JP5851333B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排気管内で生じる凝縮水量を推定する機能を備えた内燃機関の制御装置に関するものである。
一般に、内燃機関の排出ガスには、燃料と吸入空気の燃焼反応によって生成された水蒸気が含まれており、この水蒸気を含んだ排出ガスが排気管内で冷やされると、排気管内で排出ガス中の水蒸気が凝縮して凝縮水が生じる。しかし、排気管に配置された酸素センサがヒータで加熱されているときに、排気管内で発生した凝縮水が高温の酸素センサに付着すると、センサ素子が割れてしまうことがある。
この対策として、特許文献1に記載されているように、排気管路の外部に温度センサを配設し、該温度センサにより排気管路の温度を推定し、その温度に基づいて排気管路に凝縮水が存在し得る状況かどうかを判断し、凝縮水が存在し得る状況であれば排気管路を、燃焼バーナで熱せられた熱媒体によって加熱するようにしたものがある。
特開2004−316594号公報
上述のような従来の内燃機関の制御装置では、排気管路の外部に設けられた温度センサや、排気管の排気センサより上流部を加熱するための排気管加熱手段を設ける必要があり、その分の製造コストが負担となってしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、排気管に溜まる凝縮水の量を計測する器具などを不要にして、排気ガスセンサの損傷防止にかかる製造コストを十分に低減することができる排気ガスセンサの制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る排気ガスセンサの制御装置は、上記目的達成のため、(1)内燃機関の排気管に設けられた排気ガスセンサを加熱するヒータの通電状態を制御する排気ガスセンサの制御装置において、前記排気管の排気ガスの排気温度を検出する排気温度検出手段と、前記内燃機関に吸気されるガスの流量を検出するガス流量検出手段と、外気温を検出する外気温検出手段と、前記内燃機関が始動したとき前記排気温度検出手段によって検出された排気温度、前記ガス流量検出手段によって検出されたガスの流量、および前記外気温検出手段によって検出された外気温を用いて前記排気管内に溜まる凝縮水の量を推定する凝縮水量推定手段と、前記凝縮水量推定手段によって凝縮水が所定値以下と判定された場合に前記ヒータの通電を許可するよう制御する加熱制御手段と、を備えるよう構成する。
この構成により、内燃機関が始動したとき排気温度、ガス流量、および外気温を用いて排気管内に溜まる凝縮水の量を推定し、推定された凝縮水の量を判定することで、一般的に内燃機関に備えられている排気温度センサ、エアフロメータ、外気温センサからの出力値を使用し、凝縮水が所定値以下と判定された場合にヒータを加熱するため、排気管に溜まる凝縮水の量を計測する器具などを不要にして、排気ガスセンサの損傷防止にかかる製造コストを十分に低減することができる。
上記(1)に記載の排気ガスセンサの制御装置において、(2)前記凝縮水量推定手段が、前記排気温度、前記ガス流量、および前記外気温を用いて逐次求められる前記排気管内の推定壁温を算出すると共に前記ガス流量と燃料重量との空燃比から求まる前記排気管の露点温度を算出し、算出された推定壁温と露点温度とから相対壁温を求め、前記相対壁温および前記ガス流量から凝縮水積算量を算出し、算出された凝縮水積算量を積算した値を前記凝縮水の量として推定するよう構成する。
この構成により、排気温度、ガス流量、および外気温を用いて逐次求められる排気管内の推定壁温を算出すると共にガス流量と燃料重量との空燃比から求まる排気管の露点温度を算出し、算出された推定壁温と露点温度とから相対壁温を求め、前記相対壁温および前記ガス流量から凝縮水積算量を算出し、算出された凝縮水積算量を積算した値を凝縮水の量として推定することで、一般的に内燃機関に備えられているエアフロメータ、排気温度センサ、外気温センサからの出力値を使用するため、排気管に溜まる凝縮水の量を計測する器具などを不要にして、排気ガスセンサの損傷防止にかかる製造コストを十分に低減することができる。
また、上記(1)または(2)に記載の排気ガスセンサの制御装置において、(3)前記凝縮水量推定手段が、前記排気管内に溜まる前記排気ガスセンサの上流および下流にある凝縮水の量を推定するよう構成する。
