JP2003155953A - エンジンの空燃比検出装置 - Google Patents
エンジンの空燃比検出装置Info
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- F02D41/1454—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
- F02D41/1456—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio with sensor output signal being linear or quasi-linear with the concentration of oxygen
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Abstract
御し、酸素センサを用いた空燃比フィードバック制御に
おける制御性を向上させる。 【解決手段】酸素濃淡電池型の酸素センサの素子を加熱
するヒータを備え、始動直後の冷却水温度が低い条件で
は、付着水分による熱衝撃の発生を回避すべく、酸素セ
ンサがストイキ特性を示す比較的低い温度(300〜4
00℃)になるようにヒータを制御し、理論空燃比に対
するリッチ・リーンから空燃比をフィードバック制御さ
せる。一方、付着水分による熱衝撃の発生がないと推定
される条件下では、酸素センサが理論空燃比付近でリニ
ア特性を示す比較的高い温度(700〜800℃)にな
るようにヒータを制御し、目標空燃比に対する実空燃比
の偏差から空燃比をフィードバック制御させる。
Description
酸素濃度に感応して出力が変化する酸素センサを用いて
エンジンの空燃比を検出するエンジンの空燃比検出装置
に関する。
の出力を、テーブルを用いて空燃比のデータに変換する
ことで、エンジン燃焼混合気の空燃比を広域に検出し、
該検出した実際の空燃比と目標空燃比との偏差に基づい
て、空燃比制御信号をフィードバック制御する構成とし
たエンジンの空燃比制御装置が知られている(特開平0
7−127505号公報参照)。
淡電池型の酸素センサの出力が、テーブルを用いて空燃
比を広域に検出できる特性となるように設定した場合で
あっても、係る特性を示すのは、素子温度の高い条件
(700〜800℃)に限られるという性質がある。
きる特性になるまで空燃比フィードバック制御を開始し
ないとすると、始動直後における排気エミッションが悪
化するという問題があり、更に、始動直後の水分が素子
に付着している状態でヒータによって急激にセンサ素子
の加熱すると、熱衝撃によって素子割れなどを招く可能
性があるという問題があった。
て、限定された条件でのみ広域に空燃比を検出できれば
良い場合があり、また、前記酸素濃淡電池型の酸素セン
サは、素子温度の低い条件(300〜400℃)では、
理論空燃比を境に出力が急変する特性を示し、理論空燃
比に対するリッチ・リーンを検出することが可能である
という性質を有する。
を、積極的に、空燃比を広域に検出できる特性と、リッ
チ・リーン判別のみが可能な特性とに切り換えることが
できるようにして、消費電力の削減や空燃比フィードバ
ック制御性の改善を図れるエンジンの空燃比検出装置を
提供することを目的とする。
発明は、エンジン排気中の酸素濃度に感応して出力が変
化する酸素センサであって、センサ素子の温度が第1温
度領域であるときに、理論空燃比を境に出力が急変する
特性を示し、センサ素子の温度が前記第1温度領域より
も高い第2温度領域であるときに、少なくとも理論空燃
比を含む所定空燃比範囲で空燃比に対して出力が略リニ
アに変化する特性を示す酸素センサを備え、前記センサ
素子を加熱するヒータの制御によって、前記センサ素子
の温度を第1温度領域と第2温度領域とのいずれか一方
に切り換える構成とした。
低い第1温度領域のときには、理論空燃比を境に出力が
急変する特性(ストイキ特性)を示すが、より高い第2
温度領域のときには、理論空燃比を含む所定空燃比範囲
で空燃比に対して出力が略リニアに変化する特性(リニ
ア特性)を示し、センサ素子を加熱するヒータの制御に
よって第1温度領域と第2温度領域とのいずれか一方に
切り換えることで、酸素センサの出力特性を、ストイキ
特性とリニア特性とのいずれかに切り換える。
容温度に基づいて、第1温度領域と第2温度領域とのい
ずれか一方を選択し、該選択した温度領域になるように
ヒータを制御する構成とした。上記構成によると、セン
サ素子の許容温度が第2温度領域よりも低い条件下で
は、第2温度領域に制御させることができないので、第
1温度領域を選択させる。
/又はセンサ素子周辺への水分付着状態であるときに、
センサ素子の許容温度が低い状態と判断して、第1温度
領域を選択する構成とした。上記構成によると、センサ
素子やセンサ素子周辺に水分が付着している状態で、ヒ
ータによって高い温度(第2温度領域)に加熱すると、
熱衝撃が発生するので、比較的低い第1温度領域を目標
としてヒータを制御する。
態を始動後の経過時間に基づいて判断する構成とした。
上記構成によると、始動後の時間経過に伴って水分が徐
々に蒸発するから、始動後の経過時間から、水分付着状
態であるか否かを判断する。請求項5記載の発明では、
空燃比の検出特性の要求に基づいて、前記第1温度領域
と第2温度領域とのいずれか一方を選択し、該選択した
温度領域になるようにヒータを制御する構成とした。
度領域のいずれの温度領域になるように加熱するかによ
って酸素センサの出力特性が切り換わるから、いずれの
