JP2007118224A - 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム - Google Patents

化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2007118224A
JP2007118224A JP2005309854A JP2005309854A JP2007118224A JP 2007118224 A JP2007118224 A JP 2007118224A JP 2005309854 A JP2005309854 A JP 2005309854A JP 2005309854 A JP2005309854 A JP 2005309854A JP 2007118224 A JP2007118224 A JP 2007118224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyester film
acid
decorative
polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005309854A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Sato
嘉記 佐藤
Yoshifumi Yagi
善史 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Polyester Film Corp
Original Assignee
Mitsubishi Polyester Film Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Polyester Film Corp filed Critical Mitsubishi Polyester Film Corp
Priority to JP2005309854A priority Critical patent/JP2007118224A/ja
Publication of JP2007118224A publication Critical patent/JP2007118224A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】 焼却時に環境問題を生じることがなく、基材の色調による影響を受けることもなく、高意匠の絵柄模様の現出が可能であり、基材との接着性および印刷層との密着性に優れ、使用時の防汚性にも優れる化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】 基材の表面に少なくともフィルム層と絵柄印刷層とを順次に配置してなる化粧板の前記フィルム層に使用されるポリエステルフィルムであって、当該ポリエステルフィルムの透過濃度が0.1〜5.0であり、表面固有抵抗値が1×10〜1×1012Ω/□の範囲であることを特徴とする化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルムに関するものである。ここで言う化粧板とは、基材の表面に少なくともフィルム層と絵柄印刷層とを順次に配置してなり、通常、単独商品として取り扱われる建築材料(表面材料)を指し、化粧シートとは、各種の家具、建材、住宅機器などの各種商品の基材の表面に貼合されかつその表面に絵柄印刷層を配置して使用される装飾材料(表面材料)を指す。したがって、化粧板の基板表面に配置されるフィルム層と絵柄印刷層とは、化粧シートを構成する要素である。
化粧板の基材と柄印刷層との間に使用されるシートおよび化粧シートに使用されるシート(フィルム)としては、塩化ビニル樹脂シートが最も一般的である。しかしながら、塩化ビニル樹脂シートを使用した場合、当該シートに配合された可塑剤が貼り合わせ面の接着剤層に移行して接着不良の原因となり、また、塩化ビニル樹脂シートの熱寸法安定性が悪いため、熱による伸縮が生じてシワの発生原因になる等の問題がある。さらに、近年、焼却時の環境問題から、塩化ビニル樹脂シートを使用しない化粧板および化粧シートの要望が強まっている。
ところで、前述のとおり、化粧板および化粧シートは、表面材として使用されるため、通常、表面には高意匠の絵柄模様が施される。そのため、絵柄のコントラストや陰影の微妙なコントラストを出すために色調管理が極めて重要である。すなわち、化粧板の基材や化粧シートが貼合される基材には合板(パーティクルボード)や鋼板など多岐に渡る材料が使用されるが、これら基材の色調は、例えば、材料が同じであっても多種多様に異なっているのが通例である。
したがって、化粧シートを構成するシートの隠蔽度が悪い場合は、基材の色調が化粧板や化粧シートの表面の色調に影響を与えて意匠性が損なわれる。そこで、化粧シートのシートとしては、様々な色調を有する基材に広く適用できるようにするため、隠蔽性を有するシート(フィルム)が望まれる。
一方、ポリエチレンテレフタレートに代表される二軸配向ポリエステルフィルムは、その優れた特性故に多くの分野で使用されている。特許文献1には化粧板の表面部材としてポリエステルフィルムを使用することが提案されている。また、特許文献2には、基材と絵柄印刷層との間にポリエステルフィルムを使用することが提案されている。
ところで、ポリエステルフィルムは、塩化ビニル樹脂フィルムまたはシートと比較した場合、一般的に各種の材料との接着性に劣る。したがって、塩化ビニル樹脂フィルムまたはシートの代わりにポリエステルフィルムを使用した場合は、例えば、基材である木材との接着性が低下する。化粧板は、各種家具類、ドア等の表面加飾に使用される。したがって、フィルムと基材との剥離が生じるとイミテーションであることが顕著に分かるため、このような剥離を避けねばならない。また、高意匠の絵柄を印刷などによりフィルム上に形成させるに際し、印刷適正が劣る、インク・接着剤の濡れが悪い、印刷・積層の接着力が弱く印刷・積層が剥離するといった問題もある。
また、ポリエステルフィルムが帯電すると、接着剤の塗布工程や絵柄の印刷工程において、はじきが発生してムラとなったり、工程内での安全性の点で問題となったりしてしまう。さらに化粧板あるいは化粧シートとした状態でも、取り扱い性や汚れ防止等の観点で、帯電しにくい材料が望まれている。接着剤や印刷インクなどの工夫によりある程度は改善できるが、基材として使用するポリエステルフィルム自身が帯電防止性能を有することが特性的にも有利であり、かかるフィルムが強く要望されている。
特開平7−17005号公報 特開平10−128934公報
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、焼却時に環境問題を生じることがなく、基材の色調による影響を受けることもなく、高意匠の絵柄模様の現出が可能であり、基材として用いた時にその汚れ防止性にも優れる、化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を有するポリエステルフィルムによれば、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、基材の表面に少なくともフィルム層と絵柄印刷層とを順次に配置してなる化粧板の前記フィルム層に使用されるポリエステルフィルムであって、当該ポリエステルフィルムの透過濃度が0.1〜5.0であり、表面固有抵抗値が1×10〜1×1012Ω/□の範囲であることを特徴とする化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルムに存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で言うポリエステルとは、ジカルボン酸とジオールまたはヒドロキシカルボン酸から重縮合によって得られるエステル基を含むポリマーを指す。ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げられ、ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、ヒドロキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸などが挙げられる。代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレン−2、6ナフタレート等が例示される。本発明で使用するポリエステルは、ホモポリマーであってもよく、また、第3成分を共重合させたコポリマーでもよい。
