JPH10312030A - 変倍複写走査装置 - Google Patents
変倍複写走査装置Info
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- JPH10312030A JPH10312030A JP9120430A JP12043097A JPH10312030A JP H10312030 A JPH10312030 A JP H10312030A JP 9120430 A JP9120430 A JP 9120430A JP 12043097 A JP12043097 A JP 12043097A JP H10312030 A JPH10312030 A JP H10312030A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 縮小コピー形成時の画像先端画質の向上と、
ファーストコピー時間の短縮及びコピーの効率化を図る
ことができる変倍複写走査装置を得る。 【解決手段】 複写倍率が等倍時はVの速度で原稿を走
査し、複写倍率m倍のときはV/mの速度で原稿を走査
する原稿走査手段200と、複写倍率が縮小の場合に
は、原稿走査手段の停止位置から原稿先端位置に至るま
での距離である走査手段の助走区間が、等倍画像形成時
よりも長くなるように、走査手段の停止位置を予め原稿
先端から離れる向きに移動させ、かつ、長くなった助走
区間と原稿区間の合計距離を往復運動させる制御手段2
30とを有する。
ファーストコピー時間の短縮及びコピーの効率化を図る
ことができる変倍複写走査装置を得る。 【解決手段】 複写倍率が等倍時はVの速度で原稿を走
査し、複写倍率m倍のときはV/mの速度で原稿を走査
する原稿走査手段200と、複写倍率が縮小の場合に
は、原稿走査手段の停止位置から原稿先端位置に至るま
での距離である走査手段の助走区間が、等倍画像形成時
よりも長くなるように、走査手段の停止位置を予め原稿
先端から離れる向きに移動させ、かつ、長くなった助走
区間と原稿区間の合計距離を往復運動させる制御手段2
30とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変倍複写走査装置
に関するもので、特に縮小複写が可能な複写機の原稿像
の走査装置に関するものである。
に関するもので、特に縮小複写が可能な複写機の原稿像
の走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機に要求される縮小倍率の範
囲は、例えば12.5%ないし99%と広くなってい
る。しかし、走査露光方式の複写機では、高縮小率の複
写の場合、走査速度がかなり速くなるため、原稿走査手
段が走査立ち上がり区間で急加速されることによって振
動し、原稿先端を走査するときにその振動が残り、複写
画像にいわゆる画像ぶれが生じたり、局所的に像倍率が
狂うといった欠点があった。そこで、複数の走査速度を
有する複写機において、原稿走査装置の振動特性を良好
な状態で安定させるための技術が開発されている。特開
平5−93966公報に記載されているものはその例で
あって、複写倍率に応じて走査速度を変更しても、光学
ユニットの走査駆動立ち上がり加速時間を略一定に制御
することにより、光学ユニットの駆動立ち上がり時の振
動特性を良好な状態で安定させ、複写機の高画質化を図
ろうとするものである。しかし、上記従来技術において
は、振動特性は向上するが、加速度を倍率ごとに変えて
制御するため、制御装置が複雑になるという問題があっ
た。
囲は、例えば12.5%ないし99%と広くなってい
る。しかし、走査露光方式の複写機では、高縮小率の複
写の場合、走査速度がかなり速くなるため、原稿走査手
段が走査立ち上がり区間で急加速されることによって振
動し、原稿先端を走査するときにその振動が残り、複写
画像にいわゆる画像ぶれが生じたり、局所的に像倍率が
狂うといった欠点があった。そこで、複数の走査速度を
有する複写機において、原稿走査装置の振動特性を良好
な状態で安定させるための技術が開発されている。特開
平5−93966公報に記載されているものはその例で
あって、複写倍率に応じて走査速度を変更しても、光学
ユニットの走査駆動立ち上がり加速時間を略一定に制御
することにより、光学ユニットの駆動立ち上がり時の振
動特性を良好な状態で安定させ、複写機の高画質化を図
ろうとするものである。しかし、上記従来技術において
は、振動特性は向上するが、加速度を倍率ごとに変えて
制御するため、制御装置が複雑になるという問題があっ
た。
【0003】また、特開昭59−228237号公報に
記載されているように、走査露光を行い、変倍時に露光
光学系の走査部の移動速度が変化する複写機の変倍露光
装置において、複写倍率の変化に応じて、走査部の助走
距離を変化させる手段を有する複写機の変倍露光装置が
知られている。あるいは、特開昭64−24273号公
報に記載されているように、光学系の原位置を検出する
ホームポジションセンサのオン、オフ位置を基準に光学
系のスタート位置を設定し、縮小複写時には、光学系を
上記スタート位置に設定した後にスタートさせ、等倍又
は拡大複写時には、光学系がホームポジションセンサよ
りもリターン側にあることを条件として光学系をスター
トさせる変倍複写機のスタート位置制御方法が知られて
いる。
記載されているように、走査露光を行い、変倍時に露光
光学系の走査部の移動速度が変化する複写機の変倍露光
装置において、複写倍率の変化に応じて、走査部の助走
距離を変化させる手段を有する複写機の変倍露光装置が
知られている。あるいは、特開昭64−24273号公
報に記載されているように、光学系の原位置を検出する
ホームポジションセンサのオン、オフ位置を基準に光学
系のスタート位置を設定し、縮小複写時には、光学系を
上記スタート位置に設定した後にスタートさせ、等倍又
は拡大複写時には、光学系がホームポジションセンサよ
りもリターン側にあることを条件として光学系をスター
トさせる変倍複写機のスタート位置制御方法が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、縮小複写形成時の画像先端画質の向上や複写動作
の効率化という点において十分な対策が図られていなか
った。本願発明は、上記従来技術の問題点を解消し、縮
小複写画像形成時の画像先端部の画質の向上と、ファー
ストコピー時間の短縮及び複写の効率化を図ることがで
きる変倍複写走査装置を提供することを目的とする。
では、縮小複写形成時の画像先端画質の向上や複写動作
の効率化という点において十分な対策が図られていなか
った。本願発明は、上記従来技術の問題点を解消し、縮
小複写画像形成時の画像先端部の画質の向上と、ファー
ストコピー時間の短縮及び複写の効率化を図ることがで
きる変倍複写走査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、複写倍率が等倍時はVの速度
で原稿を走査し、複写倍率がm倍のときはV/mの速度
で原稿を走査する原稿走査手段と、複写倍率が縮小の場
合には、原稿走査手段の停止位置から原稿先端位置に至
るまでの距離である原稿走査手段の助走区間が、等倍複
写時よりも長くなるように原稿走査手段の停止位置を予
め原稿先端から離れる向きに移動させ、かつ、長くなっ
た助走区間と原稿区間の合計距離を往復動作させる制御
手段とを備えていることを特徴とする。
に請求項1記載の発明は、複写倍率が等倍時はVの速度
で原稿を走査し、複写倍率がm倍のときはV/mの速度
で原稿を走査する原稿走査手段と、複写倍率が縮小の場
合には、原稿走査手段の停止位置から原稿先端位置に至
るまでの距離である原稿走査手段の助走区間が、等倍複
写時よりも長くなるように原稿走査手段の停止位置を予
め原稿先端から離れる向きに移動させ、かつ、長くなっ
た助走区間と原稿区間の合計距離を往復動作させる制御
手段とを備えていることを特徴とする。
【0006】前記課題を解決するために請求項2記載の
発明は、2色ないし4色の多色画像からなる原稿を順次
色別に走査し、それぞれの色の画像を形成し、それらを
重ね合わせてカラー画像を形成する形式の複写機におい
て、複写倍率が等倍時はVの速度で原稿を走査し、複写
倍率がm倍のときはV/mの速度で原稿を走査する原稿
走査手段と、複写倍率が縮小の場合には、原稿走査手段
の停止位置から原稿先端位置に至るまでの距離である画
像走査手段の助走区間が、等倍複写時よりも長くなるよ
うに原稿走査手段の停止位置を予め原稿先端から離れる
向きに移動させ、かつ、長くなった助走区間と原稿区間
の合計距離を多色複写画像の色数分だけ往復動作させる
制御手段とを備えていることを特徴とする。
発明は、2色ないし4色の多色画像からなる原稿を順次
色別に走査し、それぞれの色の画像を形成し、それらを
重ね合わせてカラー画像を形成する形式の複写機におい
て、複写倍率が等倍時はVの速度で原稿を走査し、複写
倍率がm倍のときはV/mの速度で原稿を走査する原稿
走査手段と、複写倍率が縮小の場合には、原稿走査手段
の停止位置から原稿先端位置に至るまでの距離である画
像走査手段の助走区間が、等倍複写時よりも長くなるよ
うに原稿走査手段の停止位置を予め原稿先端から離れる
向きに移動させ、かつ、長くなった助走区間と原稿区間
の合計距離を多色複写画像の色数分だけ往復動作させる
制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】前記課題を解決するために請求項3記載の
発明は、請求項1又は2記載の記載の発明において、複
写倍率がm倍縮小の場合に、原稿走査手段の助走区間を
長くするための原稿走査手段の予備移動量を、複写倍率
mに反比例させたことを特徴とする。
発明は、請求項1又は2記載の記載の発明において、複
写倍率がm倍縮小の場合に、原稿走査手段の助走区間を
長くするための原稿走査手段の予備移動量を、複写倍率
mに反比例させたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる画像形成装置の実施の形態について説明する。
図1は本発明を適用したカラー複写機の例を示す側面
図、図2は同上カラー複写機の制御系統の例を示すブロ
ック図である。以下、図1及び図2に基づいてカラー複
写機の全般的な構成と動作を説明する。
にかかる画像形成装置の実施の形態について説明する。
図1は本発明を適用したカラー複写機の例を示す側面
図、図2は同上カラー複写機の制御系統の例を示すブロ
ック図である。以下、図1及び図2に基づいてカラー複
