JP2868252B2 - 火災発生位置検出装置 - Google Patents

火災発生位置検出装置

Info

Publication number
JP2868252B2
JP2868252B2 JP1301928A JP30192889A JP2868252B2 JP 2868252 B2 JP2868252 B2 JP 2868252B2 JP 1301928 A JP1301928 A JP 1301928A JP 30192889 A JP30192889 A JP 30192889A JP 2868252 B2 JP2868252 B2 JP 2868252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire occurrence
occurrence position
fire
distance
infrared
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1301928A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03163700A (ja
Inventor
雅央 井上
義則 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP1301928A priority Critical patent/JP2868252B2/ja
Publication of JPH03163700A publication Critical patent/JPH03163700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2868252B2 publication Critical patent/JP2868252B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ホール、体育館や展示場等の密閉された、
あるいはプラント設備等の開放された大空間すなわち大
容積の空間内で火災が発生した場合にその位置を検出す
るための火災発生位置検出装置に関するものである。
[従来技術及び問題点] この種の従来技術として、大空間の火災関知を行うも
のにあっては、例えば、離して配置された投光部と受光
部との間の煙を検出する形の分離型煙感知器(LS式)を
多数個並べて監視区域内の火災検知を行う方法や、検知
器として二個の赤外線素子を独立に走査し、火災発生が
有った場合には火源を通る交点の情報から火源位置を特
定する等の方法がある(特開昭60−135072号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] 上記各方法において、LS式のものにあっては、検出器
の数が多くなり、設置や保守が困難となる。また、これ
は、煙を検知する方式であるため、設置高、天井高の高
い場合、火災時に発生する煙が上昇するのに時間がかっ
たり、温度差がある場合、全く上昇しない場合があり、
大空間の火源検出には向かない。
また、従来の赤外線検出方式では、火災発生の位置検
出を行う場合、最低2台の検出器が必要であり、これに
より、設置するのが困難となると共に、保守を容易に行
うことができないという問題がある。さらに、検出器と
して2台の赤外線カメラを用いる場合には、システム全
体の価格が上昇してしまう。
[問題を解決するための手段] 本発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、赤
外線カメラを測距器と関連させ、用いるカメラ一台とす
ることにより、設置や保守を容易にすると共に、火災の
早期発見を低価格で行うことができるようにした火災発
生位置検出装置を提供しようとするものである。
従って、本発明によれば、大空間内の火災発生位置を
検出する装置において、 前記大空間の撮像を行うことができるように配置され
る赤外線撮像装置と、 該赤外線撮像装置の撮像画面上の、所定温度以上を表
わす位置を火災発生位置として特定するための火災発生
位置特定装置と、 距離を測定するためのレーザ式測距装置と、 前記大空間内の火災発生位置までの距離を測定し得る
ように、前記撮像画面上の前記火災発生位置と前記測距
装置の向きとを関連付けるよう動作する移動制御部と、 前記撮像画面上の前記火災発生位置及び前記測距装置
で測定された前記大空間内の火災発生位置までの距離に
基づいて、該大空間内の実際の火災発生位置を算出する
