JP2007050118A - 内視鏡用可撓管 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弾性度が調整されており、容易に製造可能な内視鏡用可撓管を提供する。
【解決手段】 可撓管20には、第1、第2螺旋部材25、27を含む螺旋管24が設けられている。第1、第2螺旋部材25、27においては、可撓管20が湾曲できるように、螺旋管24の軸方向に隙間が設けられている。第1螺旋部材25の隙間にある第1バネ36は、可撓管20の内視鏡スコープ側にのみ選択的に設けられ、先端部側には設けられていない。このため、被観察体に挿入される可撓管20の先端部側には、弾性の低い低弾性領域20Sが形成され、先端部とは反対の内視鏡スコープ側には、弾性のより高い高弾性領域20Hが形成される。このように、所望の位置にのみ第1バネ36を配置し、可撓管20の弾性度を調整する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内視鏡用の可撓管に関する。
内視鏡装置においては、撮像素子等が内蔵されたスコープを被写体である人体の内部に送り込むために、可撓管が用いられる。内視鏡用の可撓管は、一般に、帯状の金属片を巻いた螺旋管と、螺旋管の外側に配置された網状部材と、網状部材の表面を覆う樹脂等の外皮を含む。
内視鏡用の可撓管は、被写体観察、患部の処置等を容易にするため、先端部に近い領域ほど弾性が低くて軟らかく、湾曲し易いことが好ましい。その一方で、挿入、脱離操作を容易にするために、オペレータの手元側、すなわち基端部に近い領域では、弾性が高く、硬くて湾曲しにくいことが必要とされる。そこで、弾性度を調整するために、複数の樹脂を異なる比率で混合させて外皮を形成した内視鏡用可撓管、およびその製造方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開平2−131738号公報(第4欄〜第7欄、第1図、第2図第4図、第9〜12図等参照)
複数の樹脂の混合比率を変えて外皮を構成する場合、混合比率の調整や、樹脂を均等に混合させる工程等が必要となり、可撓管の製造工程が複雑化する。さらに、複数の樹脂の混合比率を変化させながら正確に混合して吐出する装置など、特別な製造装置が必要となる。
本発明は、弾性が調整されており、容易に製造可能な内視鏡用可撓管の提供を目的とする。
本発明の第1の内視鏡用可撓管は、帯状部材を、隙間が設けられるようにして螺旋状に巻いた螺旋管と、螺旋管の隙間において帯状部材に沿って伸縮する弾性部材とを備え、弾性部材が、隙間において選択的に配置されており、これにより弾性部材を含む高弾性領域と、弾性部材を含まない低弾性領域とが形成されたことを特徴とする。
低弾性領域は、内視鏡観察において被観察体に挿入される先端部に形成されることが好ましい。また弾性部材は、例えば、螺旋管の隙間内において帯状部材に繰り返し接するように蛇行する波状である。
帯状部材には、弾性部材が嵌合するための溝が設けられていることが好ましい。また、螺旋管の軸方向における帯状部材の隙間の長さは、0.5〜1.5(mm)であることが望ましい。
本発明の第2の内視鏡用可撓管は、帯状部材を、隙間が設けられるようにして螺旋状に巻いた螺旋管と、螺旋管の隙間において帯状部材に沿って伸縮する波状の弾性部材とを備え、弾性部材が第1の周波数を有する高弾性領域と、弾性部材が第1の周波数よりも低い第2の周波数を有する低弾性領域とが形成されることを特徴とする。そして第2の内視鏡用可撓管は、周波数の異なる複数の弾性部材を有することが好ましい。
本発明の内視鏡用可撓管の製造方法は、帯状部材を、隙間を設けるように螺旋状に巻いて螺旋管を形成し、螺旋管の隙間に、帯状部材に沿って伸縮するように弾性部材を選択的に配置し、弾性部材を含む高弾性領域と、弾性部材を含まない低弾性領域とを形成することを特徴とする。
本発明の内視鏡用可撓管の製造方法においては、帯状部材に、弾性部材が嵌合するための溝を設けた後に、帯状部材を螺旋状に巻いて螺旋管を形成することが好ましく、また、螺旋管の外周側に網状部材を配置し、網状部材の表面を外皮で覆うことが好ましい。
本発明によれば、弾性が調整されており、容易に製造可能な内視鏡用可撓管を実現できる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態における内視鏡スコープを示す図である。
