JP7221038B2 - 留め付け検査システムおよび留め付け検査方法 - Google Patents

留め付け検査システムおよび留め付け検査方法 Download PDF

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Description

この発明は、建物等への取り付けの対象となる取付対象材が締結部材によって適切に留め付けられたかを検査できる留め付け検査システムおよび留め付け検査方法に関する。
従来より、天井面材等の取付対象材がビス等の締結部材で適切に留め付けられたかを検査者が施工現場で実際に留め付けられた取付対象材のビス位置を見て検査することが行われている。
また、撮像装置による撮像画像を用いて対象物を検査することも行われている。例えば、特許文献1には、計測車によるトンネル等の壁面の不具合計測において、赤外線撮像装置或は該撮像装置とレーザー撮像装置の両方を使用して壁面の浮き或は浮きとひび割れの両方を1工程で自動計測し、撮像画像を自動解析して不具合を抽出し判定できるシステムが開示されている。
特開2004-347585号公報
しかしながら、特許文献1のシステムでは、天井面材等の取付対象材がビス等の締結部材で適切に留め付けられたかどうかを、天井等の撮像画像に基づいて検査することはできない。
この発明は、上記の事情に鑑み、天井面材等の取付対象材がビス等の締結部材で適切に留め付けられたかどうかを、天井等の撮像画像に基づいて検査することができる留め付け検査システムおよび留め付け検査方法を提供することを目的とする。
この発明の留め付け検査システムは、上記の課題を解決するために、画像を取得する画像取得部と、取り付け対象となる取付対象材の取付図面のデータを取得する図面データ取得部と、上記画像取得部により取得された取付対象材を取り付ける取付領域の画像から締結部材の実際位置を判断する締結部材位置判断部と、上記締結部材位置判断部で得られた上記締結部材の実際位置と、上記取付対象材の取付図面で示される上記締結部材の規定位置とに基づいて、上記締結部材による上記取付対象材の留め付け判定を行う留め付け判定部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記取付領域の画像に基づいて判断した上記締結部材の実際位置と、上記取付対象材の取付図面で示される上記締結部材の規定位置とに基づいて、上記締結部材による上記取付対象材の留め付け判定を行うことができる。これにより、上記取付領域の画像から上記取付対象材が締結部材で適切に留め付けられたかどうかを検査することができる。
上記締結部材位置判断部は、上記取付対象材の温度と上記締結部材の温度との差異から、上記締結部材の実際位置を判断してもよい。これによれば、赤外線カメラを用いて、比較的安価に締結部材の実際位置を明確に検出し得る。
上記取付対象材の温度と上記締結部材の温度との差異は、上記締結部材が下地材にねじ込まれる際の摩擦熱による温度上昇で得てもよい。ここで、この発明の検査システムは、事前に加熱或いは冷却した締結部材で上記取付対象材が留め付けられる形態を包含するが、上記のように摩擦熱を利用することで、加熱装置或いは冷却装置を不要にできる利点がある。
上記締結部材が上記下地材にねじ込まれた場合の摩擦熱の発生を判断する第1の温度閾値と、上記締結部材が上記下地材にねじ込まれなかった場合若しくは、上記下地材へのねじ込みが不十分な場合の摩擦熱の発生を判断する第2の温度閾値とが設定されており、上記第1の温度閾値を越えないが上記第2の閾値を越える箇所について、上記下地材にねじ込まれなかった締結部材が存在するか若しくは、上記下地材へのねじ込みが不十分な箇所であると判定してもよい。これによれば、摩擦熱が不十分である箇所について、上記締結部材の存在を認識しつつ留め付け不良の判定をすることが可能となる。
上記留め付け判定部は、上記締結部材の実際個数と、上記締結部材の実際ピッチと、上記締結部材の上記取付対象材に対する実際端あきの少なくとも1つについて、上記締結部材の規定位置との対比を行って上記取付対象材の留め付け判定を行うようにしてもよい。
