センサにおい
て、ネルンストセル部に交流電圧を印加して、ネルンス
トセル部のインピーダンスを計測することにより、ポン
プセル部での空燃比検出に影響を与えることなく、イン
ピーダンスを検出することができる。
【0015】請求項3に係る発明によれば、通常状態で
は、実インピーダンスが目標インピーダンスとなるよう
にヒータへの通電量をフィードバック制御することで、
素子温度を所望の温度に制御して、早期活性化等を図る
ことができる。
は、実インピーダンスが目標インピーダンスとなるよう
にヒータへの通電量をフィードバック制御することで、
素子温度を所望の温度に制御して、早期活性化等を図る
ことができる。
【0016】請求項4に係る発明によれば、計測された
インピーダンスを平滑化処理して、ヒータ制御に用いる
ことで、制御精度を向上できる。
インピーダンスを平滑化処理して、ヒータ制御に用いる
ことで、制御精度を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。図2は本発明の一実施形態を示す内燃機関
の空燃比フィードバック制御装置のシステム構成を示し
ている。
て説明する。図2は本発明の一実施形態を示す内燃機関
の空燃比フィードバック制御装置のシステム構成を示し
ている。
【0018】内燃機関(以下エンジンという)1には、
各気筒毎に、吸気通路2又は燃焼室内に臨むように、燃
料噴射弁3が設けられ、各燃料噴射弁3の燃料噴射はコ
ントロールユニット4により制御される。
各気筒毎に、吸気通路2又は燃焼室内に臨むように、燃
料噴射弁3が設けられ、各燃料噴射弁3の燃料噴射はコ
ントロールユニット4により制御される。
【0019】コントロールユニット4は、例えば、エア
フローメータ5からの信号に基づいて検出される吸入空
気量Qaと、クランク角センサ6からの信号に基づいて
検出されるエンジン回転数Neとから、ストイキ(λ=
1)相当の基本燃料噴射量Tp=K×Qa/Ne(Kは
定数)を演算し、これを目標空燃比tλの他、排気通路
7に配置した空燃比センサ8からの信号に基づく空燃比
フィードバック補正係数αにより補正して、最終的な燃
料噴射量Ti=Tp×(1/tλ)×αを演算し、この
Tiに対応するパルス幅の燃料噴射パルスを、エンジン
回転に同期して、各燃料噴射弁3に出力する。
フローメータ5からの信号に基づいて検出される吸入空
気量Qaと、クランク角センサ6からの信号に基づいて
検出されるエンジン回転数Neとから、ストイキ(λ=
1)相当の基本燃料噴射量Tp=K×Qa/Ne(Kは
定数)を演算し、これを目標空燃比tλの他、排気通路
7に配置した空燃比センサ8からの信号に基づく空燃比
フィードバック補正係数αにより補正して、最終的な燃
料噴射量Ti=Tp×(1/tλ)×αを演算し、この
Tiに対応するパルス幅の燃料噴射パルスを、エンジン
回転に同期して、各燃料噴射弁3に出力する。
【0020】ここで、空燃比センサ8は、排気通路7に
配置されて、排気中の酸素濃度に応じた信号を出力する
もので、コントロールユニット4は、空燃比センサ8か
らの信号に基づいて、エンジン1に供給されている混合
気の空燃比λを検出し、これが目標空燃比tλとなるよ
うに、空燃比フィードバック補正係数αを比例積分制御
などにより増減設定することで、空燃比λを目標空燃比
tλにフィードバック制御する。
配置されて、排気中の酸素濃度に応じた信号を出力する
もので、コントロールユニット4は、空燃比センサ8か
らの信号に基づいて、エンジン1に供給されている混合
気の空燃比λを検出し、これが目標空燃比tλとなるよ
うに、空燃比フィードバック補正係数αを比例積分制御
などにより増減設定することで、空燃比λを目標空燃比
tλにフィードバック制御する。
【0021】また、空燃比センサ8としては、空燃比を
リニアに検出可能ないわゆる広域型空燃比センサを用い
る。図3はかかる広域型空燃比センサ8のセンサ素子構
造を示し、これについて説明する。
リニアに検出可能ないわゆる広域型空燃比センサを用い
る。図3はかかる広域型空燃比センサ8のセンサ素子構
造を示し、これについて説明する。
【0022】センサ素子の本体20は、酸素イオン導電
性を有するジルコニア等の固体電解質材料で多孔質層に
形成されて、排気通路中に置かれる。本体20の内部に
は、図で下側から、ヒータ21、大気室22、ガス拡散
室23を備えている。
性を有するジルコニア等の固体電解質材料で多孔質層に
形成されて、排気通路中に置かれる。本体20の内部に
は、図で下側から、ヒータ21、大気室22、ガス拡散
