JP2007009171A - Evoh系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース - Google Patents

Evoh系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース Download PDF

Info

Publication number
JP2007009171A
JP2007009171A JP2005340546A JP2005340546A JP2007009171A JP 2007009171 A JP2007009171 A JP 2007009171A JP 2005340546 A JP2005340546 A JP 2005340546A JP 2005340546 A JP2005340546 A JP 2005340546A JP 2007009171 A JP2007009171 A JP 2007009171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastomer
composite resin
evoh
ethylene
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005340546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4972916B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Tsunoda
克彦 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2005340546A priority Critical patent/JP4972916B2/ja
Priority to EP20060252642 priority patent/EP1728824B8/en
Priority to DE200660009013 priority patent/DE602006009013D1/de
Publication of JP2007009171A publication Critical patent/JP2007009171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4972916B2 publication Critical patent/JP4972916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L29/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical; Compositions of hydrolysed polymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L29/02Homopolymers or copolymers of unsaturated alcohols
    • C08L29/04Polyvinyl alcohol; Partially hydrolysed homopolymers or copolymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L53/02Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes
    • C08L53/025Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes modified
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L9/00Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】ガスバリア性と柔軟性に著しく優れ、かつ長期熱老化後の耐インパルス性能、インパルス試験後の振動耐久試験、熱老化後の動的耐久試験等の耐久性能に優れた冷媒輸送用ホースを実現し得るEVOH系複合樹脂と、このEVOH系複合樹脂を用いた冷媒輸送用ホースを提供する。
【解決手段】エチレン・ビニルアルコール共重合体とエラストマーとを含むEVOH系複合樹脂。柔軟性付与剤としてのエラストマーを添加してポリマーアロイとしたEVOH系複合樹脂であれば、ガスバリア性と柔軟性、耐久性に優れたEVOH系複合樹脂が実現される。このEVOH系複合樹脂よりなる層を有する冷媒輸送用ホース。
【選択図】図1