火災位置算出装置と、 を備えたことを特徴とする火災発生位置検出装置が提供
される。
1つの態様によれば、前記測距装置は、前記赤外線撮
像装置の撮像画面の中心における火災発生位置までの距
離を測定し得るように、前記赤外線撮像装置に固定的に
装着され、 前記移動制御部は、前記火災発生位置特定装置が前記
赤外線撮像装置の前記撮像画面上に火災発生位置を特定
したときに、該火災発生位置を前記撮像画面上の中心に
位置付けるように前記赤外線撮像装置の方向付けを行う
と共に、該火災発生位置が前記撮像装置上の中心に位置
付けられたとき、前記測距装置に該火災発生位置までの
距離を測定させ、 これにより、前記位置算出装置は、前記火災発生位置
が前記撮像画面上の中心に位置付けられたときの前記赤
外線撮像装置の向き並びに前記測距装置により測定され
た距離に基づいて、前記大空間内の火災発生位置を算出
するようにされる。
また、もう1つの態様によれば、前記赤外線撮像装置
は前記大空間に対して固定的に配置され、 前記移動制御部は、前記火災発生位置特定装置が前記
赤外線撮像装置の前記撮像画面上に火災発生位置を特定
したときに、前記測距装置を該火災発生位置の方向に向
けて該火災発生位置までの距離を測定させ、 これにより、前記位置算出装置は、前記撮像画面上の
前記火災発生位置並びに前記測距装置により測定された
距離に基づいて、前記大空間内の火災発生位置を算出す
るようにされる。
なお、前記赤外線撮像装置の前面に、鉛直方向に振動
する赤外線のみを透過させる赤外偏光フィルタを設ける
ようにすることが好ましい。
[作用] 撮像画面上の火災発生位置とレーザ式測距装置の向き
とは、該測距装置が大空間内の火災発生位置までの距離
を測定し得るように、移動制御部の動作により関連付け
られ、位置算出装置は、撮像画面上の火災発生位置及び
レーザ式測距装置で測定された大空間内な火災発生位置
までの距離に基づいて、該大空間内の実際の火災発生位
置を算出する。このような撮像画面上の火災発生位置と
レーザ式測距装置の向きとの関連付けにより、用いられ
る赤外線撮像装置は1台とすることができる。
撮像画面上の火災発生位置とレーザ式測距装置の向き
との関連付けの1つの態様は、赤外線撮像装置の撮像画
面の中心における被写体すなわち火災発生位置までの距
離を測定し得るように、レーザ式測距装置を赤外線撮像
装置に固定的に装着し、赤外線撮像装置については、火
災発生位置を撮像画面上の中心に位置付けるように移動
制御部により方向制御することである。
撮像画面上の火災発生位置とレーザ式測距装置の向き
との関連付けもう1つの態様は、赤外線撮像装置を大空
間に対して固定的に配置し、レーザ式測距装置について
は、赤外線撮像装置の撮像画面上の火災発生位置までの
距離を測定し得るように移動制御部により測定方向を制
御することである。
また、もう1つの実施態様によれば、赤外線撮像装置
の前面に、鉛直方向に振動する赤外線のみを透過させる
赤外偏光フィルタが設けられる。
赤外線検知方式のものにあっては、僅かに、光沢のあ
る表面、または水等の液体表面で容易に反射するため、
もし消化活動の最中で再度、火源位置の検出を行う場
合、水等に反射する炎を誤って検出する恐れがあるが、
このように赤外線カメラに偏光フィルタを付加して反射
等の影響を除去するようにすれば、誤った位置検出の可
能性は除去できる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明する。
第1図は、本発明による火災発生位置検出装置を、火
源位置検出装置を例に取って概略的に示すもので、例え
ばレーザ式の測距器1が赤外線カメラ2の上に固定的に
取付けられており、赤外線カメラ2は雲台3の上に装着
されている。該赤外線カメラ2は、その検出波長が例え
ば3μm〜5μmないし8μm〜12μm程度であって、
その光面の向きもしくは撮像方向を、雲台3の移動によ
り水平方向並びに垂直方向に移動させることが可能であ
る。
なお、火災発生時、火源が水やほぼ水平な鏡面状の物
体等により反射することにより赤外線カメラ2が誤った
火源を受像することのないように、赤外線カメラ2の前
面には、鉛直方向に振動する赤外線(縦波)のみを通過
させる赤外線偏光フィルタを設け、赤外線カメラ2に、
該赤外線偏光フィルタを介して撮影を行わせるようにす
るのが好ましい。
測距器1での距離信号並びに赤外線カメラ2での画像
信号は、通常のケーブルもしくは長距離の場合に光ケー
ブルであって良い制御回線4を介して制御・演算装置5