室23を備えている。
【0023】ヒータ21は、これへの通電により、セン
サ素子を加熱することができる。大気室22は、排気通
路外で、基準ガスである大気と連通するように形成され
ている。
サ素子を加熱することができる。大気室22は、排気通
路外で、基準ガスである大気と連通するように形成され
ている。
【0024】ガス拡散室23は、本体20の図で上面側
より形成した排気導入孔24により、γアルミナ等の保
護層25を介して、排気と連通するように形成されてい
る。ここで、大気室22の上壁に設けた電極26Aと、
ガス拡散室23の下壁に設けた電極26Bとで、ネルン
ストセル部26が構成される。
より形成した排気導入孔24により、γアルミナ等の保
護層25を介して、排気と連通するように形成されてい
る。ここで、大気室22の上壁に設けた電極26Aと、
ガス拡散室23の下壁に設けた電極26Bとで、ネルン
ストセル部26が構成される。
【0025】また、ガス拡散室23の上壁に設けた電極
27Aと、本体20の上壁に設けて保護層28で覆った
電極27Bとで、ポンプセル部27が構成される。ネル
ンストセル部26は、ガス拡散室23内の酸素イオン濃
度(酸素分圧)によって影響されるネルンストセル部電
極26A,26B間の酸素分圧比に応じて、電圧を発生
するようになっている。
27Aと、本体20の上壁に設けて保護層28で覆った
電極27Bとで、ポンプセル部27が構成される。ネル
ンストセル部26は、ガス拡散室23内の酸素イオン濃
度(酸素分圧)によって影響されるネルンストセル部電
極26A,26B間の酸素分圧比に応じて、電圧を発生
するようになっている。
【0026】従って、ネルンストセル部電極26A,2
6B間の酸素分圧比によって発生する電圧を検出するこ
とで、空燃比がストイキ(λ=1)に対してリーンであ
るかリッチであるかを検出することができる。
6B間の酸素分圧比によって発生する電圧を検出するこ
とで、空燃比がストイキ(λ=1)に対してリーンであ
るかリッチであるかを検出することができる。
【0027】ポンプセル部27は、これに所定の電圧が
印加されると、これによりガス拡散室23内の酸素イオ
ンが移動して、ポンプセル部電極27A,27B間に電
流が流れるようになっている。
印加されると、これによりガス拡散室23内の酸素イオ
ンが移動して、ポンプセル部電極27A,27B間に電
流が流れるようになっている。
【0028】そして、ポンプセル部電極27A,27B
間に所定の電圧を印加したときに、該電極間を流れる電
流値(限界電流値)Ipは、ガス拡散室23内の酸素イ
オン濃度に影響されるので、電流値Ipを検出すれば、
排気の空燃比を検出することができる。
間に所定の電圧を印加したときに、該電極間を流れる電
流値(限界電流値)Ipは、ガス拡散室23内の酸素イ
オン濃度に影響されるので、電流値Ipを検出すれば、
排気の空燃比を検出することができる。
【0029】すなわち、図4(A)に示すように、ポン
プセル部27の電圧−電流特性は、空燃比λに応じて変
化し、所定の電圧Vpを印加したときの電流値Ipより
排気の空燃比λを検出することができる。
プセル部27の電圧−電流特性は、空燃比λに応じて変
化し、所定の電圧Vpを印加したときの電流値Ipより
排気の空燃比λを検出することができる。
【0030】また、ネルンストセル部27でのリーン・
リッチの出力に基づいて、ポンプセル部27に対する電
圧の印加方向を反転させることで、リーン領域とリッチ
領域との両方の空燃比領域において、図4(B)に示す
ように、ポンプセル部27を流れる電流値Ipに基づい
て、広範囲な空燃比λの検出が可能となる。
リッチの出力に基づいて、ポンプセル部27に対する電
圧の印加方向を反転させることで、リーン領域とリッチ
領域との両方の空燃比領域において、図4(B)に示す
ように、ポンプセル部27を流れる電流値Ipに基づい
て、広範囲な空燃比λの検出が可能となる。
【0031】上記のような構造と特性とを有するセンサ
素子に対し、本発明では、ヒータ21への通電制御のた
め、センサ素子の温度を検出すべく、センサ素子(特に
ネルンストセル部26)に高周波の交流電圧を印加し
て、そのインピーダンスを計測する。
素子に対し、本発明では、ヒータ21への通電制御のた
め、センサ素子の温度を検出すべく、センサ素子(特に
ネルンストセル部26)に高周波の交流電圧を印加し
て、そのインピーダンスを計測する。
【0032】図5は空燃比センサのセンサ素子(ネルン
ストセル部及びポンプセル部)及びセンサ素子加熱用の
