JPH0434801Y2 - - Google Patents

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JPH0434801Y2
JPH0434801Y2 JP18083283U JP18083283U JPH0434801Y2 JP H0434801 Y2 JPH0434801 Y2 JP H0434801Y2 JP 18083283 U JP18083283 U JP 18083283U JP 18083283 U JP18083283 U JP 18083283U JP H0434801 Y2 JPH0434801 Y2 JP H0434801Y2
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tube
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tungsten wire
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は挿入部などに使用される内視鏡用可撓
管に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
一般に、内視鏡用可撓管は帯状ら旋管(フレツ
クス)の外周に、ステンレス線からなる網状管を
被嵌し、この網状管の外周を外皮で被覆する構造
となつている。この構造のものとしてたとえば実
公昭48−31673号公報に開示されている。
ところで、この種の内視鏡用可撓管は狭い体
腔、たとえば食道、気管支、胆道などに挿入する
ため、ミリ単位以下での細径化も強く望まれる分
野である。また、極力細径化するため、その内孔
の空間も著しく狭くなり、必要な各種内蔵物を内
挿する上では可撓管の肉厚をできるだけ薄くした
い。
しかしながら、上記網状管を形成する素線であ
るステンレス線はその強度上線径をあまり細くす
ることができない。このため、可撓管の外径を細
く、かつその肉厚を薄くすることにおいてすでに
限界となつていた。このような事情は可撓管より
なる挿入部の細径化を妨げ、患者への苦痛を少し
でも軽減しようとする場合の障害となつていた。
〔考案の目的〕
本考案は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところはより細径化および薄肉化
が図れる内視鏡用可撓管を提供することにある。
〔考案の概要〕
本考案は網状管の構成部材としての金属細線の
少なくとも一部をタングステン線として細径化お
よび薄肉化を図るものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の各実施例を図面にもとづいて説
明する。
第1図ないし第4図は第1の実施例を示す。ま
ず、第1図は内視鏡を示すもので、これは操作部
1、長尺の挿入部2およびライトガイドケーブル
3から構成されている。上記挿入部2は体腔内に
挿入する部分であつて、これは基端側に可撓管
4、この可撓管4の先端に連結された彎曲管5お
よびこの彎曲管5の先端に連結された先端構成部
6とによつて構成されている。また、この挿入部
2の中空孔内部にはその一部を第2図で示すよう
に、各種の内蔵部材が挿通されている。すなわ
ち、光学繊維束をシリコンチユーブ等の薄肉チユ
ーブで被覆したイメージガイド7とライトガイド
8が挿通され、さらに送気送水用チユーブ9、処
置具挿通用兼吸引用チユーブ10、彎曲用アング
ルワイヤ(図示しない。)などが挿通されている。
上記可撓管4は第2図および第3図で示すよう
に帯状金属板をコイル状に巻回してなるフレツク
ス11の外周に網状管12を被覆し、さらにその
外側に合成樹脂からなる外被管13を被覆してな
るものである。上記内蔵物はフレツクス11に挿
通したのち網状管12および外被管13を順次被
覆して組み立てられる。そして、上記フレツクス
11は内挿した内蔵部材を保護しており、また、
容易に彎曲し得るので好都合である。しかし、ね
じれと伸縮がしやすいので、これを抑えるため上
記網状管12が用いられている。また、外被管1
3は内部を保護し、かつ可撓管4が縮むのを防い
でいる。
上記彎曲管5は第4図で示すように長手軸方向
に並べて連結してなる複数の関節駒14……の外
周に網状管15を被嵌し、さらにその外側にゴム
製の外皮16を被覆したものである。
また、可撓管4と彎曲管5とは第4図で示すよ
うに金属製の口金17を介して連結されている。
すなわち、口金17にはフレツクス11、網状管