上記留め付け判定部は、判定対象とする1つの取付対象材の取り付け完了を判定すると、当該1枚の判定対象とする取付対象材についての留め付け判定を行ってもよい。
或いは、上記留め付け判定部は、新たな締結部材の留め付けを検知する毎に、留め付け判定を行ってもよい。
画像を表示するモニタを備えており、留め付け判定で不良とされた取付対象材が示される上記モニタ上の箇所を、留め付け判定で不良とされない取付対象材が示される箇所の表示とは異なる態様で表示するようにしてもよい。これによれば、留め付け判定で不良とされた取付対象材がどれであるかを迅速に把握できる。
留め付け作業者の認証を行い、留め付け作業者と留め付け施工箇所との対応付けを行うようにしてもよい。これによれば、留め付け不良箇所を、どの留め付け作業者が行ったかを容易に知ることができる。
この発明の留め付け検査方法は、取付対象材を取り付ける取付領域の画像を撮像装置で取得する段階と、取付対象材の取付図面のデータを取得する段階と、上記撮像装置により取得された画像から締結部材の実際位置を判断する段階と、上記締結部材の実際位置と、上記取付対象材の取付図面で示される締結部材の規定位置とに基づいて、上記締結部材による上記取付対象材の留め付け判定を行う段階と、を含むことを特徴とする。
本発明であれば、取付対象材が締結部材で適切に留め付けられたかどうかを、取付領域の画像に基づいて検査することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態の天井面材の留め付け検査システムの概略を示す説明図である。 本発明の実施形態の天井面材の留め付け検査システムの外観構成例を示す説明図である。 本発明の実施形態の留め付け検査システムの検査対象となる天井形態を示した説明図である。 本発明の実施形態の表示エリア上の撮像された実際のビスと図面上のビス規定位置を示した説明図である。 本発明の実施形態の留め付け検査システムおよび検査方法の概略を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態の内壁面材の留め付け検査システムの外観構成例を示した説明図である。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1および図2に示すように、実施形態の留め付け検査システム100は、取付対象材である天井面材91を締結部材であるビス92によって軽量鉄骨下地93に取り付ける場合の留め付け判定を行う。また、この実施形態の留め付け検査システム100は、情報処理装置(パーソナルコンピューター、タブレット型コンピューター、スマートフォン等)と、これに接続される赤外線カメラ(温度カメラ)1とを備える。
上記赤外線カメラ1は、この留め付け検査システム100における画像取得部をなすものであり、この赤外線カメラ1を用いて、建物の室内における上記天井面材91を取り付ける取付領域の画像を取得することができる。この実施形態では、1枚が910mm×910mmの方形の天井面材91を用い、この天井面材91が縦10枚×横10枚取り付けられる100枚方形領域を、上記取付領域として上記赤外線カメラ1で撮像する。上記赤外線カメラ1は三脚上で姿勢変更自在に設けられており、人によるカメラ方向調整およびズーム調整によって、上記100枚方形領域を上記赤外線カメラ1で撮像する。
また、この実施形態では、上記留め付け検査システム100(パーソナルコンピューター)のモニタ2における天井撮像画像の表示エリア2aを、縦910画素×横910画素とし、この表示エリア2aに、上記100枚方形領域の天井撮像画像を表示する。この場合、上記表示エリア2aでの1画素分の位置相違は、実際の天井での10mmの位置相違に相当する。
上記留め付け検査システム100は、描画部3を備える。この描画部3は、上記赤外線カメラ1によって撮像された天井画像を、上記モニタ2における上記表示エリア2aに表示する信号処理を行う。また、この例では、上記描画部3は、上記赤外線カメラ1によって撮像された天井画像を受け取り、高温度を白色(高輝度)とし、低温度ほど黒色(底輝度)に近づく設定で、上記表示エリア2aの縦910画素×横910の各々に色信号を与えて描画する処理を行う。
また、上記留め付け検査システム100は、図面データ取得部4を備える。この図面データ取得部4は、メモリドライバを備えており、図示しないメモリに記録されている上記建物の天井面材の取付図面(面材配置情報、面材寸法情報、面材に対するビス位置情報等の面材の取り付けに利用される情報)のデータを読み出し、この読み出したデータに基づく取付図面を上記描画部3に与える。ここでは、上記取付図面は、実長10mmが1画素で描かれる縮尺となっている。
上記描画部3は、上記建物の天井面材の取付図面を、上記100枚方形領域の撮像画像に重ね合わせて、上記表示エリア2aに表示する。例えば、上記描画部3は、図3に示す天井図面の太線で示される9個のエリアのうち、対象として選択された1つのエリア(100枚方形領域に相当)の取付図面を図面データ取得部4から得て、その四隅が上記表示エリア2aの四隅に一致するように表示する。上記のように、取付図面は、実長10mmが1画素で描かれる縮尺であるので、取付図面における100枚方形領域が上記表示エリア2a上で取付図面と重なって表示されることになる。したがって、図4に示すように、実際のビス92が規定位置にねじ込まれるなら、上記モニタ2に表示される取付図面上のビス規定位置に実際のビス92が重なって表示され、実際のビス92が規定位置から外れてねじ込まれるなら、上記モニタ2に表示される取付図面上のビス規定位置から外れて実際のビス92が表示される。
また、上記赤外線カメラ1は、上記の選択された1つのエリアの実際天井を撮像するように、位置、ズームおよびカメラ方向(姿勢)が調整される。ここで、上記赤外線カメラ1による上記モニタ2上に映し出された天井画像が分かり難い場合は、以下のようにしてもよい。例えば、上記の選択された1つのエリアの実際天井の四隅全部或いは一部に赤外線(熱線)LEDを配置する。そして、上記表示エリア2aの隅角の位置に上記赤外線LEDの画像が映し出されるように、上記赤外線カメラ1の位置、ズームおよび姿勢を調整し、当該赤外線カメラ1に上記の選択された1つのエリアの実際天井を撮像させる。
上記留め付け検査システム100は、上記描画部3により取得された天井画像からビス92の実際位置を判断するビス位置判断部(締結部材位置判断部)5を備えている。このビス位置判断部5は、上記描画部3から、上記表示エリア2aにおける縦910画素×横910画素の各々の色信号(輝度信号)を受け取る。そして、このビス位置判断部5は、縦910画素×横910画素のなかで、閾値よりも高い輝度を有する画素(座標)に対応する位置に、実際のビス92が位置すると判断すし、その画素(座標)を記憶する。すなわち、上記ビス位置判断部5は、天井面材91の温度とビス92の温度との差異から、ビス92の実際位置を判断する。天井面材91の温度とビス92の温度との差異は、ビス92が軽量鉄骨下地93にねじ込まれる際の摩擦熱による温度上昇で得ることができる。
上記留め付け検査システム100は、留め付け判定部6を備えている。この留め付け判定部6は、上記ビス位置判断部5で得られたビス92の天井での実際位置(上記ビス92が位置すると判定された上記画素(座標))と、上記図面データ取得部4から得られる天井面材の取付図面で示されるビス92の規定位置(上記の実長10mmが1画素で描かれる縮尺上の画素(座標))とを対比して、実際のビス92による天井面材91の留め付けの判定を行う。
例えば、上記図面データ取得部4による天井図面のビス位置(規定位置)データから、各天井面材に対するビス本数情報、ビスピッチ、各天井面材の端に対するビス端あき情報が得られる。上記留め付け判定部6は、上記ビス92の実際個数と、上記ビス92の実際ピッチと、上記天井面材91に対する上記ビス92の実際端あきの少なくとも1つについて、上記図面上のビス位置との対比を行って上記天井面材91の留め付け判定を行う。
上記留め付け判定部6は、例えば、上記ビス位置判断部5によって判断された実際のビス位置が、図面上のビス位置から10mm以上ずれた場合に、留め付け不良が発生したと判断する。先述のように、上記表示エリア2aでの1画素分の相違は、実際の天井での10mmの相違に相当する。上記留め付け判定部6は、図面上のビスの表示エリア2aの表示画素(座標)に対して、上記表示エリア2a上の実際のビス位置(座標)が、上下或いは縦横に1画素以上ずれている場合に、留め付け不良が生じたと判断する。もちろん、実際のビス位置が、図面上のビス位置から例えば20mm以上ずれた場合に、留め付け不良が発生したと判断してもよい。
なお、実際にビス92がねじ込まれても、軽量鉄骨下地93にねじ込まれなかった場合は、摩擦熱が十分に発生しないので、当該ビスはカウントされずに、ビス本数不足の判定がされる場合がある。一方、上記軽量鉄骨下地93にねじ込まれた場合の摩擦熱の発生を判断する第1の温度閾値と、上記天井面材91にはねじ込まれたが上記軽量鉄骨下地93にはねじ込まれなかった場合若しくは、上記軽量鉄骨下地93へのねじ込みが不十分な場合の摩擦熱の発生を判断する、上記第1の温度閾値よりも低い第2の温度閾値とを設定しておき、上記第1の温度閾値を越えないけれども上記第2の閾値を越える箇所について、軽量鉄骨下地93にねじ込まれなかったビスが存在するか若しくはねじ込みが不十分である箇所であると判定することができる。この場合、ビス本数を正しくカウントしつつ、摩擦熱が十分に発生しない箇所について不良箇所と判定することもできる。
上記留め付け判定部6は、例えば、判定対象とする1枚の天井面材91の取り付け完了を判定すると、当該1枚の判定対象とする天井面材91についての留め付け判定を行う。
このような判定処理を伴う、留め付け検査方法の概要を図5のフローチャートに示す。なお、このフローチャートおよび以下の説明では、天井面材を単にボードと表記している。上記留め付け検査システム100は、ステップS1において、上記図面データ取得部4から、ボード取付領域の図面データを取得する処理を行い、ステップS2において、上記赤外線カメラ1によるボード取付領域の画像取得処理を行う。また、ステップS3において、人が、撮像天井と天井図面の上記表示エリア2a上での画面位置合わせを行う。なお、上記撮像天井と天井図面の上記表示エリア2a上での画面位置合わせ(画像重ね合わせ)を、画像認識等の処理を利用して自動で行うようにしてもよい。
次に、上記留め付け検査システム100は、ステップS4において、判定対象ボードの次のボード配置領域でのビス92の存在(温度上昇)を判断する。そして、ステップS5において、判定対象ボードの取り付けが完了したと判断した場合に、ステップS6に進む。
すなわち、作業者が1枚の天井面材91に対して必要本数のビス92をねじ込んで、次の1枚の天井面材91に対する最初のビス打ちが確認できたときに、先の1枚の天井面材91における留め付け判定の処理に進む。このとき、先の1枚の天井面材91にねじ込まれたビス92の温度は、ねじ込み当初に比べて多少低下することになるが、天井面材91の温度と十分に区別できる温度である。なお、新たな温度上昇点が検知されるまでの時間(ビス92のねじ込み時間間隔)を計測しておいて、計測時間が閾値より長い場合に、1枚の天井面材91の取り付けが完了したと判定するようにしてもよい。上記閾値は、作業者が天井面材91の取り付け位置から一旦離れて新しい天井面材91を持ってくるのに必要な時間を勘案して定める。また、レーザー撮像装置を併用し、新たな天井面材91の配置を検知したときに、1枚の天井面材91の取り付け完了を判定するようにしてもよい。なお、次の1枚の天井面材の判断の容易化のために、作業者との間で、天井面材91の取り付け順を取り決めておいてもよい。また、この順序でボード番号が割り振られて、図面データにおいて記憶されていてもよい。また、作業者が手操作でパーソナルコンピューターに対象ボードの取付終了を入力してもよい。
上記留め付け検査システム100は、ステップS6において、判定対象ボード取付領域の画像からビス92の実際位置を判断し、ステップS7において、実際のビス92の位置と、図面上のビスの規定位置とを対比し、ステップS8において、留め付け不良を判定する。これらの処理は、先に示した通りである。
