JP2018104934A - トンネル切羽面の変位監視装置 - Google Patents

トンネル切羽面の変位監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018104934A
JP2018104934A JP2016250195A JP2016250195A JP2018104934A JP 2018104934 A JP2018104934 A JP 2018104934A JP 2016250195 A JP2016250195 A JP 2016250195A JP 2016250195 A JP2016250195 A JP 2016250195A JP 2018104934 A JP2018104934 A JP 2018104934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face
shape data
initial shape
displacement
tunnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016250195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6863731B2 (ja
Inventor
和彦 水谷
Kazuhiko Mizutani
和彦 水谷
健二 松尾
Kenji Matsuo
健二 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP2016250195A priority Critical patent/JP6863731B2/ja
Publication of JP2018104934A publication Critical patent/JP2018104934A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6863731B2 publication Critical patent/JP6863731B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】 トンネルの掘削工事において、作業者や監視員の感覚に頼らずに、正確かつ適切な情報に基づいて迅速に切羽面の変位を報知する。【解決手段】 形成した切羽面の初期形状データを取得する初期形状データ取得手段11と、取得した切羽面の初期形状データを記憶する初期形状データ記憶手段12と、切羽面の現形状データを取得する現形状データ取得手段13と、記憶した切羽面の初期形状データと、取得した現形状データとの比較に基づいて、初期形状データと現形状データとの差違を示す切羽面変位情報を作成する切羽面変位情報作成手段14と、作業者が装着した透過型ウェアラブル端末20を用いて、切羽面と関連付くようにして、切羽面変位情報を表示させる表示制御手段15とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、トンネル切羽面の変位監視装置に関するものであり、詳しくは、掘削直後の切羽面を監視して変位が発生した場合には、作業員に対して、変位発生位置や変位の程度をいち早く報知することが可能な技術に関するものである。
トンネル工事において、未固結地山や断層破砕帯等の軟弱地山を掘削する際に、切羽が崩落することがある。このような切羽の崩落は、安全な作業を行う上で支障となる場合があるため、事前にその兆候を察知して適切な処置を施す必要がある。そこで、切羽の状態を監視して、崩落の危険性が高まった場合に警告を発生するシステムが開発されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に記載された技術は、切羽観察記録を作成する際にフリーハンドのスケッチではなく、常に一定の方向や位置から見た正確な切羽観察記録を容易に作成するための装置及び方法に関するものである。この技術は、切羽近似平面がトンネル切羽に対して所定の位置に形成され、互いの位置関係が既知である複数の基準点を切羽近似平面に対してマーキングする。そして、基準点とともに、トンネル切羽を撮影平面上に撮影して得た写真画像に基づいて切羽観察記録を作成するようになっている。
特許文献2に記載された技術は、トンネルなどの切羽面の不連続面検出や切羽面における地質境界検出を行うための測量システムに関するものである。この技術は、測量すべきトンネル切羽面について、デジタルカメラで撮影を行ってトンネル切羽面の中心投影画像を取得する。そして、少なくともデジタルカメラ撮影におけるカメラ位置、カメラ姿勢及び焦点距離の値、さらに、カメラレンズのゆがみ、カメラレンズ中心位置のずれの値を使用した中心投影画像から正射投影画像への変換式を用いて解析し、トンネル切羽面の正射投影画像を取得することにより、切羽面の測量を行うようになっている。
また、トンネルの切羽後方に取り付けたレーザー変位計により、切羽の押出変位を連続的に測定する方法がある。この方法では、計測データに基づいて、変位速度や崩落に至るまでの予測時間等のデータを算出する。そして、累積変位量や変位速度が、予め設定した管理基準値を超えると、警告灯を点滅して警報を発生するようになっている。
特開平8−285583号公報 特開2008−267843号公報
