JPH08170914A - 推進工事における偏位測定方法および装置 - Google Patents

推進工事における偏位測定方法および装置

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JPH08170914A
JPH08170914A JP33366794A JP33366794A JPH08170914A JP H08170914 A JPH08170914 A JP H08170914A JP 33366794 A JP33366794 A JP 33366794A JP 33366794 A JP33366794 A JP 33366794A JP H08170914 A JPH08170914 A JP H08170914A
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propulsion
target
laser
measurement
deviation
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JP33366794A
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Teruo Tachibana
輝夫 立花
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T I TRADING KK
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T I TRADING KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 推進工事にあって推進機の計画推進線に対す
る偏位を、より簡易にかつ正確に観測することを可能と
し、偏位修正を容易に行うことを目的とする。 【構成】 推進機3内のターゲット15に対する一定後
方位置に配設されるテレビカメラ19で、ターゲット1
5をモニタすることとし、推進前の測定開始状態(初期
化状態)を基準として、各推進状態における設定した測
定対象点(レーザマーク)の偏位量を、予め既知の値と
して認識されるターゲット15上の離隔寸法(レーザマ
ークと参照マーク間の寸法)とこれに対応する画素数で
求められる画素ピッチPを利用し、偏位量を実数値で求
めることができることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中内を推進機により
掘削あるいは振動しながら推進し、上下水道、地下道、
トンネル道等の地中路を施工する推進工事における偏位
測定方法および装置に関する。
【0002】近年、上下水道、地下道、トンネル道等の
施工には、発進立抗を堀った後に、該発進立抗から到達
立抗に至る計画推進線に沿って、地中内を推進機で掘削
あるいは振動しながら推進し、地中路を施工する推進工
法が多く用いられている。推進工法には、従来より多種
多様な方法が提案されており、例えば地下鉄道、大型の
下水道、海底トンネル道の施工にあってはTBMシール
ド工法が、水道路、ガス管路、共同溝路の施工にあって
はロックマン工法、圧密・無排土工法、泥水工法、オー
ガ工法等が用いられている。
【0003】こうした推進工法にあっては、推進機が計
画推進線に沿って、地中を推進できるよう常時推進機の
進行状態がモニタされ、また推進機内にジャイロ、傾斜
計等の計測機械を搭載し、推進機の進行方向を制御して
いた。そしてこうした推進機を用いた推進工法において
は、堀り進んでいく際に地盤の固さがいつも一定ではな
く、岩盤、砂、礫等様々な層変化により、掘削抵抗が様
々に変化する現象が見られる。またこうした様々な掘削
抵抗の変化(三次元的変化)により、掘削ビットの掘削
面が徐々に変化し、推進機が計画推進線から逸れてしま
うことが多々ある。特にオーガ式工法にあっては、掘削
ビットの回転方向が常に一定方向であるため、堀り進ん
でいくうちに推進機がねじれ方向にローリングしてしま
い、推進機が計画推進線から大きく沿れてしまう不具合
もあった。
【0004】このため従来こうした推進工法にあって
は、推進機の内部に傾斜計を設置するとともに、発進立
抗の後方部にセオドライトを設置し、推進機の計画推進
線に対する偏位状態を常時モニタすることとしていた。
セオドライトによる偏位検知は、該セオドライトにより
推進機内のターゲットを常時オペレータが視認すること
により行われていた。すなわち、セオドライトは連接さ
れる管の中心に対する後方に配役され、各管を通して推
進機内に設置されるターゲットを視認することとしてい
た。セオドライトとしては、従来一般に用いられている
電子式セオドライト(例えば実公昭59−10566,
特開昭62−34008)に変え、最近では株式会社ニ
コンジオテックス社製のテレビカメラ付セオドライトが
多用されている。ターゲットはLEDターゲットと呼ば
れる電子ターゲットが用いられ、該ターゲットは平板部
の中心に十字状からなる複数個のLED発光体を配役し
て構成される。そして、先ず推進開始前にセオドライト
のモニタ画面において、十字状のLED発光体とモニタ
画面の十字状のカーソルを対応させるようにする。こう
してオペレータが常時モニタ画面を監視しながら推進作
業を開始し、推進機の偏位状態を観測することとしてい
た。そして、例えばカーソルに対し、ターゲットのLE
D発光体の中心が外れ、またローリングが観測された
ら、推進機の方向修正シリンダを選択的に伸張させ、推