この構成により、排気管内に溜まる前記排気ガスセンサの上流および下流にある凝縮水の量を推定するため、上流または下流にある何れかの凝縮水の量を推定する場合に比べて凝縮水の量の判定精度をさらに高めることができ、その上で排気ガスセンサのヒータを加熱するため、排気ガスセンサが損傷してしまうことを確実に防止することができる。
本発明によれば、排気管に溜まる凝縮水の量を計測する器具などを不要にして、排気ガスセンサの損傷防止にかかる製造コストを十分に低減する内燃機関の制御装置を提供することができる。
車載要エンジンの一例を示す概略構成。 制御装置の主要部。 リニア空燃比センサ。 リニア空燃比センサの出力特性。 制御装置とリニア空燃比センサとヒータの接続関係。 リニア空燃比センサの始動直後における検知素子の温度上昇特性。 エンジン運転中の凝縮水量推定。 エンジン停止中の凝縮水量推定。 該当部温度推定。 排気熱量推定。 蒸発量推定。 演算周期当りの排気温度変化量。 排気管温度推定。 エンジン運転中からエンジン停止移行時の排気管温度の推移。 ヒータONタイミングの設定。 ヒータONタイミングの設定に関するタイムチャート。 凝縮水量推定の処理を表すブロック図。 排気管モデル(凝縮水量推定モデル)を制御装置に実装する際の課題。 ヒータONタイミングの設定。 想定温度領域とヒータONタイミングの関係。 前回DCを考慮したヒータONタイミングの設定。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る制御装置が適用されたヒータ付き排気ガスセンサを備えた内燃機関を示す。
図示の内燃機関100は、水温センサ110が配設された気筒107の頭部(燃焼室)に点火コイル103から点火電圧を印加される点火プラグ102が配設され、また、クランク軸及び吸排気動弁機構に関連してクランク角センサ111及びカム角センサ112が設けられ、吸気系(吸気管108)には、燃料噴射弁101、スロットル弁104、スロットルポジションセンサ113、吸気管圧力センサ114、吸入空気流量計115、吸気温センサ121等が配設され、排気系(排気管109)には、図3で後述するリニア空燃比センサ(LAFセンサ)10、排気温センサ122、触媒118等が配在されている。前記燃料噴射弁101には、燃料タンク125から燃料ポンプ117及び燃圧制御弁126を介して一定圧に調圧された燃料が圧送されるようになっている。
そして、本実施形態の制御装置1においては、前記リニア空燃比センサ10内に設けられた検知素子加熱用ヒータ30(図3(A)参照)の温度(発熱量)の制御、前記燃料噴射弁101による燃料噴射量や燃料噴射時期の制御、前記点火プラグ102の点火時期の制御等を行うため、コントロールユニット120が備えられている。
コントロールユニット120は、図2に示される如くに、数値・論理演算を行うCPU401、CPU401が実行するプログラム及びデータを格納したROM402、データを一時的に記憶するRAM403、各センサ類からのアナログ信号を取り込んでデジタル信号に変換するA/D変換器404、運転状態を示すスイッチ類からの信号を取り込むデジタル入力回路405、パルス信号の時間間隔や所定時間内のパルス数を計数するパルス入力回路406、さらに、CPU401の演算結果に基づきアクチュエータ(図示せず)のオン・オフを行う、デジタル出力回路407、パルス出力回路408、そして、通信回路409を備えており、これらにより、データを外部に出力し、さらに、外部からの通信コマンドによって内部状態を変更できるようになっている。
図5は、コントロールユニット120、リニア空燃比センサ10、ヒータ30の接続関係を示しており、リニア空燃比センサ10の検知素子20から得られる酸素濃度をあらわす信号はセンサ信号処理回路26を介してコントロールユニット120に入力される。また、ヒータ30は、トランジスタ36のON(導通)/OFF(非導通)に応じてバッテリ37から通電され、その通電量(時間)に応じて発熱し、検知素子20を加熱する。この加熱温度を制御すべく、コントロールユニット120からトランジスタ36をON/OFFするための制御信号(デューティ信号)が供給される。なお、トランジスタ36の両端の電圧値(又は電流値)は、ヒータ30の故障診断等に用いるため、コントロールユニット120に取り込まれるようになっている(後述)。
