JP2001046327A - 内視鏡の可撓管 - Google Patents
内視鏡の可撓管Info
- Publication number
- JP2001046327A JP2001046327A JP2000141130A JP2000141130A JP2001046327A JP 2001046327 A JP2001046327 A JP 2001046327A JP 2000141130 A JP2000141130 A JP 2000141130A JP 2000141130 A JP2000141130 A JP 2000141130A JP 2001046327 A JP2001046327 A JP 2001046327A
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- pipe
- tube
- outer skin
- melted
- resin
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】外皮の剥離と螺旋管のずれの両方を防止して小
さな曲率半径で曲げられても容易に座屈しない内視鏡の
可撓管を提供すること。 【解決手段】螺旋管10を、押し出し成形時に溶融した
外皮樹脂30の熱により溶融されて外皮30と融着され
る材料で形成した。
さな曲率半径で曲げられても容易に座屈しない内視鏡の
可撓管を提供すること。 【解決手段】螺旋管10を、押し出し成形時に溶融した
外皮樹脂30の熱により溶融されて外皮30と融着され
る材料で形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の挿入部
等を外装する内視鏡の可撓管に関する。
等を外装する内視鏡の可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の可撓管は一般に、複数の金属細
線を並置した素線束を複数編組して形成された網状管を
螺旋管の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性を有
する合成樹脂製の外皮を被覆して形成されている。
線を並置した素線束を複数編組して形成された網状管を
螺旋管の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性を有
する合成樹脂製の外皮を被覆して形成されている。
【0003】そのような内視鏡の可撓管は、生体腔内等
において小さな曲率半径で繰り返し曲げられながら使用
されるが、小さな曲率半径で曲げられた時に圧縮力が加
わる部分は、外皮が剥離して可撓管が座屈する場合があ
る。
において小さな曲率半径で繰り返し曲げられながら使用
されるが、小さな曲率半径で曲げられた時に圧縮力が加
わる部分は、外皮が剥離して可撓管が座屈する場合があ
る。
【0004】そこで従来は、網状管の素線束を形成する
素線のうちの少なくとも一本に、熱可塑性の合成樹脂か
らなるコーティングを施しておき、押し出し成形等によ
り外皮を被覆する際に網状管のコーティングと外皮を溶
着させて、外皮の剥離防止を行っていた(特開平10−
127572号)。
素線のうちの少なくとも一本に、熱可塑性の合成樹脂か
らなるコーティングを施しておき、押し出し成形等によ
り外皮を被覆する際に網状管のコーティングと外皮を溶
着させて、外皮の剥離防止を行っていた(特開平10−
127572号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
構成をとることで、外皮の剥離を抑制することはできる
が、可撓管が小さな曲率半径で曲げられた時に、螺旋管
が軸線方向に位置ずれを起こすことによって発生する可
撓管の座屈を抑制することはできない。
構成をとることで、外皮の剥離を抑制することはできる
が、可撓管が小さな曲率半径で曲げられた時に、螺旋管
が軸線方向に位置ずれを起こすことによって発生する可
撓管の座屈を抑制することはできない。
【0006】そこで本発明は、外皮の剥離と螺旋管のず
れの両方を防止して小さな曲率半径で曲げられても容易
に座屈しない内視鏡の可撓管を提供することを目的とす
る。
れの両方を防止して小さな曲率半径で曲げられても容易
に座屈しない内視鏡の可撓管を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の可撓管は、複数の金属細線を並置
した素線束を複数編組して形成された網状管が螺旋管の
外周に被覆され、さらにその外周に可撓性を有する合成
樹脂製の外皮が押し出し成形によって被覆された内視鏡
の可撓管において、螺旋管を、押し出し成形時に溶融し
た外皮樹脂の熱により溶融されて外皮と融着される材料
で形成したものである。
め、本発明の内視鏡の可撓管は、複数の金属細線を並置
した素線束を複数編組して形成された網状管が螺旋管の
外周に被覆され、さらにその外周に可撓性を有する合成
樹脂製の外皮が押し出し成形によって被覆された内視鏡
の可撓管において、螺旋管を、押し出し成形時に溶融し
た外皮樹脂の熱により溶融されて外皮と融着される材料
で形成したものである。
【0008】したがって、螺旋管が外皮樹脂の融点以下
の融点を有する合成樹脂材によって形成されていると、
螺旋管自体が外皮と融着され、螺旋管が、外皮樹脂の融
点以下の融点を有する合成樹脂材を金属材の表面にコー
ティングして形成されていると、コーティング層が外皮
と融着される。
の融点を有する合成樹脂材によって形成されていると、
螺旋管自体が外皮と融着され、螺旋管が、外皮樹脂の融