進機の偏位を修正して、カーソルと十字状のLED発光
体が元のように重なるよう運転調整を行うこととしてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
従来の推進機の偏位修正にあっては、オペレータが常時
ターゲットを観測する上において、どの程度の大きさの
偏位が発生しているかを数値として把握することが困難
とされ、特にモニタ画面上においてオペレータが推進機
の中心に対し、どの程度の偏位が生じているかを把握す
るには熟練とカンに頼るところとなっていた。
【0006】このため、こうしたオペレータの経験やカ
ンに頼ることなく、推進機の計画推進線に対する偏位を
いち早く数値として観測することのできる方法として、
出願人は先に特願平6−25869号に示す推進工事に
おける偏位測定方法および装置の提案を行ったものであ
る。本発明は、さらに簡易にかつ正確にこうした偏位測
定を可能にしたものである。
【0007】すなわち、本発明は、推進工事にあって推
進機の計画推進線に対する偏位を、より簡易にかつ正確
に観測することを可能とし、偏位修正を容易に行うこと
を可能にしたものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は地中内を推進機により掘削あるいは振動
しながら推進し、上下水道、地下道、トンネル道等の地
中路を計画推進線に沿って施工する推進工事であって、
推進時における計画推進線に対する偏位状態を認知する
推進工事における偏位測定装置において、 1)回転もしくは振動する推進機内の略中心に配設さ
れ、任意の位置に少なくとも1点の参照マークを備える
ターゲットと、 2)推進機内のターゲットの一定後方位置に配設され、
ターゲットを画像として撮影するテレビカメラと、 3)推進機の推進方向に対する後方の地中路上に固定設
置され、ターゲットに向けて計画推進線に沿うレーザ光
を発光し、ターゲット上にレーザマークを照射するレー
ザ発振器と、 4)上記テレビカメラから入力されるターゲット画像に
おいて、画面上X軸およびY軸並びに原点を設定する原
点設定手段と、 5)測定開始前の状態において、上記原点設定手段によ
り原点とされた位置とターゲット上でX方向またはY方
向に離隔された参照マークの位置間の距離、あるいは参
照マークが2以上の場合、各参照マーク間の距離を既知
の各寸法として認識し、ターゲット画像上においてこれ
ら既知の離隔寸法に基づき画素に対応する距離、すなわ
ち距離換算計数を算出する距離換算計数の算出手段と、 6)推進機が推進を開始する測定開始状態において、タ
ーゲット画像における任意の座標位置に位置決めされた
レーザマークの位置を測定対象点として設定しする測定
対象点の設定手段と、 7)上記測定開始状態を基準として、各推進状態におけ
る原点に対する測定対象点の画素上の座標変化を求め、
これを上記距離換算係数の算出手段にて算出された距離
換算係数で換算して、測定対象点の偏位量を実数値とし
て求める偏位量の演算手段と、を備えることとしたもの
である。
【0009】また、本発明は、地中内を推進機により掘
削あるいは振動しながら推進し、上下水道、地下道、ト
ンネル道等の地中路を計画推進線に沿って施工する推進
工事であって、推進時における計画推進線に対する偏位
状態を認知する推進工事における偏位測定装置におい
て、 1)回転もしくは振動する推進機内の略中心に配設され
るターゲットと、 2)推進機内のターゲットの一定後方位置に配設され、
ターゲットを画像として撮影するテレビカメラと、
3)推進機の推進方向に対する後方の地中路上に固定設
置され、ターゲットに向けて計画推進線に沿うレーザ光
並びにこれと並行し補助レーザ光を発光し、 ターゲ
ット上に各レーザ光に対応するレーザマークを照射する
レーザ発振器 と、 4)上記テレビカメラから入力されるターゲット画像に
おいて、画面上にX軸 およびY軸並びに原点を設定
する原点設定手段と、 5)測定開始前の状態において、上記原点設定手段によ
り原点とされた位置と 補助レーザ光のレーザマーク
の位置間の距離を既知の離隔寸法として認識し、 タ
ーゲット画像上において、当該既知の離隔寸法に基づき
画素と対応する距 離、すなわち距離換算計数を算出
する距離換算計数の算出手段と、 6)推進機が推進を開始する測定開始状態において、タ
ーゲット画像における計画推進線に沿うレーザ光のレー
ザマークの位置を測定対象点として設定する測定対象点
の設定手段と、 7)上記測定開始状態を基準として、各推進状態におけ
る原点に対する測定対象点の画素上の座標変化を求め、
これを上記距離換算計数の算出手段にて算出された距離
換算計数で換算して、測定対象点の偏位量を実数値とし
て求める偏位量の演算手段と、を備えることとしたもの
である。
【0010】
【作用】本発明によれば、推進機内のターゲットに対す
る一定後方位置に配設されるテレビカメラで、ターゲッ
トをモニタすることとし、推進前の測定開始状態を基準
として、各推進状態における設定した測定対象点(レー
ザマーク)の偏位量を、予め既知の値として認識される
ターゲット上の離隔寸法(例えばレーザマークと参照マ
ーク間の寸法、各参照マーク間の寸法等)とそれに対応
する画素数により求められる値を距離換算係数として、
測定対象点の画素上の座標変化を求めて、モニタ上で上
記距離換算係数に基づき原点に対する測定対象点の偏位
量を実数値として求めることが可能となる。この結果、
推進工事にあって推進機の計画推進線に対する偏位を、
より簡易にかつ正確に観測することを可能とし、偏位修
正を容易に行うことが可能となる。さらに実数値として