写機の全般的な構成と動作を説明する。
【0009】本発明の実施の形態に用いられているカラ
ー複写機は、スキャナモジュール200、プリンタモジ
ュール400、システム制御モジュール600を有して
なる。スキャナモジュール200は、図2に示すよう
に、少なくとも原稿像を画素に分解して読み取る画像読
取部200rd、スキャナ制御手段230、基本画像処
理手段300を有してなる。
ー複写機は、スキャナモジュール200、プリンタモジ
ュール400、システム制御モジュール600を有して
なる。スキャナモジュール200は、図2に示すよう
に、少なくとも原稿像を画素に分解して読み取る画像読
取部200rd、スキャナ制御手段230、基本画像処
理手段300を有してなる。
【0010】上記プリンタモジュール400は、一般的
には転写紙からなる記憶媒体190上に永久可視像とし
て形成し、出力する画像形成部400imgとプリンタ
制御手段430を有してなる(図2参照)。上記システ
ム制御モジュール600は、システム制御手段630、
キー入力手段810とビットマップ表示手段820から
なるコンソール手段800を有してなる。上記システム
制御手段630は、マイクロプロセッサ、リード/ライ
トメモリ、読み出し専用メモリ、割込コントローラから
なる一般的なマイクロコンピュータシステムである。
には転写紙からなる記憶媒体190上に永久可視像とし
て形成し、出力する画像形成部400imgとプリンタ
制御手段430を有してなる(図2参照)。上記システ
ム制御モジュール600は、システム制御手段630、
キー入力手段810とビットマップ表示手段820から
なるコンソール手段800を有してなる。上記システム
制御手段630は、マイクロプロセッサ、リード/ライ
トメモリ、読み出し専用メモリ、割込コントローラから
なる一般的なマイクロコンピュータシステムである。
【0011】上記複写機では、C(シアン),M(マゼ
ンタ),Y(イエロー)又はK(ブラック)の単色複
写、R(赤),G(緑)又はB(青)の2次色複写又は
フルカラー複写が選択的に形成可能である。単色複写時
には、1回の原稿走査と同時にそれに同期した1回の画
像形成サイクルが実行され、2次色複写とフルカラー複
写時には、それぞれ2回又は3回又は4回の原稿走査と
それに同期した2回又は3回又は4回の画像形成サイク
ルが実行され、記録媒体上に最終画像が形成され出力さ
れる。
ンタ),Y(イエロー)又はK(ブラック)の単色複
写、R(赤),G(緑)又はB(青)の2次色複写又は
フルカラー複写が選択的に形成可能である。単色複写時
には、1回の原稿走査と同時にそれに同期した1回の画
像形成サイクルが実行され、2次色複写とフルカラー複
写時には、それぞれ2回又は3回又は4回の原稿走査と
それに同期した2回又は3回又は4回の画像形成サイク
ルが実行され、記録媒体上に最終画像が形成され出力さ
れる。
【0012】図1に示すスキャナモジュール200内に
おいて、符号230は回路基板に実装された前記スキャ
ナ制御手段、202はプラテンガラス、202Sは原稿
先端基準位置、202SHはシェーディング補正用白
板、208は第1キャリッジ、209は第2キャリッ
ジ、203は原稿照明ランプ、204A、204B、2
04Cはそれぞれ第1、第2、第3ミラー、205は結
像レンズ、205Xはレンズ光軸、207はカラー撮像
デバイス、211はキャリッジホームセンサ、250は
上記カラー撮像デバイス207が実装され原稿読取回路
を実装した回路基板、300は基本画像処理手段を実装
した回路基板をそれぞれ示している。
おいて、符号230は回路基板に実装された前記スキャ
ナ制御手段、202はプラテンガラス、202Sは原稿
先端基準位置、202SHはシェーディング補正用白
板、208は第1キャリッジ、209は第2キャリッ
ジ、203は原稿照明ランプ、204A、204B、2
04Cはそれぞれ第1、第2、第3ミラー、205は結
像レンズ、205Xはレンズ光軸、207はカラー撮像
デバイス、211はキャリッジホームセンサ、250は
上記カラー撮像デバイス207が実装され原稿読取回路
を実装した回路基板、300は基本画像処理手段を実装
した回路基板をそれぞれ示している。
【0013】図2において、符号230CPUはマイク
ロプロセッサ、230RAMはリード/ライトメモリ、
230ROMは読み出し専用メモリ、230INTは割
込コントローラ、230DVはセンサ及びアクチュエー
タの入出力回路、230SYNCは第1同期信号発生
器、230XTLは第1水晶発振器、230DMAはD
MAコントローラ、230FIFOは先入れ先出し(フ
ァーストインファーストアウト)メモリ、230BUS
はバスラインをそれぞれ示しており、これらによってス
キャナ制御手段230が構成されている。
ロプロセッサ、230RAMはリード/ライトメモリ、
230ROMは読み出し専用メモリ、230INTは割
込コントローラ、230DVはセンサ及びアクチュエー
タの入出力回路、230SYNCは第1同期信号発生
器、230XTLは第1水晶発振器、230DMAはD
MAコントローラ、230FIFOは先入れ先出し(フ
ァーストインファーストアウト)メモリ、230BUS
はバスラインをそれぞれ示しており、これらによってス
キャナ制御手段230が構成されている。
【0014】上記スキャナ制御手段230は、システム
制御モジュール600若しくはプリンタモジュール40
0と所定のプロトコルで交信して、その指令に基づき、
原稿読取付勢制御し、原稿画像データを出力する。スキ
ャナ制御手段230は、先ずシステム制御手段600か
らスキャン・コマンドを受信したとき、受信から一定時
間後に、図1に示す第1キャリッジ208の第1ミラー
204Aで曲げられた光軸205Xが原稿先端202S
の位置に至るように第1キャリッジ208を移動させ、
かつ所定の副走査速度になるように制御する。つまりコ
マンド受信タイミングから常に一定時間経過後に画像デ
ータを出力するようにする。このため、キャリッジ基準
位置決めのためのセンサ211を設け、このセンサ21
1の検出信号によって毎回の走査基準位置合わせの校正
を行い、かつ、ステッピングモータ210の1ステップ
角度での副走査移動量(第1キャリッジ208の移動
量)を1/16mm以下としている。モータ駆動方式と
してはマイクロステップ駆動方式を用いている。
制御モジュール600若しくはプリンタモジュール40
0と所定のプロトコルで交信して、その指令に基づき、
原稿読取付勢制御し、原稿画像データを出力する。スキ
ャナ制御手段230は、先ずシステム制御手段600か
らスキャン・コマンドを受信したとき、受信から一定時
間後に、図1に示す第1キャリッジ208の第1ミラー
204Aで曲げられた光軸205Xが原稿先端202S
の位置に至るように第1キャリッジ208を移動させ、
かつ所定の副走査速度になるように制御する。つまりコ
マンド受信タイミングから常に一定時間経過後に画像デ
ータを出力するようにする。このため、キャリッジ基準
位置決めのためのセンサ211を設け、このセンサ21
1の検出信号によって毎回の走査基準位置合わせの校正
を行い、かつ、ステッピングモータ210の1ステップ
角度での副走査移動量(第1キャリッジ208の移動
量)を1/16mm以下としている。モータ駆動方式と
してはマイクロステップ駆動方式を用いている。
【0015】次に、読み取り周期の同期をとるために、
第1信号発生手段230SYNC(図2参照)の発生す
るパルス列周期ts1に同期して一つの主走査線を読み
取り、読み取った画像データを送出バッファ230FI
FOに入力するようにしている。また、このデータの受
け取り側であるプリンタモジュール400が周期ts1
と実質的同一周期で送出バッファ230FIFOから画
像データを順次取り出すようにしている。従って、何回
原稿走査してもコマンド受信からいつも一定時間後に原
稿画像のデータが得られ、紙などからなる記録媒体と画
像の位置関係(レジストレーション)が正しく維持さ
れ、またカラーコピー時は色版レジストレーションを維
持することができる。
第1信号発生手段230SYNC(図2参照)の発生す
るパルス列周期ts1に同期して一つの主走査線を読み
取り、読み取った画像データを送出バッファ230FI
FOに入力するようにしている。また、このデータの受
け取り側であるプリンタモジュール400が周期ts1
と実質的同一周期で送出バッファ230FIFOから画
像データを順次取り出すようにしている。従って、何回
原稿走査してもコマンド受信からいつも一定時間後に原
稿画像のデータが得られ、紙などからなる記録媒体と画
像の位置関係(レジストレーション)が正しく維持さ
れ、またカラーコピー時は色版レジストレーションを維
持することができる。
【0016】原稿180はプラテン(例えば、コンタク
トガラス)202の上に複写面が下、読取開始位置がプ
ラテンの左端202Sとなるように載置される。結像レ
ンズ205は原稿像を撮像デバイス207の受光面に縮
小投影結像する。撮像デバイス207はカラー撮像機能
を備えた荷電結像素子(CCD)からなる。すなわち、
4752画素が赤フィルタで覆われて1次元配列された
R撮像部、4752画素が緑フィイルタで覆われて1次
元配列されたG撮像部、4752画素が青フィルタで覆
われて1次元配列されたB撮像部がそれぞれ主走査方向
(図1の紙面に垂直方向)に3列平行に並べられた構造
になっている。3本の走査線は、ほとんど近接してい
る。具体的には原稿180の面に換算して4/16mm
間隔であるのと等価である。なお、この1次元撮像デバ
イスによる走査方向を主走査、これと直交する方向(ミ
ラー204が走査する方向)を副走査という。上記撮像
デバイス207の画素数は任意であり、上記の数値は一
例である。
トガラス)202の上に複写面が下、読取開始位置がプ
ラテンの左端202Sとなるように載置される。結像レ
ンズ205は原稿像を撮像デバイス207の受光面に縮
小投影結像する。撮像デバイス207はカラー撮像機能
を備えた荷電結像素子(CCD)からなる。すなわち、
4752画素が赤フィルタで覆われて1次元配列された
R撮像部、4752画素が緑フィイルタで覆われて1次
元配列されたG撮像部、4752画素が青フィルタで覆
われて1次元配列されたB撮像部がそれぞれ主走査方向
(図1の紙面に垂直方向)に3列平行に並べられた構造
になっている。3本の走査線は、ほとんど近接してい
る。具体的には原稿180の面に換算して4/16mm
間隔であるのと等価である。なお、この1次元撮像デバ
