JP2003097323A - 排気ガスセンサのヒータ制御装置 - Google Patents

排気ガスセンサのヒータ制御装置

Info

Publication number
JP2003097323A
JP2003097323A JP2001292169A JP2001292169A JP2003097323A JP 2003097323 A JP2003097323 A JP 2003097323A JP 2001292169 A JP2001292169 A JP 2001292169A JP 2001292169 A JP2001292169 A JP 2001292169A JP 2003097323 A JP2003097323 A JP 2003097323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
temperature
sensor
exhaust gas
outside air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001292169A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Katogi
工三 加藤木
Yuji Ikeda
勇次 池田
Hiroshi Sekine
関根  寛
Junichi Noda
淳一 野田
Mitsuyoshi Okada
光義 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Car Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001292169A priority Critical patent/JP2003097323A/ja
Publication of JP2003097323A publication Critical patent/JP2003097323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニア空燃比センサのセンサ素子に付着する
結露水の存在による該センサ素子の破損を防止すること
ができる排気ガスセンサのヒータ制御手段を提供する。 【解決手段】 排気ガスセンサ素子と該センサ素子を加
熱するヒータとが配列される排気ガスセンサのヒータ制
御装置であって、該制御装置は、エンジンの排気管周囲
の外気温度を推定する手段を有し、外気温度推定値に応
じて前記ヒータ又は前記センサ素子のいずれかの温度を
制御してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスセンサの
ヒータ制御装置に係り、特に、排気ガスセンサ素子と該
センサ素子を加熱するヒータとがともにプレート状で並
列に配置される排気ガスセンサのヒータ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の排気ガス低減の規制等では、排気
ガスの空燃比をより精密に制御することを必要としてい
る。よって、これまで使われてきたO2センサでは、該
O2センサの出力がリッチ状態とリーン状態との2値の
みを示していることから、前記O2センサを使った空燃
比制御では排気ガスの空燃比をより精密に制御すること
が困難である。そこで、リニアに排気ガスの空燃比を測
定するリニア空燃比センサが使われており、排気ガスの
空燃比を目標空燃比に制御することが容易になり、排気
ガスの一層の低減を図ることが可能になる。
【0003】しかし、前記リニア空燃比センサによって
空燃比を測定するには、前記センサ内の酸素イオンの移
動度が高くなる温度に至るまで前記センサを加熱する必
要がある。つまり、従来のO2センサ(約300℃)に
対してより高温(約600℃以上)で前記リニア空燃比
センサを作動させる必要がある。このため、前記リニア
空燃比センサは、前記O2センサに用いられるヒータよ
りも、発熱量の大きなヒータを用いて加熱することが必
要になる。
【0004】そして、該リニア空燃比センサには、例え
ば、排気ガスセンサ素子(以下、センサ素子とする。)
と該センサ素子を加熱するヒータとがともにプレート状
で並列に配置されるものがあり、この構成では、前記セ
ンサ素子に生じる熱応力を考慮して加熱しなければなら
ない。このような問題に対処するべく、リニア空燃比セ
ンサの取り付け位置周辺の温度を考慮したヒータ制御装
置の技術が提案されている(例えば、特開2001−4
1923号公報参照)。該提案の技術は、前記リニア空
燃比センサに設けられたプロテクタカバーの穴から排気
管内に液滴の形で浸入する水が、センサ素子割れを起こ
すことに着目し、これを防止するためのヒータ制御装置
の技術である。
【0005】また、前記と同様なヒータ制御装置の他の
一例としては、排気管の壁面に水分が付着していると判
断したときには、排気の流速を抑制してヒータへの通電
を制限するもの、バッテリの電圧に基づいてヒータに供
給される電力を設定するもの、センサ素子の昇温率に応
じてヒータ通電デューティを制御するもの、機関水温に
基づいてヒータ通電デューティを制御するもの、排気管
の温度に基づいてヒータの通電を開始するもの等、ヒー
タ制御装置の技術が各種提案されている(例えば、特開
2001−41923号公報、特開2000−2924
07号公報、特開平11−183431号公報、特開平
11−264811号公報、特開2000−97902
号公報等参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の従来
技術のうち、例えば、特開2001−41923号公報
所載の技術は、液滴が前記プロテクタカバーの穴を介し
て前記センサ素子に直接にかかることを防止するべく、
前記プロテクタカバーの穴の配置設計がなされている
が、通常、前記液滴が前記センサ素子に直接にかかる可
能性は低いものと考えられる。また、該公報所載の技術
では、排気管温度を推定する手段が、触媒温度の出口又
は触媒内部の温度を測定する構成とされているので、前
記リニア空燃比センサの取り付け位置付近の温度とは異
なった値を示しているとも考えられる。
【0007】また、エンジン停止後10分間から1時間
程度の如く、比較的短時間の放置後に再始動する場合に
は、前記エンジンの水温はあまり下がらないものの、前
記排気管の温度は、該排気管周囲の外気温度と同等程度
にまで冷却されることから、前記排気管の内部に溜まっ
た水蒸気が結露し、前記リニア空燃比センサの内部にも
結露が生じ得る。そして、該結露水は、前記センサ素子
及びヒータの各表面に付着し、この状態で前記ヒータの
温度を直ちに600℃に達するようなヒータ制御を行う
と、前記センサ素子における前記ヒータからの熱を受け
る面側と、その面側の反対面側との間には温度差が生
じ、前記センサ素子には過大な熱応力が生じることか
ら、前記センサ素子が破損してしまうという問題があ
る。
【0008】これは、特に、センサ素子と該センサ素子
を加熱するヒータとがともにプレート状で並列に配置さ
れるリニア空燃比センサの場合に不都合が生ずることに
なる。しかし、前記従来技術は、前記排気管の温度が低
い場合には、前記センサ素子の表面に結露水が存在して
しまうことについては、いずれも格別の配慮がなされて
いない。
【0009】本願発明者は、前記センサ素子と該センサ
素子を加熱するヒータとがともにプレート状で並列に配
置されるリニア空燃比センサに対する前記ヒータの温度
制御において、前記排気管の温度は、前記エンジン水温
と異なり、前記排気管周囲の外気温度と特定の関係があ
るとの知見を得、該知見から前記センサ素子に付着して
しまう結露水の存在によって生ずる前記センサ素子の破
損を防止することができることを見いだしたものであ
る。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、リニア空燃比セン
サのセンサ素子に付着する結露水の存在による該センサ
素子の破損を防止することができる排気ガスセンサのヒ
ータ制御手段を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る排気ガスセンサのヒータ制御手段は、排気
ガスセンサ素子と該センサ素子を加熱するヒータとが配