求められた偏位量に基づき、推進機の自動運行操作を行
うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図20は推進工法のうち、オーガ工法により下水
道を掘削する状態を示す断面図である。この工法は、発
進立抗1を露天掘りした後に、該発進立抗1から計画推
進線2に沿って推進機3により掘り進むものであり、該
推進機3は図17あるいは図18に示すように先端部に
掘削ビット4を配役してなる。掘削ビット4は推進機3
の頭部を矢印A方向に回転して地中を掘り進むものであ
り、推進機3頭部の矢印A方向に回転は推進機3内のモ
ータ5の回転力を頭部6に伝達して行われる(図20参
照)。推進機3内には送水管7Aおよび排水土管7Bが
配設される(図19参照)。送水管7Aは推進機3の頭
部6に向けて水を供給し、該水は推進機3の頭部6の先
端における中心に配設される複数のノズル8より、地中
に向けて噴射される。一方、排水土管7Bは掘削ビット
4により掘削された土、岩等を水とともに推進機3の後
方に圧送する。すなわち、掘削ビット4により掘削され
た土、岩等は、推進機3の頭部6内における貯溜室9に
水とともに流入され(図20矢印B参照)、続いて排水
土管7Bにより推進機3の後方へと圧送され、さらに発
進立抗1より地上へと送られることとなる。
【0012】推進機3の後方には、推進機3と略同径の
管10が順次接続される。推進機3の頭部6と後部11
との間には、周方向に沿って8つの油圧方向修正シリン
ダ12が配設される。これら各方向修正シリンダ12を
選択的に伸張させることで推進機3の頭部6における掘
削面を可変に調整し、推進機3の推進方向を修正可能と
している。さらに推進機3に対しては、後方に連接され
る複数の管10を介して掘削方向(C方向)に押圧力が
加えられ、該押圧力は発進立抗1に配設されるジャッキ
(不図示)により推進機3に作用される。こうして、推
進機3が計画推進線2に沿って順次矢印C方向に推進さ
れると、推進方向に対する後方の発進立抗1には新たに
管10が搬入され、連接されたこととなる。
【0013】推進機3の推進方向(C方向)に対する後
方の発進立抗1にはレーザ発振器13が設置される。レ
ーザ発振器13は、計画推進線2に沿うレーザ光を推進
機3に向けて発光可能としている。推進機3内の中心に
は、図21に示すフレーム14が吊り下げられ、このフ
レーム14に対しては図5に示すターゲット15が支持
される。ターゲット15のフレーム14に対する支持
は、フレーム14のネジ孔16に対し、ネジ17を用い
てターゲット15をネジ止めすることにより行われる。
こうしてターゲット15が、図19あるいは図20に示
すように推進機3内の中心に位置決めされることとな
る。推進機3内のターゲット15に対する一定後方位置
に設置される架台18には、テレビカメラ19が支持さ
れる。このテレビカメラ19は、常時ターゲット15を
画像として撮影可能とし、ターゲット15上における画
像変化を認識するものに係る。ここで、ターゲット15
とテレビカメラ19は、同じ推進機3内の本体後方に一
体に支持されるものである。
【0014】フレーム14に支持されるターゲット15
は、図5に示すように黒板状とされ、表面に10mmの
方眼の目盛りを備えてなる。さらにターゲット15の中
心に対する右側(X方向右側)50mmの位置には白色
の参照マーク20が備えられる。ここで図5において、
ターゲット15の中心に照射された円形のマークは、レ
ーザ発振器13から計画推進線2に沿って照射されたレ
ーザマーク26である。テレビカメラ19により撮影さ
れたターゲット15の画像は、図1に示すように偏位測
定装置におけるフレームメモリ21に入力される。フレ
ームメモリ21は、モニタ画面CRT22に映像信号を
そのまま出力するとともに、横方向(X方向)が51
2、縦方向(Y方向)が512の画素にて構成される画
面24(図6参照)上にターゲット15の解折映像をメ
モリし、これをCPU23に出力することとする。すな
わち、モニタ画面CRT22はフレームメモリ21から
送信される映像信号に基づき、ターゲット15の画像を
図5に示すようにそのまま表示することとしている。一
方フレームメモリ21からCPUに対し送信される解析
映像は、一定数の画素上の画面24を備えた画面表示部
CRT25に出力され、図6に示すようにモニタ表示さ
れることとなる。
【0015】CPU23には図1に示すように、「座標
軸・原点設定プログラム」、「重心算出プログラム」、
「距離換算係数(画素ピッチ)算出プログラム」、「偏
位量算出プログラム」、「ローリング値算出プログラ
ム」の各プログラムが備えられる。そしてフレームメモ
リ21からCPU23に入力された解析映像において、
画面24の二値化を行い、さらにレーザマーク26およ
び参照マーク20の画素上の番地を特定する。画面24
の二値化は、黒板上のターゲット15における輝度レベ
ルの変化を図6の下方に示す電圧変化でモニタして行わ
れ、こうした走査を画面24のXY方向で行うことによ
り、参照マーク20およびレーザマーク26の各位置の
確認が可能となる。さらに、これら参照マーク20およ
びレーザマーク26の画素上の番地は、オペレータが図
6に示すように各マーク20、26にウインドウ27を
対応移動操作し、「重心算出プログラム」により各マー
ク20、26の重心位置を求めることにより行われる。
【0016】 次に、図2〜図4に基づき、図1の偏
位測定装置の実施例1に係る偏位測定に関する操作手順
を説明する。操作は図2に示す順序で測定、設定等の作