次に、コントロールユニット120が、機関始動直後において、ヒータ30で検知素子20を加熱するにあたり、検知素子20にクラック、破損等の不具合を生じさせることがないようにするための制御例を説明する。
前述したように、燃焼によって生じた水分は、排気管温度が露点以上であれば水蒸気となって排出されるが、排気管温度が露点以下であれば排気管109の壁面に水滴となって結露し、検知素子20の表面20sにも水分(結露水)が付着する。
また、ヒータ30による加熱は、検知素子20に対して一様な温度分布にならず、ヒータ近傍部分(内部)20iが高く、ヒータ30から離れた表面部分20sが低くなるため、その温度差によって熱応力が生じる。温度差は検知素子20の熱抵抗に応じて変わる。熱抵抗が大きいと、熱は内部にたまり、温度差が大きくなる。
よって、ヒータ30の温度(検知素子20に対する加熱量)を一定とすると、図6に示される如くに、ヒータ30への通電直後(機関始動直後)にヒータ近傍部分(内部)20iの温度が高くなり、表面部分20sとの温度差が最大となる。
水分が検知素子表面20sに付着していると、素子表面20sは水分の潜熱があるので、加熱されても水分が蒸発する間は100℃に維持され、そのため、温度差はさらに拡大する。水分蒸発中の素子表面20sの温度上昇率は略ゼロであるが、水分が無くなった直後からは急速に上昇する。
そこで、本実施形態においては、コントロールユニット120が、機関始動時における検知素子20の表面20sの水分付着状態を推定し、表面20sに水分(結露水)が付着している可能性があるときは、始動直後においてヒータ30の温度(加熱量)を従来のように急速に上げないで比較的低い温度に抑え、検知素子20におけるヒータ30近傍の内部20iとヒータ30から離れた表面20sとの温度差が所定値を超えないように、ヒータ30の温度を制御するウォームアップ制御を行う。
そして、前記ウォームアップ制御を、素子表面20sの水分が全て蒸発する時期(これも排気ガスの発熱量=吸入空気量の積算値等に基づいて推定する)まで継続し、水分が全て蒸発したと推定された時期以後は、検知素子20の温度を活性化温度(約600℃以上)まで上昇させるセンサ活性促進制御を行い、検知素子20が活性化温度に達した以降は、フィードバック制御により最適温度(例えば750℃〜760℃程度)で維持する。なお、フィードバック制御には、検知素子20の実温度が必要であるが、検知素子20の実温度は、それが400℃〜500℃に達すると、検知素子20から得られる信号に基づいて求めることができる。
前記した機関始動時における素子表面20sの水分付着状態は、機関始動時における排気管109の温度に応じて異なるので、本実施形態においては、排気管109の温度と略同じと見なすことができる機関の冷却水温及び吸気温(いずれか一方だけでも可)に基づいて前記検知素子表面20sの水分付着状態を推定するようにされている。
また、コントロールユニット120は、後述する図12から図14の凝縮水量推定に関する各プログラムを実行することで、排気管109内で生じる凝縮水量Mconを推定する。
以下、排気管109内で生じる凝縮水量Mconの推定方法について説明する。
次式に示すように、単位時間当りの吸入空気量Mair[g/s]と単位時間当りの燃料噴射量Mfue[g/s]とに基づいて、燃料と吸入空気の燃焼反応により発生する単位時間当りの水蒸気量Mwgs[g/s]を算出する。
N×O2(吸入空気量Mair[g/s])+L×CH4(燃料噴射量Mfuel[g/s])
=M×H2O(水蒸気量Mwgs[g/s])+S×CO2(二酸化炭素Mco2[g/s])
また、吸入空気量、エンジン回転速度等に基づいて排出ガス温度Tg(例えば排気ポート近傍における排出ガス温度)を推定する。尚、排出ガス温度Tgを温度センサで検出するようにしても良い。更に、後述する方法で排気管温度Tp(例えば酸素センサ26近傍における排気管温度)を推定する。
