JP6261916B2 - 携帯用スロープ - Google Patents

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Description

本願発明は、必要に応じて段差部分に掛け渡されて車椅子等の通行を可能とする携帯用スロープに関するものである。
近年の高齢化社会を背景として車椅子が急速に普及しつつあるが、屋内環境、屋外環境を含めて、未だバリアフリー化が十分とは言えない状況にある。このため、車椅子での移動に際しては、携帯用スロープを携行し、必要に応じてこのスロープを段差部に掛け渡し、これを利用して車椅子を通行させることが必要となる。
このような要請に応えるべく、例えば、特許文献1、特許文献2に示されるような携帯用スロープが提案されている。これらの携帯用スロープは、所定長さの二枚の板材を用いて構成されるもので、二枚の板材をその長辺同士を対向させた状態で並置し且つこの対向部分に設けたヒンジ部材により折り畳み可能に連結して構成される。そして、スロープ使用時には二枚の板材を平面状に展開させて使用する一方、スロープ非使用時には二枚の板材を折り畳み、この状態で保管あるいは携行するようになっている。
一方、携帯用ではないが、車両用スロープとして、例えば特許文献3に示される巻取式のスロープ装置が提案されている。このスロープ装置は、複数の短冊状板をその長辺同士を対向させた状態で並置し、且つこれら隣接する短冊状板同士を蝶番にて順次連結して構成され、その使用時には各短冊状板を平板状に展開させて使用する一方、非使用時には上記各短冊状板を巻き取って格納するようになっている。
特開2002−97768号公報 特開2003−230600号公報 特開平11−139210号公報
ところが、特許文献1,2に記載の携帯用スロープでは、二枚の板材を折り畳んだ非使用時形体では、その幅寸法は使用時形体に対して半減されるものの、その長さ寸法は変化しないため、特に長尺タイプのスロープにおいては、非使用時形体での保管性とか携行性に問題があった。
また、スロープ長さはメーカ側において固定的に設定され、ユーザ側において事後的に長さ調整を行うことができないことから、例えば、使用場所の変化等によって必要なスロープ長さが変化したような場合には、所要長さのスロープに取り替える必要があり、レンタル品、購入品の何れの場合にあっても、不便且つ不経済であることは否めない。
一方、特許文献3に記載のスロープは、巻取式であるためコンパクトな格納が可能となるものの、元来、車両の乗降口に備え付けられるものであって人が携行するものではないことから、軽量化に対する配慮が十分ではなく、従ってこの技術を、軽量化が最重要ポイントの一つである携帯用スロープとしてそのまま適用することは困難である。
また、短冊状板の追加あるいは除去によってスロープ長さの事後的な調整は可能であるが、各短冊状板をネジ固定の蝶番によって連結する構造であることから、スロープ長さの調整作業は煩雑であり、これを簡便に行うことはできない。
そこで本願発明は、如上の問題点に鑑み、格納性、携帯性に優れるとともに、長さ調整の容易な携帯用スロープを提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明に係る携帯用スロープでは、一方の面を踏面21とした長矩形板状の複数の踏板2を、一方の踏板2の長辺側の縁部2aと他方の踏板2の長辺側の縁部2bを順次対向させた状態でヒンジ部9により短辺方向に連結し、上記各踏板2の踏面21が略平面状に延設される使用時形体と上記各踏板2がその踏面21側を外側にして巻き込まれる非使用時形体の間で形体変更を可能とするとともに、上記使用時形体においては、上記踏面21の一対の縁部2a、2bで且つ上記ヒンジ部(9)から離間した位置のそれぞれに、該踏面21に略直交し且つ上記縁部2a、2bに沿って延びる帯板状の衝合部25を設け、隣接する一方の踏板2の上記衝合部25と他方の踏板2の上記衝合部25を衝合可能としてなる回動規制部12と上記ヒンジ部9によって上記踏面21側への荷重に抗して略平面状の形体を維持するように構成したたことを特徴とする携帯用スロープ。