出力特性で空燃比検出を行なわせるかの要求に従って、
第1温度領域と第2温度領域とのいずれの温度領域に加
熱するかを決定する。請求項6記載の発明では、通常
は、第1温度領域を選択し、酸素センサの出力に基づき
理論空燃比に対するリッチ・リーンを判別する一方、広
域の空燃比検出が要求される特定条件において一時的に
第2温度領域を選択し、前記酸素センサの出力に基づき
空燃比を広域に検出する構成とした。
になるようにヒータを制御し、このときの理論空燃比を
境に出力が急変する特性に基づいて、理論空燃比に対す
るリッチ・リーンのみを検出する。一方、広域の空燃比
検出が要求される特定条件になると、一時的に第2温度
領域になるようにヒータを制御し、このときの理論空燃
比を含む所定空燃比範囲で空燃比に対して出力が略リニ
アに変化する特性に基づいて、理論空燃比を含む広域で
空燃比を検出させる。
が、酸素センサ下流側に設けられる触媒の酸素ストレー
ジ量を空燃比に基づいて推定し、該推定した酸素ストレ
ージ量に基づいて触媒の診断を行なう条件である構成と
した。上記構成によると、触媒診断を行なうときには、
酸素センサの素子を第2温度領域に加熱し、このときの
出力特性に基づいて広域に検出される空燃比から、酸素
センサの酸素ストレージ量を推定し、該酸素ストレージ
量に基づいて触媒の診断、即ち、酸素ストレージ能力の
低下を診断する。
が、蒸発燃料を吸着捕集するキャニスタからパージされ
るパージエアの濃度を空燃比に基づいて推定し、該推定
結果に基づいてパージ率を制御する条件である構成とし
た。上記構成によると、パージ率を制御するときには、
酸素センサの素子を第2温度領域に加熱し、このときの
出力特性に基づいて広域に検出される空燃比から、パー
ジエアの濃度を推定し、該推定したパージエア濃度に基
づいてパージ率を制御する。
サの出力特性を、理論空燃比を境に出力が急変する特性
と、理論空燃比を含む所定空燃比範囲で空燃比に対して
出力が略リニアに変化する特性とのいずれかに、ヒータ
制御によって切り換えるので、種々の条件に対応した出
力特性を選択でき、ヒータ加熱の最適化・空燃比制御性
の向上などを図ることができるという効果がある。
の許容温度からヒータ加熱温度を切り換えるので、酸素
センサが許容温度を超えて加熱されることを回避できる
という効果がある。請求項3記載の発明によると、始動
直後などの水分付着状態で酸素センサがヒータによって
高い温度に加熱されることで熱衝撃が発生することを回
避できると共に、熱衝撃の発生を回避できる第1温度領
域でのストイキ特性から理論空燃比に対するリッチ・リ
ーンを検出して、該検出結果に基づく制御を行なわせる
ことができるという効果がある。
間経過に伴って蒸発する水分量の変化を推定でき、以っ
て、熱衝撃の発生を回避するためのヒータ温度の選択を
的確に行なわせることができるという効果がある。請求
項5記載の発明によると、空燃比検出の要求からヒータ
加熱温度を切り換えるので、要求に応じたセンサ出力特
性を発揮させて、空燃比検出結果を用いる所望の制御を
行なわせることができると共に、過剰にヒータ加熱が行
なわれて消費電力が多くなることを回避できるという効
果がある。
較的低い加熱温度によって理論空燃比に対するリッチ・
リーンのみを検出させるので、ヒータによる消費電力を
抑制できる一方、広域な空燃比検出が要求されるときに
は、加熱温度を高めて広域検出が可能な出力特性に切り
換えて、要求に応じた空燃比検出を行なわせることがで
きるという効果がある。
ージ量の推定による触媒診断を行なうときに、限定的に
加熱温度を高めて広域な空燃比検出が可能な出力特性に
切り換えるので、酸素ストレージ量の推定による触媒診
断を可能にしつつ、ヒータの消費電力を抑制できるとい
う効果がある。請求項8記載の発明によると、パージエ
ア濃度の推定によるパージ率制御を行なうときに、限定
的に加熱温度を高めて広域検出が可能な出力特性に切り
換えるので、パージエア濃度の推定によるパージ率制御
を可能にしつつ、ヒータの消費電力を抑制できるという
効果がある。
する。図1は実施の形態におけるエンジンのシステム構
成図である。この図1において、車両に搭載されるエン
ジン1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2,吸気管
3,モータで開閉駆動される電子制御式スロットル4を
介して空気が吸入される。
接噴射する電磁式の燃料噴射弁5が設けられており、該
燃料噴射弁5から噴射される燃料と吸入空気とによって
燃焼室内に混合気が形成される。燃料噴射弁5は、コン
トロールユニット20から出力される噴射パルス信号に
よりソレノイドに通電されて開弁し、所定圧力に調圧さ
れた燃料を噴射する。
により着火燃焼する。尚、エンジン1を上記の直接筒内
噴射式ガソリンエンジンに限定するものではなく、吸気
ポートに燃料を噴射する構成のエンジンであっても良
い。エンジン1からの排気は排気管7より排出され、該
排気管7には排気浄化用の触媒8(三元触媒)が介装さ
れている。
を燃焼処理する蒸発燃料処理装置が設けられている。キ
ャニスタ10は、密閉容器内に活性炭などの吸着剤11
を充填したもので、燃料タンク9から延設される蒸発燃
料導入管12が接続されており、燃料タンク9にて発生
した蒸発燃料は、前記蒸発燃料導入管12を通ってキャ
ニスタ10に導かれ吸着捕集される。
3が形成されると共に、パージ配管14が導出され、該
パージ配管14はエンジン1の吸気コレクタ部3aに連
通される。前記パージ配管14には、コントロールユニ
