JP2006334295A - シート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シート端部の収縮部が収縮された際に収縮部を被覆する被覆部材のシート横方向端面での弛みを抑制する。
【解決手段】 シート10では、シート10が格納される際に、シートパッド28がシート10裏側へ移動されると共にパッドセンタ部30に対しパッドサイド部32がシート10裏側へ回動されて、シート10のセンタ部12及びサイド部14が収縮される。ここで、サイド部14の収縮に連動して、表皮42が、壁パネル18の縦壁22先端を被覆する部分及び第2固定部42Bにおいて折り曲げられて、折り畳まれる。これにより、表皮42のシート10横方向端面での弛みを吸収できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート端部の収縮部が収縮可能にされたシート構造に関する。
シート構造としては、シートクッションにおいて、左右のシートサイド部が中央の天板部に対し高位置と低位置とに移動可能にされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このシート構造では、シートサイド部内のシートパッドがシートカバーに被覆されている。
しかしながら、このシート構造では、シートサイド部が天板部に対し低位置に移動された際に、シートカバーにシートクッション端面で弛みが発生する。
特開2000−316663公報
本発明は、上記事実を考慮し、シート端部の収縮部が収縮された際に収縮部を被覆する被覆部材のシート端面での弛みを抑制できるシート構造を得ることが目的である。
請求項1に記載のシート構造は、シートの端部に設けられ、収縮可能にされた収縮部と、前記収縮部を被覆する被覆部材と、前記収縮部が収縮された際に前記被覆部材の前記シート端面での弛みを吸収する吸収手段と、を備えている。
請求項2に記載のシート構造は、請求項1に記載のシート構造において、前記吸収手段は、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を前記シート内へ引き込む、ことを特徴としている。
請求項3に記載のシート構造は、請求項1又は請求項2に記載のシート構造において、前記吸収手段は、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を折り畳む、ことを特徴としている。
請求項4に記載のシート構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のシート構造において、前記吸収手段は、前記被覆部材に設けられ、前記収縮部の収縮に連動して収縮する収縮部位を有する、ことを特徴としている。
請求項5に記載のシート構造は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のシート構造において、前記吸収手段は、前記被覆部材が係止され、前記収縮部の収縮に連動されない非連動部と、前記非連動部よりも前記シート表側に配置されると共に、前記被覆部材が係止され、前記収縮部の収縮に連動されて前記被覆部材を前記シート内へ移動させる連動部と、を有することを特徴としている。
請求項6に記載のシート構造は、請求項5に記載のシート構造において、前記収縮部が収縮された際に前記連動部への前記被覆部材の係止位置が前記非連動部よりも前記シート中央側に配置される、ことを特徴としている。
請求項7に記載のシート構造は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のシート構造において、前記吸収手段は、前記被覆部材が係止され、前記収縮部の収縮に連動されない非連動部と、前記非連動部よりも前記シート表側に配置されると共に、前記被覆部材が係止され、前記収縮部の収縮に連動される連動部と、前記被覆部材の前記非連動部と前記連動部との間の部分と前記シートの内部とを連結する連結部材と、を有することを特徴としている。
請求項8に記載のシート構造は、請求項2乃至請求項7の何れか1項に記載のシート構造において、前記吸収手段は、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を前記シート内へ引き込む弾性部材を有する、ことを特徴としている。
請求項9に記載のシート構造は、請求項2乃至請求項8の何れか1項に記載のシート構造において、前記吸収手段は、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を前記シート端面から前記シート内へ引き込む、ことを特徴としている。
請求項10に記載のシート構造は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のシート構造において、前記収縮部と前記被覆部材との間に設けられ、前記収縮部に対し前記被覆部材を滑らせる滑り部材を備えた、ことを特徴としている。
請求項11に記載のシート構造は、請求項3乃至請求項10の何れか1項に記載のシート構造において、前記吸収手段は、前記収縮部から前記シート中央側へ突出して設けられ、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を折り畳む折畳部材を有する、ことを特徴としている。
請求項12に記載のシート構造は、請求項11に記載のシート構造において、前記折畳部材の前記シート表側に設けられた柔軟部材を備えた、ことを特徴としている。
請求項13に記載のシート構造は、請求項4乃至請求項12の何れか1項に記載のシート構造において、前記収縮部位を断面波状部位及び弾性部位の少なくとも一方にした、ことを特徴としている。
請求項14に記載のシート構造は、シートの端部に設けられ、収縮可能にされた収縮部と、前記収縮部に設けられ、前記収縮部の収縮に連動されない非連動部と、前記収縮部に前記非連動部よりも前記シート表側において設けられ、前記収縮部の収縮に連動される連動部と、前記連動部を被覆する被覆部材と、前記非連動部に設けられ、前記被覆部材まで延伸された延伸部材と、を備えている。
請求項15に記載のシート構造は、請求項14に記載のシート構造において、前記延伸部材を収縮可能にした、ことを特徴としている。
請求項16に記載のシート構造は、請求項1乃至請求項15の何れか1項に記載のシート構造において、前記収縮部内に設けられると共に弾性を有し、前記シート裏側面に凹部が形成された内部部材と、前記内部部材の前記凹部形成部分を前記シート裏側から支持する支持部材と、を備えている。
請求項1に記載のシート構造では、シートの端部に設けられた収縮部が収縮可能にされると共に、被覆部材が収縮部を被覆している。
ここで、収縮部が収縮された際には、被覆部材のシート端面での弛みを吸収手段が吸収する。このため、被覆部材のシート端面での弛みを抑制することができる。