点以下の融点を有する合成樹脂材を金属材の表面にコー
ティングして形成されていると、コーティング層が外皮
と融着される。
【0009】外皮樹脂の主成分が熱可塑性ポリウレタン
の場合、螺旋管に用いられている合成樹脂材としては、
ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ、又はポリエステ
ル等を用いることができる。
の場合、螺旋管に用いられている合成樹脂材としては、
ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ、又はポリエステ
ル等を用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図2は、内視鏡の全体構成を示してお
り、操作部2に連結された挿入部を外装する可撓管1の
先端部分には、操作部2に設けられた湾曲操作ノブ3を
回動させることにより遠隔的に屈曲される湾曲部4が形
成されている。
態を説明する。図2は、内視鏡の全体構成を示してお
り、操作部2に連結された挿入部を外装する可撓管1の
先端部分には、操作部2に設けられた湾曲操作ノブ3を
回動させることにより遠隔的に屈曲される湾曲部4が形
成されている。
【0011】そして、湾曲部4のさらに先端側には、対
物光学系等を内蔵した先端部本体5が連結されている。
また、操作部2に連結された可撓性の連結コード6の端
部には、図示されていない光源装置に接続されるコネク
タ7が連結されている。
物光学系等を内蔵した先端部本体5が連結されている。
また、操作部2に連結された可撓性の連結コード6の端
部には、図示されていない光源装置に接続されるコネク
タ7が連結されている。
【0012】図3は、可撓管1の構成を示しており、1
0は、弾性のある薄い帯材を、均一な径で螺旋状に隙間
をあけて巻いて形成された螺旋管であり、一重巻き又は
二重以上の多重に巻いて形成される。
0は、弾性のある薄い帯材を、均一な径で螺旋状に隙間
をあけて巻いて形成された螺旋管であり、一重巻き又は
二重以上の多重に巻いて形成される。
【0013】20は、螺旋管10の外周に密着して被覆
された網状管であり、ステンレス鋼又は銅合金などの金
属細線からなる複数(例えば4〜12本程度)の素線2
1aを平行に並べた素線束21を、複数編組して形成さ
れている。22は、隣り合う素線束21どうしの間に生
じる編み目である。
された網状管であり、ステンレス鋼又は銅合金などの金
属細線からなる複数(例えば4〜12本程度)の素線2
1aを平行に並べた素線束21を、複数編組して形成さ
れている。22は、隣り合う素線束21どうしの間に生
じる編み目である。
【0014】30は、網状管20の外周に密着して被覆
された可撓性を有する外皮であり、例えば主に熱可塑性
ポリウレタン樹脂系の合成樹脂材を、押し出し成形によ
り被覆して形成されている。
された可撓性を有する外皮であり、例えば主に熱可塑性
ポリウレタン樹脂系の合成樹脂材を、押し出し成形によ
り被覆して形成されている。
【0015】この実施の形態においては、螺旋管10が
外皮30の素材樹脂の融点以下の融点を有する合成樹脂
材(例えばポリウレタン、ポリアミド、エポキシ、又は
ポリエステル等)によって形成されている。
外皮30の素材樹脂の融点以下の融点を有する合成樹脂
材(例えばポリウレタン、ポリアミド、エポキシ、又は
ポリエステル等)によって形成されている。
【0016】したがって、螺旋管10に網状管20が被
覆された状態の外面に外皮30が押し出し成形される際
に、加熱されて溶融した外皮30の素材樹脂が網状管2
0の編み目22を通って螺旋管10の表面に触れ、その
熱によって螺旋管10が溶融される。その結果、図1に
示されるように、外皮30と螺旋管10とが融着して結
合した状態になる。
覆された状態の外面に外皮30が押し出し成形される際
に、加熱されて溶融した外皮30の素材樹脂が網状管2
0の編み目22を通って螺旋管10の表面に触れ、その
熱によって螺旋管10が溶融される。その結果、図1に
示されるように、外皮30と螺旋管10とが融着して結
合した状態になる。
【0017】このように構成された可撓管1は、外皮3
0と螺旋管10とが網状管20の編み目22を介して強
固に融着、結合するので、可撓管1が小さな曲率半径で
曲げられた時に、外皮30の剥離も螺旋管10の軸線方
向移動も共に防止されて座屈しない。
0と螺旋管10とが網状管20の編み目22を介して強
固に融着、結合するので、可撓管1が小さな曲率半径で
曲げられた時に、外皮30の剥離も螺旋管10の軸線方
向移動も共に防止されて座屈しない。
【0018】図4は本発明の第2の実施の形態の可撓管
1を示しており、螺旋管10として、例えばステンレス
鋼や銅合金等の金属帯材10aの表面に上述の第1の実
施の形態と同様の合成樹脂材(例えばポリウレタン、ポ
リアミド、エポキシ、又はポリエステル等のように、融
点が外皮30の素材樹脂の融点以下の材料)をコーティ
ングしたものである。
1を示しており、螺旋管10として、例えばステンレス
鋼や銅合金等の金属帯材10aの表面に上述の第1の実
施の形態と同様の合成樹脂材(例えばポリウレタン、ポ
リアミド、エポキシ、又はポリエステル等のように、融
点が外皮30の素材樹脂の融点以下の材料)をコーティ
ングしたものである。
【0019】このように構成しても、外皮30が押し出
し成形される際に、加熱されて溶融した外皮30の素材
樹脂の熱によって螺旋管10のコーティング10bが溶
融されて互いに融着されることにより、外皮30と螺旋