業が行われる。推進機3が推進を開始する前の状態にお
いて、先ず偏位測定装置の画像処理に関する初期化操作
を行う。初期化操作においては、図2に示す「参照マー
ク及びレーザマークの測定手段30」において、各マー
ク20、26のモニタ画面CRT22あるいは画像表示
部CRT25上での測定が行われる(図3、操作1、画
像の取り込み)。画像表示部CRT25においては、上
記のようにオペレータがウインドウ27を移動操作し
て、マーク20、26にウインドウ27を対応させ、各
マーク20、26の重心を求めてその画面24上での位
置(画素上の番地)を求めることとする(図3、操作
2、操作3)。一方、モニタ画面CRT22において
は、オペレータが図5に示すモニタ画面を目視し、この
際モニタ画面上でX方向に離隔された各マーク20、2
6間の寸法をターゲット15上に表示された目盛で読み
取るようにする。図5において、各マーク20、26は
X方向に50mm離隔していることが目盛上で確認で
き、これがターゲット15における実寸としての両マー
ク20、26間の離隔寸法として認識されることとな
る。この離隔寸法はオペレータによりCPU23に入力
され、データ記憶部29に記憶される。
【0017】次に、図2に示す「座標軸・原点設定手段
31」において、画像表示部CRT25の画面24にお
ける原点並びにXY座標が設定される。原点並びにXY
座標の設定は、CPU23において「座標軸・原点設定
プログラム」により行われ、測定されるレーザマーク2
6並びに参照マーク20の重心間を図8に示すように線
で結び先ずX軸を設定する。次に、X軸に交差する線を
レーザマーク26の重心上に設定してY軸を構成し、X
軸とY軸との交点(レーザマーク26の重心)を原点0
とする(図3、操作4)。これらのデータについては、
データ記憶部29に記憶される。
【0018】こうして、画面24上において画素上の原
点、座標軸(X軸、Y軸)が設定されたら、次に図2に
示す「距離換算係数(画素ピッチ)の算出手段32」に
おいて、画面24におけるレーザマーク26と参照マー
ク20の重心間の画素上の座標間距離が算出され、続い
て上記目視により求めれた各マーク20、26間の離隔
寸法により、一画素に対応する画面24上の実寸距離、
すなわち画素ピッチPが算出されることとなる(図3、
操作5)。画素ピッチPはCPU23において、「距離
換算係数(画素ピッチ)算出プログラム」により演算さ
れる。例えば、図6において、X方向における各マーク
20、26の重心間の画素数が測定の結果、192画素
である場合、画素ピッチPは上記離隔寸法50mmに基
づき、P=50mm/192として算出されることとな
る。こうして算出された画素ピッチPは、CPU23か
らデータ記憶部29に出力され、記憶されることとな
る。
【0019】こうして、図3に示す初期化操作が行われ
たら、ターゲット15におけるレーザマーク26を画面
24上で測定対象点として設定し、その後推進機3が推
進する状態での測定対象点の座標変化、すなわち偏位量
を図4に基づき観測するようにする。ここで測定対象点
の位置は設定した原点0の位置とされ、初期化時におけ
るレーザマーク26の重心と設定した原点とが同じ位置
にあるが、例えばレーザマーク26を原点に対する所定
の座標位置(−10,0)に対応させることとしてもよ
い。こうしてターゲット15の画像における任意の座標
位置に測定対象点(レーザマーク)が位置設定された
ら、推進機3の推進駆動(掘削駆動)を開始する。
【0020】 推進機3の推進状態での偏位量は、
図2に示す「偏位量の演算手段33」にてリアルタイム
で演算される。偏位量の演算はCPU23において「偏
位量算出プログラム」に基づき、その演算が行われる。
偏位量は、画像表示部CRT25において、推進状態で
のターゲット15の新規画像を順次取り込み(図4、操
作1)、次いで画面24上において、測定対象点(レー
ザマーク26)を二値化により抽出して行う(図4、操
作2)。ここで推進状態において、推進機3の先端が矢
印A方向に回転することにより、地中でターゲット15
を支持する推進機3の後部が反力によりA方向と反対方
向に回転したり、また同じくA方向に従動する場合があ
る。しかし、こうした状態においても、ターゲット15
とテレビカメラ19は同じく推進機3内の後方に支持さ
れ、相対的に常に一定の位置関係にあるためターゲット
15を画像として常に捕促できることについて変化はな
い。そして抽出された測定対象点(レーザマーク26)
において、X軸、Y軸並びに原点に対する座標変化の観
測をリアルタイムで行うこととする。例えば図8に示す
ように測定対象点の位置が26Aと推進開始時より変化
した場合、その位置の座標を初期化時の原点に対し求め
ることとすればよい。図8において測定対象点26Aは
原点(0,0)に対し、座標点(−48画素,96画
素)の位置にあることが観測できる。この座標に対し、
前記初期化の際に演算され、データ記憶部29に記憶さ
れた画素ピッチPを距離換算係数として、画素ピッチP
を各座標値に乗じ、この結果、原点に対する上下左右の
偏位量を実数値で求めることが可能となる(図4、操作
3)。すなわち、測定対象点26Aにおいては原点に対
し、X方向に−(50×48)/192mmが、またY
方向に(50×96)/192mmが偏位量となり、こ
うした実数値をもとに、推進機3の各方向修正シリンダ
12を選択的に伸縮させ、測定対象点(レーザマーク2
6)が原点0に相応するように推進機3を運転制御すれ
ばよいこととなる。
【0021】このように、実施例1によれば、推進機3