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る携帯用スロープにおいて、上記踏板2を、アルミ合金製の中空板状体で構成したことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る携帯用スロープにおいて、上記踏板2が、その一方の縁部2aに小径の外周面をもち該縁部2aに沿って延びる内側ヒンジ体26を、他方の縁部2bには上記内側ヒンジ体26を内挿し得るC環状の内周面をもち該縁部2bに沿って延びる外側ヒンジ体27を備え、隣接する一方の踏板2の上記内側ヒンジ体26を他方の踏板2の上記外側ヒンジ体27にその軸方向から嵌挿することで上記ヒンジ部9を構成したことを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第1、第2又は第3の発明に係る携帯用スロープにおいて、上記回動規制部12の寸法形状を、上記使用時形体において上記各踏板2が所定のキャンバーを形成するように設定したことを特徴としている。
本願の第5の発明では、上記第3の発明に係る携帯用スロープにおいて、上記各踏板2の短辺側の縁部2c、2dに、板状の端面板5を、その両端部55,56によって上記内側ヒンジ体26及び外側ヒンジ体27の端部をその軸方向外側から覆うとともに、その上部51bを上記踏面21から上方へ延出させた状態で取付けたことを特徴としている。
本願の第6の発明では、上記第1、第2、第3、第4又は第5の発明に係る携帯用スロープにおいて、連結方向の両端に位置する一対の踏板2に、基端部から先端部に向かって曲面状に傾斜する踏面をもつ端部材3、4を連結したことを特徴としている。
(a)本願の第1の発明に係る携帯用スロープによれば、一方の面を踏面21とした長矩形板状の複数の踏板2を、一方の踏板2の長辺側の縁部2aと他方の踏板2の長辺側の縁部2bを順次対向させた状態でヒンジ部9により短辺方向に連結し、上記各踏板2の踏面21が略平面状に延設される使用時形体と上記各踏板2がその踏面21側を外側にして巻き込まれる非使用時形体の間で形体変更を可能とするとともに、上記使用時形体においては隣接する一対の踏板2の対向する縁部2a、2b間に設けられた回動規制部12と上記ヒンジ部9によって上記踏面21側への荷重に抗して略平面状の形体を維持するように構成したので、上記各踏板2の踏面21が略平面状に延設される使用時形体においては、上記回動規制部12と上記ヒンジ部9によって略平面状の形体が維持され、車椅子等の安全且つ安定した通行が実現される一方、上記各踏板2がその踏面21側を外側にして巻き込まれる非使用時形体においては、形体のコンパクト化によって高い格納性及び携帯性が実現される。
また、この発明では、上記踏板2が、上記踏面21の一対の縁部2a、2bで且つ上記ヒンジ部(9)から離間した位置のそれぞれに、上記踏面21に略直交し且つ上記縁部2a、2bに沿って延びる帯板状の衝合部25を設け、隣接する一方の踏板2の上記衝合部25と他方の踏板2の上記衝合部25を衝合可能とすることで上記回動規制部12を構成しているので、上記踏板2の長辺側の全長に亘って延びる上記ヒンジ部9と、該踏板2の全長に亘って延びる上記回動規制部12の共働によって隣接する一対の踏板2間の回動規制が行われることから、回動規制実行時における上記ヒンジ部9及び上記回動規制部12における面圧が低く抑えられ、携帯用スロープの作動上の信頼性が向上する。
(b)本願の第2の発明に係る携帯用スロープによれば、上記(a)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記踏板2を、アルミ合金製の中空板状体で構成したので、軽量化と高強度化が両立され、その結果、使用時形体における安全且つ安定した通行性、非使用時形体における格納性及び携帯性がより一層促進される。
(c)本願の第3の発明に係る携帯用スロープによれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記踏板2が、その一方の縁部2aに小径の外周面をもち該縁部2aに沿って延びる内側ヒンジ体26を、他方の縁部2bには上記内嵌ヒンジ体26を内挿し得るC環状の内周面をもち該縁部2bに沿って延びる外側ヒンジ体27を備え、隣接する一方の踏板2の上記内側ヒンジ体26を他方の踏板2の上記外側ヒンジ体27にその軸方向から嵌挿することで上記ヒンジ部9を構成しているので、上記ヒンジ部9は上記各踏板2の長辺側の全長に亘って存在することから、該各踏板2は如何なる相対位置関係にあっても、常に上記ヒンジ部9によって安定的に且つ強固に連結され、その使用上における信頼性が向上する。
