JP3453852B2 - ヒータ付き酸素センサの管理装置 - Google Patents

ヒータ付き酸素センサの管理装置

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JP3453852B2
JP3453852B2 JP14685394A JP14685394A JP3453852B2 JP 3453852 B2 JP3453852 B2 JP 3453852B2 JP 14685394 A JP14685394 A JP 14685394A JP 14685394 A JP14685394 A JP 14685394A JP 3453852 B2 JP3453852 B2 JP 3453852B2
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internal combustion
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直行 神谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関排気系の触
媒コンバータ下流側に配設されるヒータ付き酸素センサ
の状態を管理するヒータ付き酸素センサの管理装置に関
し、特に、同酸素センサのヒータ通電条件、或いは使用
条件を簡便に管理する上で有効な装置の具現に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関排出ガス中の酸素濃度
を検出する酸素センサは、動作温度に制限があり、例え
ば400℃以下の低温では正常に動作しない。
【0003】またそのため、内燃機関の低温始動後にお
ける暖機運転やアイドリング状態が長時間に亘った場合
などその排出ガス温度が低下する状況にあっては、こう
した酸素センサの検出値に基づく各種制御の信頼性も著
しく低いものとなる。
【0004】そこで従来は、酸素センサのこうした不都
合を解消すべく、同センサのセンサ素子をヒータによっ
て加熱してその温度を400℃以上に保持する構造とし
た、いわゆるヒータ付き酸素センサが多く用いられてい
る。
【0005】なおこうしたヒータ付き酸素センサにあっ
ては、そのヒータに対して常時、或いは低温時に通電を
行うことによって、センサ素子の活性温度である上記4
00℃以上の温度を確保することとなる。
【0006】一方、こうした酸素センサは通常、空燃比
のフィードバック制御に使用される都合上、内燃機関排
気系の燃料室に近い位置、すなわち触媒コンバータの上
流側に配設される。
【0007】ただし、同センサには、上記ヒータ付きの
ものといえどもその出力特性のばらつきや、経時的、経
年的な劣化があり、また上記触媒コンバータにおいても
やはり、その浄化率の経時的、経年的な低下がある。そ
して、このような酸素センサの出力特性のばらつきや劣
化、或いは触媒コンバータの浄化率の低下等が、上記空
燃比フィードバック制御にかかる制御精度や排出ガス規
制への対応を損なう原因ともなっている。
【0008】そこで近年は、上記触媒コンバータの下流
側にも酸素センサを設け、この触媒コンバータ下流側の
酸素センサを通じて上記触媒コンバータ上流側の酸素セ
ンサの出力特性のばらつきや劣化を補償し、更には触媒
コンバータの浄化率低下等を診断するようにしたシステ
ムが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムに
よれば、上記空燃比のフィードバック制御にかかる制御
精度は確かに保証され、また排出ガス規制への対応も良
好に維持される。
【0010】しかし一方で、こうしたいわゆるダブル酸
素センサシステムを採用することにより、次に述べるよ
うな不都合が新たに表面化することともなった。すなわ
ち、上記触媒コンバータ下流側の酸素センサにあって
も、その信頼性を確保するためにヒータ付き酸素センサ
が使用され、且つそのヒータに対して常時或いは低温時
に通電が行われることとなるが、この触媒コンバータ下
流側の酸素センサにあっては特に、 ・機関の停止時にその排気管または触媒コンバータ内に
溜まった水滴。 ・機関の低温始動後の排出ガスが冷えた排気管等に触れ
て凝縮した水滴。 等がその加熱されたセンサ素子に接触し、同素子をサー
マルショックによる割れに至らしめる恐れが出てきたこ
とである。
【0011】なお従来は、こうした酸素センサ素子の割
れを防止すべく、例えば実開平5−84852号公報に
みられるように、 (1)機関の排気管温度と酸素センサの素子温度とをそ
れぞれ温度センサにより測定する。 (2)これら測定した温度に応じて上記ヒータへの通電
をオン/オフ制御する。 詳しくは、上記素子温度が330℃未満で且つ、上記排
気管温度が100℃を超えていることを条件にヒータへ
の通電をオンとし、同素子温度が330℃以上で且つ、
同排気管温度が100℃以下あることを条件に同通電を
オフとする。といった通電制御を実行する装置が提案さ
れてはいるものの、実用性の面では尚課題を残すもので
あった。
【0012】すなわち同公報に記載の装置では、上記温
度センサの配設が必須となり、装置を構成する上でのコ
ストアップが避けられない。しかも同装置では、上記素
子温度と排気管温度とに基づき、それぞれその境界温度
付近では頻繁に通電のオン/オフが繰り返されることと
もなる。すなわち、制御の複雑化ばかりが先立って、酸
素センサとしての機能が十分に果たされない懸念もあ
る。因みに、ヒータ付き酸素センサとはいえ通常は、ヒ
ータへの通電が開始されてから同センサが活性化される
までに応答遅れがあり、ヒータへの通電直後から正常な
酸素濃度検出が行われるとは限らない。
【0013】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、触媒コンバータ下流側にもヒータ付き酸
素センサが配設されるシステムにあって、酸素センサの
素子割れを簡便且つ確実に防止して且つ、こうした酸素
センサとしての機能が十分に果たされる好ましい状態で
その利用を図ることのできるヒータ付き酸素センサの管
理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、請求項1記載の発明では、上記触媒コンバータ下
流側に配設されるヒータ付き酸素センサの状態を管理す
る装置にあって、内燃機関の負荷を算出する負荷算出手
段と、この算出される負荷が所定値以上にある時間を積
算する時間積算手段と、この積算された時間が内燃機関
排気管の水分不発生温度に相当する所定の時間に達する
ことを条件に前記酸素センサのヒータに通電を行う通電
制御手段とを具える構成とする。
【0015】また、請求項2記載の発明では、同触媒コ
ンバータ下流側に配設されるヒータ付き酸素センサの状
態を管理する装置にあって、内燃機関の負荷を算出する
負荷算出手段と、この算出される負荷が所定値以上にあ
るときの負荷量を積算する負荷量積算手段と、この積算
された負荷量が内燃機関排気管の水分不発生温度に相当
する所定の負荷量に達することを条件に前記酸素センサ
のヒータに通電を行う通電制御手段とを具える構成とす
る。
【0016】また、請求項3記載の発明では、これら請
求項1または2記載の発明の構成において、内燃機関の
アイドル判定を行うアイドル判定手段と、このアイドル
判定されている時間が所定の時間継続されることを条件
に、前記積算値をリセットし、且つ前記酸素センサのヒ
ータへの通電を解除する通電解除制御手段とを更に具え
る構成とする。
【0017】また、請求項4記載の発明では、同触媒コ
ンバータ下流側に配設されるヒータ付き酸素センサの状
態を管理する装置にあって、内燃機関の負荷を算出する
負荷算出手段と、この算出される負荷が所定値以上にあ
るときアップカウントし、同負荷が所定値未満となると
きダウンカウントするアップ/ダウンタイマと、このタ
イマ値が内燃機関排気管の水分不発生温度に相当する所
定の値に達することを条件に前記酸素センサのヒータに
通電を行い、同タイマ値が該所定の値未満となることを
条件に前記酸素センサのヒータへの通電を解除する通電
制御手段とを具える構成とする。
【0018】また請求項5記載の発明では、上記請求項
4記載の発明の構成にあって、前記アップ/ダウンタイ
マは、前記アップカウント値をUpまた前記ダウンカウ
ント値をDownとするとき、 Up > Down の関係にその各カウント値が設定されるものとする。
【0019】また請求項6記載の発明では、上記各項記
載の発明の構成にあって、前記酸素センサのヒータが通
電中であることを条件にその通電時間を計時する通電時
間計時手段と、この計時された時間が前記酸素センサの
活性温度に相当する所定の時間以上にあることを条件に
同酸素センサの使用を許可する活性管理手段とを更に具
える構成とする。
【0020】また請求項7記載の発明では、特に上記請
求項1または3記載の発明の構成にあって、前記酸素セ
ンサのヒータが通電中であり且つ前記時間積算手段にて
積算された時間が前記酸素センサの活性温度に相当する
所定の時間以上にあることを条件に同酸素センサの使用
を許可する活性管理手段を更に具える構成とする。
【0021】また請求項8記載の発明では、特に上記請
求項2または3記載の発明の構成にあって、前記酸素セ
ンサのヒータが通電中であり且つ前記負荷量積算手段に
て積算された負荷量が前記酸素センサの活性温度に相当
する所定の負荷量以上にあることを条件に同酸素センサ
の使用を許可する活性管理手段を更に具える構成とす
る。
【0022】また請求項9記載の発明では、上記請求項
4または5記載の発明の構成にあって、前記酸素センサ
のヒータが通電中であり且つ、前記アップ/ダウンカウ
ンタのカウント値が前記酸素センサの活性温度に相当す
る所定の値以上にあることを条件に同酸素センサの使用
を許可する活性管理手段を更に具える構成とする。
【0023】また請求項10記載の発明では、これら請
求項1乃至9記載の発明の各構成にあって、前記内燃機
関の負荷は、同内燃機関への吸入空気量であり、前記負
荷算出手段は、この吸入空気量の都度の値を算出する吸
入空気量算出手段であるとする。
【0024】また請求項11記載の発明では、同じく請
求項1乃至9記載の発明の各構成にあって、前記内燃機
関の負荷は同内燃機関への燃料基本噴射量であり、前記
負荷算出手段はこの燃料基本噴射量の都度の値を算出す
る燃料基本噴射量算出手段であるとする。
【0025】また請求項12記載の発明では、これも同
じく請求項1乃至9記載の発明の各構成にあって、前記
内燃機関の負荷は同内燃機関への吸入空気圧であり、前
記負荷算出手段はこの吸入空気圧の都度の値を算出する
吸入空気圧算出手段であるとする。
【0026】また、請求項13記載の発明では、触媒コ
ンバータ下流側に配設されるヒータ付き酸素センサの状
態を管理する装置にあって、内燃機関の負荷を算出する
負荷算出手段と、この算出される負荷が所定値以上にあ
る時間を積算する時間積算手段と、この積算された時間
が前記酸素センサの活性温度に相当する所定の時間に達
することを条件に同酸素センサの使用を許可する管理手
段とを具える構成とする。
【0027】また、請求項14記載の発明では、同触媒
コンバータ下流側に配設されるヒータ付き酸素センサの
状態を管理する装置にあって、内燃機関の負荷を算出す
る負荷算出手段と、この算出される負荷が所定値以上に
あるときの負荷量を積算する負荷量積算手段と、この積
算された負荷量が前記酸素センサの活性温度に相当する
所定の負荷量に達することを条件に同酸素センサの使用
を許可する管理手段とを具える構成とする。
【0028】また、請求項15記載の発明では、これら
請求項13または14記載の発明の構成にあって、内燃
機関のアイドル判定を行うアイドル判定手段と、このア
イドル判定されている時間が所定の時間継続されること
を条件に前記積算値をリセットし且つ同酸素センサの使
用を禁止する禁止手段とを更に具える構成とする。
【0029】また、請求項16記載の発明では、同触媒
コンバータ下流側に配設されるヒータ付き酸素センサの
状態を管理する装置にあって、内燃機関の負荷を算出す
る負荷算出手段と、この算出される負荷が所定値以上に
あるときアップカウントし、同負荷が所定値未満となる
ときダウンカウントするアップ/ダウンタイマと、この
タイマ値が前記酸素センサの活性温度に相当する所定の
値に達することを条件に同酸素センサの使用を許可し、
同タイマ値が該所定の値未満となることを条件に同酸素
センサの使用を禁止する管理手段とを具える構成とす
る。
【0030】また請求項17記載の発明では、上記請求
項16記載の発明の構成にあって、前記アップ/ダウン
タイマは、前記アップカウント値をUpまた前記ダウン
カウント値をDownとするとき、 Up > Down の関係にその各カウント値が設定されるものとする。
【0031】また請求項18記載の発明では、これら請
求項13乃至17記載の発明の各構成にあって、前記内
燃機関の負荷は同内燃機関への吸入空気量であり、前記
負荷算出手段はこの吸入空気量の都度の値を算出する吸
入空気量算出手段であるとする。
【0032】また請求項19記載の発明では、同じく請
求項13乃至17記載の発明の各構成にあって、前記内
燃機関の負荷は同内燃機関への燃料基本噴射量であり、
前記負荷算出手段はこの燃料基本噴射量の都度の値を算
出する燃料基本噴射量算出手段であるとする。
【0033】そして請求項20記載の発明では、これも
同じく請求項13乃至17記載の発明の各構成にあっ
て、前記内燃機関の負荷は同内燃機関への吸入空気圧で
あり、前記負荷算出手段はこの吸入空気圧の都度の値を
算出する吸入空気圧算出手段であるとする。
【0034】
【作用】内燃機関排気管の温度は、同機関の負荷の状態
と強い相関を有していることが発明者による実験によっ
て確認されている。
【0035】また、この排気管は通常、車両の下側に配
設されることから、たとえ同機関が運転状態にあって
も、アイドル時には外気によって自然冷却され、その温
度も横ばい若しくは自然降下することが併せて確認され
ている。
【0036】そこで、上記請求項1または3記載の発明
によるように、内燃機関の負荷を適宜算出し、この算出
される負荷が所定値以上にある時間を積算することで、
特に温度センサ等を用いることなく、上記排気管の温度
が簡易に推定できるようになる。
【0037】そしてこのため、上記通電制御手段によっ
てこの積算された時間が排気管の水分不発生温度に相当
する所定の時間に達することを条件に上記酸素センサの
ヒータに通電を行うようにすれば、前述した水滴等がそ
の素子部に触れることのない安全な状態で、該センサ素
子の加熱が行われるようになる。