Description

本発明は、柔軟性とガスバリア性に優れ、これを冷媒輸送用ホースの最内層として用いることにより、ガスバリア性(耐冷媒透過性)、動的耐久性、柔軟性に優れた冷媒輸送用ホースを提供し得るEVOH系複合樹脂と、このEVOH系複合樹脂を用いた冷媒輸送用ホースに関する。
自動車用エアコン等の配管等に用いられる冷媒輸送用ホースには、大きく分けて高圧ライン用と低圧ライン用がある。高圧ラインは、コンプレッサで圧縮され気液混合状態となった高温の冷媒を高圧でコンデンサに供給するラインである。低圧ラインは、エバポレータで気化した低圧/低温の冷媒をコンプレッサに戻すラインである。
冷媒輸送用ホースには、冷媒(フレオン)の漏洩を確実に防止し得る優れたガスバリア性と、狭所での冷媒輸送用ホースの引き回し性確保のための柔軟性、更には耐久性確保のための耐老化性、耐衝撃性、機械的強度等の特性が求められるが、特に、ガスバリア性については、高圧ラインで冷媒の漏洩量がその機構上顕著であることから、高度なガスバリア性が求められている。
従来の冷媒輸送用ホースは、特に、ガスバリア性と柔軟性を確保するために、ポリアミド6(ナイロン6)等のポリアミド系樹脂に柔軟性付与剤としてのエラストマーを添加した複合樹脂よりなる最内層をガスバリア層として配置し、その外周にゴム層を被覆した複層構造とされている。この最内層においては、エラストマーの配合で、柔軟性は向上するものの、エラストマー自体のガスバリア性がポリアミドよりも劣るため、結果として複合樹脂よりなる最内層のガスバリア性が損なわれるという欠点がある。
そこで、この問題を解決するために、本出願人は先に、ガスバリア性と柔軟性に優れた冷媒輸送用ホースとして、最内層がポリアミド6:58〜72重量部とエラストマー:42〜28重量部とを含み、海相がポリアミド6であり、島相がエラストマーであり、かつ、エラストマーの島相中にポリアミド6が散点状に分散された海島構造の樹脂層よりなる冷媒輸送用ホースを提案した(特開2000−120944号公報)。
この冷媒輸送用ホースでは、最内層の樹脂層が、エラストマーの島相中にポリアミド6相が散点状に散在しているため、エラストマーの島相は、エラストマー本来の体積よりも内部に存在するポリアミド6相の分だけ、見掛け上の体積分率が大きくなる。このようにエラストマーの島相の見掛けの体積分率が大きくなると、エラストマーの配合量を増した場合と同様の柔軟性付与効果の向上効果が得られる。このため、実際のエラストマーの配合量は低く抑えて、従って、エラストマーの配合によるガスバリア性の低下を引き起こすことなく、良好な柔軟性の向上効果を得ることができる。
昨今、環境問題が大きく取り沙汰されるようになって来ており、自動車用クーラーに冷媒として用いられているフロンガスR−134aの地球温暖化係数が問題視されつつある。現行のフロンガスR−134aは、オゾン層破壊係数はゼロであるものの地球温暖化係数が1500近くあり、漏洩量の大幅な低減が求められるようになってきた。
この流れを受け、2003年中ごろにEUにて新しいフッ化ガスの排出規制案が採択され、自動車OE各社において、冷媒の漏洩量の大幅な削減が大きな関心事となり、前述の特開2000−120944号公報に記載されるようなポリアミドを主成分とする樹脂層ではガスバリア性能が十分でなく、EU規制に対応する為には、抜本的な見直しが必要となった。
そこで、ガスバリア性に優れ、しかも、耐インパルス性能等の動的耐久性及び柔軟性にも優れた冷媒輸送用ホースとして、本出願人は、メタキシレンジアミンを構成単位とするポリアミド(以下「ポリアミドMX」と称す場合がある。)で構成される樹脂層を有する冷媒輸送用ホースを、先に提案した(特願2004−104947)。
しかし、ポリアミドMXは、ガスバリア性能に優れるものの材料自体が非常に硬いために、ホースとした場合に要求される長期熱老化後の耐インパルス性能、振動耐久試験等の耐久性能を十分に満足し得ない。そこで、特願2004−104947では、ガスバリア層としてガスバリア性に優れるポリアミドMX層を設け、最内層として更に柔軟性や動的耐久性を担う樹脂層を設けることで上記課題を解決している。
このため、特願2004−104947では、ガスバリア性を担うポリアミドMX層と柔軟性と耐久性を担う樹脂層との多層構造とすることが必要であり、製造にあたっては高い製造技術と高価な多層押出し設備を必要とするという不具合がある。
そこで、ガスバリア性に優れる上に、柔軟性、耐久性にも十分に優れ、多層構造とすることなく、冷媒輸送用ホースの良好なガスバリア層を形成することができるポリアミドMX系複合樹脂として、本出願人は、ポリアミドMXとポリオレフィンとを含むポリアミド系複合樹脂を、先に提案した(特願2004−299025)。
ポリアミドMXに柔軟性付与剤としてのポリオレフィンを添加してポリマーアロイとした特願2004−299025のEVOH系複合樹脂であれば、ガスバリア性と柔軟性、耐久性に優れたポリアミド系複合樹脂が実現される。
特開2000−120944号公報 特願2004−104947 特願2004−299025
特願2004−299025に記載されるポリアミドMX系複合樹脂は、ガスバリア性と柔軟性、耐久性に優れるが、更なる改良が望まれる。特に通常のポリアミドに対して柔軟性に劣る分、より薄い膜厚で十分なガスバリア性と耐久性を得ることができるものであれば、柔軟性の維持において好ましいことから、この点の改良が望まれている。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであって、ガスバリア性と柔軟性に著しく優れ、かつ長期熱老化後の耐インパルス性能、インパルス試験後の振動耐久試験、熱老化後の動的耐久試験等の耐久性能に優れた冷媒輸送用ホースを実現し得るEVOH系複合樹脂と、このEVOH系複合樹脂を用いた冷媒輸送用ホースを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ガスバリア性能に優れるエチレンとビニルアルコールとの共重合体に注目し、更に、そのガスバリア性能の低下を最小限度に抑えながらの柔軟化を検討し、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)に柔軟性付与剤としてのエラストマーを添加してポリマーアロイとすることにより、ガスバリア性の低下を抑えつつ、その柔軟性を著しく改善することができ、冷媒輸送用ホースに要求される、長期熱老化後の耐インパルス性能、インパルス試験後の振動耐久試験、熱老化後の動的耐久試験等の耐久性能を十分に満足し得ることを見出した。
本発明はこのような知見に基き達成されたものであり、以下を要旨とする。
[1] エチレン・ビニルアルコール共重合体とエラストマーとを含むことを特徴とするEVOH系複合樹脂。
[2] [1]において、該エラストマーの含有率が10〜45重量%であることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
[3] [2]において、該エラストマーが変性エラストマー、或いは変性エラストマーと未変性エラストマーとの混合物であることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
[4] [1]〜[3]において、該変性エラストマーの含有率が20重量%以下であることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
[5] [1]〜[4]において、該エラストマー全体での平均酸価が3〜7.5mg−CHONa/gであることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
[6] [3]〜[5]において、該変性エラストマーの酸価が3〜15.0mg−CHONa/gであることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
[7] [1]〜[6]において、海相がエチレン・ビニルアルコール共重合体であり、島相がエラストマーであり、かつ、該エラストマーの島相中にエチレン・ビニルアルコール共重合体が散点状に分散されて構成されていることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
[8] [1]〜[7]において、該エチレン・ビニルアルコール共重合体のエチレン含有量が28〜40モル%であることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
[9] [1]〜[8]に記載のEVOH系複合樹脂よりなる層を備えることを特徴とする冷媒輸送用ホース。