(d)本願の第4の発明に係る携帯用スロープによれば、上記(a)、(b)又は(c)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記回動規制部12の寸法形状を、上記使用時形体において上記各踏板2が所定のキャンバーを形成するように設定しているので、使用時形体において上記スロープ1上に車椅子等の通行に伴う荷重が掛ってこれが撓み変形を起こしても、その撓み変形量が上記キャンバーの範囲を超えない限り、上記スロープ1は略平面状の形体あるいはキャンバーをある程度残した略弧状面の形体を維持することができ、この結果、スロープ使用時の違和感がなく、スロープ1の使用上の信頼性が確保される。
(e)本願の第5の発明に係る携帯用スロープによれば、上記(c)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記各踏板2の短辺側の縁部2c、2dに板状の端面板5を、その両端部55,56によって上記内側ヒンジ体26及び外側ヒンジ体27の端部をその軸方向外側から覆うとともに、その上部51bを上記踏面21から上方へ延出させた状態で取付けている。
従って、上記端面板5の両端部33,56によって上記ヒンジ部9の軸方向への位置ずれ、即ち、隣接する一対の踏板2のうちの一方の踏板2側の内側ヒンジ体26と他方の踏板2側の外側ヒンジ体27との軸方向への位置ずれに伴う該一対の踏板2相互間の位置ずれが規制され、これら各踏板2を連結して構成される携帯用スロープの形体保持が担保されその使用上の信頼性が向上する。
また、上記端面板5の上部51bを上記踏面21から上方へ延出させたことで、携帯用スロープの使用時形体においては上記各端面板5が上記携帯用スロープの左右両側においてそれぞれスロープ長さ方向に連続して存在し、該携帯用スロープ上を通行する車椅子の外れ止め部材として機能することで、該携帯用スロープの使用上の安全性及び信頼性が向上する。
さらに、上記端面板5が、踏板2の位置ずれ規制機能と車椅子の外れ止め機能を併有することで、これら両機能を個別の部材で実現する場合に比して、構造の簡略化、低コスト化が促進される。
(f)本願の第6の発明に係る携帯用スロープによれば、上記(a)、(b)、(c)、(d)又は(e)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、連結方向の両端に位置する一対の踏板2に、基端部から先端部に向かって曲面状に傾斜する踏面をもつ端部材3、4を連結したので、上記携帯用スロープへの車椅子の進入、及び該携帯用スロープからの退出がスムーズに行われ、該携帯用スロープの使用時における安全性及び信頼性が向上する。
本願発明の実施の形態に係る携帯用スロープの使用形体における全体斜視図である。 図1に示した携帯用スロープの非使用時形体における全体斜視図である。 携帯用スロープの段差部への設置状態を示す斜視図である。 携帯用スロープの高位部を跨いだ状態での設置状態を示す斜視図である。 携帯用スロープの構成要素のひとつである踏板の斜視図である。 図5のVI−VI拡大矢視図である。 踏板同士の連結構造説明図である。 図7に示す端面板の正面図である。 図8のIX−IX矢視図である。 図8のX−X矢視図である。 携帯用スロープの一端部を構成する第1端部材の一部拡大斜視図である。 携帯用スロープの他端部を構成する第2端部材の一部拡大斜視図である。 踏板と第1端部材と第2端部材の連結構造説明図である。 携帯用スロープの非使用形体における断面図である。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1及び図2には、本願発明の実施形態に係る携帯用のスロープ1を示している。このスロープ1は、複数枚の踏板2をヒンジ部9(後述する)によって順次連結して構成されるものであって、該各踏板2の両端には端面板5がそれぞれ取付けられるとともに、スロープ1の前後両端には第1端部材3と第2端部材4がそれぞれ取付けられている。
このスロープ1は、その使用時と非使用時の間でその形体を変更できるように構成されている。即ち、使用時には、図1に示すように、上記各踏板2が平面状に延出した形体とされ、且つこの延出形体は、後述するように、回動規制部12(後述する)と上記ヒンジ部9によって常時維持されている(以下、この形体を「使用時形体」という)。