管10とが一体的に結合し、第1の実施の形態と同様の
作用効果が得られる。
し成形される際に、加熱されて溶融した外皮30の素材
樹脂の熱によって螺旋管10のコーティング10bが溶
融されて互いに融着されることにより、外皮30と螺旋
管10とが一体的に結合し、第1の実施の形態と同様の
作用効果が得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、外皮を押し出し成形す
る際に溶融した外皮樹脂の熱により螺旋管が溶融され
て、外皮と螺旋管とが強固に融着、結合されるので、極
めて簡単な工程によって外皮の剥離と螺旋管のずれの両
方を防止することができ、可撓管が小さな曲率半径で曲
げられても容易に座屈しない優れた効果を得ることがで
きる。
る際に溶融した外皮樹脂の熱により螺旋管が溶融され
て、外皮と螺旋管とが強固に融着、結合されるので、極
めて簡単な工程によって外皮の剥離と螺旋管のずれの両
方を防止することができ、可撓管が小さな曲率半径で曲
げられても容易に座屈しない優れた効果を得ることがで
きる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の可撓管の部分正面
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明が適用される内視鏡の一例の側面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態の可撓管の一部を切
除して示す部分側面図である。
除して示す部分側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の可撓管の部分正面
断面図である。
断面図である。
1 可撓管 10 螺旋管 10b コーティング 20 網状管 22 編み目 30 外皮
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛西 忠志 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 阿部 祐尚 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF25 JJ03 JJ06
Claims (4)
- 【請求項1】複数の金属細線を並置した素線束を複数編
組して形成された網状管が螺旋管の外周に被覆され、さ
らにその外周に可撓性を有する合成樹脂製の外皮が押し
出し成形によって被覆された内視鏡の可撓管において、 上記螺旋管を、押し出し成形時に溶融した上記外皮樹脂
の熱により溶融されて上記外皮と融着される材料で形成
したことを特徴とする内視鏡の可撓管。 - 【請求項2】上記螺旋管が、上記外皮樹脂の融点以下の
融点を有する合成樹脂材によって形成されている請求項
1記載の内視鏡の可撓管。 - 【請求項3】上記螺旋管が、上記外皮樹脂の融点以下の
融点を有する合成樹脂材を金属材の表面にコーティング
して形成されている請求項1記載の内視鏡の可撓管。 - 【請求項4】上記外皮樹脂の主成分が熱可塑性ポリウレ
タンであり、上記螺旋管に用いられている合成樹脂材
が、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ、又はポリエ
ステルである請求項1、2又は3記載の内視鏡の可撓
管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000141130A JP2001046327A (ja) | 1999-06-04 | 2000-05-15 | 内視鏡の可撓管 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15746099 | 1999-06-04 | ||
JP11-157460 | 1999-06-04 | ||
JP2000141130A JP2001046327A (ja) | 1999-06-04 | 2000-05-15 | 内視鏡の可撓管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001046327A true JP2001046327A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=26484906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000141130A Pending JP2001046327A (ja) | 1999-06-04 | 2000-05-15 | 内視鏡の可撓管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001046327A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015213661A (ja) * | 2014-05-12 | 2015-12-03 | 徳器技研工業株式会社 | 体液吸引チューブ |
-
2000
- 2000-05-15 JP JP2000141130A patent/JP2001046327A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015213661A (ja) * | 2014-05-12 | 2015-12-03 | 徳器技研工業株式会社 | 体液吸引チューブ |
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