請求項2に記載のシート構造では、吸収手段が収縮部の収縮に連動して被覆部材をシート内へ引き込む。このため、被覆部材のシート端面での弛みを適切に吸収することができる。
請求項3に記載のシート構造では、吸収手段が収縮部の収縮に連動して被覆部材を折り畳む。このため、被覆部材のシート端面での弛みを適切に吸収することができる。
請求項4に記載のシート構造では、吸収手段が被覆部材に設けられた収縮部位を有しており、収縮部位は収縮部の収縮に連動して収縮する。このため、被覆部材のシート端面での弛みを適切に吸収することができる。
請求項5に記載のシート構造では、吸収手段が非連動部及び連動部を有しており、非連動部及び連動部には被覆部材が係止されると共に、連動部は非連動部よりもシート表側に配置されている。非連動部は収縮部の収縮に連動されないと共に、連動部は収縮部の収縮に連動されて被覆部材をシート内へ移動させる。このため、簡単な構成で被覆部材のシート端面での弛みを適切に吸収することができる。
請求項6に記載のシート構造では、収縮部が収縮された際に連動部への被覆部材の係止位置が非連動部よりもシート中央側に配置される。このため、非連動部と連動部との間にシート裏側へ開口する隙間が形成されることがなく、シートの裏側からの見栄えを良くすることができると共に、非連動部と連動部との間にシート裏側から異物が侵入することを抑制できる。
請求項7に記載のシート構造では、吸収手段が非連動部及び連動部を有しており、非連動部及び連動部には被覆部材が係止されると共に、連動部は非連動部よりもシート表側に配置されている。非連動部は収縮部の収縮に連動されないと共に、連動部は収縮部の収縮に連動される。さらに、吸収手段は連結部材を有しており、連結部材は、被覆部材の非連動部と連動部との間の部分とシートの内部とを連結している。このため、例えば連結部材が収縮部の収縮に連動して非連動部及び連動部の少なくとも一方に当接し被覆部材をシート内へ移動させることで、被覆部材のシート端面での弛みを適切に吸収することができる。
請求項8に記載のシート構造では、吸収手段が弾性部材を有しており、弾性部材は収縮部の収縮に連動して被覆部材をシート内へ引き込む。このため、被覆部材のシート端面での弛みを適切に吸収することができる。
請求項9に記載のシート構造では、吸収手段が収縮部の収縮に連動して被覆部材をシート端面からシート内へ引き込む。このため、吸収手段が被覆部材をシートの収縮部と中央部との間からシート内へ引き込む場合とは異なり、シートの収縮部と中央部との間に隙間が発生することを抑制できる。
請求項10に記載のシート構造では、収縮部と被覆部材との間に設けられた滑り部材が収縮部に対し被覆部材を滑らせる。このため、吸収手段による被覆部材のシート端面での弛みの吸収を容易にすることができる。
請求項11に記載のシート構造では、吸収手段が収縮部からシート中央側へ突出する折畳部材を有しており、折畳部材は収縮部の収縮に連動して被覆部材を折り畳む。このため、被覆部材のシート端面での弛みを適切に吸収することができる。
請求項12に記載のシート構造では、折畳部材のシート表側に柔軟部材が設けられている。このため、シートの表面における折畳部材による違和感を軽減できる。
請求項13に記載のシート構造では、収縮部位が断面波状部位及び弾性部位の少なくとも一方にされている。このため、収縮部位が収縮部の収縮に連動して適切に収縮することができる。
請求項14に記載のシート構造では、シートの端部に設けられた収縮部が収縮可能にされており、収縮部に設けられた非連動部は収縮部の収縮に連動されないと共に、収縮部に非連動部よりもシート表側において設けられた連動部は収縮部の収縮に連動される。
ここで、被覆部材が連動部を被覆すると共に、非連動部に設けられた延伸部材が被覆部材まで延伸されている。このように、被覆部材が連動部と非連動部との間を被覆しないため、収縮部が収縮された際には、被覆部材のシート端面での弛みを抑制することができる。
請求項15に記載のシート構造では、延伸部材が収縮可能にされている。このため、収縮部が収縮された際には、延伸部材が収縮されることで、シートの厚さを薄くすることができる。
請求項16に記載のシート構造では、収縮部内に設けられた内部部材が弾性を有すると共に、内部部材のシート裏側面に凹部が形成されており、内部部材の凹部形成部分を支持部材がシート裏側から支持している。このため、内部部材の凹部による変形を抑制することができる。
[第1の実施の形態]
図1(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第1の実施の形態に係るシート10の主要部が断面図にて示されており、図2には、シート10が実線で表側から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、シート10の表側を矢印Sで示し、シート10の横方向(幅方向)外側を矢印Eで示す。
本実施の形態に係るシート10は、車両のシートバックであり、シート10は、車両の略水平に配置されたシートクッション(図示省略)の後端から略垂直に立設されている。図2に1点鎖線で示す如く、シート10は、下端を中心としてシートクッション側へ回動(前倒し)されて、シートクッションに重ね合わされることで、格納可能にされている。
シート10は、横方向中間部内がセンタ部12にされると共に、横方向両端部内がそれぞれ収縮部としてのサイド部14にされている。
シート10の裏側部分には、吸収手段の非連動部を構成する板状のバックボード16が設けられており、バックボード16の外側面は、平面状にされて、シート10の裏面を構成している。シート10内の裏側部分には、吸収手段の非連動部を構成する板状の壁パネル18が設けられており、壁パネル18は、断面コ字状にされて、横壁20と一対の縦壁22とを有している。横壁20はバックボード16に固定されており、これにより、壁パネル18がバックボード16に固定されている。また、縦壁22は、バックボード16横方向端部の位置からシート10表側へ延伸されている。
シート10内の裏側部分には、サイド部14において、吸収手段の非連動部を構成する円筒状(円柱状でもよい)の縦フレーム24が固定されており、縦フレーム24は壁パネル18の横壁20よりもシート10表側に配置されている。縦フレーム24のシート10横方向外側の外周には、吸収手段の非連動部を構成する断面コ字状のフレーム枠26が配置されており、フレーム枠26は壁パネル18の横壁20に固定されている。これにより、シート10が縦フレーム24及びフレーム枠26によって補強されている。
シート10内の表側部分には、シートパッド28が設けられており、シートパッド28はウレタン製にされて弾性を有している。シートパッド28は本体部28Aの周部に柔軟部28Bが設けられた構成にされており、柔軟部28Bは本体部28Aに比し柔軟性が高くされている。シートパッド28は、センタ部12配置部分がパッドセンタ部30にされると共に、サイド部14配置部分が吸収手段の連動部を構成する内部部材としてのパッドサイド部32にされている。
