JP2007060619A - 画像処理装置、画像圧縮方法、画像圧縮プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像圧縮方法、画像圧縮プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】出力画像の画質の劣化を極力抑え、高い圧縮率を実現する画像処理装置、画像圧縮方法、画像圧縮プログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像処理装置であって、前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手段と、前記原稿種判定手段の判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手段とを有することにより、出力画像の画質の劣化を抑え、高い圧縮率を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データを圧縮符号化する画像処理装置、画像圧縮方法、画像圧縮プログラム、画像圧縮プログラムを記録した記録媒体に関する。
一般に、画像データのサイズは大きいため、画像データを圧縮符号化することでそのサイズを小さくする技術が数多く従来から提案されている。画像データのサイズを小さくすることで、ハードウェア資源を有効に利用することができるとともに、例えば画像データを転送するネットワークの負荷を抑えることができるなどの利点がある。
例えば、特許文献1には、カラー原稿かモノクロ原稿かを判別し、その結果により圧縮方法を変化させる内容が開示されている。また、特許文献2、特許文献3には、カラー原稿かモノクロ原稿かを判別し、その結果により紙への印刷手段を変更する内容が開示されている。さらに、特許文献4には、カラー原稿かモノクロ原稿かを判別し、また写真を含むかどうかも判別し、その結果により紙への印刷手段を変更する内容が開示されている。そして、特許文献5には、カラー原稿かモノクロ原稿かを判別し、その結果により紙への印刷手段を変更する内容が開示されている。
特許文献6には、プレスキャン時に、原稿の種類、特に絵柄が銀塩写真であるのか網点写真であるのか、あるいは両方が含まれているのかを判定し、その判定結果に基づいて色補正係数群を切り替えて、最適な色補正を行う内容が開示されている。また、特許文献7、8には、送信相手によって、画像形式を変える内容が開示されている。
特許文献9には、カラー原稿か白黒原稿かで送信形式を変える内容が開示されている。また、原稿種判定で複写原稿であるときに追跡パターンを印字しない内容が開示されている。
特許第2791314号公報 特公平6−14213号公報 特開2002−10094号公報 特開平10−155076号公報 特開平8−65530号公報 特開平06−197218号公報 特開2001−358950号公報 特開2000−232589号公報 特開平09−247419号公報 特開2003−264694号公報 特開2002−368986号公報 特許第3193086号公報 特開2003−259115号公報 特開2000−324338号公報
しかしながら、特許文献1の場合、モノクロであっても、写真を含むか否かで適する圧縮方法は違う。例えば、写真を含まないモノクロ画像は二値化を行いMMR圧縮符号化すると、画質をあまり落とさず圧縮効率がよいが、写真を含む場合は写真部に細かいノイズがのり、画質が大幅に低下する。また、特許文献2乃至5は、圧縮効率が考慮されていない。
JPEGファイル等の非可逆圧縮を行うような圧縮は圧縮率が非常に高く小さなファイルを作ることが可能である。このJPEGは、絵柄に対して有効であるが、文字画像のように2値的な画像に対し、文字のエッヂがぼけてしまい文字の判読性が低下する。
そのため、特許文献11や特許文献12のように、1つのファイルに2枚の圧縮の高い多値画像データと可逆圧縮の解像度の高い2値データを持ち、2枚の多値画像データを解像度の高い2値データ(文字領域)で選択的に画像を切り換え、文字のエッヂを2値の解像で出力することにより、文字の解像度は高いまま、圧縮の高い画像ファイルを作成することが可能である。
しかし、モノクロで文字のみの原稿である場合、2枚の多値画像データは不要であるため、圧縮効率が低下してしまう。モノクロで文字のみの原稿では二値化を行い、FAXなどで用いるMMR圧縮をすると圧縮効率がよく、画質も良好である。しかし、MMR圧縮はカラー原稿では色がなくなってしまい、実用的でない。また、二値化の際に写真部分がノイズ状になることもあり、この場合には圧縮率も悪化する。
本発明はこのような問題点に鑑み、圧縮画像の画質の劣化を極力抑え、高い圧縮率を実現する画像処理装置、画像圧縮方法、画像圧縮プログラム、画像圧縮プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像処理装置であって、前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手段と、前記原稿種判定手段の判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手段とを有することを特徴とする。
前記の画像処理装置において、前記原稿種判定手段は、文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿か否かを判定する手段と、有彩原稿であるか否かを判定する手段とを有する構成としてもよい。
前記の画像処理装置は、前記画像データの解像度を変換する解像度変換手段と、前記原稿種判定手段の判定結果に基づき、前記画像データを二値画像データまたは多値画像データに分離する分離手段と、前記二値画像データを圧縮符号化する二値画像圧縮手段と、
前記多値画像データを圧縮符号化する多値画像圧縮手段と、前記二値画像圧縮手段または多値画像圧縮手段で圧縮された画像データを合成して圧縮画像データとする画像ファイル合成手段とを有する構成としてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像処理装置であって、前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手段と、前記原稿種判定手段の判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手段とを有し、かつ、前記画像圧縮手段が、入力画像を複数のレイヤーに分離する手段と、前記分離された複数のレイヤーをそれぞれ圧縮符号化する手段を有する第1の画像圧縮手段と、入力画像から二値画像を生成する手段と、前記二値画像を圧縮符号化する手段を有する第2の画像圧縮手段とを備えることを特徴とする。
前記の画像処理装置において、前記原稿種判定手段は、前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する第2の判定手段とを有し、文字のみあるいは線画のみを含む原稿と判定され、かつ有彩原稿でないと判定される場合には、前記第2の画像圧縮手段により前記画像データの圧縮符号化を行い、それ以外の場合には、前記第1の画像圧縮手段により前記画像データの圧縮符号化を行う構成としてもよい。
前記の画像処理装置は、前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する前記第1の判定手段と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する前記第2の判定手段との少なくとも一方が、原稿の種類を予め設定するための選択入力をユーザに要求する手段を有する構成としてもよい。