しかし、監視員により目視で切羽面を監視する方法では、常時監視することが困難であり、監視員の感覚に頼った管理となってしまう。また、特許文献1に記載された技術では、自動的に切羽観察記録を作成することはできるが、切羽面の変位に対する判断は人手に頼っており、崩落等の危険を瞬時に報知することはできない。また、特許文献2に記載された技術では、画像に基づいて切羽面の測量を行うことはできるが、切羽面の変位に対する判断は人手に頼ることになり、特許文献1と同様の問題があった。
さらに、レーザー変位計を用いて切羽の押出変位を連続的に測定する方法では、警告灯を用いて崩落等の危険を報知することはできるが、どの位置で変位が発生しているのかを報知することはできないため、適切な待避を行うことができない場合があった。
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、作業者や監視員の感覚に頼らずに、正確かつ適切な情報に基づいて、迅速に切羽面の変位を報知することが可能なトンネル切羽面の変位監視装置を提供することを目的とする。
本発明のトンネル切羽面の変位監視装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を有している。すなわち、本発明のトンネル切羽面の変位監視装置は、初期形状データ取得手段と、初期形状データ記憶手段と、現形状データ取得手段と、切羽面変位情報作成手段と、表示制御手段とを備えたことを特徴とするものであり、さらに、警報発生手段を備えることが可能である。
初期形状データ取得手段は、形成した切羽面の初期形状データを取得するための手段である。初期形状データ記憶手段は、取得した切羽面の初期形状データを記憶するための手段である。現形状データ取得手段は、切羽面の現形状データを取得するための手段である。切羽面変位情報作成手段は、初期形状データ記憶手段に記憶した切羽面の初期形状データと、現形状データ取得手段により取得した現形状データとの比較に基づいて、初期形状データと現形状データとの差違を示す切羽面変位情報を作成するための手段である。表示制御手段は、作業者が装着した透過型ウェアラブル端末を用いて、切羽面と関連付くようにして、切羽面変位情報を表示させるための手段である。
上述した構成からなるトンネル切羽面の変位監視装置において、表示制御手段は、表示する画像(切羽面変位情報)の色相、彩度、明度の少なくとも一つにより、初期形状データと現形状データとの差違を表現することが可能である。
また、上述した構成からなるトンネル切羽面の変位監視装置において、警報発生手段は、切羽面変位情報における初期形状データと現形状データとの差違が閾値を超えた場合に警報を発生するための手段である。
上述した構成からなるトンネル切羽面の変位監視装置では、掘削機械により掘削を行い、支保工を建て込み、鏡面へコンクリートを吹き付け、ロックボルトを施工して切羽面を形成する。そして、初期形状データ記憶手段の機能により、トンネル掘削完了時(鏡面へのコンクリート吹き付け終了時)におけるトンネル切羽面の初期形状データを記憶しておく。
切羽面を形成した後(鏡面へのコンクリート吹き付けを終了した後)、現形状データ取得手段の機能により、形成した切羽面の現形状データを取得する。そして、切羽面変位情報作成手段の機能により、初期形状データと現形状データとを比較して、初期形状データと現形状データとの差違を示す切羽面変位情報を作成する。切羽面変位情報とは、形成したトンネル切羽面が基準形状とどの程度相違しているかを示す情報(変位情報)であり、トンネル切羽面の膨らみ、亀裂の発生、崩落等による形状変化を示している。作成された切羽面変位情報は、表示制御手段の機能により、作業者が装着した透過型ウェアラブル端末を用いて、切羽面と関連付くようにして表示する。
切羽面変位情報の表示では、表示画像の色を変化させたり、明るさを変化させたりして、トンネル切羽面の形成状態の変化を表現する。例えば、トンネル切羽面の形成に伴い、現形状データと基準データとの差違が生じると、その度合いに応じて表示色を変化させる。そして、初期形状データと現形状データとの差違が閾値を超えた場合には、切羽面の崩落等の危険が発生する可能性があるため、崩落危険箇所等における表示画像の明るさを一気に増すとともに赤色表示し、あるいは、スピーカーから警報音を発生して、作業者に対して切羽面の変位状況を報知する。
本発明に係るトンネル切羽面の変位監視装置によれば、トンネル切羽面の初期形状データを記憶しておき、トンネル掘削工程において、作業者が装着した透過型ウェアラブル端末を用いて、切羽面と関連付くようにして、初期形状データと現形状データとの差違を示す切羽面変位情報を表示する。これにより、作業者は、切羽面の形状が基準形状と一致しているか否かを瞬時に認識することができるので、万が一、切羽面の崩落等の危険が発生した場合には、現場待避等、適切な行動を起こすことができる。
また、表示する画像の色相、彩度、明度の少なくとも一つにより、初期形状データと現形状データとの差違を表現することにより、作業者は、正確かつ適切な情報を瞬時に認識することができるので、迅速に切羽面の状態を把握することができる。
さらに、初期形状データと現形状データとの差違が閾値を超えて、切羽面の崩落等の危険が発生する可能性がある場合には、警報手段により警報を発生することにより、作業者は、いち早く切羽面の変位に気付くことができるので、さらに一層、適切な対処を行うことができる。
本発明の実施形態に係るトンネル切羽面の変位監視装置の構成を示すブロック図。 切羽面変位情報の表示状態を示す模式図。