本発明によれば、エチレン・ビニルアルコール共重合体に柔軟性付与剤としてのエラストマーを添加してポリマーアロイとすることにより、ガスバリア性と柔軟性、耐久性に優れたEVOH系複合樹脂が実現される。従って、このような本発明のEVOH系複合樹脂をガスバリア層に適用した冷媒輸送用ホースによれば、ガスバリア性と柔軟性に格段に優れ、長期熱老化後の耐インパルス性能、インパルス試験後の振動耐久試験、熱老化後の動的耐久試験等の耐久性能に優れた冷媒輸送用ホースが提供される。
以下に本発明のEVOH系複合樹脂及び冷媒輸送用ホースの実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明のEVOH系複合樹脂について説明する。
本発明のEVOH系複合樹脂は、エチレン・ビニルアルコール共重合体に柔軟性付与剤としてのエラストマーを添加してポリマーアロイとしたものである。
エチレン・ビニルアルコール共重合体のエチレン/ビニルアルコール組成割合としては、エチレンが多く、ビニルアルコールが少ないとその性状はポリエチレンに近くなり、柔軟性は向上するものの、融点が下がり、更にガスバリア性が損なわれる。逆にエチレンが少なく、ビニルアルコールが多いと柔軟性は損なわれるが、融点が上昇し、ガスバリア性が大きく向上する。よってエチレン含量は、28〜40モル%程度であることが好ましい。
エチレン・ビニルアルコール共重合体としては、1種を単独で用いても良く、分子量、組成比等の異なるものの2種以上を組み合わせて用いても良い。
エラストマーとしては、エチレン・ブテン共重合体、EPR(エチレン−プロピレン共重合体)、変性エチレン・ブテン共重合体、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)、変性EEA、変性EPR、変性EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)、アイオノマー、α−オレフィン共重合体、変性IR(イソプレンゴム)、変性SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)、ハロゲン化イソブチレン−パラメチルスチレン共重合体、エチレン−アクリル酸変性体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びその酸変性物、及びそれらを主成分とする混合物等が挙げられる。これらは1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
エラストマーとしては、特に、無水マレイン酸などの酸無水物、グリシジルメタクリレートなどのアクリル酸アルキルエステル、エポキシ及びその変性体などで変性したものが、エチレン・ビニルアルコール共重合体をベースポリマーとする微細なアロイ構造を得ることができ、好ましい。
本発明のEVOH系複合樹脂中のエラストマー含有量は、少な過ぎるとエラストマーを配合したことによる柔軟性、耐久性の改善効果を十分に得ることができず、多過ぎるとガスバリア性が低下するため、EVOH系複合樹脂中の含有率で10〜45重量%、特に10〜35重量%であることが好ましい。EVOH系複合樹脂中のエラストマーの含有量が多過ぎると、後述の海島構造において海相と島相とが逆転し、ガスバリア性が著しく低下するため、好ましくない。
なお、エラストマーとして酸変性エラストマー等の変性エラストマーを用いた場合、混練り(分散)時に少ない比エネルギー及び高い混練り技術を必要としないという効果が得られるが、その配合量が多いと樹脂のゲル化を引き起こし、押出し時、肌荒れ等の外観不良(フィッシュアイ)を引き起こすため、エラストマーとして変性エラストマーを用いる場合、EVOH系複合樹脂中の変性エラストマーの含有量は20重量%以下、例えば5〜20重量%とすることが好ましい。
特に、本発明では、EVOH系複合樹脂中のエラストマーのうちの40〜100重量%を酸変性エラストマーとしたものが好ましい。
ところで、元来、エチレン・ビニルアルコール共重合体と前述のエチレン系エラストマー等の各種エラストマーとは相溶しない。本発明では、このような非相溶系において相溶状態、即ち、良好な分散状態を形成することにより、本発明の目的を達成する。しかして、この相溶状態の形成には、エラストマーの少なくとも一部が無水マレイン酸等により変性されていることが重要であり、良好な分散形態を得るために用いるエラストマーの全体の平均の酸価(酸変性率)は3.0mg−CHONa/g以上であることが好ましい。
エラストマーの酸価は高いほど、分散形態は良好となるが、酸価の増大に伴って得られるEVOH系複合樹脂の粘度が増大し、成形加工性が損なわれる。このため、この酸価の増大による粘度増加を低減するために、エラストマーの酸価は、良好な分散状態が得られる範囲において低い方が好ましく、用いるエラストマーの全体での平均酸価は7.5mg−CHONa/g以下であることが好ましい。
また、同じ平均酸価であっても、用いるエラストマー中に含まれる変性エラストマーの酸価が高い場合、このような変性エラストマーを未変性エラストマーと混合することにより、平均酸価を下げても、押し出し時に局部的な過反応によると思われるゲル状の異物が発生してしまう。従って、用いる変性エラストマーの酸価は、15.0mg−CHONa/g以下であることが好ましい。
即ち、例えば、酸価30mg−CHONa/gの酸変性エラストマーと未変性エラストマーを17:83の重量比で混合して、エラストマー全体の平均酸価を約5(=30×17÷100)とした混合エラストマーAと、酸価10の酸変性エラストマーと未変性エラストマーを50:50の重量比で混合してエラストマー全体の平均酸価を5とした混合エラストマーBとでは、これを用いて得られるEVOH系複合樹脂の見掛けの粘度と分散粒径は同等でも加工安定性が大きく異なるものとなり、混合エラストマーAでは押出し時にゲル状の異物が散見されるが、混合エラストマーBでは良好な安定性を得ることができる。従って、用いる変性エラストマーの酸価は15.0mg−CHONa/g以下であることが好ましい。なお、変性エラストマーの酸価の下限は前述のエラストマーの平均酸価の下限である3mg−CHONa/gとなる。
このようにエチレン・ビニルアルコール共重合体にエラストマーを配合することにより、柔軟性、耐久性は改善されるものの、ガスバリア性の低下は避けられない。しかしながら、エチレン・ビニルアルコール共重合体とエラストマーとの微細なアロイ構造をとることにより、特に、エチレン・ビニルアルコール共重合体の海相内にエラストマーの島相が分散すると共に、このエラストマーの島相内にエチレン・ビニルアルコール共重合体が散点状に分散した構造であることにより、エラストマーを配合したことによるガスバリア性の低下を抑制することができ、好ましい。
特に、エチレン・ビニルアルコール共重合体(海相を構成するエチレン・ビニルアルコール共重合体とエラストマーの島相内に散点状に存在するエチレン・ビニルアルコール共重合体相との合計)に対するエラストマーの島相内に散点状に存在するエチレン・ビニルアルコール共重合体相の割合(以下、その割合を「散点状分散率」と称す。)が5〜40重量%程度であることが好ましい。この割合が5重量%未満では、エラストマーの島相内にエチレン・ビニルアルコール共重合体相を散点状に存在させることによる効果を十分に得ることができず、逆に40重量%を超えると、海相としてのエチレン・ビニルアルコール共重合体相が少なくなり過ぎてガスバリア性が低下するおそれがある。
また、エラストマーの島相の大きさ及びこのエラストマー島相内のエチレン・ビニルアルコール共重合体相の大きさは、エラストマー島相の大きさがほぼ0.4〜1.5μm、エチレン・ビニルアルコール共重合体相の大きさが0.05〜0.5μm程度であることが好ましい。
なお、本発明のEVOH系複合樹脂は、樹脂成分としてエチレン・ビニルアルコール共重合体以外の樹脂製分を含んでいても良いが、その場合において、EVOH系複合樹脂中の全樹脂成分のうちの70重量%以上がエチレン・ビニルアルコール共重合体であることが、ガスバリア性の確保のために好ましい。
この場合の他の樹脂成分としては、ポリアミド系樹脂等の1種又は2種以上が挙げられる。
また、本発明のEVOH系複合樹脂には、必要に応じて老化防止剤、酸化劣化剤等の添加剤を加えても良い。
ところで、EVOH系複合樹脂の成形加工性、特に薄膜での押出し安定性を勘案すると、EVOH系複合樹脂の流動性が重要であり、ASTM D 1238に準拠して250℃,荷重5005gにて測定されたMFR値(以下「MFR(250℃/5005g)」と称す。)は3.0以上であることが好ましい。このEVOH系複合樹脂のMFR(250℃/5005g)の上限については特に制限はないが、通常20以下である。
本発明のEVOH系複合樹脂、特に前述のような海島構造のモルフォロジーを有するEVOH系複合樹脂は、例えば、次の(1)又は(2)の方法で製造することができる。
(1) エチレン・ビニルアルコール共重合体とエラストマーとを所定の配合比にして混練りし、マスターバッチを作った後、そのマスターバッチとエチレン・ビニルアルコール共重合体を混練りする方法。
