JP2002330923A - 内視鏡の可撓管及びその製造方法 - Google Patents

内視鏡の可撓管及びその製造方法

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JP2002330923A
JP2002330923A JP2002060238A JP2002060238A JP2002330923A JP 2002330923 A JP2002330923 A JP 2002330923A JP 2002060238 A JP2002060238 A JP 2002060238A JP 2002060238 A JP2002060238 A JP 2002060238A JP 2002330923 A JP2002330923 A JP 2002330923A
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tube
flexible
flexible tube
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JP2002060238A
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Shinji Takahashi
伸治 高橋
Mitsuo Kondo
光夫 近藤
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状網体に積層される樹脂層の筒状網体への
埋入度合いを変化させることによって、簡単な構成で、
可撓管の曲げ方向における可撓性を、その軸線方向に変
化させる。 【解決手段】 可撓管10は2重の螺旋体11a,11
bからなる螺旋管11に筒状網体12及び外皮層13を
積層させることにより構成されるが、外皮層13を構成
する樹脂層のうち、その樹脂を筒状網体12の網目12
Sに浸透するように埋入させ、この樹脂埋入量を軸線方
向に向けて変化させる。樹脂埋入量が少ない部分は低硬
度可撓部となり、樹脂埋入量を多くすると、高硬度可撓
部となる。さらに、樹脂を筒状網体12の網目12Sか
ら外側の螺旋体11aのピッチ間隔Pによる空間S内に
も埋入させると、さらに曲げ方向の硬度がさらに増すだ
けでなく、曲げ角度も制限される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡における挿入部
の可撓管部やライトガイド軟性部等として用いられる可
撓管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用や工業用等として用いられる内視
鏡は、一般に、図13に示したように構成される。即
ち、体腔等の内部に挿入される挿入部1の基端部に本体
操作部2を接続し、また本体操作部2には光源装置(図
示せず)に着脱可能に接続されるライトガイド軟性部3
を接続したものである。挿入部1は本体操作部2への連
設側から大半の長さ部分が可撓管部1aで構成され、こ
の可撓管部1aは挿入経路に沿って任意の方向に曲がる
ように構成されている。また、可撓管部1aの先端には
アングル部1b、さらにこのアングル部1bに先端硬質
部1cが連設されている。先端硬質部1cには内視鏡観
察機構等が設けられており、その視野を所望の方向に向
ける等のために、アングル部1bは本体操作部2による
遠隔操作により湾曲できる構成となっている。
【0003】図示は省略するが、挿入部1を構成する可
撓管部1aからアングル部1bを経て先端硬質部1cに
至るように各種の挿通部材、即ち光ファイバからなるラ
イトガイド、またイメージガイドを構成する光ファイバ
(光学式の内視鏡の場合)または固体撮像素子に接続し
た信号ケーブル(電子内視鏡の場合)、さらには鉗子等
の処置具を導出するための処置具挿通チャンネル、送気
送水管等からなるチューブ類、その他の長尺の挿通部材
が挿通されている。一方、ライトガイド軟性部3内に
は、ライトガイドが挿通され、また送気送水管等も挿通
されている。電子内視鏡の場合には、ライトガイド軟性
部3は光源装置だけでなくプロセッサに接続されるもの
であり、このために信号ケーブルもライトガイド軟性部
3内に挿通されている。
【0004】挿入部1を構成する可撓管部1aや、本体
操作部2から引き出されたライトガイド軟性部3は内部
に種々の挿通部材が挿通されており、これらの挿通部材
は、その性質上、軟性の部材である。このために、曲げ
方向には可撓性を有し、かつ内部に挿通されている部材
を保護するために、保形性、即ち耐潰性を有していなけ
ればならない。このために、これらは可撓管で形成され
る。
【0005】図14に挿入部1における可撓管部1aと
して用いられる可撓管の構成を示す。図中において、4
は可撓管を示し、この可撓管4は構造体として螺旋管5
を有し、この螺旋管5は外側及び内側の螺旋体5a,5
bから構成される。螺旋体5a,5bは、ステンレス等
の金属帯片を螺旋状に巻回してなるものであって、これ
により内部に各種の挿通部材の挿通路が確保される。ま
た、曲げ方向に可撓性を持たせるために、螺旋体5a,
5bは所定のピッチ間隔を空けるようにして巻回されて
おり、巻回方向は相互に反対方向となっている。螺旋管
5の外周は、金属線材を編組したネット、つまり筒状網
体6で覆われており、この筒状網体6の外面にはさらに
外皮層7が積層されている。ここで、外皮層7は可撓管
4の内部を密閉状態に保持すると共に、体腔内等への挿
入を円滑に行うために外面は滑りの良い軟性の樹脂材、
例えばウレタン樹脂等で形成した樹脂層を構成する。外
皮層7をピッチ間隔のある金属帯片からなる螺旋管5上
に直接形成すると、それから剥離して破損する等のおそ
れがあるから、その間に筒状網体6を介在させている。
従って、筒状網体6は外皮層7のベースとして機能する
ものである。
【0006】外皮層7は、押出成形により筒状網体6に
直接形成するか、またはチューブで形成して、全周にわ
たって加熱下で加圧することにより形成される。このよ
うにして可撓管4が形成されるが、この可撓管4を挿入
部1の可撓管部1aとして構成する場合には、その全長
にわたって曲げが可能になっていなければならない。可
撓管部4は体腔内等の挿入経路に沿って曲がるものであ
り、体腔内で曲げ方向の力が作用した時には、それに追
従して柔軟に曲がる必要がある。
【0007】挿入部1を体腔内等に挿入する際に、押し
込み操作に対する抵抗がない場合、または抵抗が小さい
場合には、可撓管部1aの曲げ方向における可撓性は高
い方が挿入操作性及び被検者の負担軽減等の観点から望
ましい。一方、例えば大腸鏡等のように、挿入経路に挿
入する際の抵抗が大きい場合がある。可撓管部1aが曲
がり易いと、先端にまで押し込み推力が伝達されなくな
り、挿入部1の挿入操作に支障を来すおそれがある。従
って、挿入経路によっては可撓管部1aを曲げ方向にあ
る程度硬く、即ち曲げ方向に対する剛性を高くしなけれ
ばならない。また、大腸等の挿入経路は複雑に曲がった
経路であり、しかも極端に曲がった部位等もある。この
ために、可撓管1aの先端部分、つまりアングル部1b
への連設部及びその近傍では、むしろ曲げ方向に柔軟な
構造として、先端側の部分をなだらかに湾曲させる必要
がある。可撓管部1aに連結したアングル部1bは先端
硬質部1cを所望の方向に向けるためのものであり、場
合によっては180°以上にまで湾曲操作がなされる。
この最大湾曲角乃至それに近い角度で湾曲させた時に、
アングル部1bと可撓管部1aとの連結部分に応力が極
端に集中しないようにするには、この可撓管部1aのア
ングル部1bとの連結部近傍はより柔軟性を高める必要
がある。
【0008】以上の要請等から、特に挿入部1の可撓管
部1aとして構成される可撓管4の曲げ特性としては、
先端側が最も柔軟に曲がり、基端側に向けて少なくとも
所定の位置までは連続的に硬くなるように変化させるの
が好ましい。可撓管4における曲げ方向の硬さを変化さ
せるために、従来から様々な工夫がなされている。可撓
管部4は螺旋体5a,5bと、筒状網管6及び外皮層7
とから構成されるから、これらの部材のいずれかに基づ
いて曲げ方向の可撓性を変化させることができる。螺旋
管5を構成する螺旋体5a,5bに関しては、連続的に
幅や厚みを変えたり、表面にメッキを施し、かつこのメ
ッキの厚みを変化させたりする構成としたものが知られ
ている。また、筒状網管6に関しては、その編み方や素
線径等を軸線方向に変えるようにしたものがある。さら
に、筒状網管6に供給される接着剤の量を変えることも
知られている。
【0009】以上のいずれか、またはこれらを複合させ
ることによって、可撓管の軸線方向に硬さの差を持たせ
ることができる。螺旋管は曲げ方向にはほぼ抵抗なく曲
がるものの、本質的には可撓管部に耐潰性を持たせる必
要がある。従って、螺旋管の構造によってはあまり顕著
な硬さの差を持たせることはできない。また、筒状網体
は伸縮自在のものであり、筒状網体により実質的な硬さ
の差を持たせるように構成するのは容易ではない。さら
に、接着剤は長期間の間に劣化する等の理由で、経時的
に安定した特性を持たせることはできない。
【0010】以上の点を勘案して、可撓管を構成する外
皮層を押出成形により形成するようになし、押出成形機
から硬度の違う2種類の樹脂を供給して、軸線方向に混
合比率を変えるようにしたものが、特公平6−9811
5号公報に開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】可撓管における曲げ方
向の可撓性に最も大きな影響を与えるのは外皮層であ
る。可撓管が曲がる際には、外皮層は、曲げ方向の内側
の部位では収縮し、外側の部位は伸びることになる。外
皮層は軟性樹脂で形成されているが、伸縮自在なもので
はなく、伸縮に対する抵抗は極めて大きいものである。
従って、可撓管の曲げに対する抵抗としては、外皮層の
伸縮に対する抵抗が最大の要因となる。この意味では、
外皮層の硬さを変えることは、可撓管の曲げ方向の可撓
性に変化を持たせる上で極めて有利である。しかしなが
ら、前述した従来技術のように、性質の異なる2種類の
樹脂を用いて押出成形するには、大掛かりな装置が必要
であり、しかも2種類の樹脂の押し出し圧力を調整する
等、制御が極めて複雑になるだけでなく、製品によって
は硬さにばらつきが生じたりする等、成形上での問題点
が大きい点が難点となる。
【0012】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、簡単な加工によっ
て、可撓管の曲げ方向における可撓性を軸線方向に変化
させることができるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明において、内視鏡の可撓管に関する第1
の発明は、螺旋管を筒状網体で覆い、さらに筒状網体の
外周に樹脂層を外装し、内部に挿通部材の挿通路を形成
した内視鏡の可撓管であって、前記筒状網体の網目内へ
の前記樹脂層の埋入度合いを軸線方向に変化させて、筒
状網体内への樹脂の埋入量を少なくして、曲げ方向の可
撓性を向上させた低硬度可撓部と、筒状網体内への樹脂
の埋入量を多くすることによって、曲げ方向の可撓性を
低下させた高硬度可撓部とから構成したことをその特徴
とするものである。
【0014】また、内視鏡の可撓管に関する第2の発明
としては、内外2層の螺旋管を筒状網体で覆い、さらに
筒状網体の外周に樹脂層を外装し、内部に挿通部材の挿
通路を形成した内視鏡の可撓管であって、前記筒状網体
の網目内への前記樹脂層の埋入度合いを軸線方向に変化
させて、筒状網体内への樹脂の埋入量を少なくして、曲
げ方向の可撓性を向上させた低硬度可撓部と、筒状網体
内への樹脂の埋入量を多くすることによって、曲げ方向
の可撓性を低下させた高硬度可撓部と、また筒状網体か
ら外側螺旋体のピッチ間隔による空間部にも樹脂を埋入
させることによって、曲げ方向の可撓性をさらに低下さ
せると共に曲げ角度を制限する曲げ角度制限部とを含む
構成としたことをその特徴とする。
【0015】一方、本発明における可撓管の製造方法に
関する第1の発明は、螺旋管を筒状の筒状網体で覆うこ
とにより形成した可撓管構成体の外周に成形手段により
樹脂層を積層する方法であって、前記樹脂層を押出成形
により前記筒状網体に積層するようになし、この成形時
に前記筒状網体の網目内に浸透させるようにしてこの筒
状網体への埋入させるようになし、樹脂の筒状網体への
埋入度合いを軸線方向に変化させることにより、曲げ方
向の可撓性を軸線方向に変化させるようにしたことをそ
の特徴とする。
【0016】また、本発明の可撓管の製造方法について
の第2の発明は、螺旋管を筒状の筒状網体で覆うことに
より形成した可撓管構成体の外周に樹脂チューブを外装
する方法に関するものであり、軸線方向に厚みが変化す
る樹脂チューブを前記筒状網体に挿通させ、この樹脂チ
ューブを金型内で加熱下で加圧することにより実質的に
均一な外径となるように成形することをその特徴とする
ものである。
【0017】さらに、本発明の可撓管の製造方法に関す
る第3の発明は、内外2層の螺旋管を筒状の筒状網体で
覆うことにより形成した可撓管構成体の外周に成形手段
により樹脂層を積層する方法であって、前記樹脂層を押
出成形により前記筒状網体に積層するようになし、この
成形時に前記筒状網体の網目内に浸透させるようにして
この筒状網体への埋入させるようになし、樹脂の筒状網
体への埋入度合いを軸線方向に変化させることによっ
て、曲げ方向の硬さに差を持たせ、さらに軸線方向にお
ける所定の位置からは、樹脂を前記筒状網体を介して前
記2層の螺旋管を構成する外側螺旋体のピッチ間隔によ
り形成される空間内にも樹脂を埋入させるようになし、
この空間への樹脂の埋入量を変化させることによって、
曲げ方向の可撓性をより低くすると共に、曲げ角度も制
限するようにしたことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。本発明においても、内視鏡
の全体構成については、図13に示したものと実質的に
差異はないので、この図13で示したと同一または均等
な部材については、同一の符号を用いる。
【0019】而して、可撓管10は、図1に示したよう
に、内部に光ファイバやケーブル、さらにはチューブ類
等、軟性の挿通部材を挿通するための挿通路が形成され
ている。この挿通路の構造体としては螺旋管、好ましく
は相互に反対方向に所定のピッチ間隔を置いて巻回した
2重の螺旋体11a,11bからなる螺旋管11を有
し、この螺旋管11は金属線材を編組してなる筒状網体
12内に挿通されている。そして、この筒状網体12に
は樹脂層としての外皮層13が積層されている。この可
撓管10の一端は本体操作部2に連結するための連結パ
イプ14が、また他端側にはアングル部1bに連結する
ための連結パイプ15が設けられる。
【0020】図1の一端側の部位A及び他端側の部位B
をそれぞれ図2(a),(b)に拡大して示す。ここ
で、この可撓管10を図13に示した挿入部1における
可撓管部1aとして構成した場合において、図2(a)
で示した部位Aは本体操作部2への連設側であり、また
図2(b)で示した部位Bはアングル部1bへの連設側
である。この図2から明らかなように、筒状網体12に
おける網目12Sへの外皮層13を構成する樹脂の埋入
度合いが異なっている。即ち、図2(a)で示した本体
操作部2への連設側においては、外皮層13を構成する
樹脂で筒状網体12の網目12Sは外皮層13を構成す
る樹脂でほぼ完全に埋められた樹脂埋入部13Tが形成
されており、実質的に空隙が生じないようになってい
る。これに対して、図2(b)で示したアングル部1b
への連設側では、筒状網体12の網目12Sには実質的
に樹脂が入り込まず、網目12Sの全体が空隙になって
いる。
【0021】以上のように、筒状網体12における網目
12S内への樹脂の埋入度合いを変化させることによっ
て、可撓管10の曲げ方向の可撓性が変化する。つま
り、網目12S内に多量の樹脂が入り込んでいると、そ
の編組角が変化しないか、または変化しにくくなる結
果、曲げ方向の可撓性が低下する。一方、網目12S内
に樹脂が埋入していないと、この網目12Sが自由に変
形できることになる結果、曲げ方向の可撓性が高くな
る。従って、可撓管10のうち、筒状網体12の網目1
2Sが外皮層13を構成する樹脂でほぼ完全に埋め込ま
れている部分は高硬度可撓部となり、網目12Sの内部
に実質的に樹脂が存在せず、ほぼ空隙状態になっている
部分は低硬度可撓部となる。また、網目12S内への樹
脂の埋入度合い、つまり網目12Sへの浸透深さを調整
すると、その中間の硬度を持たせることができる。
【0022】そこで、挿入部1の可撓管部1aを構成し
た時に、図3に示したように、本体操作部2への連設部
から大半の長さ分Lhを高硬度可撓部となし、アングル
部1bへの連設部における所定の長さ分Lsを低硬度可
撓部とし、さらに高硬度可撓部Lhと低硬度可撓部Ls
との間に、曲げ方向の可撓性が連続的に変化する硬度変
化可撓部Lvとする。若しくは、低硬度可撓部Lsから
高硬度可撓部Lhに向けて連続的または段階的に硬さを
変化させることもできる。
【0023】このように構成すると、例えば大腸鏡の挿
入部1における可撓管部1aとして構成した場合には、
挿入部1の体内への挿入深さが深くなるに応じて挿入抵
抗が増大する。挿入部1の大半の長さを構成する可撓管
部1aが体内に深く挿入されるに応じて曲げ方向に硬く
なるので、確実に体内への押し込み推力を作用させるこ
とができる。また、先端側が柔軟に曲がるようになり、
この可撓管部1aに連設したアングル部1bを湾曲操作
してアングル部1bを湾曲させた時に、その可撓管部1
aへの連設部分から急激に曲がるのを防止でき、応力の
分散が図られることになるから、挿入部1の耐久性が向
上すると共に、内部の挿通部材に無理な力が加わる等の
おそれもなくなる。
【0024】従って、例えば大腸鏡の挿入部1における
可撓管部1aとして構成した場合に、挿入部1を体腔内
に挿入操作において、この挿入部1の体内への挿入深さ
が深くなるに応じて押し込みに対する抵抗が増大する。
しかしながら、可撓管部1aの基端側が高硬度可撓部L
hとなっているので、押し込み推力を確実に先端にまで
及ぼすことができる。その結果、挿入部1の体内への挿
入が困難になったり、不可能になったりすることがな
く、円滑かつ迅速に先端硬質部1cを目的とする位置に
まで進行させることができる。
【0025】挿入部1の挿入経路には曲がった部分や分
岐部等がある。このために、挿入操作時には、アングル
部1bを適宜の方向に湾曲させることによって、挿入部
1の先端部分を経路の曲がりに応じるようになし、また
分岐部ではいずれの経路を採るかを選択する。アングル
部1bは遠隔操作により強制的に湾曲させるが、この時
に可撓管部1aの先端部分における低硬度可撓部Lsか
ら硬度変化可撓部Lvにかけての部分がこれに追従して
なだらかに曲がることになる。その結果、挿入部1の挿
入経路に対する追従性が良好になり、被検者への苦痛軽
減が図られる。しかも、湾曲時に、可撓管部1aのアン
グル部1bへの連設部近傍に応力が集中するのを防止で
きるから、可撓管部1aの耐久性が向上すると共に、内
部に挿通させた部材に無理な力が加わる等といった不都
合を解消できることになる。
【0026】また、曲げ方向の可撓性を変化させた可撓
管10は、またライトガイド軟性部3として用いること
もできる。ここで、ライトガイド軟性部3は曲げ方向に
は軟性となっており、一端が本体操作部2に連設され、
他端は光源装置等に着脱可能に接続するためのコネクタ
が設けられている。従って、ライトガイド軟性部3の両
端が硬質構造となっている。このために、硬質構造への
連結部分を構成する両端近傍部を高硬度可撓部Lhとな
し、中間部は低硬度可撓部Lsとする。さらに、低硬度
可撓部Lsから高硬度可撓部Lhへの移行部は、ある長
さ分の硬度変化可撓部Lvとする。
【0027】ここで、外皮層13の形成方法の代表的な
ものとしては、以下に示す2つの方法がある。まず、第
1の方法は押出成形方法であり、また第2の方法はチュ
ーブ被着方法である。外皮層13を形成する際には、螺
旋管11の外面に筒状網体12を編組しておき、これに
よって螺旋管11と筒状網体12とからなる可撓管構成
体14とする。外皮層13は、この可撓管構成体14に
前述した2つの方法により外皮層13を積層させる。
【0028】そこで、押出成形機の一例を図4に示す。
図中において、20は成形機を示し、この成形機20
は、樹脂供給部21と、ヘッド部22とから大略構成さ
れる。樹脂供給部21はホッパ,スクリュー等からなる
周知の押し出し機構(図示せず)を有し、溶融状態にし
たウレタン樹脂等からなる樹脂をヘッド部22に供給す
るためのものである。この樹脂供給部21は、溶融樹脂
の圧送手段として、例えばギアポンプ21aを有し、こ
のギアポンプ21aによって、樹脂の供給流量が制御さ
れることになる。
【0029】ヘッド部22はヘッド支持体23により固
定的に支持されている。ヘッド支持体23は、前述した
樹脂供給部21のギアポンプ21aから押し出される溶
融状態の樹脂24をヘッド部22に供給するための通路
となるゲート23aを備えている。ヘッド部22は、ゲ
ート23aから送り込まれる溶融状態の樹脂24を可撓
管構成体14の外周面に外皮層11を供給できるように
するために、マニホールド25を形成するニップル26
とダイス27とを有する構造となっている。ニップル2
6には、可撓管構成体14の挿入をガイドするための円
錐状凹部26aが設けられている。また、ニップル26
の図中右端側には、ダイス27の左端側の円錐状凹部2
7aと協働してマニホールド25を形成する円錐状凸部
26bが形成されている。
【0030】このようにして形成される成形機20にお
いて、ダイス27におけるマニホールド25の出口より
図中の右側の位置には可撓管構成体14の外周に形成さ
れる外皮層11の肉厚を決定する内周壁27bを有す
る。なお、図中において、28はニップル26及びダイ
ス27の抜け止め用の締付け部を示し、また、ダイス2
7はヘッド支持体23に形成した突条23bと、このヘ
ッド支持体23に螺着される保持筒28に形成した突条
28aとによって係止され、さらに、ニップル26には
ロックナット29が螺挿されるようになっており、これ
によって成形機20は組立て状態に保持されるようにな
っている。
【0031】成形機20は以上のように構成されるもの
であって、可撓管構成体14に積層される外皮層13の
厚みは、実質的に、この可撓管構成体14の外径と、ダ
イス27の内周壁27bにおける内径との径差に依存す
る。従って、可撓管構成体14の送り速度との関係で、
この径差に基づく体積分の樹脂を供給すれば、所望の厚
みを有する外皮層13が可撓管構成体14に積層され
る。この場合には、外皮層13は筒状網体12の表面に
積層されることになり、従って筒状網体12の網目に樹
脂が浸透することはない。樹脂供給部21から前述した
体積以上の樹脂を供給すると、余剰の樹脂が筒状網体1
2の網目12Sに浸透することによって、網目12Sが
樹脂により埋められた樹脂埋入部13Tが形成される。
ここで、必須ではないが、外皮層13を積層する前の段
階で、筒状網体12の表面には予め接着剤を塗布してお
くのが望ましい。
【0032】ギアポンプ21aの回転数を変化させるこ
とによって、樹脂供給部21からの樹脂の供給量を可撓
管構成体14の送りに応じて変化させる。その結果、筒
状網体12の網目12Sへの樹脂の浸透による埋入度合
いを変化させることができ、もって可撓管10を形成し
た時に、筒状網体12内への樹脂の浸透度が高く、曲げ
方向の可撓性が低下した高硬度可撓部Lhと、樹脂の浸
透度が低く、網目12Sの空隙を大きくすることによ
り、曲げ方向の可撓性を向上させた低硬度可撓部Lsと
が形成される。また、高硬度可撓部Lhを形成した位置
から連続的にギア21aの回転数を低下させて、樹脂の
供給量を漸減させることによって、高硬度可撓部Lhと
低硬度可撓部Lsとの間に硬度変化可撓部Lvが形成さ
れる。
【0033】筒状網体12の網目12Sへの樹脂の浸透
度合いは、また樹脂の粘度によっても調整することがで
きる。つまり、樹脂の温度を上昇させることによって、
その粘度を低下させれば、網目12Sにはより多くの樹
脂が浸透することになる。樹脂供給部21から供給され
る樹脂の温度を直接変化させても良いが、筒状網体12
(また、必要に応じてこの筒状網体12だけでなく螺旋
管11も)を部分的に加熱する。このように可撓管構成
体14に部分的な加熱部を設けることによっても、樹脂
の浸透度合いを大きくすることができる。特に、樹脂供
給部21からの供給樹脂量を可変となし、かつ筒状網体
12を部分的に加熱すれば、筒状網体12の網目12S
への樹脂の浸透度合いをさらに良好に制御できることに
なる。
【0034】外皮層13の他の形成方法として、チュー
ブ被着方法により筒状網体12の網目12Sへの樹脂の
埋入度合いを制御するには、図5に示したように、外径
が同じで、内径が軸線方向に変化する樹脂製のチューブ
30を形成する。このチューブ30は一端側から所定の
長さ分は厚肉部30aとなし、他端側には薄肉部30b
を形成し、さらに厚肉部30aから薄肉部30bへの移
行部は連続的に肉厚が減少する肉厚変化部30cとす
る。ここで、厚肉部30aの内径は、少なくとも可撓管
構成体14の外径と同じか、それより大きくする。
【0035】以上のようにして形成したチューブ30
は、図6に示したように、内部に芯材31を挿通させた
可撓管構成体14に挿通させて、上下の金型32,33
における成形部32a,33bに挿入して、加熱下で加
圧することによりプレス成形する。この場合において、
上下の金型32,33における成形部32a,33aは
半円状の凹部からなり、これら上下の金型32,33を
接合した時には、可撓管10を形成した時における外皮
層13の外径と実質的に一致する空洞部が形成される。
そして、これら両金型32,33内には、図7に示した
ように、ヒータ34が埋設されており、このヒータ34
によって金型32,33の全体が加熱される。しかも、
チューブ30における厚肉部30aが位置する部分に
は、さらに補助ヒータ34aが設けられており、この補
助ヒータ34aによって、金型32,33の温度を部分
的に高くすることができる。
【0036】従って、可撓管構成体14にチューブ30
を挿嵌させて、上下の金型32,33の成形部32a,
33a間に挿入し、上下の金型32,33を適宜のクラ
ンプ手段によりクランプさせて加圧する。この時に、筒
状網体12には接着剤を塗布しておく。また、金型3
2,33に設けたヒータ34及び補助ヒータ34aに通
電して加熱することによって、チューブ30を加熱溶融
させる。その結果、チューブ30は筒状網体12にチュ
ーブ30が密着することになる。
【0037】ここで、チューブ30における薄肉部30
bの厚みは、外皮層13が形成された時に、実質的にそ
の内径が筒状網体12の外径と一致する寸法とする。つ
まり、薄肉部30bの部位では、チューブ30を構成す
る樹脂は筒状網体12の網目12Sには実質的に入り込
まない。この薄肉部30bに連なる肉厚変化部30c
は、その断面積は薄肉部30bより大きくなっているの
で、その分だけ樹脂が筒状網体12の網目12Sの内部
に浸透するように埋め込まれて、樹脂埋入部13Tが形
成される。従って、厚肉部30bでは、薄肉部30bに
対して、実質的に筒状網体12Sの網目12Sの空隙に
相当する分だけ肉厚を大きくする。そして、金型32,
33の加熱温度は、厚肉部30bの位置では、薄肉部3
0aの位置より高い温度とすることによって、厚肉部3
0bでは、その粘度がより低くなるので、円滑かつ迅速
に網目12Sに埋め込まれる。そして、プレス成形が終
了すると、チューブ30の外径は、厚肉部30aと薄肉
部30bとで変化することがなく、全長にわたって均一
な外径となる。しかも、形成された可撓管10におい
て、その軸線方向に曲げ方向の可撓性の度合いが変化す
ることになる。
【0038】ところで、可撓管10における曲げ角度
は、螺旋管11を構成する2重の螺旋体11a,11b
のピッチ間隔に依存する。即ち、図8に示したように、
内側、外側の螺旋体11a,11bのピッチ間隔をPと
したときに、可撓管10が曲げられると、このピッチ間
隔Pが変化する。そして、図9に示したように、可撓管
10が大きく曲げられて、ピッチ間隔が0になると、つ
まり螺旋体11bの可撓管10の軸線と交差する方向の
面(以下、螺旋体端面という)が接合されると、可撓管
10はそれ以上曲がることはない。図2(a)のよう
に、高硬度可撓部Lhであれ、また図2(b)に示した
低硬度可撓部Lsであれ、内外の螺旋体11a,11b
のピッチ間隔Pは変わらないので、曲げ易いか、曲げ難
いかという差はあるものの、曲げ角度は同じである。
【0039】しかしながら、図10に符号13TTで示
したように、外皮層13を構成する樹脂埋入部13Tが
外側に位置する螺旋体11bのピッチ間隔Pにより形成
されている空間S(図2参照)内に入り込むと、この空
間の容積がSlimに制限される。その結果、螺旋体端面
が樹脂に当接した後は、この螺旋体端面が樹脂を押圧し
ながら曲がるようになり、曲げに対する抵抗が増大し、
つまり曲げ方向の可撓性がさらに低下する。従って、筒
状網体12における網目12Sへの樹脂の埋入による曲
げ方向の硬度上昇に加えて、外側の螺旋体11b側でも
曲げ方向への硬さの増大に寄与することになる。そし
て、螺旋体11bにおける空間Sの両側に位置する螺旋
体端面と埋入された樹脂との間に隙間、つまり容積Sli
m分の空間が0になると、可撓管10のこの部分は実質
的にそれ以上曲がらない。
【0040】従って、外皮層13を構成する樹脂埋入部
13Tが筒状網体12の網目12Sの位置で留まってい
る限りは、可撓管10は曲げ方向の可撓性の度合いだけ
が変化するが、さらに螺旋体11bの空間S内にも樹脂
追加埋入部13TTを及ぼすと、曲げ方向の硬度がより
高くなると共に、曲げ角度も制限されることになる。つ
まり、樹脂追加埋入部13TTの存在部は曲げ角度制限
部となる。そして、その追加埋入量を増大させれば、そ
の分だけ曲げ角度の制限度合いが大きくなる。
【0041】このように、樹脂追加埋入部13TTを設
け、またその埋入量を制御するには、例えば図4の押出
成形機を用いる場合にあっては、ギアポンプ21aの回
転数を制御すれば良く、また図6のプレス成形を行なう