内視鏡スコープ10は、電子内視鏡装置(図示せず)の一部であって、吸引ボタン12、送気・送水ボタン14などの操作ボタンを有する操作部16と、操作部16から延出し、被写体である患者の体内に挿入される可撓管20とを含む。可撓管20の先端部22には、被写体画像を生成するための撮像素子、対物レンズ等(図示せず)が設けられている。
可撓管20は、人体内に挿入されるために湾曲可能であり、特に、被写体観察や患部の処置を容易にするために、先端部22の付近は大きい角度で曲げることができる。また、内視鏡スコープ10は、操作部16が電子内視鏡装置のプロセッサ(図示せず)に取付けられて使用される。
図2は、本実施形態における可撓管20の一部を示す断面図である。
可撓管20には、螺旋管24と、螺旋管24の表面を覆うように、螺旋管24の外周側に配置された網状部材26とが設けられている。螺旋管24は、第1螺旋部材25と第2螺旋部材27とを含む。そして網状部材26の外側には、網状部材26の表面を覆う、樹脂製の外皮層30が設けられている。外皮層30は、可撓管20の表面にあって、被写体である患者の体液や消毒液等が可撓管20の内部に侵入することを防止する。
第1および第2螺旋部材25、27は、第2螺旋部材27が第1螺旋部材25の外側の表面に接するように互いに積層されている。そして、第1および第2螺旋部材25、27においては、可撓管20が湾曲できるように、螺旋管24の軸方向に隙間が設けられている。第1および第2螺旋部材25、27は、互いに異なる方向に沿って帯状部材を螺旋状に巻くことにより形成されているため、一方の隙間に他方の螺旋部材が嵌合してしまうことが防止される。
第1螺旋部材25の隙間には、第1螺旋部材25を形成する帯状部材に沿って延びる第1バネ36(弾性部材)が設けられている。第1バネ36は、第1螺旋部材25の隙間内において、帯状部材の側面に繰り返し接しながら、第1螺旋部材25の軸方向に山を形成するように蛇行する波状である。
一般的に、内視鏡用可撓管においては、被写体観察、患部の処置等を容易にするため、被観察体である人体に挿入される先端部に近い領域ほど軟らかく、湾曲し易いことが好ましい。一方、オペレータが保持することの多い、先端部とは反対側の端部、すなわち内視鏡スコープに近い領域は、可撓管の挿入、および脱離の操作のために、硬くて湾曲しにくいことが必要とされる。
このため、第1バネ36は、内視鏡スコープ10側にのみ選択的に設けられており、可撓管20の先端部22(図1参照)側においては設けられていない。この結果、被観察体に挿入される先端部22側には、弾性度が低く、軟らかい低弾性領域20Sが形成され、先端部22とは反対の内視鏡スコープ10側には、弾性度がより高く、硬い高弾性領域20Hが形成される。
なお、螺旋管24の内側、すなわち第1螺旋部材25の内側には、撮像素子により生成された画像信号をプロセッサに送信するためのケーブルや、プロセッサにある光源(図示せず)からの光を通過させるライトガイド、送気・送水管(いずれも図示せず)等が通っている。また、螺旋管24の内径および外径はいずれも一定であり、網状部材26、外皮層30の厚さも一定であることから、可撓管20の径もまた一定である。
螺旋管24を構成する第1および第2螺旋部材25、27は、いずれも螺旋状のステンレス鋼により形成されているが、ステンレス鋼の他に銅合金等が用いられても良い。また、網状部材26は、ステンレス鋼の細線が網状に配置されたものであり、細線の材料としては、ステンレス鋼の他に、銅合金、あるいは樹脂が使用されても良い。
第1バネ36は、第1および第2螺旋部材25、27と同様に、例えばステンレス鋼により形成され、ここではSUS304の細線が使用される。そしてその直径は、可撓管20の収縮を防止するために0.05(mm)以上であることが好ましく、また可撓管20の湾曲性を良好に保つために、0.5(mm)以下であることが好ましい。ここでは、第1バネ36の直径は0.1(mm)である。
外皮層30としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチテレフタレート等のポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂、ポリイミド等の可撓性を有する樹脂、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリスチレン系、フッ素系等の熱可塑性エラストマー等が使用される。そして、これらの樹脂等を複数組合せて、外皮層30の材料としても良い。