以下、図面を参照して、本発明に係るトンネル切羽面の変位監視装置(以下、変位監視装置と略記する)の実施形態を説明する。図1及び図2は本発明の実施形態に係る変位監視装置を説明するもので、図1は変位監視装置の構成を示すブロック図、図2は切羽面変位情報の表示状態を示す模式図である。
<変位監視装置の概要>
本発明の実施形態に係る変位監視装置は、トンネル切羽面の状態を常時監視し、作業員や監視員に対してトンネル切羽面の状態を認識させるとともに、崩落等の危険が発生する可能性がある場合には、いち早く作業員にその旨を報知して、待避等、適切な処置を行うことができるようにした技術である。
<変位監視装置の詳細>
本発明の実施形態に係る変位監視装置10は、図1に示すように、初期形状データ取得手段11、初期形状データ記憶手段12、現形状データ取得手段13、切羽面変位情報作成手段14、表示制御手段15を備えており、作業者が装着した透過型ウェアラブル端末20を用いて切羽面変位情報を表示する。また、これらの手段に加えて、警報発生手段16を備えることが可能である。以下、各手段について詳述する。
<初期形状データ取得手段>
初期形状データ取得手段11は、形成した切羽面の初期形状データを取得するための手段であり、例えば、ビデオカメラ等の撮像装置及び照明装置等からなる。この初期形状データ取得手段11は、例えば、トンネルの天端等に設置して、トンネル切羽面を撮像対象とする。この際、照度が不足していれば、投光器やLEDライト等の照明装置によりトンネル切羽面に撮影光を照射することが好ましい。初期形状データ取得手段11により取得した初期形状データは、初期形状データ記憶手段12に記憶する。なお、形成した切羽面の初期形状データとは、掘削機械により掘削を行い、支保工を建て込み、鏡面へコンクリートを吹き付けた時点における切羽面の形状データである。
<初期形状データ記憶手段>
初期形状データ記憶手段12は、例えば、HDD等の大容量記憶装置からなる。この初期形状データ記憶手段12に、トンネル掘削完了時(鏡面へのコンクリート吹き付け終了時)におけるトンネル切羽面の初期形状データ(断面形状、地山状況等のデータ)を記憶しておく。初期形状データは、切羽面変位情報作成手段14に送信されて、現形状データとともに切羽面変位情報の作成に使用する。
この初期形状データ記憶手段12は、トンネルの掘削現場に設置したコンピュータに内蔵(付帯)していてもよいが、データ通信回線を介してデータ通信可能に設置されていてもよい。例えば、管理施設に設置したサーバー(図示せず)を初期形状データ記憶手段12として機能させるとともに、サーバーと、初期形状データ取得手段11、現形状データ取得手段13、切羽面変位情報作成手段14、表示制御手段15とをデータ通信回線を介して接続することにより、情報を送受信してもよい。この場合、サーバーはクラウドシステム上に構築した仮想サーバーであってもよい。
また、データ通信回線は、データの送受信を行うことができればどのような回線であってもよく、インターネット、公衆電話回線、専用データ通信回線、無線LAN回線、有線LAN回線等を、単独であるいは組み合わせて用いることができる。このように、初期形状データ記憶手段12をサーバーの機能とすることにより、湿度が高く、あるいは粉塵が存在して、コンピュータ等の精密機器にとって環境が良いとは言えない施工現場においても本発明に係る変位監視装置10を使用することができる。
<現形状データ取得手段>
現形状データ取得手段13は、トンネル掘削工程において形成したトンネル切羽面の現形状データを取得するための手段であり、例えば、ビデオカメラ等の撮像装置及び照明装置等からなる。この現形状データ取得手段13は、例えば、トンネルの天端等に設置して、トンネル切羽面を撮像対象とする。この際、照度が不足していれば、投光器やLEDライト等の照明装置によりトンネル切羽面に撮影光を照射することが好ましい。現形状データ取得手段13により取得した現形状データは、切羽面変位情報作成手段14に送信されて、初期形状データとともに切羽面変位情報の作成に使用する。なお、現形状データ取得手段13は、初期形状データ取得手段11と兼用の手段として構成してもよい。
<切羽面変位情報作成手段>
切羽面変位情報作成手段14は、初期形状データ記憶手段12に記憶したトンネル切羽面の初期形状データと、取得した現形状データとの比較に基づいて、初期形状データと現形状データとの差違を示す切羽面変位情報を作成するための手段であり、例えば、コンピュータ及びその付帯装置と、コンピュータにインストールすることによりハードウェアと協同して動作するアプリケーションプログラムとからなる。
なお、初期形状データ記憶手段12と同様に、切羽面変位情報作成手段14は、トンネルの掘削現場に設置したコンピュータに内蔵(付帯)していてもよいが、データ通信回線を介してデータ通信可能に設置されていてもよい。
<透過型ウェアラブル端末>
透過型ウェアラブル端末20は、例えば、ゴーグル及びゴーグルのレンズ面に映像を表示させるための表示装置からなり、種々の形態がある。例えば、ゴーグル本体の側面あるいは両側面にプロジェクタを配設し、このプロジェクタからレンズ面に映像を投写し、レンズ内に埋め込まれたホログラムによって光を反射させることにより、利用者が目視している物体に重ね合わせて情報を表示するものがある。この透過型ウェアラブル端末20は、情報の表示形式を限定するものではなく、切羽面と関連付くようにして切羽面変位情報を表示することができれば、どのような態様であってもよい。
