JP2007177136A - 太陽電池用裏面保護シート - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた低熱収縮性、耐候性、耐加水分解性並びに高い電気絶縁性を有する太陽電池用裏面保護シート用フィルム及びそれを用いた太陽電池裏面保護シートを提供することにある。
【解決手段】ポリトリメチレンテレフタレートを50〜100重量%含む樹脂組成物からなり、該ポリトリメチレンテレフタレートが入力補償型示差熱量計にて昇温しながら熱分析を行った際に、0〜180℃の間に観察される結晶化由来の発熱ピークの面積が0〜30J/gである結晶化したポリトリメチレンテレフタレートであることを特徴とする太陽電池裏面保護シート用のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。このフィルムは太陽電池モジュールにおける太陽電池裏面保護シートを構成する層の材料として用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、長期間の屋外暴露に耐え得る耐久性、特に耐候性、耐加水分解性を備え、且つ熱プレス時の低熱収縮性に優れ、その他外観(平坦性)や電気特性にも優れた太陽電池用裏面保護シート用フィルム及びそれを用いた太陽電池用裏面保護シートに関する。
近年、温暖化ガス排出による地球温暖化問題が叫ばれている。昨今、化石燃料の消費は年々増加し、それに伴って大気中の二酸化炭素濃度も増加しており、地球の平均気温は上昇の一途を辿っている。温暖化ガスの排出量が増え続けることによって地球環境に深刻な影響を及ぼすことが懸念されている。
国内外の産業界においては、温暖化ガスの中でも、特に排出量の多い二酸化炭素の排出を極小化する試みが広がっている。特に太陽光発電(太陽電池)は化石燃料に替わる枯渇することのないクリーンなエネルギー源として期待されている。太陽電池とは太陽光エネルギーをP型半導体とN型半導体を介して直接電気に換える発電システムである。その構造としては、太陽電池素子単体をそのままの状態で使用することはなく、一般的に数枚〜数十枚の太陽電池素子を直列、並列に配線し、長期間(約20年)に亘って素子を保護するため種々パーケージングが行われ、ユニット化されている。このパッケージに組み込まれたユニットを太陽電池モジュールと呼び、一般的に太陽光が直接照射される面を白板強化ガラスで覆い、その下に太陽電池素子を配置し、透明なエチレン・ビニル・アセテート(以下、EVAと略す。)樹脂等で間隙を埋め、裏面を耐熱、耐候性プラスチック材料などのシートで保護された構成になっている。
これらの太陽電池モジュールは、屋外で使用されるため、その構成、材質構造などにおいて、十分な耐久性、耐候性が要求される。特に、裏面保護シートは耐候性と共に水蒸気透過率の小さいことが要求される。これは水分の透過により、EVA樹脂等の剥離、変色を引き起こしたり、配線の腐蝕を起こした場合、モジュールの出力そのものに影響を及ぼす恐れがあるためである。
従来、太陽電池用裏面保護シートとしては、ポリフッ化ビニルフィルムでアルミ箔をサンドイッチした積層構造の裏面保護シートが多く用いられていた。しかし、このポリフッ化ビニルフィルムは高価である上に、機械的強度も弱いという問題があった。又、太陽電池モジュール作製時には熱プレスを行うが、プレス温度150℃の熱によりポリフッ化ビニルフィルムが軟化し、太陽電池素子電極部が裏面保護シート中のアルミニウム箔に接触し、太陽電池素子とアルミニウム箔が短絡して電池性能に悪影響を及ぼすという欠点があった。
上記問題を解決するために、ポリエチレンテレフタレート/シリカ/ポリエチレンテレフタレート/シリカ/ポリエチレンナフタレートの順番に並べられた積層構造を持つ太陽電池用裏面保護シートが提案されている。(特許文献1参照)
しかしながら、基材フィルムにポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と略す)やポリエチレンナフタレート(以下「PEN」と略す)を使用した場合、延伸/無延伸フィルムに拘らず、太陽電池モジュール作製時の150℃熱プレスの際に、熱収縮が大きいため、EVAが硬化完了する前に太陽電池セル間を繋ぐ銅線を破損するという問題があった。また、基材フィルムに要求される低い熱収縮率を達成するためには、上記PETあるいはPENフィルムを二軸延伸した後に非常に張力を下げて収縮させながら熱処理する方法もあるが、平坦性や均一性の良好なフィルムを生産性良く製造することは容易ではない。
太陽電池裏面保護シートとして、種々のフィルムを積層したシートが検討されているが、未だ低熱収縮性、耐候性、耐加水分解性等の特性を満たし、且つ安価な太陽電池用裏面保護シートは提供されていない。
特開2002−289889号公報
本発明の課題は、低熱収縮性に加え、優れた耐候性、耐加水分解性、外観(平坦性)、及び電気特性を有し、且つ安価な太陽電池用裏面保護シート用フィルム及び太陽電池用裏面保護シートを提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意研究した結果、太陽電池裏面保護シートの基材フィルムとして、ポリトリメチレンテレフタレート(以下、「PTT」と略す)を特定割合含む樹脂組成物からなり、且つ該樹脂組成物中のPTTが結晶化したポリエステルフィルムを使用することで前記課題を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の通りのものである。
(1)ポリトリメチレンテレフタレートを50〜100重量%含む樹脂組成物からなり、該ポリトリメチレンテレフタレートが結晶化している太陽電池裏面保護シート用のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。
(2)樹脂組成物中の樹脂成分の極限粘度が0.5〜4dl/g、且つ末端カルボキシル基濃度が50meq/g以下である、上記(1)に記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。
(3)樹脂組成物の溶融状態から降温させた時の結晶化温度が170〜190℃である、上記(1)又は(2)に記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。
(4)フィルムを150℃で30分間熱処理した際の、フィルムの縦方向(MD)及び横方向(TD)における熱収縮率が−1〜1%である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルムを少なくとも1層含む、太陽電池裏面保護シート。
