JPH10155076A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH10155076A
JPH10155076A JP8327792A JP32779296A JPH10155076A JP H10155076 A JPH10155076 A JP H10155076A JP 8327792 A JP8327792 A JP 8327792A JP 32779296 A JP32779296 A JP 32779296A JP H10155076 A JPH10155076 A JP H10155076A
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JP8327792A
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Katsuhisa Tsuji
勝久 辻
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ACS機能使用時に、白黒写真原稿もカラー
写真原稿も良好に再現できるカラー画像形成装置を得
る。 【解決手段】 黒(K)を含む複数の複数色でカラー画
像を形成するカラー画像形成装置であり、像形成シーケ
ンス制御手段は、1回目の原稿走査時に(S2)、K版
の画像を形成すると同時に(S3)、原稿色識別手段お
よび原稿種類識別手段により原稿中にカラー画像または
写真画像が含まれると判定した場合には(S3/Ye
s)、続けて色成分の像形成シーケンスを実行し複数色
でコピー画像を形成し(S4)、原稿が白黒の文字画像
のみで構成されていると判定された場合は(S3/N
O)、像形成シーケンスを打ち切り、Kのみでコピー画
像を形成するように制御する。よって、プレスキャンす
ることなく、ACS機能使用時に白黒写真原稿もカラー
写真原稿も良好に再現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカラー複
写機、カラーファクシミリ等に適用されるカラー画像形
成装置に関し、特に、複数の色成分からなるカラー画像
データに基づいて黒を含む複数の色材を用いて像形成す
るカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像形成装置、例えばデジ
タルカラー複写機では、複写すべき原稿をRed
(R)、Green(G)、Blue(B)に色分解し
て読み取り、この画像データを基に、Yellow
(Y)、Magenta(M)、Cyan(C)、Bl
ack(K)の色材を用いてカラー画像を再生する。
【0003】このようなカラー画像形成装置として、従
来例1の特開昭63−107274号がある。ここで
は、記録紙を転写ドラムに巻き付け、記録に用いる複数
色の色材に対応する画像を面順次に感光体ドラム上に形
成し、記録紙に転写する工程を用いる色材の種類だけ繰
り返す。即ち、YMCKの4色でカラー画像を再現する
場合は、4回の作像工程を繰り返すことになる。
【0004】ところが複写すべき原稿が、オフィスで多
くみられる文書原稿のように白黒のみで構成される場合
は、原理的にはKのみで再現可能である。しかしながら
オペレータが逐一原稿色を判別しKのみで複写するか、
YMCKの4色で複写するかを、装置に指示するのは煩
わしいものである。更に自動原稿送り装置(ADF:A
uto Document Feeder)付きの複写
機では、白黒、カラーの混在した原稿をコピーする場合
は、予め原稿を白黒原稿とカラー原稿に分類して、2回
に分けてADFにセットする必要がある。
【0005】前述の従来例1ではこの不具合の対策とし
て、作像に先立って原稿をテスト走査(プレスキャン)
し、原稿が白黒画像のみであるかどうかを識別し、白黒
原稿である場合はKのみで複写するシーケンスを実行す
る。またカラー原稿である場合は、YMCKの4色で複
写するシーケンスを実行する。しかしながらこの方法で
は、本来の作像のため以外に余分に1回原稿を走査する
必要があるため、複写に要する時間が長くなる不具合が
ある。
【0006】従来例2の特開平3−54972号では上
記従来例1の方法の不具合改善策として、1回目の原稿
走査でK色による像形成を行い、これと同時に原稿色の
識別を行い、1回目の走査終了時点で白黒原稿と識別し
た場合は複写シーケンスはKのみで打ち切り、カラー原
稿と識別した場合は引き続き色成分の像形成のシーケン
スを実行する。この方法では記録色の回数だけ原稿走査
を行うため、複写に要する時間が長くなることはない。
【0007】ここでフルカラー用の画像処理における黒
データの生成について説明する。画像が文字やグラフの
ような中間の階調レベルのないいわゆる文字原稿か、階
調が豊かないわゆる写真原稿かで通常かなり異なる。文
字原稿を重視した「文字モード」では、特に黒文字の品
質を重視するため、下色除去(UCR:UnderCo
lor Removal)率は100%のフルブラック
処理を設定する。他方、写真原稿を重視した「写真モー
ド」ではUCR率を高く設定すると、ハイライトからミ
ドル領域にかけて全体的に墨っぽくなったり、ザラツキ
感が強くなったりする。このため、スケルトンブラック
のようにハイライト部ではUCR率を0か低く設定す
る。
【0008】このとき自動原稿色識別(ACS:Aut
o Color Selection)により、原稿が
白黒原稿であった場合はKのみで作像されることになる
が、文字画像に対しては、フルブラックでKデータが生
成されるため、黒文字画像は良好に再現できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各従来例では、写真画像に対してはスケルトンブラック
でKデータが生成されるため、ハイライトからミドルに
かけては白く抜けるか非常に濃度の低い画像に再現され
てしまう不具合がある。これを回避するためにACS機
能を用いるときは、写真モードに対してもフルブラック
のUCR設定を行う方法がある。しかし、フルカラーの
写真原稿に対しては前述のように画質のやや劣ったコピ
ー画像となってしまう問題点を伴う。
【0010】本発明は、ACS機能使用時に、白黒写真
原稿もカラー写真原稿も良好に再現できるカラー画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のカラー画像形成装置は、黒
(K)を含む第1の数の複数色でカラー画像を形成する
カラー画像形成装置であり、原稿を走査して読み取り第
2の数の複数の色成分に色分解された画像データに変換
する原稿読取手段と、該原稿読取手段から入力される第
2の数に色分解された画像データを処理しカラー画像形
成装置で出力する少なくとも2種類の画像データに同時
にまたは切り替えて変換する画像処理手段と、原稿読取
手段から入力される画像データを解析して原稿が白黒画
像のみかカラー画像を含むかを識別する原稿色識別手段
と、原稿に写真画像が含まれるかどうかを識別する原稿
種類識別手段と、1回目の原稿走査時に、K版の画像を
形成すると同時に原稿色識別手段および原稿種類識別手
段により原稿中にカラー画像または写真画像が含まれる
と判定した場合には、続けて色成分の像形成シーケンス
を実行し複数色でコピー画像を形成し、原稿が白黒の文
字画像のみで構成されていると判定された場合は、像形
成シーケンスを打ち切り、Kのみでコピー画像を形成す
るように制御する像形成シーケンス制御手段とを有する
ことを特徴としている。
【0012】さらに、上記に記載のカラー画像形成装置
は、原稿種類識別手段の機能または識別情報の使用可否
を選択手段を有し、原稿種類識別手段の使用を選択した
場合は、1回目の原稿走査時に、K版の画像を形成する
と同時に原稿色識別手段および原稿種類識別手段により
原稿中にカラー画像または写真画像が含まれると判定し
た場合には、像形成シーケンス制御手段は続けて色成分
の像形成シーケンスを実行し複数色でコピー画像を形成
し、原稿が白黒の文字画像のみで構成されていると判定
された場合は、像形成シーケンスを打ち切り、Kのみで
コピー画像を形成するように制御し、原稿種類識別手段
を使用しない場合は、1回目の原稿走査時に、K版の画
像を形成すると同時に原稿色識別手段により原稿中にカ
ラー画像が含まれると判定した場合には、像形成シーケ
ンス制御手段は続けて色成分の像形成シーケンスを実行
し複数色でコピー画像を形成し、原稿が白黒画像のみで
構成されていると判定された場合は、像形成シーケンス
を打ち切り、Kのみでコピー画像を形成するように制御
することを特徴としている。
【0013】また、第1の複数色はK(黒)、C(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色であり、
第2の複数色はR(赤)、G(緑)、B(青)の3色で
あり、画像処理手段は、文字画像用と写真画像用の2種
類の処理が可能であり、文字用の処理では下色除去(U
CR)の条件を実質的に100%(フルブラック)と
し、写真用の処理ではUCRの条件を少なくともハイラ
イト部で100%より低くするとよい。
【0014】さらに、上記の原稿種類識別手段は、第1
の濃度レベルより高い画素が連続する高濃度領域を検出
する高濃度領域検出手段と、第2の濃度レベルより低い
画素が連続する地肌領域を検出する地肌領域検出手段を
有して構成され、地肌領域または高濃度領域の画素は非
写真画素であると判定するとよい。
【0015】なお、原稿種類識別手段は、第1の濃度レ
ベルより低くかつ第2の濃度レベルより高い画素が連続
する中間濃度領域を検出する中間濃度領域検出手段を有
して構成され、中間濃度領域の画素は写真画素であると
判定するとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるカラー画像形成装置の実施の形態を詳細に説明す
る。図1〜図39を参照すると本発明のカラー画像形成
装置の一実施形態が示されている。先ず、本実施形態の
カラー画像形成装置の基本構成と動作を説明をする。本
実施形態の画像形成装置は、電子写真方式の作像手段を
用いたカラーデジタル複写機である。
【0017】<装置の基本構成と動作の説明> (基本構成要素および装置の構成例)本実施形態のカラ
ー画像形成装置では、スキャナモジュール200、プリ
ンタモジュール400、システム制御モジュール600
の3つのモジュールを、基本構成要素として用いる。
【0018】図1は3種のモジュールを組み合わせた装
置構成例を表わす図である。同図において4角形は機能
ブロック、HOSTは外部のコンピュータ機器、その間
の太い線200S、400Sはモジュール間を結ぶ制御
信号と画像信号の伝送線、具体的にはSCSIケーブル
を表わす。
【0019】図1はいわゆるスキャナ装置、図2はプリ
ンタ装置としてシステムを構成した例である。また、図
3は一般的な複写機としての構成例であって、それぞれ
1個のスキャナモジュール200、プリンタモジュール
400、システム制御モジュール600を連結すること
で達成可能である。ここでシステム制御モジュール60
0には上記2モジュールを統合的に制御して複写機能を
達成するための複写処理手段650CPが組み込まれ
る。
【0020】図4は3連読み取り複写機であり、それぞ
れ第1のスキャナモジュール200−1、第2のスキャ
ナモジュール200−2、第3のスキャナモジュール2
00−3、プリンタモジュール400およびシステム制
御モジュール600とを連結する。ここで例えば200
−1は一般的なA3版程度のスキャナモジュール、20
0−2をA1版など大きなサイズのスキャナモジュー
ル、200−3をカラースキャナモジュールとしておけ
ば、それぞれ専用の複写機を設置するのに比べ種々の利
点を生む。また利用頻度に応じてこれらの組み合わせと
個数とを任意に可変できる。ここでシステム制御モジュ
ール600には上記4モジュールを統合的に制御して複
写機能を達成するための重連読み取り複写処理手段65
0CP2が組み込まれる。
【0021】なお図示しないがプリンタモジュールを複
数で構成することも可能である。このときはシステム制
御モジュール600には他のモジュールを統合的に制御
して複写機能を達成するための重連記録複写処理手段6
50CP3が組み込まれる。また本重連システムではス
キャナモジュールとプリンタモジュールを合わせて6台
まで連結可能である。