そして外皮層30は、可撓管20の耐久性と湾曲性とのいずれもが良好であるように、0.1〜1.0(mm)程度の厚さであることが好ましく、ここでは0.5(mm)である。
引き続き、可撓管20の製造方法につき説明する。図3は、第1螺旋部材25の形成に用いられる帯状部材を示す斜視図である。図4は、帯状部材を螺旋状に巻いて形成された第1螺旋部材25を示す図である。
まず、幅が3.2(mm)で厚さが0.2(mm)のステンレス鋼の帯状部材39を巻き回し、第1螺旋部材25を形成する(図4参照)。ここで、螺旋管24の軸方向における第1螺旋部材25の隙間の長さ、すなわち第1螺旋部材25のピッチPは、可撓管20が適度な湾曲性と強度とを有するように、0.5〜1.5(mm)の範囲内であることが好ましい。そして、本実施形態においては、第1螺旋部材25のピッチPは1.0(mm)で一定である。
さらに、ステンレス鋼の細線に曲げ加工を施し、波状の第1バネ36(ここでは図示せず)を形成する。この第1バネ36を、第1螺旋部材25の所定の領域、すなわち可撓管20における高弾性領域20Hに対応する領域にある隙間に、公知の手法により選択的に配置する。さらに、第1螺旋部材25の外側の表面に積層するように、同じ帯状部材39を巻き回して第2螺旋部材27(ここでは図示せず)とし、二重構造の螺旋管24を形成する。なお、螺旋管24の内径、すなわち第1螺旋部材25の内径はおよそ8.6(mm)であり、螺旋管24の外径、すなわち第2螺旋部材27の外径はおよそ9(mm)である。
さらに、螺旋管24の外周に、ステンレス鋼の細線を網組して網状部材26を設け、可撓管20の中間体として、螺旋管24、第1バネ36、および網状部材26から成る芯材(図示せず)を形成する。
図5は、外皮層30を成形するために作動中の押出し成形機の一部を示す図である。図6は、図5に示す押出し成形機のヘッド部を示す断面図である。
押出し成形機40は、押出し機42と、ヘッド部44とを含む。押出し機42は、樹脂などの成形材料を加熱しつつヘッド部44に送り出し、ヘッド部44は、管状部材を押出すように移動させながら、押出し機42から送り出された成形材料を管状部材の表面に向けて吐出する。この押出し成形機40により、管状部材の表面を樹脂などの成形材料で覆う押出し成形が行なわれる。ここでは、以下に述べるように、押出し成形機40を用いた押出し成形により、管状部材である芯材の表面に外皮層30を形成する。
まず、外皮層30の材料であるポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)の固形樹脂46を、押出し機42の材料投下口Mから、シリンダ48内に適量ずつ投下する。シリンダ48には、スクリュー50が設けられており、スクリュー50は、所定の速度で回転する。シリンダ48内は、予め所定の温度となるように加熱されているため、投下された固形樹脂46は、熱せられて徐々に溶けながらスクリュー50の表面に付着する。
スクリュー50の表面には、螺旋状に巻付けられた帯状の部材52の間に溝が形成されている。そして、スクリュー50が回転すると、加熱されたTPOは、徐々に流動性を増しながらスクリュー50表面の溝内を流れ、スクリュー50の先端部50Tに向けて運ばれる。さらに、TPOは、スクリュー先端部50Tからヘッド部44内に設けられた供給路54に流れる。
ヘッド部44には、芯材などの管状部材を、軸方向に所定の速度で移動させるための搬送路56が設けられている。そして、供給路54と搬送路56とはつながっており、供給路54を通過したTPOは、搬送路56を矢印Aの示す軸方向に移動している芯材58の表面に吐出され、冷却されて硬化する(図6参照)。このように、網状部材26の表面を覆うTPOの外皮層30を形成する。
こうして形成される外皮層30の厚さは、押出し成形における芯材58の引き速度、加熱されるTPOの温度、吐出量に基づいて調整され、ここでは約0.5(mm)である。なお、網状部材26の少なくとも一部を樹脂で形成していた場合、網状部材26の樹脂とTPOとを溶融させることにより、網状部材26と外皮層30とは、より強固に結合される。
以上のように本実施形態によれば、第1螺旋部材25の隙間において、所望の位置にのみ第1バネ36を配置することにより、可撓管20の弾性度を調整することができる。そして第1バネ36は、既存の手法によって所定の位置に容易に配置できるため、第1バネ36の配置によっては可撓管20の製造工程は複雑化しない。
本実施形態においては、複数の第1バネ36の配置間隔を調整することにより、可撓管20の弾性度を調整しても良い。この場合、可撓管20の先端部22側においては、内視鏡スコープ10側におけるよりも長い間隔で、より少ない第1バネ36が設けられる。
また、本実施形態においては、第1バネ36の形状は波状に限定されず、例えば螺旋状であっても良い。
図7は、第2の実施形態における可撓管20の一部を示す断面図である。図8は、本実施形態において用いられる複数のバネを示す図である。
第1の実施形態においては、第1バネ36のみが使用されていたのに対し、本実施形態の可撓管20においては、複数のバネが用いられる。すなわちここでは、周波数のみが互いに異なり、直径などの大きさや材質が同じ第2バネ37と第3バネ38(いずれも弾性部材)とが、それぞれ第1螺旋部材25の隙間に選択的に配置されている。
図示するように、第2バネ37は第3バネ38よりも高い周波数を有しており、第1螺旋部材25に接する頂点の間隔が短い。従って、可撓管20の第2バネ37を含む領域においては、軸方向における単位長さ当たりのバネ量が、第3バネ38を含む領域よりも多く(図8参照)、このため、第3バネ38を含む領域よりも弾性度が高い。そこで、本実施形態においては、第2バネ37を可撓管20の内視鏡スコープ10側に配置して高弾性領域20Hを形成し、第3バネ38を先端部20側に配置して低弾性領域20Sを形成している。
以上のように本実施形態では、周波数が異なる第2および第3バネ37、38を用いることにより、可撓管20の弾性度を調整することができる。
なお、本実施形態では、可撓管20を容易に製造するため、周波数の異なる複数の第2、第3バネ37、38を用いることが好ましいが、周波数の異なる領域を持つ一本のバネを使用しても良い。また、第2、第3バネ37、38のいずれとも異なる周波数を有するバネをさらに用いて、より細かく可撓管20の弾性度を調整しても良い。
第1螺旋部材25のみならず、第2螺旋部材27においてもバネを配置することにより高弾性領域20Hを設けても良い。また、先端部22において、第2バネ37を始めとするいかなるバネをも配置しないことにより、本実施形態よりも湾曲し易い低弾性領域20Sを設けても良い。
図9は、第3の実施形態における帯状部材である、第1加工部材を示す斜視図であり、図10は、本実施形態における第2加工部材を示す斜視図である。図11は、長さ方向に垂直な平面で帯状部材を切断した断面図である。
第3の実施形態においては、第1螺旋部材25を形成するために用いられる帯状部材が、これまでの実施形態とは異なる。すなわち、第1および第2の実施形態においては、未加工の帯状部材39(図3参照)を巻き回して第1螺旋部材25を形成したのに対し、本実施形態においては、帯状部材39の側面に加工が施された第1加工部材41、もしくは第2加工部材43が使用される。
第1および第2加工部材41、43には、第1バネ36が嵌合するための第1および第2溝41L、43Lがそれぞれ設けられている(図9〜11参照)。このため、第1、第2加工部材41、43のいずれかを用いて第1螺旋部材25を形成すると、波状の第1バネ36の頂点部分が第1もしくは第2溝41L、43Lに嵌合し、第1バネ36が第1螺旋部材25から離脱することが防止される。
第1もしくは第2加工部材41、43を用いて第1螺旋部材25を形成する場合、帯状部材39の側面39Sを公知の手法によって削り、第1、第2溝41L、43Lを設けた後に、第1もしくは第2加工部材41、43を螺旋状に巻き回して螺旋管24を形成する(図11参照)。
以上のように本実施形態によれば、第1、第2溝41L、43Lを設けた第1、第2加工部材41、43を用いることにより、可撓管20は、湾曲時等においても第1バネ36が所定の位置から外れることのない、安定した構造を有する。
なお、第1、第2溝41L、43Lの形状は、第1バネ36を保持できる限り、本実施形態には限定されない。また、第1、第2加工部材41、43が用いられるバネは、第1バネ36に限定されず、第2、第3バネ37、38であっても良い。そして、これらの第1〜第3バネ36〜38は、第1螺旋部材25のみならず第2螺旋部材27に配置されても良く、その場合においては、第1、第2加工部材41、43は、第1螺旋部材25とともに第2螺旋部材27の形成にも使用されることが好ましい。
いずれの実施形態においても、第1〜第3バネ36〜38の材質は、ステンレス鋼に限定されず、他の金属、例えば銅合金等であっても良い。さらに第1〜第3バネ36〜38の直径についても同様であり、先述の実施形態における値には限られない。そして第1〜第3バネ36〜38は、第1螺旋部材25に代わり、あるいは第1螺旋部材25とともに第2螺旋部材27に設けられても良い。
さらに、いずれの実施形態においても、螺旋管24、網状部材26、外皮層30、帯状部材39等の材質、形状、サイズ等は本実施形態に限定されず、内視鏡観察の対象部位等に応じて調整することができる。例えば螺旋管24は、第1および第2螺旋部材25、27を積層させた二重構造ではなく、単一の螺旋管24から成る一重構造であっても良い。
第1の実施形態における内視鏡スコープを示す図である。 第1の実施形態における可撓管の一部を示す断面図である。 第1螺旋部材の形成に用いられる帯状部材を示す斜視図である。 帯状部材を螺旋状に巻いて形成された第1螺旋部材を示す図である。 外皮層を成形するために作動中の押出し成形機の一部を示す図である。 図5に示す押出し成形機のヘッド部を示す断面図である。 第2の実施形態における可撓管の一部を示す断面図である。 第2の実施形態において用いられる複数のバネを示す図である。 第3の実施形態における帯状部材である、第1加工部材を示す斜視図である。 第3の実施形態における帯状部材である、第2加工部材を示す斜視図である。 長さ方向に垂直な平面で帯状部材を切断した断面図である。
符号の説明
20 可撓管(内視鏡用可撓管)
24 螺旋管
26 網状部材
30 外皮層(外皮)
36 第1バネ(弾性部材)
37 第2バネ(弾性部材)
38 第3バネ(弾性部材)
39 帯状部材
41 第1加工部材(帯状部材)
41L 第1溝(溝)
43 第2加工部材(帯状部材)
43L 第2溝(溝)
P ピッチ(隙間)

Claims (10)

  1. 帯状部材を、隙間が設けられるようにして螺旋状に巻いた螺旋管と、
    前記隙間において前記帯状部材に沿って伸縮する弾性部材とを備え、
    前記弾性部材が、前記隙間において選択的に配置されており、前記弾性部材を含む高弾性領域と、前記弾性部材を含まない低弾性領域とが形成されることを特徴とする内視鏡用可撓管。
  2. 前記低弾性領域が、内視鏡観察において被観察体に挿入される先端部に形成されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用可撓管。
  3. 前記弾性部材が、前記隙間内において、前記帯状部材に繰り返し接するように蛇行する波状であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用可撓管。
  4. 前記帯状部材に、前記弾性部材が嵌合するための溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用可撓管。
  5. 前記螺旋管の軸方向における前記帯状部材の隙間の長さが、0.5〜1.5(mm)であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用可撓管。
  6. 帯状部材を、隙間が設けられるようにして螺旋状に巻いた螺旋管と、
    前記隙間において前記帯状部材に沿って伸縮する波状の弾性部材とを備え、前記弾性部材が第1の周波数を有する高弾性領域と、前記弾性部材が前記第1の周波数よりも低い第2の周波数を有する低弾性領域とが形成されることを特徴とする内視鏡用可撓管。
  7. 周波数の異なる複数の前記弾性部材を有することを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用可撓管。
  8. 帯状部材を、隙間を設けるように螺旋状に巻いて螺旋管を形成し、
    前記隙間に、前記帯状部材に沿って伸縮するように弾性部材を選択的に配置し、
    前記弾性部材を含む高弾性領域と、前記弾性部材を含まない低弾性領域とを形成することを特徴とする内視鏡用可撓管の製造方法。
  9. 前記帯状部材に、前記弾性部材が嵌合するための溝を設けた後に、前記帯状部材を螺旋状に巻いて前記螺旋管を形成することを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用可撓管の製造方法。
  10. 前記螺旋管の外周側に網状部材を配置し、
    前記網状部材の表面を外皮で覆うことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用可撓管の製造方法。

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