そして、排出ガス温度Tgと排気管温度Tpとをパラメータとする凝縮割合Cのマップを参照して、現在の排出ガス温度Tgと排気管温度Tpとに応じた凝縮割合Cを算出する。この凝縮割合Cは、燃料と吸入空気の燃焼反応により発生する水蒸気(排出ガス中の水蒸気)のうち排気管25内で凝縮する割合である。凝縮割合Cのマップは、予め、実験データや設計データ等に基づいて求めた排出ガス温度Tgと排気管温度Tpと凝縮割合Cとの関係を用いて作成され、コントロールユニット120のROMに記憶されている。
この後、水蒸気量Mwgsに凝縮割合Cと演算周期Δtとを乗算して演算周期Δt当りの凝縮水増加量ΔMcon[g]を算出する。
ΔMcon=Mwgs×C×Δt
この後、前回の凝縮水量推定値Mconに今回の凝縮水増加量ΔMconを加算して今回の凝縮水量推定値Mcon[g]を求める。
con=Mcon+ΔMcon
この凝縮水量推定値Mconは、コントロールユニット120のバックアップRAM(記憶手段)に記憶される。コントロールユニット120のバックアップRAMの記憶データは、図示しないIGスイッチ(イグニッションスイッチ)がオフされたエンジン停止中も保持される。エンジン再始動時に凝縮水量Mconを推定する際には、前回のエンジン停止直前に記憶した凝縮水量推定値Mcon(つまり、エンジン停止中に排気管109内に残留する凝縮水量の推定値)を初期値とする。
ところで、アクセル踏み込み等により吸入空気量が増加して排気管109内を流れる排出ガス量が増加すると、排気管109内に蓄積された凝縮水が排出ガスによって吹き飛ばされて排気管109外へ排出される。
そこで、本実施例では、吸入空気量Mairが所定値Mthを超えたときに、凝縮水量推定値Mconを0にリセットする。或いは、吸入空気量Mairに応じて凝縮水量推定値Mconを減少させるようにしても良い。これにより、吸入空気量Mairが増加して排気管109内を流れる排出ガス量が増加したときに、排気管109内に蓄積された凝縮水が排出ガスによって吹き飛ばされて排気管109外へ排出されるのに対応して、凝縮水量推定値Mconを0にリセット又は減少させる。
次に、排気管温度Tpの推定方法について説明する。
図14のタイムチャートに示すように、コントロールユニット120は、エンジン運転中(エンジン始動からIGスイッチのオフまでの期間)は、エンジン運転中の推定方法(図12参照)で排気管温度Tpを推定し、エンジン停止中(IGスイッチのオンからエンジン始動までの期間)は、エンジン停止中の推定方法(図13参照)で排気管温度Tpを推定する。
図12に示すように、エンジン運転中に排気管温度Tpを推定する場合には、まず、排出ガスから排気管109へ伝達される受熱量を求めるための受熱側熱伝達係数Kinと、排気管109から外気へ放熱される放熱量を求めるための放熱側熱伝達係数Koutを算出する。
受熱側熱伝達係数Kinを算出する際には、エンジン回転速度(排気流速の代用情報)と負荷(排気圧の代用情報)とをパラメータとする補正係数αのマップを参照して、現在のエンジン回転速度と負荷とに応じた補正係数αを算出する。
この補正係数αは、受熱側熱伝達係数基本値Kin0を補正するための係数である。補正係数αのマップは、予め、実験データや設計データ等に基づいて求めたエンジン回転速度と負荷と排気管109の受熱量との関係を用いて作成され、コントロールユニット120のROMに記憶されている。一般に、エンジン回転速度が高くなって排気流速が速くなるほど排気管109の受熱量が少なくなり、負荷が大きくなって排気圧が高くなるほど排気管109の受熱量が多くなるため、補正係数αのマップは、エンジン回転速度が高くなるほど補正係数αが小さくなって受熱側熱伝達係数Kinが小さくなり、負荷が大きくなるほど補正係数αが大きくなって受熱側熱伝達係数Kinが大きくなるように設定されている。
この後、受熱側熱伝達係数基本値Kin0に補正係数αを乗算して受熱側熱伝達係数Kinを求める。
in=Kin0×α
これにより、エンジン回転速度(排気流速の代用情報)や負荷(排気圧の代用情報)に応じて受熱側熱伝達係数基本値Kin0を補正して受熱側熱伝達係数Kinを変化させる。
また、放熱側熱伝達係数Koutを算出する際には、ラジエターファン回転速度と車速とをパラメータとする補正係数βのマップを参照して、現在のラジエターファン回転速度と車速とに応じた補正係数βを算出する。
