JP2880655B2 - 熱等の自動検出装置及びその使用方法 - Google Patents

熱等の自動検出装置及びその使用方法

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JP2880655B2
JP2880655B2 JP6228519A JP22851994A JP2880655B2 JP 2880655 B2 JP2880655 B2 JP 2880655B2 JP 6228519 A JP6228519 A JP 6228519A JP 22851994 A JP22851994 A JP 22851994A JP 2880655 B2 JP2880655 B2 JP 2880655B2
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隆洋 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業設備等の測定対象
物の熱(温度異常)、煙の発生、火花の発生等を自動的
に検出して報知することのできる熱等の自動検出装置及
びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】労働時間の短縮、リストラ、熟練技術者
の高齢化、退職等で産業設備の保守、保全が問題化して
いる。その為、従来より監視カメラによる集中監視の方
法が採用されているが、監視カメラは基本的に監視者が
常時モニター画面を見続ける必要があり、そのため見損
なったり、見誤ったりして重大な異常を見落とすことが
あり問題があった。
【0003】そこで、工場設備等の異常をいち早く発見
し、対応することで、大事故等に至るのを未然に防止す
るためには、監視者が常時モニターを見る必要がなく、
監視カメラにより各種異常を自動的に検出し報知し得る
無人監視カメラが必要となってきた。
【0004】このため従来より、ビデオカメラで危険区
域等を撮影し、同危険区域を映したモニターテレビの画
面上にセンサーポイントを設定し、危険区域内に物体が
進入してテレビ画面上に映し出された同物体が上記セン
サーポイントに接触したとき、上記センサーポイント上
の輝度信号の変化を検出することにより、上記危険区域
内への物体の進入という異常を自動的に検出し報知し得
る無人監視カメラが提案されている(実公平4−165
40号、特公平4−27759号、特公平6−1474
4号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置では、テレビ画面上に映る物体(例えば、人、動
物、車両、クレーン等)は検出可能であるが、温度異常
等のテレビ画面に写らない状況の変化は検出することが
できず、工場設備等の監視という点からして今一つ適用
範囲が限定されるとの欠点がある。また、従来の装置は
センサーポイントが3328点程度と少ないため、火災
発生等に伴う煙、火花等の画面上で非常に小さく写る物
体の検出は困難であった。
【0006】また、温度異常を検出する装置としてサー
モグラフィーが存在するが、かかる装置は温度を測定し
てその温度パターンをモニター画面上に表示するだけで
あり、装置そのものに異常温度を自動的に検出する機能
はなく、異常温度であるか否かは監視者が上記温度パタ
ーンを見て判断する必要があるという欠点がある。ま
た、サーモグラフィーは1セットの価格が非常に高く、
メンテナンスも年一度必ず部品の取り替え等が必要で維
持費も高いので、多数の装置を各種設備に常時設置する
ことができず、どうしても持ち回って監視することにな
り、異常の発生をタイムリーに検出することが難しいと
の欠点もある。
【0007】本発明は、上記従来装置の欠点に鑑みて、
測定対象物の温度異常、煙、火花の発生等を自動的に検
出し得て、産業設備等の温度異常等の発生をいち早く自
動的に発見しかつ警告することができ、監視者等を常時
配置することなく、大事故等を未然に防止し得る熱等の
自動検出装置を提供することを目的とするものである。
【0008】また、本発明は監視カメラを用いて測定対
象物をモニターテレビに映し出し、赤外線検出部の赤外
線検出エリアを監視カメラの監視エリアに重ねること
で、監視カメラの撮影範囲全域を赤外線検出エリアとし
て設定することが可能で、モニターテレビ上に測定対象
物の温度異常等の発生箇所を表示し得て、温度異常等の
発生箇所を容易に確認し得る熱等の自動検出装置を提供
することを目的とするものである。
【0009】また、本発明はモニターテレビ上に複数の
センサーポイントを設定し、測定対象物の温度異常等の
発生した箇所に対応するセンサーポイント位置をモニタ
ーテレビ上に表示し得て、測定対象物の温度異常等の発
生箇所をモニター画面上で一目で確認可能な熱等の自動
検出装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、監視カメラの監視エリア
を複数の赤外線検出素子毎に複数の検出エリアに分割
し、各分割ブロック毎の温度異常を検出し得る熱等の自
動検出装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は赤外線検出素子の前方に凸
状レンズを設け、感度の良好な熱等の自動検出装置を提
供することを目的とする。
【0012】また、本発明は上記温度異常のみならず、
監視カメラの監視エリア内への物体の侵入、撮影範囲内
での煙、火花の発生等をも同時に検出することのできる
熱等の自動検出装置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は温度異常の発生箇所と、
煙、火花等の発生箇所を同一のモニターテレビ上に表示
可能な熱等の自動検出装置を提供することを目的とす
る。
【0014】また、本発明はモニターテレビ上に133
12点のセンサーポイントを設定することで煙、火花等
のような微小な画像の変化をも検出し得る精度の高い画
像検出を可能とした熱等の自動検出装置を提供すること
を目的とする。
【0015】また、本発明は温度異常のみならず例えば
火災等の発生に伴う煙、火花等の発生をも検出可能な熱
等の自動検出装置及びその使用方法を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1に、測定対象物を撮影可能な監視カメ
ラと、同カメラで撮影した測定対象物の映像を映し出す
モニターテレビと、前面に赤外線検出素子を複数配列し
上記測定対象物に対して各検出素子毎の複数の検出エリ
アを設定し得る赤外線検出部と、上記赤外線検出素子の
出力信号を受け同信号に基づいて温度異常を検出した赤
外線検出素子の位置を認識する画像処理装置とを設ける
と共に、上記監視カメラの監視エリアに上記赤外線検出
部の検出エリアを重ね合わせることで上記赤外線検出素
子の検出エリアを上記モニターテレビ画面に映し出せる
ように構成し、上記画像処理装置は、上記赤外線検出素
子の出力信号に基づいて温度異常を検出する温度異常検
出手段と、上記監視カメラからの映像信号に基づいて上
記モニター画面上に複数のセンサーポイントを設定する
ポイント設定手段と、上記各赤外線検出素子の配列位置
と上記センサーポイント位置とを対応付けて上記各赤外
線検出素子の配列位置を認識する位置認識手段と、上記
温度異常検出手段の温度異常の検出動作に基づいて複数
の赤外線検出素子の内、温度異常を検出した赤外線検出
素子に対応するセンサーポイント位置を上記モニターテ
レビ上に表示し得る表示制御手段と、上記検出手段の検
出動作に基づいて警報信号を発生する警報信号発生手段
とを具備するものであることを特徴とする熱等の自動検
出装置、第2に、上記警報信号に基づいて温度異常が発
生した旨の警報を行う警報手段を設けたものであること
を特徴とする上記第1記載の熱等の自動検出装置、第3
に、上記赤外線検出素子を碁盤目状に配列し、上記温度
異常の検出動作に基づいて上記表示制御手段が温度異常
を検出した赤外線検出素子に対応するセンサーポイント
を上記モニター画面上にブロック状に表示し得るように
構成したものであることを特徴とする上記第1記載の
等の自動検出装置、第4に、各赤外線検出素子の前方に
凸状レンズを設け、同レンズにより赤外線検出素子の検
出部に赤外線を焦光するものであることを特徴とする上
記第1,2又は3記載の熱等の自動検出装置、第5に、
上記凸状レンズに代えてフレネルレンズを設けたもので
あることを特 徴とする上記第4記載の熱等の自動検出装
置、第6に、上記画像処理装置は上記監視カメラから入
力する映像信号を所定時間間隔で比較して同比較動作に
より上記センサーポイント上の画像の変化を検出し得る
画像検出手段と、同検出手段の検出動作に基づいて画像
の変化を検出したセンサーポイント位置を上記モニター
画面上に表示し得るマーカー表示手段とを具備し、上記
画像の変化の検出動作に基づいて上記警報信号発生手段
により警報信号を発生するものであることを特徴とする
上記第1,3,4又は5記載の熱等の自動検出装置、第
7に、温度異常を検出した赤外線検出素子の位置と、画
像の変化を検出した位置とを上記モニターテレビに表示
するものであることを特徴とする上記第6記載の熱等の
自動検出装置、第8に、上記ポイント設定手段により1
3312点のセンサーポイントを上記モニターテレビ上
に設定することを特徴とする上記第6又は7記載の熱等
の自動検出装置、第9に、上記監視カメラで測定対象物
を撮影し、同カメラからの映像信号に基づいて上記モニ
ターテレビ上に写る煙又は火花によるセンサーポイント
の画像の変化を上記画像検出手段で検出し、同検出手段
の検出動作に基づいてマーカー表示手段で上記モニター
テレビ上に煙又は火花の発生箇所を表示するものである
ことを特徴とする上記第6,7又は8記載の熱等の自動
検出装置、第10に、上記監視カメラで測定対象物を撮
影し、同カメラからの映像信号に基づいて上記モニター
テレビ上に写る煙又は火花によるセンサーポイントの画
像の変化を上記画像検出手段で検出し、同検出手段の検
出動作に基づいてマーカー表示手段で上記モニターテレ
ビ上に煙又は火花の発生箇所を表示することを特徴とす
る上記第6,7又は8記載の熱等の自動検出装置の使用
方法、により構成されるものである。
【0017】
【作用】第1の発明 赤外線検出部を検出対象物に向け
て配置し、各赤外線検出素子毎の検出エリアを上記測定
対象物上に設定する。これにより上記測定対象物上に複
数の赤外線検出素子に対応する複数の検出エリアを設定
することができる。画像処理装置は上記各赤外線検出素
子の出力信号を受け、同出力信号に基づいて温度異常検
出手段が温度異常を検出すると、複数の赤外線検出素子
の内、温度異常である旨の出力信号を発生している赤外
線検出素子の位置を認識し、表示制御手段がかかる赤外
線検出素子の位置をモニターテレビに表示する。また、
上記検出動作に基づいて警報信号発生手段が温度異常が
発生した旨の警報信号を発生する。これにより検出対象
物における温度異常発生箇所を自動的に検出、表示する
ことができ、また上記警報信号に基づいて警報等を発す
ることにより温度異常が発生した事を報知することがで
きる。また、監視カメラを検出対象物に向けて設置し、
測定対象物をモニターテレビ上に映し出す。また赤外線
検出部の検出エリアを上記監視カメラの監視エリアに重
ね合わせて設置することで、同検出部の赤外線検出エリ
アも上記モニターテレビ上に映し出すことができる。こ
れにより、測定対象物の映像をモニターテレビに映し出
し、赤外線検出部により温度異常を検出した測定対象物
の異常箇所をモニターテレビ上で確認することができ
る。 また、上記画像処理装置では上記監視カメラからの
映像信号に基づいてポイント設定手段が上記モニターテ
レビ画面上に複数のセンサーポイントを設定し、また位
置認識手段が上記複数のセンサーポイントと上記赤外線
検出素子の配列位置とを対応付けて認識する。そして画
像処理装置が上記各検出素子の出力信号に基づいて温度
異常を検出すると、温度異常を検出した赤外線検出素子
のセンサーポイント位置を上記モニターテレビ画面上に
表示する。これにより、測定対象物を映し出しているモ
ニターテレビ画面上において、測定対象物における温度
異常の発生箇所をセンサーポイントにより表示すること
ができる。
【0018】第2の発明 警報手段が上記警報信号に基
づいて温度異常が発生した旨の警報を行う。これによ
り、温度異常の発生を速やかに報知することができる。
【0019】
【0020】
【0021】第の発明 温度異常の発生した赤外線検
出素子をモニター画面上にブロック状に面表示すること
ができ、温度異常の発生箇所をより分かりやすく表示す
ることができる。
【0022】第の発明 赤外線検出素子の前方の凸状
レンズにより赤外線を同検出素子の検出部に焦光するこ
とができ、各赤外線検出素子の熱検知効率を向上するこ
とができる。
【0023】第の発明 赤外線検出素子の前方のフレ
ネルレンズにより赤外線を同検出素子の検出部に焦光す
ることができ、各赤外線検出素子の熱検知効率を向上す
ることができる。
【0024】第の発明 画像処理装置の比較手段は監
視カメラからの映像信号を所定時間間隔で比較し、画像
検出手段は上記比較手段の比較結果に基づいて各センサ
ーポイント上の画像の変化を検出する。監視カメラの撮
影範囲内に測定対象物以外の物体(例えば煙、火花等)
が発生しモニターテレビ上に上記物体が写ると、上記画
像検出手段は上記比較手段による上記物体の存在しない
映像信号と上記物体が存在する映像信号との比較に基づ
いてかかる画像の変化を検出し、マーカ表示手段が上記
画像の変化の生じたセンサーポイント上の位置を上記モ
ニターテレビ画面上に表示する。これにより、上記監視
カメラの撮影範囲内に測定対象物以外の煙、火花の発生
等、或いは物体の侵入等が起こったとき、その位置をモ
ニターテレビ上に表示し、その旨を警報することができ
る。
【0025】第の発明 測定対象部に温度異常が発生
したときは、上記モニターテレビ上にその温度異常の発
生箇所が表示され、また煙、火花等の発生があったとき
はその発生箇所が上記モニターテレビ上に表示される。
従って、1つのモニターテレビ上で温度異常と煙、火花
等の発生箇所の両方を確認することができる。
【0026】第の発明 ポイント設定手段で上記モニ
ターテレビ上に13312点のセンサーポイントを設定
することにより、従来のセンサーポイント数(例えば3
328点)と比較して、モニターテレビ上に写る画像の
変化の検出精度を向上することができ、例えば煙、火花
等の画面上で微小な物体の発生もテレビ画面上で容易に
検出することができる。
【0027】第の発明 上記監視カメラからの映像信
号に基づいて比較手段が上記モニターテレビ上に写る煙
又は火花によるセンサーポイントの画像の変化を検出す
ると、マーカ表示手段が上記モニターテレビ上に煙又は
火花の発生箇所を表示する。従って、測定対象物に例え
ば火災が発生した場合、赤外線検出部により温度異常が
検出されると共に、上記画像処理装置により火災発生に
伴う煙、火花等の発生が検出され、またこれらの発生箇
所がモニター画面に表示され、さらに警報発生手段の警
報信号により警報が発せられる。
【0028】第10の発明 上記監視カメラで産業設備
等の測定対象物を撮影し、同カメラからの映像信号に基
づいて上記モニターテレビ上に写る煙又は火花によるセ
ンサーポイントの画像の変化を検出する使用方法を採る
ことにより、測定対象物に例えば火災が発生したような
場合、赤外線検出部により温度異常を、画像検出手段に
より煙、火花等の発生を検出することができ、またこれ
らの発生箇所をモニター画面に表示し得て、さらに警報
発生手段の警報信号により警報することができ、火災の
発生等を効果的に防止し得る。
【0029】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を詳細に説明する。図1は本発明に係るテレビ画面によ
る熱等の監視装置の全体構成を示す図であり、同図に基
づいて本発明の概略を説明する。1は温度等の測定対象
物、2は温度を測定するための赤外線検出部、3は煙、
火花等を検出するためのCCDカメラ、3aは同カメラ
3のレンズ、4は上記CCDカメラ3で捕らえた測定対
象物1の映像をモニターテレビ5に映し出し、上記赤外
線検出部2、CCDカメラ3からの信号に基づいて温度
異常、火花の発生等を検出するための画像処理装置、
5,6は上記CCDカメラ3で捕らえた測定対象物を映
し、温度異常又は火花等の発生箇所を上記装置4からの
信号に基づいて表示する上記モニターテレビ(表示手
段)である。上記CCDカメラ3は図2(a)に示すよ
うにカメラハウジング3’内に収納されており、屋外設
置の場合は、同ハウジング3’内に冷却ファン、デフロ
スター、ヒータ(図示せず)等を設けて各種気候条件に
対する耐候性を持たせている。尚上記CCDカメラ3の
代わりに撮像管としてビジコン等を用いた通常のビデオ
カメラを用いても良く、カメラはカラー、白黒何れでも
良い。また、暗い場所で使用する場合は特殊な暗視カメ
ラを用いるか、照明を用いる。
【0030】上記画像処理装置4は上記CCDカメラ3
からの映像画面(モニター画面5a)上に輝度信号の検
出ポイントとして13312点のセンサーポイント(図
2(c)参照)を設定するものであり、使用者は全セン
サーポイント或いは任意のブロック位置のセンサーポイ
ントをマーカーM1,M2,M3等(図6参照)として
マーカー書き込みスイッチ33によりモニター画面5a
上に指定可能となっている(尚、以下モニター画面5a
上に設定されたセンサーポイントをマーカーと呼ぶ)。
そして上記測定対象物1に火災等が発生して上記モニタ
ー画面5a上の上記マーカー位置に煙、火花等が映し出
されたとき、上記画面処理装置4が上記各マーカーの輝
度信号の変化を検出して同位置のセンサーポイントをモ
ニター画面5a上に白又は黒で表示すると共に警報等を
発し得るようになっている(図7(a)参照)。
【0031】上記赤外線検出部2は図2(a)及び図1
0に示す様に水平方向に7個、垂直方向に5個の合計3
5個の赤外線センサー1R乃至35Rを縦横に配列し、
同センサーをハウジング2a内に収納することで構成さ
れており、同赤外線検出部2の赤外線検出エリアa1
(図8参照)を上記CCDカメラ3の撮影可能範囲とし
ての監視エリアa2(画角)と一致するように上記CC
Dカメラ3に隣接して所定角度で設置されている。
【0032】また上記画像処理装置4は上記CCDカメ
ラ3が捕らえた測定対象物1の映像、即ちモニターテレ
ビ5の画面5aを上記35個の赤外線センサーに対応し
て35のブロックに分割し(図2(b)参照)、温度異
常を検出した赤外線センサーに対応するブロックを多数
のセンサーポイントの集合として上記モニター画面5a
上に面表示できるようになっている(図9参照)。次に
図3に基づいて本発明の具体的構成を詳細に説明する。
【0033】(1)CCDカメラ3による煙、火花等の
モニター画面5a上に写る物体の検出のための構成(図
3中主にA部) 7はビデオ入力端子であり、上記CCDカメラ3からの
映像信号を入力する。上記映像信号は75オーム、1V
p−pの信号を使用したNTSC方式の規格に準じてい
る。8はクランプ回路であり、画像の変化によってシン
クレベルが変化しないようにビデオ信号をペデスタルク
ランプして電圧を一定にし、輝度信号を出力するもので
ある。
【0034】9は上記映像信号より装置のクロックとし
ての同期信号を分離する同期分離回路、10は同期信号
から水平同期信号を分離する水平同期分離回路である。
11は上記水平同期信号に基づいて1画面の水平ライン
1Hを128ドットに分割するためのアドレス発振器、
12は上記水平同期信号に基づいて1画面(1フィール
ド)の262.5ラインから104ラインを選択して、
垂直方向を104ドットに分割するためのアドレスカウ
ンターであり、これらにより1画面に水平128点、垂
直104点の13312点のサンプリングポイントとし
てのセンサーポイントを設定するものである(図2
(c)参照)。
【0035】また上記センサーポイントを設定すると同
時にこれらのポイントをセレクター17を介してRAM
14のアドレスとして割り付けて、同RAM14内に全
センサーポイントの輝度信号レベルを記憶できるように
構成している。これにより、センサーポイント位置をR
AM14内で記録/更新を繰り返すことができる。かか
る構成はより具体的には図4に示す通りであり、水平ラ
インを分割するためのサンプリングクロックとして3M
Hzクロック(発振クロックは可変)11aを用いてお
り、同クロック11aとアドレスカウンタ11bにより
水平アドレス発振器11が構成されている。実際には、
上記水平ラインを128ドットに分割するためのサンプ
リングクロックは2.016MHzとなり、上記RAM
14、及び後述する感知用RAM22、マーカー用RA
M23からなる記憶部Mは16K×6ビットのメモリを
使用している。このように13312点のセンサーポイ
ントを設定することにより、従来の3328点程度のポ
イント数では検出できなかった火花、煙等のモニター画
面5a上で微小な物体の輝度信号レベルの変化を検出す
ることができるようになる。尚、上記センサーポイント
の数はこれに限定されることはなく、被写体に応じて増
加、減少することができる。尚、本実施例では水平同期
分離回路10、水平アドレス発振器11、水平アドレス
カウンター12、RAM14でポイント設定手段を構成
している。
【0036】13は上記同期信号からA/D変換用のサ
ンプリングパルスを生成するためのサンプリングパルス
発生回路、15は6ビットのA/D変換器であり、上記
輝度信号を1フィールド毎にデジタル信号に変換し、6
4段階の白、黒の濃度変化(階調)に区分するものであ
る。該A/D変換器15は変換後のデジタル信号をRO
M16及び上記RAM14に送出する。上記A/D変換
器15によりA/D変換されたデータのサンプリング点
数は13312点で上記RAM14と対応している。
【0037】14は上記デジタル信号を記憶するRAM
であり、上記A/D変換器15より入力する1フィール
ド分のデジタル信号の内、上記センサーポイント上にお
ける輝度レベルをサンプリングデータとして各アドレス
に記憶するものである。上記RAM14は最初に入力す
るサンプリングデータを旧サンプリングデータとして記
憶しておき、同データを上記ROM16に送り出す。そ
して、上記ROM16において上記A/D変換器15か
ら順次入力する新サンプリングデータと上記旧サンプリ
ングデータとが比較される。そして上記RAM14の旧
サンプリングデータは後述する動作に基づいてモニター
画面5a上のマーカー位置の濃度変化が検出され感知用
RAM22にアラーム信号が入力したことに基づいて上
記A/D変換器15から入力する新たなサンプリングデ
ータに更新されるようになっている。従って上記アラー
ム出力がないと上記RAM14の書き換えは行われな
い。尚、画像レベルの比較時間は15μsecである。
【0038】18は上記RAM14、感知用RAM2
2、マーカー用RAM23の書き込みを制御するRAM
制御回路であり、水平同期信号に基づいて所定のタイミ
ングで上記各RAM14,22,23にセレクター19
を介してライト信号を送出し、上記各RAMの書き込み
動作を制御するものである。
【0039】上記ROM16には図5に示すような参照
用コードが予め設定されており、上記A/D変換器15
から新サンプリングデータが、上記RAM14から旧サ
ンプリングデータが入力する。上記ROM16には、上
記新旧サンプリングデータの輝度レベルに応じて濃度変
化(輝度信号の変化)ありの感帯、及び濃度変化なしの
不感帯がルックアップテーブル(参照用コード、図5参
照)として設定されており、このコードを参照すること
により、新旧サンプリングデータの各センサーポイント
上に濃度変化があったか否かを検出するものである。そ
して、該比較の結果、何れかのセンサーポイント上に濃
度変化があったときは、センサーポイントの位置信号を
含むアラーム信号(8ビットの出力データ)を出力する
ように構成されている。センサーポイントの画像レベル
は上述のようにA/D変換器15により理論上64段階
の濃度変化(白黒の階調)を区別することができるよう
に構成されているが、画像レベルは微妙に変化してお
り、この変化を直接信号として使用すると誤動作を生じ
るため、上記ROM16内に上記参照用コードを予め設
定し、安定したアラーム信号を取り出している。
【0040】20はマルチプレクサ選択回路であり、上
記ROM16から入力するアラーム信号をセンサー感度
スイッチ21で設定された感度に基づいて選択し、設定
された感度のアラーム信号のみを出力するものである。
上記センサー感度スイッチ21は上記アラーム信号の感
度を8段階に設定できるようになっている。これによ
り、不確実な濃度変化を排除して、確実に濃度変化のあ
ったものだけを検出することができる。
【0041】22は上記感知用RAMであり、上記マル
チプレクサ選択回路20から入力するアラーム信号を所
定のアドレス(輝度信号の変化のあったセンサーポイン
トのアドレス)に一旦記憶するものである。尚、本実施
例では上記A/D変換器15、ROM16、マルチプレ
クサ選択回路20により画像検出手段を構成している。
【0042】23はマーカー用RAMであり、指定され
たマーカー位置を記憶するものであり、該マーカー位置
をAND回路24に出力するものである。上記AND回
路24は、上記マーカー用RAM23に記憶しているマ
ーカー位置と同一アドレスのアラーム信号が感知用RA
M22に入力すると、マーカー合成回路25、アラーム
発振器26、リレー回路27にテレビスキャンに同期し
たアラーム信号を送出するものである。即ち、マーカー
用RAM23に記憶していたアドレス位置と同一アドレ
ス位置のアラーム信号が入力したときのみ、最終的にア
ラーム信号としてマーカー合成回路25に出力される。
これによりマーカー(センサーポイント)上の画像変化
のあった部分のみをマーカー合成回路25に送り、ビデ
オ出力に付加することができる。尚、上述のように全セ
ンサーポイントを設定している場合は、上記感知用RA
M22からアラーム信号が入力したときは全て上記アラ
ーム信号がAND回路24より出力することになる。
【0043】上記マーカー合成回路25は上記ビデオ入
力端子7から入力する映像信号にアラーム信号で示され
るマーカー位置を示す信号をテレビスキャンに同期させ
て付加してビデオ出力端子28に出力するものである。
即ち、モニター画面5a上に上記煙Kの位置は例えば図
7(a)、(b)に示す様に黒く反転等して示されるこ
とになる。これにより、煙の発生等の異常が発生した位
置を表示することができる。またこのとき、装置4の操
作パネル上の35分割の表示器45の内、輝度信号の変
化を検出した位置に対応するブロックが点滅表示される
ように構成されている。
【0044】また、上記アラーム発振回路26は上記A
ND回路24からのアラーム信号に基づいて発振し、ラ
ンプ表示出力端子29に接続されたランプ等の発光手段
(警報手段)を点灯させるものである。またリレー回路
27は上記アラーム信号に基づいてアラーム出力端子3
0に接続されたブザー31(警報手段)を駆動するもの
である。これらの警報動作により、異常発生を報知する
ことができる。尚、本実施例では、感知用RAM22、
マーカー用RAM23、AND回路24、マーカー合成
回路25でマーカー表示手段を、アラーム発振器26及
びリレー回路27で警報信号発生手段を構成している。
【0045】32は上記各RAMへの書き込みを制御す
る書き込み制御回路、33は上記マーカーRAM23に
書き込みを行なわせるためのマーカー書き込みスイッ
チ、34は垂直同期分離回路、35はフィールド変換回
路である。
【0046】(2)赤外線検出部による熱検出のための
構成 まず、赤外線検出部2についてその具体的構成を説明す
る。熱検出のための赤外線検出部2は上述したように、
横方向に7個、縦方向に5個の計35個の赤外線センサ
ー1R乃至35Rが1つのハウジング2a前面に収納配
置されている(図10参照)。そして上記赤外線検出部
2はその赤外線検出エリアa1が図8に示すようにCC
Dカメラ3の撮影範囲である監視エリアa2と一致する
ようにその取り付け位置が設定されており、モニター画
面5a上では映像信号から得られる上記13312点の
センサーポイントと上記35個の検出ブロックは重なり
合い、図9に示すように1ブロックが20×18の36
0点のセンサーポイントに対応している。
【0047】上記35個の赤外線センサーは同一構造で
あるため1つのセンサー1Rについてその構造を具体的
に説明すると、同センサー1Rは図12(c)に示すよ
うに基板36上に設けられた赤外線検出素子1R’と同
検出素子1R’を密閉状態で上記基盤36上にビス37
止めされた円筒状のカバー38から構成されており、上
記検出素子1R’に対向するカバー38の上面は凸状の
フレネルレンズ38aが形成されている。
【0048】ところで、上記赤外線検出素子1R’に入
力する赤外線の強度Wはエネルギーに換算され、次式で
示される。
【0049】W=αβ(T4−Ts4)πr2/πL2 (但し、α:放射率、β:ステファンボルツマン定数、
T:放射体の温度、Ts:周囲温度、r:センサー受光
面積、L:センサーと放射体の距離) 上式より発熱体と赤外線センサーの距離が長いと感度の
低いセンサー(例えばサーモパイル等)ではセンサー感
度が十分に取れないので(本実施例の場合、後述のよう
に発熱体(測定対象物1)とセンサーとの距離は20m
とする)、上記フレネルレンズ38aを使用して赤外線
検出素子1R’の受光部分に赤外線を焦光させ赤外線検
出素子1R’の感度を向上させている。上記フレネルレ
ンズ38aは図12(a)に示すようにその前面に小さ
な溝38bが同心円状に掘ってあり、その中心に向けて
赤外線を焦光できるように構成されている。尚、レンズ
材質はポリエチレンが赤外線の透過率が高く適してい
る。
【0050】また、本実施例では図13に示すように上
記赤外線検出素子1R’と測定する対象物1との距離L
=20m、L=20mでの赤外線検出素子1R’の検出
エリアX=2m(2m×2m)となるようにレンズの焦
点距離等が設定されている。上記フレネルレンズ38a
はその表面に照射される赤外線を上記赤外線検出素子1
R’の検出部分(受光部分)に集中させるためのもので
あり、平面のレンズに比べて焦光効率が良く、また凸状
であるため強度が大きいという利点がある。また、フレ
ネルレンズ38aは熱センサー用に使用される通常のシ
リコンレンズ(凸レンズ)に比べていろいろな形状に加
工し易く、量産性に優れている。
【0051】一方、上記CCDカメラ3のレンズ3aに
は8mmの固定焦点レンズ(標準)を用いており、同レ
ンズの包括角度が43.6度となる。この場合、CCD
カメラ3の画角(横方向の長さW、縦方向の長さH)は
次式で計算することができる。
【0052】W≒(6.4/8mm)×距離L×0.9 H≒(4.8/8mm)×距離L×0.9 本実施例の場合、測定対象物1までの距離L=20mに
設定するため、L=20mの位置では撮影可能な横幅は
上記式よりW≒14mとなる(図14参照)。従って、
上記横幅14mを上記赤外線センサーの検知エリアX
(=2m)でカバーするには横方向に7個(14m/2
m)のセンサーが必要になる。また、上記固定焦点レン
ズの20mの距離での撮影可能な縦幅Hは上式よりH≒
10mとなるため、上記赤外線センサーの感知エリアX
=2mでカバーするためには縦方向に5個(10m/2
m)のセンサーが必要となる。従って、縦方向に7個、
横方向に5個の計35個の赤外線センサーで上記CCD
カメラ3の監視エリアa2(撮影可能範囲=距離20
m、縦10m横14m)をカバーすることができる。
尚、上記赤外線検知エリアa1を上記監視エリアa2に
合わせて変化させる場合は赤外線センサーの個数を増減
することにより対応することができる。
【0053】そして上述のように上記CCDカメラ3の
監視エリアa2(画角)と赤外線検出部2の検知エリア
a1が図8のように一致するように設置することで、モ
ニター画面5a上で13312点のセンサーポイントを
上記35のブロックに分割し、1ブロック当たり360
ポイントの赤外線検出エリアを設定している(図9参
照)。
【0054】また、上記赤外線検出部2は図10、図1
1に示すように、前面側が左右方向に湾曲面するように
各赤外線センサーを並設しており、両端の赤外線センサ
ーの開き角度を43.6度として、上記CCDカメラ3
の包括角度と一致するように構成されている。
【0055】次に、図3に基づいて赤外線検出の電気的
構成(図3中主にB部)について説明する。39はセン
サー信号増幅回路であり、上記35個のセンサー1R乃
至35R各々から得られる検出信号を増幅して次段のマ
ルチプレクサ40に送出するものである。上述のように
上記フレネルレンズ38aにより赤外線をセンサーの受
光部分に焦光させ赤外線センサーの感度を上げている
が、さらに上記増幅回路39によりセンサー出力信号を
増幅し、これにより十分なセンサー出力を得ることがで
きる。
【0056】40は上記マルチプレクサであり、上記増
幅回路39から入力する検出信号を時分割でCPU41
のA/D変換ポート42に送出するものである。43は
CPU用のROMであり、温度異常の発生したブロック
に対応する感知用RAM22のアドレスに温度変化を生
じた旨のデータを書き込むため等の本装置の基本的な動
きを制御するプログラムが記憶されている。
【0057】44はCPU用RAMであり、A/D変換
された赤外線センサーの出力データ(リファレンス温度
等を含む)を記憶し、これらのデータを使って演算処理
した結果の記憶等を行う。また、感知用RAM22から
のアラーム情報(アドレスやデータ)を読み込み、これ
らデータの一時的な記憶場所となっている。尚、本実施
例ではRAM14、感知用RAM22及びCPU用RA
M44により位置認識手段を構成している。
【0058】45は画像処理装置4の操作パネル上に設
けられた上記表示器(表示手段)であり、上記35個の
ブロックに対応する35のブロックが表示されており
(図1参照)、温度異常が発生したとき該当するブロッ
クを点滅等で表示するものである。46は上記操作パネ
ル上の各種キースイッチ(センサー感度スイッチ21、
マーカー書き込みスイッチ33、スイッチS1乃至S
2)である。
【0059】上記感知用RAM22は通常はセレクター
17を通して水平アドレス発振器11の12ビットバ
ス、セレクター19を通してRAM制御回路18と接続
されており、この状態から上記CPU41がコントロー
ル信号により一定時間間隔で上記セレクター17,19
をCPU41側に切り替えている。そして、上記両セレ
クター17,19がCPU41側に切り替わった状態に
おいて上記モニター画面5a上に温度異常のブロック表
示が行われるように構成されている。
【0060】上記セレクター17が上記CPU41側に
切り替えられると、CPU41のアドレスバスと上記感
知用RAM22のアドレスが接続され、セレクター19
がCPU41側に切り替わることでCPU41のライト
信号及びデータ信号と上記感知用RAM22が接続され
る。そして、かかる切り替え状態において、CPU41
は温度変化の生じたブロックのアドレスを上記感知用R
AM22に指定すると共に同指定した感知用RAM22
のアドレスに温度変化を生じた旨のデータ信号「1」の
書き込みを行う。
【0061】上記CPU41は上記A/D変換ポート4
2に入力する各検出信号を設定されたサンプリング時間
で12ビットのデジタルデータに変換しレジスタ47に
一旦記憶し、上記35個の検出信号を常時レジスタ47
内部に取り込み、演算処理を行った後、比較部(温度異
常検出手段)48でCPU用RAM44に記憶している
リファレンス温度との差を計算する。そしてこの値が予
め設定された所定値を超えたとき異常と判断して、同温
度異常の発生したブロックのアドレスを上記RAM44
に記憶しているデータに基づいて認識する。そして、上
記セレクター17又はセレクター19がCPU41側に
切り替わったタイミングで、温度変化の生じたブロック
のアドレスをアドレスバス、セレクター17を介して感
知用RAM22に指定し、さらに同感知用RAM22の
指定したアドレスに温度変化をあった旨のデータ「1」
を上記セレクター19を介して書き込む。かかる構成に
より、温度変化のあったブロックの360ポイントにデ
ータ「1」を書き込むことができ、その後は上記AND
回路24、マーカー合成回路25を介して上記(1)で
説明した構成に基づいて上記ブロック(360点のセン
サーポイントからなるブロック)がテレビスキャンに同
期してモニター画面上に面表示(例えば白い点の塊(図
1及び図7(d)のブロックB16参照)として)表示
されることとなる。尚、本実施例ではCPU41、感知
用RAM22、AND回路24、マーカー用RAM2
3、マーカー合成回路25で表示制御手段を構成してい
る。
【0062】また、上記CCDカメラ3にズームレンズ
を取り付けておくことにより、上記温度異常の発生箇所
のブロックB16がモニター画面5a上に表示された
後、操作パネル上のスイッチS1を押すと、上記ズーム
レンズが上記ブロックB16の撮影範囲をズームするこ
とにより、同ブロックB16のみをモニター全画面で表
示するように構成されている。これにより、温度異常の
発生箇所をモニター画面5a上で拡大して詳細に確認す
ることができる。またスイッチS2を押しておけば、上
記温度異常発生のブロックB16を面表示した後、自動
的に同ブロックB16の全画面表示にズームが行われ
る。
【0063】上記AND回路24は上記(1)で説明し
たようにマーカー用RAM23に記憶したマーカー位置
と上記感知用RAM22に書き込まれたデータのアドレ
ス位置とのアンドを取るため、温度異常がマーカー指定
した領域の範囲外であれば、ブロック表示は行われな
い。勿論、13312点の全センサーポイントをマーカ
ー指定した場合は何れのブロックで温度異常が発生して
もブロック表示が行われることになる。尚、上記CPU
41は定期的にキースイッチ46からの各キー入力を調
べており、キー入力があるとそれに基づいた一連の作業
と表示を行う。そして上記AND回路24からの出力信
号によりアラーム発振器26及びリレー回路27が駆動
され、ランプ表示、ブザー31による警報動作が行われ
る。
【0064】尚、上記(1)の煙等の検出動作の説明に
おいて、煙、火花等の発生位置のセンサーポイントを図
7(a)、(b)に示すように黒又は白等で表示する構
成を述べたが、図7(c)に示す様に上記35ブロック
を利用して煙、火花等が発生した位置に対応するブロッ
ク(360ポイント)を白又は黒のブロックとして面表
示しても良い。また、図1中6は上記画像処理装置4内
に組み込まれたモニターテレビであり、上記モニターテ
レビ5と同一の表示を行うものである。
【0065】(3)本発明は上述のように構成されるも
のであり、次に本装置の動作を説明する。
【0066】図1に示すようにCCDカメラ3と赤外線