前記の画像処理装置は、前記画像データの解像度を変換する解像度変換手段をさらに備える構成としてもよい。
前記の画像処理装置において、前記画像圧縮手段は、前記画像データの色差を略ゼロとする色差成分削除手段をさらに有する構成としてもよい。
前記の画像処理装置は、前記画像データから黒文字を抽出する黒文字抽出手段をさらに有する構成としてもよい。
前記の画像処理装置において、前記原稿が無彩原稿であり、かつ文字または線画以外を含まない場合、前記圧縮画像データは、二値画像データを含み、多値画像データを含まないことを特徴とする。
前記の画像処理装置において、前記原稿が無彩原稿であり、かつ文字や線画以外を含む場合、前記圧縮画像データは、色差成分を除去した多値画像を含むことを特徴とする。
前記の画像処理装置において、前記原稿が有彩原稿の場合、文字や線画以外を含むか否かに応じて多値画像データの解像度を変化させる構成としてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像処理方法は、原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像圧縮方法であって、前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手順と、前記原稿種判定手順での判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手順とを有することを特徴とする。
前記の画像処理方法において、前記原稿種判定手順は、前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含むか否かを判定する手順と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する手順とを有する構成としてもよい。
前記の画像処理方法は、前記画像データの解像度を変換する解像度変換手順と、前記原稿種判定手順の判定結果に基づき、前記画像データを二値画像データまたは多値画像データに分離する分離手順と、前記二値画像データを圧縮符号化する二値画像圧縮手順と、前記多値画像データを圧縮符号化する多値画像圧縮手順と、前記二値画像圧縮手順または多値画像圧縮手順で圧縮された画像データを合成して圧縮画像データとする画像ファイル合成手順とを有する構成としてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像処理方法は、原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像処理方法であって、前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手順と、前記原稿種判定手順の判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手順とを有し、かつ、前記画像圧縮手順が、入力画像を複数のレイヤーに分離する手順と、前記分離された複数のレイヤーをそれぞれ圧縮符号化する手順を有する第1の画像圧縮手順と、入力画像から二値画像を生成する手順と、前記二値画像を圧縮符号化する手順を有する第2の画像圧縮手順とを有することを特徴とする。
前記の画像処理方法において、前記原稿種判定手順は、前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する第1の判定手順と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する第2の判定手順とを有し、文字のみあるいは線画のみを含む原稿と判定され、かつ有彩原稿でないと判定される場合には、前記第2の画像圧縮手順により前記画像データの圧縮符号化を行い、それ以外の場合には、前記第1の画像圧縮手順により前記画像データの圧縮符号化を行う構成としてもよい。
前記の画像処理方法は、前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する前記第1の判定手順と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する前記第2の判定手順との少なくとも一方が、原稿の種類を予め設定するための選択入力をユーザに要求する手順を有する構成としてもよい。
前記の画像処理方法は、前記画像データの解像度を変換する解像度変換手順をさらに備える構成としてもよい。
前記の画像処理方法において、前記画像圧縮手順は、前記画像データの色差を略ゼロとする色差成分削除手順をさらに有する構成としてもよい。
前記の画像処理方法は、前記画像データから黒文字を抽出する黒文字抽出手順をさらに有する構成としてもよい。
前記の画像処理方法において、前記原稿が無彩原稿であり、かつ文字または線画以外を含まない場合、前記圧縮画像データは、二値画像データを含み、多値画像データを含まないことを特徴とする。
前記の画像処理方法において、前記原稿が無彩原稿であり、かつ文字や線画以外を含む場合、前記圧縮画像データは、色差成分を除去した多値画像を含むことを特徴とする。
前記の画像処理方法において、前記原稿が有彩原稿の場合、文字や線画以外を含むか否かに応じて多値画像データの解像度を変化させる構成としてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記の画像圧縮方法をコンピュータで実行させるための画像圧縮プログラムを提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記の画像圧縮プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供する。
本発明によれば、圧縮画像の画質の劣化を極力抑え、高い圧縮率を実現する画像処理装置、画像圧縮方法、画像圧縮プログラム、画像圧縮プログラムを記録した記録媒体を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。以下の説明において、画像データ、二値画像データ、多値画像データの「データ」を省略して単に画像、二値画像、多値画像と表現することもある。
まず、本発明の一実施形態における処理の概要について説明する。図1は、高圧縮画像ファイルの構成を示す図である。図1には、原稿201と、背景画像202と、二値画像203と、前景画像204とが示されている。
原画201は、原稿に描かれた画像を示している。この原画201には、文字205、206と、画像207とが示されている。文字205の「AB」は、黒文字とする。文字206の「123」は、黒以外で記された文字であるとする。今の場合、赤で記された文字とする。画像207は、人の形のカラー画像であり、線画ではないものとする。
この原稿をスキャナで読み込んだ画像処理装置は、読み込まれた原画201を背景画像202と、二値画像203と、前景画像204に分離する。
背景画像202は、原画201から線画や文字以外の画像だけ取り出した画像である。二値画像203は、文字または線画の形状を取り出した画像である。形状だけ分かればよいので、この画像は二値画像で十分である。形状208は、文字205に対応し、形状209は、文字206に対応する。
前景画像204は、二値画像203で示される形状の色を示す画像である。色210は、「AB」の色を表すもので、この場合、黒である。色211は、「123」の色を表すもので、今の場合、赤である。この前景画像204と二値画像203とのAND演算をすると、原画201の文字205、206が得られる。