この補正係数βは、放熱側熱伝達係数基本値Kout0を補正するための係数である。補正係数βのマップは、予め、実験データや設計データ等に基づいて求めたラジエターファン回転速度と車速と排気管109の放熱量との関係を用いて作成され、コントロールユニット120のROMに記憶されている。一般に、ラジエターファン回転速度や車速が速くなるほど排気管109の放熱量が多くなるため、補正係数βのマップは、ラジエターファン回転速度や車速が速くなるほど補正係数βが大きくなって放熱側熱伝達係数Koutが大きくなるように設定されている。尚、大気圧(排気管109の外側の圧力)が高くなるほど排気管109の放熱量が多くなるため、大気圧が高くなるほど補正係数βが大きくなって放熱側熱伝達係数Koutが大きくなるようにしても良い。
この後、放熱側熱伝達係数基本値Kout0に補正係数βを乗算して放熱側熱伝達係数Koutを求める。
out=Kout0×β
これにより、ラジエターファン回転速度や車速に応じて放熱側熱伝達係数基本値Kout0を補正して放熱側熱伝達係数Koutを変化させる。
このようにして、受熱側熱伝達係数Kinと放熱側熱伝達係数Koutとを算出した後、排出ガス温度Tgと排気管温度Tpとの差(Tg−Tp)に受熱側熱伝達係数Kinを乗算して排気管109の受熱量{Kin×(Tg−Tp)}を求めると共に、排気管温度Tpと外気温Taとの差(Tp−Ta)に放熱側熱伝達係数Koutを乗算して排気管109の放熱量{Kout×(Tp−Ta)}を求める。
そして、排気管109の受熱量{Kin×(Tg−Tp)}と排気管109の放熱量{Kout×(Tp−Ta)}と排気管109の熱容量Cpと演算周期Δtとを用いて次式により演算周期Δt当りの排気管温度変化量ΔTpを算出する。
ΔTp={Kin×(Tg−Tp)−Kout×(Tp−Ta)}/Cp×Δt
この後、前回の排気管温度推定値Tpに今回の排気管温度変化量ΔTpを加算して今回の排気管温度推定値Tpを求める。
p=Tp+ΔTp
この排気管温度推定値Tpは、コントロールユニット120のバックアップRAMに記憶される。尚、エンジン再始動時に排気管温度Tpを推定する際には、後述するエンジン停止中の推定方法でエンジン始動直前に推定した排気管温度推定値Tpを初期値とする。
一方、図13に示すように、エンジン停止中(IGスイッチのオンから始動までの期間)に排気管温度Tpを推定する場合には、まず、エンジン停止時間をパラメータとする排気管温度低下割合Dのマップを参照して、現在のエンジン停止時間に応じた排気管温度低下割合Dを算出する。この排気管温度低下割合Dのマップは、予め、実験データや設計データ等に基づいて求めたエンジン停止時間と排気管温度低下割合Dとの関係を用いて作成され、コントロールユニット120のROMに記憶されている。
この後、前回のエンジン停止直前の排気管温度推定値Tpzと外気温Taとの差(Tpz−Ta)に排気管温度低下割合Dを乗算し、その値を外気温Taに加算して排気管温度推定値Tpを求める。
p=(Tpz−Ta)×D+Ta
ところで、リニア空燃比センサ10は、ヒータで加熱されて高温状態のときに凝縮水が付着して被水すると、センサ素子が割れてしまうことがある。
これらの事情を考慮して、本実施例では、後述する図15の排気系制御及び排気系故障診断の禁止判定プログラムを実行することで、凝縮水量推定値Mconが所定の判定値M1以上になって被水する可能性が高くなったときに、リニア空燃比センサ10のヒータ制御を禁止(又は制限)すると共に、リニア空燃比センサ10のヒータの故障診断を禁止する。これにより、被水によるリニア空燃比センサ10の故障や異常動作を未然に防止すると共に、被水によってリニア空燃比センサ10のヒータが正常動作できない状態を、リニア空燃比センサ10のヒータの異常と誤診断してしまうことを未然に防止する。
次に、本発明の排気管モデルをECUにオンボード実装するための課題を示す。
排気管モデルが演算する凝縮水量は、始動直後0kg(ドライ状態)からスタートするモデルのため、排気管モデルが演算する凝縮水量と、リニア空燃比センサ10が被水しても素子割れが発生しない限界被水量(被水耐力上限と以下呼ぶ)と比較する手法では、始動直後にリニア空燃比センサ10のヒータ加熱可能と誤判定してしまい、リニア空燃比センサ10センサの素子割れを発生させてしまう。
図16から図19に示すように、始動時ヒータ加熱可能の誤判定をさせない方策を検討した。