本発明における化粧シートは、前述のように、様々な色調を有する基材に広く適用される。したがって、本発明のポリエステルフィルムは、基材の色調によって化粧シートの色調が変化してその高度な意匠性が損なわれることがないように、隠蔽性を有することが重要である。そこで、本発明においては、ポリエステルフィルムの透過濃度は0.1〜5.0の範囲である必要がある。上記の透過濃度は、好ましくは0.2〜4.0、さらに好ましくは0.5〜3.0、最もこの好ましくは1.0〜3.0の範囲である。
上記の透過濃度で示される隠蔽性は、一般的には、フィルム中に無機または有機の粒子を含有させることによって得られる。粒子としては、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、二酸化珪素、カーボンブラック、酸化鉄、酸化クロム等が例示されるが、本願発明で規定する透過濃度を満足し得る限り、使用される粒子の種類は上記の例に限定されない。
また、隠蔽性を付与する方法としては、ポリエステルフィルム中に独立小気泡を含有させる方法も好ましく採用し得る。具体的には、ポリエステルと非相溶性であるポリオレフィンをポリエステルに少量添加して延伸および熱固定を行う方法、ポリエステルフィルムに不活性ガスを含有させる方法などが例示される。
ポリエステルフィルムの透過濃度が0.1より小さい場合は、ポリエステルフィルムが貼着される基材の色調が化粧シート表面の絵柄模様の色調に影響を与えて本発明の目的を達成することができない。ポリエステルフィルムの透過濃度が5.0より大きくするためには、通常フィルムへの添加物を多くする必要があり、このためフィルム製造時にフィルム破断が多発したり、ポリエステルフィルムの機械的強度が低下したりするという問題がある。
本発明のポリエステルフィルムにより、基材の色調の影響を受けることなく、高意匠の表面絵柄を化粧シートに現出することができる。したがって、本発明のポリエステルフィルムに絵柄模様が印刷された化粧シートを基材表面に貼着することにより、いわゆる単層表刷りを達成することが可能となる。また、上記の化粧シートは、建材、家具、住宅機器などに好適である。さらに、単層表刷りにおいては、ポリエステルフィルムの上に隠蔽化印刷を施した後、その上に絵柄印刷を行ってもよいし、絵柄印刷の後にエンボス加工を行ってトップコートを施してもよい。
本発明のポリエステルフィルムは、隠蔽性に優れるため、1層のみからなるポリエステルフィルムで単層表刷りを構成することも可能であるが、2層以上のポリエステルフィルムを使用してもよい。例えば、合板などの基材に本発明のポリエステルフィルムを複数枚貼着してもよい。この様な多層構成により、表面のエンボス加工が容易となる。
一方、化粧シートの寸法安定性が悪い場合は、印刷工程でシワが発生したり、印刷時の位置合わせ精度が低下するため絵柄模様の意匠性が損ねられたりする等の問題が発生することがある。本発明においては、ポリエステルフィルムの180℃で5分間熱処理後の熱収縮率を縦横共に−5.0%〜+7.0%の範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは−3.0%〜+5.0%の範囲である。特に縦方向の熱収縮率が−2.0%〜+4.0%の範囲かつ横方向の熱収縮率が−1.0%〜+1.0%の範囲とすることが好ましい。熱収縮率が−5.0%より大きい場合は、化粧シートの表面が膨れ上がり外観が大きく損なわれることがある。熱収縮率が+7%を超える場合は、化粧シートが建材や家具などから剥離したり、絵柄模様が歪んだりする等の問題を生じることがある。なお、収縮率が負の値であることは、熱処理後にフィルムが伸張することを表す。
本発明のフィルムの色調は、印刷される色に合わせて選択することができる。例えば木質系の材料として使用する場合は、木肌の色調に合わせ、白色系の材料とする場合には白色フィルムとして、ポリエステルフィルム自身の色調を合わせるのが好ましい。
本発明のフィルムは、帯電による印刷工程でのはじきやムラの発生を防止すること、火花発生による引火の危険を防止すること、また化粧シート、化粧板としたときの取り扱い性向上や汚れ防止等の効果を得るため、表面固有抵抗値を1×10〜1×1012Ω/□の範囲とすることが必要であり、好ましくは1×10〜1×1011Ω/□の範囲、さらに好ましくは1×10〜1×1010Ω/□の範囲である。表面固有抵抗値が1×1012Ω/□を超える場合は、上記した効果が不足する。一方表面固有抵抗値が1×10Ω/□未満の場合、もはや効果が飽和しており、これ以上の向上は見られないことに加え、帯電防止剤が多量に必要となって塗布層の耐久性が不足し、化粧シートあるいは化粧板としたときの耐久性が不足したり、特殊な帯電防止剤の使用により印刷層の色目に悪影響を及ぼしたり、またフィルム自身の色調が所望のものにならないなどの問題が発生することがある
本発明におけるかかる表面固有抵抗値は、フィルムの表面に設けた塗布層に帯電防止剤を含有させることにより実現できる。帯電防止剤とは、例えば、有機系化合物で、吸湿して静電気を逃がすタイプのものとして、ノニオン系、アニオン系、カチオン系、両性の化合物の中から選ばれる化合物が挙げられる。ノニオン系帯電防止剤としては、ポリエーテル化合物、またはその誘導体が挙げられ、具体的には、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールブロック共重合体、ポリオキシエチレンジアミン、ポリエーテル/ポリエステル/ポリアミドブロック共重合体がこれに該当する。アニオン系帯電防止剤としては、スルホン酸、カルボン酸、リン酸、ホウ酸およびそれらの塩を持つ化合物が挙げられる。中でも、その帯電防止性の強さと工業的に入手しやすいことから、スルホン酸系帯電防止剤がよく使用される。例えば、ポリスチレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸リチウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸カリウム、ポリスチレンスルホン酸セシウム、ポリスチレンスルホン酸アンモニウム等である。もちろん、他の共重合できるモノマーと、スチレンスルホン酸およびその塩、との共重合体も含まれる。また、低分子のスルホン酸系化合物も有効である。例えば、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル等をあげられる。例えば ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸エステルナトリウム塩、セチル硫酸エステルナトリウム塩、ステアリル硫酸エステルナトリウム塩、オレイル硫酸エステルナトリウム塩等である。カチオン系帯電防止剤としては、低分子化合物として、第1級アミンの塩酸塩、第2級アミンの塩酸塩、第3級アミンの塩酸塩、第4級アンモニウム塩が代表的である。用いられるアミンとしては、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ラウリルアミン、ジラウリルアミン、ラウリルジメチルアミン、ステアリルアミン、ジステアリルアミン、ステアリルジメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、N,N−ジエチルエチレンジアミン、アミノエチルエタノールアミン、ピリジン、モルホリン、グアニジン、ヒドラジン等があげられる。また第4級アンモニウム塩の例としては、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、セチルピリジニウムブロミド、ステアラミドメチルピリジニウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムメトサルフェート等があげられる。高分子カチオン系帯電防止剤としては、第4級アンモニウム塩型スチレン重合体、第4級アンモニウム塩型アミノアルキル(メタ)アクリレート重合体、第4級アンモニウム塩型ジアリルアミン重合体、等があげられる。具体的には、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ポリジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド等である。両性系帯電防止剤としては、アミン塩型カチオンを有するカルボン酸塩型両性界面活性剤、第4級アンモニウム塩型のカチオンを有するカルボン酸塩型両性界面活性剤(いわゆるベタイン型両性界面活性剤)が有名である。例えば、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン等が挙げられる。