これに対して、非使用時には、上記スロープ1は、図2に示すように、上記各踏板2の踏面21を外側に向けた状態でその一端側から他端側に巻取られた略柱状の形体とされる(以下、この形体を「非使用時形体」という)。
ここで、上記スロープ1の使用例を例示する。図3に示す使用例は、最も一般的な使用例であって、該スロープ1を低位部15と高位部16との段差部に掛け渡して使用する例である。この場合、上記スロープ1は、後述のように、上記ヒンジ部9と回動規制部12の共働によって所定のキャンバーをもった略弧状面形体とされている。このように、上記スロープ1にキャンバーが付けられていることで、上記スロープ1の上を車椅子が通行しその上方からの荷重がスロープ1に掛ってこれが下方へ撓んでも、その撓み変形量が上記キャンバーの範囲を超えない限り、上記スロープ1は略平面状の形体あるいはキャンバーをある程度残した略弧状面の形体を維持することができる。
また、この使用時形体においては、上記各端面板5は、上記スロープ1の左右両側に連続して存在し、車椅子の車輪外止めとして機能するようになっている。
図4に示す使用例は、この実施形態のスロープ1だからこそ可能な使用例であって、上記スロープ1を低位部17上に局所的に設けられた柱状の高位部18を跨いでその両側の低位部17間に掛け渡した使用例である。このような使用形態は、上記スロープ1は、各踏板2が略平面状に延設された使用時形体では上方からの荷重に抗してその形体を維持する一方、各踏板2の踏面21を外側にしての折曲変形に対しては何等の規制作用も働かずこれを自由に折曲させ得るという特有の構造に由来する。
以下、このスロープ1の構成等を具体的に説明する。
上述のように、上記スロープ1は、複数の踏板2と複数の端面板5、及び第1端部材3と第2端部材4を備えて構成される。
A:踏板2
図5及び図6には、スロープ1の主体部を構成する踏板2を示している。この踏板2は、アルミ合金の押し出し成形によって一体製作されるものであって、所定大きさ(例えば、短辺70mm程度、長辺730mm程度)の長矩形板状の踏面21と、上記踏面21の長辺側の左右両端縁から適宜寸法だけ内側へ離間した位置からそれぞれ下方へ延出する一対の側面22、23と、該一対の側面22,23の下端同士を連結する底面24からなる略中空柱状の基本形状を有している。なお、上記踏面21の表面には、図示しない滑り止めシートが貼付される。
さらに、上記基本形状に加えて、上記踏面21の長辺側の両縁部には、該踏面21と略直交して該縁部に沿って延びる帯板状の衝合部25,25がそれぞれ設けられている。
また、上記一方の側面22の下端寄り位置に環状部26aと支持板部26bからなる内側ヒンジ体26が設けられるとともに、上記他方の側面23の下端寄り位置には環状部27aと支持板部27bからなる外側ヒンジ体27が設けられている。なお、上記内側ヒンジ体26の環状部26aと上記外側ヒンジ体27の環状部27aは、それぞれ上記衝合部25の直下方に位置するように、踏板幅方向における配置位置が設定されている。
上記内側ヒンジ体26は隣接する他の踏板2の外側ヒンジ体27に内挿嵌合することで、また上記外側ヒンジ体27は隣接する他の踏板2の内側ヒンジ体26に外挿嵌合することで、それぞれヒンジ部9を構成し、該ヒンジ部9によってこれら隣接する踏板2同士を連結する。なお、上記内側ヒンジ体26の環状部26aの外径寸法は、上記外側ヒンジ体27の環状部27aの内径寸法より僅かに小さく設定され、これら両者の嵌合状態においてその相対回動が可能であるとともに、径方向への相対変位、即ち、径方向への離脱が阻止されるようになっている。
さらに、上記踏板2の上記底面24の上側(中空部寄りの面)には、左右一対の突片28が設けられている。また、上記踏面21の裏面(中空部寄りの面)には、一側が開口した略C形突片状のビス受部29が設けられている。これら突片28とビス受部29は後述の端面板5の取付けに利用される。
B:端面板5
上記端面板5は、図7に示すように、上記踏板2の短辺側の端面に取付けられて、該踏板2とこれに隣接する他の踏板2との軸方向相対変位を規制する(即ち、これら両者の軸方向への抜け止めを行う)とともに、その一部が上記踏板2に踏面21より上方へ延出することで、車椅子等の車輪外止め機能をなすものであって、本体部51を備える。
