JP2003049700A - 排気ガスセンサのヒータ制御装置 - Google Patents

排気ガスセンサのヒータ制御装置

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JP2003049700A
JP2003049700A JP2001235102A JP2001235102A JP2003049700A JP 2003049700 A JP2003049700 A JP 2003049700A JP 2001235102 A JP2001235102 A JP 2001235102A JP 2001235102 A JP2001235102 A JP 2001235102A JP 2003049700 A JP2003049700 A JP 2003049700A
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exhaust pipe
pipe temperature
temperature
gas sensor
exhaust gas
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JP2001235102A
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Sueaki Inoue
季明 井上
Motohiro Sato
元広 佐藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷機始動後と暖機再始動後とにかかわらず、
排気管温度を精度良く推定して、ヒータ制御の開始時期
を決定することにより、排気ガスセンサの排気凝縮水に
よる素子割れ等を防止しつつ、早期活性化を可能とす
る。 【解決手段】 始動時の水温TMPtwと外気温TMPou
t とを検出し(S2)、これらから始動時の排気管温度
である基本排気管温度TMPexh0を求める(S3、S
4)。始動後は、単位時間当たりの排気管温度上昇代T
EXHを推定し(S5〜S9)、これを積算すること
で、始動後の排気管温度の変化(総温度上昇代ΣTEX
H)を推定し(S10)、前記基本排気管温度TMPex
h0に総温度上昇代ΣTEXHを加算することで、排気管
温度TMPexh を推定する(S11)。この排気管温度
TMPexh が所定の露点以上となった場合に、排気ガス
センサのヒータの電源をONにする(S12、S1
3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスセンサの
ヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排気通路に酸素センサ等の排
気ガスセンサを設けて、各種制御を行う場合、排気ガス
センサは、始動後、所定の活性温度に到達するまでの
間、正確に出力をすることができない。このため、排気
ガスセンサにヒータを設け、早期活性化を図るようにし
ている。
【0003】例えば特開平11−184431号公報に
記載の技術では、このヒータの制御に際し、冷間状態か
ら昇温される際に素子抵抗又は素子温度を検出すると共
に、その変化速度を算出する手段を備え、素子抵抗又は
素子温度の変化速度を目標値にオープン制御する。ま
た、昇温時であるか昇温後の定常時であるかを判別し、
昇温後の定常時であれば、素子抵抗又は素子温度をフィ
ードバック制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ヒータ制御においては、排気ガスセンサの熱応力による
素子割れ(ヒートショック)や接合面剥離の防止は可能
であるが、排気凝縮水の被水による素子割れ等は回避で
きないという問題点があった。また、排気管温度を推定
し、この排気管温度が露点(Dew Point )を超えたとき
に、排気凝縮水が無くなったものとみなして、ヒータ制
御を開始することが考えられるが、従来の一般的なマッ
プを用いたエンジン運転条件(エンジン回転数及び負
荷)からの排気管温度の推定では、冷機始動後と暖機再
始動後とを考慮していないため、特に暖機再始動後の場
合に実際の排気管温度とは異なる間違った推定を行って
しまい、具体的には、暖機始動後はフリクションが少な
いので負荷が軽いため、冷機始動後に比べて排気管温度