内のターゲット15に対する一定後方位置に配設される
テレビカメラ19で、ターゲット15をモニタすること
とし、推進前の測定開始状態(初期化状態)を基準とし
て、各推進状態における設定した測定対象点(レーザマ
ーク)の偏位量を、予め既知の値として認識されるター
ゲット18上の離隔寸法(レーザマークと参照マークの
間の寸法)とこれに対応する画素数で求められる画素ピ
ッチPを利用し、偏位量を実数値で求めることができる
こととなる。この結果、推進工事にあって推進機3の計
画推進線2に対する偏位を、より簡易にかつ正確に観測
することを可能とし、偏位修正を容易に行うことが可能
となる。
【0022】上記実施例1によれば、図3に示す初期化
操作に際してモニタ画面CRT22上においてターゲッ
ト15の目盛上でレーザマーク26と参照マーク20間
の離隔寸法を目視により確認し、これに基づき、画素ピ
ッチPを算出することとしている。しかし、推進機3の
内部は暗所とされるため、モニタ画面CRT22におい
てオペレータが目盛を目視することが困難な場合が多々
ある。また、目視においては正確な離隔寸法が確認でき
ない場合があるため、こうした場合については参照マー
クがターゲット15上において2点存在する実施例2に
示す偏位測定方法が好適とされる。以下、実施例2を説
明する。
【0023】図7に示す画面24上には、2点の参照マ
ーク35A,35Bを備えたターゲット15の解析映像
が表示される(図3、操作1、画像の取り込み)。この
ターゲット15の参照マーク35A,35Bはそれぞれ
LED発光体にて構成され、各参照マーク35A,35
Bはターゲット15上において重心間の離隔寸法(X方
向における離隔寸法)が既知の値、70mmとして予め
認識されている。この値は予めデータ記億部29に設定
入力される。こうしたターゲット15を用いての偏位測
定にあたっても、上記実施例1と同様に図3に示す初期
化操作が行われ、初期化操作に際しては先ずフレームメ
モリ21から入力された解析映像に対し、CPU23が
画面24の二値化を行う(図3、操作2)。画面24の
二値化は、ターゲット15の輝度レベルの変化を図7の
下方に示す電圧変化でモニタして行われ、こうした走査
を画面24のXY方向で行うことにより、2つの参照マ
ーク35A,35Bおよびレーザマーク26の画素上の
番地(座標位置)が特定できることとなる。画素上の番
地はオペレータが各マーク26、35A、35Bにウイ
ンドウ27を対応移動操作し、「重心算出プログラム」
により各マーク26、35A,35Bの重心位置を求め
ることにより行われる(図3、操作3)。こうして各マ
ーク26、35A、35Bの画素上の番地が特定された
ら、図2に示す「座標軸・原点設定手段31」におい
て、画面24における原点並びXY座標を設定する。原
点並びにXY座標の設定は、CPU23において座標軸
・原点設定プログラムにより行われ、測定される参照マ
ーク35A,35Bの重心間を図9に示すように線で結
び先ずX軸を設定する。次に、X軸に交差する線を参照
マーク35Aの重心上に設定してY軸を構成し、X軸と
Y軸との交点を原点0とする(図3、操作4)。
【0024】こうして、画面24において画素上の原
点、座標軸(X軸、Y軸)が設定されたら、次に図2に
示す「距離換算係数(画素ピッチ)算出手段32」にお
いて、2つの参照マーク35A,35Bの重心間の画素
上の座標間距離が算出され、続いて予めデータ記憶部2
9に設定入力された参照マーク35A、35B間の離隔
寸法70mmにより、一画素に対応するターゲット15
上の実寸距離、すなわち画素ピッチPが算出されること
となる(図3、操作5)。画素ピッチPはCPU23に
おいて、距離換算係数(画素ピッチ)算出プログラムに
より演算される。例えば、図7において参照マーク35
A,35Bの重心間の画素数が測定の結果、192画素
である場合、画素ピッチPは上記離隔寸法70mmに基
づき、P=70mm/192として算出されることとな
る。こうして算出された画素ピッチPは、CPU23か
らデータ記憶部29に出力され、記憶されることとな
る。
【0025】ここで本実施例においては、図9に示すよ
うにX軸並びにY軸と交差する位置に原点0を設定し、
計画推進線2に沿うレーザ光のレーザマーク26の重心
を原点に対する上方80画素の座標位置(0,80)に
対応させている。こうして画面24上に位置されたレー
ザマーク26を測定対象点として、上記実施例1と同様
に推進後における座標変化を観測するようにする。推進
機3の推進状態での偏位量の演算は、前記実施例と同様
図4の操作1→操作2→操作3の順に行われる。すなわ
ち、偏位量は、画素表示部CRT25において、推進状
態でのターゲット15の新規画像を順次取り込み(図
4、操作1)、測定対象点(レーザマーク26)を二値
化して抽出する(図4、操作2)。そして抽出された測
定対象点の座標変化をリアルタイムで観測し、初期化時
の座標(0,70)に対する変化を求めるようにする。
例えば図9の測定対象点26Bのように、推進後におい
てレーザマークが座標位置(40,60)に移動された
状態が観測されると、これは初期化時の座標位置(0,
80)に対し、X方向に40画素、Y方向に−20画素
の座標変化が発生したこととなる。こうして観測された
座標変化(40画素、−20画素)に対し、データ記憶
部29に記憶された画素ピッチPを乗じ、この結果、測
定開始後における上下左右の偏位量を実数値で求めるこ
とが可能となる(図4、操作3)。すなわち、測定対象
点26Bにおいては、初期化時の座標位置に対してX方