また、切羽面と関連付くようにして切羽面変位情報を表示するためには、透過型ウェアラブル端末20の現在位置やレンズ面の向き等に関する位置情報を取得する必要がある。位置情報の取得には、地磁気センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ、GNSS、位置情報を発信するビーコン、撮影したマーカーの撮像データを用いた位置解析等のシステムを、単独または組み合わせて用いることができる。
<表示制御手段>
表示制御手段15は、透過型ウェアラブル端末20における切羽面変位情報の表示を制御するための電子機器及びソフトウェアからなる。なお、ソフトウェアは、これと同等の機能を有する論理回路であってもよい。また、切羽面変位情報を三次元的に表現するには、拡張現実(AR)技術、複合現実(MR)技術、仮想現実(VR)技術を利用する。拡張現実(AR)技術、複合現実(MR)技術、仮想現実(VR)技術を利用すると、利用者は、ゴーグルのレンズ面を通して実際の施工箇所(例えば、トンネル掘削面)を目視しながら、レンズ面に表示された切羽面変位情報を重ね合わせて認識することができる。
<警報発生手段>
警報発生手段16は、初期形状データと現形状データとの差違が閾値を超えた場合に警報を発生するための手段である。例えば、表示制御手段15により、切羽面と関連付くようにして表示する画像(切羽面変位情報)の態様(色相、彩度、明度の少なくとも一つ)を、正常な状態と比較して極端に変化させることにより、表示制御手段15を警報発生として機能させてもよいし、警報を発生するための装置を別途設けてもよい。
警報発生装置としては、例えば、図2に示すように、アンプ及びスピーカーや回転灯を挙げることができる。すなわち、スピーカーから警報音を発生したり、回転灯を点灯、点滅させたりして、警報を発生する。また、上述した画像表示による警報と警報発生装置による警報との双方を行ってもよい。
<切羽面変位情報の表示>
以下、本実施形態の変位監視装置10を用いて、切羽面と関連付くようにして切羽面変位情報を表示する手順を説明する。切羽面変位情報を作成するには、初期形状データ取得手段11の機能により、鏡面へのコンクリート吹き付け終了時における切羽面の初期形状データを取得する。例えば、ビデオカメラにより、形成したトンネル切羽面を撮影して初期形状データを取得する。取得した初期形状データは、初期形状データ記憶手段12に記憶しておく。
一方、その後のトンネル切羽面の現形状データは、現形状データ取得手段13の機能により取得する。例えば、ビデオカメラにより、トンネル切羽面の現状を撮影して現形状データを取得する。この現形状データは、コンピュータの一時記憶領域に記憶しておく。
そして、切羽面変位情報作成手段14の機能により、初期形状データと現形状データとを用いて、両データの差違を演算し、切羽面変位情報を作成する。演算結果である切羽面変位情報は、表示制御手段15の機能により、作業者が装着した透過型ウェアラブル端末20を用いて、切羽面と関連付くようにして表示する。当該表示する画像(切羽面変位情報)は、色相、彩度、明度の少なくとも一つにより、初期形状データと現形状データとの差違を表現する。
図2を参照して、上述した手順について説明する。図2(a)はトンネル切羽面を形成した当初の表示状態、図2(b)はトンネル切羽面の形成から時間が経過した時点の表示状態、図2(c)は警告発生を行う時点の表示状態を示す。
トンネル掘削によりトンネル切羽面を形成した当初には、トンネル切羽面に初期形状データを表示する。そして、トンネル切羽面の形状が変化するに従い、初期形状データと現形状データとの差違を、表示画像の色相、彩度、明度の少なくとも一つにより表現する。さらに、初期形状データと現形状データとの差違が閾値を超えてトンネル切羽面の崩落等が生じる可能性がある場合には、表示画像の色彩を変化させたり、一気に明るさを増したりして、作業者に対してトンネル切羽面の形状変化が異常であることを報知する。また、同時に、警報装置のスピーカーから警報音を発生する。切羽面変位情報として、等高線を用いて、トンネル切羽面の状態を表現してもよい。
<他の実施形態>
上述した実施形態は、本発明に係るトンネル切羽面の変位監視装置の基本的な態様であるが、他の技術を組み合わせることにより、より一層多面的に、トンネル切羽面の変位監視を行うことができる。例えば、ボーリング調査や弾性波を用いた解析技術等によりトンネル地山の地質を把握し、各地質に対してトンネル切羽面がどのような変位を来した場合に、トンネル切羽面の崩壊や出水等が発生するのかをデータとして蓄積しておく。そして、トンネル地山とトンネル切羽面との変位との関係に基づいて、崩落や出水が発生する危険性や、その発生予想時刻等を演算して、警報を発生することが可能である。このような技術を用いることにより、より一層迅速にトンネル切羽面の変位を報知することが可能となる。
10 変位監視装置
11 初期形状データ取得手段
12 初期形状データ記憶手段
13 現形状データ取得手段
14 切羽面変位情報作成手段
15 表示制御手段
16 警報発生手段
20 透過型ウェアラブル端末

Claims (3)

  1. 形成した切羽面の初期形状データを取得する初期形状データ取得手段と、
    前記取得した切羽面の初期形状データを記憶する初期形状データ記憶手段と、
    前記切羽面の現形状データを取得する現形状データ取得手段と、