次に、上記留め付け検査システム100は、ステップS10において、留め付け不良とされた対象ボード箇所を記憶するとともに、上記表示エリア2aでの警告表示を行う。例えば、実際のビス92のねじ込み位置に1箇所でも不良があれば、留め付け不良発生と判断して、対象ボードの四角領域の色を赤色表示にする。すなわち、この留め付け検査システム100は、画像を表示するモニタ(表示エリア2a)を備えており、留め付け判定で不良とされた取付対象材(天井面材91)が示される上記モニタ上の箇所を、留め付け判定で不良とされない取付対象材が示される箇所の表示とは異なる態様で表示するようにしてもよい。これによれば、留め付け判定で不良とされた取付対象材がどれであるかを迅速に把握することができる。上記対象ボードの赤色表示のための具体的処理は、例えば、上記留め付け判定部6からのボード番号の上記描画部3への通知で、上記描画部3が画面上の対応番号ボードの四角領域の画素群に赤色信号を与えることで行うことができる。或いは、対応番号ボードのデータ上の図面の色変更処理で行うこともできる。なお、ビス92のねじ込み位置に2箇所以上の不良がある場合に、留め付け不良が生じたと判定するようにしてもよい。
次に、上記留め付け検査システム100は、ステップS11において、全対象ボードの検査が終了したかどうかを判断し、全対象ボードの検査が終了していなければ、ステップS4に進み、全対象ボードの検査が終了したのであれば処理を終了する。全対象ボードの検査が終了したかどうかの判断は、予め対象ボードの枚数(例えば、100枚)を記憶しておき、ステップS9を経るごとに処理済枚数を1インクリメントし、上記100枚との比較を行うことで判断できる。
なお、上記の留め付け不良の判定処理例においては、取付図面における100枚方形領域が上記表示エリア2a上で実際の撮像画像と重ねて表示したが、必ずしも、取付図面を上記表示エリア2aに表示しなくてもよい。上記のように、表示エリア2aでの1画素が実際の天井で10mmとなる場合、上記表示エリア2a上の撮像ビスの間隔を示す画素数に10mmを掛けることで、実際の天井にねじ込まれたビス29のビスピッチを知ることができる。このように求めた実際の天井でのビスピッチを、取付図面で示される規定のビスピッチと対比することで、留め付け不良を判定することができる。なお、上記表示エリア2a上の撮像ビスの間隔を示す画素数は、例えば、上記ビス位置判断部5が判断すればよい。
また、上記の留め付け不良の判定処理例においては、実際の撮像画像が上記表示エリア2aの全体を使って表示されるようにしたが、必ずしも、実際の撮像画像を上記表示エリア2aの全体を使って表示しなくてもよい。この場合、例えば、最初に取り付けたボードについて、所定の2箇所の実際のビス位置間の距離を人がメジャーで実測し、この測定結果を上記パーソナルコンピューターに入力することとする。また、上記ビス位置判断部5は、上記所定の2箇所に対応する上記表示エリア2a上のビス間隔(画素数)を判断する。そして、上記の実際のビス間の実際距離を上記表示エリア2a上のビス間隔(画素数)で除算することで、上記表示エリア2aでの1画素が実際の天井で何mmとなるかを示す単位情報を生成する。以後は、この単位情報に撮像されたビスの間隔である画素数を掛けることで、実際の天井にねじ込まれた他のビスのビスピッチを知ることができる。
また、上記の図5のフローチャートに示した処理では、上記留め付け判定部6は、判定対象とする1枚の天井面材91の取り付け完了を判定すると、当該1枚の判定対象とする天井面材91についての留め付け判定を行ったが、このような処理に限らない。例えば、上記留め付け判定部6は、ビス位置判断部5において新たなビス92の留め付け(温度上昇)が検知される毎に、留め付け判定を行うようにしてもよい。
また、この発明の留め付け検査システム100は、天井面材91の取り付けに限らず、図6に示すように、取付対象材である内壁面材95の取り付けに用いることができる。
また、この発明の留め付け検査システム100は、可視光カメラを用いて締結部材の実際位置を検出する形態を包含する。ただし、可視光カメラの画像では、取付対象材の色と締結部材の色とが近似している場合、締結部材の実際位置を特定し難い。また、この発明の留め付け検査システム100は、レーザー撮像装置を用いて締結部材の実際位置を検出する形態を包含する。ただし、レーザー撮像装置を用いる検査システムでは、価格が割高になる。上記締結部材の温度によって締結部材の位置を検出する構成であれば、比較的安価な赤外線カメラ1を用いて、締結部材の実際位置を明確に検出することが可能になる。
また、この発明の検査システム100は、事前に加熱或いは冷却した締結部材で上記取付対象材が留め付けられる形態を包含する。しかし、上記の実施形態のように上記締結部材が下地材にねじ込まれる際の摩擦熱による温度上昇を利用する方が、加熱装置或いは冷却装置を不要にできるという点で有利である。
また、この発明の検査システム100は以下のように構成されていてもよい。すなわち、留め付け判定部6による留め付け判定結果を送信する送信部および上記送信された留め付け判定結果を受信する受信部を備えてもよい。そして、上記受信部が、施工場所から離れた場所に位置させてもよい。これによれば、上記赤外線カメラ1等を設置する人(天井施工を行う作業者が設置することもできる)と検査者と分けておいて、検査者は施工場所から離れた場所に居ながら留め付け判定結果を知ることができるようになる。上記の留め付け判定結果は、例えば、(1,1)~(10,10)の取付対象材を特定する座標情報(図3参照)とし、上記受信部を備える携帯機器の簡易画面に文字表示してもよい。また、上記受信部を備える機器がモニタを備える場合、上記の100枚方形領域の図面と、不良箇所を示す情報とを送信し、当該機器の側のモニタに、100枚方形領域の図面を表示するとともに、不良箇所を赤色表示するようにしてもよい。もちろん、このような遠隔処理が行われない場合、上記赤外線カメラ1等を設置する人(天井施工を行う作業者が設置することもできる)と検査者とが同じである場合もある。
或いは、上記画像取得部(赤外線カメラ1)により取得された画像を送信する送信部および上記送信された画像を受信する受信部を備え、上記モニタ2、上記描画部3、上記図面データ取得部4、上記ビス位置判断部(締結部材位置判断部)5、上記留め付け判定部6、および上記受信部を、施工場所から離れた場所に位置させることとしてもよい。これによれば、上記赤外線カメラ1の設置者と検査者とを別にしておいて、検査者は施工場所から離れた場所に居ながら留め付け判定結果を知ることができるようになる。また、施工場所側での当該検査システム100の構成を減らすことができる。なお、上記赤外線カメラ1に上記送信部を設けることに加えて、カメラのズームや姿勢を遠隔操作するための駆動部や指令受信装置を設けておけば、例えば、上記赤外線カメラ1を、天井施工を行う作業者等に設置させる一方、検査者は、別の場所から上記赤外線カメラ1を遠隔操作し、検査対象領域を上記赤外線カメラ1で撮像することができる。
また、この発明の検査システム100は以下のように構成されていてもよい。すなわち、留め付け作業者(天井施工等を行う作業者)の認証を行い、この留め付け作業者と留め付け施工箇所との対応付けを行うようにしてもよい。これによれば、留め付け不良箇所を、どの留め付け作業者が施工したかを容易に知ることができる。留め付け作業者の認証は、留め付け作業者を特定するタグやコードをヘルメット或いは作業着に取り付けておき、作業開始時に上記パーソナルコンピューターに装着しておいたリーダーに読み込ませることで行うことができきる。なお、可視光カメラを用いる場合には、上記タグやコードを撮像画像に基づく画像認識処理で判断することもできる。
また、上記の例では、上記赤外線カメラ1等を固定的に設置することとしたが、これに限らず、留め付け作業者(天井施工を行う作業者等)のヘルメットに赤外線カメラ等のカメラを取り付け、このカメラで撮像したビス位置等に基づいて留め付け判定を行うようにしてもよい。
また、上記の例では、取付対象材として面材を示したが、これに限らず、取付対象材には棚等の建材が含まれる。また、取付対象材には、室内材に限らず、屋外に配置される屋外材が含まれる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :赤外線カメラ(画像取得部)
2 :モニタ
2a :表示エリア
3 :描画部
4 :図面データ取得部
5 :ビス位置判断部(締結部材位置判断部)
6 :留め付け判定部
91 :天井面材(取付対象材)
92 :ビス
93 :軽量鉄骨下地
95 :内壁面材(取付対象材)
100 :留め付け検査システム

Claims (8)

  1. 画像を取得する画像取得部と、
    取り付け対象となる取付対象材の取付図面のデータを取得する図面データ取得部と、
    上記画像取得部により取得された取付対象材を取り付ける取付領域の画像から締結部材の実際位置を判断する締結部材位置判断部と、
    上記締結部材位置判断部で得られた上記締結部材の実際位置と、上記取付対象材の取付図面で示される上記締結部材の規定位置とに基づいて、上記締結部材による上記取付対象材の留め付け判定を行う留め付け判定部と、
    を備えており、
    上記締結部材位置判断部は、上記締結部材が下地材にねじ込まれる際の摩擦熱による温度上昇で得られる当該締結部材の温度と上記取付対象材の温度との差異から、上記締結部材の実際位置を判断することを特徴とする留め付け検査システム。
  2. 請求項に記載の留め付け検査システムにおいて、上記締結部材が上記下地材にねじ込まれた場合の摩擦熱の発生を判断する第1の温度閾値と、上記締結部材が上記下地材にねじ込まれなかった場合若しくは、上記下地材へのねじ込みが不十分な場合の摩擦熱の発生を判断する第2の温度閾値とが設定されており、上記第1の温度閾値を越えないが上記第2の閾値を越える箇所について、上記下地材にねじ込まれなかった締結部材が存在するか若しくは、上記下地材へのねじ込みが不十分な箇所であると判定することを特徴とする留め付け検査システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の留め付け検査システムにおいて、上記留め付け判定部は、上記締結部材の実際個数と、上記締結部材の実際ピッチと、上記締結部材の上記取付対象材に対する実際端あきの少なくとも1つについて、上記締結部材の規定位置との対比を行って上記取付対象材の留め付け判定を行うことを特徴とする留め付け検査システム。
  4. 請求項1~請求項のいずれか1項に記載の留め付け検査システムにおいて、上記留め付け判定部は、判定対象とする1つの取付対象材の取り付け完了を判定すると、当該取付対象材についての留め付け判定を行うことを特徴とする留め付け検査システム。
  5. 請求項1~請求項のいずれか1項に記載の留め付け検査システムにおいて、上記留め付け判定部は、新たな締結部材の留め付けを検知する毎に、留め付け判定を行うことを特徴とする留め付け検査システム。
  6. 請求項1~請求項のいずれか1項に記載の留め付け検査システムにおいて、画像を表示するモニタを備えており、留め付け判定で不良とされた取付対象材が示される上記モニタ上の箇所を、留め付け判定で不良とされない取付対象材が示される箇所の表示とは異なる態様で表示することを特徴とする留め付け検査システム。
  7. 請求項1~請求項のいずれか1項に記載の留め付け検査システムにおいて、留め付け作業者の認証を行い、留め付け作業者と留め付け施工箇所との対応付けを行うことを特徴とする留め付け検査システム。
  8. 取り付け対象となる取付対象材を取り付ける取付領域の画像を撮像装置で取得する段階と、
    取付対象材の取付図面のデータを取得する段階と、
    上記撮像装置により取得された画像から締結部材の実際位置を、上記締結部材が下地材にねじ込まれる際の摩擦熱による温度上昇で得られる当該締結部材の温度と上記取付対象材の温度との差異から判断する段階と、
    上記締結部材の実際位置と、上記取付対象材の取付図面で示される締結部材の規定位置とに基づいて、上記締結部材による上記取付対象材の留め付け判定を行う段階と、
    を含むことを特徴とする留め付け検査方法。
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