ヒータに対する制御回路を示している。ネルンストセル
部26には、インピーダンスの検出のため、マイコン3
0の制御の下に、交流電源31より、高周波の交流電圧
(周波数f=3KHz、振幅1.75V)を印加し、これに
よりネルンストセル部26に流れる電流値Isを電流検
出用抵抗32と検出アンプ33とにより電圧変換する。
ストセル部及びポンプセル部)及びセンサ素子加熱用の
ヒータに対する制御回路を示している。ネルンストセル
部26には、インピーダンスの検出のため、マイコン3
0の制御の下に、交流電源31より、高周波の交流電圧
(周波数f=3KHz、振幅1.75V)を印加し、これに
よりネルンストセル部26に流れる電流値Isを電流検
出用抵抗32と検出アンプ33とにより電圧変換する。
【0033】検出アンプ33からの信号は、例えばハイ
パスフィルタと積分器とからなるインピーダンス検出回
路34に入力することで、交流成分のみを取出して、そ
の振幅からインピーダンスRiを検出する。これによ
り、ネルンストセル部26のインピーダンスRiを計測
することができる。
パスフィルタと積分器とからなるインピーダンス検出回
路34に入力することで、交流成分のみを取出して、そ
の振幅からインピーダンスRiを検出する。これによ
り、ネルンストセル部26のインピーダンスRiを計測
することができる。
【0034】また、検出アンプ33からの信号は、ロー
パスフィルタ35に入力することで、直流成分のみを取
出して、酸素濃度に応じてネルンストセル部26で発生
する電圧を検出する。これにより、酸素濃度のリーン・
リッチを検出することができるポンプセル部27には、
マイコン30の制御の下に、直流電源36より所定の電
圧Vpを印加するが、印加方向はネルンストセル部26
により検出される酸素濃度のリーン・リッチに応じて反
転させ、これによりポンプセル部27に流れる電流Ip
を電流検出用抵抗37と検出アンプ38とにより電圧変
換して検出する。これにより、空燃比λを検出すること
ができる。
パスフィルタ35に入力することで、直流成分のみを取
出して、酸素濃度に応じてネルンストセル部26で発生
する電圧を検出する。これにより、酸素濃度のリーン・
リッチを検出することができるポンプセル部27には、
マイコン30の制御の下に、直流電源36より所定の電
圧Vpを印加するが、印加方向はネルンストセル部26
により検出される酸素濃度のリーン・リッチに応じて反
転させ、これによりポンプセル部27に流れる電流Ip
を電流検出用抵抗37と検出アンプ38とにより電圧変
換して検出する。これにより、空燃比λを検出すること
ができる。
【0035】ヒータ21には、バッテリよりバッテリ電
圧VBを印加するが、通電回路中にスイッチング素子3
9を設けてある。従って、このスイッチング素子39の
ON・OFFをマイコン30によりデューティ制御する
ことにより、ヒータ21への通電量を制御することがで
きる。
圧VBを印加するが、通電回路中にスイッチング素子3
9を設けてある。従って、このスイッチング素子39の
ON・OFFをマイコン30によりデューティ制御する
ことにより、ヒータ21への通電量を制御することがで
きる。
【0036】図6はマイコン30により所定時間毎に実
行されるインピーダンス計測及びヒータ制御のフローチ
ャートである。ステップ1(図にはS1と記す。以下同
様)では、交流電源31をONにして、ネルンストセル
部26に高周波の交流電圧(周波数f=3KHz、振幅
1.75V)を印加する。この部分が交流電圧印加手段に相
当する。
行されるインピーダンス計測及びヒータ制御のフローチ
ャートである。ステップ1(図にはS1と記す。以下同
様)では、交流電源31をONにして、ネルンストセル
部26に高周波の交流電圧(周波数f=3KHz、振幅
1.75V)を印加する。この部分が交流電圧印加手段に相
当する。
【0037】ステップ2では、交流電圧の印加によりネ
ルンストセル部26に流れる電流値(振幅)に基づき、
インピーダンス検出回路34等を介して、ネルンストセ
ル部26のインピーダンスRiを計測する。ここで、イ
ンピーダンスRiは低温時ほど大きく、高温になるほど
小さく計測される。この部分がインピーダンス計測手段
に相当する。
ルンストセル部26に流れる電流値(振幅)に基づき、
インピーダンス検出回路34等を介して、ネルンストセ
ル部26のインピーダンスRiを計測する。ここで、イ
ンピーダンスRiは低温時ほど大きく、高温になるほど
小さく計測される。この部分がインピーダンス計測手段