    前記記憶した切羽面の初期形状データと、前記取得した現形状データとの比較に基づいて、前記初期形状データと前記現形状データとの差違を示す切羽面変位情報を作成する切羽面変位情報作成手段と、
    作業者が装着した透過型ウェアラブル端末を用いて、前記切羽面と関連付くようにして、前記切羽面変位情報を表示させる表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とするトンネル切羽面の変位監視装置。
  2. 前記表示制御手段は、切羽面変位情報として表示させる画像の色相、彩度、明度の少なくとも一つにより、初期形状データと現形状データとの差違を表現する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトンネル切羽面の変位監視装置。
  3. 前記切羽面変位情報における前記初期形状データと前記現形状データとの差違が閾値を超えた場合に警報を発生する警報発生手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のトンネル切羽面の変位監視装置。
JP2016250195A 2016-12-23 2016-12-23 トンネル切羽面の変位監視装置 Active JP6863731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016250195A JP6863731B2 (ja) 2016-12-23 2016-12-23 トンネル切羽面の変位監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016250195A JP6863731B2 (ja) 2016-12-23 2016-12-23 トンネル切羽面の変位監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018104934A true JP2018104934A (ja) 2018-07-05
JP6863731B2 JP6863731B2 (ja) 2021-04-21

Family

ID=62786890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016250195A Active JP6863731B2 (ja) 2016-12-23 2016-12-23 トンネル切羽面の変位監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6863731B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110159290A (zh) * 2019-05-29 2019-08-23 南京城市地下空间工程研究院有限公司 基于盾构机施工的远程管理系统
JP2019199708A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 株式会社竹中土木 トンネル切羽監視方法
JP2020084654A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 前田建設工業株式会社 トンネルにおけるarマーカー設置方法
JP7297222B1 (ja) 2022-05-30 2023-06-26 東急建設株式会社 切羽面監視装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000155855A (ja) * 1998-06-30 2000-06-06 Tobishima Corp 仮想現実感を利用した施工支援情報システム。
JP2001194112A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Taisei Corp トンネル切羽変位警報方法及び装置
JP2002352224A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Topcon Corp 画像測定表示装置、画像測定表示システム、施工管理方法、施工状態監視システム
JP2007003380A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Taisei Corp 対象物監視システム、対象物監視方法および対象物監視プログラム
JP2014120786A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Seiko Epson Corp 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
WO2015139090A1 (en) * 2014-03-19 2015-09-24 Caterpillar Of Australia Pty Ltd Visualisation of work status for a mine worksite
JP2018017640A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社大林組 切羽監視システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000155855A (ja) * 1998-06-30 2000-06-06 Tobishima Corp 仮想現実感を利用した施工支援情報システム。