に送られ、また雲台3は、該制御・演算装置5から同じ
く制御回線4を介して送られてくる制御信号により前述
の移動が制御される。制御・演算装置5にはまた回線6a
を介して表示装置6も接続されており、赤外線カメラ2
から送られてきた画像信号を該表示装置6上に表示し得
ると共に、移報回線7も接続されており、状況に関する
情報を該移報回線7を介して他場所に伝送することが可
能である。
第2図は、監視している大空間の内、赤外線カメラ2
が一度に見える範囲すなわち一度に監視し得る範囲(す
なわち撮像範囲)を概略的に示している。赤外線カメラ
2での撮像範囲、並びにそれに対応する表示装置6での
表示範囲は、一例として縦横512の画素に分けられてい
るものとしており、各画素は、表示面の中心を原点とし
て縦x1、横yj(−256≦i、j≦+256)の座標で特定し
得る。
第1図に示した制御・演算装置5の内部回路が第3図
に示されている。第3図において、MPUはマイクロプロ
セッサ、ROM1はプログラム用の記憶領域、ROM2は、後述
の定数C1〜C5や複数の温度閾値T1〜TMを格納した第1の
定数用記憶領域、ROM3は、本装置が設置される場所対応
の、すなわち現場対応の定数を格納するための第2の定
数用記憶領域であり、例えば、監視領域中の各場所を特
定するために、赤外線カメラ2の水平及び垂直方向の設
置角度並びに対象までの距離の測定値と、監視領域内の
実際の位置との変換テーブルが格納されている。RAM1は
作業用領域、RAM2は画像メモリすなわち画像データ用を
記憶領域、PROCは画像処理部、である。I/F1は、測距器
もしくは測距計1用のインターフェース、I/F2は、赤外
線カメラ2用のインターフェース、I/F3は、雲台3用の
インターフェース、であり、これらインターフェース
は、第1図にも示した制御回線4を介して、それぞれ測
距器1に、赤外線カメラ2、及び雲台3に接続される。
I/F4は、操作用のインターフェースであり、操作部すな
わち第1図にも示したキーボードKYが接続される。I/F5
は、警報ベル用のインターフェースであり、火災異常が
発生した場合に、該インターフェースを介して接続され
ている図示しない警報ベルを付勢して鳴動させる。I/F6
は、CRT用のインターフェースであり、信号線6aを介し
て第1図にも示した表示装置もしくはCRT6に画像信号を
表示させる。I/F7は、移報用のインターフェースであ
り、同じく第1図にも示した移報回線7を介して他場所
に情報の伝送を行わせる。
次に、動作について説明する。
最初に、初期設定が行われて後述する変数m、L、
l、l′、α、β、x、y、X、Yがゼロに設定された
り、雲台3が初期位置に位置付けられた後(ステップ10
2)、点検モードが否かが判定される(ステップ104)。
例えば、操作部KYを操作する等により点検モードの指示
が入力されたならば(ステップ104のY)、第5図に示
された点検モード(ステップ200)に行く。
点検モードにおいては、赤外線カメラ2内の例えば冷
却素子の温度検出等を行うことにより赤外線カメラ2の
点検を行い(ステップ202)、監視領域内の決められた
位置までの距離を測距計1で測定し、該測定値が決めら
れた距離値であったか否かを判定することにより測距計
1の点を行い(ステップ204)、そして雲台3を実際に
動かすことにより雲台3の点検を行う(ステップ20
6)。点検の結果、異常パラメータがオンされれば(ス
テップ208のY)、動作は中止され、図示しない異常表
示灯等を点灯させることにより監視者もしくは操作者に
異常を知らせ、修理もしくは保守が行われ得る。異常パ
ラメータがオンされていなければ(ステップ208の
N)、第4図に戻り(ステップ210)、通常監視モード
(ステップ300)に行く。
通常監視モード(ステップ300)の詳細は第6図、第6
A図〜第6C図に示されており、第6図に示すように、大
略、雲台制御ルーチン(ステップ320:第6A図)、画像デ
ータ取込ルーチン(ステップ340:第6B図)及び温度閾値
設定ルーチン(ステップ360:第6C図)が行われる。
第6A図の雲台制御ルーチン(ステップ320)について
説明する。赤外線カメラ2は、監視領域全体を網羅する
ように、あらかじめ定められたプログラム動作により、
受光面の水平方向角度α及び垂直方向角度βにおける複
数の所定点において監視領域の映像信号を取り込むよう
に雲台3により移動制御され、雲台3により各所定点ま
で移動されると(ステップ322)、そこで停止してスキ
ャンスタートが送出され(ステップ324)、これにより
