JP2007003380A - 対象物監視システム、対象物監視方法および対象物監視プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 対象物監視システム1は、トンネルTの切羽Kに設置された複数のマーカ2と、このマーカ2を含む撮像範囲Aを撮像する撮像装置3と、この撮像装置3で撮像された画像を処理する画像処理装置4と、画像処理装置4での処理結果を出力する出力装置5と、画像処理装置4に接続され、画像や処理結果などを記憶するデータ記憶装置6と、画像処理装置4に命令などを入力するための入力装置7と、から構成されている。
【選択図】 図1
Description
すなわち、かかる構成によれば、監視範囲を撮像した画像を用いて監視対象物の変化を察知し、各マーカ間の距離の変化量に応じて所定の信号を出力装置に出力することができる。
すなわち、かかる構成によれば、監視範囲を撮像した画像を用いて監視対象物に設置したマーカの変位を察知し、各マーカの座標の変位量に応じて所定の信号を出力装置に出力することができる。なお、各マーカの変位量のうち、幾つのマーカが閾値を超えた場合に信号を送信するかは、現場の状況に応じて適宜設定すればよく、一つでもよいし、複数でもよい。
(対象物監視システム1の構成)
図1は、第1実施形態に係る対象物監視システムの構成を示した斜視図である。図2は、第1実施形態に係る対象物監視システムの主要な構成を示したブロック図である。
第1実施形態に係る対象物監視システム1は、監視対象物であるトンネルTの切羽Kを撮像し、その画像に基づいて切羽Kの変動を検出して警報などを発するシステムである。
第1実施形態に係る対象物監視システム1は、図1に示すように、トンネルTの切羽Kに設置された複数のマーカ2と、このマーカ2を含む撮像範囲Aを撮像する撮像装置3と、この撮像装置3で撮像された画像を処理する画像処理装置4と、画像処理装置4での処理結果を出力する出力装置5と、画像処理装置4に接続され、画像や処理結果などを記憶するデータ記憶装置6と、画像処理装置4に命令などを入力するための入力装置7と、から構成されている。
マーカ2は、切羽Kの表面に設けられた監視の基準となるマークである。本実施形態では、切羽Kの地山の色と区別可能な色彩の塗料(例えば緑色の塗料)を切羽Kに塗布することにより設けられている。
なお、マーカ2は、このような塗料に限られるものではなく、例えば、ターゲット板や反射板、LEDランプなどを地山に設置してもよい。
撮像装置3は、切羽Kの画像を撮像する装置であり、例えばデジタルカメラなどで構成されている。撮像装置3は、所定の時間間隔で切羽Kを撮像できるように構成されている。具体的には、タイマー機能を備えて構成するか、画像処理装置4からの命令によって所定のタイミングで撮像するように構成するのが好ましい。これにより、撮像装置3は、監視の基準となる基準画像と、監視の対象となる現在画像を撮像することができる。
撮像装置3は画像処理装置4に接続されており、撮像された画像は、基準画像データまたは現在画像データとして画像処理装置4に送信される。
画像処理装置4は、撮像装置3によって撮像された画像を処理して切羽Kの変化を検出する装置であり、例えば所定のプログラムを備えるコンピュータによって構成されている。
画像処理装置4は、図2に示すように、基準画像データからマーカ2を抽出する基準マーカ抽出部401と、抽出したマーカ2の基準座標を算出する基準座標算出部402と、算出された基準座標に基づいて各マーカ2間の基準距離を算出する基準距離算出部403と、現在画像データからマーカ2を抽出する現在マーカ抽出部404と、抽出されたマーカ2の現在座標を算出する現在座標算出部405と、現在座標に基づいて各マーカ2間の現在距離を算出する現在距離算出部406と、基準距離と現在距離とに基づいて距離変化量を算出する距離変化量算出部407と、マーカ2間の距離の変化量に基づいて監視対象物の変化を判定する距離変化量判定部408と、基準画像データから各マーカ2間の基準線分画像を抽出する基準線分画像抽出部409と、現在画像データから各マーカ2間の現在線分画像を抽出する現在線分画像抽出部410と、基準線分画像と現在線分画像の相異点を検出する相異点検出部411と、から構成されている。
画像処理手段の各機能ブロックの機能については、後に説明する対象物監視方法のフローの中で詳細に説明する。
出力装置5は、画像処理装置4の処理結果に応じて、例えば警報や画像を出力する装置であり、本実施形態では、図2に示すように、ディスプレイ501と警報装置502とから構成されている。
