JP2628239B2 - 火災発生位置視認装置 - Google Patents

火災発生位置視認装置

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徹男 木村
弘 田中
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Nittan Co Ltd
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Nittan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラント施設等の大空間
を監視する防災システムにおいて用いる火災発生位置視
認装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラント施設、イベントホール、或いは
スポーツ施設等の大空間において火災が発生したとき、
これを監視する防災システムにおいては、消火装置の消
火剤放出ノズルの制御、避難誘導方向の決定、防排煙機
器の制御選択等のために、火災発生位置を逸早く正確に
知る必要がある。
【0003】このことから、従来においても実公平2−
4693号公報に開示されているような火災発生位置の
視認装置が案出されている。即ち、該公報の第3図に
は、受像機61の画面の下に、画面のどの部分がどの消
火地区にあたるのかを示す地区判別板を設けると共に、
この地区判別板の各区画の下に、その消火地区に対応す
る消火剤放出ノズルの照準スイッチSa〜Sfを設け、
地区判別板によって受像機61の画面に映る火災発生地
点がどの火災地区であるかを判別し、その消火地区の下
にある照準スイッチを操作して消化剤放出ノズルを制御
するようにした火災発生位置の視認装置が示されてい
る。
【0004】しかし、斯かる火災発生位置の視認装置で
は、受像機の画面を見ながらその中に映っている火災発
生地点を確認しなければならないから、火災現場が煙で
覆われてしまった場合、画面には火災発生位置が明確に
映し出されなくなり、火災発生位置の特定が困難となる
欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みなされたものであって、監視用テレビカメラから得ら
れる現場の画像情報と、複数に分割された監視視野角を
有し且ついずれの視野角において火災が発生しているか
を検出する分割アレイセンサ等からなる火災センサから
得られる情報とを、重ね合わせて、前記火災センサの分
割視野角に合わせた格子を画面に表示した監視用テレビ
受像機に映し出すようにすることによって、火災発生地
点を逸早く且つ正確に視認することができるようになし
た火災発生位置視認装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】而して、本発明の要旨と
するところは、監視用テレビカメラから得られる現場の
画像情報と、複数に分割された監視視野角を有し且つい
ずれの視野角において火災が発生しているかを検出する
火災センサから得られる情報とを、重ね合わせて、前記
火災センサの分割視野角に合わせた格子を画面に表示し
た監視用テレビ受像機に映し出すようになしたことを特
徴とする火災発生位置視認装置にある。
【0007】
【作用】次に、本発明の作用について説明する。火災が
発生すると、監視用テレビ受像機に現場の状況が映し出
されるが、このとき該監視用テレビ受像機には火災セン
サからの情報も同時に映し出される。そしてまた、該監
視用テレビ受像機には火災センサの分割視野角に合わせ
た格子が表示されており、火災が発生している地点の視
野角の部分が他と異なって見えるから、火災発生地点が
一目で分かると共に火災の状況も同時に視認することが
できるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1は本発明に係る火災発生位置視認装
置の一実施例の系統図、図2は監視用テレビカメラと火
災センサの配置説明図、図3は火災発生地点までの距離
の算出方法の説明図、図4は監視用テレビ受像機の正面
図である。
【0009】図中、1は監視用テレビカメラ、2はフレ
ームデータ転送部である。3は複数に分割された監視視
野角を有し且ついずれの視野角において火災が発生して
いるかを検出する火災センサである。また、該火災セン
サ3は前記監視用テレビカメラ1と同一視野に向けて一
体で稼働するするようにされており、視野方向の調整
は、監視用テレビカメラ1の映像をモニタしながら中央
監視盤からのリモートコントロールで設定するものであ
る。また、該火災センサ3は本実施例では分割アレイセ
ンサを用いている。また、該分割アレイセンサは、次の
二通りの方法のうちのいずれかを採用するものである。
【0010】先ず、第一の方法は、分割された視野角か
らの光をミラー又はレンズを介して集光し、それぞれ対
応したアレイ状センサに入射させるものである。そして
また、信号処理は、ゆらぎを捕らえるものにあっては、
分割したエリアから得た信号変化成分を分析して火災か
否かを判断し、エネルギレベルを捕らえるものにあって
は、光学的チョッパ処理して参照温度と比較して火災か
否かを判断するものである。
【0011】また、第二の方法は、赤外線サーモグラフ
ィのように、水平・垂直の回転鏡を走査して一定視野の
温度パターンを形成し、温度分布の大きさや拡大によっ
て火災の発生とその位置を感知するものである。また、
4はプリアンプ、5はフィルタ、6はレベル増幅器、7
はCPU、8は受信盤I/Fである。
【0012】9は中央監視盤に設置された監視用テレビ
受像機である。9aは該監視用テレビ受像機の画面であ
る。また、該監視用テレビ受像機9はその画面9aに前
記分割アレイセンサ3の分割視野角に合わせてX−Yの
格子を表示している。尚、その表示方法は、分割視野角
に合わせた格子を印刷したシール等を貼っても、或いは
ソフトウエアにより画面に描くようにしてもよい。ま
た、該監視用テレビ受像機9は常時ONの状態にしてお
いてもよいし、或いは火災時や点検時のみONになるよ
うにしてもよい。
【0013】10は監視用テレビカメラI/F、11は
分割アレイセンサI/F、12はCPU、13は外部機
器制御I/Fである。
【0014】また、監視用テレビカメラ1と火災センサ
3とは、図2及び図3に示す如く、僅かな距離lをおい
て左右に配置されており、そしてこれが同一視野に向け
られ且つ監視用テレビカメラ1の情報と火災センサ3か
らの情報とを同一の監視用テレビ受像機9の画面に重ね
て映し出すもので、しかも、視野に対し常に一体で移動
するものであるから、2点測距法の原理を用いて火災地
点までの距離を算出することもできるものである。
【0015】このようにして火災発生地点までの距離を
正確に算出することができれば、消化剤放出ノズルの角
度や放水圧力を距離に合わせることができ、効率の良い
消火を行うことができるものである。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記の如き構成、作用であるか
ら、監視用テレビ受像機の画面から、火災発生地点を仮
令煙が充満していても逸早く且つ正確に視認することが
できるものである。また、同時に火災の状況も確認する
ことができ、適切且つ迅速な消火活動を行うことができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災発生位置視認装置の一実施例
の系統図である。
【図2】監視用テレビカメラと火災センサの配置説明図
である。
【図3】火災発生地点までの距離の算出方法の説明図で
ある。
【図4】監視用テレビ受像機の正面図である。
【符号の説明】
1 監視用テレビカメラ 3 火災センサ 9 監視用テレビ受像機

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視用テレビカメラから得られる現場の
    画像情報と、複数に分割された監視視野角を有し且つい
    ずれの視野角において火災が発生しているかを検出する
    火災センサから得られる情報とを、重ね合わせて、前記
    火災センサの分割視野角に合わせた格子を画面に表示し
    た監視用テレビ受像機に映し出すようになしたことを特
    徴とする火災発生位置視認装置。
  2. 【請求項2】 火災センサが分割アレイセンサである請
    求項1記載の火災発生位置視認装置。
JP21298691A 1991-07-31 1991-07-31 火災発生位置視認装置 Expired - Fee Related JP2628239B2 (ja)

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