監視領域での撮像を行って画像データを取込を可能なら
しめる。
第6B図の画像データ取込ルーチン(ステップ340)に
おいては、前述のスキャンスタートにより赤外線カメラ
2からインターフェースI/F2を介して画像データが取込
まれ(ステップ344)、取込まれた画像データは画像処
理部PROCに送られて画像処理が行われる。画像処理部PR
OCにおける画像処理としては、取込まれた画像データを
まずアナログ・ディジタル変換し(ステップ346)、該
ディジタル値に変換した画像データを画像メモリ用のRA
M2に格納し(ステップ348)、そしてその画像データを
温度データT(xi、yj)に変換する(ステップ350)、
ことが行われる。
第6C図に示された温度閾値設定ルーチン(ステップ36
0)においては、第1の定数用の記憶領域ROM2から温度
閾値T1〜TMが作業用領域RAM1に読込まれる(ステップ36
2)。温度閾値としては、このように、昼夜等の時間帯
による変化や、監視領域の使用・非使用による人の存否
等による、監視領域の状況変化に応じて用いられる複数
(Μ個)の温度閾値T1、T2、T3、・・Tm・・TMが用意さ
れている。
ここに、これら温度閾値の関係は、T1<T2<T3<・・
<Tm<・・<TMとしている。すなわち、T1は夜間等に用
いられて、監視条件が最も厳重な場合の閾値を設定し、
僅かの異常発生条件でもって火災異常発生を検知する。
逆に、TMは、監視領域が使用中である場合等に用いら
れ、最も緩和された閾値を設定しており、監視領域中の
混雑した人や、タバコの火等で誤報が発生しない程度の
閾値となっている。
記憶領域ROM2から作業用領域RAM1内にΜ込の温度閾値
が読込まれると(ステップ362)、画像データ取込ルー
チンのステップ350で取込まれた温度データT(xi
yj)が、まず最も低い温度閾値T1と比較される(ステッ
プ364)。
赤外線カメラ2の撮像画面の座標xi、yjのすべてにお
ける温度データが最も低い温度閾値T1よりも小さいなら
ば(ステップ363のN)、リターンして(ステップ382及
びステップ302)、通常監視モードを終了し、第6図か
ら第4図に戻り、後述する火災判定ステップ108におけ
る火災判定は「N」すなわち「火災でない」なので、初
期設定の要求が無ければ(ステップ116のN)、再度、
通常監視モード(ステップ300)が行われ、雲台3の
α、βの次の所定点(ステップ322)における画像デー
タ取込ルーチン(ステップ340)及び温度閾値設定ルー
チン(ステップ360)が行われる。このようにして火災
監視が続けられていく。
もし、座標xi、yjのいずれかの温度データが最も低い
温度閾値T1以上であるならば(ステップ364のY)、温
度データTよりも小さい温度閾値の内、一番大きい温度
閾値を決定する動作が取られる(ステップ364〜380)。
もし温度データTよりも小さい温度閾値の内、一番大き
い温度閾値がT1であるならば(ステップ370のN)、変
数mがm=1に設定されかつ変数TがT=[T1以上であ
った座標の温度データT(xi、yj)]に設定されるとと
もにその座標(xi、yj)]がRAM1に格納される(ステッ
368)。もし一番大きい温度閾値がT2であるならば
(ステップ374のN)、変数mはm=1からm=2に更
新されかつ変数Tは、T=[T2以上であった座標の温度
データT(xi、yj)]とされる(ステップ372)。同様
に、もし一番大きい温度閾値がTMであったならば(ステ
ップ378のY)、変数mはm=Mに更新されかつ変数T
は、T=[TM以上であった座標の温度データT(xi
yj)]とされる(ステップ380)。このように、ステッ
プ380までの間に、温度データよりも小さい温度閾値の
内、一番大きい温度閾値がT1〜TMのいずれであるかが決
定され、最終的に決定された一番大きい温度閾値に対し
て変数m及びTが設定されるとともにその座標(xi
yj)が設定される。
このようにして変数m及びTが設定されると、リター
ンし(ステップ382及びステップ302)、通常監視モード
を終了し、第6図から第4図に戻り、次に、操作部KYに
設定されたか、もしくは作業用領域RAM1に格納された火
災閾値としての温度閾値定数Kが読込まれる(ステップ
106)。火災監視を行うべき火災閾値としては火災監視
用温度閾値TKを設定し、温度データTmをこの火災監視用
温度閾値TKと比較するようにしても良いが、第4図のフ
ローチャートでは火災閾値として温度閾値定数Kを用
い、変数mを温度閾値定数Kと比較する場合を説明して
