JP2007037338A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロータの構成を単純化することで品質を安定させ、ロータの慣性モーメントを低くすることで回転の高速化及び応答速度の向上を可能とした駆動装置を提供する。
【解決手段】 ステッピングモータは、第1のマグネット1A、第2のマグネット1B、ステータ2、第1のコイル3A、第2のコイル3B、第1の軸受4A、第2の軸受4B、ロータ5を備える。第1のマグネット1A、第2のマグネット1Bは、S極、N極が交互に着磁された着磁部を有する。ロータ5は、第1のマグネット1A、第2のマグネット1Bの各着磁面と対向する磁極部52を有する。ステータ2は、第1のマグネット1A、第2のマグネット1Bを同軸に固定し、ロータ5を回転可能に支持する。第1のコイル3Aは、ロータ5の磁極部52が第1のマグネット1Aに対向する箇所を励磁する。第2のコイル3Bは、ロータ5の磁極部52が第2のマグネット1Bに対向する箇所を励磁する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヨーク回転型のステッピングモータに適用される駆動装置に関する。
従来、各種機構の駆動源にステッピングモータが広範に活用されている。ステッピングモータの第1の従来例として、回転軸を中心とする直径を小さくし且つ出力を高めたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図22は、第1の従来例に係るステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。図23は、組立完成状態におけるステッピングモータの構造を示す断面図である。
図22及び図23において、ステッピングモータは、マグネット301、第1のコイル302、第2のコイル303、第1のステータ304、第2のステータ305、出力軸306、連結リング307を備えている。マグネット301は、円筒形状に形成され、円周方向に4分割され異なる極性に交互に着磁されている。第1のステータ304は、第1のコイル302により励磁される。第2のステータ305は、第2のコイル303により励磁される。
上記構成を有するステッピングモータは、第1のコイル302及び第2のコイル303への通電方向を切り替えることにより、第1の外側磁極304A、304B、第1の内側磁極304C、304D、第2の外側磁極305A、305B、第2の内側磁極305C、305Dの極性を切り替える。これにより、マグネット301及び出力軸306からなるロータを回転させるものである。この場合、マグネット301は出力軸306に接着剤等で貼り合わせられている。
このステッピングモータでは、第1のコイル302、第2のコイル303に通電することで発生した磁束が、外側磁極から対向する内側磁極に、あるいは内側磁極から対向する外側磁極に流れ、外側磁極と内側磁極の間に位置するマグネット301に効率的に作用する。また、外側磁極と内側磁極との間の距離を円筒形状のマグネット301の厚さ程度にすることができるので、外側磁極及び内側磁極から構成される磁気回路の抵抗を小さくすることができる。磁気回路の抵抗が小さいほど、少ない電流で多くの磁束を発生させることができ、ステッピングモータの出力が向上する。
また、ステッピングモータの第2の従来例として、中空円筒形状のステッピングモータが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この種のステッピングモータをカメラに搭載する場合、カメラのレンズ鏡筒内で光軸と平行になるようにモータを配置し、モータの内径部に絞り羽根、シャッタ、レンズ等を配置する。これにより、カメラのレンズ鏡筒の直径を小さくすることができる。
図24は、第2の従来例に係るステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。図25は、組立完成状態におけるステッピングモータの構造を示す図である。
図24及び図25において、ステッピングモータは、ロータ401、第1のコイル402、第2のコイル404、第1のステータ418、第2のステータ419、連結リング420を備えている。ロータ401は、連結リング420の内径部に挿入され、連結リングの凸部420a、420iによって回転自在に保持されている。また、ロータ401にピン401tを設けることにより、絞り羽根やレンズ鏡筒を動かすための出力をピン401tを介して取り出す。尚、418a〜418hは磁極歯である。
特開平09−331666号公報 特開2002−51526号公報
しかしながら、上記特許文献1や上記特許文献2に記載されている従来のステッピングモータでは、マグネットを出力軸や出力ピンに接着剤等で貼り合わせることによってロータを構成している。
このため、ロータの組み立て精度、接着剤のはみ出し、接着不良等が原因となって、ステッピングモータの品質が安定しないという問題があった。特に、ステッピングモータを小径化したときは、はみ出した接着剤といえども相対的に大きな体積を占めることになり、ロータの安定した回転の妨げとなることがあった。
また、ステッピングモータの回転の高速化や応答速度の向上を達成するためには、ロータの慣性モーメントを下げる必要がある。しかし、従来のステッピングモータではロータの軽量化が難しく、ロータの慣性モーメントの低下には限界があった。
本発明の目的は、ロータの構成を単純化することで品質を安定させ、ロータの慣性モーメントを低くすることで回転の高速化及び応答速度の向上を可能とした駆動装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の駆動装置は、円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁された第1のマグネットと、円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁された第2のマグネットと、前記第1及び第2のマグネットの各着磁面と対向する軟磁性材料からなる磁極部が一体に形成されたロータと、前記第1及び第2のマグネットを同軸に固定し、前記ロータを回転可能に支持するステータと、前記ステータに固定され、前記ロータの前記磁極部における前記第1のマグネットに対向する箇所を励磁する第1のコイルと、前記ステータに固定され、前記ロータの前記磁極部における前記第2のマグネットに対向する箇所を励磁する第2のコイルと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の駆動装置は、円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁されたマグネットと、前記マグネットの着磁面と対向する軟磁性材料からなる第1の磁極部及び第2の磁極部が一体に形成されたロータと、前記マグネットを固定し、前記ロータを回転可能に支持するステータと、前記ステータに固定され、前記ロータの前記第1の磁極部を励磁する第1のコイルと、前記ステータに固定され、前記ロータの前記第2の磁極部を励磁する第2のコイルと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の駆動装置は、円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁された第1のマグネットと、円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁された第2のマグネットと、前記第1及び第2のマグネットの各着磁面とそれぞれ対向する軟磁性材料からなる第1の磁極部及び第2の磁極部が一体に形成されたロータと、前記第1及び第2のマグネットを同軸に固定し、前記ロータを回転可能に支持するステータと、前記ステータに固定され、前記ロータの前記第1の磁極部を励磁する第1のコイルと、前記ステータに固定され、前記ロータの前記第2の磁極部を励磁する第2のコイルと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、駆動装置の回転子をロータ1部品のみで構成しているため、従来のように回転子の構成部品の接着不良等により発生するトラブルが解消され、品質の安定した駆動装置を提供することが可能となる。また、ロータに磁極部を一体に形成しているため、従来のように磁石をロータとして用いた場合に比べて、ロータの径が同じならば、ロータの軽量化を図ることができ、ロータの慣性モーメントを低くすることができる。これにより、回転の高速化及び応答速度の向上を達成した駆動装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。図2は、組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。
図1及び図2において、ステッピングモータは、第1のマグネット1A、第2のマグネット1B、ステータ2、第1のコイル3A、第2のコイル3B、第1の軸受4A、第2の軸受4B、ロータ5を備えている。
第1のマグネット1Aは、中空円筒形状に形成されており、その内周面が円周方向にN分割(本実施の形態ではN=8分割)されると共にS極及びN極が交互に着磁された着磁部として構成されている。第1のマグネット1Aの外周面は、内周面に比べ弱い着磁分布を有するか、あるいは全く着磁されていないか、あるいは内周面と逆の極性に着磁されているかの何れかに構成されている。第1のマグネット1Aは、ロータ5の外周側に配置される。
第2のマグネット1Bは、第1のマグネット1Aと同形状であり、中空円筒形状に形成されており、その内周面が円周方向にN分割(本実施の形態ではN=8分割)されると共にS極及びN極が交互に着磁された着磁部として構成されている。第2のマグネット1Bの外周面は、内周面に比べ弱い着磁分布を有するか、あるいは全く着磁されていないか、あるいは内周面と逆の極性に着磁されているかの何れかに構成されている。第2のマグネット1Bは、ロータ5の外周側に配置されると共に、ステータ2の内周側において第1のマグネット1Aと同軸上に配置される。
ステータ2は、軟磁性材料から形成されると共に円筒形状に形成されている。ステータ2の内径は、第1のマグネット1A(第2のマグネット1B)の外径と略等しい寸法に設定されている。
第1のコイル3Aは、第1のマグネット1Aと同軸上に多数の導線が円筒状に巻回されたものである。第1のコイル3Aの外径は、第1のマグネット1Aの外径と略等しい寸法に設定されている。
第2のコイル3Bは、第1のコイル3Aと同形状であり、第2のマグネット1Bと同軸上に多数の導線が円筒状に巻回されたものである。第2のコイル3Bの外径は、第2のマグネット1Bの外径と略等しい寸法に設定されている。第2のコイル3Bは、ステータ2の内周側において第1のコイル3Aと同軸上に配置される。
第1の軸受4Aは、軟磁性材料から形成されており、後述するロータ5のシャフト部51を回転可能に支持すると共に、磁路として利用することが可能である。
第2の軸受4Bは、第1の軸受4Aと同形状であり、軟磁性材料から形成されており、後述するロータ5のシャフト部51を回転可能に支持すると共に、磁路として利用することが可能である。
図2に示すように、ステータ2の内周部に、第1のマグネット1A、第1のコイル3A、第1の軸受4A、第2のマグネット1B、第2のコイル3B、第1の軸受4Bを固定することで、本実施の形態のステッピングモータの固定子を構成している。
ロータ5は、軟磁性材料から形成されており、シャフト部51と、磁極部52−1、52−2、・・・52−N/2(以下の説明では適宜、磁極部52と表記する)から構成されている。磁極部52の外径は、第1のマグネット1A(第2のマグネット1B)の内径よりもわずかに小さい寸法に設定されている(図2参照)。磁極部52の本数は、1本ないしN/2本(Nはマグネットの極数)に設定されるが、本実施の形態では4本配設されている。磁極部52は、軟磁性材料を加工することで凸極状(略直方体状)に形成されており、シャフト部51の外周方向に等間隔で4箇所に且つシャフト部51の軸方向に沿って設けられている。
図2に示すように、ロータ5を第1の軸受4A及び第2の軸受4Bによって回転可能に支持することで、本実施の形態のステッピングモータの回転子を構成している。この場合、ロータ5の磁極部52−1、52−2、・・・52−N/2は、第1のマグネット1A、第2のマグネット1Bの着磁面と対向する。
次に、上記構成を有する本実施の形態のステッピングモータにおけるロータ5をステータ2に対して回転させる駆動原理について、図3乃至図7を参照しながら詳細に説明する。
図3は、ステッピングモータの第1のコイル3A及び第2のコイル3Bに正方向の通電を行ったときの磁路の様子を示す断面図である。
図3において、第1のコイル3Aに通電することによって発生した磁束は、第1の軸受4A、ステータ2、第1のマグネット1A、ロータ5の磁極部52、と一周するループを形成する。磁路中における空隙は、(1)第1の軸受4Aとシャフト部51の間、(2)磁極部52と第1のマグネット1Aの間、の2箇所のみとなり、第1のコイル3Aにより形成される磁束は、第1のマグネット1Aに対して効果的に作用する。即ち、効率の良いステッピングモータを実現することができる。このとき、ロータ5の磁極部52が第1のマグネット1Aに対向する箇所(図3に示す(ア)の箇所の磁極表面)は、N極に励磁される。この(ア)の箇所の磁極は、第1のコイル3Aに通電する方向によって選択することができる。
同様に、第2のコイル3Bに通電することによって発生した磁束は、ロータ5の磁極部52、第2のマグネット1B、ステータ2、第2の軸受4Bを通るループを形成する。ロータ5の磁極部52が第2のマグネット1Bに対向する箇所(図3に示す(イ)の箇所の磁極表面)の磁極は、S極に励磁される。この(イ)の箇所の磁極は、第2のコイル3Bに通電する方向によって選択することができる。
図4乃至図7は、各通電状態におけるロータ5と、第1のマグネット1A、第2のマグネット1Bとの角度位置の関係を示す図である。
図4乃至図7において、第1のコイル3A、第2のコイル3Bに対する通電方向を切り替えていくことによってロータ5が回転していく様子を示している。図4(a)乃至図7(a)は、それぞれ図3の矢視A−A線に沿う断面を示し、図4(b)乃至図7(b)は、それぞれ図3の矢視B−B線に沿う断面を示している。この場合、第1のマグネット1Aと第2のマグネット1Bの位相差は、180/N(Nはマグネットの極数)ずれており、本実施の形態では22.5°に設定されている。
図4は、第1のコイル3Aに正方向の通電を行い、第2のコイル3Bに逆方向の通電を行った状態である。第1のコイル3A及び第2のコイル3Bに対するそれぞれの通電により、ロータ5の磁極部52の(ア)の箇所はS極に励磁され、(イ)の箇所はS極に励磁される。このとき、励磁されたロータ5の磁極部52と、第1のマグネット1A、第2のマグネット1Bとの磁気的なバランスにより、ロータ5は、図4に示す角度位置で安定する。
図5は、第1のコイル3Aに逆方向の通電を行い、第2のコイル3Bに逆方向の通電を行った状態である。ロータ5の磁極部52の(ア)の箇所はN極に励磁され、(イ)の箇所はS極に励磁される。ロータ5は、図4に示す状態から1×180/N°(本実施の形態では22.5°)回転した図5に示す角度位置で安定する。
図6は、第1のコイル3Aに逆方向の通電を行い、第2のコイル3Bに正方向の通電を行った状態である。ロータ5の磁極部52の(ア)の箇所はN極に励磁され、(イ)の箇所はN極に励磁される。ロータ5は、図4に示す状態から2×180/N°(本実施の形態では45°)回転した図6に示す角度位置で安定する。
図7は、第1のコイル3Aに正方向の通電を行い、第2のコイル3Bに正方向の通電を行った状態である。ロータ5の磁極部52の(ア)の箇所はS極に励磁され、(イ)の箇所はN極に励磁される。ロータ5は、図4に示す状態から3×180/N°(本実施の形態では67.5°)回転した図7に示す角度位置で安定する。
次に、再び第1のコイル3Aに正方向の通電を行い、第2のコイル3Bに逆方向の通電を行う。ロータ5は、図4に示す状態から4×180/N°(本実施の形態では90°)回転した角度位置で安定する。このときの状態は図4の状態と同じになる。
このように、第1のコイル3Aと第2のコイル3Bに対する通電方向を順次切り替えることにより、ロータ5の回転方向の安定位置をずらしていくことができ、ロータ5をステータ2に対して回転させることができる。
本実施の形態では、ステッピングモータの回転子をロータ1部品のみで構成しているため、従来のステッピングモータのように回転子を構成する複数の部品を接着剤等で貼り合わせることが不要となる。これにより、接着剤のはみ出しや接着不良等により発生する組み立て時におけるトラブルを解消することができ、品質の安定したステッピングモータを提供することが可能となる。
また、従来のステッピングモータで用いられるロータは、最外周部にマグネットが配置されており、その形状は完全な円筒形状である。これに対し、本実施の形態のステッピングモータに用いるロータ5の最外周部は、軟磁性材料を例えば50〜80%程度切り欠いて(切り込みを入れて)形成した磁極部52として構成している。
ここで、従来のステッピングモータで用いられるロータの最外周部に配置されるマグネットに用いられる材料の比重は、ネオジウム焼結磁石で7.4g/cm、サマリウムコバルト磁石で8.3gcm、ネオジウムボンド磁石で6.0g/cmである。また、本実施の形態のステッピングモータに用いるロータ及び該ロータ5の最外周部に配置される磁極部52に用いられる純鉄の比重は、7.0g/cmであり、磁石の比重の80〜120%と略同程度となっている。
本実施の形態のステッピングモータに用いるロータ5は、上記のように軟磁性材料を切り欠いて磁極部52を形成した構造を有する。従って、従来のステッピングモータで用いられるロータの最外周部にマグネットを配置した場合に比べて、ロータの径が同じならば、ロータの軽量化を図ることができ、ロータの慣性モーメントを低くすることができる。これにより、回転を高速化し且つ応答性の良いステッピングモータを提供することが可能となる。
また、最外周部に磁極部52が形成されたロータ5は単純な形状であるため、引き抜き加工等の、より量産に向いた加工法で製作することが可能であり、コストの低減や品質の安定化につながるという利点がある。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ロータの構成を単純化することで品質を安定させると共に、ロータの慣性モーメントを低くすることで回転の高速化及び応答速度の向上を達成したステッピングモータを提供することが可能となる。
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。図9は、組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。
図8及び図9において、ステッピングモータは、ステータ2、第1のコイル3A、第2のコイル3B、第1の軸受4A、第2の軸受4B、マグネット6、ロータ7を備えている。
本実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、マグネットの配設個数を1つとした点と、ロータに第1の磁極部と第2の磁極部を設けた点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上述した第1の実施の形態(図1)の対応するものと同一なので、同一符号を付し、説明を省略する。
マグネット6は、中空円筒形状に形成されており、その内周面が円周方向にN分割(本実施の形態ではN=8分割)されると共にS極及びN極が交互に着磁された着磁部として構成されている。マグネット6の外周面は、内周面に比べ弱い着磁分布を有するか、あるいは全く着磁されていないか、あるいは内周面と逆の極性に着磁されているかの何れかに構成されている。
ロータ7は、軟磁性材料から形成されており、シャフト部71、第1の磁極部72−1、72−2、…72−N/2(以下の説明では適宜、第1の磁極部72と表記する)、第2の磁極部73−1、73−2、…73−N/2(以下の説明では適宜、第2の磁極部73と表記する)から構成されている。
第1の磁極部72の外径は、マグネット6の内径よりもわずかに小さい寸法に設定されている(図9参照)。第1の磁極部72の本数は、1本ないしN/2本(Nはマグネットの極数)に設定されるが、本実施の形態では4本配設されている。第1の磁極部72は、凸極状(直方体状)に形成されており、シャフト部71の外周方向に等間隔で4箇所に且つシャフト部71の軸方向に沿って設けられている。
第2の磁極部73は、シャフト部71に対して第1の磁極部72と軸方向に隣り合う位置に設けられており、その形状と数は第1の磁極部72と同じである。但し、第2の磁極部73は、第1の磁極部72に対してシャフト部71の外周方向に180/N(本実施の形態では22.5°:Nはマグネットの極数8)の位相差をもって配置される。
図9に示すように、ステータ2の内周部に、第1の軸受4A、第1のコイル3A、マグネット6、第2のコイル3B、第1の軸受4Bを固定することで、本実施の形態のステッピングモータの固定子を構成している。また、第1の軸受4A及び第2の軸受4Bによってロータ7を回転可能に支持することで、本実施の形態のステッピングモータの回転子を構成している。この場合、第1の磁極部72及び第2の磁極部72は、マグネット6の着磁面と対向する。
次に、上記構成を有する本実施の形態のステッピングモータにおけるロータ7をステータ2に対して回転させる駆動原理について、図10乃至図13を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態においても、上述した第1の実施の形態と同様の磁路を形成し、第1のコイル3Aに通電することにより第1の磁極部72を励磁し、第2のコイル3Bに通電することにより第2の磁極部73を励磁することができる。
図10乃至図13は、各通電状態におけるロータ7とマグネット6との角度位置の関係を示す図である。
図10乃至図13において、第1のコイル3A、第2のコイル3Bに対する通電方向を切り替えていくことによってロータ7が回転していく様子を示している。図10(a)乃至図13(a)は、それぞれ図9の矢視A−A線に沿う断面を示し、図10(b)乃至図13(b)は、それぞれ図9の矢視B−B線に沿う断面を示している。
図10は、第1のコイル3Aに正方向の通電を行い、第2のコイル3Bに逆方向の通電を行った状態である。励磁されたロータ7の第1の磁極部72、第2の磁極部73と、マグネット6との磁気的なバランスにより、ロータ7は、図10に示す角度位置で安定する。
図11は、第1のコイル3Aに逆方向の通電を行い、第2のコイル3Bに逆方向の通電を行った状態である。ロータ7は、図10に示す状態から1×180/N°(本実施の形態では22.5°)回転した図11に示す角度位置で安定する。
図12は、第1のコイル3Aに逆方向の通電を行い、第2のコイル3Bに正方向の通電を行った状態である。ロータ7は、図10に示す状態から2×180/N°(本実施の形態では45°)回転した図12に示す角度位置で安定する。
図13は、第1のコイル3Aに正方向の通電を行い、第2のコイル3Bに正方向の通電を行った状態である。ロータ7は、図10に示す状態から3×180/N°(本実施の形態では67.5°)回転した図13に示す角度位置で安定する。
このように、第1のコイル3Aと第2のコイル3Bに対する通電方向を順次切り替えていくことにより、ロータ7の回転方向の安定位置をずらしていくことができ、ロータ7をステータ2に対して回転させることができる。
本実施の形態では、第1の磁極部72と第2の磁極部73の位相差を、ロータ1部品で決めることができるため、組み立て精度に影響しない品質の安定したステッピングモータとすることができるという利点が生じる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ロータの構成を単純化することで品質を安定させると共に、ロータの慣性モーメントを低くすることで回転の高速化及び応答速度の向上を達成したステッピングモータを提供することが可能となる。
[第3の実施の形態]
図14は、本発明の第3の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。図15は、組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。
図14及び図15において、ステッピングモータは、第1のマグネット11A、第2のマグネット11B、ステータ12、第1のコイル13A、第2のコイル13B、第1の軸受14A、第2の軸受14B、ロータ15を備えている。
第1のマグネット11Aは、中空円筒形状に形成されており、その外周表面が円周方向にN分割(本実施の形態ではN=20分割)されると共にS極及びN極が交互に着磁された着磁部として構成されている。第1のマグネット11Aは、ロータ15の内周側に配置される。
第2のマグネット11Bは、第1のマグネット11Aと同形状であり、中空円筒形状に形成されており、その外周表面が円周方向にN分割(本実施の形態ではN=20分割)されると共にS極及びN極が交互に着磁された着磁部として構成されている。第2のマグネット11Bは、ロータ15の内周側に配置される。
ステータ12は、軟磁性材料から形成されると共に概略円筒形状に形成されている。スタータ12の外径は、第1のマグネット11A(第2のマグネット11B)の内径と略等しい寸法に設定されている。ステータ12の軸方向中心付近には、径方向に延びる円盤状の第1の磁束伝達部121、第2の磁束伝達部122が形成されている。
第1のコイル13Aは、第1のマグネット11Aと同軸上に多数の導線が円筒状に巻回されたものである。第1のコイル13Aの外径は、第1のマグネット11Aの外径と略等しい寸法に設定されている。
第2のコイル13Bは、第1のコイル13Aと同形状であり、第2のマグネット11Bと同軸上に多数の導線が円筒状に巻回されたものである。第2のコイル13Bは、ロータ15の内周側において第1のコイル13Aと同軸上に配置される。第2のコイル13Bの外径は、第2のマグネット11Bの外径と略等しい寸法に設定されている。
第1の軸受14Aは、非磁性材料から形成されており、磁束は通らない。第1の軸受14Aは、ロータ15をステータ12に対して回転可能に支持する。
第2の軸受14Bは、第1の軸受14Aと同形状であり、非磁性材料から形成されており、磁束は通らない。第2の軸受14Bは、ロータ15をステータ12に対して回転可能に支持する。
図15に示すように、ステータ12の外周部に、第1のコイル13A、第1のマグネット11A、第1の軸受14A、第2のコイル13B、第2のマグネット11B、第2の軸受14Bを固定することで、本実施の形態のステッピングモータの固定子を構成している。
ロータ15は、軟磁性材料から形成されると共に概略円筒形状に形成されている。ロータ15の側面は、矩形状に切り欠かれることにより磁極部151として構成されている。磁極部151の本数は、1本ないしN/2本(Nはマグネットの極数)に設定されるが、本実施の形態では10本配設されている。また、各々の磁極部151は、図14に示すように軸方向中心付近の両側に、磁束を遮断するための切り欠きを備えている。
図15に示すように、ロータ15が第1の軸受14A及び第2の軸受14Bによってステータ12に対して回転可能に支持されることで、本実施の形態のステッピングモータの回転子を構成している。
本実施の形態では、第1のコイル13Aによって発生した磁束は、ステータ12、第1の磁束伝達部121、磁極部151、第1のマグネット11A、と一周する磁路を形成する。また、第2のコイル13Bによって発生した磁束は、ステータ12、第2の磁束伝達部122、磁極部151、第2のマグネット11B、と一周する磁路を形成する。
これにより、第1のコイル13Aによって磁極部151における第1のマグネット11Aに対向する箇所を励磁することができ、第2のコイル13Bによって磁極部151における第2のマグネット11Bに対向する箇所を励磁することができる。従って、ロータ15をステータ12に対して回転させることができる。
このように、本実施の形態のステッピングモータは、第1のマグネット11A、第2のマグネット11Bの外周を着磁することで、ステッピングモータの最外周部にロータ15を位置させることも可能な構造を実現している。