(6)前記ポリトリメチレンテレフタレートフィルムが、金属酸化物及び/又は金属箔である薄膜層をポリエステルフィルムの片面あるいは両面に積層した多層フィルムに対して、更にその片面あるいは両面に積層されていることを特徴とする上記(5)記載の太陽電池裏面保護シート。
(7)前記ポリエステルフィルムが、上記(1)〜(4)のいずれかに記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルムである、上記(6)に記載の太陽電池裏面保護シート。
(8)薄膜層が、酸化アルミニウム及び/又は酸化珪素の蒸着層である、上記(6)又は(7)に記載の太陽電池用裏面保護シート。
(9)上記(5)〜(8)のいずれかに記載の太陽電池用裏面保護シートを用いて、ユニット化されている、太陽電池モジュール。
本発明の太陽電池裏面保護シート用PTTフィルムは、従来使用されていたPVF(ポリビニルフルオライド)、PET、あるいはPENと比較して、極めて優れた低熱収縮性、耐候性、耐加水分解性及び外観(平坦性)を有し、且つ生産性が良好で、安価に製造可能となるため、太陽電池裏面保護シート用フィルムとして好適に使用することができる。
また、上記PTTフィルムを用いた太陽電池裏面保護シートは、極めて優れた耐熱性、耐候性、耐加水分解性及び電気絶縁性を有するため、太陽電池モジュールを構成する基材シートとして好適に用いることができる。
本発明について、以下具体的に説明していく。
本発明のPTTフィルムは、PTTを50〜100重量%含む樹脂組成物からなる。ここでPTTとは、酸成分がテレフタル酸から構成され、グリコール成分がトリメチレングリコール(1,3−プロパンジオールともいう、以下「TMG」と略す)から構成されるポリエステルを示す。PTTの割合は収縮率、耐加水分解性、及び生産性の観点より60〜100重量%であることが好ましく、70〜100重量%であることがより好ましく、80〜100重量%であることが特に好ましい。
本発明のPTTフィルムは、PTTを上記した割合含むことで太陽電池裏面保護シート用の基材フィルムに要求される特性を達成することができるようになる。この理由としては、第一に化学的な反応性が低く、耐熱性が良好な芳香族飽和ポリエステルの一種であるというPTTの分子構造からくる化学的・熱的な安定性、第二にPTT固有の適度な到達結晶化度や結晶化速度に起因すると想定される加熱収縮率の制御し易さが挙げられる。類似のポリエステルであるPETやPENは、結晶化速度が遅いために、加熱収縮率が良好な結晶フィルムを得ることが困難であり、ポリブチレンテレフタレート(以下「PBT」と略す)は、結晶化速度が非常に早いために、加熱収縮率を小さくすることが困難であるとともに、均一で平坦性が良好なフィルム、特に厚みの薄いフィルムを得ることが困難である。
本発明のPTTは他の共重合成分を含有する場合も含む。共重合成分としては、エチレングリコール、1,1−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、2,2−プロパンジオール1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ヘプタメチレングリコール、オクタメチレングリコール、デカメチレングリコール、ドデカメチレングリコール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、3,5−ジカルボン酸ベンゼンスルホン酸テトラメチルホスホニウム塩、イソフタル酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、ドデカン二酸、フマル酸、マレイン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等のエステル形成性モノマーやポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール及びこれらのコポリマーなどが挙げられる。このような共重合成分は、フィルムを製造する際の熱安定性の向上や、フィルムの熱収縮率を抑制するためには、30モル%以下とすることが好ましく、20モル%以下とすることがより好ましく、10モル%以下とすることが更に好ましく、5モル%以下とすることが特に好ましい。
PTTの重合度は固有粘度[η]を指標として0.5〜4dl/gの範囲であることが好ましい。固有粘度を0.5dl/g以上とすることで十分な強度のフィルムとできるとともに、フィルムの製造が容易になる。一方、4dl/g以下とすることで、フィルムを製造することが容易になる。固有粘度[η]は0.6〜3dl/gの範囲がより好ましく、0.7〜2.5dl/gの範囲が更に好ましく、0.8〜2dl/gの範囲が特に好ましい。
また、PTTはカルボキシル末端基濃度が0〜50eq/トンであることが耐候性及び耐加水分解性の観点から好ましい。カルボキシル末端基濃度は0〜30eq/トンがより好ましく、0〜20eq/トンが更に好ましく、0〜10eq/トンが特に好ましく、低ければ低いほど良い。
また、PTTはエーテル結合を介して結合したグリコール二量体成分であるビス(3−ヒドロキシプロピル)エーテル成分(構造式:−OCHCHCHOCHCHCHO−、以下「BPE」と略す)の含有率が0〜2重量%であることが耐候性の観点から好ましい。エーテル成分は0.1〜1.5重量%であることがより好ましく、0.15〜1.2重量%であることが更に好ましい。
本発明のPTTを含む樹脂組成物は、PTT以外に各種の有機化合物や無機充填材及び各種添加剤を含んでいる場合も含む。このような場合でもPTTの割合は前記した範囲である必要がある。なお、PTTの割合は、溶媒としてHFIP(ヘキサフルオロイソプロパノール):CDCl=1:1を用いたHの核磁気共鳴スペクトル(以下「NMR」と略す)を用いた分析により求めることができる。この際、環状二量体を始めとした各種のオリゴマーやBPEはPTTの割合の中に含めて計算する。また、NMR測定の溶媒に不溶な成分はPTTではないとして計算する。
PTTを含む樹脂組成物は、PTTのカルボキシル基濃度を上記範囲内に制御するために、エポキシ基を有する化合物、オキサゾリン基を有する化合物及びカルボジイミド化合物を更に添加することがより好ましい。特に、エポキシ基を有する化合物は、耐加水分解性及び色調の観点からより好ましく用いられる。エポキシ基を含有する化合物とは、分子中にエポキシ基(オキシラン環)を1個以上持つ熱硬化性の化合物を示す。