イスによる走査方向を主走査、これと直交する方向(ミ
ラー204が走査する方向)を副走査という。上記撮像
デバイス207の画素数は任意であり、上記の数値は一
例である。
【0017】図1において、照明ランプ203と第1ミ
ラー204Aは第1キャリッジ208に一体に固着さ
れ、第2ミラー204Bと第3ミラー204Cは第2キ
ャリッジ209に一体に固着されている。プラテン20
2上の原稿180は照明ランプ203でスリット状に照
明され、原稿180からの反射光が、第1、第2、第3
ミラー204A,204B,204Cで反射され、結像
レンズ205によって撮像デバイス207に導かれ、そ
の撮像面に原稿像が結像される。原稿を読み取るとき
は、第1キャリッジ208は副走査速度Vsubで、第
2キャリッジ209はVsub/2の速度で原稿走査モ
ータ210、駆動ワイヤ210Wにより光学的共役関係
を維持したまま図1において左端から右端に向かって走
査(副走査)駆動される。本実施の形態では、モータ2
10にはステッピングモータを用いている。
ラー204Aは第1キャリッジ208に一体に固着さ
れ、第2ミラー204Bと第3ミラー204Cは第2キ
ャリッジ209に一体に固着されている。プラテン20
2上の原稿180は照明ランプ203でスリット状に照
明され、原稿180からの反射光が、第1、第2、第3
ミラー204A,204B,204Cで反射され、結像
レンズ205によって撮像デバイス207に導かれ、そ
の撮像面に原稿像が結像される。原稿を読み取るとき
は、第1キャリッジ208は副走査速度Vsubで、第
2キャリッジ209はVsub/2の速度で原稿走査モ
ータ210、駆動ワイヤ210Wにより光学的共役関係
を維持したまま図1において左端から右端に向かって走
査(副走査)駆動される。本実施の形態では、モータ2
10にはステッピングモータを用いている。
【0018】最大複写倍率が800%、最小複写倍率が
25%とすると、第1キャリッジ208の副走査速度V
subは、等倍複写時の基準速度に対して、800%拡
大複写時の1/8倍から25%縮小複写時の4倍まで、
例えば1%刻みで可変であり、他モジュールからのコマ
ンドで任意の複写倍率に対応する走査速度が選択され
る。
25%とすると、第1キャリッジ208の副走査速度V
subは、等倍複写時の基準速度に対して、800%拡
大複写時の1/8倍から25%縮小複写時の4倍まで、
例えば1%刻みで可変であり、他モジュールからのコマ
ンドで任意の複写倍率に対応する走査速度が選択され
る。
【0019】撮像デバイス207の総画素数は例えば前
述のように4752個で、主走査1ラインを原稿換算で
16画素/mmに分解し、標本化して読み取り、原稿1
80からの画素単位のRGB反射光に応じたアナログ電
圧を出力する。その後、図2に示すA/D変換器252
にて8ビットのディジタル信号に変換される。従って2
56階調に量子化され、基本画像処理手段300に出力
される。読み取り可能な最大原稿サイズがA3版である
とすれば、A3版の原稿180全体で、6720走査線
分を読み取り、第1キャリッジ208が原稿180の右
端に達する所定の時間が経過したとき、モータ210を
反対向きに回転させ、第1キャリッジ208をホームポ
ジションセンサ211が検出するまで第1キャリッジ2
08を復帰させて停止させ、次の走査に備える。
述のように4752個で、主走査1ラインを原稿換算で
16画素/mmに分解し、標本化して読み取り、原稿1
80からの画素単位のRGB反射光に応じたアナログ電
圧を出力する。その後、図2に示すA/D変換器252
にて8ビットのディジタル信号に変換される。従って2
56階調に量子化され、基本画像処理手段300に出力
される。読み取り可能な最大原稿サイズがA3版である
とすれば、A3版の原稿180全体で、6720走査線
分を読み取り、第1キャリッジ208が原稿180の右
端に達する所定の時間が経過したとき、モータ210を
反対向きに回転させ、第1キャリッジ208をホームポ
ジションセンサ211が検出するまで第1キャリッジ2
08を復帰させて停止させ、次の走査に備える。
【0020】図2において、空間フィルタ回路301
は、画像読み取り部200rdで読み取られた画像信号
に平滑化処理、若しくは鮮鋭化処理を施す。一般に原稿
180が網点印刷物である場合には、前者の平滑化処理
を施し、文字だけの原稿では後者の鮮鋭化処理を施す。
これらの処理の選択は図1に示すコンソール800の原
稿指定画面で入力するか若しくは後述の像域自動分離回
路310からの分離結果に依存させる。変倍回路302
は画像を主走査方向に例えば12.5%ないし800%
に変倍させる。なお、副走査方向の複写変倍は、前述の
通り画像読取速度(副走査速度)を変えることで達成し
ている。
は、画像読み取り部200rdで読み取られた画像信号
に平滑化処理、若しくは鮮鋭化処理を施す。一般に原稿
180が網点印刷物である場合には、前者の平滑化処理
を施し、文字だけの原稿では後者の鮮鋭化処理を施す。
これらの処理の選択は図1に示すコンソール800の原
稿指定画面で入力するか若しくは後述の像域自動分離回
路310からの分離結果に依存させる。変倍回路302
は画像を主走査方向に例えば12.5%ないし800%
に変倍させる。なお、副走査方向の複写変倍は、前述の
通り画像読取速度(副走査速度)を変えることで達成し
ている。
【0021】色処理回路303は原稿を読み取ったRG
B信号にマスキング処理を施して記録色信号であるC
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄色)、K(黒)の
画像信号に変換する機能をもつ。さらに文字画像と濃淡
画像とでそれぞれに適した色処理、例えば黒色文字の純
黒化処理などいわゆる適応的色処理を施す。また必要に
応じてRGB信号のままスキャナ制御手段230を経由
させシステム制御モジュール600に出力する。階調処
理回路304は8ビットのCMYK何れかの画像信号か
らディザ処理を施し、4ビットの記録画像信号を作る。
さらに文字画像と濃淡画像とでそれぞれに適した階調変
換、いわゆる適応的階調処理を施す。作像自動分離回路
310は1枚の原稿上の文字画像部分と濃淡画像部分と
を画素単位で識別し、この結果を空間フィルタ回路30
1、色処理回路303、階調処理回路304に出力す
る。
B信号にマスキング処理を施して記録色信号であるC
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄色)、K(黒)の
画像信号に変換する機能をもつ。さらに文字画像と濃淡
画像とでそれぞれに適した色処理、例えば黒色文字の純
黒化処理などいわゆる適応的色処理を施す。また必要に
応じてRGB信号のままスキャナ制御手段230を経由
させシステム制御モジュール600に出力する。階調処
理回路304は8ビットのCMYK何れかの画像信号か
らディザ処理を施し、4ビットの記録画像信号を作る。
さらに文字画像と濃淡画像とでそれぞれに適した階調変
換、いわゆる適応的階調処理を施す。作像自動分離回路
310は1枚の原稿上の文字画像部分と濃淡画像部分と
を画素単位で識別し、この結果を空間フィルタ回路30
1、色処理回路303、階調処理回路304に出力す
る。
【0022】図2において符号430はプリンタ制御手
段の構成を表したものである。図2において、430C
PUはマイクロプロセッサ、430RAMはリード/ラ
イトメモリ、430ROMは読み出し専用メモリ、43
0INTは割込コントローラ、430SNCは第2同期
信号発生器、430XTLは第2水晶振動子、430D
MAはDMAコントローラ、430FIFOはファース
トイン・ファーストアウトメモリ、430DVはセンサ
やモータ等の各種アクチュエータの入出力回路、500
は複写枚数計数装置、430BUSはバスラインをそれ
ぞれ示している。
段の構成を表したものである。図2において、430C
PUはマイクロプロセッサ、430RAMはリード/ラ
イトメモリ、430ROMは読み出し専用メモリ、43
0INTは割込コントローラ、430SNCは第2同期
信号発生器、430XTLは第2水晶振動子、430D
MAはDMAコントローラ、430FIFOはファース
トイン・ファーストアウトメモリ、430DVはセンサ
やモータ等の各種アクチュエータの入出力回路、500
は複写枚数計数装置、430BUSはバスラインをそれ
ぞれ示している。
【0023】上記プリンタ制御手段430はシステム制
御モジュール600若しくはスキャナモジュール200
と所定のプロトコルで交信して、基本的には主走査線単
位に画像データを獲得し、指令の印字モードに基づきモ
ジュール内のすべての手段を強調付勢制御して画像を形
成し、最終画像190Aを出力する。カラー印字モード
においては、CMYKの1色ずつを色単位で形成し、中
間転写ベルト415上にこれらを重ね、記録紙190に
転写して最終画像とする面順次作像方式による。従っ
て、カラー複写モードではシステム制御モジュール20
0に対して1枚のプリントに付き4回の走査を要求す
る。
御モジュール600若しくはスキャナモジュール200
と所定のプロトコルで交信して、基本的には主走査線単
位に画像データを獲得し、指令の印字モードに基づきモ
ジュール内のすべての手段を強調付勢制御して画像を形
成し、最終画像190Aを出力する。カラー印字モード
においては、CMYKの1色ずつを色単位で形成し、中
間転写ベルト415上にこれらを重ね、記録紙190に
転写して最終画像とする面順次作像方式による。従っ
て、カラー複写モードではシステム制御モジュール20
0に対して1枚のプリントに付き4回の走査を要求す
る。
【0024】プリンタモジュール400は、プリンタ制
御手段430に入力されるCMYK各色について主走
査、副走査ともに画素密度1/16mm若しくは1/2
4mmの2ビット記録データに基づいて、記録媒体とし
ての転写紙上に主走査、副走査ともに、かつ、CMYK
各色ともに記録ドット密度1/16mm若しくは1/2
4mmのドットパターンからなるフルカラー可視画像を
形成し、出力する。記録ドット密度1/16mm若しく
は1/24mmのドットの選択はモード選択コマンドで
予め指定される。デフォルトはドット密度1/16mm
である。
御手段430に入力されるCMYK各色について主走
査、副走査ともに画素密度1/16mm若しくは1/2
4mmの2ビット記録データに基づいて、記録媒体とし
ての転写紙上に主走査、副走査ともに、かつ、CMYK
各色ともに記録ドット密度1/16mm若しくは1/2