向に(70×40)/192mm、またY方向に−(7
0×20)/192mmの偏位量が発生していることと
なり、こうした実数値をもとに、推進機3の各方向修正
シリンダ12を選択的に伸縮させ、測定対象点が初期化
時の座標位置に復帰するよう推進機3を運転制御するよ
うにすればよい。
【0026】 上記各実施例においては、ターゲット1
5上に計画推進線2に沿うレーザ光のレーザマーク26
を1点照射し、これを測定対象点として設定するように
している。これに対し、以下に説明する実施例3におい
ては、ターゲット15上に2つのレーザマークL1、L
2を照射し、これを用いて偏位測定を行なうものであ
る。
【0027】 すなわち、実施例3においては、図
20に示すレーザ発振器13から照射されるレーザ光を
2本の平行なレーザ光とし、1本のレーザ光を計画推進
線2に沿うレーザ光L1、他のレーザ光を計画推進線2
と平行に発光する補助レーザ光L2とするものである。
各レーザ光はレーザ発振器13に2つのレーザ発光源を
備えることとしてもよく、また図15に示すように、レ
ーザ発振器13のレーザ光の発光部の前部に、分光体3
5を配設して構成してもよい。この分光体35は、図1
6の原理図に示すように、内部にプリズム36を備えて
構成され、該プリズム36はレーザ発光源37より発光
されるレーザ光を、計画推進線2に沿うレーザ光L1と
補助レーザ光L2に分光可能にしている。こうして、発
光される各レーザ光はターゲット15上において、Y方
向に離隔された2つのレーザマークL1、L2として、
解析映像の画面24上で認識することが可能とされ(図
10参照)、同時にターゲット15上に配置された参照
マーク20についても認識されることが可能とされる。
ここで上下のレーザマークL1、L2間の重心間の離隔
寸法(Y方向における離隔寸法)が既知の値、50mm
として予め認識されている。この値は、上記各実施例と
同様に、予めデータ記憶部29に設定入力される。こう
した2つのレーザマークL1、L2を用いての偏位測定
にあたっても、上記各実施例1と同様に図3に示す初期
化操作が行われ、初期化操作に際しては先ずフレームメ
モリ21から入力された解析映像に対し、CPU23が
画像24の二値化を行う(図3、操作2)。画面24の
二値化は、上記各実施例と同様にターゲット15の輝度
レベルの変化を電圧変化でモニタして行われ、こうした
走査を画面24のXY方向で行うことにより、2つのマ
ークL1、L2の画素上の番地(座標位置)が特定でき
ることとなる。画素上の番地は、オペレータが各マーク
L1、L2にウインドウを対応移動操作し、「重心算出
プログラム」により各マークL1、L2の重心位置を求
めることにより行われる(図3、操作3)。こうして各
マークL1、L2の画素上の番地が特定されたら、図2
に示す「座標軸・原点設定手段31」において、画面2
4における原点並びXY座標を設定する。原点並びにX
Y座表の設定は、CPU23において座標軸・原点設定
プログラムにより行われ、測定されるレーザマークL
1、L2の重心間を図10に示すように線で結び、先ず
Y軸を設定する。次に、Y軸に交差する線をレーザマー
クL2の重心上に設定してX軸を構成し、X軸とY軸と
の交点、すなわちレーザマークL2の重心をを原点0と
する(図3、操作4)。
【0028】こうして、画面24において画素上の原
点、座標軸(X軸、Y軸)が設定されたら、次に図2に
示す「距離換算係数(画素ピッチ)算出手段32」にお
いて、2つのレーザマークL1、L2の重心間の画素上
の座標間距離が算出され、続いて予めデータ記憶部29
に設定入力された各レーザマークL1、L2間の離隔寸
法50mmにより、一画素に対応する画面24上の実寸
距離、すなわち画素ピッチPが算出されることとなる
(図3、操作5)。画素ピッチPはCPU23におい
て、距離換算係数(画素ピッチ)算出プログラムにより
演算される。例えば、図10においてY方向におけるレ
ーザマークL1、L2の重心間の画素数が測定の結果、
142画素である場合、画素ピッチPは上記離隔寸法5
0mmに基づき、P=50mm/142として算出され
ることとなる。こうして算出された画素ピッチPは、C
PU23からデータ記憶部29に出力され、記憶される
こととなる。
【0029】このようにして、図3に示す初期化操作が
行われたら、2つのレーザマークL1、L2のうち、計
画推進線2に沿うレーザマークL1を測定対象点とし、
推進機3の推進状態での偏位を、測定対象点の座標変化
に基づき認識することが可能となる。偏位量は、画像表
示部CRT25において、推進状態でのターゲット15
の新規画像を順次取り込み(図4、操作1)、次いで画
面24において測定対象点(レーザマークL1)を二値
化により抽出して行う(図4、操作2)。そして例えば
図10に示すように測定対象点の位置が初期化時におけ
る座標位置(0、142)に対し、L1Aの座標位置
(−10、120)に移動された状態が観測されたとす
る。この値は初期化時の座標位置(0、142)に対
し、X方向に−10画素、Y方向に−22画素の座標変
化が発生したこととなる。こうして観測された座標変化
(−10画素、−22画素)に対し、データ記憶部29
に記憶された画素ピッチPを乗じ、この結果、測定開始
後における上下左右の偏位量を実数値で求めることが可
能となる(図4、操作3)。すなわち、測定対象点L1
Aにおいては、初期化時の座標位置に対してX方向に−
(50×10)/142mmまたY方向に−(50×2
2)/142mmの偏位量が発生していることとなり、