列される排気ガスセンサのヒータ制御装置であって、該
制御装置は、エンジンの排気管周囲の外気温度を推定す
る手段を有し、外気温度推定値に応じて前記ヒータ又は
前記センサ素子のいずれかの温度を制御することを特徴
としている。
【0012】前記の如く構成された本発明の排気ガスセ
ンサのヒータ制御装置は、外気温度を推定する手段が、
エンジンの排気管周囲の外気温度推定値を求め、これに
応じてヒータ又はセンサ素子のいすれかの温度を制御
し、センサ素子に結露水が付着している場合には、該セ
ンサ素子に生ずる熱応力が過大にならないように前記ヒ
ータ又はセンサ素子の温度を設定しているので、前記セ
ンサ素子の破損を防止することができ、しかも、結露水
が付着している場合においても、センサの活性化をより
確実に、かつ、従来に比してより早く行えるので、空燃
比制御の可能な運転領域の拡大を図ることができる。
【0013】また、本発明に係る排気ガスセンサのヒー
タ制御装置の具体的態様は、前記外気温度を推定する手
段は、前記エンジンの制御に必要なパラメータに基づい
て前記外気温度推定値を求めていること、若しくは前記
エンジンの制御に必要なパラメータは、吸気温度センサ
で検出される吸気温度、及び/又はエンジン水温センサ
で検出される水温であること、又は前記外気温度を推定
する手段は、前記排気管の排気温度センサで検出される
温度に基づいて前記外気温度推定値を求めていることを
特徴としている。
【0014】さらに、本発明に係る排気ガスセンサのヒ
ータ制御装置の他の具体的態様は、前記制御装置は、前
記外気温度推定値が低い場合には、前記ヒータ又は前記
センサ素子の温度を低く設定すること、前記低く設定さ
れる前記ヒータ又は前記センサ素子の温度は、前記外気
温度推定値に応じて求められる所定時間分の設定が行わ
れ、前記所定時間の経過後に前記ヒータ又は前記センサ
素子の温度を昇温させること、前記低く設定される前記
ヒータ又は前記センサ素子の温度は、前記排気管内部の
結露点温度以上とされていること、又は前記低く設定さ
れる前記ヒータ又は前記センサ素子の温度は、10℃以
上であって、300℃未満であることを特徴としてい
る。
【0015】さらにまた、本発明に係る排気ガスセンサ
のヒータ制御装置のさらに他の具体的態様は、前記制御
装置は、前記吸気温度センサ又は前記水温センサが故障
している場合には、前記ヒータ又は前記センサ素子の温
度を低く設定すること、若しくは前記低く設定される前
記ヒータ又は前記センサ素子の温度は、前記外気温度推
定値に応じて求められる所定時間分の設定が行われ、前
記所定時間の経過後に前記ヒータ又は前記センサ素子の
温度を昇温させることを特徴としている。
【0016】また前記制御装置は、前記ヒータに印加さ
れる電力を演算して前記ヒータの温度を推定しているこ
と、又は前記制御装置は、前記ヒータに印加される電圧
値又は電流値に異常が検出された場合には、前記ヒータ
の温度制御を停止させることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明する。
【0018】図1は、本実施形態の排気ガスセンサのヒ
ータ制御装置を備えたエンジンシステムの全体構成図で
ある。エンジン100の各気筒107に導入される空気
は、エアクリーナ106から取り入れられて吸気管10
8内に入る。吸気管108には、吸入空気量Qaを調整
するスロットルバルブ104、吸気管108内の圧力を
検出する吸気管圧力センサ114、吸気管108内の温
度を検出する吸気温度センサ121が、各々の適宜位置
に配置される。また、前記吸気管108には、前記スロ
ットル弁104をバイパスし、エンジン100のアイド
ル運転時のエンジン回転数が目標回転数になるように制
御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバ
ルブ)105が適宜位置に配置される。
【0019】燃料は、燃料タンク112から燃料ポンプ
117を介して燃圧制御弁119に輸送され、燃圧制御
弁119で一定の燃料圧力とされる。前記スロットル弁
104で流量調整された空気は、前記気筒107の上流
側に配設される燃料噴射弁(インジェクタ)101から
噴射された燃料と混合されて各気筒107に供給・燃焼
される。
【0020】前記各気筒107で燃焼した燃料の排ガス
は、排気管109を通じて触媒118に導かれ、浄化さ
れた後に排出される。排気管109には、排気空燃比
(酸素濃度)に対してリニアな空燃比信号を出力する排
気ガスセンサの一態様であるリニア空燃比センサ11
6、排気管109内部の温度を検出する排気温度センサ
122が、各々の適宜位置に配置されている。さらに、
エンジン回転数を検出するクランク角センサ111、及
びエンジン冷却水温を検出する水温センサ110等が、
前記エンジン100の各々の適宜位置に配置されてい
る。なお、前記リニア空燃比センサ116は、排気ガス
センサ素子(以下、センサ素子とする。)と、このセン
サ素子を加熱するヒータとからなり、後述するように、
ともにプレート状であり、所定間隔を有して配置されて
いる。
【0021】前記水温センサ110、前記吸気温度セン
サ121、及び前記排気温度センサ122のほか、前記
吸気管圧力センサ114、吸入空気流量計115、前記
リニア空燃比センサ116、スロットルポジションセン
サ113、前記クランク角センサ111、並びにカム角
センサ112等からの各出力信号は、後述するヒータ制
御装置120Aを備えたエンジン制御装置120に各々
入力される。
【0022】該エンジン制御装置120は、車体あるい
はエンジンルーム内に配置され、前記種々のセンサから
出力される電気的な信号に基づいて、所定の演算処理を
行い、運転状態に最適な制御を行うべく、前記インジェ
クタ101の開閉、点火コイル103を介した点火プラ
グ102の駆動、及び前記ISCバルブ105の開閉等
を行う信号を各々出力する。
【0023】図2は、前記エンジン制御装置120の内
部構成を示したものである。該エンジン制御装置120
の内部は、数値・論理演算を行うCPU401、CPU
401が実行する多数の制御プログラム及びデータを格
納させたROM402、計算結果等が一時的に格納され
るRAM403、前記エンジン100の各種センサから
のアナログ電圧を取り込むA/D変換器404、運転状
態を示すスイッチからの信号を取り込むデジタル入力回
路405、パルス信号の時間間隔又は所定時間内のパル
ス数を取り込むパルス入力回路406、CPU401の
演算結果に基づいて各種アクチュエータのオン・オフを
行うデジタル出力回路407、パハス出力回路408、
後述する自己診断ツール等とのデータの出力又は外部か
らの通信コマンドを入力する通信回路409等から構成
される。
【0024】具体的には、エンジン制御装置120は、
吸気管圧力センサ114又は吸入空気流量計115の出
力を取り込み、センサ信号電圧を所定のテーブル変換に
基づいて単位時間当たりの実際の吸入空気量Qaを算出
するとともに、クランク角センサ111のパルス信号を
計測し、所定時間内のパルス数又はパルスエッジの時間
間隔TDATAに応じてエンジン100の回転数NDA
TAを計算する。そして、前記吸入空気量Qaを前記回
転数NDATAで除し、さらに気筒数で除することによ
り、1気筒の1回毎の吸入空気量Qacylを計算す
る。
【0025】次に、該吸入空気量Qacylにインジェ
クタ101の流量特性から求められる所定の係数KTI
を乗じて、該吸入空気量Qacylで燃焼できる燃料噴
射量TIが求められ、空燃比制御補正量ALPHAnを
含んだ補正係数COEFnを乗じてインジェクタ101
を所定時間開弁させることにより、必要とする燃料量を
噴射して、1燃焼毎の混合気を生成する。なお、燃料噴
射量TIの算出は、次の式(1)に基づいて行われる。
【0026】
【数1】 TI=COEFn×KTI×Qacyl (1) ここで、COEFnは補正係数であり、該補正係数CO
EFnの算出は、次の式(2)に基づいて行われる。
【0027】
【数2】 COEFn=1+ALPHAn+増量補正項 (2) なお、添え字nは気筒番号であり、気筒107別に制御
する場合には、nを1から気筒番号毎に別々のパラメー
タとする。また、前記吸入空気量Qacylは、エンジ
