JP2000308615A - 内視鏡の可撓管 - Google Patents

内視鏡の可撓管

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JP2000308615A
JP2000308615A JP11121900A JP12190099A JP2000308615A JP 2000308615 A JP2000308615 A JP 2000308615A JP 11121900 A JP11121900 A JP 11121900A JP 12190099 A JP12190099 A JP 12190099A JP 2000308615 A JP2000308615 A JP 2000308615A
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JP
Japan
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tube
coating
flexible tube
endoscope
welded
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Withdrawn
Application number
JP11121900A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kasai
忠志 葛西
Kikuo Iwasaka
喜久男 岩坂
Hideo Nanba
英男 難波
Shinji Hayakawa
真司 早川
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外皮の剥離強度が優れていて座屈が発生し難
く、しかも曲がりやすくて挿入性及び操作性のよい内視
鏡の可撓管を提供すること。 【解決手段】網状管20の素線束21を形成する素線2
1aのうちの少なくとも一本に熱可塑性の合成樹脂から
なるコーティング21bを施し、そのコーティング21
b部分が溶融されて外皮30に溶着された内視鏡の可撓
管において、網状管20の素線21aの少なくとも一本
に施されたコーティング21bが、その隣の素線21a
に対して、外皮30との溶着部分から隣の素線との隣接
面の途中位置まで溶着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の挿入部
等を外装する内視鏡の可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の可撓管は一般に、複数の金属細
線を並置した素線束を複数編組して形成された網状管を
螺旋管の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性を有
する合成樹脂製の外皮を被覆して形成されている。
【0003】そのような内視鏡の可撓管は、生体腔内等
において小さな曲率半径で繰り返し曲げられながら使用
されるが、網状管と外皮との結合力が弱いので、小さな
曲率半径で曲げられた時に圧縮力が加わる部分は、外皮
が網状管から剥離し易くて座屈する場合がある。
【0004】そこで従来は、例えば図4に示されるよう
に、網状管の素線束21を形成する素線21aのうちの
少なくとも一本に、熱可塑性の合成樹脂からなるコーテ
ィング21bを施しておき、押し出し成形により外皮を
被覆する際にコーティング21bと外皮を溶着させて剥
離防止を行っていた(特開平10−127572号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単純にそのよ
うにして可撓管を製造すると、図5に示されるように、
押し出し成形の際に溶けたコーティング21bが、両隣
の素線21a及び内側の螺旋管10の表面に強固に溶着
するため、可撓管が曲がりづらくなり、その結果挿入性
及び操作性が悪くなる場合があった。
【0006】そこで本発明は、外皮の剥離強度が優れて
いて座屈が発生し難く、しかも曲がりやすくて挿入性及
び操作性のよい内視鏡の可撓管を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の可撓管は、複数の金属細線を並置
した素線束を複数編組して形成された網状管を螺旋管の
外周に被覆し、さらにその外周に可撓性を有する合成樹
脂製の外皮を被覆して、上記網状管の素線束を形成する
素線のうちの少なくとも一本に熱可塑性の合成樹脂から
なるコーティングを施し、そのコーティング部分が溶融
されて上記外皮に溶着された内視鏡の可撓管において、
上記網状管の素線の少なくとも一本に施されたコーティ
ングが、その隣の素線に対して、上記外皮との溶着部分
から上記隣の素線との隣接面の途中位置まで溶着されて
いることを特徴とする。
【0008】なお、上記隣りの素線に対する上記溶着範
囲が、上記外皮との溶着部分から上記素線の直径の20
%〜70%の範囲までであってもよい。また、上記コー
ティングが上記外皮より融点の低い合成樹脂材からなる
とよく、上記外皮が主にポリウレタン系樹脂材からな
り、上記コーティングがポリアミド系樹脂材からなるも
のでもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図2は、内視鏡の全体構成を示してお
り、操作部2に連結された挿入部を外装する可撓管1の
先端部分には、操作部2に設けられた湾曲操作ノブ3を
回動させることにより遠隔的に屈曲される湾曲部4が形
成されている。
【0010】そして、湾曲部4のさらに先端側には、対
物光学系等を内蔵した先端部本体5が連結されている。
また、操作部2に連結された可撓性の連結コード6の端
部には、図示されていない光源装置に接続されるコネク
タ7が連結されている。
【0011】図3は、可撓管1の構成を示しており、1
0は、ステンレス鋼又は銅合金などの金属帯を、均一な
径で螺旋状に隙間をあけて巻いて形成された螺旋管であ
り、一重巻き又は二重以上の多重に巻いて形成される。
【0012】20は、螺旋管10の外周に密着して被覆
された網状管であり、ステンレス鋼又は銅合金などの金