こうした実数値をもとに、推進機3の各方向修正シリン
ダ12を選択的に伸縮させ、測定対象点が初期化時の座
標位置に復帰するよう推進機3を運転制御するようにす
ればよい。
【0030】こうした偏位量の測定については、実施例
2のように2つの参照マーク35A、35Bを備えたタ
ーゲット15についても同様に行うことができ、この場
合図11に示すように2つのレーザマークL1、L2間
の離隔寸法とこれに対応する画素数、2つの参照マーク
35A、35B間の離隔寸法とこれに対応する画素数を
求めて、それぞれX方向並びにY方向で画素ピッチPを
算出し、より正確な偏位測定を行うこととしてもよい。
【0031】さらに、こうした2つのレーザマークL
1、L2をターゲット15に照射する実施例3にあって
は、推進機3の推進時におけるローリング状態について
も測定することが可能となる。ローリングは、図2に示
すローリング値の演算手段34にて行われ、CPU23
のローリング値算出プログラムにて演算されることとな
る。すなわち、ローリングは、図12に示すように初期
化時における2つのレーザマークL1、L2が結ぶ直線
と、推進後における2つのレーザマークL1P、L2Q
が結ぶ直線の傾きの変化を演算することにより求められ
る(図4、操作4)。したがって、ローリング値は、図1
2に示す角度αで表わすことが可能とされ、図12の下
方に表示した式にて求められることとなる。
【0032】ここでローリング値を求める上において、
ターゲット15上のレーザマークL1(計画推進線2)
が推進機3の中心からLだけ離れている場合がある。こ
のような場合には、図13に示す方法により、それぞれ
水平偏位△x、垂直偏位△yをCPU23にて演算し、
これらの値を用いて、さらに推進機3の運転を制御すれ
ば、より正確な推進工事を行うことができる。
【0033】さらに、上記各実施例において、初期化の
際に「座標軸・原点設定手段31」によるX軸並びにY
軸の設定を例えば2つの参照マーク35A、35Bの重
心間を直線で結んだり、また2つのレーザマークL1、
L2の重心間を直線で結ぶ方法により行っていた。しか
し、テレビカメラ19の取付精度の誤差により、ターゲ
ット画像が僅かに右あるいは左に傾いて撮像される場合
がある。このような場合には、例えば図14に示すよう
に(図9と同様のターゲット)、補正された状態でのX
軸並びにY軸の式を求め、これに基づき偏位量も補正す
るようにすればよい。
【0034】このようにして、実施例1〜3によりそれ
ぞれ演算されたデータ(偏位量、ローリング値)は、リ
アルタイムでデータ表示部CRT28に実数値で表示す
ることができ、またこれらのデータをそのまま推進機3
の制御部に伝送し、方向修正シリンダ12の作動データ
に用いることができる。すなわち、推進機3はこれらの
データに基づき、自動制御運転することができ、推進機
3が常時計画推進線2に沿うよう駆動運転可能となる。
さらに、データ記憶部29においては、これら推進機3
の実際の推進状態が遂時記憶されるため、計画推進線2
に対する実際の推進線38の軌跡(ずれ)を図22に示
す状態で数値によりモニタ表示することが可能となり、
これらのデータは後日行われる施工作業(例えば、接続
部のシール作業等)に用いるデータとして、用いること
ができる。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば推進工事
にあって推進機の計画推進線に対する偏位を正確かつ確
実に観測することを可能とし、偏位修正を容易に行うこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る偏位測定装置の概要を
示すブロック図である。
【図2】偏位測定装置の操作手順の概要を示すフローチ
ャートである。
【図3】画像処理初期化に関するフローチャートであ
る。
【図4】偏位量等の演算操作に関するフローチャートで
ある。
【図5】モニタ画面CRT上に映ったターゲットの画像
を示すモニタ図である。
【図6】画像表示部CRT上のターゲット画像のモニタ
とこれに対応するX方向に沿って走査した輝度出力波形
図である。
【図7】LEDターゲットをモニタした図6と同様のモ
ニタおよび輝度出力波形図である。
【図8】実施例1に係る偏位測定状態を示すターゲット
画像のモニタ図である。
【図9】実施例2に係る偏位測定状態を示すターゲット
画像のモニタ図である。
【図10】実施例3に係る偏位測定状態を示すターゲッ
ト画像のモニタ図である。
【図11】実施例3における他の偏位測定状態を示すタ
ーゲット画像のモニタ図である。
【図12】実施例3において、ローリング値の演算過程
を示すターゲット画像のモニタ図である。
【図13】ローリング値の補正方法を示すターゲット画
像のモニタ図である。
【図14】X軸並びにY軸の補正方法を示すターゲット
画像のモニタ図である。
【図15】分光体を取着してなるレーザ発振器を示す側
面図である。
【図16】図15に示す分光体の原理図である。
【図17】推進機の全体を示す斜視図である。
【図18】推進機を前方より観た図20のXIIIV−
XIIIV線に沿う矢視図である。
【図19】推進機の内部を示す図20のXIX−XIX
線に沿う矢視図である。
【図20】地中を推進する推進機の断面図である。
【図21】ターゲットを支持するフレームの正面図であ
る。
【図22】推進機の実際の推進状態を示す軌跡図であ
る。
【符号の説明】