具体的には、ビルフェノールAとエピクロルヒドリンとの縮合反応により製造されるいわゆるビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、レゾルシン型エポキシ樹脂、フェノールノボラックや線状高分子量クレゾールノボラックをグリシジル化した多官能エポキシであるノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂、ポリグリシジルアミン型エポキシ、エポキシ基含有エステル化合物、エポキシ基含有エーテル化合物、エポキシ基含有アミド化合物などが挙げられる。特に、耐加水分解性の観点から、グリシジル基含有エステル化合物が特に好ましく用いられる。
エポキシ樹脂の配合量は、PTT100重量%に対して、0.01〜5重量%であることが耐候性及び耐加水分解性の観点から好ましく、0.1〜3重量%であることがより好ましく、0.3〜1.5重量%であることが最も好ましい。
PTTを含む樹脂組成物は、その他PTT以外の有機物質、無機物質及び各種添加剤を適宜含んでもよい。PTT以外の有機物質としては、環状や線状のPTTオリゴマー、PTTを構成する酸成分やグリコール成分のモノマー及びこれらに由来する低分子量反応物、PTT以外の樹脂、及び、各種添加剤が挙げられる。PTT以外の樹脂としてはPET、PBT、PEN、ポリプロピレンナフタレート、ポリブチレンナフタレートなどの熱可塑性ポリエステル、熱硬化性のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12などの熱可塑性ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリウレタン、フッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリフェニレンサルファイト樹脂、セルロース、ポリフェニレンエーテル樹脂など、及び、これらの共重合樹脂などが挙げられる。
無機物質としては、ガラス繊維、カーボン繊維、タルク、マイカ、ワラストナイト、カオリンクレー、層状珪酸塩、炭酸カルシウム、二酸化チタン、二酸化シリカなどの無機充填剤や無機滑剤、重合触媒残渣などが挙げられる。
また、添加剤としては、有機や無機の染料や顔料、艶消し剤、熱安定剤、難燃剤、帯電防止剤、消泡剤、整色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、結晶造核剤、増白剤、滑剤、不純物の捕捉剤、増粘剤、表面調整剤などが挙げられる。このうち、熱安定剤や、低分子量の揮発性不純物の捕捉剤を含むことが好ましい。熱安定剤として5価または/および3価のリン化合物やヒンダードフェノール系化合物などが好ましく、低分子量の揮発性不純物の捕捉剤としては、ポリアミドやポリエステルアミドのポリマーやオリゴマー、アミド基やアミン基を有した低分子量化合物などが好ましい。
本発明のPTTフィルムは、含まれるPTTが結晶化している必要がある。PTTが結晶化することで、フィルムの収縮率は低く制御することが可能で、耐加水分解性及び後加工性が良好となるとともに滑り性が向上して取扱いが容易となる。
なお、本明細書においては、ポリトリメチレンテレフタレートが「結晶化している」という用語は、ポリトリメチレンテレフタレートについて入力補償型示差熱量計(Differential Scanning Calorimeter;以下「DSC」と略す)にて昇温しながら熱分析を行った際に、0〜180℃の間に観察される結晶化由来の発熱量が0〜30J/gであることを意味する用語として用いる。なお、この発熱量はDSCによる熱分析で、0〜180℃の間に観察される発熱ピークの面積を熱量に換算することによって得られる。
すなわち、ポリトリメチレンテレフタレートが結晶化しているか否かは、DSCにて昇温しながら熱分析を行った際に、0〜180℃の間に観察される結晶化由来の発熱量を指標として判断され、0〜180℃の間に観察される発熱ピークの面積を熱量に換算し、その熱量が0〜30J/gであれば本件発明における結晶化したポリトリメチレンテレフタレートであるとする。
ここでDSCによる熱分析は、フィルムを0℃で3分間保持した後、10℃/分の設定昇温速度にて0℃から260℃まで昇温して行い、ピーク面積はPTTの重量に対する熱量として計算した。観察される発熱ピークの面積が小さいということは結晶化する余地がないこと、すなわち、結晶化度が高いことを示している。
発熱ピーク面積から換算される発熱量は0〜30J/gであることが必要であり、0〜20J/gであることが好ましく、0〜10J/gであることがより好ましく、0〜5J/gであることが更に好ましく、観察されないことが最も好ましい。
本発明のPTTフィルムは、DSCを用いてフィルムを溶融状態から降温させた時の結晶化温度が170〜190℃であることが、フィルムの生産性及び熱収縮率を抑制する観点から好ましく、175〜185℃であることが更に好ましい。該結晶化温度はDSCを用いて、室温から270℃まで20℃/分の設定昇温速度にて昇温し、270℃で3分保持した後、20℃/分で0℃まで降温させた際に現れる発熱ピーク温度を指標として求めることができる。
上記PTTの結晶化及び結晶化温度を達成するためには、フィルムを製造する際の条件を適切に調整することで達成できるが、樹脂組成物中に結晶造核剤を含むことで更に容易に達成することができるようになる。
結晶造核剤としてはタルクやアルカリ金属無機塩等が挙げられる。金属無機塩の具体的な例としてはモンタン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸1水素2ナトリウム、リン酸3ナトリウム、リン酸2水素ナトリウムが挙げられる。これらの含有量としてはPTTに対して0.001〜1重量%であることが好ましく、0.1〜0.5重量%であることがより好ましい。
この他の結晶造核剤としてはアイオノマー樹脂も好ましい。アイオノマー樹脂とは、α−オレフィンと、炭素原子数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸とを主たる構成成分とするコポリマーを、1〜3価の金属イオンで中和したものである。アイオノマー樹脂の含有量としては、0.1〜15重量%であることが好ましく、0.3〜5重量%であることがより好ましい。
また、PTT以外のポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなども結晶造核剤としての効果を発揮する。これらの含有量としては1〜30重量%であることが好ましく、2〜25重量%であることがより好ましく、5〜20重量%であることが更に好ましい。
さらに、エポキシ価が0.1〜10meq/gのエポキシ基を含有するスチレン共重合体も、結晶造核剤として好ましく用いられる。上記スチレン共重合体とは、エポキシ基を有するビニル単量体およびスチレンを共重合させて得ることができる。エポキシ基を有するビニル単量体として、(メタ)アクリル酸グリシジルやシクロヘキセンオキシド構造を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アリルグリシジルエーテル等を用いる事ができる。好ましくは(メタ)アクリル酸グリシジルである。これらの含有量としては、0.01〜10重量%であることが好ましく、0.1〜5重量%配合することがより好ましく、0.3〜3重量%配合することが更に好ましい。
本発明の太陽電池保護シート用フィルムの厚みは、太陽電池裏面保護シートの厚みと要求される性能によって適宜選択することができるが、10μm〜500μmであることが好ましい。このような範囲とすることでフィルムを製造することが容易になるとともに、強度・剛性が高まって取扱い性や後加工性が容易になる。厚みは20μm〜300μmであることがより好ましく、30μm〜200μmであることが特に好ましい。厚みムラは±10%以内であることが好ましく、±7%以内であることがより好ましく、±5%以内であることが更に好ましい。
また、本発明の太陽電池保護シート用フィルムは、縦方向(MD)及び横方向(TD)いずれも150℃における熱収縮率が−1〜1%であることが好ましい。なお、縦方向(MD)とはフィルム製造時の引き取り方向を示し、横方向(TD)とはその直交方向を示す。このように熱収縮率を小さくすることで、太陽電池モジュールを熱プレスする際に、EVAの中にある太陽電池セル間を繋ぐ銅線を破損することなく、EVAを硬化させることができる。熱収縮率は、−0.7〜0.7%であることがより好ましく、−0.5〜0.5%であることが更に好ましく、−0.3〜0.3%であることが特に好ましい。
また、本発明のPTTフィルムは面配向係数が0.01以下であることが好ましい。こうすることにより、熱収縮を小さくしたり、フィルムの平坦性を維持したりすることが容易になる。面配向係数は0.007以下がより好ましく、0.005以下が更に好ましく、0.003以下が最も好ましい。このような面配向係数を達成するためには製造時にフィルムに過度の張力をかけたり、延伸を行なったりしないことが好ましい。
更に、180°に折り曲げてもシートの割れが発生しないようにすることも望ましく、このためには、PTTの重合度、面配向係数、結晶化度を上記した範囲内で適切に調整することで達成できる。
更に、本発明のPTTフィルムは、太陽電池セルを含むEVA層(図1参照)への紫外線の透過を防止するために、全反射率が70%以上あることが好ましく、80%以上あることがより好ましく、90%以上あることが更に好ましく、95%以上あることが最も好ましい。
本発明のPTTフィルムの全反射率を70%以上とするためには、酸化チタン等の白色顔料を該フィルムに配合する方法や、フィルムを微細発泡させる方法等が挙げられる。
次に本発明のポリエステルフィルムの製造方法について説明する。
本発明に用いる樹脂組成物は、従来公知の方法により得ることができる。例えば、PTTはテレフタル酸ジメチルとトリメチレングリコール、及び必要に応じて他の共重合成分を原料とし、チタンテトラブトキシドを触媒として常法によって、常圧、180〜260℃の温度でエステル交換反応を行った後、減圧下、220〜270℃にて重縮合反応を行うことにより得ることができる。
フィルムを製造する上で必要な各種添加物は、重合時に添加する方法、重合後に溶融混練などをして添加する方法、或いは、これらを組み合わせる方法などによって添加することができ、添加物の種類や量、要求される性能等により適宜選択することができる。溶融混練して各種の添加剤を添加する場合は、重合して得たPTT組成物を冷却固化した後、或いは、溶融状態のまま一軸、あるいは二軸の押出機等に各種添加剤とともに投入して行う。押出機としては、一軸あるいは二軸押出機、及び、これらを2台以上直列につないだタンデム押出機等が挙げられるが、混練性能の高い二軸押出機が最も好ましい。押出機のスクリューは、適用する樹脂組成物の性質に応じて最適なものを用いることが好ましい。押出機は未溶融物が残らず、且つ、組成物の熱分解が抑制できる温度に設定することが望ましく、おおよそ組成物の融点+0〜30℃とすることが好ましい。
本発明のPTTフィルムの製造方法としては、PTTを含んだ樹脂組成物を溶融状態にて口金より押出して成形する溶融成形法、樹脂組成物を溶媒に溶解した状態にて口金より押出して成形する溶液キャスト法などが挙げられるが、これらのうち、生産性、環境適性が優れ、一工程でフィルムを得ることができる溶融成形法が最も好ましい。
溶融成形法としてはTダイやIダイを用いる方式、水冷式及び空冷式のインフレーション法が好ましい。
溶融成形法において、樹脂組成物は押出機を用いて供給部に供給され、スクリューの回転により溶融され、押出機から送り出されて加熱された流路を通してスリット等の口金より押出される。
PTTを含む樹脂組成物を押出す際の口金温度は、組成物の熱分解を抑制するために、溶融物が固化しない範囲で低く設定することが望ましく、具体的には樹脂組成物の融点+0〜50℃、好ましくは融点+0〜30℃の範囲でできるだけ低く設定することが好ましい。
本発明では、必要に応じて押出機と口金の間にフィルターを設置して異物等を除去したり、また、定量供給性を上げるためにギアポンプなどを設けたり、注入物質の分散性を向上させるために静止型ミキサーを設置したり、温度を一定にするために熱交換ユニットを設置する場合も含む。これらの機器を設置する場合も樹脂の未溶融物が残らず、且つ、組成物の熱分解が抑制できる温度に設定することが望ましく、おおよそ樹脂組成物の融点+0〜50℃に設定することが好ましい。
本発明のPTTフィルムは含まれるPTTが結晶化している必要があるが、このためには、溶融成形において溶融樹脂を口金より押出して冷却する際に、結晶化が進行するようにゆっくりと冷却固化させるか、あるいは、急冷して非晶状態とした後、PTTが結晶化するように60〜180℃にて加熱処理することが望ましい。