データ記憶装置6は、撮像装置3で撮像された画像や、画像処理装置4で処理された画像およびデータを記憶する装置であり、例えばRAMなどのメモリ装置やハードディスク装置などから構成されている。
データ記憶装置6は、図2に示すように、画像に関するデータを記憶する画像記憶部601と、各マーカの座標に関するデータを記憶する座標記憶部602と、各マーカ間の距離に関するデータを記憶する距離記憶部603とを備えている。各記憶部については後に詳しく説明する。
入力装置7は、画像処理装置4に所定の命令を入力する装置であり、例えばキーボードやマウスなどから構成されている。対象物監視システム1の操作者は、ディスプレイ501に表示される画面の指示にしたがって、当該入力装置7から画像処理装置4に命令を入力することができる。
つづいて、対象物監視システム1を利用した対象物監視方法について説明する。
図3は、第1実施形態に係る対象物監視システムを用いた対象物監視方法のフロー図である。図4は、基準画像データの処理の流れを模式的に示した図である。図5は、データ記憶部の内容を模式的に示した図であり、(a)は座標記憶部、(b)は距離記憶部を示す。図6は、現在画像データの処理の流れを模式的に示した図である。図7は、線分画像の抽出および相異点の検出について説明するための図である。
以下、図1〜7を適宜参照して詳細に説明する。
事前準備として、図1に示すように、トンネルTの切羽Kに複数のマーカ2を設置するとともに、撮像範囲A内にマーカ2がすべて入るように撮像装置3を設置する。そして、所定の時間間隔で撮像範囲Aを撮像するように設定する。本実施形態では5分間隔とする。
対象物監視システム1が実行されると、はじめに、撮像装置3によって撮像範囲Aが撮像され、基準画像データG1(図4(a)参照)が生成される。基準画像データG1には、図4(a)に示すように、切羽Kとマーカ2とが撮像されている。
撮像された基準画像データG1は、画像処理装置4の基準マーカ抽出部401に送信されるとともに、データ記憶装置6の画像記憶部601に記憶される。
基準画像データG1が基準マーカ抽出部401に送信されると、基準マーカ抽出部401は、基準画像データG1を例えばフィルタリング処理して、基準画像データG1の中からマーカ2を抽出する。
基準マーカ抽出画像データG2が生成されると、基準座標算出部402は、当該基準マーカ抽出画像データG2に基づいて、各マーカ2の基準座標を算出する。
Xn=SYn/An
Yn=SXn/An
ここで、Xnはn番目のマーカ2の面積重心点のX座標、Ynはn番目のマーカ2の面積重心点のY座標、Anはn番目のマーカ2の面積、SYnはn番目のマーカ2のY軸に関する断面1次モーメント、SXnはn番目のマーカ2のX軸に関する断面1次モーメント、である。
算出された各マーカ2の基準座標は、図5(a)に示すように、各マーカ2の番号n及び撮像時間と関連付けられて座標記憶部602の基準座標記憶テーブルT1に記憶される。
他の方法の詳細については後に詳しく説明する。
基準距離算出部403は、算出された基準座標に基づいて、各マーカ2同士の間の距離を算出する。このとき、基準距離算出部403は、図4(e)に示すように、各マーカ2同士を結ぶ線分A〜Iを定義し、かかる線分A〜Iを距離記憶部603の線分記憶テーブルT4に記憶する(図5(b)参照)。なお、本実施形態においては、線分同士が交差しないように線分を定義することで線分の数を削減し、計算の効率を向上させている。
具体的には、各線分の長さLA〜Iは、下式によって計算される。
LA=〔(X2−X1)2+(Y2−Y1)2〕0.5
LB=〔(X3−X1)2+(Y3−Y1)2〕0.5
・・・
LI=〔(X6−X5)2+(Y6−Y5)2〕0.5
計算された基準距離は、各線分A〜Iに関連付けられて、図5(b)に示すように、距離記憶部603の基準距離記憶テーブルT5に記憶される。
基準線分画像抽出部409は、基準画像データG1の中から、基準距離算出ステップS4で定義した線分A〜Iと重なる部分の画像を、基準線分画像データとして抽出する。具体的には、図7(a)に示すように、各線分A〜Iに沿って、所定の幅の範囲にある画素のデータを抽出する。
抽出したデータは、各線分A〜Iと関連付けて、基準線分画像として画像記憶部601に記憶される。
そして、基準画像の撮像から所定時間(本実施形態では5分)が経過すると、撮像装置3によって撮像範囲A(図1参照)が撮像され、現在画像データG3(図6(a)参照)が生成される。現在画像データG3には、図4(b)に示すように、切羽Kと、マーカ2と、が撮像されている。なお、切羽KにクラックCが生じた場合には、クラックCも撮像されることとなる。
撮像された現在画像データG3は、画像処理装置4の現在マーカ抽出部404に送信されるとともに、データ記憶装置6の画像記憶部601に記憶される。
現在画像データG3が現在マーカ抽出部404に送信されると、現在マーカ抽出部404は、現在画像データG3を例えばフィルタリング処理してマーカ2の画像を抽出し、現在マーカ抽出画像データG4(図6(b)参照)を生成する。なお、マーカ2の具体的な抽出方法は、基準マーカ抽出ステップS2の説明と重複するため省略する。
現在マーカ抽出画像データG4が生成されると、現在座標算出部405は、当該現在マーカ抽出画像データG4に基づいて、各マーカ2の現在座標を算出する。具体的には、基準座標算出ステップS3と同様にして、現在マーカ抽出画像データG4内の各マーカ2の面積重心点の座標(Xn’,Yn’)、(Xn”,Yn”)、…を算出する。算出した座標は、図5(a)に示すように、各マーカ2の番号および撮像時間と関連付けられて、座標記憶部602の現在座標記憶テーブルT2に現在座標として記憶される。
なお、本実施形態では、現在座標記憶テーブルT2は、複数の現在座標を順次記憶可能に構成されているが、これに限られるものではなく、現在画像データG3が撮像されて現在座標が算出されるごとに、上書き更新するようにしてもよい。
現在距離算出部406は、現在座標に基づいて、各マーカ2間の現在距離、すなわち各線分A〜Iの長さLA〜I’、LA〜I”を算出する。算出された現在距離は、図5(b)に示すように、距離記憶部603の現在距離記憶テーブルT6に記憶される。
現在線分画像抽出部410は、現在画像データG3の中から、線分A〜Iと重なる部分の画像を、現在線分画像データとして抽出する。具体的には、図7(a)に示すように、各線分A〜Iに沿って、所定の幅の範囲にある画素のデータを抽出する。
抽出したデータは、各線分A〜Iと関連付けて、現在線分画像として画像記憶部601に記憶される。
距離変化量算出部407は、距離記憶部603に記憶された基準距離と現在距離とに基づいて、各マーカ2間の距離の変化量(以下、「距離変化量」という。)を算出する。算出された距離変化量は、距離記憶部603の距離変化量記憶テーブルT7に記憶される。
距離変化量判定部408は、距離変化量算出ステップS11で算出された各マーカ2間の距離の変化量に基づいて、対象物が変化したか否かを判定する。具体的には、距離変化量判定部408は、各マーカ2間の距離の変化量のうち少なくとも一つが、予め設定された閾値以上であるか否かを、以下の判定式により判定する。
距離変化量=|現在距離−基準距離|≧閾値
ここで、閾値は、各種工事の安全基準、地山(対象物)の状態、工事の重要度、過去の工事の経験などを踏まえて適宜設定するのがよい。
一方、距離変化量が閾値以上である場合は、相異点検出部411は、基準線分画像と現在線分画像とを比較して相異点を検出する。
例えば、図7(c)に示すように、距離変化量が閾値以上となった現在線分画像PE”と、これに対応する基準線分画像PEとを読み出し、一方の端部から順に両者の画像(画素値)を比較していく。一般に、クラックCが発生した部分は、暗い線状の画像となるから、基準線分画像と現在線分画像の画素値が異なることとなり、相異点Qが検出されることとなる。そして、このような比較を、距離変化量が閾値以上となったすべての現在線分画像に対して行っていく。
相異点検出部411は、検出した相異点Qの画像および端部からの距離dに関する情報を含む信号をディスプレイ501に送信する。ディスプレイ501には、検出した相異点Qの画像および端部からの距離dが表示される。これにより、操作者は相異点Qの状態および位置を把握することができる。このとき、各線分画像から検出された相異点Qをつなぐことにより、どのような方向にクラックCが発生したかを把握することができる。
また、距離変化量判定部408は、距離変化量が所定の閾値以上であると判断した場合に、警報装置502に対して警報発令信号を送信する。これにより、警報装置502から警報が発せられ、作業員の退避など、所定の対策がなされることとなる。
また、第1実施形態に係る対象物監視システム1によれば、線分画像を用いて、対象物の変化点を特定することができる。すなわち、第1実施形態に係る対象物監視システムによれば、基準画像の一部と現在画像の一部を比較するだけで、画像全体を比較することなく、対象物の変化点を特定できる。
(対象物監視システム10の構成)
図8は、第2実施形態に係る対象物監視システムの主な構成を示したブロック図である。
第2実施形態に係る対象物監視システム10は、基準線分画像抽出部409、現在線分画像抽出部410、相異点検出部411(図2参照)、に替えて、座標変位量算出部412と座標変位量判定部413とを備えている点が、第1実施形態に係る対象物監視システム1と異なっている。
各マーカ2の座標変位量Hnは、下式によって算出される。
Hn=〔(Xn−Xn’)2+(Yn−Yn’)2〕0.5
次に、対象物監視システム10を利用した対象物監視方法について説明する。
図9は、第2実施形態に係る対象物監視システムを用いた対象物監視方法のフロー図である。
ここで、図9に示すステップS101〜S110は、図3に示した対象物管理方法のステップS1〜S4、ステップS6〜S9およびステップS11、ステップS12と同一であるため、詳細な説明は省略する。
以下、ステップS111〜S114について説明する。
距離変化量判定ステップS110において各マーカ2間の距離の変化量が閾値未満である場合(ステップS110、NO)には、座標変位量算出部412は、各マーカ2の基準座標と現在座標に基づいて、各マーカ2の座標の変位量を算出する。
つぎに、座標変位量判定部413は、座標変位量算出部412で算出された各マーカ2の座標の変位量が、予め設定された閾値(座標の変位量の閾値)以上であるか否かを判定する。
一方、各マーカ2の座標の変位量が予め設定された閾値以上である場合(ステップS112、YES)には、座標変位量判定部413は、座標の変位量が閾値以上となったマーカ2の座標(あるいは画像)をディスプレイ501に表示する。
すなわち、座標変位量判定部413によって切羽Kの変位が検出される。
そして、座標変位量判定部413は、警報装置502に対して警報発令信号を送信する。これにより、警報装置502から警報が発せられ、作業員の退避など、所定の対策がなされることとなる。
なお、各マーカ2間の距離の変化量が閾値(距離の変化量の閾値)以上である場合(ステップS110、YES)、にも、距離変化量判定部408によって、警報装置502に対して警報発令信号が送信され、警報が発せられることとなる。
図10は、第3実施形態に係る対象物監視システムの構成を示した図である。
第3実施形態に係る対象物監視システム20は、図10に示すように、第2実施形態に係る対象物監視システム10の構成に、不動マーカFMを付加したものである。
第2実施形態に係る対象物監視システムでは、仮に、切羽Kと撮像装置3の設置箇所が一緒に変動してしまうと、切羽Kと撮像装置3の相対変化量が0となるため、切羽Kの変動を検出することができない。第3実施形態は、このような場合に備えて、不動点にマーカ2を設置し、撮像範囲A内に不動マーカFMを設けることにより、上記のような場合でも切羽Kの変動を検出可能にするものである。
ここで、不動点は、監視対象物(本実施形態では切羽K)の変動と無関係な部分に設置するのが好ましい。
はじめに、撮像装置3によって撮像範囲Aを撮像すると、図11(a)に示すような位置関係で7つのマーカ2が撮像される。かかる画像は、画像処理装置4によって解析されて、各マーカ2の座標やマーカ2同士の距離などが算出される。なお、マーカ2の抽出、座標および距離の算出方法は第2実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
図12は、第4実施形態に係る対象物監視システムの概略構成を示した図面である。
第4実施形態に係る対象物監視システム30は、2台の撮像装置3A,3Bを用いて2つの撮像範囲A1,A2を監視するように構成されている点が、前記した第3実施形態と異なっている。
なお、画像処理装置4、出力装置5、データ記憶装置6、入力装置7については、前記した第3実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
すなわち、図8に示す対象物監視システム10の構成において、基準距離算出部403、現在距離算出部406、距離変化量算出部407、距離変化量判定部408を省略してもよい。
例えば、図13(a)に示すように、基準マーカ抽出画像データG2あるいは現在マーカ抽出画像データG4(図4、図6参照)に撮像された各マーカ2の画像について、X座標の最大値Xmaxと最小値Xmin、および、Y座標の最大値Ymaxと最小値Yminを抽出し、その中間点をマーカ2の座標(Xn,Yn)としてもよい。
この場合の計算式は下式のようになる。
Xn=(Xmin+Xmax)/2
Yn=(Ymin+Ymax)/2
なお、これらの方法は一例であり、マーカ2の座標を求める方法はこれらに限られるものではないことはいうまでもない。
2 マーカ
3 撮像装置(撮像手段)
4 画像処理装置(画像処理手段)
401 基準マーカ抽出部(基準マーカ抽出手段)
402 基準座標算出部(基準座標算出手段)
403 基準距離算出部(基準距離算出手段)
404 現在マーカ抽出部(現在マーカ抽出手段)
405 現在座標算出部(現在座標算出手段)
406 現在距離算出部(現在距離算出手段)
407 距離変化量算出部(距離変化量算出手段)
408 距離変化量判定部(距離変化量判定手段)
409 基準線分画像抽出部(基準線分画像抽出手段)
410 現在線分画像抽出部(現在線分画像抽出手段)
411 相異点検出部(相異点検出手段)
5 出力装置(出力手段)
6 データ記憶装置(データ記憶手段)
7 入力装置
A 撮像範囲
K 切羽
T トンネル
Claims (10)
- 監視対象物の監視範囲内に設置された複数のマーカと、
前記監視範囲を所定の時間間隔で撮像する撮像装置と、
前記撮像装置により撮像した画像データを処理する画像処理装置と、
前記画像処理装置による処理結果を出力する出力装置と、を備える対象物監視システムであって、
前記画像処理装置は、
前記撮像装置により撮像された基準画像データから前記各マーカを抽出する基準マーカ抽出部と、
前記基準画像データから抽出された前記各マーカ間の基準距離を算出する基準距離算出部と、
前記撮像装置により撮像された現在画像データから前記各マーカを抽出する現在マーカ抽出部と、
前記現在画像データから抽出された前記各マーカ間の現在距離を算出する現在距離算出部と、
前記各マーカ間の基準距離と現在距離との差分から前記各マーカ間の距離の変化量を算出する距離変化量算出部と、
前記各マーカ間の距離の変化量のうち少なくとも一つが閾値以上である場合に、前記出力装置に所定の信号を送信する距離変化量判定部と、を備えることを特徴とする対象物監視システム。 - 前記画像処理装置は、
前記基準画像データから前記各マーカ間を結ぶ線分上の画像を基準線分画像として抽出する基準線分画像抽出部と、
前記現在画像データから前記各マーカ間を結ぶ線分上の画像を現在線分画像として抽出する現在線分画像抽出部と、
前記基準線分画像と前記現在線分画像とを比較して相異点を検出する相異点検出部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の対象物監視システム。 - 前記画像処理装置は、
前記基準画像データから抽出された前記各マーカの基準座標を算出する基準座標算出部と、
前記現在画像データから抽出された前記各マーカの現在座標を算出する現在座標算出部と、
前記基準座標と前記現在座標との差分から前記各マーカの変位量を算出する座標変位量算出部と、
前記各マーカの変位量が閾値以上である場合に、前記出力装置に所定の信号を送信する座標変位量判定部と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の対象物監視システム。 - 前記複数のマーカのうちの少なくとも一つを不動点に設置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の対象物監視システム。
- 異なる監視範囲をそれぞれ撮像する複数の前記撮像装置を備え、
一の監視範囲は、他の監視範囲との重複部分を有し、
前記重複部分には、少なくとも一つの前記マーカが含まれることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の対象物監視システム。 - 監視対象物の監視範囲内に設置された少なくとも1つのマーカと、
前記監視範囲を所定の時間間隔で撮像する撮像装置と、
前記撮像装置により撮像した画像データを処理する画像処理装置と、
前記画像処理装置による処理結果を出力する出力装置と、を備える対象物監視システムであって、
前記画像処理装置は、
前記撮像装置により撮像された基準画像データから前記各マーカを抽出する基準マーカ抽出部と、
前記基準画像データから抽出された前記各マーカの基準座標を算出する基準座標算出部と、
前記撮像装置により撮像された現在画像データから前記各マーカを抽出する現在マーカ抽出部と、
前記現在画像データから抽出された前記各マーカの現在座標を算出する現在座標算出部と、
前記基準座標と前記現在座標との差分から前記各マーカの変位量を算出する座標変位量算出部と、
