JP5467680B2 - 監視装置用偏光フィルタのフィルタ部材の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、乱反射の抑制を相対的に高い割合で行いつつ可視光線の領域及び近赤外線領域でも相対的に高い光透過率を有し、夜間撮像にも適した偏光フィルタのフィルタ部材を監視装置の使用に適するように製造する方法に関する。
スピード違反や駐車違反等に対する監視、テロ対策、その他の要因から、屋外において走行中又は停止中の車両を撮像し、その映像・画像を記録することが要請されており、この要請に応えるべく、例えば特許文献1に示されるような監視装置が既に公知となっている。
そして、近年においてETCシステムが実用化され、このETCシステムでは、例えば特許文献2に示されるように、有料道路の料金所のETCレーンを通過する車両の搭乗者の顔及びナンバープレート等を撮像するところ、有料道路は24時間にわたって運営されていることから、ETCレーンを通過する車両の監視の実行を図るためには、車両の撮像も例えば特許文献1に示されるように一年中且つ24時間体制で行う必要がある。このような昼夜連続且つ長期間での撮像は、上記したテロ対策等用の監視装置においても同様に要望され得る。
特開平5−143892号公報 特開2001−344625号公報
ところで、自然光には偏光のない光と反射光(偏光を有する光)とが混在するので、自然光を監視装置のレンズへの入射光として全て透過する状態とした場合には、例えば車両の窓ガラスやボンネット等の表(鏡)面反射による乱反射光により、車両に搭乗している乗員の顔やナンバープレート等を明瞭に撮像することが困難となるという弊害が知られている(図4(a)の写真を参照。)。
自然光から乱反射光を除去する手段としては、偏光フィルタ(PLフィルタとも称される。以下、同じ。)が知られている一方で、例えば既存の偏光フィルタ(製品番号SHC−125U)のように、かかる偏光フィルタを構成するガラス基板が黒色に着色された構成となっているのが通常である。このため、可視光線の波長領域は、一般に380nmから750nmとされているところ、図13に示されるように、400nmから700nmの波長領域において上記した既存の偏光フィルタを用いた場合の光透過率を測定した結果、約20パーセントから約40パーセントと相対的に低い光透過率に留まっていた。
このため、上記した既存の偏光フィルタを装着した状態では、モニタ画面で見る撮像対象物が昼間でも暗く映るので、車両の搭乗員の顔や車両のナンバープレート等を特定するために鮮明な撮像を求められる監視装置に対し、ガラス基板が黒色に着色された既存の偏光フィルタを用いることは容易でなかった。
また、近赤外線は、肉眼で直接に見ることができないがビデオカメラ等のモニタでは見ることができるため監視装置の夜間光源として用いられることが知られていると共に近赤外線領域は一般に700nmから2500nmの波長領域とされているところ、上記のような既存の偏光フィルタを用いて光透過率と偏光度とを測定した結果、図14に示されるように、近赤外線領域のうち800nmから850nmの波長領域では約75パーセントから90パーセント未満の光透過率であり、監視装置を夜間に使用するのに十分な光透過率とは必ずしも認めることができなかった。更にまた、既存の偏光フィルタの偏光度は、図14に示されるように近赤外線領域では0から約0.3までの間での変動となっていた。
このため、24時間体制で撮像対象物を撮像する要求が高い監視装置では、近赤外線を光源とする夜間時には近赤外線領域をカバーするために上記既存の偏光フィルタとは別に赤外線用偏光フィルタを用いる必要が生ずる。このため、上記既存の偏光フィルタの採択は赤外線用偏光フィルタの併用の必要性、これに伴う昼と夜とでのフィルタの交換というコスト面及び作業面の双方からの問題があった。
この結果、特許文献1等で示される監視装置では、上記のような既存の偏光フィルタを使用することができなかったというのが実情であったが、光透過率90パーセントを維持しながら乱反射光を80パーセント抑制することが可能な偏光フィルタが開発されたことから、本願出願人らは、この偏光フィルタを用いた監視装置を着想したものである。