いる。
火災閾値として火災監視用温度閾値TKを用いる場合で
も温度閾値定数Kを用いる場合でも、火災閾値を設定及
び/または変更するには、環境変化に応じてその都度、
操作者が操作部KYから火災閾値を入力することにより人
為的に行っても良く、また、記憶領域ROM1に格納されて
いるプログラムにより環境変化や時刻に応じて自動的に
行われるようにしても良い。
火災閾値としての温度閾値定数Kが読込まれると(ス
テップ106)、温度閾値設定ルーチンにおいて設定され
た変数mが、該読込まれた温度閾値定数Kと比較され、
Kよりも小さいならば(ステップ108のN)、火災発生
は検知されなかったことなるので、mの値を単に表示す
るだけで(ステップ110)、初期設定の要求がなければ
(ステップ116のN)、再度、同様に通常監視モード
(ステップ300)が行われ、赤外線カメラ2のα、βの
次の所定点において(ステップ322)、画像データ取込
ルーチン(ステップ304)及び温度閾値設定ルーチン
(ステップ360)が行われる。このようにして火災監視
が続けられていく。
もし、設定された変数nが火災閾値としての温度閾値
定数K以上であるならば(ステップ108のY)、第3図
に示された警報ベル用のインターフェースI/F5を介して
図示しない警報ベルを鳴動させる等の何等かの警報表示
を行い(ステップ112)、次に、自動モードが否かを判
定する(ステップ114)。
ここに自動モードとは、自動的に火災発生位置すなわ
ち火源位置を検出するモードであり、自動モードでない
場合には、単に操作者に火災発生を報知するだけであり
(ステップ112)、火災発生位置の特定等のその後の対
処については、操作者が例えばCRT6画面を監視する等し
て行うこととなる。装置を自動モードで動作させるか否
かは、操作者により操作部KYを介してあらかじめ設定さ
れている。
従って、自動モードに設定されている場合には(ステ
ップ114のY)、第7図にも示された火源位置検出モー
ド(ステップ400)に行く。火源位置検出モードにおい
ては、火災発生位置すなわち火源を撮像画面、従って表
示画面の中心(xy座標軸の原点O)に位置させるべく赤
外線カメラ2、従って雲台3を移動させながら動作が取
られる。
これを行うため、まず、雲台用インターフェースI/F3
を介して雲台3に雲台停止信号を送出して雲台3の移動
を停止させ(ステップ404)、次に、赤外線カメラ2の
撮像画面もしくは表示装置6の表示画面上の火源位置
の、画面の中心からの偏差角度を演算する動作が取られ
る(ステップ406)。そのため、温度閾値設定ルーチン
(ステップ360)で設定もしくは格納されている変数T
(x、y)を読出し、表示上の中心すなわち原点Oから
のx、y軸上のそれぞれの距離もしくは偏差x、yを該
T(x、y)から取り出し、かつ第1の定数用記憶領域
ROM2から定数C1、C2を読出す。ここに、定数C1は、表示
上の原点から表示上の水平方向すなわちx軸方向の端ま
での距離であり、定数C2は、表示上の原点から表示上の
垂直方向すなわちy軸方向の端までの距離であり、撮像
画面もしくは表示画面が縦512×横512の画素からなって
いる場合には、C1=C2=256/θ(θ:カメラの視野
角)、である。これらの値を用いて、表示の中心もしく
は原点Oからの水平方向及び垂直方向の偏差角度Δα、
Δβは以下により演算される(ステップ406)。
Δα=x/C1 Δβ=y/C2 このようにして偏差角度Δα及びΔβが演算される
と、該偏差角度だけ水平方向および垂直方向に雲台を移
動させて火源を画面の中心に位置させるべく、雲台用イ
ンターフェースI/F3を介して雲台3に偏差角度移動信号
が送出される(ステップ408)。
雲台3の移動が行われた後、第6B図に示された画像デ
ータ取込ルーチン340が再度行われて、移動後の新たな
画像データもしくは温度データが画像メモリ用の記憶領
域RAM2に格納され(ステップ410)、変数m及びT
(x、y)がクリアされた後(ステップ412)、第6C図
に示された温度閾値設定ルーチン360が行われる(ステ
ップ414)。
ステップ408で移動が行われた後、再度、画像データ
取込ルーチン(ステップ410)及び温度閾値設定ルーチ
ン(ステップ414)が行われることにより新しい温度デ
ータT(x、y)が設定され、該新しい温度データから
新しい原点からの距離もしくは偏差x、yの値が取り出
されるので、これを用いて、ステップ406で説明したの
と同様の態様で新たな偏差角度Δα及びΔβが算出され