原画201を上述したように分離したそれぞれの画像に対し圧縮が行われる。それぞれの画像に行われる圧縮方法は、圧縮方法の特性と各画像の特性により定められる。
写真等の画像や、単に色などの画像である背景画像202と、前景画像204は、JPEGで圧縮される。二値画像203は、MMRで圧縮される。
このようにして圧縮された3つの画像は、合成されて1つの高圧縮画像ファイルとなるが、原画をそのまま電子化したデータ量よりはるかに小さいものとなる。
以上が高圧縮画像ファイルの構成となっている。次に、図2に示されるような単なる黒文字だけの原画を高圧縮画像ファイルとする場合を考える。図2には、原画211と、背景画像212と、二値画像213と、前景画像214が示されている。
原画には文字210が示されている。文字210は、「あいう」という黒文字である。この場合、3つの画像に分けたとすると、背景画像212は、何もない画像となる。二値画像210は、原画211そのままの画像となる。前景画像214は、黒を示す色215を有する画像となる。
このように、背景画像212と前景画像214とが実質的に意味のない情報となっている場合、背景画像212と前景画像214は不要である。従って、原画211等の画像は、上記2つの画像を持たない高圧縮画像ファイルとすると、さらにデータ量を小さくすることができる。
上述した処理を行うためには、原画に含まれるものが、文字や線画そしてカラーであるかどうかを判断し、適切な圧縮方法で圧縮符号化する必要がある。
次に、本実施形態における画像処理装置の構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るデジタル式のカラー画像処理装置(以下、画像処理装置と記す)の構成を示すブロック図である。図3には、原稿10と、スキャナ11と、スキャナ補正部12と、圧縮処理部13と、コントローラ14と、NIC(Network Interface Controller)15と、HDD16と、伸長処理部17と、プリンタ補正部18と、プロッタ19と、コピー画像20と、汎用バス21とが示されている。
また、図1には、画像処理装置とNIC15を介して接続された外部PC端末30も示されている。
画像処理装置が複写機として動作する場合、スキャナ11は原稿10から画像データを読み取り、当該画像データ(アナログ信号)をデジタルデータ(600dpi)に変換して出力する。
スキャナ補正部12は、後述するように、スキャナで読み取った画像データ(デジタルデータ)について、画像領域を文字・線画や写真などに分類や、原画の地肌画像を除去するなどの画像処理を行う。
圧縮処理部13は、スキャナ補正後のYMCBk各8bit画像データを圧縮処理して、汎用バスにデータを送出する。圧縮後の画像データは汎用バス21を通って、コントローラ14に送られる。コントローラ14は図示しない半導体メモリを持ち、送られたデータを蓄積するようになっている。蓄積データには、書誌情報として画像サイズや読み取った原稿の種類も記録する。
なお、ここでは画像データに対し圧縮を行うとしたが、汎用バス21の帯域が十分に広く、蓄積するHDD16の容量が大きければ、非圧縮の状態でデータを扱っても良い。次に、コントローラ14は、HDD16の画像データを、汎用バス21を介して伸張処理部17に送出する。
伸張処理部17は圧縮処理されていた画像データを元のYMCK各8bitデータに伸張し、プリンタ補正部18に送出する。プリンタ補正部18では、γ補正処理、中間調処理などが行われ、プロッタの明暗特性の補正処理や階調数変換処理を行う。ここでの階調数変換処理では、誤差拡散やディザ処理を用いて各色8bitから2bitへと画像データの変換を行う。
プロッタ19はレーザビーム書き込みプロセスを用いた転写紙印字ユニットで、2bitの画像データを感光体に潜像として描画し、トナーによる作像/転写処理後、転写紙にコピー画像20を形成する。
ネットワークを介してPCなどに画像データを配信する配信スキャナとして動作する場合は、画像データは汎用バス21を通って、コントローラ14に送られる。コントローラ14では、色変換処理、フォーマット処理などが行われる。階調処理では配信スキャナ動作時のモードに従った階調変換処理を行う。フォーマット処理では、JPEGやTIFF形式への汎用画像フォーマット変換などを行う。その後、画像データはNIC15を介して外部PC端末30に配信される。
また、ネットワークを介して、PCなどからプリントアウトするプリンタとして動作する場合、NIC15から入力されるデータから、画像及びプリント指示するコマンドを解析し、画像データとして、印刷できる状態にビットマップ展開して、展開したデータを圧縮してデータを蓄積する。蓄積されたデータは随時大容量の記憶装置であるHDD16に書き込まれる。画像データを蓄積する時に、後述する書誌情報もHDD16も書き込まれる。
一般にデジタル画像処理装置においては、原稿をスキャナにより読み取り、画像データをデジタルデータに変換するとともに、原画の画像領域(像域)を、異なる特徴を有する領域に分類(像域分離)する。注目画素がそのいずれの領域に属するものか、判定された結果に従い、画像データに対して種々の画像処理を行う。これにより、出力画像の画像品質を向上させることができる。
スキャナ補正部12について、図4を用いて詳細に説明する。このスキャナ補正部12は、スキャナ11から入力した画像データimg(反射率リニア)に基づき、像域分離を行う。本実施例は、特許文献13で用いられている像域分離で、黒文字エッヂ領域、色エッヂ文字領域、その他(写真領域)の3つの領域に分離する。像域分離することにより、画像データに像域分離信号(黒エッヂ文字領域、色エッヂ文字領域、写真領域)が画素毎に付与される。
図4に示されるスキャナ補正部12には、像域分離部41と、スキャナγ部42と、フィルタ処理部43と、色補正処理部44と、文字γ部45と、原稿種別判定部46とが示されている。このうち、像域分離部41は、分離手段に対応し、その処理は分離手順に対応する。
スキャナγ部42では、画像データを反射率リニアから濃度リニアのデータに変換する。フィルタ処理部43では、像域分離信号によりフィルタ処理を切り換える。具体的に文字領域(黒エッヂ文字と色エッヂ文字)では判読性を重視して鮮鋭化処理を行う。写真領域では、画像データ内の急峻な濃度変化をエッヂ量として、エッヂ量に応じて平滑化処理や鮮鋭化処理を行う。急峻なエッヂを鮮鋭化するのは、絵の中の文字を判読しやすくするためである。
色補正処理部44における色補正は、黒エッヂ文字領域以外で、R,G,Bデータを一次濃度マスキング法等でC,M,Yデータに変換する。画像データの色再現を向上させるために、C,M,Yデータの共通部分をUCR(加色除去)処理してBkデータを生成し、C,M,Y,Bkデータを出力する。ここで、黒エッヂ文字領域は、スキャナのRGB読み取り位置ずれで原稿の黒文字が色付いたり、プロッタのYMCKのプリンタする時の重ね位置ずれがあると判読性がよくないので、黒文字領域のみ輝度に相当する信号でBk単色データ(C,M,Yは、プリントアウトしてないデータ)にて出力する。
文字γ部45では、文字部のコントラストを良くするために、色文字と黒文字に対してγを立たせている。原稿種別判定部46では、特許文献14に記載のある原稿判定ブロックを用いる。この原稿種別判定部46は、原稿種判定手段に対応し、その処理は原稿種判定手順に対応する。
具体的には、文字あり原稿判定は特許文献14における段落番号0023-0025、有彩原稿判定は段落番号0026-0027、印画紙写真判定は段落番号0028、印刷写真判定は段落番号0029-0031に記載の方法を用いる。