ット20からの制御信号によって開度が制御されるパー
ジ制御弁15が介装される。
制御されると、エンジン1の吸入負圧がキャニスタ10
に作用する結果、新気導入口13から導入される空気に
よってキャニスタ10の吸着剤11に吸着されていた蒸
発燃料がパージされ、パージエアがパージ配管14を通
って吸気コレクタ部3aに流入し、その後、エンジン1
の燃焼室内で燃焼処理される。
U,ROM,RAM,A/D変換器及び入出力インター
フェイス等を含んで構成されるマイコンを備え、各種セ
ンサから出力される検出信号を入力し、これらに基づい
て演算処理して、電子制御式スロットル4におけるスロ
ットル開度,燃料噴射弁5による噴射量・噴射時期,点
火栓6による点火時期及びパージ制御弁15の開度を制
御する。
ンク角を検出するクランク角センサ21、カム軸から気
筒判別信号を取り出すカムセンサ22が設けられてお
り、前記クランク角センサ21からの信号に基づきエン
ジン回転速度Neが算出される。この他、電子制御式ス
ロットル4上流側で吸入空気量Qを検出するエアフロー
メータ23、アクセルペダルの踏込み量APSを検出す
るアクセルセンサ24、電子制御式スロットル4におけ
るスロットル開度TVOを検出するスロットルセンサ2
5(アイドルスイッチを含む)、エンジン1の冷却水温
度Twを検出する水温センサ26が設けられている。
ューブ外側のエンジン排気中の酸素濃度とジルコニアチ
ューブ内側の大気中の酸素濃度との比によって起電力E
sを発生する酸素濃淡電池型の酸素センサ27が設けら
れている。前記酸素センサ27は、素子温度が300〜
400℃程度(第1温度領域)であるときには、図2に
実線で示すように、理論空燃比を境に出力が急変するス
トイキ特性を示し、素子温度が700〜800℃程度
(第2温度領域)であるときには、図2に点線で示すよ
うに、理論空燃比を含む所定空燃比範囲(起電力0.3
〜0.8mVの範囲)で空燃比に対して出力が略リニア
に変化するリニア特性を示す。
27のジルコニアチューブ27aの中空部には、棒状の
セラミックヒータ27bが挿置されており、該セラミッ
クヒータ27bへの通電は、前記コントロールユニット
20によって制御されるようになっている。触媒8の下
流側には、前記酸素センサ27と同様に、ジルコニアチ
ューブ外側のエンジン排気中の酸素濃度とジルコニアチ
ューブ内側の大気中の酸素濃度との比によって起電力を
発生する酸素濃淡電池型の酸素センサ28が設けられて
いるが、該酸素センサ28は、理論空燃比を境に出力が
急変するストイキ特性のみを示すセンサである。
ューブ型の酸素センサに限定するものではなく、プレー
ト型であっても良く、また、ジルコニア以外の素子を用
いるセンサであっても良い。前記コントロールユニット
20は、前記酸素センサ27の起電力Esに基づいて空
燃比を検出し、該検出結果に基づいて空燃比フィードバ
ック制御を行なう。
ードバック制御の詳細を示すものである。ステップS1
では、前記セラミックヒータ27bへの通電の許可条件
が成立しているか否かを判別する。前記通電許可条件と
しては、セラミックヒータ27bの通電回路の断線・シ
ョートが発生していないことなどが含まれる。
テップS2へ進み、エンジン1が始動されてからの経過
時間tが所定時間t1(例えば15秒)以上になってい
るか否かを判別し、所定時間t1よりも経過時間tが短
いときには、ステップS3へ進む。ステップS3では、
そのときの冷却水温度Twが所定温度Tw1以上である
か否かを判別する。
7付近の排気管温度を代表するものとして用いており、
酸素センサ27付近の排気管温度を検出する温度センサ
を設けるようにして、排気管温度が所定温度(例えば6
5℃)以上であるか否かを判別させるようにしても良
い。更に、始動後の経過時間,吸入空気量(排気流
量),始動時水温などから、前記排気管温度を推定させ
るようにしても良い。
く、かつ、冷却水温度Twが所定温度Tw1よりも低い
(排気管温度が所定温度よりも低い)と判別されたとき
には、ステップS4へ進む。ステップS4では、前記セ
ラミックヒータ27bの通電制御における目標温度に、
前記酸素センサ27がストイキ特性を示す温度範囲の中
央値である350℃をセットする。
るとき、又は、経過時間tが所定時間t1よりも短い
が、冷却水温度Twが所定温度Tw1以上であるときに
は、ステップS5へ進む。ステップS5では、前記セラ
ミックヒータ27bの通電制御における目標温度に、前
記酸素センサ27がリニア特性を示す温度範囲の中央値
である750℃をセットする。
ステップS5でセットされた目標温度に従ってセラミッ
クヒータ27bの通電を制御する。前記通電制御は、通
電をスイッチングするスチッチング素子のデューティ制
御によって行なうことができ、デューティ制御のデュー
ティ比を目標温度に応じてフィードホワード制御しても
良いし、酸素センサ27の素子温を示す内部抵抗の検出
し、この内部抵抗が目標温度相当の内部抵抗になるよう
にフィードバック制御させても良い。
く、かつ、冷却水温度Twが所定温度Tw1よりも低い
ときには、エンジン停止中に酸素センサ27の素子や周
辺の排気管に付着した水分がそのまま残っているものと
推定され、このときに、ヒータの目標温度を、酸素セン
サ27がリニア特性を示す高い温度とすると、熱衝撃に
よって素子割れなどを発生させる可能性がある。
りも短く、かつ、冷却水温度Twが所定温度Tw1より
も低いときには、目標温度を低く設定して、熱衝撃の発
生を回避する。尚、ステップS3の処理を省略し、始動