を低めに推定してしまい、ヒータ制御の開始を必要以上
に遅らせてしまうという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、冷機始動後と暖機再始動後とにかかわらず、排気管
温度を精度良く推定して、ヒータ制御の開始時期を決定
することにより、排気ガスセンサの排気凝縮水による素
子割れ等を防止しつつ、早期活性化を可能とすることの
できる排気ガスセンサのヒータ制御装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明では、始動時の排気管温度である基本排気管温度を推
定する基本排気管温度推定手段と、始動後の排気管温度
の変化を推定する排気管温度変化推定手段と、を含んで
構成され、前記基本排気管温度とその後の排気管温度の
変化とから、排気管温度を推定する排気管温度推定手段
を備え、排気管温度の推定値が所定値以上となったとき
に排気ガスセンサのヒータの電源をONにすることを特
徴とする。
【0007】請求項2の発明では、前記排気管温度推定
手段は、前記基本排気管温度推定手段により推定された
基本排気管温度と、前記排気管温度変化推定手段により
推定された排気管温度の変化との和として、排気管温度
を算出することを特徴とする。請求項3の発明では、前
記基本排気管温度推定手段は、始動時の暖機状態に応じ
て基本排気管温度を推定するものであることを特徴とす
る。
【0008】請求項4の発明では、前記始動時の暖機状
態は、始動時のエンジン温度と外気温度とに基づいて検
出することを特徴とする。請求項5の発明では、前記基
本排気管温度推定手段は、始動時の外気温度に、始動時
のエンジン温度と外気温度との差に基づく補正係数を乗
じて、基本排気管温度を算出するものであることを特徴
とする。
【0009】請求項6の発明では、前記排気管温度変化
推定手段は、単位時間当たりの排気管温度上昇代を推定
する排気管温度上昇代推定手段を有し、推定された単位
時間当たりの排気管温度上昇代を積算して、始動後の排
気管温度の変化を算出することを特徴とする。請求項7
の発明では、前記排気管温度上昇代推定手段は、エンジ
ン回転数とエンジン負荷とをパラメータとするマップを
参照して、単位時間当たりの排気管温度上昇代を推定す
るものであることを特徴とする。
【0010】請求項8の発明では、前記排気管温度上昇
代推定手段は、排気管温度上昇代のマップを参照して得
た値を、吸入空気量加重平均値の変化率により補正する
ことを特徴とする。請求項9の発明では、前記排気管温
度上昇代推定手段は、排気管温度上昇代のマップを参照
して得た値を、環境補正係数により補正することを特徴
とする。
【0011】請求項10の発明では、前記環境補正係数
は、エンジン温度と外気温度とに応じて設定することを
特徴とする。請求項11の発明では、前記排気管温度上
昇代推定手段は、排気管温度上昇代のマップを参照して
得た値を、遅れ補正係数により補正することを特徴とす
る。請求項12の発明では、前記遅れ補正係数は、エン
ジン温度と外気温度とに応じて設定することを特徴とす
る。
【0012】
【発明の効果】請求項1並びに請求項2の発明によれ
ば、始動時の排気管温度である基本排気管温度の推定
と、始動後の排気管温度の変化の推定とを行って、排気
管温度を推定するため、冷機始動後と暖機再始動後とに
かかわらず、排気管温度を精度良く推定することがで
き、これに基づいてヒータ制御の開始時期を決定するこ
とにより、排気ガスセンサの排気凝縮水による素子割れ
等を防止しつつ、早期活性化を可能とすることができ
る。
【0013】請求項3、請求項4並びに請求項5の発明
によれば、冷機始動時と暖機再始動時とにかかわらず、
始動時の排気管温度である基本排気管温度を精度良く推
定することができる。請求項6の発明によれば、単位時
間当たりの排気管温度上昇代を推定し、これを積算する
ことで、始動後の排気管温度の変化を精度良く推定する
ことができる。
【0014】請求項7の発明によれば、基準となる単位
時間当たりの排気管温度上昇代をマップを用いて、簡単
に推定可能となる。請求項8の発明によれば、排気管温
度上昇代のマップを参照して得た値を、吸入空気量加重
平均値の変化率により補正することで、運転状態の方向
性(例えば負荷の変化方向)を考慮して、排気管温度を
推定可能となる。
【0015】請求項9並びに請求項10の発明によれ
