JP2007175931A - 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム - Google Patents
化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007175931A JP2007175931A JP2005374812A JP2005374812A JP2007175931A JP 2007175931 A JP2007175931 A JP 2007175931A JP 2005374812 A JP2005374812 A JP 2005374812A JP 2005374812 A JP2005374812 A JP 2005374812A JP 2007175931 A JP2007175931 A JP 2007175931A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyester
- decorative
- layer
- polyester film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】 基材の表面に少なくともフィルム層と絵柄印刷層とを順次配置してなる化粧板の前記フィルム層に使用されるポリエステルフィルムであって、透過濃度が0.1〜5.0であり、表面固有抵抗値が1×108〜1×1013Ω/□の範囲であることを特徴とする化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
本発明で言うポリエステルとは、ジカルボン酸とジオールまたはヒドロキシカルボン酸から重縮合によって得られるエステル基を含むポリマーを指す。ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げられ、ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、ヒドロキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸などが挙げられる。
マクベス濃度計(TD−904型)を使用し、Gフィルター下の透過濃度を測定した。この値が大きいほど隠蔽性が高いことを示す。
中心線平均粗さRa(μm)をもって平均粗さとした。そして、(株)小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を使用し、次のようにしてRaを求めた。すなわちフィルム断面曲線から、その中心線の方向に基準長さL(2.5mm)の部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をx軸、縦倍率の方向をy軸として、粗さ曲線y=f(x)で表した際、次式で与えられた値を[μm]で表す。
横河・ヒューレット・パッカード社の内側電極50mm径、外側電極70mm径の同心円型電極である16008A(商品名)を23℃、50%RHの雰囲気下で試料に設置し、100Vの電圧を印加し、同社の高抵抗計である4329A(商品名)で試料の表面固有抵抗を測定した。
カラーアナライザー(東京電色(株)製「TCー1800MKII型」)を使用し、JIS Z−8722の方法に準じて、色調をL、a、bの値として測定した。
化粧板印刷表面の特性
得られた化粧板を、印刷面を内側にして通常の室内に同じ高さで置き、1ヶ月後の塵埃等による汚れの付着状態を比較した。汚れの付着が全く認められないものを○、表面固有抵抗値が本願発明の要件を満たさない比較例1の場合と比較し、汚れの付着が少なくなって防汚性の効果が認められたものを△、比較例1と同等またはそれ以下のものを×として評価した。
幅12.5mmのフィルムに張力100gをかけ、プラスチック製ピンの間を100往復させた後の巻き姿を観察し、次の3ランクに分けて評価した。
○(良好):全く巻き乱れがない
△(普通):端部がわずかに不揃いとなる
×(不良):端部が不揃いとなる
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール60部、酢酸カルシウムー水塩0.07部を反応器に採り、加熱昇温すると共にメタノールを留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に達せしめて実質的にエステル交換反応を終了した。
次に、正燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法にしたがって重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて最終的に280℃とし、一方、圧力を徐々に減じて最終的に0.05mmHgとした。4時間後に反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステルチップ(I)を得た。ポリエステル(I)の極限粘度は0.75であった。得られたポリエステル40部とルチル型二酸化チタン60部の他、黄色顔料としてアンスラキノン3.5部、カーボンブラック0.1部、酸化鉄2.0部を使用し、常法に従い二軸押出機中で溶融混合した後にチップ化してマスターバッチポリエステルチップ(II)を得た。ポリエステルチップ(II)の極限粘度は0.50であった。
上記ポリエステルチップ(I)88部、ポリエステルチップ(II)12部を別々に180℃で5時間乾燥した後混合し、溶融押出機に供給して常法に従い2軸押出機中で溶融混合した後にチップ化して、ポリエステルチップ(III)を得た。ポリエステルチップ(III)の極限粘度は0.70であった。
ポリエステルチップ(III)の製造過程において、ポリエステルチップ(I)、マスターバッチポリエステルチップ(II)のほかに、平均粒径0.5μmの不定形シリカ粒子を0.2重量%、帯電防止剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:C=12)を1.2重量%、分子量8000のポリエチレングリコールを1.0重量%含むポリエチレンテレフタレート
ポリエステルAの製造過程において、帯電防止剤を0.005重量%、分子量8000のポリエチレングリコールを1.0重量%含むポリエチレンテレフタレート
ポリエステルAの製造過程において、平均粒径0.5μmの不定形シリカ粒子を0.05重量%、帯電防止剤を1.0重量%、分子量8000のポリエチレングリコールを1.0重量%含むポリエチレンテレフタレート
ポリエステルAの製造過程において、平均粒径0.5μmの不定形シリカ粒子を0.2重量%、分子量8000のポリエチレングリコールを1.0重量%含有するポリエチレンテレフタレート