シートパッド28のパッドセンタ部30とパッドサイド部32との境界部分におけるシート10表側部位では、柔軟部28Bの厚さが厚くされている。シートパッド28のパッドセンタ部30とパッドサイド部32との境界部分付近におけるシート10裏側面には、断面三角形状の凹部34が所定数(3つ)形成されている。これにより、パッドセンタ部30に対するパッドサイド部32の回動が容易にされると共に、シートパッド28のパッドセンタ部30とパッドサイド部32との境界部分付近がシート10横方向中央側への弾性収縮を容易にされている。
パッドセンタ部30のシート10裏側面には、湾曲波形棒状のスプリング36が固定されており、スプリング36はパッドセンタ部30をシート10裏側から支持している。パッドサイド部32のシート10横方向外側端におけるシート10裏側面には、吸収手段の連動部を構成する可動プレート38が固定されており、可動プレート38と壁パネル18の横壁20との間に収縮機構としての伸縮機構(図示省略)が架け渡されることで、パッドサイド部32がパッドセンタ部30のシート10表側に突出している。可動プレート38とスプリング36との間には、可撓性を有する支持部材としての綿布40が架け渡されており、綿布40は伸張されてパッドサイド部32の凹部34形成部分をシート10裏側から支持している。
シート10のセンタ部12及びサイド部14は、被覆部材としての表皮42に被覆されており、表皮42は可撓性を有している。表皮42は、パッドセンタ部30のシート10表側面から、パッドサイド部32のシート10表側面及び横方向端面、壁パネル18の縦壁22を介して壁パネル18の横壁20を被覆している。表皮42は、パッドセンタ部30とパッドサイド部32との境界部分を被覆する第1固定部42Aにおいてシートパッド28の本体部28Aに固定されると共に、パッドサイド部32のシート10横方向端面を被覆する係止位置としての第2固定部42Bにおいて可動プレート38に固定部材44(ホグリングや樹脂フック等)によって固定され、かつ、両端末42Cが横壁20のシート10横方向両端近傍に固定されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート10では、シート10が通常使用状態から格納される際に、伸縮機構が収縮作動されて可動プレート38がシート10裏側へ移動されることで、図1(B)に示す如く、シートパッド28(パッドセンタ部30及びパッドサイド部32)がシート10裏側へ移動されると共にパッドセンタ部30に対しパッドサイド部32がシート10裏側へ回動されて、シート10のセンタ部12及びサイド部14が収縮される。これにより、シート10の格納状態における厚さが薄くされる。
また、シート10が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、伸縮機構が伸長作動されて可動プレート38がシート10表側へ移動されることで、図1(A)に示す如く、シートパッド28(パッドセンタ部30及びパッドサイド部32)がシート10表側へ移動されると共にパッドセンタ部30に対しパッドサイド部32がシート10表側へ回動されて、シート10のセンタ部12及びサイド部14が伸長される。
ところで、シート10が格納された際には、上記シート10のサイド部14の収縮によって、図2に示す如く、シート10の全周長さBが、通常使用状態のシート10の全周長さAよりも、短くなる。
ここで、シート10が格納される際には、サイド部14の収縮に連動して、表皮42が、壁パネル18の縦壁22先端を被覆する部分及び第2固定部42B(可動プレート38への係止位置)において折り曲げられて、折り畳まれる(シート10内へ引き込まれる)。これにより、表皮42(サイド部14を被覆する部分)のシート10横方向端面での弛みが吸収され、表皮42のシート10横方向端面での弛みを抑制することができる。したがって、表皮42がシート10の横方向外側へ飛び出すことによる表皮42への無駄なシワや破れの発生を抑制することができる。
さらに、シート10が格納された際には、表皮42の第2固定部42B(可動プレート38への係止位置)が壁パネル18の縦壁22よりもシート10横方向中央側に配置される。このため、シート10の横方向端部(壁パネル18の縦壁22と可動プレート38との間)に裏側へ開口する隙間が形成されることがなく、シート10の裏側(上側)からの見栄えを良くすることができると共に、シート10の横方向端部(壁パネル18の縦壁22と可動プレート38との間)に裏側から塵等の異物が侵入することを抑制できる。
しかも、シート10が格納される際には、表皮42をパッドサイド部32に対し滑らせなくても、表皮42のシート10横方向端面での弛みが吸収される。このため、容易に表皮42のシート10横方向端面での弛みを吸収することができる。
また、シートパッド28のシート10裏側面に所定数の凹部34が形成されることで、シートパッド28がシート10横方向中央側への弾性収縮を容易にされている。このため、シート10が格納される際に、パッドサイド部32がパッドセンタ部30に対しシート10裏側へ回動されつつシートパッド28がシート10横方向中央側への弾性収縮されることで、シートパッド28がバックボード16からシート10横方向外側へ突出することを抑制できる。
しかも、シート10の通常使用状態では、パッドサイド部32の凹部34形成部分を伸張された綿布40がシート10裏側から支持している。このため、パッドサイド部32の凹部34による変形を抑制することができ、シートパッド28が乗員(シート10使用者)を適切に支持することができる。
また、シート10が格納される際にシート10横方向端面における表皮42がシート10内へ引き込まれる構成にされることで、表皮42のセンタ部12被覆部分とサイド部14被覆部分とが分割される必要をなくされて一体にされている。このため、センタ部12とサイド部14との間にシート10表側へ開口する隙間が形成されておらず、シート10の通常使用状態において、シート10の表側からの見栄えを良くすることができると共に、シート10のセンタ部12とサイド部14との間にシート10表側から塵等の異物が侵入することを抑制できる。
さらに、シート10が横方向端面まで表皮42に被覆されている。このため、シート10の通常使用状態及び格納状態におけるシート10の横方向外側からの見栄えを良くすることができる。
[第2の実施の形態]
図3(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第2の実施の形態に係るシート50の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート50は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート50では、壁パネル18に一対の縦壁22が設けられていない。