前記各マーカの座標の変位量のうち少なくとも一つが閾値以上である場合に、前記出力装置に所定の信号を送信する座標変位量判定部と、を備えることを特徴とする対象物監視システム。 - 請求項1に記載の対象物監視システムを用いた対象物監視方法であって、
前記撮像装置によって前記監視範囲を撮像して監視の規準となる基準画像データを生成する基準画像撮像ステップと、
前記基準マーカ抽出部によって前記基準画像データから前記各マーカを抽出する基準マーカ抽出ステップと、
前記基準距離算出部によって、前記基準画像データから抽出された前記各マーカ間の基準距離を算出する基準距離算出ステップと、
前記撮像装置によって前記監視範囲を撮像して比較対象となる現在画像データを生成する現在画像撮像ステップと、
前記現在マーカ抽出部によって前記現在画像データから前記各マーカを抽出する現在マーカ抽出ステップと、
前記現在距離算出部によって、前記現在画像データから抽出された前記各マーカ間の現在距離を算出する現在距離算出ステップと、
前記距離変化量算出部によって、前記各マーカ間の基準距離と現在距離との差分から前記各マーカ間の距離の変化量を算出する距離変化量算出ステップと、
前記距離変化量判定部によって、前記各マーカ間の距離の変化量のうち少なくとも一つが閾値以上である場合に、前記出力装置に所定の信号を送信する距離変化量判定ステップと、を含んでなることを特徴とする対象物監視方法。 - 請求項6に記載の対象物監視システムを用いた対象物監視方法であって、
前記撮像装置によって前記監視範囲を撮像して監視の規準となる基準画像データを生成する基準画像撮像ステップと、
前記基準マーカ抽出部によって前記基準画像データから前記各マーカを抽出する基準マーカ抽出ステップと、
前記基準画像データから抽出された前記各マーカの基準座標を前記基準座標算出部によって算出する基準座標算出ステップと、
前記撮像装置によって前記監視範囲を撮像して比較対象となる現在画像データを生成する現在画像撮像ステップと、
前記現在マーカ抽出部によって前記現在画像データから前記各マーカを抽出する現在マーカ抽出ステップと、
前記現在画像データから抽出された前記各マーカの現在座標を前記現在座標算出部によって算出する現在座標算出ステップと、
前記座標変位量算出部によって、前記基準座標と前記現在座標との差分から前記各マーカの変位量を算出する座標変位量算出ステップと、
前記座標変位量判定部によって、前記各マーカの座標の変位量のうち少なくとも一つが閾値以上である場合に、前記出力装置に所定の信号を送信する座標変位量判定ステップと、を含んでなることを特徴とする対象物監視方法。 - 監視対象物の監視範囲を撮像した画像データに基づいて前記監視対象物を監視するために、コンピュータを、
前記監視範囲を撮像する撮像装置によって撮像された基準画像データから、前記監視範囲内に設置された複数のマーカを抽出する基準マーカ抽出手段、
前記基準マーカ抽出手段によって抽出された前記各マーカ間の基準距離を算出する基準距離算出手段、
前記撮像装置によって撮像された現在画像データから、前記各マーカを抽出する現在マーカ抽出手段、
前記現在マーカ抽出手段によって抽出された前記各マーカ間の現在距離を算出する現在距離算出手段、
前記各マーカ間の基準距離と現在距離との差分から前記各マーカ間の距離の変化量を算出する距離変化量算出手段、
前記各マーカ間の距離の変化量のうち少なくとも一つが閾値以上である場合に、出力装置に所定の信号を送信する距離変化量判定手段、として機能させるための対象物監視プログラム。 - 監視対象物の監視範囲を撮像した画像データに基づいて前記監視対象物を監視するために、コンピュータを、
前記監視範囲を撮像する撮像装置によって撮像された基準画像データから、前記監視範囲内に設置された複数のマーカを抽出する基準マーカ抽出手段、
前記基準マーカ抽出手段によって抽出された前記各マーカの基準座標を算出する基準座標算出手段、
前記撮像装置によって撮像された前記監視範囲の現在画像データから、前記各マーカを抽出する現在マーカ抽出手段、
前記現在マーカ抽出手段によって抽出された前記各マーカの現在座標を算出する現在座標算出手段、
前記各マーカ間の基準座標と現在座標との差分から前記各マーカの変位量を算出する座標変位量算出手段、
前記各マーカの変位量のうち少なくとも一つが閾値以上である場合に、出力装置に所定の信号を送信する座標変位量判定手段、として機能させるための対象物監視プログラム。
Priority Applications (1)
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