もっとも、上記偏光フィルタをそのまま監視装置に利用することはできず、監視装置用の偏光フィルタとするための製造方法に工夫が必要である。すなわち、監視装置の偏光フィルタに用いられるフィルタ部材の製造方法として、矩形状のフィルタ部材の表面にワックスを塗り、且つフィルタ部材間に紙片を介在させて重ね合わせて一時的積層体とし、次にこの一時的積層体をまとめて円形状に加工した後、紙片をフィルタ部材から剥がすことにより円形状のフィルタ部材を効率良く同時且つ多数形成することが可能であるが、紙片を剥がす際又は一時的積層体を積み重ねる作業中に紙片の粗面でフィルタ部材の表面を傷つけることが想定される。
また、一般の監視装置に使用されているDCアイリスレンズに偏光フィルタを装着可能な構造を開発することにより、既存の監視装置を改造することなくそのまま用いることができる一方で、DCアイリスレンズは上記した既存の偏光フィルタの状況から偏光フィルタを装着することを前提とした構成となっていない。
そこで、本発明は、光透過率90パーセントを維持しながら乱反射を80パーセント抑制することが可能な偏光フィルタのフィルタ部材を監視装置への利用に好適な形態とするための製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、ガラス基板の片面のみに偏光特性を有した金属製のリブを複数の条状に蒸着した構成として、前記金属製のリブに反射した光を透過させず、前記金属製のリブに反射した以外の光を透過させることで直線偏光の光のみを透過させる偏光特性を有するフィルタ部材の元となるフィルタ部材用原板と、このフィルタ部材用原板の金属製のリブが蒸着した側の表面を保護するための粘着シートと、紙片と、を1セットとして、前記フィルタ部材用原板、前記粘着シート、前記紙片の順で複数のセットを積み重ねて一時的積層体を形成する第1の工程と、前記一時的積層体を加工して円形状に形成する第2の工程と、前記円形状に形成した一時的積層体から前記粘着シート及び前記紙片を外して、円形状に形成された前記フィルタ部材を前記セットの数に応じて得る第3の工程と、前記円形状に形成されたフィルタ部材を洗浄する第4の工程とを有することを特徴とする本体部とレンズが収納されたレンズユニットとから少なくとも成る撮像手段を有する監視装置用偏光フィルタのフィルタ部材の製造方法である(請求項1)。尚、粘着シートは、フィルタ部材の金属製のリブが蒸着されていない側の表面側にも配するようにして良い。
これにより、フィルタ部材用原板又はフィルタ部材の一方側面に複数の並行な条状に配置された金属製のリブを有する構成となっていても、一時的積層体から紙片を外す際又は一時的積層体を積み重ねる作業中に、紙片の表面が粗いためにフィルタ部材用原板又はフィルタ部材と接した際にフィルタ部材用原板又はフィルタ部材の表面を擦ってフィルタ部材用原板又はフィルタ部材のうち金属製のリブが蒸着した側の表面に傷を付けていた不具合を、フィルタ部材用原板又はフィルタ部材と紙片との間に粘着シートを介在させたことにより回避することが可能となった。
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、フィルタ部材用原板又はフィルタ部材の一方側面に複数の並行な条状に配置された金属製のリブを有する構成となっていても、一時的積層体から紙片を外す際又は作業中に、紙片の表面が粗いために紙片がフィルタ部材用原板又はフィルタ部材と接した際にフィルタ部材用原板又はフィルタ部材のうち金属製のリブが蒸着した側の表面を擦ってフィルタ部材用原板又はフィルタ部材の当該表面に傷を付ける不具合を回避することがフィルタ部材用原板又はフィルタ部材と紙片との間に粘着シートを介在させたことにより可能となったので、一時的積層体の形成作業及び紙片の取り外し作業を円滑且つ迅速に行うことができ、且つ金属製のリブが蒸着した側の表面が傷ついて不良品となったフィルタ部材の廃棄数も減少するので偏光フィルタの製造コストの削減も図ることができる。
図1は、この発明に係る監視装置等で用いられるフィルタ部材の構成等を加工前のフィルタ部材を用いて説明した概略図である。 図2は、同上のフィルタ部材に基づいて製造した監視装置用フィルタ部材を有する偏光フィルタを通過した自然光が直線偏光の光に変換される偏光特性を示した説明図である。 図3は、同上のフィルタ部材を利用した偏光フィルタを用いた場合の光透過率及び偏光度を測定した結果を示す特性線図である。 図4(a)は、既存の偏光フィルタを利用した監視装置で車両内の搭乗者を撮像した画像であり、図4(b)は、本願発明に係る監視装置で車両内の搭乗者を撮像した画像である。 図5は、同上の監視装置の偏光フィルタで利用可能なフィルタ部材を製造するための第1の工程を示した説明図である。 図6は、同上のフィルタ部材を製造するための第2の工程を示した説明図である。 図7は、同上のフィルタ部材を製造するための第3の工程を示した説明図である。 図8は、同上のフィルタ部材を製造するための第4の工程を示した説明図である。 図9は、同上のフィルタ部材を製造するための工程を示したフローチャート図である。 図10は、同上の監視装置を構成する本体部及びレンズユニットを示す説明図である。 図11は、同上の監視装置用のアダプタ及び偏光フィルタの断面図である。 図12は、同上の監視装置用のアダプタ及び偏光フィルタの断面図の拡大図である。 図13は、可視光線領域に属する波長領域における既存の偏光フィルタを用いた場合の光透過率を測定した結果を示す特性線図である。 図14は、専ら近赤外線領域に属する波長領域における既存の偏光フィルタを用いた場合の光透過率及び偏光度を測定した結果を示す特性線図である。
以下、この発明の実施形態について、フィルタ部材用原板1、フィルタ部材6の製造方法、監視装置15の順で、添付図面を参照しながら説明する。
図1において、この発明に係る監視装置15に装着される偏光フィルタ5のフィルタ部材6の元となるフィルタ部材用原板1が示されている。このフィルタ部材用原板1は、肉厚が例えば0.73mmのもので、薄肉の正方形状の基板2と、この基板2の広い2つの面のうち片面に蒸着されたアルミニウム等の金属製のリブ3とで構成されている。
基板2は透明ガラス等の光透過率が高い光透過性素材から成ると共に例えば後述する直径寸法の円形状に加工することができるように各辺の寸法が52mm以上となっている。また、リブ3は例えば直方体状のもので同じ方向に複数に並行して配置されており、リブ3の基板2から突出する方向の厚み及びリブ間のピッチは、例えば10nm〜300nmとnm単位の微細な寸法となっている。但し、これらのフィルタ部材用原板1の肉厚、基板2の辺の寸法及びリブの厚みやピッチの寸法値は上記したものに限定されず、監視装置15の構造や偏光フィルタで得たい偏光特性によって変更することができる。
これにより、フィルタ部材用原板1は、偏光のない光と反射光とが混在する自然光等の通常の光L1のうち監視装置15には不必要な光(乱反射光)についてはリブ3で反射して反射光L2として除去され、それ以外の必要な光については基板2を透過する透過光L3とすることができる。
そして、このような構成のフィルタ部材用原板1を加工してなるフィルタ部材6を環状部材(但し、この図では簡略化している。)7に装着して成る偏光フィルタ5として捉えた場合には、図2に示されるように、自然光等の通常の光L1は、偏光フィルタ5を通過することにより直線偏光の光に変換される。これに伴い、偏光フィルタ5を通過する光の透過率は、可視光線領域及び近赤外線領域の双方において図3に示されるように約90パーセントという相対的に高い率を維持することができる。
これにより、図4(b)に示されるように、既存の偏光フィルタを用いた監視装置15で撮像した撮像画(図4(a))に比較して、車両の搭乗者の顔を明瞭に捉えることが可能となるので、乱反射により車両の搭乗者の顔がモニタで確認することができない等の不具合が解消され、昼間での犯罪検挙率の向上に寄与することができる。
図1に示されるフィルタ部材用原板1から偏光フィルタ5に利用可能なフィルタ部材6を製造する方法について、図5から図9を用いて説明する。但し、図5から図8に示されるフィルタ部材用原板1、粘着シート9及び紙片10の厚み及びフィルタ部材用原板1における基板2の厚み、リブ3の数、リブ3の厚み、リブ3の間隔については、図示による説明の便宜上、実際のものとは異なる態様で図示されている。
まず、フィルタ部材6の製造方法は、図9に示されるようにステップ100から開始されて、ステップ101、102、103、104と続き、ステップ105で終了するもので、ステップ100に続くステップ101では、第1の工程として、図5に示されるように、同じ大きさのフィルタ部材用原板1、粘着シート9、紙片10を1セットSとして、複数のセットSを図5の白抜き矢印方向に積み重ねる作業が行われ、図6に示される一時的積層体11が構成される。セット数は特に限定されないが、例えば5セットである。
この第1の工程において、各セットSの単位では、フィルタ部材用原板1、粘着シート9、紙片10の順列となっていると共に、フィルタ部材用原板1のリブ3を有する面は粘着シート9側を向いた状態とされる。また、粘着シート9は、例えば薄いプラスチック等の樹脂シートであり、このフィルタ部材用原板1側の面9aには粘着剤が塗布されているので、フィルタ部材用原板1と重ねた際にフィルタ部材用原板1と一時的且つ着脱自在に接着することが可能である。そして、紙片10は市販されている用紙等で形成されている。
次に、ステップ102では、第2の工程として、図6に示されるように、グラインダ等の加工装置を利用して一時的積層体11を円形状に加工形成する作業が行われる。これにより、フィルタ部材用原板1について個別に円形状に加工成形してフィルタ部材6を得るよりも作業の効率化・迅速化を図ることが可能となっている。
この第2の行程において、一時的積層体11を円形状に加工する際の円形Cの直径の寸法Tは、例えば52mmに設定されている。但し、これは後述する偏光フィルタ5の環状部材7の内径寸法に対応させたもので、環状部材7の内径寸法が変動すればこの円形Cの直径の寸法値Tもこれに対応して変動し、更には、フィルタ部材用原板1、粘着シート9、紙片10の正方形の各辺の寸法値も変動することとなる。
更に、ステップ103では、第3の工程として、図7に示されるように、フィルタ部材6を含むかたちとなった一時的積層体11から紙片10を外し、更に、フィルタ部材6のリブ3を有する側の面から粘着シート9を外す作業が行われる。これにより、図8に示されるような円形状に加工されたフィルタ部材6がセット数に応じて複数得られる。
そして、ステップ104では、第4の工程として、図8に示されるフィルタ部材6を洗浄する作業が行われる。フィルタ部材6の洗浄は例えばベーパ洗浄の手法が採られる。
このようなフィルタ部材の製造方法とすることにより、フィルタ部材用原板1又はフィルタ部材6の一方側面には複数の並行な条状に配置されたリブ3を有する構成となっていても、第1工程の一時的積層体11を形成する際又は第3工程の紙片10を外す際に、リブ3を有する面側には粘着シート9が接着されており、保護膜の役割を果たしている。このため、紙片10のフィルタ部材用原板1若しくはフィルタ部材6側が粗面となっていても、紙片10の面とフィルタ部材用原板1又はフィルタ部材6の面とが直接に摺れることがないので、フィルタ部材用原板1又はフィルタ部材6のリブ3を有する側の面が傷つくことがない。
尚、粘着シート9は第1の工程においてフィルタ部材用原板1のリブ3を有する側に配置するとして説明してきたが、フィルタ部材用原板1のリブ3を有しない側にも配置するようにしても良い。これにより、フィルタ部材用原板1のリブ3を有しない側の面と紙片10とが第1の工程又は第3の工程時に擦れてリブ3を有しない側の面が傷つくのを防止することもできる。
上記製造方法により形成されたフィルタ部材6は、図11に示されるように、環状部材7の内周面に環状に形成された取付用溝13内に収納されるまで環状部材7に嵌め込まれることにより、偏光フィルタ5が完成する。尚、フィルタ部材6は環状部材7に取り付ける際に、図11に示されるように、リブ3が内部側となるように取り付けるのが好適である。これにより、フィルタ部材6のリブ3が外部の空気や水分に触れて腐食したり、外部からの異物等により傷ついたりすることを抑制することができる。
上記してきたフィルタ部材6を利用した偏光フィルタ5を有する監視装置15について、図10から図12に基づいて説明する。
この監視装置15は、監視する対象物の全体図又は所望の部位を撮像するための少なくとも1つの撮像手段と、前記撮像手段で撮像された監視対象物の撮像画を少なくとも一時的に記憶させる記憶手段と、前記撮像手段で撮像された撮像画をモニタ等の画面に表示する表示手段とを有して構成されるもので、このうち、撮像手段は、本体部16と、レンズユニット17と、アダプタ18と、偏光フィルタ5とを少なくとも有して構成されている。この撮像装置15のうち、記憶手段、表示手段は公知であり、撮像手段のうち、撮像手段本体部16とレンズユニット17とについても公知のものである。このため、撮像装置15の記憶手段の構成、表示手段の構成、撮像手段の本体部16の構成とレンズユニット17の構成とについては詳述しない。もっとも、レンズユニット17は、例えばDCアイリスレンズであり、図12に示されるように、筒状体部分を有する外郭部19とこの外郭部19の筒状体部分の内部に収納されたレンズ20等から構成されている。また、本体部16とレンズユニット17とは、本体部16の接続部21を介して着脱自在に接続可能となっており、これに伴い、レンズユニット17は用途や設置環境等に応じて交換することができる。