【0022】図5はスキャナモジュール200、プリン
タモジュール400、システム制御モジュール600か
ら成る複写、ファクシミリおよびプリンタ機能付き複写
機である。システム制御モジュール600には、ホスト
コンピュータ680PCに接続するための第4の通信手
段680Pと、この第4の通信手段から受信したページ
記述言語形式などのプリントデータをラスタデータに変
換するプリンタ処理手段650PR、および公衆回線6
80FCに接続するための第5の通信手段680Fと、
この第5の通信手段から受信した所定の圧縮形式のデー
タ伸張と、スキャナモジュール200が読み取った原画
像データを前記所定形式に圧縮するカラーファクシミリ
処理手段650FXとが組み込まれる。
【0023】(各モジュール内部の構成)これら3モジ
ュールの内部の構成と共に、ファクシミリおよびプリン
タ機能付き複写機としてシステム構成した場合のモジュ
ール接続を含め、さらに追加モジュールである自動原稿
送り装置280、フィルムプロジェクタ290、多段給
紙装置480およびソータ490を加えた具体例として
図6〜図9に示した。
【0024】(スキャナモジュールの概略構成)スキャ
ナモジュール200には、少なくとも原画像を画素に分
解して読み取る画像読み取り部200rdとスキャナ制
御手段230、第1通信制御手段230SCSI、第1
電力受容もしくは供給手段201とを含み、基本画像処
理手段300、拡張画像処理手段350が必要に応じて
付加される。画像読み取り部200rdとは、カラー撮
像デバイス207、アナログ/ディジタル変換器(以下
A/D変換器)252等の複数手段の集合体に付した名
称である。
【0025】(プリンタモジュールの概略構成)プリン
タモジュール400は記録媒体190上に永久可視像と
して形成し、出力する画像形成部400imgと第2の
通信制御手段430SCSI、第1電力供給手段401
とから成る。ここで画像形成部400imgとは複数手
段の集合体に付した名称であって、電子写真感光体41
4、帯電手段419、レーザ露光手段441、現像手段
420、第1転写手段414、中間転写体415、第2
転写手段427などいわゆる画像形成諸要素が含まれ
る。
【0026】(システム制御モジュールの概略構成)シ
ステム制御モジュール600には第3の通信制御手段6
30SCSIおよびスキャナモジュール200を画像読
み取り付勢制御するか、プリンタモジュール400を画
像形成付勢制御するか少なくとも一方の機能を果たすシ
ステム制御手段630とを有する。
【0027】(モジュールの機構的組み合わせ)これら
3モジュールは図7、図8、図9のごとく機構的に互い
に離して配置してもシステムの機能を満足することがで
きる構造としてある。例えば複写装置構成においては運
搬単位重量削減とシステム組み立ての簡便さを両立させ
るために、スキャナモジュールはこれ単位に梱包し、一
方プリンタモジュール側はその上部にシステム制御モジ
ュールを固定的にマウントした一体構成とし、1つの箱
に梱包し工場出荷する方式を用いている。さらにモジュ
ールを合体したときに使い勝手や美的まとまり方、空間
効率といったユーザへの配慮、あるいは電磁放射、ノイ
ズイミュニティ、熱放散、メカニカル共振の防止といっ
た技術面の課題に対処した方式としておく。
【0028】例えば複写装置を構成する場合には、少な
くとも上記3モジュールとテーブルもしくは選択多段給
紙装置を組み合わせるが、空間効率からするとこれらを
縦に積み重ねるのが良く、またプラテンの高さは900
mmないし1100mmとすると良好な原稿載置操作性
が得られる。また各種ボタンは、プラテン面かそれより
若干下面に位置させることで的確なヒューマンインタフ
ェースが実現できる。これらを勘案し3つのモジュール
は、積み重ね面の投影形状を概ね等しくして不格好さや
上位モジュールの脱落を回避し、積み重ねたときのプラ
テン、操作装置面が上述の位置となるようにした。また
外観性と電磁環境両立性の観点からこれらを接続するケ
ーブルは、極力その本数を減らし、またその長さが短く
なるように端子位置が互いに近くなるように工夫した。
尤もシステム制御モジュール600は、単に複写機能の
みを実現すればいいといったケースでは極めてコンパク
トに構成することも可能であり、これを他のモジュール
の部分として組み入れるのも容易であって、このときは
2モジュールの組み合わせで上記の配慮がなされればよ
い。
【0029】(スキャナモジュール200の構成)図6
〜図9の200内において230はスキャナ制御手段を
実装した回路板、201は第1電力受容もしくは供給手
段、201Pは商用電源もしくは直流電源接続用電源プ
ラグ、201SWは電源スイッチ、202はプラテンガ
ラス、202Sは画像先端基準位置、202SHはシェ
ーディング補正用白板、202Bは個体識別用バーコー
ド板、208は第1キャリジ、209は第2キャリジ、
203は原稿照明ランプ、204A、B、Cはそれぞれ
第1、第2、第3ミラー、205は結像レンズ、205
Xはレンズ光軸、207はカラー撮像デバイス、211
はキャリジホームセンサ、230S1、230S2はス
キャナ制御手段230上にあって同一形状、同一インタ
フェースを有したSCSIコネクタ、230F1、23
0F2はスキャナ選択的付加装置通信用光ファイバコネ
クタ、250は原画読み取り回路を実装した回路板、3
00は基本画像処理手段を実装した回路板、350は拡
張画像処理手段を実装した回路板である。これらは図
7、図8、図9の200で示すスキャナモジュール筐体
内にすべて収納されている。
【0030】(スキャナ制御手段230の構成要素)ス
キャナ制御手段230の構成を図6に示す。同図で23
0CPUはマイクロプロセッサ、230RAMはリード
/ライトメモリ、230ROMは読み出し専用メモリ、
230INTは割り込みコントローラ、230DVはセ
ンサおよびアクチュエータの入出力回路、230PFは
シリアル通信ユニット、230SYNCは第1同期信号
発生器、230XTLは第1水晶発振子、230DMA
はDMAコントローラ、230FIFOは先入れ先出し
(ファーストインファーストアウト)メモリ、230S
CSIはSCSIコントローラを含む第1通信手段、2
30BUSはバス、230DCは画像データチャネルで
ある。
【0031】(スキャナ制御手段230の走査制御機
能)スキャナ制御手段230は、システム制御モジュー
ル600もしくはプリンタモジュール400と所定のプ
ロトコルで交信して、その指令に基づき原画読み取り付
勢制御し、原画画像データを出力する。またスキャナモ
ジュール200内のすべての手段および原稿送り装置2
80などの選択的付加装置を統合的に制御する。ところ
で画像読み取り部と画像形成手段とが別々のモジュール
から成る一般の画像システム、例えば光ファイルシステ
ムにおいてはその間に何らかのページバッファメモリ手
段を有しているのが普通であった。しかしこのような構
成では画像読み取りから画像形成の間に必然的に時間差
を生じる。複写機ではこの時間差はいわゆるファースト
コピータイムの増加という好ましくない結果となる。
【0032】そこで本実施形態では、ページバッファを
省きコストを低減するとともに画像読み取りと画像形成
とを同期して、つまり殆ど時間差なく実行する方式を採
用した。この画像読み取りと画像形成との同期には2通
りの意味あいを含み、1つは周期の意味で、もう1つに
は先頭の位相の一致に関していう。もしこの同期が保て
ないと、前者については例えばコピー画像が伸びるとか
縮むとかの不具合が発生し、後者については記録紙上の
コピー画像位置が正しく再現できないといった状況が容
易に想像できよう。さらに本実施形態のごときCMYK
面順次作像方式のプリンタを用いるカラー複写システム
においては、プリンタモジュール400がCMYK画像
を順次重ね合せ作像するのであるが、商用的に安価な装
置とするにはページバッファメモリを省くのが得策で、
このときスキャナモジュール200は1枚の原稿に対し
て都合4回の走査を行い、1回の原画走査毎にCMYK
の内の1色ずつが送り出す方式が好都合である。しかし
て4回の色順次走査において原画走査の走査位置精度確
保、つまり同期は重要な課題となる。もし同期が狂うと
色版ずれとなり、正しいカラー画像が得られないことに
なる。
【0033】この課題達成方式を図10を参照して述べ
る。同図は1回分の原画走査について記したもので、上
部には2走査線分の詳細を示す。先ずシステム制御手段
600からのSCANコマンド受信したとき、第1キャ
リジ208は受信からいつもt5時間後に光軸205X
が原画先端202Sに達し、かつ副走査速度をVsub
とするように第1通信制御手段を制御することは前に述
べた。これによってコマンド受信タイミングから常に一
定時間t5の後に画像データを出力するので少なくとも
位相に関する同期は保たれる。なおこのための工夫とし
てキャリジ基準位置検知のためのセンサ211を設け毎
回の走査基準位置合わせの校正を行い、かつステッピン
グモータ210の1ステップ角度での副走査移動量(第
1キャリジ208の移動量)を1/16mm以下として
いる。モータ駆動方式としてはマイクロステップ駆動方
式等を用いている。
【0034】次に周期に関する同期のために、第1同期
信号発生手段230SYNCの発生するのパルス列周期
ts1に同期して1つの主走査線を読み取り、これを送
出バッファ230FIFOに入れるようにした。またこ
のデータの受取側、この図ではシステム制御モジュール
600が周期ts1と実質的同一周期で順次取り出すよ
うにした。複写モードにおいてはデータの受取側をプリ
ンタモジュール400とし、上記同期メカニズムを維持
するようにした。よって何回原画走査してもコマンド受
信からいつも一定時間後に原画データが得られ、紙と画
像の位置関係(レジストレーション)がいつも正しく維
持され、またカラーコピー時は余分なバッファメモリを
要せず、色版レジストレーションが維持され、またコピ
ーが素早く出力される。なおスキャナモジュール200
は基本的に他の2モジュール、システム制御モジュール
600またはプリンタモジュール400から前記コマン
ドを受容する。
【0035】(スキャナ制御手段230の他の作用)図
11はスキャナ制御手段230の作用を示した流れ図で
あり、これらの機能は図6の230CPUマイクロプロ
セッサのプログラム実行で果たされる。実行プログラム
は読み出し専用メモリ230ROMに内蔵される。p2
01は電源201SW投入操作を示し、p202は初期
化処理、例えば各種回路素子の初期パラメータ設定、ウ
オッチドグタイマスタート、キャリジ208の初期位置
(211上)への移動といった機能である。
【0036】p203は端子202S1、S2からのコ
マンド入力が所定時間(タイムアウトタイム)内に来な
かったかどうかを判定する。p204は画像読み取り部
200rdのパワーを切り、画像処理手段300、拡張
画像処理手段350の電源電圧を回路素子内レジスタの
データが保持できる限界まで低下させる機能であり、待
機時の消費電力削減、冷却ファン騒音低減に寄与する。
【0037】p205はウオッチドグタイマがプログラ
ムの正常実行を離れた時に発生し、このとき故障発生通
知機能p205がシステム制御モジュール600にこれ
を通知する。p201は画像読み取り部200rd、画
像処理手段300、拡張画像処理手段350に故障が発
生したときの割り込みベクタで、p211が故障部位の
特定、要因の分析を行い、p212がこれをシステム制
御モジュール600に通知する。p213は例えばモー
タ210が過熱故障に至った場合、火災などの危険を避
けるためのフェールセーフ処理を行う。
【0038】p220はSCSI端子202S1、S2
に情報入力があった場合の割り込みベクタで、このとき
p221でスリープタイマを停止する。p222は受信
内容を調べ以下の5種のいずれかにブランチさせる。第
1にはp230のTEST(TEST unit re
ady)で本スキャナモジュールが原稿走査可能か否か
の問い合わせである場合のパスであって、p231にて
選択的付加装置280、290も含めてのスキャナモジ
ュール準備状況を回答する。p290はスキャナに対し
て自己診断DIAG(DIAGnostic)を求めら
れた時のルートで、典型的には故障発生通知機能p20
5、p212が故障を通知した後に求められ、p291
ないしp293で自己診断とその回答処理を行う。