上述した文字あり原稿、有彩原稿、印画紙写真、印刷写真の4つの特徴量で、図5に示される表の4種類の原稿種判定を行う。この判定結果は画像を蓄積する際に書誌情報(後述する識別用フラグ1、フラグ2に相当する)として記録する。
図5に示されるカラー原稿とは、写真やグラフが入ったカラー原稿を意味する。例えば、カラーのカタログ等の原稿が該当する。文字のみ原稿とは、文字のみのカラー原稿を意味する。例えば、色文字が使われている写真やグラフのない原稿が該当する。
グレー原稿は、写真やグラフが入ったグレー、もしくは白黒画像を意味する。例えば、新聞等の原稿が該当する。黒文字のみ原稿とは、文字のみのグレー、もしくは白黒画像を意味する。例えば、写真やグラフがない文字のみの報告書などが該当する。
次に横軸に記されている各判定について説明する。有彩原稿判定とは、原画がカラーであるかどうかの判定である。文字あり原稿判定とは、原画に文字が含まれるかどうかの判定である。印画紙写真判定とは、原画に印画紙写真(銀鉛写真)が含まれるかどうかの判定である。印刷写真判定とは、原画に印刷写真(網点画像)が含まれるかどうかの判定である。複写原稿やインクジェット原稿などの絵柄は階調処理が施されており、印画紙写真か印刷写真原稿のどちらかに分類される。
この判定により、文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿か否かの判定と、有彩原稿であるか否かを判定することが可能となる。
図5に示される表の「あり」「なし」「−」「どちらかあり」は、対応する判定結果を示すものである。「あり」は、対応する判定項目の原稿であることを示し、「なし」は、その原稿ではないことを示す。「−」は、判定結果が処理に影響を与えないので、特に判定の必要のないことを示す。「どちらかあり」は、印画紙写真または印刷写真のいずれかにかに対応する原稿であることを示す。
画像処理装置は、この表に従い、原稿種の判定を行う。次に、図6を用いてプリンタ補正部について説明する。プリンタ補正部18は、図6に示すように、圧縮処理部13および伸張処理部17を経た画像データに対して、プロッタの周波数特性に応じてγ補正を行うプリンタγ部50と、ディザ処理・誤差拡散処理などの量子化を行い、階調補正を行う中間調処理部51と、画像データ内の急峻な濃度変化をエッヂ量として検出する量検出部52とを有する。
プリンタγ部50は、プロッタの周波数特性に応じて処理を行う。中間調処理部51は、プロッタの階調特性やエッヂ量に応じて、ディザ処理等の量子化を行う。量子化処理をする際に黒文字信号(後述する黒文字抽出の処理)を行って、黒文字のコントラスト強調することも可能である。このことにより、文字の判読性が向上する。
次に、図7を用いてコントローラ14について説明する。コントローラ14は図7に示すように、ページメモリ61、圧縮伸張処理部62、出力フォーマット変換部63、入力フォーマット変換部64、データi/f部65からなる。
コントローラ14において、画像データを外部機器に出力するデータの流れについて説明する。
圧縮伸張処理部62は、ページメモリ61にあった圧縮処理されていた画像データを元の各色8bitデータに伸張し、出力フォーマット変換部63に出力する。出力フォーット変換部63では、C,M,Y,BkデータをRGBデータに色変換を行うと同時に、JPEGやTIFF形式への汎用画像フォーマット変換などを行う。データi/f部65では、出力フォーマット変換部63のデータをNIC15に出力する。
次に、外部PC端末30などの外部機器からの画像データをプロッタに出力するデータの流れを説明する。外部から指示するコマンドは図示せぬCPUがコマンドを解析し、ページメモリ61に書き込む。データi/f部65は、画像データを入力フォーマット変換部64で、ビットマップデータに展開して、圧縮伸張処理部62で圧縮を行い、ページメモリ61に書き込む。なお、展開される入力フォーマットデータは、JPEGやTIFFの自然画像である。
次に、図8乃至12を用いて出力フォーマット変換部63について説明する。図8は、出力フォーマット変換部63の基本構成を示すものである。図9は、原稿がカラー/文字のみ原稿と判断された場合の出力フォーマット変換部63におけるデータの流れを示す図である。図10は、原稿が黒文字のみ原稿と判断された場合の出力フォーマット変換部63におけるデータの流れを示す図である。図11は、原稿がグレー原稿と判断された場合の出力フォーマット変換部63におけるデータの流れを示す図である。図12は、図8に黒文字抽出部を加えた構成を示す図である。以下の説明で、図9乃至12において、図8で説明した符号の説明は省略する。
図8について説明する。出力フォーマット変換部63は、色変換部71と、解像度変換部72と、TIFFフォーマット生成部73と、JPEGフォーマット生成部74と、圧縮フォーマット生成部75と、データi/f部76とからなる。圧縮フォーマット生成部75は、画像圧縮手段に対応し、その処理は、画像圧縮手順に対応する。
色変換部71では、YMCBkデータをRGBデータにデータ変換を行う。RGBに変換された画像データを解像度変換部72は、300dpi、200dpiなどの画素密度変換を行う。本実施例では300dpiで変換した場合の画素密度で説明する。
解像度変換された画像データは、TIFFフォーマット生成部73、JPEGフォーマット生成部74、圧縮フォーマット生成部75により、それぞれ各フォーマットに変換される。データi/f部76では、NIC15に出力すべきフォーマットにして出力する。
圧縮フォーマット生成部75は、二値化部81と、解像度変換部A83と、解像度変換部B84と、色差成分削除部82と、背景画像生成部85と、前景画像生成部86と、画像ファイル合成部89と、二値画像圧縮部88と、多値画像圧縮部87とからなる。
このうち、解像度変換部A83と解像度変換部B84は、解像度変換手段に対応し、その処理は解像度変換手順に対応する。また、二値画像圧縮部88は、二値画像圧縮手段に対応し、その処理は二値画像圧縮手順に対応する。多値画像圧縮部87は、多値画像圧縮手段に対応し、その処理は多値画像圧縮手順に対応する。画像ファイル合成部89は、画像ファイル合成手段に対応し、その処理は、画像ファイル合成手順に対応する。色差成分削除部82は、色差成分削除手段に対応し、その処理は色差成分削除手順に対応する。
この圧縮フォーマット生成部75は、図5で説明した原稿種別判定部46の判定結果を用いて圧縮方法を変更する。圧縮方法の選択は例えば図13で示すようになる。
図13は、各原稿に対する出力画像と、各解像度変換部で変換されるかどうかを示す図である。この図に示される出力画像の「二値」、「背景」、「前景」は、それぞれ二値画像、背景画像、前景画像が出力されることを示している。また解像度変換部A、Bの「通る」、「通らない」は、それぞれ対応する解像度変換部で変換される、変換されない、を示している。
なお、原稿が無彩原稿であり、かつ文字または線画以外を含まない場合は、黒文字のみ原稿となる。また、原稿が無彩原稿であり、かつ文字や線画以外を含む場合は、グレー原稿となる。
図8の説明に戻る。二値化部81は、画像濃度の明暗を基本として文字領域と非文字領域を分割する二値データを出力する。また、二値化は、上記スキャナ補正部の説明において示した画素ごとに付与された像域分離信号を利用して行われる。すなわち、二値化部81は、黒エッヂ文字領域と、色エッヂ文字領域を黒画素、他を白画素とした二値画像を生成する。この生成処理で文字以外は全て白画素となる。