ポリエステルAの製造過程において、ポリエステルチップ(I)のみを使用したこと以外は、ポリエステルAと同様のポリエチレンテレフタレート
ポリエステルAの製造過程において、ポリエステルチップ(II)のみを使用したこと以外は、ポリエステルAと同様のポリエチレンテレフタレート
ポリエステルAおよびBを使用し、A/B/Aの層構成となるようにダイス内で積層し、290℃で口金からシート状に押出して冷却ドラム上で急冷し、3層構造の無配向シートを得た。得られた無配向シートを長さ方向で85℃で3.7倍、幅方向に95℃で4.0倍延伸した後、230℃で2秒間熱処理を行い二軸配向積層ポリエステルフィルムを得た。得られた積層フィルムは、5μm/40μm/5μmの厚み構成を有するものであった。積層フィルムの物性および、特性の測定結果を下記表2に示すが、当該積層フィルムは、良好な帯電防止性を示す好ましい積層フィルムであった。
実施例1において、ポリエステルA、Bを使用し、A/Bの層構成となるようにダイス内で積層した以外は、実施例1.と同様にして、厚み構成5μm/45μmの2層構造からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた積層フィルムの物性および、特性の測定結果を表2に示すが、当該積層フィルムは、良好な帯電防止性を示し、また、表裏の粗度が異なる特徴を有する有用な積層フィルムであった。
実施例1において、ポリエステルA、B、Cを使用し、A/B/Cの層構成となるようにダイス内で積層した以外は、実施例1.と同様にして、厚み構成5μm/40μm/5μmの3層構造からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた積層フィルムの物性および、特性の測定結果を表2に示すが、当該積層フィルムは、良好な帯電防止性を示し、また、表裏の粗度が異なる特徴を有する有用な積層フィルムであった。
実施例1においてポリエステルAのみを使用した意外は、実施例1と同様にして50μm厚みの単層の二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの物性および、特性の測定結果を表3に示すが、実施例1と同等のものであったが、ポリエステルフィルムを得るためのコストは実施例1よりも高くなってしまい、この点ではやや不利である。
実施例4において、ポリエステルBのみを使用した意外は、実施例4と同様にして50μm厚みの単層の二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの物性および、特性の測定結果を下記表3に示すが、当該フィルムは帯電防止性において、実施例4に劣る単層フィルムであった。
実施例1において、ポリエステルB、Dを使用し、D/B/Dの層構成となるようにダイス内で積層した以外は、実施例1.同様にして、厚み構成5μm/40μm/5μmの3層構造からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた積層フィルムの物性および、特性の測定結果を表3に示すが、当該積層フィルムは、走行性、防汚性において実施例1.と比較し劣る積層フィルムであった。
実施例4において、ポリエステルEのみを使用した意外は、実施例4.と同様にして50μm厚みの単層の二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの物性および、特性の測定結果を表3に示すが、当該フィルムにおいて仕上がり時に基材の色相の影響を受けやすい化粧用単層フィルムであり、品質として満足の得られるものではなかった。
実施例4において、ポリエステルFのみを使用した意外は、実施例4と同様にして50μm厚みの単層の二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの物性および、特性の測定結果を表3に示すが、フィルムへの添加量が多く、フィルムの強度が下がり、製造工程内で破断が多発し、歩留が悪くなった。
Claims (1)
- 基材の表面に少なくともフィルム層と絵柄印刷層とを順次配置してなる化粧板の前記フィルム層に使用されるポリエステルフィルムであって、透過濃度が0.1〜5.0であり、表面固有抵抗値が1×108〜1×1013Ω/□の範囲であることを特徴とする化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005374812A JP2007175931A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005374812A JP2007175931A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007175931A true JP2007175931A (ja) | 2007-07-12 |
Family
ID=38301607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005374812A Pending JP2007175931A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007175931A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012223984A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Mitsubishi Plastics Inc | 積層ポリエステルフィルム |
US10763004B2 (en) | 2014-03-12 | 2020-09-01 | 3M Innovative Properties Company | Conductive polymeric material |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0931398A (ja) * | 1995-07-24 | 1997-02-04 | Teijin Ltd | 易接着性水性塗剤及びこれを塗布したポリエステルフィルム |
JPH10128934A (ja) * | 1996-10-29 | 1998-05-19 | Diafoil Co Ltd | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフイルム |
JPH1110816A (ja) * | 1997-06-25 | 1999-01-19 | Mitsubishi Kagaku Polyester Film Kk | 化粧シートおよび化粧板 |
JP2001239632A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-09-04 | Toyobo Co Ltd | 白色ポリエステル積層フィルム、並びにそれを用いた磁気カードおよびicカード |
JP2003292654A (ja) * | 2002-04-04 | 2003-10-15 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 帯電防止性積層ポリエステルフィルム |
JP2004091619A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Toray Ind Inc | 印刷・成形加工用ポリエステルフィルム |
JP2004217722A (ja) * | 2003-01-10 | 2004-08-05 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム |
JP2007118224A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム |
-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005374812A patent/JP2007175931A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0931398A (ja) * | 1995-07-24 | 1997-02-04 | Teijin Ltd | 易接着性水性塗剤及びこれを塗布したポリエステルフィルム |
JPH10128934A (ja) * | 1996-10-29 | 1998-05-19 | Diafoil Co Ltd | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフイルム |
JPH1110816A (ja) * | 1997-06-25 | 1999-01-19 | Mitsubishi Kagaku Polyester Film Kk | 化粧シートおよび化粧板 |
JP2001239632A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-09-04 | Toyobo Co Ltd | 白色ポリエステル積層フィルム、並びにそれを用いた磁気カードおよびicカード |
JP2003292654A (ja) * | 2002-04-04 | 2003-10-15 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 帯電防止性積層ポリエステルフィルム |
JP2004091619A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Toray Ind Inc | 印刷・成形加工用ポリエステルフィルム |
JP2004217722A (ja) * | 2003-01-10 | 2004-08-05 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム |
JP2007118224A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012223984A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Mitsubishi Plastics Inc | 積層ポリエステルフィルム |
US10763004B2 (en) | 2014-03-12 | 2020-09-01 | 3M Innovative Properties Company | Conductive polymeric material |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101276992B1 (ko) | 폴리에스테르 적층 필름 및 전사박 | |
US7364800B2 (en) | Biaxially oriented polyester film with adhesion-promoting coating | |
JP2007237720A (ja) | 光学用積層ポリエステルフィルム | |
KR20040067890A (ko) | 다층 투명이축배향 폴리에스테르 필름, 그 제조방법 및용도 | |
KR20040067917A (ko) | 산소차단성이 개선된 폴리(m-크실렌아디프아미드) 함유외층을 갖는 폴리에스테르 필름, 그 제조방법 및 용도 | |
JP2001122988A (ja) | 貼合せ用ポリエステルフィルム | |
JP2003291291A (ja) | 離型フィルム用ポリエステルフィルム | |
JP2000117900A (ja) | 離型フィルム | |
JP2004091619A (ja) | 印刷・成形加工用ポリエステルフィルム | |
JP2007175931A (ja) | 化粧板または化粧シート用ポリエステルフィルム | |
JP2010066301A (ja) | 光拡散シート用積層ポリエステルフィルム | |
JP4610224B2 (ja) | キャスト法によるプラスチックフィルム製造用支持体フィルム | |
JP4791864B2 (ja) | 積層化粧シート | |
JP4765567B2 (ja) | 転写箔用貼り合わせフィルムおよびそれを用いた転写箔 | |
JP2008221559A (ja) | 金属板被覆用積層ポリエステルフィルム | |
JPH11227139A (ja) | 化粧板または化粧シート用着色顔料含有積層ポリエステルフイルム | |
JP2002011788A (ja) | 貼り合わせ用ポリエステルフィルム | |
JP2546336B2 (ja) | ポリエステルフィルム及びその製造方法 | |
JP5506847B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2011098529A (ja) | ハードコートフィルム | |
JP2005290332A (ja) | フィルムロール | |
JP3296022B2 (ja) | 白色フィルム | |
JP2006069119A (ja) | キャスト法によるプラスチックフィルム製造用支持体フィルム | |
JP2006015675A (ja) | 建築材料用積層ポリエステルフィルム | |
JP2011167872A (ja) | 貼合せ加飾材ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110412 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |