JP3469948B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3469948B2
JP3469948B2 JP23212794A JP23212794A JP3469948B2 JP 3469948 B2 JP3469948 B2 JP 3469948B2 JP 23212794 A JP23212794 A JP 23212794A JP 23212794 A JP23212794 A JP 23212794A JP 3469948 B2 JP3469948 B2 JP 3469948B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の画像を重ね合せる
ことができる画像形成装置に関し、例えば、カラープリ
ンタ、カラーファクシミリ、カラー複写機等の画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、電子写真プロセスを用いた画像形成
装置を用いてカラー画像を形成するには、面順次画像形
成法でカラー画像を形成し、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックといった色版画像を等時間間隔で形成して
いる。この技術は一般のカラー画像複写には効率的であ
るが、コンピュータなどの外部機器から見た場合、カラ
ー印字出力機能としては必ずしも万全でない。即ち、外
部機器から見た場合、カラービットマップ印字データを
等時間間隔で画像形成装置に供給するには、色別の膨大
な印字データメモリが必要であったり、またビットマッ
プ展開処理に特別高速なハードウェアを備えないと困難
であり、装置の製造コストが高くなると云う問題点があ
った。例えば、特開平4−326372号では印字中の
色用のビットマップメモリと次に印字される色のデータ
を平行してビットマップに展開するために、2ページ分
のメモリが必要であり、更にこの構成では前色が印字終
了するまでに順次、次色の画像データのビットマップメ
モリへの展開を終了する必要があるため、高速なビット
マップ展開処理用のハードウェアが必要であるという問
題点がある。
【0003】
【発明の目的】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなさ
れたものであり。第1の目的は、色別ビットマップメモ
リや高速ビットマップ展開処理の特別高速なハードウェ
アを用いることなく、且つ画像品質もこれらの高速なハ
ードウェアを用いた場合に比べて劣ることなく、更には
騒音が低減され、高寿命化で省エネルギーな画像形成装
置を提供することである。本発明の第2の目的は、前記
第1の目的に加え、更なる装置の騒音の低減、高寿命
化、省エネルギー化を図ることである。本発明の第3の
目的は、特別高速なハードウェアを用いないにもかかわ
らず、作像時間が長くなることを防ぐことにある。本発
明の第4の目的は、上述した第1〜第3の目的を達成し
た場合において画像形成装置のヒューマンインターフェ
ースを向上することにある。本発明の第5の目的は、上
述した第1〜第4の目的を達成した場合において、作像
時間が長くなることを防止し、且つ省エネルギー化を図
ることにある。本発明の第6の目的は、上記第5の目的
を達成した場合において、簡単な構成であるにも拘らず
作像時間が長くなることを防ぐことにある。
【0004】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の手段では静電潜像を担持する感光体及び感光
体上に静電潜像を形成する手段、感光体上の静電潜像を
トナー像に可視化する複数の異なる色の現像手段、感光
体に隣接して周動し、感光体上のトナー像を保持するト
ナー像担持体、トナー像担持体へ感光体上のトナー像を
転写する第一の転写手段、トナー像担持体上のトナー像
を記録紙に転写する第二の転写手段、記録紙上のトナー
を記録紙に定着させる定着手段、外部制御手段からの指
令に従って各色の作像動作を制御する制御手段を有す
る。上記第2の目的を達成するために、上記第1の手段
において、静電潜像形成手段としてポリゴンモータを含
むレーザ露光手段を備える。上記第3の目的を達成する
ために、上記第2の手段において、最初の画像データの
転送開始から作像開始までの時間を検出する手段を備え
る。
【0005】上記第4の目的を達成するために、上記第
1〜第3の手段において、最初の画像データの転送開始
から作像開始までの時間を検出する手段と、外部制御手
段より最初の画像データの転送開始前に画像データ転送
回数を受信し、前記検出手段により検出した時間から全
作像プロセス終了時間を見積る手段と、終了時間を表示
する手段とを備える。上記第5の目的を達成するため
に、上記第1〜第4の手段において、定着温度を可変に
制御する手段を備える。上記第6の目的を達成するため
に、上記第5の手段において、最初の画像データの転送
開始から作像開始までの時間を検出する手段と、外部制
御手段より画像データ転送回数を受信する手段を備え
る。
【0006】
【作用】上記第1の手段では、画像データ受容手段は、
通信手段を介して外部制御手段から非等時間間隔で面順
次に入力される複数の画像データを一面ずつ受容する。
プリンタ制御手段は画像データ受容手段に受容された画
像データに基づいて感光体上に静電潜像を作像し、それ
ぞれの画像データに対して、通信手段を介して外部制御
手段により指定された色の現像器を用いて静電潜像を現
像し、感光体上にトナー像を作像する。このトナー像を
1回づつ第1の転写手段によりトナー像担持体に転写
し、次の画像データの受信に備える。2番目の画像デー
タが画像データ受容手段に受容されると、プリンタ制御
手段は1番目の画像の時と同様に2番目の画像データに
指定された色の現像器を用いて感光体上にトナー像を作
像する。このトナー像は第1の転写手段によりトナー像
担持体に転写され、トナー像担持体上に2つの画像デー
タの重ね合わせ画像が形成される。この作像工程を外部
制御手段により指示される回数繰り返し、トナー像担持
体上に形成された所望の複数の画像データの重ね合わせ
トナー像を第2の転写手段により記録媒体に一括転写
し、定着手段によりトナーを記録媒体に定着する。ここ
でトナー像担持体上に重ね合わせ画像を形成する工程に
おいて、トナー像担持体への転写終了後から、次の画像
データに基づく作像開始までの間、トナー像担持体の周
動を停止するように動作制御する。
【0007】上記第2の手段では、プリンタ制御手段は
トナー像担持体上に重ね合わせ画像を形成する工程にお
いて、トナー像担持体への転写終了後から、次の画像デ
ータに基づく作像開始までの間、ポリゴンモータの駆動
を停止するように動作制御する。上記第3の手段では、
最初の画像データの転送開始から作像開始までの時間を
検出し、一方、プリンタ制御手段は、前記検出した時間
に基づいて2番目以降の画像データによる作像開始まで
にポリゴンモータの回転を正常回転までに立ち上げるよ
う制御する。
【0008】上記第4の手段では、プリンタ制御部は通
信手段を介して外部制御手段より最初の画像データの転
送開始前に画像データ転送回数を取得し、該データ転送
回数に基づいて、最初の画像データの転送開始から作像
開始までの時間を検出し、検出した時間と画像データ転
送回数から全作像プロセス終了時間を見積もり、終了時
間を表示する。上記第5の手段では、プリンタ制御部は
最初の画像データの転送開始前に、通信手段を介して外
部制御手段より画像データ転送回数を取得した後、定着
手段の温度を定着動作時より低い温度に制御し、少なく
とも第2の画像データの転写が終了し、記録媒体が定着
手段に到着する以前に定着手段の温度を所定の定着動作
持の温度に戻るように制御する。上記第6の手段では、
プリンタ制御手段は最初の画像データの転送開始前に通
信手段を介して外部制御手段より画像データ転送回数を
取得した後、定着手段の温度を定着動作時より低い温度
に制御し、最初の画像データの転送開始から作像開始ま
での時間を検出して、検出した時間と画像データ転送回
数に基づいて定着動作時間を予測し、定着動作が必要な
ときに速やかに実行できるように、記録媒体が定着手段
に到着する前に定着手段の温度を所定の定着動作持の温
度に戻るように制御する。
【0009】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて、本発
明に係る画像形成装置を詳細に説明する。本発明の実施
例ではスキャナモジュール200、プリンタモジュール
400、システム制御モジュール600の3つのモジュ
ールを基本構成要素として用いる。図1は上述した3種
のモジュールを組み合わせた装置構成例を示す図であ
り、同図において、4角形は機能ブロック、HOSTは
外部のコンピュータ機器、各線200S、400Sはモ
ジュール間を結ぶ制御信号と画像信号の伝送線、具体的
にはSCSIケーブルを表す。
【0010】同図(a)はいわゆるスキャナ装置、同図
(b)はプリンタ装置としてシステム構成した例であ
る。同図(c)は一般的な複写機としての構成例であっ
て、それぞれ1個のスキャナモジュール200、プリン
タモジュール400、システム制御モジュール600を
連結することにより達成可能である。ここでシステム制
御モジュール600には上記2つのモジュールを統合的
に制御して複写機能を達成するための複写処理手段65
0CPが組み込まれている。同図(d)は3連読み取り
複写機で、それぞれ第1のスキャナモジュール200−
1、第2のスキャナモジュール200−2、第3のスキ
ャナモジュール200−3、プリンタモジュール400
及びシステム制御モジュール600とを連結する。ここ
で例えばスキャナモジュール200−1は一般的なA3
版程度のスキャナモジュール、200−2をA1版など
の大きなサイズのスキャナモジュール、200−3をカ
ラースキャナモジュールとしておけば、それぞれ専用の
複写機を設置するのに比べ種々の利点を生む。また利用
頻度に応じてこれらの組み合わせと個数とを任意に可変
できる。ここでシステム制御モジュール600には上記
4モジュールを統合的に制御して複写機能を達成するた
めの重連読み取り複写処理手段650CP2が組み込ま
れている。
【0011】尚、図示していないがプリンタモジュール
を複数で構成することも可能であり、この時はシステム
制御モジュール600には他のモジュールを統合的に制
御して複写機能を達成するための重連記録複写処理手段
650CP3が組み込まれる。また本重連システムでは
スキャナモジュールとプリンタモジュールを合わせて6
台まで連結可能である。
【0012】図1(e)はスキャナモジュール200、
プリンタモジュール400、システム制御モジュール6
00からなる複写、ファクシミリ及びプリンタ機能付き
複写機である。システム制御モジュール600にはホス
トコンピュータ680PCに接続するための第4の通信
手段680Pと該第4の通信手段から受信したページ記
述言語形式などのプリントデータをラスタデータに変換
するプリンタ処理手段650PR及び公衆回線680F
Cに接続するための第5の通信手段680Fと該第5の
通信手段から受信した所定の圧縮形式のデータ伸長とス
キャナモジュール200が読み取った原画像データを前
記所定形式に圧縮するカラーファクシミリ処理手段65
0FXが組み込まれている。これら3モジュールの内部
構成と共にファクシミリ及びプリンタ機能付き複写機と
してシステムを構成した場合のモジュール接続を含め、
更に追加モジュールである自動原稿装置280、フィル
ムプロジェクタ290、多段給紙装置480及びソータ
490を加えた具体例を図2及び図3に示した。
【0013】次に、スキャナモジュール、プリンタモジ
ュール、システム制御モジュールの概略構成について説
明する。スキャナモジュール200には少なくとも原画
像を画素に分解して読み取る画像読み取り部200rd
とスキャナ制御手段230、第1通信制御手段230S
CSI、第1電力需要若しくは供給手段201とを含
み、基本画像処理手段300、拡張画像処理手段350
が必要に応じて付加される。画像読み取り部200rd
とは、カラー撮像デバイス207、アナログ/デジタル
変換器(以下、A/D変換器と記す)252等の複数手
段の集合体に付した名称である。
【0014】プリンタモジュール400は記憶媒体19
0上に画像データを永久可視像として形成し、出力する
画像形成部400imgと第2の通信制御手段430S
CSI、第1電力供給手段401とからなる。ここで画
像形成部400imgとは複数手段の集合体に付した名
称であって、電子写真感光体414、帯電手段419、
レーザ露光手段427等いわゆる画像形成諸要素が含ま
れている。システム制御モジュール600には第3の通
信制御手段630SCSI及びスキャナモジュール20
0を画像読み取り付勢制御するか、プリンタモジュール
400を画像形成付勢制御するか少なくとも一方の機能
を果たすシステム制御手段630とを有する。
【0015】これら3モジュールは図3に示す如く機能
的に互いに離して配置してもシステムの機能を満足する
ことができる構造としてある。例えば複写装置構成にお
いては運搬単位重量削減とシステム組立の簡便さを両立
させるために、スキャナモジュールは一つの単位に梱包
し、一方プリンタモジュール側はその上部にシステム制
御モジュールを固定的にマウントした一体構成とし、1
つの箱に梱包し工場出荷する方式を用いている。更に配
置場所にてモジュールを組み立てたときに操作性、空間
効率といったユーザへの配慮或いは電磁放射、ノイズイ
ミュニティ、熱放散、メカニカル共振の防止と云った技
術面の課題に対処した方式としておく。例えば、複写装
置を構成する場合には少なくとも上記3モジュールとテ
ーブル若しくは多段給紙装置を組み合わせるが、空間効
率からするとこれらを縦に積み重ねるのがよく、またプ
ラテンの高さは900mm乃至1100mmとすると良
好な原稿載置操作性が得られる。また各種ボタンはプラ
テン面かそれより若干下面に位置させることで的確なヒ
ューマンインターフェースが実現できる。これらを勘案
し、3つのモジュールは積み重ね面の投影形状をおおむ
ね等しくして、上位モジュールの脱落を回避し、積み重
ねたときのプラテン、操作装置面が上述の位置となるよ
うにした。また外観性と電磁環境両立性の観点からこれ
らを接続するケーブルは極力その本数を減らし、またそ
の長さが短くなるように端子位置が互いに近接するよう
に工夫してある。
【0016】次にスキャナモジュール200の構成につ
いて説明する。図2及び3のスキャナモジュール200
内において、230はスキャナ制御手段を実装した回路
板、201は第1電力受容若しくは供給手段、201P
は商用電源若しくは直流電源接続用電源プラグ、201
SWは電源スイッチ、202はプラテンガラス、202
Sは画像先端基準位置、202SHはシェーディング補
正用白板、202Bは個体識別用バーコード板、208
は第1キャリジ、209は第2キャリジ、203は原稿
照明ランプ、204A、B、Cはそれぞれ第1、第2、
第3ミラー、205Xはレンズ光軸、207はカラー撮
像デバイス、211はキャリジホームセンサ、230S
1、230S2はスキャナ制御手段230上にあって同
一形状、同一インターフェースを有したSCSIコネク
タ、230F1、230F2はスキャナに接続される選
択的付加装置との通信用光ファイバコネクタ、250は
原画読み取り回路を実装した回路板、300は基本画像
処理手段を実装した回路板、350は拡張画像処理手段
を実装した回路板である。これらは図3の200で示す
スキャナモジュール筐体内に全て収納されている。
【0017】次にスキャナ制御手段230の構成要素に
ついて説明する。スキャナ制御手段230の構成を図2
を用いて説明する。同図において230CPUはマイク
ロプロセッサ、230INTは割込コントローラ、23
0DVはセンサ及びアクチュエータの入出力回路、23
0PFはシリアル通信ユニット、230SYNCは第1
同期信号発生器、230XTLは第1水晶発振子、23
0DMAはDMAコントローラ、230FIFOはファ
ーストインファーストアウトメモリ、230SCSIは
SCSIコントローラを含む第1通信手段、230BU
Sはバス、230DCは画像データチャネルである。
【0018】続いてスキャナ制御手段230の走査制御
機能について説明する。スキャナ制御手段230はシス
テム制御モジュール600若しくは、プリンタモジュー
ル400と、所定のプロトコルで更新して、その指令に
基づき原画読み取り付勢制御し、原画画像データを出力
する。またスキャナモジュール200内の全ての手段及
び原稿送り装置280などの選択的付加装置を統合的に
制御する。
【0019】ところで画像読み取り部と画像形成手段と
が別々のモジュールからなる一般の画像システム、例え
ば光りファイルシステムにおいてはその間に何らかのペ
ージバッファメモリ手段を有しているのが普通であっ
た。しかし、このような構成では画像読み取りから画像
形成の間に必然的に時間差を生じ、複写機ではこの時間
差はいわゆるファーストコピータイムの増加という好ま
しくない結果となる。そこで本実施例ではページバッフ
ァを除きコストを低減すると共に画像読み取りと画像形
成とを同期して、つまり殆ど時間差なく実行する方式を
採用した。この画像読み取りと画像形成との同期には2
通りの意味あいを含み、1つは周期の意味で、もう一つ
には先頭の位相の一致に関している。
【0020】もし、この同期が保てないと、前者につい
ては例えばコピー画像が伸びるとか、縮むとかの不具合
が生じ、後者については記録紙上のコピー画像位置が正
しく再現できないと云った状況が容易に想像できよう。
更に本実施例の如きCMYK面順次作像方式のプリンタ
を用いるカラー複写システムにおいては、プリンタモジ
ュール400がCMYK画像を順次重ね合わせ作像する
のであるが、商用的に安価な装置とするにはページバッ
ファメモリを省くのが得策で、この時スキャナモジュー
ル200は1枚の原稿に対して都合4回の操作を行い、
1回の原画操作毎にCMYKのうちの1枚ずつを送り出
す方式が好都合である。而して4回の色順次操作におい
て原画走査の走査位置精度確保、つまり同期は重要な課
題となる。もし同期が狂うと色版ズレとなり、正しいカ
ラー画像が得られないことになる。
【0021】この課題達成方式を図4を参照して説明す
る。同図は1回分の原画走査について記したもので、上
部には2走査線分の詳細を示す。まずシステム制御手段
600からSCANコマンドを受信したとき、第1キャ
リジ208は受信からいつもt5時間後に光軸205X
が原画先端202Sに達し、且つ副走査速度をVsub
とするように第1通信制御手段制御することは上述した
とおりである。これによってコマンド受信タイミングか
ら常に一定時間t5の後に画像データを出力するので少
なくとも位相に関する同期は保つことができる。尚、こ
のための工夫としてキャリジ基準位置検知のためのセン
サ211を設け毎回の走査基準位置合わせの構成を行
い、且つステッピングモータ210の1ステップ角度で
の副走査移動量(第1キャリジ208の移動量)を副走
査ライン間隔以下としている。モータ駆動方式としては
マイクロステップ駆動方式等を用いている。
【0022】次に周期に関する同期のために、第1同期
信号発生手段230SYNCの発生するパルス列周期t
s1に同期して1つの主走査線を読み取り、これを送出
バッファ230FIFOに入れるようにした。またこの
データの受け取り側、この図ではシステム制御モジュー
ル600が周期ts1と実質的同一周期で順次取り出す
ようにした。複写モードにおいてはデータの受け取り側
をプリンタモジュール400とし、上記同期メカニズム
を維持するようにした。よって何回原画操作してもコマ
ンド受信からいつも一定時間後に原画データが送られ、
紙と画像の位置関係(レジストレーション)がいつも正
しく維持され、またカラーコピー時は余分なバッファメ
モリを要せず、色版レジストレーションが維持され、ま
たコピーが素早く出力される。尚、スキャナモジュール
200は基本的に他の2モジュール、システム制御モジ
ュール600又はプリンタモジュール400から前記コ
マンドを受容する。
【0023】スキャナ制御手段230の他の作用を説明
する。図5はスキャナ制御手段230の作用を示したフ
ローチャート図であって、これらの機能は図2の230
CPUマイクロプロセッサのプログラム実行で果たされ
る。実行プログラムは読み出し専用メモリ230ROM
に内蔵される。p201は電源201SW投入操作を示
し、p202は初期化処理、例えば各種回路素子の初期
パラメータ設定、ウオッチドグタイマスタート、キャリ
ジ208の初期位置(211上)への移動といった機能
である。p203は端子202S1、S2からのコマン
ド入力が所定時間(タイムアウトタイム)内に来なかっ
たかどうかを判定する。
【0024】p204は画像読み取り部200rdのパ
ワーを切り、画像処理手段300、拡張画像処理手段3
50の電源電圧を回路素子内レジスタのデータが保持で
きる限界まで低下させる機能であり、待機時の消費電力
削減、冷却ファン騒音低減に寄与する。p205はウオ
ッチドグタイマがプログラムの正常実行を離れたときに
発生し、この時故障発生通知機能p205がシステム制
御モジュール600にこれを通知する。p201は画像
読み取り部200rd、画像処理手段300、拡張画像
処理手段350に故障が発生したときの割込ベクタで、
p211が故障部位の特定、要因の分析を行い、p21
2がこれをシステム制御モジュール600に通知する。
p213は例えばモータ210が過熱故障にいたった場
合、火災などの危険を避けるためのフェールセーフ処理
を行う。
【0025】p220はSCSI端子202S1、S2
に情報入力があった場合の割込ベクタで、この時p22
1でスリープタイマーを停止する。p222は受信内容
を調べ、以下の5種のいずれかにブランチさせる。第1
にはp230のTEST(TEST Unit Rea
dy)で本スキャナモジュールが原稿操作可能か否かの
問い合わせである場合のパスであって、p231にて選
択的付加装置280、290も含めてスキャナモジュー
ル準備状況を回答する。
【0026】p290はスキャナに対して自己診断DI
AG(DIAGnostic)を求められたときのルー
トで、典型的には故障発生通知機能p205、p212
が故障を通知した後に求められ、p291乃至p293
で自己診断とその回答処理を行う。p240はスキャナ
モジュールの各種設定モード問い合わせSENS(MO
DE SENSe)で、p241からp245の処理で
選択的付加装置280、290も含めてのスキャナモジ
ュールの現在設定されている操作モードを回答する。
【0027】p250は各種設定モード設定SEL(M
ODE SELect)要求時のパスで、上記SENS
と対をなす。各種パラメータはp251乃至p256の
各ルーチンで設定する。p260はSCAN又はCOP
Y要求時のパスで、通常モノクロ処理では1原稿に対し
て1回、カラー処理でRGB処理のケースでは3回、C
MYK処理のケースでは4回連続的に要求がある。この
要求時には先ずp261でモータ210を起動、メモリ
230RAM内に設けた位置カウンタをカウントする。
本カウンタは第1同期信号発生手段230SYNCが1
走査線に対して1回発生する同期パルスにより1づつイ
ンクリメントされる。p263では、先に受信したSC
AN又はCOPY要求から計時してt5時間後に正しく
画先端202Sに到達し、且つ事前にモード設定SEL
(MODE SELect)要求で設定された操作速度
Vsubの定常状態を目指すためのモータ210の駆動
計画を計算する。
【0028】次にp264で基準白板202SHを読み
取り、シェーディング補正パラメータ算定、設定を行
い、以降の画像読み取りデータのシェーディング補正に
資する。続いてp265でバーコード202B読み取
り、p267でモータ加速制御を行い、所望の速度に達
したときにp268で低速制御に切り替える。p270
は前記カウンタの計数値が原稿先端位置に達したかどう
かを監視し、達した時点でp267に移る。p267は
画像データのバッファメモリである230FIFOの入
り口ゲートを開け、基本画像処理手段300からの画像
信号を画像信号線300Dを通じて受け入れる準備を行
う。
【0029】以降p271からp274は原画画像デー
タを230FIFOに送り出すタスク群で、まずp27
1で第1同期信号発生手段230SYNC画1走査線の
度に発生する同期パルスを検出する。p272は1走査
線4752画素分の画像データを画像信号線300Dを
介して230FIFOに記憶させる。この時p273に
てキャリジ位置カウンタをインクリメントする。p27
4はこのループが原画サイズ相当、例えばA3サイズで
は走査線が6720本、即ち6720回だけ繰り返され
る。1面分の操作が終了すると、p275が230FI
FOの入口ゲートを閉じ、p277でカラー原稿自動検
知回路320から色検知結果を受け取る。これらの情報
授受はバス430BUSを通じて行われる。次にp27
8でモータを反転駆動し、p279でホームを検知し、
メモリ230RAM内に設けた位置カウンタをリセット
する構成操作を行い、p280でモータ210を停止す
る。またp223ではスリープタイマーを起動する。
【0030】次に画像読み取り部200rdの構成及び
動作について説明する。図2において、207はカラー
撮像デバイス、252はアナログ/デジタル変換器、2
53はシェーディング補正回路、253はサンプリング
位置ズレ補償回路である。原画180はプラテン202
に複写面が下、読み取り開始位置がプラテンの左端20
2Sとなるように載置される。結像レンズ205は原画
像を撮像デバイス207の受光面に縮小投影結像する。
撮像デバイス207は電荷結合素子(CCD)でカラー
撮像機能を備え、赤フィルタで覆われた4752画素1
次元配列されたR撮像部、緑フィルタで覆われた475
2画素1次元配列されたG撮像部、青フィルタで覆われ
た4752画素1次元配列されたB撮像部が主走査方向
(図3の紙面に鉛直方向)に3列平行に並べられた構造
としている。3本の走査線は殆ど近接、具体的には原画
の180面に換算して4/16mm間隔であるのと等価
である。尚この1次元撮像デバイスによる走査方向を主
走査、これと直交する方向を副走査と称する。
【0031】照明ランプ203と第1ミラー204Aは
第1キャリジ208にマウントされ、第2ミラー204
Bと第3ミラー204Cは第2キャリジ209に固着さ
れている。原画を読み取るときは、第1キャリジは副走
査速度Vsubで、第2キャリジはVsub/2の速度
で原画走査モータ210、駆動ワイヤ210Wによって
光学的共役関係を維持したまま左端から右端に向かって
走査(副走査)駆動される。モータ210にはステッピ
ングモータを用いている。副走査速度Vsubは基準速
度に対して1/4倍乃至4倍まで1%刻みで可変であ
り。他モジュールからのコマンドで任意の速度が選択さ
れる。
【0032】次に画像読み取り部200rdの動作につ
いて説明する。図4に画像読み取り機構部の速度線図を
示した。これを参照し、原画走査を述べる。第1キャリ
ジ208は通常キャリジホームセンサ211の真上で静
止し、待機している。この時のセンサ出力はONであ
る。読み取り走査指令SCAN又はREQを受信する
と、t1でランプ203を点灯、モータ210を駆動し
右方向に走査を開始する。t2時間経過後、キャリジ2
08がホームセンサ211の検知範囲をはずれ、出力は
OFFとなる。このはずれる位置が走査基準位置として
記憶され位置の校正基準点として用いられる。またスキ
ャナ制御手段230は画先端202Sまでの到達時間t
5と速度Vsubの要求精度とを達成すべく最適化速度
計画を計算し、モータ210のステップパルス列を算出
する。以降キャリジ速度はこのパルス列で駆動され、画
先端202Sに至る時刻及び所望の一定速度走査が期待
通りに達成される。校正基準点を通過した後は、副走査
速度の如何に関わらず、撮像デバイス207はレンズ2
05が投影する各色の画像を主走査線単位で読み取り、
これは撮像デバイス207の電荷蓄積時間を一定にする
ために都合がよい。主走査周期は第1同期信号発生手段
230SYNCの発生するパルス列周期ts1であり、
同パルス列はバス230BUSを経由読み取り手段25
0に接続されている。
【0033】尚、第1同期信号発生手段230SYNC
はここに接続された水晶発振子230XTLの原発振周
波数を分周してバス230BUSに出力する。撮像デバ
イス207の総画素数は4752個で主走査1ラインを
原画換算で400dpi(画素/インチ)に分解、標本
化して読み取り、原画180からの画素単位のRGB反
射光に応じたアナログ電圧を出力する。その後、A/D
変換器252にて8ビットのデジタル信号に変換、即ち
256階調に量子化され以降の回路に渡される。上記基
準点通過後は、まずt3で白規準板202SHを読み取
り、8ビットのデジタル変換値がシェーディング補正回
路253に記憶される。以後、読み取られた画像データ
はジェーディング補正が有効に施されることになり、画
像データはシステム制御モジュール600に伝送され
る。
【0034】次にt5時刻に原画先端202Sに達する
と、画像読み取り部200rdは原画像180を走査線
単位で読み取り、画素毎の色分解デジタルデータ250
Dとして順次次段の基本画像処理手段300に出力す
る。A3版原画180の全て、即ち6720走査線分を
読み取り、キャリジ208が右端に達し、t6時刻とな
ったとき、モータ210を反対方向に回し、ホーム位置
211まで復帰、停止させ、次の走査に備える。
【0035】次に基本画像処理手段300の構成、各要
素の機能及び動作について説明する。図2において、3
01は空間フィルタ回路、302は変倍回路、303は
色処理回路、304は階調処理回路、310は像域自動
分離回路、320はカラー原稿自動検知回路である。空
間フィルタ301は平滑化処理若しくは鮮鋭化処理を施
す。一般に原稿180が網点印刷物である場合には前者
の処理を施し、文字だけの原稿では後者の処理を施す。
選択はコンソール800の原稿指定画面で入力するか若
しくは後述の像域自動分離回路310からの分離結果に
依存させる。変倍回路302は画像を主走査方向に25
%乃至400%に変倍させる。尚、副走査方向の複写変
倍は画像読み取り速度(副走査速度)を変えることで達
成している。
【0036】色処理回路303は原画RGB信号にマス
キング処理を施して記録色信号であるC(シアン)、M
(マゼンダ)、Y(黄色)、K(黒)画像形成信号に変
換する機能を持つ。更に文字画像と濃淡画像とでそれぞ
れに適した色処理、例えば黒文字部の純黒化処理などい
わゆる適応的色処理を施す。また必要に応じてRGB信
号のままスキャナ制御手段230を経由させシステム制
御モジュール600に出力する。階調処理回路304は
8ビットのCMYKのいずれかの画像信号からディザ処
理を施し4ビットの記録画像信号を作る。更に文字画像
と濃淡画像とでそれぞれ適した階調変換、いわゆる適応
的階調処理を施す。
【0037】像域自動分離回路310は1枚の原画上の
文字画像部分と濃淡画像部分とを画素単位で識別し、こ
の結果を空間フィルタ回路301、色処理回路303、
階調処理回路304に出力する。カラー原稿自動検知回
路320はカラー/白黒原稿識別処理を行う。読み取ら
れた原画RGB画像データ251Dは空間フィルタ30
1、像域自動分離回路310、カラー原稿自動検知回路
320に入力し、並列処理される。基本画像処理手段3
00の機能は2つのカテゴリに分けられる。第1のカテ
ゴリは画像信号を直接操作するのではなく画像走査を支
援するための機能であり、例えば文字領域と階調画像領
域に識別分離する像域分離処理や原稿サイズ検知処理、
カラー原稿/白黒原稿識別処理がある。このカテゴリの
処理には例えばカラー原稿/白黒原稿識別処理の如くプ
ラテン202上の全ての原画情報を調べなくてはならな
いものがある。
【0038】第2のカテゴリは画像信号を操作する処理
で、例えば空間フィルタ処理、変倍画像トリミング、像
移動、色補正、階調変換といった画像処理である。こら
らの処理は更に像域によって共通の処理内容のもの、例
えば変倍と、文字画像と濃淡画像の2像域で異なるも
の、例えば階調処理に分類される。第1カテゴリの処理
結果の多くはシステム制御モジュール600に伝達され
る。これを受けたシステム制御モジュールはこれに基づ
いて他の手段に制御指令を発して像形成工程を進める。
例えば基本画像処理手段300が白黒原稿であると検知
したとき、同手段はこれをスキャナ制御手段230に伝
え、第1通信制御手段はシステム制御モジュール600
に伝え、同制御モジュールがプリンタモジュール400
にK現像付勢、CMY現像停止というコマンドを送る。
するとプリンタモジュール内のプリンタ制御手段430
はK現像装置420Kのみを付勢して他色の現像を停止
して効率的に像形成する。
【0039】第2カテゴリの画像処理内容は第1カテゴ
リの処理結果によって自動的に付勢される場合とオペレ
ータによってコンソール800から指定入力されるもの
と、更にこれらの組み合わせによるものとがある。これ
らの処理の1例として特定色画像消去処理について記
す。本処理は原画中に含まれる特定の色を消去し、それ
以外の色を保存して転写し190A上に画像形成する処
理であって、基本画像処理手段300に含まれる色処理
手段で達成される。尚特定色は操作者によってコンソー
ル800から入力される。いずれにしても複写モードに
おいては回路300に入力されたRGB画像信号を最終
的には記録用の信号C(シアン)、M(マゼンダ)、Y
(イエロー)、K(黒)に変換し、プリンタモジュール
400にこのデータを渡す。尚、原稿が白黒原稿である
と識別された場合や黒単色処理コマンドを受けたときに
はモノクロ化処理を施し、K信号のみが出力される。
【0040】次に拡張画像処理手段350の構成及び動
作について説明する。拡張画像処理手段350は図2に
示す2つの回路よりなり、351は像域指定画像処理回
路、352は画像編集回路である。処理手段はユーザの
要望により選択的に組み込めるようにスキャナモジュー
ル200の外周近傍に配置してある。領域指定画像処理
回路351は操作者の指定した原画特定領域に他の一般
領域とは異なる画像処理を施す機能を有する。また画像
編集回路352は各種画像加工機能、たとえば画像の左
右反転、モザイク化、ソラリゼーション、ポスタリゼー
ション、ハイコントラスト化、ラインイメージ化といっ
た特殊効果画像を形成する役目を持つ。
【0041】ここに含まれる処理の一例として領域指定
画像処理の1つである画像トリミング処理をとりあげて
説明する。画像トリミングは原画像の特定領域を複製
し、他を空白化する処理である。処理方式は特開昭62
−159570に開示されるような周知の技術を用いて
いる。ただ同技術によれば原画に付したフェルトペンマ
ークを原稿に付すので、原稿の損傷といった問題があっ
た。本実施例ではこの欠点に鑑み、原稿画像をプレスキ
ャンで読み取り、これをコンソール800の表示手段8
20に表示し、操作者画素の画像を見ながらカーソル移
動キー813と確定キー814を用いトリミング範囲を
入力指定し、入力された領域外を領域指定画像処理回路
351が空白化する方式を用いている。
【0042】次にプリンタモジュール400の構成及び
動作について説明する。図2はプリンタモジュール40
0の概略構成を示したもので、本モジュールは画像形成
部400imgと第2の通信制御手段430SCSIと
電源手段401及び選択的付属装置とから構成される。
画像形成部400imgとは電子写真感光体414、帯
電手段419、レーザ露光手段441、現像手段42
0、第1転写手段414、中間転写体415、第2転写
手段427等の画像形成諸要素の集合体に付した名前で
あることは前にも述べたとおりである。
【0043】図3を参照すれば、401Pは商用電源プ
ラグ、401SWはパワースイッチ、401は電源手
段、430は第2通信制御手段を含むプリンタ制御手段
を実装した回路基板、430S1、S2はプリンタ制御
手段430上にあって同一形状、同一インターフェース
を有したSCSIコネクタ、430F1、430F2は
プリンタに接続される選択的付加装置通信用光ファイバ
コネクタ、411はレーザダイオード、442はfθレ
ンズ、433は回転多面鏡、444はミラー、412A
は自動給紙用給紙トレイ、412Bは手差し給紙トレ
イ、413A、Bは給紙ローラー、418Rはレジスト
ローラ対、413F、G、H、Jは搬送ローラ対、41
4は感光体ドラム、415は中間転写ベルト、416は
1次転写コロトロン、417は2次転写コロトロン、4
19は帯電スコトロトン、420C、M、Y、Kはそれ
ぞれシアン、マゼンダ、イエロー、黒の現像装置、42
0は現像装置集合体、421はクリーナ、422は搬送
ベルト、423Aは定着ロール、423Bは定着バック
アップロール、424は排出ロール、425は排出切換
ロール、426は画像先端位置検知手段である。
【0044】図2の430はプリンタ制御手段であり、
430CPUはマイクロプロセッサ、430RAMはリ
ード/ライトメモリ、430ROMは読み出し専用メモ
リ、430INTは割込コントローラ、430PFはシ
リアル通信ユニット、430SYNCは第2同期信号発
生器、430XTLは第2水晶振動子、430DMAは
DMAコントローラ、430FIFOはファーストイン
ファーストアウトメモリ、430SCSIは第2通信制
御手段として機能するSCSIコントローラ、430S
1、S2はコネクタ、430DVはセンサ、モータ等各
種アクチュエータの入出力回路、430BUSはバス、
430DCはデータチャネルである。プリンタ制御手段
430はシステム制御モジュール600若しくはスキャ
ナモジュール200と所定のプロトコルで交信して、基
本的には主走査線単位に画像データを獲得し、指令の印
字モードに基づきモジュール内の全ての手段を強調付勢
制御して画像形成し、最終画像190Aを出力する。ま
たプリンタモジュールに選択的に付加されるソータ49
0などを統合的に制御する。
【0045】カラー印字モードにおいては、CMYKの
1色ずつを面単位で形成し、中間転写ベルト415上に
これを重ね、記録紙190に転写して最終画像とする面
順次作像方式である。よってカラーコピーモードではシ
ステム制御モジュール600又はスキャナモジュール2
00に対して1枚のプリントにつき4回の走査要求を出
力する。またRGBの各シングルカラーコピーモードに
おいてはMY、YC、CMの各2回の走査要求を出力す
る。カラー画像形成においては中間転写ベルト415上
の色版毎の位置精度(レジストレーション)確保は重要
であり、この達成方式を図6を参照して説明する。
【0046】図6は1回分の画像信号の同期について記
したもので、第1には、システム制御手段600又はス
キャナモジュール200に対してデータ要求コマンドR
EQを画像データ受信の一定時間t5前に送るという方
式をとっていることを示す。カラー画像形成では2番目
以降の色版形成では、その前の色版画像先端が露光点4
41Xに達するであろうt5時間以前にデータ要求信号
REQを発すればよいことになる。精度よく前の色版先
頭が441Xの到達するであろう時間を計るための本作
像手段では画像基準位置検知手段426を中間転写ベル
ト415に対向して設ける。基本的には、検知手段42
6に転写ベルト上の画像基準位置マークを検知させ、検
知と同時にデータ要求信号REQを発すれば、中間転写
ベルト上の同一地点に各色版の画像先端が形成される。
【0047】このいわば定時間前データ要求方式は相手
がスキャナモジュール200のように走査装置が何らか
の質量を有しており、画像データを出力までにそれなり
の準備時間を要すると云ったデータ送信元には特に有効
である。このようにデータ要求コマンドを発信しておけ
ば、スキャナモジュールの項で述べた如くモジュール間
プロトコルに従いt5時間の後にはデータ発生側が第1
走査線のデータを用意している。これによって少なくと
も位相に関する同期は保たれる。次に周期に関する同期
をとるために、先ず第2同期信号発生手段430SYN
Cの発生するパルス列周期ts2に同期して1走査線分
の記録データを相手から受け取り、これを受信バッファ
430FIFOに入れるようにした。また該パルス列周
期ts2に同期して回転多面鏡442を駆動、具体的に
は位相ロックサーボ駆動とし、またミラー面が周期ts
2で入れ替わるようにした。これによりレーザ441の
輝点441Xは感光体414上をts2周期で露光走査
する。
【0048】また、当然のことながらこの輝点走査の完
にレーザ駆動回路441DVが画像データD1からD4
752に基づいてレーザ441を画素単位に4752回
の点灯制御をする。複写モードにおいてはデータの送信
側をスキャナモジュール600として上記同期メカニズ
ムを維持するようにした。よって何回原画操作してもコ
マンド初信からいつも一定時間後に原画データが得ら
れ、紙と画像の位置関係(レジストレーション)が正し
く維持され色版レジストレーションが維持される。色版
レジストレーション方式は色版毎の作像間隔を任意にで
きるという特徴を有し、実施例のA4サイズカラー複写
モードの画像形成では転写ベルト415の1周期毎に1
色形成し、A3サイズカラー複写モードの画像形成では
転写ベルト415の2周期毎に1色形成することで現像
装置集合体420の回転などの色版交換作用時間の十分
な確保を行っている。
【0049】更にカラー印字モードの画像形成では画像
サイズに拘わらず1色形成する度に任意給紙時間を挿入
できるようにした。これによりシステム制御手段630
に含まれるメモリ630RAMなどのバードウェア量が
比較的少なく、また630CPUが通常の能力であった
としても印字処理手段650PRは1色毎に時間に制約
されずに出力画像をビットマップデータに展開し、該1
色データができあがった時点でシステム制御モジュール
600からプリンタモジュール400にデータを転送
し、プリンタモジュール400が1色の画像形成を実施
する。
【0050】次にプリンタ制御手段430全体の作用に
ついて説明する。図7はプリンタ制御手段430の作用
を示したフローチャート図で、これらの機能は図2の4
30CPUマイクロプロセッサのプログラムで実行され
るものである。実行プログラムは読み出し専用メモリ4
30ROMに内蔵される。p401は電源401の投入
操作を示し、p402は初期化処理、例えば各種回路素
子の初期パラメータ設定、ウオッチドグタイマスター
ト、4色現像装置集合体420の初期位置合わせといっ
た機能である。p403は端子402S1、S2からの
コマンド入力が所定時間内に来なかったかどうかを判定
する。p404は定着手段423のヒータ電源を切る機
能であり、待機時の消費電力削減に寄与する。p405
はウオッチドグタイマがプログラムの正常実行を離れた
ときに発生し、この時故障発生通知機能p405がシス
テム制御モジュール600にこれを通知する。p201
は画像形成部400img、その他モジュール内に故障
が発生したときの割込ベクタで、p411が故障部位の
特定、要因の分析を行い、p412がこれをシステム制
御モジュール600に通知する。p413は例えばモー
タ414Mが過熱故障に至った場合、火災などの危険を
避けるためのフェールセーフ処理を行う。p420は端
子402S1、S2に情報入力があった場合の割り込み
ベクタで、この時p421でスリープタイマーを停止す
る。p422は受信内容を調べ、以下の5種のいずれか
にブランチさせる。
【0051】第1に、p430のTEST(TEST
Unit Ready)はプリンタモジュールが画像形
成可能か否かの問い合わせである場合のルートで、p4
31にて選択的付加装置480、490も含めてのプリ
ンタモジュール状態を回答する。p490はプリンタに
対して自己診断DIAG(DIAGnostic)を求
める時のルートで、典型的には故障発生通知機能p40
5、p412が故障を通知した後に求められ、p491
乃至p493で自己診断とその回答処理を行う。
【0052】p440はプリンタモジュールの各種設定
モード問い合わせSENS(MODE SENSe)
で、p441からp445の処理で選択的付加装置48
0、490も含めてのプリンタモジュールのモード設定
状態を回答する。p450は各種設定モード設定SEL
(MODE SELect)要求時のパスで、上記SE
NSと対をなす。各種パラメータはp451乃至p45
6の各ルーチンで設定する。尚p456では複写モード
の場合は記録画像データ要求先がスキャナモジュール2
00、プリント(印字)モードの場合はシステム制御モ
ジュール600であることを予め登録しておく。
【0053】p460はPRINT要求時のパスで、通
常単色画像形成処理では1枚のプリントに対して1回、
フルカラー処理では4回、2次色モノカラー処理では2
回連続的に要求がある。前述の如く1枚のプリントにお
ける複数のPRINT要求が不規則間隔で到来しても各
色版を正しく重ねる制御を可能にしてある。この要求時
には先ずp461でモータ414Mを起動、続いてp4
62で作像シーケンス制御を開始し、p426で基準位
置センサ426の検知動作を監視する。同センサが転写
ベルト上の画像基準位置マークを検知したときは直ちに
p467が起動され、データ転送要求信号REQをスキ
ャナモジュール200若しくはシステム制御モジュール
600に出力する。p465でメモリ430RAM内に
設けたラインカウンタ(走査線カウンタ)をリセットす
る。このカウンタは第2同期信号発生手段430SYN
Cが1走査線に対して1回発生する同期パルスにより1
ずつインクリメントされる。
【0054】p466はデータ転送要求信号REQが発
せられてから、データ転送先が第1ライン目のデータを
準備するまでの時間、換言すれば既に別の色の画像が存
在する場合、それが露光相当位置441Xまで循環して
戻ってくるに相当する時間を監視するタスクである。こ
の時間が経過したときp467は前記ラインカウンタを
2度目のリセットを行い、更に画像データのバッファメ
モリである430FIFOの出力ゲートを開け、画像信
号線430Dを通じてレーザドライバ441Dに記録画
像信号引き渡しの準備を行う。
【0055】以降、p468からp472は端子402
S1、S2から引き取る記録画像データを1走査線分ず
つ430FIFOに記憶するタスク群で、先ずp468
で第2同期信号発生手段430SYNCが1走査線の度
に発生する同期パルスを検出する。p469は端子40
2S1、S2から獲得する1走査線4752画素分の記
録画像データを430FIFOに記憶させる。この時p
470にてラインカウンタをインクリメントする。p4
72はこのループが記録サイズ相当、例えばA3サイズ
用紙では走査線が6720本、つまり6720回だけ繰
り返される。1面分のレーザ走査が終わると、p473
が430FIFOの出口ゲートを閉じ、レーザドライバ
駆動信号を断つ。このとき当然ながら端子402S1、
S2から記録画像データを引き取り完了する。p473
は今回の画像形成が最終記録色画像の最後の色画像形成
であったかどうかを調べ、もし最終色でなかった場合は
残りの作像シーケンス制御を完了し、p480にてモー
タを停止する。また、もし最終色画像形成が終わってい
たのであれば、p474からp478に記した給紙、2
次転写、定着、排紙プロセスを実行し、記録画像190
Bを本プリンタモジュール外に排出する。
【0056】次に画像形成部400imgの動作につい
て説明する。複写モードにおいてはスキャナモジュール
200に対して、印字モードやファクシミリモードでは
システム制御モジュール600に対して”所定時間後に
記録画像データを送れ”というデータ要求信号REQを
発しておく。プリンタモジュールはプリンタ制御手段4
30に入力されるCMYK各色について主走査、副走査
ともに画素密度1/16mm若しくは1/24mmの4
ビット記録データに基づいて、転写紙上に主走査、副走
査ともにCMYK各色ともに記録ドット密度1/16m
mまたは1/24mmのドットパターンからなるフルカ
ラー可視画像を形成し、出力する。記録ドット密度1/
16mm又は1/24mmのドットの選択はモード選択
コマンドで予め指定される。デフォルトはドット密度1
/16mmである。像形成サイクルが開始されると、先
ず感光体ドラム414は反時計回りに、中間転写ベルト
415は時計回りに駆動モータ414Mによって回転さ
れる。中間転写ベルト415の回転に伴ってKトナー像
形成、C像形成、M像形成、Y像形成が行われ、最終的
にKCMYの順に中間転写ベルト415上に重ねてトナ
ー像が作られる。像形成のための画像記録信号は、一般
の転写モードではスキャナモジュール20から、知的画
像処理を含む特殊なコピーモードやファクシミリモード
若しくは印字モードにおいてはシステム制御モジュール
600から供給される。
【0057】先ず複写モードでの動作は、システム制御
モジュール600に接続された操作部にて各種複写条件
が指定され(倍率、濃度、複写枚数等)、複写スタート
キーが押下されるとシステム制御モジュール600はス
キャナモジュール200及び、プリンタモジュールに複
写モード開始信号を送出する。スキャナモジュール20
0及びプリンタモジュールは上記複写開始信号に応答し
て複写準備動作を開始する。ここではカラー原稿/白黒
原稿識別コピーモード(以下ACSモードと称する)が
指定されたとして説明する。プリンタモジュールは、像
形成サイクルが開始されると、先ずレーザスキャン用の
ポリゴンモータを駆動し、モータ回転数が規定回転数に
安定するとポリゴンレディー信号が発生し、レーザスキ
ャンが開始される。また感光体ドラム414は反時計回
りに、中間転写ベルト415は時計回りに感光体駆動モ
ータ414Mによって回転される。感光体除電ランプが
点灯し、感光体の残留電荷を消去し感光体電位を50V
以下にする。次に帯電スコロトロン419はコロナ放電
によって感光体ドラム414を負電荷で−700Vに一
様に帯電する。画像書き込み開始以前はレーザー出力は
白レベルデータに設定され、感光体電位を非現像電位ま
で落とす。転写ベルトが回転し、画像基準位置検知手段
426が転写ベルト上の画像基準位置マークを検知する
と、プリンタはスキャナに対してスキャンスタート信号
を送出する。
【0058】スキャナはt5時刻後に画像データをプリ
ンタに送出開始し、受信した画像データは書き込み制御
回路によりレーザ出力データに変換され感光体上に露光
され静電潜像が形成される。感光体駆動モータ414M
と同時に現像モータが駆動され、感光体に対向したK現
像器の現像スリーブが回転し、また高圧電源により現像
スリーブにAC+DCの現像バイアスが印加され、前記
静電潜像を反転現像により可視化されたトナー増に変換
する。トナー像は一次転写コロトロンにより転写ベルト
上に転写される。画像データの書き込みが終了するとシ
ステム制御モジュールに書き込み終了を通知し、以降の
複写モード制御の判断を待つ。
【0059】システム制御モジュールはスキャナーより
カラー原稿自動検知回路320の検知結果を受信し、検
知結果がカラーであれば、次のシアン画像形成の開始を
プリンタに指令し、検知結果が白黒であれば画像形成を
終了し紙転写行程への移行をプリンタに指令する。カラ
ーの場合はプリンタはK画像露光後現像剤濃度制御に使
用される画像濃度センサ検知用の濃度パターンを露光現
像後、リボルバモータを駆動し、現像ユニットを反時計
方向に90度回転させ、シアン現像器を感光体対向位置
に移動させる。
【0060】また次の画像基準位置マークを検知してス
キャナーにシアン画像のスキャンスタート信号を送出す
る。前述のようにスキャンスタート信号送出後t5時間
後、画像データがスキャナーより送出されるように制御
されることにより一次転写コロトロンにより転写ベルト
に転写されるシアン画像は前記K画像と転写ベルト上の
同一位置に重ねて転写されることになる。以下、K画像
形成と同様の画像形成動作をシアンに対して実施し、シ
アン画像露光終了をシステム制御モジュールに通知す
る。システム制御モジュールはプリンタに、3色目(マ
ゼンダ)の画像形成開始を指令する。3色目終了後、シ
ステム制御モジュールは4色目(イエロー)の画像形成
開始指令とともに、用紙搬送系をメインモータにより駆
動し、システム制御モジュールより指定された給紙トレ
イの給紙クラッチを駆動し用紙をトレイより送出する。
用紙は中間クラッチを介して駆動される中間ローラを通
過し、更にレジストセンサーを通過してレジストローラ
に達し、停止しているレジストローラにつき当てられ、
用紙先端が停止する。レジストセンサ画用紙先端を検知
したときスタートするカウンタにより計数される所定時
間後、中間クラッチが停止し、用紙に対し適正なたるみ
を形成して用紙を停止させる。用紙先端と4色の重ね合
わされた転写ベルト上のトナー可視像の先端とが、一致
するように制御されたタイミングで、レジストクラッチ
が駆動され二次(紙)転写部へ用紙が送出される。
【0061】記録信号はプリンタ制御手段430SCS
I端子430S1又は430S2から入力され、記録制
御回路であるレーザ駆動回路441DVが該記録信号に
基づいてレーザダイオード441を入力画素単位に発光
制御する。記録信号は1画素4ビットである。より具体
的に言えば、最高C濃度画素の時には全主走査幅相当だ
けレーザ発光し、白画素の時には全く発光せず、中間的
な濃度信号の場合には濃度データに比例した時間だけ発
光させるようにしてある。このようにしてラスタ像が露
光されたとき、当初一様荷電された感光体ドラム414
の露光された部分は露光光量に比例する電荷が消失し、
静電潜像が形成される。現像装置420C内のトナーは
フェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電さ
れ、また現像装置のシアン現像ロール420Cは感光体
ドラム414の金属基体層に対して図示しない電源手段
によって負の直流電位と交流とが重畳された電位にバイ
アスされている。
【0062】この結果、感光体414の電荷が残ってい
る部分にはトナーが付着せず、電荷のない部分つまり露
光された部分にはCトナーが吸着され、潜像と相似なC
可視像が形成されることになる。また、レーザ駆動回路
441DVには上記レーザダイオード441の記録信号
に基づく発光制御の他に、Y画像形成時に特殊な画像文
様データを発生し、入力画像データにこれを無条件に加
える。つまり入力画像データと特殊画像文様データ論理
和でレーザダイオード441を駆動する機能を有する。
この文様はシステム識別番号をパターン化した微細な画
像で、何らかの方法で有価証券などの違法画像を形成し
た際にこの追跡を助けるために付す。
【0063】このようにして感光体上のトナー像が反時
計回りで回転し、1次転写コロトロン416の対向位置
に達すると前記感光体と接し、同期速度で駆動される中
間転写ベルト415にコロナ転写される。感光体414
上の若干の未転写残留トナーは感光体414の再使用に
備えてクリーニング装置421で清掃される。ここで回
収されたトナーは回収パイプを経由して図示しない廃ト
ナータンクに蓄えられる。中間転写ベルト415は特に
印字モードで要求の多い長時間像担持特性を良好に維持
させるために比較的固有抵抗値の大きな材料を用いてい
る。これによって次のMトナーの作像までに時間が例え
ば20分といった長い時間であってもトナー像を乱すこ
となく担持可能となった。
【0064】次にはM信号に基づいてM像形成ラスタ露
光を行うに先立って、現像装置集合体420を反時計回
りに回転し、M現像ロール420Mを感光体414に対
向させる。次に先に形成したC可視像の先頭位置を先端
検知手段426で検出し、スキャナモジュール200若
しくはシステム制御モジュール600に対して”所定時
間後に記録M画像データを送れ”という要求信号REQ
を再び発する。この要求信号は画像位置検知手段426
が前工程で有効C画像より僅かに先方に付しておいた見
当合わせ(レジストレーション)Cトナーマーク画像と
検出した時間に発行される。またCトナーマーク画像の
かわりに予め中間転写ベルトに恒久的なマークを付す方
式であっても一向に差し支えない。この要求信号に正確
に同期してM信号が送られてくれば、M像露光、現像1
次転写が行われ、元の既存C画像に対して正確な色版合
わせ、つまり中間転写ベルト415上でC画像上にM画
像が正しく重なることになる。このようにしてMラスタ
像が露光されたとき、当初一様荷電された感光体ドラム
414の露光された部分は露光光量に比例する電荷が消
失し、静電潜像が形成される。
【0065】現像装置420M内のMトナーは負極性に
帯電され、また現像装置の現像ロール420M上の現像
剤は感光体ドラム414とは接触し、C現像と同様の電
位にバイアスされている。よって感光体414の電荷が
残っている部分にはトナーが付着せず、M信号で露光さ
れた部分にはMトナーが吸着され、静電潜像と同様なM
可視像が形成されることとなる。同様にしてY画像はC
Mトナー画像上に、K画像はCMY画像上に、それぞれ
重畳して形成される。尚複写モードでは基本画像処理回
路300がUCR(下色除去)処理を行っているので、
1つの画素が4色全てのトナーで現像される機会は少な
い。このようにして少なくとも4回転した中間転写ベル
ト415上に形成されたフルカラー画像はやがて2次転
写417部分に回転移送される。
【0066】一方像形成が開始される時期に、転写紙1
90は3つの給送部、即ちカセット412A、手差し給
紙トレイ412B又は外部給送口412Cのいずれから
給紙ロール413A、413Bまたは搬送ロール対41
3Fの繰り出し又は搬送作用によって給送されレジスタ
ロール対418Rのニップで待機している。そして2次
転写コロトロン427に中間転写ベルト421上のトナ
ー像先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙190先
端がこの像先端に一致する如くレジスタロール対418
Rが駆動され、紙と像とのレジスト合わせが行われる。
【0067】このようにして転写紙が中間転写ベルト像
と重ねられて正電位電源につながれた2次転写コロトロ
ン417の下を通過する。このときコロナ放電電流で転
写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆どが転写紙上
に転写される。続いて2次転写コロトロン417の僅か
左に配した接地源につながれた図示しない除電芯を通過
するときに、転写紙が電荷を放電し、中間転写ベルトと
転写紙間の吸着力が殆ど消滅する。やがて転写紙の自重
が吸着力を上回るに至り、転写紙190は中間転写ベル
トから剥離して搬送ベルト422に移る。
【0068】トナー像を載せた転写紙は搬送ベルト42
2によって定着装置423に送られる。この際過熱され
た定着ロール423Aとバックアップロール423Bの
ニップ部において熱と圧力が加えられ、トナーが溶融し
転写し190の繊維に食い込んで画像が定着され、コピ
ー像が完成する。完成したコピーはこの後、排出ロール
対424で本体外に送り出される。排出されたコピー紙
は図示しないトレイに表向きにスタックされ、また両面
コピーの時には、切換ロール425を紙偏向と共に右方
向に移動し、対向搬送ロールに押し当てて転写紙を一旦
反転走査した後搬送ロール対412Hで両面複写兼用自
動給紙カセット412Aに導く。このときコピーされた
転写紙190Aはコピー面を上にしてスタックされる。
【0069】次にシステム制御モジュール600の構成
について説明する。システム制御モジュール600の構
成を図2及び3に示す。システム制御モジュールはシス
テム制御手段630、キー入力手段810とビットマッ
プ表示手段820からなるコンソール手段800、フロ
ッピーディスク装置740、光磁気記憶装置若しくはC
D−ROMドライブ装置730、ICカード駆動装置7
45、第3通信制御手段630SCSI、加速処理装置
750に大別して構成する。これらの各手段は図3のシ
ステム制御モジュール筐体600内に全て収納されてい
る。また結合手段600AL1でプリンタモジュール4
00の上部の結合手段400AL2にはまり締結が可能
な構成としてある。
【0070】図3で600はシステム制御モジュールの
垂直断面図で、コンソール800は走査面が上に露出
し、スキャナモジュール200を重ねた際にも操作可能
とするため手前側に配してある。またフロッピーディス
ク装置740、光磁気記憶装置若しくはCD−ROMド
ライブ装置730、ICカード駆動装置745は記録媒
体挿入面を使い勝手に配慮し手前とし、第3通信制御手
段630SCSI、2は背面としてある。システム制御
手段630の構成を図2に示す。同図で630CPUは
マイクロプロセッサ、630RAMはリード/ライトメ
モリ、630ROMは読み出し専用メモリ、630IN
Tは割込コントローラ、630SYNCは同期信号発生
器、630XTLは水晶発振器、630DMAはDMA
コントローラ、630FIFOは先入れ先出し(ファー
ストインファーストアウト)メモリ、630SCSIは
第3通信制御手段として機能するSCSIコントロー
ラ、630S1、S2はSCSI端子、630BUSは
バス、650DCはデータチャネル、650は物理的に
は磁気ディスクドライブであるが、機能的にはシステム
制御プログラムを記憶してあるため応用処理部とも称し
ている。また記憶媒体として例えばROMに代替するこ
とは何ら差し支えない。システム制御手段630の第1
の機能は、図1で示す如く種々のモジュール構成のシス
テム制御である。第2には画面表示とキー入力といった
コンソール800の制御、第3にファクシミリや外部ホ
ストコンピュータとの通信制御機能及び記録画像データ
の展開機能である。
【0071】図2を参照すれば、応用処理部650は複
写処理手段650CP、ファクシミリ処理手段650F
X、印字処理手段650PR、知的画像処理手段650
AIから構成されている。これら全ての処理手段はシス
テム制御手段630のハードウェア資源を共有しHDD
に記憶されたプログラムの実行という形で実現してい
る。複写処理手段650CPはスキャナモジュール20
0やプリンタモジュール400とシステム制御モジュー
ル600とを接続したシステムにおいて、システム全体
を統合的に制御して、画像複写機能を実現するための処
理である。ファクシミリ処理手段650FXはスキャナ
モジュール200やプリンタモジュール400とシステ
ム制御モジュール600と、更に公衆回線650FCを
接続したシステムにおいて、ファクシミリ機能を実現す
るための処理手段である。印字処理手段650PRはプ
リンタモジュール400とシステム制御モジュール60
0とを接続し、更に外部コンピュータ650PCから印
字データを受け入れるようにしたシステムにおいて、永
久可視像形成出力を行う印字機能を実現するための処理
である。
【0072】知的画像処理手段650AIはスキャナモ
ジュール200やプリンタモジュール400と本システ
ム制御モジュール600とを接続したシステムにおい
て、知的画像処理機能を実現するための処理である。こ
こで知的画像処理とは例えばスキャナモジュール200
が読み取った画像から文字を認識し、これに基づいてグ
ラフなどを作成するなど、原画180と出力画像190
とが著しく異なる画像処理を施すのを目的としている。
知的画像処理では一般の複写モードとは異なり一旦画像
データをシステム制御手段内に取り込み、知的画像処理
650CPの作用を受け、しかる後に加工された画像デ
ータプリンタモジュール400に引き渡され画像形成さ
れる。
【0073】図8は複写処理手段650CP及び印字処
理手段650PRの作用を説明する図、図9(a)は複
写動作タイミング図、図9(b)は印字処理動作タイミ
ング図、図9(c)は複写処理動作中に故障が発生した
場合のタイミング図である。図8において細線枠は複写
処理650CP及び印字処理650PR共通の処理、細
破線枠は複写処理650CP特有の処理、太線枠は印字
処理650PR特有の処理であることを表す。
【0074】p601はプリンタモジュール400の電
源の投入時のスタートアドレスである。プリンタモジュ
ール400の電源投入としたのはシステム制御モジュー
ル600がプリンタモジュール400と一体として組み
立て、電力供給をプリンタモジュールから受けるように
したためである。p604では各種ソフトウェア上のパ
ラメータ、例えば割り込みコントローラ630INTの
内部レジスタを初期化する。p602はウオッチドグタ
イマがタイムアウトしたことを示しバックアップすべき
データの保護処理、つまり650NONへのデータセー
ブを行い、初期化処理へブランチする。p605は各種
イベントの有無を監視し、p606はその内容を調べ4
種のパスへジャンプさせる。
【0075】p610はスキャナモジュール200又は
プリンタモジュール600から故障の発生の通知を受け
取った際にブランチし、p611からp614でその内
容を確認する。p615はオペレータに故障内容が分か
るように画面820に表示を行い、またp612で公衆
回線で接続されるサービスセンターにその情報を通知す
る。p617は該サービスセンターより故障回復手順な
どの指示を受信するもので、これをp618にて表示す
る。p620はスキャナモジュール200又はプリンタ
モジュール600から異常発生の通知を受け取った際に
ブランチする。ここでいう異常とはトナーや記録紙など
のサプライの不足や筐体ドアの開など、サプライ補給や
ドア閉等の容易に正常状態に移行できる状態を指し、p
621からp624でその内容を確認する。p615は
異常内容が分かるように画面820に表示を行い、また
p625はサプライ補給を促すなど正常状態復帰手順に
関するメッセージをコンソール画面820上に表示す
る。
【0076】p660はオペレータがコンソール800
から入力する各種複写モード例えば画像処理モードの指
定、ソートモードの指定といったモード設定時、若しく
は印字モードでホストコンピュータからのモード設定コ
マンド受信時に起動され、p661で表示器820に応
答画面を表示すると共に、スキャナ及びプリンタモジュ
ールにモード選定コマンドを送る。p630はスタート
ボタン811が押されたとき、若しくは印字モードでホ
ストコンピュータからのスタートコマンド受信時にブラ
ンチし、p631からp632でプリンタモジュール4
00に準備状況を問い合わせる。更に複写モードではp
633からp634でスキャナモジュール200に準備
状況を問い合わせる。これらが準備完了していれば、複
写モードの場合に限り、p635でスキャナモジュール
200にはCOPYコマンドを送り、p636でプリン
タモジュール400にPRINTコマンドを送る。
【0077】複写モードの場合、これでスキャナモジュ
ールとプリンタモジュール間でコマンドを取り交わし、
該モジュールの項で述べた手順に従い、画像データの授
受を行いコピーを生成する。印字モードの場合に限り、
p636でプリンタモジュールの項で述べた手順に従い
1色1頁分の画像データをシステム制御モジュール60
0からプリンタモジュール400に転送する。p637
からp640は一連の画像読み取りプロセス及び画像形
成プロセスを終えたかどうかを問い合わせ、初期状態に
復帰していれば、これを画面8202表示する。p64
2では所定の色版分だけ、また所定の部数だけ全部が完
了したかを調べ、まだ残りの像形成が必要なら先頭に戻
る。カラーコピー時には4回このループが繰り返される
ことになる。
【0078】図9は3つのモジュールの信号の流れとタ
イミングを表したもので、(a)は複写モードの動作タ
イミング、(b)は印字モードの動作タイミング、
(c)は転写紙ジャム等の故障発生時の動作タイミング
を示す。同図(a)でシステム制御モジュール600は
複写制御手段650CPの作用で4色分4回のPRIN
Tコマンド発行を等間隔で行う。同図(b)でシステム
制御モジュール600は印字制御手段650PRの作用
で4色分4回のPRINTコマンド発行を等間隔でなく
ランダムに行う。印字データが多い場合には一般に発行
間隔は複写モードの間隔よりかなり長くなる。また65
0PRの取り扱う色別データサイズの多寡やビットマッ
プデータのソフトウェア的展開作業の不均一性の結果と
して完了時間のばらつきとして現れ、このばらつきに合
わせPRINTコマンド非等間隔に発行される。なお印
字モードではスキャナモジュール200は全く関与しな
いので物理的に切り離しても何ら支障なく動作する。同
図(c)では複写モードにおいてプリンタモジュール4
00で転写紙ジャムが発生した場合の処理タイミング例
を示した。
【0079】次に本発明にかかる画像形成装置の動作に
ついて説明する。図10にタイミングチャートを示す。
システム制御モジュールでは、まずホストコンピュータ
からカラーモードを受信し、その後プリントコマンドを
待ちプリントコマンド受信後、1色目の画像データ(フ
ルカラーモードの場合BK画像)を受信し、ビットマッ
プメモリ上に画像展開を開始する時点で時間計測カウン
タを起動する。このカウンタは、起動後、例えば1se
c毎にカウントアップし、時間を計測するカウンタであ
る。
【0080】展開終了後、受信していたカラーモード
と、時間計測値タイマーで計測した画像展開時間をプリ
ンタモジュールに送出し、その後システムモジュールは
プリンタ制御モジュールに対してプリントコマンドを発
行する。これ以降のBK画像形成動作に関しては従来技
術と同様な動作を行う。
【0081】プリンタモジュールはプリントコマンド受
信後、ポリゴンモータを起動し、ポリゴンモータは数秒
後に回転が安定し、レディ状態になる。この時点で、メ
インモータ、感光体モータ、現像モータをONし、感光
体モータの起動で転写ベルトが周動開始し、転写ベルト
マーク上のマーク検知からt5時間経過後にBK画像デ
ータをシステム制御モジュールから読み出す。読み出し
たデータはFIFO経由でレーザドライバに送られ、転
写サイズ分の画像データを読み出した後に、転写ベルト
マークがマーク検知センサ位置より所定距離LBOFF
前に移動後に、ポリゴンモータ、モータ類、帯電、現像
バイアス等をOFFし、次の転写ベルトの周動開始後、
(LBOFF/周動速度)時間後にベルトマーク検知を
発生させることが可能となる。電源ON時にも、転写ベ
ルトの周動により、転写ベルトマークをマーク検知セン
サ位置より所定距離LBOFF前に移動させる。このよ
うにポリゴンモータ及びその他のモータ類の周動を停止
させることにより、騒音低減、省力化が図れる。尚、従
来技術のタイミングチャートを図11に示す。
【0082】LBOFFの値は、プリントコマンド受信
後にREQコマンドを発生可能な時間<LBOFF/周
動速度となるように決定する方法が一例としてある。他
にモータの立ち上がり時間<LBOFFとする方法もあ
る。上述したようにLBOFFを短く設定すると、ポリ
ゴンモータがレディとならないうちにプリントコマンド
を受信し、4色を重ねるために転写ベルトを1周させ、
次のベルトマーク検知まで待機しなければならない。ま
た転写ベルト上の像が感光体に接触しない位置で転写ベ
ルトを停止するようにし、停止時や起動時の感光体と、
転写ベルトの速度変動によるこすれ等の画像劣化を防止
する方法もある。この場合のLBOFFの計算方法を図
6を用いて説明する。
【0083】図6が仮にマーカー検知の瞬間を示した図
であるとすると、t5後に441X位置に画像先端が形
成され、マーカーは周速度をVとすると、V×t5分だ
けマーカー検知センサ位置より移動している。その後、
感光体上のトナー像が転写ベルト上に全て転写された後
なら停止して良いので、1色の画像形成時間×V+L1
だけ転写ベルトマークが移動している。したがって、L
BOFF<(ベルト周長−(1色の画像形成時間×V+
l1)−V×t5)となる。また次の色の画像形成のた
めに、リバルバを90度回転させC色現像位置に回転す
る。システムモジュールではBK画像を送出終了後、次
の色であるC画像展開を行う。
【0084】一方、プリンタモジュールでは、全てのB
K画像データ受信後に、(最初に通知された画像展開時
間tMEM−ポリゴンモータ安定化時間tRDY=tR
ISE1)をセットしたタイマー1をスタートさせる。
尚、tRISE1が負の値、即ちtRDYの方が長い場
合は、tRISE1には0をセットする。そしてこのタ
イマー1がtRISE1分のカウントを終了後、C画像
形成のために予めポリゴンモータをONする。またポリ
ゴンレディの時点でモータ類を起動する。システムモジ
ュールでは、C画像展開を終了後に、プリントコマンド
を発行するが、この時点では既にポリゴンモータの起動
が行われており、なおかつ回転が安定しているため即座
にC画像の形成が開始可能である。したがって、プリン
タモジュールはプリントコマンド受信後に、ポリゴンレ
ディ状態になるまで転写ベルトマークを読み飛ばす必要
はなく、転写ベルトマークが検知されたらt5時間後に
C画像データの読み出しを開始し、以後、M、Y画像の
形成も同様にして行われる。
【0085】また、コンソール表示部に印字終了までの
時間を表示することも可能であり、1ラインの書き込み
時間t1LINEとし、副走査方向印刷サイズをLSI
ZEとし、400dpiで書き込むとすると、1画像形
成に要する時間tTRANSは(LSIZE*400)
/(2.54*t1LINE)となる。一方、フルカラ
ー印刷の場合には、画像展開時間計測後には3回の展開
が必要であり、その他にプリンタからREQコマンドを
発行した後、システムモジュールから画像データが送出
されるt5時間が4回、第1色目のポリゴンモータ立ち
上がり時間tRDY等の時間を所要する。
【0086】したがって、最初の画像展開終了時にコン
ソールに表示する値は、3*tMEM+4*tTRAN
S+4*t5+tRDYとし、これ以降、1sec毎に
表示値をカウントすればよい。ただし、この場合、コマ
ンドの通信に要する時間の誤差が発生する。また別の印
刷終了までの時間の算出方法として、画像展開時間以外
で印刷に所要する時間は、機械の搬送長、転写ベルト
長、感光体長、レーザ照射位置、周動速度、印刷サイズ
等で予め計算可能なため、例えば、画像展開時間が0の
場合の、A4横サイズの第1枚目の印刷速度が30秒で
設計された画像形成装置であれば、30+3tMEMと
なる。これらの印刷に所要する時間をコンソールに表示
する時間の単位は、例えば1secとして説明したが、
モータの速度変動、通信時間変動などにより、計算して
表示した値と実際の所要時間の誤差をユーザーに感じさ
せないように1分単位に表示値をカウントダウンする方
法も有効である。
【0087】次に定着手段の温度制御について説明す
る。図12は縦軸を定着ローラ温度、横軸をヒータON
からの時間としたものである。本実施例ではトナーと転
写紙に溶融し、固着させる定着温度の目標値をTemp
Hとし、省電力化のために画像展開中など定着を特に必
要としない状態の場合はTempLに目標温度を低下さ
せる制御を行う。図12から明らかなように、Temp
LからTempHに温度を上げるにはtFH−tFL時
間を要する。したがって、転写紙が定着ユニットに入紙
する時点よりtFH−tFL時間分前に定着ヒータをO
Nしておけば、転写紙が定着ユニットに入紙する時点に
は、定着温度は定着目標温度TempHに達しているこ
とになる。
【0088】このタイミングチャートを図13に示す。
BK、C、M画像形成時点までは前述のように画像形成
動作が行われ、一方機械の機器構成により、画像先端を
形成する時点から、その画像先端が転写紙に転写され、
定着ユニットに入紙するまでの時間はtFUSは予め決
定されているものであるから、全てのM画像データ受信
後、タイマー2に(tMEM−((tFH−tFL)−
tFUS)=tRISE2)をセットし、スターとして
おけば、タイマー2のタイムアップ終了時点に定着目標
温度をTempHにすれば定着ヒータは連続点灯とな
り、転写紙が定着ユニットに入紙する時点には定着温度
が定着目標温度TempHに達することができる。
【0089】尚、(tFH−tFL)−tFUSをtB
Fとすれば、tBF>tMEMの場合は、M画像形成終
了時ではなくC画像形成終了時にタイマー2をスタート
させることになり、タイマー2のセット値は2tMEM
−tBF−1色画像形成時間をセットすることになる。
この式では、プリントコマンドからREQコマンドまで
の時間や、t5時間を考慮していないが、これらを含め
ると定着ヒータの連続ONが遅れる方向になるから、定
着温度が目標値TempHに達する余裕時間を考えると
含めなくても良い。しかし、省電力化を更に進めるので
あれば、含めた計算式にすることも可能である。
【0090】次に、上述した如き本発明にかかる画像形
成装置の動作及び省電力化のための動作を実現するフロ
ーを説明する。システム制御モジュールのプログラムの
フローチャートは図14に示すとおりである。s1でホ
ストコンピュータからカラーモードの受信を待ち、受信
後、s2に進み、ホストコンピュータからのプリントコ
マンドの受信を待つ。プリントコマンド受信後、s3で
展開時間計測カウンタをスタートさせ、s4で画像デー
タを待つ。データ受信後、s5で画像データをビットマ
ップメモリにセットし、これを画像展開と呼ぶ。次にs
6に進み、画像受信が終了したかどうかのチェックを行
い、終了していなければs4に戻る。また、終了した場
合は、s7で1回目の画像展開終了か否かのチェックを
行い、1回目であればs8でプリンタにカラーモードを
発行し、s9で展開時間計測カウンタをストップし、計
測値をプリンタに発行する。
【0091】この時点で印刷終了までに要する時間をコ
ンソールに表示し、印刷時間のカウントダウンを開始し
ても良い。1回目でなければ、s10にジャンプし、s
10ではプリンタからの画像データ要求であるREQコ
マンドを待ち、REQコマンド受信後にs11に進み、
画像データを送出し、S12で画像データの終了か否か
のチェックを行う。終了していなければ、s10に戻
り、終了していればs13でカラーモード分の転送終了
か否かのチェックを行う。フルカラーモードであれば4
回の画像転送を行い、例えばR、G、Bモードでは2回
の画像転送を行う。ここで画像転送が終了していなけれ
ば、s2に戻り、一方、終了した場合にはs1に戻り、
次のホストコンピュータからの印刷指示を待つ。
【0092】プリンタモジュールのプログラムのフロー
チャートは図15に示す通りである。s1でカラーモー
ドの受信を待ち、s2で展開時間の受信を待つ。s3で
はプリントコマンドを待ち、s4でポリゴンOFF中か
否かのチェックを行い、OFFでなければs6にジャン
プし、OFF中であればs5でポリゴンONし、s6で
ポリゴンレディを待つ。ポリゴンレディとなった際には
s7でモータ類、帯電、現像バイアスをONし、次にs
8に進み、ベルトマークの検知を待つ。該ベルトマーク
を検知した場合にはs9においてt5時間経過するのを
待ち、t5時間経過後、s10で画像読み出しを開始す
る。具体的にはREQコマンドをシステムモジュールに
発行し、s11では画像データの読み出し終了のチェッ
クを行う。
【0093】該チェック終了後、s12で最終画像の終
了か否かをチェックし、最終でない場合にはs13でタ
イマー1にTRISE1をセットし、s14でタイマー
1をスタートさせる。s15では次の画像形成が最終画
像形成かどうかをチェックし、最終画像形成であればs
16でタイマー2にTRISE2をセット後、s17で
タイマー2をスタートさせ、、一方、最終画像形成でな
ければs3に戻る。また、s12のチェックで最終画像
の終了であればs18で紙への印刷後、s1に戻り、次
の印刷まで待機する。一方、プリンタモジュールのマイ
クロプロセッサには例えば1sec間隔でタイマー割込
が発生する。この場合、タイマー1、2にセットする値
は1sec単位の値である。
【0094】割込プログラムのフローチャートは図16
に示すとおりである。まず、s1でタイマー1がスター
ト中か否かをチェックし、スタート中でなければs6に
ジャンプする。また、タイマー1がスタート中であれ
ば、s2でタイマー1の内容を減算し、s3でタイマー
1が0になったか否かをチェックし、0でなければs6
にジャンプし、また0の場合にはs4においてポリゴン
をONし、s5でタイマー1をストップする。次のs6
ではタイマー2がスタート中か否かのチェックを行い、
スタート中でなければ割込プログラムを終了し、割込発
生箇所にリターンする。また、タイマー2がスタート中
であれば、s7においてタイマー2の内容を減算し、s
8でタイマー2が0であるか否かをチェックする。タイ
マー2が0でなければリターンし、一方、0であればs
9で定着温度目標値をTempHとし、s10でタイマ
ー2をストップする。
【0095】
【発明の効果】本発明は上述のように構成し、第1の手
段では画像データ受容手段は、通信手段を介して外部制
御手段から非等時間間隔で面順次に入力される複数の画
像データを1面ずつ受容する。プリンタ制御手段は画像
データ受容手段に受容された画像データに基づいて感光
体上に静電潜像を作像し、それぞれの画像データに対し
て、通信手段を介して外部制御手段により指定された色
の現像器を用いて静電潜像を現像し、感光体上にトナー
像を作像する。このトナー像を1回ずつ第1の転写手段
によりトナー像担持体に転写し、次の画像データの受信
に備える。2番目の画像データが画像データ受容手段に
受容されると、プリンタ制御手段は1番目の画像の時と
同様に2番目の画像データに指定された色の現像器を用
いて感光体上にトナー像を作像する。このトナー像は第
1の転写手段によりトナー像担持体に転写され、トナー
像担持体上に2つの画像データの重ね合わせ画像が形成
される。この作像行程を外部制御手段により指示される
回数繰り返し、トナー像担持体上に形成された所望の複
数の画像データの重ね合わせトナー像を第2の転写手段
により記録媒体に一括転写し、定着手段によりトナーを
記録媒体に定着させる。ここでトナー像担持体上に重ね
合わせ画像を形成する行程において、トナー像担持体へ
の転写終了後から次の画像データに基づく作像開始まで
の間、トナー像担持体の周動を停止するようにしたの
で、色別の膨大なビットマップメモリを持たずに安価な
画像形成装置を提供することができ、且つトナー像担持
体上に重畳して形成された画像のうち、最終画像以外の
画像がトナー担持体の周動により余分に感光体と接触す
ることがないため、トナー像の感光体への逆転写や放電
現象などによりトナー像が乱されることがなく、等時間
間隔で連続して重ね合わせ画像を形成した場合と変わり
ない品質の画像を得ることが出来る。また画像データ受
信中はトナー像担持体の周動を止めるため、不必要に騒
音を出すことがなく、磨耗等による構成部品の劣化を防
ぐことができるため、装置の高寿命化が計れ、また消費
電力の低減にも寄与する。
【0096】本発明にかかる第2の手段では、プリンタ
制御手段は、トナー像担持体上に重ね合わせ画像を形成
する工程において、トナー像担持体への転写終了後か
ら、次の画像データに基づく作像開始までの間ポリゴン
モータの駆動を停止するようにしたので、第1の発明の
効果に加えて更なる騒音の低減、装置の高寿命化、消費
電力の低減を図ることができる。本発明にかかる第3の
手段では、最初の画像データの転送開始から作像開始ま
での時間を検出し、プリンタ制御手段は、検出した時間
に基づいて2番目以降の画像データによる作像開始まで
にポリゴンモータの回転を正常回転まで立ち上げるよう
制御するので、第2の発明でポリゴンモータを停止する
ように制御しても必要なときに速やかに潜像形成行程に
はいることができ、第2の発明の効果を損なわず、且つ
作像時間が伸びることのない画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0097】本発明にかかる第4の手段では、プリンタ
制御部は、通信手段を介して外部制御手段より最初の画
像データの転送開始前に画像データ転送回数を取得し、
最初の画像データの転送開始から作像開始までの時間を
検出し、該検出した時間と画像データ転送回数から全作
像プロセス終了時間を見積もり、終了時間を表示するの
で、ユーザーが作像完了までの時間が分からずにイライ
ラすることがなく、良好なヒューマンインターフェース
の画像形成装置を提供することができる。本発明にかか
る第5の手段では、プリンタ制御部は最初の画像データ
の転送開始前に、通信手段を介して外部制御手段より画
像データ転送回数を取得した後、定着手段の温度を定着
動作時より低い温度に制御し、少なくとも第2の転写が
終了して記録媒体が定着手段に到着するまでに定着手段
の温度を所定の定着動作時の温度に戻るように制御する
ので、作像時間が延びることなく消費電力を低減するこ
とができる。
【0098】本発明にかかる第6の手段では、プリンタ
制御手段は最初の画像データの転送開始前に、通信手段
を介して外部制御手段により画像データ転送回数を取得
した後、定着手段の温度を定着動作時より低い温度に制
御し、最初の画像データの転送開始から作像開始までの
時間を検出し、該検出した時間と画像データ転送回数に
基づいて定着動作時間を予測して定着動作が必要なとき
に速やかに実行できるように、記録媒体が定着手段に到
着するまでに定着手段の温度を所定の定着動作時の温度
に戻るように制御するので、簡単な構成で作像時間が延
びることなく、定着動作が不要なときの消費電力を効率
的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(e)はモジュールを組み立てて各
種システム構成を示した図。
【図2】画像形成システムの機能ブロックと信号の流れ
を表す図。
【図3】図2における画像形成システムの機構部を示す
図。
【図4】スキャナモジュール200のタイミング図。
【図5】スキャナモジュール200の制御フローチャー
ト図。
【図6】プリンタモジュール400のタイミング図。
【図7】プリンタモジュール400の制御フローチャー
ト図。
【図8】システム制御モジュール600の制御フローチ
ャート図。
【図9】(a)乃至(c)は画像形成システムのタイミ
ング図。
【図10】本発明の画像形成装置の動作タイミングチャ
ートを示す図。
【図11】従来の画像形成装置の動作タイミングチャー
トを示す図。
【図12】本発明の画像形成装置における定着手段の温
度制御を説明する図。
【図13】本発明の画像形成装置における定着手段の温
度制御フローチャートを示す図。
【図14】本発明の画像形成装置におけるシステム制御
モジュールのプログラムのフローチャートを示す図。
【図15】本発明の画像形成装置におけるプリンタモジ
ュールのプログラムのフローチャートを示す図。
【図16】本発明の画像形成装置における割込プログラ
ムのフローチャートを示す図。
【符号の説明】
180・・・原稿、190・・・記録紙、200・・・
スキャナモジュール、200rd・・・画像読み取り
部、207・・・撮像デバイス、201・・・第1電力
供給手段、230・・・スキャナ制御手段、230SC
SI・・・第1通信制御手段、230SYNC・・・第
1同期信号発生手段、211・・・キャリジホームセン
サ、300・・・基本画像処理手段、400・・・プリ
ンタモジュール、400img・・・画像形成部、40
1・・・第2電力供給手段、414・・・感光体ドラ
ム、415・・・中間転写ベルト、426・・・画像先
端検知手段、430・・・プリンタ制御手段、430S
CSI・・・第2通信制御手段、430SYNC・・・
第2同期信号発生手段、600・・・システム制御モジ
ュール、630・・・システム制御手段、650・・・
応用処理部、800・・・コンソール。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 佳樹 東京都大田区中馬込一丁目3番6号 株 式会社 リコー内 (72)発明者 佐藤 訓之 東京都大田区中馬込一丁目3番6号 株 式会社 リコー内 (56)参考文献 特開 平6−206347(JP,A) 特開 平5−260272(JP,A) 特開 平3−221984(JP,A) 特開 平3−288867(JP,A) 特開 平3−282572(JP,A) 特開 平6−35255(JP,A) 特開 平5−122472(JP,A) 特開 平2−216166(JP,A) 特開 平7−84430(JP,A) 特開 昭62−82877(JP,A) 特開 昭60−170822(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117 B41J 2/44 G03G 21/00 370

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部制御手段と通信する通信手段、前記
    通信手段を介して入力される画像データを受容する画像
    データ受容手段、静電潜像を担持する感光体受容され
    た画像データに基づいて前記感光体上に静電潜像を形成
    する静電潜像形成手段、前記感光体上の静電潜像をトナ
    ー像に可視化する複数の異なる色用の現像手段、前記
    光体に隣接して周動し前記感光体上のトナー像を保持す
    るトナー像担持体、前記トナー像担持体への前記感光体
    上のトナー像を転写する第一の転写手段、前記トナー像
    担持体上のトナー像を記録媒体に転写する第二の転写手
    段、前記記録媒体上のトナーを記録媒体に定着させる定
    着手段、各色の作像動作を制御するプリンタ制御手段
    を有し、前記 トナー像を1回ずつ前記第一の転写手段により前記
    トナー像担持体に転写し、前記トナー像担持体上に複数
    の画像データの重ね合わせ画像を形成し、所望の重ね合
    わせトナー像を前記第二の転写手段により前記記録媒体
    上に重ね合わせ画像を形成する工程において、前記トナ
    ー像担持体への転写終了後から、次の画像データに基づ
    く作像開始までの間、前記トナー像担持体の周動を停止
    するように動作制御し、前記 静電潜像形成手段としてポリゴンモータを含むレー
    ザ露光手段を有し、前記トナー像担持体上に重ね合わせ
    画像を形成する工程において、前記トナー像担持体への
    転写終了後から、次の画像データに基づく作像開始まで
    の間、ポリゴンモータの駆動を停止するように動作制御
    し、 最初の画像データの転送開始から作像開始までの時間を
    検出する検出手段を有し、前記検出手段が検出した時間
    に基づいて、第二番目以降の画像データによる作像開始
    までにポリゴンモータの回転を正常回転までに立ち上げ
    るよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の画像形成装置におい
    て、前記 外部制御手段より最初の画像データの転送開始前に
    画像データ転送回数を受信し前記検出手段により検出し
    た時間から全作像プロセス終了時間を見積る見積手段
    と、終了時間を表示する表示手段と、を備えることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の画像形成装置におい
    て、 初の画像データの転送開始前に、前記外部制御手段よ
    り画像データ転送回数を受信して前記定着手段の温度を
    定着動作時より低い温度に制御し、前記検出手段が検出
    した時間と画像データ転送回数に基づいて前記定着手段
    の温度制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
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