始動時水温と始動時吸気温度から、凝縮水量が最大となるワースト条件(アイドル放置時)での推定凝縮水量をマップで与える(条件Aの凝縮水量(A値)とする)。一方、今回開発した排気管モデルから出力される凝縮水量を演算する(条件Bの凝縮水量(B値)とする)。
排気管モデルから演算した凝縮水量(B値)は、走行を開始した場合は、排熱が高くなるために、凝縮水の蒸発が早くなり、アイドル放置に比べて、凝縮水量の減少が早くなる。
そこで、条件Aの凝縮水量(A値)から、正しく凝縮水量を計算している条件Bの凝縮水量(B値)へと切り替えを行う。
その切り替えタイミングは、条件Bの凝縮水量(B値)が最大値を超えた瞬間、即ち凝縮水が減少に変化したタイミングで行う。
ヒータ通電開始タイミングは、条件Aの凝縮水量(A値)から条件Bの凝縮水量(B値)へ切り替え後の凝縮水量が、リニア空燃比センサ10の被水耐力上限以下になった時点とする。
上記対応により、始動直後に排気管モデルから演算した凝縮水量(B値)のみで、誤ったヒータ通電タイミングで、リニア空燃比センサ10の加熱制御をすることがなくなり、リニア空燃比センサ10の被水素子割れを防ぐことができる。
次に、図20と図21に示すように、始動時のヒータON判定に関して説明する。
今回の発明において、ヒータ通電タイミングは図20のように、(A)(B)(C)の3パターンとなるため、想定される始動温度領域毎にMAPに最適値を設定し、ヒータディレイ時間を変えることができる。パターン(A)では、例えば25℃前後の温度領域での始動を想定している。MAP値<しきい値の場合、凝縮水ピーク量がしきい値以下となることがあらかじめ判断できるため、ヒータを即通電する。パターン(B)では、例えば0℃前後の温度領域での始動を想定している。MAP値>しきい値の場合、凝縮水量がしきい値以上になる可能性があるため、即通電しない。凝縮水量がしきい値以下で減少した場合、ヒータを通電する。パターン(C)では、例えば−15℃前後の温度領域での始動を想定している。MAP値>しきい値の場合、凝縮水量がしきい値以上になる可能性があるため、即通電しない。凝縮水量がしきい値を超えた場合、しきい値以下となるまでヒータ通電しない。
図21には、前回DC(ドライバーサイクル)において、凝縮水の演算値が残っていない場合(パターン(A))と、凝縮水の演算値が残っていた場合(パターン(B))とでのヒータ通電可否判断の違いを示す。なお、ドライバーサイクルとは、車両の前回の運転履歴を意味し、例えば前回のイグニッションキーオンからイグニッションキーオフまでの期間での運転履歴をいう。パターン(A)では、前回DCでの凝縮水が残っておらず、凝縮水ピーク量がしきい値以下となるため、ヒータを即通電する。パターン(B)では、前回DCの凝縮水量(B値)が今回DCの凝縮水量(B値)に加算され、通電しきい値以上になるため、ヒータへの通電にディレイを設け、即通電をしない。
このように本発明では、前回DCの凝縮水量(B値)の値を考慮して、今回のDCの凝縮水量(B値)を計算するため、繰り返し自動車の始動を行った場合などには、前回の凝縮水分が加算されていくため、ヒータON判定ディレイをより正確に設定することができる。前回DCの凝縮水量(B値)は、エンジン制御装置内の不揮発性メモリなど、車両の停止時にもデータ保持可能な記憶手段に格納されている。
1 制御装置
10 リニア空燃比センサ
20 検知素子
30 ヒータ
100 内燃機関
101 燃料噴射弁
102 点火プラグ
103 点火コイル
104 スロットル弁
110 水温センサ
111 クランク角センサ
112 カム角センサ
113 スロットルポジションセンサ
114 吸気管圧力センサ
115 吸入空気流量計
118 触媒
119 酸素センサ
120 コントロールユニット
121 吸気温センサ
122 排気温センサ

Claims (8)

  1. 自動車の内燃機関の排気管に設けられた排気ガスセンサを加熱するヒータの通電状態を
    制御する内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関の燃料噴射量と吸入空気量とに基づいて燃焼により発生する水蒸気量を算
    出する水蒸気量算出手段と、
    前記内燃機関の排出ガスの温度を推定又は検出する排出ガス温度取得手段と、
