JPH0951870A - 内視鏡の可撓管 - Google Patents
内視鏡の可撓管Info
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- JPH0951870A JPH0951870A JP7206878A JP20687895A JPH0951870A JP H0951870 A JPH0951870 A JP H0951870A JP 7206878 A JP7206878 A JP 7206878A JP 20687895 A JP20687895 A JP 20687895A JP H0951870 A JPH0951870 A JP H0951870A
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- flexible tube
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Abstract
(57)【要約】
【課題】網状管と外皮との結合力が強くて、しかも円滑
に曲がることのできる内視鏡の可撓管を提供すること。 【解決手段】複数の金属細線を並置した複数の素線束2
1を編組して形成された網状管20を螺旋管10の外周
に被覆して、さらにその外周に可撓性を有する合成樹脂
製の外皮30を被覆してなる内視鏡の外装部分に用いら
れる可撓管において、上記網状管20の編組密度をKと
したとき、Kが0.78≦K≦0.90の範囲にある。
に曲がることのできる内視鏡の可撓管を提供すること。 【解決手段】複数の金属細線を並置した複数の素線束2
1を編組して形成された網状管20を螺旋管10の外周
に被覆して、さらにその外周に可撓性を有する合成樹脂
製の外皮30を被覆してなる内視鏡の外装部分に用いら
れる可撓管において、上記網状管20の編組密度をKと
したとき、Kが0.78≦K≦0.90の範囲にある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の外装部
分に用いられる可撓管に関する。
分に用いられる可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の可撓管は一般に、複数の金属細
線を並置した複数の素線束を編組して形成された網状管
を、螺旋管の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性
を有する合成樹脂製の外皮を被覆して形成されている。
線を並置した複数の素線束を編組して形成された網状管
を、螺旋管の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性
を有する合成樹脂製の外皮を被覆して形成されている。
【0003】そして、例えば特開平1−232923号
には、図11に示されるように、網状管20の軸方向に
おいて、各素線束21の交差部分の長さLの合計が可撓
管の軸線全長に対して占める比率を73%〜83%にす
ることが記載されている。
には、図11に示されるように、網状管20の軸方向に
おいて、各素線束21の交差部分の長さLの合計が可撓
管の軸線全長に対して占める比率を73%〜83%にす
ることが記載されている。
【0004】これを、各素線束21が網状管20の外周
表面を覆う面積の割合である編組密度K(図12におい
て、K=(S−s)/S)に置き換えると、 1−(1−0.73)2 =0.9271 1−(1−0.83)2 =0.9711 であることから、0.927≦K≦0.971である。
なお、各素線束21間に全く隙間がない場合、s=0で
あり、K=1である。
表面を覆う面積の割合である編組密度K(図12におい
て、K=(S−s)/S)に置き換えると、 1−(1−0.73)2 =0.9271 1−(1−0.83)2 =0.9711 であることから、0.927≦K≦0.971である。
なお、各素線束21間に全く隙間がない場合、s=0で
あり、K=1である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡の可撓管は、生
体腔内等において、小さな曲率半径で繰り返し曲げられ
ながら使用されるが、上述のように編組密度が大きくて
隙間の少ない網状管を用いた可撓管は、網状管と外皮と
の結合力が弱いので、小さな曲率半径で曲げると外皮が
網状管から剥離し易く、その結果、カーブの内側にあた
る外皮の部分にシワが発生して、座屈することが少なく
ない。
体腔内等において、小さな曲率半径で繰り返し曲げられ
ながら使用されるが、上述のように編組密度が大きくて