インフレーション法にてゆっくりと冷却固化させて結晶化させるためには、上吹き式、下吹き式ともに、ダイを出た後、樹脂の温度が、結晶化が進行しやすい180〜80℃の間にある時間を適切に調整することが望ましい。この際の時間は樹脂組成物組成や厚みによって調整する必要があるが、3秒以上が好ましく、10秒以上がより好ましく、20秒以上が更に好ましい。上限は特にないが、設備の大きさより考慮すると5分以内とすることが好ましい。
一方、TダイやIダイを用いる方法では、ダイより押出された溶融樹脂組成物は、ダイ直下、あるいはダイの側方に設置されたロールにキャストされて冷却固化した後に巻き取られる。この際、ダイとロールの距離を1〜300mm程度として固化する前にロールにキャストすることが好ましい。ロールの温度は、該ロール上で結晶化させる場合は60〜180℃に設定することが好ましく、80〜150℃がより好ましく、100〜130℃が更に好ましい。この際のロール上での時間は樹脂組成物組成や厚みによって調整する必要があるが、1秒以上が好ましく、2秒以上がより好ましく、5秒以上が更に好ましい。
また、キャストロール上では非晶の状態で冷却固化させ、後に熱処理ロールを設置して加熱結晶化させることもできる。この場合のロール温度は、キャストロールを好ましくは−20〜55℃、より好ましくは0〜40℃、更に好ましくは5〜30℃に設定し、熱処理ロールを好ましくは60〜180℃、より好ましくは80〜150℃、更に好ましくは100〜130℃に設定するのが良い。この際のロール上での時間は樹脂組成物組成や厚みによって調整する必要があるが、キャストロール上では1秒以上が好ましく、2秒以上がより好ましく、5秒以上が更に好ましく、熱処理ロール上では3秒以上が好ましく、5秒以上がより好ましく、7秒以上が更に好ましい。これらの時間に特に上限はないが、ロールの大きさやスペース等を考慮して適宜決めることが好ましい。
本発明のPTTフィルムを少なくとも1層含む太陽電池裏面保護シートは、優れた耐熱性、耐候性、耐加水分解性及び電気絶縁性を有するため、太陽電池モジュールの基材シートとして好適に用いることができる。
又、太陽電池裏面保護シートは、太陽電池として使用する際に屋外に長期間暴露されるため、太陽光や降雨に対して耐性が必要であるため、該シートの層構成としては、水蒸気を遮断する意味で、金属酸化物及び/又は金属箔である薄膜層を基材フィルムであるポリエステルフィルムの片面あるいは両面に積層し、更にその積層フィルムの片面あるいは両面に、本発明のPTTフィルムを積層してなる基材シートであることが好ましい。特に、耐加水分解性及び生産性の観点から、金属酸化物をポリエステルフィルムに蒸着することが更に好ましく、金属酸化物の中では、酸化アルミニウム及び/又は酸化ケイ素が特に好ましい。
金属酸化物蒸着膜の膜厚はフィルムの水蒸気バリア性及び柔軟性の観点から、5×10−3μm〜300×10−3μmであることが好ましく、10×10−3μm〜150×10−3μmであることがより好ましい。
金属酸化物の蒸着方法としては、真空蒸着法、プラズマ気相成長法、スパッタリング法、及びイオンプレーティング法等を用いることができる。
上記積層ポリエステルフィルムとしては、本発明のPTTフィルムを用いることが、低熱収縮性及び耐加水分解性の観点からより好ましく、最も好ましくは、本発明のPTTフィルムの間に金属酸化物及び/又は金属箔である薄膜層を配置した3層構成である。
積層方法としては、ドライラミネート法などの公知の方法で積層することができる。層間の接着剤としては、接着性及び耐候性の観点から、ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤を使用することが好ましく、ポリウレタン系接着剤が特に好ましい。
本発明のPTTフィルムを太陽電池用裏面保護シートに用いることにより、太陽電池の長期間の屋外使用での劣化も少なくなり、且つ安価に生産できるようになるため、ユニット化された太陽電池モジュールとして好適に使用することができる。
図1は太陽電池モジュールの層構成を示す図である。
太陽電池モジュールは、複数の太陽電池セルとその隙間を埋めるEVA樹脂とからなるEVA層と、該EVA層を強化ガラス板(白色ガラス板)と保護シートとで挟み込んだ構造となっている。
保護シートは複数の層から構成され、図では層1〜層5となる構成のものを示したが、目的、機能に応じて層の数を増減させることができる。本発明のポリトリメチレンテレフタレートはこの保護シートを構成する層の少なくとも1層の材料として用いられる。材料として用いられる。
本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、実施例中の主な測定値は以下の方法で測定した
(1)PTT含有率、BPE含有率
PTT及びPBEの含有率(重量%)は、塗料又は塗膜100mgをHFIP(ヘキサフルオロイソプロパノール):CDCl=1:1に溶解させ、不溶成分をMEMBRANE FILTER(1μm、PTFE)で濾過した後の溶液を用いて、H−NMR測定により求めた。測定機はFT−NMR DPX−400(Bruker社製)を用いた。また、濾過して取り除いた不溶成分は乾燥後に重量測定を行い、PTTやBPEの含有率を求める際に用いた。
(2)固有粘度[η]
固有粘度[η]は、オストワルド粘度計を用い、35℃、o−クロロフェノール中での比粘度ηspと濃度C(g/100ミリリットル)の比ηsp/Cを濃度ゼロに外挿し、以下の式(1)に従って求めた。なお、添加剤を含んだ樹脂組成物の場合は、o−クロロフェノールに溶解した成分全てを含んだ溶液の比粘度と、溶解した成分全ての濃度を求めてPTTの固有粘度を計算した。
Figure 2007177136
(3)カルボキシル末端基濃度
樹脂組成物1gをベンジルアルコール25mlに溶解し、その後、クロロホルム25mlを加えた後、1/50Nの水酸化カリウムベンジルアルコール溶液で滴定を行い、滴定値V(ml)とPTT組成物が無い場合のブランク値V(ml)より、以下の式(2)に従って求めた。
カルボキシル末端基濃度(eq/トン)=(V−V)×20 ・・・(2)
なお、積層フィルムや添加剤を含んだ樹脂組成物の場合は、ベンジルアルコールに溶解した成分全てを対象にして上記滴定を行い、溶解分の重量を用いて算出した濃度を用いた。
(4)結晶化由来の発熱ピーク
結晶化由来発熱ピークの有無、及び、発熱ピーク面積は、シート叉は成形体を、DSCにより0℃で3分間保持した後、10℃/分の設定昇温速度にて0℃から260℃まで昇温して熱分析を行って観察した。
(5)結晶化温度
DSCを用いて、サンプルを室温から270℃まで20℃/分の設定昇温速度にて昇温し、270℃で3分保持した後、20℃/分で0℃まで降温させた際に現れる発熱ピーク温度を結晶化温度とした。
(6)面配向係数