なお、生成処理で黒画素になるのは、文字の周辺部だけであるが、例えば黒画素で囲まれた白画素領域を抽出し、その領域を黒画素で埋めれば文字内部も黒画素になるのでそのようにしてもよい。
二値画像圧縮部88では、可逆変換であるMMR圧縮を行う。蓄積データの書誌情報に黒文字のみ原稿と記されている場合には、図9に示されるように、文字画像と背景画像は生成されず、二値画像のみが画像ファイル合成部に送られる。
黒文字のみ原稿は、背景が白、文字が黒文字の原稿のみが分類される。本実施形態では二値画像での文字部分の解像度を保障しているため、二値画像のみで画像を表現しても、ほとんど悪影響がなく、かつデータ量を削減できる。
解像度変換部A83と、解像度変換部B84では、入力画像の解像度を低くする。例えば、蓄積データの書誌情報にカラー原稿と記されている場合には、150dpi程度に解像度を低くする。更に背景画像生成部85は、二値化部81で文字領域の画像データを白に相当する定数に書き換え、非可逆圧縮のJPEG圧縮を行う。
さらに前景画像生成部86も、背景領域の画像データを定数に書き換え、非可逆圧縮のJPEG圧縮を行う。背景画像における文字領域を定数にするのは、定数にすることで圧縮率が向上するからである。前景画像における背景領域を定数にするのも圧縮率の向上のためである。
解像度変換部A83と解像度変換部B84とを2つ設けることにより、前景画像と背景画像で異なった解像度を選択することが可能となる。例えば、文字画像は背景画像ほど解像度を必要としないため75dpi程度でも構わない。
蓄積データの書誌情報に文字のみ原稿と記されている場合には、背景画像と前景画像の両方を75dpiに解像度変換し、非可逆圧縮のJPEG圧縮を行う。文字のみ原稿の場合に解像度をカラー原稿より落とすのは、文字部分の解像度を上記二値画像の解像度によって保証しているため、前景画像と背景画像の解像度を落としても合成後の画像に対して悪影響が少ないからである。
それに加え、解像度を落とすことで上記カラー原稿の圧縮方法よりもデータ量を小さくすることできる。なお、カラー原稿、文字原稿の出力フォーマット変換部のデータの流れは図10に示してある。図10には、各解像度変換部と背景画像生成部85、前景画像生成部86を画像データが通ることが示されている。
蓄積データの書誌情報にグレー原稿と記されている場合には、解像度変換に加えて、色差成分削除部82で画像の色情報を完全な濃度値のみにする処理を行う。ここで言う濃度値とは色空間で言うところのYCbCr空間のYのみという意味である。この処理によって、色差成分(CbとCr)は、ほぼゼロとなりデータ量をさらに小さくすることができる。
本実施例では、前景画像と背景画像の解像度を落とすことによって、データ量を小さくしたが、画像の解像度変換以外に、画像の階調数(色数)を減らすなど、画像品質に関わる情報を削減することによってファイルサイズを小さくしても良い。なお、この場合のデータの流れについては図11に示す。
図8乃至図11における画像ファイル合成部89では、蓄積データの書誌情報が黒文字のみ原稿である場合には、二値化部81の出力(MMR)のみを出力画像とする。グレー原稿、文字のみ原稿、カラー原稿の場合は、二値化部81の出力(MMR)、背景画像生成部85の出力(JPEG)、前景画像生成部86の出力(JPEG)を1つのファイルに合成する。これらの出力ファイル形式は、汎用フォーマット(PDF(登録商標)ファイルなど)を用いても構わない。
なお、写真を含む原稿に関しては、二値画像を2種類出力して都合4枚の画像を合成する形態にしてもかまわない。2種類目の二値画像を文字二値画像と表現することとする。この場合の出力フォーマット変換部の構成は図12に示されるように黒文字抽出部90が追加された形になる。黒文字抽出部90は、二値化部81からの出力から黒文字を抽出し、二値画像圧縮部88に画像データを出力する。この黒文字抽出部90は、黒文字抽出手段に対応し、その処理は黒文字抽出手順に対応する。
また、この場合の高圧縮画像ファイルの構成は、図14に示されるものとなる。図14には、図1で説明した構成に加え、文字二値画像221が追加されたものとなる。図1で説明したように、文字205は、黒文字であるので、二値画像203ではなく新たな文字二値画像221で表現されることとなる。この文字二値画像221は、MMRで圧縮される。
上述した黒文字だけからなる二値画像を出力して合成すれば、印刷時に黒トナーで印刷されるので黒い文字がくっきりと紙上に表現される。黒文字かどうかの判断は、例えば、文字二値画像における黒画素に相当する原画像上の画素値を取得し、これが非常に黒に近ければ、その画素を黒文字だけからなる二値画像に黒画素としてプロットし、代わりに文字二値画像での当該画素を白に置き換える作業を図12の黒文字抽出部90で行えばよい。
次に、入力フォーマット変換部64(図7参照)を、図15を用いて説明する。入力フォーマット変換部64は、TIFFフォーマット展開部102と、JPEGフォーマット展開部103と、圧縮フォーマット展開部101と、出力選択部104とで構成される。
このうち、TIFFフォーマット展開部102と、JPEGフォーマット展開部103と、圧縮フォーマット展開部101は、各フォーマットをビットマップに展開する機能を有する。出力選択部104は3つのフォーマットのうちのひとつを選択して出力と同時にRGBデータをYMCBkにデータを変換する。
入力された画像データがTIFFフォーマットであれば、TIFFフォーマット展開部102にてビットマップデータに展開される。JPEGフォーマットであれば、JPEGフォーマット展開部103にてビットマップデータに展開される。さらに、圧縮フォーマットであれば、圧縮フォーマット展開部101にてビットマップデータに展開される。
この圧縮フォーマット展開部101について説明する。圧縮フォーマット展開部101は、画像ファイル展開部105と、二値画像展開部106と、背景画像展開部107と、前景画像展開部108と、画像ファイル合成部109とで構成される。
画像ファイル展開部105では、圧縮フォーマット生成部75(図8参照)が生成したファイルの中の3つファイルを後段の二値画像展開部106と、背景画像展開部107、前景画像展開部108とにそれぞれ対応した画像データを出力する。
二値画像展開部106は、MMRを伸張してビットマップに展開する。背景画像展開部107は背景画像のJPEGをビットマップに展開する。前景画像展開部108では前景画像のJPEGをビットマップに展開する。
展開された3つのビットマップデータは、画像ファイル合成部109にて1枚のビットマップデータに合成される。画像ファイル合成部109は、二値画像展開部106の出力が文字領域であれば、文字画像展開部108の出力である画像データを出力し、二値画像展開部106の出力が非文字領域であれば、背景画像展開部107の出力である画像データを出力する。このことにより1枚の画像を生成する。文字と非文字の解像度は二値画像の解像度となる。
次に、図16を用いて本発明の他の実施形態に係る画像処理装置の構成例について説明する。上述したような処理を実現するソフトウェアを記録した記録媒体を、コンピュータに読み込ませることでそのソフトウェアを実行することも可能である。
図16は、その場合の画像処理装置の構成例を示す。図16には、CPU401と、メモリ402と、ハードディスク403と、入力装置404と、CD−ROMドライブ405と、ディスプレイ406と、NIC(ネットワークインタフェースカード)408とが示されている。