【0039】p240はスキャナモジュールの各種設定
モード問い合わせSENS(Mode SENSe)
で、p241からp245の処理で選択的付加装置28
0、290も含めてのスキャナモジュールの現在設定さ
れている走査モードを回答する。p250は各種設定モ
ード設定SEL(mode SELect)要求時のパ
スで、上記SENSと対をなす。各種パラメータはp2
51ないしp256の各ルーチンで設定する。
【0040】p260はSCANまたはCOPY要求時
のパスで、通常モノクロ処理では1原稿に対して1回、
カラー処理でRGB処理のケースでは3回、CMYK処
理のケースでは4回連続的に要求がある。この要求時に
はまずp261でモータ210を起動、続いてp262
でホームセンサ211の監視でキャリジ208の通過を
検知し、メモリ230RAM内に設けた位置カウンタを
リセットする校正操作を行う。本カウンタは第1同期信
号発生手段230SYNCが1走査線に対して1回発生
する同期パルスにより1ずつインクリメントされる。p
263では、先に受信したSCANまたはCOPY要求
から計時してt5時間後に正しく画先端202Sに到達
し、かつ事前にモード設定SEL(mode SELe
ct)要求で設定された走査速度Vsubの定常状態を
目指すためのモータ210の駆動計画を計算する。次に
p264で基準白板202SHを読み取り、シェーディ
ング補正パラメータ算定、設定を行い、以降の画像読み
取りデータのシェーディング補正に資する。続いてp2
65でバーコード202Bを読み取り、p267でモー
タ加速制御を行い、所望の速度に達したときにp268
で定速制御に切り替える。
【0041】p270は前記カウンタの係数値が原稿先
端位置に達したかどうかを監視し、達した時点でp26
7に移る。p267は画像データのバッファメモリであ
る230FIFOの入り口ゲートを開け、基本画像処理
手段300からの画像信号を画像信号線300Dを通じ
て受け入れる準備を行う。以降p271からp274は
原画画像データを230FIFOに送り出すタスク群
で、まずp271で第1同期信号発生手段230SYN
Cが1走査線の度に発生する同期パルスを検出する。p
272は1走査線4752画素分の画像データを画像信
号線300Dを通じて230FIFに記憶させる。この
ときp273にてキャリジ位置カウンタをインクリメン
トする。p274はこのループが原画サイズ相当、例え
ばA3サイズでは走査線が6720本、つまり6720
回だけ繰り返される。1面分の走査が終わると、p27
5が230FIFOの入り口ゲートを閉じ、p276で
特殊原稿検知回路500から検知結果を受取り、p27
7でカラー原稿自動検知回路320から色検知結果を受
取る。これらの情報授受はバス430BUSを通じて行
われる。次にp278でモータを反転駆動し、p279
でホームを検知し、p280でモータ210を停止す
る。またp223ではスリープタイマを起動する。
【0042】(画像読み取り部200rdの構成)図6
において、207はカラー撮像デバイス、252はアナ
ログ/ディジタル変換器、253はシェーディング補正
回路、254はサンプリング位置ずれ補償回路である。
原画180はプラテン202に複写面が下、読み取り開
始位置がプラテンの左端202Sとなるように載置され
る。結像レンズ205は原画像を撮像デバイス207の
受光面に縮小投影結像する。撮像デバイス207は電荷
結合素子(CCD)でカラー撮像機能を備え、赤フィル
タで覆われた4752画素1次元配列されたR撮像部、
緑フィルタで覆われた4752画素1次元配列されたG
撮像部、青フィルタで覆われた4752画素1次元配列
されたB撮像部が主走査方向(図7、図8、図9の紙面
に鉛直方向)に3列平行に並べられた構造としている。
【0043】3本の走査線は殆ど近接、具体的には原画
180面に換算して4/16mm間隔であるのと等価で
ある。なおこの1次元撮像デバイスによる走査方向を主
走査、これと直交する方向を副走査と称することにす
る。照明ランプ203と第1ミラー204Aは第1キャ
リジ208にマウントされ、第2ミラー204Bと第3
ミラー204Cは第2キャリジ209に固着されてい
る。原画を読み取るときは、第1キャリジは副走査速度
Vsubで、第2キャリジはVsub/2の速度で原画
走査モータ210、駆動ワイヤ210Wによって光学的
共役関係を維持したまま左端から右端に向かって走査
(副走査)駆動される。モータ210にはステッピング
モータを用いている。副走査速度Vsubは基準速度に
対して1/8倍ないし4倍まで1%刻みで可変であり、
他モジュールからのコマンドで任意の速度が選択され
る。
【0044】(画像読み取り部200rdの動作)図1
0に画像読み取り機構部の速度線図を示した。これを参
照し、原画走査を述べる。第1キャリジ208は通常キ
ャリジホームセンサ211の真上で静止し、待機してい
る。このときのセンサ出力はONである。読み取り走査
指令SCANまたはREQを受信したとき、t1でラン
プ203を点灯、モータ210を駆動し右方向に走査を
開始する。t2時間後キャリジ208がホームセンサ2
11の検知範囲を外れ、出力はOFFとなる。この外れ
る位置が走査基準位置として記憶され、位置の校正基準
点として用いられる。またスキャナ制御手段230は画
先端202Sまでの到達時間t5と速度Vsubの要求
精度とを達成すべく最適加速計画を計算し、モータ21
0のステップパルス列を算出する。以降キャリジ速度は
このパルス列で駆動され、画先端202Sに至る時刻お
よび所望の一定速度走査が期待通り達成される。
【0045】校正基準点を通過した後は、副走査速度の
如何に拘わらず撮像デバイス207はレンズ205が投
影する各色の画像を主走査線単位で読み取る。これは撮
像デバイス207の電荷蓄積時間を一定にするために都
合がよい。主走査周期は第1同期信号発生手段230S
YNCの発生するパルス列周期ts1であり、同パルス
列はバス230BUSを経由して読み取り手段250に
接続されている。なお第1同期信号発生手段230SY
NCはここに接続された水晶発振子230XTLの原発
振周波数を分周してバス230BUSに出力する。撮像
デバイス207の総画素数は4752個で主走査1ライ
ンを原画換算で16画素/mmに分解、標本化して読み
取り、原画180からの画素単位のRGB反射光に応じ
たアナログ電圧を出力する。その後A/D変換器252
にて8ビットのディジタル信号に変換、即ち256階調
に量子化され以降の回路に渡される。上記基準点通過後
は先ずt3で白基準板202SHを読み取り、8ビット
のディジタル変換値がシェーディング補正回路253に
記憶される。以降読み取られた画像データはシェーディ
ング補正が有効に施されることになる。
【0046】t4時刻にキャリジ208が有価証券違法
複写の追跡、リモートサービスに供するための個体識別
バーコード板202Bの下を通過するとき、これを読み
とり、画像データはシステム制御モジュール600に伝
送される。次にt5時刻に原画先端202Sに達する
と、画像読み取り部200rdは原画像180を走査線
単位で読み取り、画素毎の色分解ディジタルデータ25
0Dとして順次次段の基本画像処理手段300に出力す
る。A3版原画180のすべて、6720走査線分を読
み取り、キャリジ208が右端に達し、t6時刻となっ
たときモータ210を反対方向に回し、ホーム位置21
1まで復帰、停止させ、次の走査に備える。
【0047】(基本画像処理手段300の構成要素)図
6において、301は空間フィルタ回路、302は変倍
回路、303は色処理回路、304は階調処理回路、3
10は像域自動分離回路、320はカラー原稿自動検知
回路、500は特定原画検出回路である。
【0048】(基本画像処理手段300内の要素の機
能)空間フィルタ回路301は平滑化処理もしくは鮮鋭
化処理を施す。一般に原稿180が網点印刷物である場
合には前者の処理を施し、文字だけの原稿では後者の処
理を施す。選択はコンソール800の原稿指定画面で入
力するかもしくは後述の像域自動分離回路310からの
分離結果に依存させる。変倍回路302は画像を主走査
方向に25%ないし400%に変倍させる。なお副走査
方向の複写変倍は画像読み取り速度(副走査速度)を変
えることで達成している。色処理回路303は原画RG
B信号にマスキング処理を施して記録色信号であるC
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄色)、K(黒)画
像形成信号に変換する機能を持つ。さらに文字画像と濃
淡画像とでそれぞれに適した色処理、例えば黒文字部の
純黒化処理などいわゆる適応的色処理を施す。また必要
に応じてRGB信号のままスキャナ制御手段230を経
由させシステム制御モジュール600に出力する。
【0049】階調処理回路304は8ビットのCMYK
いずれかの画像信号からディザ処理を施し4ビットの記
録画像信号を作る。さらに文字画像と濃淡画像とでそれ
ぞれに適した階調変換、いわゆる適応的階調処理を施
す。像域自動分離回路310は1枚の原画上の文字画像
部分と濃淡画像部分とを画素単位で識別し、この結果を
空間フィルタ回路301、色処理回路303、階調処理
回路304に出力する。カラー原稿自動検知回路320
はカラー原稿/白黒原稿識別処理を行う。特定原画検出
回路500は原稿180が複写が禁じられている有価証
券などの特定原価か否かを判定する。特定原画を検出し
たときは全面真っ黒にするなど画信号を変質させる。5
00はn個の地肌特性照合手段520−1、−2。nと
色特性検出手段570と特定マーク検出手段580と特
定文字列検出手段590およびこれらの論理和手段52
1から構成され、複写無用な原画を検出し、前記制御手
段300に通知する。地肌特性照合手段、色特性検出手
段、特定文字列検出手段、特定マーク検出手段は国情に
応じて取捨選択して任意個数組み合わせて使用できるの
が本装置の特徴である。
【0050】(基本画像処理手段300の動作)読み取
られた原画RGB画像データ250Dは空間フィルタ回
路301、像域自動分離回路310はカラー原稿自動検
知回路320、特定原画検出回路500に並列に入力さ
れ、並列処理される。基本画像処理手段300の機能は
2つのカテゴリに分けられる。第1のカテゴリは画像信
号を直接操作するのではなく画像操作を支援するための
機能である。例えば文字領域と階調画像領域に識別分離
する像域分離処理や原稿サイズ検知処理や、カラー原稿
/白黒原稿識別処理がある。このカテゴリの処理には例
えばカラー原稿/白黒原稿識別処理のごとくプラテン2
02上のすべての原画情報を調べなくてはならないもの
がある。第2のカテゴリは画像信号を操作する処理で、
例えば空間フィルタ処理、変倍、画像トリミング、像移
動、色補正、階調変換といった画像処理である。これら
の処理はさらに像域によって共通の処理内容のもの、例
えば変倍と、文字画像と濃淡画像部の2像域で異なるも
の、例えば階調処理に分類される。
【0051】第1カテゴリの処理結果の多くはシステム
制御モジュール600に伝達される。これを受けたシス
テム制御モジュールはこれに基づいて他の手段に制御指
令を発して像形成工程を進める。例えば基本画像処理手
段300が白黒原稿であると検知したとき、同手段はこ
れをスキャナ制御手段230に伝え、第1通信制御手段
はシステム制御モジュール600に伝え、同制御モジュ
ールがプリンタモジュール400にK現像付勢、CMY
現像停止というコマンドを送る。するとプリンタモジュ
ール内のプリンタ制御手段430はK現像装置420K
のみ付勢して他色の現像を停止して効率的に像形成す
る。
【0052】第2カテゴリの画像処理内容は第1カテゴ
リの処理結果によって自動的に付勢される場合とオペレ
ータによってコンソール800から指定入力されるもの
と、さらにこれらの組合せによるものとがある。これら
処理の1例として特定色画像消去処理について記す。本
処理は原画中に含まれる特定の色を消去し、それ以外の
色を保存して転写紙190A上に画像形成する処理であ
って、本基本画像処理手段300に含まれる色処理手段
で達成される。なお特定色は操作者によってコンソール
800から入力される。いずれにしても複写モードにお
いては本回路300に入力されたRGB画像信号を最終
的には記録用の信号C(シアン)、M(マゼンタ)、Y
(イエロー)、K(黒)に変換し、プリンタモジュール