4mmのドットパターンからなるフルカラー可視画像を
形成し、出力する。記録ドット密度1/16mm若しく
は1/24mmのドットの選択はモード選択コマンドで
予め指定される。デフォルトはドット密度1/16mm
である。
【0025】図1において、像形成サイクルが開始され
ると、先ず感光体ドラム414は反時計回りに、中間転
写ベルト415は時計回りに駆動モータによって回転駆
動される。フルカラーコピー時には中間転写ベルト41
5の回転に伴ってCトナー画像形成、Mトナー画像形
成、Yトナー画像形成、Kトナー画像形成が行われ、最
終的にCMKYの順に中間転写ベルト415上に重ねら
れてトナー像が形成される。まずC像形成は、以下のよ
うにして行われる。帯電スコロトロン419はコロナ放
電によって感光体ドラム414を負電荷で−700Vに
一様に帯電させる。続いてレーザダイオード441はC
信号に基づいてラスタ露光を行う。像形成のための記録
信号は、一般の複写モードではスキャナモジュール20
0から供給される。よって複写モードにおいてはスキャ
ナモジュール200に対して、所定時間経過後に記録画
像データを送るようにデータ要求信号REQが発行され
る。データ要求信号は、2次色若しくはフルカラーのよ
うに複数色の重ね画像を形成するときは、色版レジスト
合わせに備え、中間転写ベルト415に対向して配置さ
れた先端検知手段426が中間転写ベルト415に付さ
れた恒久的な同期マークを検出したときに出力されるよ
うにしておく。単色コピーのときには、任意タイミング
で発行してもかまわない。
ると、先ず感光体ドラム414は反時計回りに、中間転
写ベルト415は時計回りに駆動モータによって回転駆
動される。フルカラーコピー時には中間転写ベルト41
5の回転に伴ってCトナー画像形成、Mトナー画像形
成、Yトナー画像形成、Kトナー画像形成が行われ、最
終的にCMKYの順に中間転写ベルト415上に重ねら
れてトナー像が形成される。まずC像形成は、以下のよ
うにして行われる。帯電スコロトロン419はコロナ放
電によって感光体ドラム414を負電荷で−700Vに
一様に帯電させる。続いてレーザダイオード441はC
信号に基づいてラスタ露光を行う。像形成のための記録
信号は、一般の複写モードではスキャナモジュール20
0から供給される。よって複写モードにおいてはスキャ
ナモジュール200に対して、所定時間経過後に記録画
像データを送るようにデータ要求信号REQが発行され
る。データ要求信号は、2次色若しくはフルカラーのよ
うに複数色の重ね画像を形成するときは、色版レジスト
合わせに備え、中間転写ベルト415に対向して配置さ
れた先端検知手段426が中間転写ベルト415に付さ
れた恒久的な同期マークを検出したときに出力されるよ
うにしておく。単色コピーのときには、任意タイミング
で発行してもかまわない。
【0026】図2において、記録すべき画像信号はスキ
ャナ制御手段230を実装した回路基板からプリンタ制
御手段430のファーストイン・ファーストアウト・メ
モリ430FIFOに入力され、記録制御回路であるレ
ーザ駆動回路441DVが、前記記録信号に基づいて、
レーザダイオード441を入力画素単位で発光制御す
る。記録信号は1画素8ビットである。より具体的に言
えば、最高C濃度画素のときには全主走査幅相当だけレ
ーザ発光し、白画素のときには全く発光せず、中間的な
濃度信号の場合には濃度データに比例した時間だけ発光
させるようにしてある。このようにしてラスタ像が露光
されたとき、当初一様に帯電された感光体ドラム414
の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失
し、静電潜像が形成される。現像装置420C内のトナ
ーはフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電
され、また現像装置のシアン現象ロール420Cは感光
体ドラム414の金属基板層に対して図示しない電源手
段によって負の直流電位と交流とが重畳された電位にバ
イアスされている。この結果、感光体414の電荷が残
っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つ
まり露光された部分にはCトナーが吸着され、潜像と相
似なCトナーによる可視像が形成されることとなる。
ャナ制御手段230を実装した回路基板からプリンタ制
御手段430のファーストイン・ファーストアウト・メ
モリ430FIFOに入力され、記録制御回路であるレ
ーザ駆動回路441DVが、前記記録信号に基づいて、
レーザダイオード441を入力画素単位で発光制御す
る。記録信号は1画素8ビットである。より具体的に言
えば、最高C濃度画素のときには全主走査幅相当だけレ
ーザ発光し、白画素のときには全く発光せず、中間的な
濃度信号の場合には濃度データに比例した時間だけ発光
させるようにしてある。このようにしてラスタ像が露光
されたとき、当初一様に帯電された感光体ドラム414
の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失
し、静電潜像が形成される。現像装置420C内のトナ
ーはフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電
され、また現像装置のシアン現象ロール420Cは感光
体ドラム414の金属基板層に対して図示しない電源手
段によって負の直流電位と交流とが重畳された電位にバ
イアスされている。この結果、感光体414の電荷が残
っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つ
まり露光された部分にはCトナーが吸着され、潜像と相
似なCトナーによる可視像が形成されることとなる。
【0027】上記のようにして感光体ドラム414上の
トナー像が感光体ドラム414の反時計回りの回転と共
に回転し、1次転写ブラシ416との対向位置に達する
と上記感光体ドラム414と接し、感光体ドラム414
と同期した速度で駆動される中間転写ベルト415にコ
ロナ転写される。感光体ドラム414上の若干の未転写
残留トナーは感光体ドラム414の再使用に備えクリー
ニング装置421で清掃される。ここで回収されたトナ
ーは回収パイプを経由して図示しない廃トナータンクに
蓄えられる。
トナー像が感光体ドラム414の反時計回りの回転と共
に回転し、1次転写ブラシ416との対向位置に達する
と上記感光体ドラム414と接し、感光体ドラム414
と同期した速度で駆動される中間転写ベルト415にコ
ロナ転写される。感光体ドラム414上の若干の未転写
残留トナーは感光体ドラム414の再使用に備えクリー
ニング装置421で清掃される。ここで回収されたトナ
ーは回収パイプを経由して図示しない廃トナータンクに
蓄えられる。
【0028】次に、M信号に基づいてM像形成ラスタ露
光を行うに先立ち、図1において現像装置集合体420
を反時計回りに回転させ、M現像ロール420Mを感光
体ドラム414に対向させる。次に、中間転写ベルト4
15に付された恒久的な画像同期マークを先端検知手段
426で検出し、スキャナモジュール200もしくはシ
ステム制御モジュール600に対して、所定時間後に記
録M画像データを送るように要求信号REQを再び発す
る。この要求信号REQに正確に同期してM信号が送ら
れてくれば、M像露光、現像、1次転写が順次行われ、
中間転写ベルト415の既存のC画像に対して正確な色
版合わせが行われ、中間転写ベルト415上でC画像上
にM画像が正しく重なって転写されることになる。この
ようにしてMラスタ像が露光されたとき、当初一様に帯
電された感光体ドラム414の露光された部分は、露光
光量に比例する電荷が消失し、静電潜像が形成される。
現像装置420M内のMトナーは負極性に帯電され、ま
た本現像装置420の現像ロール420M上の現像剤は
感光体ドラム414と接触し、C現象と同様の電位にバ
イアスされている。よって感光体ドラム414の電荷が
残っている部分にはトナーが付着せず、M信号で露光さ
れた部分にはMトナーが吸着され、静電潜像と同様なM
可視像が形成されることとなる。
光を行うに先立ち、図1において現像装置集合体420
を反時計回りに回転させ、M現像ロール420Mを感光
体ドラム414に対向させる。次に、中間転写ベルト4
15に付された恒久的な画像同期マークを先端検知手段
426で検出し、スキャナモジュール200もしくはシ
ステム制御モジュール600に対して、所定時間後に記
録M画像データを送るように要求信号REQを再び発す
る。この要求信号REQに正確に同期してM信号が送ら
れてくれば、M像露光、現像、1次転写が順次行われ、
中間転写ベルト415の既存のC画像に対して正確な色
版合わせが行われ、中間転写ベルト415上でC画像上
にM画像が正しく重なって転写されることになる。この
ようにしてMラスタ像が露光されたとき、当初一様に帯
電された感光体ドラム414の露光された部分は、露光
光量に比例する電荷が消失し、静電潜像が形成される。
現像装置420M内のMトナーは負極性に帯電され、ま
た本現像装置420の現像ロール420M上の現像剤は
感光体ドラム414と接触し、C現象と同様の電位にバ
イアスされている。よって感光体ドラム414の電荷が
残っている部分にはトナーが付着せず、M信号で露光さ
れた部分にはMトナーが吸着され、静電潜像と同様なM
可視像が形成されることとなる。
【0029】同様に、中間転写ベルト415上におい
て、Y画像はCMトナー画像上に、K画像はCMY画像
上に、それぞれ重畳して形成される。なお複写モードで
は基本画像処理回路300がUCR(下色除去)処理を
行っているので、1つの画素が4色全てのトナーで現像
される機会は少ない。上記のように、少なくとも4回転
した中間転写ベルト415上に形成されたフルカラー画
像はやがて2次転写部417に回転移送される。
て、Y画像はCMトナー画像上に、K画像はCMY画像
上に、それぞれ重畳して形成される。なお複写モードで
は基本画像処理回路300がUCR(下色除去)処理を
行っているので、1つの画素が4色全てのトナーで現像
される機会は少ない。上記のように、少なくとも4回転
した中間転写ベルト415上に形成されたフルカラー画
像はやがて2次転写部417に回転移送される。
【0030】一方、画像形成が開始される時期に、転写
紙190は3つの給送部すなわちカセット412A、手
挿し給紙トレイ412Bまたは外部給送口412Cのい
ずれかから給送ロール413A、413B、または搬送