【0038】しかも上記請求項3記載の発明によるよう
に、上記通電解除制御手段を通じて、アイドル時間が所
定の時間継続されることを条件に同ヒータへの通電を解
除するようにすれば、上記排気管がその後冷却されてそ
こに前述した水滴等が発生する以前に、同センサの冷却
が行われるようにもなる。
【0039】したがってこの場合も、前述したサーマル
ショック等を引き起こすことなく、同酸素センサの安全
が確保されるようになる。そして、上記ヒータに対する
このような通電制御手法によれば、同ヒータへの通電が
頻繁にオン/オフされる懸念もないことから、上記触媒
コンバータ下流側に配設される酸素センサとしての機能
もその間十分に果たされるようになる。
【0040】因みに、この触媒コンバータ下流側に配設
される酸素センサは、同触媒コンバータの上流側に配設
される酸素センサとは違い、空燃比フィードバック制御
等に直接使用されることはないため、そのヒータが常時
通電されている必要はない。車両の定常走行時に、前述
した触媒コンバータ上流側の酸素センサの出力特性のば
らつきや劣化を補償でき、或いは触媒コンバータの浄化
率低下等を診断できればよい。
【0041】なお、上記排気管における水分不発生温度
が略70℃以上の温度であること、また同排気管への水
分発生が懸念される上記アイドル時間の継続時間が略3
0分であること、なども発明者による上記実験によって
確認されている。
【0042】また、上記ヒータへの通電解除に併せて、
上記時間積算手段の積算時間をリセットするようにした
ことで、同ヒータに再び通電する際の排気管温度推定情
報も適正化されるようになる。
【0043】一方、請求項2または3記載の発明による
ように、上記時間積算手段についてはこれを、上記算出
される負荷が所定値以上にあるときの負荷量を積算する
負荷量積算手段に代えることもできる。
【0044】そして、このように負荷量を直接積算する
ことで、上記排気管の水分不発生温度に対する推定をよ
り正確に行うことができるようにもなる。なお、この場
合には上述のように、通電制御手段は、 ・その積算された負荷量が上記排気管の水分不発生温度
に相当する所定の負荷量に達することを条件に酸素セン
サのヒータに通電を行う。ものとなり、併せて請求項3
記載の通電解除制御手段は、 ・上記アイドル判定されている時間が所定の時間継続さ
れることを条件に、この負荷量積算手段の積算負荷量を
リセットし、且つ酸素センサのヒータへの通電を解除す
る。ものとなる。
【0045】また、上記請求項4記載の発明によるよう
に、これら時間積算手段或いは負荷量積算手段について
はこれを ・上記算出される負荷が所定値以上にあるときアップカ
ウントし、同負荷が所定値未満となるときダウンカウン
トするアップ/ダウンタイマ。に、また上記通電制御手
段及び通電解除制御手段についてはこれを ・上記タイマ値が上記排気管の水分不発生温度に相当す
る所定の値に達することを条件に酸素センサのヒータに
通電を行い、同タイマ値が該所定の値未満となることを
条件に同ヒータへの通電を解除する通電制御手段。に、
それぞれ代えることもできる。
【0046】こうした構成によっても、特に温度センサ
等を用いることなく、排気管温度の推定のもとに、上記
触媒コンバータ下流側に配設されるヒータ付き酸素セン
サを安全に加熱し、また冷却することができる。
【0047】また、こうした構成にあっては特に、上記
請求項5記載の発明によるように、上記アップ/ダウン
タイマのアップカウント値Upをダウンカウント値Do
wnよりも大きく設定することが、ヒータ通電時の排気
管温度推定感度を上げ、更には同ヒータ通電のオン/オ
フ頻度を下げる上で有効である。このようなカウント値
設定とすることで、上記請求項4記載の発明の構成にあ
っても、上述した触媒コンバータ下流側に配設される酸
素センサとしての機能は、その活性期間、十分に果たさ
れるようになる。
【0048】また、上記請求項6記載の発明によるよう
に、これら発明の各構成にあって、 ・酸素センサのヒータが通電中であることを条件にその
通電時間を計時する通電時間計時手段と、 ・この計時された時間が酸素センサの活性温度に相当す
る所定の時間以上にあることを条件に同酸素センサの使
用を許可する活性管理手段と、を更に具えるようにすれ
ば、ヒータへの通電後、酸素センサが活性化されるまで
の応答遅れにある期間は、同酸素センサの使用が禁止さ
れるようになる。
【0049】したがって、この触媒コンバータ下流側に
配設される酸素センサを用いて前述した触媒コンバータ
上流側の酸素センサの出力特性のばらつきや劣化の補
正、或いは触媒コンバータの浄化率低下等の診断を行う
場合であれ、それら補正や診断にかかる精度は好適に確
保されるようになる。すなわち、同酸素センサとしての
機能が十分に果たされる最適な状態で、その利用が図ら
れるようになる。
【0050】また、請求項7記載の発明によるように、
特に上記請求項1または3記載の発明の構成にあって、 ・酸素センサのヒータが通電中であり且つ、時間積算手
段にて積算された時間が酸素センサの活性温度に相当す
る所定の時間以上にあることを条件に同センサの使用を
許可する活性管理手段、を更に具えるようにすれば、或
いは請求項8記載の発明によるように、特に上記請求項
2または3記載の発明の構成にあって、 ・酸素センサのヒータが通電中であり且つ、負荷量積算
手段にて積算された負荷量が酸素センサの活性温度に相
当する所定の負荷量以上にあることを条件に同センサの
使用を許可する活性管理手段、を更に具えるようにすれ
ば、これら請求項1或いは2或いは3記載の発明の構成
に基づくそれぞれ最小限の要素の追加によって、しかも
酸素センサの活性温度を直接推定するかたちで、同セン
サの活性の有無を管理することができるようになる。
【0051】このためこうした構成によれば、請求項6
記載の発明に関して上述した「酸素センサとしての機能
が十分に果たされる最適な状態での利用」を更に的確な
ものとすることができるようにもなる。
【0052】なお、酸素センサの素子温度も内燃機関の
負荷の状態と強い相関を有していることが発明者による
実験によって確認されている。また、請求項9記載の発
明によるように、上記請求項4または5記載の発明の構
成にあって、 ・前記酸素センサのヒータが通電中であり且つ、前記ア
ップ/ダウンカウンタのカウント値が前記酸素センサの
活性温度に相当する所定の値以上にあることを条件に同
酸素センサの使用を許可する活性管理手段、を更に具え
るようにすれば、上記請求項4または5記載の発明の構
成にあっても、その構成に基づく最小限の要素の追加に
よって、しかも酸素センサの活性温度を直接推定して、
同センサの活性の有無を管理することができるようにな
る。
【0053】そしてこの場合も、請求項6記載の発明に
関して上述した「酸素センサとしての機能が十分に果た
される最適な状態での利用」を更に的確なものとするこ
とができるようになる。
【0054】また、これら請求項1乃至9記載の発明の
各構成にあって、上記排気管温度、或いは酸素センサの
素子温度に相関の強い内燃機関の負荷としては、同機関
への吸入空気量をはじめ、燃料基本噴射量や吸入空気圧
(インテークマニホールド圧)などがある。
【0055】そこで、上記各負荷算出手段として、請求
項10記載の発明によるように、 ・吸入空気量の都度の値を算出する吸入空気量算出手
段。或いは請求項11記載の発明によるように、 ・燃料基本噴射量の都度の値を算出する燃料基本噴射量
算出手段。更には請求項12記載の発明によるように、 ・吸入空気圧の都度の値を算出する吸入空気圧算出手
段。を用いるようにすれば、それら各手段を通じて簡易
に、しかも的確に上記排気管温度、或いは酸素センサの
素子温度を推定できるようになる。
【0056】ところで、上記ヒータ付き酸素センサとし
ては、ヒータに対して常時(主に、触媒コンバータ上流
側の酸素センサとして使用される場合)或いは低温時に
選択的に通電が行われるいわば標準ヒータ付き酸素セン
サの他に、低電力ヒータ付き酸素センサがある。
【0057】この低電力ヒータ付き酸素センサとは、例
えばアイドル放置中など前述した水滴等が発生し易い環
境にあっては、素子温度が例えば400℃未満の低温に
保持され、車両が定常走行にあるときなど同水滴等が発
生しない環境にあっては、素子温度が例えば400℃以
上の高温に保持されるよう、そのヒータ電力を適合して
常時通電するタイプの酸素センサである。すなわち同セ
ンサの場合、ヒータに対する通電のオン/オフ制御は必
要とされない。
【0058】また一方、こうした低電力ヒータ付き酸素
センサといえども、例えばアイドル状態から定常走行状
態に移行するときなど、その素子温度が例えば上記40
0℃未満の低温から活性温度(400℃以上の高温)と
なるまでには、やはり所定の応答遅れが発生する。
【0059】上記請求項13以降に記載の発明は、上記
触媒コンバータ下流側の酸素センサとしてこのような低
電力ヒータ付き酸素センサが用いられる場合に、その状
態を管理する上で特に有効な構成を有している。
【0060】まず、酸素センサの素子温度も内燃機関の
負荷の状態と強い相関を有していることは上述した通り
である。また、この酸素センサも通常、上記排気管に装
着された状態で、車両の下側に配設されることから、た
とえ同機関が運転状態にあっても、アイドル時には外気
によって自然冷却され、その温度も横ばい若しくは自然
降下する。
【0061】そこで、上記請求項13または15記載の
発明によるように、機関の負荷を適宜算出し、この算出
される負荷が所定値以上にある時間を積算することで、
この場合も特に温度センサ等を用いることなく、上記酸
素センサの素子温度が簡易に推定できるようになる。
【0062】そしてこのため、上記管理手段を通じて、
この積算された時間が同酸素センサの活性温度に相当す
る所定の時間に達することを条件に同センサの使用を許
可するようにすれば、たとえ酸素センサに上記応答遅れ
が生じていようとも、その活性温度の直接の推定を通じ
て酸素センサとしての機能が十分に果たされる最適な状
態を見極め且つ、その最適な状態での利用を図ることが
できるようになる。
【0063】しかも請求項15記載の発明によるよう
に、上記禁止手段を通じて、アイドル時間が所定の時間
継続されることを条件に同酸素センサの使用を禁止する
ようにすれば、同センサがその後冷却されて、その素子
温度が不活性温度(400℃未満の低温)となる以前
に、その使用を禁止することができる。
【0064】したがってこの場合も、酸素センサが不活
性な状態で利用されることを良好に防止することがで
き、ひいては触媒コンバータ上流側の酸素センサの出力
特性のばらつきや劣化の補正、或いは触媒コンバータの
浄化率低下等の診断にかかる精度を好適に確保すること
ができるようになる。
【0065】また、同請求項15記載の発明によるよう
に、上記酸素センサの使用禁止に併せて、上記時間積算
手段の積算時間をリセットするようにしたことで、同酸
素センサの使用を再び許可する際の素子温度推定情報も
適正化されるようになる。
【0066】また、請求項14または15記載の発明に
よるように、上記時間積算手段についてはこれを、上記
算出される負荷が所定値以上にあるときの負荷量を積算
する負荷量積算手段に代えることもできる。
【0067】そして、このように負荷量を直接積算する
ことで、上記酸素センサの活性温度に対する推定をより
正確に行うことができるようにもなる。なおこの場合、
管理手段は、 ・その積算された負荷量が酸素センサの活性温度に相当
する所定の負荷量に達することを条件に同センサの使用
を許可する。ものとなり、併せて請求項15記載の禁止
手段は、 ・上記アイドル判定されている時間が所定の時間継続さ
れることを条件に、この負荷量積算手段の積算負荷量を
リセットし、且つ同センサの使用を禁止する。ものとな
る。
【0068】また、上記請求項16記載の発明によるよ
うに、これら時間積算手段或いは負荷量積算手段につい
てはこれを ・上記算出される負荷が所定値以上にあるときアップカ
ウントし、同負荷が所定値未満となるときダウンカウン
トするアップ/ダウンタイマ。に、また上記管理手段及
び禁止手段についてはこれを ・上記タイマ値が酸素センサの活性温度に相当する所定
の値に達することを条件に同センサの使用を許可し、同
タイマ値が該所定の値未満となることを条件に同センサ
の使用を禁止する管理手段。に、それぞれ代えることも
できる。
【0069】こうした構成によっても、特に温度センサ
等を用いることなく、酸素センサの素子温度の推定のも
とに、同センサの活性の有無を管理することができるよ
うになる。
【0070】また、こうした構成にあっては特に、上記
請求項17記載の発明によるように、上記アップ/ダウ
ンタイマのアップカウント値Upをダウンカウント値D
ownよりも大きく設定することが、センサ使用許可時
の素子温度推定感度を上げ、更には同センサの使用許可
/禁止にかかる制御頻度を下げる上で有効である。そし
てこの場合も、該触媒コンバータ下流側に配設される酸
素センサとしての機能は、その活性期間、十分に果たさ
れるようになる。
【0071】また、これら請求項13乃至17記載の発
明の各構成にあっても、酸素センサの素子温度に相関の
強い内燃機関の負荷としては、同機関への吸入空気量を
はじめ、燃料基本噴射量や吸入空気圧(インテークマニ
ホールド圧)などがある。
【0072】そこで、上記各負荷算出手段として、請求
項18記載の発明によるように、 ・吸入空気量の都度の値を算出する吸入空気量算出手
段。或いは請求項19記載の発明によるように、 ・燃料基本噴射量の都度の値を算出する燃料基本噴射量
算出手段。更には請求項20記載の発明によるように、 ・吸入空気圧の都度の値を算出する吸入空気圧算出手
段。を用いるようにすれば、それら各手段を通じて簡易
に、しかも的確に酸素センサの素子温度を推定できるよ
うになる。
【0073】
【実施例】 (第1実施例)図1に、この発明にかかるヒータ付き酸
素センサの管理装置の第1の実施例を示す。
【0074】この実施例の装置は、触媒コンバータの上
流側及び下流側の双方にヒータ付き酸素センサを具える
前述したダブル酸素センサシステムにあって、特に下流
側に配設されるヒータ付き酸素センサのヒータ通電条
件、或いは使用条件等を簡便に管理する装置として構成
されている。
【0075】なお、これら酸素センサが装着される排気
管の温度が内燃機関の負荷の状態、特に吸入空気量と強
い相関を有していること、またこの排気管は通常、車両
の下側に配設されることから、たとえ同機関が運転状態
にあっても、アイドル時には外気によって自然冷却さ
れ、その温度も横ばい若しくは自然降下すること、等々