る(ステップ416)。次に、新たな水平方向偏差角度Δ
α及び垂直方向偏差角度Δβがそれぞれ所定値C3及びC4
より小さいか否かが判定され、それら偏差角度の少なく
ともいずれかがそれぞれ所定値C3及びC4よりも小さくな
いならば(ステップ418のN)、それら偏差角度分だけ
雲第3が移動された後(ステップ408)、ステップ410〜
418の動作が再度行われる。ステップ410〜418で新たに
算出された水平方向及び垂直方向偏差が今度は共にそれ
ぞれ所定値C3及びC4よりも小さく(ステップ418の
Y)、火源が画面中心に位置したものど見なされ得るな
らば、リターンして第4図に戻り(ステップ420)、次
の測距モード500に行く。
第1図で説明したように測距計1は赤外線カメラ2に
固定されており、距離を測定する方向は、赤外線カメラ
2が撮影を行っている画像中心の被写体までの距離を測
定すべく位置付られている。すなわち、測距計1は赤外
線カメラ2の画像中心の方向にレーザ光等の投射光を発
するように位置付けられており、レーザ光等が被写体で
反射して帰ってくるまでの時間から当該被写体までの距
離が測定される。
第8図に示された測距モード500において、測距変数
lの最初の値は、ステップ102で初期設定された値であ
るので、l=0であり、従って、測距データl′は最初
l′=l=0と置かれる(ステップ502)。次に、測距
計用行I/F1を介して測距トリガ信号を送出し(ステップ
504)、測距器もしくは測距計1に測距動作を行わせ、
測距データl′を取込む(ステップ506)。取込まれた
測距データl′は測距変数lと比較され、その差の絶対
値|l−l′|が所定の値C5より小さければ(ステップ50
8のY)、その測距データl′は火源までの距離データ
Lとして採用される(ステップ510)。前述のように測
距変数lは最初0であるので、一回目の測距で|l−l′
|<C5を満足することはなく、従って、測距は少なくと
も2回は行われ、このようにして測定の精度を上げてい
る。
距離データLが決定されると(ステップ510)、イン
ターフェースI/F3を介して雲台3の現在の水平方向角度
位置α及び垂直方向角度位置βが読込まれ(ステップ51
2)、そして第2の定数用記憶領域ROM3から、座標変換
パラメータすなわちα、β、Lで決定される極座標位置
と、監視領域全体における絶対座標X、Y位置との変換
テーブルを取込み(ステップ514)、該変換テーブルか
ら火源の絶対座標X、Yにおける位置が決定されて(ス
テップ516)、第4図に戻る(ステップ518)。
このようにして大空間で火災が発生した場合、その火
源位置が自動的に決定され得る。検出された火源位置情
報は、第4図にはことさら詳細には説明していないが、
単に表示されることもできるし、また、他の装置、例え
ばここに示されない第2の表示装置、ITV監視カメラ画
像へのスーパインポーズまたは消化設備等へ、もしくは
中央管理室等の他の場所に送ってそこで用いられるよう
にすることもできる。
なお、上記実施例では、赤外線カメラ2と測距計1と
は一体にされていて、赤外線カメラ2は対象物を画面中
心に持ってくるように移動し、測距計1は常に赤外線カ
メラ2の撮像画面上の中心の被写体までの距離を測定す
るようにしたものを説明したが、精度は多少落ちるが、
赤外線カメラ2は固定とし、表示画面上のx、y位置に
測距計1のみを向けて距離を測定させるようにすること
もできる。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、赤外線カメラを測定器と関連
させ、用いるカメラを一台とするようにしたので、設置
や保守を容易にすると共に、火災異常の早期発見を低価
格で精度良く行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による異常発生位置検出装
置を示す概略構成図、第2図は第1図の構成により監視
される範囲を説明するための図、第3図は、第1図中の
制御・演算装置5の内部回路を示すブロック回路図、第
4図は、本発明の一実施例による動作を説明するための
フローチャート、第5図は、第4図中の点検モード200
を詳細に示すフローチャート、第6図、第6A図〜第6C図
は、第4図中の通常監視モード300を詳細に示すフロー
チャート、第7図は、第4図中の火源位置検出モード40
0を詳細に示すフローチャート、第8図は、第4図中の
測距モード500を詳細に示すフローチャート、である。
図において、1は測距計、2は赤外線カメラ、3は雲