からの経過時間tのみから、水分付着状態を判断させる
ようにしても良い。
制御条件が成立しているか否かを判別する。前記空燃比
フィードバック制御条件には、例えば、エンジン負荷・
エンジン回転速度が所定領域内であること、減速時でな
いことなどが含まれる。空燃比フィードバック制御条件
が成立しているときには、ステップS8へ進み、前記セ
ラミックヒータ27bの通電制御における目標温度が、
350℃と750℃とのいずれに設定されているかを判
別する。
るときには、酸素センサ27がストイキ特性を示すか
ら、ステップS10へ進み、酸素センサ27の起電力E
sと理論空燃比相当値(例えば500mV)とを比較す
ることで、実際の空燃比が理論空燃比に対してリッチで
あるリーンであるかを判別させる。そして、ステップS
11では、前記理論空燃比に対するリッチ・リーンの判
別結果に基づいて、基本燃料噴射量Tpを補正するため
の空燃比フィードバック補正係数αを設定し、ステップ
S15では、前記空燃比フィードバック補正係数αに基
づいて最終的な燃料噴射量Tiを演算する。
タ27bの通電制御における目標温度が750℃(第2
温度領域)であると判別されたときには、ステップS9
へ進む。ステップS9では、酸素センサ27の素子温度
が実際に750℃付近になっているか否かを判別する。
℃になってからの経過時間に基づく推定や、内部抵抗の
検出に基づく温度検出によって行なわせることができ
る。上記のように、目標が750℃のときに実際に75
0℃付近になっているか否かを判別させるのは、目標温
度が高いため実際にセンサ素子の温度が目標付近になる
までに大きな遅れを生じるためである。
度が750℃付近に到達していないと判別されたときに
は、目標温度が350℃であるときと同様に、ステップ
S10へ進み、酸素センサ27がストイキ特性を示すも
のとして理論空燃比に対するリッチ・リーンを判別させ
る。ステップS9で、酸素センサ27の素子温度が実際
に750℃付近に到達していると判別されたときには、
ステップS12へ進む。
子温度が750℃付近であれば、図2に示したようなリ
ニア特性を起電力Esが示すので、酸素センサ27の起
電力Esを、変換テーブルを用いて空燃比に変換して、
空燃比を広域に検出させる。尚、前記起電力Esを更に
リニアライズ処理し、該リニアライズ処理で得たリニア
ライズデータから空燃比を求めるようにしても良い。
む所定空燃比範囲(起電力0.3〜0.8mVの範囲)
では、リニア特性によって比較的精度良く空燃比を検出
できるが、前記所定空燃比範囲の外側では、空燃比の検
出精度が大きく低下する。そこで、前記所定空燃比範囲
に相当する出力範囲を外れるときには、前記所定空燃比
範囲を規定する最小空燃比(リッチ側境界空燃比)及び
最大空燃比(リーン側境界空燃比)を保持する構成とし
ても良いし、単にリッチ・リーンの判別を行なわせるよ
うにしても良い。
で検出された空燃比と目標空燃比(理論空燃比)との偏
差を演算する。ステップS14では、前記空燃比偏差に
基づいて前記空燃比フィードバック補正係数αを演算す
る。上記実施形態によれば、始動直後の酸素センサ27
に水分が付着している状態であって加熱許容温度が低い
ときに、酸素センサ27が高い温度に加熱されることが
なく、熱衝撃による素子割れを回避できる。
ンサ27がリニア特性を示す高い温度に加熱することが
できない状況であっても、酸素センサ27がストイキ特
性を示す温度に加熱されることで、空燃比をフィードバ
ック制御させることができ、かつ、熱衝撃の発生しない
条件になってから実際に素子温度がリニア特性を示す温
度に達するまでの間においても、ストイキ特性に基づい
て空燃比をフィードバック制御することができ、エンジ
ン始動後の早期から空燃比をフィードバック制御して、
始動直後の排気エミションを改善できる。
温度に達した後は、空燃比を広域に検出することで、目
標空燃比に対する応答性・安定性に優れた空燃比フィー
ドバック制御を行える。ところで、上記図4のフローチ
ャートに示される実施形態では、素子割れが発生しない
条件になると、ヒータ目標温度を750℃に固定する構
成としたが、素子割れが発生しない条件になった後で
も、空燃比制御の要求から広域空燃比検出が必要とされ
るときに限ってヒータ目標温度を750℃とする構成と
しても良く、係る構成とした第2の実施形態を、図5の
フローチャートに従って説明する。
S21で通電許可判定がなされ、ステップS22又はス
テップS23で、始動後時間又は水温条件が、素子割れ
の発生がない条件になったことが判別されると、ステッ
プS24へ進み、ヒータ目標温度を750℃に切り換え
る許可判定を行なう。ステップS25では、基本温度で
ある350℃をヒータ目標温度に設定する。
燃比検出を要求する状態であるか否かを判別する。広域
空燃比検出が要求される状態とは、例えば空燃比フィー
ドバック制御における目標空燃比がリーン又はリッチ空
燃比に設定される状態である。ステップS26で、広域
空燃比検出が要求されていないと判断したときには、ヒ
ータ目標温度をそのまま350℃に維持してステップS
29へ進む。
が要求されていると判断したときには、ステップS27
へ進んで、目標を750℃に切り換える許可判定がステ
ップS24でなされているか否かを判別する。広域空燃
比検出が要求される状態であっても、素子割れの可能性
がある条件下で目標を750℃に切り換えることはでき
ないので、ヒータ目標温度をそのまま350℃に維持し
てステップS29へ進む。
換える許可判定がステップS24でなされていると判断