(2) エチレン・ビニルアルコール共重合体及びエラストマーブレンド物を高剪断により溶融混練りする方法。
次に、このような本発明のEVOH系複合樹脂よりなる層を有する本発明の冷媒輸送用ホースについて、図面を参照して説明する。
図1,2は本発明の冷媒輸送用ホースの実施の形態を示す斜視図であり、図3(a)〜(d)は、本発明に係る冷媒輸送用ホースの樹脂層の他の実施の形態を示す斜視図である。
図1の冷媒輸送用ホース10では、内層ゴム層2と外被ゴム5との間に補強糸層3が形成され、内層ゴム層2の内周に樹脂層1が形成されている。補強糸層3は、補強糸をスパイラル状に巻き付けた第1補強糸層3Aと、この第1補強糸層3Aとは逆方向にスパイラル状に補強糸を巻き付けた第2補強糸層3Bとが中間ゴム層4を介して積層形成されている。なお、必要に応じて樹脂層1と内管ゴム層2との間には接着剤層を設けても良い。
図2の冷媒輸送用ホース10Aは、図1の冷媒輸送用ホース10において、樹脂層1の内層に更に内側ゴム層6が最内層として形成されている。この内側ゴム層6と樹脂層1との間にも必要に応じて接着剤層を設けても良い。
樹脂層1は、上述の本発明のEVOH系複合樹脂により構成される。この樹脂層1の膜厚は、ホースのガスバリア性、耐久性能上は厚ければ厚いほど好ましいが、一方で膜厚が厚くなると、ホースとしての柔軟性を犠牲にする。従って、樹脂層1の膜厚は20〜300μm、特に50〜100μmであることが好ましい。
本発明のEVOH系複合樹脂よりなる樹脂層1は、単層構造でも、冷媒輸送用ホースの最内層、或いは最内層としての内側ゴム層に積層される層として、長期熱老化後の耐インパルス性能、インパルス試験後の振動耐久試験、熱老化後の動的耐久試験等の耐久性能に優れ、かつガスバリア性能に優れた冷媒輸送用ホースを提供することができるため、このような本発明のEVOH系複合樹脂を用いた冷媒輸送用ホースであれば、多層構造にするための共押出しが不要で、容易に製造することができる。
ただし、本発明の冷媒輸送用ホースにおいて、必ずしも樹脂層は図1,2に示す如く単層構造である必要はなく、ホースの総厚を過度に厚くして、柔軟性を損ない、またコストアップ、重量アップを招くことがない範囲において、図3(a)〜(d)に示すように、樹脂層を積層樹脂層1A〜1Dとしたものであっても良い。なお、図3(a)〜(d)は、図1における冷媒輸送用ホース10の樹脂層1の代替としての積層樹脂層1A,1Bを示すものであり、その他の構成は同様であり、この積層樹脂層1A,1Bの上に更に、図1と同様に内管ゴム層2、中間ゴム層4及び外被ゴム5が形成され、また、図2と同様に内側ゴム層6が設けられる。
図3(a)の積層樹脂層1Aは、内側から、第1の樹脂層1a−1、第2の樹脂層1b、第1の樹脂層1a−2の順で積層され3層の交互積層構造であり、また、図3(b)の積層樹脂層1Bは、内側から、第1の樹脂層1a−1、第2の樹脂層1b−1、第1の樹脂層1a−2、第2の樹脂層1b−2、第1の樹脂層1a−3の順で積層された5層の交互積層構造である。図3(c)の積層樹脂層1Cは、内側から、第2の樹脂層1b、第1の樹脂層1aの順で積層され2層の積層構造であり、また、図3(d)の積層樹脂層1Dは、内側から、第1の樹脂層1、第2の樹脂層1bの順で積層された2層の積層構造である。
ここで、第1の樹脂層1a,1a−1,1a−2,1a−3は、主として耐久性と柔軟性を担う層であり、好ましくはポリアミド6:58〜72重量部及びエラストマー:42〜28重量部を含み(ただし、ポリアミド6とエラストマーとの合計で100重量部とする。)、ポリアミド6の海相内にエラストマーの島相が分散すると共に、このエラストマーの島相内にポリアミド6が散点状に分散した構造のポリアミド6−エラストマー系複合樹脂よりなる。ここで、ポリアミド6−エラストマー系複合樹脂のポリアミド6が58重量部より少ないと、たとえ上記特定の海島構造のモルフォロジーであってもガスバリア性が劣るものとなる。逆に、ポリアミド6が72重量部よりも多いと、たとえ上記特定の海島構造のモルフォロジーであっても柔軟性に劣るものとなる。
また、ポリアミド6−エラストマー系複合樹脂が上記特定のポリアミド6−エラストマーの組成範囲であっても、上記特定の海島構造のモルフォロジーを示さない場合には、良好なガスバリア性及び柔軟性を得ることができない。このガスバリア性及び柔軟性を共に最良なものとするためには、特に、ポリアミド6(海相を構成するポリアミド6とエラストマーの島相内に散点状に存在するポリアミド6相との合計)に対するエラストマーの島相内に散点状に存在するポリアミド6相の割合(以下、その割合を「散点状分散率」と称す。)が2.5〜30重量%程度であることが好ましい。この割合が2.5重量%未満では、エラストマーの島相内にポリアミド6相を散点状に存在させることによる前述の効果を十分に得ることができず、逆に30重量%を超えると、海相としてのポリアミド6相が少なくなり過ぎてガスバリア性が低下するおそれがある。
また、エラストマーの島相の大きさ及びこのエラストマー島相内のポリアミド6相の大きさは、エラストマー島相の大きさがほぼ0.4〜1.5ミクロン、ポリアミド6相の大きさが0.05〜0.5ミクロン程度であることが好ましい。
エラストマーとしては、エチレン・ブテン共重合体、変性エチレン・ブテン共重合体、EEA(エチレン−エチルアクリレート共重合体)、変性EEA、変性EPR(エチレン−プロピレン共重合体)、変性EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)、アイオノマー、α−オレフィン共重合体、変性IR(イソプレンゴム)、変性SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)、ハロゲン化イソブチレン−パラメチルスチレン共重合体、エチレン−アクリル酸変性体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びその酸変性物、及びそれらを主成分とする混合物等が挙げられる。これらは1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
このポリアミド6−エラストマー系複合樹脂には、必要に応じて老化防止剤、酸化劣化剤等の添加剤を加えても良い。
なお、ポリアミド6−エラストマー系複合樹脂の上記特定の海島構造のモルフォロジーを形成する方法としては、
(1) ポリアミド6とエラストマーとを所定の配合比にして混練りし、マスターバッチを作った後、そのマスターバッチとポリアミド6を混練りする方法。
(2) ポリアミド6及びエラストマーブレンド物を高剪断により溶融混練りする方法。
等がある。
第2の樹脂層1b,1b−1,1b−2は、主としてガスバリア性を担う層であり、本発明のEVOH系複合樹脂で構成される。
図3(a)に示す3層積層構造の積層樹脂層1Aでは、第1の樹脂層1a−1及び1a−2の膜厚を各々30〜200μm、第2の樹脂層1bの膜厚を20〜80μmとすることが好ましい。また、図3(b)に示す5層積層構造の積層樹脂層1Bでは、第1の樹脂層1a−1,1a−3の膜厚を各々20〜100μmとし、第1の樹脂層1a−2の膜厚を20〜100μmとし、第2の樹脂層1b−1,1b−2の膜厚を各々20〜80μmとすることが好ましい。図3(c)に示す2層積層構造の積層樹脂層1Cでは、第2の樹脂層1bの膜厚を30〜200μmとし、第1の樹脂層1aの膜厚を20〜80μmとすることが好ましい。また、図3(d)に示す2層積層構造の積層樹脂層1Dでは、第1の樹脂層1aの膜厚を20〜80μmとし、第2の樹脂層1bの膜厚を30〜200μmとすることが好ましい。
積層樹脂層はまた、第1の樹脂層/第2の樹脂層/第1の樹脂層/第2の樹脂層の4層積層構造であっても良い。
このような複数積層構造の積層樹脂層1A〜1Dは、これらの複数の樹脂層を共押し出し成形することにより、容易に一体成形で製造することができ、この場合において、ポリアミドとエチレン・ビニルアルコール共重合体とは比較的なじみのよいものであるため、第1の樹脂層と第2の樹脂層とは、共押し出しにより強固に接着し、層間に別途特別な接着のための処理を行う必要はない。
本発明の冷媒輸送用ホースのその他の構成については、特に制限はなく、通常の冷媒輸送用ホースの構成を採用することができる。
例えば、図1,2に示す冷媒輸送用ホース10,10Aにおいて、内管ゴム層2及び外被ゴム5を構成するゴムとしては、一般にブチルゴム(IIR)、塩素化ブチルゴム(C1−IIR)、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、イソブチレン−ブロモパラメチルスチレン共重合体、EPR(エチレン−プロピレン共重合体)、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、水素添加NBR、アクリルゴム、これらのゴムの2種以上のブレンド物或いは、これらのゴムを主成分とするポリマーとのブレンド物、好ましくはブチル系ゴム、EPDM系ゴムが用いられる。これらのゴムには、通常用いられる充填剤、加工助剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤等の配合処方を適用できる。