アッベの屈折計の接眼側に偏光板アナライザーを取り付け、マウント液にヨウ化メチレンを用い、測定温度25℃にて単色光NaD線でフィルムの縦方向屈折率(nTD)、横方向屈折率(nMD)、及び、厚み方向屈折率(nZ)を測定し、下記式(3)により面配向係数(nS)を求めた
nS={(nTD+nMD)/2}−nZ ・・・(3)
(7)熱収縮
JIS K7133に準拠して、フィルムを150℃、30分間、張力をかけずに熱処理した際の寸法変化を測定して熱収縮率を求めた。
(8)平坦性
幅300mm、長さ1000mmのフィルムを切り出し、目視にて、以下の基準にて評価した。
○ : 全体が平坦
△ : わずかに波打ちやカールが見られる
× : 波打ちやカールが見られる
(9)耐加水分解性
フィルムを用いて、121℃、2気圧、100%RH相対湿度下でのプレッシャー・クッカー試験を48時間行った。試験後の強度保持率を下記式(4)により求め、耐加水分解性の評価とした。
引張強度保持率(%)=[引張強度(試験後)/引張強度(試験前)]×100 ・・・(4)
(10)熱プレス時の銅線破損状態
図1に示す太陽電池モジュールを作製する際に、太陽電池モジュールを上下から熱プレスを行う。熱プレスを行った太陽電池モジュールを用いて、JIS−C8913に基づいた短絡電流、最大出力の電池特性評価を行った。
○ : 短絡電流無し、出力低下無しの場合
× : 短絡電流有り、出力低下している場合
(11)耐湿熱性
図1に示す太陽電池モジュールを用いて、85℃、95%RHの湿熱試験を2000時間行い、暴露後の該モジュールを用いて、JIS−C8913に基づいた短絡電流、最大出力の電池特性評価を行った。
○ : 短絡電流無し、出力低下無しの場合
× : 短絡電流有り、出力低下している場合
[実施例1]
固有粘度[η]が1.30dl/g、カルボキシル末端基濃度が11eq/トン、BPE含有率が0.5重量%のPTT99.9重量%に対して、燐酸三ナトリウム0.1重量%を含んだ樹脂組成物を、240℃に設定した50mmφの単軸押出機に供給して溶融した後、押出機と同じ温度に加熱した流路を通じて、口金として幅800mm、間隔が0.5mmのTダイより押出した。
Tダイより押出した溶融物は20mm離れた金属製の回転ロール上にキャストして冷却固化と結晶化をさせた後、両端のミミ部をカットした後に巻取ってフィルムを得た。この際、押出量は20kg/h、回転ロールは120℃に設定し、樹脂組成物のロール接触時間は20秒であった。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが125μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しない高品位のフィルムであった。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は1.15dl/g、カルボキシル末端基濃度が13eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は0J/g、面配向係数は0.001、熱収縮率はMD、TD方向共に0.2%と良好であった。
[実施例2、4、5]
キャストロールの回転速度を調整して表1に示した厚さとした以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。なお、キャストロール上での時間は厚みに応じて変化し、実施例2では8秒、実施例3では32秒であった。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは表1に示した厚みで、幅600mm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しない高品位のフィルムであった。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は1.15dl/g、カルボキシル末端基濃度が13eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は0J/gと良好であった。面配向係数、熱収縮率は表1に示すように良好な値を示した。
[実施例3]
固有粘度[η]が1.30dl/g、カルボキシル末端基濃度が11eq/トン、BPE含有率が0.5重量%のPTT89.9重量%に対して、燐酸三ナトリウム(太平化学産業社製)0.1重量%及び酸化チタン(PC−3、石原産業社製)10.0重量%を含んだ樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にしてフィルムを得た。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが50μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は1.15dl/g、カルボキシル末端基濃度が13eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は0J/gと良好であった。面配向係数、熱収縮率は表1に示すように良好な値を示した。
[実施例6]
固有粘度[η]が1.30dl/g、カルボキシル末端基濃度が11eq/トン、BPE含有率が0.5重量%のPTT99.4重量%に対して、燐酸三ナトリウム0.1重量%、エポキシ化合物(デナコールEX711、ナガセケムテックス社製)0.5重量%を添加した樹脂組成物を用いた以外は、実施例5と同様にしてフィルムを得た。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが200μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は1.19dl/g、カルボキシル末端基濃度が7eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は0J/gと良好であった。面配向係数が0.001、熱収縮率はMD、TD方向共に0.2%と良好であった。
[実施例7]
固有粘度[η]が1.00dl/g、カルボキシル末端基濃度が13eq/トン、BPE含有率が0.5重量%のPTTを用いた以外は、実施例6と同様にしてフィルムを得た。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが200μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は0.98dl/g、カルボキシル末端基濃度が8eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は0J/gと良好であった。面配向係数、熱収縮率は表1に示すように良好な値を示した。