ば、排気管温度上昇代のマップを参照して得た値を、環
境状態により補正することで、より精度良く排気管温度
を推定可能となる。請求項11の発明によれば、排気管
温度上昇代のマップを参照して得た値を、遅れ補正係数
により補正することで、過渡変化に精度良く対応可能と
なる。
【0016】請求項12の発明では、前記遅れ補正係数
をエンジン温度と外気温度とに応じて設定することで、
環境状態に応じた補正も可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
自動車用エンジンの概略図である。エンジン1からの排
気ガスは、排気マニホールド2、マニホールド触媒3、
排気管4、床下触媒5、排気管6、マフラー7をへ経て
排出される。
【0018】ここにおいて、マニホールド触媒3上流側
に第1の排気ガスセンサ(フロント側酸素センサ)8が
設けられ、また床下触媒5下流側に第2の排気ガスセン
サ(リア側酸素センサ)9が設けられており、これらの
信号はエンジンコントロールユニット(以下ECUとい
う)10に入力されて、エンジン1の空燃比制御などに
用いられる。
【0019】これらの排気ガスセンサ8、9は、始動
後、所定の活性温度に到達するまでの間、正確に出力を
することができないため、図示しないヒータを内蔵さ
せ、早期活性化を図るようにしている。しかし、排気凝
縮水が存在すると、その被水により、素子割れ等を生じ
るおそれがあり、特に排気ガスセンサ8、9のうち、下
流側の排気ガスセンサ9は、その配置部に排気凝縮水が
たまりやすいため、排気管温度を推定し、これが露点を
超え、排気凝縮水が無くなったことを確認してから、ヒ
ータの電源をONにして、ヒータ制御を開始する必要が
ある。
【0020】かかる排気管温度の推定のため、本実施形
態では、エンジン1の温度(油水温)として冷却水温T
MPtwを検出する水温センサ11と、外気温TMPout
を検出する外気温センサ12とを用い、これらセンサの
信号をECU10に入力している。図2は本実施形態に
おいてECU10により実行される排気管温度推定によ
るヒータ制御ルーチンのフローチャートである。尚、本
ルーチンはイグニッションスイッチのON後に実行され
る。
【0021】S1では、エンジンが始動したか否かを判
定し、始動した場合にS2へ進む。次に、S2〜S4の
実行により、始動時の暖機状態に応じて(始動時の水温
TMPtwと外気温TMPout とに基づいて)始動時の排
気管温度である基本排気管温度TMPexh0を求めるが、
ここでは、始動時の外気温TMPout に、始動時の水温
TMPtwと外気温TMPout との温度差に基づく補正係
数HOSKWを乗じて、基本排気管温度TMPexh0を求
める。以下にS2〜S4の各ステップについて詳述す
る。
【0022】S2では、始動時の暖機状態の検出のた
め、始動時の水温TMPtwと外気温TMPout とを検出
する。S3では、始動時の水温TMPtwと外気温TMP
out との温度差(絶対値)|TMPtw−TMPout |を
求め、これに応じて、予め定められたテーブルを参照す
ることで、下記のように、基本排気管温度補正係数HO
SKWを求める。
【0023】 温度差≦20℃のとき HOSKW=HOSKW1# 20℃<温度差≦50℃のとき HOSKW=HOSKW2# 50℃<温度差≦70℃のとき HOSKW=HOSKW3# 70℃<温度差のとき HOSKW=HOSKW4# ここで、温度差|TMPtw−TMPout |が大きいほ
ど、補正係数HOSKWが大きくなるように(基本排気
管温度TMPexh0を高く推定できるように)、HOSK
W1#<HOSKW2#<HOSKW3#<HOSKW
4#とする。
【0024】S4では、次式のごとく、外気温TMPou
t に補正係数HOSKWを乗じて、始動時の排気管温度
である基本排気管温度TMPexh0を求める。 TMPexh0=TMPout ×HOSKW ここで、S2〜S4の部分が基本排気管温度推定手段に
相当する。次に、S5〜S11のループの単位時間(例
えば1ms)毎の実行により、単位時間当たりの排気管
温度上昇代TEXHを推定し(S5〜S9)、これを積
算することで、始動後の排気管温度の変化(総温度上昇
代ΣTEXH)を推定し(S10)、前記基本排気管温
度TMPexh0に始動後の排気管温度の変化(総温度上昇