されると、ステップS28へ進んで、ヒータ目標温度を
750℃に切り換える。その後のステップS29〜36
においては、前記図4のフローチャートのステップS8
〜ステップS15と同様に、目標が750℃で実際の素
子温度が750℃に達していれば、センサ出力から空燃
比を広域に検出させて空燃比フィードバック補正係数を
演算させることで、理論空燃比以外の空燃比を目標とす
る空燃比フィードバック制御を可能とし、目標が350
℃であるとき、及び、目標が750でも実温度が750
℃に達していないときには、リッチ・リーン判定から理
論空燃比を目標とする空燃比フィードバック制御を行な
わせる。
てヒータ目標温度を切り換える第3の実施形態を示す。
図6のフローチャートにおいて、ステップS41では、
前記セラミックヒータ27bへの通電の許可条件が成立
しているか否かを判別する。通電許可条件が成立してい
るときには、ステップS42へ進み、エンジン1が始動
されてからの経過時間tが所定時間t1以上になってい
るか否かを判別し、所定時間t1以上経過している場合
には、ステップS43へ進む。
着捕集した蒸発燃料をパージさせてエンジン1に供給さ
せるキャニスタパージ制御の条件が成立しているか否か
を判別する。前記キャニスタパージ条件が成立している
ときには、酸素センサ27で広域に空燃比を検出するこ
とでパージエアの濃度を推定し、該推定濃度からパージ
率を制御する。
ージ条件が成立していると判別されたときには、ステッ
プS44へ進み、前記セラミックヒータ27bの通電制
御における目標温度に、前記酸素センサ27がリニア特
性を示す温度範囲(第2温度領域)の中央値である75
0℃をセットする。一方、始動されてからの経過時間t
が所定時間t1よりも短いとき、又は、キャニスタパー
ジ条件が成立していないときには、ステップS45へ進
み、前記酸素センサ27がストイキ特性を示す温度範囲
(第1温度領域)の中央値である350℃をヒータ目標
温度にセットする。
になっても、パージ制御を行わない通常時には、ヒータ
目標温度が350℃に設定され、酸素センサ27はスト
イキ特性を示すので、酸素センサ27を用いた空燃比フ
ィードバック制御においては、暖機後もリッチ・リーン
の判別結果に基づき空燃比フィードバック補正係数の設
定を行なう。
ステップS45で設定された目標温度に従って、前記セ
ラミックヒータ27bへの通電を制御する。ステップS
47では、前記セラミックヒータ27bの通電制御にお
ける目標温度が、350℃と750℃とのいずれに設定
されているかを判別する。ステップS47で前記セラミ
ックヒータ27bの通電制御における目標温度が750
℃(第2温度領域)であると判別されたときには、ステ
ップS48へ進む。
子温度が実際に750℃付近になっているか否かを判別
し、実際に750℃付近になっている場合には、ステッ
プS49へ進んで、パージ率制御を行う。上記ステップ
S49におけるパージ率制御の詳細は、図7のフローチ
ャートに示される。
条件から目標のパージ率を演算する。ステップS492
では、前記目標パージ率に応じた制御信号をパージ制御
弁15に出力する。ステップS493では、パージ率の
補正制御許可条件が成立しているか否かを判別する。
ータ23が正常であること、目標パージ率の変化から所
定時間が経過していることなどが含まれる。ステップS
493で、パージ率の補正制御許可条件が成立している
と判別されると、ステップS494へ進み、パージエア
濃度(パージエア中の燃料濃度)の演算を行う。
演算は、簡易的には、以下の式で示される。 蒸発燃料濃度=(吸入空気量+パージエア量−空燃比×
燃料噴射量)/(空燃比+1) 上式において、吸入空気量はエアフローメータ23の検
出値、パージエア量はエンジン1の吸入負圧とパージ制
御弁15の制御信号(開口面積)とから推定される値、
空燃比はリニア特性を示す酸素センサ27の起電力Es
から求めた値、燃料噴射量は燃料噴射弁5からの噴射燃
料量である。
を設けて直接的に検出する構成であっても良いし、ま
た、エンジン回転速度とスロットル開度とから推定する
構成であっても良く、該吸入負圧とパージ制御弁15の
開口面積に対応する制御信号とからパージエア量が推定
される。ここで、パージエア量Peが、空気量Qpと燃
料気体量Feとから構成されるとすると、吸入負圧とパ
ージ制御弁15の制御信号とから推定されるパージエア
量Peから燃料気体量Feを減算した値が、前記空気量
Qp(Qp=Pe−Fe)となり、エンジンには、該空
気量Qpとエアフローメータ23で検出される空気量Q
mとの合計が吸引されることになる。
料噴射弁5からの噴射燃料量Tiと、前記燃料気体量F
eとの合計となる。従って、そのときの空燃比をA/F
とすると、 A/F={(Pe−Fe)+Qm}/(Fe+Ti) となり、上式を、燃料気体量Feを求める式に変化させ
ると、 Fe=(Pe+Qm−A/F・Ti)/(A/F+1) となり、前記パージエア濃度を求める式が導かれる。
量(リットル/min)として求められるのに対し、前記
噴射燃料量Tiは、各気筒における1サイクル当たりの
燃料量であるので、噴射燃料量Tiを燃料流量に変換す
る必要があり、例えば、エンジン回転速度Neに応じて
設定される変換係数K1を前記噴射燃料量Tiに乗算す
ることで燃料流量に変換するようにする。
信号とからパージエア量を推定する構成において、パー
ジ制御弁15の制御信号DUTYに吸入負圧に応じた係
数K2を乗算して、パージエア量相当値を算出する構成