に相当する。
【0038】ステップ3では、計測されたインピーダン
スRiを平滑化処理する。この部分が平滑化処理手段に
相当する。具体的には、次の(a)又は(b)の方法
で、平滑化処理する。
スRiを平滑化処理する。この部分が平滑化処理手段に
相当する。具体的には、次の(a)又は(b)の方法
で、平滑化処理する。
【0039】(a)例えば20ms毎にインピーダンス
Riを計測している場合、最新に計測したRiをRi(n
ew) 、200ms前に計測したRiをRi(old) とする
と、これらの2つのRiのデータに基づき、 AVGRi=〔Ri(new) +Ri(old) 〕/2 により、平均値AVGRiを算出することで、平滑化処
理する。
Riを計測している場合、最新に計測したRiをRi(n
ew) 、200ms前に計測したRiをRi(old) とする
と、これらの2つのRiのデータに基づき、 AVGRi=〔Ri(new) +Ri(old) 〕/2 により、平均値AVGRiを算出することで、平滑化処
理する。
【0040】(b)例えば20ms毎にインピーダンス
Riを計測している場合、最新の例えば10個のRiの
データに基づき、 AVGRi=ΣRi/10 (但し、ΣRiは10個
のRiの合計値) により、平均値AVGRiを算出することで、平滑化処
理する。
Riを計測している場合、最新の例えば10個のRiの
データに基づき、 AVGRi=ΣRi/10 (但し、ΣRiは10個
のRiの合計値) により、平均値AVGRiを算出することで、平滑化処
理する。
【0041】ステップ4では、所定のヒータ制御許可条
件が成立しているか否かを判定する。ここで、ヒータ制
御許可条件とは、例えば、エンジン回転中で、バッテリ
電圧が所定値以上であり、かつ、空燃比センサ及びその
ヒータが故障なしと診断されているときとする。
件が成立しているか否かを判定する。ここで、ヒータ制
御許可条件とは、例えば、エンジン回転中で、バッテリ
電圧が所定値以上であり、かつ、空燃比センサ及びその
ヒータが故障なしと診断されているときとする。
【0042】ヒータ制御許可条件が成立している場合
は、ステップ5へ進む。ステップ5では、実インピーダ
ンスAVGRiをセンサ素子の限界温度(例えば900
℃)に相当する所定値LTRi(例えば50Ω)と比較
し、AVGRi<LTRi(センサ素子過熱状態)とな
ったか否かを判定する。
は、ステップ5へ進む。ステップ5では、実インピーダ
ンスAVGRiをセンサ素子の限界温度(例えば900
℃)に相当する所定値LTRi(例えば50Ω)と比較
し、AVGRi<LTRi(センサ素子過熱状態)とな
ったか否かを判定する。
【0043】AVGRi≧LTRi(正常状態)の場合
は、ステップ6へ進む。ステップ6では、実インピーダ
ンスAVGRiが目標温度(例えば800℃)相当の目
標インピーダンスTGRiとなるように、ヒータデュー
ティHDUTYに対するフィードバック補正係数KRi
をPID制御により算出する。具体的には、次の〔1〕
〜〔5〕の手順で算出する。尚、図7にはフィードバッ
ク補正係数KRi算出のブロック図を示してある。
は、ステップ6へ進む。ステップ6では、実インピーダ
ンスAVGRiが目標温度(例えば800℃)相当の目
標インピーダンスTGRiとなるように、ヒータデュー
ティHDUTYに対するフィードバック補正係数KRi
をPID制御により算出する。具体的には、次の〔1〕
〜〔5〕の手順で算出する。尚、図7にはフィードバッ
ク補正係数KRi算出のブロック図を示してある。
【0044】〔1〕実インピーダンスAVGRiと、目
標インピーダンスTGRiとに基づいて、次式より、P
分を算出する。 P分=GP×(AVGRi−TGRi)/AVGRi ここで、GPは所定のP分ゲインである。
標インピーダンスTGRiとに基づいて、次式より、P
分を算出する。 P分=GP×(AVGRi−TGRi)/AVGRi ここで、GPは所定のP分ゲインである。
【0045】〔2〕実インピーダンスAVGRiと、目
標インピーダンスTGRiとに基づいて、次式より、I
分を算出する。 I分=前回のI分+GI×(AVGRi−TGRi)/
AVGRi ここで、GIは所定のI分ゲインである。
標インピーダンスTGRiとに基づいて、次式より、I
分を算出する。 I分=前回のI分+GI×(AVGRi−TGRi)/
AVGRi ここで、GIは所定のI分ゲインである。
【0046】〔3〕実インピーダンスAVGRiと、前
回の実インピーダンスAVGRiold とに基づいて、次