代ΣTEXH)を加算することで、排気管温度TMPex
h を推定する(S11)。以下にS5〜S11の各ステ
ップについて詳述する。
【0025】S5では、単位時間毎に水温TMPtwと外
気温TMPout とを検出する。同時に、エンジンの運転
条件として、エンジン回転数Ne及びエンジン負荷(例
えば燃料噴射パルス)Tpも検出する。S6では、エン
ジンの運転条件、すなわちエンジン回転数Neとエンジ
ン負荷Tpとをパラメータとして単位時間当たりの排気
管温度上昇代TEXHmap を定めたマップを参照し、N
e、Tpより、単位時間当たりの排気管温度上昇代TE
XHmap を求める。
【0026】S7では、吸入空気量加重平均値の変化率
KWCTを検出若しくは算出する。S8では、水温TM
Ptwと外気温TMPout とをパラメータとして環境補正
係数HOSENVを定めたマップを参照し、TMPtw、
TMPout より、環境補正係数HOSENVを求める。
S9では、マップより求めた単位時間当たりの排気管温
度上昇代TEXHmapを、次式のごとく、吸入空気量加
重平均値の変化率KWCTと、遅れ補正係数KAPPA
#(定数)と、環境補正係数HOSENVとにより補正
して、最終的な単位時間当たりの排気管温度温度上昇代
TEXHを求める。
【0027】TEXH=TEXHmap ×KWCT×KA
PPA#×HOSENV ここで、前記遅れ補正係数KAPPA#は、フィルタ時
定数補正係数であり、一次遅れの式で推定する場合に、
排気温度の過渡の追従性をよくするためのものである。
また、吸入空気量加重平均値の変化率KWCTにより補
正しているのは、次の理由による。排気管温度上昇代の
マップは定常状態におけるマップであり、単位時間(サ
ンプリング時間)内での吸入空気量の変化によっては上
記マップ値のみで代表できない。従って、運転条件によ
る排気温度上昇代に加重平均された吸入空気量(Qa)
の変化率を乗じることで、運転条件変化によるバラツキ
を抑えている。
【0028】S10では、S9で求めた補正後の単位時
間当たりの温度上昇代TEXHを積算することで、始動
後の排気管温度の変化である総温度上昇代ΣTEXHを
求める。すなわち、次式のごとく、前回までの積算値で
ある総温度上昇代ΣTEXHold に、S9で求めた補正
後の単位時間当たりの温度上昇代TEXHを加算するこ
とで、総温度上昇代ΣTEXHを求める。
【0029】ΣTEXH=ΣTEXHold +TEXH S11では、次式のごとく、始動時の排気管温度である
基本排気管温度TMPexh0に、始動後の排気管温度の変
化である総温度上昇代ΣTEXHを加算して、排気管温
度TMPexh を求める。 TMPexh =TMPexh0+ΣTEXH ここで、S5〜S10の部分が、排気管温度上昇代推定
手段(S5〜S9)を含む排気管温度変化推定手段に相
当する。また、S11の部分がS1〜S10と共に排気
管温度推定手段に相当する。
【0030】次に、上記のようにしてS11にて排気管
温度TMPexh が推定される毎に、S12へ進む。S1
2では、推定された排気管温度TMPexh が所定値(露
点)以上か否かを判定し、所定値未満の場合は、S5へ
戻り、S5〜S11のループを単位時間毎に実行するこ
とで、排気管温度TMPexh の推定を繰り返し実行す
る。
【0031】そして、S12での判定で、排気管温度T
MPexh が所定値(露点)以上となった場合に、S13
へ進む。S13では、排気管温度が露点を超え、排気凝
縮水は無くなったと判断できることから、排気ガスセン
サのヒータの電源をONにすることで、ヒータ制御を開
始する。
【0032】次に本発明の他の実施形態について説明す
る。本実施形態は、環境補正係数HOSENVを用いる
代わりに、始動時の水温TMPtwと外気温TMPout と
に基づき、エンジンのフリクション分を見極めて、遅れ
補正係数KAPPAを可変設定している。図3は他の実
施形態においてECU10により実行される排気管温度
推定によるヒータ制御ルーチンのフローチャートであ
る。図2のフローと同一ステップには同一符号を付して
説明を省略し、異なるステップ(’を付けた部分)につ
いてのみ説明する。
【0033】S5’では、単位時間毎に、エンジンの運
転条件として、エンジン回転数Ne及びエンジン負荷
(例えば燃料噴射パルス)Tpを検出する。S8’で
は、S2で検出した始動時の水温TMPtwと外気温TM
