JP3515710B2 - 内視鏡の可撓管 - Google Patents

内視鏡の可撓管

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の挿入部
等を外装する内視鏡の可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡用可撓管は、一般に、金属又はプ
ラスチック製の帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成さ
れた螺旋管の外面に、金属細線を編組して形成された網
状管を被覆し、その網状管の外面に合成樹脂材からなる
外皮を被覆して構成されている。そして近年は、外皮
は、溶融した合成樹脂素材から押し出し成形によって形
成されるようになってきている。
【0003】しかし、押し出し成形によって溶融樹脂を
網状管の外面に塗布するだけでは、可撓管が小さな曲率
半径で繰り返し曲げられたとき、外皮が網状管の表面か
ら剥離して可撓管が座屈してしまう場合がある。
【0004】そこで、例えば特公平2−51601号公
報や特公平3−42896号公報等に示されるように、
外皮素材を溶融状態の時に網状管と螺旋管の隙間に回り
込ませたり、網状管の網目部を通して螺旋管のピッチ方
向隙間内に充填される状態にして、硬化した外皮部材が
網状管を包み込むようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
硬化した外皮部材で網状管を包み込むと、外皮と網状管
との間の融通性が全くなくなるために可撓性が非常に悪
くなってしまう。
【0006】そこで本発明は、外皮が十分な剥離強度を
得ることができ、しかも良好な可撓性を得ることができ
る内視鏡の可撓管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の可撓管は、帯状部材をピッチ方向
に隙間のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管と、
複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成されて
螺旋管の外面に被覆された網状管と、溶融状態で網状管
の外面に被覆されて冷却されチューブ状に形成された可
撓性の外皮とを有する内視鏡の可撓管において、外皮部
材が融着する部材からなる内挿チューブを螺旋管の内側
に嵌挿配置して、溶融状態の外皮部材を、点在する網状
管の編み目部分から螺旋管のピッチ方向隙間を通ってそ
の内側に突出させて、その突出部を内挿チューブと融着
させたものである。
【0008】そして、溶融状態の外皮部材が、螺旋管の
外周面と網状管の内周面との間に入っていないことによ
り良好な可撓性を得ることができ、螺旋管の内側に配置
された内挿チューブが、外皮部材より融点の低い材料で
形成されていると外皮と融着し易く、外皮部材が熱可塑
性ポリウレタンを主成分とする場合、ポリアミド、エポ
キシ、ポリエステル又はポリウレタンを主成分とする内
挿チューブを使うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図3は内視鏡の全体構成を示しており、
体腔内に挿入される挿入部は可撓管1によって外装され
ていて、その基端は操作部2の下端部に連結されてい
る。
【0010】可撓管1の先端には、操作部2に配置され
た操作ノブ4からの遠隔操作によって任意の方向に任意
の角度だけ屈曲させることができる湾曲部3が連結さ
れ、対物光学系等を内蔵した先端部本体5が湾曲部3の
先端に連結されている。
【0011】また、操作部2の上端部近傍に連結された
可撓性連結管6の先端には、図示されていないビデオプ
ロセッサ兼光源装置に接続されるコネクタ7が取り付け
られている。
【0012】図4は、挿入部の可撓管1の構成部材を一
層ずつ順に剥がして示しており、最内層には、可撓性の
ある薄い内挿チューブ40が配置されている。この内挿
チューブ40は、外皮30を形成する部材より融点の低
い材料を主成分として形成されている(例えば、ポリア
ミド、エポキシ、ポリエステル又はポリウレタン等)。
【0013】そして、内挿チューブ40を囲んで、例え
ばステンレス鋼製又は銅合金製の帯状部材をピッチ方向
に隙間11のあいたコイル状に巻いて形成された螺旋管
10が配置されている。螺旋管10はここでは一重であ
るが、巻き方向を順に異ならせた二重あるいは三重以上
のものであってもよい。
【0014】螺旋管10の外面には、金属製又は非金属
製の複数の素線を並べた素線束を網状に編組して形成さ
れた網状管20が被覆されていて、その網状管20の外
面に可撓性の外皮30が被覆されている。21は、均一
に点在する網状管20の編み目である。
【0015】外皮30は、例えば熱可塑性ポリウレタン
樹脂又は熱可塑性ポリウレタンエラストマー等を主成分
とする部材から形成されており、素材を押し出し成形機
に入れて、加熱溶融された状態で網状管20の外面に直
接被覆し、そのまま冷却されてチューブ状に形成されて
いる。
【0016】図2は、軸線を含む断面における可撓管1
の部分側面断面図であり、図1は軸線に垂直な面におけ
る複合正面断面図(複数箇所の断面を合わせた図)であ
る。螺旋管10の外周面と網状管20の内周面とはよく
密着していて、外皮30は素材の溶融状態においても螺
旋管10の外周面と網状管20の内周面との間に入り込
んでいない。
【0017】ただし、押し出し成形時の溶融状態の時
に、外皮部材が網状管20の編み目21を通って内側の
螺旋管10のピッチ方向隙間11の内側に点在する状態
に突出し、その突出部31の先端部分が、内挿チューブ
40に融着されて一体的に繋がった状態で冷却硬化され
ている。
【0018】なお、網状管20の編み目21の内側位置
に螺旋管10が存在する部分では、編み目21に入った
外皮部材が螺旋管10の表面に当接して、編み目21内
にだけ充填された状態になっている。図1に略示される
32がその充填部である。
【0019】外皮30の主体である熱可塑性ポリウレタ
ンは極性の高い官能基を有するので、内挿チューブ40
の主体として、ポリアミド、エポキシ、ポリエステル又
はポリウレタン等のように極性の高い官能基を持つ合成
樹脂を用いることにより、外皮30と内挿チューブ40
との密着性をよくすることができる。
【0020】また、溶融していない内挿チューブ40の
表面に溶融した突出部31の先端が触れることにより両
部材が融着されるようにするには、内挿チューブ40の
融点が外皮30の融点より低い方がよい。
【0021】このような構成により、外皮30と内挿チ
ューブ40とが突出部31を介して一体的につながって
いて、外皮30が外方に浮き上がらないので、可撓管1
が小さな曲率半径で繰り返し曲げられても外皮30が剥
離しない。
【0022】図5及び図6は、螺旋管10として、巻き
方向が順次相違する二重及び三重の螺旋管が用いられた
可撓管1を示しており、螺旋管10以外については上述
の第1の実施の形態と同様の構成であり、第1の実施の
形態と同様の作用効果を有する。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、外皮部材が融着する部
材からなる内挿チューブを螺旋管の内側に嵌挿配置し
て、溶融状態の外皮部材を、点在する網状管の編み目部
分から螺旋管のピッチ方向隙間を通ってその内側に突出
させて内挿チューブと融着させたことにより、外皮と内
挿チューブとが突出部を介して一体的につながってい
て、外皮が外方に浮き上がらないので、可撓管が小さな
曲率半径で繰り返し曲げられても外皮が剥離せず、しか
も、外皮で網状管を包み込む必要がなくて良好な可撓性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
複合正面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
部分側面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の内視鏡の全体外観図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態の可撓管の構成部材を一層
ずつ順に剥がして示す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の内視鏡の可撓管の
部分側面断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の内視鏡の可撓管の
部分側面断面図である。
【符号の説明】
1 可撓管 10 螺旋管 11 ピッチ方向隙間 20 網状管 21 編み目 30 外皮 31 突出部 40 内挿チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 実 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−47918(JP,A) 特開 平8−122656(JP,A) 特開 平8−191792(JP,A) 特開 昭54−128189(JP,A) 特開 平10−99263(JP,A) 特開 平6−70982(JP,A) 実開 平4−47402(JP,U) 特公 平2−51601(JP,B2) 特公 平3−42896(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状部材をピッチ方向に隙間のあいたコイ
    ル状に巻いて形成された螺旋管と、複数の素線を並べた
    素線束を網状に編組して形成されて上記螺旋管の外面に
    被覆された網状管と、溶融状態で上記網状管の外面に被
    覆されて冷却されチューブ状に形成された可撓性の外皮
    とを有する内視鏡の可撓管において、 上記外皮部材が融着する部材からなる内挿チューブを上
    記螺旋管の内側に嵌挿配置して、溶融状態の上記外皮部
    材を、点在する上記網状管の編み目部分から上記螺旋管
    のピッチ方向隙間を通ってその内側に突出させて、その
    突出部を上記内挿チューブと融着させたことを特徴とす
    る内視鏡の可撓管。
  2. 【請求項2】溶融状態の上記外皮部材が、上記螺旋管の
    外周面と上記網状管の内周面との間に入っていない請求
    項1記載の内視鏡の可撓管。
  3. 【請求項3】上記内挿チューブが、上記外皮部材より融
    点の低い材料で形成されている請求項1又は2記載の内
    視鏡の可撓管。
  4. 【請求項4】上記外皮部材が熱可塑性ポリウレタンを主
    成分とし、上記内挿チューブがポリアミド、エポキシ、
    ポリエステル又はポリウレタンを主成分とする請求項
    1、2又は3記載の内視鏡の可撓管。
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