400にこのデータを渡す。なお原稿が白黒原稿である
と識別された場合や黒単色処理コマンドを受けたときに
はモノクロ化処理を施し、K信号のみが出力される。
【0053】(拡張画像処理手段350の構成)拡張画
像処理手段350は図6に示す2つの回路より成り、3
51は像域指定画像処理回路、352は画像編集回路で
ある。本処理手段はユーザの要望により選択的に組み込
めるようにスキャナモジュール200の外周近傍に配置
してある。
【0054】(拡張画像処理手段350の動作)領域指
定画像処理回路351は操作者の指定した原画特定領域
に他の一般領域とは異なる画像処理を施す機能を有す
る。また画像編集回路352は各種画像加工機能、例え
ば画像の左右反転、モザイク化、ソラリゼーション、ポ
スタリゼーション、ハイコントラスト化、ラインイメー
ジ化といった特殊効果画像を形成する役目をもつ。ここ
に含まれる処理の1例として領域指定画像処理の1つで
ある画像トリミング処理をとり挙げてみる。画像トリミ
ングは原画像の特定領域を複製し、他を空白化する処理
である。処理方式は特開昭62−159570に開示さ
れるような周知の技術を用いている。ただ同技術によれ
ば原画に付したフェルトペンマークを原稿に付すので、
原稿の損傷といった問題があった。本実施形態ではこの
欠点に鑑み、原稿画像をプレスキャンで読み取り、これ
をコンソール800の表示手段820に表示し、操作者
がその画像を見ながらカーソル移動キー813と確定キ
ー814を用いトリミング範囲を入力指定し、入力され
た領域を領域指定画像処理回路351が空白化する方式
を用いている。
【0055】(プリンタモジュール400の構成)図6
にプリンタモジュール400の概略構成を示したもの
で、本モジュールは画像形成部400imgと第2の通
信制御手段430SCSIと電源手段401および選択
的付属装置とから構成される。画像形成部400img
とは電子写真感光体414、帯電手段419、レーザ露
光手段441、現像手段420、第1転写手段414、
中間転写体415、第2転写手段427などの画像形成
諸要素の集合体に付した名前であることは前にも述べ
た。
【0056】(プリンタモジュール400の機構構成)
図7、図8、図9を参照すれば、401Pは商用電源プ
ラグ、401SWはパワースイッチ、401は電源手
段、430は第2通信制御手段を含むプリンタ制御手段
を実装した回路基盤、430S1、430S2はプリン
タ制御手段430上にあって同一形状、同一インタフェ
ースを有したSCSIコネクタ、430F1、430F
2はプリンタ選択的付加装置通信用光ファイバコネク
タ、441はレーザダイオード、442はfθレンズ、
443は回転多面鏡、444はミラー、412Aは両面
複写兼用自動給紙カセット、412Bは手挿し給紙トレ
イ、413A、Bは給紙ロール、418Rはレジスタロ
ール対、413F、G、H、Jは搬送ロール対、414
は感光体ドラム、415は中間転写ベルト、416は1
次転写コロトロン、417は2次転写コロトロン、41
9は帯電スコロトロン、420C、M、Y、Kはそれぞ
れシアン、マゼンタ、イエロー、黒の現像装置、420
は現像装置集合体、421はクリーナ、422は搬送ベ
ルト、423Aは定着ロール、423Bは定着バックア
ップロール、424は排出ロール、425は排出切り替
えロール、426は画像先端位置検知手段である。
【0057】(プリンタ制御手段430の構成)図6の
430でプリンタ制御手段の構成を表す。同図で430
CPUはマイクロプロセッサ、430RAMはリード/
ライトメモリ、430ROMは読み出し専用メモリ、4
30INTは割り込みコントローラ、430PFはシリ
アル通信ユニット、430SYNCは第2同期信号発生
器、430XTLは第2水晶振動子、430DMAはD
MAコントローラ、430FIFOはファーストインフ
ァーストアウトメモリ、430SCSIは第2通信制御
手段として機能するSCSIコントローラ、430S
1、2は同コネクタ、430DVはセンサ、モータ等各
種アクチュエータの入出力回路、430BUSはバス、
430DCはデータチャネルである。
【0058】(プリンタ制御手段430のタイミング制
御、同期制御)プリンタ制御手段430はシステム制御
モジュール600もしくはスキャナモジュール200と
所定のプロトコルで交信して、基本的には主走査線単位
に画像データを獲得し、指令の印字モードに基づきモジ
ュール内のすべての手段を協調付勢制御して画像形成
し、最終画像190Aを出力する。またプリンタモジュ
ールに選択的に付加されるソータ490などを統合的に
制御する。カラー印字モードにおいては、CMYKの1
色ずつを面単位で形成し、中間転写ベルト415上にこ
れを重ね、記録紙190に転写して最終画像とする面順
次作像方式である。よってカラーコピーモードではシス
テム制御モジュール600またはスキャナモジュール2
00に対して1枚のプリントに付き4回の走査要求を出
力する。又、RGBの各シングルカラーコピーモードに
おいては、MY、YC、CMの各2回の走査要求を出力
する。カラー画像形成においては中間転写ベルト415
上の色版毎の位置精度(レジストレーション)確保は重
要であり、この達成方式を図12を参照し述べる。
【0059】同図は1回分の画像信号の同期について記
したもので、第1には、システム制御手段600または
スキャナモジュール200に対してデータ要求コマンド
REQを画像データ受信の一定時間t5前に送ると云う
方式を採っていることを示す。カラー画像形成では2番
目以降の色版形成では、その前の色版画像先端が露光点
441Xに達するであろうt5時間以前にデータ要求信
号REQを発すればよいことになる。精度良く前の色版
先頭が441Xに到達するであろう時間を計るための本
作像手段では画像先端検知手段426を中間転写ベルト
415の対向して設ける。
【0060】基本的には露光点441Xから一時転写点
414Tまでの距離L1に感光体周速度Vpcとt5と
の積を加えた値と一時転写点414Tから画像先端検知
手段426検知位置までの距離L2を一致させ、2番目
以降の色版形成ではその前に形成された色の先端基準画
像を検知させ、検知と同時にデータ要求信号REQを発
すればよい。このいわば定時間前データ要求方式は相手
がスキャナモジュール200のように走査装置が何らか
の質量を有しており、画像データを出力までにそれなり
の準備時間を要するといったデータ送信元には特に有効
である。このようにデータ要求コマンドを発信しておけ
ば、スキャナモジュールの項で述べたごとくモジュール
間プロトコルに従いt5時間の後にはデータ発生側が第
1走査線のデータを用意している。これによって少なく
とも位相に関する同期は保たれる。
【0061】次に周期に関する同期をとるために、まず
第2同期信号発生手段430SYNCの発生するのパル
ス列周期ts2に同期して1走査線分の記録データを相
手から受取り、これを受信バッファ430FIFOに入
れるようにした。またこのパルス列周期ts2に同期し
て回転多面鏡442を駆動、具体的には位相ロックサー
ボ駆動とし、ミラー面が周期ts2で入れ替わるように
した。これによりレーザ441の輝点441Xは感光体
414上をts2周期で露光走査する。また当然のこと
ながらこの輝点走査の間にレーザ駆動回路441DVが
画像データD1からD4752に基づいてレーザ441
を画素単位に4752回の点灯制御をする。複写モード
においてはデータの送信側をスキャナモジュール200
とし、また印字モードにおいてはデータの送信側をシス
テム制御モジュール600として上記同期メカニズムを
維持するようにした。よって何回原画走査してもコマン
ド初信からいつも一定時間後に原画データが得られ、紙
と画像の位置関係(レジストレーション)が正しく維持
され色版レジストレーションが維持される。
【0062】本色版レジストレーション方式はまた色版
毎の作像間隔を任意にできるという特徴を有する。本実
施例のA4サイズカラー複写モードの画像形成では転写
ベルト415の1周期毎に1色形成し、A3サイズカラ
ー複写モードの画像形成では転写ベルト415の2周期
毎に1色形成することで現像装置集合体420の回転な
どの色版交換作用時間の十分な確保を行っている。さら
にカラー印字モードの画像形成では画像サイズに拘わら
ず1色形成する度に任意休止時間を挿入できるようにし
た。これによりシステム制御手段630に含まれるメモ
リ630RAMなどのハードウエア量が比較的少なく、
また630CPUが通常の能力であったとしても印字処
理手段650PRは1色毎に時間に制約されずに出力画
像をビットマップデータに展開し、この1色データがで
き上がった時点でシステム制御モジュール600からプ
リンタモジュール400にデータ転送し、プリンタモジ
ュール400が1色の画像形成を実施する。
【0063】(プリンタ制御手段430全体の作用)図
13はプリンタ制御手段430の作用を示した流れ図
で、これらの機能は図6の430CPUマイクロプロセ
サのプログラム実行で果たされる。実行プログラムは4
30ROMは読み出し専用メモリに内蔵される。p40
1は電源401の投入操作を示し、p402は初期化処
理、例えば各種回路素子の初期パラメータ設定、ウオッ
チドグタイマスタート、4色現像装置集合体420の初
期位置合わせといった機能である。p403は端子40
2S1、2からのコマンド入力が所定時間内に来なかっ
たかどうかを判定する。p404は定着手段423のヒ
ータ電源を切る機能であり、待機時の消費電力削減に寄
与する。p405はウオッチドグタイマがプログラムの
正常実行を離れた時に発生し、このとき故障発生通知機
能p405がシステム制御モジュール600にこれを通
知する。p201は画像形成部400img、その他本
モジュール内に故障が発生したときの割り込みベクタ
で、p411が故障部位の特定、要因の分析を行い、p
412がこれをシステム制御モジュール600に通知す
る。p413は、例えばモータ414Mが過熱故障に至
った場合、火災などの危険を避けるためのフェールセー
フ処理を行う。
【0064】p420は端子402S1、S2に情報入
力があった場合の割り込みベクタで、このときp421
でスリープタイマを停止する。p422は受信内容を調
べ以下の5種のいずれかにブランチさせる。第1にはp
430のTEST(TESTunit ready)は
本プリンタモジュールが画像形成可能か否かの問い合わ
せである場合のルートで、p431にて選択的付加装置
480、490も含めてのプリンタモジュール状態を回
答する。p490はプリンタに対して自己診断DIAG
(DIAGnostic)を求める時のルートで、典型
的には故障発生通知機能p405、p412が故障を通
知した後に求められ、p491ないしp493で自己診
断とその回答処理を行う。
【0065】p440はプリンタモジュールの各種設定
も度問い合わせSENS(ModeSENSe)で、p
441からp445の処理で選択的付加装置480、4
90も含めてのプリンタモジュールのモード設定状態を
回答する。p450は各種設定モード設定SEL(mo
de SELect)要求時のパスで、上記SENSと
対をなす。各種パラメータはp451ないしp456の
各ルーチンで設定する。なおp456では複写モードの
場合は記録画像データ要求先がスキャナモジュール20
0、プリント(印字)モードの場合はシステム制御モジ
ュール600であることを予め登録しておく。
【0066】p460はPRINT要求時のパスで、通
常単色画像形成処理では1枚のプリントに対して1回、
フルカラー処理では4回、2次色モノカラー処理では2
回連続的に要求がある。前述のごとく1枚のプリントに
おける複数のPRINT要求が不規則間隔で到来しても
各色版を正しく重ねる制御を可能にしてある。この要求
時にはまずp461でモータ414Mを起動、続いてp
462で作像シーケンス制御を開始し、p426で画像
先端センサ426の検知動作を監視する。同センサが画
像先端を検知した時は直ちにp467が起動され、デー
タ転送要求信号REQをスキャナモジュール200もし
くはシステム制御モジュール600に出力する。p46
5でメモリ430RAM内に設けたラインカウンタ(走
査線カウンタ)をリセットする。本カウンタは第2同期
信号発生手段430SYNCが1走査線に対して1回発
生する同期パルスにより1ずつインクリメントされる。
【0067】p466はデータ転送要求信号REQが発
せられてから、データ転送先が第1ライン目のデータを
準備するまでの時間、言い替えれば既に別の色の画像が
存在する場合、それが露光相当位置441Xまで循環し
て戻ってくるに相当する時間を監視するタスクである。
この時間が経過したときp467は前期ラインカウンタ
を2度目のリセットを行い、さらに画像データのバッフ
ァメモリである430FIFOの出口ゲートを開け、画
像信号線430Dを通じてレーザドライバ441Dに記
録画像信号引き渡しの準備を行う。以降p468からp
472は、端子402S1、S2から引き取る記録画像
データを1走査線分ずつ430FIFOに記憶するタス
ク群で、まず468で第2同期信号発生手段430SY
NCが1走査線の度に発生する同期パルスを検出する。
p469は、端子402S1、S2から獲得する1走査
線4752画素分の記録画像データを430FIFに記
憶させる。このときp470にてラインカウンタをイン
クリメントする。
【0068】p472はこのループが記録サイズ相当、
例えばA3サイズ用紙では走査線が6720本、つまり
6720回だけ繰り返される。1面分のレーザ走査が終
わると、p473が430FIFOの出口ゲートを閉
じ、レーザドライバの駆動信号を断つ。このとき当然な
がら端子402S1、S2から記録画像データを引き取
るのも完了する。p473は今回の画像形成が最終記録
色画像の最後の色画像形成であったかどうかを調べる。
もし最終色でなかった場合は残りの作像シーケンス制御
を完了し、p480にてモータを停止する。またもし最
終色画像形成が終わっていたのであればp474からp
478に記した給紙、2次転写、定着、排紙プロセスを
実行し記録画像190Bを本プリンタモジュール外に排
出する。
【0069】(画像形成部400imgの動作)プリン
タモジュールはプリンタ制御手段430に入力されるC
MYK各色について主走査、副走査ともに画素密度1/
16mm若くは1/24mmの2ビット記録データに基
づいて、転写紙上に主走査、副走査ともにCMYK各色
ともに記録ドット密度1/16mmまたは1/24mm
のドットパタンから成るフルカラー可視画像を形成し、
出力する。記録ドット密度1/16mmまたは1/24
mmのドットの選択はモード選択コマンドで予め指定さ
れる。デフォルトはドット密度1/16mmである。像
形成サイクルが開始されると、先ず感光体ドラム414
は反時計廻りに、中間転写ベルト415は時計廻りに駆
動モータ414Mによって回転される。中間転写ベルト
415の回転に伴ってCトナー像形成、M像形成、Y像
形成、K像形成が行われ、最終的にCMYKの順に中間
転写ベルト415上に重ねてトナー像が作られる。まず
C像形成は以下のようにして行われる。帯電スコロトロ
ン419はコロナ放電によって感光体ドラム414を負
電荷で−700Vに一様に帯電する。
【0070】続いてレーザダイオード441はC信号に
基づいてラスタ露光を行う。像形成のための記録信号
は、一般のコピーモードではスキャナモジュール200
から、知的画像処理を含む特殊なコピーモードやファク
シミリモード若くは印字モードにおいてはシステム制御
モジュール600から供給される。複写モードにおいて
はスキャナモジュール200に対して、印字モードやフ
ァクシミリモードではシステム制御モジュール600に
対して”所定時間後に記録画像データを送れ”というデ
ータ要求信号REQを発しておく。
【0071】記録信号はプリンタ制御手段430のSC
SI端子430S1または430S2から入力され、記
録制御回路であるレーザ駆動回路441DVがこの記録
信号に基づいてレーザダイオード441を入力画素単位
に発光制御する。記録信号は1画素4ビットである。よ
り具体的に言えば、最高C濃度画素のときには全主走査
幅相当だけレーザ発光し、白画素のときには全く発光せ
ず、中間的な濃度信号の場合には濃度データに比例した
時間だけ発光させるようにしてある。このようにしてラ
スタ像が露光されたとき、当初一様荷電された感光体ド
ラム414の露光された部分は、露光光量に比例する電
荷が消失し、静電潜像が形成される。現像装置420C
内のトナーはフェライトキャリアとの撹拌によって負極
性に帯電され、また本現像装置のシアン現像ロール42
0Cは感光体ドラム414の金属基体層に対して図示し
ない電源手段によって負の直流電位と交流とが重畳され
た電位にバイアスされている。この結果感光体414の
電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無
い部分つまり露光された部分にはCトナーが吸着され、
潜像と相似なC可視像が形成されることとなる。
【0072】またレーザ駆動回路441DVには上記レ
ーザダイオード441の記録信号に基づく発光制御の他
に、Y画像形成時に特殊な画像文様データを発生し、入
力画像データにこれを無条件に加える、つまり入力画像
データと特殊画像文様データ論理和でレーザダイオード
441を駆動する機能を有する。この文様はシステム識
別番号をパターン化した微細な画像で、何らかの方法で
有価証券などの違法画像を形成した際にこの追跡を助け
るために附す。
【0073】このようにして感光体上のトナー像が反時
計回りで回転し、1次転写コロトロン416の対向位置
に達すると前期感光体と接し、同期速度で駆動される中
間転写ベルト415にコロナ転写される。感光体414
上の若干の未転写残留トナーは感光体414の再使用に
備えてクリーニング装置421で清掃される。ここで回
収されたトナーは回収パイプを経由して図示しない廃ト
ナータンクに蓄えられる。本中間転写ベルト415は特
に印字モードで要求の多い長時間像担持特性を良好に維
持させるために比較的固有抵抗値の大きな材料を用いて
いる。これによって次のMトナーの作像までに時間が例
えば20分といった長い時間であってもトナー像を乱す
ことなく担持可能となった。
【0074】次にはM信号に基づいてM像形成ラスタ露
光を行うに先立って、現像装置集合体420を反時計回
りに回転し、M現像ロール420Mを感光体414に対
向させる。次に先に形成したC可視像の先頭位置を先端
検知手段426で検出し、スキャナモジュール200も
しくはシステム制御モジュール600に対して”所定時
間後に記録M画像データを送れ”という要求信号REQ
を再び発する。この要求信号は画像位置検知手段426
が前工程で有効C画像よりわずかに先方に付しておいた
見当合わせ(レジストレーション)Cトナーマーク画像
と検出した時間に発行される。またCトナーマーク画像
の代わりに予め中間転写ベルトに恒久的なマークを付す
方式であっても一向に差し支えない。この要求信号に正
確に同期してM信号が送られてくれば、M像露光、現
像、1次転写が行われ、元の既存C画像に対して正確な
色版合わせ、つまり中間転写ベルト415上でC画像上
にM画像が正しく重なることになる。
【0075】このようにしてMラスタ像が露光されたと
き、当初一様荷電された感光体ドラム414の露光され
た部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、静電潜像
が形成される。現像装置420M内のMトナーは負極性
に帯電され、また本現像装置の現像ロール420M上の
現像剤は感光体ドラム414とは接触し、C現像と同様
の電位にバイアスされている。よって感光体414の電
荷が残っている部分にはトナーが付着せず、M信号で露
光された部分にはMトナーが吸着され、静電潜像と同様
なM可視像が形成されることとなる。同様にしてY画像
はCMトナー画像上に、K画像はCMY画像上に、それ
ぞれ重畳して形成される。このようにして少なくとも4
回転した中間転写ベルト415上に形成されたフルカラ
ー画像はやがて2次転写417部分に回転移送される。
【0076】一方像形成が開始される時期に、転写紙1
90は3つの給送部すなわちカセット412A、手挿し
給紙トレイ412Bまたは外部給送口412Cのいずれ
かから給送ロール413A、413Bまたは搬送ロール
対413Fの繰り出しまたは搬送作用によって給送さ
れ、レジスタロール対418Rのニップで待機してい
る。そして2次転写コロトロン427に中間転写ベルト
421上のトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど
転写紙190先端がこの像先端に一致するごとくにレジ
スタロール対418Rが駆動され紙と像とのレジスト合
わせが行われる。
【0077】このようにして転写紙が中間転写ベルト像
と重ねられて正電位電源につながれた2次転写コロトロ
ン417の下を通過する。このとき、コロナ放電電流で
転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆どが転写紙
上に転写される。続いて2次転写コロトロン417のわ
ずか左に配した接地源につながれた図示しない除電芯を
通過するときに、転写紙が電荷を放電し、中間転写ベル
トと転写紙間の吸着力が殆ど消滅する。やがて転写紙の
自量が吸着力を上回るに至り、転写紙190は中間転写
ベルトから剥離して搬送ベルト422に移る。トナー像
を載せた転写紙は搬送ベルト422によって定着装置4
23に送られる。この際加熱された定着ロール423A
とバックアップロール423Bのニップ部に於て熱と圧
力が加える。また両面コピーのときには、切り替えロー
ル425を紙偏向と共に右方向に移動し、対向搬送ロー
ルに押当てて転写紙を一旦反転操作したのち搬送ロール
対412Hで両面複写兼用自動給紙カセット412Aに
導く。このときコピーされた転写紙190Aはコピー面
を上にしてスタックされる。
【0078】(システム制御モジュール600の構成)
システム制御モジュール600の構成を図6〜図9に示
す。同モジュールはシステム制御手段630、キー入力
手段810とビットマップ表示手段820から成るコン
ソール手段800、フロッピーディスク装置740、光
磁気記憶装置もしくはCD−ROMドライブ装置73
0、ICカード駆動装置745、第3通信制御手段63
0SCSI、加速処理装置750に大別して構成され
る。これらの各手段は図7、図8、図9のシステム制御
モジュール筐体600内にすべて収納されている。また
結合手段600AL1でプリンタモジュール400の上
部の結合手段400AL2にはまり締結が可能な機構と
してある。
【0079】(システム制御モジュール600の機構)
図7、図8、図9で600はシステム制御モジュールの
垂直断面図で、コンソール800は操作面が上に露出
し、スキャナモジュール200を重ねた際にも操作可能
とするために手前側に配してある。またフロッピーディ
スク装置740、光磁気記憶装置もしくはCD−ROM
ドライブ装置730、ICカード駆動装置745は記録
媒体挿入面を使い勝手に配慮し手前とし、第3通信制御
手段630SCSIのコネクタ630S1、2は背面と
してある。
【0080】(システム制御手段630の機能構成)シ
ステム制御手段630の構成を図6に示す。同図で63
0CPUはマイクロプロセサ、630RAMはリード/
ライトメモリ、630ROMは読み出し専用メモリ、6
30INTは割り込みコントローラ、630SYNCは
同期信号発生器、630XTLは水晶発信器、630D
MAはDMAコントローラ、630FIFOは先入れ先
出し(ファーストインファーストアウト)メモリ、63
0SCSIは第3通信制御手段として機能するSCSI
コントローラ、630S1、S2はSCSI端子、63
0BUSはバス、650DCはデータチャネル、650
は物理的には磁気ディスクドライブであるが、機能的に
はシステム制御プログラムを記憶してあるため応用処理
部とも称している。また記憶媒体として例えばROMに
代替することは何等差支えない。
【0081】(システム制御手段630の機能)システ
ム制御手段630の第1の機能は、図1〜図5で示すご
とく種々モジュール構成のシステム制御である。第2に
は画面表示とキー入力といったコンソール800の制
御、第3にファクシミリや外部ホストコンピュータとの
通信制御機能および記録画像データの展開機能である。
【0082】(応用処理部650の構成、作用)図6を
参照すれば応用処理部650は複写処理手段650C
P、ファクシミリ処理手段650FX、印字処理手段6
50PR、知的画像処理手段650AIから構成され
る。これらすべての処理手段はシステム制御手段630
のハードウエア資源を共有しHDDに記憶されたプログ
ラムの実行という形式で実現している。複写処理手段6
50CPはスキャナモジュール200やプリンタモジュ
ール400とシステム制御モジュール600とを接続し
たシステムにおいて、システム全体を統合的に制御し
て、画像複写機能を実現するための処理である。ファク
シミリ処理手段650FXはスキャナモジュール200
やプリンタモジュール400とシステム制御モジュール
600と、さらに公衆回線650FCを接続したシステ
ムにおいて、ファクシミリ機能を実現するための処理手
段である。印字処理手段650PRはプリンタモジュー
ル400とシステム制御モジュール600とを接続し、
さらに外部コンピュータから650PCから印字データ
を受け入れるようにしたシステムにおいて、永久可視像
形成出力を行う印字機能を実現するための処理である。
【0083】知的画像処理手段650AIはスキャナモ
ジュール200やプリンタモジュール400と本システ
ム制御モジュール600とを接続したシステムにおい
て、知的画像処理機能を実現するための処理である。こ
こで知的画像処理とは例えばスキャナモジュール200
が読み取った画像から文字を認識し、これに基づいてグ
ラフを作成するなど、原画180と出力画像190とが
著しく異なる画像処理を施すのを指している。知的画像
処理では一般の複写モードとは異なり一旦画像データを
システム制御手段内に取り込み本知的画像処理650C
Pの作用を受け、しかる後加工された画像データがプリ
ンタモジュール400に引き渡され画像形成される。
【0084】(応用処理部650の作用)図14は複写
処理手段650CPおよび印字処理手段650PRの作
用を説明する図、図15は複写処理動作タイミング図、
図16は印字処理動作タイミング図、図17は複写処理
動作中に故障が発生した場合のタイミング図である。図
14で細線枠は複写処理650CPおよび印字処理65
0PR共通の処理、細破線枠は複写処理650CP特有
の処理、太線枠は印字処理650PR特有の処理である
ことを表す。p601はプリンタモジュール400の電
源の投入時のスタートアドレスである。プリンタモジュ
ール400の電源の投入としたのはシステム制御モジュ
ール600がプリンタモジュール400と一体として組
み立て、電力供給をプリンタモジュールから受けるよう
にしたがためである。p604では各種ソフトウエア上
のパラメータ、例えば割り込みコントローラ630IN
Tの内部レジスタを初期化する。p602はウオッチド
グタイマがタイムアウトしたことを示し、バックアップ
すべきデータの保護処理、つまり650NONへのデー
タセーブを行い、初期化処理へブランチする。p605
は各種イベントの有無を監視し、p606はその内容を
調べ4種のパスへジャンプさせる。
【0085】p610はスキャナモジュール200また
はプリンタモジュール600から故障発生の通知を受け
取った際にブランチし、p611からp614でその内
容を確認する。p615はオペレータに故障内容が判る
ように画面820に表示を行い、またp612で公衆回
線で接続されるサービスセンタにその情報を通知する。
p617はこのサービスセンタより故障回復手順などの
指示を受信するもので、これをp618にて表示する。
p620はスキャナモジュール200またはプリンタモ
ジュール600から異常発生の通知を受け取った際にブ
ランチする。ここでいう異常とはトナーや記録紙などの
サプライの不足や筐体ドアの開など、サプライ補給とか
ドア開などの容易に正常状態に移行できる状態を指す。
p621からp624でその内容を確認する。p615
は異常内容が判るように画面820に表示を行い、また
p625はサプライ補給を促すなど正常状態復帰手順に
関するメッセージをコンソール画面820上に表示す
る。
【0086】p660はオペレータがコンソール800
から入力する各種複写モード例えば画像処理モードの指
定、ソートモードの指定といったモード設定時、もしく
は印字モードでホストコンピュータからのモード設定コ
マンド受信時に起動され、p661で表示器820に応
答画面を表示するとともに、スキャナおよびプリンタモ
ジュールにモード設定コマンドを送る。
【0087】p630はスタートボタン811が押され
たとき、もしくは印字モードでホストコンピュータから
のスタートコマンド受信時にブランチし、p631から
p632でプリンタモジュール400に準備状況を問い
合わせる。さらに複写モードではp633からp634
でスキャナモジュール200に準備状況を問い合わせ
る。これらが準備完了していれば複写モードの場合に限
りp635でスキャナモジュール200にはCOPYコ
マンドを送る。p636プリンタモジュール400には
PRINTコマンドを送る。複写モードの場合これでス
キャナモジュールとプリンタモジュール間でコマンドを
取り交わし、このモジュールの項で述べた手順に従い画
像データの授受を行いコピーを生成することになる。印
字モードの場合に限りp636でプリンタモジュールの
項で述べた手順に従い1色1ページ分の画像データをシ
ステム制御モジュール600からプリンタモジュール4
00に転送する。p637からp640は一連の画像読
み取りプロセスおよび画像形成プロセスを終えたかどう
かを問い合わせる。初期状態に復帰していればこれを画
面820に表示する。p642では所定の色版分だけ、
また所定の部数だけ全部が完了したかを調べ、まだ残り
の像形成が必要なら先頭に戻る。カラーコピー時には4
回このループが繰り返されることになる。
【0088】(システムの動作タイミング)図15、図
16、図17は3つのモジュールの信号の流れとタイミ
ングを表したもので、図15は複写モードの動作タイミ
ング、図16は印字モードの動作タイミング、図17は
転写紙ジャムなど故障発生時の動作タイミングを示す。 (複写モードの動作タイミング)図15でシステム制御
モジュール600は複写制御手段650CPの作用で4
色分4回のPRINTコマンド発行を等間隔で行う。
【0089】(印字モードの動作タイミング)図16で
システム制御モジュール600は印字制御手段650P
Rの作用で4色分4回のPRINTコマンド発行を等間
隔ではなく、ランダムに行う。印字データが多い場合に
は一般に発行間隔は複写モードの間隔よりかなり長くな
る。また650PRの扱う色別データサイズの多寡やビ
ットマップデータのソフトウエア的展開作業の不均一性
の結果として完了時間のばらつきとして現れ、このばら
つきに合わせPRINTコマンド非等間隔に発行され
る。なお印字モードではスキャナモジュール200は全
く関与しないので物理的に切り放してもなんら支障無く
動作する。
【0090】(故障時の動作タイミング)図17では複
写モードにおいてプリンタモジュール400で転写紙ジ
ャムが発生した場合の処理タイミング例を示した。
【0091】<構成と動作>次に、このカラー画像形成
装置に本発明を適用した場合の構成と動作について説明
する。図18は本発明に用いる画像処理部(IPU部)
のブロック図で、原稿読取部(スキャナ)(10.
1)、スキャナγ変換回路(10.3)、色変換などの
加工処理をする拡張IPU(10.5)、平滑化処理や
エッジ強調処理などの空間フィルタおよび色補正処理、
UCR/UCA処理、(10.6)、主走査方向の変倍
回路(10.7)、プリンタγ変換回路(10.8)、
階調処理回路(10.9)およびタイミング調整のため
の、FIFO(ファースト・イン/ファースト・アウト
メモリ)(10.12)、SCSI I/F回路(1
0.13)、紙幣などの複写禁止原稿を認識する特定原
画検出回路(10.10)、像域自動分離回路・原稿色
識別回路・原稿種類識別回路(10.11)、画像信号
と像域信号のタイミング調整するための遅延メモリ(1
0.4)およびこれらのブロックを制御するためのCP
U(10.2)から構成される。各ブロックはパラメー
タを設定して処理条件の変更を行うため、必要に応じて
CPUバスと接続されている。
【0092】<UCR処理についての説明>図19はU
CR処理の概念を説明するための図である。原理的に
は、減法混色の原色であるC、M、Yの3色の色材を用
いれば、全ての色を表現することができる。ある色を図
の左側のCMYの量の組み合わせで表現する場合を考え
る。ここで、C、M、Yを等量ずつ用いれば黒色(無彩
色)となるので、この分は、Kの色材に置き換えること
ができる。このCMYの組み合わせでは、Yが最も少な
いので、Yの全量と、CおよびMの内Yと同じ分だけを
減じ、Kに置き換えることができる。その結果、図の右
側に示すようにC、M、Kの3色の色材で同じ色を表現
することになる。このように元のCMYの組み合わせの
内、Kに置き換えることのできる量(黒成分の量)の全
てをKに置き換える場合、UCR率が100%という。
図の真ん中のように、黒成分の内半分をKに置き換える
場合は、UCR率は50%である。
【0093】前述のように、UCR率を高くすると色材
の総量を減らすことができ、特に高濃度の黒を良好に再
現したり、グレーバランスの管理が容易になるという利
点がある反面、グレーに近い色のハイライト部では、ほ
とんどK一色で再現されるため、ざらついた感じになり
やすい。また、Kは一般的に着色度が高いため、Kが入
ることによって、墨っぽい印象になりやすい。そのた
め、階調性や色再現性が重視される写真画像では、ハイ
ライトからミドルに掛けてはUCR量を低く設定し、高
濃度部ではUCR率が高くなるように設定する。他方、
文字原稿では色再現性よりも解像性が重視され、とりわ
け黒文字原稿ではCMYの3色で再現する場合、色版間
のずれやつぶれにより画像品質が劣化しやすい。従っ
て、文字原稿に対しては、極力色材の総量を減らすべ
く、UCR率を高く設定するのが望ましい。
【0094】図20にUCR率の設定の例を示す。
(a)は黒成分を全てKに置き換える場合で、全濃度領
域でUCR率は100%(フルブラック)である。
(b)、(c)は、全濃度領域でUCR率が、それぞれ
D3/DmaxおよびD2/Dmaxの場合である。
(d)、(e)では、最高濃度部でのUCR率は、それ
ぞれ100%およびD3/Dmaxであるが、濃度D1
までのハイライト部ではともにUCR率は0%であり、
Kは使われない。ミドル領域以降から徐々にUCR率が
増加する設定である。このようなUCR設定をスケルト
ンブラックと呼ぶ。
【0095】図21は色補正、UCR、UCA(Und
er Color Addition)処理部の構成を
示すブロック図である。ここでUCA処理は、UCR処
理によって、CMYからK量相当分を単純に減じた場
合、網点印刷のような面積階調法による階調表現方法で
はCMYの量が不足するため、UCR処理後のC、M、
Yそれぞれの量に応じて一部加算する処理である。
【0096】図21では、RGBの入力画像データから
相当する色を再現するのに必要なCMYの色材量を算出
する、色補正回路、UCR量を算出するUCR量算出回
路、UCR処理回路およびUCA処理回路から構成され
る。ここでは、CMYK各色もデータを面順次で算出す
る。UCR処理回路は色補正回路から算出されるC、M
またはYデータからUCR量算出回路から算出されるK
量を減算する。UCA回路は、CMYデータに対して、
減算されたUCR量およびUCR処理後のCMY量に応
じてCMY量を一部加算する回路である。ここでは、U
CR処理後のCMY量とUCR量をアドレス信号とし
て、UCAすべき量を加算した結果のCMY量を読み出
すメモリテーブルである。UCAの設定は、階調再現モ
デルに応じて実験的に求められる特性値である。また、
UCA処理は文字原稿の用の設定であるフルブラック設
定時のCMYや、K自体には不要であるため、処理のO
N/OFFが選択できるようになっている。
【0097】図22は色補正の演算式である。ここで
は、C、M、Y量をR、G、Bデータの1次結合(線形
補正)によって求める。図23は、図22の演算を実行
するための回路である。ここでは、RGBも大小関係か
ら6つの色相領域にごとに最適化された色補正係数(1
次結合の係数)を用いる構成になっており、補正の高精
度化を計っている。この回路は色補正係数(a1、a
2、a3、d)を保持するレジスターREG1〜4およ
びRGB画像信号との積和演算をするための乗算器MU
L1〜3および加算器ADD1〜3から構成される。ま
た色相判別回路から出力される色相判別信号によって、