Pout とに基づき、エンジンのフリクション分を見極め
て、遅れ補正係数KAPPAを可変設定する。
【0034】具体的には、始動時の外気温TMPout
と、始動時の水温TMPtwと外気温TMPout との温度
差(絶対値)|TMPtw−TMPout |とをパラメータ
として、遅れ補正係数KAPPAを定めたマップを参照
し、TMPout と、|TMPtw−TMPout |とより、
遅れ補正係数KAPPAを求める。尚、ここで用いるマ
ップは、次のように場合分けして、遅れ補正係数KAP
PAを設定してある。
【0035】 外気温≦−30℃、かつ温度差<50℃のとき KAPPA=KAPPA1# 外気温≦−30℃、かつ温度差≧50℃のとき KAPPA=KAPPA2# −30℃<外気温≦−10℃、かつ温度差<40℃のとき KAPPA=KAPPA3# −30℃<外気温≦−10℃、かつ温度差≧40℃のとき KAPPA=KAPPA4# −10℃<外気温≦10℃、かつ温度差<30℃のとき KAPPA=KAPPA5# −10℃<外気温≦10℃、かつ温度差≧30℃のとき KAPPA=KAPPA6# 10℃<外気温、かつ温度差<20℃のとき KAPPA=KAPPA7# 10℃<外気温、かつ温度差≧20℃のとき KAPPA=KAPPA8# S9’では、マップより求めた単位時間当たりの排気管
温度上昇代TEXHmap を、次式のごとく、吸入空気量
加重平均値の変化率KWCTと、遅れ補正係数KAPP
Aとにより補正して、最終的な単位時間当たりの排気管
温度温度上昇代TEXHを求める。
【0036】 TEXH=TEXHmap ×KWCT×KAPPA ここで、図2の実施形態と図3の実施形態との差につい
て説明する。図2の実施形態の方は、時間経過と共にエ
ンジンの状態(負荷のかかり方)が変わるのに対し、環
境補正係数HOSENVを用いて推定する。つまり、刻
々と変化するエンジンの状態を考慮した温度推定と言え
る。これに対し、図3の実施形態の方は、始動時の水温
と外気温の状態に応じて遅れ補正係数KAPPAを始め
に決定する。この場合、対象とする排気ガスセンサの取
付位置がエンジン出口側に近ければ、図3の実施形態で
も推定精度は確保できる。但し、排気ガスセンサの取付
位置が床下部のように後方の場合には外気温の影響も受
けやすいため、図2の実施形態を用いた方がより精度良
く温度推定できる。
【0037】図4は本発明による排気管温度推定の効果
について示している。冷機始動後の実排気管温度(A)
に対し、本発明での冷機始動後の推定排気温度(B)は
従来と同様に精度良く追従する。一方、暖機再始動後の
実排気管温度(C)に対し、従来の暖機再始動後の推定
排気管温度(D)は推定精度が悪く、ヒータ制御の開始
が大幅に遅れてしまう。すなわち、暖機再始動時は、エ
ンジンを停止してからの時間によって実際の排気管温度
は当然異なるが、エンジン停止(油水温80℃以上)
後、即再始動した場合、排気管温度は十分に高いが、従
来のような運転条件によるマップのみで推定すると、負
荷が小さい分、マップの低負荷領域(排気管温度収束値
が低い)を用いて推定するため、実温度に対しての追従
性が遅くなる。
【0038】この点、本発明での暖機再始動後の推定排
気管温度(E)は推定精度が向上し、排気凝縮水による
素子割れ等を防止しつつ、ヒータ制御の開始を早めるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す自動車用エンジン
の概略図
【図2】 ヒータ制御のフローチャート
【図3】 他の実施形態を示すヒータ制御のフローチャ
ート
【図4】 本発明の効果を示す排気管温度推定のタイム
チャート
【符号の説明】
1 エンジン 8 第1の排気ガスセンサ 9 第2の排気ガスセンサ 10 ECU 11 水温センサ 12 外気温センサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気ガスセンサに備えられるヒータを制御
    する装置であって、 始動時の排気管温度である基本排気管温度を推定する基
    本排気管温度推定手段と、始動後の排気管温度の変化を
    推定する排気管温度変化推定手段と、を含んで構成さ
    れ、前記基本排気管温度とその後の排気管温度の変化と
    から、排気管温度を推定する排気管温度推定手段を備