ン100の出力に比例するので、前記吸入空気量Qac
ylに乗数を乗じて最大の出力時を100%とする負荷
率LDATAに換算することができる。
【0028】図3は、前記リニア空燃比センサ116の
構成図及び特性図である。該リニア空燃比センサ116
は、(a)に示すように、センサ素子116Sと該セン
サ素子116Sを加熱するヒータ116Hとがともにプ
レート状である、いわゆる板型の排気ガスセンサであ
り、センサ素子116Sとヒータ116Hとは、所定間
隔で並列に配置されている。
【0029】また、リニア空燃比センサ116は、排気
管109の排気ガス中に含まれる残存酸素量を検出、排
気ガスの実空燃比(RABFn)を測定し、その酸素濃
度に応じた電圧信号をエンジン制御装置120に出力す
る。つまり、測定される空燃比に対してセンサに流れる
空燃比測定電流が変化し、この空燃比測定電流を測定用
抵抗に流して該測定用抵抗の両端に生じるセンサ電圧を
測定し、該センサ電圧から排気ガスの実空燃比(RAB
Fn)が換算される。
【0030】そして、前記実空燃比と目標空燃比(TA
BFn)とを比較し、該目標空燃比とのずれ(DAB
F)を求め、前記実空燃比が前記目標空燃比よりも高い
場合(リーン状態)には、前記空燃比補正係数ALPH
Anを大きく補正し、一方、低いとき(リッチ状態)に
は、前記空燃比補正係数ALPHAnを小さく補正す
る。
【0031】前記目標空燃比は、エンジン100の運転
状態に応じて設定される。例えば、エンジン出力が比較
的小さい場合には、燃焼に必要な燃料量は少なくて済む
ことから、大量の空気又は大量のEGRをかけることに
よってリーンバーンを行い、燃焼時のポンピングロスを
低減させる。一方、エンジン出力が大きい場合には、燃
焼に必要な燃料と空気の比率(当量比)を理論燃空比に
相当する値(ストイキ)として燃焼効率が高められてお
り、前記当量比の逆数が目標空燃比とされる。
【0032】ここで、排気ガスに含まれるNOx、未燃
焼のHC成分等の排ガス物質は、そのまま大気中に排出
されると、大気汚染の原因となるので、触媒118内で
NOx、HCをN2やH2O、CO2に分解・浄化して
排出する。この触媒118内で効率良く前記排ガス物質
を分解・浄化するためには、触媒118の浄化効率の高
い空然比でエンジン100を動作させることが肝要であ
り、概ね、ストイキでエンジン100を動作させると、
触媒後118の排気ガス物質が分解・浄化される。
【0033】このとき、例えば、ストイキ点では下記の
ような化学反応が生じる。
【化1】CmHn+(m+n/2)O2→mCO2+n
/2H2O ここでガソリン成分の炭化水素は、炭素量mが大きいの
で、n=2*mと近似すると、
【化2】 CmH2m+(2m)O2→mCO2+mH2O という近似式に変換できるので、1モルに換算すると、
【化3】CmH2m=m*14 2mO2=m*64 となるので、ガソリン14グラムに対して酸素64グラ
ムが必要になる。このとき、水18グラムが生じる。
【0034】上記の計算式では、炭化水素を特定せずに
近似したが、通常、ガソリン成分を特定した場合には、
ガソリン質量に対して14.7倍の大気が必要とされ、
ガソリン質量の約1.4倍程度の水が生成される。
【0035】エンジン回転数Nとすると、空気量QA
は、次の式(3)で求められる。
【数3】QA=V×η×N/2 (3) ここで、Vは排気量、ηは吸気効率であり、これにより
QAの空気量が燃焼される。そして、例えば、アイドル
時にはN=600r/min、V=2L、η=10%、と
すると、空気量QAは、上記式(3)から、QA=60
0×2×(10/100)/2=60L/minとな
り、大気質量を1g/Lとすると、ガソリン質量は、6
0/14.7(≒4)g/minが消費され、約6g/
minの水が生成される。
【0036】ここで、燃焼室内での温度は100℃以上
であるから、排気管109内において大気圧(約0.1
MPa)の下では、水は、水蒸気として排気管109に
流れる。この場合、排気管109の内壁温度が100℃
以上であれば、水蒸気のまま大気に放出されるが、エン
ジン始動時、若しくは、大気温度が低く、排気管109
が冷やされている状態では、排気管109の内壁温度が
100℃以下になり、露点温度以下においては、水蒸気
が冷却されて排気管109の内壁表面に結露水が付着す
ることになる。
【0037】図4は、リニア空燃比センサ116を保護
するプロテクタ構造を説明する図である。図示のよう
に、排気管109の内壁表面の結露水が、排気ガスの流
れに乗ってセンサのプロテクタチューブにかかっても、
該プロテクタチューブに設けられた穴からの水の浸入防
止を行う構造が取られている。つまり、(a)及び
(b)のように、前記プロテクタチューブは、内側と外
側との二重構造にされ、しかも、前記各プロテクタに設
けられた穴が重ならないように、若しくはセンサ素子1
16Sの位置には穴を設けないようにされ、排気管10
9の内壁表面の結露水が直接にセンサ素子116Sにか
からないようにされている。しかし、センサ素子116
S自体が露点温度以下になれば、別の問題が生ずる。な
ぜならば、排気ガス中の水蒸気が前記内側のプロテクタ
チューブの内部で結露するからである。
【0038】特に、エンジン始動時には、最初の爆発が
起こるまでは吸気効率を上げ、かつ、必要な空燃比を1
4.7以下にして回転が維持されるので、吸入空気量は
アイドル時よりも大きくなる。ここで、エンジン水温が
10℃以下の場合には、エンジン100の暖機を促進す
るために、通常のアイドル時よりも回転数を1000r
/min〜1500r/min程度に高く設定し、ま
た、空燃比を若干リッチにすることから、通常のアイド
ル時よりも多くのガソリンが噴射され、排気ガス中の水
蒸気も5〜10g/min程度発生する。さらに、エン
ジン水温が10℃以下の場合には、リニア空燃比センサ
116付近の排気管109周囲の温度は、外気温度に相
当するので、前記水蒸気が冷却され、リニア空燃比セン
サ116の内部にも結露水が付着してしまう。
【0039】なお、エンジン100が運転状態であれ
ば、排気ガスは排気管109の温度よりも高いので、結
露水の増加はあまりないが、そこからエンジン100が
停止された場合には、排気管109内の水蒸気は一時的
に排気管109内に溜まり、排気管109の温度の低下
とともに、水蒸気が排気管109の内壁に結露すること
になる。
【0040】図5は、前記排気管109の内部の結露水
を説明する図である。(a)に示すように、エンジン停
止に伴ってエンジン水温が低下し、(b)に示すよう
に、排気管温度も低下する。そして、(c)に示すよう
に、露点以下になると、排気管109内の水蒸気は、結
露水となって排気管109の内壁に付着し、エンジン停
止後からしばらくして結露水が増大し、その後、排気管
温度と外気温度との差が無くなるに連れて、結露水は徐
々に蒸発し、減少することが分かる。
【0041】図6は、前記排気管109の温度変化を示
した図である。排気ガス温度には、エンジン100の始
動後間もなく急に立ち上がるが、前記排気管109の温
度は、(a)に示すように、結露する場合には、該結露
しないときに比して、排気管109の温度の温度上昇に
滞留させる時間が存在することが分かる。そして、外気
温度が低い場合には、結露水がより増えるので、前記滞
留時間もより長くなる。なお、前記排気管109の温度
は、(b)に示すように、前記結露水の蒸発後に立ち上
がる。
【0042】図7は、リニア空燃比センサ116のセン
サ素子116Sの温度変化等を示した図である。上述の
如く、前記リニア空燃比センサ116は、センサ素子1
16Sと該センサ素子116Sを加熱するヒータ116
Hとが、ともにプレート状に所定間隔で配列されてお
り、(a)に示すように、センサ素子116Sには、ヒ
ータ116Hに対面するヒータ面と、ヒータ116Hか
ら遠い側の面とを有していることが分かる。
【0043】そして、排気管109が外気温度によって
冷却され、センサ素子116S及びヒータ116Hに結
露水が存在している状態でエンジン100を始動させ、
ヒータ116Hが、前記センサ116の活性化温度(6
00℃)に直ちに設定されると、センサ素子116Sの
うち、前記ヒータ116Hに対面するヒータ面では、
(b)に示すように、ヒータ116Hからの輻射熱によ