属細線からなる複数の素線21a(例えば4〜12本程
度)を平行に並べた素線束21を、複数編組して形成さ
れている。螺旋管10と網状管20とは、はんだ付けな
どにより両端部で互いが固着されている。
【0013】30は、網状管20の外周に密着して被覆
された可撓性を有する外皮であり、例えば主にポリウレ
タン樹脂系の合成樹脂材を押し出し成形により被覆して
形成されている。
【0014】図4は、網状管20を編組するのに用いら
れている素線束21の中の三本の素線21aを部分的に
示しており、その中の一本の素線21aには、熱可塑性
の合成樹脂からなるコーティング21bが、全長にわた
って施されている。
【0015】そして、図1に示されるように、コーティ
ング21bは、外皮30が押し出し成形される際の熱に
よって溶融され、外皮30と一体的に溶着(融合)され
ると共に、その両隣の素線21aの隣接面にも溶着され
ている。
【0016】このような工程を採ると、コーティング2
1bは外皮30の熱によって外皮30に近い側から溶融
していく。したがって、コーティング21bの材料とし
ては、外皮30と同じ材料を用いてもよいが、外皮30
より融点の低い合成樹脂を用いるとよく、例えばナイロ
ン(商品名)等のようなポリアミド系樹脂等を用いると
よい。
【0017】隣の素線21aに対するコーティング21
bの溶着範囲Aは、隣の素線21aとの隣接面(側面)
全体ではなく、外皮30との溶着部分から素線21aの
直径の半分程度までに止められている。
【0018】したがって、コーティング21bがされた
素線21aは、外皮30に対しては部分的に強固に一体
化されて耐剥離力を得ているが、螺旋管10に対しては
溶着されておらず、螺旋管10の移動が妨げられないの
で可撓管1の可撓性が損なわれない。
【0019】なお、コーティング21bの溶着範囲A
は、コーティング21bが螺旋管10側に溶着されない
程度であればよいので、素線21aの直径Dの20%〜
70%程度ならよい(0.2D≦A≦0.7D)。
【0020】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えばコーティング21bは素線束2
1を形成する複数の素線21aに施してもよく、全部の
素線21aに施してもよい。また、本発明を連結コード
6部分に適用してもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、網状管の素線束を形成
する素線のうちの少なくとも一本に施された熱可塑性樹
脂からなるコーティングが、その隣の素線に対して、外
皮との溶着部分から隣接面の途中位置まで溶着されてい
るので、外皮に対しては部分的に強固に一体化されて優
れた剥離強度を得ることができ、座屈が発生しない。そ
して、内側の螺旋管に対しては溶着されておらず螺旋管
の移動が妨げられないので、可撓管の可撓性が損なわれ
ず、曲がりやすくて挿入性及び操作性のよい可撓管を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の可撓管の部分正面断面図
である。
【図2】本発明が適用される内視鏡の一例の側面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の可撓管の一部を切除して
示す部分側面図である。
【図4】本発明の実施の形態の可撓管を構成する網状管
の部分斜視断面図である。
【図5】従来の可撓管の部分正面断面図である。
【符号の説明】
1 可撓管 10 螺旋管 20 網状管 21 素線束 21a 素線 21b コーティング 30 外皮
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 英男 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 早川 真司 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 DA16 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF26 FF27 JJ03 JJ06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の金属細線を並置した素線束を複数編
    組して形成された網状管を螺旋管の外周に被覆し、さら
    にその外周に可撓性を有する合成樹脂製の外皮を被覆し
    て、上記網状管の素線束を形成する素線のうちの少なく
    とも一本に熱可塑性の合成樹脂からなるコーティングを
    施し、そのコーティング部分が溶融されて上記外皮に溶
    着された内視鏡の可撓管において、 上記網状管の素線の少なくとも一本に施されたコーティ
    ングが、その隣の素線に対して、上記外皮との溶着部分
    から上記隣の素線との隣接面の途中位置まで溶着されて
    いることを特徴とする内視鏡の可撓管。
  2. 【請求項2】上記隣りの素線に対する上記溶着範囲が、
    上記外皮との溶着部分から上記素線の直径の20%〜7
    0%の範囲までである請求項1記載の内視鏡の可撓管。
  3. 【請求項3】上記コーティングが上記外皮より融点の低
    い合成樹脂材からなる請求項1又は2記載の内視鏡の可
    撓管。
  4. 【請求項4】上記外皮が主にポリウレタン系樹脂材から
    なり、上記コーティングがポリアミド系樹脂材からなる
    請求項3記載の内視鏡の可撓管。
JP11121900A 1999-04-28 1999-04-28 内視鏡の可撓管 Withdrawn JP2000308615A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009101003A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡用可撓管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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