CD−ROMなどの記録媒体407には、本実施形態の処理機能や処理手順を実現させるためのプログラムが記録されている。また、処理対象の原稿は、例えば入力装置404を通してハードディスク403などに格納されているか、スキャナ(図示せず)から読み込むようにしてもよい。
CPU401は、記録媒体407から上記した処理機能、手順を実現するプログラムを読み出し実行し、画像処理の結果をハードディスク403に保存し、必要に応じてディスプレイ406に出力したり、NIC408を介して外部に送信する。
次に、図17乃至図19を用いて、本発明の他の実施形態について説明する。
上述したように、本実施形態の画像処理装置においても、図8乃至図12で説明した圧縮フォーマット生成部75は、図5で説明した原稿種別判定部46からの判定結果に応じて適切な圧縮方式を設定する。この圧縮方式の設定は、例えば図17で示すように行われる。
図17は、原稿種設定を説明するための図である。原稿種別判定部46は、の判定結果により、原稿が有彩原稿であるか、または無彩原稿であるかが判定されると共に、原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿(文字のみ原稿)であるか、または写真やグラフなどを含む原稿(写真原稿)であるかが判定される。
図17に示すように、原稿が有彩原稿であり、かつ文字または線画以外を含まない場合には、圧縮フォーマット生成部75は、カラー圧縮方式を設定する。原稿が無彩原稿であり、かつ文字または線画以外を含まない場合には、黒文字のみ原稿となり、圧縮フォーマット生成部75は、二値圧縮方式を設定する。また、原稿が無彩原稿であり、かつ文字や線画以外を含む場合には、グレー原稿となり、圧縮フォーマット生成部75は、カラー圧縮方式を設定する。原稿が有彩原稿であり、かつ文字や線画以外を含む場合には、圧縮フォーマット生成部75は、カラー圧縮方式を設定する。
また、本実施形態の画像処理装置では、出力画像の画質の劣化を極力抑えるため、適切な圧縮方式を選択するため、入力画像(原画像)を複数のレイヤーに分離し、分離された各レイヤーをそれぞれ圧縮符号化する方式を用いる。
入力画像を2レイヤーに分離して、分離された各レイヤーをそれぞれ圧縮符号化するには、例えば、特開2005−012768号公報に記載された分離方式を用いることができる。また、入力画像を3レイヤーに分離して、分離された各レイヤーをそれぞれ圧縮符号化するには、例えば、特開2005−338902号公報に記載された分離方式を用いることができる。また、入力画像を4レイヤーに分離して、分離された各レイヤーをそれぞれ圧縮符号化するには、例えば、特願2005−024188に記載された分離方式を用いることができる。
図18及び図19は、本実施形態に係る画像圧縮方法の処理手順を説明するためのフロー図である。この処理手順は、例えば、図16に示した画像処理装置(汎用コンピュータ)を用いて実行することができる。
図18の処理手順において、CPU401は、まず、スキャナ(図示なし)を用いて圧縮対象の原稿を画像として読み込む(S01)。この入力画像は、原稿の色情報を損なわないため、原稿の種類に係らずカラー画像とする。次に、読み込んだ画像を画像処理装置(コンピュータ)のメモリに転送する(S02)。以下の手順はコンピュータ内部で実行される。
ステップS02に続いてステップS03において、CPU401は、原稿が無彩色原稿が有彩色であるか否かを判定する。原稿が無彩色である場合、CPU401は識別用フラグ1をOFFにする(S04)。原稿が有彩色である場合、CPU401は識別用フラグ1をONにする(S05)。この判定には、前述した実施形態において用いた判定方法を用いることができる。
次に、ステップS06において、CPU401は、原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する。文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿である場合、CPU401は識別用フラグ2をOFFにする(S07)。文字または線画以外を含む原稿である場合、CPU401は識別用フラグ2をONにする(S08)。
次に、ステップS09において、CPU401は、識別用フラグ1と識別用フラグ2がともにOFFであるか否かを判定する。
識別用フラグ1と識別用フラグ2がともにOFFである場合、原稿は無彩色であり、かつ文字のみ、あるいは文字と線画のみを含むと判定したことになる。CPU401は、この場合、画像データを二値化する処理を行い(S10)、二値画像を圧縮符号化する(S11)。
一方、識別用フラグ1と識別用フラグ2の少なくとも一方がONである場合、図19のステップS21に進む。
図19の処理手順のステップS21において、CPU401は、原画像のレイヤー分離処理を行う。このレイヤー分離処理には、いくつかの方式が考えられる。上述したように、特開2005−012768号公報や特開2005−338902号公報に記載された分離方式を用いることもできる。この実施形態においては、特願2005−024188に記載された分離方式(以下、レイヤー分離方式1と呼ぶ)を用いる。すなわち、レイヤー分離方式1を用いて、入力画像(原画像)を、前景を表すカラー画像(以下、前景画像と呼ぶ)、背景を表すカラー画像(以下、背景画像と呼ぶ)、黒文字を表す二値画像(以下、黒文字画像)、表示画像データを画素ごとに選択する二値画像(以下、文字画像と呼ぶ)の4レイヤーに分離する。
ステップS21に続いてステップS22において、CPU401は、識別用フラグ2がONであるか否かを判別する。
識別用フラグ2がOFFの場合、この画像は写真を含む画像である。上述したレイヤー分離方式1を用いた場合、前景画像や背景画像の解像度をあまり低い解像度に低下させると、写真の再現性が低下する。そこで、CPU401は、多値画像の解像度をやや高めの解像度1に設定する(S23)。
一方、識別用フラグ2がONの場合、この画像は写真を含まない画像である。レイヤー分離方式1を用いた場合、文字や線画の解像度は黒文字画像や文字画像に依存し、背景画像や前景画像はそれらの色を表すことになる。この場合、文字や線画の色はあまり高い解像度を必要としないため、CPU401は、多値画像の解像度をやや低めの解像度2に設定する(S24)。すなわち、解像度2<解像度1とする。解像度を低くすれば、処理結果である出力画像のファイルサイズはより小さくなる。
次に、ステップS25において、CPU401は、識別用フラグ1がONであるか否かを判別する。
識別用フラグ1がOFFの場合、この画像は無彩画像である。背景画像や前景画像に残存する色差は必要ないので、画像データの色差を略ゼロにする処理を行う(S26)。この処理を行うことで、背景画像や前景画像はグレー画像となり、出力画像のファイルサイズは小さくなる。一方、識別用フラグ1がONの場合、特別な処理は行わない。
続いてステップS27において、CPU401は、前景画像、背景画像、黒文字画像、文字画像をそれぞれ圧縮符号化する(S27)。この場合、前景画像と背景画像の圧縮にはJPEG圧縮を用い、黒文字画像と文字画像の圧縮にはMMR圧縮を用いるとよい。
ステップS27に続いてステップS28において、CPU401は、それぞれ圧縮されたレイヤー(4枚の画像)を1つの画像ファイルに合成する(S28)。
ステップS11又はステップS28に続いてステップS29において、CPU401は、上記の画像処理の結果を画像圧縮の結果として出力する(S29)。必要に応じて、CPU401は、画像処理の結果をディスプレイ406に出力したり、NIC408を介して外部に送信する。
