JP4360711B2 - 内視鏡の可撓管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡の挿入部等を外装する内視鏡の可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡用可撓管は、一般に、金属又はプラスチック製の帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された螺旋管の外面に、金属細線を編組して形成された網状管を被覆し、その網状管の外面に合成樹脂材からなる外皮を被覆して構成されている。そして近年は、外皮は、溶融した合成樹脂素材を押し出し成形によって被覆して形成されるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、押し出し成形によって溶融樹脂を網状管の外面に単に塗布しただけで外皮を形成すると、内側の螺旋管が軸線方向に自由に移動することができるので、可撓管が柔らかくなりすぎると共に、螺旋管のずれに起因する座屈現象が発生し易くなってしまう場合がある。
【0004】
そこで本発明は、溶融素材を網状管の外面に被覆することにより外皮が形成された内視鏡の可撓管において、良好な可撓性を得ることができ、しかも座屈し難くて耐久性の優れた内視鏡の可撓管を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の可撓管は、帯状部材をピッチ方向に隙間のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管と、複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成されて上記螺旋管の外面に被覆された網状管と、溶融状態で上記網状管の外面に被覆されてチューブ状に形成された可撓性の外皮とを有する内視鏡の可撓管において、上記螺旋管に任意の大きさで任意の形状の孔を任意の数穿設し、溶融状態の外皮部材を上記網状管の隙間を通って上記孔に充填させたことを特徴とする。
【0006】
なお、上記螺旋管に穿設された孔の大きさ、形状又は数を部位によって相違させ、それによって途中で可撓性を変化させてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は内視鏡の全体構成を示しており、体腔内に挿入される挿入部は可撓管1によって外装されていて、その基端は操作部2の下端部に連結されている。
【0008】
可撓管1の先端には、操作部2に配置された操作ノブ4からの遠隔操作によって任意の方向に任意の角度だけ屈曲させることができる湾曲部3が連結され、対物光学系等を内蔵した先端部本体5が湾曲部3の先端に連結されている。
【0009】
また、操作部2の上端部近傍に連結された可撓性連結管6の先端には、図示されていないビデオプロセッサ兼光源装置に接続されるコネクタ7が取り付けられている。
【0010】
図3は、挿入部の可撓管1の構成部材を一層ずつ順に剥がして示している。最内層は、例えばステンレス鋼製又は銅合金製の帯状部材をピッチ方向に隙間のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管10であり、円形の孔11が適宜の間隔で全長にわたって穿設されている。
【0011】
螺旋管10の外面には、金属製又は非金属製の複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成された網状管20が被覆されていて、その網状管20の外面に可撓性の外皮30が被覆されている。21は、均一に点在する網状管20の編み目である。
【0012】
外皮30は、例えばポリウレタン樹脂を主成分とする部材から形成されており、素材のペレットを押し出し成形機に入れて、加熱溶融された状態で網状管20の外面に直接被覆し、そのまま冷却されてチューブ状に形成されている。
【0013】
図1は、軸線を含む断面における可撓管1の断面図であり、押し出し成形時に、溶融状態の外皮部材が網状管20の編み目21部分を通って内側の螺旋管10の孔11内に充填され、そのままの状態で冷却硬化されている。
【0014】
その結果、螺旋管10の軸線方向移動が規制されて、可撓管1が適当な可撓性(適当な硬さ)を得ることができると共に、螺旋管10のずれに起因する座屈現象が発生しない。
【0015】
なお、孔11の大きさ、形状及び数が異なれば可撓管1の可撓性が異なってくる。したがって、孔11を適宜の大きさ、形状又は数にすることにより、所望の可撓性を得ることができる。図4は、孔11の形状を例えば六角形にして、数も多くした第2の実施の形態の可撓管1を示している。
【0016】
また、孔11の大きさ、形状又は数を孔11の部位によって相違させれば、可撓管1の可撓性を途中で自由に変化させて、優れた挿入性の可撓管1を得ることができる。
【0017】
図5は、円形状の同寸法の孔11の数を、可撓管1の先端寄りの位置では少なく、基端側に近づくほど多くしたものであり、このようにすれば、可撓管1の先端側が柔らかくて基端側が硬い可撓管1を容易に製造することができる。また、図6に示されるように、孔11の形状や大きさを途中で変化させることによっても、同様の効果を得ることができる。
【0018】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、螺旋管10に、任意の大きさで任意の形状の孔11を任意の数穿設して、溶融状態の外皮部材をその孔11に充填させたものであればよい。また、螺旋管10及び網状管20は各々二重以上に重ね合わされたものでもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、螺旋管に任意の大きさで任意の形状の孔を任意の数穿設し、溶融状態の外皮部材を網状管の隙間を通って孔に充填させたことにより、螺旋管の軸線方向移動が規制され、任意のレベルの良好な可撓性を得ることができると共に螺旋管のずれに起因する座屈現象が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の側面部分断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の内視鏡の全体外観図である。
【図3】本発明の実施の形態の可撓管の構成部材を一層ずつ順に剥がして示す側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の内視鏡の可撓管の側面部分断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の内視鏡の可撓管の側面部分断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の内視鏡の可撓管の側面部分断面図である。
【符号の説明】
1 可撓管
10 螺旋管
11 孔
20 網状管
21 編み目
30 外皮
Claims (1)
- 帯状部材をピッチ方向に隙間のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管と、複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成されて上記螺旋管の外面に被覆された網状管と、溶融状態で上記網状管の外面に被覆されてチューブ状に形成された可撓性の外皮とを有する内視鏡の可撓管であって、
上記螺旋管に、複数の孔が穿設されて、溶融状態の外皮部材が上記網状管の隙間を通って上記孔に充填された内視鏡の可撓管において、
上記複数の孔が各々同寸法であって、上記螺旋管の先端側より基端側に近づくほど多数形成され、それにより先端側が柔らかくて基端側が硬い状態に可撓性が変化していることを特徴とする内視鏡の可撓管。
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1999
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