としても良く、前記係数K1,K2を用いる構成では、 パージエア濃度=(Qm+K2・DUTY−A/F・T
i・K1)/(A/F+1) となる。
ージエア濃度に対して前記ステップS494で算出した
パージエア濃度が高いほどパージ率をより小さく補正
し、基準のパージエア濃度に対して前記ステップS49
4で算出したパージエア濃度が低いほどパージ率をより
大きく補正する。上記図6に示す第3実施形態では、パ
ージ許可条件が成立している間、ヒータ目標温度を75
0℃に維持させるようにしたが、広域空燃比検出が要求
されるパージエア濃度の推定は、短い間隔で繰り返し行
なう必要はなく、運転状態が変化しベーパ発生量が増減
するタイミングで、パージエア濃度を推定するためにヒ
ータを750℃に設定すれば良く、例えば、パージ許可
条件が成立している間において、ヒータ目標温度を周期
的に750℃に切り換えて、その都度パージエア濃度を
更新させるようにしても良い。
パージ許可条件が成立している間において、ヒータ目標
温度を周期的に750℃に切り換える構成とした第4の
実施形態を示す。図8のフローチャートにおいて、通電
許可されないときには、そのまま本ルーチンを終了さ
せ、通電許可されるときには、ステップS62で始動後
の経過時間が所定時間以上であるか否かを判別し、所定
時間以上であればステップS63でパージ許可条件が成
立しているか否かを判別する。
き、及び、パージ許可条件が成立していないときには、
ステップS64へ進んで、ヒータ目標温度を350℃と
し、かつ、ステップS65で、タイマTIMEに最大値
MAXをセットする。始動後の経過時間が所定時間以上
になって、かつ、パージ許可条件が成立すると、ステッ
プS66へ進んで、前記タイマTIMEが所定値を超え
ているか否かを判別する。
タイマTIME=MAXであることから、前記タイマT
IMEが所定値を超えていると判別されて、ステップS
67へ進む。ステップS67では、ヒータ目標温度を7
50℃に切り換える。そして、ステップS68では、実
際に素子温度が750℃に達したか否かを判別し、実温
度が750℃に達していないときには、ヒータ目標温度
=750℃及びタイマTIME=MAXを保持したま
ま、本ルーチンを終了させる。
69へ進み、酸素センサ27の起電力Esから空燃比を
広域に検出し、前記図7のフローチャートのステップS
494に示すようにして、パージエア濃度を算出する。
ステップS70では、前記ステップS69で求めたパー
ジエア濃度に応じたパージ率補正値を設定する。
設定されている目標パージ率の補正に用いられる。ステ
ップS71では、前記タイマTIMEをゼロリセットす
る。ステップS71でタイマTIMEをゼロリセットし
たことで、次回のステップS66では、タイマTIME
が所定値以下であると判別され、ステップS72へ進
む。
50℃に戻し、ステップS73では、タイマTIMEを
カウントアップする。従って、パージ許可条件が成立し
た初回にヒータ目標温度を750℃に切り換え、実際に
素子温度が750℃になったときに、パージエア濃度及
びパージ率補正値の演算を行なうと、タイマTIMEが
0から所定値までカウントアップされるまでの間はヒー
タ目標温度が350℃に維持され、パージ率補正値とし
ては、初回時の演算結果をそのまま用いる。
トアップされると、再度、ヒータ目標温度を750℃に
切り換え、パージエア濃度及びパージ率補正値が更新演
算されることになる。ヒータ目標温度を750℃に切り
換え、パージエア濃度及びパージ率補正値を更新演算さ
せるタイミングは、上記のように、タイマTIMEによ
り計測される一定時間毎とする構成のほか、パージエア
濃度の変化が見込まれる毎とすることができる。
を750℃に切り換え、パージエア濃度及びパージ率補
正値を更新演算させるタイミングを、アイドルスイッチ
のON・OFFが切り換わる毎とした第5の実施形態を
示す。即ち、第5の実施形態では、運転状態が変化しベ
ーパ発生量が増減するタイミングを、アイドル運転から
非アイドル運転への切り換わり、又は、非アイドル運転
状態からアイドル運転への切り換わりタイミングとし
て、該切り換わり毎にヒータ温度を750℃としてパー
ジエア濃度の更新を行なわせるものである。
施形態では、パージ許可条件が成立した初回であるか否
かをステップS66Aで判別し、初回であれば、ステッ
プS66AからステップS67へ進んで、ヒータ目標温
度を750℃に切り換え、パージエア濃度及びパージ率
補正値が演算させる。その後は、ステップS66Bでア
イドルスイッチのON・OFFが切り換わったと判別さ
れるまで、ヒータ目標温度を350℃に保持する。
ッチのON・OFFが切り換わったと判別されると、ス
テップS67以降へ進んで、ヒータ目標温度を750℃
に切り換え、パージエア濃度及びパージ率補正値を更新
演算させるまた、図10のフローチャートは、ヒータ目
標温度を750℃に切り換え、パージエア濃度及びパー
ジ率補正値を更新演算させるタイミングを、外気温度が
所定値以上変化する毎とした第6の実施形態を示す。
化しベーパ発生量が増減するタイミングを、外気温度が
所定以上変化したときとして、外気温度が所定以上変化
する毎にヒータ温度を750℃としてパージエア濃度の
更新を行なわせるものである。この図10のフローチャ
ートに示す第6の実施形態では、パージ許可条件が成立
した初回であるか否かをステップS66Aで判別し、初
回であれば、ステップS66AからステップS67へ進
んで、ヒータ目標温度を750℃に切り換え、パージエ
ア濃度及びパージ率補正値が演算させる。
所定値以上変化したと判別されるまで、ヒータ目標温度