以上の処理手順によれば、写真を含む原稿画像や、二値画像で表現できない原稿画像を圧縮する場合、レイヤー分割を用いた圧縮符号化方式を用いることにより、出力画像の画質の低下を抑制しながら圧縮することができる。一方、二値画像で十分表現できる画像の場合には、二値画像として圧縮符号化することにより、出力画像のファイルサイズを小さくできる。上述した画像処理方法によれば、原稿の種別に応じて圧縮方式を切り替えることにより、単一の圧縮方式を用いる方法よりも効果的な圧縮を行うことが可能となる。
図18と図19の処理手順では、原稿が有彩かどうかの判定、及び原稿が写真などを含むかどうかの判定をCPUが自動的に行っている。これに限らず、ユーザに原稿種設定を手動で指定させることも可能である。この場合、図18の処理手順中、ステップS03−S05と、ステップS06−S08を、ユーザに原稿種設定を指定させる処理に変更すればよい。
図20は、原稿種設定の選択をユーザの入力に応じて行う場合の表示例を示す。原稿種設定に必要な指定項目を含む表示画面を表示し、ユーザの入力に応じて原稿種設定の選択を行う。例えば、図20(a)は、この表示画面を複合機(MFP)のオペレーションパネルに表示する場合を示す。原稿種設定の表示画面300には、「有彩色原稿」であるか、「無彩色原稿」であるかを選択したり、「文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿」であるか、「写真などを含む原稿」であるかを選択するための複数の指定項目ボタン302が含まれている。ユーザが選択したい指定項目ボタン302をタッチすれば、その表示が反転表示される。表示画面300に表示された通りに原稿種設定を選択する場合、ユーザは確定ボタン303(OK)をタッチすればよい。原稿種設定を取り消す場合、ユーザは取消しボタン304(キャンセル)をタッチする。ユーザの選択入力に応じて、CPUは、上述のような識別用フラグ1と識別フラグ2のON/OFFを設定する処理を行えばよい。
また、図20(b)は、上記の表示画面を汎用コンピュータの表示装置に表示する場合を示す。同様に、原稿種設定の表示画面310には、「有彩色原稿」であるか、「無彩色原稿」であるかを選択したり、「文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿」であるか、「写真などを含む原稿」であるかを選択するための複数の指定項目箇所312が含まれている。ユーザが選択したい指定項目箇所312をクリックすれば、その表示が反転表示される。表示画面310に表示された通りに原稿種設定を選択する場合、ユーザは確定キー313(OK)をクリックすればよい。原稿種設定を取り消す場合、ユーザは取消しキー304(キャンセル)をクリックする。ユーザの選択入力に応じて、CPUは、上述のような識別用フラグ1と識別フラグ2のON/OFFを設定する処理を行えばよい。
また、上述のレイヤー分割を用いた圧縮方式を用いるか、二値画像として圧縮する方式を用いるかをユーザに直接指定させてもよいが、ユーザが圧縮方式をどのように切り替えるべきか分からない場合が予想される。図20に示した表示画面のように、一般的なユーザでも理解し易い指定項目を用いることにより、原稿の種別により効果的な圧縮方式を選択させることができる。
高圧縮画像ファイルの構成を示す図である。 黒文字だけの原画の場合の高圧縮画像ファイルの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 スキャナ補正部を示す図である。 原稿種判定を示す図である。 プリンタ補正部を示す図である。 コントローラを示す図である。 出力フォーマット変換部の構成(その1)を示す図である。 出力フォーマット変換部の構成(その2)を示す図である。 出力フォーマット変換部の構成(その3)を示す図である。 出力フォーマット変換部の構成(その4)を示す図である。 出力フォーマット変換部の構成(その5)を示す図である。 出力画像と各解像度変換部で変換されるかどうかを示す図である。 文字二値画像が追加された高圧縮画像ファイルの構成を示す図である。 入力フォーマット変換部を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 原稿種設定を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る画像圧縮方法の前半部の処理手順を説明するためのフロー図である。 図18の画像圧縮方法の後半部の処理手順を説明するためのフロー図である。 原稿種設定の選択をユーザの入力に応じて行う場合の表示例を示す図である。
符号の説明
10 原稿
11 スキャナ
12 スキャナ補正部
13 圧縮処理部
14 コントローラ
15 NIC
16 HDD
17 伸長処理部
18 プリンタ補正部
19 プロッタ
20 コピー画像
41 像域分離部
42 スキャナγ部
43 フィルタ処理部
44 色補正処理部
45 文字γ部
46 原稿種別判定部
50 プリンタγ部
51 中間処理部
52 エッヂ量検出部
61 ページメモリ
62 圧縮伸長処理部
63 出力フォーマット変換部
64 入力フォーマット変換部
65 データi/f部
71 色変換部
72 解像度処理部
73 TIFFフォーマット生成部
74 JPEGフォーマット生成部
75 圧縮フォーマット生成部
76 データI/F部
81 二値化部
82 色差成分削除部
83 解像度変換部A
84 解像度変換部B
85 背景画像生成部
86 文字画像生成部
87 多値画像圧縮部
88 二値画像圧縮部
89 画像ファイル合成部
90 黒文字抽出部
102 TIFFフォーマット展開部
103 JPEGフォーマット展開部
104 出力選択部
105 画像ファイル展開部
106 二値画像展開部
107 背景画像展開部
108 前景画像展開部
109 画像ファイル合成部
201、211 原画
202、212 背景画像
203、213 二値画像
204、214 前景画像
205、206、210 文字
207 画像
208、209 形状
210、211、215 色
221 文字二値画像
401 CPU
402 メモリ
403 ハードディスク
404 入力装置
405 CD−ROMドライブ
406 ディスプレイ
407 記録媒体
408 NIC

Claims (26)

  1. 原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手段と、
    前記原稿種判定手段の判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記原稿種判定手段は、
    前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含むか否かを判定する手段と、
    前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像データの解像度を変換する解像度変換手段と、
    前記原稿種判定手段の判定結果に基づき、前記画像データを二値画像データまたは多値画像データに分離する分離手段と、
    前記二値画像データを圧縮符号化する二値画像圧縮手段と、
    前記多値画像データを圧縮符号化する多値画像圧縮手段と、
    前記二値画像圧縮手段または多値画像圧縮手段で圧縮された画像データを合成して圧縮画像データとする画像ファイル合成手段と
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像処理装置であって、前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手段と、前記原稿種判定手段の判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手段とを有し、かつ、前記画像圧縮手段は、