隙間の少ない網状管を用いた可撓管は、網状管と外皮と
の結合力が弱いので、小さな曲率半径で曲げると外皮が
網状管から剥離し易く、その結果、カーブの内側にあた
る外皮の部分にシワが発生して、座屈することが少なく
ない。
【0006】また、網状管と外皮との結合力を強めるた
めに、網状管の編組密度を極度に疎にして、軟化又は溶
融した外皮部材を網状管の隙間によく食い込ませるよう
にすると、外皮部材が網状管の内側の螺旋管部分まで入
り込んで、可撓管が円滑に曲がらなくなって使い物にな
らなくなってしまう。
めに、網状管の編組密度を極度に疎にして、軟化又は溶
融した外皮部材を網状管の隙間によく食い込ませるよう
にすると、外皮部材が網状管の内側の螺旋管部分まで入
り込んで、可撓管が円滑に曲がらなくなって使い物にな
らなくなってしまう。
【0007】そこで本発明は、網状管と外皮との結合力
が強くて、しかも円滑に曲がることのできる内視鏡の可
撓管を提供することを目的とする。
が強くて、しかも円滑に曲がることのできる内視鏡の可
撓管を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の可撓管は、複数の金属細線を並置
した複数の素線束を編組して形成された網状管を螺旋管
の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性を有する合
成樹脂製の外皮を被覆してなる内視鏡の外装部分に用い
られる可撓管において、上記網状管の編組密度をKとし
たとき、Kが0.78≦K≦0.90の範囲にあること
を特徴とする。
め、本発明の内視鏡の可撓管は、複数の金属細線を並置
した複数の素線束を編組して形成された網状管を螺旋管
の外周に被覆して、さらにその外周に可撓性を有する合
成樹脂製の外皮を被覆してなる内視鏡の外装部分に用い
られる可撓管において、上記網状管の編組密度をKとし
たとき、Kが0.78≦K≦0.90の範囲にあること
を特徴とする。
【0009】なお、上記外皮が、合成樹脂を溶剤に溶か
して上記網状管の外周側から塗布して形成されていても
よく、上記外皮が、熱可塑性の合成樹脂を軟化点以上の
温度に加熱して上記網状管の隙間内に外側から食い込ま
せてあってもよい。
して上記網状管の外周側から塗布して形成されていても
よく、上記外皮が、熱可塑性の合成樹脂を軟化点以上の
温度に加熱して上記網状管の隙間内に外側から食い込ま
せてあってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図面を参照して実施の形態を説明
する。図2は、内視鏡の全体構成を示しており、操作部
2に連結された挿入部可撓管1の先端部分には、操作部
2に設けられた湾曲操作ノブ3を回動させることにより
遠隔的に屈曲される湾曲部4が形成されている。
する。図2は、内視鏡の全体構成を示しており、操作部
2に連結された挿入部可撓管1の先端部分には、操作部
2に設けられた湾曲操作ノブ3を回動させることにより
遠隔的に屈曲される湾曲部4が形成されている。
【0011】そして、湾曲部4のさらに先端側には、対
物光学系等を内蔵した先端部本体5が連結されている、
また、操作部2に連結された可撓性の連結コード6の端
部には、図示されていない光源装置に接続されるコネク
タ7が連結されている。
物光学系等を内蔵した先端部本体5が連結されている、
また、操作部2に連結された可撓性の連結コード6の端
部には、図示されていない光源装置に接続されるコネク
タ7が連結されている。
【0012】図1は、可撓管1の構成を示しており、1
0は、ステンレス鋼又は銅合金などの金属帯を均一な径
で螺旋状に巻いて形成された螺旋管であり、一重巻き又
は二重以上の多重に巻いて形成される。
0は、ステンレス鋼又は銅合金などの金属帯を均一な径
で螺旋状に巻いて形成された螺旋管であり、一重巻き又
は二重以上の多重に巻いて形成される。
【0013】20は、螺旋管10の外周に被覆された網
状管であり、ステンレス鋼又は銅合金などの金属細線か
らなる複数の素線を平行に並べた素線束21を複数編組
して形成されている。なお、一つの素線束21に含まれ
る素線数を持数といい、編組される素線束21の数を打
数という。
状管であり、ステンレス鋼又は銅合金などの金属細線か
らなる複数の素線を平行に並べた素線束21を複数編組
して形成されている。なお、一つの素線束21に含まれ
る素線数を持数といい、編組される素線束21の数を打
数という。
【0014】螺旋管10と網状管20とは、螺旋管10
の外周に網状管20を密着させて、はんだ付けなどによ
り両端部で互いが固着されている。これによって可撓管