式より、D分を算出する。 D分=GD×(AVGRi−AVGRiold ) ここで、GDは所定のD分ゲインである。
回の実インピーダンスAVGRiold とに基づいて、次
式より、D分を算出する。 D分=GD×(AVGRi−AVGRiold ) ここで、GDは所定のD分ゲインである。
【0047】〔4〕これらのP分、I分、D分を加算し
て、次式のごとく、エラー量errを算出する。 エラー量err=P分+I分+D分 尚、算出したエラー量errは適宜リミッタ処理する。
て、次式のごとく、エラー量errを算出する。 エラー量err=P分+I分+D分 尚、算出したエラー量errは適宜リミッタ処理する。
【0048】〔5〕エラー量errに基づいて、所定の
テーブルを参照して、フィードバック補正係数KRiを
算出する。ここで、エラー量err=0のとき、フィー
ドバック補正係数KRi=1とし、エラー量errがプ
ラス側に大きくなるに従って、フィードバック補正係数
KRiを1より小さくし、エラー量errがマイナス側
に大きくなるに従って、フィードバック補正係数KRi
を1より大きくする。
テーブルを参照して、フィードバック補正係数KRiを
算出する。ここで、エラー量err=0のとき、フィー
ドバック補正係数KRi=1とし、エラー量errがプ
ラス側に大きくなるに従って、フィードバック補正係数
KRiを1より小さくし、エラー量errがマイナス側
に大きくなるに従って、フィードバック補正係数KRi
を1より大きくする。
【0049】尚、PID制御におけるP分ゲイン(G
P)、I分ゲイン(GI)及びD分ゲイン(GD)は、
吸入空気量Qaに基づいてテーブル参照により、又は、
エンジン回転数Neと基本燃料噴射量Tpとに基づいて
マップ参照により、可変設定するとよい。
P)、I分ゲイン(GI)及びD分ゲイン(GD)は、
吸入空気量Qaに基づいてテーブル参照により、又は、
エンジン回転数Neと基本燃料噴射量Tpとに基づいて
マップ参照により、可変設定するとよい。
【0050】ステップ7では、フィードバック補正係数
KRiにより補正して、ヒータデューティHDUTYを
算出し、これを出力して、本ルーチンを終了する。ここ
で、ヒータデューティHDUTYは、フィードバック補
正係数KRiを用いて、次式により算出する。
KRiにより補正して、ヒータデューティHDUTYを
算出し、これを出力して、本ルーチンを終了する。ここ
で、ヒータデューティHDUTYは、フィードバック補
正係数KRiを用いて、次式により算出する。
【0051】HDUTY=100(%)×KVB×KA
FCUT×KRi 尚、KVBはバッテリ電圧補正係数、KAFCUTは燃
料カット補正係数である。
FCUT×KRi 尚、KVBはバッテリ電圧補正係数、KAFCUTは燃
料カット補正係数である。
【0052】このようなステップ6,7でのヒータデュ
ーティ制御により、素子温度を目標温度にフィードバッ
ク制御することができ、この部分がヒータ通電量フィー
ドバック制御手段に相当する。
ーティ制御により、素子温度を目標温度にフィードバッ
ク制御することができ、この部分がヒータ通電量フィー
ドバック制御手段に相当する。
【0053】一方、ステップ4での判定で、ヒータ制御
許可条件が成立していない場合は、ステップ8へ進ん
で、ヒータデューティHDUTY=0として、本ルーチ
ンを終了する。従って、この場合はヒータ21への通電
は行わない。
許可条件が成立していない場合は、ステップ8へ進ん
で、ヒータデューティHDUTY=0として、本ルーチ
ンを終了する。従って、この場合はヒータ21への通電
は行わない。
【0054】また、ステップ5での判定で、実インピー
ダンスAVGRiが所定値LTRi未満となった場合
(AVGRi<LTRiの場合)も、ステップ8へ進ん
で、ヒータデューティHDUTY=0として、本ルーチ
ンを終了する。従って、この場合もヒータ21への通電
は行わない。この部分がセンサ素子過熱状態でのヒータ
通電停止手段に相当する。
ダンスAVGRiが所定値LTRi未満となった場合
(AVGRi<LTRiの場合)も、ステップ8へ進ん
で、ヒータデューティHDUTY=0として、本ルーチ
ンを終了する。従って、この場合もヒータ21への通電
は行わない。この部分がセンサ素子過熱状態でのヒータ
通電停止手段に相当する。
【0055】図8は始動後のインピーダンス変化を示し
たもので、始動後のヒータ制御及び排気温度上昇によ
り、時間経過と共に、空燃比センサの素子温度が上昇す
ることで、実インピーダンスAVGRiが次第に低下し