各係数レジスタは対応する係数を選択出力する。これら
の係数データは、処理すべき色版に応じて図示しないC
PUにより書き換え可能な構成となっている。
【0098】図21のUCR量算出回路は、図23の色
補正回路と同じものを用いることができる。基本となる
UCR率100%の時のUCR量は、CMYの最小値で
あるが、これはRGBの最小値に近似的に等しい。この
色補正回路ではRGBの大小関係を判別する機能を有す
るため、各色相において、RGBの内最小となるデータ
に対する係数を1とし、他の係数を0とすることにより
求めることができる。このとき最小データに対する係数
を1ではなく0.8や0.5などとすることにより任意
のUCR率を設定することができる。また、図20の
(d)、(e)のようにある濃度より低い濃度でUCR
率を0とするには、補正係数の定数項dに負数を設定す
る。(d)のように最高濃度部でUCR率を100%と
する時には、同時に最小データに対する係数を1より大
きくすることで実現できる。但し、この色補正回路で
は、積和演算の結果が負の時は出力値を0とするように
なっている。
【0099】<原稿色、原稿種類識別手段についての説
明>図24に原稿色および原稿種類識別回路の例を示
す。原稿色識別部は、RGBの画像信号を入力し、各画
素が色画素(有彩色)かどうかを識別する色画素検出部
と、1枚の原稿を走査した結果、その原稿がカラー画像
を含むか白黒画像だけかを判定する判定部から構成され
る。原稿種類識別部は、各画素が写真画像を構成する画
素かどうかを識別する非写真画素検出部と1枚の原稿を
走査した結果、その原稿が写真画像を含むかどうかを判
定する判定部から構成される。原稿色識別信号および原
稿種類識別信号は、1回目の原稿走査が終了した後CP
Uに送られ、少なくともカラー原稿または写真原稿のど
ちらかが含まれるときは2色目以降の色版を作像すべく
フルカラーの作像シーケンスを続行する。カラー原稿も
写真原稿も含まれないと判断したときは、白黒文字原稿
であるから以降の作像シーケンスは中止し、1回目の原
稿走査時に形成されたKの可視画像を記録紙に転写しコ
ピー画像として出力する。
【0100】(原稿色、原稿種類識別回路の構成要素の
詳述)図25に色画素検出部の構成を示す。R、G、B
間のデータの差△RGB(=max(R、G、B)−m
in(R、G、B))を検出する△RGB算出部とその
値がレジスタREGに保持される所定の閾値より大きい
かどうかを判定するコンパレータCMPから構成され
る。RGB間の差が所定値より大きいときは色画素と判
定し、色画素検出信号(仮)として1レベルを出力す
る。色画素検出において文字などのエッジ部のように濃
淡の変化の急峻な部分では読取系のRGB間の位置ズレ
やMTF特性の差のために本来白黒画像であってもRG
Bのバランスが崩れて色画素と誤判定され易い。この不
具合を解消するために、エッジ検出部で画像のエッジ部
を検出し、エッジ部では色画素の検出を禁止するように
構成している。
【0101】図26は△RGB算出部の回路の例であ
る。R、G、Bデータの大きさを比較し、RGB中の最
大値(max(R、G、B))および最小値(min
(R、G、B))を検出し、両者の差を△RGBとして
出力するため、比較器CMP1〜3、セレクタSEL1
〜4および減算器SUB等から構成される。
【0102】図27は原稿色識別部および原稿種類識別
部の判定部の回路例であるが、これらは同様の回路で実
現できる。色画素または非写真画素検出信号は1回目の
原稿走査の開始から終了まで画素同期信号GCLKに同
期して入力される。フリップフロップFF1は原稿走査
中に検出信号が1(H状態)となるかどうかを検出す
る。フレーム有効期間を示す信号FGATEは有効期間
中はH状態であり、非有効期間中はL状態である。従っ
て走査開始時にFF1に保持されていた検出結果はクリ
アされ、改めて走査中にHとなる検出信号が入力される
かどうかを検出する。フリップフロップFF2は走査終
了時にH状態の検出信号があったかどうかを示す検出信
号を保持する。
【0103】図28にエッジ検出部の回路を示す。ここ
ではフィルタサイズとして3×3の場合を示している
が、5×5や3×5など他のサイズであっても構わな
い。3×3画素のデータを同時に参照するためにライン
メモリMEM1〜2およびフリップフロップFF1〜9
を用いる。FF1〜9に保持された3×3=9画素のデ
ータはフィルタ演算部に入力され、図29〜図31に示
すようなフィルタ係数と積和演算されエッジ量が算出さ
れる。このエッジ量がレジスタREGに保持される所定
の閾値より大きい場合、比較器CMPからエッジ画素検
出信号としてHレベル出力する。図29〜図31はフィ
ルタ係数の例であるが、図29(b)、図29(c)は
2次微分型、図30(d)〜図30(f)および図31
(g)は1次微分型のフィルタである。
【0104】図32に非写真画素検出部の第1の例を示
す。この例では非写真画素、言い換えれば文字原稿を構
成する画素を検出するものである。文字原稿の特徴とし
て、白地に黒い線または黒い高濃度な領域(べた塗り画
像や太線の内部または黒地の白抜き原稿)から構成され
る。このような画像を構成する画素を検出するために、
比較器CMP1によって入力画素が所定の閾値THR1
(例えば濃度1.0相当のレベル)より大きな値のとき
は高濃度画素としてHレベルを出力する。次の領域判定
部では高濃度画素が集中しているかどうかを判定して、
集中している場合は高濃度領域検出信号としてHレベル
を出力する。比較器CMP2では入力画素が所定の閾値
THR2(例えば濃度0.2相当のレベル)より低いと
きは地肌(白地)画素としてHレベルを出力する。次の
領域判定部では地肌画素が集中しているかどうかを判定
して、集中している場合は地肌領域検出信号としてHレ
ベルを出力する。高濃度領域または地肌領域と判定され
た画素は文字領域であるが、白黒境界のエッジ部も文字
領域の一部であるから、領域膨張部で判定領域を拡大
し、高濃度領域または地肌領域が近辺に検出される領域
も文字領域を構成する画素、即ち非写真画素であると判
定する。
【0105】図33に非写真画素検出部の第2の例を示
す。この例では第1の例とは逆に写真画像を構成する画
素を検出し、その否定(NOT)を非写真画素検出信号
とする。写真画像の特徴として豊富な階調性に着目し、
高濃度画素および地肌画素を除く中間濃度の画素を検出
する。また写真画像として、銀塩写真のような連続階調
の画像だけでなく、網点写真画像も検出する必要があ
る。網点画像は微視的には白黒の2値画像であるため、
平滑化フィルタを用いて網点の高周波成分を除去した後
に高濃度画素および地肌画素検出を行う。図34は平滑
化フィルタのフィルタ係数の例であり、図28のエッジ
検出部と同様の回路構成で実現することができる。但し
比較器CMPによる2値化は除く。
【0106】中間濃度画素検出信号は領域判定部に入力
され、検出画素が集中している領域を写真画像領域であ
ると判定する。更にその否定(NOT)を非写真画素検
出信号として出力する。
【0107】図35は図32、図33の領域判定部の例
であり、これらに共通して用いることができる。領域判
定部に入力される検出信号が5×5の走査窓中に何個検
出されたかを計数する。そのために、まずラインメモリ
MEM1〜4を用いて副走査方向に連続する5画素のデ
ータを同時に参照できるようにし、加算器ADD1〜4
を用いて検出画素を計数する。更にフリップフロップF
F1〜5を用いて主走査方向に連続する5列の計数値を
加算器ADD5〜8を用いて計数し、その結果5×5中
の検出画素を計数値を得る。5×5の領域中に所定の閾
値THRより多くの画素が検出されたかどうかを比較器
CMPで判定し、THRより多い場合は判定信号として
Hレベルを出力する。ここで閾値はノイズによる誤検出
を考慮し22〜23程度とする。この例では閾値は可変
にできるようにレジスタREGに保持されるが、固定値
でも良い。また走査窓のサイズも5×5ではなく7×7
や5×7、7×5などでも良い。
【0108】図36は領域判定部の他の例である。ここ
では図35の例に比べ回路規模を簡略にしてある。検出
信号をラインメモリMEM1〜4およびフリップフロッ
プ群を用いて2次元的に同時に参照できるように構成し
ている。FF群の内、斜線で示したFFの出力値が全て
Hレベルである場合に判定信号としてHレベルを出力す
る。ここでは参照画素は、主副の両走査方向ともサイズ
が5画素の十字の領域を参照しているが、他のサイズや
形状を用いても良い。
【0109】図37は領域膨張部の例である。ここでは
ラインメモリMEM1〜2およびフリップフロップFF
1〜3を用いて、3×3の領域中に検出信号があるかど
うかを判定する。その結果、判定領域が各方向に2画素
分拡大される。これは図35および図36の例で検出回
路が5×5であることに対応したものであり、検出回路
のサイズに応じて膨張部の拡大量を合わせる必要があ
る。例えば検出回路の走査窓が7×7の場合は、中心画
素から最大3画素は検出漏れが起きるため、膨張部では
5×5の膨張処理をして、各方向に3画素の領域拡大を
する必要がある。
【0110】図38は、第1の動作例の制御フローチャ
ート図である。ここでは写真画像用のUCRの設定はス
ケルトンブラックである。プリントボタンが押下される
と(S1)、1回目の原稿走査が開始され作像系はK版
の作像を開始する(S2)。1回目の原稿走査が終了
し、原稿色および原稿種類識別結果がCPUに通知さ
れ、原稿色がカラーであるか、または原稿種類が写真で
ある場合は(S3/Yes)、フルカラーで画像を形成
するため、続けて2〜4回目の原稿走査を行い、順次
C、M、Yの色版の像形成を行う(S4)。4色の作像
が終了するとコピー用紙は排出される(S5)。他方、
原稿色が白黒(カラー原稿が含まれない)で、かつ原稿
種類が文字(写真画像が含まれない)の場合は(S3/
NO)、K版のみで作像を終了し、コピー用紙を排出す
る(S5)。
【0111】図39は第2の動作例の制御フローチャー
ト図である。本第1の動作例では原稿を白黒の文字画像
のみか、他の種類の原稿が含まれるかで制御を切り替え
る。この場合、白黒写真画像は本来Kのみで再現できる
にも関わらず、フルカラーとして画像形成されるため、
コピーに時間がかかる。しかし、UCRの設定をフルブ
ラックにすればフルカラー画像の品質は若干劣るもの
の、白黒写真原稿はフルカラーの処理のK版だけで画像
を形成してもハイライトからミドル部が薄くなることな
く、1回の像形成動作でコピーを得ることができる利点
がある。そこで本発明では、オペレータが好みやコピー
の使用状況に応じてフルカラー画像のコピー品質か、白
黒コピー画像のコピースピードのどちらを優先するかを
選択できるように構成するものである。
【0112】オペレータは図示しない操作部から予めA
CS時の優先モードを選択しておく。プリントスタート
したときに(S11)、制御手段であるCPUはACS
優先モードの設定を調べ、画質優先モードが選択されて
いる場合は(S12/NO)、まず写真画像用のUCR
としてスケルトンブラックを設定する(S13)。その
後1回目の原稿走査が開始され作像系はK版の作像を開
始する。1回目の原稿走査が終了し(S14)、原稿色
および原稿種類識別結果がCPUに通知され、原稿色が
カラーであるか、または原稿種類が写真である場合はフ
ルカラーで画像を形成するため(S15)、続けて2〜
4回目の原稿走査を行い、順次C、M、Yの色版の像形
成を行う(S15)。4色の作像が終了するとコピー用
紙は排出される(S16)。他方、原稿色が白黒(カラ
ー原稿が含まれない)で、かつ原稿種類が文字(写真画
像が含まれない)の場合は(S15/NO)、K版のみ
で作像を終了し、コピー用紙を排出する(S16)。
【0113】他方、ACS優先モードとしてスピード優
先モードが選択されている場合は(S12/Yes)、
まず写真画像用のUCRとしてフルブラックを設定する
(S21)。その後1回目の原稿走査が開始され作像系
はK版の作像を開始する。1回目の原稿走査が終了し、
原稿色識別結果がCPUに通知され(S22)、原稿色
がカラーである場合は(S23)、フルカラーで画像を
形成するため、続けて2〜4回目の原稿走査を行い、順
次C、M、Yの色版の像形成を行う(S24)。4色の
作像が終了するとコピー用紙は排出される。他方、原稿
色が白黒(カラー原稿が含まれない)の場合は、K版の