ロール対413Fの繰り出し作用または搬送作用によっ
て給送され、レジスタロール対418Rのニップで待機
している。そして、中間転写ベルト415上のトナー像
先端が2次転写ローラ417の位置にさしかかるとき
に、ちょうど転写紙190先端がこの像先端に一致する
ようにレジスタロール対418Rが駆動され、転写紙と
像とのレジスト合わせが行われる。
紙190は3つの給送部すなわちカセット412A、手
挿し給紙トレイ412Bまたは外部給送口412Cのい
ずれかから給送ロール413A、413B、または搬送
ロール対413Fの繰り出し作用または搬送作用によっ
て給送され、レジスタロール対418Rのニップで待機
している。そして、中間転写ベルト415上のトナー像
先端が2次転写ローラ417の位置にさしかかるとき
に、ちょうど転写紙190先端がこの像先端に一致する
ようにレジスタロール対418Rが駆動され、転写紙と
像とのレジスト合わせが行われる。
【0031】このようにして転写紙190が中間転写ベ
ルト415上の可視像と重ねられて、正電位電源につな
がれた2次転写ローラ417と中間転写ベルト415と
の間を2次転写ローラ417と中間転写ベルト415で
挟圧されながら通過する。このとき、コロナ放電電流で
転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆どが転写紙
上に転写される。続いて2次転写ローラ417のわずか
左に配され接地源につながれた図示しない除電芯を通過
するときに、転写紙が電荷を放電し、中間転写ベルト4
15と転写紙間の吸着力が殆ど消滅する。やがて転写紙
の自重が中間転写ベルト415による吸着力を上回るに
至り、転写紙190は中間転写ベルト415から剥離し
て搬送ベルト422に移る。
ルト415上の可視像と重ねられて、正電位電源につな
がれた2次転写ローラ417と中間転写ベルト415と
の間を2次転写ローラ417と中間転写ベルト415で
挟圧されながら通過する。このとき、コロナ放電電流で
転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆どが転写紙
上に転写される。続いて2次転写ローラ417のわずか
左に配され接地源につながれた図示しない除電芯を通過
するときに、転写紙が電荷を放電し、中間転写ベルト4
15と転写紙間の吸着力が殆ど消滅する。やがて転写紙
の自重が中間転写ベルト415による吸着力を上回るに
至り、転写紙190は中間転写ベルト415から剥離し
て搬送ベルト422に移る。
【0032】トナー像を載せた転写紙は搬送ベルト42
2によって定着装置423に送られる。定着装置423
では、加熱された定着ロール423Aとバックアップロ
ール423Bのニップ部において転写紙に熱と圧力が加
えられ、トナーが溶融し転写紙190の繊維にくい込ん
で画像が定着される。即ち複写像が完成する。複写像が
完成した転写紙は、この後排出ロール対424で本体外
に送り出される。排出された転写紙は図示しないトレイ
に表向きにスタックされる。
2によって定着装置423に送られる。定着装置423
では、加熱された定着ロール423Aとバックアップロ
ール423Bのニップ部において転写紙に熱と圧力が加
えられ、トナーが溶融し転写紙190の繊維にくい込ん
で画像が定着される。即ち複写像が完成する。複写像が
完成した転写紙は、この後排出ロール対424で本体外
に送り出される。排出された転写紙は図示しないトレイ
に表向きにスタックされる。
【0033】図4に走査手段208の典型的な動作速度
プロファイルを示し、図5に原稿先端部と助走区間を示
す。図4において、V0fは基準となる等倍複写時の走
査方向の速度プロファイル、V0rは戻り時の速度プロ
ファイルを示す。また、V1fは縮小複写時の走査方向
の速度プロファイルを示す。像倍率をmとすると、等倍
複写時の走査方向の速度プロファイルV0fと縮小複写
時の走査方向の速度プロファイルV1fは、 V1f=V0f×(1/m) の関係のある。よって、たとえば像倍率1/4倍のとき
の走査速度V1fはV0f×4である。また、このとき
のリタンプロファイルはV1rである。
プロファイルを示し、図5に原稿先端部と助走区間を示
す。図4において、V0fは基準となる等倍複写時の走
査方向の速度プロファイル、V0rは戻り時の速度プロ
ファイルを示す。また、V1fは縮小複写時の走査方向
の速度プロファイルを示す。像倍率をmとすると、等倍
複写時の走査方向の速度プロファイルV0fと縮小複写
時の走査方向の速度プロファイルV1fは、 V1f=V0f×(1/m) の関係のある。よって、たとえば像倍率1/4倍のとき
の走査速度V1fはV0f×4である。また、このとき
のリタンプロファイルはV1rである。
【0034】原稿走査手段の助走区間すなわち原稿走査
手段の停止位置から原稿先端位置に至るまでの距離をX
0としたとき、原稿走査手段が始動してから原稿走査を
開始するまでの時間は、速度プロファイルを時間で積分
したものが走行距離に等しいという関係から、加速区間
の加速度を極めて大きいとして近似すると、m×X0/
V0f0(秒)かかる。すなわち、縮小複写時は等倍複
写時の1/mの時間で有効画像区間に達してしまう。走
査装置はワイヤ210Wや第1、第2キャリッジ20
8、209が質量とコンプライアンスを有し、またモー
タ210を磁気的コンプライアンスを有した振動システ
ムであることから、第1キャリッジ208が加速区間か
ら定常走行速度に移行したときにオーバシュートを生
じ、軸受け等の減衰作用で暫時速度が減衰する。さら
に、走査速度が増加した場合には、オーバシュートによ
る振幅も増加するという課題もある。仮に、オーバシュ
ート後、振動が十分に減衰する前に原稿走査手段が原稿
の先端に達したとすると、前述のように画像ぶれや局所
的な像倍率の変動といった不具合を生むことになる。
手段の停止位置から原稿先端位置に至るまでの距離をX
0としたとき、原稿走査手段が始動してから原稿走査を
開始するまでの時間は、速度プロファイルを時間で積分
したものが走行距離に等しいという関係から、加速区間
の加速度を極めて大きいとして近似すると、m×X0/
V0f0(秒)かかる。すなわち、縮小複写時は等倍複
写時の1/mの時間で有効画像区間に達してしまう。走
査装置はワイヤ210Wや第1、第2キャリッジ20
8、209が質量とコンプライアンスを有し、またモー
タ210を磁気的コンプライアンスを有した振動システ
ムであることから、第1キャリッジ208が加速区間か
ら定常走行速度に移行したときにオーバシュートを生
じ、軸受け等の減衰作用で暫時速度が減衰する。さら
に、走査速度が増加した場合には、オーバシュートによ
る振幅も増加するという課題もある。仮に、オーバシュ
ート後、振動が十分に減衰する前に原稿走査手段が原稿
の先端に達したとすると、前述のように画像ぶれや局所
的な像倍率の変動といった不具合を生むことになる。
【0035】上記問題を改善するために、従来技術では
2通りの方法が採られている、第1の方法は縮小複写に
おいても原稿走査手段の速度が十分に減衰するに足る助
走区間X0をもたせる方式である。この方式は画像品質
は問題ないものの、特に等倍近辺の倍率においては助走
区間が増えた分だけ1複写サイクル時間が増加し、時間
当たりの複写生産性(CPM)が低下する欠点があっ
た。第2の方法は助走区間を等倍近辺の倍率に最適化、
つまり比較的短い助走区間X0とし、時間当たりの複写
生時産性(CPM)を改善する方式である。この方式で
は、すべての倍率で複写生時産性が良好で、また等倍近
辺の倍率での画像品質にも問題ないが、縮小倍率が高く
なるに従って画像先端部の画質が劣化するという問題が
あった。
2通りの方法が採られている、第1の方法は縮小複写に
おいても原稿走査手段の速度が十分に減衰するに足る助
走区間X0をもたせる方式である。この方式は画像品質
は問題ないものの、特に等倍近辺の倍率においては助走
区間が増えた分だけ1複写サイクル時間が増加し、時間
当たりの複写生産性(CPM)が低下する欠点があっ
た。第2の方法は助走区間を等倍近辺の倍率に最適化、
つまり比較的短い助走区間X0とし、時間当たりの複写
生時産性(CPM)を改善する方式である。この方式で
は、すべての倍率で複写生時産性が良好で、また等倍近
辺の倍率での画像品質にも問題ないが、縮小倍率が高く
なるに従って画像先端部の画質が劣化するという問題が
あった。
【0036】本発明では、すべての倍率における画像品
質を改善し、またコピー生産性を改善することを目的と
している。そのため複写倍率が等倍近辺の原稿走査で
は、その助走区間を等倍近辺の倍率に最適化し、縮小コ
ピー時には振動が十分に減衰するように助走区間の距離
を等倍時に比べて長くした。このようにすれば縮小時の
コピー生時産性が若干低下するものの、利用頻度の高い
等倍近辺のコピー生産性を損なわず、かつ全倍率のコピ
ーにおいて画像品質を良好に保つことができ、実用価値
を高めることができる。
質を改善し、またコピー生産性を改善することを目的と
している。そのため複写倍率が等倍近辺の原稿走査で
は、その助走区間を等倍近辺の倍率に最適化し、縮小コ
ピー時には振動が十分に減衰するように助走区間の距離
を等倍時に比べて長くした。このようにすれば縮小時の
コピー生時産性が若干低下するものの、利用頻度の高い
等倍近辺のコピー生産性を損なわず、かつ全倍率のコピ
ーにおいて画像品質を良好に保つことができ、実用価値
を高めることができる。
【0037】次に、以上説明した実施の形態の動作を説
明する。図3は、上記実施の形態の全体的な動作を示
す。「p」とその後ろに付した数値で示す符号は各動作
ステップを表している。図3で示されるスキャナモジュ
ールの動作は、読み出し専用メモリ230ROMに内蔵
され制御プログラム230CPUの実行で実現される。
図3において、電源スイッチがオンすると、p202で
初期化処理され、P203でスリープタイムが経過する
と、p204でスリープが開始され、複写機は待機状態
となる。何らかの指令が行われると、p220で受信割
り込みがかかり、スリープ中であればP221でスリー
プタイマが停止し、p222で上記割り込みがかかった
受信内容が判定され、それぞれの受信内容に応じた動作
に移行する。
明する。図3は、上記実施の形態の全体的な動作を示
す。「p」とその後ろに付した数値で示す符号は各動作
ステップを表している。図3で示されるスキャナモジュ
ールの動作は、読み出し専用メモリ230ROMに内蔵
され制御プログラム230CPUの実行で実現される。
