JP6151899B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1に記載された車両用シートでは、シートバック(第2構成ユニット)の背面を覆う表皮が、シートクッション(第1構成ユニット)のシート下側まで延びている。これにより、シートクッションの後端部とシートバックの下端部とが表皮によってシート後側から覆われて、例えば、シートクッション内の構造物がシート後側から視認されることが抑制される。したがって、車両用シートの外観を良好にできる。
また、この表皮の下端部には、伸縮部材(付勢部材)の一端が係止されており、伸縮部材の他端がシートクッションに係止されている。これにより、例えば、シートバックがシートクッションに対して前倒し又は後倒しされる際に伸縮部材が伸縮されることで、シートバックの傾倒(回動)に追従して表皮が移動される。
実公平2−47901号公報
しかしながら、上記の車両用シートでは、上述したように、伸縮部材の一端部が表皮の下端に係止されているため、伸縮部材の長さの設定が難しいという問題がある。すなわち、伸縮部材は、シートクッションの下側に配置されており、伸縮部材の自由長(伸縮部材に引張力が作用していない時の長さ)の長さを長くすると、伸縮部材がシートクッションから突出される場合がある。一方、伸縮部材の自由長を短くすると、伸縮部材が伸びた際の伸縮部材内の内部応力が高くなるという問題がある。また、伸縮部材の自由長を短くすると、例えば、伸縮部材のバネ定数が高くなり、シートバックが前倒れされた際に表皮全体が引張られて、表皮が凹む(潰れた)ように変形する可能性がある。これにより、車両用シートの外観が悪化する。
本発明は、上記事実を考慮して、付勢部材の設計自由度を大きくしつつ外観を良好にできる車両用シートを提供することを目的とする。
請求項1に記載された車両用シートは、車両用シートの一部を構成する第1構成ユニットと、前記車両用シートの他の一部を構成すると共に、一端部が前記第1構成ユニットの一端部に回動可能に連結された第2構成ユニットと、可撓性を有するシート状に形成された可動カバー部材と、前記可動カバー部材の一端部を除く部分の前記第1構成ユニット側の面に設けられると共に、板状に形成された可動側板状部材と、を含んで構成され、前記可動カバー部材の一端部が前記第2構成ユニットの一端部に固定され、前記第2構成ユニットの回動方向一方の面側から前記第1構成ユニットの一端部及び前記第2構成ユニットの一端部を覆う可動カバーと、前記第1構成ユニットの一端部に組付けられ、前記第1構成ユニットの一端部の一部を覆うと共に、前記可動カバーの他端部と厚み方向にオーバーラップされた固定カバーと、一端部が前記可動カバーの前記可動カバー部材における前記可動側板状部材が重ならない部位と、前記可動カバーにおける前記固定カバーと板厚方向にオーバーラップされた部位と、の間に固定されることで前記可動カバーの他端部を跨ぐように前記固定カバーと前記可動カバーとの間に架け渡され、前記可動カバーを前記固定カバー側へ付勢する付勢部材と、を備えている。
請求項1に記載された車両用シートでは、車両用シートが、第1構成ユニットと第2構成ユニットとを含んで構成されており、第1構成ユニットの一端部に第2構成ユニットの一端部が回動可能に連結されている。
また、第2構成ユニットの一端部には、可撓性を有するシート状に形成された可動カバー部材と、板状に形成された可動側板状部材と、を含んで構成されており、可動カバー部材の第1構成ユニット側の面に可動側板状部材が設けられている可動カバーの一端部が固定されており、第1構成ユニットの一端部及び第2構成ユニットの一端部が、第2構成ユニットの回動方向一方の面側から可動カバーによって覆われている。これにより、例えば、第1構成ユニットの一端部及び第2構成ユニットの一端部における構造物が第2構成ユニットの回動方向一方の面側から視認されることが抑制される。
さらに、第1構成ユニットの一端部には固定カバーが組付けられており、第1構成ユニットの一端部の一部が固定カバーによって覆われている。そして、固定カバーと可動カバーとの間に付勢部材が架け渡されており、可動カバーが付勢部材によって固定カバー側へ付勢されている。これにより、例えば、第1構成ユニットに対して第2構成ユニットが回動されて可動カバーが固定カバーに対して離間する方向へ移動される際には、付勢部材が伸びることで、固定カバーに対する可動カバーの移動が許容される。一方、第1構成ユニットに対して第2構成ユニットが回動されて可動カバーが固定カバーに対して接近する方向へ移動される際には、付勢部材の付勢力によって固定カバーに対して可動カバーが移動される。これにより、第2構成ユニットの回動に追従して可動カバーが移動される。
ここで、可動カバーの他端部が固定カバーと厚み方向にオーバーラップされており、付勢部材が付勢部材の一端部を前記可動カバー部材における前記可動側板状部材が重ならない部位と、前記可動カバーにおける前記固定カバーと板厚方向にオーバーラップされた部位と、の間に固定させて可動カバーの他端部を跨ぐように付勢部材が配置されている。これにより、例えば、付勢部材を帯状の弾性体で構成した場合には、可動カバーの一端部と他端部との間に付勢部材の一端部を固定させると共に、付勢部材の他端部を固定カバーに固定させることができる。したがって、付勢部材の一端部を可動カバーの他端部に固定させる場合に比べて、付勢部材の自由長を長く設定できる。
また、付勢部材の一端部が可動カバーの他端部に固定されないため、可動カバーの他端部には付勢部材からの付勢力が作用しない。すなわち、付勢部材による付勢力が、可動カバーの両端部間に作用せずに、可動カバーの延在方向中間部と一端部との間に作用する。これにより、例えば、可動カバーの全体が付勢部材の付勢力によって変形することが抑制されるため、車両用シートの外観を良好にできる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記付勢部材は、長尺帯状に形成されたゴム製の弾性体で構成され、前記可動カバーには、前記付勢部材が挿通される挿通部が形成されている。
請求項2に記載の車両用シートでは、付勢部材が、長尺帯状に形成されたゴム製の弾性体で構成されると共に、可動カバーの挿通部に挿通されている。このため、可動カバーが、挿通部の部位において付勢部材に組付けられるため、可動カバーが付勢部材から離間されることが抑制される。したがって、可動カバーが付勢部材の長手方向に沿って配置されるようになるため、車両用シートの外観を一層良好にできる。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項2に記載の車両用シートにおいて、記可動カバー部材には、前記挿通部の開口部を構成すると共に前記付勢部材の長手方向に並んで配置された一対のスリットが形成され、前記可動側板状部材には、前記挿通部を前記第1構成ユニット側へ突出させる孔部が形成されている。
請求項3に記載の車両用シートでは、可動カバー部材には、一対のスリットが形成されている。この一対のスリットは、付勢部材の長手方向に並んで配置されて、挿通部の開口部を構成している。これにより、挿通部が可動カバー部材に形成される。
そして、可動側板状部材に形成された孔部から挿通部が第1構成ユニット側へ突出されている。これにより、可動カバー部材が挿通部の部位で付勢部材によって可動側板状部材側へ引き込まれるようになる。このため、可動側板状部材に対する可動カバー部材の浮きや可動カバー部材の皺等が発生することが抑制された状態で、可動カバー部材が可動側板状部材の面に沿って配置される。したがって、車両用シートの外観をより一層良好にできる。
請求項4に記載の車両用シートは、請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記付勢部材の一端部が前記可動側板状部材に固定されている。
請求項4に記載の車両用シートでは、付勢部材の一端部が可動側板状部材に固定されているため、可撓性を有する可動カバー部材に付勢部材の付勢力が直接作用しない。これにより、付勢部材の付勢力による可動カバー部材の変形が抑制される。
請求項5に記載の車両用シートは、請求項1〜請求項4の何れか1項の車両用シートにおいて、前記第1構成ユニットは、乗員が着座するシートクッションとされると共に、前記第2構成ユニットは、軸方向をシート幅方向にして下端部が前記シートクッションの後端部に連結されたシートバックとされ、前記可動カバーが、前記シートクッションの後端部及び前記シートバックの下端部をシート後側から覆っている。
請求項5に記載の車両用シートによれば、シートクッションの後端部及びシートバックの下端部が、可動カバーによってシート後側から覆われるため、車両用シートの後部における下側部分の見栄えを良好にすることができる。
請求項1に記載の車両用シートによれば、付勢部材の設計自由度を大きくしつつ、車両用シートの外観を良好にできる。
請求項2に記載の車両用シートによれば、車両用シートの外観を一層良好にできる。
請求項3に記載の車両用シートによれば、車両用シートの外観をより一層良好にできる。
請求項4に記載の車両用シートによれば、付勢部材の付勢力による可動カバー部材の変形を抑制できる。
請求項5に記載の車両用シートによれば、車両用シートの後部における下側部分の見栄えを良好にすることができる。
本発明の実施の形態に係る車両用シートに用いられるカバー機構を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用シート10の要部を示すシート右方から見た断面図(図1に示される2−2線に沿った位置の断面図)である。 図1に示されるゴムバンドが可動カバー部材の挿通部内に挿通された状態を示す拡大した斜視図である。 図2に示されるシートバックが前倒位置に回動された状態を示すシート右方から見た断面図である。 図2に示されるシートバックがリクライニング位置に回動された状態を示すシート右方から見た断面図である。
図2には、本発明の実施の形態に係る車両用シート10の要部がシート右方から見た断面図にて示されている。なお、図面に適宜示される矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印RHはシート右方(シート幅方向一側)を示す。
この図に示されるように、車両用シート10は、「第1構成ユニット」としてのシートクッション12と、「第2構成ユニット」としてのシートバック20と、シートクッション12の後端部及びシートバック20の下端部をシート後側から覆うカバー機構30と、を含んで構成されている。
シートクッション12は、シートクッション12の骨格を構成するシートクッションフレームユニット14を備えており、シートクッションフレームユニット14が車両の車体フロア(図示省略)に連結されている。このシートクッションフレームユニット14は、ウレタン等の発泡材によって製作されたクッションパッド15によってシート上方から覆われており、クッションパッド15はクッション側表皮16によって覆われている。
シートバック20は、シートクッション12の後端部(一端部)に起立した状態で配置されている。このシートバック20は、シートバック20の骨格を構成するシートバックフレームユニット22を備えており、シートバックフレームユニット22は、ウレタン等の発泡材によって製作されたバックパッド23によってシート前方から覆われている。そして、バックパッド23はバック側表皮24によって覆われている。
また、シートバック20の下端部(一端部)は、従来周知のリクライニング機構(図示省略)を介して軸方向をシート幅方向にしてシートクッション12の後端部に回動(傾倒)可能に連結されている。これにより、リクライニング機構が作動されることによって、シートバック20が、図2に示される起立位置からシート前側の位置(図4に示される位置であり、以下この位置を「前倒位置」という)へ回動(傾倒)されると共に、起立位置からシート後側の位置(図5に示される位置であり、以下この位置を「リクライニング位置」という)に回動(傾倒)されるようになっている。
さらに、シートバック20は、シートバック20の後面(背面)を構成するバックボード26を有している。このバックボード26は、樹脂により製作されて、略板状に形成されると共に、起立位置において板厚方向をシート前後方向にして配置されている。
図1に示されるように、バックボード26の下端部には、後述する可動カバー部材42の一端部(上端部)を固定するための複数(本実施の形態では、5つ)の取付ボス28が一体に形成されている。この取付ボス28は、略円筒形状に形成されると共に、バックボード26からシート前側へ突出されている。
カバー機構30は、「固定カバー」としての固定カバーユニット32と、「可動カバー」としての可動カバーユニット40と、「付勢部材」としてのゴムバンド52と、を含んで構成されている。また、固定カバーユニット32は、固定カバー部材34と、固定側プレート36(広義には、「固定側板状部材」として把握される要素である)と、を含んで構成されている。
図1及び図2に示されるように、固定カバー部材34は、可撓性を有する略矩形シート状に形成されている。そして、固定カバー部材34は、幅方向をシート幅方向にして、シートクッション12の後端部のシート後側かつシート下側の位置において、シートクッション12の一部をシート後側から覆うように配置されている。この固定カバー部材34の一端部(上端部)には、シートクッション12側の面において、一対のJフック60(広義には、「係止部材」として把握される要素である)が縫製等によって結合(固定)されており、Jフック60は、シートクッション12の第1ワイヤ18(図2参照)に係止されている。これにより、固定カバーユニット32がシートクッション12に組付けられている。
固定側プレート36は、樹脂により製作されると共に、略矩形板状に形成されている。そして、固定側プレート36が、固定カバー部材34のシートクッション12側で、固定カバー部材34の一端部(上端部)を除く部分と板厚方向に重なり合うように配置されており、固定側プレート36の外周部が固定カバー部材34に縫製されている。これにより、固定カバー部材34の一端部(上端部)を除く部分が、固定側プレート36の面に沿って一体化されている。なお、固定側プレート36における固定カバー部材34との縫製位置は、任意に設定することができる。
また、固定側プレート36は、側面視でシート後方斜め下方へ開放された略V字形状に屈曲されている。さらに、固定側プレート36のシート上側の部分には、後述するゴムバンド52の長手方向他端部を配置するための一対の溝部38(図1参照)が形成されており、溝部38はシート上側へ開放されている。
可動カバーユニット40は、可動カバー部材42と、「可動側板状部材」としての可動側プレート48と、を含んで構成されている。
可動カバー部材42は、可撓性を有する略矩形シート状に形成されている。この可動カバー部材42の一端部(上端部)は、幅方向をシート幅方向にしてバックボード26の下端部のシート前側に配置されると共に、バックボード26の取付ボス28によってバックボード26に固定されている。そして、可動カバー部材42は、シートバック20の下端部及びシートクッション12の後端部をシート後側(シートバック20の後面側)から覆うように固定カバーユニット32側へ延在されている。また、可動カバー部材42の他端部(下端部)が、固定カバー部材34の一端部(上端部)のシート下側に配置されて、固定カバー部材34の一端部(上端部)と板厚方向(厚み方向)にオーバーラップされている。これにより、車両用シート10における後部のシート下側部分が、可動カバー部材42及び固定カバー部材34にシート後側から覆われている。
また、可動カバー部材42の略中央部には、4箇所のスリット44が形成されており、各スリット44はシート幅方向に沿って延びている。そして、可動カバー部材42の延在方向に並んで配置された2つのスリット44が対を成しており、この対を成すスリット44の間の部分が挿通部46とされて、この挿通部46がシート幅方向に並んで配置されている。これにより、挿通部46の開口部がスリット44によって構成されている。
可動側プレート48は、樹脂により製作されると共に、弾性を有する略矩形板状に形成されている。この可動側プレート48は、可動カバー部材42のシートクッション12側で、可動カバー部材42の一端部(上端部)を除く部分と板厚方向に重なり合うように配置されており、可動側プレート48の外周部が可動カバー部材42に縫製されている。これにより、可動カバー部材42の一端部(上端部)を除く部分が、可動側プレート48の面に沿って一体化されている。また、可動側プレート48の他端部(下端部)が、固定カバー部材34の一端部のシート下側に配置されて、固定カバー部材34の一端部と板厚方向にオーバーラップされている。なお、可動側プレート48における可動カバー部材42との縫製位置は任意に設定することができる。
また、可動側プレート48には、可動カバー部材42の挿通部46に対応する位置において、一対の孔部50が形成されている。この孔部50は、略矩形状に形成されており、孔部50から挿通部46が露出されている。
ゴムバンド52は、略長尺帯状に形成されたゴム製の弾性体として構成されている。そして、ゴムバンド52は、可動カバー部材42の延在方向を長手方向として可動側プレート48のシートクッション12側に配置されると共に、シート幅方向に並んで配置されている。このゴムバンド52の長手方向一端部は、可動側プレート48の一端側に配置されると共に、可動側プレート48と共に可動カバー部材42に縫合されている。また、ゴムバンド52の長手方向他端部は、固定側プレート36の溝部38内に配置されると共に、固定カバー部材34に縫製されている。そして、ゴムバンド52の長手方向他端部には、Jフック62(広義には、「係止部材」として把握される要素である)が固定されており、Jフック62がシートクッション12の第2ワイヤ19(図2参照)に係止されている。これにより、Jフック62及びゴムバンド52を介して固定カバーユニット32がシートクッション12に組付けられている。また、可動カバーユニット40は、ゴムバンド52によって固定カバーユニット32側(図2の矢印B方向側)へ付勢されている。
また、図3に示されるように、ゴムバンド52は、可動カバー部材42の一対のスリット44内に挿通されて挿通部46のシートクッション12とは反対側を通過している。これにより、可動カバー部材42の挿通部46が可動側プレート48の孔部50からシートクッション12側へ突出されると共に、ゴムバンド52によって可動カバーユニット40の他端部が固定カバーユニット32の一端部に板厚方向に重なり合うように付勢されている。換言すると、可動カバーユニット40がゴムバンド52に沿って配置されて、可動カバーユニット40の他端部のシート下側への垂れ下がりが挿通部46及びゴムバンド52によって抑制されるようになっている。そして、可動カバーユニット40は、側面視でシート後側へ向かうに従いシート上側へ向けて傾斜して配置されると共に、シートクッションフレームユニット14の一部を構成する部材(図示省略)によって押圧されてシートクッション12側へ屈曲されている。
ここで、シートバック20がシートクッション12に対して起立位置から前倒位置へ回動(傾倒)される際には、ゴムバンド52の付勢力に抗して可動カバーユニット40が固定カバーユニット32から離間される方向(図2の矢印A方向)へ移動されるようになっている。一方、シートバック20が起立位置からリクライニング位置へ回動(傾倒)される際には、ゴムバンド52の付勢力によって可動カバーユニット40が固定カバーユニット32に接近する方向(図2の矢印B方向)へ移動されるようになっている。これにより、シートバック20が回動される際には、シートバック20の回動に追従して可動カバーユニット40が移動されるように構成されている。さらに、前倒位置とリクライニング位置との間でシートバック20が回動される際には、可動カバーユニット40の他端部(下端部)が固定カバーユニット32の一端部(上端部)に常にオーバーラップされるように、可動カバーユニット40の延在方向の長さが設定されている。
次に、本実施の形態における作用及び効果について説明する。
車両用シート10は、カバー機構30を有しており、シートバック20の下端部及びシートクッション12の後端部がカバー機構30の可動カバー部材42によってシート後側から覆われている。これにより、シートバック20の下端部及びシートクッション12の後端部がシート後側から視認されることが可動カバー部材42によって抑制されている。
そして、シートバック20がシートクッション12に対して起立位置から前倒位置へ回動(傾倒)される際には、バックボード26の下端部が略シート前側へ回動される。このため、可動カバーユニット40(可動カバー部材42)の一端部が略シート前側へ移動されることで、可動カバーユニット40の他端部が固定カバーユニット32から離間される方向(図2の矢印A方向)へ移動される。この際には、ゴムバンド52が長手方向に伸びることで、可動カバーユニット40の移動が許容される(図4参照)。
一方、シートバック20がシートクッション12に対して起立位置からリクライニング位置へ回動(傾倒)される際には、バックボード26の下端部が略シート下側へ回動される。このため、可動カバーユニット40(可動カバー部材42)の一端部が略シート下側へ移動されると共に、ゴムバンド52の付勢力によって可動カバーユニット40が固定カバーユニット32に接近する方向(図2の矢印B方向)へ移動される。
そして、シートバック20がシートクッション12に対して回動される際では、可動カバーユニット40の他端部が固定カバーユニット32の一端部にオーバーラップされている。このため、車両用シート10の後端部における下側部分が可動カバーユニット40及び固定カバーユニット32によってシート後側から常に覆われた状態にされている。
ここで、可動カバー部材42の他端部(下端部)を跨ぐようにゴムバンド52が可動カバーユニット40と固定カバーユニット32との間に架け渡されている。これにより、可動カバーユニット40の一端部(上端部)と他端部(下端部)との間の部分にゴムバンド52の一端部を固定させると共に、ゴムバンド52の他端部を固定カバー部材34に固定させることができる。したがって、ゴムバンド52の一端部を可動カバーユニット40の他端部に固定させる場合に比べて、ゴムバンド52の自由長を長く設定できる。
また、ゴムバンド52の一端部が可動カバーユニット40の他端部に固定されないため、可動カバーユニット40の他端部にゴムバンド52の付勢力(引張力)が作用しない。すなわち、ゴムバンド52の付勢力(引張力)が、可動カバーユニット40の延在方向両端部間に作用せずに、可動カバーユニット40の延在方向中間部と一端部との間に作用する。これにより、ゴムバンド52の付勢力によって可動カバーユニット40の全体が変形することが抑制されるため、車両用シート10の外観を良好にできる。以上により、ゴムバンド52の設計自由度を大きくしつつ、車両用シート10の外観を良好にできる。
また、ゴムバンド52は、可動カバー部材42の挿通部46に挿通されている。これにより、可動カバー部材42が、挿通部46の部位において、ゴムバンド52に組付けられるため、可動カバーユニット40がゴムバンド52から離間されることが抑制される。すなわち、可動カバーユニット40がゴムバンド52に沿って配置されるようになり、可動カバーユニット40のシート下側への垂れ下がりが抑制される。したがって、車両用シート10の外観を一層良好にできると共に、車両用シート10の後席に着座された乗員の足元のスペースを確保することができる。
さらに、可動カバー部材42に形成された一対のスリット44によって、挿通部46の開口部が構成されている。このため、可動カバー部材42に一対のスリット44を形成することで、可動カバー部材42に挿通部46が形成される。これにより、可動カバー部材42に挿通部46を簡易な構成で形成することができる。
また、可動カバー部材42におけるシートクッション12側の面に可動側プレート48が設けられている。そして、可動側プレート48に形成された孔部50から可動カバー部材42の挿通部46がシートクッション12側へ突出されている。これにより、可動カバー部材42の挿通部46がゴムバンド52によって可動側プレート48側へ引き込まれるようになる。このため、可動側プレート48に対する可動カバー部材42の浮きや可動カバー部材42の皺等が発生することが抑制された状態で、可動カバー部材42が可動側プレート48の面に沿って配置される。したがって、車両用シート10の外観をより一層良好にできる。
さらに、ゴムバンド52の一端部が可動側プレート48に固定されている。このため、可撓性を有する可動カバー部材42にゴムバンド52の付勢力が直接作用しない。すなわち、ゴムバンド52の付勢力が可動側プレート48を介して可動カバー部材42に作用する。これにより、例えば、ゴムバンド52の付勢力が可動カバー部材42に直接作用することによる可動カバー部材42の変形が抑制されるため、車両用シート10の外観をより一層良好にできる。