    内燃機関の排気管の温度を推定又は検出する排気管温度取得手段と、
    前記水蒸気量と前記排出ガス温度と前記排気管温度とに基づいて前記排気管内で生じる
    凝縮水量を推定する凝縮水量推定手段と、
    前記凝縮水量推定手段によって凝縮水が所定値以下と判定された場合に前記ヒータの通
    電を許可するよう制御する加熱制御手段と、を備え、
    前記凝縮水量推定手段は、前記内燃機関の始動時に、前記自動車の前回運転時に推定した凝縮水量を加算して第一の凝縮水量を推定するとともに、前記第一の凝縮水量と異なる方法で推定した凝縮水最大量である第二の凝縮水量を出力した後に前記第一の凝縮水量へ出力を切り替えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 自動車の内燃機関の排気管に設けられた排気ガスセンサを加熱するヒータの通電状態を
    制御する内燃機関の制御装置において、
    前記排気管の排気ガスの排気温度を検出する排気温度検出手段と、
    前記内燃機関に吸気されるガスの流量を検出するガス流量検出手段と、
    外気温を検出する外気温検出手段と、
    前記内燃機関が始動したとき前記排気温度検出手段によって検出された排気温度と前記
    ガス流量検出手段によって検出されたガスの流量と、
    前記外気温検出手段によって検出された外気温とを用いて前記排気管内に溜まる凝縮水
    の量を推定する凝縮水量推定手段と、
    前記凝縮水量推定手段によって凝縮水が所定値以下と判定された場合に前記ヒータの通
    電を許可するよう制御する加熱制御手段と、
    を備え、
    前記凝縮水量推定手段は、前記自動車の前回運転時に推定した凝縮水量を加算して、前
    記凝縮水量を推定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 前記凝縮水量推定手段が、前記排気温度、前記ガス流量、および前記外気温を用いて逐
    次求められる前記排気管内の推定壁温を算出すると共に前記ガス流量と燃料重量との空燃
    比から求まる前記排気管の露点温度を算出し、算出された推定壁温と露点温度とから相対
    壁温を求め、前記相対壁温および前記ガス流量から凝縮水増加量を算出し、該凝縮水増加
    量を前回の凝縮水量の推定値に加算して今回の凝縮水積算量を求め、凝縮水発生始めから
    最大量に成長するまでの判定に、凝縮水最大量の最悪条件での推定を追加して凝縮水量の
    推定値を求めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記凝縮水量推定手段が、前記排気管内に溜まる前記排気ガスセンサの上流および下流
    にある凝縮水の量を推定し、推定された前記排気ガスセンサの上流および下流にある凝縮
    水の量が所定値以下かどうかを判定することを特徴とする請求項1または請求項2または
    請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記凝縮水量推定手段は、内燃機関の停止中も記憶データを保持可能な記憶手段に前記
    凝縮水量の推定値を記憶させることを特徴とする請求項1から請求項4に記載の内燃機関
    の制御装置。
  6. 前記凝縮水量推定手段は、最悪条件とは、排熱が最小の条件のことであり、すなわちア
    イドル放置状態のことを特徴とする請求項1から請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記凝縮水量推定手段は、内燃機関の吸入空気量又はそれに相関する情報に応じて前記
    凝縮水量の推定値を減少又は0にリセットすることを特徴とする請求項1から請求項6に
    記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記凝縮水量推定手段で推定した凝縮水量が所定値以上のときに排気系に設けられた排
    出ガスセンサのヒータの制御を禁止又は制限する排気系制御禁止手段を備えていることを
    特徴とする請求項1から請求項7に記載の内燃機関の制御装置。
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