本実施の形態では、軸方向両端に開口部を設けたリング状のステッピングモータとすることができる。これにより、開口部を、レンズの光路、液体の流路、電気配線等に利用することができる。この場合、ロータ15がステッピングモータの最外径部に位置する構造となる。従って、ステッピングモータの出力を取り出す際に出力ピン等を設ける必要がなく、出力を容易に取り出すことができるステッピングモータを提供することが可能となる。
また、ロータ15の側面を切り欠くことで磁極部151として構成しているため、従来のように完全な円筒形状であるマグネットをロータに用いる場合に比べて慣性モーメントを低くすることができる。これにより、回転の高速化を達成し応答速度を向上させたステッピングモータを提供することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ロータの構成を単純化することで品質を安定させると共に、ロータの慣性モーメントを低くすることで回転の高速化及び応答速度の向上を達成したステッピングモータを提供することが可能となる。
[第4の実施の形態]
図16は、本発明の第4の実施の形態に係るステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。図17は、組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。
図16及び図17において、ステッピングモータは、第1のマグネット21A、第2のマグネット21B、ステータ22、第1のコイル23A、第2のコイル23B、軸受24、ロータ25を備えている。
第1のマグネット21Aは、中空円筒形状に形成されており、その外周表面が円周方向にN分割(本実施の形態ではN=8分割)されると共にS極及びN極が交互に着磁された着磁部として構成されている。第1のマグネット21Aは、ロータ25の内周側に配置される。
第2のマグネット21Bは、中空円筒形状に形成されており、その内周表面が円周方向にN分割(本実施の形態ではN=8分割)されると共にS極及びN極が交互に着磁された着磁部として構成されている。第2のマグネット21Bの内径は、第1のマグネット21Aの外径よりも大きい寸法に設定されている。第2のマグネット21Bは、ロータ25の外周側に配置される。
ステータ22は、軟磁性材料から形成されると共に、コの字型断面(図17参照)を有する二重円筒形状に形成されており、内筒221、外筒222、連結部223から構成されている。連結部223は、第1の磁束伝達部224、第2の磁束伝達部225を備えている。
第1のコイル23Aは、第1のマグネット21Aと同軸上に多数の導線が円筒状に巻回されたものである。第1のコイル23Aの内径及び外径は、第1のマグネット21Aの内径及び外径と略等しい寸法に設定されている。
第2のコイル23Bは、第2のマグネット21Bと同軸上に多数の導線が円筒状に巻回されたものである。第2のコイル23Bの内径及び外径は、第2のマグネット21Bの内径及び外径と略等しい寸法に設定されている。
軸受24は、ロータ25をステータ22に対して回転可能に支持する。軸受24は、非磁性材料から形成することが望ましい。
図17に示すように、ステータ22の内筒221の外周部に、第1のコイル23A、第1のマグネット21Aを同軸に固定し、外筒222の内周部に第2のコイル23B、第2のマグネット21Bを同軸に固定することにより、本実施の形態で提案するモータの固定子を構成している。この場合、第1のマグネット21Aは第2のマグネット21Bに対して180/N°の位相差をもって配置される。
ロータ25は、軟磁性材料から形成されると共に概略円筒形状に形成されている。ロータ25は、図18に示すように、内周部に第1の磁極部251−1、251−2、251−3、251−4(以下の説明では適宜、第1の磁極部251と表記する)を備え、外周部に第2の磁極部252−1、252−2、252−3、252−4(以下の説明では適宜、第2の磁極部252と表記する)を備えている。
第1の磁極部251の本数は、1本ないしN/2本に設定されるが、本実施の形態では4本配設されている。第1の磁極部251は、ロータ25の内周方向に等間隔で4箇所に且つ軸方向に沿って凸極状に形成されており、その内径は第1のマグネット21Aの外径よりもわずかに大きい寸法に設定されている。第2の磁極部252の本数は、1本ないしN/2本に設定されるが、本実施の形態では4本配設されている。第2の磁極部252は、ロータ25の外周方向に等間隔で4箇所に且つ軸方向に沿って凸極状に形成されており、その外径は第2のマグネット21Bの内径よりもわずかに小さい寸法に設定されている。
ロータ25が軸受24によってステータ22に対して回転可能に支持されることで、本実施の形態のステッピングモータの回転子を構成している。この場合、ロータ25の第1の磁極部251は、第1のマグネット21Aの着磁面と対向し、ロータ25の第2の磁極部252は、第2のマグネット21Bの着磁面と対向する。
次に、上記構成を有する本実施の形態のステッピングモータの駆動原理について、図18乃至図21を参照しながら詳細に説明する。
第1のコイル23Aに通電することによって発生する磁束は、ステータ22の内筒221、連結部223、第1の磁束伝達部224、ロータ25の第1の磁極部251、第1のマグネット21A、と一周するループを形成し、第1の磁極部251が励磁される。第1の磁極部251の励磁状態(N極、S極、中立)は、第1のコイル21Aに対する通電方向を変えることにより変えることができる。
第2のコイル23Bに通電することによって発生する磁束は、ステータ22の外筒222、連結部223、ロータ25の第2の磁束伝達部225、第2の磁極部252、第2のマグネット21B、と一周するループを形成し、第2の磁極部252が励磁される。第2の磁極部252の励磁状態(N極、S極、中立)は、第2のコイル21Bに対する通電方向を変えることにより変えることができる。
励磁したロータ25の第1の磁極部251、第2の磁極部252と、第1のマグネット21A、第2のマグネット21Bとの磁気的なバランスにより、ロータ25には、ステータ22に対して安定する角度位置ができる。
上述した第1乃至第3の実施の形態と同様に、第1のコイル21A、第2のコイル21Bに対する通電方向を切り替えていくことにより、ロータ25がステータ22に対して安定する角度をずらしていくことができ、ロータ25をステータ22に対して回転させることができる。その様子を図18乃至図21に示す。
図18乃至図21は、各通電状態におけるロータ25と、第1のマグネット21A、第2のマグネット21Bとの角度位置の関係を示す図である。
図18乃至図21において、第1のコイル23A、第2のコイル23Bに対する通電方向を切り替えていくことによってロータ25が回転していく様子を示している。図18乃至図21は、それぞれ図17の矢視A−A線に沿う断面を示している。
本実施の形態では、第1のマグネット21Aと第2のマグネット21Bを同軸上に且つ径方向に並べて配置することにより、第1乃至第3の実施の形態のようにマグネットを同軸上に且つ軸方向に並べて配置した場合に比べ、軸方向に短いステッピングモータとすることが可能となる。
また、ロータ25を一部品で構成することができるため、従来のような、ロータの構成部品を接着剤で貼り合わせる場合の接着剤のはみ出し等の、組み立て時におけるトラブルを解消することができ、品質の安定したステッピングモータを提供することが可能となる。
また、第1の磁極部251及び第2の磁極部252を有するロータ25を用いることにより、磁石でロータを構成する従来のモータに比べて慣性モーメントを低くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ロータの構成を単純化することで品質を安定させると共に、ロータの慣性モーメントを低くすることで回転の高速化及び応答速度の向上を達成したステッピングモータを提供することが可能となる。
[他の実施の形態]
上記第1の実施の形態では、ロータ5の外周部に磁極部52を4本形成した場合を例に挙げたが、本発明は、これに限定されるものではなく、1〜N/2本(N:マグネット極数)の範囲内であればよい。
上記第2の実施の形態では、ロータ7の外周部に第1の磁極部72及び第2の磁極部73を4本ずつ形成した場合を例に挙げたが、本発明は、これに限定されるものではなく、1〜N/2本(N:マグネット極数)の範囲内であればよい。
上記第3の実施の形態では、ロータ15をステッピングモータの最外径部に配置した場合を例に挙げたが、本発明は、これに限定されるものではなく、ロータをステッピングモータの最内径部に配置する構造としてもよい。
上記第4の実施の形態では、ロータ25の内周部及び外周部にそれぞれ第1の磁極部251及び第2の磁極部252を4本ずつ形成した場合を例に挙げたが、本発明は、これに限定されるものではなく、1〜N/2本(N:マグネット極数)の範囲内であればよい。
本発明の第1の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。 組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。 ステッピングモータの第1のコイル及び第2のコイルに正方向の通電を行ったときの磁路の様子を示す断面図である。 (a)、(b)は、各通電状態におけるロータと第1のマグネット、第2のマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 (a)、(b)は、各通電状態におけるロータと第1のマグネット、第2のマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 (a)、(b)は、各通電状態におけるロータと第1のマグネット、第2のマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 (a)、(b)は、各通電状態におけるロータと第1のマグネット、第2のマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。 組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。 (a)、(b)は、各通電状態におけるロータとマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 (a)、(b)は、各通電状態におけるロータとマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 (a)、(b)は、各通電状態におけるロータとマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 (a)、(b)は、各通電状態におけるロータとマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。 組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。 組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。 各通電状態におけるロータと第1のマグネット、第2のマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 各通電状態におけるロータと第1のマグネット、第2のマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 各通電状態におけるロータと第1のマグネット、第2のマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 各通電状態におけるロータと第1のマグネット、第2のマグネットとの角度位置の関係を示す図である。 第1の従来例に係るステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。 組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す断面図である。 第2の従来例に係るステッピングモータの構成部品を示す分解斜視図である。 組立完成状態におけるステッピングモータの軸方向に沿った構造を示す図である。
符号の説明
1A、1B、6、11A、11B 21A、21B マグネット
2、12、22 ステータ
3A、3B、13A、13B、23A、23B コイル
4A、4B、14A、14B、24 軸受
5、7、15、25 ロータ

Claims (11)

  1. 円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁された第1のマグネットと、
    円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁された第2のマグネットと、
    前記第1及び第2のマグネットの各着磁面と対向する軟磁性材料からなる磁極部が一体に形成されたロータと、
    前記第1及び第2のマグネットを同軸に固定し、前記ロータを回転可能に支持するステータと、
    前記ステータに固定され、前記ロータの前記磁極部における前記第1のマグネットに対向する箇所を励磁する第1のコイルと、
    前記ステータに固定され、前記ロータの前記磁極部における前記第2のマグネットに対向する箇所を励磁する第2のコイルと、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記第1及び第2のマグネットの各内周面が前記着磁面として構成され、
    前記第1及び第2のマグネットは前記ロータの外周側に配置されることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記ロータの前記磁極部は前記ロータの外周部から突出した状態に設けられることを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
  4. 前記第1及び第2のマグネットの各外周面が前記着磁面として構成され、
    前記第1及び第2のマグネットは前記ロータの内周側に配置されることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  5. 前記ロータの前記磁極部は前記ロータの側面を切り欠くことにより形成されることを特徴とする請求項4記載の駆動装置。
  6. 円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁されたマグネットと、
    前記マグネットの着磁面と対向する軟磁性材料からなる第1の磁極部及び第2の磁極部が一体に形成されたロータと、
    前記マグネットを固定し、前記ロータを回転可能に支持するステータと、
    前記ステータに固定され、前記ロータの前記第1の磁極部を励磁する第1のコイルと、
    前記ステータに固定され、前記ロータの前記第2の磁極部を励磁する第2のコイルと、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  7. 前記マグネットの内周面が前記着磁面として構成され、
    前記マグネットは前記ロータの外周側に配置されることを特徴とする請求項6記載の駆動装置。
  8. 前記ロータの前記第1の磁極部と前記第2の磁極部とは、前記ロータの外周部から突出した状態に且つ前記ロータの軸方向に沿って設けられると共に、前記ロータの外周方向に所定の位相差で配置されることを特徴とする請求項6記載の駆動装置。
  9. 円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁された第1のマグネットと、
    円筒形状に形成され、周方向に異なる極に交互に着磁された第2のマグネットと、
    前記第1及び第2のマグネットの各着磁面とそれぞれ対向する軟磁性材料からなる第1の磁極部及び第2の磁極部が一体に形成されたロータと、
    前記第1及び第2のマグネットを同軸に固定し、前記ロータを回転可能に支持するステータと、
    前記ステータに固定され、前記ロータの前記第1の磁極部を励磁する第1のコイルと、
    前記ステータに固定され、前記ロータの前記第2の磁極部を励磁する第2のコイルと、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  10. 前記第1のマグネットの外周面が前記着磁面として構成され、前記第2のマグネットの内周面が前記着磁面として構成され、
    前記第2のマグネットの内径は前記第1のマグネットの外径より大きく設定され、
    前記第1のマグネットは前記ロータの内周側に配置され、前記第2のマグネットは前記ロータの外周側に配置されることを特徴とする請求項9記載の駆動装置。
  11. 前記ロータの前記第1の磁極部は前記ロータの外周部から突出した状態に設けられ、前記ロータの前記第2の磁極部は前記ロータの内周部から突出した状態に設けられ、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部とは、前記ロータの周方向に所定の位相差をもって配置されることを特徴とする請求項9記載の駆動装置。
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