12,15および関節駒14が半田付け固定され
ている。なお、上記口金17には孔部18……が
数個所設けられており、この孔部18……には半
田19を流して固定するようになつている。
一方、上記可撓管4における網状管12を形成
する金属素線にはタングステン線が用いられてい
る。このタングステン線は機械的強度(ヤング
率,引張り強さなど)が優れており、その線径を
小さくすることができる。
以上のごとくのタングステン線を用いた網状管
12により、これまで使用されてきたステンレス
線では困難であつた線径を小さくすることがで
き、したがつて内視鏡の可撓管4の肉厚を減ら
し、外径を小さくすることができる。これによ
り、患者への苦痛を軽減できる。従来、この種網
状管はステンレス線を編組して構成していたが、
製造上、線径が約0.03mm以下のものの製作は困難
であり、強度上からもたとえば0.05〜0.15mmの線
径のものを使用していた。本考案のごとく、タン
グステン線を用いることにより、たとえば線径を
0.008〜0.015mmでの製造が可能となる。また、引
張り強さも上記ステンレス線が約200〜250Kg/mm2
に対し、上記線径のタングステン線により、470
Kg/mm2以上と約2倍近くの強度を保つことができ
る。さらに、弾性係数はステンレス線が約2.0×
104Kg/mm2に対し、上記タングステン線は3.3〜4.1
×104Kg/mm2と弾性を向上できる。
したがつて、たとえば従来、ステンレス線で
0.15mmの線径の網状管の肉厚が0.15×2=0.30mm
であつたものを、0.08mmのタングステン線を使用
することにより、肉厚を0.08×2=0.16mmと薄肉
化することができる。これは可撓管外径で、 (0.30−0.16)×2=0.28mm の細径化が可能となる。
なお、従来のようにステンレス線を細くするだ
けでは機械的強度が低下し、永久歪が残留した
り、疲労により破断してしまうことがある。これ
は、可撓管自身の機能を果せないだけではなく断
線したステンレス線が可撓管内外へ飛びだし、内
部では、イメージガイドフアイバー、ライトガイ
ドフアイバーの折損、外部では患者の体腔内を傷
つけるという問題を起こしてしまう。
上記タングステン線は一般に半田付け性が比較
的悪いが、その表面にメツキ処理を施せば問題が
ない。たとえば、銅メツキ、Niメツキ、錫メツ
キなどがあげられ、これらのメツキ処理により半
田付けが可能となる。なお、上記メツキ処理は半
田付部のみだけでもかまわない。
第5図および第6図は本考案の第2の実施例を
示すものである。その主な構成は前述したとうり
なので同一番号を付してその説明を省する。そし
て、この実施例では網状管15の素線をタングス
テン線で形成したものであり、この外周には前述
したと同様のメツキ処理が施こされ、関節駒14
や口金17に対する半田付け固定が容易になつて
いる。そして、上記素線をタングステン線で形成
したことにより細径化、薄肉化が図れる。なお第
3図中21はアングルワイヤーである。
第7図は本考案の第3の実施例を示す。
本実施例はイメージガイド7あるいはライトガ
イド8に網状管22を被覆したものである。な
お、イメージガイド7はたとえば光学繊維束23
をシリコンゴム等よりなる薄肉チユーブ24で被
覆した構成である。ここでの上記網状管22の素
線もタングステン線で構成する。
イメージガイド7、ライトガイド8は彎曲の繰
返しにより、他のチユーブ類との接触、押圧によ
り折損を生じる。本実施例のごとく、タングステ
ン線による網状管22を被覆することにより、他
のチユーブ類からの接触、押圧に対しイメージガ
イド7、ライトガイド8を保護することができ
る。このときタングステン線を素線としたことに
よりその外径を著しく増加する必要がなく、その
効果を出せる。
第8図は本考案の第4の実施例を示す。
本実施例は網状管22を使用した処置具挿通チ
ヤンネル10(可撓管)に関する。
第8図に示すごとく内層26を滑性に優れ、伸
縮性がある発泡性四弗化エチレン樹脂等で形成
し、その外側に網状管25を被覆してさらに外層
27として弗素ゴムを被覆含浸させている。そし
て、上記網状管25の素線はタングステン線より
なるのである。
内層26は滑性が優れた発泡性四弗化エチレン
樹脂を使用しているため処置具の挿通性に優れ、
又、外層27は弗素ゴムを使用しているため内層
26で維持できない耐水圧性(内層26は空孔が
あるため)を保つことができている。両層26,
27間に網状管25を設けているため、外部から