って前記結露水が蒸発され、ヒータとほぼ同じ温度にな
る一方で、前記ヒータ116Hから遠い側の面では、熱
伝達の遅れによって前記結露水が未だ蒸発されず、前記
結露水が蒸発されるまでの時間は、沸点たる100℃の
表面温度に維持され、その蒸発後に前記活性化温度に達
することになる。つまり、前記ヒータ116Hから遠い
側の面では、前記結露水の蒸発後に急激に前記活性化温
度に達することから、(c)に示すように、単位時間当
たりの温度上昇率も高くなり、センサ素子116Sの内
部には、大きな熱応力が生じ、センサ素子116Sの破
損の誘因となっている。
【0044】そこで、本実施形態の排気ガスセンサのヒ
ータ制御装置120Aは、このようなセンサ素子116
Sの破損を防ぐべく、リニア空燃比センサ116の内部
に前記結露が生ずる状況においては、リニア空燃比セン
サ116を取り付ける位置付近の排気管109の内壁温
度が、排気管109周囲の外気温度に相当することに着
目して、以下の如くのヒータ制御を行っている。
【0045】図8は、前記ヒータ制御装置120Aの制
御ブロック図である。該ヒータ制御装置120Aは、外
気温度推定手段801と、結露水推定手段802と、結
露水蒸発手段803と、目標ヒータ・センサ温度設定手
段804と、ヒータデューティ演算手段805とから構
成され、さらに、後述する吸気温度センサ121及び水
温センサ110等の故障判定手段によってヒータ116
Hの温度制御を行っている。
【0046】外気温度推定手段801は、エンジン10
0の排気管109周囲の外気温度推定値を求める手段で
あり、エンジン100の制御に必要なパラメータ、具体
的には、吸気温度センサ121で検出される吸気温度T
ANと、エンジン水温センサ110で検出される水温T
WNとに基づいて外気温度推定値を演算する、又は排気
管109の排気温度センサ122で検出される温度TE
XHに基づいて外気温度推定値を測定するものであり、
後述のように、前記外気温度推定値の演算値又は測定値
のいずれかを外気温度推定値TEXとして状況に応じて
選択する。
【0047】結露水推定手段802は、外気温度推定値
TEXが所定温度よりも低い場合には、排気管109内
で結露水が生じていることを鑑み、エンジン100の運
転状態に応じて結露水が生じているか否かを判定する手
段である。結露水蒸発手段803は、前記結露水推定手
段802から結露水が生じていると判定された場合に
は、該結露水の蒸発を指示する手段である。
【0048】目標ヒータ・センサ温度設定手段804
は、前記結露水蒸発手段803からの指示があった場合
には、目標ヒータ温度若しくは目標センサ素子温度を一
時低く設定し、指示がないときには、リニア空燃比セン
サ116の活性化温度に相当する目標ヒータ温度若しく
は目標センサ素子温度を設定する手段である。ヒータデ
ューティ演算手段805は、前記目標ヒータ・センサ温
度設定手段804からの出力信号に応じてヒータ制御デ
ューティを演算する手段である。
【0049】図9は、外気温度推定手段801を説明す
る図である。(a)に示すように、吸気温度センサ12
1は、インテークマニホールド内の温度を測定してお
り、これは外気温度と一致しない。なぜならば、外気が
エンジンルーム内に入ったときには、外気は、外気温度
よりもエンジン自体の発熱によって上昇するからであ
り、また、前記インテークマニホールドもまた、エンジ
ン水温の影響を受け、外気温度と一致しないからであ
る。
【0050】よって、外気温度推定手段801は、
(b)に示すように、外気温度推定値を求めるにあた
り、吸気温度とエンジン水温とからエンジン100の発
熱による熱伝導を考慮し、吸気温度センサ121及びエ
ンジン水温センサ110による各出力値を用いて外気温
度の初期温度とするか、又は排気温度センサ122によ
る排気温度の初期値を用いて外気温度の初期温度とする
かによって以下の(c)に示す如く推定している。
【0051】まず、推定係数CTEXをエンジンの運転
状態(回転数NDATA・負荷LDATA)からマップ
値として次の式(4)のように求める。
【数4】 CTEX=MAPCTEX(NDATA、LDATA) (4) この推定係数CTEXを用いて、外気温度推定値TEX
が、吸気温度TANと水温TWNとから次の式(5)に
より求められる。
【数5】 TEX=TAN×(1+CTEX)−TWN×CTEX (5) ここで、エンジン運転状態は短時間で変化するが、外気
温度の変化は運転状態の変化に対して遥かに小さいの
で、外気温度推定値TEXに対してなましフィルタをか
けて推定値の変化を抑えている。また、エンジン始動時
には、吸気温度TANはエンジンルーム内の温度に強く
反映されているので、始動時に水温TWNとの差が大き
い場合には、過去にエンジンが停止されたときの外気温
度推定値TEXを用いるものとする。
【0052】上記において、エンジン制御装置120内
のデータバックアップが消失されているときには、過去
にエンジンが停止したときの外気温度推定値が存在しな
いことから、前記吸気温度と前記水温とのうち、いずれ
か低い方を選択して外気温度推定値とする。さらに、吸
気温度TANが外気温度推定値TEXよりも低くなる場
合には、低い吸気温度TANをそのまま外気温度推定値
TEXにしても良いものであり、これらの場合にも、セ
ンサ素子116Sの破損を防ぐことができる。
【0053】一方、外気温度推定手段801は、外気温
度推定値の前記演算値と測定値との選択を行うために、
排気温度センサ122の排気ガス温度測定値TEXHに
応じて外気温度推定値TEXをマップ値として次の式
(6)のように求める。これは、排気ガス温度測定値T
EXHは、エンジン運転状態によって変化するので、予
め複数の運転状態での排気ガス温度を測定しておき、外
気温度推定値TEXを求めるものである。
【数6】 TEXH=MAPTEX(NDATA、LDATA) (6) そして、所定のなましフィルタを通した結果を外気温度
推定値TEXとする。
【0054】そして、ヒータ制御装置120Aは、後述
するように、排気管109周囲の外気温度が露点温度以
下、例えば、10℃以下の場合には、結露水推定手段8
02にて排気管109内に結露水が存在していることが
分かり、リニア空燃比センサ116内部にも結露水が存
在していると考えられるので、結露水蒸発手段803に
よる指示に基づき、目標ヒータ・センサ温度設定手段8
04及びヒータデューティ演算手段805を介して、ま
ず、センサ素子116Sの表面の結露水を蒸発させ、リ
ニア空燃比センサ116が活性化する温度に至る前にヒ
ートアップさせる。
【0055】より具体的には、センサ素子116Sに直
接に水が滴下された場合には、センサ素子116Sに破
損をきたす温度は、約300℃であることが実験により
分かっており、また、センサ素子116Sの温度は、ヒ
ータ116Hの温度THEATと外気温度推定値TEX
とに依存することから、目標ヒータ・センサ温度設定手
段804は、センサ素子116Sの温度を10℃〜30
0℃、好ましくは100℃〜300℃に維持させて、セ
ンサ素子116Sの破損が発生しないように、センサ素
子116Sの表面の結露水を蒸発させている。
【0056】図10は、前記ヒータ116Hの温度の推
定を説明する図である。ヒータ116Hの温度THEA
Tは、該ヒータに印加される電力を演算して推定されて
おり、図示のように、まず、バッテリ電圧VBとヒータ
電流AFHIとを取り込み、ヒータ116Hに印加され
る電力AFPを求める。
【0057】ここで、ヒータ116Hに印加される電力
が大きいと、ヒータ自身の内部と外側との温度差による
熱応力によりヒータ116H自身が破損し得ることか
ら、ヒータデューティ演算手段805は、ヒータ116
Hに印加できる電力の上限値AFPMAXを設け、この
最大電力AFPMAX以下になるように、ヒータ出力を
デューティ制御する。
【0058】このため、デューティDUTYは、バッテ
リ電圧VB×ヒータ電流AFHIで表されることから、
DUTY≦AFPMAX/(VB×AFHI)となるよ
うにする。このとき、実際のヒータ電力AFPは、VB
×AFHI×DUTYで求められるが、配線のドロップ
電圧や出力トランジスタのドレイン−ソース(コレクタ
ーエミッタ)間の電圧VDSが無視できない場合には、
ヒータ素子116Hに印加される電圧VBREALを演
算する必要がある。
【0059】そして、この電圧VBREALは、次の式
(7)又は(8)のように求められる。
【数7】 VBREAL=VB−(ドロップ分)×2−VDS =VB−(VB−VBH)×2−VDS =2×VBH−VB−VDS (7) VBREAL=VB−(ドロップ分)×2−VDS =VB−(VDSH−VDS)×2−VDS =VB−2×VDSH+VDS (8) ここで、VBHはヒータ素子116HのVB側端子にお
ける実際の電圧モニタ値であり、VDSHはトランジス
タ側端子の電圧モニタ値である。
【0060】そして、ヒータ電力AFPは、次の式
(9)で求められる。
【数8】 AFP=VBREAL×AFHI×DUTY (9) さらに、ヒータ電力の積算値AFPSGMをヒータ11
6Hのデューティ計算毎に次の式(10)のように求め
ると、
【数9】 AFPSGM=AFPSGM[i−1]+AFP (10) そして、この積算値AFPSGMをパラメータとし、テ
ーブル検索によってヒータ温度推定値THEATHを求
める。同時に、ヒータ電力AFPから求められる平衡状
態でのヒータ到達温度THEATPを求め、前記ヒータ
温度推定値THEATHと前記ヒータ到達温度THEA
TPのいずれか小さい方を選択することで、ヒータ温度
THEATとされている。
【0061】なお、配線のドロップ電圧が予め測定され
ていれば、ヒータ電圧のモニタ端子は不要であり、ドロ
ップ分を固定値として良く、また、所定のデューティを
印加したときのヒータ温度を測定しておき、デューティ
とヒータ温度の関係をテーブル値としても良いものであ
る。
【0062】図11は、ヒータ制御装置120Aの動作
フローチャートである。まず、ステップ1101では、
エンジンが完爆しているかどうかを判定し、エンジン完
爆状態にある場合、すなわち、YESのときにはステッ
プ1102に進み、一方、エンジン完爆状態にないとき
にはステップ1103に進んで、ヒータ116Hをオフ
にして動作を終了する。
【0063】ステップ1102では、外気温度推定手段
801にて、外気温度推定値TEXを求め、結露水推定
手段802にて、外気温度推定値TEXが所定温度(結
露が生ずる10℃)以下であるか否かを判定し、外気温
度推定値TEXが10℃以下である場合、すなわち、Y
ESのときにはステップ1104に進み、排気管109
周囲の温度が所定温度(結露が生ずる10℃)以下であ
るか否かを判定し、排気管109周囲の温度が10℃以
下である場合、すなわち、YESのときには、結露水蒸
発手段803に指示を送るべく、ステップ1105に進
む。なお、ステップ1102において、外気温度推定値
TEXが10℃以下でないときには、ステップ1109
に進み、目標ヒータ・センサ温度設定手段804及びヒ
ータデューティ演算手段805にて、ウォームアップを
行わずにヒータ116Hの目標温度をセンサ活性化温度
(600℃)にする。
【0064】一方、ステップ1104にて外気温度推定
値TEXが10℃以下でないときには、ステップ110
6に進み、吸気温センサ121及び水温センサ110が
故障していないか否かを判定し、吸気温センサ121及
び水温センサ110が正常である場合、すなわち、YE
Sのときにはステップ1109に進み、吸気温センサ1
21及び水温センサ110が故障しているときには、ス
テップ1105に進む。
【0065】ステップ1105では、結露水蒸発手段8
03の指示に基づいて、目標ヒータ・センサ温度設定手
段804及びヒータデューティ演算手段805にて、外
気温度等の低いことを鑑みて、ヒータ116Hの設定温
度を、排気管109内部の結露点温度(10℃)以上で
あって、センサ素子116Sが破損し得る温度(300
℃)未満にするために、ウォームアップとしてヒータ1
16Hの目標温度を100℃程度に低めに設定してステ
ップ1107に進む。なお、温度とヒータ出力デューテ
ィの関係が予め測定されてあるならば、目標のデューテ
ィを設定する。
【0066】また、ステップ1106において、吸気温
センサ121及び水温センサ110が故障している場合
にステップ1105へ進むのは、後述するように、吸気
温センサ121及び水温センサ110センサが、断線若
しくはグランド・VBショートしてセンサ故障と判断さ
れるときには、外気温度推定値TEXが不定となってし
まうからであり、このときのフェールセーフを図るもの
である。
【0067】ステップ1107では、ヒータ116Hの
温度が低く設定される時間を前記外気温度推定値TEX
に応じて求め、これをタイマ初期値としてステップ11
08に進む。ステップ1108では、前記タイマによる
時間が経過しているか否かを判定し、タイマによる所定
時間が経過している場合、すなわち、YESのときに
は、ステップ1109に進み、一方、所定時間が経過し
ていないときには、この判定動作を繰り返す。
【0068】ステップ1109では、この時点において
は、センサ素子116Sの結露水が蒸発していると考え
られるので、目標ヒータ・センサ温度設定手段804及
びヒータデューティ演算手段805にて、ヒータ116
Hの目標温度をセンサ活性化温度に設定し、一連の動作
を終了する。そして、センサ素子116Sの温度が前記
センサ活性化温度に達したらリニア空燃比センサ116
を作動させる。
【0069】図12は、前記ヒータ制御装置120Aの
タイミングチャートである。(a)に示すように、吸気
温度センサ121、水温センサ110及び排気温度セン
サ122の各出力は、エンジン始動時には外気温度(1
0℃以下)に等しいものの、所定時間経過に伴い、ま
ず、水温センサ110で検出される温度、次に吸気温度
センサ121で検出される温度の順で上昇し、最後に排
気温度センサ122で検出される温度が上昇する。この
とき、排気管109の温度が10℃以下のときには、リ
ニア空燃比センサ116に結露水が存在するので、
(b)に示すように、ヒータ制御装置120Aによるヒ
ータ116H又はセンサ素子116Sのいずれかの目標
温度が低めに設定され、センサ素子116Sの結露水の
蒸発が行われる。
【0070】この前記低めに設定されるヒータ116H
等の目標温度は、排気温度センサ122で検出される温
度が滞留期間に至るまでの時間分の設定が行われ、より
具体的には、(c)に示すように、センサ素子116S
に結露が生ずるか否かの境界温度(10℃)に達する前
後にてタイマが0に向けて進むようになされる。そし
て、前記タイマが0になると、ヒータ116H等の目標
温度がセンサ活性化温度にまで昇温される。
【0071】なお、エンジン始動時において、特に、エ
ンジン停止から再始動までの時間が極めて短いときに
は、吸気温度TANは、外気温度に拘わらず、エンジン
ルーム内の温度に依存して上昇し、前記外気温度推定値
TEXを使うことが不適切であるとも考えられるが、こ
の場合には、エンジン始動時の水温TWNを用いてヒー
タ制御を行っても良いものである。
【0072】図13は、ヒータ温度とヒータ電圧との関
係を示した図である。図示のように、ヒータ温度とヒー
タ電圧とは、ヒータ電圧(電力)に応じたヒータ温度に
なるという関係があることが分かる。よって、目標ヒー
タ温度設定手段804は、上記の目標ヒータ温度に代え
て、目標ヒータ電圧を用いても良いものである。
【0073】図14は、ヒータ116Hの自己診断につ
いての説明図である。前記ヒータ制御装置120Aの故
障判定手段は、以下のケース1乃至5のように、ヒータ
116Hに印加される電圧値又は電流値に異常が検出さ
れた場合には、ヒータ116Hの温度制御を停止させ、
ヒータ制御装置120Aの信頼性の向上を図っている。
【0074】まず、ケース1は、ヒータ出力をオンにし
ても、ヒータ電流がゼロであって、ヒータ配線ドロップ
電圧もゼロである場合であり、このときには、ヒータ1
16H又はヒータ配線が断線している可能性があるの
で、ヒータ116Hの温度制御を停止させても良いが、
ヒータ116Hに印加される電圧がゼロになるので、ヒ
ータ116Hが過熱となることはない。
【0075】次に、ケース2は、ヒータ出力をオンにし
ても、ヒータ電流がゼロであって、ヒータ配線ドロップ
電圧がゼロではない場合であり、このときには、ヒータ
出力端子がグランドにショートしている可能性があるの