が実験によって確認されていることは先にも述べた通り
である。
【0076】はじめに、同図1を参照して、この実施例
において対象となる内燃機関並びにその周辺装置の構成
について説明する。例えば、n気筒(nは任意の自然
数)4サイクルエンジンを想定している内燃機関におい
て、その吸入空気は、同図1に示されるように、エアク
リーナ1からエアフローメータ2及び吸気管3を通り、
サージタンク4、インテークマニホールド5を介して各
気筒に吸入される。
【0077】一方、燃料は、図示しない燃料タンクから
圧送されて、上記インテークマニホールド5に設けられ
た燃料噴射弁6から同機関の各吸気弁15に向けて噴射
供給される。
【0078】該機関のシリンダS内で燃焼したガスは、
各排気弁16及び排気管7を通して触媒コンバータ8に
導入され、ここで同燃焼ガス中の有害成分(CO,H
C,NOx)が三元触媒により清浄化されて排出され
る。
【0079】また、上記エアクリーナ1を介して吸気管
3に吸入された空気は、エアフローメータ2によってそ
の空気量(吸入空気量)Qが検出され、またアクセルペ
ダルと連動するスロットルバルブ9によってその流量が
制御されるようになる。このスロットルバルブ9の開度
はスロットル開度センサ10によって検出される。ま
た、同スロットルバルブ9の近傍には、該バルブが全閉
状態におかれるときオン信号を出力するアイドルスイッ
チ11が併せ設けられている。
【0080】内燃機関の回転数Neは、同機関のクラン
ク軸近傍に配設された回転数センサ(クランク角セン
サ)12によって検出される。この回転数センサ12
は、機関のクランク軸と同期して回転するリングギヤに
対向して設けられ、同機関の回転数に対応した数のパル
ス信号を出力する。
【0081】また、上記排気管7中、触媒コンバータ8
の上流部分には、当該部分における排出ガスの現実の未
燃焼酸素濃度を検出するヒータ付き酸素センサ13が配
設されている。この触媒コンバータ8の上流側に配設さ
れる酸素センサ13が、空燃比A/Fのフィードバック
制御に使用されることは前述した通りである。
【0082】そして、同排気管7中、触媒コンバータ8
の下流部分には、同触媒コンバータ8によって清浄化さ
れた排出ガスの未燃焼酸素濃度を検出するヒータ付き酸
素センサ14が配設されている。この触媒コンバータ8
の下流側に配設される酸素センサ14は、ダブル酸素セ
ンサシステムとしてこれも前述したように、該機関が搭
載される車両の定常走行時に実行される、主に (イ)上記上流側の酸素センサ13の出力特性のばらつ
きや劣化を補正する。 (ロ)上記触媒コンバータ8の浄化率低下等を診断す
る。 といった処理に使用される。上記(イ)の処理は、空燃
比フィードバック制御に用いられる(正確にはこれを補
助する)処理であることから、以下では便宜上、これを
「制御」処理といい、また上記(ロ)の処理については
以下これを「診断」処理という。
【0083】なお、これらヒータ付き酸素センサ13及
び14は、図2にその断面構造を示すように、排気ガス
が流入される小孔が設けられているカバー31と、該カ
バー31の内部に配設されるジルコニア管等からなるセ
ンサ素子32と、更にその内部に配設されて該センサ素
子32を加熱するヒータ33とを基本的に具えて構成さ
れている。
【0084】他方、制御装置20は、周知のCPU(セ
ントラルプロセッシングユニット)21、ROM(リー
ドオンリーメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメ
モリ)23、バックアップRAM24等を中心とした算
術論理演算回路として構成されている。また、CPU2
1をはじめとするこれら各部は、上記各センサからの信
号入力や、各アクチュエータへの制御信号出力を行なう
入出力ポート(I/Oポート)25と内部バスを介して
相互に接続されている。
【0085】そして同制御装置20では、この入出力ポ
ート25を介して、上記吸入空気量Qやアイドルオン/
オフ情報をはじめ、回転数Ne、酸素濃度(空燃比A/
F)等々のセンサ信号を入力するとともに、これらセン
サ信号に基づいて、 (1)触媒コンバータ8下流側のヒータ付き酸素センサ
14のヒータへの通電をオン/オフ制御する。 (2)空燃比フィードバック制御をはじめ、上記「制
御」処理を実行する。 (3)上記「診断」処理を実行する。 (4)これら「制御」処理、並びに「診断」処理に先立
ち、上記ヒータ付き酸素センサ14の活性の有無を管理
する。 (5)基本噴射量Tpに基づき燃料噴射量TAUなどを
算出し、該算出した燃料噴射量TAUに基づいて上記燃
料噴射弁6の駆動を制御する。 等々の処理を同入出力ポート25を介して実行する。
【0086】図3は、こうした制御装置20の、同第1
の実施例にかかるヒータ付き酸素センサの管理装置とし
ての機能的な構成を示したものであり、以下、同図3を
併せ参照して、該実施例の装置の構成、並びにその機能
を更に詳述する。
【0087】同図3に示す制御装置20において、まず
高空気量判定部201は、上記エアフローメータ2を通
じて検出される空気量Qが所定の高い空気量にあるか否
かを判定値Aに基づいて判定する部分である。
【0088】排気管7は排気ガス熱量によって暖められ
るが、上述したアイドル時等、この排気ガス熱量が小熱
量となるときには外気によって冷却される作用も働くた
め、同排気管7の昇温は殆ど停止する。
【0089】そこで上記判定値Aとしては、該空気量Q
に基づき上記排気管7の温度を的確に推定し得る空気
量、すなわち当該車両がアイドル状態ではなく走行状態
にある旨を判定し得る空気量、例えば10g/s程度の
値が選ばれる。吸入空気量Qとしてこの判定値A以上の
値にあるときには、上記排気ガス熱量も高熱量となり、
排気管7の温度も昇温状態にあるものと推定される。
【0090】また、積算タイマ202は、この高空気量
判定部201によって上記判定値A以上の吸入空気量が
判定されている期間能動となって、該判定値A以上の空
気量が判定されている時間を積算するタイマである。こ
の積算時間は時間T1(i)として通電オン判定部20
3に与えられる。
【0091】通電オン判定部203は、この与えられた
積算時間T1(i)、すなわち上記排気管7が昇温状態
にある積算時間が、同排気管7の水分不発生温度に相当
する所定の時間に達したか否かを判定値Bに基づいて判
定する部分である。
【0092】因みに、排気管7の水分不発生温度、すな
わち同排気管7や上記触媒コンバータ8等に前述した水
滴等が発生しない温度は、排気管7の温度で略70℃以
上であること、また、この排気管7の水分不発生温度7
0℃に相当する上記積算時間T1(i)は略180秒
(3分)であることが実験によって確認されている。
【0093】そこで同実施例の装置では、上記判定値B
を180秒に設定し、上記積算時間T1(i)がこの1
80秒以上となったことが判定されるとき、該通電オン
判定部203から通電制御部204に対して通電オン信
号ONが出力されるようにしている。
【0094】通電制御部204は、この通電オン信号O
Nが与えられることで、通電フラグメモリ210に通電
フラグをセットし、上記触媒コンバータ下流側の酸素セ
ンサ14のヒータ33(下流側酸素センサヒータ14−
33)に通電を開始する。
【0095】一方、同制御装置20において、アイドル
判定部205は、上記アイドルスイッチ11からアイド
ルオン信号が出力されている状態、すなわち当該車両が
アイドル状態にあることを判定する部分である。
【0096】また、アイドルタイマ206は、このアイ
ドル判定部205によってアイドル状態が判定されてい
る期間能動となってその時間、すなわちアイドル時間を
計時するタイマである。なお、このアイドル時間は連続
した時間として計時される。すなわちアイドルタイマ2
06は、上記アイドル判定部205によってアイドル状
態にない旨判定される都度リセットされる。そして、そ
の計時されたアイドル時間は、時間T2(i)として通
電オフ判定部207に与えられる。
【0097】通電オフ判定部207は、この与えられた
時間T2(i)、すなわちアイドル時間が、上記排気管
7等への水分発生が懸念される所定の時間に達したか否
かを判定値Cに基づいて判定する部分である。
【0098】因みに、この排気管7等への水分発生が懸
念される所定の時間は30分程度の時間であることがこ
れも実験によって確認されている。そこで、同実施例の
装置では、この30分といった時間を上記判定値Cとし
て設定し、上記アイドル時間T2(i)がこの30分以
上となったことが判定されるとき、該通電オフ判定部2
07から通電制御部204に対して通電オフ信号OFF
が出力されるようにしている。
【0099】通電制御部204では、この通電オフ信号
OFFが与えられることで上記通電フラグメモリ210
にセットされている通電フラグをリセットし、併せて下
流側酸素センサヒータ14−33への通電を解除する。
【0100】なお、上記通電オフ判定部207から通電
オフ信号OFFが出力されるとき、上記積算タイマ20
2もリセットされ、積算時間T1(i)は「0」に初期
化される。
【0101】他方、同制御装置20において、通電判定
部211は、上記通電フラグメモリ210に通電フラグ
がセットされていることに基づいて、上記下流側酸素セ
ンサヒータ14−33への通電がオン状態にあることを
判定する部分である。
【0102】また、通電タイマ212は、この通電判定
部211によってヒータ通電状態が判定されている期間
能動となってその時間、すなわち通電時間を計時するタ
イマである。なお、この通電時間も連続した時間として
計時され、上記通電判定部211によって通電状態にな
い旨判定される都度、該通電タイマ212はリセットさ
れる。この計時された通電時間は、時間T3(i)とし
て活性判定部213に与えられる。
【0103】活性判定部213は、この与えられた通電
時間T3(i)が、上記酸素センサ14の活性温度に相
当する所定の時間に達したか否かを判定値Dに基づいて
判定する部分である。
【0104】因みに、上記酸素センサ14の活性温度は
例えば400℃以上の温度である。そして、同酸素セン
サ14への通電が開始されて略60秒(1分)程でこの
活性温度に到達することが実験によって確認されてい
る。
【0105】そこで、同実施例の装置では更に、上記判
定値Dをこの60秒に設定し、上記通電時間T3(i)
がこの60秒以上となったことが判定されるとき、該活
性判定部213から許可フラグ管理部214に対して活
性判定信号が出力されるようにしている。
【0106】許可フラグ管理部214は、上記酸素セン
サ14が前述した「制御」処理、或いは「診断」処理に
使用されるにあたって、その使用許可または使用禁止を
管理する部分である。
【0107】すなわち同許可フラグ管理部214では、
活性判定部213から上記活性判定信号が出力されるこ
とを条件に、制御許可フラグメモリ220に対しては制
御許可フラグを、また診断許可フラグメモリ230に対
しては診断許可フラグをそれぞれセットして、上記酸素
センサ14の使用条件を管理する。
【0108】制御回路221は、制御許可フラグメモリ
220に制御許可フラグがセットされていることを条件
に上記酸素センサ14を使用しての前述した「制御」処
理を実行する周知の回路であり、また診断回路231
は、診断許可フラグメモリ230に診断許可フラグがセ
ットされていることを条件に同酸素センサ14を使用し
ての前述した「診断」処理を実行するこれも周知の回路
である。
【0109】図4〜図6は、こうした制御装置20の上
述した通電或いは通電解除にかかる処理手順並びに処理
態様を、また図7〜図8は、同制御装置20の上述した
活性判定にかかる処理手順並びに処理態様をそれぞれ示
したものであり、以下これら各図を併せ参照して、この
第1の実施例の装置の動作を更に詳述する。
【0110】まず、通電処理について説明する。上記制
御装置20では、図4に示される手順にて、上記触媒コ
ンバータ下流側に配設される酸素センサ14のヒータ3
3に対し、その通電処理S100を実行する。なお、こ
の通電処理S100は、例えば262ms(ミリ秒)の
演算周期にて実行されるものとする。
【0111】同通電処理S100において、上記高空気
量判定部201を通じた判定値A(10g/s)と吸入
空気量Qとの比較に基づき(ステップS101)、Q≧
Aとして、当該車両が走行状態にある旨判断した制御装
置20は、上記積算タイマ202の積算時間T1(i)
を T1(i)=T1(i-1)+1 としてインクリメントする(ステップS102)。T1
(i-1)は前回の積算時間である。
【0112】そして、この積算時間T1(i)のインク
リメントの結果、同時間T1(i)が上記判定値B(時
間180秒に相当する値、約「700」)以上となって
いれば(ステップS103)、上記通電オン判定部20
3を通じて、排気管7の温度が上記水分不発生温度に到
達している旨判断する。そしてこの場合には更に、上記
通電制御部204を通じて通電フラグメモリ210に通
電フラグをセットするとともに(ステップS104)、
酸素センサ14のヒータ33を通電状態として(ステッ
プS105)、当該処理を一旦抜ける。
【0113】なお、上記ステップS101での空気量判
定、或いは上記ステップS103での積算時間判定にお
いて、それぞれその到達条件が満たされなかった場合に
は、そのまま当該処理を一旦抜ける。
【0114】次に、通電解除処理について説明する。同
制御装置20では、図5に示される手順にて、上記酸素
センサ14のヒータ33への通電を解除する処理S20
0を実行する。なお、この通電解除処理S200も、例
えば262ms(ミリ秒)の演算周期にて実行されるも
のとする。
【0115】同通電解除処理S200において、上記ア
イドル判定部205を通じてアイドル状態にある旨判定
した制御装置20は、上記アイドルタイマ206の計時
時間、すなわちアイドル時間T2(i)を T2(i)=T2(i-1)+1 としてインクリメントする(ステップS201及びS2
02)。T2(i-1)は前回のアイドル時間である。
【0116】そして、このアイドル時間T2(i)のイ
ンクリメントの結果、同時間T2(i)が上記判定値C
(時間30分に相当する値、約「7000」)以上とな
っていれば(ステップS203)、上記通電オフ判定部
207を通じて、排気管7の温度が上記水分発生温度に
低下している懸念がある旨判断する。そしてこの場合に
は、上記通電制御部204を通じて、通電フラグメモリ
210にセットされている通電フラグをリセットし(ス
テップS204)且つ、酸素センサ14のヒータ33へ
の通電を解除する(ステップS205)。更にその後、