    入力画像を複数のレイヤーに分離する手段と、前記分離された複数のレイヤーをそれぞれ圧縮符号化する手段を有する第1の画像圧縮手段と、
    入力画像から二値画像を生成する手段と、前記二値画像を圧縮符号化する手段を有する第2の画像圧縮手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記原稿種判定手段は、前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する第2の判定手段とを有し、文字のみあるいは線画のみを含む原稿と判定され、かつ有彩原稿でないと判定される場合には、前記第2の画像圧縮手段により前記画像データの圧縮符号化を行い、それ以外の場合には、前記第1の画像圧縮手段により前記画像データの圧縮符号化を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する前記第1の判定手段と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する前記第2の判定手段との少なくとも一方が、原稿の種類を予め設定するための選択入力をユーザに要求する手段を有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像データの解像度を変換する解像度変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像圧縮手段は、前記画像データの色差を略ゼロとする色差成分削除手段をさらに有することを特徴とする請求項1または4に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像データから黒文字を抽出する黒文字抽出手段をさらに有することを特徴とする請求項1または4に記載の画像処理装置。
  10. 前記原稿が無彩原稿であり、かつ文字または線画以外を含まない場合、前記圧縮画像データは、二値画像データを含み、多値画像データを含まないことを特徴とする請求項1また4に記載の画像処理装置。
  11. 前記原稿が無彩原稿であり、かつ文字や線画以外を含む場合、前記圧縮画像データは、色差成分を除去した多値画像を含むことを特徴とする請求項1または4に記載の画像処理装置。
  12. 前記原稿が有彩原稿の場合、文字や線画以外を含むか否かに応じて多値画像データの解像度を変化させることを特徴とする請求項1または4に記載の画像処理装置。
  13. 原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像圧縮方法であって、
    前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手順と、
    前記原稿種判定手順での判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手順と
    を有することを特徴とする画像圧縮方法。
  14. 前記原稿種判定手順は、
    前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含むか否かを判定する手順と、
    前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する手順と
    を有することを特徴とする請求項13に記載の画像圧縮方法。
  15. 前記画像データの解像度を変換する解像度変換手順と、
    前記原稿種判定手順の判定結果に基づき、前記画像データを二値画像データまたは多値画像データに分離する分離手順と、
    前記二値画像データを圧縮符号化する二値画像圧縮手順と、
    前記多値画像データを圧縮符号化する多値画像圧縮手順と、
    前記二値画像圧縮手順または多値画像圧縮手順で圧縮された画像データを合成して圧縮画像データとする画像ファイル合成手順と
    を有することを特徴とする請求項13または14に記載の画像圧縮方法。
  16. 原稿を電子化した画像データを圧縮し、圧縮画像データを生成する画像処理方法であって、前記画像データから原稿の種類を判定する原稿種判定手順と、前記原稿種判定手順の判定結果に基づき、前記画像データを圧縮符号化する画像圧縮手順とを有し、かつ、前記画像圧縮手順は、
    入力画像を複数のレイヤーに分離する手順と、前記分離された複数のレイヤーをそれぞれ圧縮符号化する手順を有する第1の画像圧縮手順と、
    入力画像から二値画像を生成する手順と、前記二値画像を圧縮符号化する手順を有する第2の画像圧縮手順と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  17. 前記原稿種判定手順は、前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する第1の判定手順と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する第2の判定手順とを有し、文字のみあるいは線画のみを含む原稿と判定され、かつ有彩原稿でないと判定される場合には、前記第2の画像圧縮手順により前記画像データの圧縮符号化を行い、それ以外の場合には、前記第1の画像圧縮手順により前記画像データの圧縮符号化を行うことを特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。
  18. 前記原稿が文字のみ、あるいは文字と線画のみを含む原稿であるか否かを判定する前記第1の判定手順と、前記原稿が有彩原稿であるか否かを判定する前記第2の判定手順との少なくとも一方が、原稿の種類を予め設定するための選択入力をユーザに要求する手順を有することを特徴とする請求項17に記載の画像処理方法。
  19. 前記画像データの解像度を変換する解像度変換手順をさらに有することを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  20. 前記画像圧縮手順は、前記画像データの色差を略ゼロとする色差成分削除手順をさらに有することを特徴とする請求項13または16に記載の画像圧縮方法。
  21. 前記画像データから黒文字を抽出する黒文字抽出手順をさらに有することを特徴とする請求項13または16に記載の画像圧縮方法。
  22. 前記原稿が無彩原稿であり、かつ文字または線画以外を含まない場合、前記圧縮画像データは、二値画像データを含み、多値画像データを含まないことを特徴とする請求項13または16に記載の画像圧縮方法。
  23. 前記原稿が無彩原稿であり、かつ文字や線画以外を含む場合、前記圧縮画像データは、色差成分を除去した多値画像を含むことを特徴とする請求項13または16に記載の画像圧縮方法。
  24. 前記原稿が有彩原稿の場合、文字や線画以外を含むか否かに応じて多値画像データの解像度を変化させることを特徴とする請求項13または16に記載の画像圧縮方法。
  25. 請求項13または16に記載の画像圧縮方法をコンピュータに実行させるための画像圧縮プログラム。
  26. 請求項25に記載の画像圧縮プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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