表皮42は、パッドセンタ部30のシート50表側面から、パッドサイド部32のシート50表側面及び横方向端面を介して壁パネル18の横壁20を被覆しており、表皮42は、可動プレート38に固定されていない。表皮42の両端末42Cは、吸収手段の弾性部材としての引張コイルスプリング52(ゴム等でもよい)の一端(シート50横方向外側端)に接続されており、引張コイルスプリング52は、壁パネル18の横壁20とバックボード16との間に配置されると共に、他端(シート50横方向内側端)が固定されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート50では、上記第1の実施の形態と同様に、シート50が通常使用状態から格納される際に、シート50のセンタ部12及びサイド部14が収縮されて、格納状態のシート50の全周長さBが通常使用状態のシート50の全周長さAよりも短くなると共に、シート50が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、シート50のセンタ部12及びサイド部14が伸長される(図2、図3(A)及び図3(B)参照)。
ここで、シート50が格納される際には、サイド部14の収縮に連動して、表皮42が引張コイルスプリング52の弾性力(付勢力)によって(引張コイルスプリング52が収縮されて)シート50内へ引き込まれる。これにより、表皮42(サイド部14を被覆する部分)のシート50横方向端面での弛みが吸収される。
以上により、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
[第3の実施の形態]
図4(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第3の実施の形態に係るシート60の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート60は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート60では、壁パネル18に一対の縦壁22が設けられていない。
可動プレート38は、スプリング36まで延伸されて、綿布40が設けられておらず、可動プレート38は、支持部材として機能して、パッドサイド部32の凹部34形成部分をシート60裏側から支持している。
表皮42は、パッドセンタ部30のシート60表側面から、パッドサイド部32のシート60表側面及び横方向端面を介して壁パネル18の横壁20を被覆しており、表皮42は、可動プレート38に固定されていない。
パッドサイド部32と壁パネル18の横壁20との間の表皮42と可動プレート38のシート60横方向中央側端との間は、吸収手段の連結部材としての可撓性を有する連結布62によって連結されており、連結布62は伸張されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート60では、上記第1の実施の形態と同様に、シート60が通常使用状態から格納される際に、シート60のセンタ部12及びサイド部14が収縮されて、格納状態のシート60の全周長さBが通常使用状態のシート60の全周長さAよりも短くなると共に、シート60が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、シート60のセンタ部12及びサイド部14が伸長される(図2、図4(A)及び図4(B)参照)。
ここで、シート60が格納される際には、サイド部14の収縮に連動して、連結布62がフレーム枠26に引っ掛かり折り曲げられることで、表皮42が連結布62によってシート60内へ引き込まれて折り畳まれる。これにより、表皮42(サイド部14を被覆する部分)のシート60横方向端面での弛みが吸収される。
以上により、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
特に、シート60の通常使用状態では、パッドサイド部32の凹部34形成部分を可動プレート38がシート60裏側から支持している。このため、パッドサイド部32の凹部34による変形を抑制することができ、シートパッド28が乗員を適切に支持することができる。
なお、本実施の形態では、連結布62を可動プレート38(連動部)に連結した構成としたが、連結布62を壁パネル18等の非連動部に連結した構成としてもよい。
[第4の実施の形態]
図5(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第4の実施の形態に係るシート70の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート70は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート70では、バックボード16の横方向両端部に延伸部としての延伸壁72が設けられており、延伸壁72は、バックボード16からシート70表側へ延伸されている。また、壁パネル18には、一対の縦壁22が設けられていない。
フレーム枠26には、断面L字形板状の固定プレート74が固定されており、固定プレート74は延伸壁72のシート70横方向中央側に配置されている。
シートパッド28のパッドセンタ部30とパッドサイド部32とは分離されており、パッドセンタ部30に対するパッドサイド部32の回動が容易にされている。パッドサイド部32のパッドセンタ部30側部分におけるシート70裏側面には、断面三角形状の凹部34が所定数(2つ)形成されており、パッドサイド部32はシート70横方向中央側への弾性収縮を容易にされている。
可動プレート38とスプリング36との間には、綿布40が架け渡されていない。
表皮42は、表皮センタ部76と表皮サイド部78とに分離されている。表皮センタ部76は、パッドセンタ部30のシート70表側面からパッドセンタ部30のシート70横方向両端面を被覆しており、両端末76Aが壁パネル18の横壁20に固定機構80によって固定されている。表皮サイド部78は、パッドサイド部32のシート70表側面からパッドサイド部32のシート70横方向両端面を被覆しており、表皮サイド部78のシート70横方向外側端末78Aは、延伸壁72のシート70横方向中央側において固定プレート74に固定部材44によって固定されると共に、表皮サイド部78のシート70横方向中央側端末78Bは、吸収手段の弾性部材としての引張コイルスプリング82(ゴム等でもよい)を介して壁パネル18の横壁20に固定されている。