1の伸びと捩じれが防止される。その状態において可撓
管1の軸線40に対して素線束21の各素線のなす角度
αを、編組角度という。
の外周に網状管20を密着させて、はんだ付けなどによ
り両端部で互いが固着されている。これによって可撓管
1の伸びと捩じれが防止される。その状態において可撓
管1の軸線40に対して素線束21の各素線のなす角度
αを、編組角度という。
【0015】そして本発明においては、この状態におい
て、網状管20の編組密度をKとしたとき、Kが0.7
8≦K≦0.90の範囲にあるように設定されている。
編組密度Kは、前述のとおり、素線束21が網状管20
の外周表面を覆う面積の割合(隙間なしの時、K=1)
であり、図12において、K=(S−s)/Sである。
て、網状管20の編組密度をKとしたとき、Kが0.7
8≦K≦0.90の範囲にあるように設定されている。
編組密度Kは、前述のとおり、素線束21が網状管20
の外周表面を覆う面積の割合(隙間なしの時、K=1)
であり、図12において、K=(S−s)/Sである。
【0016】30は、網状管20の外周に被覆された可
撓性を有する外皮であり、例えばポリウレタン樹脂等の
合成樹脂によって形成されていて、網状管20の隙間に
外面側から食い込んでいる。
撓性を有する外皮であり、例えばポリウレタン樹脂等の
合成樹脂によって形成されていて、網状管20の隙間に
外面側から食い込んでいる。
【0017】螺旋管10に網状管20を被覆した後、さ
らに網状管20の外面に外皮30を被覆する作業は、次
の二種類の方法で行ったが、後述する各実施例における
網状管20に対する結合強度等に関して、両方法で作ら
れたものに同等の評価が得られた。
らに網状管20の外面に外皮30を被覆する作業は、次
の二種類の方法で行ったが、後述する各実施例における
網状管20に対する結合強度等に関して、両方法で作ら
れたものに同等の評価が得られた。
【0018】図3は、螺旋管10に被覆された網状管2
0にさらに外皮30を被覆する第1の加工方法を示して
おり、例えばポリウレタンエラストマーペレットをその
2倍の量の溶剤に溶かして作られた合成樹脂コンパウン
ド51を、ダイス52を通して網状管20の表面に塗布
するものである。
0にさらに外皮30を被覆する第1の加工方法を示して
おり、例えばポリウレタンエラストマーペレットをその
2倍の量の溶剤に溶かして作られた合成樹脂コンパウン
ド51を、ダイス52を通して網状管20の表面に塗布
するものである。
【0019】ダイス52は、その下面側に一体的に設け
られたコンパウンド容器53等の自重で網状管20に沿
って降下して、網状管20に対してダイス52の内径の
太さにコンパウンド51が塗布されて外皮30が形成さ
れる。54はスポンジである。
られたコンパウンド容器53等の自重で網状管20に沿
って降下して、網状管20に対してダイス52の内径の
太さにコンパウンド51が塗布されて外皮30が形成さ
れる。54はスポンジである。
【0020】そのようなダイス52の内径を少しずつ太
くして塗布作業を3回行うことによって、外皮30の外
径を所定の寸法に仕上げた後、溶剤が発散して外皮30
が固まるまで待つ。
くして塗布作業を3回行うことによって、外皮30の外
径を所定の寸法に仕上げた後、溶剤が発散して外皮30
が固まるまで待つ。
【0021】螺旋管10に被覆された網状管20に外皮
30を被覆する第2の加工方法は、図示しないが、例え
ば熱可塑性ポリウレタンエラストマーによって形成され
たチューブを網状管20の外周面に被せる。そして、そ
のチューブを軟化点温度以上に加熱して(例えば200
℃で10分間加熱)、網状管20の編組の目の隙間に食
い込ませた後、冷却する。
30を被覆する第2の加工方法は、図示しないが、例え
ば熱可塑性ポリウレタンエラストマーによって形成され
たチューブを網状管20の外周面に被せる。そして、そ
のチューブを軟化点温度以上に加熱して(例えば200
℃で10分間加熱)、網状管20の編組の目の隙間に食
い込ませた後、冷却する。
【0022】なお、連結コード6を上述の可撓管1と同
様の構成にして本発明を適用してもよい。
様の構成にして本発明を適用してもよい。
【0023】
【実施例1】図4は、本発明の第1の実施例を示してお
り、外径が約12mmの大腸用内視鏡の可撓管1につい
て、網状管20の素線径と編組持数の異なるからの
5種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を行っ
た。網状管20の素線は、直径が0.1mmのステンレ
ス鋼線である。横向きの矢印は、左側に記載された数字
と同じという意味である。