で、ヒータ116Hの温度制御を停止させる必要があ
る。
【0076】また、ケース3は、ヒータ出力をオフにし
ても、ヒータ電流がゼロにならない場合であり、このと
きには、出力トランジスタの故障が考えられ、さらに、
ケース4は、ヒータ出力をオンにした場合に、ヒータ電
流が過大となるときであり、このときには、ヒータ出力
がVBにショートしていることから、ヒータ116Hの
温度制御を停止させる必要がある。
【0077】さらに、ケース5は、ヒータ出力をオンに
した場合に、ヒータ電流がゼロではないが過小の場合で
あり、このときには、ヒータ抵抗値が増加していること
から、リニア空燃比センサ116の劣化と判定でき、ヒ
ータ116Hの温度制御を停止させても良い。以上のよ
うに、本発明の前記各実施形態は、上記の構成としたこ
とによって次の機能を奏するものである。
【0078】すなわち、前記実施形態の排気ガスセンサ
のヒータ制御装置120Aは、リニア空燃比センサ11
6の内部に結露が生ずる場合には、該リニア空燃比セン
サ116の取り付け位置付近における排気管109の内
壁温度が、排気管109周囲の外気温度に相当すること
に着目するものであり、排気管109の周囲の外気温度
を推定する外気温度推定手段801を備え、吸気温度セ
ンサ121で検出される吸気温度TANと、エンジン水
温センサ110で検出される水温TWNとに基づいて外
気温度推定値TEXを演算し、これに応じてヒータ11
6H又はセンサ素子116Sのいずれかの温度制御をす
るので、センサ素子116Sに生じる温度差、すなわ
ち、センサ素子116Sに対し、約10℃以下である初
期温度から約600℃である最終到達温度に至るまでの
間に、結露水を蒸発させる約100℃に設定するウォー
ムアップ段階を設け、センサ素子116Sに生ずる熱応
力が過大とならずにヒータ通電量を制御するヒータ11
6Hの温度制御を行い、センサ素子116Sとヒータ1
16Hとがプレート状に所定間隔で配置される板型のリ
ニア空燃比センサ116の破損を確実に防止することが
できる。
【0079】また、外気温度推定手段801は、排気管
109の排気温度センサ122で検出される排気温度の
初期値TEXHに基づいて外気温度推定値TEXを測定
し、これに応じてヒータ116H又はセンサ素子116
Sのいずれかの温度制御をするので、排気管109の温
度が低い場合にも、センサ素子116Sに結露が生ずる
現象、及び結露水が生ずることによる前記板型のリニア
空燃比センサ116の破損を確実に防止することができ
る。
【0080】さらに、センサ素子116Sに結露水が付
着している場合においても、前記板型のリニア空燃比セ
ンサ116の活性化をより確実に、かつ、従来に比して
より早く行うことができるので、エンジン100の空燃
比制御が可能な水温による運転領域の拡大を図って、よ
り一層の排気レベル低減を図ることができる。以上、本
発明の実施形態について詳説したが、本発明は前記実施
形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載
された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において種
々の変更ができるものである。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の排気ガスセンサのヒータ制御装置は、センサ素子に
結露水が付着している場合には、該センサ素子に生ずる
熱応力が過大にならないようにヒータ又はセンサ素子の
温度を設定し、結露水を蒸発させた後に排気ガスセンサ
の活性化を行うので、該排気ガスセンサの破損を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における排気ガスセンサのヒ
ータ制御装置を備えたエンジンシステムの全体構成図。
【図2】図1のエンジン制御装置の内部構成図。
【図3】図1のリニア空燃比センサの構成図及び特性
図。
【図4】図1のリニア空燃比センサを保護するプロテク
タ構造を説明する図。
【図5】図1の排気管の内部の結露水を説明する図。
【図6】図1の排気管の温度変化を示した図。
【図7】図1のリニア空燃比センサのセンサ素子の温度
変化等を示した図。
【図8】図1のヒータ制御装置の制御ブロック図。
【図9】図8の外気温度推定手段を説明する図。
【図10】図3のヒータの温度の推定を説明する図。
【図11】図1のヒータ制御装置の動作フローチャー
ト。
【図12】図1のヒータ制御装置のタイミングチャー
ト。
【図13】図3のヒータ温度とヒータ電圧との関係を示
した図。
【図14】図3のヒータの自己診断について説明した
図。
【符号の説明】
100 エンジン 116 排気ガスセンサ(リニア空燃比センサ) 116S センサ素子 116H ヒータ 109 排気管 110 エンジン水温センサ 120 エンジン制御装置 120A ヒータ制御装置 121 吸気温度センサ 122 排気温度センサ 801 外気温度を推定する手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 368 F02D 45/00 368H G01N 27/409 G01N 27/46 325Q 27/41 27/58 B 27/419 27/46 327Q (72)発明者 池田 勇次 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 関根 寛 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 野田 淳一 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 岡田 光義 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 2G004 BB04 BD14 BJ01 BK10 BL08 3G084 CA01 CA02 CA03 DA10 DA12 DA13 DA14 DA27 DA28 EA07 EB01 EB03 EB04 3G301 HA07 JA08 JA13 JA20 JA21 KA01 KA14 KA15 KA16 NA08 NB20 ND13 ND16 PA10Z PA17Z PC05B PD05B PD11Z PD13A PE05Z PE08Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスセンサ素子と該センサ素子を加
    熱するヒータとが配列される排気ガスセンサのヒータ制
    御装置において、 該制御装置は、エンジンの排気管周囲の外気温度を推定
    する手段を有し、外気温度推定値に応じて前記ヒータ又
    は前記センサ素子のいずれかの温度を制御することを特
    徴とする排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記外気温度を推定する手段は、前記エ
    ンジンの制御に必要なパラメータに基づいて前記外気温
    度推定値を求めていることを特徴とする請求項1記載の
    排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジンの制御に必要なパラメータ
    は、吸気温度センサで検出される吸気温度、及び/又は
    エンジン水温センサで検出される水温であることを特徴
    とする請求項2記載の排気ガスセンサのヒータ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記外気温度を推定する手段は、前記排
    気管の排気温度センサで検出される温度に基づいて前記
    外気温度推定値を求めていることを特徴とする請求項1
    記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記外気温度推定値が
    低い場合には、前記ヒータ又は前記センサ素子の温度を
    低く設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か一項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記低く設定される前記ヒータ又は前記
