JP2000037346A - 内視鏡用可撓管とその製法 - Google Patents

内視鏡用可撓管とその製法

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JP2000037346A
JP2000037346A JP10208468A JP20846898A JP2000037346A JP 2000037346 A JP2000037346 A JP 2000037346A JP 10208468 A JP10208468 A JP 10208468A JP 20846898 A JP20846898 A JP 20846898A JP 2000037346 A JP2000037346 A JP 2000037346A
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wire
tube
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vapor deposition
vapor
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Shigeo Maeda
重雄 前田
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性に優れ、屈曲した際に折れにくく、外
径寸法が数mm以下でかつ薄肉の内視鏡に好適な可撓管の
製法を提供する。 【解決手段】 熱収縮チューブの外周面に蒸着樹脂を蒸
着し、その上から金属線4をコイル状に巻付け、さらに
その上から、蒸着樹脂を蒸着する。その後、加熱によっ
て熱収縮チューブ2aを収縮させて引抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡に用いる可
撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】血管や内臓等に挿入して、身体の検査や
手術を行うための内視鏡に於て、特に先端部には首振部
が形成されており、上記血管や内臓等にスムースに挿入
する構造となっているが、この首振部に使用される可撓
管としては、円滑に曲がること、薄肉であること、
が要求される。
【0003】従来、このような要求に応ずるために
(a)押し出し法により作成した薄肉のゴム系チューブ
や、(b)外皮に合成樹脂チューブを被覆した金属線編
組チューブ、等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(a)のゴム系チ
ューブは可撓性に優れているものの、屈曲した際に、折
れやすいという欠点がある。これに対し、上記(b)の
金属編組チューブは折れにくいという長所を有するもの
の、可撓性(柔軟性)に劣るという欠点、及び、薄肉化
が難しいという欠点がある。
【0005】これらの欠点を解消するものとして、蛇腹
チューブが知られている。即ち、樹脂層内に金属製コイ
ル線を埋設したチューブ構造のものであるが、この蛇腹
チューブの従来の欠点は、その製造上に於て、数mmの細
径(外径)のチューブを作製できない点にあった。本発
明の目的は、数mm以下の細径(外径)の内視鏡用可撓管
として、このような蛇腹チューブ構造のものを、作製可
能とする製法、及び、そのような可撓管の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、内径
寸法が5mm以下の内視鏡用可撓管に於て、金属製コイル
線を蒸着樹脂にて被覆しかつ細管状に形成したものであ
る。また、本発明に係る内視鏡用可撓管の製法は、熱収
縮チューブの外周面に蒸着樹脂を蒸着し、その上から金
属線をコイル状に巻付け、次に、その上から蒸着樹脂を
蒸着し、その後、加熱によって上記熱収縮チューブを収
縮させて抜出す方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基づき
本発明を詳説する。
【0008】図1〜図5は、工程順に本発明の内視鏡用
可撓管1の製法を、説明する拡大断面図である。まず、
図1に示すように芯棒として加熱にて収縮する合成樹脂
製の熱収縮チューブ2を使用し、その外周面に離型剤を
塗布する。一例としてこの熱収縮チューブ2の外径Dを
2〜5mmに設定する。
【0009】次に、図2に示すように、厚さ寸法Tを、
1μm〜25μm(望ましくは、2μm〜10μm)に蒸着
樹脂を蒸着して第1蒸着樹脂層3を、前述の離型剤を塗
布した熱収縮チューブ2の外周面に蒸着する。この蒸着
樹脂としては、例えば、ポリパラキシリレンが好適であ
り、“パリレン”としてスリーボンド株式会社の商品名
で販売されているものが使用できる。
【0010】第1蒸着樹脂層3の厚さ寸法が下限値未満
であると強度的に不足し、逆に、上限値を越すと、でき
るだけ肉厚を小さくしたいという内視鏡用可撓管として
の要望に応じられない。
【0011】その後、図3に示すように、その上から金
属線4をギャップGが生ずるようにコイル状に巻付け
る。例えば、金属線4としては、線径dが 0.1mmの軟質
ステンレス線を、 0.2mmのピッチPで巻付ける。このよ
うにして金属製コイル線4aが巻設される。
【0012】次に、図4に示すように、その上から蒸着
樹脂を蒸着して、第2蒸着樹脂層5を蒸着する。この第
2蒸着樹脂層5の材質は前述の第1蒸着樹脂層3と同様
(同一)のものを同様の厚さ寸法にて用いる。金属線4
はギャップGを有するコイル状であるため、そのギャッ
プGを通して第2蒸着樹脂層5は第1蒸着樹脂層3に一
体に付着する。
【0013】この図4のように、熱収縮チューブ2の上
に、順次、第1蒸着樹脂層3,金属線4,第2蒸着樹脂
層5を被覆して後に、全体を加熱して、(芯棒として
の)熱収縮チューブ2を収縮させると、図5の2点鎖線
及び矢印Aのように、収縮したチューブ2aを引抜くこ
とができる。図5の実線にて示すような極めて肉厚寸法
Bが小さい内視鏡用可撓管1が、上述の製法によって、
得られる。
【0014】そして、本発明に係る内視鏡用可撓管1
は、内径寸法D1 が5mm以下のものであって、金属製コ
イル線4aを、内周側からは第1蒸着樹脂層3で、外周
側からは第2蒸着樹脂層5で、被覆しかつ細管状に形成
した構成である。
【0015】例えば、熱収縮チューブ2の外径Dを3mm
とし、第1・第2蒸着樹脂層3,5の厚さ寸法Tを5μ
mとし、金属製コイル線4aの線径dを 0.1mmとすれ
ば、図5に於て、この可撓管1の外径D0 は、(3+0.
005 ×4+ 0.1×2)mm=3.22mmとなり、(従来の蛇腹
チューブでは不可能とされていたところの)極めて薄い
肉厚寸法Bであってかつ十分細い外径D0 の可撓管が製
造可能であることが判った。
【0016】このような寸法の内視鏡用可撓管1を、第
1・第2蒸着樹脂層としてポリパラキシリレン(“パリ
レン”)を使用し、金属線4として軟質ステンレス線を
使用して、実際に作製したところ、 1.5倍〜2倍の伸縮
量が得られ、また、最小曲げ半径は約5mmと十分に小さ
く、かつ、ねじりに対しても強いことが確認できた。
【0017】図6にこの可撓管1を内視鏡の首振り部S
に適用した場合の応用例を簡略図にて示す。即ち、首振
り部Sの先端保持具7と基端側保持具8とを、本発明に
係る可撓管1にて連結一体化する構造であるが、さら
に、金属パイプ9が基端側保持具8を介して基端方向へ
所定長さだけ延設され、ベース具10が金属パイプ9の基
端側に固着されている。そして、金属パイプ9内には、
2本の形状記憶合金の引張コイル11, 11が内装されると
共に、この引張コイル11, 11に連繋された牽引ワイヤ1
3, 13は、基端側保持具8の挿通孔12, 12に摺動可能に
挿通されて、先端保持具7に、連結されている。
【0018】さらに、可撓管1内には、マルチルーメン
輪切体14…が軸心方向に所定ピッチで配設されると共
に、その輪切体14の小孔に前記牽引ワイヤ13, 13が挿通
され、かつ、隣り合う輪切体14, 14の間、及び、先端保
持具7と先端輪切体14の間と、ベース具10と輪切体14の
間に、各々(図6のように)形状記憶合金の圧縮コイル
15…を介装する。
【0019】このようにして、首振り部Sには圧縮コイ
ル15…を配置し、内部の牽引ワイヤ13, 13を介して(基
端側のパイプ9内の)引張コイル11, 11と、拮抗させ
る。形状記憶合金の引張コイル11, 11及び圧縮コイル15
…に適宜電流を流して加熱することで、図6中の矢印
R,Lのように首振り部Sが弯曲して首振り作動する。
【0020】なお、この図6に示した首振り構造では、
引張コイル11, 11に同時に電流を流すと、(左右首振り
せずに)首振り部Sが軸方向に短縮し、曲げ剛性がアッ
プするような動作ができる。本発明に係る可撓管1はこ
のような軸方向に短縮する動作にも適応できる。勿論、
本発明は図6に示した以外の各種の内視鏡の首振り部に
も応用自由であり、首振り駆動機構は限定されない。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。
【0022】(請求項1によれば、)金属製コイル線4
aが極めて厚さ寸法Tの薄い蒸着樹脂にて被覆した構造
であるので、円滑に弯曲(首振り)作動を行うことがで
き、曲りに対して柔軟性に富み、かつ、薄肉であり、ね
じり剛性も高い。かつ、横断面が真円を保ちつつ弯曲
し、あるいは、軸方向の圧縮作動もできる。従って、従
来不可能とされていた外径D0 が数mmの細径のものの実
現を図り得た。
【0023】(請求項2によれば、)外径D0 が数mmの
細径の可撓管であって、円滑に弯曲できて薄肉のもの
を、容易に製造できる。特に、蒸着にて樹脂層3,5を
形成するので、極めて薄い肉厚(厚さ寸法)Tであっ
て、かつ、強固に内部の金属製コイル線4aと一体化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製法を説明する拡大断面図であ
る。
【図2】本発明に係る製法を説明する拡大断面図であ
る。
【図3】本発明に係る製法を説明する拡大断面図であ
る。
【図4】本発明に係る製法を説明する拡大断面図であ
る。
【図5】本発明に係る製法及び可撓管を示す拡大断面図
である。
【図6】応用例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 内視鏡用可撓管 2 熱収縮チューブ 3 第1蒸着樹脂層 4 金属線 4a 金属製コイル線 5 第2蒸着樹脂層 D1 内径寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径寸法が5mm以下の内視鏡用可撓管に
    於て、金属製コイル線を蒸着樹脂にて被覆しかつ細管状
    に形成したことを特徴とする内視鏡用可撓管。
  2. 【請求項2】 熱収縮チューブの外周面に蒸着樹脂を蒸
    着し、その上から金属線をコイル状に巻付け、次に、そ
    の上から蒸着樹脂を蒸着し、その後、加熱によって上記
    熱収縮チューブを収縮させて抜出すことを特徴とする内
    視鏡用可撓管の製法。
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