の押圧、たとえば彎曲時の他のチユーブからの押
圧、又処置具挿通時の変形に対し形状維持機能が
優れている。
なお、上記網状管25は、タングステン線で構
成されているため肉厚を極力押えることができ
る。
第9図は本考案の第5の実施例を示す。
本実施例は、工業用内視鏡の挿入部に使用する
可撓管に関する。
第9図に示すごとく工業用内視鏡においては金
属製の配管等に挿入されるため、合成樹脂よりな
る外被管28の表面が金属との接触で損傷するの
を防ぐように保護用網状管29が外被管28に被
覆されている。
上記保護用網状管29も網状管30と同様にタ
ングステン線で構成する。又、第1、第2実施例
と同様に、半田付けにより保護用網状管29を固
定する場合は、上記タングステン線に銅メツキ、
Niメツキ、錫メツキ等の処理を施してもよい。
しかして、第1の実施例と同様に挿入部2の細
径化が図れる。
なお、本考案は上記各実施例のみに限定される
ものではない。たとえば網状管は内視鏡の可撓管
に使用されるものであれば上述の実施例以外でも
よい。また、網状管に施されるメツキ処理は、
銅、Ni、錫以外でも半田付け可能とするもので
あれば、上記以外でもよい。さらには網状管はタ
ングステン線と例えばステンレス線とを網状に織
り混ぜて構成してもよい。この場合タングステン
線には、必ずしもメツキ処理を施す必要はない
(ステンレス線が半田付け可能なため)。また、上
記ステンレス線の代わりに他材質の素線を使用し
てもよいものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、内視鏡に
使用される可撓管を薄肉化でき、以下のような各
種のすぐれた、効果を奏する。
まず可撓管の外径を細径化でき、患者の苦痛を
軽減できる。
次に、可撓管の外径を現状のままとした場合、
内径を拡げることができ、そして、イメージガイ
ドの光学繊維本数を増加でき、観察・記録性能を
向上できる。また、ライトガイドの光学繊維本数
を増加でき、照明光量が増え、観察・記録性能を
向上できる。さらには処置具挿通用兼吸引用チヤ
ンネル内径を拡大でき、大型鉗子等による細胞採
取量を増加できる他、吸引量が増加する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す内視鏡の
全体側面図、第2図は同じくその可撓管部の側断
面図、第3図は同じくその可撓管要部の側断面
図、第4図は同じく可撓管と彎曲管との側断面
図、第5図は本考案の第2の実施例を示す彎曲管
部の側断面図、第6図は同じくその要部の側断面
図、第7図は本考案の第3の実施例を示す側断面
図、第8図は本考案の第4の実施例の側断面図、
第9図は本考案の第5の実施例の側断面図であ
る。 4,10……可撓管、12,15,22,2
5,29,30……網状管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも一部をタングステン線とした金属細
    線を編成した網状管を構成部材としてなる内視鏡
    用可撓管において、上記タングステン線の外表面
    にメツキ処理を施してなることを特徴とする内視
    鏡用可撓管。
JP18083283U 1983-11-22 1983-11-22 内視鏡用可撓管 Granted JPS6086301U (ja)

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JP18083283U JPS6086301U (ja) 1983-11-22 1983-11-22 内視鏡用可撓管

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JP18083283U JPS6086301U (ja) 1983-11-22 1983-11-22 内視鏡用可撓管

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JPS6086301U JPS6086301U (ja) 1985-06-14
JPH0434801Y2 true JPH0434801Y2 (ja) 1992-08-19

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JPS63249537A (ja) * 1987-04-07 1988-10-17 富士写真光機株式会社 内視鏡の軟性部

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