て、実線に示すように目標インピーダンスTGRiに収
束していくが、何らかの原因で、点線に示すように実イ
ンピーダンスAVGRiが所定値LTRi未満のセンサ
素子過熱状態になったときは、ヒータ21への通電を停
止して、センサ素子を保護するのである。
たもので、始動後のヒータ制御及び排気温度上昇によ
り、時間経過と共に、空燃比センサの素子温度が上昇す
ることで、実インピーダンスAVGRiが次第に低下し
て、実線に示すように目標インピーダンスTGRiに収
束していくが、何らかの原因で、点線に示すように実イ
ンピーダンスAVGRiが所定値LTRi未満のセンサ
素子過熱状態になったときは、ヒータ21への通電を停
止して、センサ素子を保護するのである。
【0056】以上説明したように本発明によれば、空燃
比センサのセンサ素子(ネルンストセル部26)に交流
電圧を印加して、交流電圧の印加によりセンサ素子に流
れる電流値(振幅)よりセンサ素子のインピーダンスを
計測することで、各種バラツキに影響されることなく、
素子温度を知ることができる一方、計測されたインピー
ダンスが所定値未満のセンサ素子過熱状態にてヒータ2
1への通電を停止することで、過熱状態での素子破壊
や、感度変化による空燃比検出精度の悪化を防止でき、
更に消費電力低減にも寄与することができる。
比センサのセンサ素子(ネルンストセル部26)に交流
電圧を印加して、交流電圧の印加によりセンサ素子に流
れる電流値(振幅)よりセンサ素子のインピーダンスを
計測することで、各種バラツキに影響されることなく、
素子温度を知ることができる一方、計測されたインピー
ダンスが所定値未満のセンサ素子過熱状態にてヒータ2
1への通電を停止することで、過熱状態での素子破壊
や、感度変化による空燃比検出精度の悪化を防止でき、
更に消費電力低減にも寄与することができる。
【0057】尚、本実施形態では説明を省略したが、実
インピーダンスAVGRiが目標温度相当の目標インピ
ーダンスTGRiに収束していく過程で、実インピーダ
ンスAVGRiがセンサ素子の活性温度(例えば750
℃)に相当する所定値以下になったときは、活性判定
(活性判定フラグのセット)を行い、これにより、空燃
比センサからの信号に基づく空燃比フィードバック制御
を開始させる。
インピーダンスAVGRiが目標温度相当の目標インピ
ーダンスTGRiに収束していく過程で、実インピーダ
ンスAVGRiがセンサ素子の活性温度(例えば750
℃)に相当する所定値以下になったときは、活性判定
(活性判定フラグのセット)を行い、これにより、空燃
比センサからの信号に基づく空燃比フィードバック制御
を開始させる。
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施形態を示す内燃機関の空燃比
フィードバック制御装置のシステム図
フィードバック制御装置のシステム図
【図3】 空燃比センサのセンサ素子構造を示す図
【図4】 空燃比センサのセンサ素子の特性図
【図5】 空燃比センサのセンサ素子及びヒータに対す
る制御回路図
る制御回路図
【図6】 インピーダンス計測及びヒータ制御のフロー
チャート
チャート
【図7】 フィードバック補正係数算出のブロック図
【図8】 始動後のインピーダンス変化を示す図
1 エンジン 3 燃料噴射弁 4 コントロールユニット 8 空燃比センサ 20 センサ素子本体 21 ヒータ 22 大気室 23 ガス拡散室 24 排気導入孔 25 保護層 26 ネルンストセル部 27 ポンプセル部 28 保護層 30 マイコン 31 交流電源 34 インピーダンス検出回路 36 直流電源 39 スイッチング素子
Claims (4)
- 【請求項1】内燃機関の排気系に装着され、センサ素子
加熱用のヒータを備える空燃比センサのヒータ制御装置
であって、 空燃比センサのセンサ素子に交流電圧を印加する交流電
圧印加手段と、交流電圧の印加によりセンサ素子に流れ
る電流値よりセンサ素子のインピーダンスを計測するイ
ンピーダンス計測手段と、計測されたインピーダンスが
所定値未満のセンサ素子過熱状態にて前記ヒータへの通
電を停止するヒータ通電停止手段とを設けたことを特徴
とする空燃比センサのヒータ制御装置。 - 【請求項2】前記空燃比センサは、空燃比のリーン・リ
ッチに応じた電圧を発生するネルンストセル部と、該ネ
ルンストセル部により検出される空燃比のリーン・リッ
チに応じた方向に所定の電圧が印加されて空燃比に応じ
て電流値が連続的に変化するポンプセル部とを備えてな
