JP3331129B2 - 内視鏡の可撓管用網状管 - Google Patents
内視鏡の可撓管用網状管Info
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Description
分に用いられる可撓管用の網状管に関する。
並置した素線束を複数編組して形成された網状管を、螺
旋管の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性を有す
る合成樹脂製の外皮を被覆して形成されている。
には、図9に示されるように、網状管20の軸方向にお
いて、各素線束21の交差部分の長さLの合計が可撓管
の軸線全長に対して占める比率を73%〜83%にする
ことが記載されている。
表面を覆う面積の割合である編組密度K(図10におい
て、K=(S−s)/S)に置き換えると、 1−(1−0.73)2 =0.9271 1−(1−0.83)2 =0.9711 であることから、0.927≦K≦0.971である。
なお、各素線束21間に全く隙間がない場合、s=0で
あり、K=1である。
体腔内等において、小さな曲率半径で繰り返し曲げられ
ながら使用されるが、上述のように編組密度が大きくて
隙間の少ない網状管を用いた可撓管は、網状管と外皮と
の結合力が弱いので、小さな曲率半径で曲げると外皮が
網状管から剥離し易く、その結果、カーブの内側にあた
る外皮の部分にシワが発生して、座屈することが少なく
ない。
めに、網状管の編組密度を極度に疎にして、軟化又は溶
融した外皮部材を網状管の隙間によく食い込ませるよう
にすると、外皮部材が網状管の内側の螺旋管部分まで入
り込んで、可撓管が円滑に曲がらなくなって使いものに
ならなくなってしまう。
に外皮との結合力が強くて、しかも円滑に曲がることの
できる内視鏡の可撓管用網状管を提供することを目的と
する。
め、本発明の内視鏡の可撓管用網状管は、複数の細線を
並置した素線束を複数編組して形成された網状管を螺旋
管の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性を有する
合成樹脂製の外皮を被覆してなる内視鏡の可撓管を構成
するための網状管であって、編組角度が45°ないし6
5°、編組密度が0.78ないし0.90、編組打数が
32束のものにおいて、上記網状管の素線の直径をdw
とした時、上記網状管の編組平均直径Dに対する編組持
数nが下記の範囲にあることを特徴とする。
値が下記の範囲にあるとよい。 dw=0.02mmのとき、2.5mm≦D≦5.5mm dw=0.03mmのとき、3.8mm≦D≦8.2mm dw=0.04mmのとき、5mm≦D≦11mm dw=0.05mmのとき、6.3mm≦D≦13.7mm dw=0.06mmのとき、7.5mm≦D≦16.4mm dw=0.07mmのとき、8.8mm≦D≦19.3mm dw=0.08mmのとき、10mm≦D≦21.8mm dw=0.09mmのとき、11.4mm≦D≦24.4mm dw=0.10mmのとき、12.5mm≦D≦27.2mm dw=0.12mmのとき、15mm≦D≦32.4mm。
する。図2は、内視鏡の全体構成を示しており、操作部
2に連結された挿入部を外装する可撓管1の先端部分に
は、操作部2に設けられた湾曲操作ノブ3を回動させる
ことにより遠隔的に屈曲される湾曲部4が形成されてい
る。
物光学系等を内蔵した先端部本体5が連結されている、
また、操作部2に連結された可撓性の連結コード6の端
部には、図示されていない光源装置に接続されるコネク
タ7が連結されている。
0は、ステンレス鋼又は銅合金などの金属帯を均一な径
で螺旋状に巻いて形成された螺旋管であり、一重巻き又
は二重以上の多重に巻いて形成される。
状管であり、ステンレス鋼又は銅合金などの金属細線か
らなる複数の素線を平行に並べた素線束21を複数編組
して形成されている。ただし、金属細線と非金属細線を
混ぜて並べてもよい。なお、一つの素線束21に含まれ
る素線数を持数nといい、編組される素線束21の数を
打数mという。本発明においては、編組打数mはm=3
2である。
撓性を有する外皮であり、例えばポリウレタン樹脂等の
合成樹脂によって形成されていて、網状管20の隙間に
外面側から食い込んでいる。
の外周に網状管20を密着させて、はんだ付けなどによ
り両端部で互いが固着されている。これによって可撓管
1の伸びと捩じれが防止される。その状態において可撓
管1の軸線40に対して素線束21の各素線のなす角度
αを、編組角度という。
は、可撓管1が小さな曲率半径で繰り返し曲げられた時
に座屈が発生しないようにするために、45°ないし6
5°の範囲に設定すべきことが知られている(特開昭6
2−133925号)。
強くて、しかも可撓管1が円滑に曲がることができるよ
うにするためには、網状管20の編組密度をKとしたと
き、Kを0.78≦K≦0.90の範囲(厳密には0.
772≦K≦0.906の範囲)に設定すべきことを本
願の発明者等が見いだし、先に特許出願してある(特願
平7−206878号)。
が網状管20の外周表面を覆う面積の割合(隙間なしの
時、K=1)であり、図10において、K=(S−s)
/Sである。
〔mm〕 である。
0.906の条件と、式とから求められるFの値と、
αについての45°≦α≦65°の条件とを式に代入
することにより、網状管20の編組平均直径Dに対する
編組持数nが下記の範囲に算出される。
ねるのが面倒で製造コストもアップしてしまうことか
ら、12本以下(1本以上)にするのが好ましい。した
がって、素線径dwに対する編組平均直径Dの最大値は
下記の範囲であることが望ましい。
様の構成にして本発明を適用してもよい。
編組打数mが32束、素線径dwが0.12mmで、編
組角度αが45°≦α≦65°の範囲、編組密度Kが
0.772≦K≦0.906の範囲にある条件を満たす
網状管20の編組持数nは、αとKとnとの関係を線図
によって示す図3より、4≦n≦8の範囲になければな
らない。なお、線図中の数字は編組密度Kを%で表示し
たものである(図4ないし図8についても同じ)。
組打数mが32束、素線径dwが0.08mmで、編組
角度αが45°≦α≦65°の範囲、編組密度Kが0.
772≦K≦0.906の範囲にある条件を満たす網状
管20の編組持数nは、αとKとnとの関係を線図によ
って示す図4より、5≦n≦9の範囲になければならな
い。
m、編組打数mが32束、素線径dwが0.04mm
で、編組角度αが45°≦α≦65°の範囲、編組密度
Kが0.772≦K≦0.906の範囲にある条件を満
たす網状管20の編組持数nは、αとKとnとの関係を
線図によって示す図5より、7≦n≦15の範囲になけ
ればならない。
組打数mが32束、素線径dwが0.04mmで、編組
角度αが45°≦α≦65°の範囲、編組密度Kが0.
772≦K≦0.906の範囲にある条件を満たす網状
管20の編組持数nは、αとKとnとの関係を線図によ
って示す図6より、6≦n≦12の範囲になければなら
ない。
組打数mが32束、素線径dwが0.03mmで、編組
角度αが45°≦α≦65°の範囲、編組密度Kが0.
772≦K≦0.906の範囲にある条件を満たす網状
管20の編組持数nは、αとKとnとの関係を線図によ
って示す図7より、5≦n≦9の範囲になければならな
い。
組打数mが32束、素線径dwが0.02mmで、編組
角度αが45°≦α≦65°の範囲、編組密度Kが0.
772≦K≦0.906の範囲にある条件を満たす網状
管20の編組持数nは、αとKとnとの関係を線図によ
って示す図8より、5≦n≦9の範囲になければならな
い。
視鏡の可撓管用網状管において、網状管の編組平均直径
に対する編組持数を網状管の素線径に対応して所定の範
囲に規定したことにより、45°ないし65°の編組角
度と、0.78ないし0.90の編組密度を共に満足す
ることが可能であり、可撓管に組み込まれた時に外皮と
の結合力が強くて、しかも円滑に曲がることができ、可
撓管に優れた耐久性を付与することができる。
切除して示す部分側面図である。
図である。
囲を示す線図である。
囲を示す線図である。
囲を示す線図である。
囲を示す線図である。
囲を示す線図である。
囲を示す線図である。
Claims (2)
- 【請求項1】複数の細線を並置した素線束を複数編組し
て形成された網状管を螺旋管の外周に被覆して、さらに
その外周に可撓性を有する合成樹脂製の外皮を被覆して
なる内視鏡の可撓管を構成するための網状管であって、 編組角度が45°ないし65°、編組密度が0.78な
いし0.90、編組打数が32束のものにおいて、 上記網状管の素線の直径をdwとした時、上記網状管の
編組平均直径Dに対する編組持数nが下記の範囲にある
ことを特徴とする内視鏡の可撓管用網状管。 dw=0.02mmのとき、2.17D≦n≦4.81D dw=0.03mmのとき、1.45D≦n≦3.20D dw=0.04mmのとき、1.09D≦n≦2.40D dw=0.05mmのとき、0.87D≦n≦1.92D dw=0.06mmのとき、0.73D≦n≦1.60D dw=0.07mmのとき、0.62D≦n≦1.37D dw=0.08mmのとき、0.55D≦n≦1.20D dw=0.09mmのとき、0.49D≦n≦1.06D dw=0.10mmのとき、0.44D≦n≦0.96D dw=0.12mmのとき、0.37D≦n≦0.80D。 - 【請求項2】上記網状管の編組平均直径Dの最大値が下
記の範囲にある請求項1記載の内視鏡の可撓管用網状
管。 dw=0.02mmのとき、2.5mm≦D≦5.5mm dw=0.03mmのとき、3.8mm≦D≦8.2mm dw=0.04mmのとき、5mm≦D≦11mm dw=0.05mmのとき、6.3mm≦D≦13.7mm dw=0.06mmのとき、7.5mm≦D≦16.4mm dw=0.07mmのとき、8.8mm≦D≦19.3mm dw=0.08mmのとき、10mm≦D≦21.8mm dw=0.09mmのとき、11.4mm≦D≦24.4mm dw=0.10mmのとき、12.5mm≦D≦27.2mm dw=0.12mmのとき、15mm≦D≦32.4mm。
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JP22221896A JP3331129B2 (ja) | 1995-08-24 | 1996-08-23 | 内視鏡の可撓管用網状管 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP7-215781 | 1995-08-24 | ||
JP22221896A JP3331129B2 (ja) | 1995-08-24 | 1996-08-23 | 内視鏡の可撓管用網状管 |
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JPH09117410A JPH09117410A (ja) | 1997-05-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22221896A Expired - Fee Related JP3331129B2 (ja) | 1995-08-24 | 1996-08-23 | 内視鏡の可撓管用網状管 |
Country Status (1)
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JPH0783740B2 (ja) * | 1985-12-05 | 1995-09-13 | 旭光学工業株式会社 | 内視鏡の可撓管 |
JP2565970B2 (ja) * | 1988-03-11 | 1996-12-18 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡用可撓管 |
JPH0951870A (ja) * | 1995-08-14 | 1997-02-25 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡の可撓管 |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP22221896A patent/JP3331129B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09117410A (ja) | 1997-05-06 |
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