有機電子伝導性の化合物としては、ポリアセチレン、ポリ(p−フェニレン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリ(アリレンビニレン)、ポリアセン等があげられる。これらは、従来高価であり、また通常溶媒への溶解性があまり良くない。しかし、例えば、スルホン酸残基を導入する等して水に溶解するタイプも開発されている。
導電性微粒子としては、カーボンブラック、金属微粉末、金属酸化物微粉末があげられる。例えば、銀、銅、ニッケル等の微粉末、または酸化アンチモン、酸化インジウムなどの微粉末である。
本発明においては、かかる帯電防止剤の中でも特にカチオン系のものが好ましく用いられる。カチオン系の場合、特にフィルム表面に設けた塗布層の帯電防止効果が、化粧シートあるいは化粧板とした時の表面にも及ぶという点で優れ、その効果が高度に達成される。
カチオン系帯電防止剤の中でも、特に本発明の用途においては、主鎖にピロリジウム環を有するポリマーを用いることが好ましく、具体例として、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/ジメチルアンモニウムクロリド/N−メチロールアクリルアミド)などが挙げられる。
本発明における帯電防止性を有する塗布層は、その塗布層中に上記帯電防止剤の他に、バインダーを含有していてもよい。上記帯電防止剤のうち、有機高分子を採用した場合には、それだけで十分な皮膜を形成する場合が多い。しかし有機高分子系帯電防止剤の中には塗膜がポリエステルの延伸に追随しない場合もある。この場合適当な柔軟性を持つバインダーを混合するとよい。また有機高分子系帯電防止剤の中には逆に形成した塗膜が柔らかすぎる場合もある。この場合には、やや硬いバインダーを混合するとよい。帯電防止剤として有機低分子を採用した場合には塗膜が柔らかすぎる場合が多い。また導電性微粒子を採用した場合には、バインダーと併用する必要がある。
ここでのバインダーとは、有機系の高分子であり具体的には以下の化合物から選ばれた少なくとも一種の化合物であり、これらを水系塗料の形で帯電防止剤と混合する。
・バインダー例示
ポリエステル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリウレタン、ポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、クロロプレン、スチレン系樹脂、カーボネート系樹脂、アリレート系樹脂、ビニルブチラール系樹脂、ビニルアルコール系樹脂、上記の複合ポリマー
なお、ここでの複合ポリマーとは、ランダム、ブロック、グラフトの各共重合体、シェル−コア型結合体である。
本発明における帯電防止性塗布層は、上記以外に架橋剤、ワックス、架橋有機粒子、無機粒子を含んでいてもよい。特にワックス、または粒子を含んでいると表面の滑り性を向上することにより帯電防止性能の向上効果を発揮する場合がある。
特に本発明においては、塗布層が、(a)主鎖にピロリジウム環を有するポリマー、(b)ポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタンおよび含塩素系ポリマーから選ばれる少なくとも1種のポリマー、並びに(c)メラミン系またはエポキシ系の架橋剤の少なくとも1種を含有する場合、帯電防止性に加え、塗布層の強度や耐久性および印刷層の接着性など、各種特性がバランスよく高度に満足できるので好ましい。
上記の塗布層を構成するポリエステル樹脂を構成する多価カルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、フタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、2−カリウムスルホテレフタル酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、グルタル酸、コハク酸、トリメリット酸、トリメシン酸、無水トリメリット酸、無水フタル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、トリメリット酸モノカリウム塩およびそれらのエステル形成性誘導体などが挙げられる。
上記のポリエステル樹脂を構成する多価ヒドロキシ化合物としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、p−キシリレングリコール、ビスフェノールA−エチレングリコール付加物、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリテトラメチレンオキシドグリコール、ジメチロールプロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ジメチロールエチルスルホン酸ナトリウム、ジメチロールプロピオン酸カリウム等が挙げられる。
上記の多価カルボン酸と多価ヒドロキシ化合物との常法の重縮合反応によってポリエステル樹脂を合成することができる。なお、上記のほかに、特開平1−165633号公報に記載されている、いわゆるアクリルグラフトポリエステル等のポリエステル成分を有する複合高分子もポリエステル樹脂として使用することができる。
本発明で使用されるポリアクリレートとは、アクリル系、メタアクリル系のモノマーに代表される様な、炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーからなる重合体である。これらは、単独重合体または共重合体の何れであってもよい。また、それらの重合体と他のポリマーとの共重合体も使用することができ、他のポリマーとしては、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂などが挙げられる。共重合体は、ブロック共重合体、グラフト共重合体などであってもよい。
さらに、ポリエステル溶液またはポリエステル分散液中で炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーを重合して得られたポリマー(場合によってはポリマーの混合物)、ポリウレタン溶液またはポリウレタン分散液中で炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーを重合して得られたポリマー(場合によってはポリマーの混合物)、他のポリマー溶液または分散液中で炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーを重合して得られたポリマー(場合によってはポリマー混合物)も使用し得る。
上記の炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーの代表的な例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸の様な各種カルボキシル基含有モノマー類およびそれらの塩、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、モノブチルヒドロキルフマレート、モノブチルヒドロキシイタコネートの様な各種の水酸基含有モノマー類、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレートの様な各種の(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリルミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドまたは(メタ)アクリロニトリル等の様な種々の窒素含有ビニル系モノマー類、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエンの様な各種スチレン誘導体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルの様な各種のビニルエステル類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、チッソ(株)製「サイラプレーンFM−07」(メタクリロイロシリコンマクロマー)等のような種々の珪素含有重合性モノマー類、燐含有ビニル系モノマー類、塩化ビニル、塩化ビリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフルオロクロルエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンの様な各種のハロゲン化ビニル類、ブタジエンの様な各種共役ジエン類などが挙げられる。