パッドサイド部32の表面及び表皮サイド部78の裏面には、それぞれ可撓性を有する滑り部材としての潤滑用テープ84が貼着されており、一対の潤滑用テープ84の滑り面(表面)は互いに接触されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート70では、シート70が通常使用状態から格納される際に、伸縮機構が収縮作動されて可動プレート38がシート70裏側へ移動されることで、図5(B)に示す如く、パッドセンタ部30に対しパッドサイド部32がシート70裏側へ回動されて、シート70のサイド部14が収縮される。これにより、シート70の格納状態における厚さが薄くされて、サイド部14の収縮により図2に示す如くシート70の全周長さBが通常使用状態のシート70の全周長さAよりも短くなる。
また、シート70が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、伸縮機構が伸長作動されて可動プレート38がシート70表側へ移動されることで、図5(A)に示す如く、パッドセンタ部30に対しパッドサイド部32がシート70表側へ回動されて、シート70のサイド部14が伸長される。
ここで、シート70が格納される際には、サイド部14の収縮に連動して、表皮42の表皮サイド部78が引張コイルスプリング82の弾性力(付勢力)によって(引張コイルスプリング82が収縮されて)シート70内へ引き込まれる。これにより、表皮42(表皮サイド部78)のシート70横方向端面での弛みが吸収され、表皮42のシート70横方向端面での弛みを抑制することができる。したがって、表皮42がシート70の横方向外側へ飛び出すことによる表皮42への無駄なシワや破れの発生を抑制することができる。
さらに、表皮サイド部78のシート70横方向外側端末78Aが延伸壁72のシート70横方向中央側に配置される。このため、シート70の横方向端部(延伸壁72と固定プレート74との間)に裏側へ開口する隙間が形成されることがなく、シート70の裏側(シート70が格納された際には上側)からの見栄えを良くすることができると共に、シート70の横方向端部(延伸壁72と固定プレート74との間)に裏側から塵等の異物が侵入することを抑制できる。
しかも、シート70が格納される際には、一対の潤滑用テープ84が互いに滑ることで、表皮サイド部78がパッドサイド部32に対し滑って、表皮サイド部78のシート70横方向端面での弛みが吸収される。このため、容易に表皮サイド部78のシート70横方向端面での弛みを吸収することができる。
また、パッドサイド部32のシート70裏側面に所定数の凹部34が形成されることで、パッドサイド部32がシート70横方向中央側への弾性収縮を容易にされている。このため、シート70が格納される際に、パッドサイド部32がパッドセンタ部30に対しシート70裏側へ回動されつつパッドサイド部32がシート70横方向中央側への弾性収縮されることで、シートパッド28がバックボード16からシート70横方向外側へ突出することを抑制できる。
さらに、シート70が横方向端面まで表皮42(表皮サイド部78)及び延伸壁72に被覆されている。このため、シート70の通常使用状態及び格納状態におけるシート70の横方向外側からの見栄えを良くすることができる。
[第5の実施の形態]
図6(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第5の実施の形態に係るシート90の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート90は、上記第4の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート90では、表皮サイド部78のシート90横方向中央側端末78Bが固定機構80によって壁パネル18の横壁20に固定されている。
パッドサイド部32のシート90表側面には、吸収手段の折畳部材としての樹脂製平板状の折畳板92が固定されており、折畳板92はパッドサイド部32からシート90横方向中央側へ突出されている。折畳板92のシート90表側面全体には、柔軟部材としてのワディング94が固定されており、ワディング94は柔軟性(弾性)を有している。
なお、パッドサイド部32の表面及び表皮サイド部78の裏面には、それぞれ潤滑用テープ84が貼着されていない。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート90では、上記第4の実施の形態と同様に、シート90が通常使用状態から格納される際に、シート90のサイド部14が収縮されて、格納状態のシート90の全周長さBが通常使用状態のシート90の全周長さAよりも短くなると共に、シート90が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、シート90のサイド部14が伸長される(図2、図6(A)及び図6(B)参照)。
ここで、シート90が格納される際には、サイド部14の収縮(パッドサイド部32の回動に伴う折畳板92の回動)に連動して、表皮サイド部78が、折畳板92によってシート90中央側(シート90周方向)へ移動されて、折り畳まれる。これにより、表皮42(表皮サイド部78)のシート90横方向端面での弛みが吸収される。
以上により、本実施の形態でも、上記第4の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
特に、折畳板92のシート90表側面全体にワディング94が固定されている。このため、通常使用状態のシート90に着座した乗員への折畳板92による違和感(異物感)を軽減できる。
[第6の実施の形態]
図7(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第6の実施の形態に係るシート100の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート100は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート100では、壁パネル18に一対の縦壁22が設けられていない。