上記積算タイマ202をリセットし(ステップS20
6)、その積算時間T1(i)を「0」に初期化して当
該処理を一旦抜ける。
【0117】なお、上記ステップS201でのアイドル
判定においてアイドル状態でない旨判断される場合に
は、上記アイドルタイマ206をリセットして(ステッ
プS207)、当該処理を一旦抜ける。
【0118】また、上記ステップS203でのアイドル
時間判定において、その到達条件が満たされなかった場
合には、そのまま当該処理を一旦抜ける。上記制御装置
20を通じて、これら通電処理、並びに通電解除処理が
実行されることにより、上記酸素センサ14にあって
は、例えば図6に示される態様で、そのヒータ33への
通電がオン/オフ制御される。
【0119】すなわちいま、当該車両の走行に際し、例
えば図6(a)に示される態様にて吸入空気量Qが推移
するものとする。このとき、時刻t11には、内燃機関始
動後のアイドル状態にある旨判定されて、アイドルタイ
マ206が計時を開始するものの、時刻t12には、同車
両が走行状態に移行した旨判定されて、その計時はリセ
ットされる(図6(d)及び(e))。
【0120】そして、時刻t13に、上記空気量Qが判定
値Aを超え、積算タイマ202による時間T1(i)の
積算が開始される(図6(b))。その後、上記空気量
Qが判定値Aを超える都度、積算タイマ202による時
間T1(i)の積算が繰り返され、時刻t14において、
この積算時間T1(i)が上記判定値Bを超える(図6
(b))。なお、図6(c)に示されるように、該積算
時間T1(i)が判定値Bを超えるタイミングは、排気
管7の温度が水分不発生温度に相当する70℃となる時
期にほぼ対応する。
【0121】そして、こうして積算時間T1(i)が判
定値Bを超えるタイミングをもって通電オン判定部20
3から通電オン信号ONが発せられる。すなわち、通電
制御部204によって通電フラグがセットされ、同酸素
センサ14のヒータ33に対する通電が開始される(図
6(f))。
【0122】更にその後、当該車両の走行が停止され、
時刻t15に、再びアイドル状態となってその旨がアイド
ル判定部205を通じて判定されると(図6(d))、
アイドルタイマ206も再びアイドル時間の計時を開始
する(図6(e))。
【0123】そして、時刻t16に、そのアイドル時間T
2(i)が判定値Cに達した時点で通電オフ判定部20
7から通電オフ信号OFFが発せられる。すなわち、通
電制御部204によって通電フラグがリセットされ、酸
素センサ14のヒータ33に対する通電が解除される
(図6(f))。また併せて、上記積算タイマ202に
おける積算時間T1(i)がリセットされる(図6
(b))。
【0124】次に、上記ヒータへの通電後の処理として
実行される同酸素センサ14の活性判定処理について説
明する。制御装置20では、図7に示される手順にて、
上記酸素センサ14の活性の有無を判定する処理S30
0を実行する。なお、この活性判定処理S300も、例
えば262ms(ミリ秒)の演算周期にて実行されるも
のとする。
【0125】同活性判定処理S300において、上記通
電判定部211を通じて通電フラグがセットされている
旨判定した制御装置20は、上記通電タイマ212の計
時時間、すなわち通電時間T3(i)を T3(i)=T3(i-1)+1 としてインクリメントする(ステップS301及びS3
02)。T3(i-1)は前回の通電時間である。
【0126】そして、この通電時間T3(i)のインク
リメントの結果、同時間T3(i)が上記判定値D(時
間60秒に相当する値、約「230」)以上となってい
れば(ステップS303)、上記活性判定部213を通
じて、酸素センサ14の温度がその活性温度である40
0℃に達している旨判断する。そしてこの場合には、上
記許可フラグ管理部214を通じて、制御許可フラグメ
モリ220に制御許可フラグをセットし、診断許可フラ
グメモリ230に診断許可フラグをセットして(ステッ
プS304)、当該処理を一旦抜ける。
【0127】一方、上記ステップS301での通電判定
において、通電フラグがセットされていない旨判断され
る場合には、上記通電タイマ212をリセットし(ステ
ップS305)且つ、許可フラグ管理部214を通じて
上記制御許可フラグ及び診断許可フラグをリセットして
(ステップS306)、当該処理を一旦抜ける。
【0128】また、上記ステップS303での通電時間
判定において、その到達条件が満たされなかった場合に
も、同許可フラグ管理部214を通じて、上記制御許可
フラグ及び診断許可フラグが一旦リセットされる(ステ
ップS306)。
【0129】制御装置20を通じて、こうした活性判定
処理が実行されることにより、上記制御許可フラグ及び
診断許可フラグは、各々図8に示される態様で、そのセ
ット/リセット態様が制御される。
【0130】すなわちいま、図8(b)に示されるよう
に、当該車両の走行に際して、時刻t14に酸素センサ1
4のヒータ33に対する通電が開始され、またそれに伴
い、図8(a)に示される態様にて、その素子温度が推
移するものとする。
【0131】このとき、同時刻t14に、上記ヒータ33
への通電が判定されて通電タイマ212による時間T3
(i)の計時が開始される。そしてその後、時刻t1401
に、上記酸素センサ14の素子温度が活性温度(400
℃)に達する時期をもって(図8(a))、同通電時間
T3(i)が判定値Dに到達する(図8(c))。活性
判定部213では、こうした通電時間T3(i)の判定
値Dへの到達によって同酸素センサ14の活性を判定
し、その活性判定に伴って許可フラグ管理部214で
は、同時刻t1401に、制御許可フラグ及び診断許可フラ
グをセットする(図8(d)及び(e))。
【0132】一方、その後の時刻t16に、前述したアイ
ドル時間のアップに基づき同ヒータ33への通電が解除
されると、通電判定部211を通じて、その旨の判断の
もとに上記通電タイマ212がリセットされる。そし
て、こうした通電タイマ212のリセットによって、上
述した活性判定条件(T3(i)≧D)が満たされなく
なると、その旨が活性判定部213から許可フラグ管理
部214に通知され、同許可フラグ管理部214を通じ
て、制御許可フラグ及び診断許可フラグがリセットされ
る(図8(d)及び(e))。
【0133】なお、制御装置20内の制御回路221
が、上記制御許可フラグがセットされていることを条件
に上記酸素センサ14を使用しての「制御」処理を実行
するものであり、また診断回路231が、上記診断許可
フラグがセットされていることを条件に同酸素センサ1
4を使用しての「診断」処理を実行するものであること
は上述した通りである。
【0134】以上のように、この第1の実施例の装置に
よれば、特に温度センサ等を用いることなく、吸入空気
量Qが所定量以上にある時間の積算値を通じて、上記排
気管7の温度が簡易に推定できるようになる。
【0135】そして、その積算時間が排気管7の水分不
発生温度に相当する所定の時間に達することを条件に酸
素センサ14のヒータ33に通電を行うことから、前述
した水滴等がそのセンサ素子32に触れることのない安
全な状態で、同素子32の加熱が行われるようになる。
【0136】しかも同第1の実施例の装置によれば、ア
イドル時間が所定の時間継続されることを条件に上記ヒ
ータ33への通電が解除されることから、排気管7がそ
の後冷却されてそこに前述した水滴等が発生する以前
に、同センサ素子32の冷却が行われるようにもなる。
【0137】したがってこの場合も、前述したサーマル
ショック等を引き起こすことなく、酸素センサ14の安
全が確保されるようになる。そして、上記ヒータ33に
対するこのような通電制御手法によれば、同ヒータ33
への通電が頻繁にオン/オフされる懸念もないことか
ら、触媒コンバータ8の下流側に配設される酸素センサ
としての機能もその間十分に果たされるようになる。
【0138】また、上記ヒータ33への通電解除に併せ
て、上記吸入空気量Qが所定量以上にある時間の積算値
をリセットするようにしたことで、同ヒータ33に再び
通電する際の排気管温度推定にかかる時間情報も適正化
されるようになる。
【0139】また、第1の実施例の装置では加えて、上
記ヒータ33への通電後、その通電時間が酸素センサ1
4の活性温度に相当する所定の時間以上となることを条
件に同酸素センサ14の使用が許可される構成を採用し
ている。
【0140】このため、この触媒コンバータ8の下流側
に配設される酸素センサ14を用いて前述した「制御」
処理や「診断」処理を行う場合であれ、それら制御や診
断にかかる精度は好適に確保されるようになる。すなわ
ち、同酸素センサ14としての機能が十分に果たされる
最適な状態で、その利用が図られるようになる。
【0141】なお、同第1の実施例の装置において、そ
の制御装置20としては、必ずしも上述した全ての要素
を具えている必要はない。基本的に、上記高空気量判定
部201、積算タイマ202、通電オン判定部203、
及び通電制御204を具える構成であれば、酸素センサ
14への安全な通電は確保され、その機能も安定に果た
される。
【0142】そして、こうした基本的な構成に加えて、
上記通電フラグメモリ210をはじめ、通電判定部21
1、通電タイマ212、活性判定部213、及び許可フ
ラグ管理部214を更に具える構成とすることもでき、
その場合には更に、同酸素センサ14をより好ましい状
態で利用することができるようになる。
【0143】また一方、上記基本的な構成に対して、上
記アイドル判定部205、アイドルタイマ206、及び
通電オフ判定部207のみを追加する構成とすることも
できる。そしてこの場合には、少なくとも酸素センサ1
4の割れ等に対して、これを簡便且つ確実に防止するこ
とができ、その安全な運用を確保することができるよう
になる。
【0144】なお、こうして内燃機関のアイドル判定を
実行するに、前記アイドルスイッチ11を具えない機関
にあっては、前記スロットル開度センサ10によるスロ
ットルバルブ9の所定開度(例えば3度以下)の検出に
基づいてアイドルオンを判定することになる。
【0145】(第2実施例)図9に、この発明にかかる
ヒータ付き酸素センサの管理装置の第2の実施例を示
す。
【0146】ただし、この第2の実施例の装置も、その
大部分の構成は先の第1の実施例の装置に共通するもの
であり、ここでは便宜上、その第1の実施例の装置との
相違点のみについて説明する。
【0147】第1の実施例の装置では、吸入空気量Qが
所定量以上にある時間の積算値を通して排気管7の温度
を推定した。しかし、所定量以上の空気量とはいえ、前
記判定値A(10g/s)ぎりぎりの空気量(例えば1
1g/s)と高負荷時の空気量(例えば100g/s)
とでは、排気管7の昇温速度が大きく異なる。そのた
め、上記第1の実施例の装置によれば、排気管7の温度
をより簡便に推定できるとはいえ、その推定精度の面で
やや不安を残す。
【0148】そこでこの第2の実施例の装置では、同図
9に示されるように、先の積算タイマ202に代えて、
所定量以上にある吸入空気量Qの空気量そのものを積算
する空気量積算部202’を用いるようにする。そして
この場合、通電オン判定部203’では、この積算され
た空気量SG(i)が上記排気管7の水分不発生温度に
相当する所定の空気量に達したか否かを判定値Eに基づ
いて判定する。
【0149】因みに、この排気管7の水分不発生温度
(略70℃)に相当する空気量SG(i)は略1000
0g/s(10kg/s)であることが実験によって確
認されている。
【0150】このため同第2の実施例の装置では、上記
判定値Eを10000g/sに設定し、上記空気量積算
値SG(i)が該10000g/s以上となったことが
判定されるとき、該通電オン判定部203’から通電制
御部204に対して通電オン信号ONが出力されるよう
にしている。
【0151】図10及び図11に、同第2の実施例の装
置による通電処理手順、並びに通電処理態様を示す。同
第2の実施例の装置では、その制御装置20により、図
10に示される手順にて、上記酸素センサ14のヒータ
33に対し、その通電処理S100’を実行する。な
お、この通電処理S100’も、例えば262msの演
算周期にて実行されるものとする。
【0152】すなわち同通電処理S100’において、
高空気量判定部201を通じた判定値A(10g/s)
と吸入空気量Qとの比較に基づき(ステップS10
1)、Q≧Aとして、当該車両が走行状態にある旨判断
した制御装置20は、上記空気量積算部202’を通じ
てその積算値SG(i)を SG(i)=SG(i-1)+G(i) として加算処理する(ステップS102’)。SG(i
-1)は前回の空気量積算値であり、G(i)は上記判定
値Aを超えた今回の空気量である。
【0153】そして、この空気量SG(i)の積算処理
の結果、同空気量積算値SG(i)が上記判定値E(1
0000g/s)以上となっていれば(ステップS10
3’)、上記通電オン判定部203’を通じて、排気管
7の温度が上記水分不発生温度に到達している旨判断す
る。以降は第1の実施例の装置と同様、通電制御部20
4を通じて通電フラグメモリ210に通電フラグをセッ
トするとともに(ステップS104)、酸素センサ14
のヒータ33を通電状態として(ステップS105)、
当該処理を一旦抜ける。
【0154】また、上記ステップS101での空気量判
定、或いは上記ステップS103’での空気量積算値判
定において、それぞれその到達条件が満たされなかった
場合には、そのまま当該処理を一旦抜ける。
【0155】同第2の実施例の装置を通じて、こうした
通電処理が実行されることにより、酸素センサ14にあ
っては、例えば図11に示される態様で、すなわち上記
空気量積算値SG(i)がその判定値Eに達する時刻t
24にて、ヒータ33への通電がオン制御される(図11
(a)〜(c))。
【0156】このように、この第2の実施例の装置によ
れば、吸入空気量Qそのものの積算値に基づいて、排気
管7の水分不発生温度に対する推定をより正確に行うこ
とができるようになる。
【0157】なお、上記ヒータ33がオフ制御される条
件や酸素センサ14が活性判定される条件等は、先の第
1の実施例の装置と同様である。また、第1の実施例の
装置について述べた留意事項や変更態様も、同第2の実
施例の装置にあってはそのまま準用される。
【0158】(第3実施例)図12に、この発明にかか
るヒータ付き酸素センサの管理装置の第3の実施例を示
す。
【0159】この第3の実施例の装置も、その基本的な
構成は第1の実施例の装置に共通するものであり、ここ
でも便宜上、同第1の実施例の装置との相違点のみにつ
いて説明する。
【0160】この第3の実施例の装置では、図12に示
されるように、第1の実施例の装置における積算タイマ
202、通電オン判定部203、アイドル判定部20
5、アイドルタイマ206、及び通電オフ判定部207
に代えて、アップ/ダウンタイマ208及び通電オン/
オフ判定部209を用いる。
【0161】ここで、アップ/ダウンタイマ208は、
吸入空気量Qが所定量以上にあるときアップカウント計
時し、同空気量Qが所定値未満となるときダウンカウン
ト計時するタイマである。なお、同第3の実施例の装置
では、アップカウント値Upに例えば値「3」を設定
し、またダウンカウント値Downに例えば値「1」を
設定して、それら計時速度を異ならしめている。
【0162】また、通電オン/オフ判定部209は、こ
のアップ/ダウンタイマ208による計時時間T4
(i)が排気管7の水分不発生温度に相当する所定の時
間に達したか否かを前記判定値B(時間180秒に相当
する値、約「700」)に基づいて判定する部分であ
る。そして同通電オン/オフ判定部209では、上記計
時時間T4(i)が判定値B以上にあることを条件に通
電制御部204に対して通電オン信号ONを出力し、同
時間T4(i)が判定値B未満となるときには同通電制
御部204に対して通電オフ信号OFFを出力する。
【0163】図13及び図14に、同第3の実施例の装
置による通電/通電解除処理手順、並びにその処理態様
を示す。同第3の実施例の装置では、その制御装置20
により、図13に示される手順にて、酸素センサ14の
ヒータ33に対し、その通電/通電解除処理S400を
実行する。なお、この処理S400も、例えば262m
sの演算周期にて実行されるものとする。
【0164】すなわち同通電/通電解除処理S400に
おいて、制御装置20は、高空気量判定部201を通じ
た判定値A(10g/s)と吸入空気量Qとの比較に基
づき(ステップS401)、Q≧Aとして、当該車両が
走行状態にある旨判断した場合には、上記アップ/ダウ
ンタイマ208を通じてその計時時間T4(i)を T4(i)=T4(i-1)+3 として加算処理し(ステップS402)、それ以外の場
合には、同アップ/ダウンタイマ208を通じてその計
時時間T4(i)を T4(i)=T4(i-1)−1 として減算処理する(ステップS403)。T4(i-
1)は何れも、前回の計時時間である。
【0165】そして、こうした態様での計時処理の結
果、その時間T4(i)が上記判定値B(時間180秒
に相当する値、約「700」)以上となっていれば(ス
テップS404)、上記通電オン/オフ判定部209を
通じて、排気管7の温度が前記水分不発生温度に到達し
ている旨判断する。そしてその後は、これまでの実施例
と同様、通電制御部204を通じて通電フラグメモリ2
10に通電フラグをセットするとともに(ステップS4
05)、前記ヒータ33を通電状態として(ステップS
406)、当該処理を一旦抜ける。
【0166】他方、上記計時処理の結果、時間T4
(i)が上記判定値B未満であれば(ステップS40
4)、同通電オン/オフ判定部209を通じて、排気管
7の温度が前記水分不発生温度に達してないか、若しく
は水分発生が懸念される温度まで低下した旨判断する。
この場合には、通電制御部204を通じて上記通電フラ
グをリセットするとともに(ステップS407)、前記
ヒータ33への通電を解除して(ステップS408)、
当該処理を一旦抜ける。
【0167】同第3の実施例の装置を通じて、こうした
通電/通電解除処理が実行されることにより、酸素セン
サ14にあっては、例えば図14に示される態様で、上
記計時時間T4(i)がその判定値Bをクロスする都
度、ヒータ33への通電がオン/オフ制御されるように
なる(図14(a)〜(c))。
【0168】このように、この第3の実施例の装置によ
っても、特に温度センサ等を用いることなく、排気管温
度の推定のもとに、触媒コンバータ下流側に配設される
上記酸素センサ14を安全に加熱し、また冷却すること
ができる。
【0169】また、こうした構成にあって特に、上記ア
ップ/ダウンタイマ208のアップカウント値Upをダ
ウンカウント値Downよりも大きく設定したことによ
り、ヒータ通電時の排気管温度推定感度が向上し、更に
は同ヒータ通電のオン/オフ頻度も良好に減ぜられる。
基本的には、それらカウント値を例えば「1」等、同一
の値に設定しても、同実施例の装置としての上述した機
能、動作は実現されるが、特にこのようなカウント値設
定としたことで、同第3の実施例の装置の構成にあって
も、前記酸素センサ14としての機能は、その活性期
間、十分に果たされるようになる。
【0170】なお、同第3の実施例の装置においても、
上記酸素センサ14が活性判定される条件等は、先の第
1或いは第2の実施例の装置と同様である。また、同第
3の実施例の装置としても、その制御装置20は基本的
に、高空気量判定部201、アップ/ダウンタイマ20
8、通電オン/オフ判定部209、及び通電制御204
を具えるものであればよく、図12において図示を割愛
した全ての要素を具えている必要はない。
【0171】(第4実施例)図15に、この発明にかか
るヒータ付き酸素センサの管理装置の第4の実施例を示
す。
【0172】この第4の実施例の装置は、先の第1の実
施例の装置における酸素センサ14の活性判定手法を一
部変更し、同センサ14のヒータ33への通電開始後、
直接その素子温度を推定して、同センサ14の活性の有
無を判定する装置として構成されている。
【0173】ただし、この第4の実施例の装置も、その
大部分の構成は先の第1の実施例の装置に共通するもの
であり、ここでも便宜上、その第1の実施例の装置との
相違点のみについて説明する。
【0174】すなわちこの第4の実施例の装置は、その
制御装置20の構成として図15に示されるように、前
述した通電判定部211、通電タイマ212、及び活性
判定部213に代わる活性判定部240を具えて構成さ
れている。
【0175】この活性判定部240は、通電フラグメモ
リ210に通電フラグがセットされていることを条件に
積算タイマ202による積算時間T1(i)を流用参照
して酸素センサ14の素子温度を推定し、判定値Fに基
づいてその活性の有無を判定する部分である。
【0176】図16に、この活性判定部240を通じて
実行される同第4の実施例の装置による活性判定処理手
順を示す。図16に示される活性判定処理S500にお
いて、活性判定部240はまず、通電フラグメモリ21
0に通電フラグがセットされていることを確認する(ス
テップS501)。この活性判定処理S500も、例え
ば262msの演算周期にて実行されるものとする。
【0177】その後、積算タイマ202による積算時間
T1(i)を参照して、該積算時間T1(i)が判定値
F以上にあれば(ステップS502)、上記酸素センサ
14の素子温度がその活性温度(略400℃)に達して
いるものと判定する。なお、判定値Fとしては、例えば
180秒(3分)、或いはそれ以上の時間相当値が予設
定される。
【0178】そして、こうして酸素センサ14の活性が
判断された場合には、前記許可フラグ管理部214を通
じて制御許可フラグ及び診断許可フラグをセットして
(ステップS503)、当該処理を一旦抜ける。
【0179】他方、通電フラグがセットされていなかっ
た場合、或いは積算時間T1(i)の判定において判定
値Fに対する到達条件が満たされなかった場合には、同
許可フラグ管理部214を通じて制御許可フラグ及び診
断許可フラグをリセット状態において(ステップS50
4)、同処理を一旦抜ける。
【0180】同第4の実施例の装置によるこうした活性
判定処理が実行されることにより、上記制御許可フラグ
及び診断許可フラグは、各々図17に示される態様で、
そのセット/リセット態様が制御されるようになる。
【0181】因みに、同図17において、時間TMは余
裕度を示す。すなわちここでの例では、酸素センサ14
の素子温度が活性温度(略400℃)に達すると推定さ
れる時刻t1402から更に該余裕時間TMを見込んで、上
記判定値Fに基づく活性判定が行われるようにしてい
る。余裕度としてこのような時間TMを加味することに
より、同図17(d)、(e)に示される態様で上記制
御許可フラグ及び診断許可フラグがセットされるときに
は、酸素センサ14も確実に活性温度に到達しているよ
うになる。したがって、同酸素センサ14を使用しての
「制御」処理、或いは「診断」処理も、より高い信頼性
のもとに実行されることともなる。
【0182】このように、この第4の実施例の装置によ
れば、触媒コンバータ8の下流側に配設される酸素セン
サ14を用いて前述した「制御」処理や「診断」処理を
行う場合であれ、それら制御や診断にかかる精度は好適
に確保されるようになる。
【0183】しかも同第4の実施例の装置では、上記酸
素センサ14の素子温度を直接推定してその活性の有無
を判定するようにしたことから、その判定精度もより正
確なものとなり、またそのための構成も、通電タイマ2
12等を使用しない分、先の第1の実施例の装置に比べ
てより簡素なものとなる。
【0184】(第5実施例)図18に、この発明にかか
るヒータ付き酸素センサの管理装置の第5の実施例を示
す。
【0185】この第5の実施例の装置は、先の第2の実
施例の装置に対して上述した第4の実施例の装置による
活性判定手法を適用した装置として構成されている。す
なわちこの第5の実施例の装置は、図18に示されるよ
うに、通電フラグメモリ210に通電フラグがセットさ
れていることを条件に空気量積算部202’による空気
量積算値SG(i)を流用参照して酸素センサ14の素
子温度を推定し、判定値Gに基づいてその活性の有無を
判定する活性判定部240’を具えて構成されている。
【0186】図19に、この活性判定部240’を通じ
て実行される同第5の実施例の装置による活性判定処理
手順を示す。図19に示される活性判定処理S500’
において、活性判定部240’はまず、通電フラグメモ
リ210に通電フラグがセットされていることを確認し
た後(ステップS501)、空気量積算部202’によ
る空気量積算値SG(i)を参照する。そして、該空気
量積算値SG(i)が判定値G以上にあれば(ステップ
S502’)、上記酸素センサ14の素子温度がその活
性温度(略400℃)に達しているものと判定する。な
お、判定値Gとしては、例えば10000g/s(10
kg/s)、或いはそれ以上の空気量相当値が予設定さ
れる。
【0187】その後は先の第4の実施例の装置と同様、
こうして酸素センサ14の活性が判断された場合には、
前記許可フラグ管理部214を通じて制御許可フラグ及
び診断許可フラグをセットして(ステップS503)、
当該処理を一旦抜ける。
【0188】他方、通電フラグがセットされていなかっ
た場合、或いは空気量積算値SG(i)の判定において
判定値Gに対する到達条件が満たされなかった場合に
は、同許可フラグ管理部214を通じて制御許可フラグ
及び診断許可フラグをリセット状態において(ステップ
S504)、同処理を一旦抜ける。
【0189】同第5の実施例の装置によるこうした活性
判定処理が実行されることにより、上記制御許可フラグ
及び診断許可フラグは、各々図20に示される態様で、
そのセット/リセット態様が制御されるようになる。
【0190】因みに、同図20においても、活性温度到
達点に対応した時刻t1402’以後の時間TMは余裕度を
示す。したがってここでの例でも、同図20(d)、
(e)に示される態様で上記制御許可フラグ及び診断許
可フラグがセットされるときには、酸素センサ14も確
実に活性温度に到達しているようになり、同酸素センサ
14を使用しての「制御」処理、或いは「診断」処理
も、より高い信頼性のもとに実行されるようになる。
【0191】このように、この第5の実施例の装置によ
っても、触媒コンバータ8の下流側に配設される酸素セ
ンサ14を用いて前述した「制御」処理や「診断」処理
を行う場合、それら制御や診断にかかる精度は好適に確
保されるようになる。
【0192】そして同第5の実施例の装置では、上記酸
素センサ14の素子温度を推定するのに、先の第2の実
施例の装置によるように、空気量そのものの積算値を参
照するようにしたことから、上記第4の実施例の装置に
も増して、その活性判定精度を高めることができるよう
になる。
【0193】(第6実施例)図21に、この発明にかか
るヒータ付き酸素センサの管理装置の第6の実施例を示
す。
【0194】この第6の実施例の装置は、先の第3の実
施例の装置に対して、上述した第4或いは第5の実施例
の装置による活性判定手法を適用した装置として構成さ
れている。
【0195】すなわちこの第6の実施例の装置は、図2
1に示されるように、通電フラグメモリ210に通電フ
ラグがセットされていることを条件にアップ/ダウンタ
イマ208による計時時間T4(i)を流用参照して酸
素センサ14の素子温度を推定し、判定値Fに基づいて
その活性の有無を判定する活性判定部241を具えて構
成されている。
【0196】図22に、この活性判定部241を通じて
実行される同第6の実施例の装置による活性判定処理手
順を示す。図22に示される活性判定処理S600にお
いて、活性判定部241はまず、通電フラグメモリ21
0に通電フラグがセットされていることを確認した後
(ステップS601)、アップ/ダウンタイマ208に
よる計時時間T4(i)を参照する。そして、該時間T
4(i)が判定値F以上にあれば(ステップS60
2)、上記酸素センサ14の素子温度がその活性温度
(略400℃)に達しているものと判定する。判定値F
が例えば、180秒(3分)、或いはそれ以上の時間相
当値に予設定されることは前述した通りである。
【0197】その後は先の第4或いは第5の実施例の装
置と同様、こうして酸素センサ14の活性が判断された
場合には、前記許可フラグ管理部214を通じて制御許
可フラグ及び診断許可フラグをセットして(ステップS
603)、当該処理を一旦抜ける。
【0198】他方、通電フラグがセットされていなかっ
た場合、或いは上記計時時間T4(i)の判定において
判定値Fに対する到達条件が満たされなかった場合に
は、同許可フラグ管理部214を通じて制御許可フラグ
及び診断許可フラグをリセット状態において(ステップ
S604)、同処理を一旦抜ける。
【0199】同第6の実施例の装置によるこうした活性
判定処理が実行されることにより、上記制御許可フラグ
及び診断許可フラグは、各々図23に示される態様で、
そのセット/リセット態様が制御されるようになる。
【0200】同図23においても、活性温度到達点に対
応した時刻t1402以後の時間TMは余裕度を示す。した
がってここでの例でも、同図23(d)、(e)に示さ
れる態様で上記制御許可フラグ及び診断許可フラグがセ
ットされるときには、酸素センサ14も確実に活性温度
に到達しているようになり、同酸素センサ14を使用し
ての「制御」処理、或いは「診断」処理も、より高い信
頼性のもとに実行されるようになる。
【0201】このように、この第6の実施例の装置によ
っても、触媒コンバータ8の下流側に配設される酸素セ
ンサ14を用いて前述した「制御」処理や「診断」処理
を行う場合、それら制御や診断にかかる精度は好適に確
保される。
【0202】また、同第6の実施例の装置においても特
に、先の第3の実施例の装置と同様、上記アップ/ダウ
ンタイマ208のアップカウント値Upがダウンカウン
ト値Downよりも大きく設定されることで、酸素セン
サ14の活性判定感度が向上し、更には同センサ14の
使用許可/使用禁止にかかる制御頻度が良好に減ぜられ
るようになる。これも基本的には、それらカウント値を
例えば「1」等、同一の値に設定しても、同実施例の装
置としての上述した機能、動作は実現されるが、特にこ
のようなカウント値設定とすることで、前記酸素センサ
14を使用しての「制御」処理、或いは「診断」処理も
より安定して実行されるようになる。
【0203】(第7実施例)前記酸素センサ14のよう
なヒータ付き酸素センサとしては、ヒータに対して常時
(主に、触媒コンバータ上流側の酸素センサとして使用
される場合)或いは低温時に選択的に通電が行われる標
準ヒータ付き酸素センサの他に、低電力ヒータ付き酸素
センサがある。
【0204】この低電力ヒータ付き酸素センサとは、図
24にその特性を例示するように、例えばアイドル放置
中など前述した水滴等が発生し易い環境にあっては、素
子温度が例えば400℃未満の低温に保持され、車両が
定常走行にあるときなど同水滴等が発生しない環境鏡に
あっては、素子温度が例えば400℃以上の高温に保持
されるよう、そのヒータ電力が適合された酸素センサで
ある。すなわちこの低電力ヒータ付き酸素センサは、常
時通電されるタイプの酸素センサであり、ヒータに対す
る通電のオン/オフ制御は必要とされない。そして、こ
のような低電力ヒータ付き酸素センサを使用するように
すれば、前述した素子割れ等も自ずと防止されるように
なる。
【0205】一方、こうした低電力ヒータ付き酸素セン
サといえども、例えばアイドル状態から定常走行状態に
移行するときなど、その素子温度が例えば上記400℃
未満の低温から活性温度(400℃以上の高温)となる
までには、やはり同図24に示されるような応答遅れが
発生する。
【0206】また、同低電力ヒータ付き酸素センサにあ
っても、その素子温度は、内燃機関の負荷、特に吸入空
気量Qと強い相関を有している。そして、該酸素センサ
も通常、前記排気管7に装着された状態で、車両の下側
に配設されることから、たとえ同機関が運転状態にあっ
ても、アイドル時には外気によって自然冷却され、その
温度も横ばい若しくは自然降下する。
【0207】そこで図25に、この発明にかかるヒータ
付き酸素センサの管理装置の第7の実施例として、この
ような低電力ヒータ付き酸素センサを採用した装置、し
かも同低電力ヒータ付き酸素センサを使用する上で特に
有効にその状態管理を行うことのできる装置について示
す。
【0208】すなわちこの第7の実施例の装置では、前
記触媒コンバータ8の下流側に配設される酸素センサ1
4として、このような低電力ヒータ付き酸素センサを想
定している。そして、この第7の実施例の装置でも、同
酸素センサ14の素子温度を直接推定して、その活性の
有無を判定する。
【0209】なお、内燃機関をはじめとするその全体の
構成は、この第7の実施例の装置にあっても、先の図1
に示される構成に準ずるものとする。また、図25にお
いても、これまでの実施例の装置において用いられた要
素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示して
いる。
【0210】さて、同図25に示されるこの第7の実施
例の装置において、高空気量判定部201は、エアフロ
ーメータ2を通じて検出される空気量Qが所定の高い空
気量にあるか否かを判定値Hに基づいて判定する部分で
ある。この判定値Hとしても、空気量Qに基づき酸素セ
ンサ14の素子温度を的確に推定し得る空気量、すなわ
ち当該車両がアイドル状態ではなく走行状態にある旨を
判定し得る空気量、例えば10g/s程度の値が選ばれ
る。吸入空気量Qとしてこの判定値A以上の値にあると
きには、排気ガス熱量も高熱量となり、酸素センサ14
の素子温度も昇温状態にあるものと推定される。
【0211】また、積算タイマ202は、この高空気量
判定部201によって上記判定値H以上の吸入空気量が
判定されている期間能動となって、該判定値H以上の空
気量が判定されている時間を積算するタイマである。こ
の積算時間は時間T5(i)として活性判定部251に
与えられる。
【0212】活性判定部251は、この与えられた積算
時間T5(i)、すなわち上記素子温度が昇温状態にあ
る積算時間が、同酸素センサ14の活性温度に相当する
所定の時間に達したか否かを判定値Iに基づいて判定す
る部分である。
【0213】因みに、上記酸素センサ14の活性温度は
これまでも述べた通り略400℃であり、またこの活性
温度400℃に相当する上記積算時間T5(i)は略1
80秒(3分)であることが実験によって確認されてい
る。
【0214】そこで同第7の実施例の装置では、上記判
定値Iを180秒に設定し、上記積算時間T5(i)が
この180秒以上となったことが判定されるとき、該活
性判定部251から許可フラグ管理部214に対して活
性判定信号が出力されるようにしている。
【0215】許可フラグ管理部214は、この活性判定
信号が与えられることで、制御許可フラグメモリ220
に制御許可フラグをセットし、診断許可フラグメモリ2
30に診断許可フラグをセットする。
【0216】なお、同制御装置20内の制御回路221
が、上記制御許可フラグがセットされていることを条件
に酸素センサ14を使用しての「制御」処理を実行する
ものであり、また診断回路231が、上記診断許可フラ
グがセットされていることを条件に同酸素センサ14を
使用しての「診断」処理を実行するものであることは前
述した。
【0217】一方、アイドル判定部205は、アイドル
スイッチ11からアイドルオン信号が出力されている状
態、すなわち当該車両がアイドル状態にあることを判定
する部分である。
【0218】また、アイドルタイマ206は、このアイ
ドル判定部205によってアイドル状態が判定されてい
る期間能動となってその時間、すなわちアイドル時間を
計時するタイマである。このアイドル時間が連続した時
間として計時されることも前述した。この計時されたア
イドル時間は、時間T6(i)として不活性判定部25
2に与えられる。
【0219】不活性判定部252は、この与えられた時
間T6(i)、すなわちアイドル時間が、上記酸素セン
サ14の不活性状態への移行が懸念される所定の時間に
達したか否かを判定値Jに基づいて判定する部分であ
る。
【0220】因みに、この酸素センサ14の不活性状態
への移行が懸念される所定の時間は30分程度の時間で
あることがこれも実験によって確認されている。そこ
で、同第7の実施例の装置では、この30分といった時
間を上記判定値Jとして設定し、上記アイドル時間T6
(i)がこの30分以上となったことが判定されると
き、該不活性判定部252から許可フラグ管理部214
に対して不活性判定信号が出力されるようにしている。
【0221】許可フラグ管理部214では、この不活性
判定信号が与えられることで、上記制御許可フラグメモ
リ220にセットされている制御許可フラグをリセット
し、また上記診断許可フラグメモリ230にセットされ
ている診断許可フラグをリセットする。
【0222】なお、上記不活性判定部252から不活性
判定信号が出力されるときには、上記積算タイマ202
もリセットされ、その積算時間T5(i)は「0」に初
期化される。
【0223】図26〜図28は、こうした第7の実施例
の装置による上述した活性判定或いは不活性判定にかか
る処理手順並びに処理態様を示したものであり、以下こ
れら各図を併せ参照して、同第7の実施例の装置の動作
を更に詳述する。
【0224】まず、活性判定処理について説明する。第
7の実施例の装置では、図26に示される手順にて、上
記酸素センサ14の活性判定処理S700を実行する。
なお、この活性判定処理S700も、例えば262ms
(ミリ秒)の演算周期にて実行されるものとする。
【0225】同処理S700において、上記高空気量判
定部201を通じた判定値H(10g/s)と吸入空気
量Qとの比較に基づき(ステップS701)、Q≧Hと
して、当該車両が走行状態にある旨判断した制御装置2
0は、上記積算タイマ202の積算時間T5(i)を T5(i)=T5(i-1)+1 としてインクリメントする(ステップS702)。T5
(i-1)は前回の積算時間である。
【0226】そして、この積算時間T5(i)のインク
リメントの結果、同時間T5(i)が上記判定値I(時
間180秒に相当する値、約「700」)以上となって
いれば(ステップS703)、上記活性判定部251を
通じて、酸素センサ14の素子温度が上記活性温度に到
達している旨判断する。そしてこの場合には更に、許可
フラグ管理部214を通じて上記制御許可フラグ及び診
断許可フラグをセットして(ステップS704)、当該
処理を一旦抜ける。
【0227】なお、上記ステップS701での空気量判
定、或いは上記ステップS703での積算時間判定にお
いて、それぞれその到達条件が満たされなかった場合に
は、そのまま当該処理を一旦抜ける。
【0228】次に、不活性判定処理について説明する。
同第7の実施例の装置では、図27に示される手順に
て、上記酸素センサ14の不活性を判定する処理S80
0を実行する。この不活性判定処理S800も、例えば
262msの演算周期にて実行されるものとする。
【0229】同不活性判定処理S800において、上記
アイドル判定部205を通じてアイドル状態にある旨判
定した制御装置20は、上記アイドルタイマ206の計
時時間、すなわちアイドル時間T6(i)を T6(i)=T6(i-1)+1 としてインクリメントする(ステップS801及びS8
02)。T6(i-1)は前回のアイドル時間である。
【0230】そして、このアイドル時間T6(i)のイ
ンクリメントの結果、同時間T6(i)が上記判定値J
(時間30分に相当する値、約「7000」)以上とな
っていれば(ステップS803)、上記不活性判定部2
52を通じて、酸素センサ14の素子温度が不活性温度
に低下している懸念がある旨判断する。そしてこの場合
には、許可フラグ管理部214を通じて、上記制御許可
フラグ及び診断許可フラグをリセット状態とする(ステ
ップS804)。更にその後、上記積算タイマ202を
リセットし(ステップS805)、その積算時間T5
(i)を「0」に初期化して当該処理を一旦抜ける。
【0231】なお、上記ステップS801でのアイドル
判定においてアイドル状態でない旨判断される場合に
は、上記アイドルタイマ206をリセットして(ステッ
プS806)、当該処理を一旦抜ける。
【0232】また、上記ステップS803でのアイドル
時間判定において、その到達条件が満たされなかった場
合には、そのまま当該処理を一旦抜ける。第7の実施例
の装置を通じて、こうした活性判定処理、並びに不活性
判定処理が実行されることにより、上記制御許可フラグ
及び診断許可フラグは、例えば図28に示される態様
で、セット或いはリセットに状態制御される。
【0233】すなわちいま、当該車両の走行に際し、例
えば図28(a)に示される態様にて吸入空気量Qが推
移するものとする。このとき、時刻t31には、内燃機関
始動後のアイドル状態にある旨判定されて、アイドルタ
イマ206が計時を開始するものの、時刻t32には、同
車両が走行状態に移行した旨判定されて、その計時はリ
セットされる(図28(d)及び(e))。
【0234】そして、時刻t33に、上記空気量Qが判定
値Hを超え、積算タイマ202による時間T5(i)の
積算が開始される(図28(b))。その後、上記空気
量Qが判定値Hを超える都度、積算タイマ202による
時間T5(i)の積算が繰り返され、時刻t35におい
て、この積算時間T5(i)が上記判定値Iを超える
(図28(b))。そして、こうして積算時間T5
(i)が判定値Iを超えるタイミングをもって、上記制
御許可フラグ及び診断許可フラグがそれぞれ上記制御許
可フラグメモリ220及び診断許可フラグメモリ230
にセットされる(図28(f)及び(g))。
【0235】なお、ここでの例では図28(c)に示さ
れるように、該積算時間T5(i)が判定値Iを超える
タイミングは、酸素センサ14の素子温度が活性温度に
到達することが推定される時刻t34に対し、時間TMだ
け余裕をもった時期に設定されている。こうした余裕時
間TMを設けることによって、上記各フラグがセットさ
れるときには酸素センサ14も確実に活性温度に到達し
ているようになり、同酸素センサ14を使用しての「制
御」処理、或いは「診断」処理もより高い信頼性のもと
に実行されるようになることはこれまでにも述べた通り
である。
【0236】その後、当該車両の走行が停止され、時刻
t36に、再びアイドル状態となってその旨がアイドル判
定部205を通じて判定されると(図28(d))、ア
イドルタイマ206も再びアイドル時間の計時を開始す
る(図28(e))。
【0237】そして、時刻t37に、そのアイドル時間T
6(i)が判定値Jに達した時点で上記制御許可フラグ
及び診断許可フラグは共にリセットされるようになる
(図28(f)及び(g))。また併せて、上記積算タ
イマ202における積算時間T5(i)がリセットされ
る(図28(b))。
【0238】以上のように、この第7の実施例の装置に
よれば、触媒コンバータ8の下流側に配設される酸素セ
ンサ14として上述した低電力ヒータ付き酸素センサを
使用する場合であれ、その素子温度の推定のもとに、そ
の活性の有無が簡便且つ的確に判定されるようになる。
そして、同低電力ヒータ付き酸素センサとしての機能が
十分に果たされる最適な状態で、その利用が図られるよ
うにもなる。
【0239】また、同酸素センサ14の不活性状態への
移行が推定されるとき、併せて上記吸入空気量Qが所定
量以上にある時間の積算値をリセットするようにしたこ
とで、再びその活性を判定する際の素子温度推定にかか
る時間情報も適正化されるようになる。
【0240】なおこの場合も、先の第1の実施例の装置
と同様、内燃機関のアイドル判定を実行するに、アイド
ルスイッチ11を具えない機関にあっては、スロットル
開度センサ10によるスロットルバルブ9の所定開度
(例えば3度以下)の検出に基づいてアイドルオンを判
定することになる。
【0241】もっとも、前記「制御」処理や「診断」処
理を実行するにあたって、上記酸素センサ14の活性時
期のみが管理対象となるシステムにあっては、上記アイ
ドル判定部205をはじめ、アイドルタイマ206、不
活性判定部252等の配設は必ずしも必要とされない。
【0242】(第8実施例)図29に、この発明にかか
るヒータ付き酸素センサの管理装置の第8の実施例を示
す。
【0243】ただし、この第8の実施例の装置も、その
大部分の構成は先の第7の実施例の装置に共通するもの
であり、ここでは便宜上、その第7の実施例の装置との
相違点のみについて説明する。
【0244】第7の実施例の装置では、吸入空気量Qが
所定量以上にある時間の積算値を通して酸素センサ14
の素子温度を推定した。しかし、このような時間の積算
値による温度推定は前述したように、より簡便な方法で
あるとはいえ、推定精度の面ではやや不安を残す。
【0245】そこでこの第8の実施例の装置では、図2
9に示されるように、先の積算タイマ202に代えて、
所定量以上にある吸入空気量Qの空気量そのものを積算
する空気量積算部202’を用いるようにする。そして
この場合、活性判定部251’では、この積算された空
気量SG(i)が上記酸素センサ14の活性温度に相当
する所定の空気量に達したか否かを判定値Kに基づいて
判定する。
【0246】因みに、この酸素センサ14の活性温度
(略400℃)に相当する空気量SG(i)は略100
00g/s(10kg/s)であることが実験によって
確認されている。
【0247】このため同第8の実施例の装置では、上記
判定値Kを10000g/sに設定し、上記空気量積算
値SG(i)が該10000g/s以上となったことが
判定されるとき、活性判定部251’から許可フラグ管
理部214に対して活性判定信号が出力されるようにし
ている。
【0248】図30及び図31に、同第8の実施例の装
置による活性判定処理手順、並びに活性判定処理態様を
示す。同第8の実施例の装置では、その制御装置20に
より、図30に示される手順にて、上記酸素センサ14
の活性判定処理S700’を実行する。この活性判定処
理S700’も、例えば262msの演算周期にて実行
されるものとする。
【0249】すなわち同判定処理S700’において、
高空気量判定部201を通じた判定値H(10g/s)
と吸入空気量Qとの比較に基づき(ステップS70
1)、Q≧Hとして、当該車両が走行状態にある旨判断
した制御装置20は、上記空気量積算部202’を通じ
てその積算値SG(i)を SG(i)=SG(i-1)+G(i) として加算処理する(ステップS702’)。ここで
も、SG(i-1)は前回の空気量積算値であり、G
(i)は上記判定値Aを超えた今回の空気量である。
【0250】そして、この空気量SG(i)の積算処理
の結果、同空気量積算値SG(i)が上記判定値K(1
0000g/s)以上となっていれば(ステップS70
3’)、活性判定部251’を通じて、酸素センサ14
の素子温度が活性温度に到達している旨判断する。以降
は第7の実施例の装置と同様、許可フラグ管理部214
を通じて制御許可フラグ及び診断許可フラグをそれぞれ
セットして(ステップS704)、当該処理を一旦抜け
る。
【0251】また、上記ステップS701での空気量判
定、或いは上記ステップS703’での空気量積算値判
定において、それぞれその到達条件が満たされなかった
場合には、そのまま当該処理を一旦抜ける。
【0252】第8の実施例の装置を通じてこうした活性
判定処理が実行されることにより、上記制御許可フラグ
及び診断許可フラグは、例えば図31に示される態様
で、すなわち上記空気量積算値SG(i)がその判定値
Kに達する時刻t45にて、共にセットされる(図31
(a)〜(d))。そして、酸素センサ14を使用して
の前述した「制御」処理や「診断」処理が可能な状態と
なる。
【0253】なお、上記判定値Kについても、前述した
余裕度TMを考慮したやや大きめの値に設定して、これ
ら「制御」処理や「診断」処理の更なる信頼性向上を図
ることができることは勿論である。
【0254】このように、この第8の実施例の装置によ
れば、吸入空気量Qそのものの積算値に基づいて、酸素
センサ14の素子温度に対する推定をより正確に行うこ
とができるようになる。
【0255】なお同第8の実施例の装置にあって、上記
酸素センサ14が不活性判定される条件等は、先の第7
の実施例の装置と同様である。また、第7の実施例の装
置について述べた留意事項や変更態様も、同第8の実施
例の装置にあってはそのまま準用される。
【0256】(第9実施例)図32に、この発明にかか
るヒータ付き酸素センサの管理装置の第9の実施例を示
す。
【0257】この第9の実施例の装置も、その基本的な
構成は第7の実施例の装置に共通するものであり、ここ
でも便宜上、同第7の実施例の装置との相違点のみにつ
いて説明する。
【0258】この第9の実施例の装置では、図32に示
されるように、第7の実施例の装置における積算タイマ
202、活性判定部251、アイドル判定部205、ア
イドルタイマ206、及び不活性判定部252に代え
て、アップ/ダウンタイマ208及び活性/不活性判定
部253を用いる。
【0259】ここで、アップ/ダウンタイマ208は前
述したように、吸入空気量Qが所定量以上にあるときア
ップカウント計時し、同空気量Qが所定値未満となると
きダウンカウント計時するタイマである。なお、同第9
の実施例の装置でも、アップカウント値Upに例えば値
「3」を設定し、またダウンカウント値Downに例え
ば値「1」を設定して、それら計時速度を異ならしめて
いる。
【0260】また、活性/不活性判定部253は、この
アップ/ダウンタイマ208による計時時間T7(i)
が酸素センサ14の活性温度に相当する所定の時間に達
したか否かを前記判定値I(時間180秒に相当する
値、約「700」)に基づいて判定する部分である。そ
して同活性/不活性判定部253では、上記計時時間T
7(i)が判定値I以上にあることを条件に許可フラグ
管理部214に対して活性判定信号を出力し、同時間T
7(i)が判定値I未満となるときには同許可フラグ管
理部214に対して不活性判定信号を出力する。
【0261】図33及び図34に、同第9の実施例の装
置による活性/不活性判定処理手順、並びにその処理態
様を示す。同第9の実施例の装置では、その制御装置2
0により、図33に示される手順にて、酸素センサ14
の活性/不活性を判定する処理S900を実行する。こ
の処理S900も、例えば262msの演算周期にて実
行されるものとする。
【0262】すなわち同活性/不活性判定処理S900
において、制御装置20は、高空気量判定部201を通
じた判定値H(10g/s)と吸入空気量Qとの比較に
基づき(ステップS901)、Q≧Hとして、当該車両
が走行状態にある旨判断した場合には、上記アップ/ダ
ウンタイマ208を通じてその計時時間T7(i)を T7(i)=T7(i-1)+3 として加算処理し(ステップS902)、それ以外の場
合には、同アップ/ダウンタイマ208を通じてその計
時時間T7(i)を T7(i)=T7(i-1)−1 として減算処理する(ステップS903)。T7(i-
1)は何れも、前回の計時時間である。
【0263】そして、こうした態様での計時処理の結
果、その時間T7(i)が上記判定値I(時間180秒
に相当する値、約「700」)以上となっていれば(ス
テップS904)、上記活性/不活性判定部253を通
じて、酸素センサ14の素子温度が活性温度に到達して
いる旨判断する。そしてその後は、これまでの第7或い
は第8の実施例と同様、許可フラグ管理部214を通じ
て制御許可フラグ及び診断許可フラグをセットして(ス
テップS905)、当該処理を一旦抜ける。
【0264】他方、上記計時処理の結果、時間T7
(i)が上記判定値I未満であれば(ステップS90
4)、同活性/不活性判定部253を通じて、酸素セン
サ14の素子温度が不活性温度に低下した懸念がある旨
判断する。この場合には、許可フラグ管理部214を通
じて上記制御許可フラグ及び診断許可フラグを共にリセ
ット状態として(ステップS906)、当該処理を一旦
抜ける。
【0265】同第9の実施例の装置を通じて、こうした
活性/不活性判定処理が実行されることにより、上記制
御許可フラグ及び診断許可フラグは、例えば図34に示
される態様で、上記計時時間T7(i)がその判定値I
をクロスする都度、セットまたはリセットに状態制御さ
れるようになる(図34(a)〜(d))。
【0266】そしてこの場合も、上記判定値Iについて
前述した余裕度TMを考慮したやや大きめの値を設定す
れば、前述した「制御」処理や「診断」処理の更なる信
頼性向上を図ることができるようになる。
【0267】このように、この第9の実施例の装置によ
っても、触媒コンバータ8の下流側に配設される酸素セ
ンサ14として上述した低電力ヒータ付き酸素センサを
使用する場合であれ、その素子温度の推定のもとに、活
性の有無が簡便且つ的確に判定されるようになる。
【0268】また、同第9の実施例の装置においても特
に、先の第6の実施例の装置と同様、上記アップ/ダウ
ンタイマ208のアップカウント値Upがダウンカウン
ト値Downよりも大きく設定したことで、酸素センサ
14の活性判定感度が向上し、更には同センサ14の使
用許可/使用禁止にかかる制御頻度が良好に減ぜられる
ようになる。これも基本的には、それらカウント値を例
えば「1」等、同一の値に設定しても、同実施例の装置
としての上述した機能、動作は実現されるが、特にこの
ようなカウント値設定とすることで、前記酸素センサ1
4を使用しての「制御」処理、或いは「診断」処理もよ
り安定して実行されるようになる。
【0269】ところで、以上の第1〜第9の実施例の装
置においては何れも、排気管7の温度、或いは酸素セン
サ14の素子温度に相関の強い内燃機関の負荷として、
エアフローメータ2を通じて検出される吸入空気量Qを
採用した。
【0270】しかし、これらの温度に強い相関を示す内
燃機関の負荷としては他に、同空気量Qを前記回転数N
eによって除した値に比例する燃料の基本噴射量Tp、
或いは吸入空気圧(インテークマニホールド圧)Pmな
どがある。
【0271】したがって、これらの値を参照して上記排
気管7の温度、或いは酸素センサ14の素子温度を推定
する構成とすることもできる。そして、これら何れの場
合であれ、上記各実施例の装置と同等の効果を奏するこ
とができるようになる。
【0272】なお、この内燃機関の負荷として、特に上
記吸入空気圧(インテークマニホールド圧)Pmを採用
する場合には、図1に破線にて付記したような吸気圧
(インテークマニホールド圧)センサ17が用いられる
こととなる。
【0273】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、触媒コンバータ下流側にもヒータ付き酸素センサが
配設されるシステムにあって、その酸素センサの素子割
れをより簡便且つ確実に防止することができるようにな
る。
【0274】しかもこの発明によれば、同酸素センサの
ヒータへの通電が頻繁にオン/オフされる懸念もないこ
とから、該触媒コンバータ下流側に配設される酸素セン
サとしての機能も、これが活性状態にある間、十分に果
たされるようになる。
【0275】またこの発明によれば、同酸素センサが活
性化されるまでの応答遅れに対する管理も的確に実行さ
れる。そしてこの意味でも、該触媒コンバータ下流側に
配設される酸素センサとしてその機能が十分に果たさ
れ、常に最適な状態でその利用が図られるようになる。
【0276】またこのため、該触媒コンバータ下流側に
配設される酸素センサを用いて触媒コンバータ上流側の
酸素センサの出力特性のばらつきや劣化の補正、或いは
触媒コンバータの浄化率低下等の診断を行う場合であ
れ、それら補正や診断にかかる精度を好適に確保するこ
とができるようにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管理
装置についてその第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示されるヒータ付き酸素センサの構造を
示す断面図である。
【図3】同第1の実施例の装置の制御装置についてその
機能的構成を示すブロック図である。
【図4】同第1の実施例の装置によるヒータ通電処理に
ついてその処理手順を示すフローチャートである。
【図5】同第1の実施例の装置によるヒータ通電解除処
理についてその処理手順を示すフローチャートである。
【図6】同第1の実施例の装置によるヒータ通電並びに
ヒータ通電解除態様を示すタイミングチャートである。
【図7】同第1の実施例の装置による酸素センサの活性
判定処理についてその処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図8】同第1の実施例の装置による酸素センサの活性
判定態様を示すタイミングチャートである。
【図9】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管理
装置の第2の実施例についてその制御装置の機能的構成
を示すブロック図である。
【図10】同第2の実施例の装置によるヒータ通電処理
についてその処理手順を示すフローチャートである。
【図11】同第2の実施例の装置によるヒータ通電態様
を示すタイミングチャートである。
【図12】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管
理装置の第3の実施例についてその制御装置の機能的構
成を示すブロック図である。
【図13】同第3の実施例の装置によるヒータ通電/ヒ
ータ通電解除処理についてその処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図14】同第3の実施例の装置によるヒータ通電/ヒ
ータ通電解除態様を示すタイミングチャートである。
【図15】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管
理装置の第4の実施例についてその制御装置の機能的構
成を示すブロック図である。
【図16】同第4の実施例の装置による酸素センサの活
性判定処理についてその処理手順を示すフローチャート
である。
【図17】同第4の実施例の装置による酸素センサの活
性判定態様を示すタイミングチャートである。
【図18】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管
理装置の第5の実施例についてその制御装置の機能的構
成を示すブロック図である。
【図19】同第5の実施例の装置による酸素センサの活
性判定処理についてその処理手順を示すフローチャート
である。
【図20】同第5の実施例の装置による酸素センサの活
性判定態様を示すタイミングチャートである。
【図21】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管
理装置の第6の実施例についてその制御装置の機能的構
成を示すブロック図である。
【図22】同第6の実施例の装置による酸素センサの活
性判定処理についてその処理手順を示すフローチャート
である。
【図23】同第6の実施例の装置による酸素センサの活
性判定態様を示すタイミングチャートである。
【図24】排気管温度の推移に対する主に標準ヒータ付
き酸素センサと低電力ヒータ付き酸素センサとの素子温
度特性を示すグラフである。
【図25】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管
理装置の第7の実施例についてその制御装置の機能的構
成を示すブロック図である。
【図26】同第7の実施例の装置による酸素センサの活
性判定処理についてその処理手順を示すフローチャート
である。
【図27】同第7の実施例の装置による酸素センサの不
活性判定処理についてその処理手順を示すフローチャー
トである。
【図28】同第7の実施例の装置による酸素センサの活
性判定並びに不活性判定態様を示すタイミングチャート
である。
【図29】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管
理装置の第8の実施例についてその制御装置の機能的構
成を示すブロック図である。
【図30】同第8の実施例の装置による酸素センサの活
性判定処理についてその処理手順を示すフローチャート
である。
【図31】同第8の実施例の装置による酸素センサの活
性判定態様を示すタイミングチャートである。
【図32】この発明にかかるヒータ付き酸素センサの管
理装置の第9の実施例についてその制御装置の機能的構
成を示すブロック図である。
【図33】同第9の実施例の装置による酸素センサの活
性/不活性判定処理についてその処理手順を示すフロー
チャートである。
【図34】同第9の実施例の装置による酸素センサの活
性/不活性判定態様を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…エアクリーナ、2…エアフローメータ、3…吸気
管、4…サージタンク、5…インテークマニホールド、
6…燃料噴射弁、7…排気管、8…触媒コンバータ、9
…スロットルバルブ、10…スロットル開度センサ、1
1…アイドルスイッチ、12…回転数センサ、13、1
4…ヒータ付き酸素センサ、15…吸気弁、16…排気
弁、17…吸気圧(インテークマニホールド圧)セン
サ、20…制御装置、21…CPU、22…ROM、2
3…RAM、24…バックアップRAM、25…入出力
ポート(I/Oポート)、31…カバー、32…センサ
素子、33…ヒータ、201…高吸気量判定部、202
…積算タイマ、202’…空気量積算部、203、20
3’…通電オン判定部、204…通電制御部、205…
アイドル判定部、206…アイドルタイマ、207…通
電オフ判定部、208…アップ/ダウンタイマ、209
…通電オン/オフ判定部、210…通電フラグメモリ、
211…通電判定部、212…通電タイマ、213…活
性判定部、214…許可フラグ管理部、220…制御許
可フラグメモリ、221…制御回路、230…診断許可
フラグメモリ、231…診断回路、240、240’、
241…活性判定部、251、251’…活性判定部、
252…不活性判定部、253…活性/不活性判定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−56849(JP,A) 特開 昭62−71847(JP,A) 特開 昭62−64943(JP,A) 特開 平3−100353(JP,A) 実開 平5−84852(JP,U) 実開 平5−66553(JP,U) 実開 平3−19957(JP,U) 特表 平7−504754(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/26 - 27/49 F02D 41/14 310 F02D 45/00 368

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関排気系の触媒コンバータ下流側に
    配設されるヒータ付き酸素センサの状態を管理する装置
    であって、 内燃機関の負荷を算出する負荷算出手段と、 この算出される負荷が所定値以上にある時間を積算する
    時間積算手段と、 この積算された時間が内燃機関排気管の水分不発生温度
    に相当する所定の時間に達することを条件に前記酸素セ
    ンサのヒータに通電を行う通電制御手段と、 を具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理
    装置。
  2. 【請求項2】内燃機関排気系の触媒コンバータ下流側に
    配設されるヒータ付き酸素センサの状態を管理する装置
    であって、 内燃機関の負荷を算出する負荷算出手段と、 この算出される負荷が所定値以上にあるときの負荷量を
    積算する負荷量積算手段と、 この積算された負荷量が内燃機関排気管の水分不発生温
    度に相当する所定の負荷量に達することを条件に前記酸
    素センサのヒータに通電を行う通電制御手段と、 を具
    えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のヒータ付き酸素セ
    ンサの管理装置において、 内燃機関のアイドル判定を行うアイドル判定手段と、 このアイドル判定されている時間が所定の時間継続され
    ることを条件に、前記積算値をリセットし、且つ前記酸
    素センサのヒータへの通電を解除する通電解除制御手段
    と、 を更に具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの
    管理装置。
  4. 【請求項4】内燃機関排気系の触媒コンバータ下流側に
    配設されるヒータ付き酸素センサの状態を管理する装置
    であって、 内燃機関の負荷を算出する負荷算出手段と、 この算出される負荷が所定値以上にあるときアップカウ
    ントし、同負荷が所定値未満となるときダウンカウント
    するアップ/ダウンタイマと、 このタイマ値が内燃機関排気管の水分不発生温度に相当
    する所定の値に達することを条件に前記酸素センサのヒ
    ータに通電を行い、同タイマ値が該所定の値未満となる
    ことを条件に前記酸素センサのヒータへの通電を解除す
    る通電制御手段と、 を具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のヒータ付き酸素センサの管
    理装置において、 前記アップ/ダウンタイマは、前記アップカウント値を
    Up、また前記ダウンカウント値をDownとすると
    き、 Up > Down の関係にその各カウント値が設定されることを特徴とす
    るヒータ付き酸素センサの管理装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れかに記載のヒータ付
    き酸素センサの管理装置において、 前記酸素センサのヒータが通電中であることを条件にそ
    の通電時間を計時する通電時間計時手段と、 この計時された時間が前記酸素センサの活性温度に相当
    する所定の時間以上にあることを条件に、同酸素センサ
    の使用を許可する活性管理手段と、 を更に具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの
    管理装置。
  7. 【請求項7】請求項1または3記載のヒータ付き酸素セ
    ンサの管理装置において、 前記酸素センサのヒータが通電中であり且つ、前記時間
    積算手段にて積算された時間が前記酸素センサの活性温
    度に相当する所定の時間以上にあることを条件に、同酸
    素センサの使用を許可する活性管理手段を更に具えるこ
    とを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理装置。
  8. 【請求項8】請求項2または3記載のヒータ付き酸素セ
    ンサの管理装置において、 前記酸素センサのヒータが通電中であり且つ、前記負荷
    量積算手段にて積算された負荷量が前記酸素センサの活
    性温度に相当する所定の負荷量以上にあることを条件
    に、同酸素センサの使用を許可する活性管理手段を更に
    具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理装
    置。
  9. 【請求項9】請求項4または5記載のヒータ付き酸素セ
    ンサの管理装置において、 前記酸素センサのヒータが通電中であり且つ、前記アッ
    プ/ダウンカウンタのカウント値が前記酸素センサの活
    性温度に相当する所定の値以上にあることを条件に、同
    酸素センサの使用を許可する活性管理手段を更に具える
    ことを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理装置。
  10. 【請求項10】前記内燃機関の負荷は、同内燃機関への
    吸入空気量であり、前記負荷算出手段は、この吸入空気
    量の都度の値を算出する吸入空気量算出手段である請求
    項1乃至9の何れかに記載のヒータ付き酸素センサの管
    理装置。
  11. 【請求項11】前記内燃機関の負荷は、同内燃機関への
    燃料基本噴射量であり、前記負荷算出手段は、この燃料
    基本噴射量の都度の値を算出する燃料基本噴射量算出手
    段である請求項1乃至9の何れかに記載のヒータ付き酸
    素センサの管理装置。
  12. 【請求項12】前記内燃機関の負荷は、同内燃機関への
    吸入空気圧であり、前記負荷算出手段は、この吸入空気
    圧の都度の値を算出する吸入空気圧算出手段である請求
    項1乃至9の何れかに記載のヒータ付き酸素センサの管
    理装置。
  13. 【請求項13】内燃機関排気系の触媒コンバータ下流側
    に配設されるヒータ付き酸素センサの状態を管理する装
    置であって、 内燃機関の負荷を算出する負荷算出手段と、 この算出される負荷が所定値以上にある時間を積算する
    時間積算手段と、 この積算された時間が前記酸素センサの活性温度に相当
    する所定の時間に達することを条件に同酸素センサの使
    用を許可する管理手段と、 を具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理
    装置。
  14. 【請求項14】内燃機関排気系の触媒コンバータ下流側
    に配設されるヒータ付き酸素センサの状態を管理する装
    置であって、 内燃機関の負荷を算出する負荷算出手段と、 この算出される負荷が所定値以上にあるときの負荷量を
    積算する負荷量積算手段と、 この積算された負荷量が前記酸素センサの活性温度に相
    当する所定の負荷量に達することを条件に同酸素センサ
    の使用を許可する管理手段と、 を具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理
    装置。
  15. 【請求項15】請求項13または14記載のヒータ付き
    酸素センサの管理装置において、 内燃機関のアイドル判定を行うアイドル判定手段と、 このアイドル判定されている時間が所定の時間継続され
    ることを条件に、前記積算値をリセットし、且つ同酸素
    センサの使用を禁止する禁止手段と、 を更に具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの
    管理装置。
  16. 【請求項16】内燃機関排気系の触媒コンバータ下流側
    に配設されるヒータ付き酸素センサの状態を管理する装
    置であって、 内燃機関の負荷を算出する負荷算出手段と、 この算出される負荷が所定値以上にあるときアップカウ
    ントし、同負荷が所定値未満となるときダウンカウント
    するアップ/ダウンタイマと、 このタイマ値が前記酸素センサの活性温度に相当する所
    定の値に達することを条件に同酸素センサの使用を許可
    し、同タイマ値が該所定の値未満となることを条件に同
    酸素センサの使用を禁止する管理手段と、 を具えることを特徴とするヒータ付き酸素センサの管理
    装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載のヒータ付き酸素センサ
    の管理装置において、 前記アップ/ダウンタイマは、前記アップカウント値を
    Up、また前記ダウンカウント値をDownとすると
    き、 Up > Down の関係にその各カウント値が設定されることを特徴とす
    るヒータ付き酸素センサの管理装置。
  18. 【請求項18】前記内燃機関の負荷は、同内燃機関への
    吸入空気量であり、前記負荷算出手段は、この吸入空気
    量の都度の値を算出する吸入空気量算出手段である請求
    項13乃至17の何れかに記載のヒータ付き酸素センサ
    の管理装置。
  19. 【請求項19】前記内燃機関の負荷は、同内燃機関への
    燃料基本噴射量であり、前記負荷算出手段は、この燃料
    基本噴射量の都度の値を算出する燃料基本噴射量算出手
    段である請求項13乃至17の何れかに記載のヒータ付
    き酸素センサの管理装置。
  20. 【請求項20】前記内燃機関の負荷は、同内燃機関への
    吸入空気圧であり、前記負荷算出手段は、この吸入空気
    圧の都度の値を算出する吸入空気圧算出手段である請求
    項13乃至17の何れかに記載のヒータ付き酸素センサ
    の管理装置。
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