上記のアクリル系モノマーの重合法としては、例えば、有機溶剤、モノマー及び重合開始剤を混合して撹拌条件下に加熱して重合する方法、有機溶媒を加熱撹拌しつつモノマー及び重合開始剤を滴下して重合する方法、オートクレーブを使用して高圧で重合する方法、有機溶剤の代わりに水を使用し、必要に応じて界面活性剤を併用して乳化形式または懸濁形式で重合する方法などが挙げられる。
上記の重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過酸化水素などの様な無機のパーオキサイド、過酸化ベンゾイル等の様なアシルパーオキサイド、第3級ブチルヒドロパーオキサイド、p−メンタンヒドロパーオキサイドの様な種々のアルキルヒドロパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイドの様な種々のジアルキルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジ−tert−ブタンの様な種々のアゾ系化合物が挙げられる。
上記の無機または有機のパーオキサイドは、還元剤と組み合わせていわゆるレドックス系触媒として使用することもできる。この場合、各成分には、一つの化合物を使用してもよいし、複数の化合物を併用してもよい。なお、還元剤としては、例えば、有機アミン類、L−アスコルビン酸、L−ソルビン酸、ナフテン酸コバルト、オクテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、オクテン酸鉄などが使用される。
本発明で使用されるポリウレタンとしては、例えば、特公昭42−24194号、特公昭46−7720号、特公昭46−10193号、特公昭49−37839号、特開昭50−123197号、特開昭53−126058号、特開昭54−138098号の各公報に開示された公知のポリウレタン樹脂またはそれらの誘導体が挙げられる。斯かる誘導体としては、例えば、イソシアネート末端を持つウレタンプレポリマーやそれらのブロック体(ブロックイソシアネートと呼ばれることもある)が挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
ポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオール類、ポリエチレンアジペート、ポリエチレン−ブチレンアジペート、ポリカプロラクトン等のポリエステルポリオール類、アクリル系ポリオール、ひまし油などが挙げられる。通常は、分子量300〜2000のポリオールが使用される。
鎖長延長剤または架橋剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、水などが挙げられる。
上記のポリウレタン樹脂は、水を主たる媒体とする溶媒への溶解性を良くする目的で、アニオン性の置換基、例えば、−SOH基、−OSOH基、−COOH基およびこれらのアンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を有していることが好ましい。かかるポリウレタン樹脂の製造方法としては、例えば、次の(1)〜(3)の製法を挙げることができる。
(1)ポリイソシアネート、ポリオール、鎖長延長剤などにアニオン性の置換基を有する化合物を使用する製法。例えば、アニオン性の置換基を有するポリイソシアネートは、芳香族イソシアネート化合物をスルホン化する方法で得ることができる。また、アミノアルコール類の硫酸エステル塩またはジアミノカルボン酸塩を有するイソシアネート化合物を使用することもできる。
(2)アニオン性の置換基を有する化合物と生成したポリウレタンの未反応イソシアネート基とを反応させる製法。アニオン性の置換基を有する化合物としては、アニオン性の置換基として、例えば、重亜硫酸塩、アミノスルホン酸およびその塩類、アミノカルボン酸およびその塩類、アミノアルコール類の硫酸エステルおよびその塩類、ヒドロキシ酢酸およびその塩類などを有する化合物を使用することができる。
(3)ポリウレタンの活性水素含有基(OH,COOH等)と特定の化合物とを反応させる製法。特定の化合物としては、例えば、ジカルボン酸無水物、テトラカルボン酸無水物、サルトン、ラクトン、エポキシカルボン酸、エポキシスルホン酸、2,4−ジオキソ−オキサゾリジン、イサト酸無水物、ホストン等を使用することができる。また、硫酸カルビル等の塩型の基または開環後に塩を生成できる基を有する3〜7員環の環式化合物を使用することができる。
本発明で使用されるアミノ樹脂とは、アミノ化合物またはアミド化合物とアルデヒド類との反応により生成するポリマー、プレポリマーおよびそれらの誘導体である。
骨格となるアミノ化合物またはアミド化合物としては、例えば、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、ジヒドロキシエチレン尿素、トリアゾン類、メラミン、イソメラミン、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、アセトグアナミン、グアニルメラミン、ジシアンジアミド、ジシアンジアミドの単独重合体、ジシアンジアミドの共重合体、アミノアクリル(アミノ基を含有する(メタ)アクリル系モノマー)、アミノアクリルの単独重合体、アミノアクリルの共重合体、アニリン等が挙げられる。上記のアルデヒド化合物としては、例えば、ホルムアルデヒド、グリオキサール等が挙げられる。
アミノ化合物またはアミド化合物とアルデヒド類の反応により生成するポリマーまたはプレポリマーとしては、モノメチロール尿素、ジメチロール尿素、トリメチロール尿素、テトラメチロール尿素、メチレン尿素、メチロールメチレン尿素、メチロールメチレン尿素三量体、モノメチロールメラミン、ジメチロールメラミン、トリメチロールメラミン、テトラメチロールメラミン、ペンタメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、モノメチロールベンゾグアナミン、ジメチロールベンゾグアナミン、トリメチロールベンゾグアナミン、テトラメチロールベンゾグアナミン、モノメチロールグリコールウリル、ジメチロールグリコールウリル、トリメチロールグリコールウリル、テトラメチロールグリコールウリル、N−メチロールアクリルアミドの単独重合体、N−メチロールアクリルアミドの共重合体などが挙げられる。これらの化合物の一部は、メチロール化アミノ樹脂と呼ばれることがある。
また、上記のポリマーまたはプレポリマーの誘導体誘導体としては、例えば、モノメトキシメチル尿素、モノブトキシメチル尿素、ジメトキシメチル尿素、ジブトキシメチル尿素、トリメトキシメチル尿素、トリブトキシメチル尿素、テトラメトキシメチル尿素、テトラブトキシメチル尿素、モノメトキシメチルメラミン、モノブトキシメチルメラミン、ジメトキシメチルメラミン、ジブトキシメチルメラミン、トリメトキシメチルメラミン、トリブトキシメチルメラミン、テトラメトキシメチルメラミン、テトラブトキシメチルメラミン、ペンタメトキシメチルメラミン、ペンタブトキシメチルメラミン、ヘキサメチルメラミン、ヘキサブトキシメチルメラミン、モノメトキシメチルベンゾグアナミン、モノブトキシメチルベンゾグアンミン、ジメトキシメチルベンゾグアナミン、ジブトキシメチルメラミン、トリメトキシメチルベンゾグアナミン、トリブトキシメチルベンゾグアナミン、テトラメトキシメチルベンゾグアナミン、テトラブトキシメチルベンゾグアナミン、モノメトキシメチルグリコールウリル、モノブトキシメチルグリコールウリル、ジメトキシメチルグリコールウリル、ジブトキシメチルグリコールウリル、トリメトキシメチルグリコールウリル、トリブトキシメチルグリコールウリル、テトラメトキシメチルグリコールウリル、テトラブトキシメチルグリコールウリル、N−メトキシメチルアクリルアミドの単独重合体、N−メトキシメチルアクリルアミドの共重合体、N−ブトキシメチルアクリルアミドの単独重合体、N−ブトキシメチルアクリルアミドの共重合体などが挙げられる。これらの化合物の一部は、アルキルエーテル化アミノ樹脂と呼ばれることもある。