表皮42は、表皮本体102と、吸収手段の収縮部位としての一対の蛇腹部104と、を有している。表皮本体102は、パッドセンタ部30のシート100表側面からパッドサイド部32のシート100表側面及び横方向端面を被覆しており、表皮本体102は、パッドセンタ部30とパッドサイド部32との境界部分を被覆する第1固定部42Aにおいてシートパッド28の本体部28Aに固定されると共に、両端末102Aが可動プレート38に固定部材44によって固定されている。蛇腹部104は、サイド部14のシート100横方向端面におけるパッドサイド部32と壁パネル18の横壁20との間を被覆しており、蛇腹部104のシート100表側端は、表皮本体102の端末102Aと一体に可動プレート38に固定部材44によって固定されると共に、蛇腹部104のシート100裏側端は、壁パネル18の横壁20の横方向端部に固定されている。蛇腹部104は、断面折線波状にされて、折り畳み収縮可能にされており、蛇腹部104は、表皮本体102と同一の材料、樹脂又はゴム等の弾性体により構成されて、表皮本体102と一体又は別体の構成にされている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート100では、上記第1の実施の形態と同様に、シート100が通常使用状態から格納される際に、シート100のセンタ部12及びサイド部14が収縮されて、格納状態のシート100の全周長さBが通常使用状態のシート100の全周長さAよりも短くなると共に、シート100が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、シート100のセンタ部12及びサイド部14が伸長される(図2、図7(A)及び図7(B)参照)。
ここで、シート100が格納される際には、サイド部14の収縮に連動して、蛇腹部104が折り畳み収縮される。これにより、表皮42(蛇腹部104)のシート100横方向端面での弛みが吸収される。
以上により、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
しかも、シート100が格納される際には、蛇腹部104が折り畳まれて収縮される。このため、構成を簡単にできると共に、表皮42(蛇腹部104)の耐久性を高くすることができる。
[第7の実施の形態]
図8(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第7の実施の形態に係るシート110の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート110は、上記第6の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート110では、表皮42が、一対の蛇腹部104に代えて、吸収手段の収縮部位としての一対の伸縮部112を有しており、伸縮部112はサイド部14のシート110横方向端面を被覆している。伸縮部112のシート110表側端は、表皮本体102のシート110横方向外側部に固定されると共に、伸縮部112のシート110裏側端は、壁パネル18の横壁20の横方向端部近傍に固定されている。伸縮部112は、ゴム等の弾性体により構成されて、弾性収縮可能にされている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート110では、上記第6の実施の形態と同様に、シート110が通常使用状態から格納される際に、シート110のセンタ部12及びサイド部14が収縮されて、格納状態のシート110の全周長さBが通常使用状態のシート110の全周長さAよりも短くなると共に、シート110が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、シート110のセンタ部12及びサイド部14が伸長される(図2、図8(A)及び図8(B)参照)。
ここで、シート110が格納される際には、サイド部14の収縮に連動して、伸縮部112が弾性収縮される。これにより、表皮42(伸縮部112)のシート110横方向端面での弛みが吸収される。
以上により、本実施の形態でも、上記第6の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
特に、シート110が格納される際には、伸縮部112が弾性収縮される。このため、構成を簡単にすることができると共に、伸縮部112に折り畳まれる部分がなく見栄えを良くすることができる。
[第8の実施の形態]
図9(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第8の実施の形態に係るシート120の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート120は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート120では、バックボード16の横方向両端部に延伸部材としての延伸壁122が設けられており、延伸壁122は、バックボード16からシート120表側へパッドサイド部32の位置まで延伸されている。また、壁パネル18には一対の縦壁22が設けられていない。
表皮42は、可動プレート38に固定部材44によって固定される第2固定部42Bが端末にされており、表皮42は、パッドサイド部32と延伸壁122との間を被覆していない。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート120では、上記第1の実施の形態と同様に、シート120が通常使用状態から格納される際に、シート120のセンタ部12及びサイド部14が収縮されて、格納状態のシート120の全周長さBが通常使用状態のシート120の全周長さAよりも短くなると共に、シート120が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、シート120のセンタ部12及びサイド部14が伸長される(図2、図9(A)及び図9(B)参照)。
ここで、表皮42が、シートパッド28のみを被覆して、パッドサイド部32と延伸壁122との間を被覆していない。このため、シート120のサイド部14が収縮されることによる表皮42のシート120横方向端面での弛みが発生せず、シート120が格納される際に、表皮42のシート120横方向端面での弛みを抑制することができる。
以上により、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
特に、シート120が格納された際には、表皮42の第2固定部42B(可動プレート38への係止位置)がバックボード16の延伸壁122よりもシート120横方向中央側に配置される。このため、シート120の横方向端部(バックボード16の延伸壁122と可動プレート38との間)に裏側へ開口する隙間が形成されることがなく、シート120の裏側(上側)からの見栄えを良くすることができると共に、シート120の横方向端部(バックボード16の延伸壁122と可動プレート38との間)に裏側から塵等の異物が侵入することを抑制できる。
さらに、シート120が横方向端面まで表皮42及びバックボード16の延伸壁122に被覆されている。このため、シート120の通常使用状態及び格納状態におけるシート120の横方向外側からの見栄えを良くすることができる。
また、シート120が格納される際には、表皮42が収縮されることがない。このため、表皮42にシワが発生することを防止できると共に、表皮42の耐久性を高くすることができる。