なお、内層ゴム層2のゴム種と外被ゴム5のゴム種は同種のものであっても、異種のものであっても良い。
また、中間ゴム層4のゴムは、内管ゴム層2及び外被ゴム5との接着性が良いものであれば良く、特に制限はない。
補強糸についても、通常用いられるものであれば特に制限はない。一般的には、ポリエステル、全芳香族ポリエステル、ナイロン、ビニロン、レーヨン、アラミド、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート及びこれらの混撚り糸が用いられる。
内管ゴム層2の厚さは、柔軟性の面から0.8〜4mm程度とするのが好ましい。更に、補強糸を含む中間ゴム層4の厚さは0.5〜5mm程度、外被ゴム層5の厚さは1〜2mm程度とするのが好ましい。
また、図2に示す冷媒輸送用ホース10Aにおいて、内側ゴム層6を構成するゴムとしては、IIR、塩素化IIR、臭素化IIR、CR、NBR、水素添加NBR、アクリルゴム、エチレンアクリルゴム等が挙げられ、その厚さは0.3〜1.5mm程度とするのが好ましい。
このような本発明の冷媒輸送用ホースは、常法に従って、マンドレル上に各構成層の材料を所定の厚さに押し出して積層し、140〜170℃で30〜120分間加硫することにより製造することができる。
以下に、実施例、比較例及び参考例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例、比較例及び参考例において用いた内層ゴム層、中間ゴム層及び外被ゴム層のゴム割合は下記表1〜3に示す通りである。
Figure 2007009171
Figure 2007009171
Figure 2007009171
実施例1〜5、比較例1〜3
樹脂層に、下記の材料を用いて、下記の手順で図1又は図3(a)に示す構成の冷媒輸送用ホースを製造した。
ポリアミド:宇部興産社製 6ナイロン「1022B」
エチレン・ビニルアルコール共重合体:クラレ製「L−101B」
ポリアミドMX:三菱ガス化学社製 MXナイロン「S6001」
ポリオレフィン:三井化学社製 α−オレフィンポリマー「タフマーA−1050」
酸変性ポリオレフィン:三井化学社製 マレイン酸変性α−オレフィンポリマー
「タフマーMH7010」
EEA:三井デュポン製 「エバフレックスEEA A709」
変性EEA:三井デュポン製 「HPR AR201」
〈製造法1:図1に示す冷媒輸送用ホースの製造〉
直径11mmのマンドレル上に、表4に示す樹脂配合で押し出して膜厚250μmの樹脂層1を形成した後、表1に示す内層ゴムを厚み1.6mmに押し出した。この上に、1100dtex/4で拠り回数10回/10cmのポリエステル補強糸を22本引き揃えてスパイラル状に巻き付け、この補強糸層上に表2に示す中間ゴムを厚み0.3mmに押し出し、更に、その上に1100dtex/4で拠り回数10回/10cmのポリエステル補強糸を22本引き揃えて、上記と逆方向にスパイラル状に巻き付けた。次いで、この上に表3に示す外被ゴムを厚み1.2mmに押し出し、150℃で45分間加硫して、内径11mm、外径19mmの冷媒輸送用ホースを得た。
〈製造法2:図3(a)に示す冷媒輸送用ホースの製造〉
共押し出しによる樹脂層を図3(a)に示す如く、下記厚さ及び配合の3層構造の積層樹脂層1Aとしたこと以外は、上記の製造法1と同様にして冷媒輸送用ホースを製造した。
第1の樹脂層1a−1:樹脂配合=比較例1の樹脂層材料、厚さ=150μm
第2の樹脂層1b:樹脂配合=表4に示す各例の樹脂層材料、厚さ=50μm
第1の樹脂層1a−2:樹脂配合=比較例1の樹脂層材料、厚さ=50μm
〈評価〉
得られた冷媒輸送用ホースについて、下記の方法で柔軟性、フロンガスバリア性及び耐インパルス性を調べ、結果を表4に示した。また、樹脂層押出時の外観を目視観察し、その良(○)、否(×)を表4に示した。
なお、各実施例における樹脂層のEVOH系複合樹脂は、エチレン・ビニルアルコール共重合体の海相に径が0.5〜2.0μm程度のエラストマーの島相が分散し、このエラストマーの島相中に、径が0.04〜0.45μm程度のエチレン・ビニルアルコール共重合体が散点状に分散したものであり、透過型電子顕微鏡画像により求めた散点状分散率は表4に示す通りであった。
柔軟性:
3点曲げ試験で測定した。
ローラー間スパン200mmで中心をロードセルにて500mm/minで押し込み、押し込み荷重を測定し、比較例1の値を100とした場合の指数で示した。この数値が小さいほど柔軟性に優れる。
フロンガスバリア性:
ホースにフロンガスを所定量充填し、90℃の恒温槽に放置し、24時間毎に減少重量を測定した。単位時間当たりの重量減少量が安定した後、ホース1m/1日あたりの漏洩量を測定し、比較例1の漏洩量を100とした場合の指数で示した。この数値が低いほどガスバリア性に優れる。
耐インパルス性:
繰り返し加圧試験により調べた。
0〜140℃、0〜3.3MPa、20CPMの条件で、ホース内面にPAGオイルにて繰り返し加圧し、ホース等の割れ、気密性の確保を確認した。表中の数値は気密性の確保が損なわれるまでの繰り返し数(万回)であり、この値が大きい程耐インパルス性に優れる。
Figure 2007009171
表4より、本発明のEVOH系複合樹脂によれば、柔軟性、ガスバリア性及び耐久性に優れた冷媒輸送用ホースが得られることが分かる。
これに対して、ポリアミド/エラストマー複合樹脂層を設けた比較例1では柔軟性は良好であるが、ガスバリア性に劣る。なお、耐久性は良好である。ポリアミドMXを用いた比較例2では、ガスバリア性が改善されるが、十分ではない。また、エチレン・ビニルアルコール共重合体のみを用い、エラストマーを用いていない比較例3では、柔軟性、耐久性が劣る。
なお、実施例4は酸変性エラストマーを多量に配合したために、樹脂層押出時外観は若干劣るが、柔軟性、ガスバリア性は優れる。ただし、耐久性は外観不良部を起点とするクラックの早期発生のために劣る。また、実施例5はエラストマーの配合量が多く、柔軟性は優れるが、ガスバリア性は若干劣る。また、耐久性はその柔軟性を反映して良好であった。
実施例6〜10、比較例4,5、参考例1〜5
第2の樹脂層1b(厚さ50μm)に、下記の材料を表5に示す配合で用い、第1の樹脂層1a−1(厚さ150μm),1a−2(厚さ50μm)に比較例2の樹脂層材料を用いて前述の製造法2の手順で図3(a)に示す構成の冷媒輸送用ホースを製造した。
ポリアミド:宇部興産社製 6ナイロン「1022B」
エチレン・ビニルアルコール共重合体:クラレ製「L−101B」
EPR:JSR製「EP961」
変性EPR−1:JSR製「T7712」(酸価0.9)
変性EPR−2:JSR製「T7741」(酸価4.7)
変性EPR−3:JSR製「T7761」(酸価7.4)
変性EPR−4:Bayer製「KA8962」(酸価18.5)
得られた冷媒輸送用ホースについて、実施例1と同様にして柔軟性、フロンガスバリア性及び耐インパルス性を調べ、結果を表5に示した。また、樹脂層押出時の外観を目視観察し、その良(○)、否(×)を表5に示した。また、押出成形性の評価として、押出時に吐出圧力に変動なく、長手方向の厚み変動もなく、薄膜成形が可能であるものを、良(○)、薄膜成形は可能であるが、長手方向及び円周方向への厚み変動が若干確認されるものを、若干劣る(△)、薄膜成形が不可能であるものを、劣る(×)として評価し、結果を表5に示した。
なお、各実施例における樹脂層のEVOH系複合樹脂は、エチレン・ビニルアルコール共重合体の海相にエラストマーの島相が分散し、このエラストマーの島相中に、径が0.04〜0.45μm程度のエチレン・ビニルアルコール共重合体が散点状に分散したものであり、透過型電子顕微鏡画像により求めた散点状分散率と、エラストマーの島相の平均分散粒径は表5に示す通りであった。
Figure 2007009171
表5より、用いるエラストマーの平均酸価、変性エラストマーの酸価には好適範囲が存在することが分かる。
本発明の冷媒輸送用ホースの実施の形態を示す斜視図である。 本発明の冷媒輸送用ホースの他の実施の形態を示す斜視図である。 本発明に係る冷媒輸送用ホースの樹脂層の他の実施の形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 樹脂層
1A,1B,1C,1D 積層樹脂層
1a−1,1a−2,1a−3 第1の樹脂層
1b,1b−1,1b−2 第2の樹脂層
2 内管ゴム層
3 補強糸層
3A 第1補強糸層
3B 第2補強糸層
4 中間ゴム層
5 外被ゴム
6 内側ゴム層
10,10A 冷媒輸送用ホース

Claims (9)

  1. エチレン・ビニルアルコール共重合体とエラストマーとを含むことを特徴とするEVOH系複合樹脂。
  2. 請求項1において、該エラストマーの含有率が10〜45重量%であることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
  3. 請求項2において、該エラストマーが変性エラストマー、或いは変性エラストマーと未変性エラストマーとの混合物であることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、該変性エラストマーの含有率が20重量%以下であることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、該エラストマー全体での平均酸価が3〜7.5mg−CHONa/gであることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
  6. 請求項3ないし5のいずれか1項において、該変性エラストマーの酸価が3〜15.0mg−CHONa/gであることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、海相がエチレン・ビニルアルコール共重合体であり、島相がエラストマーであり、かつ、該エラストマーの島相中にエチレン・ビニルアルコール共重合体が散点状に分散されて構成されていることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、該エチレン・ビニルアルコール共重合体のエチレン含有量が28〜40モル%であることを特徴とするEVOH系複合樹脂。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のEVOH系複合樹脂よりなる層を備えることを特徴とする冷媒輸送用ホース。
JP2005340546A 2005-05-31 2005-11-25 Evoh系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース Active JP4972916B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005340546A JP4972916B2 (ja) 2005-05-31 2005-11-25 Evoh系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース
EP20060252642 EP1728824B8 (en) 2005-05-31 2006-05-19 Evoh composite resin and refrigerant transporting hose
DE200660009013 DE602006009013D1 (de) 2005-05-31 2006-05-19 EVOH-Verbundharz und Kühlmittelschlauch

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005159674 2005-05-31
JP2005159674 2005-05-31
JP2005340546A JP4972916B2 (ja) 2005-05-31 2005-11-25 Evoh系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007009171A true JP2007009171A (ja) 2007-01-18
JP4972916B2 JP4972916B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=37000215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005340546A Active JP4972916B2 (ja) 2005-05-31 2005-11-25 Evoh系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1728824B8 (ja)
JP (1) JP4972916B2 (ja)
DE (1) DE602006009013D1 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009061361A1 (en) * 2007-11-09 2009-05-14 The Gates Corporation Low-permeation flexible fuel hose
JP2009137195A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Bridgestone Corp ホース内管用積層樹脂管状体及び冷媒輸送用ホース
JP2009143003A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Bridgestone Corp ホース内管用積層樹脂管状体及び冷媒輸送用ホース
JP2010516835A (ja) * 2007-01-18 2010-05-20 横浜ゴム株式会社 優れた伸長性及び屈曲疲労を有するポリアミド樹脂組成物並びにそれを使用する空気入りタイヤ及びホース
JP2011094121A (ja) * 2009-10-01 2011-05-12 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 樹脂組成物並びにこれを用いた多層構造体
JP2011157539A (ja) * 2010-01-07 2011-08-18 Kuraray Co Ltd 艶消しフィルム、これを用いた内装材及び艶消しフィルムの製造方法
JP2012207797A (ja) * 2009-03-27 2012-10-25 Bridgestone Corp 冷媒輸送用ホース及びそのガスバリア層形成用ポリアミド樹脂組成物
JP2013241547A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Bridgestone Corp 樹脂組成物及び冷媒輸送用ホース
WO2015016266A1 (ja) 2013-07-31 2015-02-05 横浜ゴム株式会社 熱可塑性樹脂組成物並びにそれを用いたタイヤ及びホース
JPWO2013172226A1 (ja) * 2012-05-14 2016-01-12 株式会社クラレ ピンチオフ部を有するブロー成形容器
CN109340471A (zh) * 2018-10-25 2019-02-15 南京利德东方橡塑科技有限公司 一种满足新型制冷剂的空调软管及其制备方法
JP2019137011A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 宇部興産株式会社 積層チューブ
US10596853B2 (en) 2012-02-14 2020-03-24 Bridgestone Corporation Tire
WO2021149421A1 (ja) * 2020-01-24 2021-07-29 横浜ゴム株式会社 冷媒輸送ホース用樹脂組成物および冷媒輸送ホース
WO2021153079A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05 横浜ゴム株式会社 冷媒輸送用ホース

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103897383B (zh) * 2007-01-18 2018-06-01 横滨橡胶株式会社 具有优异延展性和挠曲疲劳性的聚酰胺树脂组合物以及使用该组合物的充气轮胎和软管
DE202008014092U1 (de) * 2008-10-23 2010-03-11 Rehau Ag + Co Rohr
JP5583223B2 (ja) * 2010-10-01 2014-09-03 株式会社クラレ 多層構造体、これを用いたインナーライナー及び空気入りタイヤ
DE202014100986U1 (de) * 2014-03-05 2015-06-08 Uponor Innovation Ab Wärmeübertragungsrohr für einen Biogasanlagenfermenter und Biogasanlagenfermenter
DE102019203254A1 (de) * 2019-03-11 2020-09-17 CONTITECH KüHNER GMBH & CIE KG Kältemittelschlauch
CN114410052A (zh) * 2021-12-31 2022-04-29 广东太力科技集团股份有限公司 一种高阻隔性的热塑性弹性体及其制备方法与应用

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56115344A (en) * 1980-02-16 1981-09-10 Asahi Chem Ind Co Ltd Vinyl alcohol polymer composition
JPS63304043A (ja) * 1988-01-21 1988-12-12 Asahi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性重合体からなる組成物
JPH03255288A (ja) * 1990-03-02 1991-11-14 Kuraray Co Ltd 冷媒ガスホース
JPH04238028A (ja) * 1990-06-22 1992-08-26 Solvay & Cie 多層複合体およびその燃料貯蔵容器の製造での使用
JPH0885744A (ja) * 1994-07-21 1996-04-02 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂組成物
JPH08217942A (ja) * 1995-02-09 1996-08-27 Kureha Chem Ind Co Ltd 酸素ガスバリヤー性積層体用原料組成物及びその積層体
JPH09124848A (ja) * 1995-11-02 1997-05-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The 低透過性ホース用熱可塑性エラストマー組成物及びそれを使用した低透過性ホース
JPH1025375A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The 熱可塑性エラストマー組成物及びこれを使用した空気入りタイヤ、ホース
JP2000120944A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Bridgestone Corp 冷媒輸送用ホース
JP2002069259A (ja) * 2000-08-25 2002-03-08 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 樹脂組成物ペレットおよび成形物
JP2005054147A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Bridgestone Corp 熱可塑性樹脂/ゴム複合組成物及びその製造方法、並びにガスバリア性部品
JP2005068300A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂組成物及び燃料系樹脂成形品

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5223571A (en) * 1988-06-06 1993-06-29 Tokai Rubber Industries, Ltd. Gas-impermeable resinous composition
US5160475A (en) * 1990-02-01 1992-11-03 Nippon Gohsei Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Method of producing shaped articles having excellent impact resistance
DE4433664A1 (de) * 1994-09-21 1996-03-28 Buna Sow Leuna Olefinverb Gmbh Thermoplastische Formmassen mit Gasbarriere-Eigenschaften
US5895797A (en) * 1996-06-18 1999-04-20 Kuraray Co., Ltd. Polymer compositions and usage thereof
FR2788528B1 (fr) * 1999-01-19 2001-02-16 Atochem Elf Sa Composition a base d'un copolymere de l'ethylene et de l'alcool vinylique et son utilisation
US6458893B1 (en) * 2000-07-24 2002-10-01 Riken Vinyl Industry Co., Ltd. Thermoplastic resin composition
JP2004104947A (ja) 2002-09-11 2004-04-02 Yazaki Corp クロックスプリングの取付け構造
JP2004299025A (ja) 2003-04-01 2004-10-28 Honda Motor Co Ltd 移動ロボット制御装置、移動ロボット制御方法及び移動ロボット制御プログラム

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56115344A (en) * 1980-02-16 1981-09-10 Asahi Chem Ind Co Ltd Vinyl alcohol polymer composition
JPS63304043A (ja) * 1988-01-21 1988-12-12 Asahi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性重合体からなる組成物
JPH03255288A (ja) * 1990-03-02 1991-11-14 Kuraray Co Ltd 冷媒ガスホース
JPH04238028A (ja) * 1990-06-22 1992-08-26 Solvay & Cie 多層複合体およびその燃料貯蔵容器の製造での使用
JPH0885744A (ja) * 1994-07-21 1996-04-02 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂組成物
JPH08217942A (ja) * 1995-02-09 1996-08-27 Kureha Chem Ind Co Ltd 酸素ガスバリヤー性積層体用原料組成物及びその積層体
JPH09124848A (ja) * 1995-11-02 1997-05-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The 低透過性ホース用熱可塑性エラストマー組成物及びそれを使用した低透過性ホース
JPH1025375A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The 熱可塑性エラストマー組成物及びこれを使用した空気入りタイヤ、ホース
JP2000120944A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Bridgestone Corp 冷媒輸送用ホース
JP2002069259A (ja) * 2000-08-25 2002-03-08 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 樹脂組成物ペレットおよび成形物
JP2005054147A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Bridgestone Corp 熱可塑性樹脂/ゴム複合組成物及びその製造方法、並びにガスバリア性部品
JP2005068300A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂組成物及び燃料系樹脂成形品

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010516835A (ja) * 2007-01-18 2010-05-20 横浜ゴム株式会社 優れた伸長性及び屈曲疲労を有するポリアミド樹脂組成物並びにそれを使用する空気入りタイヤ及びホース
WO2009061361A1 (en) * 2007-11-09 2009-05-14 The Gates Corporation Low-permeation flexible fuel hose
JP2009137195A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Bridgestone Corp ホース内管用積層樹脂管状体及び冷媒輸送用ホース
JP2009143003A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Bridgestone Corp ホース内管用積層樹脂管状体及び冷媒輸送用ホース
JP2012207797A (ja) * 2009-03-27 2012-10-25 Bridgestone Corp 冷媒輸送用ホース及びそのガスバリア層形成用ポリアミド樹脂組成物
JP2011094121A (ja) * 2009-10-01 2011-05-12 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 樹脂組成物並びにこれを用いた多層構造体
JP2011157539A (ja) * 2010-01-07 2011-08-18 Kuraray Co Ltd 艶消しフィルム、これを用いた内装材及び艶消しフィルムの製造方法
US10596853B2 (en) 2012-02-14 2020-03-24 Bridgestone Corporation Tire
JPWO2013172226A1 (ja) * 2012-05-14 2016-01-12 株式会社クラレ ピンチオフ部を有するブロー成形容器
JP2013241547A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Bridgestone Corp 樹脂組成物及び冷媒輸送用ホース
WO2015016266A1 (ja) 2013-07-31 2015-02-05 横浜ゴム株式会社 熱可塑性樹脂組成物並びにそれを用いたタイヤ及びホース
JP2019137011A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 宇部興産株式会社 積層チューブ
JP7124331B2 (ja) 2018-02-15 2022-08-24 Ube株式会社 積層チューブ
CN109340471A (zh) * 2018-10-25 2019-02-15 南京利德东方橡塑科技有限公司 一种满足新型制冷剂的空调软管及其制备方法
WO2021149421A1 (ja) * 2020-01-24 2021-07-29 横浜ゴム株式会社 冷媒輸送ホース用樹脂組成物および冷媒輸送ホース
WO2021153079A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05 横浜ゴム株式会社 冷媒輸送用ホース

Also Published As

Publication number Publication date
DE602006009013D1 (de) 2009-10-22
EP1728824B8 (en) 2009-12-23
EP1728824A2 (en) 2006-12-06
JP4972916B2 (ja) 2012-07-11
EP1728824B1 (en) 2009-09-09
EP1728824A3 (en) 2007-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4972916B2 (ja) Evoh系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース
JP5092724B2 (ja) ホース内管用積層樹脂管状体及び冷媒輸送用ホース
WO2010110419A1 (ja) 冷媒輸送用ホース及びそのガスバリア層形成用ポリアミド樹脂組成物
JP4365454B1 (ja) 冷媒輸送用ホース
JP5533745B2 (ja) 冷媒輸送用ホース
JP4947246B1 (ja) 冷媒輸送用ホース
JP5497851B2 (ja) 冷媒輸送用ホース及びそのガスバリア層形成用ポリアミド樹脂組成物
JP2007032725A (ja) 冷媒輸送用ホース
JP2006002130A (ja) ポリアミド系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース
JP5506178B2 (ja) 冷媒輸送用ホース
JP2011011542A5 (ja)
JP6013778B2 (ja) 樹脂組成物及び冷媒輸送用ホース
JP2010249316A5 (ja)
JP5041095B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法並びに冷媒輸送用ホース
JP2009137195A (ja) ホース内管用積層樹脂管状体及び冷媒輸送用ホース
WO2005097903A1 (ja) ポリアミド系複合樹脂及び冷媒輸送用ホース
JP2011006680A5 (ja)
JP2005315406A (ja) 冷媒輸送用ホース
JP2004042495A (ja) ガソリン燃料ホース
JP2589238B2 (ja) 冷媒輸送用ホース及びその継手構造
JP2011025412A (ja) 冷媒輸送用ホース
JP2010184404A (ja) 冷媒輸送用ホース及びその製造方法
JP5212733B2 (ja) 多層ホース
JP2023050792A (ja) 流体輸送用ホース
JP5785374B2 (ja) 冷媒輸送用ホース及びそのガスバリア層形成用ポリアミド樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4972916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250