を350℃に保持する。そして、ステップS66Cで外
気温度が所定値以上変化したと判別されると、ステップ
S67以降へ進んで、ヒータ目標温度を750℃に切り
換え、パージエア濃度及びパージ率補正値を更新演算さ
せる。
度を、燃料温度又は冷却水温度と読み替え、燃料温度又
は冷却水温度が所定値以上変化する毎に、ヒータ目標温
度を750℃に切り換え、パージエア濃度及びパージ率
補正値を更新演算させる構成としても良い。図11のフ
ローチャートに示す第7実施形態は、タイマTIMEに
より計測される一定時間毎の更新演算を、特にパージエ
ア濃度が濃くなると推定される所定車速以上の条件で行
なわせるものである。
度が通常よりも濃くなる高車速条件に限って、ヒータ温
度を750℃としてパージエア濃度の更新を行なわせる
ものである。図11のフローチャートにおいて、ステッ
プS66Dで、タイマTIMEが所定値を超えていると
判別されても、ステップS66Eで車速が所定値(例え
ば90km/h)を超えていない場合には、ヒータ目標温
度を350℃に維持し、車速が所定値を超えるときに、
所定時間毎にヒータ目標温度を750℃に切り換え、パ
ージエア濃度及びパージ率補正値を更新演算させるよう
にしてある。
Eと比較する所定値は、タイマTIMEのみでヒータ温
度を周期的に750℃に設定する図8のステップS66
よりも短い時間とする。また、前記ステップS66Eに
おける車速を、燃料温度又は外気温度に読み替え、燃料
温度又は外気温度が所定値を超える状態で、所定時間毎
にヒータ目標温度を750℃に切り換え、パージエア濃
度及びパージ率補正値を更新演算させるようにしても良
い。
求に応じてヒータ目標温度を切り換える第8実施形態を
示す。ステップS81では、前記セラミックヒータ27
bへの通電の許可条件が成立しているか否かを判別す
る。通電許可条件が成立しているときには、ステップS
82へ進み、エンジン1が始動されてからの経過時間t
が所定時間t1以上になっているか否かを判別し、所定
時間t1以上経過している場合には、ステップS83へ
進む。
成立しているか否かを判別する。前記診断条件として
は、触媒8が活性化していること、診断用に空燃比をシ
フトさせても影響の少ない運転領域であること、1トリ
ップ毎の診断が完了していないことなどを含む。前記触
媒8の診断条件が成立しているときには、後述するよう
に診断のために酸素センサ27の出力から空燃比を広域
に検出する必要があるので、ステップS84へ進み、前
記セラミックヒータ27bの通電制御における目標温度
に、前記酸素センサ27がリニア特性を示す温度範囲
(第2温度領域)の中央値である750℃をセットす
る。
時間t1よりも短いとき、又は、触媒8の診断条件が成
立していないときには、ステップS85へ進み、前記酸
素センサ27がストイキ特性を示す温度範囲(第1温度
領域)の中央値である350℃をヒータ目標温度にセッ
トする。即ち、始動からの時間が所定時間t1以上にな
っても、触媒診断を行わない通常時には、ヒータ目標温
度が350℃に設定され、酸素センサ27はストイキ特
性を示すので、酸素センサ27を用いた空燃比フィード
バック制御においては、暖機後もリッチ・リーンの判別
結果に基づき空燃比フィードバック補正係数の設定を行
なう。
ステップS85で設定された目標温度に従って、前記セ
ラミックヒータ27bへの通電を制御する。ステップS
87では、前記セラミックヒータ27bの通電制御にお
ける目標温度が、350℃と750℃とのいずれに設定
されているかを判別する。ステップS87で前記セラミ
ックヒータ27bの通電制御における目標温度が750
℃(第2温度領域)であると判別されたときには、ステ
ップS88へ進む。
子温度が実際に750℃付近になっているか否かを判別
し、実際に750℃付近になっている場合には、ステッ
プS89へ進んで、触媒の診断を行う。前記ステップS
89における触媒診断の詳細は、図13のフローチャー
トに示される。
に加熱されることでリニア特性を示す酸素センサ27を
用い、該酸素センサ27で検出される触媒8の上流側に
おける空燃比の理論空燃比に対するずれ量と、排気流量
に相当する吸入空気流量Qとから、酸素過剰分又は酸素
不足分を算出し、次のステップS892では、前記算出
結果を積分することで、触媒における酸素貯蔵量を演算
する。
出力が、リーン空燃比を示すか否かを判別する。ステッ
プS893で、酸素センサ28の出力がリーンであるこ
とが判別されると、そのときに触媒における酸素貯蔵量
が飽和状態になっているものと判断し、ステップS89
4へ進む。
蔵量が基準量を超えているか否かを判別する。そして、
前記酸素貯蔵量が基準量を超えている場合には、触媒8
に劣化が生じていないものと判断し、ステップS895
へ進んで、触媒8の正常判定を行う。一方、前記酸素貯
蔵量が基準量以下であるときには、触媒8の酸素ストレ
ージ能力の劣化によって吸着できる酸素量が減少してい
るものと判断し、ステップS896へ進んで、触媒8の
劣化判定を行う。
線図。
ャート。
ャート。
ャート。
フローチャート。
ャート。
ャート。
チャート。
チャート。
チャート。
フローチャート。
Claims (8)
- 【請求項1】エンジン排気中の酸素濃度に感応して出力
が変化する酸素センサであって、 センサ素子の温度が第1温度領域であるときに、理論空
燃比を境に出力が急変する特性を示し、センサ素子の温
度が前記第1温度領域よりも高い第2温度領域であると
きに、少なくとも理論空燃比を含む所定空燃比範囲で空