場合には、チューブ30の厚みをさらに増大させる。た
だし、樹脂追加埋入部13TTは螺旋体間に形成されて
いる空間Sに完全に充填されてしまえば、もはや曲げ不
能となってしまうことになり、可撓管10としての機能
が実質的に失われてしまう。従って、図11に示したよ
うに、樹脂追加埋入部13TTは埋入した樹脂が螺旋体
端面と当接するが、なお螺旋体端面と樹脂との間に若干
の隙間Sminが生じている程度までとする。
【0042】ここで、2重の螺旋体11a,11bは相
互に反対方向に巻回されているので、外側の螺旋体11
bにおけるピッチ間隔Pの下部には、必ずしも内側の螺
旋体11aが位置しているのではなく、一部分には螺旋
管11を貫通する空所Z(図1参照)が存在する。従っ
て、樹脂を過剰に埋入すると、この空所Zから内部に樹
脂が流出するおそれがある。前述したように、空間Sに
埋入した樹脂と螺旋体端面との間に多少なりとも隙間が
生じている状態では、樹脂は空所Z内に留まり、螺旋管
10の内部には流出しない。樹脂追加埋入部13TTに
螺旋体端面と樹脂との間に隙間Sminを持たせるのはこ
のためでもある。また、この空所Z内に留まっている樹
脂は、可撓管10の曲げ方向の硬度を高める機能も発揮
する。
【0043】そこで、図12に示したように、可撓管部
1aにおいて、先端側の所定長さ分を低硬度可撓部Ls
となし、次いで所定の長さ分にわたって硬度変化可撓部
Lvとし、さらにある長さ分は高硬度可撓部Lhとし、
さらにその基端側に連続的に曲げ角度が制限される曲げ
制限部Laを形成することができる。
【0044】このように、可撓管部1aの基端側に曲げ
角度制限部Laを設けると、挿入抵抗により可撓管部1
aに曲げ方向の反力が作用する場合にも、この反力を十
分支承させることができるようになる。また、挿入部1
の曲がった挿入経路を真直ぐな状態に矯正することもで
きるようになり、さらに挿入部1の挿入操作性が向上す
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、樹脂層
の筒状網体への埋入度合いを変化させることによって、
簡単な加工によって、可撓管の曲げ方向における可撓性
を軸線方向に変化させることができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す可撓管の断面図で
ある。
【図2】図1のA部及びB部の拡大図である。
【図3】可撓管の硬度変化の一つの態様を示す説明図で
ある。
【図4】押出成形機の断面図である。
【図5】チューブ被着方法により外皮層を形成するため
に用いられるチューブの断面図である。
【図6】チューブ被覆方法の工程説明図である。
【図7】金型の断面図である。
【図8】螺旋管の拡大断面図である。
【図9】図8の螺旋管の最大曲げ状態を示す作用説明図
である。
【図10】樹脂追加埋入部の作用説明図である。
【図11】樹脂追加埋入部の最大埋入状態を示す構成説
明図である。
【図12】可撓管の硬度及び曲げ角度変化の一例を示す
説明図である。
【図13】内視鏡の一般的な構成を示す外観図である。
【図14】従来技術による可撓管の構成説明図である。
【符号の説明】
1 挿入部 1a 可撓管部 1b アングル部 1c 先端硬質
部 2 本体操作部 3 ライトガイ
ド軟性部 10 可撓管 11 螺旋管 12 筒状網体 13 外皮層 14 可撓管構成体 20 成形機 21 樹脂供給部 21a ギアポ
ンプ 22 ヘッド部 24 樹脂 27 ダイス 27b 内周壁 30 チューブ 30a 厚肉部 30b 薄肉部 30c 肉厚変
化部 32,33 金型 34 ヒータ 34a 補助ヒータ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 AA01 CA11 DA03 DA15 4C061 AA00 AA29 DD03 FF25 FF29 JJ03 JJ06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋管を筒状網体で覆い、さらに筒状網
    体の外周に樹脂層を外装し、内部に挿通部材の挿通路を
    形成した内視鏡の可撓管において、前記筒状網体の網目
    内への前記樹脂層の埋入度合いを軸線方向に変化させ
    て、筒状網体内への樹脂の埋入量を少なくして、曲げ方
    向の可撓性を向上させた低硬度可撓部と筒状網体内への
    樹脂の埋入量を多くすることによって、曲げ方向の可撓
    性を低下させた高硬度可撓部とを含む構成としたことを
    特徴とする内視鏡の可撓管。
  2. 【請求項2】 前記低硬度可撓部と前記高硬度可撓部と
    の間には、前記低硬度可撓部側から前記筒状網体内への
    樹脂埋入量を連続的または段階的に増大させることによ
    って、硬度が連続的または段階的に変化する硬度変化可
    撓部を設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の内視鏡の可撓管。
  3. 【請求項3】 前記筒状網体内への樹脂埋入量は、先端