り、外径が約12mmの大腸用内視鏡の可撓管1につい
て、網状管20の素線径と編組持数の異なるからの
5種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を行っ
た。網状管20の素線は、直径が0.1mmのステンレ
ス鋼線である。横向きの矢印は、左側に記載された数字
と同じという意味である。
【0024】この実施例によれば、編組密度が0.71
5のの場合には、網状管20の網の目に対する外皮3
0の浸透性が大きくて、網状管20と外皮30の結合性
は良好であるが、螺旋管10にまで外皮30が浸透し
て、曲がりが悪くなり、内視鏡の可撓管として使用する
ことができない。
5のの場合には、網状管20の網の目に対する外皮3
0の浸透性が大きくて、網状管20と外皮30の結合性
は良好であるが、螺旋管10にまで外皮30が浸透し
て、曲がりが悪くなり、内視鏡の可撓管として使用する
ことができない。
【0025】編組密度が0.792と0.857のと
の場合は、可撓管1を切断して内部を肉眼で観察した
結果、外皮30が網状管20内に浸透しており、剥離強
度試験による両者の結合性も良好であった。
の場合は、可撓管1を切断して内部を肉眼で観察した
結果、外皮30が網状管20内に浸透しており、剥離強
度試験による両者の結合性も良好であった。
【0026】編組密度が0.91のにおいては、外皮
30が網状管20内に少し浸透しているが、その量が小
さくて、網状管20と外皮30との結合性はやや不良で
あった。
30が網状管20内に少し浸透しているが、その量が小
さくて、網状管20と外皮30との結合性はやや不良で
あった。
【0027】編組密度が0.951のになると、外皮
30が網状管20内に浸透せずに外表面に留まるだけな
ので、網状管20と外皮30との結合性が悪かった。し
たがって、小さな曲率半径で曲げられると、外皮30が
網状管20から容易に剥離してシワが発生する。
30が網状管20内に浸透せずに外表面に留まるだけな
ので、網状管20と外皮30との結合性が悪かった。し
たがって、小さな曲率半径で曲げられると、外皮30が
網状管20から容易に剥離してシワが発生する。
【0028】なお、剥離強度の測定は、図5に示される
ように、できあがった可撓管1の外皮30にカミソリで
5mm幅の切れ目を軸線方向に入れて、その5mm幅の
部分をバネばかりで引っ張って剥離するときのバネの目
盛りを読んだ。
ように、できあがった可撓管1の外皮30にカミソリで
5mm幅の切れ目を軸線方向に入れて、その5mm幅の
部分をバネばかりで引っ張って剥離するときのバネの目
盛りを読んだ。
【0029】
【実施例2】図6は、本発明の第2の実施例を示してお
り、外径が約9mmの上部消化管用内視鏡の可撓管1に
ついて、網状管20の素線径と編組持数の異なるから
の5種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を
行った。網状管20の素線は、直径が0.08mmのス
テンレス鋼線である。
り、外径が約9mmの上部消化管用内視鏡の可撓管1に
ついて、網状管20の素線径と編組持数の異なるから
の5種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を
行った。網状管20の素線は、直径が0.08mmのス
テンレス鋼線である。
【0030】可撓管1の外径が細いこれ以降の実施例に
おいては、外皮30を5mm幅で切断すると平面的な剥
離状態を得ることができず、かといって5mm未満の幅
で切断して引っ張ると、その外皮30の帯状部がちぎれ
てしまうことが多くなるため、剥離強度を測定すること
ができない。そこで、網状管20と外皮30との結合性
の程度は、網状管20に対する外皮30の浸透性から判
断した。
おいては、外皮30を5mm幅で切断すると平面的な剥
離状態を得ることができず、かといって5mm未満の幅
で切断して引っ張ると、その外皮30の帯状部がちぎれ
てしまうことが多くなるため、剥離強度を測定すること
ができない。そこで、網状管20と外皮30との結合性
の程度は、網状管20に対する外皮30の浸透性から判
断した。
【0031】この第2の実施例の結果では、編組密度が
0.711のと、0.948のが不良であり、編組
密度が0.788のと、0.853のと、0.90
6のとが良好であった。
0.711のと、0.948のが不良であり、編組
密度が0.788のと、0.853のと、0.90
6のとが良好であった。
【0032】
【実施例3】図7は、本発明の第3の実施例を示してお
り、外径が約5mmの気管支用内視鏡の可撓管1につい