上記端面板5は、図8〜図10に示すように、略台形状の樹脂板で構成される本体部51を備えている。そして、この本体部51は、その上部51bを下部51aに対して所定寸法Sだけその表面51c側から裏面51d側へ傾斜させている。この上部51bの傾斜は、上記スロープ1を巻き取る際、下層側の踏板2に設けられた端面板5に上層側の踏板2に設けられた端面板5が干渉するのを回避するために設けられたものである。
また、上記本体部51の下部51aの左右両端部は、第1規制部55と第2規制部56とされている。この各規制部55、56は、隣接する踏板2に取付けられる他の端面板5の端部との干渉を回避する観点から、上記第1規制部55は上記本体部51の裏面51d側から、上記第2規制部56は上記本体部51の表面51c側から、それぞれ本体部51の板厚の略1/2だけ凹入するように、その板厚方向における形成位置が設定されている。従って、この端面板5の第1規制部55には隣接する他の端面板5の第2規制部56が裏面51d側から、またこの端面板5の第2規制部56には隣接する他の端面板5の第1規制部55が表面51c側から、それぞれ係入できるようになっている。
この場合、上記端面板5の面方向における上記第1規制部55と上記第2規制部56の間隔は、上記踏板2の内側ヒンジ体26と外側ヒンジ体27の間隔に合致させている。このため、上記ヒンジ部9によって順次連結された上記各踏板2の端面に上記端面板5をそれぞれ取り付けることで、上記各踏板2の左右両側にそれぞれ配置された上記各ヒンジ部9は、その両端がその軸方向において、隣接する一方の端面板5の第1規制部55と他方の端面板5の第2規制部56に対応し、これら重合した第1規制部55と第2規制部56によって覆われることになる。この結果、順次上記ヒンジ部9によって連結された上記各踏板2のヒンジ軸方向への相対移動が規制され、即ち、これら各踏板2の軸方向への離脱が防止され、その連結状態が良好に維持される。
一方、上記本体部51の下部51a寄りの幅方向中間位置にはビス孔54が設けられるとともに、該ビス孔54を挟んでその両側の表面51cには、下面側がスリット状に開口した受け部52が前方へ向けて突設されている。上記ビス孔54には、端面板5を上記踏板2のビス受部29部分に締結する固定ビス6が配置され、また上記受け部52には、上記踏板2側の上記突片28が係入される。
さらに、上記本体部51の表面51cの上記受け部52の上方位置には、三角突起状の押え突条53が略水平に延設されている。この押え突条53は、上記端面板5を上記踏板2に取付けた状態において、上記踏板2の踏面21に貼付される滑り止めシートの端部を抑えてその剥離を防止するものである。
C:第1端部材3
上記第1端部材3は、上記スロープ1を段差部に掛け渡したとき、低位部17に接して該スロープ1に対する車椅子の進入あるいは退出を円滑にしてその動作を支援するものであって、図11に示すように、基端側から先端側に向けて緩やかに厚さが減少する略クサビ状の断面形状をもつアルミ合金製の押し出し成形品で構成される。そして、この第1端部材3の基端側端面には上記踏板2の内側ヒンジ体26と同様に、環状部35aと支持板部35bからなる内側ヒンジ体35が一体形成されている。従って、この第1端部材3は、上記内側ヒンジ体35を上記踏板2の外側ヒンジ体27に内挿嵌合させることで該踏板2と連結される(図13を参照)。
D:第2端部材4
上記第2端部材4は、上記スロープ1を段差部に掛け渡したとき、高位部18の端部寄り部位に係止状態で接して該スロープ1に対する車椅子の進入あるいは退出を円滑にしてその動作を支援するものであって、図12に示すように、基端側から先端側に向けて緩やかに厚さが減少するとともに先端寄りに掛けて下方へ湾曲する略クサビ状の断面形状をもつアルミ合金製の押し出し成形品で構成される。そして、この第2端部材4の基端側端面には上記踏板2の外側ヒンジ体27と同様に、環状部45aと支持板部45bからなる外側ヒンジ体45が一体形成されている。従って、この第2端部材4は、上記外側ヒンジ体45に上記踏板2の内側ヒンジ体26を外挿嵌合させることで該踏板2と連結される(図13を参照)。
E:各部材の連結
ここで、上記各踏板2同士の連結、及び該踏板2と上記第1端部材3及び第2端部材4の連結について説明する。