燃比に対して出力が略リニアに変化する特性を示す酸素
センサを備え、 前記センサ素子を加熱するヒータの制御によって、前記
センサ素子の温度を第1温度領域と第2温度領域とのい
ずれか一方に切り換えることを特徴とするエンジンの空
燃比検出装置。 - 【請求項2】前記センサ素子の許容温度に基づいて、前
記第1温度領域と第2温度領域とのいずれか一方を選択
し、該選択した温度領域になるように前記ヒータを制御
することを特徴とする請求項1記載のエンジンの空燃比
検出装置。 - 【請求項3】前記センサ素子及び/又はセンサ素子周辺
への水分付着状態であるときに、センサ素子の許容温度
が低い状態と判断して、前記第1温度領域を選択するこ
とを特徴とする請求項2記載のエンジンの空燃比検出装
置。 - 【請求項4】前記水分付着状態を始動後の経過時間に基
づいて判断することを特徴とする請求項3記載のエンジ
ンの空燃比検出装置。 - 【請求項5】空燃比の検出特性の要求に基づいて、前記
第1温度領域と第2温度領域とのいずれか一方を選択
し、該選択した温度領域になるように前記ヒータを制御
することを特徴とする請求項1記載のエンジンの空燃比
検出装置。 - 【請求項6】通常は、前記第1温度領域を選択し、前記
酸素センサの出力に基づき理論空燃比に対するリッチ・
リーンを判別する一方、広域の空燃比検出が要求される
特定条件において一時的に第2温度領域を選択し、前記
酸素センサの出力に基づき空燃比を広域に検出すること
を特徴とする請求項5記載のエンジンの空燃比検出装
置。 - 【請求項7】前記特定条件が、前記酸素センサ下流側に
設けられる触媒の酸素ストレージ量を空燃比に基づいて
推定し、該推定した酸素ストレージ量に基づいて触媒の
診断を行なう条件であることを特徴とする請求項6記載
のエンジンの空燃比検出装置。 - 【請求項8】前記特定条件が、蒸発燃料を吸着捕集する
キャニスタからパージされるパージエアの濃度を空燃比
に基づいて推定し、該推定結果に基づいてパージ率を制
御する条件であることを特徴とする請求項6記載のエン
ジンの空燃比検出装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353242A JP2003155953A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | エンジンの空燃比検出装置 |
US10/290,356 US6848439B2 (en) | 2001-11-08 | 2002-11-08 | Air-fuel ratio control apparatus, air-fuel ratio detecting apparatus and methods thereof for engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353242A JP2003155953A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | エンジンの空燃比検出装置 |
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JP2003155953A true JP2003155953A (ja) | 2003-05-30 |
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ID=19165294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001353242A Pending JP2003155953A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-19 | エンジンの空燃比検出装置 |
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JP (1) | JP2003155953A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007016649A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Nissan Motor Co Ltd | 排気特性検出装置及び排気センサの加熱方法 |
JP2007198158A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Mazda Motor Corp | 水素エンジンの空燃比制御装置 |
WO2008001584A1 (fr) * | 2006-06-27 | 2008-01-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Unité de détection de dégradation de catalyseur |
WO2013161412A1 (ja) * | 2012-04-25 | 2013-10-31 | 日産自動車株式会社 | 排気センサの加熱制御装置及び加熱制御方法 |
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-
2001
- 2001-11-19 JP JP2001353242A patent/JP2003155953A/ja active Pending
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