台、4は制御回路、5は制御・演算装置、KYは操作部、
6は表示装置、7は移報回線、8は監視領域、MPUはマ
イクロプロセッサ、ROM1はプログラム用記憶領域、ROM2
は第1の定数用記憶領域、ROM3は第2の定数用記憶領
域、RAM1は作業用領域、RAM2は画像メモリ用記憶領域、
PROCは画像処理部、である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−157580(JP,A) 特開 昭62−286197(JP,A) 特開 昭61−221731(JP,A) 特開 平1−124073(JP,A) 特開 昭62−108106(JP,A) 特開 昭59−77323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 23/00 510 G08B 17/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大空間内の火災発生位置を検出するための
    装置において、 前記大空間の撮像を行うことができるように配置されて
    いる赤外線撮像装置と、 該赤外線撮像装置の撮像画面上の、所定温度以上を表す
    位置を火災発生位置として特定するための火災発生位置
    特定装置と、 距離を測定するためのレーザ式測距装置と、 前記大空間内の火災発生位置までの距離を測定し得るよ
    うに、前記撮像画面上の前記火災発生位置と前記レーザ
    式測距装置の向きとを関連付けるよう動作する移動制御
    部と、 前記撮像画面上の前記火災発生位置及び前記レーザ式測
    距装置で測定された前記大空間内の火災発生位置までの
    距離に基づいて、該大空間内の実際の火災発生位置を算
    出する火災位置算出装置と、 を備えたことを特徴とする火災発生位置検出装置。
  2. 【請求項2】前記レーザ式測距装置は、前記赤外線撮像
    装置の撮像画面の中心における火災発生位置までの距離
    を測定し得るように、前記赤外線撮像装置に固定的に装
    着され、 前記移動制御部は、前記火災発生位置特定装置が前記赤
    外線撮像装置の前記撮像画面上に火災発生位置を特定し
    たときに、該火災発生位置を前記撮像画面上の中心に位
    置付けるように前記赤外線撮像装置の方向付けを行うと
    共に、該火災発生位置が前記撮像装置上の中心に位置付
    けられたとき前記測距装置に該火災発生位置までの距離
    を測定させ、 これにより、前記位置算出装置は、前記火災発生位置が
    前記撮像画面上の中心に位置付けられたときの前記赤外
    線撮像装置の向き並びに前記測距装置により測定された
    距離に基づいて、前記大空間内の火災発生位置を算出す
    るようにした特許請求の範囲第1項記載の火災発生位置
    検出装置。
  3. 【請求項3】前記赤外線撮像装置は前記大空間に対して
    固定的に配置され、 前記移動制御部は、前記火災発生位置特定装置が前記赤
    外線撮像装置の前記撮像画面上に火災発生位置を特定し
    たときに、前記測距装置を該火災発生位置の方向に向け
    て該火災発生位置までの距離を測定させ、 これにより、前記位置算出装置は、前記撮像画面上の前
    記火災発生位置並びに前記測距装置により測定された距
    離に基づいて、前記大空間内の火災発生位置を算出する
    ようにした特許請求の範囲第1項記載の火災発生位置検
    出装置。
  4. 【請求項4】前記赤外線撮像装置の前面に、鉛直方向に
    振動する赤外線のみを透過させる赤外偏光フィルタを設
    けた特許請求の範囲第1項ないし第3項いずれか記載の
    火災発生位置検出装置。
JP1301928A 1989-11-22 1989-11-22 火災発生位置検出装置 Expired - Fee Related JP2868252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1301928A JP2868252B2 (ja) 1989-11-22 1989-11-22 火災発生位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1301928A JP2868252B2 (ja) 1989-11-22 1989-11-22 火災発生位置検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03163700A JPH03163700A (ja) 1991-07-15