り、 前記交流電圧印加手段は、前記ネルンストセル部に交流
電圧を印加するものであり、前記インピーダンス計測手
段は、交流電圧の印加により前記ネルンストセル部に流
れる電流値より前記ネルンストセル部のインピーダンス
を計測するものであることを特徴とする請求項1記載の
空燃比センサのヒータ制御装置。 - 【請求項3】前記インピーダンスが前記所定値以上のと
きに、前記インピーダンスが目標インピーダンスとなる
ように前記ヒータへの通電量をフィードバック制御する
ヒータ通電量フィードバック制御手段を設けたことを特
徴とする請求項1又は請求項2記載の空燃比センサのヒ
ータ制御装置。 - 【請求項4】前記インピーダンス計測手段は、計測され
たインピーダンスを平滑化処理する手段を有しているこ
とを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
載の空燃比センサのヒータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132345A JP2001318074A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 空燃比センサのヒータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000132345A JP2001318074A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 空燃比センサのヒータ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001318074A true JP2001318074A (ja) | 2001-11-16 |
Family
ID=18641067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000132345A Pending JP2001318074A (ja) | 2000-05-01 | 2000-05-01 | 空燃比センサのヒータ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001318074A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015064208A (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-09 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサのヒータ制御装置 |
KR20160098271A (ko) * | 2013-12-18 | 2016-08-18 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 자동차 내 전기 소비기의 출력단 제어 방법 |
-
2000
- 2000-05-01 JP JP2000132345A patent/JP2001318074A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015064208A (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-09 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサのヒータ制御装置 |
KR20160098271A (ko) * | 2013-12-18 | 2016-08-18 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 자동차 내 전기 소비기의 출력단 제어 방법 |
KR102202767B1 (ko) | 2013-12-18 | 2021-01-14 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 자동차 내 전기 소비기의 출력단 제어 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041129 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050329 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050726 |