[第9の実施の形態]
図10(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第8の実施の形態に係るシート130の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート130は、上記第8の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート130では、バックボード16の延伸壁122が、基端側の固定壁132と、先端側のスライド壁134と、を有している。固定壁132の先端部にはスライドピン136が固定されると共に、スライド壁134には長尺のスライド孔138が貫通形成されており、スライド壁134と固定壁132及びスライドピン136との間の摩擦力によりスライドピン136がスライド孔138の基端に固定されることで、延伸壁122が延伸されている。また、スライド壁134が固定壁132及びスライドピン136に対し摺動されつつスライドピン136がスライド孔138をスライドされて、スライド壁134がシート130裏側へスライドされることで、延伸壁122が収縮可能にされている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート130では、上記第8の実施の形態と同様に、シート130が通常使用状態から格納される際に、シート130のセンタ部12及びサイド部14が収縮されて、格納状態のシート130の全周長さBが通常使用状態のシート130の全周長さAよりも短くなると共に、シート130が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、シート130のセンタ部12及びサイド部14が伸長される(図2、図10(A)及び図10(B)参照)。
ここで、表皮42が、シートパッド28のみを被覆して、パッドサイド部32と延伸壁122との間を被覆していない。このため、シート130のサイド部14が収縮されることによる表皮42のシート130横方向端面での弛みが発生せず、シート130が格納される際に、表皮42のシート130横方向端面での弛みを抑制することができる。
以上により、本実施の形態でも、上記第8の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、シート130が格納される際には、スライド壁134が固定壁132及びスライドピン136に対し摺動されつつスライドピン136がスライド孔138をスライドされて、スライド壁134がシート130裏側へスライドされることで、延伸壁122が収縮される。このため、上記第8の実施の形態に比しシート130のサイド部14を一層薄く収縮させることができる。
[第10の実施の形態]
図11(A)には、本発明のシート構造が適用されて構成された第10の実施の形態に係るシート140の主要部が断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシート140は、上記第8の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシート140では、バックボード16の延伸壁122が、基端側の基端壁142と、先端側の先端壁144と、を有している。基端壁142の基端はバックボード16に対し回動可能に支持されると共に、先端壁144の基端は基端壁142の先端に回動可能に支持されており、バックボード16と基端壁142との間の摩擦力によりバックボード16に対する基端壁142の回動が阻止されると共に、基端壁142と先端壁144との間の摩擦力により基端壁142に対する先端壁144の回動が阻止されることで、延伸壁122が延伸されている。バックボード16に対し基端壁142が回動されると共に、基端壁142に対し先端壁144が回動されることで、延伸壁122が収縮(シート140横方向中央側へ折り畳み)可能にされている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシート140では、上記第8の実施の形態と同様に、シート140が通常使用状態から格納される際に、シート140のセンタ部12及びサイド部14が収縮されて、格納状態のシート140の全周長さBが通常使用状態のシート140の全周長さAよりも短くなると共に、シート140が格納状態から通常使用状態へ復帰される際に、シート140のセンタ部12及びサイド部14が伸長される(図2、図11(A)及び図11(B)参照)。
ここで、表皮42が、シートパッド28のみを被覆して、パッドサイド部32と延伸壁122との間を被覆していない。このため、シート140のサイド部14が収縮されることによる表皮42のシート140横方向端面での弛みが発生せず、シート140が格納される際に、表皮42のシート140横方向端面での弛みを抑制することができる。
以上により、本実施の形態でも、上記第8の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、シート140が格納される際には、バックボード16に対し基端壁142が回動されると共に、基端壁142に対し先端壁144が回動されることで、延伸壁122が収縮される。このため、上記第8の実施の形態に比しシート140のサイド部14を一層薄く収縮させることができる。
なお、上記第1の実施の形態乃至第10の実施の形態では、本発明のシート構造をシートバックに適用した構成としたが、本発明のシート構造をシートクッションに適用した構成としてもよい。
(A)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態乃至第10の実施の形態に係るシートの通常使用状態(実線)及び格納状態(1点破線)を示す斜視図である。 (A)は、本発明の第2の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第2の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第3の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第3の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第4の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第4の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第5の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第5の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第6の