    側が最も少なく、先端側から基端側に向けて連続的また
    は段階的に樹脂埋入量を増大させ、基端側が最も樹脂埋
    入量を多くしたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡
    の可撓管。
  4. 【請求項4】 内外2層の螺旋管を筒状網体で覆い、さ
    らに筒状網体の外周に樹脂層を外装し、内部に挿通部材
    の挿通路を形成した内視鏡の可撓管において、前記筒状
    網体の網目内への前記樹脂層の埋入度合いを軸線方向に
    変化させて、筒状網体内への樹脂の埋入量を少なくし
    て、曲げ方向の可撓性を向上させた低硬度可撓部と筒状
    網体内への樹脂の埋入量を多くすることによって、曲げ
    方向の可撓性を低下させた高硬度可撓部と、 また筒状網体から外側螺旋体のピッチ間隔による空間部
    にも樹脂を埋入させることによって、曲げ方向の可撓性
    をさらに低下させると共に曲げ角度を制限する曲げ角度
    制限部とを含む構成としたことを特徴とする内視鏡の可
    撓管。
  5. 【請求項5】 前記高硬度可撓部は、前記低硬度可撓部
    側から連続的または段階的に前記筒状網体内への樹脂埋
    入量を増大させるようになし、また前記曲げ角度規制部
    は、前記高硬度可撓部側から連続的または段階的に樹脂
    埋入量を増大させることによって、連続的または段階的
    に硬度を変化させる構成としたことを特徴とする請求項
    4記載の内視鏡の可撓管。
  6. 【請求項6】 前記曲げ角度規制部の樹脂埋入量の最大
    値は、前記外側螺旋体のピッチ間隔の全長に樹脂が及
    び、かつこのピッチ間隔には少なくとも樹脂が埋入され
    ていない空間部が存在することを特徴とする請求項5記
    載の内視鏡の可撓管。
  7. 【請求項7】 前記曲げ角度規制部の少なくとも最大樹
    脂埋入部には、さらに前記螺旋管を構成する外側螺旋体
    のピッチ間隔と内側螺旋体のピッチ間隔とが重なり合っ
    て生じた空間内にも樹脂を入り込ませる構成としたこと
    を特徴とする請求項6記載の内視鏡の可撓管。
  8. 【請求項8】 螺旋管を筒状の筒状網体で覆うことによ
    り形成した可撓管構成体の外周に成形手段により樹脂層
    を積層する方法において、 前記樹脂層を押出成形により前記筒状網体に積層するよ
    うになし、この成形時に前記筒状網体の網目内に浸透さ
    せるようにしてこの筒状網体への埋入させるようにな
    し、樹脂の筒状網体への埋入度合いを軸線方向に変化さ
    せることにより、曲げ方向の可撓性を軸線方向に変化さ
    せるようにしたことを特徴とする内視鏡の可撓管の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記筒状網体内への樹脂の埋入度合いを
    変化させるために、成形時におけるダイスの内径への樹
    脂の吐出量を変化させて、前記筒状網体への樹脂の浸透
    量を変化させるようにしたことを特徴とする請求項8記
    載の内視鏡の可撓管の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記筒状網体内への樹脂の浸透量の多
    い部分には、前記筒状網体のその部分を加熱するように
    したことを特徴とする請求項8記載の内視鏡の可撓管の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 螺旋管を筒状の筒状網体で覆うことに
    より形成した可撓管構成体の外周に樹脂チューブを外装
    する方法において、 軸線方向に厚みが変化する樹脂チューブを前記筒状網体
    に挿通させ、 この樹脂チューブを金型内で加熱下で加圧することによ
    り実質的に均一な外径となるように成形することを特徴
    とする内視鏡の可撓管の製造方法。
  12. 【請求項12】 内外2層の螺旋管を筒状の筒状網体で
    覆うことにより形成した可撓管構成体の外周に成形手段
    により樹脂層を積層する方法において、前記樹脂層を押
    出成形により前記筒状網体に積層するようになし、この
    成形時に前記筒状網体の網目内に浸透させるようにして
    この筒状網体への埋入させるようになし、樹脂の筒状網
    体への埋入度合いを軸線方向に変化させることによっ
    て、曲げ方向の硬さに差を持たせ、さらに軸線方向にお
    ける所定の位置からは、樹脂を前記筒状網体を介して前
    記2層の螺旋管を構成する外側螺旋体のピッチ間隔によ
    り形成される空間内にも樹脂を埋入させるようになし、
    この空間への樹脂の埋入量を変化させることによって、
    曲げ方向の可撓性をより低くすると共に、曲げ角度も制
    限することを特徴とする内視鏡の可撓管の製造方法。
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