偏光フィルタ5は、これまで説明した様に、リング状の環状部材7と、この環状部材7に対し取付用溝13内に収納されたかたちで嵌め込まれたフィルタ部材6とで構成されている。そして、環状部材7は、他の部位よりも外径寸法が小さな突出部22を開口の軸方向に沿って延びるかたちで有しており、この突出部22の外周面は螺子溝23が形成されている。また、偏光フィルタ5の取付溝13近傍には、フィルタ部材6の固定をするためにOリング24が配置されていても良い。更に、フィルタ部材6の固定をするために、図12に示されるように、押さえ部材31を偏光フィルタ5に接するまでねじ込むようにしても良い。
これに対し、アダプタ18は、図11及び図12に示されるように、両側が開口した貫通孔25を有する筒状体を構成しており、一方の開口部側近傍部位26は、その開口の内径寸法がレンズユニット17の筒状体部分の端部における外径寸法と略同じかそれよりも大きくなっている。これにより、アダプタ18は、レンズユニット17の筒状体部分の外側に被さるように、当該レンズユニット17に装着することができる。
また、アダプタ18は、特に図11に示されるように外周面から貫通孔25の中心に向かって延びる複数(この実施例では4つ)の螺子孔27を有している。4つの螺子孔27が形成される場合には、貫通孔25の中心点を基点として例えば90度ずつ均等にずれた位置に螺子孔27が配置されている。
これにより、アダプタ18の開口部側近傍部位26をレンズユニット17の筒状体部分に被せた後、各螺子孔27に螺子28をバンランス良くねじ込むことにより、レンズユニット17とアダプタ18とは螺子28の頂部により四方等から押圧されて締結されることとなる。
よって、レンズユニット17にアダプタ18との装着手段がなくても、レンズユニット17とアダプタ18とを連結することが可能である。
また、アダプタ18は、貫通孔25の開口部側近傍部位26とは反対側の開口部近傍部位29の内径寸法を偏光フィルタ5の突出部22の外径寸法と略同じとすると共に、その内周面には突出部22の螺子溝23と噛み合うことが可能な螺子溝30が形成されている。これにより、アダプタ18の開口部近傍部位29に偏光フィルタ5を螺合させて取り付けることができる。
この発明に係る撮像装置15及びアダプタ18は、有料道路のETCレーンのレーン上に配置された監視装置や、高速道路や一般道路上に配置された車両のスピード違反監視・取締装置(例えば、オービスやNシステム)、大型トラックやトレーラの過積載取締り用カメラ等、あらゆる監視装置に用いることができる。
1 フィルタ部材用原板
2 基板
3 リブ(金属)
5 偏光フィルタ
6 フィルタ部材
7 環状部材
9 粘着シート
10 紙片
11 一時的積層体
15 監視装置
16 本体部
17 レンズユニット
18 アダプタ
19 外郭部
20 レンズ

Claims (1)

  1. ガラス基板の片面のみに偏光特性を有した金属製のリブを複数の条状に蒸着した構成として、前記金属製のリブに反射した光を透過させず、前記金属製のリブに反射した以外の光を透過させることで直線偏光の光のみを透過させる偏光特性を有するフィルタ部材の元となるフィルタ部材用原板と、このフィルタ部材用原板の金属製のリブが蒸着した側の表面を保護するための粘着シートと、紙片と、を1セットとして、前記フィルタ部材用原板、前記粘着シート、前記紙片の順で複数のセットを積み重ねて一時的積層体を形成する第1の工程と、
    前記一時的積層体を加工して円形状に形成する第2の工程と、
    前記円形状に形成した一時的積層体から前記粘着シート及び前記紙片を外して、円形状に形成された前記フィルタ部材を前記セットの数に応じて得る第3の工程と、
    前記円形状に形成されたフィルタ部材を洗浄する第4の工程と
    を有することを特徴とする本体部とレンズが収納されたレンズユニットとから少なくとも成る撮像手段を有する監視装置用偏光フィルタのフィルタ部材の製造方法。
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