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第6の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第7の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第7の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第8の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第8の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第9の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第9の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第10の実施の形態に係るシートの通常使用状態における主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第10の実施の形態に係るシートの格納状態における主要部を示す断面図である。
符号の説明
10 シート
14 サイド部(収縮部)
16 バックボード(吸収手段、非連動部)
18 壁パネル(吸収手段、非連動部)
24 縦フレーム(吸収手段、非連動部)
26 フレーム枠(吸収手段、非連動部)
32 パッドサイド部(吸収手段、連動部、内部部材)
34 凹部
38 可動プレート(吸収手段、連動部、支持部材)
40 綿布(支持部材)
42 表皮(被覆部材)
42B 第2固定部(係止位置)
50 シート
52 引張コイルスプリング(吸収手段、弾性部材)
60 シート
62 連結布(吸収手段、連結部材)
70 シート
82 引張コイルスプリング(吸収手段、弾性部材)
84 円滑テープ(滑り部材)
90 シート
92 折畳板(吸収手段、折畳部材)
94 ワディング(柔軟部材)
100 シート
104 蛇腹部(吸収手段、収縮部位)
110 シート
112 伸縮部(吸収手段、収縮部位)
120 シート
122 延伸壁(延伸部材)
130 シート
140 シート

Claims (16)

  1. シートの端部に設けられ、収縮可能にされた収縮部と、
    前記収縮部を被覆する被覆部材と、
    前記収縮部が収縮された際に前記被覆部材の前記シート端面での弛みを吸収する吸収手段と、
    を備えたシート構造。
  2. 前記吸収手段は、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を前記シート内へ引き込む、ことを特徴とする請求項1記載のシート構造。
  3. 前記吸収手段は、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を折り畳む、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート構造。
  4. 前記吸収手段は、前記被覆部材に設けられ、前記収縮部の収縮に連動して収縮する収縮部位を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のシート構造。
  5. 前記吸収手段は、
    前記被覆部材が係止され、前記収縮部の収縮に連動されない非連動部と、
    前記非連動部よりも前記シート表側に配置されると共に、前記被覆部材が係止され、前記収縮部の収縮に連動されて前記被覆部材を前記シート内へ移動させる連動部と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のシート構造。
  6. 前記収縮部が収縮された際に前記連動部への前記被覆部材の係止位置が前記非連動部よりも前記シート中央側に配置される、ことを特徴とする請求項5記載のシート構造。
  7. 前記吸収手段は、
    前記被覆部材が係止され、前記収縮部の収縮に連動されない非連動部と、
    前記非連動部よりも前記シート表側に配置されると共に、前記被覆部材が係止され、前記収縮部の収縮に連動される連動部と、
    前記被覆部材の前記非連動部と前記連動部との間の部分と前記シートの内部とを連結する連結部材と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のシート構造。
  8. 前記吸収手段は、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を前記シート内へ引き込む弾性部材を有する、ことを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1項記載のシート構造。
  9. 前記吸収手段は、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を前記シート端面から前記シート内へ引き込む、ことを特徴とする請求項2乃至請求項8の何れか1項記載のシート構造。
  10. 前記収縮部と前記被覆部材との間に設けられ、前記収縮部に対し前記被覆部材を滑らせる滑り部材を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項記載のシート構造。
  11. 前記吸収手段は、前記収縮部から前記シート中央側へ突出して設けられ、前記収縮部の収縮に連動して前記被覆部材を折り畳む折畳部材を有する、ことを特徴とする請求項3乃至請求項10の何れか1項記載のシート構造。
  12. 前記折畳部材の前記シート表側に設けられた柔軟部材を備えた、ことを特徴とする請求項11記載のシート構造。
  13. 前記収縮部位を断面波状部位及び弾性部位の少なくとも一方にした、ことを特徴とする請求項4乃至請求項12の何れか1項記載のシート構造。
  14. シートの端部に設けられ、収縮可能にされた収縮部と、
    前記収縮部に設けられ、前記収縮部の収縮に連動されない非連動部と、
    前記収縮部に前記非連動部よりも前記シート表側において設けられ、前記収縮部の収縮に連動される連動部と、
    前記連動部を被覆する被覆部材と、
    前記非連動部に設けられ、前記被覆部材まで延伸された延伸部材と、
    を備えたシート構造。
  15. 前記延伸部材を収縮可能にした、ことを特徴とする請求項14記載のシート構造。
  16. 前記収縮部内に設けられると共に弾性を有し、前記シート裏側面に凹部が形成された内部部材と、
    前記内部部材の前記凹部形成部分を前記シート裏側から支持する支持部材と、
    を備えた請求項1乃至請求項15の何れか1項記載のシート構造。
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