上記各踏板2同士の連結は、図7に示すように、一方の踏板2の内側ヒンジ体26に対して、他方の踏板2の外側ヒンジ体27を、ヒンジ体の軸方向外側から外挿嵌合させる(図7に示す状態)。このような連結作業を所要数の踏板2に対して順次実施して、所要長さの踏板連結体を得る。
次に、図13に示すように、上記踏板連結体の一端に位置する踏板2の外側ヒンジ体27に、上記第1端部材3の内側ヒンジ体35を内挿嵌合させて該第1端部材3を踏板連結体に連結する。さらに、上記踏板連結体の他端に位置する踏板2の内側ヒンジ体26に、上記第2端部材4の外側ヒンジ体45を外挿嵌合させて該第2端部材4を踏板連結体に連結する。
しかる後、図7に示すように、上記各踏板2の端面に上記端面板5を衝合配置し、これを固定ビス6によって上記踏板2側へ締結固定する。以上で、所定長さをもつ巻取式のスロープ1が得られる。
ところで、図13に示すように、上記各踏板2が略平面状に延出し、さらに上記第1端部材3及び第2端部材4も上記各踏板2と同様に平面状に延出した形体、即ち、上記スロープ1の使用時形体においては、隣接する一対の踏板2間において、一方の踏板2の衝合部25と他方の踏板2の衝合部25が衝合して回動規制部12を構成する。従って、これら一対の踏板2間においては、上方からの荷重に対し、一方の踏板2の衝合部25と他方の踏板2の衝合部25が上記ヒンジ部9回りの回転力を受けてお互いに突っ張り合うことで、それ以上の下方への折曲が規制され、各踏板2間における平面状態が維持される。
また、上記踏板2と上記第1端部材3との間では、上記踏板2の衝合部25と上記第1端部材3の上記衝合部34からなる回動規制部13と上記ヒンジ部9の共働によって該踏板2と上記第1端部材3の間における平面状態が維持される。
さらに、上記踏板2と上記第2端部材4との間では、上記踏板2の衝合部25と上記第2端部材4の上記衝合部44からなる回動規制部14と上記ヒンジ部9の共働によって該踏板2と上記第2端部材4の間における平面状態が維持される。
これらの結果、上記スロープ1は、その使用時形体においては上記各踏板2及びこれに連結される上記第1端部材3及び第2端部材4が共に平面状態を維持することから、該スロープ1を段差部等に掛け渡してその上側に車椅子等を通行させることが可能となる。
なお、段差部等に掛け渡された上記スロープ1に車椅子等の通行に伴う荷重が上方から掛った場合、当然に該スロープ1が撓み変形を起こすが、スロープ1の踏面全体が平面状態よりも下方に垂れ下がるほどに変形する場合は、使用者に違和感を与えることになり好ましくない。
従って、このような状況を回避するためには、この実施形態では、上記各踏板2の衝合部25の形状寸法を調整して、上記スロープ1の使用時形体において所要のキャンバーを与えるように、上記各踏板2の衝合部25の形状寸法を予め設定している。即ち、上記衝合部25の衝合方向前方側への延出量を、上述のような平面状態を得る場合の延出量よりも所定寸法だけ大きく設定し、各踏板2の踏面21の面方向と、上記ヒンジ部9の軸心と上記回動規制部12の中心(即ち、一対の衝合部25の衝合点)を結ぶ直線との角度を鋭角方向に変化させ、上記スロープ1に所要のキャンバーを付与しており、この状態では上記スロープ1の上面は平面よりも上方へ突出する略弧状面となっている。
このように上記スロープ1に所要にキャンバーを与えておけば、上記スロープ1の上を車椅子が通行しその上方からの荷重がスロープ1に掛ってこれが下方へ撓んでも、その撓み変形量が上記キャンバーの範囲を超えない限り、上記スロープ1は略平面状の形体あるいはキャンバーをある程度残した略弧状面の形体を維持することができ、使用者に違和感とか不安感を与えることはない。
なお、図13において、符号7、符号8で示す部材は、上記第1端部材3及び上記第2端部材4の表面を覆うように取付けられた滑り止めカバーである。
F:スロープ1の長さ調整
この実施形態のスロープ1においては、上記踏板2を複数個連結して所要長さのスロープ1を得るような構成であることから、例えば、スロープ1の長さを長くしたい場合には、予備の踏板2を所定数追加して連結すれば良く、逆にスロープ1の長さを短くしたい場合には既存の踏板2を所定数取り外せば良い。
この場合、この実施形態のスロープ1では、一方の踏板2の内側ヒンジ体26又は外側ヒンジ体27に他方の踏板2に外側ヒンジ体27又は内側ヒンジ体26をその軸方向から嵌合させることで該各踏板2同士を連結し、且つこの嵌合状態の維持を上記踏板2に一本の固定ビス6によって取付けた上記端面板5によって行う構成であることから、上記踏板2の追加あるいは取り外しに際しては、上記踏板2の端面側に取付けられている上記端面板5を取り外せば良く、上記踏板2の追加あるいは取り外し作業を極めて簡単且つ迅速に行なうことができる。
G:スロープ1の格納
上記スロープ1は、その非使用時には、これを図14に示すように巻き取って非使用時形体とすることは既述の通りであるが、この非使用時形体においては、その最大寸法が上記踏板2の長辺寸法であり、例えば、従来の長尺平板を用いたスロープに比して、非使用時形体での最大寸法が小さいことから、小さいスペースに保管することができるとともに、該スロープ1を携行しての移動も容易であり、スロープ1の保管性及び携帯性が向上し、特に長尺スロープにあってはその効果は顕著なものとなる。
本願発明の携帯用スロープは、主として介護現場において使用されるものであり、本願発明は介護用品製造分野において利用可能性が認められる。
1 ・・・スロープ
2 ・・・踏板
3 ・・・第1端部材
4 ・・・第2端部材
5 ・・・端面板
6 ・・・固定ビス
7、8 ・・滑止カバー
9〜11・・ヒンジ部
12〜14・・回動規制部
21 ・・・踏面
25 ・・・衝合部
26 ・・・内側ヒンジ体
27 ・・・外側ヒンジ体
31 ・・・踏面
34 ・・・衝合部
35 ・・・内側ヒンジ体
41 ・・・踏面
44 ・・・衝合部
45 ・・・外側ヒンジ体
51 ・・・本体部
55 ・・・第1規制部
56 ・・・第2規制部

Claims (6)

  1. 一方の面を踏面(21)とした長矩形板状の複数の踏板(2)が、一方の踏板2の長辺側の縁部(2a)と他方の踏板2の長辺側の縁部(2b)を順次対向させた状態でヒンジ部(9)により短辺方向に連結され、
    上記各踏板(2)の踏面(21)が略平面状に延設される使用時形体と上記各踏板(2)がその踏面(21)側を外側にして巻き込まれる非使用時形体の間で形体変更が可能とされるとともに、
    上記使用時形体においては、上記踏面(21)の一対の縁部(2a)、(2b)で、且つ上記ヒンジ部(9)から離間した位置のそれぞれに、該踏面(21)に略直交し且つ上記縁部(2a)、(2b)に沿って延びる帯板状の衝合部(25)を設け、隣接する一方の踏板(2)の上記衝合部(25)と他方の踏板(2)の上記衝合部(25)を衝合可能としてなる回動規制部(12)と上記ヒンジ部(9)によって上記踏面(21)側への荷重に抗して略平面状の形体を維持するように構成されたことを特徴とする携帯用スロープ。
  2. 請求項1において、
    上記踏板(2)は、アルミ合金製の中空板状体で構成されていることを特徴とする携帯用スロープ。
  3. 請求項1又は2において、
    上記踏板(2)は、その一方の縁部(2a)に小径の外周面をもち該縁部(2a)に沿って延びる内側ヒンジ体(26)を、他方の縁部(2b)には上記内側ヒンジ体(26)を内挿し得るC環状の内周面をもち該縁部(2b)に沿って延びる外側ヒンジ体(27)を備え、
    隣接する一方の踏板(2)の上記内側ヒンジ体(26)を他方の踏板(2)の上記外側ヒンジ体(27)にその軸方向から嵌挿することで上記ヒンジ部(9)が構成されていることを特徴とする携帯用スロープ。
  4. 請求項1,2又は3において、
    上記回動規制部(12)は、上記使用時形体において上記各踏板(2)が所定のキャンバーを形成するようにその寸法形状が設定されていることを特徴とする携帯用スロープ。
  5. 請求項において、
    上記各踏板(2)の短辺側の縁部(2c)、(2d)には板状の端面材(5)が、その両端部(55)、(56)によって上記内側ヒンジ体(26)及び外側ヒンジ体(27)の端部をその軸方向外側から覆うとともに、その上部(51b)を上記踏面(21)から上方へ延出させた状態で取付けられていることを特徴とする携帯用スロープ。
  6. 請求項1、2、3、4又は5において、
    連結方向の両端に位置する一対の踏板(2)には、基端部から先端部に向かって曲面状に傾斜する踏面をもつ端部材(3),(4)が連結されていることを特徴とする携帯用スロープ。
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