JP2001194112A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Taisei Corp トンネル切羽変位警報方法及び装置
JP2002352224A (ja) * 2001-05-29 2002-12-06 Topcon Corp 画像測定表示装置、画像測定表示システム、施工管理方法、施工状態監視システム
JP2007003380A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Taisei Corp 対象物監視システム、対象物監視方法および対象物監視プログラム
JP2014120786A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Seiko Epson Corp 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
WO2015139090A1 (en) * 2014-03-19 2015-09-24 Caterpillar Of Australia Pty Ltd Visualisation of work status for a mine worksite
JP2018017640A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社大林組 切羽監視システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019199708A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 株式会社竹中土木 トンネル切羽監視方法
JP2020084654A (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 前田建設工業株式会社 トンネルにおけるarマーカー設置方法
JP7170517B2 (ja) 2018-11-29 2022-11-14 前田建設工業株式会社 トンネルにおけるarマーカー設置方法
CN110159290A (zh) * 2019-05-29 2019-08-23 南京城市地下空间工程研究院有限公司 基于盾构机施工的远程管理系统
JP7297222B1 (ja) 2022-05-30 2023-06-26 東急建設株式会社 切羽面監視装置
JP2023175577A (ja) * 2022-05-30 2023-12-12 東急建設株式会社 切羽面監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6863731B2 (ja) 2021-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6600252B2 (ja) トンネル切羽面の変位監視装置
US11847747B2 (en) Displaying a virtual image of a building information model
JP2018104934A (ja) トンネル切羽面の変位監視装置
US10099609B2 (en) Machine safety dome
JP7041551B2 (ja) 施工工程管理システム及び施工工程管理方法
CN104061876B (zh) 基于数字图像测量原理的建筑模板施工监测系统
JP2002352224A (ja) 画像測定表示装置、画像測定表示システム、施工管理方法、施工状態監視システム
US11488296B2 (en) Slope stability visualisation
JP2010248777A (ja) 作業機械の管理システム
JP6673641B2 (ja) 地盤崩壊検知システム
JP7240996B2 (ja) アイウェア装置を用いた測量システムおよび測量方法
JP2019203288A (ja) 落石検出装置および落石検出システム
KR102153653B1 (ko) 드론을 이용한 노출배관의 3d 스캔 및 vr 점검 시스템
KR100935898B1 (ko) 자동 변위 검출 장치 및 방법 그리고 이를 이용한 사면 유지 관리 시스템 및 방법
JP6863730B2 (ja) トンネル切羽の施工管理装置及び施工管理方法
JP7097565B2 (ja) 監視装置及び監視方法
JP7094854B2 (ja) 崩落斜面の監視方法及び崩落斜面の監視システム
JP2023017199A (ja) 測量データ処理装置、測量データ処理方法および測量データ処理用プログラム
JP2019212014A (ja) インフラ災害警報システム、インフラ災害警報方法
JP2018104933A (ja) 土木建築工事における施工管理装置
JP7442285B2 (ja) アイウェア装置を用いた測量システムおよび測量方法
JP2022034322A (ja) 施工管理システム
JP2022110223A (ja) 情報提供装置、情報提供方法及びプログラム
JP2020084654A (ja) トンネルにおけるarマーカー設置方法
JP2024027006A (ja) 測量システム、測量方法及び測量用プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6863731

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150