みで作像を終了し、コピー用紙を排出する(S16)。
【0114】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、請求項1
に記載の発明のカラー画像形成装置は、黒(K)を含む
第1の数の複数色でカラー画像を形成する、カラー画像
形成装置において、原稿を走査して読み取り、第2の数
の複数の色成分に色分解された画像データに変換する原
稿読取手段、該原稿読取手段から入力される第2の数に
色分解された画像データを処理し、カラー画像形成装置
で出力する、少なくとも2種類の画像データに同時にま
たは切り替えて変換する画像処理手段と、原稿読取手段
から入力される画像データを解析して、原稿が白黒画像
のみかカラー画像を含むかを識別する原稿色識別手段と
原稿に写真画像が含まれるかどうかを識別する原稿種類
識別手段と、1回目の原稿走査時に、K版の画像を形成
すると同時に原稿色識別手段および原稿種類識別手段に
より原稿中にカラー画像または写真画像が含まれると判
定した場合には、続けて色成分の像形成シーケンスを実
行し複数色でコピー画像を形成し、原稿が白黒の文字画
像のみで構成されていると判定された場合は、像形成シ
ーケンスを打ち切り、Kのみでコピー画像を形成するよ
うに制御する像形成シーケンス制御手段とを有するよう
に構成した。よって、本発明を用いたカラー画像形成装
置において、プレスキャンすることなくACSを機能さ
せる場合、ACS機能使用時に、白黒写真原稿もカラー
写真原稿も良好に再現することができる。
【0115】請求項2記載の発明では、さらに、原稿種
類識別手段の機能または識別情報の使用可否を選択手段
を有する。よって、原稿種類識別手段の使用を選択した
場合は、1回目の原稿走査時に、K版の画像を形成する
と同時に原稿色識別手段および原稿種類識別手段により
原稿中にカラー画像または写真画像が含まれると判定し
た場合には、像形成シーケンス制御手段は続けて色成分
の像形成シーケンスを実行し複数色でコピー画像を形成
し、原稿が白黒の文字画像のみで構成されていると判定
された場合は、像形成シーケンスを打ち切り、Kのみで
コピー画像を形成するように制御し、原稿種類識別手段
を使用しない場合は、1回目の原稿走査時に、K版の画
像を形成すると同時に原稿色識別手段により原稿中にカ
ラー画像が含まれると判定した場合には、像形成シーケ
ンス制御手段は続けて色成分の像形成シーケンスを実行
し複数色でコピー画像を形成し、原稿が白黒画像のみで
構成されていると判定された場合は、像形成シーケンス
を打ち切り、Kのみでコピー画像を形成するように制御
するように構成したので、本発明を用いたカラー画像形
成装置において、プレスキャンすることなくACSを機
能させる場合、ACS機能使用時に、カラー写真原稿の
画質かコピースピードを優先するかをオペレータが選択
することができる。
【0116】請求項3に記載の発明では、第1の複数色
はK(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエ
ロー)の4色であり、第2の複数色はR(赤)、G
(緑)、B(青)の3色であり、画像処理手段は、文字
画像用と写真画像用の2種類の処理が可能であり、文字
用の処理では下色除去(UCR)の条件を実質的に10
0%(フルブラック)とし、写真用の処理ではUCRの
条件を少なくともハイライト部で100%より低くする
ように構成したので、本発明を用いて、フルカラー画像
形成装置を提供することができる。
【0117】請求項4に記載の発明では、原稿種類識別
手段は、第1の濃度レベルより高い画素が連続する高濃
度領域を検出する高濃度領域検出手段と、第2の濃度レ
ベルより低い画素が連続する地肌領域を検出する地肌領
域検出手段を有し、地肌領域または高濃度領域の画素は
非写真画素であると判定するように構成したので、良好
に原稿種類を識別できるカラー画像形成装置を提供する
ことができる。
【0118】請求項5に記載の発明では、原稿種類識別
手段は、第1の濃度レベルより低くかつ第2の濃度レベ
ルより高い画素が連続する中間濃度領域を検出する中間
濃度領域検出手段を有し、中間濃度領域の画素は写真画
素であると判定するように構成したので、良好に原稿種
類を識別できるカラー画像形成装置を第4の発明により
安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の実施形態のモジ
ュールを組み合わせたシステム構成例1を示した図であ
る。
【図2】システム構成例2を示した図である。
【図3】システム構成例3を示した図である。
【図4】システム構成例4を示した図である。
【図5】システム構成例5を示した図である。
【図6】画像形成システムの機能ブロックと信号の流れ
を表わす図である。
【図7】図6の画像形成システムの機構部の構成例1を
表わす図である。
【図8】図6の画像形成システムの機構部の構成例2を
表わす図である。
【図9】図6の画像形成システムの機構部の構成例3を
表わす図である。
【図10】スキャナモジュール200のタイミング図で
ある。
【図11】スキャナモジュール200の制御流れ図であ
る。
【図12】プリンタモジュール400のタイミング図で
ある。
【図13】プリンタモジュール400の制御流れ図であ
る。
【図14】システム制御モジュール600の制御流れ図
である。
【図15】画像形成システムのタイミング図1である。
【図16】画像形成システムのタイミング図2である。
【図17】画像形成システムのタイミング図3である。
【図18】画像処理部(IPU部)のブロック図であ
る。
【図19】UCR処理の概念を説明するための図であ
る。
【図20】UCR率の設定の例を示す図である。
【図21】色補正、UCR、UCA処理部の構成を示す
ブロック図である。
【図22】色補正の演算式を示す図である。
【図23】図22の演算を実行するための回路構成例を
示す図である。
【図24】原稿色および原稿種類識別回路の構成例を示
す図である。
【図25】色画素検出部の構成例を示す図である。
【図26】△RGB算出部の回路の構成例を示す図であ
る。
【図27】原稿色識別部および原稿種類識別部の判定部
の回路構成例を示す図である。
【図28】エッジ検出部の回路構成例を示す図である。
【図29】フィルタ係数の構成例を示す図である。
【図30】フィルタ係数の構成例を示す図である。
【図31】1次積分型のフィルタ係数の構成例を示す図
である。
【図32】非写真画素検出部の第1の回路構成例を示す
図である。
【図33】非写真画素検出部の第2の回路構成例を示す
図である。
【図34】平滑化フィルタのフィルタ係数の構成例を示
す図である。
【図35】領域判定部の回路構成例1を示す図である。
【図36】領域判定部の回路構成例2を示す図である。
【図37】領域膨張部の回路構成例を示す図である。
【図38】第1の動作例の制御フローチャート図であ
る。
【図39】第2の動作例の制御フローチャート図であ
る。
【符号の説明】
180 原稿 190 記録紙 200 スキャナモジュール 200rd 画像読み取り部 207 撮像デバイス 201 第1電力供給手段 230 スキャナ制御手段 230SCSI 第1通信制御手段 230SYNC 第1同期信号発生手段 211 キャリジホームセンサ 300 基本画像処理手段 400 プリンタモジュール 400img 画像形成部 401 第2電力供給手段 414 感光体ドラム 415 中間転写ベルト 426 画像先端検知手段 430 プリンタ制御手段 430SCSI 第2通信制御手段 430SYNC 第2同期信号発生手段 600 システム制御モジュール 630 システム制御手段 30SCSI 第3通信制御手段 50 応用処理部 650CP 複写処理手段 50PR 印字処理手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/48 H04N 1/40 F 1/46 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒(K)を含む第1の数の複数色でカラ
    ー画像を形成するカラー画像形成装置において、 原稿を走査して読み取り第2の数の複数の色成分に色分
    解された画像データに変換する原稿読取手段と、該原稿
    読取手段から入力される第2の数に色分解された画像デ
    ータを処理しカラー画像形成装置で出力する少なくとも
    2種類の画像データに同時にまたは切り替えて変換する
    画像処理手段と、前記原稿読取手段から入力される画像
    データを解析して原稿が白黒画像のみかカラー画像を含
    むかを識別する原稿色識別手段と、原稿に写真画像が含
    まれるかどうかを識別する原稿種類識別手段と、1回目
    の原稿走査時に、K版の画像を形成すると同時に前記原
    稿色識別手段および前記原稿種類識別手段により原稿中
    にカラー画像または写真画像が含まれると判定した場合
    には、続けて色成分の像形成シーケンスを実行し複数色
    でコピー画像を形成し、原稿が白黒の文字画像のみで構
    成されていると判定された場合は、像形成シーケンスを
    打ち切り、Kのみでコピー画像を形成するように制御す
    る像形成シーケンス制御手段とを有することを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記原稿種類識別手段の機能ま
    たは識別情報の使用可否を選択する選択手段を有し、前
    記原稿種類識別手段の使用を選択した場合は1回目の原
    稿走査時にK版の画像を形成し、同時に前記原稿色識別
    手段および前記原稿種類識別手段により原稿中にカラー
    画像または写真画像が含まれると判定した場合には前記
    像形成シーケンス制御手段は続けて色成分の像形成シー
    ケンスを実行し複数色でコピー画像を形成し、原稿が白
    黒の文字画像のみで構成されていると判定された場合は
    像形成シーケンスを打ち切りKのみでコピー画像を形成
    するように制御し、前記原稿種類識別手段の使用を選択
    しない場合は1回目の原稿走査時にK版の画像を形成
    し、同時に前記原稿色識別手段により原稿中にカラー画
    像が含まれると判定した場合には前記像形成シーケンス
    制御手段は続けて色成分の像形成シーケンスを実行し複
    数色でコピー画像を形成し、原稿が白黒画像のみで構成
    されていると判定された場合は、像形成シーケンスを打
    ち切り、Kのみでコピー画像を形成するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 第1の複数色はK(黒)、C(シア
    ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色であり、
    第2の複数色はR(赤)、G(緑)、B(青)の3色で
    あり、前記画像処理手段は、文字画像用と写真画像用の
    2種類の処理が可能であり、文字用の処理では下色除去
    (UCR)の条件を実質的に100%(フルブラック)
    とし、写真用の処理ではUCRの条件を少なくともハイ
    ライト部で100%より低くすることを特徴とする請求
    項1または2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿種類識別手段は、第1の濃度レ
    ベルより高い画素が連続する高濃度領域領域を検出する
    高濃度領域検出手段と、第2の濃度レベルより低い画素
    が連続する地肌領域を検出する地肌領域検出手段とを有
    して構成され、地肌領域または高濃度領域の画素は非写
    真画素であると判定することを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿種類識別手段は、第1の濃度レ
    ベルより低くかつ第2の濃度レベルより高い画素が連続
    する中間濃度領域領域を検出する中間濃度領域検出手段
    を有して構成され、中間濃度領域の画素は写真画素であ
    ると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載のカラー画像形成装置。
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