また、工業的には上記の化合物間の中間的構造をもつ化合物もアミノ樹脂に含まれているが、もちろん、本発明で使用されるアミノ樹脂にこれらは含有される。工業的に入手できるアミノ樹脂としては、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、グリコールウリル樹脂、これらの共縮合物、これらと他の樹脂(例えばアルキッド樹脂)との共縮合物(アミノアルキッド樹脂)等が挙げられる。例えば、工業的に生産するメラミン樹脂の一例は、メラミン−ホルムアルデヒド−メタノール(またはブタノール)の共縮合物として製造される。したがって、メラミン、ホルムアルデヒド、メタノール(またはブタノール)の比率により各種のメラミン樹脂成分が形成される。さらに、メタノールとブタノールを混合併用する場合もある。
アミノ樹脂の自己硬化反応および他の官能基との反応は、熱、触媒により促進される。触媒は、有機酸または無機酸が有効であり、その具体例としては、燐酸、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、これらの部分塩、これらの部分エステル、これらのアンモニウム塩、これらのアミン塩などが挙げられる。
本発明のフィルムの塗布層には、架橋剤を含有することが、塗布層の耐久性および印刷層との接着性を向上するために好ましい。架橋剤樹脂としては、メラミン系、エポキシ系、オキサゾリン系樹脂が一般に用いられるが、塗布性、耐久接着性の点で、メラミン系樹脂、エポキシ樹脂が特に好ましい。メラミン系樹脂は、特に限定されるものではないが、メラミン、メラミンとホルムアルデヒドを縮合して得られるメチロール化メラミン誘導体、メチロール化メラミンに低級アルコールを反応させて部分的あるいは完全にエーテル化した化合物、およびこれらの混合物などを用いることができる。
また、メラミン系樹脂としては、単量体、あるいは2量体以上の多量体からなる縮合物のいずれであってもよく、あるいはこれらの混合物を用いてもよい。
エポキシ樹脂は、分子内にエポキシ基を含む化合物、そのプレポリマー及び硬化物である。代表的な例は、エピクロロヒドリンとビスフェノールAとの縮合物である。特に、低分子ポリオールのエピクロロヒドリンとの反応物は、水溶性に優れたエポキシ樹脂を与える。本発明で使用されるエポキシ樹脂は、必ずしも水溶性である必要はなく、水分散体型や溶剤溶解型であってもよい。
本発明で使用される塗布液は、安全衛生上、水を媒体とする塗布液であることが好ましいが、水溶性または水分散性樹脂の助剤として有機溶剤を含有していてもよいし、有機溶媒を媒体する塗布液であってもよい。水を主な媒体とする場合は、上記の化合物を界面活性剤などによって強制分散化した塗布液であってもよいが、自己分散型の塗布液が塗布剤の分散安定性の点から好ましい。
自己分散型塗布液は、前記の各化合物に親水性基を導入した塗布剤から調製される。例えば、ノニオン性基としては、水酸基、ポリエーテル、アニオン性基としては、スルホン酸、カルボン酸、リン酸およびそれらの塩、カチオン性基としては、四級アンモニウム塩の様なオニウム塩が挙げられる。化合物に親水性基を導入する方法としては、グラフト処理を含む各種の共重合反応を採用することができる。
上記の塗布剤の中では、アニオン性基を有する水溶性または水分散型の塗布剤が特に好ましい。アニオン性基の含有量の下限は、塗布剤に賦与する水溶性あるいは水分散性の観点から通常0.05重量%とされ、その上限は、特に制限されないが、ポリエステルの場合は、十分な塗膜強度を与えるに足りる高分子量のポリエステルを製造する観点から15重量%とされる。なお、アニオン性基の含有量とは、対イオンを含まないアニオン性基残基の化合物に対する割合を言う。
塗布方法としては、例えば、原崎勇次著、槙書店、1979年発行、「コーティング方式」に示される様な、リバースロールコーター、グラビアコーター、ロッドコーター、エアドクターコーターまたはこれら以外の塗布装置を使用することができる。
本発明における塗布層は、インラインコーティングにより設けられるのが好ましい。インラインコーティングとは、ポリステルフイルム製造の工程内で塗布を行う方法であり、具体的には、ポリエステルを溶融押し出ししてから二軸延伸後熱固定して巻き上げるまでの任意の段階で塗布を塗布を行う方法である。通常は、溶融・急冷して得られる実質的に非晶状態の未延伸シート、その後に長手方向(縦方向)に延伸された一軸延伸フィルム、熱固定前の二軸延伸フィルムの何れかに塗布する。これらの中では、一軸延伸フィルムに塗布した後に横方向に延伸する方法が優れている。斯かる方法によれば、製膜と塗布乾燥を同時に行うことができるために製造コスト上のメリットがあり、塗布後に延伸を行うために薄膜塗布が容易であり、塗布後に施される熱処理が他の方法では達成されない高温であるために塗膜とポリエステルフィルムが強固に密着する。
塗布層の厚さは、乾燥後の厚さとして、通常0.001〜10μm、好ましくは0.010〜5μm、さらに好ましくは0.015〜2μmである。塗布層の厚さが0.001μm未満の場合は、本発明の化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルムの基材に対する接着性が十分に改良されない。塗布層の厚さが10μmを超える場合は、塗布層が粘着剤の様な作用してロールに巻き上げたフィルム同士が相互に接着する、いわゆるブロッキングを生じやすくなる。
本発明の化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルムと基材との貼り合わせには、任意の接着剤を使用することができる。接着剤としては、例えば、ユリア樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、α−オレフィン樹脂接着剤、水性高分子とイソシアネートの混合物による接着剤、エポキシ系接着剤、溶液型酢酸ビニル樹脂系接着剤、エマルジョン型酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリルエマルジョン系接着剤、ホットメルト接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ポリウレタン系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、SBR系接着剤、変性ゴムエマルジョン系接着剤、エチレン共重合樹脂系接着剤、レゾルシン系接着剤、天然ゴム系接着剤、セルロース系接着剤、でんぷん質糊料、デキストリン等が挙げられる。
基材が木材の場合は、ユリア樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、α−オレフィン樹脂接着剤、水性高分子とイソシアネートの混合物による接着剤、エマルジョン型酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリルエマルジョン系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤、変性ゴムエマルジョン系接着剤、セルロース系接着剤が主に使用される。
ユリア樹脂系接着剤の市販品としては、例えば、三井東圧化学(株)製「ユーロイド310」、「ユーロイド320」、「ユーロイド701」、「ユーロイド755」、「ユーロイド730」等が挙げられる。メラミン樹脂系接着剤の市販品としては、例えば、三井東圧化学(株)製「ユーロイド350」、「ユーロイド775」、「ユーロイド781」、「ストラクトボンドC−1」、「ストラクトボンドC−10」(以上、メラミン・尿素樹脂)、三井東圧化学(株)製「ユーロイド883」、「ユーロイド811」(以上、メラミン・フェノール樹脂)等が挙げられる。
フェノール樹脂系接着剤の市販品としては、例えば、三井東圧化学(株)製「ユーロイドPL−261」、「ユーロイドPL−281」、「ユーロイドPL−211」、「ユーロイドPL−222」、コニシ(株)製「PR22」等が挙げられる。α−オレフィン樹脂接着剤の市販品としては、例えば、コニシ(株)製「SH2」、「SH3」、「SH5W」、「SH6」、「SH20」、「SH20L2」等が挙げられる。水性高分子とイソシアネートの混合物による接着剤の市販品としては、例えば、コニシ(株)製「CU1」、「CU5」、「CU51」等が挙げられる。
エポキシ系接着剤の市販品としては、例えば、積水化学工業(株)製「エスダイン3008」、「エスダイン3200」、「エスダイン3710」、「エスダイン3730」、「エスダイン3740」、「エスダイン3750」、「エスダイン3600」、「エスダイン3611」、「エスダイン3450」等が挙げられる。溶剤型酢酸ビニル樹脂系接着剤の市販品としては、例えば、積水化学工業(株)製「エスダイン1011」、「エスダイン1013」、「エスダイン1015」、「エスダイン1020」、「エスダイン1057」等が挙げられる。