JP2868252B2 true JP2868252B2 (ja) 1999-03-10

Family

ID=17902796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1301928A Expired - Fee Related JP2868252B2 (ja) 1989-11-22 1989-11-22 火災発生位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2868252B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102524560B1 (ko) * 2022-11-22 2023-04-26 한국철도기술연구원 배터리팩 화재 방지 시스템 및 방법

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5176289B2 (ja) * 2006-06-05 2013-04-03 三菱電機株式会社 赤外線目標選択装置
JP5467680B2 (ja) * 2009-11-12 2014-04-09 ストアネット株式会社 監視装置用偏光フィルタのフィルタ部材の製造方法
JP6186257B2 (ja) * 2013-11-28 2017-08-23 能美防災株式会社 火災検出装置
CN112556655B (zh) * 2020-12-09 2022-04-26 武汉云图互联科技股份有限公司 一种林业防火单目定位方法及系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102524560B1 (ko) * 2022-11-22 2023-04-26 한국철도기술연구원 배터리팩 화재 방지 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03163700A (ja) 1991-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6937743B2 (en) Process and device for detecting fires based on image analysis
RU2452033C2 (ru) Системы и способы наблюдения в ночное время
JP4460782B2 (ja) 侵入監視装置
CN102004078B (zh) 基于目标的烟雾检测的系统和方法
JP2003259350A (ja) 全方位監視制御システム、全方位監視制御方法および全方位監視制御プログラム
JP2012073202A (ja) 測定方法及び測定装置
JPWO2019163212A1 (ja) 監視システムおよび監視システムの制御方法
JPH10241062A (ja) 警備システム
WO2018038149A1 (ja) ガス検出情報表示システム及びガス検出情報表示プログラム
JP2868252B2 (ja) 火災発生位置検出装置
JP2013042386A (ja) 監視システム
JPH09265585A (ja) 監視および威嚇装置
JPH10241077A (ja) 火災検知システム
US20230064953A1 (en) Surveillance device, surveillance system, and surveillance method
JP2005077279A (ja) 煙感知システム
JPH10154284A (ja) 煙感知システム
JP3046404B2 (ja) テレビカメラを用いた火災監視装置
JP4116393B2 (ja) 火源探査システム
KR101497396B1 (ko) 타겟 위치 측정시스템 및 이를 이용한 타겟 위치 측정방법
JP4038878B2 (ja) 画像処理を用いた火災検出装置
JPH0763515B2 (ja) 廃棄物収容ピットにおける火災検出方法
JPH11284985A (ja) 設備監視方法及び装置
KR102670072B1 (ko) 카메라 오염도 체크 기능을 가진 스마트 팩토리 모니터링 장치
JP2628239B2 (ja) 火災発生位置視認装置
JP3976662B2 (ja) 火源探査システム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees