JP3326482B2 - 火災監視システム - Google Patents

火災監視システム

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JP3326482B2
JP3326482B2 JP34589297A JP34589297A JP3326482B2 JP 3326482 B2 JP3326482 B2 JP 3326482B2 JP 34589297 A JP34589297 A JP 34589297A JP 34589297 A JP34589297 A JP 34589297A JP 3326482 B2 JP3326482 B2 JP 3326482B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント内で発生
する火災や機器の異常を自動的に検知する火災監視シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】工場設備、発電所等のプラント内の火災
監視に当っては、従来、(1)屋内については、熱検知
器、煙検知器、炎検知器及びガス検知器等を単独または
併用して行なっている。(2)屋外については、ITV
等の可視カメラを高所に複数台設置して、切替等により
常時監視を行なっている。これに対し、天井面が高い大
空間エリアについては、熱や煙等の拡散が大きく、上述
の検知器あるいは可視カメラでは火災の早期検出には必
ずしも有効ではなかった。この欠点を補うため、赤外領
域の波長領域のみを透過する赤外線検出カメラと熱画像
処理装置を用いて広域監視を行なう方法がある。これ
は、赤外線カメラにより、発熱体からその温度に依存す
るスペクトルをもった赤外線の輻射を熱画像として検出
し、その変化量より火災などの異常を検出するものであ
る。赤外線カメラと熱画像処理装置を使用する場合、太
陽光や照明光の影響があるため、種々の対策がなされ、
既にドーム・アトリウム等の屋内大空間の火災監視シス
テムとして、実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(1)しかしながら、
プラント構内では屋内、屋外を問わず、常時補修、改造
工事を行なっており、その際、溶接等の火気を扱う。赤
外線カメラと熱画像処理装置の使用による赤外線画像で
は、広域一括監視という特徴を有するが故に、溶接等の
火気を火災として画像処理することがあり、警報機能を
十分に活用することができない、という問題があった。 (2)また、これらの赤外線カメラ等による広域監視を
行なう場合、複数台のカメラを設置し、それらの画像信
号の長距離伝送が必要となるが、減衰のため、その伝送
距離に制限があると共に、これらのデータを組み合わせ
て活用できないと、いう問題があった。 (3)また、広域監視を行なう場合、熱画像による警報
装置においては、異常箇所がどの場所であるかの判断が
困難であり、また、ITV等の可視画像との併用によっ
てもその判断が難しい、という問題があった。 (4)さらに、これまでドーム用として実用化されてい
る赤外線カメラによる火災監視システムは、屋内用とし
て開発されているために、プラント構内の屋外エリアの
監視に使用する場合、機器の温度上昇対策、汚れ対策並
びに保守性上の改善が必要であった。
【0004】本発明の課題は、溶接等の火気を火災とし
て誤報(非火災報)することなく、かつ、システムの警
報機能を十分に活用するに好適な火災監視システムを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、複数の火災監視領域を有し、発熱体の赤外波長を特
定域に区分した波長の強度として処理する可変波長フィ
ルタ機構と、該フィルタ機構を介して発熱体を熱画像と
して捕らえる赤外線カメラと、熱画像を温度情報付き画
像データとして入力し、メモリ手段に画像データを一定
時間保存すると共に、監視モニタに表示する画像処理装
置を具備する火災監視システムにおいて、複数の火災監
視領域毎にそれぞれ対応して火災発生の警報を発する一
または複数のアラームを備えると共に、複数の火災監視
領域の特定の領域に対して警報発生をロックする警報発
生ロック手段を設け、警報発生ロック手段から警報発生
のロックが発せられたとき、当該領域の前記アラームに
よる警報のみをロックする。ここで、警報発生のロック
中は、注意警報を発する警報ロック注意のアラームを設
けると共に、前記監視モニタに前記警報ロック注意のア
ラームを表示する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態による火
災監視警報システムを示す。本実施形態は、ハードフィ
ルタ付き赤外線カメラ1、ホストプロセッサ(画像処理
装置)01、プレアラーム02、アラーム03、警報ロ
ック注意のアラーム04からなる。ホストプロセッサ0
1は、火災判定機能としてステップ1、2、メモリ(サ
ーバ)01−1、監視モニタ01−2、OR機能01−
3、AND機能01−4、警報ロック機能01−5、N
OT機能01−6を有する。赤外線カメラ1によって捕
らえれた監視対象物05の熱画像は、カメラ1に取り付
けられた可変波長フィルタ機構(ハードフィルタ)によ
って、ある特定域に区分された波長の強度として処理さ
れ、ホストプロセッサ01に温度情報付き画像データと
して入力される。ホストプロセッサ01では、メモリ0
1−1によって入力データを一定時間保存しながら、監
視モニタ01−2に表示する。この表示よって監視対象
物05を目視監視する。
【0007】火災判定機能としてのステップ1は、 (1)画像素子の検出温度が予め設定されたしきい値α
(下限値)以上である (2)温度上昇率(時間当りの上昇量・カーブ)がしき
い値β(温度上昇率)以上であるの少なくともいづれか
の基準を満足するとき、火災の可能性がある、として判
定する。ここで、しきい値αは通常時に上昇することが
予測される上限温度を、しきいβは通常時に予測される
最大温度上昇率をいい、各々任意に設定が変えられるも
のとする。また、温度上昇率の判定は、随時保存されて
いる過去の一定時間前のデータと現在のデータを比較
し、その上昇率を求め、しきい値βと比較することで行
う。ところで、プラント構内では溶接作業等により高温
となるが、この高温を火災と誤判定される発熱体が存在
する。従来の技術では、このような発熱体を火災と判別
することができず、非火災報(誤報)を発するため、有
効な火災監視が行えなかった。そこで、本実施形態で
は、判定ステップ2により確実な火災判定を行うもので
ある。しかしながら、実際に火災である場合には一刻を
争う状況にあることが多いことから、ステップ1の判定
基準を満足する場合には、火災の可能性が有ることを示
すプレアラーム02を発し、注意を促す。火災判定機能
としてのステップ2は、 (A)画素(発熱体)の重心位置の移動がない(また
は、少ない) (B)画像の時間差分の変化によって発熱体にゆらぎが
ある (C)画像素子の検出温度が各波長に対して予め設定し
たレベル(下限値α、上限値γ)範囲内にある の基準の一つまたは二つまたは全てを満足したとき、火
災として判定する。ここで、(A)と(B)は、発熱体
及び発熱体周囲の同一画像素子温度の範囲の時間による
変化を捕らえ、前述のメモリ01−1によって保存され
る過去の一定時間前のデータとの比較によって判断す
る。また、(C)は、波長に対し、ピーク値を有する特
性を利用し、図2に示す斜線部内であって、前述の下限
値αと上限値γの設定レベル範囲内にあるとき、火災と
判定する。すなわち、この火災判定機能(A)、
(B)、(C)は、それぞれ発熱体が車輌のように移動
するものや、照明のように(点滅を除き)ほぼ不変のも
の、及び、溶接の火花のように炎の表面温度の大きいも
のによる誤判定を防止することにある。また、火災判定
機能(C)は、溶接火花等の表面温度が監視対象物05
の火災時の表面温度より上限値γが高いこと、及び、焚
火等の表面温度が監視対象物05の火災時の表面温度よ
り下限値αが低いことを利用するものであり、前述の下
限値αと上限値γの間に入ることで最終的に火災とみな
すものである。これにより、溶接火花等のプラント構内
いたる所で常時存在する発熱体及び一時的な焚火等によ
る誤報(非火災報)を防止することができ、監視カメラ
による広域監視能力を向上させることができる。
【0008】ここで、図2は、画像上の任意の点(エリ
ア)における或る時間の波長λ−相対強度Iの関係を示
し、炎のスペクトルを実線の曲線で表し、各波長帯λ1
〜λn毎に前述の下限値α1〜αnと上限値γ1〜γn
を設定した場合、斜線部分が各波長帯λ1〜λnにおい
てそれぞれ下限値α1〜αnと上限値γ1〜γnの設定
レベル範囲内にあるとき、火災と判定する。これを簡便
にして、ピーク値のみの波長帯について設定レベル範囲
内であることを火災の判定とする方法もある。図2にお
いて、ピーク値が波長帯λpであり、斜線部分が下限値
αpと上限値γpの設定レベル範囲内にあるとき、火災
と判定する。ここで、特定波長についての赤外強度計測
方法を図3、図4に示す。図3は、それぞれ特定波長帯
のみを透過するフィルタ21を円板状に固定し、この円
板をステッピングモータ22により回転駆動する。これ
により、順次透過波長帯に対する赤外画像を赤外線カメ
ラ1に入力するものである。図4は、板状のフィルタ
(レンズにフィルタの薄膜を蒸着したもの)23を往復
運動させ、計測場所を変化させる。これにより、特定波
長帯に対する赤外画像を赤外線カメラ1に入力するもの
である。なお、これらの簡便な方法として、計測波長の
異なる赤外カメラを複数台組合わせてパッケージ化する
方法もある。
【0009】次に、火災判定機能の判定結果に基づくア
ラームアルゴリズムを説明する。図1において、OR機
能01−3はステップ1の上述した(1)または(2)
の判定結果に基づいて少なくともいずれかを出力し、
「警報ロックあり」01−5の「反転」01−6した信
号つまり「警報ロックなし」の出力とのAND01−4
によりプレアラーム02に火災の可能性が有ることを示
す警報を発する。同時に、監視モニタ01−2にも火災
の可能性が有ることを示す警報アラームを表示する。ス
テップ2は、ステップ1の火災の可能性が有ることを条
件に、上述した(A)、(B)、(C)のいづれか一つ
の条件が成立した場合、「警報ロック」条件とのAND
01−4により(以下、同様)、それぞれアラーム
(A)、アラーム(B)またはアラーム(C)に火災発
生の警報を発する。同時に、監視モニタ01−2にも火
災発生の警報アラームを表示する(以下、同様)。ま
た、(A)と(B)、(A)と(C)、(B)と(C)
のいづれかの条件(2アウトオブ3)が成立した場合、
それぞれアラーム(A+B)、アラーム(A+C)また
はアラーム(B+C)に火災発生の警報を発する。ま
た、(A)、(B)、(C)の条件が同時に成立した場
合、アラーム(A+B+C)に火災発生の警報を発す
る。ここで、警報ロックについては、監視領域内で、焚
火等を行なう場合、一定エリアの警報発生をロックする
ことより、警報装置全体の機能を停止することなく、運
用するために用いる。また、「警報ロックあり」の指定
中は前述のプレアラーム02やアラーム03を出力しな
いものとする代わりに、ロック解除忘れを防止する目的
で警報ロック注意をアラーム04に出力する。また、こ
れらの火災発生の警報のアラーム02、03及び警報ロ
ック注意のアラーム04は、前述と同様に、監視モニタ
01−2にも表示する。
【0010】このように、本実施形態では、火災時の表
面温度を表す赤外波形に下限値αと上限値γを設定し、
発熱体の表面温度がこの下限値αと上限値γの間に入る
とき、火災とみなすことにより、溶接火花等のプラント
構内いたる所で常時存在する発熱体及び一時的な焚火等
による誤報(非火災報)を防止することができ、また、
それぞれ異なる火災判定基準を設けることにより、火災
の種類に対応したアラームを出力することが可能であ
り、消火等の対策を適切に判断することができる。
【0011】図5は、本発明の他の実施形態を示す。本
実施形態は、図1の実施形態のアラームの作動により、
消火設備等の起動を連動させることを特徴とする。図5
には、図1のアラーム(A+B+C)の作動と消火設備
の起動の関係のみを示す。本実施形態では、図1のサー
バ01−1に位置情報01−7としてエリア1〜エリア
n01−8を記憶させる。また、エリア1消火設備〜エ
リアn消火設備06−1を起動する消火設備制御装置0
6を設ける。いま、エリア1において火災が発生したと
すると、、火災判定(A)、(B)、(C)の結果、ア
ラーム(A+B+C)に警報が発せられ、エリア1の位
置出力とのANDにより消火設備制御装置06が作動
し、エリア1消火設備を自動的に起動する。他のエリア
2〜エリアnに火災が発生しても同様である。これによ
り、火災発生と同時に、それぞれのエリアに対応した消
火設備(例えば、スプリンクラー、水噴霧、二酸化炭
素、ハロンガス、粉末、スプレーガン)を自動起動する
ので、早い時期に消火を実施することができる。なお、
本実施形態において、同様に火災警報をプラントのガス
ライン閉止や機器の運転停止条件とすれば、ガスや燃料
への引火を防止し、火災の拡大を未然に防ぐこともでき
る。
【0012】図6は、本発明の他の実施形態を示す。本
実施形態は、赤外線カメラ等による広域監視を行ない、
それらの画像信号を長距離伝送することを特徴とする。
本実施形態では、プラントや大空間において広域に火災
を監視したい部分NO.1〜NO.4を対象に設置され
る複数の赤外線カメラ1と複数の可視像カメラ(CCD
カメラ)2、これらのカメラによって撮影された像を遠
隔で監視または制御するために設置される監視制御用パ
ソコン3とデータ保存用サーバ20及び画像データをハ
ードコピーするためのカラープリンタ4、パソコン3と
インターフェイス用ケーブル18によってLAN接続す
る複数のインターフェイスボックス11、複数の可視像
カメラ2の可視像を切り換える映像切換器14、光ケー
ブル9、10、15を主要な機器として構成する。な
お、監視制御用パソコン3は図1の実施形態におけるホ
ストプロセッサの機能を有する。
【0013】赤外線カメラ1によって捕えた熱画像デー
タは、カメラの出力端子より熱画像ビデオケーブル7に
よって光伝送装置8に入る。ここで、遠隔地へ画像信号
を伝送するために一旦光信号に変換され、熱画像光ケー
ブル10によってパソコン側に送られる。パソコン側で
は光信号変換器8により再び変換され、熱画像ビデオケ
ーブルによってインターフェイスボックス11に入り、
熱画像カメラ制御用ケーブル16を通ってパソコン3に
入力される。ここで、インターフェイスボックス11は
LAN接続されているため、パソコン3は、複数の赤外
線カメラ1の熱画像データを組み合わせることができ
る。これによって、火災の発生及び発生場所の特定を容
易に行うことができる。一方、可視像カメラ2によって
捕えた可視像データも上述の熱画像データと同様にカメ
ラの出力端子より可視像ビデオケーブル12によって光
伝送装置13に入る。ここで、光伝送装置13によって
光信号に変換され、可視像光ケーブル15によってパソ
コン側に送られる。パソコン側では光信号変換器13に
より再び変換され、映像切換器14を経て可視像ビデオ
ケーブル17によってパソコン3に入力される。ここ
で、複数の可視像カメラ2の可視像データを映像切換器
14によって切り換えることにより、同一位置に設置さ
れた赤外線カメラ1と可視像カメラ2の映像を自動的に
ミキシングすることができる。次に、パソコン3からの
制御信号は、熱画像カメラ制御用ケーブル16を通って
インターフェイスボックス11に入り、光モデム6を介
して制御用光ケーブル9によってカメラ側に送られる。
カメラ側では光モデム6によって光変換され、制御用ケ
ーブル5を通してカメラ選択や温度計測レンジの切り換
え等のカメラ制御を行う。
【0014】このように、本実施形態では、広域なエリ
アを監視する場合、複数台(本実施形態では4台)設置
した赤外線カメラ1及び可視像カメラ2を1台のパソコ
ン3によって集中監視、制御することができる。また、
光ケーブルを用いることによって、複数台のカメラの画
像データを長距離伝送することができると共に、これら
のデータを組み合わせて活用することが可能になる。ま
た、LAN接続したインターフェイスボックス11を用
い、複数の赤外線カメラ1の熱画像データを組み合わせ
ることによって、火災の発生及び発生場所の特定を的確
に行うことができる。また、映像切換器14を用いるこ
とによって、同一位置に設置された赤外線カメラ1と可
視像カメラ2の映像を自動的にミキシングすることがで
きる。
【0015】図7は、図6に示すサーバ20に格納する
位置情報を示す。サーバ20には、(a)赤外線カメラ
1の視野範囲、(b)赤外線カメラ1の視野角度θ、
(c)建築物、道路、カメラの位置に関する3次元の座
標データを入力しておく。異常発生したとき、赤外線カ
メラ1の視野範囲内における異常発生位置を演算処理に
より特定し、(d)地図情報グラフィック上に表示す
る。これにより、異常発生位置を容易に知ることができ
る。
【0016】図8は、図6に示すパソコン3の監視画面
上の表示例を示す。図8(a)は、赤外線カメラ1によ
る熱画像と可視像カメラ2による可視像をミキシングし
た画像51であり、監視画面上には、タンクA、建屋A
(火災発生)、建屋B及び道路が画像表示され、温度ス
ケール52、ポイント温度53、トレンドグラフ54、
警報ロックエリア(斜線部分)55がウインドウ表示さ
れ、また、警報ロックエリア55が表示されている。ポ
イント温度53として、タンクA、建屋A、建屋Bの各
ポイント温度T1=45.0℃、T2=210.2℃、
T3=36.1℃、また、トレンドグラフ54として、
ポイント温度T1、T2、T3の時間経過のトレンドグ
ラフがそれぞれ表示されている。警報ロックエリア55
は、マウス、キーボード等を用いてエリアを指定するこ
とにより設定する。このように、熱画像と可視像のミキ
シングによって、熱画像のみでは判断しにくい物体の外
部を可視化し、火災発生ポイントの判断を容易とする。
また、熱画像については一定温度以上の部分のみを切り
抜き、他の低温域を表示しないことにより、更に見やす
い画像とすることができる。図8(b)は、地図情報グ
ラフィック画面56であり、監視画面上には、タンク
A、建屋A(火災発生)、建屋B及び道路の地図情報が
画像表示され、火災発生ポイント(警報場所)57が平
面的に表示されている。これにより、火災場所の判断を
容易にすることができる。
【0017】図9は、本発明の他の実施形態を示し、赤
外線カメラ1及び可視像カメラ2を屋外に設置する例で
ある。図9において、(a)は上面図、(b)は上面図
のA−A断面図、(c)は正面図、(d)は側面図であ
る。(a)において、ハウジングの内側に赤外線カメラ
1、可視像カメラ2、光モデム6、光伝送装置8、13
を設置し、ハウジングの外側全体を一つの防熱エンクロ
ージャ31によって囲む。防熱エンクロージャ31は、
(b)に示すように、内部に断熱材34をはり、太陽光
によって表面の温度が上昇しても、カメラ等の内部機器
に熱が伝わらないようにする。また、ハウジングの内側
にサーモスタット36、換気ファン35を設け、サーモ
スタット36によって防熱エンクロージャ31の内部の
温度を検知し、自動的に換気ファン35を作動させ、内
部の熱を外部に逃す。これにより、カメラ本体等から放
出される熱による温度上昇を防ぐ。また、換気ファン3
5の動力として、防熱エンクロージャ31の外部に太陽
電池37、内部にバッテリ38を設置する。なお、スペ
ースヒータ(図示せず)を設け、サーモスタット36に
よってスペースヒータを作動させ、カメラ内部の結露防
止や電子回路の低温による損傷を防止することができ
る。このスペースヒータの電源としても、太陽電池37
とバッテリ38を利用する。また、降雨によるカメラレ
ンズへの水滴の付着を防止するため、防熱エンクロージ
ャ31にバイザー32を設置する。また、防熱エンクロ
ージャ31の前面を硫化亜鉛やふっ化マグネシウム等に
よる赤外線透過ガラス39を採用し、赤外線による監視
に対する影響をなくし、水滴や塵埃の付着を防止する。
更に、水滴や塵埃の付着を防止するためには、ガラス部
分にワイパを設置したり、圧縮空気を吹き付けることも
有効となる。なお、(c)、(d)において33はハウ
ジングの支持脚を示す。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
火災時の表面温度を表す赤外波形に予め所定のレベル範
囲を設定することによって、溶接火炎等の発熱体及び一
時的な焚火等による誤報(非火災報)を防止することが
できる。また、火災の監視領域内で焚火等を行なう場
合、当該エリアの警報発生をロックすることより、警報
装置全体の機能を停止することなく、システムの警報機
能を十分に、かつ、有効に運用することができる。ま
た、それぞれ異なる火災判定基準を設けることにより、
火災の種類に対応したアラームを出力することが可能で
あり、消火等の対策を適切に判断することができる。ま
た、アラームの作動と消火設備等の起動を連動させるこ
とにより、火災発生と同時に、それぞれのエリアに対応
した消火設備を自動起動することができ、早い時期に消
火を実施することができる。また、広域なエリアを監視
する場合、複数台設置した赤外線カメラ及び可視像カメ
ラを1台のパソコンによって集中監視、制御することが
でき、また、光ケーブルを用いることによって、複数台
のカメラの画像データを長距離伝送することを可能とす
ると共に、これらのデータを組み合わせて活用すること
が可能になり、監視カメラによる広域監視能力を向上さ
せることができる。また、同一位置に設置された赤外線
カメラと可視像カメラの熱画像と可視像のミキシングに
よって、熱画像のみでは判断しにくい物体の外部を可視
化し、火災発生ポイントの判断を容易とすることができ
ると共に、地図情報を用いることによって、火災場所の
特定を容易にかつ的確に行うことができる。また、従来
屋内でしか実用化されていなかった監視カメラによる広
域監視を屋外の耐候条件の厳しい場所でも可能とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による防災監視警報システ
【図2】画像上における波長λ−相対強度Iの関係を示
す図
【図3】特定波長の赤外強度計測方法を説明する図
【図4】特定波長の赤外強度計測方法を説明する図
【図5】本発明の他の実施形態
【図6】本発明の他の実施形態
【図7】本発明の位置情報について説明する図
【図8】本発明の監視画面上の表示例
【図9】本発明の他の実施形態
【符号の説明】
01…ホストプロセッサ、01−1…メモリ(サー
バ)、01−2…監視モニタ、01−5…警報ロック機
能、01−7…位置情報機能、01−8…エリア、02
…プレアラーム、03…アラーム、04…警報ロック注
意アラーム、05…監視対象物、06…消火設備制御装
置、1…赤外線カメラ、2…可視像カメラ(CCDカメ
ラ)、3…監視制御用パソコン、6…光モデム、8…光
伝送装置、9…光ケーブル、10…光ケーブル、11…
インターフェイスボックス、13…光伝送装置、14…
映像切換器、15…光ケーブル、20…サーバ、31…
防熱エンクロージャ本体、32…バイザー、34…断熱
材、35…換気ファン、36…サーモスタット、37…
太陽電池、38…バッテリー39…赤外線透過ガラス ステップ1…火災判定機能 ステップ2…火災判定機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−263195(JP,A) 特開 平11−144166(JP,A) 特開 平9−62964(JP,A) 特開 平5−20561(JP,A) 特開 平9−167287(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/12 G08B 17/00 H04N 7/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の火災監視領域を有し、発熱体の赤
    外波長を特定域に区分した波長の強度として処理する可
    変波長フィルタ機構と、該フィルタ機構を介して前記発
    熱体を熱画像として捕らえる赤外線カメラと、前記熱画
    像を温度情報付き画像データとして入力し、メモリ手段
    に前記画像データを一定時間保存すると共に、監視モニ
    タに表示する画像処理装置を具備する火災監視システム
    において、 前記複数の火災監視領域毎にそれぞれ対応して火災発生
    の警報を発する一または複数のアラームを備えると共
    に、前記火災監視領域の特定の領域に対して警報発生を
    ロックする警報発生ロック手段を設け、前記警報発生ロ
    ック手段から警報発生のロックが発せられたとき、当該
    領域の前記アラームによる警報のみをロックすることを
    特徴とする火災監視システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記警報発生のロッ
    ク中は、注意警報を発する警報ロック注意のアラームを
    設けると共に、前記監視モニタに前記警報ロック注意の
    アラームを表示することを特徴とする火災監視システ
    ム。
JP34589297A 1997-12-01 1997-12-01 火災監視システム Expired - Fee Related JP3326482B2 (ja)

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