エマルジョン型酢酸ビニル樹脂系接着剤の市販品としては、例えば、セメダイン(株)製「656」、「605」、「EM−65」、「EM−90」、「602(T)」、積水化学工業(株)製「エスダイン5100」、「エスダイン5165」、「エスダイン5200」、「エスダイン5300」、「エスダイン5301」、「エスダイン5320」、「エスダイン5400」、「エスダイン5403」、「エスダイン5405」、「エスダイン5406」、「エスダイン5408」、「エスダイン5410」、「エスダイン5440」、「エスダイン5500」、「エスダイン5700」、「エスダイン5800」、「エスダイン5803」、「エスダイン5815」、コニシ(株)製「CH2」、「CH2W」、「CH3」、「CH5」、「CH18」、「CH20」、「CH7」、「CH7L」、「CH27」、「CH1000」、「CH63」、「CH65」、「CH131」、「CH133」、「CH115」、「CX10」、「CX55」、「CH1500」、「CH1600」、「CH3000L」、「CH72」、「CH73」、「CH74」、「CH77」、「CH107硬化剤付」、「PTS(A/B)」、「CH7000/PTS7000」等が挙げられる。
アクリルエマルジョン系接着剤の市販品としては、例えば、セメダイン(株)製「EM−315」、「EM−370A・B」、「モルコーン685」、「EM−326」、「679」、「EM−702改」、コニシ(株)製「CEL10」、「CEL20」、「CEL22」、「CEL25N」、「CEL60」、「CEL63」、「CVC33」、「CVC36」、「CVC36F」、「CV3105シリーズ」、「SP65」、「SP85」、「SP200」、「SP210」、「SP220」、「SP281」、「SP285」、「SP290」、「SP291」、「SP3055」、「CN520」、「CZ100」、「CZ220」、「CE780」、「CE801」、「ネダボンドA」、「ネダボンドW1000」等が挙げられる。
クロロプレンゴム系接着剤の市販品としては、例えば、積水化学(株)製「エスダイン276AL」、「エスダイン276FS」、「エスダイン276M」、「エスダインSG202D」、「エスダイン278」、「エスダインSG2005E」、コニシ(株)製「G10」、「G11」、「G12」、「スーパーGエース」、「G17」、「G18」、「G19」、「G5000」、「G5800」、「GS5」、「GU55ブルー」、「GU68Fグリーン」、「G77」、「G78」、「ネダボンドG」、「スーパーGスプレー」、「GW150」等が挙げられる。
変性ゴムエマルジョン系接着剤の市販品としては、例えば、セメダイン(株)製「CL−5N」、「CL−7N」、コニシ(株)製「FL200」、「FL105S」、「HB2」、「HB10」等が挙げられる。レゾルシン系接着剤の市販品としては、例えば、コニシ(株)「KR15」等、セルロース系接着剤の市販品としては、例えば、コニシ(株)「工作用ボンド(K)」等が挙げられる。
以上説明した本発明によれば、焼却時に環境問題を生じることがなく、基材の色調による影響を受けることもなく、高意匠の絵柄模様の現出が可能で、かつ基材との接着性および印刷層の印刷性と密着性に優れ、実使用時の防汚性に優れる化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルムが提供することができ、本発明の工業的価値は非常に大きい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特記しない限り、実施例および比較例中の「部」は「重量部」、「%」は「重量%」を意味する。
(1)隠蔽度(透過濃度)
マクベス濃度計(TD−904型)を使用し、Gフィルター下の透過光濃度を測定した。この値が大きいほど隠蔽力が高いことを示す。
(2)表面固有抵抗(Ω/□)
横河・ヒューレット・パッカード社の内側電極50mm径、外側電極70mm径の同心円型電極である16008A(商品名)を23℃、50%RHの雰囲気下で試料に設置し、100Vの電圧を印加し、同社の高抵抗計である4329A(商品名)で試料の表面固有抵抗を測定した。
(3)色調
カラーアナライザー(東京電色(株)製「TCー1800MKII型」)を使用し、JIS Z−8722の方法に準じて、色調をL、a、bの値として測定した。
(4)化粧板適性(色変化)
表面が黒色の平面基材である合板に化粧シートを貼着して化粧板となし、化粧シートの表面に印刷された絵柄模様の色調変化を観察し、意匠性が保たれている場合を○、色調の変化が著しくて意匠性が低下した場合を×、その中間を△とした。
(5)接着性
合板と本発明のポリステルフイルムとの接着性を評価した。測定試料は、次の様にして作成する。先ず、合板上にウェットで110g/m2 量の接着剤を均一に塗布する。次いで、接着剤が塗布された合板上に、フィルムの評価する面が接着剤と向かい合う様にフィルムを載置して貼り合わせる。この試料をプレス機にて2kg/cm2 の圧力を加えながら1時間放置する。その後、試料を取り出し、室温で1日放置する。作成した試料を使用し、次の方法により接着性を評価した。
(5−1)手による剥離試験
手によって合板からフィルムを剥離して剥離界面を目視判定した。合板が層間剥離している場合を○、フィルムと接着剤の界面で剥離している場合を×、両者の混在する場合を△とした。
(5−2)高温クリープ剥離試験
フィルムに1インチ幅に切れ目を入れ、この切れ目からフィルムを部分的に剥離させた。その後、合板を水平にし、部分的に剥離したフィルムが垂直方向に垂れ下がる様にして合板を固定した。垂れ下がったフィルムの端に500gの荷重を掛け、60℃の乾熱風オーブン中に放置した。フィルムが合板から剥離した距離を1時間後に測定した。1時間後の剥離長さが2mm未満の場合を◎、2mm以上5mm未満の場合を○、5mm以上20mm未満の場合を△、20mm以上の場合を×とした。
接着剤としては、次に示す5種類を使用し、接着性の評価は、5種類の接着剤での評価結果の平均を採用した。
エマルジョン型酢酸ビニル樹脂系接着剤:セメダイン(株)製「605」
エマルジョン型酢酸ビニル樹脂系接着剤:コニシ(株)製「CH18」
アクリルエマルジョン系接着剤 :セメダイン(株)製「679」
アクリルエマルジョン系接着剤 :コニシ(株)製「CVC36」
ゴム系接着剤 :コニシ(株)製「G17」
(6)化粧板印刷表面の特性
フィルムの帯電防止塗布層の表面粗度に所定の印刷層を設け、(4)の接着性試験の場合と同様にして合板と貼り合せ、その特性を以下の項目にて評価した。
(6−1)印刷時のはじき
所定の印刷を行う際、フィルムの帯電による印刷斑を目視にて判定した。印刷斑が全く存在せず、均一な印刷が可能であった場合を○、若干の薄い印刷斑が見られたが、実用上問題ないレベルであったものを△、帯電に起因する印刷の抜けや斑が見られ、実用上支障があるレベルのものを×として評価した。
(6−2)印刷層の接着性
印刷層表面に切れ目(クロスカット)を入れ、ニチバン製粘着テープによる剥離試験を行った。すなわちクロスカット部に粘着テープを貼り付けて重さ2kg、直径15cmのローラーを用いて密着させ、その後手で剥離して、クロスカット100個の内剥がれた個数を数えて接着性を評価した。1箇所も剥離しない場合を○、10個以下の剥離が見られたものを△、10個を超える剥離が見られたものを×とした。×のものは実用上接着性が不十分である。
(6−3)表面の防汚性
得られた化粧板を、印刷面を内側にして通常の室内に同じ高さで置き、1ヶ月後の塵埃等による汚れの付着状態を比較した。汚れの付着が全く認められないものを○、表面固有抵抗値が本願発明の要件を満たさない比較例1の場合と比較し、汚れの付着が少なくなって防汚性の効果が認められたものを△、比較例1と同等またはそれ以下のものを×として評価した。
比較例1:
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール60部、酢酸カルシウムー水塩0.07部を反応器に採り、加熱昇温すると共にメタノールを留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に達せしめて実質的にエステル交換反応を終了した。
次に、正燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法にしたがって重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて最終的に280℃とし、一方、圧力を徐々に減じて最終的に0.05mmHgとした。4時間後に反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステル(A)を得た。ポリエステルの極限粘度は0.75であった。得られたポリエステル40部とルチル型二酸化チタン60部とを常法に従い二軸押出機中で溶融混合した後にチップ化してマスターバッチポリエステルチップ(B)を得た。
上記ポリエステルチップ(A)88部、ポリエステルチップ(B)12部を別々に180℃で5時間乾燥した後混合し、溶融押出機に供給して常法に従いシート状に溶融押出した後、急冷固化して無定形シートを得た。続いて縦方向に83℃で3.0倍した後テンターに導き、横方向に125℃で3.2倍延伸した後、215℃で熱処理して38μmの二軸配向ポリエステルフイルム(I)を得た。得られたポリエステルフイルム(I)の特性を表6に示す。化粧板適性の中では、接着性およびが防汚性不十分であった。
比較例2:
比較例1において、ポリエステルチップ(B)を製造する際に、ポリエステル(A)とルチル型二酸化チタン60部の他、黄色顔料としてアンスラキノン3.5部、カーボンブラック0.1部、酸化鉄2.0部を使用し、常法に従い二軸押出機中で溶融混合した後にチップ化してマスターバッチポリエステルチップ(C)を得、ポリエステルチップ(B)の代わりにポリエステルチップ(C)を使用した以外は、比較例1と同様にして二軸配向ポリエステルフイルム(II)を得た。得られたポリエステルフイルム(II)の特性を表に示す。化粧板適性の中では、接着性および防汚性が不十分であった。その他は良好であった。
比較例3:
比較例1において、ポリエステルチップ(B)の配合量を1部に変更した以外は、比較例1と同様にして二軸配向ポリエステルフイルム(III )を得た。得られたポリエステルフイルム(III )の特性を表6に示す。化粧板適性は接着性もそれ以外も不十分であった。
実施例1:
塗布層を設けた二軸延伸ポリエステルフィルムを作成した。塗設した塗布層とベースフイルムの組み合わせは表2に示すとおりであった。すなわち、比較例1において、縦方向の延伸の後、横延伸前の段階で、フィルムの両面に塗布層1を設けた。塗布層1の組成は表3に示すとおりであった。すなわち、塗布層1は、塗布原料Aと塗布原料Dと塗布原料Fとを乾燥固形分の比率で40/20/40になる様に配合し、塗布した。乾燥後の膜厚は0.1μmであった。得られた塗布フィルムの特性を表6に示す。化粧板特性は、接着性、防汚性共に良好であった。
実施例2〜8および17、18:
実施例1と同様にして塗布フィルムを作成した。ただし、ベースフイルムは比較例1に記載のポリエステルフィルム(I)を使用し、塗布層の組成は表3のとおりとし、それぞれ表1に示した塗布層を設けた。得られた塗布フィルムの特性を表6に示す。化粧板特性は、接着性も含めて良好であった。
実施例9〜16:
実施例1と同様にして塗布フィルムを作成した。ただし、ベースフイルムは比較例3に記載のポリエステルフィルム(II)を使用し、塗布層の組成は表3のとおりとし、それぞれ表1に示した塗布層を設けた。得られた塗布フィルムの特性を表6に示す。化粧板特性は、接着性も含めて良好であった。
比較例4:
実施例1と同様の塗布層を設けた事以外は比較例3と同様にして、表1に示したように二軸配向ポリエステルフイルムを得た。得られたポリエステルフイルムの特性を表6に示す。塗布層を有するため、接着性、防汚性は得られたが、フィルムの色調及び隠蔽度が満足されないため、印刷色及び色調変化の点で不十分であった。
比較例5〜7:
実施例1と同様にして塗布フィルムを作成した。ただし、ベースフイルムは比較例1に記載のポリエステルフィルム(I)を使用し、塗布層の組成は表3のとおりとし、それぞれ表1に示した塗布層を設けた。得られた塗布フィルムの特性を表6に示す。化粧板の特性は、接着性に関するものは良好であったが、帯電による印刷のはじきと防汚性に関しては劣るものであった。
実施例19〜21:
実施例1と同様にして塗布フィルムを作成した。ただし、ベースフイルムは比較例1に記載のポリエステルフィルム(I)を使用し、塗布層の組成は表3のとおりとし、それぞれ表2に示した塗布層を設けた。表2におけるA面を印刷面とした。得られた塗布フィルムの特性を表6に示す。化粧板特性は、接着性、防汚性いずれも良好であった。
Figure 2007118224
Figure 2007118224
Figure 2007118224
Figure 2007118224
Figure 2007118224
Figure 2007118224
本発明のフィルムは、例えば、化粧板や化粧シート用のフィルムとして好適に利用することができる。

Claims (4)

  1. 基材の表面に少なくともフィルム層と絵柄印刷層とを順次に配置してなる化粧板の前記フィルム層に使用されるポリエステルフィルムであって、当該ポリエステルフィルムの透過濃度が0.1〜5.0であり、表面固有抵抗値が1×10〜1×1012Ω/□の範囲であることを特徴とする化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム。
  2. 少なくとも片面に、帯電防止剤を0.01〜30重量%含有する塗布層を有し、当該塗布層表面の表面固有抵抗値が1×10〜1×1012Ω/□の範囲であることを特徴とする請求項1記載の化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム。
  3. 帯電防止剤がカチオン系であることを特徴とする請求項2記載の化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム。
  4. 塗布層が、(a)主鎖にピロリジウム環を有するポリマー、(b)ポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタンおよび含塩素系ポリマーから選ばれる少なくとも1種のポリマー、並びに(c)メラミン系またはエポキシ系の架橋剤の少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項2または3記載の化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム。
JP2005309854A 2005-10-25 2005-10-25 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム Pending JP2007118224A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005309854A JP2007118224A (ja) 2005-10-25 2005-10-25 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005309854A JP2007118224A (ja) 2005-10-25 2005-10-25 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007118224A true JP2007118224A (ja) 2007-05-17

Family

ID=38142602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005309854A Pending JP2007118224A (ja) 2005-10-25 2005-10-25 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007118224A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175931A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Mitsubishi Polyester Film Copp 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム
JP2008255184A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 表面保護フィルム用ポリエステルフィルムおよび光学部材表面保護用ポリエステルフィルム
JP2008255177A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 帯電防止性フィルム
JP2010215738A (ja) * 2009-03-14 2010-09-30 Mitsubishi Plastics Inc 帯電防止性絵柄印刷用ポリエステルフィルム
JP2012232582A (ja) * 2011-04-20 2012-11-29 Mitsubishi Plastics Inc 積層ポリエステルフィルム
JPWO2021182150A1 (ja) * 2020-03-09 2021-09-16

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0931398A (ja) * 1995-07-24 1997-02-04 Teijin Ltd 易接着性水性塗剤及びこれを塗布したポリエステルフィルム
JPH10278204A (ja) * 1997-04-01 1998-10-20 Diafoil Co Ltd 離型フィルム
JPH10286922A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Diafoil Co Ltd 離型フィルム
JPH1110816A (ja) * 1997-06-25 1999-01-19 Mitsubishi Kagaku Polyester Film Kk 化粧シートおよび化粧板
JP2001239632A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Toyobo Co Ltd 白色ポリエステル積層フィルム、並びにそれを用いた磁気カードおよびicカード
JP2003292654A (ja) * 2002-04-04 2003-10-15 Teijin Dupont Films Japan Ltd 帯電防止性積層ポリエステルフィルム
JP2004217722A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Mitsubishi Polyester Film Copp 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0931398A (ja) * 1995-07-24 1997-02-04 Teijin Ltd 易接着性水性塗剤及びこれを塗布したポリエステルフィルム
JPH10278204A (ja) * 1997-04-01 1998-10-20 Diafoil Co Ltd 離型フィルム
JPH10286922A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Diafoil Co Ltd 離型フィルム
JPH1110816A (ja) * 1997-06-25 1999-01-19 Mitsubishi Kagaku Polyester Film Kk 化粧シートおよび化粧板
JP2001239632A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Toyobo Co Ltd 白色ポリエステル積層フィルム、並びにそれを用いた磁気カードおよびicカード
JP2003292654A (ja) * 2002-04-04 2003-10-15 Teijin Dupont Films Japan Ltd 帯電防止性積層ポリエステルフィルム
JP2004217722A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Mitsubishi Polyester Film Copp 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175931A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Mitsubishi Polyester Film Copp 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム
JP2008255184A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 表面保護フィルム用ポリエステルフィルムおよび光学部材表面保護用ポリエステルフィルム
JP2008255177A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 帯電防止性フィルム
JP2010215738A (ja) * 2009-03-14 2010-09-30 Mitsubishi Plastics Inc 帯電防止性絵柄印刷用ポリエステルフィルム
JP2012232582A (ja) * 2011-04-20 2012-11-29 Mitsubishi Plastics Inc 積層ポリエステルフィルム
JPWO2021182150A1 (ja) * 2020-03-09 2021-09-16
WO2021182150A1 (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 東洋紡株式会社 白色易接着性ポリエステルフィルム
JP7164046B2 (ja) 2020-03-09 2022-11-01 東洋紡株式会社 白色易接着性ポリエステルフィルム
CN115298027A (zh) * 2020-03-09 2022-11-04 东洋纺株式会社 白色易粘接性聚酯膜
CN115298027B (zh) * 2020-03-09 2024-01-12 东洋纺株式会社 白色易粘接性聚酯膜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100577870B1 (ko) 열가소성 적층 필름
JP4130964B2 (ja) 塗布フィルム
JP5510452B2 (ja) 積層フィルム
JP5009463B2 (ja) 塗布フィルム
JP2007118224A (ja) 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム
US5932320A (en) Polyester film for decorative plate or decorative sheet
JP2003301057A (ja) 光学用易接着ポリエステルフィルム
JP2011094125A (ja) コーティング用組成物および積層フィルム
JPH11348211A (ja) 積層熱可塑性フィルム
JP2003053907A (ja) 塗布フィルム
JP2003136641A (ja) 帯電防止フィルム
JP2010215738A (ja) 帯電防止性絵柄印刷用ポリエステルフィルム
JP5431708B2 (ja) 帯電防止性積層ポリエステルフィルム
JP5575089B2 (ja) 塗布フィルム
JP2002011788A (ja) 貼り合わせ用ポリエステルフィルム
KR100341571B1 (ko) 금속접착이 용이한 도포층을 갖는 폴리에스테르 필름 및 이로부터 제조된 금속증착필름
JPH08198989A (ja) 積層ポリエステルフィルム及び昇華型感熱転写材
JPH10128934A (ja) 化粧板または化粧シート用ポリエステルフイルム
JP2007021862A (ja) 易接着フィルム
JP2007175931A (ja) 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム
JP4297988B2 (ja) ダブリング仕様化粧板用フィルム
JP4441198B2 (ja) 感光性材料
JP2009073058A (ja) ゴム用離型ポリエステルフィルム
JP3777725B2 (ja) Uvインキ印刷用易接着フィルム
JPH08118572A (ja) 積層ポリエステルフィルム及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20080424

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081017

A977 Report on retrieval

Effective date: 20101026

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20101122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110412