図3において、電源スイッチがオンすると、p202で
初期化処理され、P203でスリープタイムが経過する
と、p204でスリープが開始され、複写機は待機状態
となる。何らかの指令が行われると、p220で受信割
り込みがかかり、スリープ中であればP221でスリー
プタイマが停止し、p222で上記割り込みがかかった
受信内容が判定され、それぞれの受信内容に応じた動作
に移行する。
【0038】受信内容がテストの場合はテストプログラ
ムが実行され、p231でスキャナ、ADF(自動原稿
供給装置)、FPUの状態をチェックした結果が通知さ
れ、p223でスリープタイマがリセットされ初期の状
態に戻る。上記受信内容が各部の動作モード検知の場合
は、p241〜p245において、本体スキャンモード
転送、原稿サイズ判定、FPUモード転送、画像処理モ
ード転送、ADFモード転送が行われ、p223でスリ
ープタイマがリセットされ初期の状態に戻る。
ムが実行され、p231でスキャナ、ADF(自動原稿
供給装置)、FPUの状態をチェックした結果が通知さ
れ、p223でスリープタイマがリセットされ初期の状
態に戻る。上記受信内容が各部の動作モード検知の場合
は、p241〜p245において、本体スキャンモード
転送、原稿サイズ判定、FPUモード転送、画像処理モ
ード転送、ADFモード転送が行われ、p223でスリ
ープタイマがリセットされ初期の状態に戻る。
【0039】図3において、ステップp250以下p2
56までは一連の原稿走査のための前処理を実行するル
ーチンで、上記動作モード検知ルーチンでの検知に従っ
て各部のモード設定が行われる。p252のスキャンモ
ード設定のステップでは、等倍複写時にはキャリッジ2
08の移動を行わず、縮小複写時には複写倍率mに応じ
た予備移動を行う。移動方向は原稿先端202Sから離
れる向き、即ち助走距離が長くなる向きとしている。図
5では、標準停止位置は等倍複写時の第1キャリッジ2
08の停止位置、予備後退位置はp252が実行された
後の縮小複写時の第1キャリッジ208のホーム位置で
ある。
56までは一連の原稿走査のための前処理を実行するル
ーチンで、上記動作モード検知ルーチンでの検知に従っ
て各部のモード設定が行われる。p252のスキャンモ
ード設定のステップでは、等倍複写時にはキャリッジ2
08の移動を行わず、縮小複写時には複写倍率mに応じ
た予備移動を行う。移動方向は原稿先端202Sから離
れる向き、即ち助走距離が長くなる向きとしている。図
5では、標準停止位置は等倍複写時の第1キャリッジ2
08の停止位置、予備後退位置はp252が実行された
後の縮小複写時の第1キャリッジ208のホーム位置で
ある。
【0040】上記ステップp252は、図8で詳細を示
すごとく実行される。つまり、ステップp252A1で
は、入力された複写倍率mnに対応する予備後退量デー
タX4mnを230ROM(図2参照)から読み出し、
次にp252A2では、モータ210を原稿走査とは逆
向きに回転付勢を開始し、p252A3では先に読み出
した予備後退データX4mnと第1キャリッジ208の
現在データを比較監視し、一致したときにモータ210
の回転を止める。これで予備後退は完了したことにな
る。また、図7にこの処理で参照されるメモリ230R
OM、230RAMの内容を示している。230ROM
には倍率に応じて各種データがテーブル形式で格納され
ていて、設定倍率に対応する原稿走査速度、予備後退位
置などのデータを読み出し、このデータに基づきモータ
210を制御して第1キャリッジ208の動きを制御す
る。なお予備後退動作を速度線図で示せば、図6のプロ
ファイルV1f2pのようになる。ここで複写モード設
定とは、操作者がコンソール800から複写倍率を入力
したことを表し、これがシステム制御手段630からス
キャナ制御手段230に伝えられ、同制御手段がステッ
プp252から連なるスキャンモード設定ルーチンを実
行することをいう。
すごとく実行される。つまり、ステップp252A1で
は、入力された複写倍率mnに対応する予備後退量デー
タX4mnを230ROM(図2参照)から読み出し、
次にp252A2では、モータ210を原稿走査とは逆
向きに回転付勢を開始し、p252A3では先に読み出
した予備後退データX4mnと第1キャリッジ208の
現在データを比較監視し、一致したときにモータ210
の回転を止める。これで予備後退は完了したことにな
る。また、図7にこの処理で参照されるメモリ230R
OM、230RAMの内容を示している。230ROM
には倍率に応じて各種データがテーブル形式で格納され
ていて、設定倍率に対応する原稿走査速度、予備後退位
置などのデータを読み出し、このデータに基づきモータ
210を制御して第1キャリッジ208の動きを制御す
る。なお予備後退動作を速度線図で示せば、図6のプロ
ファイルV1f2pのようになる。ここで複写モード設
定とは、操作者がコンソール800から複写倍率を入力
したことを表し、これがシステム制御手段630からス
キャナ制御手段230に伝えられ、同制御手段がステッ
プp252から連なるスキャンモード設定ルーチンを実
行することをいう。
【0041】このようにスキャンモードが設定され前準
備が整い、操作者がコンソール800から複写スタート
ボタンを押すと、作像サイクルが開始され、プリンタ制
御手段430からスキャナ制御手段230にスキャン・
コマンドが伝達され、図3のステップP260からp2
80までの原稿走査処理が実行される。つまりp261
でモータ210を起動して第1キャリッジ208を含む
原稿走査手段を原稿走査方向に移動開始させ、p264
でシェーディング補正を実行し、p267で図6のV1
fの加速区間で示す加速プロファイルで一定の走査速度
まで加速制御し、p268で一定の走査速度制御に移行
する。次にp269で原稿先端位置を検出し、検出した
ときにp270で画像データのプリンタへの転送を解除
し、画像データに従った書き込みが行われる。なお原稿
先端検出は、モータ210の駆動ステップに応答してイ
ンクリメント/デクリメントされる230RAM内に設
けられた位置カウンタXCTRの値を監視することによ
って行われる。
備が整い、操作者がコンソール800から複写スタート
ボタンを押すと、作像サイクルが開始され、プリンタ制
御手段430からスキャナ制御手段230にスキャン・
コマンドが伝達され、図3のステップP260からp2
80までの原稿走査処理が実行される。つまりp261
でモータ210を起動して第1キャリッジ208を含む
原稿走査手段を原稿走査方向に移動開始させ、p264
でシェーディング補正を実行し、p267で図6のV1
fの加速区間で示す加速プロファイルで一定の走査速度
まで加速制御し、p268で一定の走査速度制御に移行
する。次にp269で原稿先端位置を検出し、検出した
ときにp270で画像データのプリンタへの転送を解除
し、画像データに従った書き込みが行われる。なお原稿
先端検出は、モータ210の駆動ステップに応答してイ
ンクリメント/デクリメントされる230RAM内に設
けられた位置カウンタXCTRの値を監視することによ
って行われる。
【0042】次にP271からP274までは主走査線
1ライン毎にループし、ライン毎の画像データをバッフ
ァ230FIFOに書き込んでプリンタモジュール40
0に転送する。ラインカウンタの値が全走査線相当に達
したときにはp275でデータ転送を禁止し、p278
でモータ210をリターン方向に逆付勢する。その後の
速度プロファイルは図6のV1rとなるようにメモリ2
30RAMとドライバ230DV間でDMAデータ転送
モードにてリタン走行制御される。p279は位置カウ
ンタXCTRの値を監視するもので、ホーム位置に達し
たときはp280でモータ210を停止する。なお、ス
テップp279で行われるホーム位置監視はコピー倍率
によって可変である。つまり、図5に示すように、等倍
複写時は元のスタート点である原稿先端からX0の標準
停止位置がホーム位置であり、縮小複写時にはスタート
点であるX01がホーム位置として判断される。
1ライン毎にループし、ライン毎の画像データをバッフ
ァ230FIFOに書き込んでプリンタモジュール40
0に転送する。ラインカウンタの値が全走査線相当に達
したときにはp275でデータ転送を禁止し、p278
でモータ210をリターン方向に逆付勢する。その後の
速度プロファイルは図6のV1rとなるようにメモリ2
30RAMとドライバ230DV間でDMAデータ転送
モードにてリタン走行制御される。p279は位置カウ
ンタXCTRの値を監視するもので、ホーム位置に達し
たときはp280でモータ210を停止する。なお、ス
テップp279で行われるホーム位置監視はコピー倍率
によって可変である。つまり、図5に示すように、等倍
複写時は元のスタート点である原稿先端からX0の標準
停止位置がホーム位置であり、縮小複写時にはスタート
点であるX01がホーム位置として判断される。
【0043】縮小カラー複写形成の場合、次のように動
作する。先ずm倍縮小カラー複写が操作パネル820、
830を通じて設定されたとき、これを直ちにスキャナ
モジュール200にコマンド送信し、m倍単色縮小画像
形成の場合にはスキャナ制御手段230が図6と同様の
予備後退処理V1f2pを実行し、複写動作が開始され
ると、予備後退位置と原稿後端の間をカラー画像の構成
色成分の回数だけ繰り返し走査するようにする。このよ
うにすればカラー画像の構成色成分すべての画像が乱れ
なく形成され、これらの重ね合わせ画像から成るカラー
画像も必然的によい品質とすることができる。
作する。先ずm倍縮小カラー複写が操作パネル820、
830を通じて設定されたとき、これを直ちにスキャナ
モジュール200にコマンド送信し、m倍単色縮小画像
形成の場合にはスキャナ制御手段230が図6と同様の
予備後退処理V1f2pを実行し、複写動作が開始され
ると、予備後退位置と原稿後端の間をカラー画像の構成
色成分の回数だけ繰り返し走査するようにする。このよ
うにすればカラー画像の構成色成分すべての画像が乱れ
なく形成され、これらの重ね合わせ画像から成るカラー
画像も必然的によい品質とすることができる。
【0044】4色フルカラー画像形成時の第1キャリッ
ジ208の速度プロファイルを図9に示す。ここでV1
f2pは、m倍縮小カラー複写モードが操作パネル82
0、830を通じて設定されたときに、第1キャリッジ
208を図5の予備後退位置(原稿先端からX01の位
置)まで予備移動させることを示している。図9に示す
ように、プリントボタンが押されるとV1FとV1rを
1サイクル周期として、4サイクルの往復(定速走査動
作)および復動(リターン動作)が繰り返し実行され
る。
ジ208の速度プロファイルを図9に示す。ここでV1
f2pは、m倍縮小カラー複写モードが操作パネル82
0、830を通じて設定されたときに、第1キャリッジ
208を図5の予備後退位置(原稿先端からX01の位
置)まで予備移動させることを示している。図9に示す
ように、プリントボタンが押されるとV1FとV1rを
1サイクル周期として、4サイクルの往復(定速走査動
作)および復動(リターン動作)が繰り返し実行され
る。
【0045】図3において、ステップp250以下p2
56までは、一連の原稿走査のための前処理が単色複写
の場合と同様に実行されることを示している。つまり、
p252のスキャンモード設定のステップでは、等倍複
写時にはキャリッジ208の移行を行わず、縮小複写時
には複写倍率mに応じた予備移動を行う。図5を参照す
れば明らかなように、標準停止位置が等倍複写時の停止
位置、予備後退位置はp252が実行された後の縮小複
写時のキャリッジ208のホーム位置である。p252
は単色複写の場合と同様に、図8に詳細に示すごとく実
行される。なお予備後退動作を速度線図で示せば、図9
のプロファイルV1f2pとなる。ここで複写モード設
定とは、操作者がコンソール800から複写倍率を入力
したことを表し、これがシステム制御手段630からス
キャナ制御手段230に伝えられ、同制御手段がp25
2から連なるスキャンモード設定ルーチンを実行するこ
とになる。
56までは、一連の原稿走査のための前処理が単色複写
の場合と同様に実行されることを示している。つまり、
p252のスキャンモード設定のステップでは、等倍複
写時にはキャリッジ208の移行を行わず、縮小複写時
には複写倍率mに応じた予備移動を行う。図5を参照す
れば明らかなように、標準停止位置が等倍複写時の停止
位置、予備後退位置はp252が実行された後の縮小複
写時のキャリッジ208のホーム位置である。p252
は単色複写の場合と同様に、図8に詳細に示すごとく実
行される。なお予備後退動作を速度線図で示せば、図9
のプロファイルV1f2pとなる。ここで複写モード設
定とは、操作者がコンソール800から複写倍率を入力
したことを表し、これがシステム制御手段630からス
キャナ制御手段230に伝えられ、同制御手段がp25
2から連なるスキャンモード設定ルーチンを実行するこ
とになる。
【0046】このようにスキャンモードが設定され前準
備が整い、操作者がコンソール800から複写スタート
ボタンを押すと、プリンタ制御手段430からスキャナ
制御手段230にスキャン・コマンドが伝達され、図3
のステップP260からp280までの原稿走査処理が
1色走査分だけ実行される。この1サイクルの走査は単
色の場合と同様である。つまり、ステップp261でモ
ータ210を起動して原稿走査手段を原稿走査方向に付
勢し、途中の各ルーチンを実行する。ステップp279
では位置カウンタXCTRの値を監視し、ホーム位置に
達したときに、ステップp280でモータ210を停止
する。なお、ステップP279処理で行われるホーム位
置監視は、複写倍率によって可変である。すなわち、図
5に示すように、等倍複写時は元のスタート点である原
稿先端からX0の標準停止位置がすべての色分解走査サ
イクルのホーム位置であり、縮小複写時にはX01がホ
ーム位置として判断される。
備が整い、操作者がコンソール800から複写スタート
ボタンを押すと、プリンタ制御手段430からスキャナ
制御手段230にスキャン・コマンドが伝達され、図3
のステップP260からp280までの原稿走査処理が
1色走査分だけ実行される。この1サイクルの走査は単
色の場合と同様である。つまり、ステップp261でモ
ータ210を起動して原稿走査手段を原稿走査方向に付
勢し、途中の各ルーチンを実行する。ステップp279
では位置カウンタXCTRの値を監視し、ホーム位置に
達したときに、ステップp280でモータ210を停止
する。なお、ステップP279処理で行われるホーム位
置監視は、複写倍率によって可変である。すなわち、図
5に示すように、等倍複写時は元のスタート点である原
稿先端からX0の標準停止位置がすべての色分解走査サ
イクルのホーム位置であり、縮小複写時にはX01がホ
ーム位置として判断される。
【0047】フルカラーモードではこのサイクルが4回
繰り返されることになる。4回繰り返す仕組みとして、
先ず操作者がコンソール800からカラー複写モードを
設定し、スタートボタンを押すと、システム制御手段6
30はスキャナモジュール200とプリンタモジュール
に複写コマンドを発する。これを受信したプリンタモジ
ュールは、倍率に依らず中間転写ベルト415(図1参
照)の1回転毎に先端検知手段426がマークを検知し
て、画像データ要求信号SCANをスキャナモジュール
に出力する。同要求信号はフルカラーの場合合計4回出
力される。このSCANコマンドを1回受信したスキャ
ナモジュール200の制御手段230は予め倍率とそれ
に応じた予備後退位置X01までキャリッジ208を後
退させ停止させてあるので、これと原稿後端間を走査さ
せ、またリターン動作させる。SCANコマンドは合計
4回出力されるから、都合4サイクルの走査、リターン
動作が実行される結果となる。この制御は230ROM
に内蔵された図3に示す処理プログラムを230CPU
が実行することで達成される。
繰り返されることになる。4回繰り返す仕組みとして、
先ず操作者がコンソール800からカラー複写モードを
設定し、スタートボタンを押すと、システム制御手段6
30はスキャナモジュール200とプリンタモジュール
に複写コマンドを発する。これを受信したプリンタモジ
ュールは、倍率に依らず中間転写ベルト415(図1参
照)の1回転毎に先端検知手段426がマークを検知し
て、画像データ要求信号SCANをスキャナモジュール
に出力する。同要求信号はフルカラーの場合合計4回出
力される。このSCANコマンドを1回受信したスキャ
ナモジュール200の制御手段230は予め倍率とそれ
に応じた予備後退位置X01までキャリッジ208を後
退させ停止させてあるので、これと原稿後端間を走査さ
せ、またリターン動作させる。SCANコマンドは合計
4回出力されるから、都合4サイクルの走査、リターン
動作が実行される結果となる。この制御は230ROM
に内蔵された図3に示す処理プログラムを230CPU
が実行することで達成される。
【0048】本発明では原稿走査手段の振動量(振幅)
が走査速度に略比例し、また原稿走査手段の助走時間が
走査速度に略反比例することに着目し、縮小複写時は助
走区間を長くするための予備移動量を、画像倍率mに反
比例させるようにして、原稿先端部の複写画像が原稿走
査手段の振動によりぶれることを回避し、かつ、複写生
産性を改善するものである。これを実現するために23
0ROMに記憶するプログラムを図10のp252B1
に示すようにする。つまり、原稿走査手段の予備後退の
処理で、先ずp252B1で予備後退量 X4m=X0−X0×(1/m) を算出し、算出した値に従ってp252A1以降の予備
後退の処理を実行するようにする。これによれば複写倍
率をmとしたとき、助走区間が1/m倍に比例し、図6
および図9の予備後退プロファイルV1f2pが実行さ
れることになる。また図3のP260からp280まで
の原稿走査処理において、p279で位置カウンタXC
TRの値を監視し、ホーム位置に達したときに、p28
0でモータ210を停止するに際して、図11のp27
9Aのごとくにホーム位置が判断される。
が走査速度に略比例し、また原稿走査手段の助走時間が
走査速度に略反比例することに着目し、縮小複写時は助
走区間を長くするための予備移動量を、画像倍率mに反
比例させるようにして、原稿先端部の複写画像が原稿走
査手段の振動によりぶれることを回避し、かつ、複写生
産性を改善するものである。これを実現するために23
0ROMに記憶するプログラムを図10のp252B1
に示すようにする。つまり、原稿走査手段の予備後退の
処理で、先ずp252B1で予備後退量 X4m=X0−X0×(1/m) を算出し、算出した値に従ってp252A1以降の予備
後退の処理を実行するようにする。これによれば複写倍
率をmとしたとき、助走区間が1/m倍に比例し、図6
および図9の予備後退プロファイルV1f2pが実行さ
れることになる。また図3のP260からp280まで
の原稿走査処理において、p279で位置カウンタXC
TRの値を監視し、ホーム位置に達したときに、p28
0でモータ210を停止するに際して、図11のp27
9Aのごとくにホーム位置が判断される。
【0049】なお原稿走査区間の速度は当然のことなが
ら従来方式と同一で、V0f×(1/m)であるが、同
速度での走査時間は、予備的後退量X0−X0×(1/
m)相当量進行する時間、つまり(X0−X0×(1/
m))/(V0f×(1/m))(秒)だけ余計にかか
るのは僅かな欠点であるが、多数を占める等倍近辺の複
写生産性を損なわず、またすべての複写倍率で高い画像
品質が確保できる利点が大きい。
ら従来方式と同一で、V0f×(1/m)であるが、同
速度での走査時間は、予備的後退量X0−X0×(1/
m)相当量進行する時間、つまり(X0−X0×(1/
m))/(V0f×(1/m))(秒)だけ余計にかか
るのは僅かな欠点であるが、多数を占める等倍近辺の複
写生産性を損なわず、またすべての複写倍率で高い画像
品質が確保できる利点が大きい。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複写倍率
が等倍時はVの速度で原稿を走査し、複写倍率がm倍の
ときはV/mの速度で原稿を走査する原稿走査手段と、
複写倍率が縮小の場合には、原稿走査手段の停止位置か
ら原稿先端位置に至るまでの距離である原稿走査手段の
助走区間が、等倍画像形成時よりも長くなるように原稿
走査手段の停止位置を予め原稿先端から離れる向きに移
動させ、かつ、長くなった上記助走区間と原稿区間の合
計距離を往復運動させる制御手段とを備えているため、
縮小複写時に、通常の等倍複写時より速い速度V/mで
原稿走査手段を走査させても、原稿画像の複写を開始す
るまでに原稿走査手段の振動が減衰するに十分な時間を
確保することができ、原稿の先端部に対応する複写画像
の品質を改善して、複写画像全体の品質を改善すること
ができる。
が等倍時はVの速度で原稿を走査し、複写倍率がm倍の
ときはV/mの速度で原稿を走査する原稿走査手段と、
複写倍率が縮小の場合には、原稿走査手段の停止位置か
ら原稿先端位置に至るまでの距離である原稿走査手段の
助走区間が、等倍画像形成時よりも長くなるように原稿
走査手段の停止位置を予め原稿先端から離れる向きに移
動させ、かつ、長くなった上記助走区間と原稿区間の合
計距離を往復運動させる制御手段とを備えているため、
縮小複写時に、通常の等倍複写時より速い速度V/mで
原稿走査手段を走査させても、原稿画像の複写を開始す
るまでに原稿走査手段の振動が減衰するに十分な時間を
確保することができ、原稿の先端部に対応する複写画像
の品質を改善して、複写画像全体の品質を改善すること
ができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、2色ないし
4色の多色画像からなる原稿を順次色別に走査し、それ
ぞれの色の画像を形成し、それらを重ね合わせてカラー
画像を形成する形式の複写機において複写倍率が等倍時
はVの速度で原稿を走査し、複写倍率がm倍のときはV
/mの速度で原稿を走査する原稿走査手段と、複写倍率
が縮小の場合には、原稿走査手段の停止位置から原稿先
端位置に至るまでの距離である画像走査手段の助走区間
が、等倍複写時よりも長くなるように原稿走査手段の停
止位置を予め原稿先端から離れる向きに移動させ、か
つ、長くなった助走区間と原稿区間の合計距離を多色複
写画像の色数分だけ往復動作させる制御手段とを備えて
いるため、縮小複写時に、通常の等倍複写時より速い速
度V/mで原稿走査手段を走査させても、原稿画像の複
写を開始するまでに原稿走査手段の振動が減衰するに十
分な時間を確保することができ、原稿の先端部に対応す
る複写画像の品質を改善することができると共に、長く
なった原稿走査手段の助走区間と画像区間を複数回走査
してカラー画像を形成するに際し、原稿先端部に対応す
る複写画像部分を含むすべての色の画像全体の品質を高
めることができるため、これらの画像を重ね合わせてな
るカラー画像の品質を改善することができる。
4色の多色画像からなる原稿を順次色別に走査し、それ
ぞれの色の画像を形成し、それらを重ね合わせてカラー
画像を形成する形式の複写機において複写倍率が等倍時
はVの速度で原稿を走査し、複写倍率がm倍のときはV
/mの速度で原稿を走査する原稿走査手段と、複写倍率
が縮小の場合には、原稿走査手段の停止位置から原稿先
端位置に至るまでの距離である画像走査手段の助走区間
が、等倍複写時よりも長くなるように原稿走査手段の停
止位置を予め原稿先端から離れる向きに移動させ、か
つ、長くなった助走区間と原稿区間の合計距離を多色複
写画像の色数分だけ往復動作させる制御手段とを備えて
いるため、縮小複写時に、通常の等倍複写時より速い速
度V/mで原稿走査手段を走査させても、原稿画像の複
写を開始するまでに原稿走査手段の振動が減衰するに十
分な時間を確保することができ、原稿の先端部に対応す
る複写画像の品質を改善することができると共に、長く
なった原稿走査手段の助走区間と画像区間を複数回走査
してカラー画像を形成するに際し、原稿先端部に対応す
る複写画像部分を含むすべての色の画像全体の品質を高
めることができるため、これらの画像を重ね合わせてな
るカラー画像の品質を改善することができる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明において、複写倍率がm倍縮小の場合
に、原稿走査手段の助走区を長くするための予備移動量
を、画像倍率mに反比例させたため、すべての倍率の複
写において画像ぶれ等の副作用がなく、かつ時間当たり
の複写生産性を改善することができる。
は2記載の発明において、複写倍率がm倍縮小の場合
に、原稿走査手段の助走区を長くするための予備移動量
を、画像倍率mに反比例させたため、すべての倍率の複
写において画像ぶれ等の副作用がなく、かつ時間当たり
の複写生産性を改善することができる。
【図1】本発明を適用することができる複写機の例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図2】上記複写機の機能ブロック図である。
【図3】上記複写機のスキャナモジュールの制御流れ図
である。
である。
【図4】従来の複写機における原稿走査速度プロファイ
ルである。
ルである。
【図5】本発明を適用することができる複写機の画像読
取部の例を示す側面図である。
取部の例を示す側面図である。
【図6】上記複写機における原稿走査速度プロファイル
である。
である。
【図7】上記複写機における制御手段のメモリデータを
示す図である。
示す図である。
【図8】上記複写機のスキャンモード設定を示す制御流
れ図である。
れ図である。
【図9】上記複写機における原稿走査速度プロファイル
である。
である。
【図10】上記複写機のスキャンモード設定を示す制御
流れ図である。
流れ図である。
【図11】上記複写機のモータ停止処理の制御流れ図で
ある。
ある。
180 原稿 200 スキャナモジュール 200rd 画像読み取り部 202 プラテンガラス 202S 画像先端基準位置(原稿先端) 205 結像レンズ 207 撮像デバイス 208 第1キャリジ 209 第2キャリジ 211 キャリジホームセンサ 230 スキャナ制御手段 230CPU マイクロプロセサ 230RAM リード/ライトメモリ 230ROM 読み出し専用メモリ(プログラム
ROM) p252A1 停止位置移動手段 p252A2 停止位置移動手段 p252A3 停止位置移動手段 400 プリンタモジュール 400img 画像形成部 630 システム制御手段
ROM) p252A1 停止位置移動手段 p252A2 停止位置移動手段 p252A3 停止位置移動手段 400 プリンタモジュール 400img 画像形成部 630 システム制御手段
Claims (3)
- 【請求項1】 複写倍率が等倍時はVの速度で原稿を走
査し、複写倍率がm倍のときはV/mの速度で原稿を走
査する原稿走査手段と、 複写倍率が縮小の場合には、上記原稿走査手段の停止位
置から原稿先端位置に至るまでの距離である原稿走査手
段の助走区間が、等倍複写時よりも長くなるように原稿
走査手段の停止位置を予め原稿先端から離れる向きに移
動させ、かつ、長くなった上記助走区間と原稿区間の合
計距離を往復動作させる制御手段とを備えていることを
特徴とする変倍複写走査装置。 - 【請求項2】 2色ないし4色の多色画像からなる原稿
を順次色別に走査し、それぞれの色の画像を形成し、そ
れらを重ね合わせてカラー画像を形成する形式の複写機
において複写倍率が等倍時はVの速度で原稿を走査し、
複写倍率がm倍のときはV/mの速度で原稿を走査する
原稿走査手段と、 複写倍率が縮小の場合には、上記原稿走査手段の停止位
置から原稿先端位置に至るまでの距離である画像走査手
段の助走区間が、等倍複写時よりも長くなるように原稿
走査手段の停止位置を予め原稿先端から離れる向きに移
動させ、かつ、長くなった上記助走区間と原稿区間の合
計距離を多色複写画像の色数分だけ往復動作させる制御
手段とを備えていることを特徴とする変倍複写走査装
置。 - 【請求項3】 複写倍率がm倍縮小の場合に、原稿走査
手段の助走区間を長くするための原稿走査手段の予備移
動量を、複写倍率mに反比例させたことを特徴とする請
求項1又は請求項2記載の変倍複写走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9120430A JPH10312030A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 変倍複写走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9120430A JPH10312030A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 変倍複写走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10312030A true JPH10312030A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14786028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9120430A Pending JPH10312030A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 変倍複写走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10312030A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2351463A (en) * | 1999-06-07 | 2001-01-03 | Honda Motor Co Ltd | Process for the surface treatment of a connecting rod |
JP2010154212A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Brother Ind Ltd | 画像読取装置 |
-
1997
- 1997-05-12 JP JP9120430A patent/JPH10312030A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2351463A (en) * | 1999-06-07 | 2001-01-03 | Honda Motor Co Ltd | Process for the surface treatment of a connecting rod |
JP2010154212A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Brother Ind Ltd | 画像読取装置 |
US8643911B2 (en) | 2008-12-25 | 2014-02-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image reading device having image sensor |
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