て、網状管20の素線径と編組持数の異なるからの
5種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を行っ
た。網状管20の素線は、直径が0.05mmのステン
レス鋼線である。
り、外径が約5mmの気管支用内視鏡の可撓管1につい
て、網状管20の素線径と編組持数の異なるからの
5種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を行っ
た。網状管20の素線は、直径が0.05mmのステン
レス鋼線である。
【0033】この第3の実施例の結果では、編組密度が
0.705のと、0.92のが不良であり、編組密
度が0.772のと、0.83のと、0.879の
とが良好であった。
0.705のと、0.92のが不良であり、編組密
度が0.772のと、0.83のと、0.879の
とが良好であった。
【0034】
【実施例4】図8は、本発明の第4の実施例を示してお
り、外径が約3.5mmの気管支用又は耳咽喉用内視鏡
の可撓管1について、網状管20の素線径と編組持数の
異なるからの6種類の可撓管1を作って、その可撓
管1の評価を行った。網状管20の素線は、直径が0.
03mmのステンレス鋼線である。
り、外径が約3.5mmの気管支用又は耳咽喉用内視鏡
の可撓管1について、網状管20の素線径と編組持数の
異なるからの6種類の可撓管1を作って、その可撓
管1の評価を行った。網状管20の素線は、直径が0.
03mmのステンレス鋼線である。
【0035】この第4の実施例の結果では、編組密度が
0.735のと、0.911のと、0.94のが
不良であり、編組密度が0.788のと、0.835
のと、0.876のとが良好であった。
0.735のと、0.911のと、0.94のが
不良であり、編組密度が0.788のと、0.835
のと、0.876のとが良好であった。
【0036】
【実施例5】図9は、本発明の第5の実施例を示してお
り、外径が約4.2mmの気管支用内視鏡の可撓管1に
ついて、網状管20の素線径と編組持数の異なるから
の4種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を
行った。
り、外径が約4.2mmの気管支用内視鏡の可撓管1に
ついて、網状管20の素線径と編組持数の異なるから
の4種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を
行った。
【0037】この実施例においては、直径が0.05m
mの細線を潰して、図10に示されるような、厚さが
0.022mmで幅が0.089mmの断面形状が偏平
の素線で網状管20を編組した。
mの細線を潰して、図10に示されるような、厚さが
0.022mmで幅が0.089mmの断面形状が偏平
の素線で網状管20を編組した。
【0038】その結果、編組密度が0.659のと、
0.972のは不良で、編組密度が0.801の
と、0.906のとが良好であり、偏平素線の網状管
20を用いても本発明が成り立つことが確かめられた。
0.972のは不良で、編組密度が0.801の
と、0.906のとが良好であり、偏平素線の網状管
20を用いても本発明が成り立つことが確かめられた。
【0039】なお、上記各実施例において、網状管20
として銅合金製の素線を用いたサンプルでも実験した結
果、ステンレス鋼線の素線を用いた場合と差のない結果
が得られた。
として銅合金製の素線を用いたサンプルでも実験した結
果、ステンレス鋼線の素線を用いた場合と差のない結果
が得られた。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、編組密度Kを、K≦
0.90の範囲にあるようにしたことにより、網状管と
外皮との間に強い結合力が得られるので、小さな曲率半
径で曲げてもシワが発生しにくく、しかもKが0.78
≦Kの範囲にあるようにしたことにより、外皮が螺旋管
とは結合しないので、可撓管が円滑に曲がることができ
て体腔内等に対して良好な挿入性を得ることができる。
0.90の範囲にあるようにしたことにより、網状管と
外皮との間に強い結合力が得られるので、小さな曲率半
径で曲げてもシワが発生しにくく、しかもKが0.78
≦Kの範囲にあるようにしたことにより、外皮が螺旋管
とは結合しないので、可撓管が円滑に曲がることができ
て体腔内等に対して良好な挿入性を得ることができる。
【図1】本発明の内視鏡の可撓管の実施の形態の一部を
切除して示す部分側面図である。
切除して示す部分側面図である。
【図2】本発明が適用される内視鏡の実施の形態の側面
図である。