[実施例8〜10]
表1に示した様に、燐酸三ナトリウムの代わりに実施例8ではポリブチレンテレフタレート(ウィンテック(株)製 2002)を20重量%、実施例9ではエチレンメタクリル酸アイオノマー 金属イオン成分Na(三井デュポンポリケミカル(株)製 ハイミラン 1707)を1重量%、実施例10ではエポキシ基含有スチレン共重合体(東亞合成(株)製 ARUFON UG4030)を1重量%添加し、該添加剤量に応じたPTT割合とした以外は実施例5と同様にしてフィルムを得た。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが200μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。また、得られたフィルムに含まれるPTTは表1に示した特性を示し、いずれのフィルムも結晶化熱量が0J/g、面配向係数が0.001、熱収縮率はMD、TD方向共に0.2%と良好であった。
[実施例11]
表1に示したようにキャストロールの温度を80℃にした以外は実施例5と同様にしてフィルムを得た。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが200μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は1.15dl/g、カルボキシル末端基濃度が13eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は5J/g、面配向係数は0.001、熱収縮率はMD、TD方向共に0.5%と多少高いものの良好であった。
[実施例12]
固有粘度[η]が1.30dl/g、カルボキシル末端基濃度が11eq/トン、BPE含有率が0.5重量%のPTTを用い、核剤を用いないこと以外は、実施例5と同様にしてフィルムを得た。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが200μm、厚みムラが±5%以内であり、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。但し、該樹脂組成物の結晶化速度が遅いため、フィルムに不均一な波打ちが残った。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は1.16dl/g、カルボキシル末端基濃度が13eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は2J/g、面配向係数は0.001、熱収縮率はMD方向が0.4%、TD方向が0.3%と良好であった。
[実施例13]
キャストロールの温度を15℃として非晶フィルムを得た後、120℃に設定した熱処理ロールに15秒接触させて結晶化させた以外は、実施例5と同様にしてフィルムを得た。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが200μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は1.15dl/g、カルボキシル末端基濃度が13eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は0J/g、面配向係数は0.001、熱収縮率はMD、TD方向共に0.3%と良好であった。
[実施例14]
50mmφ単軸押出機を用いる上吹きの空冷多層共押出しインフレーション法を用いた以外は実施例5と同様にしてフィルムを得た。
製膜では樹脂組成物を、直径250mm、間隔が0.5mmの上向きの丸ダイより押出し、室温の冷風を当てながら冷却固化してチューブ状に成形した。その後、2枚にスリットして700mm幅のフィルムを得た。この際、樹脂の押出量を20kg/hrとし、厚みが50μmとなるようにフィルムの巻き取り速度を調整した。この際、押出した樹脂組成物が180〜80℃の間にある時間は30秒間であった。
フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは厚みムラが±10%以内であり、多少湾曲しているものの実用上は問題無く、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しないフィルムであった。また、得られたフィルムに含まれるPTTの極限粘度[η]は1.15dl/g、カルボキシル末端基濃度が13eq/トン、BPE含有率が0.5重量%、結晶化熱量は0J/g、面配向係数は0.001、熱収縮率はMD、TD方向それぞれ0.4、0.2%と良好であった。
[比較例1]
キャストロールの温度を15℃とした以外は実施例5と同様にしてフィルムを得た。フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは厚みムラ、平坦性等には優れるものの、結晶化熱量は40J/gとほとんど結晶化していなかった。このため160℃の雰囲気に入れた途端に大きく変形するとともに波打ってしまった。
[比較例2]
PTTを含んだ樹脂組成物の代わりに、ポリブチレンテレフタレート(ウィンテック(株)製 2002)を用いた以外は実施例5と同様にしてフィルムを得た。フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが200μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。しかし、結晶化熱量は0J/gと結晶化は進行しているものの、熱収縮率はMD、TD方向、それぞれ1.4%、0.2%とMD方向が大きくなる傾向であった。
[比較例3]
PTTを含んだ樹脂組成物の代わりに、ポリブチレンテレフタレート(ウィンテック(株)製 2002)90重量%に対して、酸化チタン(PC−3、石原産業社製)を10重量%含んだ樹脂組成物を用いた以外は、実施例3と同様にしてフィルムを得た。フィルムの製造条件及び評価結果を表1に示す。得られたフィルムは幅600mm、厚みが200μm、厚みムラが±5%以内であり、平坦性に優れ、180°に折り曲げてもフィルムの割れは発生しなかった。しかし、結晶化熱量は0J/gと結晶化は進行しているものの、熱収縮率はMD方向、それぞれ1.5%、0.3%とMD方向が大きくなる傾向であった。