検出部2は測定対象物1に向けて設置されており、モニ
ターテレビ5上に上記測定対象物1が映し出されている
ものとする。尚、赤外線検出部2はその検出エリアa1
が上記CCDカメラ3の監視エリアa2と一致するよう
に設定されており(図8参照)、画面上の13312点
のセンサーポイントを35ブロックに分割した各ブロッ
クにおいて温度変化を検出できるようにセッティングが
行われているものとする。
【0067】(i)CCDカメラによる煙、火花等の検
出動作 かかる状態において、画像処理装置4のビデオ入力端子
7から入力したビデオ信号はクランプ回路8でペデスタ
ルクランプされ、輝度信号がA/D変換器15でデジタ
ル信号に変換される。また上記ビデオ信号の水平同期信
号は同期分離回路9及び水平同期分離回路10で分離さ
れ、該同期信号に基づいてアドレスカウンター12、ア
ドレス発振器11が1画面に水平128、垂直104の
センサーポイントを設定し(図2(c)参照)、同時に
セレクター17、19を介してRAM制御回路18の制
御により各センサーポイントがRAM14のアドレスと
して割り付けられている。
【0068】次に、マーカー書き込みスイッチ33によ
りモニターテレビ5の画面5a上において監視エリアと
してのマーカーを設定する。本実施例の場合、画面上に
全センサーポイント(13312個)をマーカー指定し
てモニター画面5a上に監視範囲としてマーカーM1を
設定することとする(図6(a)参照)。
【0069】A/D変換器15でサンプリングされた1
フィールド分のサンプリングデータはROM16及びR
AM14に順次送出される。上記ROM16は上記A/
D変換器15から入力する新サンプリングデータと上記
RAM14から入力する旧サンプリングデータとを予め
設定してある参照用コード(図5)に基づいて比較し、
濃度変化があるか否かを検出する。
【0070】ここで、煙、火花等が全くいない場合、図
5において旧サンプリングデータの輝度レベルがA、新
サンプリングデータの輝度レベルがBとなり、共に白レ
ベル付近で輝度レベルがあまり変化せず、不感帯にある
点iの位置が参照され、濃度変化なしと判断される。従
ってこの場合は、アラーム信号は出力されない。また、
監視エリア内に煙、火花等が発生した場合、旧サンプリ
ングデータの輝度レベルがA、新サンプリングデータの
輝度レベルがCとなり(図5参照)、輝度レベルが変化
するため感帯にある点jが参照され、濃度変化ありと判
断される。従ってこの場合は、アラーム信号がマルチプ
レクサ選択回路20に出力される。
【0071】上記マルチプレクサ選択回路20では上記
アラーム信号がセンサー感度スイッチ21で設定された
感度であるか否かが判断され、該感度であれば上記アラ
ーム信号が感知用RAM22に送出される。
【0072】上記感知用RAM22は上記マルチプレク
サ選択回路20から入力するアラーム信号を輝度レベル
が変化したセンサーポイントのアドレスに記憶する。一
方上記マーカー用RAM23には全センサーポイントの
アドレス位置が記憶されており、上記AND回路24は
上記感知用RAM22に入力したアラーム信号のアドレ
ス位置と、上記マーカー用RAM23にマーカー指定さ
れたアドレス位置が一致すると、上記マーカー合成回路
25、アラーム発振器26、リレー回路27にテレビス
キャンに同期したアラーム信号を送出する。本実施例の
場合、全センサーポイントをマーカー指定しているた
め、感知用RAM22にアラーム信号が入力した場合は
全て上記AND回路24からアラーム信号が出力される
ことになる。即ち指定したマーカー上において画像変化
のあった部分のみがマーカー合成回路25に送られ、同
回路25において映像信号にマーカー信号が付加され
る。従って、ビデオ出力端子28に接続されたモニター
テレビ5の画面5a上に濃度変化のあったセンサーポイ
ント位置(この場合、煙、火花等の位置)が例えば黒く
反転されて表示される(図7(b)、(c)参照)。
尚、図7中(b)は煙等の発生位置をセンサーポイント
で表示した場合、図7(c)は35ブロックの内、煙等
の発生箇所に対応する位置のブロック(360ポイン
ト)を面表示した場合を示している。
【0073】また、モニター画面5a上の一部をマーカ
ーM2,M3としてマーカー指定している場合は(図6
(b)参照)、マーカー指定した位置、即ちマーカー用
RAM23に記憶しているアドレスと同一アドレス位置
のアラーム信号が感知用RAM22に入力したときのみ
上記AND回路24からアラーム信号が出力されること
になる。
【0074】上記アラーム発振回路26は、上記アラー
ム信号に基づいてランプ表示端子29に接続されている
ランプ等の表示手段を点灯させて警告を発する。またリ
レー回路27はアラーム出力端子30に接続されたブザ
ー31を駆動して警報を発する。これにより、上記測定
対象物1に煙、火花等の発生があったことを知ることが
でき、またモニター画面5a上でその位置を知ることが
できる。従って、使用者は常にモニター画面5aを見続
ける必要はない。
【0075】(ii)赤外線検出部による熱検出の動作 一方、赤外線検出部2の各赤外線センサー1R乃至35
Rの出力信号はセンサー信号増幅回路39に入力してお
り、同増幅回路39で増幅された後、マルチプレクサ4
0で時分割され、CPU41に入力している。上記CP
U41に入力した上記信号はA/D変換ポート42でデ
ジタルデータに変換された後、レジスタ47に一旦記憶
される。その後、CPU41は比較手段48により上記
各デジタルデータとCPU用RAM44に予め記憶して
いたリファレンス温度とを比較してその温度差を検出
し、上記温度差が所定値を超えていなければ温度が正常
と判断して感知用RAM22への書き込み動作は行わな
い。その後、上記測定対象物1に温度異常が発生し、例
えば赤外線センサー16Rからのデータとリファレンス
温度との温度差が上記所定値を超えた場合、CPU41
は上記赤外線センサー16Rに対応するブロックB16
のアドレスを上記CPU用RAM44から読み出して、
上記セレクター17,19がCPU41側に切り替わっ
たタイミングで、セレクター17を介して上記ブロック
B16のアドレス(360ポイント)を上記感知用RA
M22に指定すると共に、ライト信号によりセレクター
19を介して同RAM22の上記指定したアドレスに温
度変化のあった旨のデータ「1」を書き込む。
【0076】本実施例では上述のように13312点の
全部にマーカを設定しているため、上記マーカーRAM
23には全センサーポイントが記憶されており、上記A
ND回路24は上記感知用RAM22の指定されたアド
レスに上記データ「1」が書き込まれると、上記マーカ
ー合成回路25、アラーム発振器26、リレー回路27
にテレビスキャンに同期したアラーム信号を送出する。
これによりセンサーポイント上の温度変化のあったブロ
ックB16の部分のみを上記マーカー合成回路25に送
出することができる。そして、上記マーカー合成回路2
5は上記アラーム信号の入力に基づいて上記ブロックB
16の位置のマーカー信号を映像信号に付加する。これ
により上記モニター画面5a上のブロックB16の位置
が例えば黒又は白で反転表示される(図1,図7(d)
参照)。さらに上記ランプ表示端子29に接続されたラ
ンプが点灯し、アラーム出力端子30に接続されたブザ
ー31が駆動され警報を発する。これにより、温度異常
が発生した旨を知ることができ、モニター画面5a上で
測定対象物1の温度異常が発生した箇所を確認すること
ができる。従って、温度異常の検出に際し監視者は常時
モニター画面5aを見続ける必要はない。その後、スイ
ッチS2を押すと、CCDカメラ3のズームにより温度
異常の発生したブロックB16がモニター画面5a全体
に表示され、温度異常発生箇所をモニター画面5a上で
詳細に確認することができる。
【0077】尚、図3中49はライトペンであり、同ラ
イトペン49をモニター画面5a上に接触することによ
り同モニター画面5a上の任意の位置に任意の数のセン
サーポイントをマーカーとして指定することも可能であ
る。この場合、ライトペン制御回路50を介してマーカ
ー用RAM23にライトペン49で指定されたマーカー
位置が記憶され、同マーカー位置に輝度信号の変化、温
度異常が生じたとき、モニター画面5a上のマーカーが
点滅等により表示されることになる。ライトペン49を
使用することにより、予め異常の発生すると考えられる
任意の位置に任意の大きさの監視エリアを設定すること
ができる。
【0078】また、上記本実施例では赤外線センサーの
例を説明したが、同センサー1R〜35Rの代わりに複
数のガスセンサーを接続し、ガス漏れを検出できるよう
に構成することもできる。この場合複数のガスセンサー
を測定対象物の複数箇所に取り付け、ガス漏れ検知動作
に基づいて同ガス漏れを検知したガスセンサーの取り付
け位置をモニター画面5a上に表示できるように構成す
れば良い。
【0079】(4)以上のように本発明によれば、複数
の赤外線センサーにより測定対象物1の各部毎の温度を
検出し得て温度異常を自動的に検出し、同温度異常の発
生箇所をモニターテレビ5に表示すると共に警報を発す
ることができるため、温度異常というモニター画面5a
に写らない異常状態をタイムリーに検出することがで
き、さらに従来装置のようにモニターを見続ける必要は
なく、異常発生箇所を容易に確認することができる。
【0080】また、従来のサーモグラフィーに比べて低
価格(約1/10)で装置を構成することができ、工場
内の複数箇所にも容易に設置が可能である。
【0081】また、モニターテレビ5上にセンサーポイ
ントを設定し、同センサーポイントにより測定対象物1
の温度異常の発生箇所を表示することができるため、測
定対象物1のどの箇所で温度異常が発生しているかを同
対象物1の実際の映像を見ながらモニター画面上で一目
で確認することができ、極めて容易に温度異常等の発生
箇所を確認し得る。また、温度異常の発生したブロック
をズームレンズで拡大して見ることができるため、より
詳細に異常発生箇所を確認することができる。
【0082】また監視カメラの撮影範囲をブロック状に
分割し、各ブロック毎の温度異常を検出することができ
るため、測定対象物1の複数箇所の温度検出を行うこと
ができ、赤外線センサーの数を増やすことでより検出ブ
ロックを増やして検出精度を上げることができる。
【0083】また、監視カメラの監視エリアa2の縦横
長さと赤外線検出部2の検出エリアa1の縦横長さが一
致するように複数の赤外線検出素子をブロック状に配列
したので、赤外線検出素子の検出エリアa1と監視カメ
ラの撮影範囲を一致させることができ、モニターテレビ
上に写った全画面の範囲を複数ブロックに分割して、各
分割ブロック毎の温度検出を行うことができ、大型の産
業設備等の温度異常検出等に有効に使用し得る。さら
に、監視カメラで撮影可能な広範囲のエリアと同一エリ
アを赤外線検出エリアとして設定できるため、極めて広
範囲の温度異常の検出を行うことができる。
【0084】また、測定対象物1のどの箇所に温度異常
が発生したかをモニター画面5a上に映し出された測定
対象物1の画像上に表示し得るため、温度異常の発生し
た箇所を一目で確認することができ、特別な知識なくと
も、誰でも異常箇所を容易に把握し得る。
【0085】また凸状のフレネルレンズ38aで赤外線
センサーに赤外線を効率的に焦光することができ、さら
にセンサー信号増幅回路39でセンサーの出力信号を増
幅しているため、測定対象物1と赤外線検出部2との距
離が遠くても、十分な出力信号を得ることができる。
【0086】さらに、上記温度異常のみならず、監視カ
メラの撮影範囲内に物体の侵入、煙、火花の発生等があ
った場合においても、センサーポイント上の輝度信号の
変化に基づいてこれらを検出し得て、モニターテレビ上
にその位置を表示し得ると共に、警報を発し得るため、
例えば火災の発生等を早期に確実に検出し得て、異常発
生を報知することができる。
【0087】また、温度異常と煙、火花等の検出の各表
示を同一のモニターテレビ5上に表示することができ、
複数種の異常発生箇所を一つのモニターテレビ5で確認
することができる。
【0088】またセンサーポイントを13312点に設
定したので、従来の装置に比較して画像検出精度を高く
することができ、煙、火花等のモニター画面5a上で極
めて小さな物体も輝度信号の変化として容易に検出可能
となり、上記温度検出と相俟って極めて有効な熱等の検
出装置を構成することができる。
【0089】以上、本発明を赤外線センサーを中心に説
明したが、同センサーに代えて上記ガスセンサーを使用
しても良いし、その他の各種センサーに適用可能である
ことは勿論である。
【0090】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の赤
外線センサーにより測定対象物の各検出エリア毎の温度
を検出し得て温度異常を自動的に検出し、同温度異常の
発生箇所をモニターテレビに表示すると共に警報信号を
発生することができるため、温度異常をタイムリーに検
出することができ、従来装置のようにモニターを見続け
る必要はなく、異常発生箇所を容易に確認することがで
きる。
【0091】また、測定対象物を監視カメラのモニター
テレビで確認することができ、同モニターテレビ上で温
度異常の発生箇所を確認することができるため、測定対
象物の温度異常というモニターテレビに写らない状態を
その発生箇所と共に容易に確認することができる。
【0092】また、赤外線検出部の検出エリアと監視カ
メラの監視エリアを合わせることで、モニターテレビ上
に写った画面の範囲を複数の検出エリアとしての複数ブ
ロックに分割して、各分割ブロック毎の温度検出を行う
ことができる。即ち、モニターテレビ上に写った全画面
の範囲を複数の検出エリアとしての複数ブロックに分割
して、各分割ブロック毎の温度検出を行うことができ、
大型の産業設備等の温度異常検出等に有効に使用し得る
等、監視カメラで撮影可能な広範囲のエリアを赤外線検
出エリアとして設定することができ、極めて広範囲の温
度異常の検出を行うことができる。
【0093】また、モニターテレビ上に映像信号に基づ
いてセンサーポイントを設定し、同センサーポイントに
より測定対象物の温度異常の発生箇所を表示することが
できるため、測定対象物のどの箇所で温度異常の発生し
ているかをモニターテレビ上でセンサーポイント位置に
より一目で確認することができる。即ち、テレビ画面上
の測定対象物のどの箇所に温度異常が発生したかをモニ
ターテレビ上に映し出された測定対象物の画像の上に表
示し得るため、温度異常の発生した箇所を直感的に認識
し易く、誰でも容易に異常箇所を把握することができ
る。
【0094】また赤外線検出素子の前方に凸状レンズを
設けたので、赤外線を効率的に焦光することができ、赤
外線検出素子の熱検知効率を向上し得て、精度の高い温
度検出を行うことができる。
【0095】また、上記温度異常のみならず、監視カメ
ラの撮影範囲内に物体の侵入、煙、火花の発生等が起こ
った場合においても、センサーポイント上の画像の変化
に基づいてこれらを検出し得て、モニターテレビ上にそ
の位置を表示し得ると共に、警報を発し得るため、例え
ば火災の発生等を事前に確実に検出することができる。
【0096】また、温度異常と煙、火花等の検出の各表
示を同一のモニターテレビ上に表示することができ、複
数種の異常発生を同一のモニター上で容易に確認するこ
とができる。
【0097】またセンサーポイントを13312点に設
定したので、従来の装置に比較して画像検出精度を高く
することができ、煙、火花等の小さな物体も輝度信号の
変化として容易に検出可能となり、上記温度検出と相俟
って精度の高い極めて有用な熱等の検出装置を構成する
ことができる。
【0098】また、本装置を産業設備の監視に使用する
ことにより、温度異常、及び火花、煙の発生という火災
発生等の初期の異常を迅速に検出し、警告することがで
きるため、火災等の発生を未然に防止し得て、大事故に
至るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱等の自動検出装置の全体の構成を示
す図である。
【図2】(a)は本発明の赤外線検出部及びCCDカメ
ラの斜視図、(b)はモニター画面を35分割した状態
を示す同モニター画面の正面図、(c)は同モニター画
面上のセンサーポイントを示す同モニター画面の正面図
である。
【図3】本発明の熱等の自動検出装置の電気的構成を示
すブロック図である。
【図4】上記自動検出装置の水平アドレス発振器周辺の
ブロック図である。
【図5】画像処理装置のROMの参照用コードを示す概
念図である。
【図6】(a)はモニター画面上全体にマーカーを設定
したモニター画面の正面図、(b)はモニター画面上の
一部にマーカーを指定したモニター画面の正面図であ
る。
【図7】(a)はモニター画面上の煙の位置をセンサー
ポイントで表示した状態を示すモニター画面の一部拡大
図、(b)は同画面上で煙、火花の発生位置をセンサー
ポイントで表示したモニター画面の正面図、(c)は上
記煙、火花の発生位置をブロックで表示した場合のモニ
ター画面の正面図、(d)は温度異常発生位置をブロッ
クで表した場合のモニター画面の正面図である。
【図8】CCDカメラの監視エリアと赤外線検出部の検
知エリアとの関係を示す図である。
【図9】35分割されたモニター画面の1ブロックとセ
ンサーポイントとの関係を示す図である。
【図10】赤外線検出部の斜視図である。
【図11】赤外線検出部の一部横断面図である。
【図12】(a)は赤外線センサーの正面図、(b)は
同センサーの側面図、(c)は同センサーを基盤上に取
り付けた状態の縦断面図である。
【図13】赤外線センサーの赤外線検知エリアを示す概
念図である。
【図14】CCDカメラの監視エリアを示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1R乃至35R 赤外線センサー 1R’乃至35R’ 赤外線検出素子 1 測定対象物 2 赤外線検出部 a1 検出エリア a2 監視エリア 3 CCDカメラ 4 画像処理装置 5 モニターテレビ 5a モニター画面 14 RAM 22 感知用RAM 23 マーカー用RAM 24 AND回路 25 マーカー合成回路 26 アラーム発振器 27 リレー回路 31 ブザー 38a フレネルレンズ 41 CPU 44 CPU用RAM 48 比較手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 25/00 510 G01J 1/42 G01J 5/10 H04N 7/18

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物を撮影可能な監視カメラと、
    同カメラで撮影した測定対象物の映像を映し出すモニタ
    ーテレビと、前面に赤外線検出素子を複数配列し上記
    定対象物に対して各検出素子毎の複数の検出エリアを設
    定し得る赤外線検出部と、上記赤外線検出素子の出力信
    号を受け同信号に基づいて温度異常を検出した赤外線検
    出素子の位置を認識する画像処理装置とを設けると共
    に、 上記監視カメラの監視エリアに上記赤外線検出部の検出
    エリアを重ね合わせることで上記赤外線検出素子の検出
    エリアを上記モニターテレビ画面に映し出せるように構
    成し、 上記 画像処理装置は、上記赤外線検出素子の出力信号に
    基づいて温度異常を検出する温度異常検出手段と、上記
    監視カメラからの映像信号に基づいて上記モニター画面
    上に複数のセンサーポイントを設定するポイント設定手
    段と、上記各赤外線検出素子の配列位置と上記センサー
    ポイント位置とを対応付けて上記各赤外線検出素子の配
    列位置を認識する位置認識手段と、上記温度異常検出手
    段の温度異常の検出動作に基づいて複数の赤外線検出素
    子の内、温度異常を検出した赤外線検出素子に対応する
    センサーポイント位置を上記モニターテレビ上に表示し
    得る表示制御手段と、上記検出手段の検出動作に基づい
    て警報信号を発生する警報信号発生手段とを具備するも
    のであることを特徴とする熱等の自動検出装置。
  2. 【請求項2】 上記警報信号に基づいて温度異常が発生
    した旨の警報を行う警報手段を設けたものであることを
    特徴とする請求項1記載の熱等の自動検出装置。
  3. 【請求項3】 上記赤外線検出素子を碁盤目状に配列
    し、上記温度異常の検出動作に基づいて上記表示制御手
    段が温度異常を検出した赤外線検出素子に対応するセン
    サーポイントを上記モニター画面上にブロック状に表示
    し得るように構成したものであることを特徴とする請求
    項1記載の熱等の自動検出装置。
  4. 【請求項4】 各赤外線検出素子の前方に凸状レンズを
    設け、同レンズにより赤外線検出素子の検出部に赤外線
    を焦光するものであることを特徴とする請求項1,2又
    は3記載の熱等の自動検出装置。
  5. 【請求項5】 上記凸状レンズに代えてフレネルレンズ
    を設けたものであることを特徴とする請求項4記載の
    等の自動検出装置。
  6. 【請求項6】 上記画像処理装置は上記監視カメラから
    入力する映像信号を所定時間間隔で比較して同比較動作
    により上記センサーポイント上の画像の変化を検出し得
    る画像検出手段と、同検出手段の検出動作に基づいて画
    像の変化を検出したセンサーポイント位置を上記モニタ
    ー画面上に表示し得るマーカー表示手段とを具備し、上
    記画像の変化の検出動作に基づいて上記警報信号発生手
    段により警報信号を発生するものであることを特徴とす
    る請求項1,3,4又は5記載の熱等の自動検出装置。
  7. 【請求項7】 温度異常を検出した赤外線検出素子の位
    置と、画像の変化を検出した位置とを上記モニターテレ
    ビに表示するものであることを特徴とする請求項6記載
    熱等の自動検出装置。
  8. 【請求項8】 上記ポイント設定手段により13312
    点のセンサーポイントを上記モニターテレビ上に設定す
    ることを特徴とする請求項6又は7記載の熱等の自動検
    出装置。
  9. 【請求項9】 上記監視カメラで測定対象物を撮影し、
    同カメラからの映像信号に基づいて上記モニターテレビ
    上に写る煙又は火花によるセンサーポイントの画像の変
    化を上記画像検出手段で検出し、同検出手段の検出動作
    に基づいてマーカー表示手段で上記モニターテレビ上に
    煙又は火花の発生箇所を表示するものであることを特徴
    とする請求項6,7又は8記載の熱等の自動検出装置。
  10. 【請求項10】 上記監視カメラで測定対象物を撮影
    し、同カメラからの映像信号に基づいて上記モニターテ
    レビ上に写る煙又は火花によるセンサーポイントの画像
    の変化を上記画像検出手段で検出し、同検出手段の検出
    動作に基づいてマーカー表示手段で上記モニターテレビ
    上に煙又は火花の発生箇所を表示することを特徴とする
    請求項6,7又は8記載の熱等の自動検出装置の使用方
    法。
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