図である。
【図3】本発明の内視鏡の可撓管の外皮を被覆する方法
の一つを示す正面断面図である。
の一つを示す正面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の内容を示す図表であ
る。
る。
【図5】本発明の第1の実施例の剥離強度測定法を説明
するための側面図である。
するための側面図である。
【図6】本発明の第2の実施例の内容を示す図表であ
る。
る。
【図7】本発明の第3の実施例の内容を示す図表であ
る。
る。
【図8】本発明の第4の実施例の内容を示す図表であ
る。
る。
【図9】本発明の第5の実施例の内容を示す図表であ
る。
る。
【図10】本発明の第5の実施例の網状管の素線の断面
図である。
図である。
【図11】網状管の部分側面図である。
【図12】網状管の編組密度の説明図である。
1 可撓管 10 螺旋管 20 網状管 21 素線束 30 外皮
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【実施例1】図4は、本発明の第1の実施例を示してお
り、外径が約13mmの大腸用内視鏡の可撓管1につい
て、網状管20の素線径と編組持数の異なるからの
5種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を行っ
た。網状管20の素線は、直径が0.1mmのステンレ
ス鋼線である。横向きの矢印は、左側に記載された数字
と同じという意味である。
り、外径が約13mmの大腸用内視鏡の可撓管1につい
て、網状管20の素線径と編組持数の異なるからの
5種類の可撓管1を作って、その可撓管1の評価を行っ
た。網状管20の素線は、直径が0.1mmのステンレ
ス鋼線である。横向きの矢印は、左側に記載された数字
と同じという意味である。
Claims (3)
- 【請求項1】複数の金属細線を並置した複数の素線束を
編組して形成された網状管を螺旋管の外周に被覆して、
さらにその外周に可撓性を有する合成樹脂製の外皮を被
覆してなる内視鏡の外装部分に用いられる可撓管におい
て、 上記網状管の編組密度をKとしたとき、Kが0.78≦
K≦0.90の範囲にあることを特徴とする内視鏡の可
撓管。 - 【請求項2】上記外皮が、合成樹脂を溶剤に溶かして上
記網状管の外周側から塗布して形成されている請求項1
記載の内視鏡の可撓管。 - 【請求項3】上記外皮が、熱可塑性の合成樹脂を軟化点
以上の温度に加熱して上記網状管の隙間内に外側から食
い込ませてある請求項1記載の内視鏡の可撓管。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206878A JPH0951870A (ja) | 1995-08-14 | 1995-08-14 | 内視鏡の可撓管 |
US08/694,499 US5788714A (en) | 1995-08-14 | 1996-08-07 | Flexible tube for an endoscope |
DE19632831A DE19632831B4 (de) | 1995-08-14 | 1996-08-14 | Flexibles Rohr für ein Endoskop |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206878A JPH0951870A (ja) | 1995-08-14 | 1995-08-14 | 内視鏡の可撓管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0951870A true JPH0951870A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16530551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7206878A Pending JPH0951870A (ja) | 1995-08-14 | 1995-08-14 | 内視鏡の可撓管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0951870A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1995
- 1995-08-14 JP JP7206878A patent/JPH0951870A/ja active Pending
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