[比較例4]
厚さ188μmの二軸延伸PET(東レ(株)製 ルミラーT60)フィルムを用いて、各種評価を行った。結果を表1に示す。熱収縮率はMD、TD方向、それぞれ0.9、0.5%とMD方向が大きくなる傾向であった。
[比較例5]
厚さ50μmの二軸延伸PET(東レ(株)製 ルミラーE20)フィルムを用いて、各種評価を行った。結果を表1に示す。熱収縮率はMD、TD方向、それぞれ1.2、0.3%とMD方向が大きくなる傾向であった。
[実施例15]
図1に示す太陽電池裏面保護シートの層構成に従い、層1として実施例3に記載のPTTフィルムを、層3として実施例4に記載のPTTフィルムに酸化アルミニウムを真空蒸着したフィルムを、層5として実施例6に記載のPTTフィルムを用いて、太陽電池裏面保護シートをドライラミネート機により作製した。各フィルムの接着にはポリウレタン系接着剤を用いた。さらに、EVA内で配線接続された太陽電池セルを図1に示すように強化ガラス板(白色ガラス板)と太陽電池裏面保護シートで挟み込み、150℃、30分間、減圧下で熱プレスして太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電池モジュールは、良好な電池特性を示すと共に、長期間湿熱下で暴露した後も、良好な電池特性を保持する結果となった。
[実施例16]
層2を酸化珪素とした以外は、実施例15と同様の手法で太陽電池裏面保護シート及び太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電池モジュールは、良好な電池特性を示すと共に、長期間湿熱下で暴露した後も、良好な電池特性を保持する結果となった。
[実施例17]
層2をアルミニウム箔とした以外は、実施例15と同様の手法で太陽電池裏面保護シート及び太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電池モジュールは、良好な電池特性を示すと共に、長期間湿熱下で暴露した後も、良好な電池特性を保持する結果となった。
[実施例18]
図1に示す太陽電池裏面保護シートの層構成に従い、層1として実施例3に記載のPTTフィルムを、層4、5として実施例6に記載のPTTフィルムに酸化アルミニウムを真空蒸着したフィルムを用いて、太陽電池裏面保護シートをドライラミネート機により作製し、層1、4、5の3層構造とした。その他は実施例15と同様にして太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電池モジュールは、良好な電池特性を示すと共に、長期間湿熱下で暴露した後も、良好な電池特性を保持する結果となった。又、上記太陽電池裏面保護シートは、層1、4、5の3層構造であり、その他実施例と比較して、安価に製造することができた。
[実施例19]
層3を二軸延伸PETフィルム(ルミラーT60、25μm厚)とした以外は、実施例15と同様の手法で太陽電池裏面保護シート及び太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電池モジュールは、良好な電池特性を示すと共に、長期間湿熱下で暴露した後も、良好な電池特性を保持する結果となった。
[比較例6]
層1、層5を二軸延伸PETフィルム(ルミラーT60、50μm厚、188μm厚)とした以外は、実施例18と同様の手法で太陽電池裏面保護シート及び太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電池モジュールは、熱プレスの際に太陽電池セルを接続する銅線が破損し、電池特性に異常が見られた。
[比較例7]
層1、層5を比較例3及び比較例2に記載のPBTフィルムとした以外は、実施例18と同様の手法で太陽電池裏面保護シート及び太陽電池モジュールを作製した。得られた太陽電池モジュールは、熱プレスの際に太陽電池セルを接続する銅線が破損し、電池特性に異常が見られた。
Figure 2007177136
Figure 2007177136
本発明のPTTフィルムは、低熱収縮性に加え、優れた耐候性、耐加水分解性、外観(平坦性)、及び電気特性を有するため、太陽電池裏面保護シート用フィルムとして、優れた性能を発現する。又、前記フィルムを用いた太陽電池裏面保護シートは、低収縮性に加え優れた電気特性を有し、且つ安価に製造することが可能となるため、太陽電池モジュール用シートとして、好適に用いることができる。
太陽電池裏面保護シートの層構成を示す図である。

Claims (9)

  1. ポリトリメチレンテレフタレートを50〜100重量%含む樹脂組成物からなり、該ポリトリメチレンテレフタレートが結晶化している太陽電池裏面保護シート用のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。
  2. 樹脂組成物中の樹脂成分の極限粘度が0.5〜4dl/g、且つ末端カルボキシル基濃度が50meq/g以下である、請求項1に記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。
  3. 樹脂組成物の溶融状態から降温させた時の結晶化温度が170〜190℃である、請求項1又は2に記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。
  4. フィルムを150℃で30分間熱処理した際の、フィルムの縦方向(MD)及び横方向(TD)における熱収縮率が−1〜1%である、請求項1〜3のいずれかに記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルムを少なくとも1層含む、太陽電池裏面保護シート。
  6. 前記ポリトリメチレンテレフタレートフィルムが、金属酸化物及び/又は金属箔である薄膜層をポリエステルフィルムの片面あるいは両面に積層した多層フィルムに対して、更にその片面あるいは両面に積層されていることを特徴とする請求項5記載の太陽電池裏面保護シート。
  7. 前記ポリエステルフィルムが、請求項1〜4のいずれかに記載のポリトリメチレンテレフタレートフィルムである、請求項6に記載の太陽電池裏面保護シート。
  8. 薄膜層が、酸化アルミニウム及び/又は酸化珪素の蒸着層である、請求項6又は7に記載の太陽電池用裏面保護シート。
  9. 請求項5〜8のいずれかに記載の太陽電池用裏面保護シートを用いて、ユニット化されている、太陽電池モジュール。
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