なお、本実施の形態では、可動側プレート48と可動カバー部材42とは、縫製によって一体化されているが、可動側プレート48と可動カバー部材42とを一体化する方法はこれに限らない。例えば、可動側プレート48と可動カバー部材42とを接着によって一体に形成してもよい。そして、この場合における可動側プレート48と可動カバー部材42との接着部位は任意に設定できる。
また、本実施の形態では、可動カバー部材42の一端部(上端部)がバックボード26に固定されている。これに替えて、可動カバー部材42の一端部(上端部)をシートバックフレームユニット22に固定させて、シートバック20の背面をバック側表皮24で覆うように構成してもよい。
さらに、本実施の形態では、可動カバー部材42にスリット44が形成されることで、挿通部46が可動カバー部材42に形成されている。これに替えて、例えば、可動カバー部材42に帯状のシート材を縫製して、挿通部46を可動カバー部材42に形成してもよい。また、挿通部46を可動側プレート48に設けてもよい。
また、本実施の形態では、カバー機構30がシートクッション12とシートバック20との合わせ部分に適用されている。これに替えて、カバー機構30をシートクッション12と、シートクッション12の前端部に回動可能に設けられたオットマン装置との合わせ部分に適用してもよい。この場合には、オットマン装置が本発明の第2構成ユニットとされる。
10 車両用シート
12 シートクッション(第1構成ユニット)
20 シートバック(第2構成ユニット)
32 固定カバーユニット(固定カバー)
40 可動カバーユニット(可動カバー)
42 可動カバー部材
44 スリット
46 挿通部
48 可動側プレート(可動側板状部材)
50 孔部
52 ゴムバンド(付勢部材)

Claims (5)

  1. 車両用シートの一部を構成する第1構成ユニットと、
    前記車両用シートの他の一部を構成すると共に、一端部が前記第1構成ユニットの一端部に回動可能に連結された第2構成ユニットと、
    可撓性を有するシート状に形成された可動カバー部材と、前記可動カバー部材の一端部を除く部分の前記第1構成ユニット側の面に設けられると共に、板状に形成された可動側板状部材と、を含んで構成され、前記可動カバー部材の一端部が前記第2構成ユニットの一端部に固定され、前記第2構成ユニットの回動方向一方の面側から前記第1構成ユニットの一端部及び前記第2構成ユニットの一端部を覆う可動カバーと、
    前記第1構成ユニットの一端部に組付けられ、前記第1構成ユニットの一端部の一部を覆うと共に、前記可動カバーの他端部と厚み方向にオーバーラップされた固定カバーと、
    一端部が前記可動カバーの前記可動カバー部材における前記可動側板状部材が重ならない部位と、前記可動カバーにおける前記固定カバーと板厚方向にオーバーラップされた部位と、の間に固定されることで前記可動カバーの他端部を跨ぐように前記固定カバーと前記可動カバーとの間に架け渡され、前記可動カバーを前記固定カバー側へ付勢する付勢部材と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記付勢部材は、長尺帯状に形成されたゴム製の弾性体で構成され、
    前記可動カバーには、前記付勢部材が挿通される挿通部が形成された請求項1に記載の車両用シート。
  3. 記可動カバー部材には、前記挿通部の開口部を構成すると共に前記付勢部材の長手方向に並んで配置された一対のスリットが形成され、
    前記可動側板状部材には、前記挿通部を前記第1構成ユニット側へ突出させる孔部が形成された請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記付勢部材の一端部が前記可動側板状部材に固定された請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記第1構成ユニットは、乗員が着座するシートクッションとされると共に、前記第2構成ユニットは、軸方向をシート幅方向にして下端部が前記シートクッションの後端部に連結されたシートバックとされ、
    前記可動カバーが、前記シートクッションの後端部及び前記シートバックの下端部をシート後側から覆う請求項1〜請求項4の何れか1項の車両用シート。
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