    センサ素子の温度は、前記外気温度推定値に応じて求め
    られる所定時間分の設定が行われ、前記所定時間の経過
    後に前記ヒータ又は前記センサ素子の温度を昇温させる
    ことを特徴とする請求項5記載の排気ガスセンサのヒー
    タ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記低く設定される前記ヒータ又は前記
    センサ素子の温度は、前記排気管内部の結露点温度以上
    とされていることを特徴とする請求項5又は6記載の排
    気ガスセンサのヒータ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記低く設定される前記ヒータ又は前記
    センサ素子の温度は、10℃以上であって、300℃未
    満であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一
    項に記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、前記吸気温度センサ又
    は前記水温センサが故障している場合には、前記ヒータ
    又は前記センサ素子の温度を低く設定することを特徴と
    する請求項3記載の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  10. 【請求項10】 前記低く設定される前記ヒータ又は前
    記センサ素子の温度は、前記外気温度推定値に応じて求
    められる所定時間分の設定が行われ、前記所定時間の経
    過後に前記ヒータ又は前記センサ素子の温度を昇温させ
    ることを特徴とする請求項9記載の排気ガスセンサのヒ
    ータ制御装置。
  11. 【請求項11】 前記制御装置は、前記ヒータに印加さ
    れる電力を演算して前記ヒータの温度を推定しているこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載
    の排気ガスセンサのヒータ制御装置。
  12. 【請求項12】 前記制御装置は、前記ヒータに印加さ
    れる電圧値又は電流値に異常が検出された場合には、前
    記ヒータの温度制御を停止させることを特徴とする請求
    項1乃至11のいずれか一項に記載の排気ガスセンサの
    ヒータ制御装置。
JP2001292169A 2001-09-25 2001-09-25 排気ガスセンサのヒータ制御装置 Pending JP2003097323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001292169A JP2003097323A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 排気ガスセンサのヒータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001292169A JP2003097323A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 排気ガスセンサのヒータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003097323A true JP2003097323A (ja) 2003-04-03

Family

ID=19114183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001292169A Pending JP2003097323A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 排気ガスセンサのヒータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003097323A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083464A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif et procede de commande de temperature destines a un capteur de gaz d'echappement
WO2003089919A1 (fr) * 2002-04-22 2003-10-30 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif et procede destines a reguler la temperature d'un capteur de gaz d'echappement, et support d'enregistrement destine a un programme de regulation de la temperature d'un capteur de gaz d'echappement
WO2004010129A1 (ja) * 2002-07-22 2004-01-29 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha 排ガスセンサの温度制御装置およびその温度制御方法、並びに排ガスセンサの温度制御用プログラムの記録媒体
WO2006027905A1 (ja) * 2004-09-09 2006-03-16 Isuzu Motors Limited 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP2007183214A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Denso Corp ガスセンサ用のヒータ制御装置
JP2007278802A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Hitachi Ltd 排気ガスセンサのヒータ制御装置
JP2008121463A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Toyota Motor Corp 酸素センサの故障診断装置
JP2008169735A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Nissan Motor Co Ltd 外気温推定装置及び外気温推定方法
JP2009168759A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Denso Corp 排出ガスセンサのヒータ制御装置
KR101214221B1 (ko) 2011-04-22 2012-12-20 주식회사 현대케피코 산소센서, 그 제어 장치 및 그 제어 방법
US8362405B2 (en) 2008-01-18 2013-01-29 Denso Corporation Heater controller of exhaust gas sensor
WO2013161412A1 (ja) * 2012-04-25 2013-10-31 日産自動車株式会社 排気センサの加熱制御装置及び加熱制御方法
JP2015055160A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 日本特殊陶業株式会社 負荷駆動装置及びセンサ制御装置
JP2015125094A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 日野自動車株式会社 インテークヒーターの温度推定装置及びエンジンの始動補助システム
JP2018119497A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083464A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif et procede de commande de temperature destines a un capteur de gaz d'echappement
WO2003089919A1 (fr) * 2002-04-22 2003-10-30 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif et procede destines a reguler la temperature d'un capteur de gaz d'echappement, et support d'enregistrement destine a un programme de regulation de la temperature d'un capteur de gaz d'echappement
US7305299B2 (en) 2002-04-22 2007-12-04 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Device and method of controlling exhaust gas sensor temperature, and recording medium for exhaust gas sensor temperature control program
WO2004010129A1 (ja) * 2002-07-22 2004-01-29 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha 排ガスセンサの温度制御装置およびその温度制御方法、並びに排ガスセンサの温度制御用プログラムの記録媒体
US7490596B2 (en) 2002-07-22 2009-02-17 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Device and method of controlling exhaust gas sensor temperature, and recording medium for exhaust gas sensor temperature control program
US7765996B2 (en) 2002-07-22 2010-08-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Device and method of controlling exhaust gas sensor temperature, and recording medium for exhaust gas sensor temperature control program
WO2006027905A1 (ja) * 2004-09-09 2006-03-16 Isuzu Motors Limited 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4710615B2 (ja) * 2006-01-10 2011-06-29 株式会社デンソー ガスセンサ用のヒータ制御装置
JP2007183214A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Denso Corp ガスセンサ用のヒータ制御装置
JP2007278802A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Hitachi Ltd 排気ガスセンサのヒータ制御装置
JP2008121463A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Toyota Motor Corp 酸素センサの故障診断装置
JP2008169735A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Nissan Motor Co Ltd 外気温推定装置及び外気温推定方法
JP2009168759A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Denso Corp 排出ガスセンサのヒータ制御装置
US8362405B2 (en) 2008-01-18 2013-01-29 Denso Corporation Heater controller of exhaust gas sensor
KR101214221B1 (ko) 2011-04-22 2012-12-20 주식회사 현대케피코 산소센서, 그 제어 장치 및 그 제어 방법
WO2013161412A1 (ja) * 2012-04-25 2013-10-31 日産自動車株式会社 排気センサの加熱制御装置及び加熱制御方法
JP2015055160A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 日本特殊陶業株式会社 負荷駆動装置及びセンサ制御装置
US9752958B2 (en) 2013-09-10 2017-09-05 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Load drive apparatus and sensor control apparatus
JP2015125094A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 日野自動車株式会社 インテークヒーターの温度推定装置及びエンジンの始動補助システム
JP2018119497A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003097323A (ja) 排気ガスセンサのヒータ制御装置
US5740675A (en) Exhaust system ambient temperature detection system for internal combustion engine
CN101688496A (zh) 排气传感器加热器控制设备
CN102996273B (zh) 用于内燃机的控制器
US20090184105A1 (en) Heater controller of exhaust gas sensor
JPH10141122A (ja) エンジンにおける酸素センサの劣化診断装置
JP3602612B2 (ja) 内燃機関のアイドル回転数制御装置
US20090093945A1 (en) Controller and control system for internal combustion engine
JP2004225539A (ja) 排気ガス浄化装置
JP3602613B2 (ja) 内燃機関の排気ガス浄化装置
JPS6388244A (ja) 空燃比制御装置
JPH08296429A (ja) 内燃エンジンの排気ガス浄化装置
JP3636047B2 (ja) センサ昇温用電力制御装置
US8000883B2 (en) Control apparatus and method for air-fuel ratio sensor
US6823722B2 (en) Adsorbent state determining apparatus
JPH08232746A (ja) 内燃機関の制御装置
US6976483B2 (en) Air-fuel ratio control apparatus for internal combustion engine and method thereof
JP2009030513A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2003120408A (ja) 内燃機関の触媒早期暖機制御システムの異常診断装置
JP3539259B2 (ja) 空燃比センサのヒータ制御装置
JP3593912B2 (ja) 空燃比センサのヒータ制御装置
JP4269593B2 (ja) 内燃機関の2次空気供給制御装置
JP2003155953A (ja) エンジンの空燃比検出装置
JPH11200934A (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP2010077848A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置