    え、 排気管温度の推定値が所定値以上となったときに前記ヒ
    ータの電源をONにすることを特徴とする排気ガスセン
    サのヒータ制御装置。
  2. 【請求項2】前記排気管温度推定手段は、前記基本排気
    管温度推定手段により推定された基本排気管温度と、前
    記排気管温度変化推定手段により推定された排気管温度
    の変化との和として、排気管温度を算出することを特徴
    とする請求項1記載の排気ガスセンサのヒータ制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記基本排気管温度推定手段は、始動時の
    暖機状態に応じて基本排気管温度を推定するものである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の排気ガス
    センサのヒータ制御装置。
  4. 【請求項4】前記始動時の暖機状態は、始動時のエンジ
    ン温度と外気温度とに基づいて検出することを特徴とす
    る請求項3記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  5. 【請求項5】前記基本排気管温度推定手段は、始動時の
    外気温度に、始動時のエンジン温度と外気温度との差に
    基づく補正係数を乗じて、基本排気管温度を算出するも
    のであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
    か1つに記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  6. 【請求項6】前記排気管温度変化推定手段は、単位時間
    当たりの排気管温度上昇代を推定する排気管温度上昇代
    推定手段を有し、推定された単位時間当たりの排気管温
    度上昇代を積算して、始動後の排気管温度の変化を算出
    することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1
    つに記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  7. 【請求項7】前記排気管温度上昇代推定手段は、エンジ
    ン回転数とエンジン負荷とをパラメータとするマップを
    参照して、単位時間当たりの排気管温度上昇代を推定す
    るものであることを特徴とする請求項6記載の排気ガス
    センサのヒータ制御装置。
  8. 【請求項8】前記排気管温度上昇代推定手段は、排気管
    温度上昇代のマップを参照して得た値を、吸入空気量加
    重平均値の変化率により補正することを特徴とする請求
    項7記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  9. 【請求項9】前記排気管温度上昇代推定手段は、排気管
    温度上昇代のマップを参照して得た値を、環境補正係数
    により補正することを特徴とする請求項7又は請求項8
    記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  10. 【請求項10】前記環境補正係数は、エンジン温度と外
    気温度とに応じて設定することを特徴とする請求項9記
    載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  11. 【請求項11】前記排気管温度上昇代推定手段は、排気
    管温度上昇代のマップを参照して得た値を、遅れ補正係
    数により補正することを特徴とする請求項7〜請求項1
    0のいずれか1つに記載の排気ガスセンサのヒータ制御
    装置。
  12. 【請求項12】前記遅れ補正係数は、エンジン温度と外
    気温度とに応じて設定することを特徴とする請求項11
    記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
JP2001235102A 2001-08-02 2001-08-02 排気ガスセンサのヒータ制御装置 Pending JP2003049700A (ja)

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