1 発進立抗 2 計画推進線 3 推進機 4 掘削ビット 5 モータ 6 頭部 7A 送水管 7B 排水土管 8 ノズル 9 貯溜室 10 管 11 後部 12 方向修正シリンダ 13 レーザ発振機 14 フレーム 15 ターゲット 16 ネジ孔 17 ネジ 18 架台 19 テレビカメラ 20、35A、35B 参照マーク 21、 フレームメモリ 22 モニタ画面CRT 23 CPU 24 画面 25 画像表示部CRT 26、26A、26B レーザマーク 27 ウインドウ 28 データ表示部CRT 29 データ記憶部 30 参照マーク及びレーザマークの測定手段 31 座標軸・原点設定手段 32 距離換算係数算出手段 33 偏位量の演算手段 34 ローリング値の演算手段 35 分光体 36 プリズム 37 レーザ発光原 38 実際の推進線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中内を推進機により掘削あるいは振動
    しながら推進し、上下水道、地下道、トンネル道等の地
    中路を計画推進線に沿って施工する推進工事であって、
    推進時における計画推進線に対する偏位状態を認知する
    推進工事における偏位測定装置において、 1)回転もしくは振動する推進機内の略中心に配設さ
    れ、任意の位置に少なくとも1点の参照マークを備える
    ターゲットと、 2)推進機内のターゲットの一定後方位置に配設され、
    ターゲットを画像として撮影するテレビカメラと、 3)推進機の推進方向に対する後方の地中路上に固定設
    置され、ターゲットに向けて計画推進線に沿うレーザ光
    を発光し、ターゲット上にレーザマークを照射するレー
    ザ発振器と、 4)上記テレビカメラから入力されるターゲット画像に
    おいて、画面上にX軸およびY軸並びに原点を設定する
    原点設定手段と、 5)測定開始前の状態において、上記原点設定手段によ
    り原点とされた位置とターゲット上でX方向またはY方
    向に離隔された参照マークの位置間の距離、 あるい
    は参照マークが2以上の場合、各参照マーク間の距離を
    既知の離隔寸 法として認識し、ターゲット画像上に
    おいてこれら既知の離隔寸法に基づき 画素に対応す
    る距離、すなわち距離換算計数を算出する距離換算計数
    の算出 手段と、 6)推進機が推進を開始する測定開始状態において、タ
    ーゲット画像における任意の座標位置に位置設定された
    レーザマークの位置を測定対象点として設定する測定対
    象点の設定手段と、 7)上記測定開始状態を基準として、各推進状態におけ
    る原点に対する測定対象点の画素上の座標変化を求め、
    これを上記距離換算計数の算出手段にて算出された距離
    換算計数で換算して、測定対象点の偏位量を実数値とし
    て求める偏位量の演算手段と、 を備えてなる推進工事における偏位測定装置。
  2. 【請求項2】 地中内を推進機により掘削あるいは振動
    しながら推進し、上下水道、地下道、トンネル道等の地
    中路を計画推進線に沿って施工する推進工事であって、
    推進時における計画推進線に対する偏位状態を認知する
    推進工事における偏位測定装置において、 1)回転もしくは振動する推進機内の略中心に配設され
    るターゲットと、 2)推進機内のターゲットの一定後方位置に配設され、
    ターゲットを画像として撮影するテレビカメラと、 3)推進機の推進方向に対する後方の地中路上に固定設
    置され、ターゲットに向けて計画推進線に沿うレーザ光
    並びにこれと平行に補助レーザ光を発光し、ターゲット
    上に各レーザ光に対応するレーザマークを照射するレー
    ザ発振器と、 4)上記テレビカメラから入力されるターゲット画像に
    おいて、画面上にX軸およびY軸並びに原点を設定する
    原点設定手段と、 5)測定開始前の状態において、上記計画推進線に沿う
    レーザ光のレーザマークの位置と補助レーザ光のレーザ
    マークの位置間の距離を既知の離隔寸法として認識し、
    ターゲット画像上において、当該既知の離隔寸法に基づ
    き画素に対応する距離、すなわち距離換算係数を算出す
    る距離換算係数の算出手段と、 6)推進機が推進を開始する測定開始状態において、タ
    ーゲット画像における計画推進線に沿うレーザ光のレー
    ザマークの位置を測定対象点として設定する測定対象点
    の設定手段と、 7)上記測定開始状態を基準として、各推進状態におけ
    る原点に対する測定対象点の画素上の座標変化を求め、
    これを上記距離換算係数の算出手段にて算出された距離
    換算係数で換算して、測定対象点の偏位量を実数値とし
    て求める偏位量の演算手段と、 を備えてなる推進工事における偏位測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、レーザ発振器は計画
    推進線に沿うレーザ光の発光体の前部に、プリズムを備
    えた平行光線発光用の分光体を配設して構成されるもの
    である推進工事における偏位測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、測定開始状態におけ
    るターゲット画像上の各レーザマークが結ぶ直線の傾き
    と、推進開始後におけるターゲット画像上の各レーザマ
    ークが結ぶ直線の傾きの変化を演算する推進工事におけ
    る偏位測定方法。
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